千葉県議会 2017-06-08
平成29年6月定例会(第8日目) 本文
議 長 の 報 告
◯議長(宇野 裕君) 日程に入るに先立ち、諸般の報告を申し上げます。
議長の出席要求に対する出席者について、前副知事諸橋省明君の任期満了による退職に伴う変更がありましたので、お手元に配付の印刷物により御了承願います。
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議案第1号ないし議案第20号及び請願総括審議
◯議長(宇野 裕君) 日程第1、議案第1号ないし第20号及び請願を一括議題とし、これより総括審議を行います。
常任委員会及び議会運営委員会の審査の経過と結果について各常任委員会委員長及び
議会運営委員会委員長の報告を求めます。
文教常任委員会委員長坂下しげき君。
(
文教常任委員会委員長坂下しげき君登壇、拍手)
◯文教常任委員会委員長(坂下しげき君) 文教常任委員会に付託されました議案2件、請願2件の審査の経過と結果について御報告を申し上げます。
最初に、議案について申し上げます。
議案第1号平成29年度千葉県
一般会計補正予算(第2号)、議案第11号行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例の制定についての2議案については賛成多数をもって、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「第2次千葉県
特別支援教育推進基本計画でふやすこととされる、総合的な機能を有する特別支援学校とはどのようなものか」との質問に対して、「現在は知的障害だけに対応している学校を、知的障害と肢体不自由など2つ以上の障害種に対応できる学校や、小中学校の通常の学級に在籍する障害を持つ児童生徒が、その障害に応じて通級による指導を受けられる学校などにしていくものである。こうした学校を県全域に位置づけていくことにより、障害のある子供がこれまで以上に居住地に近いところで支援を受けられるようになると考えている」との答弁がありました。
次に、請願については、お手元に配付の請願審査結果報告書のとおり決定をいたしました。
次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、主なものを要約して申し上げますと、「平成29年度における県立高校のトイレ洋式化の推進見通しはどうか」との質問に対して、「洋式トイレについては、和式便器の破損や障害のある生徒の在籍状況により整備しているところであり、平成29年度については、特に洋式便器の少ない学校について洋式化を進めたいと考えている」との答弁がありました。
また、「害虫被害による鴨川青年の家の宿泊施設の利用休止について、どのような対応を行っているのか。利用再開の見込みはどうか」との質問に対して、「専門業者による調査を実施した結果、宿泊施設の一部からダニが発見されたことから、寝具類等の高温処理や十分な清掃を実施し、あわせて屋外の樹木の害虫駆除等を行った。これらの対策を図り、保健所による安全が確認されたことから、7月9日からの利用を再開することとした」との答弁がありました。
なお、一委員から、「教員の長時間勤務を縮減し、負担を軽減していくことは、教員が活力を持って業務に取り組むことにつながり、子供たちにとっても非常に重要である。県としても、教員の長時間勤務の縮減に積極的に取り組んでいただきたい。なお、部活動についてはさまざまな課題がある一方、子供の心身を育てる上で大事であり、必要であることから、適正に行われるようお願いしたい」との要望がありました。
次に、当委員会として、「
義務教育費国庫負担制度の堅持に関する意見書」及び「国における平成30年度教育予算拡充に関する意見書」を別途提出することとなりましたので、よろしくお願いをいたします。
以上をもちまして文教常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(宇野 裕君)
県土整備常任委員会委員長實川隆君。
(
県土整備常任委員会委員長實川 隆君登壇、拍手)
◯県土整備常任委員会委員長(實川 隆君)
県土整備常任委員会に付託されました議案7件の審査の経過と結果について御報告いたします。
議案第10号使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定についての1議案については全員異議なく、議案第1号平成29年度千葉県
一般会計補正予算(第2号)、議案第3号平成29年度千葉県
特別会計流域下水道事業補正予算(第1号)、議案第4号平成29年度千葉県
特別会計港湾整備事業補正予算(第1号)、議案第5号平成29年度千葉県
特別会計土地区画整理事業補正予算(第1号)、議案第18号及び第19号契約の変更についての6議案については賛成多数をもって、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「道路整備を進めるため、さらなる予算確保に向けての取り組みはどうか」との質問に対して、「本年5月29日に財務省や国土交通省へ道路予算全体の増額、必要な予算確保を要望したほか、各種道路に関する期成同盟会と連携して道路予算の増額を要望している。今後も、あらゆる機会で国に対し道路予算の確保を訴えていく」との答弁がありました。
また、「国の補助率かさ上げを求める道路財特法が今年度末で期限を迎え、期限延長が必要だが、どのような取り組みを行っているか」との質問に対して、「平成30年度以降も道路財特法に基づく特例措置の期限延長や国庫補助制度の拡充が必要であり、国土交通省へ国の施策に対する重点提案・要望を行う予定である。今後も全国知事会、関東知事会や県内市町村などと連携し、国に対し特例措置の期限延長などを訴えていく」との答弁がありました。
次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、主なものを要約して申し上げますと、「匝瑳市域における河川及び海岸の津波対策の進捗状況はどうか」との質問に対して、「新川では、河口から新浜大橋まで、ことし6月で全ての堤防かさ上げ工事が完成した。野手海岸では、昨年度末までに1.4キロメートルの護岸整備と0.7キロメートルの堤防のかさ上げが完成した」との答弁がありました。
なお、一委員より、「早期完成に向け尽力してもらいたい」との要望がありました。
また、「県土整備部では、予算の早期執行に向けてどのように取り組んでいるのか」との質問に対して、「県土整備部独自の取り組みとして、繰越予算を含めた当初予算に対し、上半期8割執行の目標を設定した。6月補正予算についても予算成立後に目標設定し、出先機関と本庁で構成する
公共事業進行管理調整会議などでの進捗管理や意見交換等を通じ、計画的な早期執行に努める」との答弁がありました。
以上をもちまして
県土整備常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(宇野 裕君)
農林水産常任委員会委員長瀧田敏幸君。
(
農林水産常任委員会委員長瀧田敏幸君登壇、拍手)
◯農林水産常任委員会委員長(瀧田敏幸君)
農林水産常任委員会に付託されました議案2件の審査の経過と結果について御報告いたします。
最初に、議案について申し上げます。
議案第1号平成29年度千葉県
一般会計補正予算(第2号)、議案第17
号国立研究開発法人森林総合研究所営農用地整備事業特別徴収金徴収条例の一部を改正する条例の制定についての2議案については全員異議なく、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「国による米の生産数量目標の配分については平成30年産以降なくなるが、今後どのように取り組んでいくのか」との質問に対して、「平成30年産からは、国が示す本県産米の需要量や各市町村が把握している需要量を勘案し、千葉県農業再生協議会から市町村の協議会に生産の目安となる数値を示し、引き続き需要に応じた米生産を推進していく」との答弁がありました。
次に、「県は、不足する乳用牛の確保にどのように取り組んでいるのか」との質問に対して、「乳用牛を自家生産する酪農家に対し、育成施設の整備を支援していく。また、みずから育成できない酪農家を支援するため、県乳牛育成牧場の受け入れ回数をふやすなど、さらなる預託機能の強化に努めていく」との答弁がございました。
次に、「銚子漁港において計画されている水産加工施設の整備について、どのように進めていくのか」との質問に対して、「千葉県
漁業協同組合連合会がイワシ、サバなどの付加価値向上を目的とした水産加工施設の整備を計画している。県としても、運用を開始している高度衛生管理型の荷さばき施設や今年度完成予定の製氷・貯氷施設などを含め、これらの施設整備を支援することにより、県産水産物の販売促進に努めていく」との答弁がありました。
次に、当委員会として、「森林環境税(仮称)の早期創設を求める意見書」を別途提出することとなりました。
以上をもちまして
農林水産常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(宇野 裕君)
商工労働企業常任委員会委員長小池正昭君。
(
商工労働企業常任委員会委員長小池正昭君登壇、拍手)
◯商工労働企業常任委員会委員長(小池正昭君)
商工労働企業常任委員会に付託されました議案2件、請願1件の審査の経過と結果について御報告いたします。
最初に、議案について申し上げます。
議案第10号使用料及び手数料条例の一部を改正する条例の制定についての1議案については全員異議なく、議案第1号平成29年度千葉県
一般会計補正予算(第2号)の1議案については賛成多数をもって、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「創業や新規事業の立ち上げなど前向きに取り組む中小企業がより融資を受けやすくなるよう、制度の見直しが必要と考える。今後の中小企業金融の方向性について、県はどのように考えているのか」との質問に対して、「信用保証制度に関する法改正により、創業に係る保証限度額の増額や事業承継時の新たな資金調達支援の見直しなどが行われた。県の融資についても、必要な制度改正を検討していきたい」との答弁がありました。
次に、請願については、お手元に配付の請願審査結果報告書のとおり決定いたしました。
次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「先月、国が公表した新たな商店街政策のあり方に関する中間報告書の中で、前向きに取り組む商店街への支援を重点化することなどが示されたが、県では今後、商店街支援をどのように進めていくのか」との質問に対して、「今年度実施する商店街実態調査で商業団体、商店街からのヒアリングやアンケートを行っていく。県として、国の施策なども参考としながら、県内商店街の実態に応じた支援策を検討していきたい」との答弁がありました。
また、「経営者の高齢化が進む中で、中小企業における事業承継の準備を早期に進めるため、県はどのように取り組んでいくのか」との質問に対して、「県では、今年度から新たに産業振興センターや金融機関、商工団体等と連携して、事業承継に関するネットワークを構築する。事業承継の重要性を認識してもらうためのアンケート調査を実施するなど、経営者の気づきを促すことで事業承継が早期かつ円滑に行われるよう支援していきたい」との答弁がありました。
また、「
幕張新都心拡大地区の新駅設置について、どのようなスケジュールを想定しているのか」との質問に対して、「6月12日、JR東日本に対して、新駅の基本調査結果の内容確認を行ったところ、コンコースなどの駅舎設備の見直しにより、事業費縮減の可能性を検討できるとの説明があった。今後は負担すべき事業費や負担割合などについて、千葉市を中心として関係者間で協議していくこととしている。また、その中でスケジュールについても検討していく」との答弁がありました。
なお、一委員より、「事業費の削減を図りながら、早期に新駅設置について協議を進めてもらいたい」との要望がありました。
以上をもちまして
商工労働企業常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(宇野 裕君)
環境生活警察常任委員会委員長関政幸君。
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環境生活警察常任委員会委員長関 政幸君登壇、拍手)
◯環境生活警察常任委員会委員長(関 政幸君)
環境生活警察常任委員会に付託されました議案1件、請願1件の審査の経過と結果について御報告いたします。
最初に、議案について申し上げます。
議案第1号平成29年度千葉県
一般会計補正予算(第2号)については賛成多数をもって、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「
外来種特別対策事業のうち、キョンの生息状況調査とはどのようなものか。また、捕獲強化はどのように行うのか」との質問に対して、「捕獲したキョンの一部に発信機を装着し、1年間にわたり行動調査を実施する。また、キョンに適した捕獲方法を研究するとともに、これまでの知見を生かし、捕獲期間を延長して集中的な捕獲を行っていく」との答弁がありました。
なお、一委員より、「専門的な知識を持つ外部人材の登用や狩猟を可能とすることなどにより、キョンの捕獲対策を強化していただきたい」との要望がありました。
次に、請願については、お手元に配付の請願審査結果報告書のとおり決定いたしました。
次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「東京港でヒアリが発見されたコンテナは君津市内に搬入されたが、仮に県内へのヒアリ侵入が確認された場合、県はどのように対応するのか」との質問に対して、「県では、まず情報収集に努め、発見場所や刺されたときの対応等について、正確な情報を提供することなどにより県民の安全確保に努める」との答弁がありました。
また、「松戸市内で発生した拳銃発砲事件を受け、地域住民の不安が高まっているが、警察ではどのような活動を実施しているのか」との質問に対して、「松戸署員による警戒強化はもとより、周辺署からは移動交番車を、県警本部からは本部員で編成した
安全安心即応チームや機動隊を派遣し、地域の
防犯ボランティア等と協力して、通学路等における子供の見守り活動を強化している」との答弁がありました。
また、「ストーカー事案や虐待事案の現状はどうか」との質問に対し、「警察で認知している過去3年間のストーカー事案は約600件前後とほぼ横ばいで推移しており、高齢者、障害者及び児童虐待事案は増加傾向にある」との答弁がありました。
なお、一委員から、「ストーカー事案や虐待事案は社会的反響も大きく、引き続き関係機関と連携し、適切な対応に努めていただきたい」との要望がありました。
以上をもちまして
環境生活警察常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(宇野 裕君)
健康福祉常任委員会委員長斉藤守君。
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健康福祉常任委員会委員長斉藤 守君登壇、拍手)
◯健康福祉常任委員会委員長(斉藤 守君)
健康福祉常任委員会に付託されました議案9件の審査の経過と結果について御報告いたします。
議案第6号平成29年度千葉県
特別会計病院事業会計補正予算(第1号)、議案第13号児童福祉施設の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定について、議案第14号児童福祉法に基づく指定通所支援の事業等の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について、議案第15号障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく
指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準等を定める条例の一部を改正する条例の制定について、議案第16号障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律に基づく
障害福祉サービス事業の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定についての5議案については全員異議なく、議案第1号平成29年度千葉県
一般会計補正予算(第2号)、議案第9号千葉県知事の権限に属する事務の処理の特例に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第12号千葉県がん対策推進条例及び住民基本台帳法に基づく本人確認情報の利用及び提供に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第20号財産の取得についての4議案については賛成多数をもって、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「
医師修学資金貸付事業について、事業費をふやすことにより、今後何人くらいの方が修学資金を受けられるのか。また、応募する方が多かった場合はどうするのか」との質問に対し、「人数については48名から15名ふえて63名に増加する。また、応募者が多かった場合は面接等で意欲のある方に貸し付けしていく」との答弁がありました。
議案第20号に関して、「抗
インフルエンザウイルス薬を備蓄することは重要であるが、予防のためには予防接種以外に免疫力を高めていくといった努力をする必要があるのではないか。保健所等の役割も重要と考えるが、どうか」との質問に対して、「季節性と
新型インフルエンザ共通の予防対策として、せきエチケットの重視、ぐあいの悪い場合は休むなど、通常の風邪と同様の対応が必要となる。このような対応については、医療機関、社会福祉施設、教育機関に対し、重要性についての啓発を行っている」との答弁がありました。
なお、一委員より、「
新型インフルエンザ対策に係る治療薬の備蓄に当たっては、購入費用が高額であることから効率的に行っていただきたい」との要望がありました。
次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「公表された県立病院における医療上の事故等の報告状況によれば、1年間で7,622件の報告があり、多いように感じるが、どう評価しているのか」との質問に対して、「報告件数は、患者さんに実害の生じていない事例も含めたものとなっている。この報告の重要な点は、できるだけ多くの情報を収集、分析することにより重大事故を未然に防ぐなど、医療安全に役立てることにある。同規模の大学病院と比較しても一定水準の報告がされていると考えている」との答弁がありました。
なお、一委員より、「県民に良質な医療が提供できるよう、引き続き医療安全にしっかり取り組んでもらいたい」との要望がありました。
以上をもちまして
健康福祉常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(宇野 裕君)
総合企画水道常任委員会委員長林幹人君。
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総合企画水道常任委員会委員長林 幹人君登壇、拍手)
◯総合企画水道常任委員会委員長(林 幹人君)
総合企画水道常任委員会に付託されました議案2件、請願1件の審査の経過と結果について御報告いたします。
最初に、議案について申し上げます。
議案第1号平成29年度千葉県
一般会計補正予算(第2号)、議案第11号行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律に基づく個人番号の利用に関する条例の一部を改正する条例の制定についての2議案については全員異議なく、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「オリンピック・パラリンピックの機運醸成に向けた今年度の取り組みはどうか」との質問に対して、「大会3年前を記念して、千葉市及び一宮町とともにイベントを開催するほか、地域行事への出展、大学や高校と連携した競技体験会、九十九里・外房地域の16市町村と一体となったビーチクリーン・キャンペーンなどに取り組んでいく」との答弁がありました。
次に、請願については、お手元に配付の請願審査結果報告書のとおり決定いたしました。
次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、「
成田空港活用協議会の中で、千葉市中心部へも成田空港の経済効果が期待できるような事業を打ち出すことはできないか」との質問に対して、「活用協議会では、会員提案をもとに事業化を進めてきた事例もある。千葉市等会員からの提案を待って、どのような事業を深めていくかなど、活用協議会と相談して見きわめてまいりたい」との答弁がありました。
なお、一委員より、「会員の意見や成田空港を取り巻く状況を踏まえ、効果的な事業の推進が可能となるよう、今後のあり方の検討を進めていただきたい」との要望がありました。
また、「ちば野菊の里浄水場第2期施設整備事業の全体像について詳しく伺いたい」との質問に対して、「栗山浄水場と同じ規模の日量18万6,000立方メートルの施設を建設するもので、高度浄水処理の導入や緊急時対策、環境対策等に配慮した施設整備を行うこととしている。施設の完成により、第1期施設と合わせ、日量24万6,000立方メートルの給水能力となり、松戸市、市川市及び船橋市に居住の約70万人のお客様により安全でおいしい水を安定してお届けすることが可能となる」との答弁がありました。
また、「
上下水道料金徴収一元化に今回参加しない7市の現在の検討状況はどうか」との質問に対して、「7市からは、当初、県の受託コストが高いという懸念、また、先行する4市の状況を見て参加の判断をしたいとの意向が示されている。県としては、7市に対してコストを見直していることなどを説明するとともに、まずは4市との徴収一元化を円滑に進め、そのノウハウを提供するなどして参加を促していきたい」との答弁がありました。
以上をもちまして
総合企画水道常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(宇野 裕君)
総務防災常任委員会委員長中沢裕隆君。
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総務防災常任委員会委員長中沢裕隆君登壇、拍手)
◯総務防災常任委員会委員長(中沢裕隆君)
総務防災常任委員会に付託されました議案5件、請願1件の審査の経過と結果について御報告いたします。
最初に、議案について申し上げます。
議案第1号平成29年度千葉県
一般会計補正予算(第2号)、議案第2号平成29年度千葉県特別会計財政調整基金補正予算(第1号)、議案第7号職員の退職手当に関する条例の一部を改正する条例の制定について、議案第8号千葉県県税条例の一部を改正する条例の制定について、議案第12号千葉県がん対策推進条例及び住民基本台帳法に基づく本人確認情報の利用及び提供に関する条例の一部を改正する条例の制定についての5議案については全員異議なく、それぞれ原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
なお、審査の過程において当局から詳細な説明があり、質疑が行われたのでありますが、その主なものを要約して申し上げますと、議案第1号に関して、「新
都市ビル解体後の跡地は今後どのようにする考えなのか」との質問に対して、「災害発生時における災害対策本部機能のより一体的な運用や業務の効率化、賃料負担などのコスト縮減の観点から、幕張地区に分散している総務ワークステーションや公営企業の本庁・本局機能を有する機関を対象とした施設を整備するために利用することも選択肢の1つとして検討してまいりたい」との答弁がありました。
なお、一委員より、「県有財産は県民から託された貴重な財産であるので、有効に活用してほしい」との要望がありました。
また、「来年1月に行われる国民保護実動訓練に向け、準備状況はどうか」との質問に対して、「県では、来年1月の実動訓練を念頭に、本年5月に実施した図上訓練の結果を踏まえ、国、千葉市、消防、警察、自衛隊などの関係機関と訓練項目やシナリオなどについて、より実践的なものとなるよう調整を進めているところである。また、訓練1カ月前の12月には県民を対象とした研修会を開催し、国民保護に関する啓発を行うこととしている」との答弁がありました。
なお、一委員より、「重要な訓練だと思うので、実効性のある内容にしてもらいたい」との要望がありました。
次に、請願については、お手元に配付の請願審査結果報告書のとおり決定いたしました。
次に、当面する諸問題について質疑が行われたのでありますが、主なものを要約して申し上げますと、「昨年9月の預金通帳着服事案を受け、預金通帳等の全庁調査を行ったことにより、適正な管理のスタートラインについたと認識しているが、今後の定期的なチェック体制をどう考えているのか」との質問に対して、「全庁調査を行い、所属として引き続き管理する必要があると判断した5,801口座については、金庫等の安全な場所での保管、入出金の際の所属長の決裁、管理台帳の整備などを徹底することとした。また、8月から予定しているコンプライアンス推進強化月間に自己点検を行わせるとともに、特別監察で管理状況を確認していく。一方、所属として管理しないと判断した360口座については、通帳の解約等、処理状況を、11月ごろをめどに確認する予定である。今後も定期的なチェックを繰り返すことで適正管理を徹底していきたい」との答弁がありました。
なお、一委員より、「職員の意識改革も重要であるが、定期的なチェックもしっかりとお願いしたい」との要望がありました。
また、「文書館で発生した公文書の誤廃棄について、破棄された91冊の文書のうち、97%が大東亜戦争に関する文書であった。この重大な思想事件に対する処分について、どのように考えているのか」との質問に対して、「当時、保存または廃棄にかかわった職員への聞き取り調査を行った結果については、関係部署から報告を受けており、意図的に廃棄したものではないことを確認している。管理監督者を含め関係職員の処分等については、事実関係を十分に精査した上で適切に対応したい」との答弁がありました。
なお、一委員より、「今回の件については、文書館職員の当事者意識が足りないと感じている。当事者の自覚を促すという意味で厳正な対応をしていただきたい」との要望がありました。
以上をもちまして
総務防災常任委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(宇野 裕君)
議会運営委員会委員長信田光保君。
(
議会運営委員会委員長信田光保君登壇、拍手)
◯
議会運営委員会委員長(信田光保君) 議会運営委員会に付託されました請願2件の審査の経過と結果について御報告いたします。
請願の審査結果については、お手元に配付の請願審査結果報告書のとおり決定いたしました。
なお、審査の過程での主な意見を要約して申し上げますと、請願第51号及び第52号について、一委員より、不採択とすべきとの立場から、「第1に、政務活動費については、収支報告書、出納簿、領収書などを閲覧に供し、さらに希望者に対しては写しの交付を行っており、透明性の確保は十分に果たしていること。第2に、関係書類全てを公開または今後公開するとした他の団体数はまだ12団体であり、何らかの不祥事等が生じているため、公開に踏み切ったところが大半である。本県議会では、そのような事例はなく、政務活動費の使途基準も厳格であること。第3に、紙媒体で保有しているものを開示請求の都度、電磁的記録媒体に直して交付する必要性はなく、今のままの開示方法で十分と考えること。以上、3つの要素をもって、本県議会の現状を鑑みると、現段階においては、閲覧の方法による公開で十分に透明性の確保が図られている」との意見がありました。
一方、一委員より、採択すべきとの立場から、「関係書類全てをホームページで公開するにはコストがかかるとのことであるが、これは政務活動費の透明化のために必要なコストであり、民主主義のコストとして県民の理解を得られると考える。また、領収書を張ったものをPDF化して公開することにより、領収書の日付や筆跡等をあわせて見ることができ、より透明性の確保ができるため、公開の仕方としては最も透明性のある全部公開がよいと考える」との意見がありました。
以上をもちまして議会運営委員会の報告を終わります。(拍手)
◯議長(宇野 裕君) 以上で各常任委員会委員長及び
議会運営委員会委員長の報告は終わりました。
討論の通告がありますので、この際これを許します。通告順により矢崎堅太郎君。
(矢崎堅太郎君登壇、拍手)
◯矢崎堅太郎君 民進党、浦安市選出、矢崎堅太郎でございます。請願第51号政務活動費収支報告書等のホームページ上での公表を求めることについて及び請願第52号政務活動費収支報告書等を電磁的媒体でも交付することを求めることについて、民進党千葉県議会議員会を代表し、この2つの請願を採択すべきという立場から討論をさせていただきます。
なお、以下、便宜上、前者の願意についてホームページでの全面公開、後者を電磁的媒体での交付とします。
地方分権が進展し、地方公共団体の自己決定権、自己責任が拡大する中で、地方議会が担う役割はますます重要なものとなっています。このような中にあって、議会の活性化を図るためには審議能力を強化していくことが必要であり、各地方議員の調査・研究活動の充実が求められています。各地方議員が政務活動費を有効に活用し、もって県民生活の向上に資することは、まさに期待された役割であると考えます。その一方、政務活動費の原資は住民の皆様の税金であることから、その使途を明確化し、より便利な方法で住民の皆様に広く公開することが必要です。私たち民進党千葉県議会議員会は、調査研究活動の分野、政務活動費の公開の分野にあって、全国トップを目指し、県民の皆様の負託に応えたいと考えています。
平成29年6月28日、本会議散会後の議会運営委員会において、継続審査中だった当該請願について不採択と採決され、議会運営委員会としては、これを発議しないこととなりました。その審査の過程で、唐突に会派及び議員個人の政務活動費の項目ごとの収支など一部に限り、一覧表形式でホームページに公開するなどとした自民党案が提案されました。民進党千葉県議会議員会としては、政務活動費などの議会のあり方にかかわることは、まず代表者会議で提案し、各会派が持ち帰り、必要に応じて協議または調整を行う場としての委員会等を設置したり、場合によっては第三者、専門家の意見も聞きながら、時間をかけて議論を進めるというプロセスを踏むべきであると考えます。
ここで、議会運営委員会において当該請願が不採択とされた理由3点を紹介し、それに対する我が会派の見解を表明したいと思います。
まず1点目、政務活動費に係る収支報告書、出納簿、領収書等──以下、領収書等とします──について、現在でも希望者は議会事務局に足を運ぶことによって、閲覧、写しの交付はなされているので、透明性は十分に確保されていることから、ホームページでの全面公開及び電磁的媒体での交付をする必要性はないというものです。私たちは、そうした立場はとりません。むしろ現在においても領収書等の閲覧、写しの交付はなされており、透明性は確保されていることから、さらに一歩進めて、ホームページでの全面公開及び電磁的媒体での交付をすることで、より多くの方により便利な方法で県民の税金を原資とする政務活動費の使用使途について知っていただくことは県民の利益に資すると考えます。
次に2点目、議会事務局の調査によれば、都道府県議会レベルで領収書等をホームページで公開している団体は、予定を含めれば12団体あり、そのうち9団体では政務活動費に係る不祥事がその端緒となっている一方、千葉県議会では不祥事はなく、その使途基準も厳しいことから、ホームページでの全面公開及び電磁的媒体での交付をする必要はないとしています。私たちは、そのようには考えておりません。政務活動費に係る不祥事があろうとなかろうと、県民の税金を原資とする政務活動費については、その透明性の確保が強く要請されていると考えます。そして12団体において、既に領収書等をホームページで公開している以上、千葉県議会において、それができないとする理由はなく、当該12団体と並ぶ、あるいは、それを上回る透明化を図ることが県民の負託を受けた我々県議会議員に課せられた責務であると考えます。
次に3点目、現在、紙媒体で提出している領収書等を、開示請求がある都度、電磁的記録媒体に変換してまで交付する必要はなく、現在のままの開示方法で十分というものです。具体的には、電磁的記録媒体での交付には条例改正等を要すること、また、ホームページでの公開のための新たなサーバの設置などの初期費用、書類をデジタルデータ化するのに要する費用などを含めたランニングコストを挙げて不採択の理由としています。前出の議会運営委員会では、あくまで参考としながら、議会事務局はホームページにおける全面公開のためのコストについて、初期費用約200万円、年間のランニングコスト約200万円という具体的金額を挙げました。つまり必要な条例改正等を行うコスト、さらに導入時、初年度約400万円、2年目以降のランニングコスト約200万円の費用が多額になることから、県民の理解を得られないとの考えで、ホームページにおける全面公開をしないこととしました。しかし、県民の皆様がこれらの費用を認めないと考えることは妥当でしょうか。私たちは、そのようには考えておりません。必要な条例改正等は議会や議会事務局が対応すべき職務であり、また約400万円の費用は、多額ではあるものの、政務活動費の透明化のために必要な費用であり、民主主義のコストとして、県民の皆様の理解を必ずや得られると考えます。
以上、これまでるる検討してきたように、当該請願を不採択とするそれぞれの理由について、我が会派としては到底同意できるものではありません。政務活動費に係る不祥事は、領収書の日付、筆跡、発行者に関する情報等から発覚したものもあり、特に領収書等のホームページでの全面公開及び電磁的媒体での交付をすることは大きなメリットがあると考えます。
また、ここで私たち民進党千葉県議会議員会は、千葉県議会あり方検討委員会の設置が必要と考えます。地方分権の進展により、地方公共団体が自己決定できる領域が拡大し、地域の実情に即した政策を実行できるようになりました。これに伴い、地方自治における二元代表制の一翼を担う議会が果たすべき役割と責務は増大してきています。県議会では、こうした取り巻く状況の変化に対応し、引き続き県民の皆様の負託に十分に応えていくため、さまざまな改革の取り組みをより一層スピーディーに進めていく必要があります。
最後になりますが、どうか各会派並びに各議員の皆様におかれましては、県民の皆様の負託に応え、法令を遵守し、議会の透明化、政務活動費の透明化を図るという観点から当該請願を採択するよう、賢明な御判断をお願いいたしまして、民進党千葉県議会議員会の討論とさせていただきます。御清聴ありがとうございました。(拍手)
◯議長(宇野 裕君) 次に、入江晶子君。
(入江晶子君登壇、拍手)
◯入江晶子君 市民ネットワーク・社民・無所属の入江晶子です。会派を代表し、議案第1号、議案第11号、議案第20号、請願第49号に対し、委員長報告に反対の立場から討論いたします。
知事選挙後の肉づけ予算となる6月補正予算は総額964億3,300万円、「くらし満足度日本一」の実現に向けた事業を計上したとしていますが、その中身は相変わらずコンクリート重視で、北千葉道路など、高規格道路ネットワーク事業を初め県土整備部に306億円と、3割以上を占めています。一方、県民要望の高い医療、福祉にかかわる健康福祉部の補正予算は16億円、わずか1.6%と期待外れであり、県民福祉の向上はほど遠い道のりです。しかも、財源の3割が借金である県債278億円で賄われます。県債残高は3兆1,000億円と増加の一途をたどり、将来世代のさらなる負担となります。以下、具体的に反対の理由を申し述べます。
初めに、議案第1号
一般会計補正予算についてです。
保育士処遇改善事業5億5,000万円については、民間保育所の保育士の給与を1人当たり2万円アップするとしていますが、市町村は2分の1、政令市に4分の1の負担を求め、県は上限1万円を出すというものです。県が新たに処遇改善に取り組む姿勢は評価できますが、市町村に負担を求めることで自治体間の格差がさらに広がることは問題です。現在、県内では11市のみ、独自の処遇改善事業を実施していますが、財政状況が厳しく行えない自治体も多くあることから、県は全ての市町村における処遇改善、底上げを行う制度にすべきです。また、2万円アップの根拠を求めたところ、千葉県の保育士の平均給与月額22万2,900円については、女性の全職種の平均給与24万5,200円と比較して約2万円低い、保育士の96%が女性であることから2万円アップするとのことですが、男性の全職種の平均給与と比較すると約10万円も差があります。働き方改革を掲げる行政が男女差別を固定化する認識は時代に逆行するものであり、問題です。
家庭教育支援チーム設置推進事業300万円については、千葉県の教育振興基本計画の施策「親のまなびと家庭教育への支援」に位置づけられ、家庭教育を本格的に進めるものです。従来の子育て支援とは異なり、親の学び、親学において、規範意識や公共の精神を重んじる価値観が強調され、さまざまな価値観を持つプライベートな空間である家庭に入り込むのは問題です。来年度から小中学校で教科化される道徳教育と軌を一にする家庭教育が個人の尊厳や内心の自由に踏み込む危険性をはらんでおり、賛成できません。
移動交番車配備事業7,663万6,000円は、移動交番車5台の追加配備に伴う車両購入費や専従警察官10人に要する人件費が主な内容です。今後、移動交番車を拡充する方針が示されていますが、県民要望が高いのは空き交番の解消、不足している常設交番への人員配置です。新設交番の設置要望は県内62カ所もあり、常設交番の拡充に予算を振り向けるべきと考えます。
議案第11号は、特別支援学校の児童生徒にかかわる就学奨励費の支給事務について、番号利用法、マイナンバーを使って、県独自に新たに特定個人情報を利用することができるよう、条例改正するものです。マイナンバーの独自利用により、就学奨励費の法定6項目以外を申請する約5,000人の保護者の所得情報を、情報提供ネットワークシステムと連携し、収集できるようになります。県は、保護者の課税証明書等の添付書類が省略可能となり、利便性の向上につながるとしています。しかし、マイナンバー利用については、情報提供ネットワークシステムや収集したデータ管理において情報漏えいや安全性の問題がクリアされておらず、個人情報がどこでどのように利用されるのか、理解することは困難です。自己情報コントロール権、プライバシー権の侵害につながるものであり、反対します。
議案第20号は、
新型インフルエンザ対策のための抗
インフルエンザウイルス薬を購入するための財産の取得です。新型インフルエンザ等対策特別措置法では、国民の45%に相当する抗インフルエンザ薬を備蓄することとし、28年1月、国から示された備蓄方針では、千葉県の備蓄目標は113万2,000人分。これに基づき本議案では、タミフルドライシロップ13万1,400人分を2億5,203万5,712円で、中外製薬株式会社から随意契約により購入するものです。本県では、24年度からタミフル、リレンザ、イナビル、ラピアクタを購入、備蓄し、この5年間で32億円を投入。使用実績については、東日本大震災時に260人分を配布しただけです。ほかに流用することはできず、4年から10年程度の有効期限が切れると産廃扱いで処分しています。国は
新型インフルエンザ対策、パンデミックへの対応として、抗
インフルエンザウイルス薬の購入を法定受託事務と定めております。しかし、常任委員会の質疑では、これらのウイルス薬がインフルエンザウイルス感染への効果はない、あくまでも不安解消のため、国が決めたとの答弁でした。国策だからと無批判に従い、多額の費用をかけて備蓄を続けることは費用対効果の点でも問題です。何よりも県民、国民にとって緊急性の高い税金の使い方なのか、千葉県として、国に積極的に意見すべきと考え、反対します。
請願第49号夜間定時制高校の給食継続を求める請願については、昨年9月議会から継続審査となっていますが、ぜひとも今議会での採択をお願いするものです。27年度から東葛飾高校、千葉工業高校の2校で突然夜間給食が廃止され、現在5校で事実上廃止されています。この間、教育庁内の検討チームで夜間給食のあり方が検討され、給食にかわる夕食の提供や経済的に厳しい生徒への補助事業も始まりました。しかし、これまで給食が果たしてきた食育やコミュニケーションの場としての役割、経済的に厳しい生徒への対応といった課題解決の道筋は見えていません。夜間給食は定時制高校の教育のかなめであり、生徒の体と心の栄養源となっています。定時制教育が始まった六十数年前と社会状況は変化しましたが、さまざまな事情、生きづらさを抱えながら定時制で学んでいる生徒たちの存在は今もあります。
7月5日の文教常任委員会では東金高校を視察し、現場の抱える課題を改めて認識することができました。給食を継続している残り12校の現場では、喫食率を上げるための努力が行われています。しかし、月々5,000円から6,000円の給食費をまとめて納めることができず、給食を食べたくても食べられない生徒も多数います。また、県教委が行ったアンケート調査でも、1日2食しか食事をとれない経済状況の生徒も少なからずいることが明らかになっております。栄養バランスがとれた給食、湯気の立つ温かい食事を囲み、生徒や先生の間で自然に会話が生まれる夜間給食の意義と役割は昔と今も変わっておりません。全国に目を向けると、41の都道府県では、法律に基づき夜間給食をしっかりと実施しています。廃止しているのは、わずか6県にすぎません。夜間給食のあり方検証を行うのであれば、試行的廃止をやめ、給食を継続しながら課題解決の道を探るべきです。
最後に、議員各位に本請願への御賛同を心からお願いし、討論を終わります。(拍手)
◯議長(宇野 裕君) 次に、三輪由美君。
(三輪由美君登壇、拍手)
◯三輪由美君 松戸市選出、三輪由美です。日本共産党を代表して、議案、請願についての討論を行います。
初めに、議案第1号
一般会計補正予算についてです。
今回の補正予算で保育士給与の引き上げ補助金が計上され、不十分とはいえ、貴重な第一歩を踏み出したことは前進です。しかし、見過ごすことができないのは巨大道路建設など、浪費型公共事業を温存し、自治体として本来やるべき県民の暮らしや安全を守る仕事が後景に追いやられていることです。
まず、北千葉道路、圏央道、外環道の巨大道路建設です。3路線の関連で、補正だけでも約26億円が計上され、当初予算と合わせると158億円にも上ります。圏央道や外環道は、周辺の道路整備などを行うアクセス強化事業も展開されており、その規模は総額で9事業520億円にもなり、急ピッチで道路整備が進められています。
一方で、通学路を中心とする県管理の歩道整備はどうか。歩道の未整備は325キロメートルも残されています。いつまでに歩道整備を完了させるのかと聞いても、そのめどすら答えられない。余りにも無責任ではありませんか。通学途中の児童を巻き込んだ交通事故なども多発しており、最優先で整備すべきものです。
さらに問題なのは、今年度、信号機の新設がわずか40基分しか予算計上されていないことです。これは4年前の半分以下にまで落ち込むということです。毎年、各警察署から約1,000件近い信号機設置要望が寄せられており、警察庁の信号機設置指針を満たしていながら未設置が106カ所もあるというのに、これでどうして県民の命や安全が守れるのか。大幅に予算を拡充し、県民の願いに応えるべきです。
千葉みなとに2基目の浮き桟橋を設置する予算1億6,200万円が計上されています。現状では、遊覧船の利用者は1日平均わずか112人、乗組員を運ぶ通船も1日20人程度なのに、なぜ2基目の浮き桟橋が必要なのか。その根拠についてのまともな答弁はありませんでした。そもそもこの事業は、バブルの時代に千葉みなと駅を中心に、商業ビルが建ち並ぶようなバラ色に描いた区画整理事業の一環としてスタートした緑地整備事業であり、バブル期の計画は根本から見直すことが必要です。
新規の「千葉ふるさと投資」活用支援事業は、クラウドファンディングを活用して事業を行う中小企業に対して、県が初期投資費用の一部を補助しようというものです。クラウドファンディングは、事業発案者がインターネットを介して不特定多数の個人から少額の資金を調達する仕組みですが、株式投資と同じようにリスクを伴います。初期投資資金の調達であれば、県の制度融資の1つである事業資金などが使えます。あえて県民にリスクを課す必要などはなく、本来、金融機関が担う事柄に地方自治体がかかわるべきではありません。
以上指摘し、議案第1号に反対します。
次に、議案第11号は特別支援学校などの児童生徒に関する条例の改正ですが、個人番号、いわゆるマイナンバーの利用に関するものです。ことし7月からマイナンバーは自治体間での連携が可能になりましたが、あらゆる個人情報をひもづけしてプライバシーの侵害も懸念されるなど、この制度には憲法違反とも言うべき重大な問題が含まれています。
また、議案第12号はがん対策に関する条例改正ですが、住民基本台帳法に基づき住基ネットを利用するものです。この住基ネットは、かねてから個人情報の流出の危険性や、その被害の重大さが指摘されているものです。
よって、両議案に反対します。
次に、請願についてです。請願第63号は、本議会に対し、所得税法第56条廃止の意見書提出を求めるものです。地域経済の担い手である中小零細業者の営業は家族全体の労働によって支えられていますが、日本では依然として所得税法第56条で、事業主の配偶者とその親族への対価の支払いは必要経費に算入しないなどとされ、社会的、経済的にも自立できないばかりか、後継者不足にもつながる大問題を引き起こしています。配偶者の多くは女性であり、2016年には、国連女性差別撤廃委員会からも日本政府に対し是正勧告が出され、今や全国では宮城、三重など8県が、県内でも佐倉、勝浦、八千代など8市町村議会が、全国では約3割近い483自治体が既に採択しています。当然、本議会でも採択すべきです。
次に請願第64号は、県教育委員会に対し、ことし初めて行われる道徳教科書採択に関し、県内各市町村教育委員会の自主性を尊重し、教科書採択における公正、公開などを求めるものです。本来、道徳教育とはどうあるべきなのか。教育全般を通して、憲法でうたわれた人権が守られ、平和で自由平等な社会を実現できる人格形成を目指してなされるべきであり、それだけに道徳の教科化は重大な問題を含んでいると言わざるを得ません。その教科書の採択は言うまでもなく、慎重、公正に市民、教員に開かれた公開の場で行われるべきであり、本請願の採択を求めます。
最後に請願第65号は、本議会に対し、核兵器禁止条約を支持し、署名し批准するよう、日本政府に意見書提出を求めるものです。御承知のように、国連会議は7日、核兵器禁止条約を、加盟193カ国の約3分の2となる122カ国の圧倒的多数の賛成で採択しました。人類史上初の核兵器禁止条約の採択は、我が国の被爆者を初め核兵器のない世界を求める世界各国と市民社会の多年にわたる共同の取り組みが結実した、文字どおりの歴史的な壮挙です。これにより、今後、核兵器廃絶へ大きな力を発揮することが期待されています。ところが、日本政府はこの会議を欠席し、条約にサインしないことを表明するなど、唯一の戦争被爆国としての責任も果たさないばかりか、被爆者や国内外に深い失望を与え、厳しい批判にさらされています。こうした歴史的な大きな変化の中で、今こそ千葉県議会が本請願を採択し、被爆者と国内外からの期待に応え、核兵器廃絶への決意を示そうではありませんか。そのことを強く訴え、以上で討論を終わります。(拍手)
◯議長(宇野 裕君) 以上で討論を終結いたします。
これより起立により採決いたします。
採決は分割して行います。
初めに、議案第1号、第5号、第11号、第12号、第18号及び第19号を一括採決いたします。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立多数。よって原案のとおり可決されました。
次に、議案第3号、第4号、第9号及び第17号を一括採決いたします。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立多数。よって原案のとおり可決されました。
次に、議案第20号を採決いたします。
健康福祉常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立多数。よって原案のとおり可決されました。
次に、議案第2号、第6号ないし第8号、第10号及び第13号ないし第16号を一括採決いたします。関係常任委員会委員長報告のとおり原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立全員。よって原案のとおり可決されました。
次に、請願について採決いたします。
初めに、請願第51号及び第52号を一括採決いたします。
議会運営委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立多数。よって
議会運営委員会委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、請願第49号第1項及び第2項を一括採決いたします。文教常任委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立多数。よって文教常任委員会委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、請願第62号、第64号第1項、第2項及び第65号を一括採決いたします。関係常任委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立多数。よって関係常任委員会委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、請願第63号を採決いたします。
商工労働企業常任委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立多数。よって
商工労働企業常任委員会委員長報告のとおり決定いたしました。
次に、請願第59号を採決いたします。
環境生活警察常任委員会委員長報告のとおり決定することに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立全員。よって
環境生活警察常任委員会委員長報告のとおり決定いたしました。
ただいま採択されました請願の執行機関への送付の取り扱いにつきましては、議長においてしかるべく取り計らいますので、御了承願います。
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議 長 の 報 告
◯議長(宇野 裕君) 本日、知事から追加議案の送付があり、これを受理いたしましたので、御報告いたします。
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議案第21号ないし議案第23号
◯議長(宇野 裕君) 日程第2、議案第21号ないし第23号を一括議題といたします。
知事に提案理由の説明を求めます。知事森田健作君。
(知事森田健作君登壇)
◯知事(森田健作君) ただいま追加提案いたしました議案について説明をさせていただきます。
議案第21号は、諸橋副知事の任期が7月3日で満了となったことに伴い、その後任の副知事といたしまして、滝川伸輔氏を新たに選任することについて、地方自治法第162条の規定により、議会の同意を得ようとするものでございます。
議案第22号及び議案第23号は、監査委員に中台良男氏及び石井宏子氏を新たに選任することについて、地方自治法第196条の規定により、それぞれ議会の同意を得ようとするものでございます。
よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
◯議長(宇野 裕君) この際、お諮りいたします。ただいま議題といたしました追加議案3件につきましては、成規の手続を省略し、直ちに採決することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認め、これより起立により採決いたします。
採決は分割して行います。
初めに、議案第21号副知事に滝川伸輔君を選任することに同意を求める件について、これに同意するに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立多数。よって本案は同意することに決定いたしました。
次に、議案第22号監査委員に中台良男君を選任することに同意を求める件について、これに同意するに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立多数。よって本案は同意することに決定いたしました。
次に、議案第23号監査委員に石井宏子君を選任することに同意を求める件について、これに同意するに賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立多数。よって本案は同意することに決定いたしました。
この際、副知事に選任することに同意をいたしました滝川伸輔君を御紹介いたします。滝川伸輔君。
(滝川伸輔君登壇)
◯滝川伸輔君 御紹介いただきました滝川でございます。県議会の御同意をいただきまして、まことにありがとうございます。千葉県は大変大きな魅力と可能性にあふれたすばらしい県であると認識をしております。この千葉県において副知事に任命されますことは大変光栄なことであると感じております。もとより微力ではございますが、森田知事のもと、千葉県政がますます発展いたしますよう精いっぱい努力いたしますので、皆様方の御指導、御鞭撻をよろしくお願いいたします。(拍手)
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発議案第1号ないし発議案第16号
◯議長(宇野 裕君) 日程第3、発議案第1号ないし第16号を一括議題といたします。
案文はお手元に配付してあります。
この際、お諮りいたします。ただいま議題といたしました発議案16件につきましては、千葉県議会会議規則第38条第3項の規定により、提出者の趣旨説明及び委員会付託を省略いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認め、提出者の趣旨説明及び委員会付託を省略することに決定いたしました。
討論の通告がありますので、この際これを許します。山本友子君。
(山本友子君登壇、拍手)
◯山本友子君 市民ネット・社民・無所属の山本友子です。発議案14号主要農作物種子法廃止を撤回し日本の種子保全の施策を求める意見書及び発議案6号福島第一原発事故による自主避難者への支援充実を求める意見書について討論いたします。
農林水産省は、主要農作物種子法を廃止する法案と農業機械化促進法案をさきの国会に提出し、4月14日、課題等の十分な審議もないまま成立させてしまいました。特に来年4月から施行される主要農作物種子法の廃止──以下、種子法と言わせていただきます──は、みずからの手で食料安保の外堀を埋めてしまう暴挙です。種子法とは、これまで日本人の基本的食料である稲、大麦、裸麦、小麦及び大豆という主要作物種子を国と都道府県が守り続けると明記した法律です。今回の改正は、その大切な法律を国みずからの手で捨てたも同然で、国家が食による安全保障の根幹を市場原理に委ねることを内外に宣言するものです。日本は、今でも食料自給率は先進国中最下位を低迷しております。外国からの食料の輸入がとまれば、大多数の国民が飢えに直面する可能性があります。国策として自国でしっかり主食を確保すべきなのに、食の安全保障の外堀をみずからの手で埋めるという、あり得ない愚挙をみずからの手で行ってしまったわけです。JA、心ある農業者、学者からも、今後の種子の供給不安、外資系企業の参入による種子の支配などが懸念されております。
種子法廃止の理由は、国が管理する仕組みが民間の品種開発意欲を阻害しているから規制緩和しろとの財界からの圧力があったからだそうですが、なぜ日本の農業を守り、国民の食を確保しようとする国の政策が、民間事業者の権利を侵害しているからけしからぬという論理にすりかわるのか理解できません。立ちどまって考えてください。日本の野菜の種は、かつては100%国産で、来年用の種を大切に取り分けて保存し、農家自身がその種で翌年また野菜を再生産してまいりました。しかし、今や野菜の種は一代交配種となり、種を取り置きしても翌年の栽培には使えません。さらには、その種は90%を外国から買っているありさまです。日本の食料自給率は30%強ですが、米を除けば、とても食料を自給している国とは言えない状況なのです。
せめて主要3品、米、麦、大豆だけでも、しっかり国内で自給できるようにしたい、戦後の食料不足、国民の飢えを体験してきた日本だからこそ、主要3品目の自給率を上げるために守り続けてきた法律でした。米農家が安く種もみを購入できるのは、米の種子は法律によって公共財として厳重に管理し、種子を安定供給できるように都道府県のJAや普及センターなどで担って、地域に合った良質な種が農家に行き渡るように、法のもとで農業試験場の運営などに必要な予算措置をしてきたからです。都道府県は、みずから普及すべき優良品種、奨励品種を指定し、原種と原原種の生産、種子生産圃場の指定、種子の審査制度などを規定し、地域に合った安価な種を農家に提供してきました。これは決して民間業者を圧迫する制度ではなく、日本の食料安全保障、食料自給、農家の自立、そして食の安全のための最低限の規制でした。
同時に、種子法は遺伝子組み換え作物の栽培としての普及を妨げる堤防でもありました。外来種としての遺伝子組み換え作物の栽培が始まり、遺伝子組み換え作物の花粉が空中を飛び、在来種と交配してしまう危険は誰にも防ぐことができません。外国から遺伝子組み換えの種もみが入るようになれば、さらに遺伝子組み換え種の拡散の危険性が高まります。メキシコでも、主食であるトウモロコシの在来種であるはずの種から組み換え遺伝子が発見されたとのことです。種の価格の高騰も心配です。平成27年の米の種もみ価格は10アール当たり1,400円、その他の要件を入れると、60キロの米の生産原価は1万3,000円ほどだそうです。しかし、民間企業が参入し、種もみの価格が数倍にはね上がれば、農家は生産原価がはね上がって、もはや米を生産することができなくなります。
特許の問題もまた、心配です。日本は多くの手間をかけて各地に伝わる米の原種、優良品種をたくさん保存し、生み出してきました。しかし、農業競争力強化支援法8条4項は、今後はこれらの種子の知見、施設の民間への提供を促進するとうたっております。そうなれば、メキシコのトウモロコシの原種がモンサント等に特許登録されたように、日本の種もみも、農家や自治体が巨大資本を有する外資に特許料を払わなくてはならなくなるかもしれません。そのアメリカでさえ、米は依然として州立の農業試験場等で60%以上を作付しており、カナダの麦も95%が公共で管理されております。これが世界の潮流です。
しかし、我が国は逆行するのはなぜなのでしょうか。農水省は言いわけがましく附帯決議で、種子法は撤廃するが、稲、麦、大豆の種子の安定供給はしっかり行う、都道府県での財源も確保する、種子の国外流出は防止する、種子独占の弊害の防止をわざわざうたっておりますが、種子法を廃止しさえしなければ、そんな言いわけも心配も一切無用だったはずなのです。さすがに、すぐには公共支援が打ち切られることはないと思いますが、農家の関心が薄れ、そして公的関与が薄れていけば、日本の各地の気候風土に合ったきめ細かな品種の育成は後退し、北海道から九州まで画一的な米が日本を覆い尽くすことになるかもしれません。我が千葉県も、のんきに世界に飛び出せ千葉の農林水産物など、輸出促進をうたっている場合ではありません。県としても、しっかりと種子法廃止の撤回を国に対して求めるべきと考えます。意見書への賛同をお願いいたします。
次に、福島原発事故後の自主避難者への支援充実を求める意見書についてです。御存じのように、3月末日をもって自主避難者への住宅支援は打ち切られました。3月末までの行政の働き、民間支援団体の取り組みで、何とか公営住宅、民間住宅を借り上げるなど、住宅を確保できた人が多かったのですが、そんな中で、震災後の暮らしのめどが立たない高齢世帯や母子家庭世帯、生活に困窮している人が取り残されつつある現状も浮き彫りになってまいりました。これまでも自主避難者への支援をたびたび訴えてきましたが、今回の意見書は、ふるさと福島へ帰る夢を絶たれ、それでも何とか今の場所に住む決断をした方々を、せめて今住んでおられる場所で孤立させないための実態把握、住宅無償提供打ち切りの撤回、避難者からの要望を国が聞き取る場を設けることなどを求めるささやかな意見書です。福島の事故を忘れない、被災者の気持ちを受けとめる最低限の要望です。皆様の賛同を得て国に提出できるよう、強く求めます。よろしくお願いいたします。
以上、2本の意見書に対して賛同を求め、討論といたします。(拍手)
◯議長(宇野 裕君) 以上で討論を終結いたします。
これより起立により採決いたします。
採決は分割して行います。
初めに、発議案第13号を採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立少数。よって発議案第13号は否決されました。
次に、発議案第4号、第5号、第7号、第8号、第10号及び第14号を一括採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立少数。よって発議案第4号、第5号、第7号、第8号、第10号及び第14号は否決されました。
次に、発議案第6号を採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立少数。よって発議案第6号は否決されました。
次に、発議案第12号を採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立少数。よって発議案第12号は否決されました。
次に、発議案第16号を採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立少数。よって発議案第16号は否決されました。
次に、発議案第9号を採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立多数。よって発議案第9号は可決されました。
次に、発議案第1号及び第11号を一括採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立多数。よって発議案第1号及び第11号は可決されました。
次に、発議案第2号、第3号及び第15号を一括採決いたします。原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立全員。よって発議案第2号、第3号及び第15号は可決されました。
ただいま議決されました発議案につきましては、議長においてしかるべく取り計らいますので、御了承願います。
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発議案第17号
◯議長(宇野 裕君) 日程第4、発議案第17号を議題といたします。
案文はお手元に配付してあります。
お諮りいたします。ただいま議題といたしました発議案第17号につきましては、成規の手続を省略し、直ちに採決いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認め、これより起立により採決いたします。
発議案第17号について、原案に賛成の諸君は御起立願います。
(賛成者起立)
◯議長(宇野 裕君) 起立全員。よって発議案第17号は可決されました。
ただいま議決されました発議案につきましては、議長においてしかるべく取り計らいますので、御了承願います。
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常任委員会委員選任の件
◯議長(宇野 裕君) 日程第5、
常任委員会委員選任の件を議題といたします。
お諮りいたします。常任委員会委員の選任につきましては、お手元に配付の常任委員会委員指名表記載のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認めます。よって常任委員会委員は指名表記載のとおり選任されました。
これより各常任委員会を開催し、正副委員長の互選を行うため、暫時休憩いたします。
午後2時32分休憩
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午後3時34分開議
◯議長(宇野 裕君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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議 長 の 報 告
◯議長(宇野 裕君) 休憩中に開催されました各常任委員会における正副委員長互選結果について御報告いたします。
初めに、各常任委員会委員長について申し上げます。
総務防災常任委員会委員長 中 村 実 君
総合企画水道常任委員会委員長 五十嵐 博 文 君
健康福祉常任委員会委員長 實 川 隆 君
環境生活警察常任委員会委員長 中 沢 裕 隆 君
商工労働企業常任委員会委員長 石 井 一 美 君
農林水産常任委員会委員長 三 沢 智 君
県土整備常任委員会委員長 小 路 正 和 君
文教常任委員会委員長 斉 藤 守 君
次に、各常任委員会副委員長について申し上げます。
総務防災常任委員会副委員長 林 幹 人 君
総合企画水道常任委員会副委員長 松 下 浩 明 君
健康福祉常任委員会副委員長 伊 藤 昌 弘 君
環境生活警察常任委員会副委員長 鈴 木 衛 君
商工労働企業常任委員会副委員長 伊豆倉 雄 太 君
農林水産常任委員会副委員長 木 下 敬 二 君
県土整備常任委員会副委員長 瀧 田 敏 幸 君
文教常任委員会副委員長 山 本 義 一 君
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千葉県
競馬組合議会議員補欠選挙
◯議長(宇野 裕君) 日程第6、千葉県競馬組合議会議員の補欠選挙を行います。
お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認めます。よって選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。
お諮りいたします。指名の方法については、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認めます。よって議長において指名することに決定いたしました。
千葉県競馬組合議会議員に中村実君を指名いたします。
お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました中村実君を千葉県競馬組合議会議員の当選人と決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認めます。よってただいま指名いたしました中村実君が千葉県競馬組合議会議員に当選されました。
ただいま千葉県競馬組合議会議員に当選された中村実君が議場におられますので、本席から千葉県議会会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。
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君津広域水道企業団議会議員補欠選挙
◯議長(宇野 裕君) 日程第7、君津広域水道企業団議会議員の補欠選挙を行います。
お諮りいたします。選挙の方法につきましては、地方自治法第118条第2項の規定により指名推選によりたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認めます。よって選挙の方法は指名推選によることに決定いたしました。
お諮りいたします。指名の方法については、議長において指名することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認めます。よって議長において指名することに決定いたしました。
君津広域水道企業団議会議員に吉本充君を指名いたします。
お諮りいたします。ただいま議長において指名いたしました吉本充君を君津広域水道企業団議会議員の当選人と決定することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認めます。よってただいま指名いたしました吉本充君が君津広域水道企業団議会議員に当選されました。
ただいま君津広域水道企業団議会議員に当選された吉本充君が議場におられますので、本席から千葉県議会会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。
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各種審議会委員補欠選出の件
◯議長(宇野 裕君) 日程第8、
各種審議会委員補欠選出の件を議題といたします。
お諮りいたします。各種審議会委員のうち、欠員を生じておりますがん対策審議会委員の補欠の選出については、お手元に配付の各種審議会委員指名表記載のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(宇野 裕君) 御異議ないものと認めます。よって各種審議会委員は指名表記載のとおり選出されました。
そのまま暫時休憩いたします。
午後3時40分休憩
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午後3時41分開議
◯副議長(木名瀬捷司君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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議事日程追加、議長辞職許可の件
◯副議長(木名瀬捷司君) 休憩中に議長宇野裕君から議長の辞職願が提出されました。
お諮りいたします。この際、議長辞職許可の件を日程に追加し、直ちに議題とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯副議長(木名瀬捷司君) 御異議ないものと認めます。よって議長辞職許可の件を議題といたします。
議事課長に辞職願を朗読いたさせます。
(議事課長朗読)
辞 職 願
平成29年7月12日
千葉県議会副議長 木名瀬 捷 司 様
千葉県議会議長 宇野 裕
私は、このたび一身上の都合により議長を辞職したいので、許可くださるようお願いします。
◯副議長(木名瀬捷司君) お諮りいたします。宇野裕君の議長辞職を許可することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯副議長(木名瀬捷司君) 御異議ないものと認めます。よって宇野裕君の議長辞職を許可することに決定いたしました。
宇野裕君から御挨拶があります。宇野裕君。
(宇野 裕君登壇)
◯宇野 裕君 千葉県議会議長を退任するに当たりまして、一言御挨拶を申し上げます。
私は、昨年の6月定例県議会におきまして先輩・同僚議員の皆様の御推挙をいただき、名誉ある第70代議長に就任させていただきました。以来、県議会の代表として公正で円滑な議会運営に努め、県民が真に豊かさを実感できる千葉県づくりに誠心誠意努力してまいりました。この間、木名瀬副議長とともに議会運営に専心し、本日まで大過なくその職責を果たすことができましたのも、議員の皆様、森田知事を初め執行部、さらには報道関係の皆様の御支援と御協力のたまものであると心から感謝を申し上げる次第であります。
在任期間中は4回の定例会と1回の臨時会の開催のほか、さまざまな行事があり、私の議員生活の中で忘れることのできないものとなりました。今後もこの貴重な経験を生かし、一議員として県政発展のためにさらなる努力をいたす所存ですので、皆様方の一層の御指導、御鞭撻を賜りますようお願いを申し上げます。
結びに当たり、千葉県政並びに千葉県議会の今後ますますの発展と皆様方の御健勝と御活躍を心からお祈り申し上げまして、議長退任の御挨拶といたします。皆様、本当にありがとうございました。(拍手)
◯副議長(木名瀬捷司君) この際、河野俊紀君から発言を求められておりますので、これを許します。河野俊紀君。
(河野俊紀君登壇)
◯河野俊紀君 謝辞。ただいま議長の職を辞されました宇野裕君に対しまして、議員一同を代表し、感謝の意をあらわしたいと思います。
宇野君には、昨年の6月県議会におきまして第70代千葉県議会議長の要職に就任され、今日に至るまで公正、円滑な議会運営と議会活動の充実に努められるとともに、常に不偏不党の厳正な態度で県議会の権威向上と県民の議会に寄せる信頼を一段と高められるなど、その功績はまことに大きいものがあります。ここに宇野君の御活躍に対し、深く敬意と感謝の意を表する次第であります。
宇野君が議長を務められた間、県政においては、昨年12月、2020東京オリンピックサーフィン競技が一宮で開催されることが決定し、また、香取市の佐原の山車行事を含む山・鉾・屋台行事がユネスコ無形文化遺産に登録されるなど、本県の魅力を国内外に広く発信できた年となったところであります。一方で人口減少社会の到来、少子高齢化の急速な進展など、本県の行財政を取り巻く状況は依然として厳しいものがあり、県議会としても、豊かな県民生活の実現のため、財政、福祉、環境、教育などの諸問題に全力で取り組んでまいりました。宇野君は県議会の代表として、千葉県のさらなる発展のため、先頭に立って御尽力されるとともに、連日政務に携わる傍ら、全国都道府県議会議長会において、議会制度改革や各都道府県の各種要望の実現や関東甲信越1都9県議会議長会議が本県で開催され、座長として御尽力されるなど、大きな成果をおさめられました。これらのことは、ひとえに宇野君の高邁な識見と卓越した手腕のたまものであります。
このたび一身上の都合とは申せ、議長の職を退かれますことは、さらなる御活躍を期待していた私どもにとりましては、まことに残念でなりません。今後はどうか御自愛の上、貴重な議長経験を生かされ、県政発展のため一層御活躍されますことを心から御祈念いたしまして、感謝の言葉といたします。まことにありがとうございました。(拍手)
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議事日程追加、議長選挙
◯副議長(木名瀬捷司君) ただいま宇野裕君の議長辞職により議長が欠員となりました。
お諮りいたします。この際、議長選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯副議長(木名瀬捷司君) 御異議ないものと認めます。よって直ちに議長の選挙を行うことに決定いたしました。
これより議長の選挙を行います。選挙は投票により行います。
議場を閉鎖いたします。
(議場閉鎖)
◯副議長(木名瀬捷司君) ただいまの出席議員は92名であります。
お諮りいたします。千葉県議会会議規則第31条第2項の規定により、立会人に
石 井 一 美 君 三 沢 智 君 五十嵐 博 文 君
守 屋 貴 子 君 横 山 秀 明 君
の諸君を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯副議長(木名瀬捷司君) 御異議ないものと認め、以上の諸君を立会人に指名いたします。
投票用紙を配付いたさせます。
(投票用紙配付)
◯副議長(木名瀬捷司君) 配付漏れはありませんか。──ないものと認めます。
投票箱を点検いたさせます。
(投票箱点検)
◯副議長(木名瀬捷司君)異状ないものと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であり、投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、呼名の順に投票願います。事務局長に呼名いたさせます。
(事務局長呼名)
(投票執行)
◯副議長(木名瀬捷司君) 投票漏れはありませんか。──ないものと認め、投票を終了いたします。
開票を行います。立会人の諸君は立ち会いをお願いいたします。
(立会人立ち会い)
(開票計算)
◯副議長(木名瀬捷司君) 選挙の結果を御報告いたします。
投票総数 92票
有効投票 92票
無効投票 0票
有効投票中
小 高 伸 太 君 57票
河 野 俊 紀 君 19票
藤 井 弘 之 君 8票
加 藤 英 雄 君 4票
ふじしろ政 夫 君 4票
以上のとおりでございます。よって小高伸太君が千葉県議会議長に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
(議場開鎖)
◯副議長(木名瀬捷司君) ただいま議長に当選されました小高伸太君が議場におられますので、本席から千葉県議会会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。
議長に当選されました小高伸太君を御紹介いたします。小高伸太君。
(小高伸太君登壇、拍手)
◯小高伸太君 ただいま先輩・同僚議員各位の御推挙により、栄誉ある第71代千葉県議会議長を拝命いたしました小高伸太でございます。620万県民を擁する本県は、成田空港、幕張メッセ、東京湾アクアライン、全国に誇れる農林水産物や観光資源など、多様な魅力にあふれております。一方、急速な少子高齢化、人口減少社会を迎えるに当たり、社会基盤の整備、防災・危機管理対策、医療・福祉、教育の向上、雇用対策、観光・農林水産業のさらなる振興など、取り組むべき多くの課題を抱えております。また、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を控えており、本県でも競技が開催されることから、これを契機として、将来の活力ある千葉県づくりに向けて、本県経済のさらなる発展と県民生活の一段の向上が求められております。このようなときに県議会議長に御推挙を賜り、大変光栄であるとともに、議会を代表する責任の大きさと重さを痛感し、身の引き締まる思いであります。
私は、真の豊かさを実感できる県民生活を実現するため、議会機能の一層の充実強化を図るとともに、開かれた議会運営を目指し、620万県民の負託と信頼に応え、誠心誠意、その職務に当たる所存でございます。何とぞ先輩・同僚議員の皆様、森田知事を初め執行部の皆様並びに報道機関の皆様におかれましては、今後とも御指導、御鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げまして、就任の挨拶といたします。ありがとうございました。(拍手)
(副議長退席、小高伸太君議長席に着席)
◯議長(小高伸太君) そのまま暫時休憩いたします。
午後4時8分休憩
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午後4時9分開議
◯議長(小高伸太君) 休憩前に引き続き会議を開きます。
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議事日程追加、副議長辞職許可の件
◯議長(小高伸太君) 休憩中に副議長木名瀬捷司君から副議長の辞職願が提出されました。
お諮りいたします。この際、副議長辞職許可の件を日程に追加し、直ちに議題とすることに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(小高伸太君) 御異議ないものと認めます。よって副議長辞職許可の件を議題といたします。
議事課長に辞職願を朗読いたさせます。
(議事課長朗読)
辞 職 願
平成29年7月12日
千葉県議会議長 小 高 伸 太 様
千葉県議会副議長 木名瀬 捷 司
私は、このたび一身上の都合により副議長を辞職したいので、許可くださるようお願いします。
◯議長(小高伸太君) お諮りいたします。木名瀬捷司君の副議長辞職を許可することに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(小高伸太君) 御異議ないものと認めます。よって木名瀬捷司君の副議長辞職を許可することに決定いたしました。
木名瀬捷司君から御挨拶があります。木名瀬捷司君。
(木名瀬捷司君登壇)
◯木名瀬捷司君 千葉県議会副議長を退任するに当たりまして、一言御挨拶申し上げます。
私は、昨年の6月定例県議会におきまして先輩、同僚議員の皆様の御推挙をいただき、名誉ある第68代副議長の要職につかせていただきました。以来、県議会の公正で円滑な議会運営に精励できましたのも、ひとえに議員各位並びに森田知事初め執行部の皆様、さらに報道関係の皆様の御指導、御協力のたまものであると、心から御礼を申し上げる次第です。
今後も、ただいま選出されました小高伸太新議長、この後、選出されます新副議長のもと、県議会議員の1人として、県民の声をしっかりと県政に反映させるとともに、安全で安心して暮らせる千葉県づくりに全力を挙げて取り組んでまいります。皆様におかれましても、変わらぬ御指導、御鞭撻を賜りますようお願い申し上げまして、簡単ではありますが、副議長退任の挨拶といたします。皆様、本当にありがとうございました。(拍手)
◯議長(小高伸太君) この際、藤井弘之君から発言を求められておりますので、これを許します。藤井弘之君。
(藤井弘之君登壇)
◯藤井弘之君 謝辞。ただいま副議長の職を辞されました木名瀬捷司君に対しまして、議員一同を代表して感謝の意をあらわしたいと思います。
木名瀬君には、昨年の6月県議会におきまして第68代千葉県議会副議長の要職に就任され、今日まで宇野議長のもと、公平無私の態度で円滑な議会運営に努力される一方、各会派との連絡、調整に当たられ、議長をよく補佐し、その重責を果たしてこられました。木名瀬君の誠実なその人格、高邁な識見、積極的な行動力は会派を超えて人望厚く、私どもは今後さらなる御活躍を期待していたところであります。
このたび一身上の都合とは申せ、副議長の職を退かれますことは、まことに残念でなりません。これからも県政発展のため、木名瀬君のさらなる御活躍を心から御祈念いたしまして、感謝の言葉といたします。ありがとうございます。(拍手)
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議事日程追加、副議長選挙
◯議長(小高伸太君) ただいま木名瀬捷司君の副議長辞職により副議長が欠員となりました。
お諮りいたします。この際、副議長選挙を日程に追加し、直ちに選挙を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(小高伸太君) 御異議ないものと認めます。よって直ちに副議長の選挙を行うことに決定いたしました。
これより副議長の選挙を行います。選挙は投票により行います。
議場を閉鎖いたします。
(議場閉鎖)
◯議長(小高伸太君) ただいまの出席議員は92名であります。
お諮りいたします。千葉県議会会議規則第31条第2項の規定により、立会人に
石 井 一 美 君 三 沢 智 君 五十嵐 博 文 君
守 屋 貴 子 君 横 山 秀 明 君
の諸君を指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(小高伸太君) 御異議ないものと認め、以上の諸君を立会人に指名いたします。
投票用紙を配付いたさせます。
(投票用紙配付)
◯議長(小高伸太君) 配付漏れはありませんか。──ないものと認めます。
投票箱を点検いたさせます。
(投票箱点検)
◯議長(小高伸太君) 異状ないものと認めます。
念のため申し上げます。投票は単記無記名であり、投票用紙に被選挙人の氏名を記載の上、呼名の順に投票願います。事務局長に呼名いたさせます。
(事務局長呼名)
(投票執行)
◯議長(小高伸太君) 投票漏れはありませんか。──ないものと認め、投票を終了いたします。
開票を行います。立会人の諸君は立ち会いをお願いいたします。
(立会人立ち会い)
(開票計算)
◯議長(小高伸太君) 選挙の結果を御報告いたします。
投票総数 92票
有効投票 92票
無効投票 0票
有効投票中
鈴 木 昌 俊 君 57票
田 中 信 行 君 19票
塚 定 良 治 君 8票
丸 山 慎 一 君 4票
入 江 晶 子 君 4票
以上のとおりでございます。よって鈴木昌俊君が千葉県議会副議長に当選されました。
議場の閉鎖を解きます。
(議場開鎖)
◯議長(小高伸太君) ただいま副議長に当選されました鈴木昌俊君が議場におられますので、本席から千葉県議会会議規則第32条第2項の規定による告知をいたします。
副議長に当選されました鈴木昌俊君を御紹介いたします。鈴木昌俊君。
(鈴木昌俊君登壇、拍手)
◯鈴木昌俊君 ただいま皆様の御推挙により、栄誉ある第69代千葉県議会副議長に選出を賜りました鈴木昌俊でございます。身に余る光栄に存じ、心から感謝を申し上げますとともに、その重責を痛感しております。もとより浅学非才ではありますが、森田知事初め執行部の皆さん、報道関係の皆さん、そして議員の皆様の御協力を得ながら小高議長を支え、副議長の職を一生懸命務めさせていただきますので、よろしくお願いいたします。ありがとうございます。(拍手)
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議会運営委員会委員選任の件
◯議長(小高伸太君) 日程第9、
議会運営委員会委員選任の件を議題といたします。
お諮りいたします。議会運営委員会委員の選任については、お手元に配付の議会運営委員会委員指名表記載のとおり指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ者あり)
◯議長(小高伸太君) 御異議ないものと認めます。よって議会運営委員会委員は指名表記載のとおり選任されました。
以上で今期定例県議会に付議されました案件全部を議了いたしました。
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閉 会
◯議長(小高伸太君) これをもって平成29年6月定例県議会を閉会いたします。
平成29年7月12日午後4時32分閉会
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本日の会議に付した事件
1.議長の報告
2.議案第1号ないし議案第20号及び請願総括審議
3.議長の報告
4.議案第21号ないし議案第23号
5.知事提案理由説明
6.発議案第1号ないし発議案第16号
7.発議案第17号
8.
常任委員会委員選任の件
9.議長の報告
10.千葉県
競馬組合議会議員補欠選挙
11.
君津広域水道企業団議会議員補欠選挙
12.
各種審議会委員補欠選出の件
13.議長辞職許可の件
14.宇野 裕君の挨拶
15.河野俊紀君の謝辞
16.議長選挙
17.小高伸太君の挨拶
18.副議長辞職許可の件
19.木名瀬捷司君の挨拶
20.藤井弘之君の謝辞
21.副議長選挙
22.鈴木昌俊君の挨拶
23.
議会運営委員会委員選任の件
24.閉 会
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出 席 議 員
議 長 宇野 裕 君
副 議 長 木名瀬捷司 君
議 員 仲村 秀明 君 田村 耕作 君 鈴木 陽介 君
大崎 雄介 君 安藤じゅん子君 守屋 貴子 君
伊豆倉雄太 君 森 岳 君 茂呂 剛 君
戸村 勝幸 君 小路 正和 君 中村 実 君
川名 康介 君 水野 友貴 君 谷田川充丈 君
寺尾 賢 君 横山 秀明 君 鈴木 均 君
野田 剛彦 君 松戸 隆政 君 中田 学 君
網中 肇 君 五十嵐博文 君 三沢 智 君
石井 一美 君 小池 正昭 君 関 政幸 君
坂下しげき 君 中沢 裕隆 君 實川 隆 君
岩井 泰憲 君 入江 晶子 君 ふじしろ政夫君
岡田 幸子 君 秋林 貴史 君 阿部 俊昭 君
石井 敏雄 君 高橋 浩 君 礒部 裕和 君
矢崎堅太郎 君 斉藤 守 君 山本 義一 君
鶴岡 宏祥 君 林 幹人 君 武田 正光 君
松下 浩明 君 瀧田 敏幸 君 大松 重和 君
伊藤 昌弘 君 プリティ長嶋君 山本 友子 君
三輪 由美 君 藤井 弘之 君 塚定 良治 君
石井 宏子 君 天野 行雄 君 横堀喜一郎 君
竹内 圭司 君 鈴木 衛 君 江野澤吉克 君
木下 敬二 君 今井 勝 君 臼井 正一 君
佐野 彰 君 西田三十五 君 石毛 之行 君
中台 良男 君 信田 光保 君 山中 操 君
鈴木 昌俊 君 小宮 清子 君 加藤 英雄 君
赤間 正明 君 田中 信行 君 河野 俊紀 君
石橋 清孝 君 吉本 充 君 田中 宗隆 君
阿部 紘一 君 本清 秀雄 君 酒井 茂英 君
浜田 穂積 君 川名 寛章 君 河上 茂 君
伊藤 和男 君 小高 伸太 君 宍倉 登 君
本間 進 君 佐藤 正己 君 阿井 伸也 君
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欠 席 議 員
丸山 慎一 君
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出席説明者
知 事 森田 健作 君
副 知 事 高橋 渡 君
総 務 部 長 小倉 明 君
総 合 企 画 部 長 遠山 誠一 君
防災危機管理部長 横山 正博 君
健 康 福 祉 部 長 飯田 浩子 君
保健医療担当部長 古元 重和 君
環 境 生 活 部 長 吉添 圭介 君
商 工 労 働 部 長 吉田 和彦 君
農 林 水 産 部 長 伊東 健司 君
県 土 整 備 部 長 野田 勝 君
都 市 整 備 局 長 行方 寛 君
会 計 管 理 者 神子 和夫 君
水 道 局 長 伊藤 稔 君
企業土地管理局長 加藤岡 正 君
病 院 局 長 矢島 鉄也 君
教 育 長 内藤 敏也 君
警 察 本 部 長 森田 幸典 君
人事委員会事務局長 板倉 正典 君
代 表 監 査 委 員 千坂 正志 君
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
出席事務局職員
事 務 局 長 岡本 和貴
事 務 局 次 長 藤崎 勲
議 事 課 長 上大川 順
政 務 調 査 課 長 松本 登
議 事 課 副 課 長 伊菅 久雄
議 事 班 長 粕谷 健
委 員 会 班 長 石塚 春美
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