愛媛県議会 2020-10-01
令和 2年スポーツ文教警察委員会(10月 1日)
委員 山崎 洋靖
〇欠席委員[0人]
〇その他の出席者[0人]
〇出席理事者[20人]
(スポーツ・文化部)
スポーツ・文化部長 大北 秀
スポーツ局長 松田 雄彦
文化局長 山中 美幸
地域スポーツ課長 増本 勝巳
オリパラ・マスターズ推進室長
武智 公博
競技スポーツ課長 友澤 義弘
文化振興課長 大崎 陳洋
まなび推進課長 松井 慶介
(教育委員会)
教育長 田所 竜二
副教育長・
管理部長事務取扱 仙波 純子
指導部長 和田 真志
教育総務課長 目見田 貴彦
教職員厚生室長 星加 美樹
社会教育課長 山野 貴志
文化財保護課長 河野 利江
保健体育課長全国高校総体準備室長 吉田 良二
義務教育課長 田坂 文明
高校教育課長 島瀬 省吾
人権教育課長 酒井 学
特別支援教育課長 藤田 司
午前9時58分 開会
○(
松下行吉委員長) ただいまから、
スポーツ文教警察委員会を開会いたします。
これより議事に入ります。
本日の会議録署名者に高山康人委員、兵頭竜委員を指名いたします。
それでは、スポーツ・文化部関係の議案の審査を行います。
定第102号議案を議題として、審査を行います。
理事者の説明を求めます。
○(
地域スポーツ課長) 地域スポーツ課の令和2年度補正予算案につきまし
て御説明いたします。
資料3の67ページをお開き願います。
計画調査費でございます
が、1の
プロ野球オールスターゲームPR事業費は、2022年に本県での開催
が決定した
プロ野球オールスターゲームにつきまし
て、プレーボールイベントなど、オール愛媛で盛り上げるための機運醸成に取り組む経費でございます。
以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
○(
松下行吉委員長) 以上で、理事者の説明
が終わりました。
委員の皆さん、議案に関する質疑は
ありませんか。
○(山崎洋靖委員) 先日の代表質問で福羅議員
が質問されましたけれども、プロ野球の
オールスターゲームについて、地方球場では史上初の3回目の開催は大変うれしいことだと思います。早速、今年度からPR事業に取り組みたいとのことですけれども、もう少し具体的に計画の内容
が分かれば教え
ていただきたいと思います。
○(
地域スポーツ課長) まず、県内全域での機運醸成や盛り上げの具体策を企画し実施し
ていくために、愛・
野球博実行委員会の中に、県と全市町の担当者で構成する2022年
プロ野球オールスターゲームプロジェクトチームを近々立ち上げることとし
ております。また、古田敦也氏と知事の対談、2002年開催時に始球式を行った元ヤクルト監督の若松勉氏や本県出身の元
メジャーリーガー岩村明憲氏へのインタビュー、それから過去2回開催時の名場面などを収録したPR用の番組を制作しまし
て、県下各地で放映することで、10年ぶりとなる
オールスターゲームに対する県民の期待や関心を高めたいと考え
ております。
加えまし
て、来年3月には、
プロ野球OB選手等による
パネルディスカッションや
カウントダウンボードのお披露目、球団マスコットやチアリーダーによる
ステージイベント、また20市町のPR物産展などを行う
プレーボールイベントを松山市内で開催する予定とし
ておりまし
て、全県を挙げた機運醸成を図っ
てまいりたいと考え
ております。
○(山崎洋靖委員) 今年度中ということですけれども、予算
が通れば年明けぐらいから事業をスタートするということでよろしいですか。
○(
地域スポーツ課長) 先ほど申し上げました古田敦也氏等に出
ていただくPR用番組の制作については、予算成立後、直ちに取りかかることとし
ております。
プレーボールイベントについては、プロ野球の日本野球機構にご協力いただい
て、シーズンやキャンプのスケジュールに合わせ
て調整する必要
がありますので、3月の開催となる見込みです。
○(
松下行吉委員長) ほかに議案に関する質疑は
ありませんか。
○(兵頭竜委員) 今年度、オール愛媛体制で一生懸命に機運醸成を行っ
て、県民に広がるように御期待申し上げたいと思います。
実際の開催は令和4年度ですけれども、
プロジェクトチームをつくられ
て、令和4年度に向けた構想といったものは
あるのでしょうか。
○(
地域スポーツ課長) 具体的な内容につきまし
ては、先ほども申し上げました県と全市町等で構成する
プロジェクトチームで検討したいと考え
ております。現時点での素案では
ありますけれども、例えば各市町の既存のお祭りやイベントでのPRやPR用番組の映像配信、また、元プロ野球選手を招いた野球教室の実施などを考え
ておりまし
て、各市町からの意見も踏まえ
て、プロジェクトチームで検討を進め
てまいりたいと考え
ております。
○(兵頭竜委員) しっかりと盛り上げ
ていっ
ていただきたいのですけれども、愛・
野球博実行委員会は、本当は、今年度
が最終年度だったように思います。コロナの影響でイベント等を中止せざるを得なくなった状況も
ある中で、今年度できなかった積み残しなどを来年度や再来年度に振るという計画も
あるのでしょうか。
○(
地域スポーツ課長) 今年度、愛・野球博事業で実施予定だった
プロ野球フレッシュオールスターゲームや東京六
大学野球オールスターゲームなどの主要イベント
がやむなく中止となりましたので、来年度の実施に向け
て、検討、協議を進め
ているところです。
また、これまで実施し
てきた一部事業の継続も検討するなど、
オールスターゲームに向け
て盛り上げ
てまいりたいと考え
ております。
○(兵頭竜委員) それでは、愛・野球博の関係事業は再来年度まで実施するという認識で構わないでしょうか。
○(
地域スポーツ課長) そのとおりでございます。再来年度いっぱい、愛・野球博事業を実施し
ていきたいと考え
ています。
○(兵頭竜委員) 最後は要望です。
私は野球王国愛媛の大きな夢を持っ
て皆さん
が汗をかかれたのを見
ていますし、県民の大きな期待も
ありますので、
フレッシュオールスターゲームなど
が実施できれば、プロ野球の
オールスターゲームにもいい弾みとなっ
てつながっ
ていくと思います。いろいろと御尽力いただき、ぜひ頑張っ
ていただきたい。これは要望でお願いいたします。
○(
松下行吉委員長) 要望ということでお願いいたします。
ほかに議案に関する質疑は
ありませんか。
○(鈴木俊広委員) 今回、
オールスターゲームが3回目ということです
が、私にも当然1回目と2回目の記憶
があります。今回、3回目の企画をし
ていただい
てありがたいのですけれども、1回目、2回目を開催したときの問題点や総括を今回の3回目にどのように生かし
て、事業に取り組んで
いるのか、お聞かせ願いたいと思います。
○(
地域スポーツ課長) 過去2回の開催では、IRCの調査によると、前々回の2002年
が約12億円、前回の2012年
が約13億円の経済効果を生み出し
ています。以前は松山市を中心に事業を実施し
ていたのですけれども、今回はオール愛媛体制で実施することから、これまで以上の経済効果
があるのではないかと期待し
ておりまし
て、野球王国愛媛の復活に向け
て、野球少年に夢を与え
て、野球人口の拡大につなげ
ていきたいと考え
ております。
○(鈴木俊広委員) 私も高校球児だったのですけれども、野球王国愛媛といっ
ても最近甲子園に出
ても弱く
て、なかなか勝てなく
て、近年10年ぐらいずっと出
ては負け
ています。加戸知事のときに甲子園の勝率は全国で1位、その後2位になっ
て、今3位か4位ぐらいになっ
ています。なぜかと言えば勝てないから。底上げをするためにも、愛媛県全体で盛り上げ
ていくことは大変ありがたい
が、1回目も2回目も実際チケット
が取れなく
て弱った。みんな見
てみたいという気持ちは
あって、特に子供さんなどは球場へ行っ
て、目の前で見
て、雰囲気を味わっ
て、ああなりたい、野球をやろうという気持ち
ができ
てくるのではないかと思います。
これは、日本野球機構やスポンサーの関係も
あって難しいとは思いますけれども、県全体でするので
あれば、できるならいくつか地元枠など、県下の野球少年に見せ
てあげるよう交渉し
ていただけたら、野球王国愛媛の復活
ができるのではないかと思います。一度、その辺を日本野球機構とも協議し
ていただけたらありがたいということで要望させ
ていただきます。
○(
松下行吉委員長) 何か答弁
ありましたら。
○(スポーツ・文化部長) 先ほど答弁もしました
が、1回目、2回目は、松山市を中心としたピンポイントの地域振興策という非常にインパクトの大きな事業だったのですけれども、今回の
オールスターゲームの開催は、愛・野球博事業の集大成と位置付け
ております。来年度の
プロ野球フレッシュオールスターゲームや東京六
大学野球オールスターゲームでハイレベルな野球を体験し
てもらい、
オールスターゲームにつなげ
ていっ
て、県下全域で盛り上げ、野球自体の振興にもつながる大きなチャンスで
あると捉え
ています。
特に、子供たちには、今回、様々な形で野球のすばらしさを体験し
てもらうことで、競技の底上げにもつながればと考え
ております。鈴木委員
がおっしゃったチケットの確保など難しい面も
あります
が、これからいろいろと協議も
ありますので、できることから精いっぱい取り組んでまいりたいと思います。
今回、補正予算で組みました一番の狙いとしては、まず映像を早く制作しまし
て、例えば町なかに大きなテレビを置い
て、食事をしながらパブリックビューイングなど全県下でいろいろな形で、
オールスターゲームのすばらしさをまず見
ていただい
て、野球に親しめ、楽しめる取組にし
ていきたいと考え
ております。
各委員におっしゃっ
ていただいたことをしっかりとこころに置い
て取り組んでまいりたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○(
松下行吉委員長) よろしいですか。
ほかに議案に関する質疑は
ありませんか。
〔「
ありません」と呼ぶ者あり〕
○(
松下行吉委員長) それでは、せっかくの機会ですので、所管事項も含め
て質問は
ありませんか。
○(浅湫和子委員)
プロ野球オールスターゲームについての説明をありがとうございました。私も楽しみにし
ております。
社会的共通資本とも言えると思いますけれども、愛媛の文化人の発掘について質問させ
ていただきたいと思います。
例に挙げますと、今、有機農業
が国でも始まっ
ていると思います
が、そのカリスマ的存在で、自然農法を確立し、「わら一本の革命」を書きました伊予市出身の福岡正信さんや、先日、アフガニスタンで銃弾に倒れられた医師の中村哲さんのおじい様
が松山市の吉藤にいらっしゃっ
て、ルーツ
が松山市に
あったとお伺いいたしました。そのおじい様も、実は、「花と竜」という映画のモデルになられた玉井金五郎さんで、困った方を見ると助ける精神は全く一緒で、お二人ともそっくりな顔をされ
ているとお聞きし
ております。
そういった方々
が愛媛に文化人としておられるのですけれども、そういった方々を発掘し、また、知っ
てもらうといった施策
が取れ
ているか、現状を教え
てください。
○(まなび推進課長) 本県にゆかりの深い偉人、著名人につきまし
ては、生涯学習センターの併設施設で
ある愛媛人物博物館において、それぞれの分野で大きな功績を上げられた178名の先人の業績や書簡、ユニフォームなどの遺品を常設展示し、その優れた生き方を継承し
ておりまし
て、令和元年度は1万1,913名に御来館いただい
ております。
この常設展示につきまし
ては、来年春の開館30周年に合わせ
て拡充を行うこととし
ておりまし
て、昨年度に12名の追加を決定の上、準備を進め
ているところでございます。なお、人物博物館では、このほかにも年3回の企画展を実施し
て、常設展示だけでは伝え切れない偉人の業績の紹介などを行っ
ており、今後とも市町と連携を図りながら、さらなる偉人の発掘を図り、また、隠れた偉人にも光を当て
て継承活動に努め
ていきたいと考え
ております。
○(浅湫和子委員) アフガニスタンで水を引い
て60万人を救われた中村哲さんのルーツ
が松山に
あるということで、私もちょっと訪ね
てみたのです
が、おじい様の碑に行き着くまでに、何もないので大変な努力
がいりました。御家族の方に聞い
てみたら、やはり日本中から訪ね
てこられ
ているということでした。要望です
が、何かそういった施策もできればいいと思った次第です。今日はありがとうございました。
○(
松下行吉委員長) よろしいですか。
それでは、所管事項も含めまし
て、質問をお願いいたします。
○(新田泰史委員) 障
がい者スポーツについてお伺いします。
新型コロナウイルスの影響で
スポーツイベント等が中止や延期となりまし
て、日本国民
が皆さん残念な気持ちになっ
ています
が、中止となったイベントも徐々に状況を見
て再開され
ていると思います。県内において、障
がい者スポーツの現状を教え
てください。
○(
地域スポーツ課長) 障
がい者の方は、
新型コロナウイルスの感染
が重症化に直結する可能性
がありますので、例年5月から7月にかけて開催し
ている県障
がい者スポーツ大会も中止とし
ておりまし
て、健常者のスポーツ活動に比べ、活動再開への機運も高まっ
ていないの
が実情でございます。
このような中、8月頃から障
がい者スポーツを地域に普及する
スポーツコーディネーター事業を開始するなど、徐々に活動の再開を図っ
ているところです
が、特に団体競技につきまし
ては、集団感染を避けるため、十分な活動再開に至っ
ていないチームも多いと聞い
ております。
一方、延期となっ
ていた東京2020パラリンピックの詳細な競技日程
が8月に決定しまし
て、東京パラリンピックへの出場内定を決め
ている、競泳の山口尚秀選手、柔道の広瀬悠、順子夫妻の本県の3選手も、コロナ禍の中でトレーニングに励む日々を過ごし
ておりまし
て、県としましては、引き続きパラアスリートの活動経費の一部補助や強化支援などによりサポートし
ていくこととし
ております。
○(新田泰史委員) 御説明の中に出
てきた
スポーツコーディネーターについて詳しく教え
ていただけますか。
○(
地域スポーツ課長) 県では、障
がい者スポーツ振興のため、
地域コーディネーターや
パラスポーツコーディネーターなどを設置し
ています。
地域コーディネーターは、東予、中予、南予の3地域に各1名を設置し
ておりまし
て、障
がい者スポーツの裾野拡大のために、身近な地域でスポーツ
が楽しめる機会を提供し、環境を構築するという趣旨で、地元と密着し
て様々な障
がい者スポーツを普及、体験会などを開催し
て振興に努め
ているものでございます。
パラスポーツコーディネーターは、県内全域で1名設置し
ておりまし
て、パラアスリートや競技団体等のニーズと企業や大学等からのサポートをマッチングするなどの活動を行い、
パラスポーツ選手の活動資金の獲得や競技力の向上等に関して、民間からのサポートを継続的に引き出す役割を担っ
ていただい
ています。
残念ながら、コロナの関係で
コーディネーターは十分に活動
ができ
ていなかったのです
が、先ほど申し上げましたように、おおむね8月頃からは活動はでき
ておりますので、今のところは徐々に活動
が増え
てき
ているという状況でございます。
○(新田泰史委員) 県も障
がい者スポーツに対してきめ細かくバックアップし
ていただい
ていると大変心強く思いました。今後ともよろしくお願いいたします。
○(
松下行吉委員長) それでは、ほかに質問は
ありませんか。
○(山崎洋靖委員) 文化の方についてお伺いしたいのですけれども、コロナの感染
が発生し
てから博物館や美術館などの休館
がかなり長く続いたと思います。今は再開し
ていると聞い
ておりますけれども、県有施設の博物館、美術館等の現在の利用状況
が分かっ
ていればお教えいただきたいと思います。
○(まなび推進課長) 総合科学博物館、歴史文化博物館、美術館における4月から9月までの利用者数は、9月28日時点の速報値でございます
が、対前年度比でマイナス73.4%と大幅に減少し
ております。個別でみると、総合科学博物館
がマイナス57.3%と夏休みに親子連れの入館
が増えましたので、まだ減少幅は少なくなっ
ています。歴史文化博物館
がマイナス75.3%、美術館
がマイナス87.7%と大幅に減少し
ておりまし
て、再度の感染拡大も懸念される中で、利用者数の急激な回復は困難な状況で
あることから、今後は感染防止対策を徹底した上で利用回復を図りたいと考え
ております。
○(山崎洋靖委員) 現在、感染防止対策はどういうことを行っ
ているのか、また、感染当初と今で何か違った対応など
があれば教え
ていただきたい。
○(まなび推進課長) 具体的な感染防止対策につきまし
ては、5月専決補正予算でマスク等の衛生用品や
体温測定用サーマルカメラなどの感染防止用品を購入したほか、8月補正予算において空調やトイレなどの衛生環境の整備にも取り組み、より快適で安心できる空間を提供することとし
ております。
また、これからは、新型コロナの存在を前提とした新しい鑑賞方法の導入
が重要と考え
ておりまし
て、8月補正予算において、総合科学博物館ではサイエンス動画の配信スタジオの整備、歴史文化博物館では古地図の
デジタルアーカイブ化や
スマートフォン音声ガイドシステムの整備、美術館では所蔵品のデジタル配信や学芸員による解説動画の作成など、
デジタルコンテンツを活用した情報発信等に積極的に取り組むこととし
ており、これらデジタル技術を活用した新しい生活様式に対応した文化のスタイルを促進し
てまいりたいと考え
ております。
○(山崎洋靖委員) 先ほどの減少の数値は、私
が思っ
ていた以上にかなり厳しいという感じを受け
ております。恐らくこの数字は、閉館中も入っ
ているのだと思いますけれども、このコロナ禍において、県民の皆さんの心
が非常に疲弊し
ている中で、やはりこういう歴史的なものや文化的なものを見ると、人々の生きる力を強くする効果
があるのではないかと思います。開館し
ているわけですので、ぜひこれからもっと多くの方に見
ていただきたいと思います。
県内には、県有施設の美術館等だけではなく
て、民間も含め市町立美術館や資料館などたくさん
あると思いますけれども、県
が主導となった連携などは何かお考えになっ
ていないのでしょうか。
○(まなび推進課長) 市町との連携につきまし
ては、従来から美術館や博物館等の各施設で取り組んで
います
が、今年度、国において博物館等を中核とした文化クラスター推進事業
が新たに創設されまし
て、市町の博物館等と連携した取組
が補助対象となることから、県としても美術館等を中心に制度の活用を検討し
ているところでございます。
○(山崎洋靖委員) 今日の愛媛新聞に、
あるまちの歴史資料館を統合するという記事
が出
ておりました
が、私のふるさとの久万高原町にも町営の美術館や民間の美術館など
がありまし
て、やはり先ほどの件と同様に入場者数
が非常に少なくなっ
てき
ております。県
が先頭に立っ
て、こういう文化的なこと、それから博物館を含めた歴史的なことについてぜひ活発に活動できるように頑張っ
ていただきたいと思います。
○(
松下行吉委員長) よろしいですか。
ほかに質問は
ありませんか。
○(新田泰史委員) 先般、県民文化会館のリニューアルオープン記念コンサートの記者発表
があったと思います
が、記念コンサートの事業概要や招待者などの募集状況を教え
てください。
○(文化振興課長) 本事業は、今年4月にリニューアルオープンしたものの、
新型コロナウイルスの影響により利用を制限し
ておりました県民文化会館の本格的な再開に伴い、オーケストラ公演を実施するもので、11月8日日曜日の14時から県民文化会館メインホールにおいて開催することとし
ております。
出演団体は、国内トップレベルの技量を有する読売日本交響楽団で
あり、ベートーヴェン交響曲第5番運命など3曲の演奏を予定し
ており、質の高い音楽に触れ
ていただける機会になると考え
ております。
招待者につきまし
ては、先般、知事から発表させ
ていただいたとおり、
新型コロナウイルスに立ち向かっ
てくださっ
ている医療関係者を100名程度、吹奏楽部に所属する高校生を500名程度招待することとし
ており、関係機関を通じて、現在、取りまとめ作業を行っ
ているところでございます。
また、一般入場者として先着順とはなります
が、500名程度の県内在住者を予定し
ておりまし
て、近日中に募集を開始したいと考え
ています。
○(新田泰史委員) 最後におっしゃっ
ていた一般入場者は先着順で募集を開始されるということです
が、周知はどのようにされる御予定でしょうか。
○(文化振興課長) 県のホームページでの周知に加えまし
て、マスコミの皆様の力もお借りするようにプレスリリースを行いたいと考え
ております。
○(新田泰史委員) 周知はすごく大切だと思います。先着ということなので、来
てみたら、入れなかったという方
が出
てくる可能性も
あると思いますので、できる限り県民の皆さんに行き渡るようにお願い申し上げます。
○(
松下行吉委員長) よろしいでしょうか。
ほかに質問は
ありませんか。
○(高山康人委員) 質問ではないのですけれども、把握され
ていたら教え
てください。高齢者の皆さん方は、シニアスポーツというか、健康、体づくりでいろいろなスポーツをされ
ていると思います。
クロケットやゲートボールなど、県内地域によって違うのかもしれないけれども、競技団体のようなもの
があるものやないものも
あると思います
が、愛媛県のシニアの方はどういうスポーツの愛好者
が多いのか、その辺の内容
が分かれば教え
ていただきたい。
○(
地域スポーツ課長) 本県
が実施し
ているスポーツレクリエーションでは、いろいろな競技
がございまし
て、その中にゲートボールなどの高齢者向けのスポーツも実施し
ております
が、各種スポーツの愛好者の人数について、現時点で高齢者に限定したものは把握し
ておりません。
○(高山康人委員) これは質問というより、もしそういうデータ
があればということなのですけれども。
その時々のはやりのスポーツ、私
が知っ
ている限り、昔はゲートボール
がはやったけれども、今はペタンク
がメジャーになっ
ていて、松山でも見かけますし、シニアに限ったことではないのですけれども、それなりの年代の方
が好まれ
てされ
ている競技というよりも、体づくりでスポーツをされ
ているのかなというものも
あります。
所管は違いますけれども、
ある意味、スポーツも健康増進につながるわけでも
あるので、今、愛媛県の高齢者の方にどういうもの
が好まれ
て、そこに参加され
ている人口
が多いなど、もし今後分かれば、また教え
ていただきたいと思います。
○(
地域スポーツ課長) 実は高齢者のスポーツの関係は、私どもで所管し
ていない部分
がありまし
てお答えできなかったのですけれども、今度、ねんりんピック
がございますので、その中で対象となっ
ている競技
があるのです
が、その辺りは長寿介護課の方で把握し
ているものと思います。申し訳ございません。
○(高山康人委員) 所管
が違うので恐縮なのです
が、分かっ
ていても不思議ではないのではないのかなと思っ
て聞いたわけです。また、その辺は縦割りにならないように、違った意味で要望し
て終わらせ
ていただきます。
○(
松下行吉委員長) 要望ということです。
ほかに質問は
ありませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
松下行吉委員長) それでは、質疑等もないようですので、採決を行います。
定第102号議案令和2年度愛媛県一般会計補正予算(第7号)中、歳出第2款関係分を議題とし、本件を原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手をお願いいたします。
〔全員挙手〕
○(
松下行吉委員長) 全員挙手と認めます。
よって、定第102号議案は原案のとおり可決決定いたしました。
以上で、スポーツ・文化部関係の議案の審査を終了いたします。
ここで休憩いたします。午後1時から再開し、教育委員会関係の議案を審査いたします。
午前10時39分 休憩
――――――――――――――
午後0時58分 再開
○(
松下行吉委員長) 再開いたします。
傍聴され
ている方に申し上げます。
委員会開会中は、所定の席で静粛に傍聴を願います。また、携帯電話等は電源を切っ
ていただきますよう、御協力をお願いいたします。
最初に、理事者から報告したい事項
がある旨の申出
がありましたので、これを許可します。
○(教育総務課長) 教育委員会の点検・評価に関する報告書について御説明させ
ていただきます。
さきに配付させ
ていただきました令和2年度教育委員会の点検・評価の冊子をお願いいたします。
教育委員会では、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づき、令和元年度に実施した事業の執行状況等について点検・評価を行い、お手元の報告書を9月18日付で県議会議長宛てに提出し、議員の皆様にも配付させ
ていただき、併せ
て教育委員会のホームページにおいても公表をしたところで
あります。
報告書の概要を説明いたします。資料1ページを御覧ください。
点検・評価の対象は、令和元年度の教育基本方針の8項目に基づく重点施策28施策、90事業等とし
ております。また、愛媛大学大学院の露口教授等3名の学識経験者から御意見をいただき、点検・評価の客観性を確保いたしました。
続い
て、2ページを御覧ください。
報告書の構成としましては、教育基本方針ごとに基本方針の概要及び成果指標、事業の実施状況、学識経験者の意見、教育委員会の評価をまとめ
ており、内容は3ページ以降に記載のとおりで
あります。
なお、成果指標は全部で37
あり、一部、前年の数値を下回ったものも
あります
が、全体的に前年を上回る取組
が実践でき
ており、目標達成に向け
てそれぞれの事業を進めること
ができたと考え
ております。
また、48ページからは昨年度実施した点検・評価における課題への対応状況を、55ページからは教育委員会の活動報告を、60ページからは個別事業の実施状況を記載し
ております。
報告は以上でございます。
○(
松下行吉委員長) ただいまの報告事項に関する質疑は後ほど所管事項の中で行いたいと思います。
それでは、教育委員会関係の議案の審査を行います。
定第102号議案、定第107号議案及び定第120号議案を一括議題として審査を行います。
理事者の説明を求めます。
○(保健体育課長) それでは、定第120号議案専決処分の承認について御説明いたします。
資料2の45ページをお開きください。
専決第15号損害賠償の額を定めることについてでございます。
これは、平成27年5月23日に県立今治工業高等学校で発生した部活動中の生徒の負傷事故による損害賠償の額を200万円と定めることについて、地方自治法第179条第1項の規定により専決処分を行ったもので、同条第3項によりこれを報告し、承認を求めるものです。
以上でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。
○(高校教育課長) 定第102号議案令和2年度一般会計補正予算のうち高校教育課分について御説明いたします。
資料3の72ページをお開きください。
学校災害復旧費でございます
が、7月の豪雨により被災した川之石高校実習園ののり面崩落に対する災害復旧工事に要するための経費でございます。
続きまし
て、定第107号議案愛媛県県立学校設置条例の一部を改正する条例について御説明いたします。
資料2の9ページをお開きください。
定第107号議案愛媛県県立学校設置条例の一部を改正する条例につきまし
ては、三間高等学校及び津島高等学校を入学者数の減少に伴い分校とするため、所要の改正を行うもので、令和3年4月1日から施行しようとするものでございます。
以上でございます。よろしく御審議のほどお願いいたします。
○(
松下行吉委員長) 以上で、理事者の説明
が終わりました。
委員の皆さん、議案に関する質疑は
ありませんか。
○(新田泰史委員) 議案説明書の72ページに、7月の大雨で被害を受けた川之石高校の実習園についての復旧工事を今回経費で計上され
ております
が、現在の状況と今後のスケジュールを教え
てください。
○(高校教育課長) 本年7月7日に発生した豪雨に伴いまし
て、川之石高校実習園ののり面
が約700㎡にわたり崩落する被害
が発生いたしました。同校実習園につきまし
ては、八幡浜市の市道に隣接し
ていることも
ありまし
て、現在、応急処置として、境界部分に土のうを積み、市道への土砂の流入を防止する対策を講じ
ているところで
あります。
今後、工事の実施に当たっては、国の災害復旧事業を活用することとし
ておりまし
て、文部科学省により国庫負担事業計画書
が取りまとめられ、財務省の立会いによる災害査定
が行われた後、最終的に復旧内容
が決定されることとなります。
なお、9月2日付で国へ事前着工届を提出し、既に復旧工事に係る調査、実施設計を行っ
ているところで
あり、今後、年度内の復旧を目指し
て工事を進めることとし
ております。
○(新田泰史委員) 年度内の復旧ということで、できる限り一日も早く復旧することを願っ
ております。
あわせまし
て、県内の公立学校でこういった危険性
があるところ、災害の危険性
がある学校などの把握はされ
ていますか。
○(高校教育課長) 県立学校の施設で危険性の高い箇所につきまし
て、ブロック塀を例に挙げますと、平成30年の大阪北部地震により大阪府内の小学校でブロック塀
が倒壊し、児童
が亡くなった事件を受け、県立学校ではブロック塀の点検を行いまし
て、3年計画で安全性
が担保できるよう工事を進め
ている状況でございます。
また、平成30年の西日本豪雨につきまし
ても被害
が発生した箇所について、被害状況を調査し
て復旧工事を行ったところでございます。
○(
松下行吉委員長) よろしいですか。
ほかに議案に関する質疑は
ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
松下行吉委員長) それでは、せっかくの機会ですので、所管事項も含め
て質問は
ありませんか。
○(浅湫和子委員) 今後、コロナの第3波
が来るかもしれない、緊急事態宣言
が出されるかもしれないというところで、リモート教育についての質問をさせ
ていただきます。
今、GIGAスクール構想でいろいろな新しい教育の形
が出され
ていまし
て、本当に期待し
ているところです。一方、コロナに関しては、これから緊急事態宣言
が出されること
があった場合に、1人1台端末の整備
が進んでおりますけれども、例えば本県では家庭でのWi-Fi環境などをどうするか。他県ではいろいろな問題
が起き
ていると思います
が、第3波
が来た場合に、前回よりもスムーズに対応
ができるかどうかお聞かせください。
○(義務教育課長) 小中学校に関しては、ICT環境
が整っ
ていない家庭への支援を喫緊の課題と捉え
ておりまし
て、それぞれの市町の対応策を県教育委員会で集約し、県内の全市町で共有する取組を進め
てきました。
その結果、8月末には全ての市町において、仮に再度、長期臨時休業になった場合でも、全員の児童生徒
が端末等を活用した学習
ができる体制
が整いました。
具体的には、当該児童生徒を登校させ
て学校の端末を活用させる方法
が最も多く、加えまし
て、公民館等の公共施設の端末を活用させる、既に整備し
ている端末やこれから国に申請し
て整備する予定のルーター等を各家庭に貸し出すなどの方策を学校の種類や学年、学校への通学距離に応じ
て使い分けることにより、非常時の対応
ができる体制を整備し
ているところでございます。
○(高校教育課長) 県立学校につきまし
ては、全ての普通教室及び特別教室各校6室にWi-Fi環境の整備を行ったところで
ありまし
て、臨時休業となった場合についても、少人数及び個人での登校
が可能で
あればWi-Fiシステムの利用
が可能となっ
ております。また、今年5月にICT環境
が整っ
ていない県立学校生への貸出用端末を緊急配備し
て、家庭での遠隔教育
が実施可能となるよう整備を図ったところでございます。
○(浅湫和子委員) 他県でもいろいろな問題
が起き
ているというところで、コロナ
が収束した場合や児童生徒
が卒業した場合に、補助機器をどのようにするかなどの問題は恐らく出
てくると思いますので、また、そちらの方もよろしくお願いいたします。
○(
松下行吉委員長) よろしいですか。
ほかに質問は
ありませんか。
○(山崎洋靖委員) 教育委員会の皆さんにおかれまし
ては、本当にこの半年以上、コロナウイルスの変化によって、それぞれに細かな対応をし
ていただい
ていることに感謝を申し上げます。
この秋には新人戦等も開催され
ていると聞きますので、各学校において部活動はかなり普通の状態になっ
てき
ているのではないかと思います。いまだに
新型コロナウイルス感染防止対策を取りながら教育活動を実施し
ていかなければならないのですけれども、現在の部活動の実施状況等はどうかという点についてお伺いしたいと思います。
○(保健体育課長) 委員お話のとおり、コロナウイルスでは部活動も大きな影響を受けまし
て、3月4日の学校の一斉臨時休業に伴い部活動も停止いたしました。その後、一時再開したことも
あったのです
が、4月に入りまし
て県立高校の教師から生徒への感染
が発生し、それ
が部活動中の指導に起因する感染で
あったため、4月8日から再び活動停止となり、長期の休止状態になった経緯
がございます。
長期の休みとなったことから体
が慣れ
ていないこと、体力の低下やけがの発生の恐れなどを考慮し
て、2週間ごとに期間を区切り段階的に体をつくることから始め、学校の再開に合わせ
て5月25日から活動を再開し
ています。
現在は通常活動期となっ
ておりまし
て、3密回避や用具類は不必要に使い回さない、部室は一斉に使わないなどの感染症対策に取り組みながら実施し
ております
が、対外試合につきまし
ては、感染
が収まっ
ていない首都圏や関西圏などの学校とは行っ
ておらず、それ以外については交流先の感染状況を十分確認した上で実施し
ております。
委員からもお話
がありました
が、9月以降、新人戦や選手権
が始まっ
ておりまし
て、県大会を勝ち抜い
て全国大会に出場する場合は、十分な感染症対策を講じることを前提に、首都圏や関西圏で
あっても参加を認め
ておりますので、そういう目標も持った上で活動を続け
ております。
○(山崎洋靖委員) なかなか通常に戻れない状況
が続い
ていくと思います
が、県内で行われ
ている大会においては、例えば保護者の応援などは現在も規制し
ているのでしょうか。
○(保健体育課長) 先般から行われ
ている高校野球秋季大会につきまし
ては、一般の観客も入場できます
が、球場の大きさにより入場を3割程度に制限をかけ
ています。それ以外の競技については保護者限定として、あらかじめ入場者リストを提出し
ていただく、また、えひめコロナお知らせネットを活用し
ているほか、応援するときも大声を出さないことや、選手との接触を可能な限り避けるため、保護者の席と選手の席を分け
てゾーニングするなど、工夫しながら大会を実施し
ています。
○(山崎洋靖委員) 引き続き、細かな対応をし
ていかないといけないと思われます
が、子供たち
が精いっぱい日頃の成果を発揮できるような大会運営に御尽力いただけたらと思います。
次にお伺いしたいのは、午前中の委員会で、2022年にプロ野球オールスター戦
が愛媛で開催されることについて質問させ
ていただいたのですけれども、同じ年に全国高校総体
が愛媛をはじめ四国で開催されると伺っ
ておりまし
て、愛媛でのインターハイの開催は昭和55年以来だと思います。先ほどのお話にも
ありました
が、県大会を勝ち進んで全国大会へ、これはまさしくスポーツや部活動をやっ
ている子供たちにとっ
てみれば晴れの舞台で
ある大会
が、2022年に愛媛を中心に四国で行われるといううれしいことですけれども、現在の概要と準備状況について、分かっ
ている範囲で教え
ていただけたらと思います。
○(全国高校総体準備室長) 令和4年度に開催予定の全国高校総体は、これまで都道府県の単独開催で
あったもの
が平成23年度からブロック開催となったもので
ありまし
て、四国ブロックの開催
が計画され
ております。今回は和歌山県に会場を固定し
て実施し
ているヨット競技を除き、四国4県で開催されまし
て、愛媛県は8競技、徳島県は開会式と6競技、香川県は9競技、高知県は8競技とほぼ均等の競技数で開催されることとなっ
ております。
本県で開催する競技は体操、柔道、ハンドボール、ソフトテニス、卓球、ウエートリフティング、空手道、ボートの8競技で、開催地は体操、柔道、ハンドボール
が松山市、ソフトテニスとボート
が今治市、卓球
が宇和島市、ウエートリフティング
が新居浜市、空手道
が四国中央市ということで、それぞれの会場となる開催市に御了解をいただき、7月に立ち上げました準備委員会にも参画いただい
ているところでございます。今後、会場選定などについて準備委員会等で協議し
て、具体化を図っ
ていきたいと考え
ております。
○(山崎洋靖委員) 国体以降、愛媛県
がスポーツ県としてずっとジュニアの強化などに一生懸命取り組んで
いる成果として、多分今の中学生
が愛媛で行われるインターハイの出場者になると思います
が、ぜひいい成績
が残せるように、また、全国の方
が愛媛に来られ
て、すばらしい競技
ができるように御尽力いただけたらと思います。
○(
松下行吉委員長) ほかに質問は
ありませんか。
○(兵頭竜委員) コロナ対策で教育委員会
が一丸となっ
てやられ
ていることに敬意を表したいと思いますし、第2波、第3波、今後のインフルエンザ等も考え
て、様々な対応をまずお願いしたいと思います。
その中で今、学校生活も夏休み
が短縮になるなど、様々な分野でいろいろなこと
がありました
が、私も子供
がおりますから、10月に入りまし
て大学の推薦入試
が始まっ
てまいります。先ほど部活動の答弁でも
あったように、首都圏や関西圏などはまだいろいろと警戒を緩め
てはならないという方針を持たれ
ている中で、推薦入試になるとどうしてもその現場に行っ
て受けなく
てはなりません。実際、子供
がいる知り合いに聞くと、夏休みに大学のスポーツ推薦で遠いところまで車で連れ
て行っ
て練習会に参加するなど、個人でいろいろな対策をされ
ていまし
て、関西の方に行く人たちは、大体車で連れ
て行くのだという話もよく伺います。
4月当初は東京から帰っ
てこられた方は2週間休んでくださいという話も
ありました
が、推薦入試にはどうしても行かないといけないので、そういったときの対応や連携
が生徒や保護者も含め
てこれから重要になっ
てくると思います
が、現状の対応策などをどう考えられ
ているのか、お示しいただいたらと思います。
○(高校教育課長) 全ての県立学校に対しまして、県外との行き来のみをもっ
て生徒に自宅待機を勧めること
がないよう6月に通知し
ています
が、委員
がおっしゃったように、今後、大学、短大、専門学校の推薦入試、企業等の採用試験
があるため、大都市圏を含めた県外各地を行き来する機会
が多くなると認識し
ております。
そのため、もちろん健康観察はしっかりするというのは前提として
あります
が、9月中旬に、再度、関係職員、生徒及び保護者への周知徹底を行うよう通知したところでございます。
○(兵頭竜委員) 通知されたということで、徹底され
ているのだとは思いますけれども、保護者と生徒との連携
が取れ
ていないのか、共通認識
が持たれ
ているようには思われないところも
あります。実際に生活し
ている中で、やはり物事のインパクトというか、春当初の2週間休みましょうというの
がどうしても根本に、保護者の頭等に残っ
ている部分
が多く感じられますので、ぜひ再度徹底をお願いしたい。
確か、個人の判断で休まれることは構わなかったと思うので、そういったアナウンスも併せ
てぜひやっ
ていただきたい。その辺、もし答弁
があれば。
○(高校教育課長) 委員おっしゃったように、健康等に不安
があり休む場合は、出席停止の扱いとなり欠席とならないことは以前と変わっ
ておりません。
これからも折に触れまし
て、保護者の方への周知を図るよう、各学校に伝え
ていきたいと考え
ております。
○(兵頭竜委員) 確認ですけれども、健康等に不安
がある場合だけでなく、例えば県外に行っ
て帰っ
てき
て、自分たち
がもう休みますと決め
ても、それも構わないということですよね。
○(高校教育課長) いわゆるコロナに対する不安ということで
あれば、それは出席停止の扱いとなります。
○(兵頭竜委員) 分かりました。
本会議でも質問
があったのです
が、先ほど就職試験の話も出たので、状況を教え
てください。コロナの景気の中では、やはり就職難になるのではないかというの
が一般的なイメージだと思います。例えば高校において、例年と比較し
て企業への就職
が減ったということ
があるのかないのか、スケジュール的なものも遅れ
ているのか、そういうものを全部ひっくるめ
て、何か分かること
があったら教え
てください。
○(高校教育課長) 高等学校卒業者の就職に関するスケジュールについては、今年度は、
新型コロナウイルス感染症を原因とする臨時休業の長期化を受けまし
て、全国で統一され
ている試験等の日程
が、例年に比べると一月後ろ倒しになっ
ています。選考開始日
が、例年の9月16日から10月16日に延びたことにより、就職に対する対応は時間をかけ
てでき
ています。
また、求人数につきまし
ては、本会議で答弁もございました
が、就職開始一月前の状況を比較し
てみますと、昨年から1割程度の減少では
あります
が、就職希望者に対する求人の倍率については、21倍を超え
ていまし
て、数値的には十分確保され
ているところでございます。
○(兵頭竜委員) 数字は分かったのです
が、要は中身で、コロナの影響を受け
ているなとか、例えば、こういった企業
がずっと
あったのにないなとか、そういった話は上がっ
てき
ていないのか。なかったらないでいいのですけれども、ないという理解でいいのでしょうか。
○(高校教育課長) 例年との比較ということでございますと、業種では、飲食業や観光業の求人は、例年と比べ
て少ないという声も
あります
が、多くの学校において、例年採用し
ていただい
ている企業からの求人は
ありますので、それほど大きな影響は受け
ていない旨の報告を受け
ています。
○(兵頭竜委員) コロナでどういった影響
がこれからまた起こるか分からない。それは進学にし
ても就職にし
ても多分そうだと思います。今後、いろいろな対策も必要になると思うので、その辺の調査もぜひ3月までにし
ていただい
て、これからの県の教育行政に生かし
ていただきたいという要望でよろしくお願いします。
○(
松下行吉委員長) よろしいですか。
ほかに質問は
ありませんか。
○(高山康人委員) 本会議でも出たと思うし、この間の6月の議会でも、あるいは委員会でも聞いたのです
が、今は大学の話でしたので、高校の試験のことについてです。6月の委員会で、コロナの影響による出題範囲について愛媛県はどう考え
ているのか質問したら、そのときには考え
ていないということでした
が、どうも9月に開かれた教育委員会の定例会では1割ぐらい出題範囲を削減するとお決めになっ
ているようです。
今後については分かりません。この状態のままでいくかもしれないし、第2波か第3波か、また、インフルエンザもミックスし
てもっと大変なことになるかもしれないので、なっ
てみないと分からない。確かにここで今の時点では言えないかもしれないのですけれども、もしそのように状況
が悪化した場合、今、出題範囲1割ぐらいを減すことになっ
ています
が、場合によってはもう一回検討する場面も
あるのかないのか、考え方をちょっとお聞きしたいと思います。
○(高校教育課長) 高校入試の出題範囲の縮小につきまし
ては、教育委員会9月定例会で決定されたところです。現在のところ、学習の遅れは取り戻せるとの見込みを踏まえた上で、出題範囲を1割減とし
ておりまし
て、現状
が続くので
あれば、中学生は余裕を持っ
て受検
ができるものと考え
ております。ただ今後の感染状況については、引き続き注視し
ていかなければならないと考え
ております。
○(高山康人委員) 答えづらいかもしれません
が、注視するのはいいと思います
が、検討もしないといけない。1割以上を考えなければいけないような状況も考えた上で、注視しながら取り組んでいかれるのだろうと思いますけれども、そういう検討の場はやはり持たなければならないと考えられ
ているのかどうかお聞きしたい。
○(副教育長・
管理部長事務取扱) 出題範囲の縮小については、中学校の状況や全国の状況を見
て判断し
てきたものでございます。今後につきまし
ても、
新型コロナウイルス感染症の状況や中学校における学びの状況をはじめ、他県からの受検者も
いることを考慮しまし
て、全国の動向も踏まえながら、必要に応じ
て見直しを行うことは
あると考え
ております。
○(高山康人委員) 私は兵頭委員よりももっと下の子で、自分も当事者なのです
が、学校によってはコロナだけではなく、災害も多く
て、この間も7月の大雨のときに、私は宇和島市ですけれども、同じ市内の中学校は警報
が出
ても登校し
て授業をしたけれども、私は旧郡部だから、その中学校では校長先生の判断で1週間休校となっ
ていて、1週間なんか考えられないなと、それは適切な判断だったとは思いますけれども、そういうことも
ありました。
教育委員会からすると、遅れを取り戻すというのですけれども、コロナ以外のインフルエンザ
が大流行するとか、自然災害とか、予定どおりにいかないので、そういう年頃の子を持つ親としても、特に今年や来年は大学にしろ、いろいろなことで大変な皆さん方
が多いのではないかと思ったのでちょっと質問させ
ていただきました。
もう一つ。少数学級という議論も出
ていますけれども、そこまでは別としても、やはり今まで窓を開け
て換気などをし
て、いろいろと予防に努められた時期ですけれども、今から寒くなっ
てき
て密室状態になる。今、エアコン設置もかなりパーセンテージ
が上がっ
てき
ていると思いますけれども、3密を回避するために、場合によっては特別教室に分かれ
て授業をすることも
あるのではないかと思います
が、特別教室のエアコン設置率はどれぐらいか教え
てください。
○(義務教育課長) 国の調査によると、本県小中学校の普通教室については、令和2年9月1日現在で99.9%
がエアコンを設置し
ておりまし
て、一部の学校では高地で涼しいためエアコン
が必要ない状況です。特別教室については65.0%で、全国の設置率55.0%を上回っ
ている状況でございます。この1年間で20%程度上昇し
ておりますので、各市町においては、特別教室の整備も進んで
いると認識し
ております。
○(高校教育課長) 県立高校につきまし
ては、普通教室のエアコン設置率は100%ですけれども、特別教室の設置率につきまし
ては38.1%で
あり、全国平均を下回っ
ている状況でございます。これから予算を勘案しながら、可能な範囲内での整備を検討する必要
があると考え
ております。
○(高山康人委員) 要望になるのです
が、今までの補正予算では感染防止対策という衛生面には予算もつい
ていると思います。空調関係というよりも、エアコンもそういう意味では、寒くなったら3密回避できる場所を提供できるということも
あるので、整備はでき
ているようです
が、また一層スピードを上げ
ていただいたらと思います。ありがとうございました。
○(
松下行吉委員長) よろしいですか。
ほかに質問は
ありませんか。
○(山崎洋靖委員) 前回の委員会でも質問させ
ていただいたのですけれども、フリースクールへの支援についてお伺いしたいと思います。
今回、また、不登校児の生徒に対して、学習指導要領に準じた教育を計画的に行っ
ているフリースクールを対象に、子ども子育て応援基金を活用した財政的支援を実施され
ております。幾つかのフリースクールの方に聞くと非常に喜ばれ
ておりました。現在の応援基金の支援の実施状況、進捗状況について、分かれば教え
ていただけたらと思います。
○(義務教育課長) 6月に公募を行ったところ、不登校児童生徒等を受け入れ
ている県内6つのフリースクールから認定、補助金交付の申請
があったところです。これを受けまし
て、県教育委員会では、調査書の記載内容の確認及び実態把握のために、8月中に6施設全てを現地調査するとともに、学識経験者や学校関係者を交えた認定協議会を9月上旬に開催しまし
て、認定の可否を審議した結果、応募の
あった全てのフリースクール
が子供たちの悩みに寄り添った教育活動を実施し
ており、認定の基準を満たし
ていると判断されました。
そこで、これら6つのフリースクールに対して補助金を交付することといたしました
が、申請額の合計
が当初の予算を超過し
ておりましたので、予算の範囲内で申請額に応じ
て補助金を交付することとしたところです。今後は、補助金の適切な運用によって、充実した学習指導等
が行われるように、当該施設との連携をさらに深め
て、支援を続け
てまいりたいと考え
ております。
○(山崎洋靖委員) この支援は継続的にされ
ていく方針なのかどうかお聞かせください。
○(義務教育課長) 子ども子育て応援基金
が基になっ
ておりますので、まず当該基金
が継続されるかどうかという状況を見ながらにはなろうかと思います
が、大変好評をいただい
ているということもございまし
て、なるべく要望し
てまいりたいと考え
ております。
○(山崎洋靖委員) 本来で
あれば、このフリースクール
がなくなるの
が一番だとは思います
が、現在、様々な家庭環境の変化などで、なかなか難しい問題なのかなと思います。
ちょっと余談にはなります
が、学校関係の方からお伺いしたのですけれども、今回、ICTの関係でタブレットを全生徒に配付したという中で、1人のお子さん
が久しぶりに学校の先生とタブレットを通じて話をし
ていて、たまたま学校に来
ていた生徒達とその不登校の子供
が話をすることになっ
て、そのおかげで学校に来るようになったという、コロナ禍におけるICT化、タブレットの配付
が一部の不登校の生徒を学校へ戻らせたという非常にいいお話も伺っ
ております。
いずれにせよ、このフリースクールも本当に個人で出費をされたりし
て御苦労され
ている方
がたくさんおられますので、引き続き御支援の方もお願いできたらと思います。
○(
松下行吉委員長) よろしいですか。
ほかに質問は
ありませんか。
○(宇高英治委員) 2つお伺いいたします。
1つ目はコロナウイルスとICTの普及について伺います。
先ほどもお話
があったように、コロナのおかげという言葉は非常に悪いのですけれども、子供たちに端末機
が1台行き渡っ
て、非常にICT化へは逆に追い風になったのかなと思います。これに加え
て、今、学校の方では電子黒板など非常に電子化
が小中高校を含め
て進んで
いる状態だと思います。現場の先生方にお伺いしますと、そういう部分に非常にたけ
ている先生も必ず学校に1人はおられるのです
が、その他の先生方はやはりまだその辺をどんどん勉強し
て追いつかないといけないという状況に
ありました。
特に今年度は4月から、前倒しで1人1台
が非常に早い時期に来た反面、先生方は非常にいろいろな面で吸収しないといけない上に、なおかつコロナで休校ということで、子供たちに新たなプリントや教材をそれぞれ作っ
て配らないといけない。上半期の話を聞きますと、先生は非常にオーバーワークになっ
ているのではないか。今、特に働き方について言われ
ている中で、第2波や第3波、冬場
が来たらどうなるのか。一番心配するのは、受検生を持っ
ている3年生の先生方にとって、さらにいろいろな部分
が重なっ
てくる。先ほど試験の内容は減るかもしれないということです
が、先生方に仕事内容以上にいろいろな負荷
がかかっ
てきたという認識はないのかという現状
が聞きたいことと、また、これ以上負荷
が加わったときにどういう指導をされるのか、この2点をまず1つ目にお伺いします。
○(義務教育課長) 小中学校においては、学校の完全再開からかなりの日数
がたちましたので、新たな教材を作る作業に費やし
ていた時間も減っ
てき
ておりまし
て、現状としては通常の学校教育活動に戻りつつ
あると認識し
ております。
今後、ICT機器の導入に備えまし
て、教員
が各所属校においてオンラインで研修を実施し、教員全体のスキルアップを図ることとし
ているほか、各市町教育委員会におきましても、来年度を見据え
て、ICT機器の活用に関する研修会を順次開い
ておりまし
て、学校の代表者を集め
ての研修や、業者や指導主事を希望する学校に派遣し
ての研修など、地域の実態に即した研修会を開催し
ていることころでございます。
○(高校教育課長) ICTと教員の負荷について、先ほど義務教育課長からも
ありましたけれども、ICT活用
が苦手な教員に対しては、研修の機会を設けることとし
ておりまし
て、10月以降に専門的な知識を有する民間業者を学校ごとに派遣するなど、個々の教員の要望に応じた研修を計画し
ています。これによりまして、教員
が1人でICTを活用した授業
ができるスキルを身につけ
て、ICT活用に対する負担の軽減を図ることとし
ています。
また、教員の負担軽減にICTの活用は極めて効果
が高いと認識し
ておりまし
て、県立学校におきましては、校務支援システムを導入し
てデータを一元管理し、手書きで
あった指導要録や調査書を電子化することにより、転記等の負担を軽減するなど、事務処理の効率化
が図られ
ています。
○(宇高英治委員) 実際、私も年齢的に非常に抵抗
があるのですけれども、この間、学校の現場を見させ
てもらうと、教科書の隅のQRコードで画面に資料
がどんどん出
てき
て、今の時代だなと非常に感心したところも
あるのです
が、教える側の先生方の負担という部分をぜひ十分に考え
ていただい
て、これから国を挙げ
ての電子化を進め
てもらったらと思います。
2つ目は、この間、秋口に運動会へ行ったときに直接話を聞いたのでお伺いします。
小学校だったと思いますけれども、コロナの影響で県外へ出られないので、当然子供たちも修学旅行で県外に行けなくなっ
てしまっ
て、結果的に愛媛県内に修学旅行へ行ったということです。1校は30人
いない小規模校で、大型バス1台を借り
て30人で密集しない状態で乗せ
て松山で1泊し
て帰っ
てきた。もう1校は100人以上の中規模校で、バス5台、6台に全部ガイドさんも雇うのですごく費用
がかかっ
て、1泊は無理なので結局日帰りしたらしいです。それでは学校間で差
が出
てき
て、何でうちの学校は1泊しないのかという話になった。そういう差
が出るのはどうなのか。そういうことについて県教育委員会の方は御存じなのか、お伺いしたい。
○(義務教育課長) 修学旅行に関しまして、9月末の状況を聞き取ったところ、小学校は62校、中学校は13校
が実施済みで
あり、小学校200校、中学校91校
が今後実施予定とのことでした。中には中止や来年度への延期を決めた学校も
あるという状況です。
行き先に関しましては、昨年度までは、小学校は中国方面、中学校は関西方面
が主流でした
が、今年度は多くの学校
が見直しを図っ
ております。9月末の状況では、実施済み、これから実施予定も含め
て、行き先に県内を含め
ている学校
が小学校で80校、中学校で12校で
ありまし
て、四国まで範囲を広げると、小学校で139校、中学校で63校となっ
ております。近隣で旅行を計画する学校
が多くなっ
ておりまし
て、今後の感染状況次第では、近隣に変更する学校
がさらに増え
てくる可能性は
あると考え
ております。
○(高校教育課長) 県立高校につきまし
ては、各校において、保護者や生徒の意見を聞きながら行き先を設定したところですけれども、このような状況ですので、日程の延期や短縮、行き先の変更といった検討を現在も続け
ています。全ての学校
がこれからの実施となりますけれども、高校2年生での実施で
あることから、状況によっては次年度への延期を検討し
ている学校も
あります。今の時点では県内へ行き先を変更した学校はございません。
○(指導部長) 小中学校、高校ともに、修学旅行の行き先等は、それぞれの学校の実情や希望等に応じ
て決められ
ております。
また、先ほど委員からお話
がございました学校規模によって格差
が生じ
ていることにつきましては、それぞれの学校において、児童生徒にとって最もよい安全な修学旅行を検討した結果ですので、コロナの状況下ではやむを得ない面
があると考え
ております。基本的には、その学校の主体性等を尊重しながら、今後も見守っ
てまいりたいと考え
ております。
○(宇高英治委員) 地元の学校の先生などに話を聞きますと、愛媛県外に出
てはいけないという感覚の先生もおられます。地元は県境のまちなので、松山より高松の方
が近いのですけれども、どうしても松山へということになります。ぜひその辺も含め
て、県教育委員会の方から、四国全体でもいいよとか、ぜひ柔軟な対応をし
ていただけたらと思います。
○(
松下行吉委員長) ほかに質問は
ありませんか。
○(鈴木俊広委員) 田所教育長をはじめ、皆さんには本当にコロナ禍での対策、対応、御苦労さまでございます。
今回の議案に
ありますように三間高校と津島高校
が分校になるということです
が、完全な少子化の中でこういう波は仕方
がないのかなと思います。
そこで、数年前から県立高校の募集を全国に向け
てされ
て、私の記憶では、たしか県内で10校あまり
が指定され
ていると思います。その全国募集の状況と、三崎高校の実績
がなぜすばらしかったのか。また、今後こういう取組をやっ
ていこうという考え方等を教え
ていただけたらと思います。
○(高校教育課長) 県立高校の全国募集の状況でございますけれども、平成31年度入試において8校9学科で開始しまし
て、令和2年度入試においては13校14学科で実施し
ています。この結果、平成31年度は11名、令和2年度は45名
が入学しました。
また、お話
がありました三崎高校でございますけれども、地域の協力によりまして、公営塾の運営や寮の整備を行っ
ていること、また、マスメディアによる報道等を効果的に活用し
ていることにより、生徒
が増えたものと考え
ています。
○(鈴木俊広委員) 私の母校もそうです
が、これからまだ減っ
てくる可能性
が十分に
あります。私の市の高校も募集はするのですけれども、なかなか生徒さん
が受検し
てくれないという部分
があります。当然のことながら、全国に募集し
て1人でも多くの方に来
ていただい
て、そこで何を学んでもらっ
て、その人のこれからの人生に何
がプラスになるかということをしっかりと教えること
が一番だと思います。それぞれの学校の特色や特徴に応じたプログラムなどの宣伝等をし
て、全国から来
ていただけるように頑張っ
ていただきたいと思います。
それから、これは私個人
が思っ
ていることですけれども、今後、少子化によって小中学校の統廃合や高校も分校化し
ていくということは、教員の数や配置の問題
が出
てくると思います。以前は一般教員の方
が勉強され
て支援の教員免状を取られ
て、支援学級へ回っ
ていたと思います。
当然、愛媛県においては、すばらしい先生方ばかりおられると思います。すばらしい先生方
がいかに子供たちを育むこと
ができるかという部分にもっと力を入れ
てやっ
ていただいたら、もっといい子供たち
が育つのではないか。そういうすばらしい先生方をそのたびごとに条例改正し
て定数を下げるのではなく、その余分の時間
ができた先生をこれからいかに子供たちの教育の分野にプラスにし
ていくかという考え方も一緒に聞かせ
ていただけたらありがたいと思います。
○(指導部長) お話しいただきましたように、児童生徒の数
が減ると、教員
が余っ
てくるというイメージ
がございます
が、教員の定数は児童生徒数に基づき算定されますので、生徒
が減ったからといっ
て今
いる教員を県の方で自由に使えるということではなく、小中学校、高校、特別支援学校にもいわゆる欠員枠
がございますので、その部分で児童生徒
が減った分を埋め
ていく形になります。
ただ、ちょうど40人ぎりぎりの学級で生徒
が減っ
て39人になっ
て二学級になったというような移行期におきましては、少し教員にゆとり
が出
てくる場面もございます。余裕と言える教員数には限り
がございます
が、小中学校、高校、特別支援学校の全てにおきまして、今後も学校現場の様子をみながら、適正で効果的な人材配置を進め
てまいりたいと考え
ております。
○(鈴木俊広委員) 今年は過去始まっ
て以来、また、誰も予測しなかったコロナ禍です。これから何
が起こるか分からない世界ですので、その辺も考慮しながら、また、配置については大変だと思いますけれども、頑張っ
ていただきたい。コロナ禍で減った分、新規の先生の数を急に減らさないようによろしくお願いいたします。
○(指導部長) 実は新型コロナの影響で国においても、自民党教育再生実行本部の会議の中で、少人数学級の議論
がされ
ておりますので、ぜひこの辺りも注視しながら、乗り遅れないように頑張りたいと思います。
○(鈴木俊広委員) よろしくお願いします。
○(
松下行吉委員長) よろしいですか。
ほかに質問は
ありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者あり〕
○(
松下行吉委員長) それでは、質疑等もないようですので、採決を行います。
定第102号議案令和2年度愛媛県一般会計補正予算(第7号)中、歳出第11款関係分を議題とし、本件を原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手を願います。
〔全員挙手〕
○(
松下行吉委員長) 全員挙手と認めます。
よって、定第102号議案は原案のとおり可決決定いたしました。
次に、定第107号議案愛媛県県立学校設置条例の一部を改正する条例を議題とし、本件を原案のとおり可決することに賛成の委員は挙手を願います。
〔全員挙手〕
○(
松下行吉委員長) 全員挙手と認めます。
よって、定第107号議案は原案のとおり可決決定いたしました。
次に、定第120号議案専決処分の承認について(損害賠償の額を定めることについて)を議題とし、本件を承認することに賛成の委員は挙手を願います。
〔全員挙手〕
○(
松下行吉委員長) 全員挙手と認めます。
よって、定第120号議案は承認することに決定いたしました。
以上で、教育委員会関係の議案の審査を終了いたします。
なお、明日2日は午前10時に開会し、警察本部関係の議案の審査を行います。
以上をもちまして、本日の
スポーツ文教警察委員会を閉会いたします。
午後2時3分 閉会...