山梨県議会 2022-12-01
令和4年12月定例会(第6号) 本文
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梨監第千二号─一
令和四年十二月十四日
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
山梨県監査委員 中 澤 和 樹
同 小 泉 久 司
同 土 橋 亨
同 水 岸 富 美 男
住民監査請求に係る請求の要旨について(通知)
地方自治法(昭和二十二年法律第六十七号)第二百四十二条第一項の規定による請求が令和四年十二月八日にあったので、地方自治法第二百四十二条第三項の規定により、請求の要旨を次のとおり通知します。
(請求の要旨)
令和四(二〇二二)年十二月五日(月)の山日(山梨日日)新聞朝刊第二面の記事によれば、山梨県知事は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の行事に祝電を打ったことがあると記されています。
仮に、この祝電が知事交際費などの公費をもって行われたとすれば、上記団体の性格から判断して、支出すべきではない費用となります。
監査委員におかれましては、この支出が公費かどうかを精査し、公費の場合には知事に弁償させる措置を行うべく請求します。
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2
◯議長(
久保田松幸君)次に、会議規則第七十六条の規定に基づき、各常任委員長から、第百八十八号議案ないし第二百三十一号議案及び承第五号議案にかかわる審査の結果について、お手元に配付の委員会報告書のとおり提出がありました。
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総 務 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌────────┬──────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├────────┼──────────────────────────────────┼─────┤
│ │ │ │
│ 第百八十八号 │山梨県犯罪被害者等支援条例制定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百八十九号 │山梨県個人情報の保護に関する法律施行条例制定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百九十号 │山梨県知事、副知事、公営企業の管理者、教育長及び常勤監査委員の通勤手│ │
│ │ │ │
│ │当及び期末手当支給条例及び山梨県特別職の秘書の職の指定等に関する条例│ │
│ │ │ │
│ │中改正の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百九十一号 │山梨県議会議員の議員報酬及び費用弁償等に関する条例中改正の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百九十二号 │山梨県職員給与条例及び山梨県一般職の任期付研究員及び任期付職員の採用│ │
│ │ │ │
│ │等に関する条例中改正の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百九十四号 │山梨県警察職員給与条例及び山梨県一般職の任期付研究員及び任期付職員の│ │
│ │ │ │
│ │採用等に関する条例中改正の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百九十六号 │令和四年度山梨県一般会計補正予算第一条第一項歳入歳出予算の補正額及び│ │
│ │ │ │
│ │歳入歳出予算の総額並びに同条第二項歳入各款及び歳出中総務委員会関係の│ │
│ │ │ │
│ │もの、第二条繰越明許費の補正中総務委員会関係のもの、第三条債務負担行│ │
│ │ │ │
│ │為の補正中総務委員会関係のもの並びに第四条地方債の補正 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百九十八号 │令和四年度山梨県集中管理特別会計補正予算 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百一号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百二号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百三号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百四号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百五号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百三十号 │当せん金付証票発売の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 承第五号 │令和四年度山梨県一般会計補正予算第一条第一項歳入歳出予算の補正額及び│ │
│ │ │ │
│ │歳入歳出予算の総額並びに同条第二項歳入各款 │ 承 認 │
│ │ │ │
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令和四年十二月十三日
総務委員長 卯 月 政 人
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
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教 育 厚 生 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌────────┬──────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├────────┼──────────────────────────────────┼─────┤
│ │ │ │
│ 第百九十三号 │山梨県学校職員給与条例及び山梨県一般職の任期付研究員及び任期付職員の│ │
│ │ │ │
│ │採用等に関する条例中改正の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百九十五号 │山梨県立介護実習普及センター設置及び管理条例廃止の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百九十六号 │令和四年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中教育厚生委員会関係│ │
│ │ │ │
│ │のもの、第二条繰越明許費の補正中教育厚生委員会関係のもの及び第三条債│ │
│ │ │ │
│ │務負担行為の補正中教育厚生委員会関係のもの │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百六号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百七号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百二十七号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百二十八号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百二十九号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 承第五号 │令和四年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出各款 │ 承 認 │
│ │ │ │
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令和四年十二月十二日
教育厚生委員長 乙 黒 泰 樹
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
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農 政 産 業 観 光 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌────────┬──────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├────────┼──────────────────────────────────┼─────┤
│ │ │ │
│ 第百九十六号 │令和四年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中農政産業観光委員会│ │
│ │ │ │
│ │関係のもの、第二条繰越明許費の補正中農政産業観光委員会関係のもの及び│ │
│ │ │ │
│ │第三条債務負担行為の補正中農政産業観光委員会関係のもの │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百九十九号 │令和四年度山梨県営電気事業会計補正予算 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百十一号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百十二号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百十三号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百十四号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百十五号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百十六号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百十七号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百十八号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百二十六号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
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令和四年十二月十三日
農政産業観光委員長 清 水 喜 美 男
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
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土木森林環境委員会報告書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌────────┬──────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├────────┼──────────────────────────────────┼─────┤
│ │ │ │
│ 第百九十六号 │令和四年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中土木森林環境委員会│ │
│ │ │ │
│ │関係のもの、第二条繰越明許費の補正中土木森林環境委員会関係のもの及び│ │
│ │ │ │
│ │第三条債務負担行為の補正中土木森林環境委員会関係のもの │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第百九十七号 │令和四年度山梨県恩賜県有財産特別会計補正予算 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百号 │契約締結の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百八号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百九号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百十号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百十九号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百二十号 │指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百二十一号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百二十二号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百二十三号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百二十四号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百二十五号│指定管理者の指定の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百三十一号│山梨県道路公社が行う有料道路の料金の変更に関する同意の件 │ 可 決 │
│ │ │ │
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令和四年十二月十二日
土木森林環境委員長 大 久 保 俊 雄
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
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3
◯議長(
久保田松幸君)次に、会議規則第七十四条の規定に基づき、各常任委員長及び議会運営委員長から、閉会中の継続審査申出書について、お手元に配付のとおり提出がありました。
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閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 請願 核兵器禁止条約の日本政府の署名と批准を求める意見書採択について
2 請願 国に対し「消費税率五%への引き下げを求める意見書」の提出を求めることについて
3 請願
選択的夫婦別姓の導入など、一日も早い
民法改正を求める意見書を国へ提出することについて
4 請願 「桜を見る会」の疑惑解明のため徹底審議を求める意見を提出することを要望することについて
5 請願 「学生に対する支援の抜本的な充実を求める意見書」の採択を求めることについて
6 請願 沖縄戦戦没者の遺骨等を含む土砂を埋め立てに使用しないよう求めることについて
7 請願 米軍による山梨県上空での空中給油訓練を行わないことを求める意見書の提出について
8 総合計画について
9 国際戦略について
10 県民生活の安定対策について
11 男女共同参画及び共生社会について
12 北富士演習場対策について
13 土地対策について
14 防災対策について
15 県民協働について
16 県の行政機構及び人事管理について
17 県税の賦課徴収について
18 公有財産の管理及び運用について
19 私学・科学振興対策について
20 市町村に対する技術的助言について
21 リニア中央新幹線について
22 スポーツの振興対策について
23 警察の施設、装備及び活動状況について
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
令和四年十二月十三日
総務委員長 卯 月 政 人
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
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閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 請願 公立・公的病院の「再編・統合」に反対し、山梨県の地域医療の拡充の意見書採択を求めることにつ
いて
2 請願 「すべてのケア労働者の大幅賃上げを求める意見書」の採択を求めることについて
3 請願 ゆきとどいた教育を求めることについて
4 感染症対策について
5 福祉対策、社会福祉施設の整備充実及び地域福祉対策について
6 保健衛生対策及び地域医療について
7 子育て支援及び子供の福祉向上について
8 県立学校の管理運営について
9 生涯学習、学校教育及び体育の振興について
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
令和四年十二月十二日
教育厚生委員長 乙 黒 泰 樹
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
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閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 請願 最低賃金の改善と中小企業支援の拡充を求める意見書の採択を求めることについて
2 農業及び水産業の振興対策について
3 成長産業の推進及び商工業の振興対策について
4 労働者の福祉及び雇用対策について
5 観光の振興対策について
6 世界遺産富士山について
7 芸術、文化の振興及び文化財について
8 電気事業、温泉事業及び地域振興事業について
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
令和四年十二月十三日
農政産業観光委員長 清 水 喜 美 男
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
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閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 環境対策及びクリーンエネルギーの推進について
2 林業の振興対策について
3 治山治水事業について
4 県有林野の管理運営対策について
5 道路、橋りょうの新設及び維持管理について
6 河川の管理、改修及びダムの管理並びに砂防事業について
7 都市計画事業及び下水道事業について
8 住宅事業及び建築事業について
9 土木施設災害復旧事業について
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
令和四年十二月十二日
土木森林環境委員長 大 久 保 俊 雄
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
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閉 会 中 継 続 審 査 申 出 書
本委員会は、審査中の左記の事件について、閉会中もなお継続審査を要するものと決定したので、山梨県議会会議規則第七十四条の規定により申し出ます。
記
一 事件
1 議会の運営に関することについて
2 議会の会議規則、委員会条例等に関することについて
3 議長の諮問に関することについて
二 理由 いずれもなお調査検討を要するため
令和四年十二月十六日
議会運営委員長 浅 川 力 三
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
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4
◯議長(
久保田松幸君)次に、知事から、第二百三十二号議案ないし第二百三十四号議案について、お手元に配付のとおり提出がありました。
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5
◯議長(
久保田松幸君)次に、知事から、山梨県国民保護計画の変更について、お手元に配付のとおり報告がありました。
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防危第三千十号
令和四年十二月十四日
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
山梨県知事 長 崎 幸太郎
山梨県国民保護計画の変更について(報告)
山梨県国民保護計画を別添のとおり変更しましたので、武力攻撃事態等における国民の保護のための措置に関する法律(平成十六年法律第百十二号)第三十四条第八項において準用する同条第六項の規定により報告いたします。
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6
◯議長(
久保田松幸君)次に、皆川巖君外九人から、議第十七号議案及び議第十八号議案について、お手元に配付のとおり提出がありました。
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7
◯議長(
久保田松幸君)次に、日程第二、知事提出議案、第二百三十二号議案ないし第二百三十四号議案を議題といたします。
知事から、上程議案に対する提案理由の説明を求めます。知事、
長崎幸太郎君。
(知事
長崎幸太郎君登壇)
8
◯知事(
長崎幸太郎君)本日、提出いたしました案件につきまして御説明申し上げます。
国においては、今月二日に、物価高克服経済再生実現のための総合経済対策を盛り込んだ総額二十八兆九千億円の補正予算が成立いたしました。
本県におきましても、これを最大限活用し、可能な限り早期に経済効果を発現させるため、緊急で必要となる予算を追加提出することといたしました。その内容につきまして、大きく三つの柱で御説明いたします。
まず、第一の柱、物価高騰対策について、これまで以上に踏み込んだ支援策を講じます。
生活が苦しい世帯に向けては、緊急生活支援金として三万円を支給することとし、開会日に予算を御議決いただきましたが、支給開始までの間の生活を支えられるよう、真に支援を必要としている方々に対して、フードバンク山梨を通じた食糧支援を行ってまいります。
企業向けには、省エネ・再エネ設備の導入に対する支援をさらに拡充します。先月十四日から申請の受付を開始しておりますが、商工業・農業については既に予算の上限に到達しており、事業者の皆様から連日多くの要望が寄せられています。このため、冒頭提出分の十六億円の増額に加え、今般さらに十二億円を増額し、総額四十億円を超える補助金を確保することで、エネルギーコスト削減の取り組みを強力に後押ししてまいります。
現在、厳しい経営状況に置かれている中小企業に対しては、新たに新型コロナ物価高騰対応経営再生融資を創設し、資金繰りへの手厚い支援を行います。今年度分として百億円の融資枠を確保するとともに、信用保証料の負担を可能な限り少なくすることで、コロナ対策融資などからの円滑な借り換えや事業再生を進めてまいります。
次に、第二の柱、地域経済の活性化に向けては、観光業を中心に需要喚起を図ります。
グリーン・ゾーン旅割につきましては、十月の開始以降、五十万人を超える方々に御利用をいただいており、本県に大きな経済効果をもたらしています。今般、国の制度改正にあわせ、割引上限額などを見直した上で、来年一月十日に再スタートすることとし、四十一億円余の予算を追加で確保いたします。
また、教育旅行の誘致に向け、一人一泊三千円の補助を行うことにより、来年春以降の需要を早期に取り込んでまいります。
足元の円安は、インバウンドを復活させるチャンスでもあります。本県では、海外からの評価獲得に向け、より上位の認証制度となるグリーン・ゾーンプレミアムを構築し、宿泊施設の認証を開始しております。八月にプレミアム認証を取得した常盤ホテルは、高いレベルの感染対策などが評価され、日本ツーリズム・オブ・ザ・イヤー二〇二二の優秀賞に選出されました。ウイズコロナ時代に付加価値の高いサービスを提供するための先進的な取り組みとして、全国から注目が集まっています。
今月からは外国人富裕層などの利用が見込まれるゴルフ場や高級レストランなどにも対象を拡大し、これにあわせて、認証取得のための機器購入などへの助成を行ってまいります。
最後に、第三の柱、県土強靱化、安全・安心の確保に向けた施策について申し上げます。
公共事業につきましては、国の内情を踏まえ、防災・減災やインフラの老朽化などへの対策として二百三十八億円余の増額を行います。
また、幼稚園・小学校などの送迎用バスへの安全装置の導入、妊婦や子育て家庭に対する伴走型の相談支援と十万円相当の経済的支援を行う市町村への助成に要する経費などを計上しております。
以上の内容をもって編成しました結果、一般会計の補正額は三百四十七億円余であります。何卒よろしく御審議の上、御議決あらんことをお願い申し上げます。
以上です。
9
◯議長(
久保田松幸君)知事の提案理由の説明が終わりました。
暫時休憩いたします。
午後二時二十一分休憩
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午後二時四十分再開議
10
◯議長(
久保田松幸君)休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第二の議事を継続いたします。
これより上程議案に対する質疑に入ります。
この際申し上げます。
議会運営委員会の決定により、質疑の
発言時間は、自民党誠心会及び未来やまなしについては各十分以内、日本共産党については五分以内といたします。
また、再質疑及び関連質疑は行わないことといたします。御了承願います。
発言の通告がありますので、順次
発言を許します。
まず、初めに志村直毅君の
発言を許します。志村直毅君。
(志村直毅君登壇)
11
◯志村直毅君 自民党誠心会を代表して、追加提案されました補正予算案について幾つかお伺いします。
まず、生活困窮世帯に対する緊急食料支援についてであります。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が長期化しており、休業や失業等による収入の減少から多くの世帯において日常生活に大きな影響が出ているものと承知しております。
さらに、生活に欠かせない電気・ガスなどのエネルギーや食料品の価格が著しく高騰しており、その影響を大きく受ける低所得世帯の生活はより一層厳しさを増しております。
こうした状況を踏まえ、県から急激な物価高騰の影響を緩和し、低所得世帯の生活の安定を図るため、緊急的な支援策として本議会の開会日に再度の給付金の支給に向けた予算が計上され、可決されたところであります。
現在、県では来月下旬の支給開始に向けて急ピッチで準備を進めているとのことですが、低所得世帯の生活を守るため速やかな支給を望むところであります。
一方、給付金の対象世帯の中には日々の生活に困窮する世帯があり、県内で食料支援を行うNPO法人には次のような声が寄せられていると伺っております。「コロナで収入が減っているにもかかわらず、度重なる値上げで家族の食費がいっぱいいっぱいです」「子供が風邪にかかり、休みがふえてしまい収入が減ってしまった。おむつ、食事、衣類の購入が大変です」新型コロナの感染が確認されて以降三年近くの間、こうした支援を求める声はふえ続け、このNPO法人では、これまでも多くの世帯を支援しており、この冬も食料支援の要望が寄せられているとのことですが、年の瀬を迎え、さらに生活が苦しくなっているものと大いに危惧しているところです。
本日、支援金支給までの緊急的な対策として、生活困窮世帯に対する食料支援の事業が提案されました。食料支援は、生活困窮世帯にとって新たな年に希望をつなぐ誠に有意義な施策であると考えます。
そこで、今回の緊急食料支援の狙いや具体的な内容について伺います。
次に、中小企業への金融支援について伺います。
県では令和二年五月から約一年間、コロナ禍における売上高減少に伴う資金繰り支援策として、実質無利子、無担保の新型コロナウイルス感染症対策関係融資、いわゆるゼロゼロ融資を実施しました。このゼロゼロ融資の実績は、融資件数約一万二千件、融資額は一千八百七十九億円を超えるなど、多くの事業者の資金繰りを支え、事業の継続に大きな役割を果たしてきたと評価しております。
しかし、来年夏にはこの融資の据置期間が終了し、元金の返済が始まる事業者の数はピークを迎えると見込まれます今、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う売上げの減少や原材料・エネルギー価格の高騰により、多くの事業者が資金繰りに不安を抱いています。
十一月に政府が発表した月例経済報告においても先行きについて、ウイズコロナのもとで各種政策の効果もあって景気が持ち直していくことが期待される一方で、世界的な金融引き締め等が続く中、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクとなるとともに、物価上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があるとしており、予断を許さない状況にあります。
また、事業者の皆様からは、「当初の計画どおりに返済できるか不安である」「事業の継続に当たっては経営改善を図るための新たな借り入れも考えたい」といった御意見が聞かれており、こうした中、今後、据置期間が終了し、元金の返済が始まる事業者等に対して金融支援を行っていくことが大変重要であると考えます。
国においては、物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策を財政的に裏づける令和四年度第二次補正予算が成立したところですが、県においても追加提案された補正予算案に新たな借りかえ融資制度、新型コロナ物価高騰対応経営再生融資を創設することが盛り込まれており、事業者の資金繰りや事業継続の支援につながるものと大変期待しております。
そこで、この制度を通じて具体的にどのような支援を行うのか、また新たな融資制度が目指している方向はどのようなものか、あわせて伺います。
最後に、出産・子育て応援事業について伺います。
妊娠、出産、子育ては、本来人生の中で最も幸福を感じることが多い時期でありますが、一方で核家族化が進み、地域のつながりも希薄となる中で、産前産後の心身ともに不安定な時期に家族の支援も十分に得られず孤立感を抱える妊産婦の方も、ふえているとの指摘がされております。
また、近年、新型コロナウイルス感染症により人との交流の機会も制限され、不安や孤立感を抱えながら出産の日を迎える妊産婦も増加しているとの懸念もされており、安心して妊娠、出産、子育てができる支援体制を整備する必要性は、ますます高まっているものと感じます。
このような状況の中、国では令和四年度第二次補正予算において、物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策の一つとして、出産・子育て応援交付金を創設しております。この交付金事業には、伴走型相談支援と経済型支援の二つがあり、その実施主体は市町村となりますが、妊娠の段階からの保健師等による面談や継続的な情報発信等を通じて必要な支援につなぐ伴走型相談支援の充実を図るとともに、妊娠や出産の届出を行った妊婦等に対し、出産準備や子育てに使えるクーポンなど計十万円相当の経済的支援が一体として行われるものと承知しております。
市町村においては、これまでも子育て世代包括支援センターなどにおいて保健師による相談、訪問、妊産婦健診、乳幼児健診などさまざまな母子保健サービスを妊産婦や子育て家庭に提供しております。交付金事業についても、これらの母子保健サービスと連動させながら、妊産婦や子育て家庭の不安や負担、孤立感を軽減し、安心して妊娠、出産、子育てができる環境の充実につながる取り組みとしていくことが重要だと考えます。
そこで、本事業の実施主体である市町村が確実にこの交付金事業を活用するとともに、妊産婦や子育て家庭にとって効果的な支援となるよう、県ではどのように取り組むのか伺います。
質問の結びに一言申し上げます。
私は、これまで足かけ十五年、市議会議員、県議会議員として、みずからのために計らうことなく是々非々の姿勢を貫いて活動する、その一心を持って議員活動に取り組んでまいりました。
県民の皆様の声を受けとめ、そしゃくし、県政に反映していく、その原点は常に現場に足を運び現場の声を聞く、そして現場の思いが伝わる政治であり行政でなければならないと肝に銘じてきました。
よもや政治家が声を上げる県民の思いや女性たちの行動を、基本的人権を乗り越えるような言動によって阻害するかのようなことがあってはならないし、補助金を受けていることで事前に言動を制約するようなことがあってはならないと思っています。
私は、年内をもって議員活動を離れることになりますが、胸を張って子供たちに真っすぐな政治を示せるよう全力を尽くしてまいる所存です。
克己復礼を旨として、志を同じくする自民党誠心会の議員の皆様を初め、県議会議員の皆様、県職員の皆様、そして何よりお導きいただいた県民の皆様には大変お世話になりました。この場をお借りして衷心より感謝を申し上げ、追加提案に対する質疑を終わります。
御清聴、ありがとうございました。
12
◯議長(
久保田松幸君)志村直毅君の質疑が終わりました。
これより当局の答弁を求めます。福祉保健部長、
成島春仁君。
(福祉保健部長
成島春仁君登壇)
13
◯福祉保健部長(
成島春仁君)志村議員の生活困窮世帯に対する緊急食料支援についての御質問にお答えします。
開会日に御議決いただきました緊急生活支援金につきましては、十分に周知期間を確保するため、支給開始は一月下旬以降とならざるを得ないところであります。
しかしながら、食料品の調達も困難を来しているような世帯につきましては、支給開始までの間の生活を支えていく必要があります。
このため、多くの食料支援の実績があるフードバンク山梨と連携し、年内に米やレトルト食品などの食料が届くよう支援することといたしました。
なお、支援の対象は、真に支援を必要とする約二千世帯を想定しております。
以上でございます。
14
◯議長(
久保田松幸君)子育て支援局長、
小田切三男君。
(子育て支援局長
小田切三男君登壇)
15
◯子育て支援局長(
小田切三男君)志村議員の出産・子育て応援事業についての御質問にお答えします。
県では、本事業による支援をできるだけ早期に対象者に届けるため、国から積極的に情報を収集し、逐次、市町村に提供・助言することで、全市町村において事業化できるよう後押しを進めているところです。
新たな伴走型支援については、ニーズに寄り添った効果的な支援となるよう、既存の事業や支援サービスとの組み合わせの好事例を提示してまいります。
また、経済的支援については、クーポンの配布など実施方法は市町村の判断となりますが、宿泊型産後ケアなどの利用を市町村とともに推奨していきます。
以上でございます。
16
◯議長(
久保田松幸君)産業労働部長、
山本盛次君。
(産業労働部長
山本盛次君登壇)
17
◯産業労働部長(
山本盛次君)志村議員の中小企業への金融支援についての御質問にお答えします。
これから返済開始のピークを迎えるコロナ対策融資などからの借りかえに加え、新たな資金需要にも対応する伴走支援型の融資制度を創設いたします。
この融資制度では、借入限度額をコロナ対策融資の上限を超える一億円に設定するとともに、利率は低利の一・六%といたしました。
また、保証料率も低水準に設定しており、コロナ関連融資からの借換えを行う部分につきましては、さらに保証料の二分の一を県が補助いたします。
この融資制度により、原材料価格の高騰や円安など厳しい経営環境の中、中小企業の資金繰りや事業再生、再チャレンジを支援してまいります。
以上でございます。
18
◯議長(
久保田松幸君)当局の答弁が終わりました。
以上で、志村直毅君の質疑を打ち切ります。
次に、山田七穂君の
発言を許します。山田七穂君。
(山田七穂君登壇)
19
◯山田七穂君 未来やまなしを代表し、追加提案されました、やまなしグリーン・ゾーンプレミアム認証取得支援事業費補助金に係る補正予算案についてお伺いします。
知事は、新型コロナウイルス感染症拡大初期であった一昨年五月、感染防止対策と経済活動の両立を図る方策として、グリーン・ゾーン認証制度を打ち出しました。このグリーン・ゾーン認証制度は全国的にも注目を集め、ニュースなどで頻繁に取り上げられたことは記憶に新しいところであります。
その際、知事も、みずから積極的にテレビに出演するなどアピールに努めてまいりました。
その結果、今では全ての都道府県で同様の仕組みが導入され、県内の飲食店や宿泊施設のほとんどが認証施設となるなど広く普及したことによって、山梨県全体が感染症に対し安全・安心であるというイメージが定着した効果は非常に大きいと考えます。
例えば、令和二年度の中学校修学旅行先ランキングでは、本県が京都府に次いで全国二位に急上昇いたしました。このことからも、グリーン・ゾーン認証制度は感染防止対策だけではなく、経済、観光面においても大きな効果を上げることが明らかとなりました。
一方で、山梨県の観光が完全に復活を遂げるためには、今後のインバウンドの本格的な再開を見据え、山梨県が魅力的な旅行先として多くの海外観光客に選ばれることが重要であります。
特に、さきの日本政府観光局の調査をもとにした国の推計によりますと、富裕層は人数としては一%にすぎませんが、消費額で見ますと一一・五%を占めていたことが報告されており、富裕層の呼び込みに力を入れることは非常に重要であると考えます。
こうした中、県では国際衛生基準の対策項目など、認証基準に反映した宿泊事業者向けの上位認証である、やまなしグリーン・ゾーンプレミアムを構築し、この八月二十九日に三施設を認証したものと承知しております。
現行のグリーン・ゾーン認証制度により、県内では会食によるクラスターの発生を抑え込むなど、感染防止対策は十分に担保されていると思います。その上で、ウイズコロナ・アフターコロナを見据えた国際競争を優位に戦うためには、感染防止対策と経済活動を維持しつつ、インバウンドの本格的再開に向けて、グリーン・ゾーンプレミアム認証を多くの施設に取得してもらうことが必要だと考えます。
そこで、今回追加提案されました事業の狙いと具体的な内容についてお伺いします。
以上で私の質問を終わります。
20
◯議長(
久保田松幸君)山田七穂君の質疑が終わりました。
これより当局の答弁を求めます。感染症対策統轄官、
小島良一君。
(感染症対策統轄官
小島良一君登壇)
21
◯感染症対策統轄官(
小島良一君)山田議員のやまなしグリーン・ゾーンプレミアム認証取得支援事業費補助金についての御質問にお答えいたします。
新型コロナを乗り越え、本県経済を力強く回復させていくには、海外から多くの観光客を取り込み、高付加価値化による収益性向上を図っていくことが重要であります。
このため県では、グリーン・ゾーンプレミアム認証制度を構築し、これまでも認証基準を満たすための機器の購入や対策に要する経費の四分の三、一施設当たり三百万円を限度に補助してまいりました。
この補助制度は宿泊施設を対象としたものであり、この制度を利用して、これまでに三施設が認証を取得し、さらに四施設が取得に向け準備を進めているところであります。
今回の追加補正では、宿泊施設に加え、新たに外国人富裕層の利用が見込まれるゴルフ場、高級レストランなどにも対象を拡大することとし、そのために必要となる十分な予算を新たに計上したものであります。
これにより地域を代表する施設に認証を取得していただき、ハイクオリティかつ安心・安全な山梨ブランドの価値を一層高め、海外の富裕層を呼び込むことで、本県経済の回復を強力に推進してまいります。
以上でございます。
22
◯議長(
久保田松幸君)当局の答弁が終わりました。
以上で山田七穂君の質疑を打ち切ります。
次に、小越智子さんの
発言を許します。小越智子さん。
(小越智子君登壇)
23
◯小越智子君 追加の補正予算の質疑を行います。
十四日発表された十二月の日銀短観は代表的指標である大企業製造業の業況判断係数、DIが四期連続で悪化しました。資源価格の高騰と円安による原材料価格の上昇の長期化で、仕入れ価格が高騰していることが影響しています。
総務省の家計調査によると、十月の二人以上の食料支出は前年同月で五・八%増であったものの、実質では〇・四%の減少でした。食費を切り詰めても、物価高騰が家計を苦しくさせています。電気代の値上がりは政府が支援を発表しましたが、来年度さらに負担増になると予想されています。
国の補正予算は、地方自治体が物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策の事業や独自の地域活性化対策を円滑に実施できるよう、地方交付税を増額しました。
また、新型コロナウイルス感染症対応地方創生臨時交付金を七千五百億円増額しました。
今回の追加の補正予算は、臨時交付金の県への配分額がまだ提示されていないため、地方交付税三十六億円によって編成したと聞いておりますが、臨時交付金を見込んでの編成とならなかったのはなぜですか。二月議会を待ってからでは対策が遅くなるのではありませんか。
事業予算額について、きのうまで全く説明されず、本日ようやく配付された予算書で、地方交付税は三十六億円交付のうち二十六億円しか充当されておりません。
いずれ配分される地方創生臨時交付金の推奨メニューには、再度、医療・介護・保育施設、障害福祉サービス施設のエネルギー、食料品の高騰分支援が提示されています。しかし、今回の追加の補正予算にもありません。改めて、追加の補正予算の考え方について伺います。
商工業振興資金貸付金について伺います。
コロナ禍での融資の返済が近づき、業種によっては返済に不安があり、借り換えに対応できる新規融資制度の創設に予算計上されています。現在の県内経済の状況をどう捉えて、今回の制度を構築したのか。また、この時期の制度創設の狙いと制度の具体的内容について伺います。
次に、やまなしグリーン・ゾーンプレミアム認証取得支援事業費補助金について伺います。
海外富裕層から選ばれる県となるための認証基準に対応した機器購入の事業者支援とありますが、海外富裕層とはどの程度の所得階層で、どのような国を想定しているのですか。認証基準とは具体的にはどういうもので、プレミアム認証基準に対応した機器とは、具体的にはどのようなものですか。支援金額と想定している支援件数について伺います。
既に、事業所はコロナ対応の機器は購入しています。認証基準を取得すれば、どのような事業者でも支援が得られるのか伺います。コロナ対策のグリーン・ゾーン認証は全ての人のために等しくあるべきだと思いますが、海外富裕層だけ特別にすることはなぜですか。
次に、県有施設電気料金高騰緊急対応費について伺います。
県庁舎、出先機関、高校などの県立の施設や指定管理施設の電気代高騰分を補填するものであり、現状維持に補填し、単なる減収補填を行うことは、当然のことと思います。この時期に実施する理由と財源、金額について伺います。
電気代高騰の補填は、医療や介護や保育などの施設の場合、収入は報酬単価で決められており、新たな収入増は見込めません。経営努力として電気代をこれ以上節約することは、命や健康に直結する施設にとっては不可能であり、電気代の高騰の負担は深刻な事態です。なぜ、この時期に補填が県有施設だけなのか伺います。
以上です。
24
◯議長(
久保田松幸君)小越智子さんの質疑が終わりました。
これより当局の答弁を求めます。総務部長、
市川康雄君。
(総務部長
市川康雄君登壇)
25
◯総務部長(
市川康雄君)小越議員の御質問にお答えします。
まず、補正予算の考え方についてであります。今般、国の第二次補正予算の成立を受け、緊急で必要となる予算を確保することとし、国庫補助事業のうち詳細が判明した事業や本県独自の物価高騰対策、地域経済の活性化策などに要する経費を計上しております。
国において増額された地方創生臨時交付金につきましては、現時点では、県単独事業に充当できる額が示されていないため、活用は困難でございます。
次に、県有施設電気料金高騰緊急対応費についてであります。
現在のペースで電気料金が上昇し続けた場合、多くの県有施設におきましては、二月補正予算の編成前に、既定予算が不足することが判明しました。このため今回、増額補正を行うこととし、県全体で六億円余を全額一般財源で計上しております。
あくまで行政サービスを継続的に提供するため、施設の設置者として必要な予算を確保するものでありまして、政策的に補填を行うといった類いのものではございません。
なお、医療機関や高齢者施設などに対しましては、県といたしまして、省エネ・再エネ設備の導入による中長期的なエネルギーコストの削減を支援しているところでございます。
以上でございます。
26
◯議長(
久保田松幸君)感染症対策統轄官、
小島良一君。
(感染症対策統轄官
小島良一君登壇)
27
◯感染症対策統轄官(
小島良一君)小越議員のやまなしグリーン・ゾーンプレミアム認証取得支援事業費補助金についての御質問にお答えいたします。
海外富裕層は、国では一回の来日で百万円以上を消費する訪日客と定義し、本事業も同様の訪日客を想定しております。なお、特定の国は想定していません。
認証基準は従来の対策に加え、第三者機関で効果が証明された機器の導入などハード面の対策と、清掃手順書の作成などソフト面の対策八項目で構成しております。
今回の追加補正では一施設当たり三百万円を限度に三十五施設に対する支援を予定しており、認証基準を満たした施設に等しく支援を行うものであります。これらの施設が地域の牽引役となり、海外富裕層を初め、国内外の多くの観光客を誘客し、経済回復の効果を地域全体に広げてまいります。
以上でございます。
28
◯議長(
久保田松幸君)産業労働部長、
山本盛次君。
(産業労働部長
山本盛次君登壇)
29
◯産業労働部長(
山本盛次君)小越議員の商工業振興資金貸付金についての御質問にお答えします。
新たな融資制度は、原材料価格の高騰や円安など厳しい経営環境の中、コロナ対策融資などからの借り換え需要や事業再生を支援するために創設いたします。この融資制度では、利率や保証料率を低く設定しており、コロナ関連融資からの借り換えを行う部分につきましては、さらに保証料の二分の一を県が補助いたします。
以上でございます。
30
◯議長(
久保田松幸君)当局の答弁が終わりました。
以上で、小越智子さんの質疑を打ち切ります。
これをもって質疑を終結いたします。
───────────────────────────────────────
31
◯議長(
久保田松幸君)次に、議案の付託について申し上げます。
ただいま議題となっております第二百三十二号議案ないし第二百三十四号議案については、お手元に配付の議案付託表(その三)のとおり、各常任委員会に付託いたします。
───────────────────────────────────────
令和四年十二
月定例会
付 託 表(その三)
総務委員会
第二百三十二号 令和四年度山梨県一般会計補正予算第一条第一項歳入歳出予算の補正額及び歳入歳出予算の総
額並びに同条第二項歳入各款及び歳出中総務委員会関係のもの、第三条債務負担行為の補正中
総務委員会関係のもの並びに第四条地方債の補正
教育厚生委員会
第二百三十二号 令和四年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中教育厚生委員会関係のもの、第二条繰
越明許費の補正中教育厚生委員会関係のもの及び第三条債務負担行為の補正中教育厚生委員会
関係のもの
農政産業観光委員会
第二百三十二号 令和四年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中農政産業観光委員会関係のもの、第二
条繰越明許費の補正中農政産業観光委員会関係のもの及び第三条債務負担行為の補正中農政産
業観光委員会関係のもの
土木森林環境委員会
第二百三十二号 令和四年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中土木森林環境委員会関係のもの、第二
条繰越明許費の補正中土木森林環境委員会関係のもの及び第三条債務負担行為の補正中土木森
林環境委員会関係のもの
第二百三十三号 令和四年度山梨県恩賜県有財産特別会計補正予算
第二百三十四号 令和四年度山梨県流域下水道事業会計補正予算
───────────────────────────────────────
32
◯議長(
久保田松幸君)ただいま付託いたしました議案は、本会議休憩中、総務委員会は第一委員会室、教育厚生委員会は第二委員会室、農政産業観光委員会は第三委員会室、土木森林環境委員会は第四委員会室において開催し、審査を願います。
この際申し上げます。
本日の会議の時間は議事の都合により、あらかじめこれを延長いたします。
暫時休憩いたします。
午後三時十分休憩
───────────────────────────────────────
午後四時三十分再開議
33
◯議長(
久保田松幸君)休憩前に引き続き会議を開きます。
日程第三、報告をいたします。
会議規則第七十六条の規定に基づき、各常任委員長から、第二百三十二号議案ないし第二百三十四号議案にかかわる審査の結果について、お手元に配付の委員会報告書のとおり提出がありました。
───────────────────────────────────────
総 務 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌────────┬──────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├────────┼──────────────────────────────────┼─────┤
│ │ │ │
│ 第二百三十二号│令和四年度山梨県一般会計補正予算第一条第一項歳入歳出予算の補正額及び│ │
│ │ │ │
│ │歳入歳出予算の総額並びに同条第二項歳入各款及び歳出中総務委員会関係の│ │
│ │ │ │
│ │もの、第三条債務負担行為の補正中総務委員会関係のもの並びに第四条地方│ │
│ │ │ │
│ │債の補正 │ 可 決 │
│ │ │ │
└────────┴──────────────────────────────────┴─────┘
令和四年十二月十六日
総務委員長 卯 月 政 人
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
───────────────────────────────────────
教 育 厚 生 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌────────┬──────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├────────┼──────────────────────────────────┼─────┤
│ │ │ │
│ 第二百三十二号│令和四年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中教育厚生委員会関係│ │
│ │ │ │
│ │のもの、第二条繰越明許費の補正中教育厚生委員会関係のもの及び第三条債│ │
│ │ │ │
│ │務負担行為の補正中教育厚生委員会関係のもの │ 可 決 │
│ │ │ │
└────────┴──────────────────────────────────┴─────┘
令和四年十二月十六日
教育厚生委員長 乙 黒 泰 樹
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
───────────────────────────────────────
農 政 産 業 観 光 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌────────┬──────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├────────┼──────────────────────────────────┼─────┤
│ │ │ │
│ 第二百三十二号│令和四年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中農政産業観光委員会│ │
│ │ │ │
│ │関係のもの、第二条繰越明許費の補正中農政産業観光委員会関係のもの及び│ │
│ │ │ │
│ │第三条債務負担行為の補正中農政産業観光委員会関係のもの │ 可 決 │
│ │ │ │
└────────┴──────────────────────────────────┴─────┘
令和四年十二月十六日
農政産業観光委員長 清 水 喜 美 男
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
───────────────────────────────────────
土 木 森 林 環 境 委 員 会 報 告 書
本委員会に付託された事件は、審査の結果左記のとおり決定したので、山梨県議会会議規則第七十六条の規定により報告します。
記
┌────────┬──────────────────────────────────┬─────┐
│ 事件の番号 │ 件 名 │審査の結果│
├────────┼──────────────────────────────────┼─────┤
│ │ │ │
│ 第二百三十二号│令和四年度山梨県一般会計補正予算第一条第二項歳出中土木森林環境委員会│ │
│ │ │ │
│ │関係のもの、第二条繰越明許費の補正中土木森林環境委員会関係のもの及び│ │
│ │ │ │
│ │第三条債務負担行為の補正中土木森林環境委員会関係のもの │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百三十三号│令和四年度山梨県恩賜県有財産特別会計補正予算 │ 可 決 │
│ │ │ │
│ 第二百三十四号│令和四年度山梨県流域下水道事業会計補正予算 │ 可 決 │
│ │ │ │
└────────┴──────────────────────────────────┴─────┘
令和四年十二月十六日
土木森林環境委員長 大 久 保 俊 雄
山梨県議会議長 久保田 松 幸 殿
───────────────────────────────────────
34
◯議長(
久保田松幸君)次に、日程第四、知事提出議案、第百八十八号議案ないし第二百三十四号議案及び承第五号議案を一括して議題といたします。
ただいま議題となりました議案の審査の経過並びに結果について、各委員長から報告を求めます。
まず、総務委員長の報告を求めます。
卯月政人君。
(総務委員長
卯月政人君登壇)
35
◯総務委員長(
卯月政人君)総務委員会に付託されました議案の審査の経過並びに結果につきまして、御報告申し上げます。
まず、審査の結果から申し上げますと、お手元に配付の委員会報告書のとおり、いずれも原案のとおり可決すべきもの、また、承認すべきものと決定いたしました。
次に、審査の経過から、主なるものについて、その概要を申し上げます。
まず、第百八十八号議案、山梨県犯罪被害者等支援条例制定の件についてであります。
「協議会の設置は、条例の特徴の一つということであるが、この犯罪被害者支援に関する体制整備はどのような考え方であるか。また、具体的な施策は、支援計画を策定する中で検討していくということであるが、この計画策定に向けてどのような検討を進めていく予定なのか」とただしたのに対し、「犯罪被害者の支援は、被害者がいずれの機関に相談しても、必要な支援が受けられる体制を整備することを基本としている。現在、県警察が事務局をしている犯罪被害者等支援連絡協議会を第九条の協議会に位置づけることを想定している。この組織の構成員となっている、国、県を初め、弁護士会、医師会などの関係機関が、さらに緊密な連携を図ることで、被害者支援の体制を充実させ、被害者に寄り添った支援を行っていく。また、具体的な施策を定めた支援計画については、県弁護士会や関係団体などで構成する計画検討会議を設置した上で、市町村の意見を伺い、速やかに策定する予定となっている」との答弁がありました。
次に、第百九十六号議案、令和四年度山梨県一般会計補正予算のうち、全国知事会議開催費についてであります。
「どのような経緯で、本県が全国知事会議の開催県となったのか。また、開催場所が決まっているのか。決まっているならば、どのような理由で開催場所を決定したのか。さらに、この補正予算は、一千五百万円が計上されているが、どのような経費なのか」とただしたのに対し、「全国知事会議から打診があり、検討の結果、引き受けることとし、本年、七月の全国知事会議において、正式に決定となった。また、開催場所については、夏の八ヶ岳の魅力を改めて全国に発信したいと考え、八ヶ岳地域での開催を予定している。経費の内訳については、参加する方々の宿泊や視察の申込み登録などの作業について、専門業者に委託する経費や視察先へのバスの手配に係る経費、県の魅力を発信するための企画等の経費となっている。これに加え、会議に参加する知事の方々に、郡内織物で製作した公式ウエアを着ていただき、郡内織物をPRしたいと考えており、その公式ウエアの作成経費も含まれている」との答弁がありました。
以上をもちまして、総務委員長の報告といたします。
36
◯議長(
久保田松幸君)総務委員長の報告が終わりました。
次に、教育厚生委員長の報告を求めます。教育厚生委員長、
乙黒泰樹君。
(教育厚生委員長
乙黒泰樹君登壇)
37
◯教育厚生委員長(
乙黒泰樹君)教育厚生委員会に付託されました議案の審査の経過並びに結果につきまして、御報告申し上げます。
まず、審査の結果から申し上げますと、お手元に配付の委員会報告書のとおり、いずれも原案のとおり可決すべきもの、また、承認すべきものと決定いたしました。
次に、審査の経過から、主なるものについて、その概要を申し上げます。
まず、第百九十六号議案、令和四年度山梨県一般会計補正予算のうち、新型コロナウイルス感染症医療提供体制強化事業費についてであります。
「新型コロナウイルス感染者数が高止まりし、インフルエンザとの同時流行が懸念される中、本県の診療・検査医療機関の拡充状況と、全国的に見た水準はどのようになっているのか。また、今後県では、診療・検査医療機関の拡充をどのように進めていくのか」とただしたのに対し、「診療・検査医療機関の数については、県の医師会の協力もあり、新たな参画を強く働きかけている。その結果、十一月末現在で、新たに五十の医療機関が参画し、三百五十五の医療機関を指定している。水準については、本県の診療・検査医療機関の数は、人口十万人当たり四十三・八医療機関であり、全国平均の三十二・五を大きく上回る状況である。今後の診療・検査医療機関の拡充については、年末年始に開業する医療機関に対する支援策や設備整備・検査設備整備の補助金を示しながら、県が後押しをしていく姿勢をしっかりと説明し、新たな参画を促していく」との答弁がありました。
次に、介護福祉総合支援センター整備事業費についてであります。
「改修工事の内容はどのようなものか。また、介護福祉総合支援センターを開設することにより、どのような効果があるのか」とただしたのに対し、「介護福祉総合支援センターについては、介護実習普及センターと山梨県福祉人材センターの機能を統合することとしており、そのため介護実習普及センターの展示室と事務室を改修し、総合窓口や相談ブースを設けるなど、利用者が利用しやすい環境を整備していく。介護事業所に対して、介護ロボットやICTの導入、介護助手制度の促進などの支援を行うことにより、人材の確保、定着を促進していく効果がある。また、センターがハブとなり、介護事業所支援と家族介護者支援を一体的に行うことから、家族介護者の相談内容を事業所と共有でき、その相乗効果によりきめ細かな支援が可能となる」との答弁がありました。
以上をもちまして、教育厚生委員長の報告といたします。
38
◯議長(
久保田松幸君)教育厚生委員長の報告が終わりました。
次に、農政産業観光委員長の報告を求めます。農政産業観光委員長、
清水喜美男君。
(農政産業観光委員長
清水喜美男君登壇)
39
◯農政産業観光委員長(
清水喜美男君)農政産業観光委員会に付託されました議案の審査の経過並びに結果につきまして、御報告申し上げます。
まず、審査の結果から申し上げますと、お手元に配付の委員会報告書のとおり、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、審査の経過から、主なるものについて、その概要を申し上げます。
まず、第百九十六号議案、令和四年度山梨県一般会計補正予算のうち、賃金アップ環境改善事業費補助金についてであります。
「本事業の意図する狙いは何か。また、多くの県内中小企業に活用してもらうため、どのように周知するのか」とただしたのに対し、「本県の産業は主に中小企業が支えているため、中小企業で働く方の所得向上を通じて県内経済を活性化し、物価高騰を乗り越えていくことが重要と考えている。そのため、本事業により賃上げに取り組む中小企業の後押しとなるよう国の基準よりも補助対象事業者を拡大するとともに、企業の収益向上につながる設備投資や人材育成に要する費用を国の制度に上乗せして助成していく。制度の周知に向けては、働き方改革アドバイザーやプロフェッショナル人材戦略拠点マネージャー、さらには、連携する金融機関などがプッシュ型で企業を訪問し、活用について各企業に働きかけていく。また、国の制度の活用や周知も同様に必要であることから、山梨労働局等の関係機関とも連携して制度を周知し、中小企業の賃上げ環境改善に取り組んでいく」との答弁がありました。
次に、インバウンド観光復活プロモーション事業費についてであります。
「ロサンゼルスの旅行博でプロモーションを行う理由は何か。また、事業の効果を高めるため、どのように取り組むのか」とただしたのに対し、「今回出展するロサンゼルスで開催される旅行博LATAS(ラタス)は、全米最大の旅行博で、来場者の多くが富裕層自身や富裕層向けのツアーを取り扱う旅行事業者である。このことから、本県が目指す観光消費額の向上に高い効果があると考えられるため、プロモーションを行うこととした。事業の効果を高めるため、現地旅行会社と連携したPRブースを会場に設置し、山梨ならではの特別な体験を映像化した富裕層向けPR動画を活用するなど、二日間で四十社程度を目標に営業プロモーションを実施する。また、現地で百社を目標にアンケート調査を行い、それ以降の米国向けプロモーションにも応用可能なデータを収集・蓄積することとしている」との答弁がありました。
以上をもちまして、農政産業観光委員長の報告といたします。
40
◯議長(
久保田松幸君)農政産業観光委員長の報告が終わりました。
次に、土木森林環境委員長の報告を求めます。土木森林環境委員長、
大久保俊雄君。
(土木森林環境委員長
大久保俊雄君登壇)
41
◯土木森林環境委員長(
大久保俊雄君)土木森林環境委員会に付託されました議案の審査の経過及び結果につきまして、御報告申し上げます。
まず、審査の結果から申し上げますと、お手元に配付の委員会報告書のとおり、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、審査の経過から主なるものについて、その概要を申し上げます。
まず、第百九十六号議案、令和四年度山梨県一般会計補正予算のうち、盛土規制法に基づく規制区域指定基礎調査事業費についてであります。
「盛土等の崩壊による災害から、県民の生命及び財産を守るためには、早期の法による規制開始が重要である。本事業では、規制区域指定のための基礎調査を行うとのことだが、どのような調査を行うのか。また、基礎調査から規制区域の指定までには、どのようなプロセスを踏むのか」とただしたのに対し、「財産権に対する規制を合理的なものにする観点から、国が示した基礎調査、実施要領に基づき、地形や地質、土地利用、災害履歴等の調査を行い、盛土等に伴う崖崩れや土砂流出により災害が発生するおそれのある区域を特定する。また、規制区域の指定までのプロセスについては、まず、基礎調査では、関係市町村と情報の共有を図るなど連携した調査を実施し、調査完了後に、規制区域案を公表する。その後、地域住民への説明や市町村からの意見を踏まえた上で規制区域を指定し、盛土規制法による規制を開始する」との答弁がありました。
次に、家庭用省エネ機器導入支援事業についてであります。
「家庭では、さまざまな電気製品やガス機器が使用されているが、今回、空調、冷蔵庫、ガス温水器、LED照明機器を対象にしたのはなぜか。また、省エネルギー機器の導入に対し、ポイント等の付与を行うとしているが、このような仕組みにした意図はどのようなものか」とただしたのに対し、「家庭のエネルギー消費量は、給湯と冷暖房で、全体の半分以上を占めていること、電力消費量では、エアコンが全体の一四・七%、冷蔵庫が一四・三%、照明機器が一三・五%となっていることから、省エネ効果のより大きい機器を対象とした。また、本事業の事務は民間企業に委託する予定であり、民間ノウハウを活用した迅速な付与が可能となることや、近年のキャッシュレス決済の進展により、県民の利便性が高まることに加え、付与されたポイント等は食料品や生活必需品の購入など他の消費喚起を促し、地域経済の活性化につながることから、こうした仕組みを取ることとした」との答弁がありました。
以上をもちまして、土木森林環境委員長の報告といたします。
42
◯議長(
久保田松幸君)土木森林環境委員長の報告が終わりました。
これより、各委員長の報告に対する質疑に入ります。質疑はありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)
43
◯議長(
久保田松幸君)質疑を打ち切ります。
これより、討論に入ります。
発言の通告がありますので、順次
発言を許します。
まず、小越智子さんの
発言を許します。小越智子さん。
(小越智子君登壇)
44
◯小越智子君 第百九十六号議案及び最終日に追加提案された第二百三十二号議案、令和四年度山梨県一般会計補正予算に反対の討論を行います。
総務省が発表した十月の消費者物価指数は、生鮮食料品を除く総合指数が前年同月比で三・六%上昇しました。四十年ぶりの高い数値であり、経験したことがない急激な物価上昇になっています。
第百九十六号議案には、知事初め、特別職、議員の期末手当の増額が含まれています。一般職員の給与並びに勤勉手当の増額は賛成ですが、知事の期末手当を取っても年間五百九十万円にもなります。高額所得者である特別職や議員の手当の増は必要ありません。
一方、知事部局、教育委員会、警察を支えている会計年度任用職員に手当の増額がなかったことは不平等なものです。
また、休日・夜間の庁舎の入館管理としてマイナンバーカードによるシステム導入予算はセキュリティーの強化のためとありましたが、現在の暗証番号を頻回に変更することのほうがセキュリティー強化には有効であり、紛失や落としてしまう可能性があるマイナンバーカードでは強化になりません。任意取得であるマイナンバーカードの取得を職員に事実上強制するものであり、反対です。
家庭用の省エネ・再エネ対策として、省エネのエアコンや冷蔵庫を購入するとポイントが付与される十億円が提案されています。電力消費を抑える手立てとして購入を希望する家庭もあると思いますが、エアコンや冷蔵庫を購入することができない家庭には何ら支援がありません。エアコンを買いかえる費用もなく、寒さの中、電気代節約のためにエアコンを切らざるを得ないという実態に寄り添い、直接の電気代高騰支援にするべきです。
第二百三十二号議案には、県有施設の電気代高騰支援約六億円が計上されました。県は設置者として税金で電気代の支援をするのは当然です。しかし、民間事業者は設置者が努力しても財源が出てきません。だからこそ、県立施設だけでなく全ての事業所に支援するべきです。特に、医療機関や介護など福祉施設の収入は国の決められた報酬単価であり、コロナ禍でも利用者が減少し、自己努力で収入をふやすことは困難で、さらに命や健康に直結するため電気節約も限界があります。だからこそ、国が支援の推奨メニューとして再々提示しているのです。医療や福祉施設の電気代高騰を支援しない県の姿勢は、命と暮らしを後回しにする姿勢です。
追加の補正予算第二百三十二号議案は、国の補正予算成立を受けたものです。国は不十分ですが、物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策としています。
山梨県には臨時交付金は配分していなくても増額された地方交付税三十六億円のうち二十六億円しか充当していません。残り十億円をなぜ今すぐに物価高克服に回さないのでしょうか。物価高に生活が直撃されている生活困窮者への支援はフードバンクだけ、それも二千世帯だけ。子ども食堂への支援もありません。事業所には融資の拡大で直接支援はありません。残余の十億円の地方交付税も使い、今すぐ物価高克服に、家庭に、事業所に直接支援をするべきです。
一方で、追加の補正予算にはグリーン・ゾーンプレミアム認証取得支援事業費として、海外富裕層のためにコロナ対策の認証基準をグレードアップし適応したゴルフ場やレストランに、基準に対応する機器購入を支援するものです。しかし、支援金はわずか三十五件分だけ。ワンランク上の上質・快適な環境を海外富裕層に提供するためとしています。上質なコロナ対策は海外富裕層にだけ実施するのではなく、全ての人に等しく対策が実施されるべきものであります。
コロナ対策のための予算や対応が海外富裕層の観光施策となっている異様な状況です。コロナ対策に名を借りた海外富裕層優遇政策であり、反対です。
百九十六号補正予算にも海外富裕層政策があります。誘客プロモーションとして六月議会補正予算のサンフランシスコに続いて、富裕層の多いロサンゼルスの旅行博への出展予算です。海外富裕層が県内に来ることが最優先され、県民が願っている物価高騰対策はあまりに不十分です。県民の暮らしに寄り添わない県政であることを指摘し、反対討論とします。
45
◯議長(
久保田松幸君)次に、杉山肇君の
発言を許します。
(杉山 肇君登壇)
46 ◯杉山 肇君 私は、第百九十六号議案及び第二百三十二号議案、令和四年度山梨県一般会計補正予算について、原案に賛成の立場から討論を行います。
長崎知事は、就任以来、県民の一人一人が豊かさを実感できる山梨の実現に向けて取り組みを進めて来られました。
今回、提出された補正予算は、長引く物価高騰への対策が中心となっておりますが、その内容を見ると、将来にわたって本県に豊かさをもたらすことを意識したものとなっております。
まず、家庭向けには電気料金の節減や自家発電・自家消費を進めるため、省エネ効果の高い家電や太陽光パネル・蓄電池の導入に対して新たに助成が行われます。
また、事業者向けには、施設園芸農業や水産業への支援策が追加されるとともに、幅広い業種で活用できる省エネ・再エネ設備導入加速化補助金が大幅に拡充されます。これは事業期間の延長や要件の緩和とともに予算額を大幅に増額するものであり、事業者の要望や現在の申請状況を踏まえたものとなっております。
本日追加提出された予算を含めると、補助金総額は四十億円を超える規模となっており、これまでにない大胆な投資であると言えます。これらの施策は、いずれも対処療法ではなく、経営体質の強化、すなわち根本治療を目指すものであり、将来にわたって効果が持続し、費用対効果の高い取り組みであると評価いたします。
このほか、追加提出された予算においては、喫緊の課題として幼稚園の送迎バスなどの安全対策に要する経費、防災・減災、県土強靱化を加速するための公共事業が計上されております。
また、観光需要を一層取り込むためのグリーン・ゾーン旅割の延長、教育旅行の誘致策なども時宜を得た取り組みであります。
以上、申し上げたように今回の補正予算は物価高騰など本県が直面している課題に迅速に対応するとともに、将来にわたって本県が発展していくために必要な予算であると認め、賛成討論といたします。
47
◯議長(
久保田松幸君)次に、宮本秀憲君の
発言を許します。宮本秀憲君。
(宮本秀憲君登壇)
48 ◯宮本秀憲君 私は原案に賛成の立場から討論を行います。
長崎知事は停滞から前進へ、そして山梨から日本の未来を切り開くとの信念のもと、この四年間、全力疾走されてきました。中部横断自動車道の百六十三億円の県費負担の大幅削減、小学校一・二年生への二十五人学級の導入、メディカル・デバイス・コリドー構想の推進など、その成果は枚挙にいとまがありません。
長崎知事のもと、この四年間で県政は大きく転換しました。何か起こるのを期待するだけの待ちの県政、過去にとらわれる変化をおそれる守りの県政から脱却し、大きな変化に対応できる、そして課題を捉え、その解決を図る攻めの県政へと転換しました。これまでの県政では考えられないスピード感で、時代の変化に対応できる、何より山梨の未来の糧となる数多くの重要な施策が具現化されました。
新型コロナウイルス感染症への対応は、まさにゼロからのスタートであり、時間と情報が限られる中で数々の決断を迫られたことと思います。宿泊療養施設の開設、グリーン・ゾーン認証制度の創設、CDCの設立。こうした今となっては当たり前の制度も全く先例がない中で知事が先頭に立って切り開いてきました。有事における機動力のある対応は決してボトムアップ型では実現できません。知事の責任と核がある強いリーダーシップに対して議員として一県民として大変心強く感じています。
今回の補正予算についても、将来に向けた付加価値の創造と先手対応という知事の姿勢が強くあらわれた内容となっています。
将来に向けた投資として、事業者・家庭それぞれに対し、省エネ設備の購入や太陽光パネルの設置を行う場合の補助金が計上されています。エネルギー価格の上昇に対し、今さえ乗り切れればよいとするのではなく、将来にわたって効果が持続する対策を進めるべきという知事の考えに私も賛同いたします。
本日追加提案された予算についても先手対応であると言えます。防災・減災やインフラ老朽化などに対応するための公共事業、子供を事故から守るための送迎バスへの安全装置導入などは、いずれも喫緊の課題であり、速やかな実施が不可欠です。
また、生活困窮世帯への食糧支援や事業者の資金繰りを支援するための新たな融資枠の創設など、物価高騰への追加対策も計上されています。
これらの施策は国の補正予算成立後二週間という極めて短期間で成案に至っており、早期に対応が必要な事業を十分に盛り込んだものとなっています。
以上、申し上げましたように、今回の補正予算は我が県が直面するさまざまな課題に対し、迅速かつ将来を見据えた対応を講じ、山梨に豊かさをもたらす予算であると認め、賛成討論といたします。
49
◯議長(
久保田松幸君)以上で討論を打ち切ります。
これより、まず、第百九十号議案、第百九十一号議案、第百九十六号議案、第百九十八号議案及び第二百三十二号議案を一括して起立により採決いたします。
本案に対する各委員長の報告は可決であります。
お諮りいたします。本案は、委員長報告のとおり可決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
50
◯議長(
久保田松幸君)起立多数であります。よって、本案は委員長報告のとおり、可決することに決定いたしました。
次に、第百八十八号議案、第百八十九号議案、第百九十二号議案ないし第百九十五号議案、第百九十七号議案、第百九十九号議案ないし第二百三十一号議案、第二百三十三号議案、第二百三十四号議案及び承第五号議案を一括して採決いたします。
本案に対する各委員長の報告は可決または承認であります。
お諮りいたします。本案は委員長報告のとおり、可決または承認することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
51
◯議長(
久保田松幸君)御異議なしと認めます。よって、本案は委員長報告のとおり、可決または承認することに決定いたしました。
───────────────────────────────────────
52
◯議長(
久保田松幸君)次に、日程第五、議員提出議案議第十七号議案を議題といたします。
お諮りいたします。本案については、会議規則第三十八条第三項の規定に基づき、提出者の説明及び委員会の付託はこれを省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
53
◯議長(
久保田松幸君)御異議なしと認めます。よって、提出者の説明及び委員会の付託はこれを省略することに決定いたしました。
これより、議第十七号議案を採決いたします。
お諮りいたします。本案を原案のとおり決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
54
◯議長(
久保田松幸君)御異議なしと認めます。よって、本案は原案のとおり可決することに決定いたしました。
───────────────────────────────────────
55
◯議長(
久保田松幸君)次に、日程第六、議員提出議案議第十八号議案を議題といたします。
白壁賢一君から上程議案に対する提案理由の説明を求めます。白壁賢一君。
(白壁賢一君登壇)
56 ◯白壁賢一君 今回提出いたしました台湾のCPTPPへの加盟に向けた積極的な支援を求める意見書につきまして、提出者を代表して、その提案理由を御説明いたします。
台湾と我が国は自由、民主主義、基本的人権、法の支配といった基本的価値を共有し、歴史的にも関わりが深く、強い絆で結ばれております。
県議会においては、山梨県日台国際交流促進議員懇話会の設立により、観光や農業分野を通じて交流の促進を図るとともに、山梨県議会・高雄市議会友好交流に係る覚書の締結により、地域間の交流を通して絆を深め、一層緊密な友好関係の推進に取り組んでまいりました。
これまでも県議会による台湾訪問や県のプロモーション活動等により、台湾と本県との間において、桃、ブドウを中心とした県産果実の令和三年の輸出額は約四億六千万円であり、県の果樹輸出額の多くを占める存在となり、今後もさらなる経済、人的交流の拡大が期待されております。
このような関係にある台湾が、昨年九月にCPTPPへの加盟を正式に申請され、これが実現すれば環太平洋地域の経済貿易に活力を与え、さまざまな分野における日台間の協力関係の強化が期待されます。
よって、国においては台湾のCPTPPへの加盟に向け、積極的に支援するよう強く要望するものであります。
議員各位におかれましては、よろしく御賛同を賜りますようお願い申し上げ、提案理由の説明といたします。
57
◯議長(
久保田松幸君)白壁賢一君の提案理由の説明が終わりました。
お諮りいたします。本案については会議規則第三八条第三項の規定に基づき、委員会の付託はこれを省略することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
58
◯議長(
久保田松幸君)御異議なしと認めます。よって、委員会の付託はこれを省略することに決定いたしました。
これより、議第十八号議案を起立により採決いたします。
お諮りいたします。本案は原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。
(賛成者起立)
59
◯議長(
久保田松幸君)起立多数であります。よって、本案は原案のとおり可決することに決定いたしました。
重ねてお諮りいたします。ただいま可決いたしました議員提出議案の条項、字句、数字、その他、整理を要するものについて、その整理を議長に委任願いたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
60
◯議長(
久保田松幸君)御異議なしと認めます。よって、委任の件はお諮りしたとおり決定いたしました。
───────────────────────────────────────
61
◯議長(
久保田松幸君)次に、日程第七、閉会中の継続審査の案件を議題といたします。
お諮りいたします。本件は、各委員長の申し出のとおり、閉会中の継続審査案件として付議することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
62
◯議長(
久保田松幸君)御異議なしと認めます。よって、継続審査案件はお諮りしたとおり決定いたしました。
以上で、本定例会に付議されました案件は全て議了いたしました。
この際申し上げます。知事から任期最終の議会に当たり、挨拶をいたしたい旨の申し出がありましたので、これを受けることといたします。知事、
長崎幸太郎君。
(知事
長崎幸太郎君登壇)
63
◯知事(
長崎幸太郎君)十二月定例県議会の閉会に当たりまして、一言御挨拶申し上げます。
まず、議員各位の御理解と御協力によりまして、提出案件の全てについて原案のとおり御議決をいただきましたことに対し、厚く御礼を申し上げます。
さて、本定例県議会は私にとりまして今任期における最終の議会であります。私は平成三十一年二月の知事就任以来、県民の皆様の御信任にお応えすべく、全力を尽くして県政運営に当たってまいりました。
この間、県議会におかれましても、やまなし子ども条例、山梨県スポーツ推進条例などの政策条例の制定やインバウンド観光などに関する政策提言を初め、県政全般にわたり多大なる御貢献をいただいております。
特に、県民全体の財産である県有地の問題を県民の皆様の目が届くところで、議会の皆様とオープンに議論できたことは大変画期的であったと考えます。
住民訴訟の提起に端を発した県有地問題は、対処を誤れば現在及び将来の山梨県民の大いなる損失につながりかねない重大な問題として立ち現われてまいりました。
長年の慣習に沿って波風を立てず、県民不在のままに特定のものを律するような賃料の取り扱いを続けていくのか、あるいは県民からお預かりしている財産を正しく管理する責務を担う知事として適正な賃料を追求し、県民の皆様への還元を果たしていくのか。私は後者こそ取るべき道であると確信しつつも、この県政の重大な転機に際しましては、まず真っ先に二元代表制の一翼を担う議会としっかりと議論を交わして、山梨県としての意思を定めるべきであり、その上で相手方利害関係者とのコンタクトを図るべきであると考えた次第であります。
この考えのもと、訴訟における和解案をお諮りいたしましたところ、残念ながら御議決いただくには至りませんでした。
しかしながら、執行部と議会との活発な議論があってこそ、放置をしておけば県民の知るところとはならなかったこの県有地問題が白日のもとにさらされ、重要課題として認知されるに至ったわけであります。
この問題に関心をお寄せいただき、熱心に御議論をいただいた全ての議員の皆様に改めて敬意を表しますとともに、感謝を申し上げます。
さらに、議会におかれましては県民のための県有地の貸付及び賃料に関する特別委員会を設置され、ここでも活発な御議論のもと、県民利益最大化の観点から執行部の至らぬ点については是正の御指導をいただくなど、積極的に役割を果たしてこられました。
議論の経過は議事録などを通じて明らかにされておりますので、県民の皆様にとっては県政の重要課題が議論される過程を目の当たりにする大切な機会となりました。
オープンな県政の推進に御尽力を賜りました議員各位に心からの敬意を表し、重ねて感謝を申し上げる次第であります。
以上の点を初め、この四年間の県議会の場における議員各位の山梨県に対する御功績には、まことに大なるものがあり、議会と執行部とが、まさに車の両輪として時に切磋琢磨しながら、ともに県政を前に進めてきた誇るべき年月だったと実感しているところであります。
私はこれからも県議会の皆様と手を携えて、全ての県民の利益を追求し、これを最大化し、そして分かち合う、県民派県政の理想の姿を、ここ山梨において実現してまいる所存であります。
今までお寄せいただきました御厚情に対し、改めて厚く御礼申し上げますとともに、議員の皆様におかれましては、なお一層御自愛の上、御健勝にて新しい年を迎えられますよう、衷心よりお祈り申し上げ御挨拶といたします。
まことにありがとうございました。
64
◯議長(
久保田松幸君)これより、知事在職中の御労苦に対し、議会を代表して、議長から挨拶をいたしたいと思います。
副議長と交代いたします。
(議長、副議長と交代)
65 ◯副議長(古屋雅夫君)議長、
久保田松幸君。
(議長
久保田松幸君登壇)
66
◯議長(
久保田松幸君)長崎知事の任期最終の議会に際しまして、一言御挨拶を申し上げます。
長崎知事におかれましては、平成三十一年二月、県民の大きな期待と力強い支援を得て、県政を担われて以来、四カ年、県民の期待に応えるべく、粉骨砕身の覚悟で県政運営に力を注いでこられました。
ここに改めて、知事のこれまでの御労苦と御功績に対しまして、議会を代表し、深い敬意と感謝の意を表する次第であります。
顧みますと、長崎知事は、「停滞から前進へ」をスローガンに、本県の停滞感、閉塞感が漂う現状を大胆に改革し、豊かさを実感できる山梨県の実現に向け、各般にわたる施策の展開に全力を尽くしてこられました。
まず、就任後わずかな期間で、中部横断自動車道建設費の県負担額の大幅な削減を実現いたしました。これは、知事の卓越した政治手腕と、みずから先頭に立ち、国と交渉する行動力を遺憾なく発揮された長崎県政の第一歩とも言える成果であります。
また、就任二年目の新型コロナ対策では、感染症対策と経済活動を両立させるやまなしグリーン・ゾーン構想を打ち出し、他県に類を見ない先手対応・事前主義の施策を実行しました。特に、グリーン・ゾーン認証制度は、山梨モデルとして全国から評価され、生活と経済が両立できる超感染症社会の移行に向けた、まさに本県の将来を見据えた施策であるといえます。
さらに、重要な公約でありました少人数教育の推進においては、全国初となる小学校一・二年生の二十五人学級の編成を導入し、次代を担う子供たちのきめ細かな教育環境の整備に邁進されております。
そのほか、メディカル・デバイス・コリドー構想や次世代エネルギーシステム研究開発ビレッジの整備など、新たな付加価値を創出する産業の育成に取り組み、本県発展の礎となる産業振興施策を精力的に展開されております。
このような御功績は、常に県民の視点に立ち、県民主役の県政のさらなる前進へと取り組んできた御手腕のたまものであり、知事の将来を見通す高い見識と指導力により、なし遂げられたものであります。
我々県議会といたしましても、これまで知事が目指してきた県民のための県政をしっかりと受けとめ、山梨のさらなる発展になお一層努力をしてまいらなければならないと決意を新たにしたところであります。
知事におかれましては、去る九
月定例会におきまして、明春の知事選挙に再度立候補される決意をされたところであります。引き続き使命の完遂のために全力を尽くされ、所期の目的を達成されますよう祈念申し上げる次第であります。
これから寒さが一段と厳しくなってまいりますが、健康に十分御留意され、本県のさらなる発展のために、なお一層御尽力を賜りますようお願い申し上げますとともに、今任期中の御労苦に対しまして心から感謝の意を表しまして、挨拶とさせていただきます。
67 ◯副議長(古屋雅夫君)議長と交代いたします。
(副議長、議長と交代)
68
◯議長(
久保田松幸君)これをもって、令和四年十二月山梨県議会定例会を閉会いたします。
午後五時十七分閉会
───────────────────────────────────────
69 ◯事務局次長(津田裕美君)令和四年十二月山梨県議会定例会閉会に当たり、議長から御挨拶を申し上げます。
70 ○議長
久保田松幸君の閉会の挨拶
閉会に当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
去る十二月一日に開会されました今定例会も、全て案件を議了し、ここに滞りなく閉会の運びとなりました。これもひとえに、議会運営に対する各位の御協力のたまものと感謝申し上げます。
今定例会におきましては、総額四百二十一億円余の一般会計補正予算案や山梨県犯罪被害者等支援条例案などの審査とあわせ、新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの同時流行の対応やリニア中央新幹線事業の進捗状況と駅周辺の整備など、当面する諸課題について活発な議論が交わされたところであります。
執行部各位におかれましては、本会議及び委員会で提起されました、さまざまな課題や意見について、速やかに県行政に反映されますことを切望いたします。また、議員各位におかれましても、県政の重要課題に向き合い、県民の皆様の負託に応えられるよう、なお一層の御尽力をお願い申し上げます。
十二月定例県議会は本日をもって終了いたしますが、各位におかれましては、健康に十分留意されますとともに、迎えます二〇二三年が、県民の皆様にとりまして、また、議員並びに知事を初め執行部各位にとりまして、希望に満ちた輝かしい年となりますよう御祈念申し上げまして、閉会の挨拶とさせていただきます。
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