福岡県議会 2004-10-26
平成15年度 決算特別委員会 本文 開催日: 2004-10-26
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 平成十六年十月二十六日(火曜日)
午 前 十 一 時 二 分 開 会
◯江口吉男委員長 皆さん、おはようございます。定足数に達し
ておりますので、ただいまから委員会を開会いたします。
なお、本日は福岡県だより掲載用の写真撮影
が行われます。お知らせいたします。
それでは、初めに委員席の指定を行います。各委員は、ただいま御着席のとおりといたします。御了承願います。
次に、付託案件につい
てで
あります。
本委員会に付託されました議案は、お手元配付の
付託議案一覧表のとおり、第一七三号議案「平成十五年度福岡県
一般会計決算」など二十一件で
あります。御確認願います。
次に、審査の方法につい
てで
あります。
このことについては、議運で決定いたし
ておりますとおり、「決算議案の
審査方法等について」により取り進めることといたしますので、御了承願います。
それでは、このことに基づく詳細な
部局別審査日程をお手元に配付いたし
ております。御確認願います。
なお、審査日程の第三日目の
一般会計歳入の説明のうち税務課と財政課の所管分については、総務部長
がまとめ
て行うことといたします。御了承願います。
次に、本日は企業会計についての審査を行い、あすからは一般会計、特別会計について部局別に審査を行っ
てまいります。ただし、
一般会計歳入につきまし
ては審査の冒頭に一括し
て説明を行い、各部局別の質疑は、部局の歳出の説明の後、歳入とあわせ
て行うことといたします。
また、総括質疑は
部局別審査終了後、行うことといたします。この総括質疑は、事案の内容
が複数の部局の所管にかかわるもので
あること、及び複数の部局長の出席を要するものに限ることとなっ
ておりますので、御了承願います。なお、この総括質疑を行うに当たりましては事前通告
が必要となります
が、通告は十月二十九日金曜日の午後五時までに届け出をお願いいたします。
また、知事等に保留された質疑につきまし
ては、最終審査日にまとめ
て行い、すべての質疑
が終わった後、採決を行うことといたします。
次に、審査はできるだけ予定された日に終了するようにしたいと思っ
ておりますので、各委員の御協力をお願いいたします。
次に、審査の過程において日程変更等の必要
が生じた場合には、この扱いを理事会に御一任願いたいと思います
が、よろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者
がある〕
2
◯江口吉男委員長 よろしいですか。それでは、そのようにさせ
ていただきます。
次に、その他の
委員会運営についてで
あります。
まず、会議時間につきまし
ては、午前十一時に開会し、午後五時散会を原則といたします
が、議事の都合により会議時間を変更すること
がありますので、あらかじめ御了承願います。
次に、審査の中で資料要求
があった際の議事の進行についてで
あります
が、資料の提出に時間を要する場合には、資料を要求された委員の質疑を保留し
て、次に進ませ
ていただきます。資料
が提出された段階で質疑を行うことといたします。御了承お願いいたします。
次に、本日は
決算議案審査の初日で
ありますので、議案審査に先立ち、執行部を代表し
て出納長からあいさつを受け、その後、
代表監査委員から決算審査について説明を受けることといたします。御了承願います。
それでは、執行部を代表し
て出納長からあいさつを受けることといたします。
長崎出納長。
3
◯長崎出納長 決算特別委員会の審査に先立ちまし
て一言ごあいさつを申し上げます。
本日から御審査いただきます平成十五年度の決算議案は、一般会計ほか二十会計の二十一議案でございます。決算の概要につきまし
ては、お手元に配付いたし
ております関係資料にまとめ
ております
が、概略を御説明いたします。
まず一般会計で
あります
が、歳入歳出予算現額一兆五千七百四十一億九千五百万円余に対しまして、歳入の決算額は、一兆五千三百六十五億六千六百万円余で
あります。予算現額に対する収入率は九七・六一%となっ
ております。これは前年度の収入率九七・二六%に比べ〇・三五ポイントの増となっ
ております。
また、
歳出決算額は一兆五千百六十四億五千九百万円余で
あります。予算現額に対する執行率は九六・三三%となっ
ております。これは前年度の執行率九六・一二%に比べ〇・二一ポイントの増となっ
ております。歳入歳出の差引残額は二百一億七百万円余で
あります
が、この中には翌年度に繰り越すべき財源百八十四億九千八百万円余
が含まれ
ておりますので、これを除きます実質収支は十六億八百万円余となっ
ております。前年度の
実質収支額は十六億三千百万円余で
ありましたので、前年度に比べ二千二百万円余の減少で
あります。
次に特別会計でございます。十六の特別会計の
歳入歳出予算現額は三千三百四十四億九千三百万円余で
あります。歳入の決算額は三千二百三十四億二千七百万円余、歳出の決算額は三千百二十億九千五百万円余で
あります。歳入歳出の差引残額は百十三億三千百万円余となっ
ております
が、翌年度に繰り越すべき財源三十億三千万円余
が含まれ
ておりますので、これを除く実質収支は八十三億百万円余となっ
ております。前年度の実質収支は九十八億三千七百万円余で
ありましたので、十五億三千五百万円余の減少となっ
ております。
なお、
病院事業会計ほかの
公営企業会計に係る決算につきまし
ては、
地方公営企業法に定められた
企業会計方式にのっとり決算を調製し
ております
が、事業概要及び経営状況につきまし
ては、各議案の審査の際に御説明をいたします。
平成十五年度の予算執行に当たりましては、適正な執行に努めるとともに、経費の節減に心がけ
てきたところで
あります。今後も安定的な財政運営に向け
て、より一層の取り組みをし
てまいる所存でございます。委員各位におかれまし
ては、慎重なる御審議の上、認定くださいますようお願いを申し上げまし
て、あいさつとさせ
ていただきます。
4
◯江口吉男委員長 次に、
代表監査委員から決算審査について説明
が行われます。
5
◯福本代表監査委員 監査委員の福本でございます。
平成十五年度の決算を審議されるに当たり、監査委員
が実施いたしました
決算審査等の概要について御説明申し上げます。
去る七月三十日、知事から審査に付されました平成十五年度の福岡県
歳入歳出決算及び福岡県
土地開発基金など三基金の運用状況並びに福岡県
公営企業会計決算について、定期監査及び
例月現金出納検査等の結果も踏まえ、厳正に内容審査を行い、
審査意見書として取りまとめ、去る九月二十二日に知事に提出いたしたところで
あります。
最初に、福岡県
歳入歳出決算に係る審査結果の概要でございます。
歳入歳出決算書、
歳入歳出決算事項別明細書等の計数は、各部局及び
指定金融機関の関係諸帳簿等の各計数と合致し
ており、財産に関する調書の計数につきまし
ても正確で
あること
が認められました。
平成十五年度の決算状況を見ますと、一般会計及び特別会計を合わせた
歳入歳出決算額では、歳入は一兆八千五百九十九億九千三百万円余で、前年度に比べ八十八億九千二百万円余、率にし
て〇・四八%減少し、歳出は一兆八千二百八十五億五千四百万円余で、前年度に比べ九十九億七千百万円余、率にし
て〇・五四%減少し
ております。
歳入歳出差引残額は三百十四億三千八百万円余で、これから翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支は、一般会計
が十六億八百万円余の黒字、特別会計
が八十三億百万円余の黒字で
あり、合計で九十九億一千万円余の黒字となっ
ております。
一般会計の
歳入決算額は、前年度に比べ五百六億七千六百万円余、率にし
て三・一九%の減少となっ
ております
が、その増減の主なものを見ますと、県税
が法人関係税は増収となったものの、個人県民税、
地方消費税、
県民税利子割り等が減少し、前年度に比べ六十五億四千五百万円余、率にし
て一・四一%の減少となったほか、地方交付税及び国庫支出金も減少し
ております。また、県債は
臨時財政対策債の発行により、前年度に比べ百七十四億一千百万円余、率にし
て七・八五%の増加となっ
ており、この結果、歳入に占める県税等の自主財源の割合は、五年連続し
て減少し
ております。
一方、
歳出決算額は前年度に比べ五百二十億六千百万円余、率にし
て三・三二%の減少となっ
ております
が、その主なものを見ますと、義務的経費
が人件費の圧縮などで減となったほか、投資的経費も国の
公共事業削減などで減となっ
ております。本県の財政は、実質収支の黒字を維持し
ております
が、依然として財源不足を県債の増発や基金の取り崩しによって補うという苦しい財政運営
が続い
ております。それに伴い、
財政調整基金の残高は減少を続ける一方、県債残高は累増し、二兆四千百五十四億円に達し
ております。また、財政構造の弾力性を示す指標で
あります
経常収支比率は前年度比二・八ポイント減の九二・五%と三年ぶりに改善され、
公債費負担比率も前年度比〇・六ポイント減の一六・三%と若干改善
が見られました
が、依然として高水準に
あり、弾力性に欠く財政構造
が続い
ております。
このような厳しい財政状況にかんがみ、県政の運営に必要な税財源の確保について国への働きかけを行うとともに、引き続き行財政改革を着実に推進し、限られた財源の重点的かつ効率的配分と事務事業の一層の簡素・効率化を進め、本県の財政構造を足腰の強い、弾力的なものに立て直し、安定的な財政運営
ができるよう今後とも格段の努力を望むもので
あります。
次に、福岡県
土地開発基金、福岡県
市町村振興基金及び
福岡県立美術館美術品取得基金の運用状況でございます
が、計数は正確で
あり、三基金とも設置の趣旨に沿っ
て適正に運用され
ていると認められました。
次に、福岡県
公営企業会計決算に係る審査結果の概要でございます。
病院事業、電気事業、
工業用水道事業及び
工業用地造成事業の四事業の決算書は、いずれも関係法規に準拠し
て作成され、その計数は正確で
あり、平成十五年度の経営成績及び平成十六年三月三十一日現在の財政状態を適正に表示し
ているものと認められました。
各事業の決算の状況で
あります
が、まずは病院事業におきましては、総収益百十九億二千三百万円余に対し、総費用は百二十四億六千七百万円余で、差し引き五億四千四百万円余の純損失を生じ
ております。前年度に比べさらに増加いたし
ております。なお、多額の純損失となっ
ておりますのは、主として医業収益に対する職員給与費の割合
が八二・一%と依然として高いためで
あります。長期にわたりこのような収支状況
が続い
ていることから、
累積欠損金は百四十二億五千七百万円余に上っ
ており、
退職給与引当金の計上及び約一般会計からの長期借入金の償還
ができない極めて脆弱な財務体質となっ
ております。
このような中、県においては平成十五年十月に作成された「
県立病院改革(移譲及び民営化)に関する計画」に沿っ
て鋭意改革は進められ
ております
が、その着実な実施を望むもので
あります。また、当面継続し
て直営される病院の経営収支を改善するためには、病床利用率の向上、
外来患者数の増加等に努めることにより、増収を図ることはもちろんのこと、職員給与の縮減、
診療材料等の効率的な購入や、各経費ごとの費用管理をより一層強化する必要
があります。
次に、電気事業で
あります。
総収益五億一千八百万円余に対し、総費用は四億五千五百万円余で、差し引き六千三百万円余の純利益を計上し
ており、経営は引き続き安定し
て推移し
ております。
次に、
工業用水道事業で
あります。
総収益十六億八百万円余に対し、総費用は十三億五千七百万円余で、差し引き二億五千万円余の純利益を計上し
ており、当事業も経営は引き続き安定し
て推移し
ております。
最後に、
工業用地造成事業でございます。
総収益四億六千三百万円余に対し、総費用は七億二千百万円余で、差し引き二億五千八百万円余の純損失を生じ
ております。これは、主として
豊前東部工業用地において売却額
が簿価を下回ったことによるもので
あります
が、事業目的推進の観点から、未売却用地につきまし
ても引き続き早期売却に努める必要
があります。
以上
が平成十五年度
決算審査等の概要でございます
が、各会計ごとの検討・改善を要する事項等につきまし
ては、
決算審査意見書の各論に述べ
ておりますので、御参照いただきますようお願い申し上げます。
以上で
決算審査意見書に係る概要説明を終わらせ
ていただきます。
6
◯江口吉男委員長 出納長、
代表監査委員、
企業管理者におかれまし
ては、退席され
て結構です。
また、執行部の皆さんは議案審査の準備をお願いいたします。
この際、執行部に申し上げます。本委員会の委員数
が三十一人となったことに伴い、委員からの質疑
がふえること
が予想されます。議案等の説明及び答弁に当たりましては、これまで以上に簡潔、的確に行い、円滑な議事運営に御協力をお願いいたします。また、部局
が入れかわる際には、静粛かつ迅速に行われますよう、あわせ
てお願いいたします。
それでは、これより議案の審査を行います。
第一七三号議案「平成十五年度福岡県
一般会計決算」など二十一件を一括議題といたします。このうち、本日は企業会計の審査を行います
が、その説明資料をお手元に配付いたし
ております。御確認願います。
それでは、
保健福祉部所管の第一九〇号議案「平成十五年度福岡県
病院事業会計決算」について審査を行います。執行部の説明を求めます。
狩野保健福祉部長。
7
◯狩野保健福祉部長 それでは、
県立病院事業の概要について、お手元に配付いたし
ております
県立病院事業の概要、五枚つづり
があると思います
が、薄いやつです。これによって説明をさせ
ていただきます。
県立病院事業の概要でございますけども、一ページを済みません、めくっ
ていただきますと、本県の病院事業ですけれども、
地方公営企業法によりまして、表の左側です
が、朝倉病院から
大宰府病院までの五つの病院を運営をし
ております。病床数、職員数、診療科目等の状況はここに記載し
ている表のとおりでございます。
次に、二ページをお開きいただきたいと思います。
病院事業の決算概要について御説明いたします。県立病院におきます平成十五年度の
延べ患者数は、入院患者
が二十七万九千人余、外来患者は二十五万七千人余で、入院、外来を合わせた
年間延べ患者数は五十三万六千人余となっ
ております。
次に、平成十五年度の収支でございます
が、総収益は百十九億二千三百万円余で、前年度に比べまし
て十三億二千六百万円余の減収、総費用は百二十四億六千七百万円余で、前年度に比べまし
て十億六千五百万円余の減少となっ
ております。この結果、収支は五億四千四百万円余の純損失を生じ
ているところでございます。各病院の収支の状況は、そこの表に掲げるとおりでございます。
なお、平成十五年度末の
累積欠損金でございます
が、下の表に財務の状況という表を掲げ
ております
が、ここに記載し
ておりますとおり、
累積欠損金は百四十二億五千七百万円余となっ
ております。また、実際の資金不足額に相当いたします不良債務につきまし
ては、その下ですけれども、二十七億四千万円余となっ
ているところでございます。
なお、各病院ごとの年度別の
延べ患者数の推移及び決算の状況につきまし
ては、三ページから四ページに掲げ
ておりますので、御参照いただきたいと思います。
次に、資料の五ページをお開きいただきたいと思います。経営改善への
取り組み等についてでございます。
まず(一)これまでの取り組みですけれども、二次にわたりまして診療機能の特化、病床規模の見直し等、経営改善に取り組んでまいりましたけれども、患者数は減少傾向に
ありまし
て、経営的にも恒常的な赤字体質から脱却できない状況
が続い
ておるところでございます。そういう中で、(二)の今後の取り組みですけども、県直営という現在の経営形態のままでの改革は困難と判断しまし
て、昨年十月に
太宰府病院には
公設民営化、他の四病院については民間移譲を基本方針とした
県立病院改革に関する計画を策定をいたしたところでございます。この計画に基づきまし
て、去る九月十日に朝倉病院、遠賀病院の移譲先、それから
大宰府病院の
指定管理者を内定いたしまし
て、さきの九月議会におきまして、
大宰府病院の
指定管理者について御議決をいただいたところでございます。今後、平成十七年四月の移譲及び
公設民営化に向けまし
て、取り組みを進め
てまいる所存でございます。また、柳川病院、嘉穂病院につきまし
ては、移譲するまでの間、病診連携の強化、救急患者の受け入れ等によります患者確保、それから薬品、
診療材料等の効率的購入などによります経費節減によりまして、経営改善を図っ
てまいる考えで
あります。
以上
が県立病院事業の概要でございます。
なお、決算の状況につきまし
ては、
県立病院対策長から説明させますので、よろしくお願いいたします。
8
◯江口吉男委員長 平田県立病院対策長。
9
◯平田県立病院対策長 それでは、私の方から平成十五年度福岡県
病院事業会計決算について御説明申し上げます。お手元に配付し
ております定例会議案その五、薄い冊子でございます
が、その五というのの一ページをお開き願いたいと思います。
今、部長の方から決算概要の説明
がございましたけれども、この報告に基づく決算額は消費税を含んだ形になっ
ておりますので、若干数字の違い
がございますことを、まずお話しさせ
ていただきます。それでは御説明申し上げます。
一ページ、平成十五年度福岡県
病院事業決算報告書の収益的収入及び支出でございます
が、これは当該年度の経営活動に伴い発生した収益と、それに対応する費用を明らかにしたものでございます。
まず、収入でございます。第一
款病院事業収入の決算は、百十九億三千百万円余となっ
ております。その主なものでございます
が、第一項医業収益は、入院、外来等の診療収入で、決算額は八十六億四千四百万円余となっ
ております。第二項医業外収益、これは一般会計からの負担金等で、決算額は二十四億三千五百万円余となっ
ております。第三項特別利益は一般会計からの補助金等で、決算額は八億五千百万円余となっ
ております。
病院事業収益の決算額
が予算額に対し十二億二千四百万円余の減となっ
ておりますのは、主に
入院外来患者数が予定を下回ったことによるものでございます。
次に、支出でございます。第一款病院事業費の決算額は、百二十四億七千三百万円余となっ
ております。第一項医業費用は、診療に必要な材料費や職員の給与費等、病院運営のための諸経費でございます。決算額は百二十億二千百万円余となっ
ております。第二項医業外費用、これは企業債の支払い利息及び仮払消費税に係る雑損失等で、決算額は四億七百万円余となっ
ております。第三項特別損失は過年度の損益修正損等で、決算額は四千四百万円余となっ
ております。病院事業の決算額に十一億三千百万円余の不用額を生じ
ておりますのは、主に給与費、材料費、経費等の減によるものでございます。
次に、二ページをお開き願います。
二ページの資本的収入及び支出でございます
が、これは、施設整備及び企業債の償還金等の支出とその財源となる収入を明らかにしたものでございます。
まず、収入でございます
が、第一款資本的収入の決算額は五億四千三百万円余となっ
ております。その主なものは、第一項負担金、これは企業債償還金に係る一般会計からの負担金で、決算額は三億五百万円余となっ
ております。第二項一般会計からの長期借入金は、主に各県立病院の建設改良等に係る借入金でございまし
て、決算額は二億三千八百万円余となっ
ております。第三項固定資産売却代金は、売却した黒木病院看護婦宿舎跡地の簿価で、決算額は二十万円となっ
ております。
次に、支出でございますけれども、第一款資本的支出の決算額は、五億四千三百万円余となっ
ております。その主なものでございますけれども、第一項の建築改良費は病院施設及び医療機器等の整備に関する費用で、決算額は八千五百万円余となっ
ております。第二項の企業債償還金は、病院建築、建設事業費等に発行した企業債の元金の償還金でございまし
て、決算額は四億八千七百万円余となっ
ております。
それから、三ページから損益計算書を記させ
ていただい
ております
が、四ページをちょっと開い
ていただきまし
て、今、十五年度の決算について御説明申し上げましたけれども、これによる損益につきまし
て記し
ております
が、その四ページの三行目でございますけれども、当年度の純損失でございますけれども、五億四千四百万円余となっ
ております。この結果、前年度繰越欠損金百三十七億一千二百万円余
が、当年度未処理欠損金百四十二億五千七百万円余になっ
ているところでございます。
また、五ページ以下に関係諸表を記載いたし
ておりますので、参照願います。
以上で
病院事業会計決算についての御説明を終わります。よろしく御審査のほどお願い申し上げます。
10
◯江口吉男委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。日野委員。
11 ◯日野喜美男委員 自民党県議団の日野喜美男でございます。
私は、この
病院事業会計の決算医業損益と今後の改革について質問をし
てまいりたいと思います。
そこで、ただいま執行部の方から報告
がありましたけれども、病院の経営状況を見る上で大切なのは、医業損益で
あります。これに経営指標となるようなデータを加えた資料
が欲しいと思います。
以上、要求いたします。
12
◯江口吉男委員長 当局に申し上げます。ただいま日野委員から要求の
ありました資料については、提出できますか。河野県立病院課長。
13 ◯河野県立病院課長 直ちに提出できます。
14
◯江口吉男委員長 直ちにできる、今すぐできるんですか。
15 ◯河野県立病院課長 はい。
16
◯江口吉男委員長 お願いします。
一応お諮りいたします。ただいま日野委員から要求の
ありました資料を、委員会資料として要求することに御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者
がある〕
17
◯江口吉男委員長 御異議
ありませんので、本委員会の要求資料といたします。執行部直ちに……。
〔資料配付〕
18
◯江口吉男委員長 それでは日野委員、資料の配付
がありましたので、質疑を行っ
てください。日野委員。
19 ◯日野喜美男委員 ただいま資料をいただきました
が、その説明をよろしくお願いします。
20
◯江口吉男委員長 河野県立病院課長。
21 ◯河野県立病院課長 それでは、平成十五年度の決算状況につきまし
て、要求資料に基づき簡単に御説明申し上げます。
まず一の病院別総収益総費用でございます
が、これは医業外収益や医業外費用を含めました総収支でございまし
て、合計で申し上げますと、左側の方でございます
が、十五年度総収益
が百十九億二千万円余、それから総費用
が百二十四億六千万円余でございまし
て、純損益
が五億四千万円余の赤字というふうになっ
ております。真ん中の十四年度と記しました右側の方に、純損益ということで掲げ
ております。これ
が二億八千万円余でございますので、差し引きいたしますと前年度より二億六千万円余をさらに悪化し
ているというような状況でございます。
次に、二の病院別医業収支状況につい
てでございます
が、委員御指摘のように、病院経営の最も基本となるもの
が医業収支でございます。十五年度の医業収益
が合計で申し上げますと八十六億三千万円余、医業費用
が百十九億円余でございまし
て、三十二億七千万円余の損失というふうになっ
ております。これを前年度と比較しますと、前年度
が三十六億九千万円余の損失でございますので、赤字幅は四億二千万円ほど改善されたというふうになります。この改善の主な要因といたしまし
て、退職者数
が少なかったことによる給与費の減ということ
がございます。したがいまし
てその退職金を除いたものを、その下段の方に掲げさせ
ていただい
ております。
それから、主な経営指標につきまし
ては、三に医業収支比率と職員給料比率を掲げさせ
ていただい
ております。まず医業収支比率で申しますと、独立採算の場合はこの指標
が一〇〇%ということになるの
が基本でございますけれども、十五年度の五病院の合計で申し上げますと、計の欄になります
が七二・五%、それから退職金を除きますと七六%。一方、医業収益に対します職員給与比率、これは十五年度で八八・七%、退職金を除きますと八二・三%というふうになっ
ております。
以上でございます。
22 ◯日野喜美男委員 もう少し詳しくお願いしたいのです
が、皆さん方に最初から配られました資料
がありますね。四ページの方ですね。これをもう少し詳しく説明し
ていただきましょうか。
23 ◯河野県立病院課長 では、お手元の資料の四ページ、県立病院決算の状況ということで、この構成等につきまし
て簡単に御説明いたします。
まず左側の欄を見
ていただきたいと思いますけれども、まず医業収益
がございます。この主な内訳
が入院収益、外来収益というふうになっ
ております。それから医業費用というの
がございまし
て、給与費、材料費、こういったもの
がございます。これ
が先ほど申し上げました医業損益というようなことになっ
てまいります。
それから、次に医業外収益というもの
がございまし
て、その主な内訳といたしまし
ては、一般会計から繰り入れをいただい
ております負担金、こういったもの
がございます。それから医業外費用といたしまし
て病院事業債の支払い利息とか、それから雑損失、これは消費税、こういったもの
が含まれることになります。こういった医業外費用というの
がございまし
て、医業収支と、それから医業外収支を含めましたもの
が経常損益ということになります。
それから、さらにその下の方でございますけれども、特別利益ということ
がございまし
て、この中には固定資産の売却益で
あるとか、あるいは下の方に一般会計補助金一、二というふうに記し
ておりますけれども、一につきまし
ては、不良債務を少なくするための補助金をいただい
ていた、それから二につきまし
ては、退職手当、それから本庁県立病院課の人件費等の繰り入れをいただい
ていたというような内容でございます。
それから、特別損失といたしまし
ては、過年度の損益修正損、こういったもの
がございます。
今申し上げました収益と費用を総合計したもの
が、下の枠の方の
病院事業収益、それから病院事業費ということになっ
ておりまし
て、当年度純損益ということでこの県立病院、計で申し上げますと、この三カ年を掲示し
ておりますけれども、右側の方、十五年度見込みで五億四千万円余の赤字というふうになっ
ております。
それから、その下の方に
累積欠損金ということで、累計いたしますと百二十四億円余の
累積欠損金が生じ
ているということでございます。
それから、下の方に不良債務額という部分
がございますけれども、これは現金
がいわば枯渇した状態でございまし
て、やっぱり資金不足ということでございますけれども、これの累計
が二十七億円余
あるというような構造でございます。
以上でございます。
24 ◯日野喜美男委員 病院会計というのは、五つの病院のどんぶり勘定、今までも何回も質問申し上げましたけれども、本当にそれぞれの病院の会計
がどうなっ
ているのかというのは、大変見にくくわかりにくいというの
が欠点で
あるというふうに私は思っ
ております。結論的には、病院経営は悪化し
ているのか、改善
がなされ
ているのか、わかりにくいところ
がありますので、そこのところを分析をし
て説明をお願いしたいと思います。
25 ◯河野県立病院課長 まず医業収支ということで申し上げますと、患者の減少等によりまして収入
が五億八千万円余の減となっ
ております。一方これに対しまして費用でございますけれども、それを上回る十億円余の減というふうになっ
ておりまし
て、改善され
ております。その要因といたしまし
ては、退職金の減のほかに職員を削減したというようなこととか、あるいは給与の引き下げ
が行われたというようなこと
がありまし
て、給与費
が減額され
ております。退職手当を含めました職員給与比率
が改善し
ているといいますのは、こういった理由によるものでございます。なお、ほかにも費用の中では、患者の減に伴いまし
て材料費とかそれから経費、こういったもの
が減少したといった点はございます。
一方、医業外の収支ということでは、前年度は計上し
ておりました土地の売却益、これを前年度一億三千万円
あったわけですけれども、これ
が十五年度ではほとんどなくなったということや、それから一般会計からの繰入金、これにつきまし
ては経営規模を縮小し
ておりますので、そういった見直し等によりまして退職金以外で三億四千万円ほど減少した、こういったこともございまし
て、純損益は前年度よりも悪くなったといった状況でございます。
26 ◯日野喜美男委員 今、説明の中で、改善
がされたとこう言っ
ていますけれども、改善というのは進歩
があって初めて改善
が成り立つわけですね。これ、進歩
がないわけでしょう。ありのまま、その要素
が、ただ患者数
が減ったとか、職員
が少なくなったとか、そういうことだけで数字
が変わったので
あって、これ
が果たして、県
がこれまで改善努力をなされた数字かということではないわけですね。私は改善というふうに思っ
ていません。そのことはしっかりこれから、執行部の方は十分に考え
ておい
ていただかないと、必然的にそうなった数字で
あって、本当に努力をし
てここまで改善をしたんだという、その改善には当てはまらないというふうに私は思っ
ていますので、そのことはひとつよろしくお願いを申し上げたいと思います。
毎年、経営改善に努めると、いろいろと答弁をされ
ておりますけれども、残念ながら今回も改善はされ
ていない。問題は患者の減少に
あるようだとのことも
ありますし、どのぐらい患者は減少されたんですか。
27 ◯河野県立病院課長 資料の方にも掲げ
ておりますけれども、十五年度の入院患者数でございますけれども、五病院合計で二十七万九千八百人余でございまし
て、前年度より九・四%ほど減少し
ております。それから
外来患者数でございますけれども、二十五万七千人余でございまし
て、前年度より六・六%ほど減少し
ているといった状況でございます。
28 ◯日野喜美男委員 数字であらわし
てください。人数であらわし
てください。
29 ◯河野県立病院課長 お手元の資料に、三ページに年度別患者数の推移というもの
がございます。これには十三年度から十五年度までの入院、外来、これを含めました数字を掲載し
ておりますけれども、まずトータルで申し上げさせ
ていただきますと、入院で申し上げますと十三年度
が三十三万五千百六十九人、それから十四年度
が三十万八千七百四十六人、そして十五年度
が二十七万九千八百七十一人と減少傾向
が続い
ておるところでございます。
それから外来につきまし
ては、十三年度三十万千三百五十七人、十四年度二十七万五千二百六十四人、十五年度二十五万七千二十三人ということで、こちらも減少傾向
が続い
ているということでございます。
昨年度と比べますと、入院で九・四%の減、それから外来で六・六%の減ということで、トータルでは八・一%の減ということになっ
ております。
30 ◯日野喜美男委員 わかりました。ありがとうございました。
それでは、今後の問題にも入るわけです
が、この五つの全病院の民営化というようなことで、将来のあれは決まっ
ているわけです
が、なぜほかの、まだ残っ
ている二つの病院も一緒にできなかったのか、そのことをまず一つお聞きをしたいと思います。時間
がたてばたつほど、今回やりました先例というの
が後々残るわけですね。やるならばほかの病院も一気にやっ
てほしかった、私はそう思うんです
が、そこのところを説明を願いたいと思います。
31 ◯河野県立病院課長 今回の病院改革につきまし
ては、先ほども御説明いたしましたように、県に設置義務の
ある大宰府病院につきまし
ては
公設民営化、それからその他の四病院につきまし
ては民間移譲ということで、これは全国でも類のない改革を進め
ているところでございます。改革を進めるに当たりましては、職員の処遇問題などの大きな問題
がございまし
て、このような状況もございまし
て、当面は施設の老朽化した朝倉、遠賀の移譲と、それから経営状況
が最も厳しい
大宰府病院、これを先行し
て実施するというふうにしたところでございます。
32 ◯日野喜美男委員 過去これだけの多額の一般財源を持ち出し
て、病院経営に支出をし
ているわけですけれども、これは県民全体の立場から言うならば、大変なことで
あります。公営企業という名
がつい
ているわけですから、そこの病院の収入によって施設を賄うというの
が公営企業の本質で
あると、私は思っ
ております。これまでいろいろ努力はされたと思うんです
が、あと二つの病院
が残っ
ています
が、これの民営化の時期はいつごろに予定し
ているんですか、お聞きしたいと思います。
33 ◯河野県立病院課長 柳川、嘉穂の二病院につきまし
ては、先行三病院の実施状況、進行状況、こういったことを勘案いたしまし
て移譲時期を決定し
ていくことというふうにし
ているところでございます。
34 ◯日野喜美男委員 このことについては、また常任委員会等も
ありますので、その段階で質問させ
ていただきたいと思います。
それでは、この前の本会議のときに知事答弁も
ありました
が、職員の意向調査
が行われ
ているというようなことの答弁
がありました。その結果はまとまったのかどうなのか、あるいは退職者の数はどれぐらい出
ているのか、見通しで結構ですから説明をお願いしたいと思います。
35 ◯河野県立病院課長 職員には説明会、それから意向調査を行いまし
て、現在退職勧奨の申し出を受け
ているような段階でございます。職員の中には再就職とか、あるいは派遣といった意向を決定し
ていない職員もおりまし
て、それから個別のヒアリングをまだ続行し
ているような状況でございます。したがいまし
て、個別、具体的な数字につきまし
てはもうしばらく時間をいただきたいというふうに考え
ております。ただ、最も職員の多い看護師でございますけれども、さきの議会で、民営化する三病院の半数程度を目安とするというように答弁をし
ておりましたけれども、この目安というのはオーバーするのではないかというふうに考え
ておるところでございます。
36 ◯日野喜美男委員 来年の四月一日からもう移譲されるわけですね。あと日数にし
ても幾ばくもないわけですし、移譲化されますと、そこの移譲先の病院自体
が職員採用とか、いろいろなこと
が出
てくると思うんですよ。だからこれは、せっかく受け
ていただいた、これから先、運営をし
ていくという病院も
あるわけですから、もう少し早くこういったものはまとめ
ておかないと、移譲先の病院
が職員を採用するにし
ても、右から左ということにはいかんと思うんですよ。かなり、募集期間から面接の期間も
あるでしょうし、試験も
あるでしょうし。そういったことから言いますと、このヒアリング等については積極的にまとめ
ていただい
て、十二月の定例議会までには、はっきりその方向
が示されるようにひとつ努力をし
てほしいというふうに思います。
それからもう一つ、退職金の問題。これは前回いろいろと問題になっ
ておるわけですけれども、六月の知事の答弁ではかなりの金額
が出
ておったようですけれども、今後どんなふうな予想をし
ているんですか。想定をし
ているんですか、お聞きしたいと思います。
37 ◯河野県立病院課長 退職者数につきまし
ては、先ほども申し上げましたように、まだ数を示せない状況でございますけれども、傾向ということを見ますと、さきの議会では若年者
が主に退職し
ていた場合というようなシミュレーションの中で、額といったものを出し
ておりましたけれども、今回の傾向の中では、やはり高齢者の方もかなり多数出るというふうに見込まれ
ておりまし
て、それから先ほども申し上げましたように、看護師の場合でも思っ
ていた目安をオーバーするのではなかろうかというふうに考え
ておりまし
て、額的なものも随分大きくなるのではなかろうかというふうに考え
ているところでございます。
38 ◯日野喜美男委員 前回の知事答弁では、若年者を想定し
ての金額
が出
ておったようですけれども、実際的にはかなり年配の方も退職をされるということで
ありますと、退職金等もかなりの数字になる。その退職金は全部一般会計からの支出なんですね。本来、病院というのは、退職をする人たちのためにも引当金というのをつくっ
ているの
が当然じゃないですか。私も長の経験
がありますけど、やっぱり退職者に対する引当金という項目を設け
ていますよ。これも設け
ていない。全く親方日の丸の経営しか、私はこれまでそういうふうな感じ方でしかなかったというふうに思っ
ております。
それから、県立病院
が改革される中で、必要な、いろいろな経費
が出
てくると思いますので、そのことについて説明を求めたいと思います
が、これまでの累積の債務
がかなりの額になると思います。来年の四月で処理をしなければならない債務
が、それと、その改革に必要な経費
がどの程度になるのか、それぞれ幾らぐらいになるのかを明確に説明をし
てほしいと思います。
39 ◯河野県立病院課長 三病院の民営化に伴いまし
て、必ず処理しなければならないというような債務につきまし
て、まず朝倉、遠賀病院の、病院事業債、これは企業債でございますけれども、この未償還金約二億円を一括償還するというような問題
がございます。それから、あわせまし
て国庫補助金をいただい
ておるわけですけれども、これも約一億円ほどを返還しなければならないというようなこと
がございます。なお、
大宰府病院につきまし
ては、公設民営となりまし
ても引き続き県立病院会計として持続し
てまいりますので、償還につきまし
ては二病院と同様、これまでの償還計画に基づきまし
て償還し
ていくということになります。
それからこのほかに、県立五病院の全体の問題ということで、一つは長期借入金
がございます。これ
が約五十四億円。それから、短期借入金
が約四十一億円ございます。これにつきまし
ては将来的に返し
ていかなければならないものでございますけれども、この具体的な方策やその時期等につきまし
ては現在検討を行っ
ているような状況でございます。
次に、移譲先への支援措置ということで、朝倉、遠賀病院、いずれも施設
が老朽化し
ておりまし
て、現在相手方と協議し
ておりますけれども、施設の全面改築
が必要というふうに考え
ておりまし
て、施設整備費の整備費用に対する一定の補助ということで検討し
ているところでございます。
それから、運営
が安定するまでの一定期間につきまし
ては、経常損失
が生じる場合でございますけれども、この場合は一定の補助ということを考え
ておるところでございます。額的な問題につきまし
ては、今後まだ詰め
ていく必要
がございますけれども、現段階では不確定要素
が多うございまし
て、額を見込むことは困難というような状況でございます。
40 ◯日野喜美男委員 一つ、国庫補助金の返還、それは内容はどういうものですか。
41 ◯河野県立病院課長 朝倉病院で申し上げますと、CT室を設置したわけですけれども、この改修費用
があったりとか、あるいは高度医療機器の中で、これはセットになっ
ていくわけですけれども、そういった場合に国からの補助というのをいただい
ております。それで、購入あるいは建築いたしまし
て一定の年数
がたっ
ておりますので、そういったものは減価償却と同じように、一定の額は割り引い
て残ったものを返し
ていくというようなことでございます。
それから、遠賀病院では老人性痴呆疾患病棟、こういった建設費とか、それから研修棟、こういった補助、それから高度医療機器、これを受け
ておりますので、こういったもの
がございまし
て、両方合わせまし
て約一億円ほどの返還
が必要といった状況でございます。
42 ◯日野喜美男委員 もう一つお尋ねします
が、改革に伴っ
て、今まで一般会計の方から繰り出し
ています
が、それ
がどの程度軽減、どういうもの
が軽減をされ
ていくのか、説明をし
てほしいと思います。
43 ◯河野県立病院課長 これまで、朝倉、遠賀を含めまし
て一般会計から多額の繰り入れをいただい
ておるところでございます。負担金あるいは補助金、こういったもの
がございます。それから、資本的収支という中で、負担金、これは企業債の償還金で
あるとか、あるいは新たに高度医療機器を購入します場合に、一般会計から長期借り入れという形で借り入れし
てまいったわけですけれども、こういったもの
がございます。
朝倉で、十五年度の額で申し上げますと約五億ほど。それから遠賀で申し上げますと約四億四千万円ほどございます。こういった、これまで一般会計から負担し
ていただいたもの
が軽減される、将来的にも軽減されるといった状況
がございます。
それから、
大宰府病院でございますけれども、これにつきまし
ては、今回の民営化という中で人件費
がかなり縮減されるのではなかろうかというふうに想定し
ておりまし
て、これまでの運営費の繰り入れ、こういったもの
が随分軽減され
ていくのではなかろうかというふうに考え
ているところでございます。
44 ◯日野喜美男委員 最後、部長の、この病院改革に対する決意をお聞かせ願いたいと思います
が。
45
◯江口吉男委員長 狩野部長。
46
◯狩野保健福祉部長 この
県立病院改革の問題、今県
が進め
ております行政改革の中でも大変重要な、大きな問題でございまし
て、それだけにこの動向
がどうなるか県民の皆さんも非常に関心を寄せられ
ている、こういう状況にございます。今回の行政改革の中でこの病院改革
が取り上げられまし
て三年余を過ぎまし
て、現在、御案内のように県議会の先生方、それから関係者の皆さん方の御理解を得まし
て、遠賀と朝倉病院の移譲先、それから
大宰府病院の
指定管理者の指定の内定というところまで来
ているところでございます。今後でございますけれども、私どもとしましては今回の病院改革によって地域医療の確保、向上という、これを十分に配慮しながら、職員問題等いろいろな課題
がございます。これについては相手と十分協議しながら、万全の体制で来年の四月実施ということに向け
て努力をし
てまいりたいと、このように考え
ております。
47 ◯日野喜美男委員 これで、質問を終わります。どうもありがとうございました。(拍手)
48
◯江口吉男委員長 井本委員。関連か何か……。
49 ◯井本邦彦委員 関連です。
50
◯江口吉男委員長 井本委員の関連質疑を認めます。井本委員。
51 ◯井本邦彦委員 自民党県議団の井本でございます。通告以外でございますけれども、関連ということで質問をさせ
ていただきます。
まず第一点でございますけれども、経営改善の取り組みについては、このような立派な概要説明
ができ
て、これは高く評価いたします。その中で何点か質問と、部長の決意については今聞きましたので、省略させ
ていただきます。
まず第一点でございます
が、この
大宰府病院、特に県立病院につきまし
ても、やはりそこには職員
がいらっしゃいます。その職員に対する交渉、そういうものについて若干おわかりになれば、それは所管
が違うかもしれんですけれども、その経過、どのような形で解決されたか。その辺
がおわかりになりましたら、それ
が第一点。
二点目につきまし
ては、やはり
大宰府病院、患者の方
が大変不安がっ
ていらっしゃいます。そういう方
が私のところへ何人かお見えになりましたけれども、平成十七年四月からはこのような形で
公設民営化に向け
て取り組むということを明らかに知っ
てあります。ただ、内容的なものについて、かなりやっぱり不安を持っ
ておらっしゃいますので、その辺について不安を解消するために、県
が公設民営化する中でどのような形でされるのか。その辺について二点目質問し
ておきます。
それから最後になりますけれども、これは以前から私はいつも申し上げ
ておったんですけれども、
大宰府病院の遊休地
がかなり
あるわけでございます
が、きょうの話を聞い
てみますと、売却
がまだ進んで
いないということでございます。
もう一点は、職員住宅
があそこは
あるわけでございます
が、この職員住宅については今後どのような形で存続されるのか、新しくまた建てかえられるのか。その辺について伺っ
ておきたいと思います。
52
◯江口吉男委員長 平田県立病院対策長。
53
◯平田県立病院対策長 三点お答えいたします。
まず、その組合交渉の経過ですけれども、この間、この病院改革の問題につきまし
ては三十回を超えるほど組合ともいろいろ協議を行っ
てまいりました。最初はなかなか私どもの民営化の方針について御理解いただけなかったところもございますけれども、現在の経営状況の厳しさ等について、繰り返し御説明をしながら御理解を願うように努力をし
てまいりました。一方で職員の方の処遇についても十分と話し合いを進め
てき
ているところでございます。現在もなお、来年の春に向け
て協議を継続的に続け
ているというの
が実情でございます。
それから二点目の、
大宰府病院の患者さんの不安でございますけれども、今回民営化されるということで、患者さんの不安についても御理解申し上げるところでございます
が、幸いにも
大宰府病院の場合につきまし
ては、今私ども
が得
ている情報では、現在の診療体制については基本的には維持できるということ
が明らかになっ
てき
ております。医師等のスタッフについても、患者さんに不安のないような形で引き継ぎ
ができ
ていくのだろうというふうに思っ
ておるところでございます。
それから最後の、遊休の土地の問題でございます。まだ幾つか遊休の土地
がございまし
て、私どもも順次売却を進め
ていきたいというふうに考え
ております。大きな土地
が南側にございます
が、これについても今その準備を進め
ておるところでございます。
それから職員宿舎の問題でございます。これについては、実はまだ十分詰めた議論ということにはなっ
ていないんです
が、ただ基本的には、
大宰府病院に関しまして、県の職員という形での職員ではなくなると。民営化された先の方たち
が運営されるということでございまし
て、県営で職員住宅を持つということでの矛盾
がちょっと出
てくるんじゃないかということでございまし
て、これにつきまし
ては、現在、鋭意検討し
ているという状況でございます。
54 ◯井本邦彦委員 今、最後の問題でございますけれども、これはまだいろいろ関連のところ
がございます。部署
がですね。だからそういうものについては、後ほどまた機会
があったら、私の考え方、県の方針に私も意見を述べさせ
ていただきたいと、このように感じ
ております。
それから、患者さんの不安の問題は、やはり十分説明をしながら、
公設民営化の中で受けられたところと十分協議をされ
て、やはり不安のないような形で
公設民営化の方にお願いしたいと思います。
最後になりますけれども、この職員組合との交渉につきまし
ては、やはりいろいろな問題を私も聞い
ております。ただし、県
がマイナスになるような形で交渉をされ
ていないということは、私も重々知っ
ておりますけれども、そういうことのないように、十分また今後の協議の中でも協議をし
ていただきたいと思います。
そういうことで、
大宰府病院もこういうような形で大きくやはり病院として変わっ
ていきますけれども、私たちも地元の県議として、協力するところは十分協力し
ていきたいと思いますので、その点につきましては遠慮なく御相談し
ていただければ、私の方も地元の方と協議しながら進めさせ
ていただきたいと思います。終わります。
55
◯江口吉男委員長 ほかに
ありませんか。鬼木委員。
56 ◯鬼木 誠委員 おはようございます。緑友会・新風の鬼木誠でございます。
県立病院改革について質問いたします。
先ほどの自民党県議団さんと、かなりの部分で重複も
あります
が、質問の流れも
ありますので、委員の皆さんには大変お聞き苦しいかと存じます
が、再度御質問いたします。回答
が重複する部分については、簡潔な御答弁をお願いいたします。
病院改革計画の中で三病院の先行
が上げられ
ております
が、赤字の原因など
が明確で
あるのになぜ五病院一斉に民営化しないのかはっきりいたしません。そこでお尋ねいたします
が、二病院を後回しにした理由は何でしょうか。
57
◯江口吉男委員長 河野県立病院課長。
58 ◯河野県立病院課長 先ほども申し上げましたけれども、これだけいわば全国でも類のない改革を進める中で、職員の処遇問題などの大きな課題を抱え
ているところでございます。このような問題も
ありまし
て当面は三つの病院を、民営化につきまし
て先行すると。そして残りの二病院につきまし
ては、追って民営化の中で実施し
ていくというふうに考え
ているところでございます。
59 ◯鬼木 誠委員 残りの柳川と嘉穂病院
が、医業収益
がよく
て赤字額あるいは累積債務
が縮減し
ていくなら、まだ理解もできるんです
が、決してそうではないのではないでしょうか。昨年度の二病院の決算状況で、一般会計からの繰入額とその上での収支
がどうなっ
ているのか、御説明ください。
60 ◯河野県立病院課長 柳川病院でございますけれども、まず総収益
が二十六億九千万円余ございまし
て、このうち一般会計からの繰入額
が四億九千万円余でございます。これに対しまして総費用でございますけれども、二十七億三千万円余でございまし
て、総収支では四千七百万円余の赤字というふうになっ
ております。
それから、嘉穂病院でございますけれども、総収益
が二十二億三千万円余、このうち一般会計からの繰り入れ
が四億五千万円余でございまし
て、総費用
が二十三億六千万円余でございますので、総収支では一億三千五百万円余の赤字というふうになっ
ております。
61 ◯鬼木 誠委員 今の答弁では、二病院とも一般会計からの多額の繰り入れを入れ
ても赤字だということです。このままでは借金はさらに膨らんでいき、結局、県民の負担も増し
ていくことになります。いつごろまでに民営化を行われるのか、お答えください。
62 ◯河野県立病院課長 柳川、嘉穂の二病院につきまし
ては、先行三病院の進行状況、そういったものを勘案いたしまし
て移譲時期を決定し
ていくことというふうにし
ておりますけれども、今後経営環境
がさらに厳しくなること
が予想されますけれども、移譲までの間は経営の改善に努め
てまいりたいというふうに考え
ているところでございます。
63 ◯鬼木 誠委員 先行三病院の進行状況を勘案し時期を決定するとのことで
あります
が、経営改善
が進まない場合は早期に民営化し
ていくの
が当たり前だと考えます。それぐらいの気構え
がないと経営改善すらおぼつかない。そういった中でしっかりとした経営改善を要望し
ておきたいと思います。
さて、今は来年四月の民営化に向け
て時間も刻々と迫っ
てき
ております。さきの議会で移譲先の内定を受け、職員に対し意向調査や個別ヒアリングを行っ
ているとの答弁で
ありました
が、先行三病院の職員の処遇の状況はどのようになっ
ているのでしょうか。
64 ◯河野県立病院課長 現在、退職勧奨の申し出を受け付け
ているところでございますけれども、やはり退職とか派遣とか、そういったことについて決心
がつかないと申しますか、意向を表明され
ていない方もいらっしゃいます。それから、病院サイドで説明会を行わせ
てくれというような要望等も
あっておりまし
て、こういった取り組みも
あっておりまし
て、個人のヒアリングといったものもまだ進め
ているような状況でございます。したがいまし
て、今の段階ではまだ数的なものは申せませんけれども、看護師につきまし
ては、当初目安として考え
ておりました三病院の半数程度と、こういった目安は退職という形で超えるのではなかろうかというふうに判断し
ているところでございます。
65 ◯鬼木 誠委員 確かにこれまで県職員という安定した身分の中で、民営化します
が退職しますかと迫っ
てみ
ても、職員
が動揺するということは理解できないでも
ありません
が、しかしそれらのことは初めからわかりきった問題で、粛々と準備を進め
ていかないと間に合わないのではないでしょうか。移譲先の内定以降、これまでどのような取り組みを進め
てきたのかお答えください。
66 ◯河野県立病院課長 移譲先の内定以降、県立五病院、それから新光園、歯科大、こういったところにつきまし
ては変則勤務ということもございますので、複数回、私ども県立病院課の職員
が現場に出向い
て説明を行っ
ております。その説明の内容といったものにつきましては、まず移譲先の概要とか、それから退職あるいは派遣という形での勤務労働条件の概要、それから、今回、退職手当の割り増し措置ということで非常に手厚い改正を行っ
ていただきましたので、こういったものを基本としまし
て、それから、移譲先への再就職のあっせんとかいったことを含めまし
て、そういった退職勧奨などの説明を行ったところでございます。
それから、説明会の後に個人に予備的な調査を行いまし
て、それをもとに、これも私ども病院課の職員あるいは保健所等につきまし
ては主管課等の職員
が出向きまし
て、個別にヒアリングを実施したところでございます。移譲先につきまし
ても、円滑な移譲を進め
ていくというような中で、県職員の受け入れにつきまし
ては積極的な意思表示を表明し
ていただい
ておりまし
て、それから、先ほど申し上げましたけれども、今後の医療の取り組みについてぜひ説明させ
てくれというような御要望
がありまし
て、こういったものを受けまし
てヒアリングを継続し
ているといった状況でございます。
それから、先ほども出ましたけれども、受け入れ先の方でもプロパー職員の確保というような問題
がございます。単に県職員の受け入れではなく
て、当然、かなり不足するかと思いますけれども、プロパー職員の確保といった問題
がございますので、私どもも相手方とはそういった情報交換あるいは協議を進めながら、相手先でももう既にプロパーの確保に向けまし
て準備をし
ていただい
ているといったような状況でございます。
67 ◯鬼木 誠委員 六月議会での厚生環境委員会で、派遣、出向はできるだけ少なくするとの答弁
が行われました
が、退職、出向以外で他の部署に配属させる人はどのぐらいに上るのでしょうか。お答えください。
68 ◯河野県立病院課長 退職手当につきまし
ては、退職手当の割り増し措置といったもの
がございます。したがいまし
て、再就職という形ではなく
て、県のあっせんによらないで自分で職を探すとか、あるいはフリーとなっ
て退職するという方もいらっしゃいます。これはいわば県立病院だけではなく
て、残る二病院を初め、歯科大とか新光園といった職場におきましても一定の退職者というの
が見込まれます。それから、看護師でございますけれども、昨年度から正規職員の採用を停止するということで、その後は臨時職員の任用ということでつないでき
ております。したがいまし
て、職員の職場確保に当たりましては、この臨時職員にかえまし
て正規職員で公務内異動を行っ
ていくというようなことで、できるだけ職場の確保を図っ
ていきたいというふうに考え
ているところでございます。
それから、看護師以外の医療技術職につきまし
ては、薬剤師とか、臨床検査技師とか、放射線技師とかいらっしゃいますけれども、こういった職種につきまし
ては、従来から保健所等との人事交流を図っ
てまいっ
ておりますので、そういった中で公務内配置をさらに検討を進め
てまいりたいというふうに考え
ているところでございます。
69 ◯鬼木 誠委員 残りの二病院に配属をされ
ても、最後はその二病院も民営化されるわけですから、その場しのぎの感
が否めません。退職なり、保健福祉環境事務所などへの配置を早急に実施すべきで
あると考えます
が、いか
がお考えでしょうか。
70 ◯河野県立病院課長 職員処遇に当たりましては、これまで培っ
てきた技術とか知識、こういったもの
が生かされること
が重要で
あろうかというふうに考え
ております。したがいまし
て、移譲先への再就職とか、あるいは派遣という形も当然もちろん考えられるわけですけれども、こういったものは患者に不安
がないように円滑な移譲を図っ
ていただけるということで、これも大変重要なことかというふうに考え
ておりますので、移譲先とよく協議しながらそういった取り組みを進め
てまいりたいというふうに考え
ているところでございます。
71 ◯鬼木 誠委員 職員問題に限らず、民営化に当たっては移譲先と協議、調整をしないといけないような問題
がたくさん
あると思います
が、具体的にはどのようなことを解決し
ていかなければならないと認識し
ていらっしゃいますでしょうか。お答えください。
72 ◯河野県立病院課長 職員問題以外でもいろいろな問題
がございます。例えば患者の治療の引き継ぎ、あるいはそれまでの診療録の引き渡しとかいった問題。それから医療機器の譲渡に係る問題で、これはもう膨大な医療機器等
があるわけですけれども、その中でどの部分について譲渡を希望されるのか、そういった選定作業の問題。それから、これは手続になりますけれども、医療法とかあるいは健康保健法の手続を進める中で、協力し合っ
て手続を進め
ていく部分とかいったものもございます。それから、病院の場合、非常に外部委託の業務
が多うございまし
て、これはいろいろな業務
がございます。こういったことにつきまし
ても、一つ一つを事項を示しまし
て、そして後で混乱することのないように協議を進め
てまいりたいというふうに考え
ているところでございます。
73 ◯鬼木 誠委員 そういった多くの引き継ぎ作業
があるということを、相手先は認識し
ているのでしょうか。
74 ◯河野県立病院課長 私どもも内定を受けました以降、かなり協議を重ね
てまいっ
ております。したがいまし
て、まずどういった事項
があるか、そういった具体的な事項とか、あるいは大まかなスケジュール、こういったものを既に示し
ておりまし
て、そしてできるものは相手さん方ともこれまでにも複数回打ち合わせを行わせ
ていただい
ておるところでございます。事項は、そういったことで、一定の確認と申しますか、共通事項となっ
ておりますので、それを今後具体的に詰め
ていくとか、協議させ
ていくとかいうような、かなりの多くの作業
が出
てまいります。これも私ども、それから現場の病院、これ一体となりまし
て、相手方とも協力し合いながら進め
てまいりたいというふうに考え
ているところでございます。
75 ◯鬼木 誠委員 わかりました。来年四月まではあと五カ月しか
ありません。準備は進められ
ているようです
が、まだまだ課題
が多いということも認識し
てあると思います。本当に間に合うのか、大変危惧し
ているところでも
あります。この資料からも、これだけの一般会計からの繰り入れ、そして多額の赤字を続け
ているという状況は、財政的に見
ても、県として看過できない問題です。数字を見れば改革
が不可避で
あるということは一目瞭然の状況で
あります。今、民間企業も厳しい経済状況の中で、シビアな企業再構築
が行われ
ております。特に痛みを伴うもの、人員配置や処遇については非常に難しい調整等
が必要で
あるということは認識し
ております。私の質問の中に、先送り、その場しのぎ、そういった厳しい、悪い言葉も出ました
が、粘り強く本質的な改革に向け
ての努力を続け
ていただきたいと思います。
保健福祉部長からのお言葉は先ほど伺いましたので、今回求めません
が、ぜひ気を引き締め
てこの改革をぜひとも成功させ、全国のお手本をつくっ
ていただくよう強く要望いたしまし
て、この質問を終えさせ
ていただきます。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手)
76
◯江口吉男委員長 この際、しばらく休憩いたします。
再開は一時三十分といたします。よろしくお願いいたします。
午 後 零 時 二 十 七 分 休 憩
午 後 一 時 三 十 二 分 再 開
77
◯江口吉男委員長 再開いたします。
休憩前に引き続き議案の審査を行います。
第一九〇号議案の質疑を行います。質疑は
ありませんか。高橋委員。
78 ◯高橋義治委員 それじゃあ、ちょっと質問をさせ
ていただきたいと思います。
各委員さん
が質問をされました。実に的確で、将来に向かっ
ての質問をされ
て、私も感服を実はいたし
ていたわけでございます。そこで、私自身
が幾らかの疑問と消化不良を起こし
ておるところ
があるわけでございますので、一、二点について質問をしたいと思います。
まず第一点でございますけれども、大体、公営企業というのはどういった認識を皆さん方
がお持ちで
あるか。公営企業に対する認識について御答弁をいただきたいと思います。
79
◯江口吉男委員長 河野県立病院課長。
80 ◯河野県立病院課長 地方公営企業の中で、私ども病院事業をやっ
ておりますけれども、これにつきまし
ては、基本的には経済原則の中でやっ
ていくわけですけれども、その中で、不採算医療で
あるとか、あるいは行政的な経費、こういったもの
がございます。これは一般会計からの繰り入れという中でやっ
ているわけですけれども、やはり、それ以外の分につきまし
ては、企業努力の中で行っ
ていくということでし
て、必要以外のおくれ等につきまし
ては、やっぱり経営
ができるように、赤字というような構造的な問題
が出ないように努力をし
ていくべきものだというふうに考え
ているところでございます。
81 ◯高橋義治委員 他の公営企業については、それなりの努力をされ
て黒字計上をなされ
ておるわけです。病院会計には非常に問題点
があると、これはもう何十年間、まあ、何十年間と言ったらちょっと長過ぎるかもしれんけれども、私
が理解をし
ておる月日は、少なくとも二十年間以上はこの問題について議論をなされたわけですね。だから、課長
がおっしゃるように、公営企業で
あるのでそれなりの努力をし
て黒字計上をもっ
てしなければいけない、努力をしなければいけないということでございました。
そうしますと、あなた方
が、退職手当引当金、この問題についてどういったお考えを持っ
てあるのか。この点についてもお伺いをしたいと思います。
82 ◯河野県立病院課長 退職手当引当金、これはやっぱり、企業会計の中ではいわゆる引当金ということで当然計上すべきということでございます。ただ、御承知のように本県の病院事業というのは恒常的な赤字体質でございまし
て、
累積欠損金で
あるとか、あるいは不良債務というのも持っ
ておりまし
て、構造的に引き当て
ができないというようなことの中で、非常に申しわけないと思っ
ております
が、一般会計から退職手当に相当するものを補助金という形でいただい
ているというの
が実情でございます。
83 ◯高橋義治委員 そういうところに、私は今までの大きな問題
があったと思うんですよ。いいですか。他の公営企業はそれなりに引当金をぴしっと出し
てきた。あなたの方は一般会計から補助金として出そうとしておるわけですね。私に言わせるならば、これは、まあ、粉飾決算とは言わないけれども、一般会計から出したらわからなくなっ
てしまうわけなんですよ、赤字の幅
が、累積
が。百四十二億という数字
がはるかに大きくなっ
てくるわけですよ。そういったところにあなたたちの問題点
があると私は思っ
ておるわけなんです。一般会計から補助金という形で出し
ていくもので、余り表じゃわからないわけなんですよ。そういった会計をし
ておったのでこういった問題
がさらに大きく膨らんできた、そして、この病院改革は私はおそくなったと思う。私はこのように思っ
ておるわけなんです。
狩野保健福祉部長、その辺どうですか。
84
◯江口吉男委員長 狩野保健福祉部長。
85
◯狩野保健福祉部長 今一つ、退職手当引当金の問題を出されましたけれども、課長
が申し上げましたとおり、公営企業法の適用受けた場合、当然その会計の中で積み立て
ていくの
が筋だろうということを思っ
ています。ただ、御案内のような状況の中で、現実は積み立て
ができなかったということは、これは重く受けとめ
ておかなければならないと、このように思っ
ております。
86 ◯高橋義治委員 部長
が、やっぱりこれじゃいけなかったと反省をされ
ているから、これ以上のことは言わないけれども。
それからもう一つ、私
が不思議に思うのは、この改善、改革をやっ
ていくと、病院問題というのは、
ある意味においては積年のうみだと思っ
ておるわけですね。この改善、改革をやる上において、皆さん方
が人件費の問題を具体的に俎上に上げ
て話し合いをしたこと
があるのかないのか、この辺をお尋ねしたいと思います。
87 ◯河野県立病院課長
県立病院改革につきまし
ては、過去二次にわたりまして、十年間にわたりまして改革を進め
てきたわけですけれども、その中では、人件費という問題につきまし
ては、病床規模に応じまし
て職員数を少なくし
ていく、削減し
ていくというようなこととか、それから、医療周辺業務につきまし
ては、民間委託というようなことで、アウトソーシングを進め
ていくというようなことの中で、人件費の総額を縮小させ
ていくというようなことを中心にやってき
ております。今、委員から御指摘のございました給与費の問題、給与制度のあり方、こういった点につきましては、これまでは議論され
てきたことはございません。
88 ◯高橋義治委員 ベッド数の削減をする、外部委託をする、あるいは他の外注に回せるものは回し
ていくと、これは了とするわけですよ。了とする。しかし、この改善、改革の中で一番の問題点はどこに
あるか、何
がポイントで
あるかと。言いかえるならば、何
が、この病院会計の赤字
が累積になっ
ておるかということを、これはだれしも
がお互いに理解し
ているわけですよ、皆さん方も。どこだと思いますか。
89 ◯河野県立病院課長 他の都道府県の病院、あるいは自治体病院、こういったところと比べ
てみますと、一つはやっぱり医業収益
が非常に低いということ
がございます。それから、医業収益に対しまして人件費の占める率
が非常に高い。こういった構造的な中で、やっぱり赤字
が累積され
て今日に及んでき
ているというの
が実態でございます。
90 ◯高橋義治委員 今、あなた
がおっしゃるように、構造的な赤字体質に
あるんだと、そして他の県の問題を引き合いに出されたわけですね。しからば人件費の問題、他の都道府県と本県の人件費のポイント数で申し上げるならば、何ポイント福岡県
が高いか、人件費の問題、何ポイント高いか、御答弁をいただきたいと思います。
91 ◯河野県立病院課長 都道府県ベースということで、平成十四年度の指数になりますけれども、一つ医業収支比率ということで申し上げますと、都道府県平均
が八三・六%でございます。これに対しまして、本県の場合は七三・一%ということで、約一〇ポイントほど低いというような状況でございます。それから、医業収益に対する給与費の比率でございますけれども、これは、都道府県平均
が六四・三%でございまし
て、本県は八六・一%ということで、約二二%逆に高くなっ
ているといった状況でございます。
92 ◯高橋義治委員 いや、それならね、課長いいですか、本県
が二二・数ポイント高いということを、今あなた
が御答弁なさっ
ておるわけですよ。そうしたらどこに問題点
があるかということは、もう、お互いに言わなく
てもわかっ
ておる話じゃないですか。どんな話をし
てもですよ、給与比率
が他の都道府県より二二ポイント高いということで
あれば、何を改善しなければいけないかといったら、これはもう、お互いにみんな理解し
ておることじゃないですか。そこを、しっちゃもっちゃ言う
てですよ、そういう答弁をするから私
が理解できないわけですよ。どこにメスを入れなければいけないかということを、再度私はお尋ねし
ておきたいと思います。
93 ◯河野県立病院課長 一つは、医業収益
が低いということを申し上げました。このあたりを分析し
てみますと、やはり、私どもの一日当たりの医業収支と申しますか、一日当たりの診療単価、これは非常に低いというような状況
がございまし
て、例えば精神で
あるとか、結核医療とか、こういった部分はもともと医業収益
が低い部分なんです
が、そういった部分もございますし、それから、高度医療の中で非常に高い医療、こういった割合
が少ないというようなこと
がございまし
て、医業収益
が低いということ
がございます。医業収益
が低いものですから、人件費を比較いたしますと、相対的に人件費の占める率
が高くなるといった状況
がございます。ただ、経営的に見ますと、やはりペイし
ていくということになりますと、医業収益に応じた医業費用のあり方ということ
が出
てまいりますので、その中で人件費の占める率
が高いということについては、やはり改善し
ていかなければならないという認識は持っ
ております。
94 ◯高橋義治委員 いや、それでね、公営企業のあり方というのはどう
あるべきかという基本的な問題を、一番にあなたにお尋ねしたわけですよ。いいですか。一番初め、公営企業のあり方とはどういうことですかと、こう聞い
ているわけですよ。あなたの答弁を聞い
ておると、公営企業に対する認識
が全く欠如し
ておると、私はこう思っ
ております。
それから、あなた
がよその県のことを言うから私も申し上げるけれども、給与の問題にし
ても、他の県から比較するとかなり高いように私は理解をし
ておるわけです。言いかえるならば、やっぱり人件費にもある程度メスを入れなきゃいかんということは、ともに共通の理解項で
あると私は思っ
ておるわけなんです。この点についてですよ、一切避け
て通っ
ておるというあなたたちの姿に対して、私は非常に疑念を持っ
ておる一人なんですよ。やっぱり、やるべきことはやるんだ、ただ民営化すればいいというそういった話じゃないんですよ。やっぱり、みずからの姿勢を正しながらさらには民営化をすると、これは一つの大きな方策だと思います。これは理解をし、了とするわけなんですよ。民営化するということはもう遅きに失しとるんじゃないかという考え方を私は持っ
ておるわけですよ。しかし、他の都道府県に比較し
て民営化するという大英断を今下し
ておると、これは一つの大きな成果だと思っ
ておるわけですよ。しかし、そういった、やっぱり我々
が考えなければいけない、やらなければいけない、議論をしなければいけないという問題をあなたたち
が今し
ていないということだから、この点について私は非常に残念に思っ
ておるわけなんです。その辺どうですか。もう一遍ちょっと答弁し
てください。
95
◯江口吉男委員長 平田県立病院対策長。
96
◯平田県立病院対策長 委員御指摘のごとく私ども公営企業でございます。基本は、自分たちの費用は自分たちの収入で賄うというの
が基本でございます。公営企業ですから、無論それ以外には、なかなかそれだけでは済まないところは
あるということはございます
が、基本はそうで
あると。したがいまし
て、この給与の問題についても、その考え方のもとに検討をいろいろすべきで
あったというふうには思っ
ております。ちょっと言いわけ
がましくなりますけども、どうしても私どもの場合には、一般の職員との均衡とかそういうこと
が先に立ちまし
て、なかなか思い切った検討
がしづらかったという経緯
がございまし
て、こういう状況に至りましたことを本当に申しわけなく思っ
ております。
97 ◯高橋義治委員 そういうね、やっぱり光を当てなければいけないところに光を当て
てこなかったということに対しては申しわけなかったと、こういうことで
あるならば、やっぱり今後の糧とし
てもらいたいと思います、これはね。
そこで、今までいろいろな質問
が出
て、この問題については長い議論
がなされ
ておるわけです。そこで、もう一点質問をしたいのは、三病院
が移譲をすると、残り二病院
あるわけなんですよ。私事を言ったらまことに恐縮でございます
が、私のところは県立嘉穂病院を持っ
ておるわけです。それから、その隣に筑豊労災病院というの
があるわけですよ。この二つの病院
が民営化するということに今なっ
ておるわけです。私ども、再三再四にわたってこの問題を議論し
てきたわけですけれども、患者さんの不安というか、あるいは地域医療というか、こういった問題からし
てみると、地元の皆様方は非常に不安を抱かれ
ておるわけなんですよ。これは私もよくわかるわけです。そこで二病院について、三病院についてはあらかたの路線
が引かれ
て、あとの二病院について、今から先どういった手順でこの民営化をし
ていくか、その点についてお尋ねをしたいと思います。
98
◯平田県立病院対策長 三病院について方針
がまず出
ているということでございますけれども、当面の話としまして、まだ、来年の春まで、私ども、その三病院の民営化をまずは成功させ
ていくということで頑張っ
ていきたいというふうに思っ
ております。今、御質問されましたその残りの二病院の話でございますけれども、基本的には、その三病院の移譲の中でいろいろと私ども
が経験し
ていきますこと、あるいは移譲後でどういうふうな形でうまく進むかということを、ある程度見たいなというふうに思っ
ておるところはございます。それから一番大きな問題としては、やはり、その職員の処遇をいかにしてやっ
ていくかということで、そこの部分を見
ていかないといかんというふうには思っ
ております。
ただ、基本方針として、はっきりと二病院つきまし
ても移譲するという基本方針
が決まっ
ておりますので、まずはその三病院について、来年の春を越しました段階になっ
てくると思いますけれども、残りの二病院につきまし
ても、地元の自治体等、関係者の方々の意見も聞くなどしながら、私ども、とにかく地域医療を確保し
ていくというの
が基本でございますから、そういう精神のもとに、どういう形での移譲
が求められるのか、いろいろな意見をまずは聞い
ていきたいなというふうに思います。
99 ◯高橋義治委員 どうもあなたたち
が民営化を計画をし
て、そして、この事業に移し
ていくと、
ある意味においては電光石火のごとくあっという間に三病院を民営化し
ていくと、これは決して私も否定するものじゃ
ありませんし、大いに進めたい一人なんですよ。しかも、条例も通っ
ておりまし
て、この一年間のうちに三病院を民営化するということに成功し
ておるわけですよ、あなたたちは。あとの二病院、しかもあと半年しかないわけなんですよ。三月やから四カ月か、四カ月ぐらいしかあとないわけです。
今までの足跡を見ると、この二病院についての事業の計画、あるいはどういったことをまずこの民営化するに当たって、当たっ
ていかなければいけないかと。今、対策長の話を聞きますと、地元の人たちと話し合いをすると。まあ、これは当然のことです。しかし、もう少し具体的な民営化に対する方策なり考え方なり、
あってしかるべきだと思うわけですよ。あとの二病院はちょっとやっ
てみなきゃわかりません、いつになるかわかりませんと。こんな答弁ではまるっきしだめですよ。五病院を民営化するということは御承知のとおりで
あるわけです。あとの二病院、四割、しかも三病院はもう来年の三月で終わると。その次のスケジュール
がないということは、私には到底考えられないと。ただ地元と話し合いをしますと。そんなスケジュールでは民営化なんかできませんよ、これ。もう少し具体的な答弁を求めたいと思います。
100
◯江口吉男委員長 執行部に申し上げます。高橋委員の質疑に対しては、その内容をよく理解した上で的確に答弁されるようお願いいたします。
101
◯平田県立病院対策長 お答え
が適切でないという御指摘でございますけれども、私どもとしては、まずは三病院の民営化を成功させる、完結させる、着実に実施するということをまずは実施し
ていきたいというふうに思っ
ております。その中で、職員の問題等いろいろ出
てまいりますので、そういうのをある程度見た上で、かつ先ほどちょっと課長も答弁いたしましたけれども、現在、実は患者
が減っ
ているというようなこともございまし
て、経営状態も芳しくないという、芳しくないと言ったら、もっとひどいじゃないかというふうに言われるかもしれませんけれども、非常に厳しい状況になっ
ているということもございますので、そういうふうなことも見ながら、実施時期ということについては決め
てまいりたいということでございます。
また、地元の話し合いで何を話し
ていくのかというようなことでございますけれども、やはり、地域医療の確保ということを主眼に置きながら、やはり、これまで改革計画をいろいろつくっ
てきましたけれども、状況もいろいろ変わっ
てくることというふうに考えますので、そういうことも踏まえながらいろいろ地元とも意見交換をし
て、次の移譲を円滑に進めるように持っ
ていきたいなというふうに思っ
ております。
102 ◯高橋義治委員 あのね、地域医療の確保というのは、今まで、三病院を受け入れられるところ、これは、私はそれぞれに見識を持っ
て、そして医療技術を持っ
てお受けになる団体だと、私は評価し
ておるんですよ。あとの二病院もそれにまさるとも劣らないような団体に受け
てもらいたいということですよね。その確保というのは、もう言葉に出さなく
ても当然のことで
あるわけなんですよ。あなた
が今答弁したように、年々、外来、入院、医業収益
が落ち
ておりますと、こういう答弁をし
ているわけでしょう。言うなれば、いいですか、どうも患者さんの病気はどんどん悪うなりよりますということですよ、これは。そうでしょう。そうしたらあなた、早く医者に診せなきゃいかんじゃないですか。移譲しなきゃいかんじゃないですか。それを、今答弁を聞くと、スケジュールは
ありません、わかりません、地域医療の確保のために地元の話し合いをしますと、こう言われ
ても、私どもはぴんとこないわけですね。
いいですか。まあ、私は医者じゃないから非常にわからないことかも、医学的なことで失礼かもしれないけれども、がんの患者
がおったって、腹を切ったと、大手術をしなきゃいかんと、五カ所病巣は
あるけれども、とりあえず三カ所だけやっ
ておりますと、腹をあけたままと、あとの二カ所の病巣はどうするかって、もうちょっと考え
てみますと。私はそんな話を聞い
ておるような感じ
がするわけですよ。いや、この三カ所の摘出をしたならば、次は速やかにこの問題を解決し
ていきます、この病巣は取り除い
ていきます、民間に移譲しますと、そういったスケジュール
がなきゃ出血多量で死んでしまいますよ。出血多量ということはあなた
が今一番認め
ておることだから。スケジュールは
ありませんなんていう、そんな答弁は
ありませんよ。これも小さな事業ならともかくとして、福岡県の県政を大きく左右する、あるいはまた、日本全国のですよ、自治体病院の一つの試金石となろうとしておるわけですよ。病院対策長、これで講演したら講演引く手あまたやろうと思いますよ。
だから、事業というのは行き当たりばったりじゃなくし
て、この手術をしたならば次の手術はどうしますかと、そういった答弁
ができること
が私は執行部の当然の使命ではなかろうかと思うわけですよ。私は聞い
ていて、実に消化不良。今言うように、医学的なことはわからんけれども、腹をあけとっ
て、三カ所だけやっ
てあとの二カ所はわかりませんって、そういうようなことを言っ
ておるような気
がし
てならない。具体的なスケジュールにのっとっ
てやっ
ていくというの
が、しかも、あと半年なんですよ、この問題
が三病院について終わるのは。
それから、予算措置の問題も
あるんじゃないですか。恐らく我が党の方からひょっとしたら関連で出るかもしれませんけれども、退職金の問題から、老朽化したこの建てかえの問題から、いろいろな問題
が出
てくると思いますよ。そうしたときにあなたたち
がどういった組み立て方をし
ておるのか。だれも五病院に対して反対し
ておるやつはおらん。みんな賛成し
ておる。それにスケジュール
がないって、行き当たりばったりだと。こんなことで本当の公営企業としての使命
が果たせないんじゃなかろうと、私はこのように思っ
ておるわけなんです。再度、答弁を求めます。
103
◯平田県立病院対策長 私どもの病院改革につきまし
て御支援いただい
ていることにつきましては、本当にありがたく思います。今回の改革
が全国でも例を見ないみたいな大規模な改革でございまし
て、現在、とにかく五病院すべてを民営化するという基本方針は、これは断固として推進し
ていきますけれども、答えは同様になっ
てしまいますけれども、とにかくまずはその三病院をやると、そのときの過程の状況、職員の問題等をまず少し見させ
ていただいた上で、鋭意、断固として次の段階に入っ
ていきたいというの
が私どもの考えでございまし
て、御理解のほどをよろしくお願い申し上げたいと思います。
104 ◯高橋義治委員 理解
ができないから質問をしよるんで
あってね。今、午前中の部で各委員さんから、何で五病院一緒にやらなかったかという質問も出ましたね。何で二病院だけを後に回したのかという議論も出たわけですよ。同じ考え方なんです、私どもにしたら。しかし、ここは一歩譲っ
て、五病院一遍でやるということになるとなかなか大変だろうと、病院関係だけでも七百七名ぐらいたしか職員
がいらっしゃるように、私、理解をし
ておるわけです。七百有余名、八百名かもしれませんけれどもね。やっぱり、この人たちの処遇ということを考えたときに、どういった形で出
てくるか、優遇措置をし
てもどういった形で出
てくるかわからないということだから、私は、三病院を何というか、先行民営化と、これは決して否定し
ておるもんじゃないわけですよ。そうしたら、あとの二病院のスタイルぐらい、スケジュールぐらい、あらかたの路線ぐらい引い
て話をしないと、この問題は進まないよ、これ。一切答弁
ができないようなこういう委員会だったら、私どもも地元に帰っ
てどういった説明をし
ていいか、委員長、わからんですよ、これ。しかも、何百億という最終的には金
が要る話でしょう
が。
だから、公営企業に対するあなたたちのスタンスはどうかと私は言っ
ておるわけですよ。そういったスケジュール
が答弁できんようだったら、この決算委員会の話にならんよ、これ。しかも、あんた、あと五カ月しかないっていうから。知事保留はしない、おれ。ここでちゃんと答弁をとります。
105
◯江口吉男委員長 高橋委員、ちょっと待っ
て。理事の方たち、委員長席にお集まりください。
この際、しばらく休憩いたします。再開は放送をもってお知らせいたします。委員各位はそれまでお待ちいただくようお願いいたします。
午 後 二 時 九 分 休 憩
午 後 三 時 三 十 六 分 再 開
106
◯江口吉男委員長 それでは再開いたします。
休憩前に引き続き議案の審査を行います。
第一九〇号議案の質疑を行います。
107 ◯高橋義治委員 それでは再度質問をしたいと思います。
今回の改革というのは、債務の解消ですね、長年の債務の解消、それから多額の財政需要
がある中で残り二病院についてスケジュール
がないという、これは私にとっては大変な問題で
あろうと思うわけです。簡単に、今までの累積赤字をぱっぱっと考え
てみただけでも、累積債務
が百四十二億ですね、これ。百四十二億。先ほどの、たしか自民党の質問だったと思いますけれども、長期の借り入れの返済五十四億と、それから短期のやつ
が四十一億と、こういうことですね。それから、今から先、予測をされる地域医療を守っ
ていくために四病院を改築すると、老朽化し
ておるので速やかに改築をしなければいけないだろうと。こんなことを考え
てですね、まあ、これは私の私案ですよ、私
が勝手に計算をしますと、仮に一病院五十億で改築をすると、四病院で二百億かかるわけですよ。それから、退職金等をざっと計算しただけでも五十億ということを考えたら、頭の方だけでさっと、当面要る金だけ考え
ても約五百億なんですよ、五百億。
こういった膨大な予算を必要とするで
あろうということ
が予測でき
ているわけです。そういう中で、対策長
がこの問題に敢然と取り組んで、積年の問題をここで解決し
ていこうということに対しては、私は非常に、今までやれなかった問題を改めてここでやっ
ていくという、そういう大英断、決断、これは高く評価し
ておるんですよ。やっ
てもらわなきゃいかん。しかし、今言うように、五百億になんなんとする財政支出
が必要だと見込まれるわけですよ。こういうときに、三病院も確かに大変なことだと思います。先ほどの質問で申し上げたように、全国に先駆け
て、福岡県
がその緒を切っ
ていくということになると、大変な風当たりも
あるだろうし、抵抗も
あるだろうし、しかし、県民のために頑張っ
ていくというその姿勢は私は評価し
ておるわけです、やっ
てもらわなきゃいかん。
しかし、三病院をやることはいいんだけれども、あとの二病院、これをどうするかという問題
が目の前に控え
ておるわけなんですよ。もう、ことしはあと四カ月か五カ月しかない、新年度になる。こういうことを考えたときに、スケジュール
がないということに対しては、私は理解に苦しむところで
あります。よって、この問題に対して、対策長はどういった考え方を持っ
ておるのか、再度私はあなたにお伺いをしたいと、このように思います。
108
◯平田県立病院対策長 今、非常に大きな財政支出を伴う改革だということでございまし
て、まさに非常に大きな改革で
あると、さすれば当然そのスケジュールを残り二病院までつくっ
ておかんといかんということについては、私もそのようなことにつきましては、十分御指摘され
ているところはわかります。いろいろ、先ほどからるる、なかなかそういうふうにできなかったというか、ならなかった事情についてもいろいろ御説明申しましたけれども、私も御指摘を踏まえまし
て、今後いろいろ調整作業を進め
ていかないといかんわけですけれども、誠心誠意、努力し
てまいりたいと思います。本当に申しわけございませんでした。
109 ◯高橋義治委員 速やかに二病院についてのスケジュールも立て
ていただきたいと、このように思っ
ておるわけでございます。
それから、部長として、今後、この問題についてどういった見解を持たれ
ておるのか、あなたにもお尋ねをしたいと思います。
110
◯狩野保健福祉部長 今回の病院改革につきまし
て、その実施時期を三病院、二病院と分けましたのは、主たる理由として職員の処遇問題
があったからでございます。現在、先ほど申し上げましたように、退職者等の調査、それから職員の意向調査を把握し
ておる段階ですけれども、この結果
が明らかになりまし
て、今後の見通し
がある程度ついた段階で、今後のスケジュールについて検討し
てまいりたいと考え
ております。
111 ◯高橋義治委員 今後の進め方をしっかりと見ながら努力をし
ていただきたいと、私は強く要望をし
て質問を終わりたいと思います。
以上でございます。(拍手)
112
◯江口吉男委員長 ほかに
ありませんか。山口委員。
〔正副委員長交代〕
113 ◯山口律子委員 日本共産党の山口律子です。
県立病院についてお伺いいたします。
十月十二日から十一月一日まで、病院職場等で働い
ていらっしゃる医療職職員に対する退職勧奨
が行われ
ています。これに先立っ
て五つの病院の職員の意向調査
が行われ
ています
が、これについては、先ほどからの各委員の皆さんの質問、県はまだ発表する段階ではないというお答えでした。聞くところによりますと、遠賀、朝倉病院では、移譲先の病院への再就職
が、非常に希望者
が少ないということです。これは移譲先の病院の労働条件
が県立病院に比べ
て悪く、格差
があるということで、これ
が最大の理由ではないかと思います。
さきの六月議会の本会議や委員会で、この派遣や出向に対しての懸念の声
が多く上がりました
が、我が党も昨年の
決算特別委員会で県立病院問題を取り上げた際、患者の生命に全責任を負っ
て医療サービスを行っ
ている職場では、チームワーク
が何より大切だと、派遣、出向について率直に批判いたしました。私たちは、同じ仕事をし
ている現場では、同一労働・同一賃金
が原則で
あり、格差の
ある労働条件は本来
あってはならないと考え
ています。移譲対象となる三つの県立病院の職員に対し、医療職という専門職種にふさわしい仕事と職場の配置は、雇用と病院経営に責任を負っ
ている県当局の責務だと思います。
そこでお伺いいたします
が、派遣に当たっては、派遣先でのチームワークや、働きやすい職場環境
が何よりも必要かと思います。これにどう対処されようとされ
ているのでしょうか。
114 ◯大石正紀副委員長 河野県立病院課長。
115 ◯河野県立病院課長 派遣で
ありまし
ても、当然に相手先の勤務形態とか、あるいは職務命令に従うことになります。今、御質問もございましたように、やっぱり大事なことは、これまで培っ
てきた専門的な技術、知識を生かし
ていくということではなかろうかと思っ
ております。特に県職員ということで直接現場におるわけですから、患者のいろいろな情報とかいうのも熟知し
ておりますし、そういったことも踏まえまし
て、それ
が少しでも生かされるよう移譲先とも協議し
てまいりたいというふうに考え
ているところでございます。
それから、プロパー職員とのチームワークということでございますけれども、医療人としての経験や自負心、それから地域医療に対する思い、こういったものは共通で
あろうかと思いますので、やはり新しい職場でも意思疎通を図りながら、全体
が明るい職場になっ
ていくよう職員も努力しなければなりませんし、それ
が、そういうことを通じまして地域医療に貢献できるのではなかろうかというふうに考え
ております。
116 ◯山口律子委員 ぜひ新しい職場でも意思疎通
が行われますように、よろしくお願いいたします。
次に、残る県立柳川病院についてお伺いいたします。平成十五年度の決算を見ますと、県立柳川病院の経営状況は、医療収支で前年度比四千四百万円好転し
ています。この要因をどう分析され
ていますか。
117 ◯河野県立病院課長 柳川病院につきまし
ては、医業収益で見ますと、患者数の減少によりまして前年度よりも八千五百万円余減少し
ております。これに対しまして医業費用はそれ以上に減少し
ているところでございまし
て、額といたしまし
ては前年度よりも改善され
ているところでございます。ただ、これにつきまし
ては、一般会計から多額の繰り入れをいただい
ておりまし
て、引き続き赤字経営というような状況でございまし
て、一定の改善はし
てはおりますけれども、それだけではなく
て、もっと基本的な部分で経営改善の努力を行っ
ていかなければならないというふうに考え
ておるところでございます。
118 ◯山口律子委員 いろいろな面での経営改善ということです
が、今の御説明での一番中心は、職員給与の引き下げ、そして病床縮小による人件費の抑制
が、この赤字好転の最大の要因ということですね。
県立柳川病院は、柳川、大和郡地域のセンター病院として地域に大きく貢献し、地元からもその存続
が強く求められ
ています。地理的利便性にも恵まれ
ていますし、地域の中核病院としてさらに充実
が求められ
ているこの県立柳川病院の存続を改めて強く要望し
ておきたいと思います。
次に、結核病床についてお伺いいたします。県立病院としては嘉穂病院と遠賀病院に結核病床
がそれぞれ五十床ずつ
あります。嘉穂病院は、結核、じん肺などの呼吸器医療や糖尿病などの不採算部門を受け持ち、公立病院でないと果たせない重要な役割を担っ
てきました。患者さんや地元自治体から県立病院としての存続
が強く求められ
ています。結核については、最近患者数
が減少し
ているようです
が、
いつ増勢に転じるかわかりません。移譲される遠賀病院の五十床の結核病床
がどうなるのかお伺いいたします。
119 ◯河野県立病院課長 遠賀病院の結核病床につきまし
ては、患者数
が非常に減少し
ておりまし
て、現在では二けたにいくかどうかぐらいまで非常に減少し
ております。こういった患者の状況というようなこともございまし
て、移譲先とは、結核医療あるいは感染症につきまし
て、今後どうするかという問題につきまし
て現在協議を進め
ているところでございます。
120 ◯山口律子委員 協議をし
ている、今からするということの御説明でした
が、これから先どうなるのか不明ということでも
あると思います。ぜひ結核病床
が残されるようにお願いいたします。
また、遠賀病院だけでなく、結核病床を持っ
ている健康保険直方中央病院も統廃合などの見直し
が迫られ
ています。さらに、嘉穂病院と同じ穂波町に
ある筑豊労災病院も、国の意向で平成十九年度までに廃止という方向
が打ち出され
ています。筑豊労災病院は、病床数二百五十床、職員数二百八十八名を数え、県立嘉穂病院よりも大きく、診療科目も嘉穂病院とほぼ同様で、地域医療を支え
てきました。地元からは県立嘉穂病院同様、筑豊労災病院の存続
が強く求められ
ています。
あってはならないと思います
が、もし国の意向で筑豊労災病院
が廃止ということになりますと、県立嘉穂病院の役割
がますます重要になるのではないでしょうか。筑豊労災病院や直方中央病院の動向等の関連で県立嘉穂病院の役割や位置づけについて、県の見解をお伺いいたします。
121 ◯河野県立病院課長 嘉穂病院につきまし
ては、先行三病院の進行状況、こういったものを勘案いたしまし
て移譲時期を決定することにし
ておりますけれども、それまでは結核医療を含めまし
てこれまで行っ
てきた医療を継続し
てまいる考えでございます。移譲に当たりましては、今お話の
ありました地域医療の事情、そういったことは十分考慮しながら移譲先を選定し
ていくことになるものと考え
ております。
122 ◯山口律子委員 先ほどからの委員の御質問に対しても、県は県行革の目玉として、全国に例
がない、すべての県立病院の民営化という方針を打ち出し
て、平成十七年度より三つの県立病院の民営化に踏み切ります。そこで、移譲される朝倉、遠賀病院の土地や建物等の問題についてお伺いいたします。
まず、両病院の土地、建物の時価と譲渡される金額についてお伺いいたします。
123 ◯河野県立病院課長 譲渡価格につきまし
ては、これは募集の公告を行いました際に金額は示し
ておりますけれども、土地、建物を合わせました時価額は、朝倉病院
が三億八千六百万円、それから遠賀病院
が二億四千八百万円というふうになっ
ております。
124 ◯山口律子委員 この今の譲渡価格については、特に医師会に対しては特別な措置
があるのでしょうか。
125 ◯河野県立病院課長 まことに申しわけ
ありません。答弁漏れ
がございました。
時価評価額は、先ほど申し上げましたように、朝倉病院
が三億八千六百万円、それから遠賀病院
が二億四千八百万円というふうになっ
ておりますけれども、譲渡価格につきまし
ては、先般の議会で特別措置条例を制定し
ていただい
ております。これに基づきまし
て、医師会は条例で定める試算の減額譲渡の対象になります。したがいまし
て、これに基づきまし
て五割を減額した価格で譲渡するということになります。失礼いたしました。
126 ◯山口律子委員 それでは、あわせまし
て医療機器についても帳簿価格の総額と譲渡金額についてお伺いいたします。
127 ◯河野県立病院課長 医療機器につきまし
ては、かなり多くの機器等
がございますけれども、移譲に当たりましては、その一つ一つを移譲先の方
が、いわば譲渡を希望されるかどうか、そういったことでまず選定するというような問題
が絡んでおります。したがいまし
て、現時点での額の確定というのは非常に困難でございまし
て、今後こういった作業を進め
ていくことになります
が、譲渡価格につきまし
ては、帳簿価格の五割を減額した価格で譲渡し
ていくということになります。
128 ◯山口律子委員 先ほどの土地、建物だけでも、計算しますと三億一千七百万円、医療機器は非常に高価なものも
あると思います。必要ないと言われ
ても医療機器は高額です。相当の金額の県民の財産
が医師会病院に譲渡されることになります。
次に、朝倉、遠賀病院、どちらも老朽化し
ています。この病院の改築については先ほどの質問にも
ありました
が、改築規模、時期、県の補助のあり方についてお伺いいたします。
129 ◯河野県立病院課長 移譲後の病院の、移譲に当たりましては改築というような問題
が出
てまいりますけれども、これにつきまし
ては、施設や整備、この整備費用に対しまして一定の補助を行うということで考え
ております。改築規模あるいは時期的な問題につきまし
ては、まだ移譲先の具体的な整備計画、こういったもの
が基本となっ
ていまし
て、現時点で見込むことは困難な状況でございます。
130 ◯山口律子委員 ではもう一つ、次に、移譲される三つの病院
が軌道に乗るまで、病院運営費についても一定期間、県
が補助をするということになっ
ています
が、その具体的な中身についてお伺いいたします。
131 ◯河野県立病院課長 私ども、直営で経営し
ている中で、非常に大きな赤字額、それも一般会計から繰り入れ
ての赤字額ということで、今回民営化を行うわけですけれども、病院の移譲後直ちに経営環境
が好転するということは考えられず、移譲当初は収益ベースで非常に厳しい状況になること
が予測されます。したがいまし
て、地域医療の確保とか、あるいは病院運営の早期安定のために一定期間運営費の補助を考え
ております。運営費の補助につきまし
ては、移譲先
が経常損失
が生じた場合、その一部につきまし
て補助するという考え方でございまし
て、実際の収支状況といったもの
が基本となっ
ていますので、今の時点でこの額を見込むということは難しゅうございます。
132 ◯山口律子委員 今までのこの質問の中で、説明
がありましたように多額の予算を使うことになる。あるいは、県立病院には冷たいけれども、医師会病院には至れり尽くせりで
あるというふうに感じます。今の御説明で一連の措置
が実施されますと、この多額のものになります
が、もともと県立病院の赤字体質の解決、それは民営化にしかないと踏み切ったわけです。ところが、移譲に際し多額の県費
が使われることは、民営化の施策と相矛盾するのではないかと思います。この点について県はどうお考えでしょうか。再度お願いいたします。
133 ◯河野県立病院課長 県の財政負担につきまし
ては、特に一時的に非常に多額の財政負担を余儀なくされます。ただ、これもこれまでの県直営ということで比較し
てみますと、一時的には確かに財政負担というのは非常に大きいわけでございますけれども、長期スパンということで考え
てまいりますと、それよりも少のうございまし
て、将来的には財政負担は大きく軽減されるものというふうに考え
ているところでございます。
134 ◯山口律子委員 このような一連の措置は、地域医療を維持、向上させるためと説明され
てこられました。そこでお伺いいたします
が、移譲される病院
が将来にわたって地域医療を支え
ていけるのか、何を担保にそのこと
が保証されるのか、県の責任は極めて重いと思います。県の御所見をお伺いいたします。
135 ◯河野県立病院課長 朝倉、それから遠賀病院の移譲先、まあ、内定ということでございますけれども、これはいずれも地域の医師会ということになっ
ておりまし
て、やっぱり、医師会と申しますのは、地域医療の維持・向上を図っ
ていく上で組織的な広がり、こういったもの
が最も期待できる公益法人でも
あろうかと思っ
ております。今、担保というお話
がございましたけれども、移譲先の内定時に地域医療を含む基本的な事項につきまし
ては相互に確認し
ておりますけれども、今後細かないろいろな事項をさらに協議を重ね
てまいりまし
て、十一月までには基本協定を結びたいというふうに考え
ているところでございます。
136 ◯山口律子委員 地域医療については基本協定の中に盛り込まれるということです
が、これは紳士協定とも言える基本協定で、将来にわたって地域医療
が確実に守られ
ていくのか、特に不採算部門について関係住民の方は大変心配し
ておられます。
最後に、残る二つの県立病院は、人件費の抑制に伴う病院会計の好転や、近隣の公立病院の統廃合など、新たな諸条件
が生まれ
てくる、その中で県立病院としての改革
が求められ
ています。先に民営化
ありきでなく、移譲される三つの病院の今後の検証とあわせ
て改めて県立病院としての改革
が問われることになるということを申し上げ、私の質問を終わります。
137 ◯大石正紀副委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者
がある〕
138 ◯大石正紀副委員長 ないようですので、これで
病院事業会計決算の質疑を終わります。
次に、企業局所管分について審査を行います。
まず、第一九一号議案「平成十五年度福岡県電気事業会計決算」について執行部の説明を求めます。栗原企業局長。
〔正副委員長交代〕
139 ◯栗原企業局長 企業局でございます。企業局では、現在、電気事業、
工業用水道事業及び
工業用地造成事業の三つの事業を行っ
ております。
まず、第一九一号議案です
が、決算議案書の説明の前に、お手元の配付資料により、電気事業の概要について御説明をしたいと思います。お手元の資料の一ページをお開き願います。
発電施設などの状況でございます
が、矢部川水系の大渕発電所及び木屋発電所、並びに那珂川水系のちくし発電所、以上三つの発電所で、合計最大出力一万四千五十キロワット・アワーの発電を行っ
ております。平成十五年度は、年間目標供給電力量は四千九百七十万六千キロワット・アワーに対しまして、実績供給電力量は一〇六・五%に当たります五千二百九十六万一千六百二十六キロワット・アワーの発電を行い、九州電力株式会社に供給を行いました。
以上
が電気事業の概要でございます。
引き続きまし
て、平成十五年度電気事業会計決算について御説明をいたします。
お手元の定例会議案、その五の十三ページをお開き願います。
決算報告書の(一)の収益的収入及び支出でございます
が、まず収入では、第一款電気事業収益の決算額は、五億四千四百万円余となっ
ております。その主なものは電気料金の収入でございます。次に支出では、第一款電気事業費の決算額は、四億七千五百万円余となっ
ております。その主なものは発電所の運転業務費でございます。不用額を生じ
ております主な理由は、発電設備の維持管理費の執行残でございます。
次に、十四ページをお開き願います。
(二)の資本的収入及び支出でございます
が、まず収入では、第一款資本的収入の決算額は二百六十五円となっ
ております。これはちくし発電所
があります南畑ダムの土地売却に伴う収入でございます。次に支出では、第一款資本的支出の決算額は、一億二千百万円余となっ
ております。その主なものは発電設備の更新費でございます。不用額を生じ
ております主な理由は、発電設備の更新費の執行残でございます。なお、資本的収入額
が資本的支出額に不足する額は、欄外に記載し
ております過年度分損益勘定保留資金等で補てんし
ております。
次に、十五ページの損益計算書の下から三行目をごらんください。
消費税を除きました当年度純利益は六千三百万円余となっ
ております。なお、この処分の内訳は、十八ページの剰余金処分計算書を御参照ください。また、資産等の状況につきまし
ては、十九ページ以降の貸借対照表を御参照願いたいと思います。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
140
◯江口吉男委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。質疑
ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者
がある〕
141
◯江口吉男委員長 ないようで
ありますので、これで電気事業会計決算の質疑を終わります。
次に、第一九二号議案「平成十五年度福岡県
工業用水道事業会計決算」について執行部の説明を求めます。栗原企業局長。
142 ◯栗原企業局長 次に、第一九二号議案です
が、決算議案書の説明の前に、お手元の配付資料により、
工業用水道事業の概要について御説明いたします。
お手元の資料、二ページの表をごらんください。
工業用水道事業は、西瀬戸内臨海工業用水道、産炭地域小水系工業用水道、大牟田工業用水道及び鞍手・宮田工業用水道の四事業を行っ
ております。平成十五年度末現在、四事業合計で十一万三千三百六十立方メートルを五十社に給水をし
ております。
以上
が工業用水道の概要でございます。
引き続きまし
て、平成十五年度
工業用水道事業会計決算について御説明申し上げます。
議案の二十三ページをお開き願います。
決算報告書の(一)収益的収入及び支出でございます
が、まず収入では、第一款
工業用水道事業収益の決算額は、十六億八千九百万円余となっ
ております。その主なものは工業用水の料金収入でございます。次に支出では、第一款
工業用水道事業の決算額は、十四億二千六百万円余となっ
ております。その主なものは給水事業費でございます。不用額を生じ
ております主な理由は、給水設備等の維持管理費の執行残でございます。
次に二十四ページをお開き願います。
(二)の資本的収入及び支出でございます
が、収入はございません。次に支出では、第一款資本的支出の決算額は、五億七千四百万円余となっ
ております。その主なものは給水設備の更新費及び企業債の償還金でございます。不用額を生じ
ております主な理由は、給水設備等の更新費の執行残でございます。なお、資本的収入額
が資本的支出額に不足する額は、欄外に記載し
ております過年度分損益勘定留保資金等で補てんをし
ております。
次に、二十五ページの損益計算書の下から三行目をごらんください。
消費税を除きました当年度純利益は、二億五千万円余となっ
ております。なお、この処分の内訳は、二十九ページの剰余金処分計算書を御参照ください。また、資産等の状況につきまし
ては、三十ページ以降の貸借対照表を御参照願います。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
143
◯江口吉男委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か
ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者
がある〕
144
◯江口吉男委員長 質疑はないようで
ありますので、これで
工業用水道事業会計決算の質疑を終わります。
次に、第一九三号議案「平成十五年度福岡県
工業用地造成事業会計決算」について執行部の説明を求めます。栗原企業局長。
145 ◯栗原企業局長 次に、第一九三号議案です
が、決算議案書の説明の前に、お手元の配付資料の
工業用地造成事業の概要について説明を申し上げます。資料の三ページの表をごらんください。
工業用地造成事業は、臨海部につきまし
ては、京都郡苅田町内におきまして小波瀬地区、白石地区、二号地地区の三事業を行っ
ております。内陸部につきまし
ては、豊前市におきまして、豊前東部
工業用地造成事業を行っ
ております。このうち小波瀬地区、二号地地区は、日産自動車株式会社など四十二社にすべて売却し
ておるところでございます。
白石地区は、小波瀬地区の背後地、約四十八万八千平方メートルを小波瀬地区と一体として開発整備しようとするもので、平成十二年度までに、水路等を除く民有地の買収を終了いたしまし
て、うち約十万七千平方メートルを日産自動車株式会社ほかに売却し
ております。平成十五年度までの売却率は約二三%となっ
ております。なお、今年度中に造成事業に着手する予定で
あります。
豊前東部地区は、豊前市の東部において約二十三万四千平方メートルを内陸工業用地として造成したものでございます。平成十五年度においては、約三万二千平方メートルを株式会社川村金属製作所など三社に売却したことにより、売却先は合わせまし
て七社、売却率は約七五・六%となっ
ております。今後とも残地の早期完売に向けまし
て、商工部、東京、大阪事務所との連携をより一層密にいたしまし
て、工業誘致活動に努め
てまいりたいと考え
ております。
以上
が工業用地造成事業の概要でございます。
引き続きまし
て、平成十五年度
工業用地造成事業会計決算について御説明いたします。
議案の三十三ページをお開き願います。
決算報告書の(一)収益的収入及び支出でございます
が、まず収入では、第一款造成事業収益の決算額は、四億六千三百万円余となっ
ております。その主なものは土地売却収入でございます。次に支出では、第一款造成事業費の決算額は、七億二千百万円余となっ
ております。その主なものは土地売却原価でございます。不用額を生じ
ております主な理由は、造成地の維持管理費の執行残でございます。
次に、三十四ページをお開き願います。
(二)資本的収入及び支出でございます
が、まず収入では、第一款資本的収入の決算額は、二十四億円余となっ
ております。その主なものは他会計借入金収入でございます。次に支出では、第一款資本的支出の決算額は、二十五億一千八百万円余となっ
ております。その主なものは他会計借入金償還金でございます。不用額を生じ
ております主な理由は、造成に係る調査費の執行残でございます。なお、資本的収入額
が資本的支出額に不足する額は、欄外に記載し
ております過年度分損益勘定留保資金で補てんし
ております。
次に、三十五ページの損益計算書の下から三行目をごらんください。
当年度純損失は、二億五千八百万円余となっ
ております。なお、この損失につきまし
ては、繰越利益剰余金により、その大部分を補てんいたしまし
て、一千万円余を繰越欠損金とし
ております。また、資産等の状況につきまし
ては、三十八ページ以降の貸借対照表をごらん願います。
以上でございます。よろしくお願いします。
146
◯江口吉男委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。原竹委員。
147 ◯原竹岩海委員 委員長にお願い申し上げたいと思います
が、第一九三号議案書の
工業用地造成事業に関します資料を、執行部の方に要求をお願い申し上げたいと思っ
ております。
お諮りをよろしくお願い申し上げます。
148
◯江口吉男委員長 資料……、どういう内容。もう一回具体的に。
〔発言する者
がある〕
149
◯江口吉男委員長 でき
ていますか。中原企業局管理課長。
150 ◯中原企業局管理課長 直ちに提出できます。
151
◯江口吉男委員長 お諮りいたします。ただいま原竹委員から要求
がありました資料を、委員会資料として要求することに御異議
ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者
がある〕
152
◯江口吉男委員長 御異議
ありませんので、本委員会の要求資料といたします。執行部に申し上げます。提出予定の資料をまず正副委員長に確認させ
てください。
それでは、ただいまより委員要求の資料を事務局から配付させます。
〔資料配付〕
153
◯江口吉男委員長 それでは、資料の配付
がありましたので質疑を行っ
てください。
154 ◯原竹岩海委員 簡潔に質問させ
ていただきたいと思いますので、執行部の方におかれまし
ても、簡潔に御回答をお願い申し上げたいと思っ
ております。
私は、工業用地の造成事業でございます苅田町に
あります白石地区臨海
工業用地造成事業の関係につきまし
て、幾つかの質問をさせ
ていただきたいと思います。よろしくお願い申します。
この当該工業用地は、当初四十八ヘクタールを整備し、このうち約三十一ヘクタールを工業用地にする計画でございまし
て、昭和四十八年から用地買収
が開始をなされました
が、造成事業計画のおおむね八割以上の用地買収を終えた段階で、残念ながら行き詰まりまし
て、当時の県の監査委員の方から具体的に指導
がなされたところで
あります。そして、当時の公営
企業管理者は、この用地買収は大変難しい問題で、造成そのものも中断をいたし
ておるとお話しをされるなど、本件は重要案件とされまし
て、当時の議会や委員会等で幾度となく議論をされ
てきたところでございまし
て、それから三十一年という本当に長い時間だけ
が経過をいたし
ておるわけで
あります。これらを踏まえまし
て、幾つか質問をいたしたいと存じます。
三十年余も経過をいたし
ておるこの土地を今後どうなされるのかということを、基本的にお伺いを申し上げたいと思っ
ています。
二問目でございますけれども、この土地は当初どういう目的で計画
がなされたのか。その後今日までの経過と、その後の課題について、今後どのように認識をされ
ておられるのか、二点について質問させ
ていただきたいと思います。
155
◯江口吉男委員長 中原企業局管理課長。
156 ◯中原企業局管理課長 まず最初に、三十年経過し
ているこの土地をどうするかという問題でございます
が、当該団地
がございます京築地区につきまし
ては、日産自動車九州工場、それから近距離にトヨタの自動車工場、それからまた、十六年度には大分県中津市でダイハツの車体
が操業開始するなど、自動車産業及び関連産業の集積
が進んでおるところでございます。本県
が推進し
ております北部九州自動車百万台生産体制、これの受け皿団地の一つとしてこの土地を早急に整備し
てまいりたいというふうに考え
ております。
それから、第二問目でございますけれども、当初の目的と、それから経緯でございますけれども、この事業は小波瀬地区に日産自動車
が立地したのを契機に、小波瀬地区と一体となる工業用地として開発整備をスタートしたものでございます。先ほど先生おっしゃいましたように昭和四十八年度、これに用地買収を着手いたしまし
て、昭和五十一年及び五十二年には構成施設用地として、日産自動車などに十・七ヘクタールを売却したところでございます。しかしながら、昭和六十二年度までに一部未買収地
が虫食い状態で残りまし
て、用地交渉の難航、経済情勢の変化等により、一時事業の中断を余儀なくされたわけでございます。その後、新北九州空港の開港予定とか、東九州自動車道の整備によりまして、外部環境
が変化をいたしまし
て、また工業団地としての適地性
が向上したことや、地元地権者、これら
が買収に応じる機運
が出
てまいりましたところから、平成十二年度には虫食い状態を解消すること
ができました。その結果、平成十四年度に環境影響評価の現況調査、それから十五年度には実施設計を行うなど、事業実施に向けた関係機関との調整を進め
てきたところでございます。今年度内には造成事業に着工する予定というふうに考え
ております。
また、課題といたしまし
ては、造成工事を早急に完成いたしまし
て、時期を失しないように自動車関連産業等の企業を早急に誘致し
て、地元の人々に雇用の場の拡大を図るとともに、本県経済の活性化に資するということを考え
ております。
157 ◯原竹岩海委員 説明はスムーズになされ
ております
が、私
が一人の県民として期待をいたし
ておりましたこと
がございまし
て、報道もなされ
ておりますけれども、こういったこと
がなされ
ておりますね。これは何日か前の報道でございまし
て、苅田町にトヨタ
が、日本で初めてエンジンの工場を移動させると。すごいことで
あります。それで大々的に報道なされたことで
ありますけれども、伺ったところでは、この当該工業用地はこれに間に合わないのではないかと。準備に、受け入れ体制に、残念ながら三十年以上もかかりながら、受け入れ体制に間に合わない。一方、苅田町
が行っ
ておりますそういった用地は有力な候補地で
あるということでございまし
て、有力なこういった企業の誘致に対して、受け入れ体制は何をし
ているかということを、県民から御指摘され
ても仕方
がないなと、こういうふうに考えるわけでございます。
しかしながら、動い
ております本事業は急がないといけないと思いますので、もう一歩深く質問させ
ていただきたいと思います
が、そこの用地のハードルでございますけれども、幾つか伺ったところでは、水利権というお話
が出
てまいっ
ております。水利権。伺ったところでは、法律
ができる前に権利を有し
ておる、水利権というのは大変存在感
が大きいということでございます
が、一問目でございますけれども、水利権者は当該地では何人で、造成工事に関しまして了解は必要なのか、必要でないのか。必要となれば、関係者全員
が承諾され
ておられるのか。この辺を具体的に御回答をお願い申し上げたいと思っ
ております。
二点目です。元地権者の一部の方
が買収に応じた後も、その用地に入り込みまし
て野菜などを栽培され、収益を上げられたと。この不法占拠とも言うべき行動ですね。こういった人々に対しまして、県は、撤去等に関して裁判を起こされたようでございます
が、その後の経過と結果も、県民にしっかり御報告をあわせ
てお願い申し上げたいと思います。
158 ◯中原企業局管理課長 造成工事につきまし
ては、過去の用地取得の段階から工業団地を造成するという事業の趣旨を説明し
てき
ておりまし
て、その結果、地元の了解はいただい
ているものというふうに認識し
ております。なお現在、買収中、まあ、買収
が残っ
ております共有水路でございますけれども、これは昨年、共有者五十八名からの総意により買収の申し出
があっておりまし
て、企業局といたしまし
ても、造成後の工業団地内の排水路として有効活用を図るということから、共有水路の買収に応じることといたし
ております。その結果、現在でございます
が、五十八名の共有者中に五十一名を、既にきょう現在で買収を終え
ておりまし
て、持ち分の登記を完了し
ております。さらに四名につきまし
ても、間もなく持ち分の登記を完了する予定でございます。残る三名につきまし
ては、現在まだ持ち分の取得について協議を行っ
ているところでございます。今後引き続き努力をし
てまいりたいと思っ
ております。
なお、共有水路に関します水利権者、これは企業局
が工業団地用地をすべて買収したということによりまして、水利権は消滅し
ているのではないかなというふうに考え
ているところでございます。
また、先ほどの二つ目でございますけれども、裁判の問題でございます。元地権者の不法占拠問題につきまし
ては、裁判ということになりましたけれども、ことしの六月に裁判上の和解ということによりまして円満に解決し
ているところでございます。
以上でございます。
159 ◯原竹岩海委員 ありがとうございました。もう一度、二点の確認でございます
が、一点目は、水利権は発生をしないという確認でいいのかということですね。この辺だけちょっと一点お願い申し上げたい。
そして二点目でございますけれども、法的にはもうしっかり整理
がなされたということでいいのでしょうか。
160 ◯中原企業局管理課長 水利権の解釈につきまし
ては、非常に難しい問題
がございます
が、私どもの理解としては水利権はもうないというふうに解釈し
ております。
それから、法的な問題、用地買収に絡みます不法占拠の問題につきまし
ては、もうすっかり円満に解決し
ております。
161 ◯原竹岩海委員 ありがとうございました。これはまだ関連性
がありますので、きょうは決算ですから、この辺の確認で一応とどめ
ておきたいと思います
が、最後でございますけれども、長い年月と膨大な資金
が投入され
ておるわけでございます
が、今後企業誘致先は具体的にお
ありなのかどうか。
私は、先ほどの新聞報道等でも、これ
がその後の報道でございますけれども、今度のトヨタの福岡の新工場は国内でトヨタ
が第二の生産の拠点にしたいんだと。目的は一点で
あります。アジア戦略です。中国の戦略として、立地条件
が福岡は最高で
あると。歴史的にこれは証明をされ
ておりますので、これは大事なことでございまし
て、県の能力とパワーで受け入れ体制を、こういった会社
がよそに行かないようにしっかりやっ
ていただきたいと思います
が、それらを踏まえまし
て企業の誘致先は具体的にお
ありなのかどうか。確認をさせ
ていただきたいと思います。
162 ◯中原企業局管理課長 残念ながらまだ、現在のところは具体的な誘致企業名
が決まっ
ているというわけではございません。しかしながら、そういった百万台体制の受け皿として、幸い新聞報道によりますと、トヨタ自動車のエンジン工場も近くに立地するようでございますので、関連企業を含めまし
て、早急に団地を整備した上で、そういった自動車産業関連中心に誘致を図っ
ていきたいというふうに思っ
ております。
よろしくお願いします。
163 ◯原竹岩海委員 最後にこれは要望でございますけれども、三十一年前のことでございますので、当時の県知事さん
がだれだったのかも、私、知りませんけれども、しかしながら、これはだれかれの問題ではなく
て、歴史
が呼んでおるということでございますので、今の県知事の判断力と人脈とか、今の行政の皆さんの能力と行動力、この辺で具現化をし
ていただきますよう強く要望を申し上げまし
て、質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。(拍手)
164
◯江口吉男委員長 ほかに質疑
ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者
がある〕
165
◯江口吉男委員長 ないようですので、これで
工業用地造成事業会計決算の質疑を終わり、企業局所管分の審査を終わります。
以上で本日の議事を終了いたします。
なお、明日二十七日の委員会は午前十一時に開会し、第一七三号議案「一般会計」の歳入説明並びに保健福祉部及び環境部に係る歳出の説明を行い、その後、歳入歳出について質疑を行います。また、一般会計の質疑の後、
保健福祉部所管の特別会計決算の歳入歳出について質疑を行う予定で
ありますので、よろしくお願いいたします。
本日はこれをもって散会いたします。どうもお疲れさまでした。
午 後 四 時 三 十 八 分 散 会
Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...