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  1. 福岡県議会 2022-09-26
    令和4年 警察委員会 本文 開催日: 2022-09-26


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    令和四年九月二十六日(月曜日)    午 前 十 一 時 五 分 開 会 ◯渡辺勝委員長 それでは、定足数に達しおりますので、ただいまから警察委員会を開会いたします。  本日の議題は、お手元配付のとおりでございます。  なお、執行部から提出されました所管事務調査資料をお手元配付おります。御確認願います。  それでは、本日の議事を執り行います。  まず、報告事項に入ります。  「非違事案発生について」執行部説明を求めます。高清水警務部長。 2 ◯高清水警務部長 警務部長の高清水でございます。県警察を挙げ、暴力団壊滅飲酒運転撲滅などに取り組む中、田川警察署員による地方公務員法違反等事案と、第一機動隊員による酒気帯び運転事案発生するなど、職員の重大な非違事案連続し発生いたしました。県議会をはじめ、県民皆様信頼を著しく裏切る行為あり、県警察を代表し心からおわび申し上げます。  それでは、着席し説明をさせいただきます。  まず、一件目の田川警察署員による地方公務員法違反等事案について説明をさせいただきます。関係職員は、田川警察署地域第二課で勤務おりました巡査長田中恭平、三十五歳であります。関係職員は、平成十八年四月に警察官に採用され、複数の警察署において勤務した後、令和二年三月から田川警察署において勤務をしおりました。主に地域部門での勤務経験を有しおり、本件事案発覚当時は交番において勤務をしおりました。  次に、事案概要などについて説明をいたします。本事案は、本年二月、部外者から、職員留置者に不適切に書籍を差し入れている旨の通報なされたことにより、所要の捜査等を開始いたしました。その結果、関係職員は、令和三年八月以降、関係被疑者三名からそれぞれ依頼を受け、警察署設置照会用端末等を操作し知り得た犯罪経歴等個人情報を同三名に漏えいした容疑浮上し、七月十五日、地方公務員法違反被疑者として通常逮捕したものであります。また、その後の捜査により、指定暴力団傘下組織組長に対しても個人情報を漏えいするなどの余罪認められたことから、八月五日、関係職員を同法違反で再逮捕しおります。捜査等の結果、延べ七人分の個人情報関連被疑者四名に漏えいした事実明らかとなりました。このほかにも一部の関連被疑者から飲食代金の支払いや現金の授受を受けるなどの不適切な交際認められたほか、被留置者に不適切に書籍を差し入れた事実、及び同僚から預かった現金を横領した事実認められました。  次に、処分について説明いたします。関係職員行為に酌量の余地はなく、九月七日付で免職の懲戒処分としおり、職員は現在、起訴、拘留中であります。上司につきましも、監督責任として監督上の措置を講じおります。  続きまし二件目の第一機動隊員による酒気帯び運転事案について説明をさせいただきます。関係職員は、第一機動隊勤務おりました巡査、男性、二十九歳であります。関係職員は、平成二十九年四月に警察官に採用され、新任配置として警察署に配置された後、平成三十一年三月から第一機動隊において勤務をしおりました。  次に、事案概要などについて説明をいたします。関係職員は、本年七月二十五日の午前一時二十八分頃、福岡県糟屋郡内の道路において、酒気を帯び、呼気一リットルにつき〇・四〇ミリグラムのアルコールを身体に保有する状態で、自己名義普通乗用自動車を運転したものであります。本件発覚の経緯につきましは、当日、目撃者から、車両交差点内で停車したままである旨の通報を受理したことにより、付近を捜索中の警察官駐車場で停車してい関係職員を発見し、呼気検査を実施したことによります。  次に、処分について説明いたします。関係職員につきましは、八月十日付で道路交通法違反、酒気帯び運転等被疑者として書類送致するとともに、停職六月の懲戒処分といたしました。なお、関係職員辞職を申し出たことから、処分後、辞職をしおります。  以上、事案概要などでございます。  また、御説明した二件のほかにも、本年五月に発生いたしました本部交通規制課員による外部検査機関検査への不適正対応事案につきましも、本年九月に、交通規制課警部補やその上司停職などの懲戒処分とし、処分時に発表しおります。  最後に、再発防止対策について説明をさせいただきます。一件目の田川警察署地方公務員法違反等事案につきましは、問題点一つとして、関係職員上司ある警部関係職員照会履歴確認を随時行っおりました結果として不正照会を看破できませんでした。この点を踏まえ、照会履歴確認体制を強化いたしました。具体的には、これまで照会履歴確認警部相当職一名のみで行っおりました、照会者直近上司ある警部補または巡査部長照会履歴の第一次確認を行い、その後、警部第二次確認をするという二重の確認体制を取ることとしたほか、警察情報重要性などを再認識させるべく、各所属への緊急の業務指導を行うなど業務管理徹底を図っおります。  また、一件目、二件目の事案共通問題点といたしまし、当該職員は悪いことであると認識した上で行為に及んでおり、日頃指導教養心に届いていなかった点挙げられます。県警察におきましては、日頃から職に対する指導身上指導のほか、具体的事例を用いた職務倫理教養グループ検討会を行うなどし、非違事案防止のための取組を実施しているほか、本事案を受け、本部長通達の発出、また全所属に対する監察官業務主管課による巡回指導の実施など、日頃取組を一層深化させるよう指示を徹底することにより、さらなる規律の振粛を図っているところであります。
     非違事案防止につきましは特効薬はなく、職員の胸に響く、身につまされる教養などの対策を地道に継続することで全職員に浸透させいくこと重要である考えおります。そのため、どのような指導教育方法職員の胸に響き、真に効果的かを検証しながら、粘り強く繰り返しの対策を行い、再発防止に努めるとともに、我々職員は、誇りと使命感を持っ県民皆様期待に応える警察活動推進し、信頼回復に努めまいる所存であります。引き続き、委員皆様の御指導と御支援を賜りますようお願い申し上げます。  以上で、報告を終わります。 3 ◯渡辺勝委員長 説明は終わりました。  この件につきまし、質疑はございませんでしょうか。野原委員。 4 ◯野原隆士委員 ただいま高清水警務部長のほうから報告を受けました、幾つか申し上げたいと思います。  福岡県警察は、これまでに三大重点として暴力団壊滅飲酒運転撲滅性犯罪根絶などに取り組み、一定の成果を上げこられました。しかしながら、県警察では、今年に入っから懲戒処分を受けるという不祥事相次いで発覚をしおります。県民の安全、安心を守るべき警察官犯罪被疑者として逮捕されたことは、まさに耳を疑いたくなるような言語道断の話であり本当に残念でなりません。  平素から警察に寄せる県民信頼期待には極めて大きなものがあります。それだけに、今回のこの不祥事は、県民警察への失望感には計り知れないものがあるのではないでしょうか。県民安全、安心に暮らせる社会づくりのため、強い使命感を持っ、昼夜を問わず働く警察官がいる中で、このように心もとない、情けない警察官がいるということに対して憤りを覚えます。また、相次ぐ不祥事により、日頃から本当に地道に職務に当たられているほかの警察官職員士気の低下を招き、県内治安対策に悪影響出ないか、そういったところも大変危惧するところであります。  そこで、私のほうから幾つかお伺いしたいことがあります。今回のこの情報漏えい事案や酒気帯び運転事案など、いずれの不祥事未然防止することできたのではないかと考えおります。なぜ発生しまったのでしょうか。どうお考えでしょうか、お答えください。 5 ◯渡辺勝委員長 高清水警務部長。 6 ◯高清水警務部長 日頃から行っおります職務倫理教養などの取組、当該職員自身に浸透していなかったという問題大きかったと考えおります。また、幹部職員による身上把握、あるいは身上指導などの人事管理各種業務の点検などの業務管理十分に行われていなかったのではないかということもその要因として考えおります。加えこういう職員資質そのものにも問題があったのではないかと考えているところでございます。 7 ◯野原隆士委員 私も警察委員長を拝命し、それ以降、警察委員会にも所属をさせいただいおりますやはりこの不祥事というのは定期的に出くる。これは、やはり組織の中で真剣に考えいただかなければいけないかなというふうに思っおります。  そして、この本警察官不祥事に対して、今後の再発防止、やはり今後どのように取り組んでいかれるのか、またお話をお伺いしたいと思います。 8 ◯高清水警務部長 非違事案防止につきましは、地道に対策を継続することで全職員に浸透させいくこと大変重要である考えおります。処分を受けた職員の中には、これまで行われきた職務倫理教養について、自分のこととして捉えていなかったと申し立てる者もいるなど、個々の職員教養十分浸透しない状況も認められます。今後、より一層職務倫理教養の浸透を図るため、年齢、階級、所属など実情に応じた具体的事例を用いた小グループ検討会を実施する。あるいは処分を受けた職員やその同僚の声なども紹介する。こういった工夫を凝らしながら、繰り返しの教養を努めるとともに、どのような指導教養方法職員の胸に響き、真に効果的か等についても検証しまいりたいと考えおります。 9 ◯野原隆士委員 ありがとうございました。最後に、要望させいただきたいと思います。やはり今回の事件を受け二度とこのような職員は出さないように、警察組織を挙げ再発防止に取り組み、信頼回復に努めいただくよう強く要望したいというふうに思います。  今、福岡県では、ワンヘルスというものを推進をさせいただいおります。その中で大きなキーワードになるの第二回の世界獣医師会世界医師会の大会を北九州市で開催をさせいただきました。この北九州市、御存じのように工藤會というのがありましたけれども、やはり県警徹底した努力のおかげで、北九州安全であるという世界的にもPRできた。これは、本当に県警察のやっいただいたことに感謝を申し上げるわけでありますけれども、今後、やはりこういうふうな職員の方々、地道に努力し働いている警察職員士気を落とさないようにしいただいやはり今後の福岡県の安全、安心ということに向け職務を遂行されるようよろしくお願い申し上げまし私の要望と代えさせいただきます。 10 ◯渡辺勝委員長 ほかにございませんでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある 11 ◯渡辺勝委員長 ほかにないようですので、ここで、私から一言申し上げさせいただきます。  県警察におきましては、社会的反響の大きな非違事案相次ぎ、県民信頼を裏切る事態となったことは誠に遺憾であります。執行部におかれは、委員からの御意見、御要望を真摯に受け止め、再発防止徹底取り組み、信頼回復に努めいただくことを強く要望いたします。  なお、従来から献身的に職務に当たっているほかの警察職員士気を落とすことなく、今後とも強い正義感使命感を持っ職務を遂行されますようお願いいたします。  以上で、本件質疑を終わります。  次に、所管事務調査を行います。  「性犯罪対策推進状況について」執行部説明を求めます。梶原生活安全部長。 12 ◯梶原生活安全部長 性犯罪対策推進状況について報告いたします。  まず、県内の現状です。配付資料上段グラフを御覧ください。一点目は、性犯罪認知件数検挙件数検挙率推移です。グラフ左側直近五年間の推移グラフ右側は本年の一月から八月末までの数値を前年同期比で示しています。青色認知件数赤色検挙件数、緑色の折れ線グラフ検挙率です。過去五年間の推移を見ますと、県内認知件数減少傾向でした、令和三年は増加に転じています。本年の一月から八月末までの認知件数は百六十七件、前年同期比で七件増加し、検挙件数は百四十二件、前年同期比で二件増加しています。検挙率は八五・〇%と前年同期比で二・五ポイント下がっています。  二点目は、本年の一月から八月末までの発生時間帯別認知件数です。棒グラフのうち、赤色強制性交等青色強制わいせつ認知件数です。時間帯としては十八時から二十一時まで最も多く発生ています。また、十五時から十八時までの下校時間帯と十八時から零時までの帰宅時間帯で全体の約五割を占めています。  三点目は、本年の一月から八月末までの年代別学職別場所別認知状況です。年代別では、十歳代から二十歳代の被害全体の約八割を占めています。学職別では、有職者被害最も多く、続い小学生以下、高校生の順で被害多くなっています。場所別では、道路上での発生最も多く、続いマンション、一戸建て住宅の順で発生多くなっています。  次に、性犯罪根絶に向けた対策です。現在、県警察では、性犯罪根絶を三大重点目標一つに掲げ、予防検挙被害者支援を柱として各種対策推進ています。  配付資料の下段を御覧ください。一点目は、予防対策です。性犯罪未然防止するため、関係所属連携の上、多発時間帯や場所など発生実態に応じた重点警戒を実施しています。また、性犯罪や声かけ、付きまとい等の前兆事案発生状況を分析し、早期行為者を特定の上、検挙または指導警告措置を講ずるなど、先制・予防的活動推進ています。性犯罪の主な被害者層ある十歳代及び二十歳代の女性に対しては、高校、大学及び専門学校連携、県警察制作し、各学校に配布している性犯罪防止DVDを活用した被害防止教育を実施しています。小中学生に対しては、学校連携の上、発達段階に応じ危険を予測し、これを回避する能力を向上させるための被害防止教育を実施しています。また、駅や商業施設等におけるキャンペーン、SNS等各種広報媒体を活用した啓発を推進するほか、防犯アプリみまもっちの普及促進に努め、被害者層自主防犯行動を促しています。さらに、自治体、企業及び自治会に対し、街頭防犯カメラ設置に向けた積極的な働きかけを行うなど、性犯罪の起きにくい防犯環境の整備に努めています。  二点目は、検挙対策です。被疑者早期検挙による被害拡大防止を図るため、鑑識活動防犯カメラ画像の回収など客観的資料をより多く収集するほか、DNA型鑑定など科学捜査を実施し、迅速、的確な初動捜査推進ています。また、連続発生可能性を念頭に置いた事件分析に努め、早期検挙に向けた捜査推進ています。さらに、被疑者検挙後は、客観的資料に基づき、余罪徹底検挙に努めています。  三点目は、被害者支援対策です。被害者精神的負担軽減を図るため、要望に応じ病院の受診や捜査の過程における付添い支援のほか、部内臨床心理士によるカウンセリングを行っています。また、被害者経済的負担軽減を図るため、医療費精神科医等によるカウンセリング費用公費負担や、福岡犯罪被害者支援センター連携したきめ細やかで継続的な支援活動を行っています。  以上のとおり、県警察としましては、今後とも性犯罪根絶に向け、警察組織一体となった各種対策推進まいります。委員皆様におかれましは、引き続き御理解と御支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。報告は以上です。 13 ◯渡辺勝委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある 14 ◯渡辺勝委員長 特にないようですので、以上で、本件質疑を終わります。  次に、議題にはございませんその他とし何かございませんでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある 15 ◯渡辺勝委員長 特にないようですので、次に進みます。  「閉会中の調査事項について」お諮りいたします。  お手元配付の案のとおり、七項目について、閉会中もなお調査を継続することにいたしたいと思います異議はございませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある 16 ◯渡辺勝委員長 御異議ございませんので、そのように決定し、所定の手続を取ることといたします。  次に、「今後の委員会活動について」お諮りいたします。  今後の委員会活動につきましは、正副委員長に御一任願いたいと思いますいかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある 17 ◯渡辺勝委員長 御異議ございませんので、そのようにさせいただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。樋口明委員、岩元一儀委員、以上、二名の委員を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、本委員会の議事は全て終了いたしました。  これをもちまして警察委員会閉会いたします。  どうもありがとうございました。    午 前 十 一 時 二 十 八 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...