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平成15年度 決算特別委員会 本文 開催日: 2004-10-26

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  1. 福岡県議会 2004-10-26
    平成15年度 決算特別委員会 本文 開催日: 2004-10-26


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-07
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    平成十六年十月二十六日(火曜日)    午 前 十 一 時 二 分 開 会 ◯江口吉男委員長 皆さん、おはようございます。定足数に達しおりますので、ただいまから委員会を開会いたします。  なお、本日は福岡県だより掲載用の写真撮影行われます。お知らせいたします。  それでは、初めに委員席の指定を行います。各委員は、ただいま御着席のとおりといたします。御了承願います。  次に、付託案件についあります。  本委員会に付託されました議案は、お手元配付の付託議案一覧表のとおり、第一七三号議案「平成十五年度福岡県一般会計決算」など二十一件であります。御確認願います。  次に、審査の方法についあります。  このことについては、議運で決定いたしおりますとおり、「決算議案の審査方法等について」により取り進めることといたしますので、御了承願います。  それでは、このことに基づく詳細な部局別審査日程をお手元に配付いたしおります。御確認願います。  なお、審査日程の第三日目の一般会計歳入の説明のうち税務課と財政課の所管分については、総務部長まとめ行うことといたします。御了承願います。  次に、本日は企業会計についての審査を行い、あすからは一般会計、特別会計について部局別に審査を行っまいります。ただし、一般会計歳入につきましは審査の冒頭に一括し説明を行い、各部局別の質疑は、部局の歳出の説明の後、歳入とあわせ行うことといたします。  また、総括質疑は部局別審査終了後、行うことといたします。この総括質疑は、事案の内容複数の部局の所管にかかわるものであること、及び複数の部局長の出席を要するものに限ることとなっおりますので、御了承願います。なお、この総括質疑を行うに当たりましては事前通告必要となります、通告は十月二十九日金曜日の午後五時までに届け出をお願いいたします。  また、知事等に保留された質疑につきましは、最終審査日にまとめ行い、すべての質疑終わった後、採決を行うことといたします。  次に、審査はできるだけ予定された日に終了するようにしたいと思っおりますので、各委員の御協力をお願いいたします。  次に、審査の過程において日程変更等の必要生じた場合には、この扱いを理事会に御一任願いたいと思いますよろしいでしょうか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある 2 ◯江口吉男委員長 よろしいですか。それでは、そのようにさせいただきます。  次に、その他の委員会運営についてであります。  まず、会議時間につきましは、午前十一時に開会し、午後五時散会を原則といたします、議事の都合により会議時間を変更することがありますので、あらかじめ御了承願います。
     次に、審査の中で資料要求があった際の議事の進行についてであります、資料の提出に時間を要する場合には、資料を要求された委員の質疑を保留し、次に進ませいただきます。資料提出された段階で質疑を行うことといたします。御了承お願いいたします。  次に、本日は決算議案審査の初日でありますので、議案審査に先立ち、執行部を代表し出納長からあいさつを受け、その後、代表監査委員から決算審査について説明を受けることといたします。御了承願います。  それでは、執行部を代表し出納長からあいさつを受けることといたします。長崎出納長。 3 ◯長崎出納長 決算特別委員会の審査に先立ちまし一言ごあいさつを申し上げます。  本日から御審査いただきます平成十五年度の決算議案は、一般会計ほか二十会計の二十一議案でございます。決算の概要につきましは、お手元に配付いたしおります関係資料にまとめおります、概略を御説明いたします。  まず一般会計であります、歳入歳出予算現額一兆五千七百四十一億九千五百万円余に対しまして、歳入の決算額は、一兆五千三百六十五億六千六百万円余であります。予算現額に対する収入率は九七・六一%となっおります。これは前年度の収入率九七・二六%に比べ〇・三五ポイントの増となっおります。  また、歳出決算額は一兆五千百六十四億五千九百万円余であります。予算現額に対する執行率は九六・三三%となっおります。これは前年度の執行率九六・一二%に比べ〇・二一ポイントの増となっおります。歳入歳出の差引残額は二百一億七百万円余でありますこの中には翌年度に繰り越すべき財源百八十四億九千八百万円余含まれおりますので、これを除きます実質収支は十六億八百万円余となっおります。前年度の実質収支額は十六億三千百万円余でありましたので、前年度に比べ二千二百万円余の減少であります。  次に特別会計でございます。十六の特別会計の歳入歳出予算現額は三千三百四十四億九千三百万円余であります。歳入の決算額は三千二百三十四億二千七百万円余、歳出の決算額は三千百二十億九千五百万円余であります。歳入歳出の差引残額は百十三億三千百万円余となっおります翌年度に繰り越すべき財源三十億三千万円余含まれおりますので、これを除く実質収支は八十三億百万円余となっおります。前年度の実質収支は九十八億三千七百万円余でありましたので、十五億三千五百万円余の減少となっおります。  なお、病院事業会計ほかの公営企業会計に係る決算につきましは、地方公営企業法に定められた企業会計方式にのっとり決算を調製しおります、事業概要及び経営状況につきましは、各議案の審査の際に御説明をいたします。  平成十五年度の予算執行に当たりましては、適正な執行に努めるとともに、経費の節減に心がけきたところであります。今後も安定的な財政運営に向けより一層の取り組みをしまいる所存でございます。委員各位におかれましは、慎重なる御審議の上、認定くださいますようお願いを申し上げまし、あいさつとさせいただきます。 4 ◯江口吉男委員長 次に、代表監査委員から決算審査について説明行われます。 5 ◯福本代表監査委員 監査委員の福本でございます。  平成十五年度の決算を審議されるに当たり、監査委員実施いたしました決算審査等の概要について御説明申し上げます。  去る七月三十日、知事から審査に付されました平成十五年度の福岡県歳入歳出決算及び福岡県土地開発基金など三基金の運用状況並びに福岡県公営企業会計決算について、定期監査及び例月現金出納検査等の結果も踏まえ、厳正に内容審査を行い、審査意見書として取りまとめ、去る九月二十二日に知事に提出いたしたところであります。  最初に、福岡県歳入歳出決算に係る審査結果の概要でございます。  歳入歳出決算書歳入歳出決算事項別明細書等の計数は、各部局及び指定金融機関の関係諸帳簿等の各計数と合致しおり、財産に関する調書の計数につきましも正確であること認められました。  平成十五年度の決算状況を見ますと、一般会計及び特別会計を合わせた歳入歳出決算額では、歳入は一兆八千五百九十九億九千三百万円余で、前年度に比べ八十八億九千二百万円余、率にし・四八%減少し、歳出は一兆八千二百八十五億五千四百万円余で、前年度に比べ九十九億七千百万円余、率にし・五四%減少しおります。歳入歳出差引残額は三百十四億三千八百万円余で、これから翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支は、一般会計十六億八百万円余の黒字、特別会計八十三億百万円余の黒字であり、合計で九十九億一千万円余の黒字となっおります。  一般会計の歳入決算額は、前年度に比べ五百六億七千六百万円余、率にし三・一九%の減少となっおりますその増減の主なものを見ますと、県税法人関係税は増収となったものの、個人県民税、地方消費税県民税利子割り等減少し、前年度に比べ六十五億四千五百万円余、率にし一・四一%の減少となったほか、地方交付税及び国庫支出金も減少しおります。また、県債は臨時財政対策債の発行により、前年度に比べ百七十四億一千百万円余、率にし七・八五%の増加となっおり、この結果、歳入に占める県税等の自主財源の割合は、五年連続し減少しおります。  一方、歳出決算額は前年度に比べ五百二十億六千百万円余、率にし三・三二%の減少となっおりますその主なものを見ますと、義務的経費人件費の圧縮などで減となったほか、投資的経費も国の公共事業削減などで減となっおります。本県の財政は、実質収支の黒字を維持しおります依然として財源不足を県債の増発や基金の取り崩しによって補うという苦しい財政運営続いおります。それに伴い、財政調整基金の残高は減少を続ける一方、県債残高は累増し、二兆四千百五十四億円に達しおります。また、財政構造の弾力性を示す指標であります経常収支比率は前年度比二・八ポイント減の九二・五%と三年ぶりに改善され、公債費負担比率も前年度比〇・六ポイント減の一六・三%と若干改善見られました依然として高水準にあり、弾力性に欠く財政構造続いおります。  このような厳しい財政状況にかんがみ、県政の運営に必要な税財源の確保について国への働きかけを行うとともに、引き続き行財政改革を着実に推進し、限られた財源の重点的かつ効率的配分と事務事業の一層の簡素・効率化を進め、本県の財政構造を足腰の強い、弾力的なものに立て直し、安定的な財政運営できるよう今後とも格段の努力を望むものであります。  次に、福岡県土地開発基金、福岡県市町村振興基金及び福岡県立美術館美術品取得基金の運用状況でございます、計数は正確であり三基金とも設置の趣旨に沿っ適正に運用されていると認められました。  次に、福岡県公営企業会計決算に係る審査結果の概要でございます。  病院事業、電気事業、工業用水道事業及び工業用地造成事業の四事業の決算書は、いずれも関係法規に準拠し作成され、その計数は正確であり、平成十五年度の経営成績及び平成十六年三月三十一日現在の財政状態を適正に表示しているものと認められました。  各事業の決算の状況でありますまずは病院事業におきましては、総収益百十九億二千三百万円余に対し、総費用は百二十四億六千七百万円余で、差し引き五億四千四百万円余の純損失を生じおります。前年度に比べさらに増加いたしおります。なお、多額の純損失となっおりますのは、主として医業収益に対する職員給与費の割合八二・一%と依然として高いためであります。長期にわたりこのような収支状況続いていることから、累積欠損金は百四十二億五千七百万円余に上っおり、退職給与引当金の計上及び約一般会計からの長期借入金の償還できない極めて脆弱な財務体質となっおります。  このような中、県においては平成十五年十月に作成された「県立病院改革(移譲及び民営化)に関する計画」に沿っ鋭意改革は進められおりますその着実な実施を望むものであります。また、当面継続し直営される病院の経営収支を改善するためには、病床利用率の向上、外来患者数の増加等に努めることにより、増収を図ることはもちろんのこと、職員給与の縮減、診療材料等の効率的な購入や、各経費ごとの費用管理をより一層強化する必要があります。  次に、電気事業であります。  総収益五億一千八百万円余に対し、総費用は四億五千五百万円余で、差し引き六千三百万円余の純利益を計上しおり、経営は引き続き安定し推移しおります。  次に、工業用水道事業あります。  総収益十六億八百万円余に対し、総費用は十三億五千七百万円余で、差し引き二億五千万円余の純利益を計上しおり、当事業も経営は引き続き安定し推移しおります。  最後に、工業用地造成事業でございます。  総収益四億六千三百万円余に対し、総費用は七億二千百万円余で、差し引き二億五千八百万円余の純損失を生じおります。これは、主として豊前東部工業用地において売却額簿価を下回ったことによるものであります、事業目的推進の観点から、未売却用地につきましも引き続き早期売却に努める必要があります。  以上平成十五年度決算審査等の概要でございます各会計ごとの検討・改善を要する事項等につきましは、決算審査意見書の各論に述べおりますので、御参照いただきますようお願い申し上げます。  以上で決算審査意見書に係る概要説明を終わらせいただきます。 6 ◯江口吉男委員長 出納長、代表監査委員企業管理者におかれましは、退席され結構です。  また、執行部の皆さんは議案審査の準備をお願いいたします。  この際、執行部に申し上げます。本委員会の委員数三十一人となったことに伴い、委員からの質疑ふえること予想されます。議案等の説明及び答弁に当たりましては、これまで以上に簡潔、的確に行い、円滑な議事運営に御協力をお願いいたします。また、部局入れかわる際には、静粛かつ迅速に行われますよう、あわせお願いいたします。  それでは、これより議案の審査を行います。  第一七三号議案「平成十五年度福岡県一般会計決算」など二十一件を一括議題といたします。このうち、本日は企業会計の審査を行いますその説明資料をお手元に配付いたしおります。御確認願います。  それでは、保健福祉部所管の第一九〇号議案「平成十五年度福岡県病院事業会計決算」について審査を行います。執行部の説明を求めます。狩野保健福祉部長。 7 ◯狩野保健福祉部長 それでは、県立病院事業の概要について、お手元に配付いたしおります県立病院事業の概要、五枚つづりがあると思います薄いやつです。これによって説明をさせいただきます。  県立病院事業の概要でございますけども、一ページを済みません、めくっいただきますと、本県の病院事業ですけれども、地方公営企業法によりまして、表の左側です、朝倉病院から大宰府病院までの五つの病院を運営をしおります。病床数、職員数、診療科目等の状況はここに記載している表のとおりでございます。  次に、二ページをお開きいただきたいと思います。  病院事業の決算概要について御説明いたします。県立病院におきます平成十五年度の延べ患者数は、入院患者二十七万九千人余、外来患者は二十五万七千人余で、入院、外来を合わせた年間延べ患者数は五十三万六千人余となっおります。  次に、平成十五年度の収支でございます総収益は百十九億二千三百万円余で、前年度に比べまし十三億二千六百万円余の減収、総費用は百二十四億六千七百万円余で、前年度に比べまし十億六千五百万円余の減少となっおります。この結果、収支は五億四千四百万円余の純損失を生じているところでございます。各病院の収支の状況は、そこの表に掲げるとおりでございます。  なお、平成十五年度末の累積欠損金でございます、下の表に財務の状況という表を掲げおりますここに記載しおりますとおり、累積欠損金は百四十二億五千七百万円余となっおります。また、実際の資金不足額に相当いたします不良債務につきましは、その下ですけれども、二十七億四千万円余となっているところでございます。  なお、各病院ごとの年度別の延べ患者数の推移及び決算の状況につきましは、三ページから四ページに掲げおりますので、御参照いただきたいと思います。  次に、資料の五ページをお開きいただきたいと思います。経営改善への取り組み等についてでございます。  まず(一)これまでの取り組みですけれども、二次にわたりまして診療機能の特化、病床規模の見直し等、経営改善に取り組んでまいりましたけれども、患者数は減少傾向にありまし経営的にも恒常的な赤字体質から脱却できない状況続いおるところでございます。そういう中で、(二)の今後の取り組みですけども、県直営という現在の経営形態のままでの改革は困難と判断しまし昨年十月に太宰府病院には公設民営化、他の四病院については民間移譲を基本方針とした県立病院改革に関する計画を策定をいたしたところでございます。この計画に基づきまし去る九月十日に朝倉病院、遠賀病院の移譲先、それから大宰府病院指定管理者を内定いたしまし、さきの九月議会におきまして、大宰府病院指定管理者について御議決をいただいたところでございます。今後、平成十七年四月の移譲及び公設民営化に向けまし、取り組みを進めまいる所存でございます。また、柳川病院、嘉穂病院につきましは、移譲するまでの間、病診連携の強化、救急患者の受け入れ等によります患者確保、それから薬品、診療材料等の効率的購入などによります経費節減によりまして、経営改善を図っまいる考えであります。  以上県立病院事業の概要でございます。  なお、決算の状況につきましは、県立病院対策長から説明させますので、よろしくお願いいたします。 8 ◯江口吉男委員長 平田県立病院対策長。 9 ◯平田県立病院対策長 それでは、私の方から平成十五年度福岡県病院事業会計決算について御説明申し上げます。お手元に配付しおります定例会議案その五、薄い冊子でございますその五というのの一ページをお開き願いたいと思います。  今、部長の方から決算概要の説明ございましたけれども、この報告に基づく決算額は消費税を含んだ形になっおりますので、若干数字の違いございますことを、まずお話しさせいただきます。それでは御説明申し上げます。  一ページ、平成十五年度福岡県病院事業決算報告書の収益的収入及び支出でございますこれは当該年度の経営活動に伴い発生した収益と、それに対応する費用を明らかにしたものでございます。  まず、収入でございます。第一款病院事業収入の決算は、百十九億三千百万円余となっおります。その主なものでございます第一項医業収益は、入院、外来等の診療収入で、決算額は八十六億四千四百万円余となっおります。第二項医業外収益、これは一般会計からの負担金等で、決算額は二十四億三千五百万円余となっおります。第三項特別利益は一般会計からの補助金等で、決算額は八億五千百万円余となっおります。病院事業収益の決算額予算額に対し十二億二千四百万円余の減となっおりますのは、主に入院外来患者数予定を下回ったことによるものでございます。  次に、支出でございます。第一款病院事業費の決算額は、百二十四億七千三百万円余となっおります。第一項医業費用は、診療に必要な材料費や職員の給与費等、病院運営のための諸経費でございます。決算額は百二十億二千百万円余となっおります。第二項医業外費用、これは企業債の支払い利息及び仮払消費税に係る雑損失等で、決算額は四億七百万円余となっおります。第三項特別損失は過年度の損益修正損等で、決算額は四千四百万円余となっおります。病院事業の決算額に十一億三千百万円余の不用額を生じおりますのは、主に給与費、材料費、経費等の減によるものでございます。  次に、二ページをお開き願います。  二ページの資本的収入及び支出でございますこれは、施設整備及び企業債の償還金等の支出とその財源となる収入を明らかにしたものでございます。  まず、収入でございます第一款資本的収入の決算額は五億四千三百万円余となっおります。その主なものは、第一項負担金、これは企業債償還金に係る一般会計からの負担金で、決算額は三億五百万円余となっおります。第二項一般会計からの長期借入金は、主に各県立病院の建設改良等に係る借入金でございまし決算額は二億三千八百万円余となっおります。第三項固定資産売却代金は、売却した黒木病院看護婦宿舎跡地の簿価で、決算額は二十万円となっおります。  次に、支出でございますけれども、第一款資本的支出の決算額は、五億四千三百万円余となっおります。その主なものでございますけれども、第一項の建築改良費は病院施設及び医療機器等の整備に関する費用で、決算額は八千五百万円余となっおります。第二項の企業債償還金は、病院建築、建設事業費等に発行した企業債の元金の償還金でございまし決算額は四億八千七百万円余となっおります。  それから、三ページから損益計算書を記させいただいおります四ページをちょっと開いいただきまし今、十五年度の決算について御説明申し上げましたけれども、これによる損益につきまし記しおりますその四ページの三行目でございますけれども、当年度の純損失でございますけれども、五億四千四百万円余となっおります。この結果、前年度繰越欠損金百三十七億一千二百万円余当年度未処理欠損金百四十二億五千七百万円余になっているところでございます。  また、五ページ以下に関係諸表を記載いたしおりますので、参照願います。  以上で病院事業会計決算についての御説明を終わります。よろしく御審査のほどお願い申し上げます。 10 ◯江口吉男委員長 説明は終わりました。これより質疑を行います。日野委員。 11 ◯日野喜美男委員 自民党県議団の日野喜美男でございます。  私は、この病院事業会計の決算医業損益と今後の改革について質問をしまいりたいと思います。  そこで、ただいま執行部の方から報告がありましたけれども、病院の経営状況を見る上で大切なのは、医業損益であります。これに経営指標となるようなデータを加えた資料欲しいと思います。  以上、要求いたします。 12 ◯江口吉男委員長 当局に申し上げます。ただいま日野委員から要求のありました資料については、提出できますか。河野県立病院課長。 13 ◯河野県立病院課長 直ちに提出できます。 14 ◯江口吉男委員長 直ちにできる、今すぐできるんですか。 15 ◯河野県立病院課長 はい。 16 ◯江口吉男委員長 お願いします。  一応お諮りいたします。ただいま日野委員から要求のありました資料を、委員会資料として要求することに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある 17 ◯江口吉男委員長 御異議ありませんので、本委員会の要求資料といたします。執行部直ちに……。     〔資料配付〕 18 ◯江口吉男委員長 それでは日野委員、資料の配付がありましたので、質疑を行っください。日野委員。 19 ◯日野喜美男委員 ただいま資料をいただきましたその説明をよろしくお願いします。 20 ◯江口吉男委員長 河野県立病院課長。 21 ◯河野県立病院課長 それでは、平成十五年度の決算状況につきまし要求資料に基づき簡単に御説明申し上げます。  まず一の病院別総収益総費用でございますこれは医業外収益や医業外費用を含めました総収支でございまし、合計で申し上げますと、左側の方でございます十五年度総収益百十九億二千万円余、それから総費用百二十四億六千万円余でございまし純損益五億四千万円余の赤字というふうになっおります。真ん中の十四年度と記しました右側の方に、純損益ということで掲げおります。これ二億八千万円余でございますので、差し引きいたしますと前年度より二億六千万円余をさらに悪化しているというような状況でございます。  次に、二の病院別医業収支状況についでございます委員御指摘のように、病院経営の最も基本となるもの医業収支でございます。十五年度の医業収益合計で申し上げますと八十六億三千万円余、医業費用百十九億円余でございまし三十二億七千万円余の損失というふうになっおります。これを前年度と比較しますと、前年度三十六億九千万円余の損失でございますので、赤字幅は四億二千万円ほど改善されたというふうになります。この改善の主な要因といたしまし退職者数少なかったことによる給与費の減ということございます。したがいましその退職金を除いたものを、その下段の方に掲げさせいただいおります。  それから、主な経営指標につきましは、三に医業収支比率と職員給料比率を掲げさせいただいおります。まず医業収支比率で申しますと、独立採算の場合はこの指標一〇〇%ということになるの基本でございますけれども、十五年度の五病院の合計で申し上げますと、計の欄になります七二・五%、それから退職金を除きますと七六%。一方、医業収益に対します職員給与比率、これは十五年度で八八・七%、退職金を除きますと八二・三%というふうになっおります。  以上でございます。 22 ◯日野喜美男委員 もう少し詳しくお願いしたいのです皆さん方に最初から配られました資料がありますね。四ページの方ですね。これをもう少し詳しく説明しいただきましょうか。 23 ◯河野県立病院課長 では、お手元の資料の四ページ、県立病院決算の状況ということで、この構成等につきまし簡単に御説明いたします。  まず左側の欄を見いただきたいと思いますけれども、まず医業収益ございます。この主な内訳入院収益、外来収益というふうになっおります。それから医業費用というのございまし給与費、材料費、こういったものございます。これ先ほど申し上げました医業損益というようなことになっまいります。  それから、次に医業外収益というものございましその主な内訳といたしましは、一般会計から繰り入れをいただいおります負担金、こういったものございます。それから医業外費用といたしまし病院事業債の支払い利息とか、それから雑損失、これは消費税、こういったもの含まれることになります。こういった医業外費用というのございまし医業収支と、それから医業外収支を含めましたもの経常損益ということになります。  それから、さらにその下の方でございますけれども、特別利益ということございましこの中には固定資産の売却益であるとか、あるいは下の方に一般会計補助金一、二というふうに記しおりますけれども、一につきましは、不良債務を少なくするための補助金をいただいていた、それから二につきましは、退職手当、それから本庁県立病院課の人件費等の繰り入れをいただいていたというような内容でございます。  それから、特別損失といたしましは、過年度の損益修正損、こういったものございます。  今申し上げました収益と費用を総合計したもの、下の枠の方の病院事業収益、それから病院事業費ということになっおりまし当年度純損益ということでこの県立病院、計で申し上げますと、この三カ年を掲示しおりますけれども、右側の方、十五年度見込みで五億四千万円余の赤字というふうになっおります。  それから、その下の方に累積欠損金ということで、累計いたしますと百二十四億円余の累積欠損金生じているということでございます。  それから、下の方に不良債務額という部分ございますけれども、これは現金いわば枯渇した状態でございましやっぱり資金不足ということでございますけれども、これの累計二十七億円余あるというような構造でございます。  以上でございます。 24 ◯日野喜美男委員 病院会計というのは、五つの病院のどんぶり勘定、今までも何回も質問申し上げましたけれども、本当にそれぞれの病院の会計どうなっているのかというのは、大変見にくくわかりにくいというの欠点であるというふうに私は思っおります。結論的には、病院経営は悪化しているのか、改善なされているのか、わかりにくいところがありますので、そこのところを分析をし説明をお願いしたいと思います。 25 ◯河野県立病院課長 まず医業収支ということで申し上げますと、患者の減少等によりまして収入五億八千万円余の減となっおります。一方これに対しまして費用でございますけれども、それを上回る十億円余の減というふうになっおりまし改善されおります。その要因といたしましは、退職金の減のほかに職員を削減したというようなこととか、あるいは給与の引き下げ行われたというようなことがありまし給与費減額されおります。退職手当を含めました職員給与比率改善しているといいますのは、こういった理由によるものでございます。なお、ほかにも費用の中では、患者の減に伴いまし材料費とかそれから経費、こういったもの減少したといった点はございます。  一方、医業外の収支ということでは、前年度は計上しおりました土地の売却益、これを前年度一億三千万円あったわけですけれども、これ十五年度ではほとんどなくなったということや、それから一般会計からの繰入金、これにつきましは経営規模を縮小しおりますので、そういった見直し等によりまして退職金以外で三億四千万円ほど減少した、こういったこともございまし純損益は前年度よりも悪くなったといった状況でございます。 26 ◯日野喜美男委員 今、説明の中で、改善されたとこう言っていますけれども、改善というのは進歩があって初めて改善成り立つわけですね。これ、進歩ないわけでしょう。ありのまま、その要素ただ患者数減ったとか、職員少なくなったとか、そういうことだけで数字変わったのであってこれ果たして、県これまで改善努力をなされた数字かということではないわけですね。私は改善というふうに思っていません。そのことはしっかりこれから、執行部の方は十分に考えおいいただかないと、必然的にそうなった数字であって本当に努力をしここまで改善をしたんだという、その改善には当てはまらないというふうに私は思っていますので、そのことはひとつよろしくお願いを申し上げたいと思います。  毎年、経営改善に努めると、いろいろと答弁をされおりますけれども、残念ながら今回も改善はされていない。問題は患者の減少にあるようだとのこともありますし、どのぐらい患者は減少されたんですか。
    27 ◯河野県立病院課長 資料の方にも掲げおりますけれども、十五年度の入院患者数でございますけれども、五病院合計で二十七万九千八百人余でございまし前年度より九・四%ほど減少しおります。それから外来患者数でございますけれども、二十五万七千人余でございまし前年度より六・六%ほど減少しているといった状況でございます。 28 ◯日野喜美男委員 数字であらわしください。人数であらわしください。 29 ◯河野県立病院課長 お手元の資料に、三ページに年度別患者数の推移というものございます。これには十三年度から十五年度までの入院、外来、これを含めました数字を掲載しおりますけれども、まずトータルで申し上げさせいただきますと、入院で申し上げますと十三年度三十三万五千百六十九人、それから十四年度三十万八千七百四十六人、そして十五年度二十七万九千八百七十一人と減少傾向続いおるところでございます。  それから外来につきましは、十三年度三十万千三百五十七人、十四年度二十七万五千二百六十四人、十五年度二十五万七千二十三人ということで、こちらも減少傾向続いているということでございます。  昨年度と比べますと、入院で九・四%の減、それから外来で六・六%の減ということで、トータルでは八・一%の減ということになっおります。 30 ◯日野喜美男委員 わかりました。ありがとうございました。  それでは、今後の問題にも入るわけですこの五つの全病院の民営化というようなことで、将来のあれは決まっているわけですなぜほかの、まだ残っている二つの病院も一緒にできなかったのか、そのことをまず一つお聞きをしたいと思います。時間たてばたつほど、今回やりました先例というの後々残るわけですね。やるならばほかの病院も一気にやっほしかった、私はそう思うんですそこのところを説明を願いたいと思います。 31 ◯河野県立病院課長 今回の病院改革につきましは、先ほども御説明いたしましたように、県に設置義務のある大宰府病院につきまし公設民営化、それからその他の四病院につきましは民間移譲ということで、これは全国でも類のない改革を進めているところでございます。改革を進めるに当たりましては、職員の処遇問題などの大きな問題ございましこのような状況もございまし当面は施設の老朽化した朝倉、遠賀の移譲と、それから経営状況最も厳しい大宰府病院、これを先行し実施するというふうにしたところでございます。 32 ◯日野喜美男委員 過去これだけの多額の一般財源を持ち出し病院経営に支出をしているわけですけれども、これは県民全体の立場から言うならば、大変なことであります。公営企業という名ついているわけですから、そこの病院の収入によって施設を賄うというの公営企業の本質であると、私は思っおります。これまでいろいろ努力はされたと思うんですあと二つの病院残っていますこれの民営化の時期はいつごろに予定しているんですか、お聞きしたいと思います。 33 ◯河野県立病院課長 柳川、嘉穂の二病院につきましは、先行三病院の実施状況、進行状況、こういったことを勘案いたしまし移譲時期を決定しいくことというふうにしているところでございます。 34 ◯日野喜美男委員 このことについては、また常任委員会等もありますので、その段階で質問させいただきたいと思います。  それでは、この前の本会議のときに知事答弁もありました職員の意向調査行われているというようなことの答弁がありました。その結果はまとまったのかどうなのか、あるいは退職者の数はどれぐらい出ているのか、見通しで結構ですから説明をお願いしたいと思います。 35 ◯河野県立病院課長 職員には説明会、それから意向調査を行いまし現在退職勧奨の申し出を受けているような段階でございます。職員の中には再就職とか、あるいは派遣といった意向を決定していない職員もおりましそれから個別のヒアリングをまだ続行しているような状況でございます。したがいまし個別、具体的な数字につきましはもうしばらく時間をいただきたいというふうに考えおります。ただ、最も職員の多い看護師でございますけれども、さきの議会で、民営化する三病院の半数程度を目安とするというように答弁をしおりましたけれども、この目安というのはオーバーするのではないかというふうに考えおるところでございます。 36 ◯日野喜美男委員 来年の四月一日からもう移譲されるわけですね。あと日数にしも幾ばくもないわけですし、移譲化されますと、そこの移譲先の病院自体職員採用とか、いろいろなことくると思うんですよ。だからこれは、せっかく受けいただいた、これから先、運営をしいくという病院もあるわけですから、もう少し早くこういったものはまとめおかないと、移譲先の病院職員を採用するにしも、右から左ということにはいかんと思うんですよ。かなり、募集期間から面接の期間もあるでしょうし、試験もあるでしょうし。そういったことから言いますと、このヒアリング等については積極的にまとめいただい十二月の定例議会までには、はっきりその方向示されるようにひとつ努力をしほしいというふうに思います。  それからもう一つ、退職金の問題。これは前回いろいろと問題になっおるわけですけれども、六月の知事の答弁ではかなりの金額おったようですけれども、今後どんなふうな予想をしているんですか。想定をしているんですか、お聞きしたいと思います。 37 ◯河野県立病院課長 退職者数につきましは、先ほども申し上げましたように、まだ数を示せない状況でございますけれども、傾向ということを見ますと、さきの議会では若年者主に退職していた場合というようなシミュレーションの中で、額といったものを出しおりましたけれども、今回の傾向の中では、やはり高齢者の方もかなり多数出るというふうに見込まれおりましそれから先ほども申し上げましたように、看護師の場合でも思っていた目安をオーバーするのではなかろうかというふうに考えおりまし額的なものも随分大きくなるのではなかろうかというふうに考えているところでございます。 38 ◯日野喜美男委員 前回の知事答弁では、若年者を想定しの金額おったようですけれども、実際的にはかなり年配の方も退職をされるということでありますと、退職金等もかなりの数字になる。その退職金は全部一般会計からの支出なんですね。本来、病院というのは、退職をする人たちのためにも引当金というのをつくっている当然じゃないですか。私も長の経験がありますけど、やっぱり退職者に対する引当金という項目を設けていますよ。これも設けていない。全く親方日の丸の経営しか、私はこれまでそういうふうな感じ方でしかなかったというふうに思っおります。  それから、県立病院改革される中で、必要な、いろいろな経費くると思いますので、そのことについて説明を求めたいと思いますこれまでの累積の債務かなりの額になると思います。来年の四月で処理をしなければならない債務それと、その改革に必要な経費どの程度になるのか、それぞれ幾らぐらいになるのかを明確に説明をしほしいと思います。 39 ◯河野県立病院課長 三病院の民営化に伴いまし必ず処理しなければならないというような債務につきましまず朝倉、遠賀病院の、病院事業債、これは企業債でございますけれども、この未償還金約二億円を一括償還するというような問題ございます。それから、あわせまし国庫補助金をいただいおるわけですけれども、これも約一億円ほどを返還しなければならないというようなことございます。なお、大宰府病院につきましは、公設民営となりましも引き続き県立病院会計として持続しまいりますので、償還につきましは二病院と同様、これまでの償還計画に基づきまし償還しいくということになります。  それからこのほかに、県立五病院の全体の問題ということで、一つは長期借入金ございます。これ約五十四億円。それから、短期借入金約四十一億円ございます。これにつきましは将来的に返しいかなければならないものでございますけれども、この具体的な方策やその時期等につきましは現在検討を行っているような状況でございます。  次に、移譲先への支援措置ということで、朝倉、遠賀病院、いずれも施設老朽化しおりまし現在相手方と協議しおりますけれども、施設の全面改築必要というふうに考えおりまし施設整備費の整備費用に対する一定の補助ということで検討しているところでございます。  それから、運営安定するまでの一定期間につきましは、経常損失生じる場合でございますけれども、この場合は一定の補助ということを考えおるところでございます。額的な問題につきましは、今後まだ詰めいく必要ございますけれども、現段階では不確定要素多うございまし額を見込むことは困難というような状況でございます。 40 ◯日野喜美男委員 一つ、国庫補助金の返還、それは内容はどういうものですか。 41 ◯河野県立病院課長 朝倉病院で申し上げますと、CT室を設置したわけですけれども、この改修費用があったりとか、あるいは高度医療機器の中で、これはセットになっいくわけですけれども、そういった場合に国からの補助というのをいただいおります。それで、購入あるいは建築いたしまし一定の年数たっおりますので、そういったものは減価償却と同じように、一定の額は割り引い残ったものを返しいくというようなことでございます。  それから、遠賀病院では老人性痴呆疾患病棟、こういった建設費とか、それから研修棟、こういった補助、それから高度医療機器、これを受けおりますので、こういったものございまし両方合わせまし約一億円ほどの返還必要といった状況でございます。 42 ◯日野喜美男委員 もう一つお尋ねします改革に伴っ今まで一般会計の方から繰り出していますそれどの程度軽減、どういうもの軽減をされいくのか、説明をしほしいと思います。 43 ◯河野県立病院課長 これまで、朝倉、遠賀を含めまし一般会計から多額の繰り入れをいただいおるところでございます。負担金あるいは補助金、こういったものございます。それから、資本的収支という中で、負担金、これは企業債の償還金であるとか、あるいは新たに高度医療機器を購入します場合に、一般会計から長期借り入れという形で借り入れしまいったわけですけれども、こういったものございます。  朝倉で、十五年度の額で申し上げますと約五億ほど。それから遠賀で申し上げますと約四億四千万円ほどございます。こういった、これまで一般会計から負担しいただいたもの軽減される、将来的にも軽減されるといった状況ございます。  それから、大宰府病院でございますけれども、これにつきましは、今回の民営化という中で人件費かなり縮減されるのではなかろうかというふうに想定しおりましこれまでの運営費の繰り入れ、こういったもの随分軽減されいくのではなかろうかというふうに考えているところでございます。 44 ◯日野喜美男委員 最後、部長の、この病院改革に対する決意をお聞かせ願いたいと思います。 45 ◯江口吉男委員長 狩野部長。 46 ◯狩野保健福祉部長 この県立病院改革の問題、今県進めおります行政改革の中でも大変重要な、大きな問題でございましそれだけにこの動向どうなるか県民の皆さんも非常に関心を寄せられているこういう状況にございます。今回の行政改革の中でこの病院改革取り上げられまし三年余を過ぎまし現在、御案内のように県議会の先生方、それから関係者の皆さん方の御理解を得まし遠賀と朝倉病院の移譲先、それから大宰府病院指定管理者の指定の内定というところまで来ているところでございます。今後でございますけれども、私どもとしましては今回の病院改革によって地域医療の確保、向上という、これを十分に配慮しながら、職員問題等いろいろな課題ございます。これについては相手と十分協議しながら、万全の体制で来年の四月実施ということに向け努力をしまいりたいと、このように考えおります。 47 ◯日野喜美男委員 これで、質問を終わります。どうもありがとうございました。(拍手) 48 ◯江口吉男委員長 井本委員。関連か何か……。 49 ◯井本邦彦委員 関連です。 50 ◯江口吉男委員長 井本委員の関連質疑を認めます。井本委員。 51 ◯井本邦彦委員 自民党県議団の井本でございます。通告以外でございますけれども、関連ということで質問をさせいただきます。  まず第一点でございますけれども、経営改善の取り組みについては、このような立派な概要説明できこれは高く評価いたします。その中で何点か質問と、部長の決意については今聞きましたので、省略させいただきます。  まず第一点でございますこの大宰府病院、特に県立病院につきましも、やはりそこには職員いらっしゃいます。その職員に対する交渉、そういうものについて若干おわかりになれば、それは所管違うかもしれんですけれども、その経過、どのような形で解決されたか。その辺おわかりになりましたら、それ第一点。  二点目につきましは、やはり大宰府病院、患者の方大変不安がっいらっしゃいます。そういう方私のところへ何人かお見えになりましたけれども、平成十七年四月からはこのような形で公設民営化に向け取り組むということを明らかに知ってあります。ただ、内容的なものについて、かなりやっぱり不安を持っおらっしゃいますので、その辺について不安を解消するために、県公設民営化する中でどのような形でされるのか。その辺について二点目質問しおきます。  それから最後になりますけれども、これは以前から私はいつも申し上げおったんですけれども、大宰府病院の遊休地かなりあるわけでございますきょうの話を聞いみますと、売却まだ進んでないということでございます。  もう一点は、職員住宅あそこはあるわけでございますこの職員住宅については今後どのような形で存続されるのか、新しくまた建てかえられるのか。その辺について伺っおきたいと思います。 52 ◯江口吉男委員長 平田県立病院対策長。 53 ◯平田県立病院対策長 三点お答えいたします。  まず、その組合交渉の経過ですけれども、この間、この病院改革の問題につきましは三十回を超えるほど組合ともいろいろ協議を行っまいりました。最初はなかなか私どもの民営化の方針について御理解いただけなかったところもございますけれども、現在の経営状況の厳しさ等について、繰り返し御説明をしながら御理解を願うように努力をしまいりました。一方で職員の方の処遇についても十分と話し合いを進めているところでございます。現在もなお、来年の春に向け協議を継続的に続けているというの実情でございます。  それから二点目の、大宰府病院の患者さんの不安でございますけれども、今回民営化されるということで、患者さんの不安についても御理解申し上げるところでございます幸いにも大宰府病院の場合につきましは、今私どもている情報では、現在の診療体制については基本的には維持できるということ明らかになっおります。医師等のスタッフについても、患者さんに不安のないような形で引き継ぎできいくのだろうというふうに思っおるところでございます。  それから最後の、遊休の土地の問題でございます。まだ幾つか遊休の土地ございまし私どもも順次売却を進めいきたいというふうに考えおります。大きな土地南側にございますこれについても今その準備を進めおるところでございます。  それから職員宿舎の問題でございます。これについては、実はまだ十分詰めた議論ということにはなっていないんですただ基本的には、大宰府病院に関しまして、県の職員という形での職員ではなくなると。民営化された先の方たち運営されるということでございまし県営で職員住宅を持つということでの矛盾ちょっと出くるんじゃないかということでございましこれにつきましは、現在、鋭意検討しているという状況でございます。 54 ◯井本邦彦委員 今、最後の問題でございますけれども、これはまだいろいろ関連のところございます。部署ですね。だからそういうものについては、後ほどまた機会があったら、私の考え方、県の方針に私も意見を述べさせいただきたいと、このように感じおります。  それから、患者さんの不安の問題は、やはり十分説明をしながら、公設民営化の中で受けられたところと十分協議をされやはり不安のないような形で公設民営化の方にお願いしたいと思います。  最後になりますけれども、この職員組合との交渉につきましは、やはりいろいろな問題を私も聞いおります。ただし、県マイナスになるような形で交渉をされていないということは、私も重々知っおりますけれども、そういうことのないように、十分また今後の協議の中でも協議をしいただきたいと思います。  そういうことで、大宰府病院もこういうような形で大きくやはり病院として変わっいきますけれども、私たちも地元の県議として、協力するところは十分協力しいきたいと思いますので、その点につきましては遠慮なく御相談しいただければ、私の方も地元の方と協議しながら進めさせいただきたいと思います。終わります。 55 ◯江口吉男委員長 ほかにありませんか。鬼木委員。 56 ◯鬼木 誠委員 おはようございます。緑友会・新風の鬼木誠でございます。県立病院改革について質問いたします。  先ほどの自民党県議団さんと、かなりの部分で重複もあります質問の流れもありますので、委員の皆さんには大変お聞き苦しいかと存じます再度御質問いたします。回答重複する部分については、簡潔な御答弁をお願いいたします。  病院改革計画の中で三病院の先行上げられおります赤字の原因など明確であるのになぜ五病院一斉に民営化しないのかはっきりいたしません。そこでお尋ねいたします二病院を後回しにした理由は何でしょうか。 57 ◯江口吉男委員長 河野県立病院課長。 58 ◯河野県立病院課長 先ほども申し上げましたけれども、これだけいわば全国でも類のない改革を進める中で、職員の処遇問題などの大きな課題を抱えているところでございます。このような問題もありまし当面は三つの病院を、民営化につきまし先行すると。そして残りの二病院につきましは、追って民営化の中で実施しいくというふうに考えているところでございます。 59 ◯鬼木 誠委員 残りの柳川と嘉穂病院医業収益よく赤字額あるいは累積債務縮減しいくなら、まだ理解もできるんです決してそうではないのではないでしょうか。昨年度の二病院の決算状況で、一般会計からの繰入額とその上での収支どうなっているのか、御説明ください。 60 ◯河野県立病院課長 柳川病院でございますけれども、まず総収益二十六億九千万円余ございましこのうち一般会計からの繰入額四億九千万円余でございます。これに対しまして総費用でございますけれども、二十七億三千万円余でございまし総収支では四千七百万円余の赤字というふうになっおります。  それから、嘉穂病院でございますけれども、総収益二十二億三千万円余、このうち一般会計からの繰り入れ四億五千万円余でございまし総費用二十三億六千万円余でございますので、総収支では一億三千五百万円余の赤字というふうになっおります。 61 ◯鬼木 誠委員 今の答弁では、二病院とも一般会計からの多額の繰り入れを入れも赤字だということです。このままでは借金はさらに膨らんでいき、結局、県民の負担も増しいくことになります。いつごろまでに民営化を行われるのか、お答えください。 62 ◯河野県立病院課長 柳川、嘉穂の二病院につきましは、先行三病院の進行状況、そういったものを勘案いたしまし移譲時期を決定しいくことというふうにしおりますけれども、今後経営環境さらに厳しくなること予想されますけれども、移譲までの間は経営の改善に努めまいりたいというふうに考えているところでございます。 63 ◯鬼木 誠委員 先行三病院の進行状況を勘案し時期を決定するとのことであります経営改善進まない場合は早期に民営化しいくの当たり前だと考えます。それぐらいの気構えないと経営改善すらおぼつかない。そういった中でしっかりとした経営改善を要望しおきたいと思います。  さて、今は来年四月の民営化に向け時間も刻々と迫っおります。さきの議会で移譲先の内定を受け、職員に対し意向調査や個別ヒアリングを行っているとの答弁でありました先行三病院の職員の処遇の状況はどのようになっているのでしょうか。 64 ◯河野県立病院課長 現在、退職勧奨の申し出を受け付けているところでございますけれども、やはり退職とか派遣とか、そういったことについて決心つかないと申しますか、意向を表明されていない方もいらっしゃいます。それから、病院サイドで説明会を行わせくれというような要望等もあっておりましこういった取り組みもあっておりまし個人のヒアリングといったものもまだ進めているような状況でございます。したがいまし今の段階ではまだ数的なものは申せませんけれども、看護師につきましは、当初目安として考えおりました三病院の半数程度と、こういった目安は退職という形で超えるのではなかろうかというふうに判断しているところでございます。 65 ◯鬼木 誠委員 確かにこれまで県職員という安定した身分の中で、民営化します退職しますかと迫っも、職員動揺するということは理解できないでもありませんしかしそれらのことは初めからわかりきった問題で、粛々と準備を進めいかないと間に合わないのではないでしょうか。移譲先の内定以降、これまでどのような取り組みを進めきたのかお答えください。 66 ◯河野県立病院課長 移譲先の内定以降、県立五病院、それから新光園、歯科大、こういったところにつきましは変則勤務ということもございますので、複数回、私ども県立病院課の職員現場に出向い説明を行っおります。その説明の内容といったものにつきましては、まず移譲先の概要とか、それから退職あるいは派遣という形での勤務労働条件の概要、それから、今回、退職手当の割り増し措置ということで非常に手厚い改正を行っいただきましたので、こういったものを基本としましそれから、移譲先への再就職のあっせんとかいったことを含めましそういった退職勧奨などの説明を行ったところでございます。  それから、説明会の後に個人に予備的な調査を行いましそれをもとに、これも私ども病院課の職員あるいは保健所等につきましは主管課等の職員出向きまし個別にヒアリングを実施したところでございます。移譲先につきましも、円滑な移譲を進めいくというような中で、県職員の受け入れにつきましは積極的な意思表示を表明しいただいおりましそれから、先ほど申し上げましたけれども、今後の医療の取り組みについてぜひ説明させくれというような御要望がありましこういったものを受けましヒアリングを継続しているといった状況でございます。  それから、先ほども出ましたけれども、受け入れ先の方でもプロパー職員の確保というような問題ございます。単に県職員の受け入れではなく当然、かなり不足するかと思いますけれども、プロパー職員の確保といった問題ございますので、私どもも相手方とはそういった情報交換あるいは協議を進めながら、相手先でももう既にプロパーの確保に向けまし準備をしいただいているといったような状況でございます。 67 ◯鬼木 誠委員 六月議会での厚生環境委員会で、派遣、出向はできるだけ少なくするとの答弁行われました退職、出向以外で他の部署に配属させる人はどのぐらいに上るのでしょうか。お答えください。 68 ◯河野県立病院課長 退職手当につきましは、退職手当の割り増し措置といったものございます。したがいまし再就職という形ではなく県のあっせんによらないで自分で職を探すとか、あるいはフリーとなっ退職するという方もいらっしゃいます。これはいわば県立病院だけではなく残る二病院を初め、歯科大とか新光園といった職場におきましても一定の退職者というの見込まれます。それから、看護師でございますけれども、昨年度から正規職員の採用を停止するということで、その後は臨時職員の任用ということでつないできおります。したがいまし職員の職場確保に当たりましては、この臨時職員にかえまし正規職員で公務内異動を行っいくというようなことで、できるだけ職場の確保を図っいきたいというふうに考えているところでございます。  それから、看護師以外の医療技術職につきましは、薬剤師とか、臨床検査技師とか、放射線技師とかいらっしゃいますけれども、こういった職種につきましは、従来から保健所等との人事交流を図っまいっおりますので、そういった中で公務内配置をさらに検討を進めまいりたいというふうに考えているところでございます。 69 ◯鬼木 誠委員 残りの二病院に配属をされも、最後はその二病院も民営化されるわけですから、その場しのぎの感否めません。退職なり、保健福祉環境事務所などへの配置を早急に実施すべきであると考えますいかお考えでしょうか。 70 ◯河野県立病院課長 職員処遇に当たりましては、これまで培っきた技術とか知識、こういったもの生かされること重要であろうかというふうに考えおります。したがいまし移譲先への再就職とか、あるいは派遣という形も当然もちろん考えられるわけですけれども、こういったものは患者に不安ないように円滑な移譲を図っいただけるということで、これも大変重要なことかというふうに考えおりますので、移譲先とよく協議しながらそういった取り組みを進めまいりたいというふうに考えているところでございます。 71 ◯鬼木 誠委員 職員問題に限らず、民営化に当たっては移譲先と協議、調整をしないといけないような問題たくさんあると思います具体的にはどのようなことを解決しいかなければならないと認識しいらっしゃいますでしょうか。お答えください。 72 ◯河野県立病院課長 職員問題以外でもいろいろな問題ございます。例えば患者の治療の引き継ぎ、あるいはそれまでの診療録の引き渡しとかいった問題。それから医療機器の譲渡に係る問題で、これはもう膨大な医療機器等があるわけですけれども、その中でどの部分について譲渡を希望されるのか、そういった選定作業の問題。それから、これは手続になりますけれども、医療法とかあるいは健康保健法の手続を進める中で、協力し合っ手続を進めいく部分とかいったものもございます。それから、病院の場合、非常に外部委託の業務多うございましこれはいろいろな業務ございます。こういったことにつきましも、一つ一つを事項を示しましそして後で混乱することのないように協議を進めまいりたいというふうに考えているところでございます。 73 ◯鬼木 誠委員 そういった多くの引き継ぎ作業があるということを、相手先は認識しているのでしょうか。 74 ◯河野県立病院課長 私どもも内定を受けました以降、かなり協議を重ねまいっおります。したがいましまずどういった事項があるか、そういった具体的な事項とか、あるいは大まかなスケジュール、こういったものを既に示しおりましそしてできるものは相手さん方ともこれまでにも複数回打ち合わせを行わせいただいおるところでございます。事項は、そういったことで、一定の確認と申しますか、共通事項となっおりますので、それを今後具体的に詰めいくとか、協議させいくとかいうような、かなりの多くの作業まいります。これも私ども、それから現場の病院、これ一体となりまし相手方とも協力し合いながら進めまいりたいというふうに考えているところでございます。 75 ◯鬼木 誠委員 わかりました。来年四月まではあと五カ月しかありません。準備は進められているようですまだまだ課題多いということも認識してあると思います。本当に間に合うのか、大変危惧しているところでもあります。この資料からも、これだけの一般会計からの繰り入れ、そして多額の赤字を続けているという状況は、財政的に見も、県として看過できない問題です。数字を見れば改革不可避であるということは一目瞭然の状況であります。今、民間企業も厳しい経済状況の中で、シビアな企業再構築行われおります。特に痛みを伴うもの、人員配置や処遇については非常に難しい調整等必要であるということは認識しおります。私の質問の中に、先送り、その場しのぎ、そういった厳しい、悪い言葉も出ました粘り強く本質的な改革に向けの努力を続けいただきたいと思います。  保健福祉部長からのお言葉は先ほど伺いましたので、今回求めませんぜひ気を引き締めこの改革をぜひとも成功させ、全国のお手本をつくっいただくよう強く要望いたしましこの質問を終えさせいただきます。よろしくお願いいたします。ありがとうございました。(拍手) 76 ◯江口吉男委員長 この際、しばらく休憩いたします。  再開は一時三十分といたします。よろしくお願いいたします。    午 後 零 時 二 十 七 分 休 憩    午 後 一 時 三 十 二 分 再 開 77 ◯江口吉男委員長 再開いたします。  休憩前に引き続き議案の審査を行います。  第一九〇号議案の質疑を行います。質疑はありませんか。高橋委員。 78 ◯高橋義治委員 それじゃあ、ちょっと質問をさせいただきたいと思います。  各委員さん質問をされました。実に的確で、将来に向かっの質問をされ私も感服を実はいたしていたわけでございます。そこで、私自身幾らかの疑問と消化不良を起こしおるところがあるわけでございますので、一、二点について質問をしたいと思います。  まず第一点でございますけれども、大体、公営企業というのはどういった認識を皆さん方お持ちであるか。公営企業に対する認識について御答弁をいただきたいと思います。 79 ◯江口吉男委員長 河野県立病院課長。 80 ◯河野県立病院課長 地方公営企業の中で、私ども病院事業をやっおりますけれども、これにつきましは、基本的には経済原則の中でやっいくわけですけれども、その中で、不採算医療であるとか、あるいは行政的な経費、こういったものございます。これは一般会計からの繰り入れという中でやっているわけですけれども、やはり、それ以外の分につきましは、企業努力の中で行っいくということでし必要以外のおくれ等につきましは、やっぱり経営できるように、赤字というような構造的な問題出ないように努力をしいくべきものだというふうに考えているところでございます。 81 ◯高橋義治委員 他の公営企業については、それなりの努力をされ黒字計上をなされおるわけです。病院会計には非常に問題点があると、これはもう何十年間、まあ、何十年間と言ったらちょっと長過ぎるかもしれんけれども、私理解をしおる月日は、少なくとも二十年間以上はこの問題について議論をなされたわけですね。だから、課長おっしゃるように、公営企業であるのでそれなりの努力をし黒字計上をもっしなければいけない、努力をしなければいけないということでございました。  そうしますと、あなた方退職手当引当金、この問題についてどういったお考えを持ってあるのか。この点についてもお伺いをしたいと思います。 82 ◯河野県立病院課長 退職手当引当金、これはやっぱり、企業会計の中ではいわゆる引当金ということで当然計上すべきということでございます。ただ、御承知のように本県の病院事業というのは恒常的な赤字体質でございまし累積欠損金あるとか、あるいは不良債務というのも持っおりまし構造的に引き当てできないというようなことの中で、非常に申しわけないと思っおります一般会計から退職手当に相当するものを補助金という形でいただいているというの実情でございます。 83 ◯高橋義治委員 そういうところに、私は今までの大きな問題があったと思うんですよ。いいですか。他の公営企業はそれなりに引当金をぴしっと出しきた。あなたの方は一般会計から補助金として出そうとしておるわけですね。私に言わせるならば、これは、まあ、粉飾決算とは言わないけれども、一般会計から出したらわからなくなっしまうわけなんですよ、赤字の幅累積。百四十二億という数字はるかに大きくなっくるわけですよ。そういったところにあなたたちの問題点があると私は思っおるわけなんです。一般会計から補助金という形で出しいくもので、余り表じゃわからないわけなんですよ。そういった会計をしおったのでこういった問題さらに大きく膨らんできた、そして、この病院改革は私はおそくなったと思う。私はこのように思っおるわけなんです。狩野保健福祉部長、その辺どうですか。 84 ◯江口吉男委員長 狩野保健福祉部長。 85 ◯狩野保健福祉部長 今一つ、退職手当引当金の問題を出されましたけれども、課長申し上げましたとおり、公営企業法の適用受けた場合、当然その会計の中で積み立ていくの筋だろうということを思っています。ただ、御案内のような状況の中で、現実は積み立てできなかったということは、これは重く受けとめおかなければならないと、このように思っおります。 86 ◯高橋義治委員 部長やっぱりこれじゃいけなかったと反省をされているから、これ以上のことは言わないけれども。
     それからもう一つ、私不思議に思うのは、この改善、改革をやっいくと、病院問題というのは、ある意味においては積年のうみだと思っおるわけですね。この改善、改革をやる上において、皆さん方人件費の問題を具体的に俎上に上げ話し合いをしたことがあるのかないのか、この辺をお尋ねしたいと思います。 87 ◯河野県立病院課長 県立病院改革につきましは、過去二次にわたりまして、十年間にわたりまして改革を進めきたわけですけれども、その中では、人件費という問題につきましは、病床規模に応じまし職員数を少なくしいく、削減しいくというようなこととか、それから、医療周辺業務につきましは、民間委託というようなことで、アウトソーシングを進めいくというようなことの中で、人件費の総額を縮小させいくというようなことを中心にやってきおります。今、委員から御指摘のございました給与費の問題、給与制度のあり方、こういった点につきましては、これまでは議論されきたことはございません。 88 ◯高橋義治委員 ベッド数の削減をする、外部委託をする、あるいは他の外注に回せるものは回しいくと、これは了とするわけですよ。了とする。しかし、この改善、改革の中で一番の問題点はどこにあるか、何ポイントであるかと。言いかえるならば、何この病院会計の赤字累積になっおるかということを、これはだれしもお互いに理解しているわけですよ、皆さん方も。どこだと思いますか。 89 ◯河野県立病院課長 他の都道府県の病院、あるいは自治体病院、こういったところと比べみますと、一つはやっぱり医業収益非常に低いということございます。それから、医業収益に対しまして人件費の占める率非常に高い。こういった構造的な中で、やっぱり赤字累積され今日に及んできているというの実態でございます。 90 ◯高橋義治委員 今、あなたおっしゃるように、構造的な赤字体質にあるんだと、そして他の県の問題を引き合いに出されたわけですね。しからば人件費の問題、他の都道府県と本県の人件費のポイント数で申し上げるならば、何ポイント福岡県高いか、人件費の問題、何ポイント高いか、御答弁をいただきたいと思います。 91 ◯河野県立病院課長 都道府県ベースということで、平成十四年度の指数になりますけれども、一つ医業収支比率ということで申し上げますと、都道府県平均八三・六%でございます。これに対しまして、本県の場合は七三・一%ということで、約一〇ポイントほど低いというような状況でございます。それから、医業収益に対する給与費の比率でございますけれども、これは、都道府県平均六四・三%でございまし本県は八六・一%ということで、約二二%逆に高くなっているといった状況でございます。 92 ◯高橋義治委員 いや、それならね、課長いいですか、本県二二・数ポイント高いということを、今あなた御答弁なさっおるわけですよ。そうしたらどこに問題点があるかということは、もう、お互いに言わなくもわかっおる話じゃないですか。どんな話をしもですよ、給与比率他の都道府県より二二ポイント高いということであれば、何を改善しなければいけないかといったら、これはもう、お互いにみんな理解しおることじゃないですか。そこを、しっちゃもっちゃ言うですよ、そういう答弁をするから私理解できないわけですよ。どこにメスを入れなければいけないかということを、再度私はお尋ねしおきたいと思います。 93 ◯河野県立病院課長 一つは、医業収益低いということを申し上げました。このあたりを分析しみますと、やはり、私どもの一日当たりの医業収支と申しますか、一日当たりの診療単価、これは非常に低いというような状況ございまし例えば精神であるとか、結核医療とか、こういった部分はもともと医業収益低い部分なんですそういった部分もございますし、それから、高度医療の中で非常に高い医療、こういった割合少ないというようなことございまし医業収益低いということございます。医業収益低いものですから、人件費を比較いたしますと、相対的に人件費の占める率高くなるといった状況ございます。ただ、経営的に見ますと、やはりペイしいくということになりますと、医業収益に応じた医業費用のあり方ということまいりますので、その中で人件費の占める率高いということについては、やはり改善しいかなければならないという認識は持っおります。 94 ◯高橋義治委員 いや、それでね、公営企業のあり方というのはどうあるべきかという基本的な問題を、一番にあなたにお尋ねしたわけですよ。いいですか。一番初め、公営企業のあり方とはどういうことですかと、こう聞いているわけですよ。あなたの答弁を聞いおると、公営企業に対する認識全く欠如しおると、私はこう思っおります。  それから、あなたよその県のことを言うから私も申し上げるけれども、給与の問題にしも、他の県から比較するとかなり高いように私は理解をしおるわけです。言いかえるならば、やっぱり人件費にもある程度メスを入れなきゃいかんということは、ともに共通の理解項であると私は思っおるわけなんです。この点についてですよ、一切避け通っおるというあなたたちの姿に対して、私は非常に疑念を持っおる一人なんですよ。やっぱり、やるべきことはやるんだ、ただ民営化すればいいというそういった話じゃないんですよ。やっぱり、みずからの姿勢を正しながらさらには民営化をすると、これは一つの大きな方策だと思います。これは理解をし、了とするわけなんですよ。民営化するということはもう遅きに失しとるんじゃないかという考え方を私は持っおるわけですよ。しかし、他の都道府県に比較し民営化するという大英断を今下しおると、これは一つの大きな成果だと思っおるわけですよ。しかし、そういった、やっぱり我々考えなければいけない、やらなければいけない、議論をしなければいけないという問題をあなたたち今していないということだから、この点について私は非常に残念に思っおるわけなんです。その辺どうですか。もう一遍ちょっと答弁しください。 95 ◯江口吉男委員長 平田県立病院対策長。 96 ◯平田県立病院対策長 委員御指摘のごとく私ども公営企業でございます。基本は、自分たちの費用は自分たちの収入で賄うというの基本でございます。公営企業ですから、無論それ以外には、なかなかそれだけでは済まないところはあるということはございます基本はそうであると。したがいましこの給与の問題についても、その考え方のもとに検討をいろいろすべきであったというふうには思っおります。ちょっと言いわけましくなりますけども、どうしても私どもの場合には、一般の職員との均衡とかそういうこと先に立ちましなかなか思い切った検討しづらかったという経緯ございましこういう状況に至りましたことを本当に申しわけなく思っおります。 97 ◯高橋義治委員 そういうね、やっぱり光を当てなければいけないところに光を当てこなかったということに対しては申しわけなかったと、こういうことであるならば、やっぱり今後の糧としもらいたいと思います、これはね。  そこで、今までいろいろな質問この問題については長い議論なされおるわけです。そこで、もう一点質問をしたいのは、三病院移譲をすると、残り二病院あるわけなんですよ。私事を言ったらまことに恐縮でございます私のところは県立嘉穂病院を持っおるわけです。それから、その隣に筑豊労災病院というのがあるわけですよ。この二つの病院民営化するということに今なっおるわけです。私ども、再三再四にわたってこの問題を議論しきたわけですけれども、患者さんの不安というか、あるいは地域医療というか、こういった問題からしみると、地元の皆様方は非常に不安を抱かれおるわけなんですよ。これは私もよくわかるわけです。そこで二病院について、三病院についてはあらかたの路線引かれあとの二病院について、今から先どういった手順でこの民営化をしいくか、その点についてお尋ねをしたいと思います。 98 ◯平田県立病院対策長 三病院について方針まず出ているということでございますけれども、当面の話としまして、まだ、来年の春まで、私ども、その三病院の民営化をまずは成功させいくということで頑張っいきたいというふうに思っおります。今、御質問されましたその残りの二病院の話でございますけれども、基本的には、その三病院の移譲の中でいろいろと私ども経験しいきますこと、あるいは移譲後でどういうふうな形でうまく進むかということを、ある程度見たいなというふうに思っおるところはございます。それから一番大きな問題としては、やはり、その職員の処遇をいかにしてやっいくかということで、そこの部分を見いかないといかんというふうには思っおります。  ただ、基本方針として、はっきりと二病院つきましも移譲するという基本方針決まっおりますので、まずはその三病院について、来年の春を越しました段階になっくると思いますけれども、残りの二病院につきましも、地元の自治体等、関係者の方々の意見も聞くなどしながら、私ども、とにかく地域医療を確保しいくというの基本でございますから、そういう精神のもとに、どういう形での移譲求められるのか、いろいろな意見をまずは聞いいきたいなというふうに思います。 99 ◯高橋義治委員 どうもあなたたち民営化を計画をしそして、この事業に移しいくと、ある意味においては電光石火のごとくあっという間に三病院を民営化しいくと、これは決して私も否定するものじゃありませんし、大いに進めたい一人なんですよ。しかも、条例も通っおりましこの一年間のうちに三病院を民営化するということに成功しおるわけですよ、あなたたちは。あとの二病院、しかもあと半年しかないわけなんですよ。三月やから四カ月か、四カ月ぐらいしかあとないわけです。  今までの足跡を見ると、この二病院についての事業の計画、あるいはどういったことをまずこの民営化するに当たって、当たっいかなければいけないかと。今、対策長の話を聞きますと、地元の人たちと話し合いをすると。まあ、これは当然のことです。しかし、もう少し具体的な民営化に対する方策なり考え方なり、あってしかるべきだと思うわけですよ。あとの二病院はちょっとやっみなきゃわかりません、いつになるかわかりませんと。こんな答弁ではまるっきしだめですよ。五病院を民営化するということは御承知のとおりであるわけです。あとの二病院、四割、しかも三病院はもう来年の三月で終わると。その次のスケジュールないということは、私には到底考えられないと。ただ地元と話し合いをしますと。そんなスケジュールでは民営化なんかできませんよ、これ。もう少し具体的な答弁を求めたいと思います。 100 ◯江口吉男委員長 執行部に申し上げます。高橋委員の質疑に対しては、その内容をよく理解した上で的確に答弁されるようお願いいたします。 101 ◯平田県立病院対策長 お答え適切でないという御指摘でございますけれども、私どもとしては、まずは三病院の民営化を成功させる、完結させる、着実に実施するということをまずは実施しいきたいというふうに思っおります。その中で、職員の問題等いろいろ出まいりますので、そういうのをある程度見た上で、かつ先ほどちょっと課長も答弁いたしましたけれども、現在、実は患者減っているというようなこともございまし経営状態も芳しくないという、芳しくないと言ったら、もっとひどいじゃないかというふうに言われるかもしれませんけれども、非常に厳しい状況になっているということもございますので、そういうふうなことも見ながら、実施時期ということについては決めまいりたいということでございます。  また、地元の話し合いで何を話しいくのかというようなことでございますけれども、やはり、地域医療の確保ということを主眼に置きながら、やはり、これまで改革計画をいろいろつくっきましたけれども、状況もいろいろ変わっくることというふうに考えますので、そういうことも踏まえながらいろいろ地元とも意見交換をし、次の移譲を円滑に進めるように持っいきたいなというふうに思っおります。 102 ◯高橋義治委員 あのね、地域医療の確保というのは、今まで、三病院を受け入れられるところ、これは、私はそれぞれに見識を持っそして医療技術を持っお受けになる団体だと、私は評価しおるんですよ。あとの二病院もそれにまさるとも劣らないような団体に受けもらいたいということですよね。その確保というのは、もう言葉に出さなくも当然のことであるわけなんですよ。あなた今答弁したように、年々、外来、入院、医業収益落ちおりますと、こういう答弁をしているわけでしょう。言うなれば、いいですか、どうも患者さんの病気はどんどん悪うなりよりますということですよ、これは。そうでしょう。そうしたらあなた、早く医者に診せなきゃいかんじゃないですか。移譲しなきゃいかんじゃないですか。それを、今答弁を聞くと、スケジュールはありません、わかりません、地域医療の確保のために地元の話し合いをしますと、こう言われも、私どもはぴんとこないわけですね。  いいですか。まあ、私は医者じゃないから非常にわからないことかも、医学的なことで失礼かもしれないけれども、がんの患者おったって、腹を切ったと、大手術をしなきゃいかんと、五カ所病巣はあるけれども、とりあえず三カ所だけやっおりますと、腹をあけたままと、あとの二カ所の病巣はどうするかって、もうちょっと考えみますと。私はそんな話を聞いおるような感じするわけですよ。いや、この三カ所の摘出をしたならば、次は速やかにこの問題を解決しいきます、この病巣は取り除いいきます、民間に移譲しますと、そういったスケジュールなきゃ出血多量で死んでしまいますよ。出血多量ということはあなた今一番認めおることだから。スケジュールはありませんなんていう、そんな答弁はありませんよ。これも小さな事業ならともかくとして、福岡県の県政を大きく左右する、あるいはまた、日本全国のですよ、自治体病院の一つの試金石となろうとしておるわけですよ。病院対策長、これで講演したら講演引く手あまたやろうと思いますよ。  だから、事業というのは行き当たりばったりじゃなくしこの手術をしたならば次の手術はどうしますかと、そういった答弁できること私は執行部の当然の使命ではなかろうかと思うわけですよ。私は聞いていて実に消化不良。今言うように、医学的なことはわからんけれども、腹をあけとっ三カ所だけやっあとの二カ所はわかりませんって、そういうようなことを言っおるような気ならない。具体的なスケジュールにのっとっやっいくというのしかも、あと半年なんですよ、この問題三病院について終わるのは。  それから、予算措置の問題もあるんじゃないですか。恐らく我が党の方からひょっとしたら関連で出るかもしれませんけれども、退職金の問題から、老朽化したこの建てかえの問題から、いろいろな問題くると思いますよ。そうしたときにあなたたちどういった組み立て方をしおるのか。だれも五病院に対して反対しおるやつはおらん。みんな賛成しおる。それにスケジュールないって、行き当たりばったりだと。こんなことで本当の公営企業としての使命果たせないんじゃなかろうと、私はこのように思っおるわけなんです。再度、答弁を求めます。 103 ◯平田県立病院対策長 私どもの病院改革につきまし御支援いただいていることにつきましては、本当にありがたく思います。今回の改革全国でも例を見ないみたいな大規模な改革でございまし現在、とにかく五病院すべてを民営化するという基本方針は、これは断固として推進しいきますけれども、答えは同様になっしまいますけれども、とにかくまずはその三病院をやると、そのときの過程の状況、職員の問題等をまず少し見させいただいた上で、鋭意、断固として次の段階に入っいきたいというの私どもの考えでございまし御理解のほどをよろしくお願い申し上げたいと思います。 104 ◯高橋義治委員 理解できないから質問をしよるんであってね。今、午前中の部で各委員さんから、何で五病院一緒にやらなかったかという質問も出ましたね。何で二病院だけを後に回したのかという議論も出たわけですよ。同じ考え方なんです、私どもにしたら。しかし、ここは一歩譲っ五病院一遍でやるということになるとなかなか大変だろうと、病院関係だけでも七百七名ぐらいたしか職員いらっしゃるように、私、理解をしおるわけです。七百有余名、八百名かもしれませんけれどもね。やっぱり、この人たちの処遇ということを考えたときに、どういった形で出くるか、優遇措置をしもどういった形で出くるかわからないということだから、私は、三病院を何というか、先行民営化と、これは決して否定しおるもんじゃないわけですよ。そうしたら、あとの二病院のスタイルぐらい、スケジュールぐらい、あらかたの路線ぐらい引い話をしないと、この問題は進まないよ、これ。一切答弁できないようなこういう委員会だったら、私どもも地元に帰っどういった説明をしいいか、委員長、わからんですよ、これ。しかも、何百億という最終的には金要る話でしょう。  だから、公営企業に対するあなたたちのスタンスはどうかと私は言っおるわけですよ。そういったスケジュール答弁できんようだったら、この決算委員会の話にならんよ、これ。しかも、あんた、あと五カ月しかないっていうから。知事保留はしない、おれ。ここでちゃんと答弁をとります。 105 ◯江口吉男委員長 高橋委員、ちょっと待っ。理事の方たち、委員長席にお集まりください。  この際、しばらく休憩いたします。再開は放送をもってお知らせいたします。委員各位はそれまでお待ちいただくようお願いいたします。    午 後 二 時 九 分 休 憩    午 後 三 時 三 十 六 分 再 開 106 ◯江口吉男委員長 それでは再開いたします。  休憩前に引き続き議案の審査を行います。  第一九〇号議案の質疑を行います。 107 ◯高橋義治委員 それでは再度質問をしたいと思います。  今回の改革というのは、債務の解消ですね、長年の債務の解消、それから多額の財政需要がある中で残り二病院についてスケジュールないという、これは私にとっては大変な問題であろうと思うわけです。簡単に、今までの累積赤字をぱっぱっと考えみただけでも、累積債務百四十二億ですね、これ。百四十二億。先ほどの、たしか自民党の質問だったと思いますけれども、長期の借り入れの返済五十四億と、それから短期のやつ四十一億と、こういうことですね。それから、今から先、予測をされる地域医療を守っいくために四病院を改築すると、老朽化しおるので速やかに改築をしなければいけないだろうと。こんなことを考えですね、まあ、これは私の私案ですよ、私勝手に計算をしますと、仮に一病院五十億で改築をすると、四病院で二百億かかるわけですよ。それから、退職金等をざっと計算しただけでも五十億ということを考えたら、頭の方だけでさっと、当面要る金だけ考えも約五百億なんですよ、五百億。  こういった膨大な予算を必要とするであろうということ予測できているわけです。そういう中で、対策長この問題に敢然と取り組んで、積年の問題をここで解決しいこうということに対しては、私は非常に、今までやれなかった問題を改めてここでやっいくという、そういう大英断、決断、これは高く評価しおるんですよ。やっもらわなきゃいかん。しかし、今言うように、五百億になんなんとする財政支出必要だと見込まれるわけですよ。こういうときに、三病院も確かに大変なことだと思います。先ほどの質問で申し上げたように、全国に先駆け福岡県その緒を切っいくということになると、大変な風当たりもあるだろうし、抵抗もあるだろうし、しかし、県民のために頑張っいくというその姿勢は私は評価しおるわけです、やっもらわなきゃいかん。  しかし、三病院をやることはいいんだけれども、あとの二病院、これをどうするかという問題目の前に控えおるわけなんですよ。もう、ことしはあと四カ月か五カ月しかない、新年度になる。こういうことを考えたときに、スケジュールないということに対しては、私は理解に苦しむところであります。よって、この問題に対して、対策長はどういった考え方を持っおるのか、再度私はあなたにお伺いをしたいと、このように思います。 108 ◯平田県立病院対策長 今、非常に大きな財政支出を伴う改革だということでございましまさに非常に大きな改革であると、さすれば当然そのスケジュールを残り二病院までつくっおかんといかんということについては、私もそのようなことにつきましては、十分御指摘されているところはわかります。いろいろ、先ほどからるる、なかなかそういうふうにできなかったというか、ならなかった事情についてもいろいろ御説明申しましたけれども、私も御指摘を踏まえまし今後いろいろ調整作業を進めいかないといかんわけですけれども、誠心誠意、努力しまいりたいと思います。本当に申しわけございませんでした。 109 ◯高橋義治委員 速やかに二病院についてのスケジュールも立ていただきたいと、このように思っおるわけでございます。  それから、部長として、今後、この問題についてどういった見解を持たれおるのか、あなたにもお尋ねをしたいと思います。 110 ◯狩野保健福祉部長 今回の病院改革につきましその実施時期を三病院、二病院と分けましたのは、主たる理由として職員の処遇問題があったからでございます。現在、先ほど申し上げましたように、退職者等の調査、それから職員の意向調査を把握しおる段階ですけれども、この結果明らかになりまし今後の見通しある程度ついた段階で、今後のスケジュールについて検討しまいりたいと考えおります。 111 ◯高橋義治委員 今後の進め方をしっかりと見ながら努力をしいただきたいと、私は強く要望をし質問を終わりたいと思います。  以上でございます。(拍手) 112 ◯江口吉男委員長 ほかにありませんか。山口委員。     〔正副委員長交代〕 113 ◯山口律子委員 日本共産党の山口律子です。  県立病院についてお伺いいたします。  十月十二日から十一月一日まで、病院職場等で働いいらっしゃる医療職職員に対する退職勧奨行われています。これに先立っ五つの病院の職員の意向調査行われていますこれについては、先ほどからの各委員の皆さんの質問、県はまだ発表する段階ではないというお答えでした。聞くところによりますと、遠賀、朝倉病院では、移譲先の病院への再就職非常に希望者少ないということです。これは移譲先の病院の労働条件県立病院に比べ悪く、格差があるということで、これ最大の理由ではないかと思います。  さきの六月議会の本会議や委員会で、この派遣や出向に対しての懸念の声多く上がりました我が党も昨年の決算特別委員会で県立病院問題を取り上げた際、患者の生命に全責任を負っ医療サービスを行っている職場では、チームワーク何より大切だと、派遣、出向について率直に批判いたしました。私たちは、同じ仕事をしている現場では、同一労働・同一賃金原則であり格差のある労働条件は本来あってはならないと考えています。移譲対象となる三つの県立病院の職員に対し、医療職という専門職種にふさわしい仕事と職場の配置は、雇用と病院経営に責任を負っている県当局の責務だと思います。  そこでお伺いいたします派遣に当たっては、派遣先でのチームワークや、働きやすい職場環境何よりも必要かと思います。これにどう対処されようとされているのでしょうか。 114 ◯大石正紀副委員長 河野県立病院課長。 115 ◯河野県立病院課長 派遣でありましも、当然に相手先の勤務形態とか、あるいは職務命令に従うことになります。今、御質問もございましたように、やっぱり大事なことは、これまで培っきた専門的な技術、知識を生かしいくということではなかろうかと思っおります。特に県職員ということで直接現場におるわけですから、患者のいろいろな情報とかいうのも熟知しおりますし、そういったことも踏まえましそれ少しでも生かされるよう移譲先とも協議しまいりたいというふうに考えているところでございます。  それから、プロパー職員とのチームワークということでございますけれども、医療人としての経験や自負心、それから地域医療に対する思い、こういったものは共通であろうかと思いますので、やはり新しい職場でも意思疎通を図りながら、全体明るい職場になっいくよう職員も努力しなければなりませんし、それそういうことを通じまして地域医療に貢献できるのではなかろうかというふうに考えおります。 116 ◯山口律子委員 ぜひ新しい職場でも意思疎通行われますように、よろしくお願いいたします。  次に、残る県立柳川病院についてお伺いいたします。平成十五年度の決算を見ますと、県立柳川病院の経営状況は、医療収支で前年度比四千四百万円好転しています。この要因をどう分析されていますか。 117 ◯河野県立病院課長 柳川病院につきましは、医業収益で見ますと、患者数の減少によりまして前年度よりも八千五百万円余減少しおります。これに対しまして医業費用はそれ以上に減少しているところでございまし額といたしましは前年度よりも改善されているところでございます。ただ、これにつきましは、一般会計から多額の繰り入れをいただいおりまし引き続き赤字経営というような状況でございまし一定の改善はしはおりますけれども、それだけではなくもっと基本的な部分で経営改善の努力を行っいかなければならないというふうに考えおるところでございます。 118 ◯山口律子委員 いろいろな面での経営改善ということです今の御説明での一番中心は、職員給与の引き下げ、そして病床縮小による人件費の抑制この赤字好転の最大の要因ということですね。  県立柳川病院は、柳川、大和郡地域のセンター病院として地域に大きく貢献し、地元からもその存続強く求められています。地理的利便性にも恵まれていますし、地域の中核病院としてさらに充実求められているこの県立柳川病院の存続を改めて強く要望しおきたいと思います。  次に、結核病床についてお伺いいたします。県立病院としては嘉穂病院と遠賀病院に結核病床それぞれ五十床ずつあります。嘉穂病院は、結核、じん肺などの呼吸器医療や糖尿病などの不採算部門を受け持ち、公立病院でないと果たせない重要な役割を担っきました。患者さんや地元自治体から県立病院としての存続強く求められています。結核については、最近患者数減少しているようですつ増勢に転じるかわかりません。移譲される遠賀病院の五十床の結核病床どうなるのかお伺いいたします。 119 ◯河野県立病院課長 遠賀病院の結核病床につきましは、患者数非常に減少しおりまし現在では二けたにいくかどうかぐらいまで非常に減少しおります。こういった患者の状況というようなこともございまし移譲先とは、結核医療あるいは感染症につきまし今後どうするかという問題につきまし現在協議を進めているところでございます。 120 ◯山口律子委員 協議をしている今からするということの御説明でしたこれから先どうなるのか不明ということでもあると思います。ぜひ結核病床残されるようにお願いいたします。  また、遠賀病院だけでなく、結核病床を持っている健康保険直方中央病院も統廃合などの見直し迫られています。さらに、嘉穂病院と同じ穂波町にある筑豊労災病院も、国の意向で平成十九年度までに廃止という方向打ち出されています。筑豊労災病院は、病床数二百五十床、職員数二百八十八名を数え、県立嘉穂病院よりも大きく、診療科目も嘉穂病院とほぼ同様で、地域医療を支えきました。地元からは県立嘉穂病院同様、筑豊労災病院の存続強く求められています。あってはならないと思いますもし国の意向で筑豊労災病院廃止ということになりますと、県立嘉穂病院の役割ますます重要になるのではないでしょうか。筑豊労災病院や直方中央病院の動向等の関連で県立嘉穂病院の役割や位置づけについて、県の見解をお伺いいたします。 121 ◯河野県立病院課長 嘉穂病院につきましは、先行三病院の進行状況、こういったものを勘案いたしまし移譲時期を決定することにしおりますけれども、それまでは結核医療を含めましこれまで行っきた医療を継続しまいる考えでございます。移譲に当たりましては、今お話のありました地域医療の事情、そういったことは十分考慮しながら移譲先を選定しいくことになるものと考えおります。 122 ◯山口律子委員 先ほどからの委員の御質問に対しても、県は県行革の目玉として、全国に例ない、すべての県立病院の民営化という方針を打ち出し、平成十七年度より三つの県立病院の民営化に踏み切ります。そこで、移譲される朝倉、遠賀病院の土地や建物等の問題についてお伺いいたします。  まず、両病院の土地、建物の時価と譲渡される金額についてお伺いいたします。 123 ◯河野県立病院課長 譲渡価格につきましは、これは募集の公告を行いました際に金額は示しおりますけれども、土地、建物を合わせました時価額は、朝倉病院三億八千六百万円、それから遠賀病院二億四千八百万円というふうになっおります。 124 ◯山口律子委員 この今の譲渡価格については、特に医師会に対しては特別な措置があるのでしょうか。 125 ◯河野県立病院課長 まことに申しわけありません。答弁漏れございました。  時価評価額は、先ほど申し上げましたように、朝倉病院三億八千六百万円、それから遠賀病院二億四千八百万円というふうになっおりますけれども、譲渡価格につきましは、先般の議会で特別措置条例を制定しいただいおります。これに基づきまし医師会は条例で定める試算の減額譲渡の対象になります。したがいましこれに基づきまし五割を減額した価格で譲渡するということになります。失礼いたしました。 126 ◯山口律子委員 それでは、あわせまし医療機器についても帳簿価格の総額と譲渡金額についてお伺いいたします。 127 ◯河野県立病院課長 医療機器につきましは、かなり多くの機器等ございますけれども、移譲に当たりましては、その一つ一つを移譲先の方いわば譲渡を希望されるかどうか、そういったことでまず選定するというような問題絡んでおります。したがいまし現時点での額の確定というのは非常に困難でございまし今後こういった作業を進めいくことになります譲渡価格につきましは、帳簿価格の五割を減額した価格で譲渡しいくということになります。 128 ◯山口律子委員 先ほどの土地、建物だけでも、計算しますと三億一千七百万円、医療機器は非常に高価なものもあると思います。必要ないと言われも医療機器は高額です。相当の金額の県民の財産医師会病院に譲渡されることになります。  次に、朝倉、遠賀病院、どちらも老朽化しています。この病院の改築については先ほどの質問にもありました改築規模、時期、県の補助のあり方についてお伺いいたします。 129 ◯河野県立病院課長 移譲後の病院の、移譲に当たりましては改築というような問題まいりますけれども、これにつきましは、施設や整備、この整備費用に対しまして一定の補助を行うということで考えおります。改築規模あるいは時期的な問題につきましは、まだ移譲先の具体的な整備計画、こういったもの基本となっていまし現時点で見込むことは困難な状況でございます。 130 ◯山口律子委員 ではもう一つ、次に、移譲される三つの病院軌道に乗るまで、病院運営費についても一定期間、県補助をするということになっていますその具体的な中身についてお伺いいたします。 131 ◯河野県立病院課長 私ども、直営で経営している中で、非常に大きな赤字額、それも一般会計から繰り入れの赤字額ということで、今回民営化を行うわけですけれども、病院の移譲後直ちに経営環境好転するということは考えられず、移譲当初は収益ベースで非常に厳しい状況になること予測されます。したがいまし地域医療の確保とか、あるいは病院運営の早期安定のために一定期間運営費の補助を考えおります。運営費の補助につきましは、移譲先経常損失生じた場合、その一部につきまし補助するという考え方でございまし実際の収支状況といったもの基本となっていますので、今の時点でこの額を見込むということは難しゅうございます。 132 ◯山口律子委員 今までのこの質問の中で、説明がありましたように多額の予算を使うことになる。あるいは、県立病院には冷たいけれども、医師会病院には至れり尽くせりであるというふうに感じます。今の御説明で一連の措置実施されますと、この多額のものになりますもともと県立病院の赤字体質の解決、それは民営化にしかないと踏み切ったわけです。ところが、移譲に際し多額の県費使われることは、民営化の施策と相矛盾するのではないかと思います。この点について県はどうお考えでしょうか。再度お願いいたします。 133 ◯河野県立病院課長 県の財政負担につきましは、特に一時的に非常に多額の財政負担を余儀なくされます。ただ、これもこれまでの県直営ということで比較しみますと、一時的には確かに財政負担というのは非常に大きいわけでございますけれども、長期スパンということで考えまいりますと、それよりも少のうございまし将来的には財政負担は大きく軽減されるものというふうに考えているところでございます。 134 ◯山口律子委員 このような一連の措置は、地域医療を維持、向上させるためと説明されこられました。そこでお伺いいたします移譲される病院将来にわたって地域医療を支えいけるのか、何を担保にそのこと保証されるのか、県の責任は極めて重いと思います。県の御所見をお伺いいたします。 135 ◯河野県立病院課長 朝倉、それから遠賀病院の移譲先、まあ、内定ということでございますけれども、これはいずれも地域の医師会ということになっおりましやっぱり、医師会と申しますのは、地域医療の維持・向上を図っいく上で組織的な広がり、こういったもの最も期待できる公益法人でもあろうかと思っおります。今、担保というお話ございましたけれども、移譲先の内定時に地域医療を含む基本的な事項につきましは相互に確認しおりますけれども、今後細かないろいろな事項をさらに協議を重ねまいりまし十一月までには基本協定を結びたいというふうに考えているところでございます。 136 ◯山口律子委員 地域医療については基本協定の中に盛り込まれるということですこれは紳士協定とも言える基本協定で、将来にわたって地域医療確実に守られいくのか、特に不採算部門について関係住民の方は大変心配しおられます。  最後に、残る二つの県立病院は、人件費の抑制に伴う病院会計の好転や、近隣の公立病院の統廃合など、新たな諸条件生まれくる、その中で県立病院としての改革求められています。先に民営化ありきでなく、移譲される三つの病院の今後の検証とあわせ改めて県立病院としての改革問われることになるということを申し上げ、私の質問を終わります。 137 ◯大石正紀副委員長 ほかにございませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある 138 ◯大石正紀副委員長 ないようですので、これで病院事業会計決算の質疑を終わります。  次に、企業局所管分について審査を行います。  まず、第一九一号議案「平成十五年度福岡県電気事業会計決算」について執行部の説明を求めます。栗原企業局長。     〔正副委員長交代〕 139 ◯栗原企業局長 企業局でございます。企業局では、現在、電気事業、工業用水道事業及び工業用地造成事業の三つの事業を行っおります。  まず、第一九一号議案です決算議案書の説明の前に、お手元の配付資料により、電気事業の概要について御説明をしたいと思います。お手元の資料の一ページをお開き願います。  発電施設などの状況でございます矢部川水系の大渕発電所及び木屋発電所、並びに那珂川水系のちくし発電所、以上三つの発電所で、合計最大出力一万四千五十キロワット・アワーの発電を行っおります。平成十五年度は、年間目標供給電力量は四千九百七十万六千キロワット・アワーに対しまして、実績供給電力量は一〇六・五%に当たります五千二百九十六万一千六百二十六キロワット・アワーの発電を行い、九州電力株式会社に供給を行いました。  以上電気事業の概要でございます。  引き続きまし、平成十五年度電気事業会計決算について御説明をいたします。  お手元の定例会議案、その五の十三ページをお開き願います。  決算報告書の(一)の収益的収入及び支出でございますまず収入では、第一款電気事業収益の決算額は、五億四千四百万円余となっおります。その主なものは電気料金の収入でございます。次に支出では、第一款電気事業費の決算額は、四億七千五百万円余となっおります。その主なものは発電所の運転業務費でございます。不用額を生じおります主な理由は、発電設備の維持管理費の執行残でございます。  次に、十四ページをお開き願います。  (二)の資本的収入及び支出でございますまず収入では、第一款資本的収入の決算額は二百六十五円となっおります。これはちくし発電所があります南畑ダムの土地売却に伴う収入でございます。次に支出では、第一款資本的支出の決算額は、一億二千百万円余となっおります。その主なものは発電設備の更新費でございます。不用額を生じおります主な理由は、発電設備の更新費の執行残でございます。なお、資本的収入額資本的支出額に不足する額は、欄外に記載しおります過年度分損益勘定保留資金等で補てんしおります。  次に、十五ページの損益計算書の下から三行目をごらんください。
     消費税を除きました当年度純利益は六千三百万円余となっおります。なお、この処分の内訳は、十八ページの剰余金処分計算書を御参照ください。また、資産等の状況につきましは、十九ページ以降の貸借対照表を御参照願いたいと思います。  以上でございます。よろしくお願いいたします。 140 ◯江口吉男委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。質疑ありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある 141 ◯江口吉男委員長 ないようでありますので、これで電気事業会計決算の質疑を終わります。  次に、第一九二号議案「平成十五年度福岡県工業用水道事業会計決算」について執行部の説明を求めます。栗原企業局長。 142 ◯栗原企業局長 次に、第一九二号議案です決算議案書の説明の前に、お手元の配付資料により、工業用水道事業の概要について御説明いたします。  お手元の資料、二ページの表をごらんください。  工業用水道事業は、西瀬戸内臨海工業用水道、産炭地域小水系工業用水道、大牟田工業用水道及び鞍手・宮田工業用水道の四事業を行っおります。平成十五年度末現在、四事業合計で十一万三千三百六十立方メートルを五十社に給水をしおります。  以上工業用水道の概要でございます。  引き続きまし、平成十五年度工業用水道事業会計決算について御説明申し上げます。  議案の二十三ページをお開き願います。  決算報告書の(一)収益的収入及び支出でございますまず収入では、第一款工業用水道事業収益の決算額は、十六億八千九百万円余となっおります。その主なものは工業用水の料金収入でございます。次に支出では、第一款工業用水道事業の決算額は、十四億二千六百万円余となっおります。その主なものは給水事業費でございます。不用額を生じおります主な理由は、給水設備等の維持管理費の執行残でございます。  次に二十四ページをお開き願います。  (二)の資本的収入及び支出でございます収入はございません。次に支出では、第一款資本的支出の決算額は、五億七千四百万円余となっおります。その主なものは給水設備の更新費及び企業債の償還金でございます。不用額を生じおります主な理由は、給水設備等の更新費の執行残でございます。なお、資本的収入額資本的支出額に不足する額は、欄外に記載しおります過年度分損益勘定留保資金等で補てんをしおります。  次に、二十五ページの損益計算書の下から三行目をごらんください。  消費税を除きました当年度純利益は、二億五千万円余となっおります。なお、この処分の内訳は、二十九ページの剰余金処分計算書を御参照ください。また、資産等の状況につきましは、三十ページ以降の貸借対照表を御参照願います。  以上でございます。よろしくお願いいたします。 143 ◯江口吉男委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何かありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある 144 ◯江口吉男委員長 質疑はないようでありますので、これで工業用水道事業会計決算の質疑を終わります。  次に、第一九三号議案「平成十五年度福岡県工業用地造成事業会計決算」について執行部の説明を求めます。栗原企業局長。 145 ◯栗原企業局長 次に、第一九三号議案です決算議案書の説明の前に、お手元の配付資料の工業用地造成事業の概要について説明を申し上げます。資料の三ページの表をごらんください。  工業用地造成事業は、臨海部につきましは、京都郡苅田町内におきまして小波瀬地区、白石地区、二号地地区の三事業を行っおります。内陸部につきましは、豊前市におきまして、豊前東部工業用地造成事業を行っおります。このうち小波瀬地区、二号地地区は、日産自動車株式会社など四十二社にすべて売却しおるところでございます。  白石地区は、小波瀬地区の背後地、約四十八万八千平方メートルを小波瀬地区と一体として開発整備しようとするもので、平成十二年度までに、水路等を除く民有地の買収を終了いたしましうち約十万七千平方メートルを日産自動車株式会社ほかに売却しおります。平成十五年度までの売却率は約二三%となっおります。なお、今年度中に造成事業に着手する予定であります。  豊前東部地区は、豊前市の東部において約二十三万四千平方メートルを内陸工業用地として造成したものでございます。平成十五年度においては、約三万二千平方メートルを株式会社川村金属製作所など三社に売却したことにより、売却先は合わせまし七社、売却率は約七五・六%となっおります。今後とも残地の早期完売に向けまし商工部、東京、大阪事務所との連携をより一層密にいたしまし工業誘致活動に努めまいりたいと考えおります。  以上工業用地造成事業の概要でございます。  引き続きまし、平成十五年度工業用地造成事業会計決算について御説明いたします。  議案の三十三ページをお開き願います。  決算報告書の(一)収益的収入及び支出でございますまず収入では、第一款造成事業収益の決算額は、四億六千三百万円余となっおります。その主なものは土地売却収入でございます。次に支出では、第一款造成事業費の決算額は、七億二千百万円余となっおります。その主なものは土地売却原価でございます。不用額を生じおります主な理由は、造成地の維持管理費の執行残でございます。  次に、三十四ページをお開き願います。  (二)資本的収入及び支出でございますまず収入では、第一款資本的収入の決算額は、二十四億円余となっおります。その主なものは他会計借入金収入でございます。次に支出では、第一款資本的支出の決算額は、二十五億一千八百万円余となっおります。その主なものは他会計借入金償還金でございます。不用額を生じおります主な理由は、造成に係る調査費の執行残でございます。なお、資本的収入額資本的支出額に不足する額は、欄外に記載しおります過年度分損益勘定留保資金で補てんしおります。  次に、三十五ページの損益計算書の下から三行目をごらんください。  当年度純損失は、二億五千八百万円余となっおります。なお、この損失につきましは、繰越利益剰余金により、その大部分を補てんいたしまし一千万円余を繰越欠損金としおります。また、資産等の状況につきましは、三十八ページ以降の貸借対照表をごらん願います。  以上でございます。よろしくお願いします。 146 ◯江口吉男委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。原竹委員。 147 ◯原竹岩海委員 委員長にお願い申し上げたいと思います第一九三号議案書の工業用地造成事業に関します資料を、執行部の方に要求をお願い申し上げたいと思っおります。  お諮りをよろしくお願い申し上げます。 148 ◯江口吉男委員長 資料……、どういう内容。もう一回具体的に。     〔発言する者がある 149 ◯江口吉男委員長 できていますか。中原企業局管理課長。 150 ◯中原企業局管理課長 直ちに提出できます。 151 ◯江口吉男委員長 お諮りいたします。ただいま原竹委員から要求がありました資料を、委員会資料として要求することに御異議ありませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者がある 152 ◯江口吉男委員長 御異議ありませんので、本委員会の要求資料といたします。執行部に申し上げます。提出予定の資料をまず正副委員長に確認させください。  それでは、ただいまより委員要求の資料を事務局から配付させます。     〔資料配付〕 153 ◯江口吉男委員長 それでは、資料の配付がありましたので質疑を行っください。 154 ◯原竹岩海委員 簡潔に質問させいただきたいと思いますので、執行部の方におかれましも、簡潔に御回答をお願い申し上げたいと思っおります。  私は、工業用地の造成事業でございます苅田町にあります白石地区臨海工業用地造成事業の関係につきまし幾つかの質問をさせいただきたいと思います。よろしくお願い申します。  この当該工業用地は、当初四十八ヘクタールを整備し、このうち約三十一ヘクタールを工業用地にする計画でございまし昭和四十八年から用地買収開始をなされました造成事業計画のおおむね八割以上の用地買収を終えた段階で、残念ながら行き詰まりまし当時の県の監査委員の方から具体的に指導なされたところであります。そして、当時の公営企業管理者は、この用地買収は大変難しい問題で、造成そのものも中断をいたしおるとお話しをされるなど、本件は重要案件とされまし当時の議会や委員会等で幾度となく議論をされきたところでございましそれから三十一年という本当に長い時間だけ経過をいたしおるわけであります。これらを踏まえまし幾つか質問をいたしたいと存じます。  三十年余も経過をいたしおるこの土地を今後どうなされるのかということを、基本的にお伺いを申し上げたいと思っています。  二問目でございますけれども、この土地は当初どういう目的で計画なされたのか。その後今日までの経過と、その後の課題について、今後どのように認識をされおられるのか、二点について質問させいただきたいと思います。 155 ◯江口吉男委員長 中原企業局管理課長。 156 ◯中原企業局管理課長 まず最初に、三十年経過しているこの土地をどうするかという問題でございます当該団地ございます京築地区につきましは、日産自動車九州工場、それから近距離にトヨタの自動車工場、それからまた、十六年度には大分県中津市でダイハツの車体操業開始するなど、自動車産業及び関連産業の集積進んでおるところでございます。本県推進しおります北部九州自動車百万台生産体制、これの受け皿団地の一つとしてこの土地を早急に整備しまいりたいというふうに考えおります。  それから、第二問目でございますけれども、当初の目的と、それから経緯でございますけれども、この事業は小波瀬地区に日産自動車立地したのを契機に、小波瀬地区と一体となる工業用地として開発整備をスタートしたものでございます。先ほど先生おっしゃいましたように昭和四十八年度、これに用地買収を着手いたしまし昭和五十一年及び五十二年には構成施設用地として、日産自動車などに十・七ヘクタールを売却したところでございます。しかしながら、昭和六十二年度までに一部未買収地虫食い状態で残りまし用地交渉の難航、経済情勢の変化等により、一時事業の中断を余儀なくされたわけでございます。その後、新北九州空港の開港予定とか、東九州自動車道の整備によりまして、外部環境変化をいたしましまた工業団地としての適地性向上したことや、地元地権者、これら買収に応じる機運まいりましたところから、平成十二年度には虫食い状態を解消することできました。その結果、平成十四年度に環境影響評価の現況調査、それから十五年度には実施設計を行うなど、事業実施に向けた関係機関との調整を進めきたところでございます。今年度内には造成事業に着工する予定というふうに考えおります。  また、課題といたしましは、造成工事を早急に完成いたしまし時期を失しないように自動車関連産業等の企業を早急に誘致し地元の人々に雇用の場の拡大を図るとともに、本県経済の活性化に資するということを考えおります。 157 ◯原竹岩海委員 説明はスムーズになされおります一人の県民として期待をいたしおりましたことございまし報道もなされおりますけれども、こういったことなされおりますね。これは何日か前の報道でございまし苅田町にトヨタ日本で初めてエンジンの工場を移動させると。すごいことであります。それで大々的に報道なされたことでありますけれども、伺ったところでは、この当該工業用地はこれに間に合わないのではないかと。準備に、受け入れ体制に、残念ながら三十年以上もかかりながら、受け入れ体制に間に合わない。一方、苅田町行っおりますそういった用地は有力な候補地であるということでございまし有力なこういった企業の誘致に対して、受け入れ体制は何をしているかということを、県民から御指摘されも仕方ないなと、こういうふうに考えるわけでございます。  しかしながら、動いおります本事業は急がないといけないと思いますので、もう一歩深く質問させいただきたいと思いますそこの用地のハードルでございますけれども、幾つか伺ったところでは、水利権というお話まいっおります。水利権。伺ったところでは、法律できる前に権利を有しおる、水利権というのは大変存在感大きいということでございます一問目でございますけれども、水利権者は当該地では何人で、造成工事に関しまして了解は必要なのか、必要でないのか。必要となれば、関係者全員承諾されおられるのか。この辺を具体的に御回答をお願い申し上げたいと思っおります。  二点目です。元地権者の一部の方買収に応じた後も、その用地に入り込みまし野菜などを栽培され、収益を上げられたと。この不法占拠とも言うべき行動ですね。こういった人々に対しまして、県は、撤去等に関して裁判を起こされたようでございますその後の経過と結果も、県民にしっかり御報告をあわせお願い申し上げたいと思います。 158 ◯中原企業局管理課長 造成工事につきましは、過去の用地取得の段階から工業団地を造成するという事業の趣旨を説明しおりましその結果、地元の了解はいただいているものというふうに認識しおります。なお現在、買収中、まあ、買収残っおります共有水路でございますけれども、これは昨年、共有者五十八名からの総意により買収の申し出があっておりまし企業局といたしましも、造成後の工業団地内の排水路として有効活用を図るということから、共有水路の買収に応じることといたしおります。その結果、現在でございます五十八名の共有者中に五十一名を、既にきょう現在で買収を終えおりまし持ち分の登記を完了しおります。さらに四名につきましも、間もなく持ち分の登記を完了する予定でございます。残る三名につきましは、現在まだ持ち分の取得について協議を行っているところでございます。今後引き続き努力をしまいりたいと思っおります。  なお、共有水路に関します水利権者、これは企業局工業団地用地をすべて買収したということによりまして、水利権は消滅しているのではないかなというふうに考えているところでございます。  また、先ほどの二つ目でございますけれども、裁判の問題でございます。元地権者の不法占拠問題につきましは、裁判ということになりましたけれども、ことしの六月に裁判上の和解ということによりまして円満に解決しているところでございます。  以上でございます。 159 ◯原竹岩海委員 ありがとうございました。もう一度、二点の確認でございます一点目は、水利権は発生をしないという確認でいいのかということですね。この辺だけちょっと一点お願い申し上げたい。  そして二点目でございますけれども、法的にはもうしっかり整理なされたということでいいのでしょうか。 160 ◯中原企業局管理課長 水利権の解釈につきましは、非常に難しい問題ございます私どもの理解としては水利権はもうないというふうに解釈しおります。  それから、法的な問題、用地買収に絡みます不法占拠の問題につきましは、もうすっかり円満に解決しおります。 161 ◯原竹岩海委員 ありがとうございました。これはまだ関連性がありますので、きょうは決算ですから、この辺の確認で一応とどめおきたいと思います最後でございますけれども、長い年月と膨大な資金投入されおるわけでございます今後企業誘致先は具体的におありなのかどうか。  私は、先ほどの新聞報道等でも、これその後の報道でございますけれども、今度のトヨタの福岡の新工場は国内でトヨタ第二の生産の拠点にしたいんだと。目的は一点であります。アジア戦略です。中国の戦略として、立地条件福岡は最高であると。歴史的にこれは証明をされおりますので、これは大事なことでございまし県の能力とパワーで受け入れ体制を、こういった会社よそに行かないようにしっかりやっいただきたいと思いますそれらを踏まえまし企業の誘致先は具体的におありなのかどうか。確認をさせいただきたいと思います。 162 ◯中原企業局管理課長 残念ながらまだ、現在のところは具体的な誘致企業名決まっているというわけではございません。しかしながら、そういった百万台体制の受け皿として、幸い新聞報道によりますと、トヨタ自動車のエンジン工場も近くに立地するようでございますので、関連企業を含めまし早急に団地を整備した上で、そういった自動車産業関連中心に誘致を図っいきたいというふうに思っおります。  よろしくお願いします。 163 ◯原竹岩海委員 最後にこれは要望でございますけれども、三十一年前のことでございますので、当時の県知事さんだれだったのかも、私、知りませんけれども、しかしながら、これはだれかれの問題ではなく歴史呼んでおるということでございますので、今の県知事の判断力と人脈とか、今の行政の皆さんの能力と行動力、この辺で具現化をしいただきますよう強く要望を申し上げまし質問を終わりたいと思います。ありがとうございました。(拍手) 164 ◯江口吉男委員長 ほかに質疑ありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者がある 165 ◯江口吉男委員長 ないようですので、これで工業用地造成事業会計決算の質疑を終わり、企業局所管分の審査を終わります。  以上で本日の議事を終了いたします。  なお、明日二十七日の委員会は午前十一時に開会し、第一七三号議案「一般会計」の歳入説明並びに保健福祉部及び環境部に係る歳出の説明を行い、その後、歳入歳出について質疑を行います。また、一般会計の質疑の後、保健福祉部所管の特別会計決算の歳入歳出について質疑を行う予定でありますので、よろしくお願いいたします。  本日はこれをもって散会いたします。どうもお疲れさまでした。    午 後 四 時 三 十 八 分 散 会 Copyright © 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