京都府議会 2022-02-02
令和4年農商工労働常任委員会(2日目)及び予算特別委員会農商工労働分科会(4日目)2月定例会 本文
(5) 今
定例会中の委員会に係る出席要求理事者について、議事に関係する理事者を出席
要求していることが確認された。
3: 2
報告事項
下記の事項について報告が行われた。
・「第2期関西観光・文化振興計画」最終案について
・第13次鳥獣保護管理事業計画及び第二種特定鳥獣管理計画(最終案)について
・第2次京都府バイオマス活用推進計画(最終案)について
4: (1) 「第2期関西観光・文化振興計画」最終案について
◯鈴木企画理事兼
商工労働観光部長
商工労働観光部からの
報告事項1件につきまして、その概要を御説明申し上げます。
ただいまお手元の端末に通知をお送りいたしました、表題に「第2期関西観光・文化振興計画」最終案についてと書かれた資料を御覧ください。紙資料を御覧の方は、表紙に「令和4年2月府議会
定例会 農商工労働常任委員会 報告事項 商工労働観光部」と書かれた資料の資料1を御覧ください。
資料1「第2期関西観光・文化振興計画」最終案についてでございます。文化庁の京都移転や大阪関西万博の開催等を見据えた、関西広域連合の令和4年度から8年度までの5年間を計画期間とする第2期計画が策定されましたので、御報告いたします。
9月
定例会で中間案の報告をさせていただきましたが、その後、計画策定委員会やパブリックコメント等での意見を踏まえまして最終案が取りまとめられ、3月5日の関西広域連合議会で議決されたものでございます。中間案からの主な変更内容ですが、まず計画の名称が「第2期関西観光・文化振興計画」とされました。また、中間案公表以降、大阪・関西万博への関西広域連合のパビリオン出展やワールドマスターズゲームズの再延期といった情勢の変化を踏まえ、戦略の柱として「6 大阪・関西万博等を活用した観光・文化の推進」が新たに追加されております。
なお、最終案の内容につきましては、その概要及び計画本編を付しておりますので、御覧おきください。
5: (2) 第13次鳥獣保護管理事業計画及び第二種特定鳥獣管理計画(最終案)について
◯安原農林水産部長
農林水産部からの
報告事項は、お手元の
報告事項資料をおめくりいただき、目次に記載しております2件でございます。
ただいまお手元の端末に通知をお送りしました、表題に、「第13次鳥獣保護管理事業計画及び第二種特定鳥獣管理計画(最終案)について」と書かれた資料を御覧ください。紙資料を御覧の方は、「令和4年2月府議会
定例会 農商工労働常任委員会 報告事項 農林水産部」の1ページの資料1を御覧ください。
現行の第12次鳥獣保護管理事業計画は、令和4年3月末で計画期間が終了することから、関係法令に基づき次期計画を策定することとし、11月
定例会で中間案を御報告したところですが、このたび、パブリックコメントの実施及び関係地方公共団体との協議をした上で、最終案を取りまとめましたので、その内容を御報告させていただきます。
初めに、「1 パブリックコメントの状況」ですが、昨年12月20日から本年1月14日までパブリックコメントを実施したところ、8件の御意見を頂戴いたしました。
「2 パブリックコメントの主な意見と府の考え方」ですが、表の一番上の段、鳥獣保護区について、必要に応じて新規指定を行い、保護区の拡大に努めるべきとの御意見をいただきました。府の考え方ですが、被害が発生している地域では、保護区の新規指定は地元の理解を得ることが困難でありますが、要望があれば利害関係者と調整の上、指定できるよう進めてまいります。
続いて、2段目ですが、山城地域ではツキノワグマが生息する箇所があるため、保護の観点からくくりわなの直径の制限を12センチに戻すべきとの御意見をいただいております。府の考え方ですが、山城地域ではツキノワグマの目撃数が少なく、錯誤捕獲の事例もないため、現状では解除することが適当と考えております。
続いて、3段目のニホンジカの計画に関して、府内の鹿の分布は拡大し、北部、中部、南部の明瞭な分布の特徴がなくなったため、市町村単位の捕獲目標を設定すべきとの御意見をいただいております。府の考え方ですが、今後、最新のデータに基づく生息数を推定する予定としておりますので、それらの情報を基に市町村単位の捕獲目標を設定できるよう進めてまいります。
最後に、一番下の段のニホンザルの計画に関して、人身被害や家庭菜園の被害も含めて定量的に把握できるよう検討し、目標を指標化すべきとの御意見をいただいております。府の考え方ですが、出没や人身被害など生活環境被害の把握に努めるとともに、専門家の意見や近隣府県の調査手法等も参考に、指標化に向けた検討を進めてまいります。
これらパブリックコメントに寄せられた御意見のほか、委員から御意見をいただきました鳥獣保護管理事業の専門的知見を有する職員の配置についてですが、各振興局に1名以上配置するよう別冊資料1の第13次鳥獣保護管理事業計画書(最終案)の36ページを修正しておりますので、御覧おきください。
次の「3 第13次鳥獣保護管理事業計画」から裏面の「4 第二種特定鳥獣管理計画」につきましては、中間案からの修正はございません。
「5 今後のスケジュール」ですが、本
定例会に報告後、3月上旬に、京都府環境審議会への諮問答申を経まして、3月中に策定をすることとしております。
なお、最終案の計画は、別冊資料1から4としてお配りしておりますので、御覧おき願います。
6: (3) 第2次京都府バイオマス活用推進計画(最終案)について
◯安原農林水産部長
続きまして、3ページの資料2、第2次京都府バイオマス活用推進計画(最終案)についてを御覧ください。
令和4年度から令和13年度までの10年間を計画期間とする、第2次京都府バイオマス活用推進計画を策定することとして、11月
定例会で中間案を御報告したところですが、このたび、パブリックコメントの実施及び有識者会議の意見を踏まえまして、最終案を取りまとめましたので、その内容を御報告させていただきます。
初めに、「1 パブリックコメントの状況」ですが、昨年12月24日から本年1月21日までパブリックコメントを実施したところ、32件の御意見を頂戴いたしました。その主な意見と対応について、御説明させていただきます。
表中の2、バイオマスの現状と課題に関しまして、1段目、竹の燃料利用が進まない背景を詳細に記載すべきとの御意見をいただきましたので、竹の燃料利用ではボイラーの内壁がもろくなる課題を追記しました。
4段目、プラスチックごみの削減とバイオマスとしての有効活用について記載すべきとの御意見をいただきましたので、プラスチックごみの削減方法の1つとして、竹などの未利用バイオマスを活用したプラスチック代替品の利用を追記いたしました。
次に、中段のIVバイオマスの活用の推進方向と方策に関しまして、3段目、林地残材の生産・運搬コストの低減をさせるノウハウを府内全体で共有し、木質バイオマスの利用促進を図るよう御意見をいただきましたので、市町村、NPO、大学、事業者などが相談や意見交換が行える仕組みづくりを追記しました。
4段目、各地で木質バイオマスを推進していくためには、資源の収集や運搬を考え、小規模分散型のバイオマスの推進も検討するよう御意見をいただきましたので、小規模分散型の発電施設の整備に関する支援を追記いたしました。
以上が主な内容ですが、これ以外にも要望など多くの御意見をいただいておりますので、しっかり受け止めて取組を進めてまいりたいと思っております。
裏面の4ページを御覧ください。「2 計画の概要」ですが、こちらは中間案から修正はございません。
5ページを御覧ください。1と2の表でバイオマスの推進方向と方策、目標値等を整理しておりますので、御覧おきください。
最後に、「3 地域の主体的な取組の推進」ですが、上表の目標を達成するため、1つ目の市町村バイオマス活用推進計画の策定支援や2つ目の相談や意見交換できる場づくりなどに取り組んでまいります。
なお、最終案の計画は、別冊資料5としてお配りしておりますので、御覧おき願います。
7: (
発言)
◯林委員
別冊資料5「第2次京都府バイオス活用推進計画(最終案)」の23ページのところに誤字があったので、「剪定肢」。それはいいんですけれども、すみません、後で直してください。「剪定肢」がちょっと違うと。四肢の肢になっているということですね。
それで、重点的に推進するバイオマスの目標値が、令和3年までの目標が22%であったと。現状5%で、次の令和13年度までが10%であるということで、前にも委員会で質問させていただいて、ちょっと竹、頑張りますわという話だったと思うんですけれども、書き込みのほうについては本文でもかなりいろいろ書いていただいてあるんですけれども、どういうふうにこれに取り組んでいくのかということが1つと、本文の中で書かれているのは、研究開発について、用途の開発について様々な利用について、NPO、大学等とも連携しながら、しっかりと取り組んでいきたいということなんですけれども、言葉では簡単なんですけれども、実際やるのはなかなか難しいのかなと思うんですが、もう少し具体的にどういう方向で取り組んでいこうとされているのか、ということもお聞かせいただきたいと思います。
8:
◯安原農林水産部長
バイオマス利用というのはエネルギー関係に活用のほうをしていかなあんなというふうに思っていますし、例えて言いますと、舞鶴市のバイオマスの発電所もございますので、今は材のほうが足りていないということもありますので、そういったところに竹材を持っていって、バイオマスの燃料として活用するのが1つあるのかなというふうに思っています。
そうなると、前処理というようなことが必要になるということなので、そこは大学の先生と議論もさせていただいて、どういったことが設備投資が少なくて効果的なものなのかというのは、検討していかなあかんというようなことが1つあるかと思いますし、竹林ということでありますので、タケノコ利用というようなものは当然させていただいて、荒廃竹林をなくしていくというようなことも1つでしょうし、素材としてプラスチックの代わりというようなことがありますが、プラスチック繊維と竹の繊維を混ぜて、織って、強度も割とあるみたいなので、新たな素材として、例えばお弁当箱とか箸箱とか、そういうようなものにも使えないかなと検討していきたいというふうに思っております。あらゆる方向で検討のほうは取り組んでいきたいというふうに考えております。
以上です。
9:
◯林委員
現行の計画の中での目標値がかなり高かったけれども、なかなか達成が難しいと。一生懸命頑張ったけれども、とりあえず十分かなというところだと思うんですけれども、今お話があったように、本当に様々な分野、様々な段階で、いろんな用途等も含めて、いろんな議論を深めて、ぜひともこの部分については取組を進めていただきたいと思います。
特に、燃料、発電等のエネルギー利用の拡大というのは、ある意味、新しい取組でありますけれども、放置竹林等の問題等も含めて様々な課題がある中で、大きく利用が進めば、そういう意味では、この分野は、なかなか取扱いが難しい竹の有効活用にもつながるのかなと。当然、その間には供給の問題であったりとか、あと輸送コストの問題であったりとか、この中にも書いてある、クリンカでしたか、発電の中で起きてくるような問題もあると思うんですけれども、そういうことも含めて、しっかりと研究していただきながら、まだまだいろんな意味で研究をし、開発していく余地がある分野だと思いますので、ぜひともこの取組が大きく前に進むことによって、エネルギーの問題とも関連して、しっかりと社会課題の解決と新しい時代のエネルギー供給に、とりわけ地域分散型のそうした発電につながっていくような取組にしていただきますように、よろしくお願いいたします。
以上です。
10:
◯迫委員
すみません。鳥獣の関係で、単純なことなんですけれども、先ほどのパブリックコメントの主な意見でニホンザルの関係なんですが、把握の方法で、府の考え方の中で、近隣府県の調査手法等も参考にしてとあるんですけれども、これは京都府と他府県との調査方法が違ってそういうふうになっているのか、それとも結果の中身で、そういうふうにされているのか、その辺をちょっと教えていただけないですか。
11:
◯矢谷農村振興課参事
今現在、ニホンザルの指標といたしましては、農作物被害額と群れの数ということで、それを指標として管理目標としておりますが、やはりなかなか農作物被害だけでは猿の場合、生活被害というのが非常に大きいという声をいただいておりますので、その生活被害を何とか把握できるような手法がないかということで、今現在、他府県でも具体的事例というものはなかなかないわけですが、その辺、専門家の方の意見を聞いて、そういう指標化というものを検討していきたいということで考えております。
12:
◯迫委員
より具体的な中身をつかんでいくということでやっていくということですね。はい、分かりました。すみません。ありがとうございました。
以上です。
13:
◯田中委員
第2期関西観光・文化振興の計画の中で、文化庁の移転に関しまして記載、改めての確認かと思いますが、1の(3)のところに、文化庁の関西移転を契機とした新たな文化行政の推進とあって、その下のほうに、文化庁の関西移転を契機に新たな文化行政の推進が求められていると、それはそうなんですけれども、特に本府が中心となって今後取り組んでいくということになろうかと思うんですが、関西広域連合の中で、ここのところの新たな文化行政の推進について、具体的にどう推進していくのかみたいな、何か議論はあるんでしょうか。
14:
◯野口商工労働観光部観光政策監兼副部長
すみません。この計画そのものが観光と文化と合わせた計画になっておりまして、どちらかと言いますと、その文化庁の移転の文化行政の推進というところにつきましては、文化スポーツ部のほうが所管することにはなるかと思うんですけれども、やはり観光の分野といたしましても、文化観光とか、あと最近、いろいろな文化のコンテンツがございますので、そういったものをしっかり活用しようというようなことが出てきております。
特に、古墳につきましては、関西全体にいろいろあるよねということもありまして、関西古墳サミットというようなものが堺市で開催をされたりしておりまして、それも文化だけというのではなくて、周遊とか観光のほうに生かしていこうと、そういうような動きも出てきているところでございます。
15:
◯田中委員
古墳サミットが文化庁の移転とどういう具体的な関係になるのかについては、いかがでしょうか。
16:
◯野口商工労働観光部観光政策監兼副部長
文化サミットとその文化庁の移転というのも、どういう関係かと言われるとあれなんですけれども、その文化庁の移転というものがあることによって、言ったら省庁が明治以来、関西にやってくるというところもありますので、文化を核とした取組をしっかり関西の中で盛り上げていかなければならないというような動きになってきております。行政そのものというのは、広域連合そのものの中で文化としてできること、連合としてできることは非常に限られておりますけれども、文化ということをキーワードに、文化の分野、観光分野の中で盛り上げていこうというふうに考えているところです。
17:
◯田中委員
いよいよ文化庁の移転がもう本当にカウントダウンになってきたかなという感がありますので、これはもちろん本府がしっかりと今後検討していっていただくという中で、関西広域連合の中でも、まさにこれは京都府が中心となって取組を進めていくべきだろうと思いますので、その点については改めてこの第2期の計画の中でもしっかりと今後取り組んでいただきたいと思います。
以上で終わります。
18:
◯中村委員長
それでは、引き続き、
付託議案及び
審査依頼議案の審査を行うに当たり、関係理事者の交代がございますので、この際、暫時休憩といたします。
なお、委員会は、午後2時から再開したいと思いますので、よろしくお願いいたします。
また、他の委員会で審議中の場合もございますので、御移動される際にはお静かにお願いします。
(休憩)
19: 3
付託議案及び
審査依頼議案(
質疑終結まで)
下記の議案について審査(
質疑終結まで)が行われた。
・第27号議案「京都府中小企業応援条例一部改正の件」
・第28号議案「京都府雇用の安定・創出と地域経済の活性化を図るための企業等の立
地促進に関する条例一部改正の件」
・第37号議案「財産無償貸付けの件(総合見本市会館)」
・第38号議案「財産無償貸付けの件(地球環境産業技術研究機構用地)」
・第39号議案「財産無償貸付けの件(京都経済センター)」
・第40号議案「財産無償貸付けの件(国際高等研究所用地)」
・第41号議案「財産無償貸付けの件(けいはんなプラザ)」
・第42号議案「財産無償貸付けの件(京都府民総合交流プラザ)」
・第43号議案「財産無償貸付けの件(丹後王国「食のみやこ」)
・第46号議案「指定管理者指定の件(けいはんなホール)」
・第47号議案「指定管理者指定の件(城南勤労者福祉会館)」
・第48号議案「指定管理者指定の件(山城勤労者福祉会館)」
・第49号議案「指定管理者指定の件(口丹波勤労者福祉会館」)
・第50号議案「指定管理者指定の件(中丹勤労者福祉会館)」
・第51号議案「指定管理者指定の件(丹後勤労者福祉会館)」
・第52号議案「指定管理者指定の件(府民の森)」
・第67号議案「令和3年度京都府一般会計補正予算(第26号)中、所管事項」
・第68号議案「令和3年度京都府営林事業特別会計補正予算(第1号)」
・第70号議案「令和3年度京都府農業改良資金助成事業等特別会計補正予算(第1
号)」
・第71号議案「令和3年度京都府中小企業経営基盤強化資金助成事業特別会計補正予
算(第1号)」
・第73号議案「令和3年度京都府地域開発事業特別会計補正予算(第1号)」
・第84号議案「府営農地中間管理機構関連農地整備事業等に関する市町村負担金を定
める件」
・第85号議案「府営土地改良事業に関する市町村負担金を定める件」
・第86号議案「水産物供給基盤機能保全事業に関する市町村負担金を定める件」
・第93号議案「令和3年度京都府一般会計補正予算(第27号)中、所管事項」
20:
◯鈴木企画理事兼
商工労働観光部長
本委員会に付託及び本分科会に審査依頼されております商工労働観光部関係の議案につきまして、その概要を御説明申し上げます。ただいまお手元の端末に通知をお送りいたしました、表題に、「第27号議案京都府中小企業を応援条例一部改正の件」と書かれた資料を御覧ください。紙資料を御覧の方は、表紙に「令和4年2月府議会
定例会 農商工労働常任委員会 付託議案関係資料 商工労働観光部」と書かれた資料の1ページを御覧ください。
本件につきましては、11月府議会で改正案の骨子について御報告をさせていただきました。その後、パブリックコメントを行い、今回議案として上程させていただいたものでございます。
産業の分業体制を支える担い手不足、社会の諸課題や経済情勢の著しい変化などを踏まえ、持続性の高い産業構造の形成により、中小企業の経営の安定等を図るため、改正を行うものです。中小企業の果たす役割として、経済に加え産業基盤等の維持形成や社会の諸課題の解決に重要であることを規定した上で、他の事業者等との連携の支援や連携をプロデュースする人材の育成を追加するとともに、技術の実証等に必要な施設の提供や教育機関との連携による企業教育の推進を追加し、さらに本年3月31日で効力を失う条項について5年間の延長を行い、引き続き、中小企業の経営の安定等を図ってまいります。
次の2ページを御覧ください。第28号議案京都府雇用の安定・創出と地域経済の活性化を図るための企業等の立地促進に関する条例一部改正の件についてでございます。
本件につきましても、11月府議会で改正案の骨子について御報告をさせていただき、その後、パブリックコメントを行い、今回議案として上程させていただいたものでございます。近年の社会・経済情勢に対応した施策を展開することにより、雇用の安定・創出と地域経済の活性化を図るため、労働者の多様な事情等に応じた就業環境の整備を追加するとともに、条例が本年3月31日限りで効力を失うことから5年間の延長を行い、引き続き、企業立地の促進を図ってまいります。
次の3ページを御覧ください。第37号議案から第42号議案財産無償貸付けの件についてでございます。
本件につきましては、総合見本市会館については、土地、建物、工作物及び物品を一般財団法人京都府総合見本市会館に、地域環境産業技術研究機構用地については、土地を公益財団法人地球環境産業技術研究機構に、京都経済センターについては、建物、建物の付属物、物品を公益財団法人京都産業21に引き続き、5年間無償で貸し付けるものでございます。
次の4ページを御覧ください。国際高等研究所用地については、土地を公益財団法人国際高等研究所に、けいはんなプラザについては、土地及び建物を株式会社けいはんなに、京都府民総合交流プラザについては、建物及び物品を京都府民総合交流プラザ運営共同体に、引き続き、5年間無償で貸し付けるものでございます。
次の5ページを御覧ください。第46号議案から第51号議案指定管理者指定の件についてでございます。
本件につきましては、けいはんなホールについては、令和9年3月31日まで、城南、山城、口丹波、中丹、丹後の5つの勤労者福祉会館については、それぞれ令和7年3月31日までの指定管理者を指定するものでございます。
以上が商工労働観光部関係の
付託議案の概要であります。
続きまして、ただいまお手元の端末に通知をお送りいたしました表題に、「第67号議案令和3年度京都府一般会計補正予算(第26号)」と書かれた資料を御覧ください。紙資料を御覧の方は、表紙に「説明資料(
審査依頼議案)商工労働観光部」と書かれた資料の1ページを御覧ください。
第67号議案令和3年度京都府一般会計補正予算(第26号)についてでありますが、各種事業や職員給与費等の年間賞与額の精査に伴う減額補正でございます。労働費関係では、離職者等再就職訓練事業費の減など4億500万円余の減額、商工費関係では、新型コロナウイルス感染症拡大防止推進費の減など807億2,500万円余の減額、合計で811億3,000万円余の減額補正を行うものでございます。
次に、繰越明許費でございますが、コロナ禍の影響により工事開始時期や事業実施期間を延長したことに伴い、けいはんなプラザ設備整備費、安全な「京の食・観光」応援事業費などを計上いたしております。
次の2ページを御覧ください。第71号議案令和3年度京都府中小企業経営基盤強化資金助成事業特別会計補正予算(第1号)及び第73号議案令和3年度京都府地域開発事業特別会計補正予算(第1号)についてでありますが、これらも年間所要額の精査に伴う補正でございます。
次の3ページを御覧ください。第93号議案令和3年度京都府一般会計補正予算(第27号)について、10億6,000万円の増額補正をお願いしております。
まず、中小企業等緊急支援強化事業費といたしまして6億1,000万円を計上し、併せて繰越明許費を設定しております。これは新型コロナウイルス感染症の拡大の影響を受ける中小企業等の事業継続や、新たなビジネスモデルの創造などに対する支援を実施するものでございます。
次に、観光関連・交通事業者緊急支援強化事業費として4億5,000万円を計上し、併せて繰越明許費を設定しております。これは新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況にある府内
観光関連事業者等に対して、修学旅行の3密回避対策等の取組を支援するものでございます。
以上が商工労働観光部関係の
審査依頼議案の概要でございます。どうぞ御審議を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
21:
◯安原農林水産部長
それでは、農林水産部関係の
付託議案につきまして、御説明申し上げます。ただいまお手元の端末に通知をお送りしました、表題に「第43号議案財産無償貸付けの件(丹後王国「食のみやこ」)」と書かれた資料を御覧ください。紙資料を御覧の方は、表紙に「令和4年2月府議会
定例会 農商工労働常任委員会 付託議案関係資料 農林水産部」と書かれた資料の1ページを御覧ください。
第43号議案財産無償貸付けの件(丹後王国「食のみやこ」)についてでございます。「2 無償貸付けの目的」ですが、豊かな自然と農業に触れ合う滞在型の施設として、引き続き、丹後王国食のみやこに係る財産を無償で貸し付けることで、丹後地域における農林水産業の振興等の農山漁村の活性化を図ろうとするものでございます。
「3 無償貸付けの相手方」は、一般社団法人丹後王国食のみやこ、「4 無償貸付けの期間」については、貸付契約締結の日から5年間でございます。
裏面の2ページを御覧ください。第52号議案指定管理者指定の件(府民の森)についてでございます。
農林水産部所管の施設のうち、本年3月末で指定管理期間が終了する京都府立府民の森について、引き続き、指定管理者を指定するものでございます。
「2 指定管理者」は、株式会社設計京北、「3 指定の期間」につきましては、令和4年4月1日から令和9年3月31日までの5年間でございます。
続きまして、農林水産部関係の
審査依頼議案につきまして御説明いたします。通知をお送りいたしました「説明資料(
審査依頼議案)農林水産部」の目次を御覧ください。紙資料を御覧の方は「令和4年2月府議会
定例会 説明資料(
審査依頼議案)農林水産部」の裏面の目次を御覧ください。
本分科会に審査依頼されております農林水産部関係の議案は、第67号議案令和3年度京都府一般会計補正予算(第26号)中、所管事項のほか、第68号議案、第70号議案、第84号から第86号議案まで及び第93号議案令和3年度京都府一般会計補正予算(第27号)中、所管事項の合計7件でございます。
それでは、資料の右側、1ページを御覧ください。第67号議案令和3年度京都府一般会計補正予算(第26号)ですが、資料上段の農林水産部所管予算の概要の表を御覧ください。
国の内示等も踏まえ、人件費や各種事業費の最終的な見通しを得たことから、表中央の今回補正額について、農林水産業費で5億2,628万2,000円の減額、災害復旧費で3,223万4,000円の減額、合計で5億5,851万6,000円の減額補正を行い、予算額の右枠の247億5,609万1,000円の予算とするものでございます。
次に、資料中央の繰越明許費補正についてですが、地元調整等に日時を要したこと等に伴いまして、各費目において繰越明許費の追加及び変更を併せてお願いしております。
続きまして、裏面2ページを御覧ください。特別会計でございますが、同じく最終的な見通しを得たことから補正を行うものでございます。
第68号議案令和3年度京都府営林事業特別会計補正予算(第1号)におきましては、90万5,000円の減額補正を行うものでございます。その下、繰越明許費補正ですが、地元調整等に日時を要したことに伴いまして、繰越明許費の追加を併せてお願いしております。
続いて、点線の下、第70号議案令和3年度京都府農業改良資金助成事業等特別改正補正予算(第1号)につきましては、それぞれの資金を減額させていただき、合計749万4,000円の減額補正を行うものでございます。
続きまして、資料右側3ページを御覧ください。第84号議案から第86号議案までの3議案につきましては、府営農地中間管理機構関連農地整備事業等のほか、府営土地改良事業、水産物供給基盤機能保全事業におきまして、法に基づき市町村負担金の額を定めるものでございます。
最後に、裏面4ページを御覧ください。第93号議案令和3年度京都府一般会計補正予算(第27号)について御説明いたします。
農林水産業緊急支援強化事業者として、農林水産業費で6億6,000万円の増額補正をお願いするものでございます。これは長期化する新型コロナウイルス感染症により厳しい経営環境にある農林水産業者等が、危機に強い生産・販売体制を確立するための取組を支援するとともに、今年度の補正予算を活用して実施している京の雪見膳等の取組を今後も継続することで、引き続き、需要喚起を図ろうとするものです。
また、資料の一番下、繰越明許費補正ですが、事業の実施機関等の関係から繰越明許費を併せてお願いしております。
以上が農林水産部関係の審査依頼事案の概要でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
22: (質疑・答弁)
◯迫委員
すみません。最初に、雇用の安定・創出と地域経済の活性化を図るための企業等の立地促進に関する条例の一部改正のことですけれども、今日の京都新聞にも女性の管理職か1割未満だというような形で書いてあったりとか、それから女性の活躍や定着が業績に与える影響の評価については、プラスになるという企業が多かったということで、期待が大きいというようなことが書いてあったんです。あと女性が働きやすい職場環境とか制度の整備とか評価の平等、残業ゼロなど、制度や組織の改革が難しいという課題があるというふうになっているんですけれども、そういうことが今回のこの条例の改正などによって具体的に進んでいくのかとか、そういう点ではどうなんでしょうか。
23: ◯山田産業立地課長
今回の条例改正で、働きやすい職場づくりに取り組む企業について、一定いろいろな施策、国のほう、それから都道府県、京都府のほうでも利用しております認定制度を活用したいと思っております。
例えば、子育てとの両立であれば、くるみん認定とか、女性の活躍であれば、えるぼし認定とか、障害者の就労のほうであれば、もにす認定とか、そういった国の施策等も活用しながら、そういった取組を行う企業をしっかりと誘致につなげていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
24:
◯迫委員
いろんなそういう認定の制度を活用して進めていかれるということなんですけれども、当然そういう形になっていくんだと思うんですけれども、具体的にそれを府内の事業所の中で進めていく時に、働きかけていく手立てというのは、具体的にはどんな感じで進めていくこうとされるんでしょうか。
25: ◯山田産業立地課長
私ども、この条例に沿って企業誘致のほうをさせていただいているわけなんですけれども、企業誘致の際は、必ずその企業といろいろな用地のことから、それから優遇制度から、地元の雇用の状況から、そういったことを御説明しつつ誘致のほうを進めているところでございまして、そういった中でその企業様には、もし認定をお取りじゃないとかいうことであれば、ぜひそこは促してお取りいただいて、立地につなげていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
26:
◯迫委員
もう多くの企業はそれを認めているということなので、具体的に進んでいくというふうに見ていいわけですよね。
それとあと、具体的には、その中で働き出した時に、周りの居住地の状況とかそういうのがまた絡んでくるんじゃないかなと思うんです。というのは、そこで子育てをしていく時とか介護との関係とかでも、そういう子育て世代だったら保育所とか乳幼児施設とか小学校とかのそういう状況とか、介護になってきたらその介護施設の関係とか、そういう働く方々の状況が本当に影響してくると思うんですけれども、そういう時には、具体的にはそういう自治体とかとの連携をとったりして、その改善を図っていくとかそういうことをされていくんでしょうか。
27: ◯山田産業立地課長
私ども誘致の際には、必ず地元市町村あるいはその他関係機関と協力しながら、連携しながら誘致のほうを進めておりまして、委員御指摘のような御相談がもしあった場合についても、市町村とよく連携しながら対応していくということになります。
以上でございます。
28:
◯迫委員
その辺はしっかりと進めていってほしいと思います。
それと、あと府立勤労者福祉会館あり方検討委員会というのが開かれているんですけれども、昨年の8月23日が第1回ということでした。それで、あとそこでは勤労会館についてというか、施設の現況とか施設の課題、そして包括外部監査が令和2年度出ているということで、その結果についてとか、それから今後の検討スケジュールということで検討されているんですけれども、その中で会館設置の当時は、勤労者福祉を目的とした施設整備が必要であったんだけれども、現在ではその意義が薄らいできているというか、利用実態も勤労者の利用が少なくなっているという中身、また、地域住民とか団体の利用が中心になってきているというふうなことも書かれていまして、さらに、府有施設としての設置の意義を見直していかんとあかんという状況でもあると。それから、建物が老朽化しているという問題等もあると。それとあと、当施設の利用者が一部の会館ではもう右肩下がりで下がってきているという状況にあるということで、特に丹後と中丹地域では、そういうことで人口減少も予測されてくるということでありまして、あとそういう中で指定管理者の指定の件で、そういうことがいっぱい書かれている中で、口丹波勤労者福祉協議会は音響設備とか中丹はトイレの改修とか、あと、城南はエレベーター等の改修とか、それから山城がキュービクル、受水槽、約32年間経過しているから排水路の付け替えが必要とか、丹後は30年以上経過していて大規模補修は必要だけれども、これはしなくてもいいみたいな感じになっているというのがいっぱい出ていたんですけれども、実際にそういう点で、今後これらのところをどうしていくのかということが話合いをされていると思うんですけれども、この施設そのものが当然必要なものだと思うんですけれども、その辺で具体的にこれからどうやっていくのかというところが、中身がちょっとはっきり、何かもうやめていくみたいな感じにしか見えなかったんですけれども、その辺がどうなんでしょうか。
29: ◯青山労働政策課長
あり方検討委員会につきましては、会館の現状について、包括外部監査の結果も踏まえて説明させていただきましたけれども、今後の方向につきましては、次期指定管理期間中の令和4年度から6年度に会館の在り方を検討して方向性を決定していくということで、今後、委員の皆様方の意見を聞きながら、あるいは地元市町村の意見なりを聞きながら検討していくということですので、廃止とか譲渡ありきということではございません。
以上でございます。
30:
◯迫委員
具体的には、外部監査の報告の中では、そういうこともちょっと記載されていたと思うんですけれども、それを基にしてそのあり方検討会がやられたと思うんです。それで、その後、4回ほど開くということが書いてあったんですけれども、そのことがホームページに出ていないんですが、具体的には何か理由があるんでしょうか。
31: ◯青山労働政策課長
8月に第1回の検討会を開催いたしまして、その後、年内に現地視察。8月の検討会の時には、会館の現状とかをつぶさに説明をさせていただいたんですけれども、やはり委員さんに実際のものを見ていただいてということで、バスで現地を回っていただいて検討会も開催させていただくということを検討しておりましたけれども、新型コロナの関係で年度内にちょっと開催ができておりませんでして、また今後調整していきたいというふうに考えております。
以上でございます。
32:
◯迫委員
今後、そういう視察というか、見て検討されていくということなんですけれども、その結果等は、またホームページ等で報告されるということでよろしいんでしょうか。
33: ◯青山労働政策課長
第1回の検討会の議事とかもホームページで紹介させていただいておりますけれども、今後開催する委員会につきましても、ホームページで公開をしていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
34:
◯迫委員
あと、具体的に地元の市町のそういう報告、その中で検討された中で、相手方の意見というか、思いというか、そういうのも含めて、その中には報告として出てくるということでよろしいんでしょうか。
35: ◯青山労働政策課長
もちろん会館の地元市町村の意見も十分お伺いしながら進めていきたい、それをまた委員会の委員の皆様にお示しして、検討を進めていきたいというふうに考えております。
以上でございます。
36:
◯迫委員
具体的に、このあり方の問題はしっかりと審議をしていく、そういう施設そのものが大事だというふうには思っていますし、今後どうなっていくのかという点でいくと、今、会議室とかトレーニングルームという形で、ちょっと変わってきている面もありますので、そういう点を含めて、今後の勤労者をどう育てていくのかということも含めて、具体的に検討を進めていってほしいと、この辺は要望をしておきます。よろしくお願いします。
それから、あとは中小企業の応援条例の関係なんですけれども、具体的にここで書かれたこのことによって、中小企業のこの新しい発展方向というか、そういうのはしっかりと見えてくるのかという点ではどうなんでしょうか。
37: ◯足利ものづくり振興課長
中小企業応援条例の今回の見直しに当たって、まず背景としまして、もう既に何年も前から言われておりますけれども、例えば経営者の平均年齢が60歳を超えてきていることですとか、あるいは自動車産業の従来の系列が今後、例えばEVになればなるほど水平分業が起こってくることですとか産業の構造というのが大きく変わってきているという認識の下に、今回、委員の皆様にも議論いただいたところなんですけれども、その中で重要なことは、まず1社だけではこの変化を乗り越えていけないというところもありますので、連携を一層強化する、それから連携をするためのプロデュース人材の育成も必要であろうということ、それから全く新しい発想なり技術なりで、こうした産業の構造転換に対応するようなスタートアップの育成が重要なんですけれども、その場合も社会実装する、あれはその前段階の実証を強化するだとか、そういったことの支援の強化が必要だろうということで、今回このようにさせていただきました。
もちろん、これは言うは易しで、実際どう実行していくかというところが多分ポイントでして、パブリックコメントとかでもそういった要は実行をいかに強化していくかというところが大事という御助言もたくさんありましたので、そういったところを今後取り組んでいければと思っております。
以上です。
38:
◯迫委員
連携強化しながらやっていくということは、当然必要なことだというふうに思っています。
それとあと、そういう中で、今、分業体制にある伝統産業の分野のところ、その辺のところの支援を本当に強めていただきたいというふうには思っているんですけれども、そういう中で、具体的なそういうところも進めていくことができるのかということはどうなんでしょうか。今のやり方で。
39: ◯上林商工労働観光部副部長(総括・産業基盤担当)
京都のものづくりにおきまして、伝統産業というのは事業者数におきましても中心的な存在であるというふうに思っておりまして、その中で一番大きな課題として、そうした生産体制、特に分業と言われる非常に高度なものづくりを組織的に行ってきた体制が時代に合わなくなってきているんじゃないかという課題がございます。これにつきましては、今回の条例の取組と併せまして、御承知のように、京都独特のものづくりの仕方であるわけですけれども、非常に高い文化性のものを生み出していくために、一つ一つの工程が専門性の高い職人が担うということであるんですが、効率性の観点から言うと、なかなかそういうものへの対応が難しい部分が反面あると。
これを解決していくためには、例えば作業の共同化であったり、あるいは川上と川下の一体化であったり、従来と違うやり方というのを検討していく必要があるというふうに思っておりまして、これはある意味、今の中小企業の課題の縮図と言える部分もあろうかと思っております。すぐに解決できる答えが出てくるということではありませんけれども、こうした課題一つ一つを業界の方々と一緒に今取り組んでいっていると。今回の条例改正に基づきまして、そういう取組をさらに強化をしてまいりたいというふうに考えているところでございます。
40:
◯迫委員
時代に合わなくなってきている面もちょっとあるというふうにおっしゃっているんですけれども、実際にそうなってきている部分もあります。
あと、見ていて、今までやれていた方々が高齢化されてくる中で、もう辞めていかざるを得ないという状況も出てきていて、そういう方々を引き上げるという形でやられていくんだと思うんですけれども、具体的に私の住んでる西陣の地域では、産地という形で今まであったんですけれども、やっぱりそれがもう維持できないような状況になってきているというふうに思っています。だから、そういう点でいくと、どんどん織手さんとかはもう高齢化していて、もう70歳以上が多くて、それに対応するために、今度は丹後のほうへ織手さんを探しに行っているというのが織屋さんの話なんですけれども、実際に丹後の話を聞いても、織手さんそのものも西陣に5年、10年遅れて高齢化してきていて、今はもうどんどん廃業されている方が増えてきていると。そういう中で、本当に人を育成するということが大事になってきているというふうに思っているんです。
だから、そういう点で、本当にここにも人材育成という形で書かれていますけれども、京都府がそういう人を育成することと、それからその方々のこの事業として成り立つような、例えば工賃の問題とか賃金の問題とか、そういうことも含めて具体的に支援をしていくということもやっていってもらいたいなと、そういうことが今必要ではないかというふうに思っているんですけれども、その辺はどうでしょうか。
41: ◯上林商工労働観光部副部長(総括・産業基盤担当)
西陣の生産体制で言えば、御承知のように、西陣織工業組合の中にモノづくり事業部という形で、そうした生産体制を維持していくようなものを組合自身が取り組んだり、あるいは丹後の事業者におきましても、高齢化はもちろん進んでいるんですか、そういう中で若い人を何人も採用しているような事業者さんも出てきておりまして、今そういう部分の課題を一つ一つ点検をしながら、組合とともにどういうやり方をしていくかというところを考えているところであります。総合的な取組の下、その支援策も一番大事な後継者の育成というところは、特に力を入れて行ってまいりたいというふうに考えております。
42:
◯迫委員
具体的な中身も含めて支援をしっかりとやっていってもらいたいと。今のお話の中でも、モノづくり事業部そのものも、具体的にやっていかれる中心になるメンバーがもう高齢になっていらっしゃいますし、そういう点も含めて本当にこの次の担い手をつくっていくということを含めて、それは向こうの産地のほうの西工さんとも連携を取りながら京都府としてやっていてもらいたいと、これは要望して終わります。
43:
◯林委員
それでは、私のほうからは、第67号議案の繰越明許費変更で、252億5,000万円になっている、きょうと魅力再発見旅全国展開事業についてお聞きしたいと思います。
2月補正ということで、14か月予算の中でということでなっているものが209億円になっていまして、それにこの50億円ぐらいは恐らく使いきれなかった、1月27日以降のまん延防止等でストップした事業の予算を乗っけてということだと思うんですけれども、そういう理解でよろしいのか。あと私も予算特別小委員会に入っていなかったので、多分そういう議論があったと思うんですけれども、これ、令和4年の5月以降の時期をということで何か一応見込んでいるのか。これは多分3月、4月の人の動きとか、4月頃、そのゴールデンウイークの動きにアクセルを踏み過ぎるようなことになってはいけないということも踏まえ、感染状況の見定めも考えて、5月以降にしているのかなというふうには思うんですけれども、そこら辺の状況と、あと実際、このきょうと魅力再発見旅プロジェクトは昨年からやり始めて、今年に入って近隣府県に広げていよいよという時に、またブレーキをかけなあかんような状況があったということがあると思うんですけれども、この取組の観光関連事業者への経済波及効果とか、また京都府内での消費とかというのがどの程度進んだというふうに分析をしておられるのか、その認識と5月以降の取組によって、またどういう効果を考えていこうとされているのかということをお聞かせいただきたいと思いますし、あとタイトルも全国展開ということなので、今後の流れとしてはどういうふうな方向で考えておられるのかということを含めて、この繰越明許費の変更についてお聞きしたいと思います。
44: ◯山本観光室長
お尋ねの魅力再発見の繰越事業でございますけれども、委員御指摘のとおり、209億円ということで、この議会の当初に14か月予算で出させてもらったものに、魅力再発見プロジェクトでまん延防止措置等で未執行になった分というのがございまして、国の合わせた交付限度額というのが通知されておりまして、それの有効活用の観点から今回積替えをさせていただきまして、合わせて繰越しをさせていただくといったものでございます。
今後の展開というふうなことでございますけれども、ゴールデンウイークからというふうなことになっておりましたのは、もともと国のほうがGo Toトラベルを再開する予定でおりまして、それが2月に再開して5月までというふうなことになっておりました。当時、国のスキームで言いますと、そのGo Toトラベルが終わった後に全国展開事業、府県事業をやってくれというふうなことでございましたので、5月からとしておりました。
ただ、今Go Toトラベルの再開の時期がちょっと見込みも立たない中ですので、開始時期につきましては、今後、国のほうの検討なり、要綱がまだ出てきておりませんので、その要綱なんかを踏まえながら開始時期については決定していきたいなというふうに思っております。
それからあと、経済効果の部分でございますけれども、単純に言いまして、今年度中止にはなりましたけれども、魅力再発見プロジェクトで、執行としては16億5,000万円ほどの執行がありました。これは宿泊施設、それから旅行会社のほうに、直接割引として入った部分以外に、2,000円クーポンをつけておりますので、そのクーポンも含めての金額になっております。
ちょっと額として経済効果と言うと、単純に言うと16億円というふうなことがそのまま経済効果として回ったというふうに僕らは認識しているんですけれども、クーポンにつきましても、例えば北部のほうの事業者の方で、商店街なんかにバスで乗りつけられて、みんなクーポン握りしめてその商店街でお土産をばっと買いに行かれたとか、割と宿泊とか旅行の直接効果よりも、そういうクーポンの効果というのが結構あったんじゃないかなというふうに我々思っております。
全国展開事業につきましては、同じようにクーポンがついておりますのと、それから額が250億円ということで巨額だというふうなことで、我々としても感染状況によりますけれども、しっかり執行していって府内の旅行事業者さんや、それから広くクーポンを使っていただける店舗の皆さんにも、経済効果として波及させていければなというふうに思っております。
以上でございます。
45:
◯林委員
はい、ありがとうございました。ちょっと一部、私の理解のずれがあったと思いますけれども、そういうことで承知いたしました。
経済効果は今お話があったとおりで、経済波及効果というのはそれに伴って広がっていく話ですよね。当然、観光関連事業者は厳しい状況があった中で、このきょうと魅力再発見旅プロジェクトで一定そうした方々に来ていただけるような状況がある、またクーポンに伴って消費も起きるということがあると思うんですけれども、なかなか難しいのかもしれないのですけれども、この16億円がどういうふうな波及効果を生んできたのかとか、実際問題として、その観光関連事業者の厳しい状況をどれだけ支えることができたのかとかということの分析は、ぜひしていただきたいなと思いますし、またこの繰越しの追加の部分で、そうした形でまたさらにその先にしっかりと進めていくという形が取れればなと思っています。
今回も、もともとは魅力再発見は府内に住んでいる方々が府内で使う、それを近隣府県に広げる、やがてGo Toに広がっていくという3段構えでやってきたのが、2段階目の最初のほうでちょっとあかんようになったということで言うと、恐らく次のスタートもそういう形になっていくんでしょうけれども、そのまま同じように2回目を繰り返すのもそうなんでしょうけれども、例えば何か他府県の例なんかも含めて、こうした工夫をすればもう少し盛り上がるとか、そういうふうなアイデアというのは何か考えておられることはあるんでしょうか。
46:
◯野口商工労働観光部観光政策監兼副部長
魅力再発見事業でございますけれども、最初は府内からというところがございましたので、まずは府民の方に京都府を知っていただくというようなところで、いろいろPRもしながらやってまいりました。その次に、隣接割というところもありますので、隣接府県の方々に対しても、京都の魅力をというようなところをやっております。
今、その次を目指しまして、いろいろな雑誌に少しずつ京都の情報をどんどん載せるようにしております。京都本をつくったりとかしておりまして、本当にコロナが落ち着いた時には、もう多分全国での競争になると思いますので、まずは京都を選んでいただけるように、今からそういう仕掛けはしているところでございます。
47:
◯林委員
はい、ありがとうございました。
1回、ちょっとどんな工夫ができるのか、もちろん今話があったみたいに、次を目がけていかに京都に来ていただけるような流れをつくっていくのかというのもそうですし、まず京都府の方が安くて近くで短距離で行けるところのマイクロツーリズム的なことを、しっかりとやっていただけるような形を整えるということはいいんですけれども、いろんな工夫を多分市町村と連携したりとかもしながらやったりとかすることも、この各地でやったことの中にいろいろあると思うんですよね。それがまたいろんな活性化につながったりとか、そうした観光の関連事業者の磨き上げにつながったりとか、いろんなことが多分あったと思うので、ぜひそうした取組も京都府内の中でももちろんあったでしょうし、そういうことも含めて少し勉強をしたりとか情報収集したりしながら、次の時にはぜひ仕掛けていけるようにしていただくことも大事なのかなと。そういったプレミアムな取組だったりとか、少し角度のある取組なんかがまた魅力の再発見につながるのかなというふうなことも思いますので、そうした観点での取組にもしていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
48: ◯梶原委員
よろしくお願いいたします。私からは、第93号議案の農林水産業緊急支援強化事業費についてお尋ねさせていただきます。
6億6,000万円ということでありますけれども、事業の概要については御説明いただいたので理解はできましたが、この6億6,000万円の使い道、内訳など、詳しく教えてください。
49:
◯安原農林水産部長
6億6,000万円のうち、1億6,000万円のほうにつきましては、生産販売体制の強化というようなことで、農林水産業者の方が新しい作物を植えるとかいった時の肥料代とか種代とか流通経費だとかいうようなところに使っていただくのがメインでして、それともう一つ、2番の京ものを使用した需要拡大の取組ということで、料理屋さんとか加工業者さんが京都の材料を使って新しい商品をつくったり、サービスを行った場合に、支援をしていこうというようなことで、農林水産業のほうにつきましては、3分の2で補助上限20万円で考えていますし、また今言っているような加工のほうにつきましては、3分の2で補助上限50万円というようなことで考えているところです。
それがまず一つと、あと5億円のほうにつきましては、京の食プレミアムフードということで今やっております雪見膳、去年から涼風膳、錦秋膳、雪見膳をやらせていただいたやつを、またこの緊急事態というようなこともございますので、改めて花見膳というような形で春からやらせていただこうかなというふうに予算を組ませていただいています。
以上です。
50: ◯梶原委員
分かりました。ありがとうございます。
まず、その夏にやられた涼風膳、錦秋膳、最近では雪見膳ということでありますけれども、これらを実施されてからしばらくたちましたけれども、効果をどのように評価されているか御所見をお聞かせください。
51:
◯安原農林水産部長
今、売上げで大体3万2,000セットが販売されたというようなことですので、2万円のものが1万円でということで非常にお得なので、皆さん買っていただいたのかなというふうに思いますし、また金額としたら2万円が3万2,000セットで6億4,000円の売上げになったのかなというふうに思っています。
また、新たな効果として、例えばお茶の農家さんが作られたお茶をつけさせていただいたところ、東京のお客様からこの茶、おいしいということで、茶農家さんに直に問合せがあったり、酒もしかりなんですけれども、そういった京都のものを東京まで行って皆さん売られるというのはやはりなかなか難しく、宣伝も難しいので、ひとつ宣伝になったのかなと、少し浸透してきたのかなというようなことです。リピーターさんが多いので、もう全部が全部ということではないですけれども、そういった効果もあったということで、そういった加工メーカーの業者さんは慣れてはるのかもしれませんけれども、農家さんは非常に喜んでおられて、これからそういった6次化にも取り組んでいこうというようなことを言われていたというのが非常によかったのかなというふうに思っております。その効果のほうがよかったのかなというふうに感じているところです。
以上です。
52: ◯梶原委員
分かりました。ありがとうございます。様々に好評な声も私も直接耳にしていたところでございますけれども、様々に効果があって、すばらしいお取組をされているなと改めて思いました。引き続き、さらなる工夫をしていただいて、展開をしていただきますよう、よろしくお願いをいたします。
あと、この概要欄にも書いていますけれども、生産・販売体制の確立、食品業界との協力というところで、具体的にどのようなことをお考えなのか、もう少し詳しく教えていただけますか。
53:
◯安原農林水産部長
やはりこのコロナ禍でつながり、連携というのが非常に大事だというようなことで、以前もこういった事業をさせていただいたんですけれども、農業者の方と食品事業者の方が連携されて新しい商品づくりをというようなことで、マッチングも含めてさせていただいて、新商品をつくっていただこうというようなことがまず一つある、それが連携のほうです。
それと、農業者の方でも連携して、なかなかネット販売をやりにくい人もおられますので、そういった連携して新しい販売方法をとるというようなことも1つ考えられるのではないかなというふうに思っています。当然、この肥料も高くなっていますし、燃料代も高くなっていますので、そういった土壌分析という本当の生産部門のところをきっちりやってもらうというのも、1つ手もあるのかなと思うんですけれども、連携というような点におきましては、今言ったような商品づくりとか販売というようなところは、やっぱり力を入れてやっていきたいなというふうに考えているところございます。
以上です。
54: ◯梶原委員
分かりました。
ごめんなさい、もう少し具体的に、飲食店との連携とかもできたりするわけですか。
55:
◯安原農林水産部長
はい。飲食店であろうが加工業者であろうが、例えば輸送会社であろうが、新たな取組をされた場合については支援をさせていただこうというふうに考えているところでございます。
56: ◯梶原委員
例えばで結構なんですけれども、飲食店との連携でこんな取組とかやってもらえたらうれしいなとか、こんなことができたら補助出したいんだとか、そういうことについて、お考えのことを教えていただけますか。
57:
◯安原農林水産部長
金額が金額ですので、そういった大きな取組はできないでしょうが、例えば機能性のところで、京野菜を使って、例えば枝豆であれば、ゆでるよりもホイルにくるんで焼いたほうが機能性が高くなるというのが試験で実証されていますので、そういった機能性を高めるような調理方法でつくった例えばお弁当であるとか、それをまた分析するとかというようなことをやっていただくと、次のステップに移れるのかなと。試作の段階でやっていただいて、また来年度、ちょっとまだ言えませんけれども、予算を組んでいるような事業で、ランクアップをしていただくというようなことの準備の段階にちょっと取り組んでいただけたらありがたいなというふうに考えているところでございます。
58: ◯梶原委員
イメージできました。ありがとうございます。
やっぱりこのマッチングというのが大変なのかなと思うんですけれども、併せて今、まん延防止等重点措置が実施をされていて、客足がもう遠のいていて、とてもその先の経営が不安だという飲食店の方も中にはいらっしゃるので、こういったマッチングの面でも、農家さんと飲食店が関われるような取組もぜひ進めていただきたいなと思うんですけれども、そういったことも可能ということですよね。
59:
◯安原農林水産部長
食の関係のプラットフォームがまずありますので、この前も会のほうをやらせていただいたら90社ぐらい集まっていただいたということですので、そういったところにやっぱり入っていただくというような誘導もさせていただいて、その中でこういう人と一緒に何かやりたいよねという要望があれば、その中からマッチング相手先を探して紹介もさせていただけるのかなというふうに考えていますので、積極的に取り組んでいきたいというふうに思っております。
60: ◯梶原委員
分かりました。農家さんもそうなんですけれども、飲食店の方々もいいアイデアがあったら教えてくれと、様々にそういうアイデアを考えてほしいという声もたくさん聞いておりますので、そういったマッチング、飲食店だけじゃないんですけれども、いろいろこういった工夫が様々に広がっていきますように、周知も含めてお取組をしていただきますよう要望申し上げて、質問を終わります。
ありがとうございました。
61:
◯中村委員長
御
発言、御答弁の途中でありますが、この際、委員会室の換気を行いますので、暫時休憩といたします。
なお、委員会再開につきましては午後3時としたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
(休憩)
62:
◯中村委員長
休憩前に引き続き、委員会を再開いたします。
63: ◯古林委員
よろしくお願いいたします。私からは、京の花見膳についてお伺いをちょっとさせていただきます。
先ほど梶原委員のほうからも質問がございました。これまで京の涼風膳や雪見膳というところで、本当に農林水産の生産者さんやったりというところを物すごく支えてくださっていましたけれども、これまでやってきた中で、どういったお声だったり、またこれは改善できるなというような点が上がってきて、それで花見膳のほうにどういうふうに生かしていこうとされているのか、お聞かせいただけますでしょうか。
64:
◯安原農林水産部長
事業者の方はともかく非常に喜んでいただいております。それは料亭さんであっても加工業者であっても、日本酒であったり、お茶であったり喜んでいただいています。特に、やっぱり料亭さんの有名なところであるとかはやっぱり売れるとかいうことがありますので、またメニューによっても非常に差が出てくるというようなことでございますので、各自業者さん、料亭さんのほうは、四季を通じてメニューを変えはって非常に工夫をされているというようなところがやっぱり多いのかなというふうに思っていますし、ともかく消費者の方からは、こういったセットもんで来るのが非常にうれしいと。大分サービスしているので喜んでいただいているのかもしれませんけれども、やっぱりお弁当だけじゃなくて、京都のお茶なりお酒がついている、趣があるというようなことで風情も感じられるというようなことも言っていただいていますし、50代以上の方がやっぱりお客さんとしては多くて、リピーターも多いと。
実際に売れているのが、京都の次に東京が売れていまして、その後、大阪、神奈川というようなことで、ほぼ関東圏と近畿圏で販売されているということで、先ほどもちょっと言いましたけれども、関東のほうで大分根強く浸透してきたのかなというふうに考えているところでございます。
それと、工夫せなあかん点は、何でお酒2本もついているんや、私、飲まないのにというようなこともちょっと言われておりまして、今回からはお酒2本じゃなくて1本にして、お茶をたくさんつけるパターンとお酒2本でお茶を少なくするパターンというのをつくって、ちょっと工夫をしていこうかなと。全然つけないというのは今度、偏りが出てしまいますので、それは事業としてやらせていただいていますので、ちょっとそこら辺は我慢いただいて、少しだけ
選択制にさせていただこうかなというふうに工夫をしたいというふうに思っています。
以上です。
65: ◯古林委員
はい、ありがとうございます。もちろん消費者の方に喜んでいただくというのが大事だと思いますけれども、やはりそもそもの趣旨といいますか、お支えしなければいけない方々をしっかりお支えするということも大事だと思いますし、いろんなお酒だったりお茶だったりの業界をバランスよく、また地域にも満遍なく府内全域というところで配慮とのバランスを考えていただかないといけないと思いますので、引き続きお願いしたいと思います。
また、本当に京ものというのが質がいいといいますか、そこが売りだと思いますのでぜひ、ありがたがられるといいますか、いろんな物語的な部分をしっかりと添えて、消費者の方にお届けすることが大事じゃないかなと思います。貴重な機会だと思いますので。
私、予算特別小委員会の書面審査でもちょっとしつこく言わせていただいたんですけれども、例えばお茶のことでしたら、大臣賞だったりというのも受賞されているような産地なんですよというところだったり、また今年も令和4年は京都で全国の茶品評会が開催されるので、ぜひ御注目くださいというか、そういったことも併せて、お茶に限らずですけれども、発信することもいろんなものを抱き合わせるじゃないですけれども、うまく活用していただきたいと、これはお願いしまして私の質問を終わらせていただきます。
66:
◯安原農林水産部長
やはりよいものを送らなあかんというようなことで、それはもう皆さん気を遣っていただいていて、しかし、お弁当であるということで夏場にクレームが来たりというようなことがあります。例えば、肉の色がちょっと茶色くなっているとかというようなこともあったりしたんです。ですので、今回そういった時期はちょっと外させていただいてやっていこうかなというふうにも、ちょっと工夫をしてやらせていただこうかなというものを考えています。無理するよりもやっぱりよいものをちゃんと届けるということが一番大事なのかなというふうに思いますので、そういったところも気をつけて、引き続いてやっていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。
67: ◯中島委員
はい、よろしくお願いいたします。私からは、先ほど林委員からもありましたけれども、繰越明許のことについてちょっとお伺いさせてもらいたいと思います。
観光費の京都観光誘客促進事業費100万円と、この安全な「京の食・観光」応援事業費について、ちょっと基本的なところなんですけれども、後半のこの「京の食・観光」応援事業は、観光とあと食のクーポンとあったと思うんですけれども、大体どれぐらい使われて、どのような形でこの額が残っているのか、またこの100万円の事業は、いろんな事業がたくさんあったと思うんですけれども、どういった事業なのかお伺いをさせてもらいたいと思います。
68: ◯山本観光室長
まず、「京の食・観光」の事業ですけれども、これは魅力再発見旅プロジェクトの予算として使われているものでございまして、観光室の予算としては総額で70億円、現計としては残っておりました。魅力再発見の関係につきましては、最終的に22億円を次年度に繰り越すことにして、現年分としては一応9億円ぐらいを今のところ、最終、この予算を立てた時には見込んでおりました。
ただ、ちょっと年度内の執行につきましては、最終的に精算、3月までの執行を見まして年度内の執行を決めて、6月の議会の時に、次年度の額というのは決まりますので、その時にははっきりするかなと思っております。
ですから、最終、予算としましては、来年度使う分も含めまして70億円だった予算を30億円ぐらいに減額させていただいているというところでございます。
それから、100万円の繰越しにつきましては、これ毎年、この時期にお願いしている、いわゆる事務経費につきましての繰越しの部分につきましてでございまして、恐らく特に何もそういう予定もしないような事故の案件で、来年度まで繰越して事務費を支払うようなものでもなければ、例年の実績なしで使っている、繰越しについては使っていないといいますか、年度内で全部執行できているものでございます。
以上でございます。
69: ◯中島委員
はい、ありがとうございます。
そうしましたら、この「京の食・観光」応援事業費のこの金額については、私の理解ができていないのかあれなのですけれども、ランチクーポンとかというのはもう入っていないということなのですか。今の説明だと。
70: ◯山本観光室長
繰越しの額につきましては、先ほど言いました22億円がそのまま乗っておりますので、観光室所管の部分だけでございます。
以上でございます。
71: ◯中島委員
はい、ありがとうございます。分かりました。
そうしましたら、先ほど林委員のお話ともかぶってくるのですけれども、またまん延防止等の重点措置で、コロナの状況だとかがこの先見えないという中で、様々な施策を打っていただくと思いますので、段階的にいろんなことを考えられているかと思いますけれども、しっかり予算を使っていただきまして、事業者の皆さんが潤うように考えていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
以上です。
72: ◯森口副委員長
はい、すみません。それでは、1点だけ教えていただきたいと思います。財産の無償貸付けの件です。第43号議案の丹後王国食のみやこの関係です。
財産の無償貸付けそのものというよりも、その貸付けが今回更新されるという中で、実はちょうどこの間、地元で京丹後市の市会議員さんとしゃべっていましたら、京丹後市のほうの所有分の長いこと放ったらかしになっていた王国タワーを取り壊して、いわゆる収益事業としてのスケートボード場をやるというようなお話を少し聞かせていただきました。その中で、財団ができてからもう20年以上たつ中で、今回またこれから5年間貸し付けるということなんですけれども、そろそろ本当に、所管が農林ということもあるんですけれども、この施設の在り方だとか、それから今後の方向性みたいなのもどこかのタイミングで見ていく必要があるんじゃないかなということを思っています。利活用できていない面積というのも結構ありますし、近隣のフルーツなんかでもできた当時とは随分状況も変わってきております。
その中で、今回の無償貸付けの延長に当たって、何かその辺りの議論というのがありましたら教えていただけますでしょうか。
73: ◯田淵経営支援・担い手育成課長
丹後王国「食のみやこ」の普通財産の無償貸付けの件でございます。
この5年間の貸付けに当たりましては、これまで平成17年にリニューアルオープンをしておりまして、実際のところ、このコロナでこの2年間については入園者等が減っておる状況でございます。そういう中でも財団さん、あるいは各テナントさんと、この丹後の観光、地域振興などを守るためにということで、丹後にあります海の京都DMOさんや丹後の観光公社さんと一緒になって、やはり地域の事業者さんを守るための拠点として、よりこの施設を有効活用していこうと、特に厳しいからこそ、そういう話が出されております。
そういう中では、リニューアルをしたということもございますので、引き続きまして、この5年間につきましては、この財団のほうに貸付けをしながら、ただやはりコロナのこの後、逆に広大な施設で、このまん延防止措置が出るまでは非常に家族連れ、車で来園をされる方が非常に多くいらっしゃいましたので、その丹後の拠点として、より一層頑張っていこうということでございます。
また、お話がありました京丹後市さんとも、いかに有効活用していこうかという中で、タワーの除却も含めて今回議論がされておるということも存じておりますので、何とか一緒になって取り組んでいこうとしております。
以上でございます。
74: ◯森口副委員長
はい、ありがとうございます。なかなかこういう切れ目のタイミングでないと、そういう議論というのができないのかなというふうに思っておりますし、たまたまちょっと京丹後市の持分で新しい動きがあったということですので、非常に地元としてはありがたい施設でありますし、実際、集客も非常に頑張っていただいているというふうに理解をしています。何とかより一層、地方回帰の拠点になるような形で活用していただきたいというふうに思っておりますので、お願いを申し上げまして終わりたいと思います。
ありがとうございました。
75: 4 閉 会
中村委員長から閉会宣告が行われた。
-以 上-
発言が指定されていません。 ↑ ページの先頭へ...