千葉県議会 > 2022-10-06 >
令和4年_環境生活警察常任委員会(第1号) 名簿 2022.10.06
令和4年_環境生活警察常任委員会(第1号) 本文 2022.10.06

  • "消費者白書"(/)
ツイート シェア
  1. 千葉県議会 2022-10-06
    令和4年_環境生活警察常任委員会(第1号) 本文 2022.10.06


    取得元: 千葉県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    7 議事の経過概要        ─────────────────────────────        開  会        午前9時59分開会 ◯委員長高橋祐子君) ただいまから環境生活警察常任委員会を開会します。  会議に先立ち申し上げます。  朝日新聞千葉総局ほか15者から、本常任委員会取材のため録音したい旨の願い出があり、千葉県議会委員会傍聴規程第8条の規定により許可しましたので、御了承願います。  また、本委員会の運営について、新型コロナウイルス感染防止対策に引き続き御協力をお願いいたします。なお、傍聴については、一般席の定員を10名とさせていただきましたので、御了承願います。        ─────────────────────────────        会議録署名委員の指名 ◯委員長高橋祐子君) 初めに、千葉県議会委員会条例第24条第1項の規定により、9月定例県議会の会期中に開催する環境生活警察常任委員会会議録署名委員江野澤委員横山委員を指名します。        ─────────────────────────────        付託案件及び審査順序 ◯委員長高橋祐子君) 本委員会に付託された案件は、環境生活部関係が議案2件、警察本部関係が議案1件であります。  なお、審査の順番は、初めに警察本部関係、次に環境生活部関係の審査を行います。        ─────────────────────────────        審査の開始(警察本部関係
    ◯委員長高橋祐子君) これより警察本部関係の審査を行います。        ─────────────────────────────        人事紹介 ◯委員長高橋祐子君) なお、審査に先立ち、さきの人事異動に伴う人事紹介を行います。  警察本部の人事異動について、警察本部長から紹介願います。  田中警察本部長。     (田中警察本部長から、警務部長角広志刑事部捜査第二課長松山有志生活安全部サ     イバー犯罪対策課長丸山篤を委員に紹介) ◯委員長高橋祐子君) 以上で人事紹介を終わります。        ─────────────────────────────        議案の概要説明 ◯委員長高橋祐子君) 初めに、議案の審査を行います。  警察本部長に議案の概要説明を求めます。  また、これからの説明及び答弁等については、全て着席したままでお願いします。  田中警察本部長◯説明者田中警察本部長) 今回御審議いただく案件は、議案1件であります。お手元の警察本部関係常任委員会資料を御覧ください。  議案第1号令和4年度千葉県一般会計補正予算(第2号)であります。これは、総額で3,679万7,000円を減額するもので、その内訳は、人件費で1,888万6,000円、その他で1,791万1,000円、それぞれ減額するものであります。  詳細につきましては、事務担当者から御説明いたします。御審議のほどよろしくお願いいたします。        ─────────────────────────────        議案第1号関係 ◯委員長高橋祐子君) 初めに、議案第1号令和4年度千葉県一般会計補正予算(第2号)を議題といたします。  当局に説明を求めます。  三上会計課長◯説明者三上総務部参事官兼会計課長) 会計課長の三上です。議案第1号について御説明いたします。  お手元の資料をお開きください。資料は、令和4年度千葉県一般会計補正予算(第2号)と題した1表と、議案説明資料警察本部関連部分の抜粋をお配りしておりますが、説明は1表に基づいて行わせていただきます。  1の予算額欄を御覧ください。9月の補正額は総額で3,679万7,000円の減額となっており、その内訳は、人件費で1,888万6,000円の減額、その他で1,791万1,000円の減額となりました。これにより、9月現計予算額は1,441億727万6,000円となりました。  次に、2の主な内容について御説明いたします。1つ目の人件費につきましては、現在の人員構成で所要額を積算し、1,888万6,000円を減額するものです。2つ目のその他につきましては、道路使用調査業務委託などの5事業について、契約額の確定に伴い当初予算で計上されている予算から1,791万1,000円を減額するものです。  3の債務負担行為につきましては、令和5年度に実施する事業のうち、入札手続や履行期間、業務開始に向けた準備などに相当期間を要するため、本年度中に契約を行う必要があるものについて債務負担を設定するものであります。  以上が議案第1号の概要であります。御審議のほど、よろしくお願いいたします。 ◯委員長高橋祐子君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長高橋祐子君) ないようですので、以上で質疑を終結します。  議案第1号は環境生活部も関係するため、同議案の環境生活部の質疑終結後に討論、採決を行いますので、御了承願います。        ─────────────────────────────        その他 ◯委員長高橋祐子君) 次に、その他について御質問がありましたら御発言願います。  三沢副委員長。 ◯三沢 智副委員長 私からは、電話de詐欺についてお伺いします。本年8月末時点における電話de詐欺の認知件数は、昨年同期と比較して大幅に増加しており、1,000万円以上の高額被害も相次いでいるなど、深刻な事態であると聞いております。電話de詐欺の手口は、日々、悪質巧妙化しており、組織的に犯行に及んでいることからも、さらなる被害を防止するとともに、犯人を徹底的に検挙することが求められています。また、被害に歯止めをかけるためには、年末に向けたさらなる対策が必要であると考えます。  そこで2点お伺いします。  1つ、電話de詐欺の検挙状況はどうか。  2つ、電話de詐欺の被害防止のため、年末に向けてどのように取り組んでいくのか。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 松山捜査第二課長。 ◯説明者松山刑事部捜査第二課長) 捜査第二課長の松山です。  本年の電話de詐欺の検挙状況につきましては、8月末現在、検挙件数160件、検挙人員105人であり、令和3年の同期と比べ、検挙件数15件、9%の減少、検挙人員9人、9%の増加となっております。 ◯委員長高橋祐子君) 増田生活安全総務課長◯説明者増田生活安全部参事官生活安全総務課長) 生活安全総務課の増田です。  県警では、現状を踏まえ、本年10月を電話de詐欺被害防止強化月間に設定し、県下全域において広報啓発活動や警戒活動を強化しております。具体的には、高齢者世帯に対する個別訪問、実際の犯人の音声を活用した防犯講話やキャンペーン、そのほか固定電話機対策として、留守番電話設定迷惑電話対策機器の普及促進などに取り組んでおります。さらに、被害多発地域においては、管轄する警察署に県本部捜査員を派遣。捜査体制を強化して、現金等を受け取りに来る、いわゆる受け子等を含む被疑者の検挙対策に取り組むとともに、無人ATMを含む金融機関、コンビニエンスストア等の警戒強化による抑止対策を徹底してまいります。あわせて、関係機関等につきましては、高齢者の方への声かけ、警察への積極的な通報に御協力をいただいているところであります。引き続き年末に向けて県内の被害状況を確認、勘案しながら、関係機関・団体等と連携して、実効ある電話de詐欺被害防止対策を推進してまいります。 ◯委員長高橋祐子君) 三沢副委員長。 ◯三沢 智副委員長 ありがとうございました。年末に向けて関係機関・団体等と連携し、対策を推進していくとの答弁をいただきましたが、年末は電話de詐欺の発生が増加する傾向にあると聞いております。引き続き県民の皆様が安全・安心して暮らすことのできる社会を実現するため、犯人の検挙を徹底していただくとともに、電話de詐欺の被害実態を詳細に分析した上で、創意工夫を凝らした被害防止対策を講じていただくよう要望して終わります。 ◯委員長高橋祐子君) 江野澤委員◯江野澤吉克委員 それでは、交通安全対策についてお伺いします。  先日、9月30日で秋の交通安全運動が終わったわけであります。10月になって、これから暗くなるのが一段と早くなることから、交通事故の増加が懸念されるところであります。そこで、これから年末にかけた3か月間、電話de詐欺が増えていると言いましたけれども、同様に交通安全対策についても積極的に取り組む必要があると、このように考えます。これは9月6日の新聞なんですけれども、産経新聞に、飲酒運転前年同期より上回っていると。飲酒運転がこんな形で新聞報道もありました。  そこで、私から交通安全対策について1点伺います。年末に向けて、交通安全対策についてどのように取り組んでいくのか。よろしくお願いします。 ◯委員長高橋祐子君) 楠原交通総務課長◯説明者楠原交通部参事官交通総務課長) 交通総務課長の楠原であります。  県警では、悲惨な交通事故の根絶を合い言葉に、千葉県警察交通安全緊急対策アクションプランの推進、歩行者保護ゼブラ・ストップの徹底及び高齢者安全対策の強化を交通事故防止対策の3つの柱として年初から推進しているところです。また、例年年末は交通死亡事故が多発する傾向にあることを踏まえ、10月1日から交通死亡事故抑止年末3か月対策として、交通事故の発生実態に基づき、飲酒運転をはじめ横断歩行者等妨害等違反交通指導取締りや、交通事故防止の観点から、目立つ、見せる街頭監視活動を強化しているほか、「キラリアップ☆ちば」のキャッチフレーズによる反射材の普及、着用促進に向けた取組を強力に推進しているところです。特に飲酒運転対策については、交通部飲酒運転取締り強化プロジェクトチームを立ち上げ、取締りを強化しているほか、各警察署においても取締りを継続強化しております。引き続き関係機関・団体と連携しながら、交通安全県ちばの実現に向け、組織の総力を挙げて交通事故防止対策に取り組んでまいります。 ◯委員長高橋祐子君) 江野澤委員◯江野澤吉克委員 ありがとうございました。先月の報道では、昨年、八街の死傷事故があったにもかかわらず、今年上半期、令和4年の1月から6月における飲酒運転による人身事故死亡者数は、いずれも増加しているとのことであります。これから年末にかけて交通死亡事故抑止年末3か月対策として、一丸となって取り組んでいただき、悲惨な交通事故は1件でも多く減るように、交通事故取締りの強化をお願いいたしたいと思います。これから年末を迎えるに当たり、電話de詐欺対策と同様、交通死亡事故防止対策は、どちらも県警最重要課題だと、このように思ってますので、関係機関と連携し、効果的な活動と情報発信をお願いしたいと思います。  以上であります。 ◯委員長高橋祐子君) 小池委員◯小池正昭委員 私のほうから警察官の採用の情勢についてお伺いをしたいと思います。  単純に比較することには無理があるかもしれませんけども、教員の採用試験の競争率が非常に低下しているというのは問題化してます。本県でも同様で、県議会でも本会議でも多数そういった質問がある中なんですが、警察官についても非常に重要な職でありますし、私たち県民の安全・安心、そして県の治安と、また県の発展のためにも、何としても警察官の方には大変お世話にならなきゃいけないんですけど、ここ数年間における本県の警察官の採用の情勢、どうかお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ◯委員長高橋祐子君) 中野警務課長◯説明者中野警務部参事官警務課長) 警務課長の中野でございます。  まず、警察官の採用情勢につきましては、就職適齢人口の減少や民間企業の採用意欲の向上などを背景に、全国的に競争倍率は右肩下がりの傾向が続いているなど、非常に厳しい状況となっております。当県においても例外ではなく、過去5年間の警察官採用試験の応募者数、受験者数は共に減少傾向にあり、平均競争倍率についても、10年前の約7.4倍と比べると約4.3倍まで減少するなど、非常に厳しいものとなっております。 ◯委員長高橋祐子君) 小池委員◯小池正昭委員 ありがとうございました。非常に厳しいということで、単純に数字の低下、数字だけでそれを判断することはできないんですけど、やはり一定の倍率が確保できなければ、当然に優秀な人材が確保できない特殊性がある職種ですので、引き続きそういったところは努力をしながら、優秀な人材獲得のために採用活動をお願いしたいと思いますが、現状の今厳しい採用情勢を踏まえて、採用獲得に向けて取組、どのようにしているのかお伺いしたいと思います。 ◯委員長高橋祐子君) 中野警務課長◯説明者中野警務部参事官警務課長) 採用活動におきましては、千葉県内を中心とした大学、高校、専門学校等への訪問を積極的に行い、各学校の就職担当者等との関係を強化しているほか、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受け、昨年からオンライン説明会を始めるなど、関心のある方が幅広く参加できる取組を行っているところであります。また、受験対象となる若者世代の特性を考慮し、インターネットやSNSを通じた情報発信に力を入れており、令和3年度からは、募集パンフレットに二次元バーコードを掲載し、千葉県警公式ユーチューブで公開している募集活動用動画に直接アクセスできるよう工夫するなど、より視覚的、感覚的に訴えるよう配意しているところであります。
     以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 小池委員◯小池正昭委員 ありがとうございました。引き続き警察官の採用、獲得に向けて取り組んでいただきたいと思います。民間のほうも確かに今、人材不足ということで、いろんな採用活動を活発化してる部分があります。ただ、民間は非常に人材の流動性というか、そういったことが可能なんですけども、やはり警察官という特殊な職種ですので、ぜひ獲得、そして育成というところ、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  最近の、ちょっと残念な、一部警察職員による不適正事案によって、こういったことが採用に悪影響がないようにというふうに思いますし、また、各現場で一生懸命私たちのために働いていただいている警察官の方々の職務、あるいは活動がしづらくならないようにと、そういったところも危惧はします。私としては、先ほど江野澤委員のほうからもありました昨年6月に起きた八街での事故の当時のいろいろな対応だとか、直近ですと松戸市での女児行方不明に関するこれらの捜査関係で、多くの警察官の方々が日夜、本当にいろいろ活動して仕事に励んでいただいているというか、活動していただいてる姿を見ます。そういったところは、県民にとっても非常に安心・安全というか、千葉県警の取組が身近に報道等を通して見ることができてます。そういったことに関しても、警察として県民から信頼をしっかりと獲得しながら、今後ぜひ厳しい情勢ではあるかもしれませんけども、警察の活動に期待をしておりますので、幹部職員の皆さんには、現場で活動する職員をよくねぎらっていただいて、また若い職員にも声をかけていただいて、よりよい組織としてなっていただくように心からお願いをして終わります。ありがとうございます。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 横山委員◯横山秀明委員 私から1点、ネット上での中傷対策についてお聞きしたいなと思っております。近年は、やっぱりSNS等の普及によって、誹謗中傷の深刻な被害が顕在化してきておりますので、それによって被害者が自らの命を絶ってしまう事件も発生するなど、社会問題化しております。現行制度の見直しが議論されている中において、侮辱罪に懲役刑を導入して、法定刑の上限を引き上げる改正刑法が7月に施行されました。さらに、インターネット上の誹謗中傷などによる権利侵害について、より円滑に被害者救済を図っていくために、人を傷つける投稿をした匿名の発信者が誰なのか、これを特定する手続が簡素化、迅速化するための改正プロバイダ責任制限法が今月10月1日から施行されました。そこで、まず現状の千葉県での状況について確認をさせていただきたいと思いますが、SNS等でインターネットを利用して誹謗中傷する名誉毀損の認知や検挙件数の状況はどうなっているのか、お知らせ願えればと思います。 ◯委員長高橋祐子君) 種田刑事総務課長◯説明者種田刑事部参事官刑事総務課長) 刑事総務課長の種田でございます。  SNS等のインターネットを利用した名誉毀損の認知検挙状況ですが、令和3年中の認知件数は24件、検挙件数は14件となります。また、令和4年については、9月末現在の数値ですが、名誉毀損の認知件数は9件で、前年同期と比べて9件減少し、検挙件数は6件で、前年同期と比べて6件減少しております。  以上となります。 ◯委員長高橋祐子君) 横山委員◯横山秀明委員 ありがとうございます。このネットやSNSを介した誹謗中傷に対して、現状、県警としてどのように対応されているのでしょうか。 ◯委員長高橋祐子君) 種田刑事総務課長◯説明者種田刑事部参事官刑事総務課長) 県警では、SNS等のインターネットを利用した誹謗中傷についての相談に際しましては、その内容に応じた適切な助言を行うとともに、被害申告がなされた場合には、名誉毀損等の事件として捜査を行っております。  以上となります。 ◯委員長高橋祐子君) 横山委員◯横山秀明委員 ありがとうございます。昨年度より減少傾向であるということは、被害が抑制されているのかなと思って、いい傾向であると思うんですけど、今やもうSNSの誹謗中傷というのは、指1本で人を殺せると言われているぐらい、時には相手を苦しめ、本当に傷つけてしまい、追い詰めてしまう、そういった状況が昨今非常に多くなっていると思いますので、今回それが顕在化して法改正されましたが、今回の改正で、単に侮辱罪によって刑罰が重くなっただけではなくて、懲役刑が導入されたということは、侮辱罪で逮捕されて起訴される可能性というのも高くなった、こういうことを意味してるかと思います。そのため、今後、県警の対応としましては、一部で慎重に対応しなければならないというのはあるんですけれども、まずは何よりもこの抑止効果、この法改正による抑止効果というのをしっかり高めていくということが大事だと思いますので、広く周知を図っていただきますように要望して、質問を終わりにいたします。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 伊藤です。よろしくお願いいたします。では、私は2点、お伺いいたします。  まず、駐車監視員制度についてです。この駐車監視員制度、千葉県警のホームページによりますと、平成18年6月からスタートしたということで、駐車監視員が最重点地域重点地域を巡回しながら、駐車車両にステッカーを貼って回っているということです。取締りの確認事務委託については、委託している各署が館内の地域実態に応じて、場所、時間帯などを定めた駐車監視員活動ガイドライン、これを策定して公表しているということを今回初めて知りました。というのも、私が住んでいる佐倉署管内で、私が住んでいる近くで、この制度がスタートしたものですから、住宅街の中でそういう駐車を監視員が監視しているということに初めて気がついたんですね。それで、この佐倉署管内駐車監視員活動ガイドラインを見ますと、指定されているのは、主要駅の周辺が最重要地点、離れた閑静な住宅街が重点地域として、広い範囲が指定されています。本年4月に新たに重点地域に指定されたエリアでは、駐車監視員が住宅地内を頻繁に巡回し、自宅の前にほんの数分止めていただけで放置車両確認標章を取り付けられ、反則金1万5,000円を取られるというケースが続出しています。お伺いしたいのは、最重点地域重点地域はどのような基準で決められているのでしょうか。また、期限はあるのでしょうか、お伺いいたします。 ◯委員長高橋祐子君) 菊地交通指導課長◯説明者菊地交通部交通指導課長) 交通指導課長の菊地でございます。  明確な基準は定められておりませんが、確認事務を委託している各署におきまして、違法駐車の実態や地域住民の意見、要望等を踏まえまして駐車監視員活動ガイドラインを作成しており、重点的に取締りを行う地域を重点地域、そのうち特に取締りの必要性が高い地域を最重点地域としております。  また、ガイドラインの期限ということでございますが、ガイドラインに期限というものは特段設けられておりません。この確認事務を委託しております警察署におきまして、最低年に1回、ガイドラインの見直しを行うこととしているところでございます。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 同じような住宅街で重点地域になったりならなかったりということで、非常に住民の方たちからも、なぜ重点地域になったんだろうかという質問、そして疑問、そして怒りの声が自治会と、あと佐倉市に寄せられているということです。それで、住宅街では、特に佐倉の場合、ガイドラインを見ますと、私も自分が住んでるところですから分かるんですけれども、実際にそんなに交通の車の往来が頻繁ではない住宅地内、特に自治会がしっかりとマナーを守るようにというふうに皆さんに周知していますので、本当にそのまんま止めっ放しになっているようなマナー違反というのは、皆無と言っていいほどありません。それで、ところが、実際に本当に今起こっていることは、実際に外出していて、雨が降って、慌てて家に帰って洗濯物を取り込んでいるほんの数分の間にステッカーを貼られてしまうとか、同じお宅が2回ももう駐車違反を取られているとか、そういうような状況になっているんですね。  私、比べました。お隣、東京寄りの八千代市と、そして佐倉と、この重点地域、最重点地域、どういうふうに違うんだろうかというふうに比べましたところ、東京寄りの八千代の場合は、本当に駅前、勝田台駅の周辺だけなんですね。あとは八千代台駅。ところが、佐倉の場合、ユーカリが丘にしますと、駅から離れているユーカリが丘1丁目、2丁目、近くの上座とかユーカリが丘3丁目は全く入っていないわけです。京成臼井に関しましても、本当に駅から離れている王子台の6丁目とか、なぜここがそこに入るんだろうかと思うような広い地域が重点地域に指定されているわけなんですね。今、基準がないというふうにおっしゃられたんですけれども、そうすると、佐倉署でのさじ加減1つでこれが決まっているというふうにも取れるわけなんです。それで、実際のところ、運用として、ほんの少し止めていただけでも、巡回員の方が頻繁に回ってくるからステッカーを貼られてしまうというような状況になっているんですけれども、これに対する苦情というのは県警と佐倉署に上がっているでしょうか。 ◯委員長高橋祐子君) 菊地交通指導課長◯説明者菊地交通部交通指導課長) 実際に取締りを受けた方から、同様の趣旨の御意見等が寄せられているということがあるとは承知はしておりますが、その一方で、駐車違反の取締りを要望する御意見等も寄せられております。ですから、県警といたしましては、駐車違反、引き続き確認事務を委託しております各署におきまして、違法駐車の実態、地域住民の意見、要望等を踏まえまして、必要な指導、取締りを行ってまいります。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 それで、自治会のほうからも佐倉署のほうにはこれに対しての質問とか要望を出しているという話も聞いております。具体的にお聞きいたしますけれども、事業者の方、外壁塗装とか庭木の剪定とか、そういうような業者の車の路駐の場合にはどうされているんですか。 ◯委員長高橋祐子君) 菊地交通指導課長◯説明者菊地交通部交通指導課長) 御指摘のような外壁塗装ですとか庭木の剪定などを行います業者の車であるか否かにかかわらず、県警といたしましては、違法駐車に対しましては必要な指導、取締りを行っているところでございます。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 本当に車の往来が少ない、そして、なおかつ今、外壁塗装とか業者の車、それも取り締まるという返答があったわけなんですけれども、そうしますと、事業としても成り立たなくなりますよね。そこを心配する声も寄せられているんですけれども、それに対して、そのような強い運用を市民に押しつけているというのが現状なんですか。  実際に私もこの地域、よく知っております。それで、違法な駐車というのは本当にないんですよ。自治会が実際に違法駐車はやめましょうということで、かなり周知しておりますので、マナーのいい地域です。ということで、なぜ駅から遠い、距離がある、ここの場所、大体1,000戸ぐらいあるんですけど、そこがこのターゲットになったのかということが、先ほどのお答えでも明確な基準がないということを聞きましたので、ますます疑問に思うわけです。  それで、じゃ、お伺いいたします。令和3年度重点地域放置車両確認標章を貼られた件数、そして重点地域、最重点地域での反則金、年間幾らぐらいになっているんでしょうか、伺います。 ◯委員長高橋祐子君) 菊地交通指導課長◯説明者菊地交通部交通指導課長) 県警では、重点地域に限った統計を所持しておりませんので、お答えすることはできません。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 重点地域、最重点地域、これははかってないんですか。 ◯委員長高橋祐子君) 菊地交通指導課長◯説明者菊地交通部交通指導課長) 佐倉署管内全体の数字であれば把握しておりますが、そのうちの重点地域、最重点地域に限ってといった統計は出しておりません。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 そうしましたら、一、二時間程度で自宅前路駐、本当に事業者の方の必要な駐車とか、理由を明記して届ければ許可をするなどの住民救済措置、そういうことを検討していただきたいんですけれども、いかがでしょうか。 ◯委員長高橋祐子君) 勝又交通規制課長。 ◯説明者(勝又交通部交通規制課長) 交通規制課長の勝又です。  道路交通法における駐車許可制度につきましては、駐車せざるを得ない特別な事情がある場合、申請に基づき、駐車の日時、場所、用務及び駐車可能な場所の有無等について審査を行った上で、管轄警察署長による駐車許可を行っているところです。したがいまして、警察署に対し申請がなされた場合は、駐車許可の審査基準に照らし、その可否を判断していくことになります。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 ということは、長期に止めたり、その日1日、事業者が必要であれば、事前に届出を出せば、それは検討して許可がおりるというふうに確認させていただいてよろしいでしょうか。 ◯委員長高橋祐子君) 勝又交通規制課長。 ◯説明者(勝又交通部交通規制課長) 駐車許可の対象となる用務につきましては、千葉県道路交通法施行細則において規定されておりますので、これらの規定に基づき判断することとなります。
     以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 やはり要望といたしましては、基準が定められていない、そして警察署のさじ加減でこのエリアが決まってしまう、どう考えても客観的になぜここがなるのか分からない、そういうような状況が佐倉署管内では多発しておりますので──多発までいってないですね。私の周り、2か所、そういうことが起こっております。やはり住民の中からは、非常に生活に困る、あとは、住民間のぎくしゃくした感情にも伝わっていくわけなんです。これは、はっきり言ってマナーの問題とか、そういう問題を越えて警察の監視活動というような形にも取られてしまいますので、もうちょっとこのエリアの本当に必要なところにエリアを設けるというようなことで運用をしていただきたいと思います。     (「マナーじゃないんだよ。道路交通法違反なんだよ。マナーの問題と違うんだよ」と呼     ぶ者あり) ◯伊藤とし子委員 ちょっと待ってください。議員間討議になりますけれども、この……     (「勝又さんに質問したって答えらんねえだろう、みんな」と呼ぶ者あり) ◯伊藤とし子委員 そんなことないですよ。     (「答えらんないよ」と呼ぶ者あり) ◯伊藤とし子委員 だって今、この駐車監視員制度というのがスタートして、警察官の方が大変だから、駐車監視員という、この委託事業を始めたわけなんですよね。ただ、その運用があまりにも基準がないということであれば、市民の方にしてみたら、非常に我慢を強いられるという状況にもなってるわけです。自分たちでマナーを決めて、そして取決めをして、そしてエチケットどおりに駐車違反はしないということを取り決めている自治ということから考えても、そこにほんのちょっとの駐車で違反切符を切られる。それも、1回とか2回とか、本当に回数重ねているわけなんですよ。そういうところ、やっぱり暮らしづらいという声が上がってきておりますので、そこの点はしっかりと受け止めていただきたいと思います。  では、次に育休取得について伺います。本年10月に地方公務員の育児休業法が改正され、取得回数の制限などが緩和されています。千葉県庁のほうでは、2021年度の育休取得率が42.7%ということで、目標は50%を掲げているということなんです。ところが、やはり警察官の方たち、本当に勤務が大変だと思います。特に警察署が大変だということは伺っております。そこで、報道されているのが埼玉県警の取組です。皆様方もう御存じと思いますが、埼玉県警が昨年10月、育休取得を後押しするために、欠員が生じた署に本部から支援要員を派遣してカバーするという体制を整えたということです。埼玉県警によりますと、2020年度の男性警察官の育休取得率は17.4%、警察署勤務に限ると13.8%と、さらに低調だったということです。短期間の育休取得では欠員の補充は難しく、所属部署内で人をやりくりして、本当に同僚への負担増を気にしながら、育休取得をためらうという傾向も強く、取得しても1か月程度の短い人が多かったということです。この埼玉県警の取組というのを御存じと思うんですけれども、パトカーでパトロールする本部の自動車警ら隊を10人増員して、育休取得者が出た署に、隊員をパトカー勤務員として派遣し、署の人数が減らないようにすることで、欠員が生じた部署を署内で無理なくカバーできるようにしたということです。そのため、今年度は7月の時点で30%を超え、前の年度の同じ時期よりも10ポイント近く上回ったということです。この支援制度は、人材育成にもつながっているということで、全国から注目されている報道が何回かされておりました。  そこで、千葉県警の取組を伺います。千葉県警男性警察官の育休取得の現状をお聞きします。  併せて育休取得率はどうか。警察署勤務に関してはどうか、お伺いいたします。 ◯委員長高橋祐子君) 中野警務課長◯説明者中野警務部参事官警務課長) 警務課長の中野でございます。  令和4年度中に子供が生まれ、新たに育児休業を取得することが可能となった男性職員は、令和4年8月31日現在において210人で、このうち育児休業取得者は55人、育児休業取得率は26.2%でありました。  また、警察署に勤務する男性職員につきましては、令和4年度中に子供が生まれ、新たに育児休業を取得することが可能となった男性職員は、令和4年8月31日現在において133人で、このうち育児休業取得者は23人、育児休業取得率は17.3%でありました。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 ありがとうございました。国の目標値30%ということなんですが、千葉県警としてクリアする計画をどのように策定していらっしゃいますでしょうか、お伺いします。 ◯委員長高橋祐子君) 中野警務課長◯説明者中野警務部参事官警務課長) 「千葉県警察におけるワークライフバランス等の推進のための取組計画」を策定し、令和6年度末までに男性職員による育児休業取得率が30%を超えるよう目標を設定して取り組んでいるところであります。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 具体的にはどういうような施策を考えてらっしゃいますか。 ◯委員長高橋祐子君) 中野警務課長◯説明者中野警務部参事官警務課長) 県警における育児休業の取得促進に向けた具体的な取組としましては、人事管理システムによる出産予定の早期把握、出産間近な配偶者を持つ職員に対する所属幹部による個別面談の実施、部外講師を招いた所属幹部に対する研修の実施、男性の育児休業取得者の体験談の部内機関誌における紹介、育児休業取得者の所属への人事上の補完措置などを実施しており、男性職員が育児休業を取得しやすい職場環境づくりや、幹部職員をはじめとする全ての職員の意識改革に向けた取組を推進しております。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 先ほどもほかの委員の方から、やはり県警の採用者数が減ってなかなか集まらないということの質問もありましたけれども、やはりこういう勤務に関しても、特に若い警察官の方が大勢いらっしゃるということですので、せめてこの育児休業を取得するのがしやすい環境、やはり人事上の措置というのが、今おっしゃられた中でも一番の鍵かなというふうに、もちろん上司の方のあれもそうなんですけど、人事上の措置、補完する人員を増やす、そういうようなところ、そして他県の例ではありますけれども、こういうことも参考にしながら進めていっていただきたいと思います。ありがとうございました。 ◯委員長高橋祐子君) ほかにありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長高橋祐子君) 以上でその他に対する質問を終結します。        ─────────────────────────────        委員長報告 ◯委員長高橋祐子君) 次に、特に委員長報告すべき事項がありましたら御発言願います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長高橋祐子君) 特に御発言がないようですので、委員長報告につきましては正副委員長に一任願います。  暫時休憩します。        午前10時42分休憩        ─────────────────────────────        午前10時48分再開 ◯委員長高橋祐子君) 休憩前に引き続き会議を再開します。        ─────────────────────────────        審査の開始(環境生活部関係◯委員長高橋祐子君) これより環境生活部関係の審査を行います。        ─────────────────────────────        議案の概要説明並びに諸般の報告 ◯委員長高橋祐子君) 初めに議案の審査を行います。  環境生活部長に議案の概要説明並びに諸般の報告を求めます。  なお、これからの説明及び答弁等については、全て着席したままでお願いします。  吉野環境生活部長。 ◯説明者(吉野環境生活部長) 環境生活部に係る議案の概要説明並びに諸般の報告に先立ち、職員の処分について申し上げます。  去る9月21日に環境生活部の職員が茨城県迷惑行為防止条例違反により逮捕されたことを受け、当該職員に対し、9月29日付で停職3か月の懲戒処分を行いました。公務員倫理が厳しく問われる中、県民の信頼を裏切る事態を招いたことは大変申し訳なく、深くおわびを申し上げます。今後はこのような不祥事が二度と起こることがないよう、厳正な服務規律の保持に努めてまいります。  それでは、本日御審議いただきます議案の概要説明並びに諸般の報告を申し上げます。  9月定例県議会におきまして、環境生活警察常任委員会に付託され、御審議いただく環境生活部関係の議案は、令和4年度の補正予算案及び条例案の計2議案です。  まず、議案第1号令和4年度千葉県一般会計補正予算(第2号)ですが、その内容は、環境生活部の歳出予算について、5,634万1,000円を減額しようとするものであり、既定予算と合わせた歳出予算総額は149億1,693万2,000円となります。  主な事業について5点御説明いたします。  1点目は、職員人件費について、令和4年度の人員に合わせ、所要額を精査したことにより減額するものです。  2点目は、現在実施している住宅用設備等脱炭素化促進事業について、家庭用の電気自動車やV2H充放電設備の導入経費等に対する補助の予算を増額するものです。  3点目は、障害者スポーツ・レクリエーションセンター施設整備事業について、体育室の空調設備の設計に着手するため、債務負担行為を設定するものです。  4点目は、総合スポーツセンター陸上競技場について、大型映像装置の設置に向けた基本計画を策定するため、債務負担行為を設定するものです。  5点目は、令和5年度は千葉県が設置されてから150周年の節目の年となることから、千葉のブランド価値の創出、向上や地域活性化につなげる記念事業等を行うための予算について、増額及び債務負担行為の設定をするものです。  次に、議案第9号千葉県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定についてですが、これは、千葉県環境保全条例施行規則の一部改正により、市に権限を委譲していた排水規制対象施設設置等の届出に係る受理書の交付事務が廃止されたため、所要の改正を行うものです。  なお、議案の詳細につきましては、担当課長から御説明させていただきます。  続いて、当面する諸般の情勢等について2点御報告いたします。  初めに、日本製鉄株式会社による着色水等の流出事故及び水質分析結果に関する不適切事案について申し上げます。  日本製鉄株式会社東日本製鉄所において、本年6月に着色水流出事故、7月にシアン流出事故が発生したため、県では、立入検査を実施し、原因究明や再発防止策の実施等を指導しておりましたが、8月には、さらに水質測定結果の不適切な取扱い等があったことが判明しました。これらは水質汚濁防止法の趣旨に抵触していることはもとより、環境保全協定の根幹をなす信頼関係を著しく損なう行為であることから、県では、同社に対し、8月25日付で法に基づく報告徴収と協定に基づく改善指示の文書を交付し、原因究明と抜本的な再発防止策を策定するよう求め、9月30日に報告書の提出があったところです。今後、地元3市とともに、内容を精査した上で、必要な対応を求めることとしており、再発防止策が確実に実施されるよう継続して事業者に対する指導を徹底してまいります。  なお、本事案の詳細につきましては、後ほど担当課長より御説明をいたします。  次に、スポーツの振興についてです。  今月1日から11日まで、3年ぶりとなる国民体育大会の本大会が栃木県で開催されています。本県からは35競技537名の選手団が参加し、男女総合成績である天皇杯得点での連続入賞を目指し、一丸となって戦っています。また、4年ぶりとなる全国障害者スポーツ大会が、10月29日から31日にかけて開催され、本県からは、陸上競技、卓球、水泳など9競技136名の選手団を派遣する予定です。選手たちの活躍が本県のさらなるスポーツ振興につながるよう、今後も競技力の強化やパラスポーツの推進に努めてまいりますので、委員の皆様におかれましては、引き続きの応援をよろしくお願いいたします。  以上、付託議案の概要の御説明と当面する諸般の情勢についての御報告をさせていただきました。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 ◯委員長高橋祐子君) ただいま吉野環境生活部長より日本製鉄によるシアン流出事故等の不適切事案について、担当課長から説明させたい旨の発言がありましたので、その報告を求めます。  市原水質保全課長。
    ◯説明者(市原水質保全課長) 日本製鉄株式会社によるシアンの流出事故等の不適切事案の詳細について御説明申し上げます。お手元の諸般の報告補足資料を御覧ください。  まず、1の経緯につきましては、先ほどの部長報告と重複しますので、私からは2の事案の概要から御説明させていただきます。なお、3ページの図面も併せて御覧ください。  まず、(1)着色水の流出事案ですが、6月19日に製鉄所周辺の水路等が赤く着色し、魚が死んでいるとの通報がありました。原因は所内のタンクが破損し、貯留されていた着色水が、11排水口と14排水口から外部に流出したもので、タンクの破損は、主に老朽化によるものと報告されております。流出後の6月20日、県が実施した周辺水域の調査で、図の5)の箇所でシアンが検出されました。また、事業者による調査では、6月21日と22日に11と14の2か所の排水口でシアンが検出されております。原因は、一部のシアン化アンモニウムが着色水中に残存したことによると報告されております。現在は、破損したタンクの周辺への防液堤の設置、流出のあった排水口の閉止による流出防止の措置が取られております。  次に、(2)のシアンの流出事案です。着色水の流出事案を受け、県では、全ての排水口の水質を毎日分析し、その結果を県に報告するよう指導していたところ、7月3日に着色水流出があった排水口とは別の7排水口から、法に基づく排水基準を超過するシアンが流出したとの報告があったものです。原因は、排水処理設備の不具合によるものです。事業者による調査では、7排水口で6月30日から7月2日にかけて複数回、シアンが検出されております。なお、原因となった設備は既に撤去され、排水処理設備にはシアン処理装置の増強対策が講じられており、7月3日以降、7排水口でのシアンの検出はありません。  次に、(3)水質分析結果に関する不適切な取扱事案です。県では、着色水とシアンの流出事案を受け、全ての排水口における過去の水質測定データについて報告するよう指導していたところ、8月17日に過去の分析結果に不適切な取扱いがあったとの報告を受けました。具体的には、16排水口において基準超過のデータが存在したにもかかわらず、法に基づく記録、保管が適切に行われていなかった。また、協定に基づく分析結果でも超過があった。さらに、着色水やシアンの流出事案で未報告の基準超過データが存在したとのことでした。原因は、法に対する認識不足や誤認、組織内のリスク共有の不備等とのことであり、対策として、組織体制の見直しや環境管理マネジメントの強化を進めると報告されております。  次に、3の県の対応と事業者からの報告書の提出等についてです。県では、着色水流出事案の発生以後、立入検査を継続的に実施し、原因究明や再発防止等の指導、流出防止措置の実施状況の確認を行っております。また、周辺水域や排水口の水質分析を毎週実施し、その結果を公表しております。さらに、8月25日には、水質汚濁防止法に基づく報告徴収と環境保全協定に基づく改善指示の文書を知事から事業者に直接交付し、9月30日に事業者から知事宛ての報告書が提出されたところです。  主な報告事項としましては、先ほどその一部を説明しましたが、本社と君津地区の環境部門の組織体制の見直し、環境マネジメント機能の強化などの抜本的な対策のほか、それぞれの事案の原因やハード、ソフト両面からの再発防止策などが盛り込まれております。  最後に、今後の対応ですが、事業者の指導として、報告書の内容の確認と精査を引き続き実施するとともに、地元3市との合同ヒアリングや立入検査等により、報告事項や再発防止策の進捗状況を確認してまいります。  さらに、県が実施する立入検査について、方法の見直し検討や担当職員向けの研修内容の充実等を図ります。  説明は以上でございます。 ◯委員長高橋祐子君) 諸般の報告に対する質疑は付託案件の審査終了後に行いますので、御了承願います。        ─────────────────────────────        議案第1号関係 ◯委員長高橋祐子君) 初めに、議案第1号令和4年度千葉県一般会計補正予算(第2号)を議題といたします。  当局に説明を求めます。  寺本環境政策課長。 ◯説明者(寺本環境政策課長) 環境政策課でございます。それでは、環境政策課の令和4年度9月補正予算案について御説明いたします。  9月定例県議会議案説明資料の37ページをお開きください。まず、上段の第2款第2項第1目企画総務費の補正額は2億2,353万3,000円の減額でございます。その内容は、オリンピック・パラリンピック推進局の廃止及び環境生活部生活関係部門等の職員人件費を現在の人員構成で再積算したことにより減額するものでございます。  次に、下段の第5款第1項第1目環境総務費の補正額は1,783万1,000円の増額でございます。これは、環境生活部の環境関係7課及び環境研究センターの職員人件費について、先ほどの2款と同様に再積算したことにより増額するものでございます。  38ページをお開きください。第11款第1項第2目事務局費の補正額は2,949万3,000円の減額でございます。その内容は、スポーツ・文化局のうち教育庁から移管された業務に係る職員人件費を現在の人員構成で再積算したことにより減額するものでございます。  以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 ◯委員長高橋祐子君) 庄山大気保全課長。 ◯説明者(庄山大気保全課長) 大気保全課の令和4年度の9月補正予算について御説明いたします。お手元の議案説明資料の39ページを御覧ください。  第5款第1項第2目大気保全費の補正額は281万4,000円の増額でございます。これは、大気指導規制運営業務に係る会計年度任用職員の人件費を計上するものです。  以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。 ◯委員長高橋祐子君) 市原水質保全課長。 ◯説明者(市原水質保全課長) 水質保全課の令和4年度9月補正予算案について御説明申し上げます。議案説明資料の40ページをお開きください。  第5款第1項第3目水質保全費の補正額は58万9,000円の増額でございます。その内容は、水質保全課の運営費の会計年度任用職員人件費について、現在の人員構成で再積算したことにより増額するものでございます。また、債務負担行為につきましては、地盤変動精密水準測量事業において、積算基準の見直し及び測量士等の労務単価の上昇により債務負担行為限度額内での入札行為が不可能となったため、その限度額を1,000万円増額するものです。  以上でございます。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長高橋祐子君) 小林温暖化対策推進課長。 ◯説明者(小林温暖化対策推進課長) 温暖化対策推進課の9月補正予算案について御説明いたします。議案説明資料の41ページになります。  第5款第1項第1目環境総務費の補正額は8,000万円の増額でございます。こちらは、市町村を通じて補助を実施している住宅用設備等脱炭素化促進事業につきまして、家庭における電気自動車やV2H充放電設備の導入、蓄電池の設置経費等に対する補助の予算を市町村の要望に伴いまして増額し、CO2排出削減や災害時における電源の確保を一層推進するというものでございます。  以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長高橋祐子君) 豊田生涯スポーツ振興課長。 ◯説明者(豊田生涯スポーツ振興課長) 生涯スポーツ振興課の9月補正予算案について御説明いたします。お手元の議案説明資料の42ページをお開きください。  第3款第1項第2目障害者福祉費の補正内容は1,700万円で、新たに債務負担行為を設定しようとするものでございます。これは、障害者スポーツ・レクリエーションセンター体育施設には、現在、空調設備がなく、熱中症対策など、施設の利用環境改善を速やかに図る必要があることから、令和5年度にかけて空調設備工事の実施設計を行うため、債務負担行為を設定いたします。債務負担行為の設定については、環境生活警察常任委員会説明資料2ページにも記載してございます。なお、工事の完了は令和6年度を予定しております。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いします。 ◯委員長高橋祐子君) 岩波競技スポーツ振興課長。 ◯説明者(岩波競技スポーツ振興課長) 競技スポーツ振興課の9月補正予算について御説明いたします。お手元の議案説明資料の43ページを御覧ください。  県総合スポーツセンター陸上競技場の大型映像装置を設置するに当たり、令和6年度に予定されている日本陸上競技連盟が行う第1種陸上競技場としての基準に適合しているかの公認検定時に事前協議を行わなければならないため、基本計画を策定する必要があり、当該計画の策定に時間を要することから、1,900万円の債務負担行為を設定いたします。債務負担行為の設定については、環境生活警察常任委員会説明資料の2ページにも記載してございます。  以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長高橋祐子君) 赤池文化振興課長。 ◯説明者(赤池文化振興課長) 文化振興課長、赤池でございます。文化振興課の9月補正予算案につきまして御説明いたします。  議案説明資料の44ページをお開きください。第2款第1項第3目広報費の補正額は3,600万円の増額でございます。これは、文化行政推進事業のうち150周年記念事業につきまして、令和5年度に千葉県が設置されてから150周年の節目の年を迎えることから、県内各地域で記念事業を開催することとし、その準備を行うために増額をするものでございます。また、県内市町村への助成等につきまして、県から金額や仕組みを示すことで、市町村が来年度から実施する記念事業の検討ができるよう、債務負担行為を設定するものでございます。  また、「県民の日」事業につきましては、令和5年度及び6年度につきましては、記念事業の一環として実施するものでございますが、準備に期間を要するため債務負担行為を設定するものでございます。  続きまして45ページを御覧ください。第11款第6項第6目博物館費の補正額は5,945万1,000円の増額でございます。これは、博物館管理費及び博物館施設整備費につきまして、速やかに改善を要する消防設備や電気設備の修繕を行うため、また、博物館振興費につきまして、美術館の周辺施設の連携やにぎわい創出を図るため、連絡通路等の整備を行うこと等により増額するものでございます。  また、150周年記念の文化発信事業でございますが、博物館で実施予定の特別展等につきまして、充実した展示に向けた準備や事前の広報を行うとともに、記念事業への幅広い県民の参画を図るため、債務負担行為を設定するものでございます。  なお、債務負担行為の設定につきましては、環境生活警察常任委員会説明資料2ページにも記載してございます。  以上で説明を終わります。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長高橋祐子君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。  鈴木委員。 ◯鈴木 衛委員 先ほど部長のほうから主な事業の説明がありました5点目についてお伺いしたいと思います。  令和5年度は千葉県が設置されてから150周年の節目の年を迎えるということでありますが、先ほどの補正予算の説明の中では、県内各地域での記念事業開催に向けた準備のための経費の計上や、記念事業を実施する市町村への助成を行うための債務負担行為の設定などの説明がありました。  そこでお伺いいたします。今回計上している150周年記念事業に係る補正予算の内訳はどうなっているのかをお伺いいたします。 ◯委員長高橋祐子君) 赤池文化振興課長。 ◯説明者(赤池文化振興課長) 文化振興課長の赤池でございます。  150周年記念事業に係る補正予算案でございますが、令和4年度の実行予算と令和5年度、6年度に向けた債務負担行為の設定ということで、3か年の経費を計上させていただいてございます。まず、令和4年度の実行予算でございますが、こちらは、44ページの資料に記載のとおり3,600万円でございまして、その内容につきましては、広報及び企画管理に係る経費でございます。また、令和5年度、6年度に向けての債務負担行為の設定についてでございますが、こちらは6億2,400万円でございまして、内訳といたしましては、県が示すテーマ、コンセプト等に沿った記念事業を実施する市町村への補助金として5億円、広報及び企画管理に係る経費として1億2,400万円を計上しているところでございます。  以上でございます。 ◯委員長高橋祐子君) 鈴木委員。 ◯鈴木 衛委員 ただいまの説明で令和4年度の実行予算は3,600万円ということでございました。また、令和5年度、6年度に向けての債務負担行為の設定は6億2,400万円というお答えでございました。各市町村で実施される記念事業に対して、県から助成することにより地域の活性化が図られることは大いに期待するところでありますけれども、ばらばらな事業の寄せ集めではなく、ある程度統一的なイメージを持って、全県的に進めていくことが大事だと考えております。  そこでお伺いいたします。各市町村で実施する記念事業について、県で一体的に監修、監督していくことも必要だと考えるが、どうか。 ◯委員長高橋祐子君) 赤池文化振興課長。 ◯説明者(赤池文化振興課長) 県で一体的に監修、監督していくことが必要かという御質問でございます。記念事業の実施に当たりましては、本県の文化芸術の力を発信するとともに、県内地域の文化芸術活動自体の底上げを図るため、本県にゆかりのある著名なアーティストの皆様の御協力をいただくということが大変重要なことであるというふうに考えてございます。まずは、150周年のロゴマークというものを作成することといたしまして、県民から人気の高いチーバくんを活用したデザインにつきまして、制作者である市川市出身の坂崎千春さんに依頼をしているところでございます。また、全体の監修、監督につきましては、本県として後世に残る事業とするため、また、対外的にも統一感を持った事業となるよう、県内に拠点を持ち、国際的に活躍している著名な方にプロデュースをしていただけないかということで、現在調整、検討を進めているところでございます。今後、正式な手続を進めまして、改めてお示ししたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 ◯委員長高橋祐子君) 鈴木委員。 ◯鈴木 衛委員 千葉県として後世に残る事業とするために、また、対外的にも統一感を持ったものとなるように進めているようでありますけれども、我が党の今井議員が代表質問でも要望したとおり、150周年記念を契機として始めた取組については、継続して実施していくことが大事だというふうに思います。できれば大きく広げて発展させることができるよう、ぜひ頑張っていただきたいことを要望させていただきます。ありがとうございました。 ◯委員長高橋祐子君) その他質疑はありませんか。  伊藤委員◯伊藤とし子委員 確認させていただきたいんですけれども、会計年度任用職員の予算が補正として出てきております。具体的には、大気保全課と水質保全課、ここの2つの課なんですけれどもね、ここに関しては。この会計年度任用職員って、本来は4月からですよね、契約って。職員の場合には異動とか、あとは時間外とか、そういうことで積算し直しというのは分かるんですけど、会計年度の場合には、もう4月から取りあえず1年間という予定で採用されているというふうに認識していたんですが、ここで補正が出るということは、具体的にはどういうことなんでしょうか。 ◯委員長高橋祐子君) 庄山大気保全課長。
    ◯説明者(庄山大気保全課長) 大気保全課長の庄山でございます。会計年度任用職員の関係での質問についてお答えさせていただきます。  会計年度任用職員、これは新年度の新しい体制を反映した人件費の計上の補正ということでございますので、当初予算ではなく9月補正の対応となったものでございます。  以上でございます。     (伊藤とし子委員、「新年度」と呼ぶ) ◯委員長高橋祐子君) 庄山大気保全課長。 ◯説明者(庄山大気保全課長) 要は、当初予算にはこの会計年度の職員の定数がまだ確保されてなくて、4月1日の内示を受けて、これが確保されましたので、それで9月補正の対応となったということでございます。すみません、説明が悪く。  以上でございます。     (伊藤とし子委員、「分かりました」と呼ぶ) ◯委員長高橋祐子君) その他ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長高橋祐子君) ないようですので、以上で質疑を終結します。  議案第1号は、警察本部長同席の上、討論、採決を行います。  警察本部長が入室しますので、しばらくお待ちください。     (田中警察本部長入室) ◯委員長高橋祐子君) それでは、議案第1号の討論を行います。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長高橋祐子君) ないようですので、以上で討論を終結します。  これより採決を行います。  議案第1号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長高橋祐子君) 挙手全員。よって、議案第1号は可決すべきものと決定しました。  警察本部長には御苦労さまでした。     (田中警察本部長退室)        ─────────────────────────────        議案第9号関係 ◯委員長高橋祐子君) 次に、議案第9号千葉県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定についてを議題とします。  当局に説明を求めます。  市原水質保全課長。 ◯説明者(市原水質保全課長) 水質保全課でございます。千葉県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について御説明いたします。  お手元の環境生活警察常任委員会説明資料の3ページをお開きください。まず、改正の理由でございます。千葉県環境保全条例施行規則の一部改正に伴い、水質の保全に関する規制等の事務のうち施設の設置等の届出に係る受理書の交付事務が廃止されたことから、市川市、松戸市及び市原市の3市に当該事務の権限を委譲する規定を削除するため、条例の一部を改正するものでございます。  次に、改正の内容ですが、特例条例の別表中第29号カの規定を削除するものです。  最後に、施行の期日でございますが、公布日からの施行を予定しております。  以上で改正条例の内容説明を終わります。よろしく御審議くださるようお願いいたします。 ◯委員長高橋祐子君) これより質疑を行います。  質疑はありませんか。  伊藤委員◯伊藤とし子委員 すみません。もう一度、もっとかみ砕いて説明していただけますか。 ◯委員長高橋祐子君) 市原水質保全課長。 ◯説明者(市原水質保全課長) この規定は、千葉県環境保全条例に基づいて水質の規制を行う事務がございまして、その事務の一部について、市川市、松戸市、市原市の3市に特例条例により事務を委譲しているものでございます。その委譲している事務のうち、水質排水規制の対象となる施設の設置等の際に届出書を受理する場合に受理書を交付するという事務が従前はあったものでございますが、この事務が廃止されたということに伴いまして、3市に委譲していたこの事務の規定について、特例条例から削除すると、こういう内容でございます。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) ほかにありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長高橋祐子君) ないようですので、以上で質疑を終結します。  これより討論を行います。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長高橋祐子君) ないようですので、以上で討論を終結します。  これより採決を行います。  議案第9号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長高橋祐子君) 挙手全員。よって、議案第9号は可決すべきものと決定しました。  以上で議案の審査を終了します。        ─────────────────────────────        政府による拙速な原発政策の方針転換を行わないよう求める意見書(案)関係 ◯委員長高橋祐子君) 次に、意見書案が2件提出されておりますので、御協議願います。  意見書の文案はお手元に配付してあります。  なお、これから御協議いただく意見書案は2つ以上の委員会にわたる意見書案となりますので、当委員会の所管に関する部分について御協議いただき、その協議結果は参考意見として議会運営委員会に報告することとなります。よろしくお願いします。  初めに、立憲民主・千葉民主の会から提出されております政府による拙速な原発政策の方針転換を行わないよう求める意見書(案)のうち当委員会の所管部分について御協議願います。  本意見書案について御意見がありましたら御発言願います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長高橋祐子君) それでは、本趣旨の意見書案を発議すべきものとして議会運営委員会に報告することに賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長高橋祐子君) それでは、意見の一致が見られませんので、その旨を議会運営委員会に参考意見として報告することにします。        ─────────────────────────────        旧統一教会等による被害の防止・救済を求める意見書(案)関係 ◯委員長高橋祐子君) 次に、立憲民主・千葉民主の会から提出されております旧統一教会等による被害の防止・救済を求める意見書(案)のうち当委員会の所管部分について御協議願います。  本意見書案について御意見がありましたら御発言願います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長高橋祐子君) それでは、本趣旨の意見書案を発議すべきものとして議会運営委員会に報告することに賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手) ◯委員長高橋祐子君) それでは、意見の一致が見られませんので、その旨を議会運営委員会に参考意見として報告することにします。        ─────────────────────────────        諸般の報告・その他の関係 ◯委員長高橋祐子君) 次に、諸般の報告・その他について御質問がありましたら御発言願います。  三沢副委員長。 ◯三沢 智副委員長 私からは日本製鉄によるシアン流出事故等の不適切事案について質問します。
     日本製鉄によるシアン流出事故等の不適切事案について、先ほどの執行部からの説明では、今後の対応として、報告書について地元3市と合同のヒアリングを実施し、事業者指導を行うとのことでしたが、具体的にどのようなスケジュールや方法で進めているのか伺います。 ◯委員長高橋祐子君) 市原水質保全課長。 ◯説明者(市原水質保全課長) 水質保全課でございます。事業者指導のスケジュールや方法についての御質問です。  報告書の提出を受け、県では、来週早々に3市と合同で初回のヒアリングを行い、今月中に5回程度の集中的な実施を考えております。ヒアリングでは、着色水やシアンの流出事案、水質測定結果の不適切な取扱い事案、環境管理の体制など、テーマを分けて詳細に確認していく予定です。また、報告書の記載が不十分な点や不明確な点等について、補足説明や資料の追加を求めるとともに、並行して立入検査も実施してまいります。引き続き原因究明や再発防止の取組の妥当性の確認や、その後の新たな取組の進捗状況の把握を進めてまいります。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 三沢副委員長。 ◯三沢 智副委員長 今回、日本製鉄でこのような不適切な事案が発生しましたが、他の事業所でも同様の事案が発生しないとも限りません。今回の事案を踏まえ、他の事業者に対しても何らかの対応が必要と考えますが、どのように対応するか伺います。 ◯委員長高橋祐子君) 市原水質保全課長。 ◯説明者(市原水質保全課長) ほかの事業者への対応についてでございます。今回の事案の発生を受け、県では、規制対象の有害物質を使用する全ての水質汚濁防止法に基づく特定事業場の設置者に対しまして、8月31日付で法の適切な運用に関する文書通知を行いました。また、県と環境保全協定を締結している全ての企業に対しても、協定の遵守に関する文書通知を行ったところでございます。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 三沢副委員長。 ◯三沢 智副委員長 県としても事業者の指導の在り方を見直す必要があると思いますが、どのように考えているのか伺います。 ◯委員長高橋祐子君) 市原水質保全課長。 ◯説明者(市原水質保全課長) 県では、立入検査で確認するべき内容を精査をいたしまして、事業場の規模に応じて十分に確認することができる検査日数を確保するなど、検査手法の見直しを検討しております。また、立入検査方法に係る研修の内容を充実して担当職員のスキルアップを図るなど、事業者指導の取組の強化を進めてまいります。  以上でございます。 ◯委員長高橋祐子君) 三沢副委員長。 ◯三沢 智副委員長 今回の日本製鉄による一連の不適切な事案は、県民の関心も高く、事業者には一刻も早い信頼回復が求められています。県においては、二度とこのような事案が発生しないよう、報告書の内容を確認するとともに、必要に応じて専門家の意見も聞くなどして、日本製鉄に対する指導に万全を期してもらうよう要望します。  また、他の事業者に対しても指導を充実させるなど、県としてもしっかり対応して、再発防止に向けてしっかり取り組んでいただくよう、併せて要望します。 ◯委員長高橋祐子君) 河上委員。 ◯河上 茂委員 さっき課長のほうからの説明の中で、3ページの排出口を見ると20ぐらいこれあるんだけど、その中でシアンが流出されたのは4か所というふうになってるんですけど、一応これ全部は調べたかどうか分からないけど、その4か所で済んでるの、1つは。  それからもう1つ、今まで日本製鉄から報告書だけで判断してたのか、立入検査というのは今までなかったのかが1つと、もう1つは、新聞で読んだだけで分かんないんだけど、何年も前から排水口が壊れてるとか、何が壊れてるとかという報道があったんだけど、そういうときの報告というのは、県に一応報告はしているんだろうけど、結局うその報告をしたということがあったんじゃないのかね。その辺はどうなの。日本を代表する企業だから、報告書を恐らくそのままうのみにしたと思うけど、こういうものが発生してから立入検査とか、そういうものをこれからするのか、それとも今まで立入検査というのをやったのかどうか、その辺のことを。別に県を責めてるわけじゃないから、正直に言ったらどう。 ◯委員長高橋祐子君) 市原水質保全課長。 ◯説明者(市原水質保全課長) まず初めに、この全ての排水口のうち4か所以外の排水口からのシアンの検出についてでございますけれども、今回の事案が判明した後、県では全ての排水口において、毎日、事業者に水質を測定するように指導しておりまして、その結果を全て報告するように指導しております。これらの4か所以外の排水口につきましてはシアンの検出は確認されておりません。  それから、過去に自主的に事業者が行った全ての水質調査結果についても提出を求めておりまして、その内容を確認したところですけれども、シアンの検出は見られておりません。  それから、これまでの県の立入検査についての御質問でございますけれども、日本製鉄に対する立入検査につきましては、事故の発生前、令和3年度以前には毎年、年に1回から多い年で3回実施をしております。過去に実施した県の立入検査では、水質の分析結果が基準を超過したことはございません。  それから、何年も虚偽の報告があったんではないかということでございますけれども、今回、水質汚濁防止法に基づく報告徴収という法に基づく報告として、9月30日に報告をいただきました。この法に基づく報告徴収というのは、虚偽の報告をしますと罰則の適用もある非常に重い措置でございますので、過去にあった不適切な取扱いも含めて、全て日本製鉄から報告があったものというふうに認識をしてございます。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 河上委員。 ◯河上 茂委員 今、9月30日の報告、さっき説明してもらったけど、この中には、「原因は法に対する認識不足や誤認、組織内のリスク共有の」云々ってあるけど、ずっとこういう考えで今までやっていたんだ、これ。日本製鉄というのは、あそこに引っ越してきてから何年なの。50年も60年もたつのかな、分かんないけど。その辺からずっと認識不足でやってきたのかね、法の。 ◯委員長高橋祐子君) 市原水質保全課長。 ◯説明者(市原水質保全課長) 9月30日の報告によりますと、認識不足とありますので、そのように考えております。 ◯委員長高橋祐子君) 河上委員。 ◯河上 茂委員 これから3市といろんな協議して、立入検査とかいろいろやるというようなことであるけど、このまま立入検査だけで、はい駄目ですよって終わりにするのか、それとも何かの処分を考えてるのか。というのは、さっき言ったようにこれ、日本を代表するような企業がそういうものを流出したということは、魚が浮いたとか、それ何年もやられたら、恐らく人体に影響ないなんて、もう先に新聞に書いてあったけど、恐らくじわじわじわと何年もやってたら、これ、人体に必ず影響があるし、何でそういう新聞報道が早めに、人体に影響ありませんなんて出したのか、その辺もちょっと分からないな。誰がそういうことをマスコミや報道にしゃべったというか、話をしたのか。その辺は県に聞いても分かんないか。分かんなきゃ分かんないでいいけど、ただ、処分はどういうふうに考えてる、今後。 ◯委員長高橋祐子君) 市原水質保全課長。 ◯説明者(市原水質保全課長) 今回、事業者からは、環境管理体制の見直しなど抜本的な対策についても報告がありました。引き続き事業者による対策が行われて改善が進むよう、しっかり指導してまいります。  また、一方で排水基準の超過が継続していたり、行政指導や法に基づく命令に従わない場合など、事業者による改善が見られず、悪質性が高い場合には、告発等の厳しい措置を考慮すべきものというように考えております。  以上でございます。 ◯委員長高橋祐子君) 河上委員。 ◯河上 茂委員 今、悪質と考えられないとか、悪質がどうのこうのって言うけど、これ悪質だ、何年も隠蔽してたんだから。これは悪質ですよ。その辺をよく考えて、今後どう処分するのか、そのまま放っておくのか。この間の新聞の中では、県に報告したときに、お互いにどっちが謝ってんだか、膝までお互いに頭下げてて、どうなってんだ、あれは。誰だか分かんないけど、顔分かんないけど。あんな報告だか謝りに来たのか、よく分かんないけど、どうなっちゃってんだ、あれ。お互いに膝まで頭下げちゃってんじゃない。どっちがどっちか分からない。誰が立ち会ったんだ、あれ。いいや、分かったよ。  以上。 ◯委員長高橋祐子君) そのほか。  江野澤委員◯江野澤吉克委員 それでは、私のほうから鳥獣保護区の見直しについて伺います。  県内では有害鳥獣による農作物被害が深刻である。このようになってる状況でありますけれども、有害鳥獣の駆除には、家の中に住みつかれたり、また、農園で被害などの対策がしてあるものについて、許可を得て行う捕獲と、そしてまた冬場に行う狩猟者による狩猟が2つあるわけですけれども、鳥獣保護区では狩猟ができないということになってます。そのため、被害の減少を図るには、狩猟もできるようにすべきと考えるところであり、2年前の12月議会において、鳥獣保護区を縮小して狩猟を可能にすべきという質問をしたところ、保護区の見直しについて検討していくというようなことの答弁がありましたが、その後の対応についてはどうか、伺います。 ◯委員長高橋祐子君) 齋藤自然保護課長。 ◯説明者(齋藤自然保護課長) 自然保護課でございます。  鳥獣保護区の見直しについてでございますが、2年前御質問いただきました際には、令和3年度までを計画期間とします第12次の千葉県鳥獣保護管理事業計画というものがございまして、この中で、鳥獣による被害が著しく大きい場合など、必要に応じて保護区の縮小等をすることと定めておりましたが、一方で、保護区の指定を解除いたしますと、狩猟対象の鳥獣、約50種ございますが、これら全て狩猟ができるようになるということで、その区域の生態系全体への影響というものも懸念されておりました。このため、本年の3月に第13次計画に改定をいたしました際、市町村からの要望に基づいて、鳥獣保護区の全部もしくは一部を解除して、その代わりにイノシシなど特定の有害鳥獣に限って狩猟できるという狩猟鳥獣捕獲禁止区域というものを指定することができるようにしたところでございます。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 江野澤委員◯江野澤吉克委員 それでは、第13次計画から新たに市町村からの要望があった場合には、鳥獣保護区を解除して特定有害鳥獣に限り捕獲できる狩猟鳥獣捕獲禁止区域として指定することができるようになったということでありますけれども、それでは、市町村からの要望があった場合、どのような観点から検討して行うようになるのか、お伺いしたいと思います。 ◯委員長高橋祐子君) 齋藤自然保護課長。 ◯説明者(齋藤自然保護課長) 指定に当たりましては、まず農業被害の状況、また先ほども生態系への影響と申し上げましたが、全体の鳥獣保護の必要性の両面から検討する必要があると考えております。このため、まずは関係団体から具体的な被害の状況、そして、その原因となっている獣種が何か、また、その区域で有害鳥獣駆除を行うことによる生態系への影響などについて確認を行いまして、その区域で指定を変更した場合の農業被害の軽減効果と、片やその区域での生態系への影響などを勘案いたしまして、県の環境審議会に諮問いたしまして、その上で最終的に県で決定をするという流れになります。  以上でございます。 ◯委員長高橋祐子君) 江野澤委員◯江野澤吉克委員 市町村では有害鳥獣の被害の防止に懸命に取り組んでいるところであります。また、一方で鳥獣保護区では、許可による捕獲だけでは限界があるということであり、狩猟によって駆除も進め被害軽減を図る必要がある、このように私も思ってます。そのため、市町村からの要望があった場合、しっかりと相談に乗って適切な対応をしてほしいと、このように思います。有害鳥獣、千葉県の重要課題の1つなんですよ。それで、やはりやっていくには、相当な被害の額が上がっているんで、そこら辺も十分検討しながら、その重要課題をどんなふうにしていくかということで、さらにまた検討していただきたいな、このように思います。  次にもう1点、金属スクラップヤードの規制に関する条例について伺います。金属スクラップヤード等の規制に関する条例については、本会議において、県では、周辺の影響について詳細調査を行うほか、市町村等のヒアリングを進めており、今後、有識者の意見を聞きながら、条例の骨子案を検討するとの答弁があったところでありますけれども、既に私の地元袖ケ浦市では、独自に条例を制定すべく、パブリックコメントも実施しているところであります。  そこで、2点お伺いします。  袖ケ浦市のように市町村が独自に条例を制定する場合、県条例の内容は、それぞれどのように整合性を図っていくのか。  そしてまた2点目、条例の骨子案の検討に当たって、有識者の意見を聞くとのことだが、具体的にどのような方から意見を聞くつもりなのか伺います。 ◯委員長高橋祐子君) 高橋廃棄物指導課長。 ◯説明者(高橋廃棄物指導課長) 廃棄物指導課でございます。  袖ケ浦市の条例案でございますが、既に施行されております千葉市の条例の内容を取り入れつつ、独自に事前協議ですとか排水、土壌の検査の実施、それから市との環境保全協定の締結を盛り込むと、そういったことを袖ケ浦市の実情を踏まえた内容としているというふうに聞いているところでございます。県では、全県を俯瞰する立場で、実効性のある対策を講じられるような条例を検討しておりますけれども、袖ケ浦市など地域の実情を踏まえて、独自の規制を行う自治体の動きを妨げることのないよう制度設計を考えてまいります。それと、あわせまして、そのような市町村ともしっかり連携しながら対応できるよう検討を進めてまいります。
     2点目でございますが、有識者の意見の御質問ですけれども、現時点では3つの分野の有識者を選任する方向で考えております。1つは、周辺環境に及ぼす騒音、火災、そういったことの規制に関する専門家、2つ目は、金属スクラップヤード等の実情に詳しい専門家、3つ目は、廃棄物の保管や処理に詳しい専門家でございます。それぞれの専門分野の立場から、規制内容について御意見をお聞きしたいと、このように考えております。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 江野澤委員◯江野澤吉克委員 県条例と市町村条例、市の条例が、やはり整合性がないと、全くここで食い違うようなことも出てくるというようなことでありますので、そういう点も気をつけていただきたいと思います。  これまで金属スクラップヤード等の規制に関して独自の取組をしている袖ケ浦市など、トップランナーとなる自治体に対しましては、県条例においても整合を図るような検討をするほか、ヤードへの合同立入り、これが一番大事だと思います。ヤードへの合同立入りや研修など、県として支援をしてほしい、このように思います。  また、現在行っている詳細調査や市町村ヒアリングにおいて、市町村によって異なる実情を十分把握した上で、市町村と連携した実効性のある対策ができるように規制内容を検討していただきたい、このように思います。さらに、有識者からも幅広い意見を聞くことにより、検討を着実に進めていただきたいと、このように思いますので、よろしくお願いします。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) ほかに。  横山委員◯横山秀明委員 では、私から1点、質問を取り上げる前に要望として、今、日本製鉄さんのシアン流出の事案に関して報告いただきました。今後の対応ということで、不適切な事案があったということで、報告に基づいた立入検査、また再発防止の進捗なんかを今後、県のほうでもしっかり確認していかれると。さらに、立入りの方法についても見直されるという形でありましたので、もう本当に今、一委員のほうからも悪質だというような意見もありました。本当に地域住民も含めて、非常に不安に思っておりますし、この件に関してはしっかりと調査していただくと同時に、今後の進捗状況を確認されるということでしたので、当委員会のほうで適時、経過報告なり最終報告はぜひしていただきたいなと思いますので、その点だけ1点、要望させていただきます。  それで、質問のほうは消費者トラブル相談について1点伺いたいと思いますが、令和4年版の消費者白書によりますと、令和3年度では全体の相談件数が約85万2,000件で、令和2年度から比べましても、約9万件ぐらい減少したとなっておりまして、これは新型コロナウイルスの感染拡大を背景とした通信販売のトラブルが減ったことが要因とされるというふうに書かれておりました。でも、一方で、インターネット交流サイト、SNS等をめぐるトラブルは約5万件に増えてまして、令和2年度の前年からは約1万件増加してると。17年度からの5年間では約3.2倍増えたというふうに書かれておりました。また、9月27日に県のほうからは、令和3年度の消費生活相談の概要についてというようなことで公表がされております。  そこで伺いたいんですけれども、まず、令和3年度の消費生活相談とはどのような状況なのか、お聞かせいただければと思います。  また、消費者被害の防止に向けた県の取組について、改めてどのように取り組んでいるのか、御教示いただければと思います。 ◯委員長高橋祐子君) 金子くらし安全推進課長。 ◯説明者(金子くらし安全推進課長) くらし安全推進課でございます。  まず、令和3年度の消費生活相談の状況についてですけれども、県と県内市町村の消費生活相談窓口に寄せられた相談件数は約4万9,000件でございまして、令和2年度に比べると約6,000件減少しておりますが、ここ数年、5万件前後と高い水準で推移しているところでございます。また、相談者の年齢別では、60歳以上の方々からの相談が約4割を占めている状況が続いておりまして、相談内容としましては、突然来訪した業者からの勧誘での住宅リフォームに関する相談などが近年多く寄せられているという状況でございます。  それから、県の取組についてですけれども、県では高齢者を含めた幅広い年代に向けまして、市町村などが開催する消費者自立支援講座へ講師を派遣してるところでございます。さらに、高齢者向けには、民生委員や訪問介護事業者などを対象とした講座を実施するとともに、若者向けには、県内全ての高校などを対象にした消費者教育に関する教材の配布や教員向けの研修も実施しているところでございます。  引き続き様々な機会を通じて啓発を行い、消費者被害防止に取り組んでまいります。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 横山委員◯横山秀明委員 詳細な御答弁ありがとうございます。今、消費者自立支援講座に県のほうから講師を派遣されているということなんですけども、昨年度、令和3年度の派遣回数とか参加人数とか、その講座の内容についてお知らせください。 ◯委員長高橋祐子君) 金子くらし安全推進課長。 ◯説明者(金子くらし安全推進課長) 消費者自立支援講座についてですけれども、令和3年度は合計28回派遣いたしまして、高校生や大学生、高齢者など1,711人が参加しております。講座の主な内容といたしましては、悪質商法の手口やトラブル対処法の紹介などの消費者被害の防止に向けたものや、契約などについての基礎的な知識に関するものなどとなっております。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 横山委員◯横山秀明委員 ありがとうございます。また、先日、高齢者被害特別相談の実施ということについて県のほうから報道発表がございましたが、そこの相談件数とか内容について、どういった状況だったのかお聞かせください。 ◯委員長高橋祐子君) 金子くらし安全推進課長。 ◯説明者(金子くらし安全推進課長) 高齢者被害特別相談についてですけれども、高齢者被害特別相談は、関東甲信越地区の都道府県や政令指定都市などが共同で行ったキャンペーンの一環としまして、例年9月に実施しているものでございます。本年度は9月13日から15日までの3日間実施いたしまして、住宅リフォームに関する相談や身に覚えのない請求に関する相談など、合計で56件の相談が寄せられたところでございます。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 横山委員◯横山秀明委員 ありがとうございます。日頃からそういった講座とかキャンペーンを通じた啓発普及とか、様々取り組んでいただいていること、よく分かりました。  最後、要望なんですが、本会議のほうでも消費者トラブルの相談について取り上げさせていただいた中で、相談窓口を広げてほしいということを要望させていただいております。今、コロナ禍の影響で少しトラブルの件数は減ったという傾向は千葉県のほうでも見えてるようなんですが、複雑巧妙化していて、なかなか救済に関して、電話と来所だけでは拾い切れない問題は多々あるかと思います。ぜひその点に関して、特に本当はSNSを活用してほしいんですけど、メール等も含めて、対応をしっかりと強化していただきますように要望させていただいて、質問を終わりにいたします。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 伊藤です。よろしくお願いいたします。  では、まず新井総合からいきます。直近の水位観測井戸のデータを開示していただきましたけれども、9月の201.3メートルは令和元年の房総台風で被災したとき、遮水シートが剥がれた頃の水位と同じ状況です。5月から水位が上がってきていますが、その原因を何と推察していますか、お伺いいたします。 ◯委員長高橋祐子君) 小泉産業廃棄物対策担当課長。 ◯説明者(小泉産業廃棄物対策担当課長) 廃棄物指導課担当課長です。保有水水位の原因についてお答えいたします。  水位につきましては、直近の9月27日に第1期の埋立地内部の保有水についてですが、No.3全体で201.32、No.6で206.42、No.9で204.64、それからNo.12で187.36メーターとなっておりまして、これまでの保有水の水位につきましては一定の変動があるものの、先ほど委員ありましたが、変動がある中で上昇の傾向にあるとは考えてはおりません。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 上昇しているとは考えてないというお答えですか。でも、実際は上がってますよね。実際のところは保有水が増えないようにキャッピングしてるわけなんで、やっぱりこれは何か問題があるというふうに本来だったら考えないといけないんじゃないかなというふうに思うんですけれども、その認識がないということは問題じゃないですか。 ◯委員長高橋祐子君) 小泉産業廃棄物対策担当課長。 ◯説明者(小泉産業廃棄物対策担当課長) 現在、水位に関しましてですけれども、これまでの事業者からの報告等によりましても、埋立地内に廃棄物が固結した水を通しにくい層が存在してて、保有水の水位が下がりにくくなっているということと推察されておりますので、その状況が続いているのかなと思われます。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 全然答えになっていないんです。なかなかお認めになりたくはないのかもしれないんですけど、やっぱりちゃんと認識して、それで事業者に対応を求めていかなければいけない立場にあるのが県だと思います。  それで、保有水のポンプアップ、平成24年3月から実施して、令和2年12月までで約7万立方メートルという答弁が前回ありました。この保有水、揚水しているんですけれども、1日当たりの揚水量はどれくらいでしょうか。 ◯委員長高橋祐子君) 小泉産業廃棄物対策担当課長。 ◯説明者(小泉産業廃棄物対策担当課長) 6月の常任委員会でお答えしました7万立米という数字につきましては、平成24年3月から令和2年12月までに揚水井戸からくみ上げた保有水の総量を事業者から聞き取った値となっております。そこで、1日当たりの揚水量のデータにつきましては、県では持ち合わせてはおりません。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 持ち合わせていないんじゃなくて、向こうに聞いてくださいって要望していたわけなんですね。これは、やはり県としてしっかりとそこのところを把握していく必要があると考えているからお伺いしているわけなんです。令和3年7月常任委員会で請願が出されて、そのとき、担当の方からの御説明では、「県は、事業者に対し、令和3年1月に、これまでの対策効果の検証とさらなる改善対策を講じるよう指導し、事業者は、抜本的な対策として、掘削等による埋立地の透水性の改善や、排水機能を強化するための集水井戸、排水管の設置などを検討しており、内容について協議を行っているところです」というふうに答えてます。「県といたしましては、引き続き事業者の検討状況を確認するとともに、必要な助言及び指導を行ってまいります」というふうに言ってるわけなんですね。令和3年1月の時点でこういうふうになっている。そして、前回6月15日の常任委員会、私の質問に対しても、本議会における6月2日の答弁で、処分場内の保有水位が高い状況であるということを踏まえ、県は事業者に対して掘削等による埋立地の透水性の改善対策の実施を求めている。今後、改善対策を行うに当たり、処分場内部の状況を把握するためのボーリング等の調査の検討が進められているということですので、早急に改善が進むように指導していきたいと考えていますと答弁しています。現在の進捗状況についてお尋ねいたします。 ◯委員長高橋祐子君) 小泉産業廃棄物対策担当課長。 ◯説明者(小泉産業廃棄物対策担当課長) ボーリング調査の関係でございますが、事業者が本年の9月12日から月末にかけまして、埋立地内で保有水の移動がほとんど見られないような場所の1か所でボーリング調査を実施しております。  以上でございます。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 今後の予定はどうでしょうか。 ◯委員長高橋祐子君) 小泉産業廃棄物対策担当課長。 ◯説明者(小泉産業廃棄物対策担当課長) まずは1か所実施ということで、事業者からは、今回の調査結果を踏まえまして、今後の追加のボーリング調査等を検討していくというふうに聞いております。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 県がきっちりと指導するって2回も答弁しているんですよね。事業者が1本掘ったから、そして、その報告は来てるんですか、伺います。 ◯委員長高橋祐子君) 小泉産業廃棄物対策担当課長。
    ◯説明者(小泉産業廃棄物対策担当課長) 今、事業者のほうは調査を行って取りまとめてるような状況ですので、まだ県のほうには報告は来ておりません。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 やはり早急にこの状況、そして1本ということじゃなく、メッシュにして処分場内をボーリング調査する必要があると考えます。それについてはいかがでしょうか。 ◯委員長高橋祐子君) 小泉産業廃棄物対策担当課長。 ◯説明者(小泉産業廃棄物対策担当課長) 今回の結果を踏まえまして、今後検討していくような話だと思いますので、そこを踏まえて対応していきたいというふうに考えております。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 今回のボーリングのサンプリングから、1期の処分場の中がどんなふうになってるのかという、その一端が分かったんじゃないのかなというふうに想像しております。この調査結果は、もちろん私たち県議会に報告されるんでしょうか。 ◯委員長高橋祐子君) 小泉産業廃棄物対策担当課長。 ◯説明者(小泉産業廃棄物対策担当課長) 今後の調査結果の提供につきましては、事業者に確認の上、対応させていただきたいと考えております。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 県は説明責任があると思います。11年間も搬入停止状況になっていて、全く改善がされていないという状況、これだけ県議会で質問され、取り上げられているという状況ですので、しっかりとそこの部分は報告をしていただきたいと思います。  今後、この事業者に、非常に今聞いてると、何かこう腰が引けてるというようにも取れるんですけれども、しっかりと指導をしていく、その気概が必要だと思います。毅然とした態度で事業者に指導する。処分場内の保有水位が高いという状況を踏まえて、今後、事業者にどのように指示し、改善を求めていくのか伺います。 ◯委員長高橋祐子君) 小泉産業廃棄物対策担当課長。 ◯説明者(小泉産業廃棄物対策担当課長) 今回、ボーリング調査を行ってということを踏まえまして、この結果を踏まえて、その内容を県としても専門家の意見等を聞きながら、事業者を指導していきたい考えております。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 ボーリング調査するのが最終結論じゃなくて、これでどういうふうに改善をして、あの状況を改善して、中の状況を、本当に汚い状況なんじゃないかなという、ヘドロがたまってるんじゃないかとか、いろいろ想像するんですけれども、そこのところをどういうふうにしたら1期が改善するのかというところをしっかりと指導し、計画をやはり県としても立てなきゃいけないと思っておりますので、そこを要望します。  次に、上別所廃プラスチック問題についてです。上別所の廃プラスチック問題というのは、2020年6月に佐倉市と八街市の市境約4,000平方メートルの農地に廃プラスチックが持ち込まれて、5か月後の10月には高さ4メートル、幅80メートル、総量1万1,300立方メートルもの産廃の山が出現したという問題です。その後、県は行為者に対して繰り返し搬入禁止や適正撤去を求めて指導をしてきましたが、従わないことから、廃棄物処理法に基づいて勧告、措置命令を出したけれども、この命令にも従わないため、県警への告発を経て、昨年6月に逮捕、起訴となりました。その後の状況はどうなっていますか。そしてまた、この排出者の特定は進んでいますか、お伺いいたします。 ◯委員長高橋祐子君) 高橋廃棄物指導課長。 ◯説明者(高橋廃棄物指導課長) 廃棄物指導課でございます。  本件の状況でございますが、現在、県のほうでは現地の堆積物から排出者の特定につながる情報の有無を調べておりまして、現在まで11社の排出者を特定したところでございます。この排出者11社は、全ての者が撤去に応じておりまして、令和4年9月末現在ですが、排出者が撤去した廃棄物量は約680立方メートル、堆積量約1万1,300立方メートルのうちの約6%の状況でございます。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 まだまだゴールは遠いわけなんですけれども、11社ということで、さらにお願いしていきたいと思います。  それで、今後の見通しはどういう状況でしょうか。 ◯委員長高橋祐子君) 高橋廃棄物指導課長。 ◯説明者(高橋廃棄物指導課長) 今後の見通しでございますが、今後も現場に堆積された廃棄物が一日も早く撤去されるよう、まずは行為者に厳しく指導していきますが、それとともに、引き続き堆積物から排出者判明に係る調査を行いまして、地道な調査になりますけれども、判明した排出者に対して廃棄物の撤去を求めてまいります。  以上です。 ◯委員長高橋祐子君) 伊藤委員◯伊藤とし子委員 要望といたしましては、やはり引き続きお願いしたいということもそうなんですが、こうなってしまうのがたった5か月であれだけの山になってしまったという、そもそものところなんですよね。千葉市から佐倉市に持ってくるぞというのは事前に分かっていたわけなんで、そこのところで食い止められなかったことが、まずは一番の問題かなというふうに思っています。そこの部分も含めての今後しっかりと取り組んでいっていただきたいと思います。  それで1点、先ほどの日本製鉄の関係なんですけれども、先ほど県と協定をしている事業者、そしてあと文書送付をしたというふうにおっしゃっていたんですけど、それぞれ何件ですか、お伺いいたします。 ◯委員長高橋祐子君) 市原水質保全課長。 ◯説明者(市原水質保全課長) 文書の送付の件数でございます。水質汚濁防止法に基づく事業場につきましては多数ありまして、ただいまちょっと手元に資料がございません。あと、協定に基づく事業場でございますけれども、資料のとおり54社、63工場ございまして、全ての企業に文書を送付してございます。  以上です。     (伊藤とし子委員、「ありがとうございました。そしたらまた、文書送付した全ての件数、     よろしくお願いいたします。ありがとうございました。終わります」と呼ぶ) ◯委員長高橋祐子君) 以上で諸般の報告・その他に対する質問を終結します。        ─────────────────────────────        委員長報告 ◯委員長高橋祐子君) 次に、特に委員長報告すべき事項がありましたら御発言願います。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長高橋祐子君) 特に御発言がないようですので、委員長報告につきましては正副委員長に一任願います。        ─────────────────────────────        閉会中における継続事件 ◯委員長高橋祐子君) 次に、閉会中における継続事件についてお諮りいたします。  お手元に配付の継続事件項目表のとおり閉会中も調査することとしたいと思いますが、これに御異議ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長高橋祐子君) 御異議ないものと認め、そのように決定します。        ─────────────────────────────        委員の派遣 ◯委員長高橋祐子君) 次に、委員の派遣について申し上げます。  ただいま決定されました継続事件項目の調査に伴う委員の派遣については正副委員長に一任願います。        ─────────────────────────────        閉  会 ◯委員長高橋祐子君) 以上で環境生活警察常任委員会を閉会します。        午後0時8分閉会 Copyright (C) Chiba Prefecture Assembly Minutes, All rights reserved....