栃木県議会 2021-10-06
令和 3年10月県土整備委員会(令和3年度)-10月06日-01号
参事兼
交通政策課長 谷 英 夫
技術管理課長 上 野 寿 幸
道路整備課長 高 山 誠
道路保全課長 野 澤 浩
河川課長 小 野 和 憲
砂防水資源課長 齋 藤 美 明
都市計画課長 吉 川 浩
都市整備課長 安 西 正 夫
建築課長 大 塚 孝 徳
住宅課長 大 橋 正 之
用地課長 髙 橋 利 明
監理課総務主幹 松 本 正
都市整備課下水道室長 倉 井 晃
6 出席を求めた参考人 なし
7 会議に付した事件
(1)
調査依頼議案の調査
(2)
付託議案の審査及び採決
(3)
県内調査(
市町要望)総括について
(4)報告事項
(5)その他
8 その他の必要事項 なし
──────────────────────
午前10時00分 開会
○
高山和典 委員長 ただいまから
県土整備委員会を開会いたします。
本日の
会議録署名委員に、
青木委員、
一木委員を指名いたします。よろしくお願いします。
初めに、委員席についてお諮りいたします。
西川委員の議員辞職により委員席に空席が生じましたが、
西川委員の席につきましてはこれを空席とし、ほかの委員席につきましてはただいまご着席のとおりとすることでご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ声あり)
○
高山和典 委員長 ご異議がありませんので、そのように決定させていただきます。
それでは、議事に入ります前に一言申し上げます。
県土整備部の皆様におかれましては、日頃から災害への備えや災害が発生した際の現場での措置などにご対応いただき、感謝申し上げます。今年度は今のところ大きな被害は生じておりませんが、引き続き万全の体制で備えられますようお願い申し上げます。
では、議事に入ります。
初めに、
予算特別委員会に付託されております
予算関係議案のうち、本
委員会所管部分について議長から
調査依頼がありましたので、ご報告させていただきます。
議長から
調査依頼のありました第1
号議案令和3年度栃木県
一般会計補正予算(第10号)第1条歳出中
所管関係予算、第3条中
所管関係予算及び第4条中
所管関係予算を議題とし、調査を行います。
なお、質疑につきましては、
説明終了後に行うことといたします。ご了承願います。
それでは、執行部の説明を求めます。
説明は着席のままで結構です。
田城県土整備部長。
◎田城
県土整備部長 おはようございます。
議案の説明に先立ちまして、2点ご報告申し上げます。
ただいま委員長から、災害に対する備えをしっかりしていくようにとのお話がございました。先週の台風16号につきましては、幸いなことに本県においては何事もなかったわけでございますけれども、昨今自然災害が頻発、激甚化しております。毎年のように全国のどこかで大規模な災害が発生しているという状況でして、本県におきましてもいつまた令和元
年度クラスの災害が発生する、水害に襲われてもおかしくないという状況にあります。
そこで、
県土整備部といたしましては、流域内のあらゆる関係者が共同して水災害を軽減させるため、県レベルとしては全国に先駆け、栃木県
流域治水プロジェクトを策定し、9月16日に公表させていただきました。今後、本
プロジェクトに位置づけました各対策を着実に実行しながら、水災害の被害軽減に努めてまいります。
2点目は、道路の供用開始についてのご報告です。
7月29日には、
主要地方道那須烏山線鹿子畑工区の供用、8月4日には国道293
号楡木バイパス1期工区の供用、9月5日には
一般県道上久我栃木線南摩工区の供用、9月13日には
主要地方道藤原宇都宮線下田原工区の4
車線化供用、そして10月8日には119
号水無バイパスの供用を予定しております。
これらの供用開始に当たりましては、委員の皆様をはじめといたしまして、地元の方々に大変なご協力をいただいてきたわけです。しかし、残念ながら
新型コロナ感染症対策ということで、通常行っております開通式典等々は開催することができませんでした。今年度は、まだこの後、1路線の供用を予定しておりますけれども、
新型コロナ感染症対策の状況を見ながら開通式等の実施を判断してまいりますので、よろしくお願いいたします。
報告事項は以上でございます。
以降、着座にて失礼いたします。
それでは、本日ご審議いただきます議案につきましてご説明いたします。
今会議に上程されております21議案のうち本日ご審議いただきますのは、
調査依頼議案が1件、
付託議案が3件です。
まず、第1号議案につきましては、
一般会計補正予算について議決を求めるものです。
第8号議案につきましては、
下水道法の一部改正に伴いまして所要の改正をするものです。
第15号議案及び第16号議案につきましては、
工事請負契約の締結につきましてそれぞれ議決を求めるものです。
各議案の詳細につきましては、次長兼
監理課長ほか担当課長から説明させます。
ご審議のほどよろしくお願いいたします。
○
高山和典 委員長 伊澤次長兼
監理課長。
◎伊澤 次長兼
監理課長 それでは、今議会に上程されている議案のうち
県土整備部関連の
補正予算についてご説明いたします。
資料1令和3年度9月
補正予算説明資料の1ページ、
県土整備部9月
補正予算の総括表でございます。
まず、(1)
一般会計予算ですが、最下段の計の欄にありますとおり、補正前の予算額892億5,556万9,000円に対して、補正額64億2,703万2,000円の増額をお願いいたしまして、補正後の予算額は956億8,260万1,000円とするものです。
補正額の内訳につきましては、2
款総務費のうち2項企画費は6,900万円の増額、8款土木費のうち2項
道路橋りょう費は53億5,900万6,000円の増額、3項河川費は6億円の増額、5項住宅費は3億9,902万6,000円の増額となっております。
なお、(2)企業会計につきましては補正はございません。
続きまして、2ページをお願いします。
今回の補正の
主要事業のうち関係課が複数の事業について、ご説明いたします。
まず、3
公共事業費ですが、国の進める
国土強靱化の取組に伴い、道路施設の
老朽化対策等に係る国予算の内示が増えたことに伴うものです。この予算を活用できるよう50億5,803万2,000円を増額するものです。
5
公共事業関連調査費ですが、
交付金事業の円滑な導入を図るため、道路の防災・減災対策となる整備や保全の実施に向けて、測量、設計等を行うもので1億5,000万円の増額をお願いするものです。
3、5以外の事業につきましては、この後、各
所管課長からご説明いたします。
次、3ページをご覧いただきたいと思います。
繰越明許費についてです。2
款総務費2項企画費の
交通体系整備促進費から、4ページの11
款災害復旧費2項
土木施設災害復旧費の
元年災害復旧事業費まで、計21事業につきまして
繰越明許費を計上するものです。
説明は以上です。よろしくお願いいたします。
○
高山和典 委員長 谷参事兼
交通政策課長。
◎谷参 事兼
交通政策課長 2ページにお戻りいただきたいと思います。
1
地域公共交通等支援事業費です。こちらは、
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う
外出自粛要請により、経営に大きな影響を受けた第三
セクター鉄道である野岩鉄道、真岡鐵道、わたらせ渓谷鐵道に対する、密集密接を避けた運行本数の維持を支援するための経費でございます。
3社に対して、沿線各自治体と協調して支援することとして、合計で6,900万円を要求させていただいております。財源は、国から交付されます
新型コロナウイルス感染症対応地域創生臨時交付金の活用を予定しております。
説明は以上です。どうぞよろしくお願いします。
○
高山和典 委員長
野澤道路保全課長。
◎野澤
道路保全課長 2県単
公共事業費ですが、千葉県八街市の事故を受けた
通学路交通安全対策を行うための2億円、さらに令和4年度開催予定のいちご一会とちぎ国体・とちぎ大会に係る会場周辺の舗装修繕を行うための3億5,000万円、合わせて5億5,000万円を増額しようとするものです。
道路保全課からは以上です。
○
高山和典 委員長
齋藤砂防水資源課長。
◎齋藤
砂防水資源課長 4緊急防災・
減災対策事業費につきましては、今年7月に静岡県熱海市などで発生したような近年の気候変動によります激甚化、頻発化する土砂災害に備え早急に対策を行うもので、6億円を要求させていただいております。
対策内容ですが、土砂の堆積が進行している砂防堰堤において、土石流が発生した際に土砂を捉えることができ、また、下流に甚大な被害が生じるおそれのある箇所の堆積土を除去し、土砂の捕捉容量を確保することで、25か所において、緊急的に施設の機能回復を実施するものです。
説明は以上です。よろしくお願いいたします。
○
高山和典 委員長
高山道路整備課長。
◎高山
道路整備課長 最後に、大項目3
債務負担行為調書についてご説明いたします。
これは、
橋梁整備を行うに当たり新たに
債務負担行為を設定することで、適切な工事の工期を確保し、円滑な
工事発注を担保するものでございます。
具体的な
実施箇所でございますが、
主要地方道西那須野那須線黒磯那須バイパス、
主要地方道矢板那須線堰場、国道408
号宇都宮高根沢バイパス、以上3か所における橋梁の整備を行う予定です。また、令和4年から令和5年までの事業期間に係る新たな
債務負担行為の設定額は計25億円でございまして、補正後の額は29億円となります。
説明は以上です。よろしくお願いします。
○
高山和典 委員長 以上で説明は終了いたしました。
委員の質疑をお願いいたします。
質疑ございませんか。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○
高山和典 委員長 なければ、以上で質疑を終了いたします。
なお、ただいまの
調査依頼議案の適否確認につきましては、10月12日に行われます
予算特別委員会の総括質疑を踏まえ、10月13日の本委員会において再調査の上行うことといたしますので、ご了承願います。
次に、
県土整備部関係議案として本委員会に付託のありました第8号議案、第15号議案及び第16号議案を一括して議題とし、審査を行います。
なお、質疑につきましては、全ての
説明終了後に一括して行うことといたします。ご了承願います。
それでは、執行部の説明を求めます。
説明は着席のままで結構です。
安西都市整備課長。
◎安西
都市整備課長 第8
号議案流域下水道の構造の技術上の基準等を定める条例の一部改正について、ご説明いたします。
資料2をご覧ください。
改正の概要ですが、
下水道法が本年5月に一部改正されました。その際、第25条に新たな条項、具体的には第25条の10から21の12条が追加され、条項移動が生じたところでございます。このため本条例中、
流域下水道の構造の基準等について規定している第1条、第3条及び第5条において、同法の条項を引用しておりますことから、所要の改正を行うものでございます。
なお、改正する各条において規定する内容については改正を行うものではございません。
条例で引用する
下水道法の条項移動につきましては、
下水道法第25条の18が12ずれて第25条の30に替わります。
施行期日につきましては、規則で定める日です。
説明は以上です。
○
高山和典 委員長
高山道路整備課長。
◎高山
道路整備課長 第15
号議案工事請負契約の締結について説明いたします。
資料3をご覧ください。
工事名は、一般国道408
号水路トンネル建設工事です。
工事箇所は、高根沢町宝積寺です。
初めに、2ページをご覧ください。位置を説明いたします。現在、県では図面中央を南北に縦断しています国道408
号宇都宮高根沢バイパスを整備しております。今回の工事は、図中、若干中ほどより上にありますが、
工事箇所と旗上げされている箇所において、
道路計画に支障となる
農業用用水トンネルを付け替えるものです。
3ページをご覧ください。資料上段の平面図は、左側が真岡市側、右側が矢板市側になっております。工事は道路の
築造工事、これは、道路は
盛土工事でして、その
築造工事に先立ち、
バイパス予定区間内にある鬼怒川の左岸段丘、これを抜ける農業用の
用水トンネルが将来的に車道の下になってしまうので、それを道路際に付け替えるものです。
トンネルの規模につきましては、延長が227メートル、幅が2.2メートル、高さが2.2メートルです。
バイパス予定地周辺のうち真岡市側の盛土区間については、
軟弱地盤対策として併せて
地盤改良工事を行います。
なお、既設の
トンネルについては、付け替え後に
セメントミルクで閉塞する予定です。
1ページに戻っていただきまして、契約内容です。
契約金額は4億9,192万円、契約の相手方は三井住友・
渡辺特定建設工事共同企業体、
代表者三井住友建設株式会社栃木営業所所長、石塚正晃です。
工事の完成の時期は、令和5年4月24日です。
年割額は、右側の
工事概要のところに記載のとおりです。
説明は以上です。
○
高山和典 委員長
大塚建築課長。
◎大塚
建築課長 続いて、第16
号議案工事請負契約の締結についてご説明いたします。
資料4をご覧ください。
本議案は、
栃木県立宇都宮産業展示館内外部改修工事の
請負契約の締結について、議会の議決を求めるものです。
2ページをお開きください。
案内図、配置図のとおり、
工事箇所は宇都宮市元今泉6丁目で、
JR宇都宮駅東の
宇都宮白楊高校南側に位置しております、
通称マロニエプラザと呼ばれている施設です。
1ページにお戻りください。
契約金額は7億4,690万円です。
契約の相手方は、那須・七浦・
桜岡特定建設工事共同企業体で、代表者は
那須土木株式会社です。
工事完成時期は、令和4年11月11日を予定しております。
工事概要ですが、本館は建築後32年が経過し、施設が老朽化したこと、また
特定天井、これは大規模なつり天井をいうわけですが、これの地震時の安全性を確保する必要があることから、今般外壁、屋上防水、
特定天井を改修するものでございます。
3ページをお開きください。
立面図記載のとおり、外部の改修を行うとともに、1階平面図のとおり大展示場及びエントランスホールの
特定天井の
改修工事を行うものです。
なお、本工事及び
関連工事を実施するため、本年11月1日から来年の11月30日までの間、休館といたします。
1ページにお戻りください。
右側の
工事請負金額に係る年度割額ですが、令和3年度が3億3,607万2,000円、令和4年度が4億1,082万8,000円としております。
説明は以上です。よろしくお願いいたします。
○
高山和典 委員長 以上で説明は終了いたしました。
委員の質疑をお願いいたします。
木村委員。
◆
木村好文 委員
マロニエプラザの改修について、栃木県には大規模なコンベンションホールがないのだから、そのような用途も含めて多目的に使える施設にしたほうがいいのではないか。現在の
マロニエプラザはあまり使用されていないように思えるし。道の向かいに位置する宇都宮市ブレックスアリーナは常に使用されているのに対して、
マロニエプラザは全く使われていない印象がある。単なる
展示会場ではなく、多目的に使えるようにしたほうがいいと思う。私は地元ではないので普段の使われ方が見えないだけかもしれないが、結構使われてるのか。
○
高山和典 委員長
田城県土整備部長。
◎田城
県土整備部長 ただいま
木村委員から、この使用の方法、もう少し多目的に使ったほうがいいのではないかとのご提案がございました。この施設につきましては、
産業労働観光部のほうで
管理運営等を担ってございますので、ただいまのご指摘につきましては私どもから所管部に確実にお伝え申し上げまして、ご提言のような多目的な利用、よく使えるように、みんなで使えるような在り方の検討等も行っていただくように申入れをいたします。
○
高山和典 委員長
木村委員。
◆
木村好文 委員 人が集まるための空間が必要とされているのであれば、物の展示ばかりではなくて、もう少し費用をかけてそのようなものにも対応できる施設をつくる必要があると思う。私の地元の足利市では、市民会館のような人が集まる施設がなくなってしまったので地場産センターを使うのだけど、いかんせん物を展示するためにつくった施設だから集会などを行うと違和感を感じる。
マロニエプラザのような大きな施設をつくるときは、何にでも使える、県民が行う全てのイベントがここで開催できる、
展示会場にも使えるし、人の集まることにも使える、そのようにつくったらいいと思う。少し考えたほうがいい、という感じはしないでもない。
○
高山和典 委員長
田城県土整備部長。
◎田城
県土整備部長 そういったことを想定して多目的な利用が可能な施設になるようにというご提言につきまして、先ほど申し上げましたが、よく
産業労働観光部に私から直接お話をさせていただきます。よろしくお願いします。
○
高山和典 委員長
金子委員。
◆
金子武蔵 副委員長
マロニエプラザについてですが、建築から32年経過してということで教えていただきたいのですが、このような施設は、通常30年ぐらい経過したら改修するのかということと、改修したことによって
使用可能期間がどれぐらい延びるのか教えていただければと思います。
○
高山和典 委員長
大塚建築課長。
◎大塚
建築課長 今回、
マロニエプラザの改修につきましては、先ほどご説明したとおり、外壁と屋根の防水を行うわけでございますけれども、こちらは県の
県有建築物の
利活用推進計画に基づく
長寿命化実施方針及び
実施計画に基づいて行っているものでございまして、30年経過というお話をしましたが、
県有建築物につきましては県の
長寿命化実施方針に基づいて定期的に
劣化度診断を行っておりまして、通常物では15年、20年、30年と使用期限の限度がありますが、いずれにしても老朽化したものにつきましては、毎
年度定期点検を行って
劣化度診断を行い、適宜計画にのせていくわけです。今回も
マロニエプラザの改修については、こちらの計画に基づいて実施するものです。
なお、
特定天井につきましては、大規模地震時の落下のおそれがあるということで、順次改修しているところでございまして、今回の改修に合わせて実施するものでございます。
以上でございます。
○
高山和典 委員長
金子委員。
◆
金子武蔵 副委員長 今回の改修で、安心して使える期間がどれぐらい延びるのか、そこを教えていただければと思います。
○
高山和典 委員長
大塚建築課長。
◎大塚
建築課長 先ほどの
長寿命化実施方針に基づきますと、既存の建物は、使っていく建物につきましては、一応、65年間利用できることを目安としています。ただ、劣化度を勘案して、場合によっては使い方を検討することとなっております。
以上でございます。
○
高山和典 委員長 ほかに質疑ございますか。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○
高山和典 委員長 なければ、以上で質疑を終了いたします。
それでは、これより
付託議案の採決を行います。
第8号議案、第15号議案及び第16号議案を一括して採決することにご異議ありませんか。
(「異議なし」と呼ぶ声あり)
○
高山和典 委員長 ご異議がないと認めまして、一括して採決することといたします。
本案はそれぞれ原案のとおり決定することにご賛成の委員の挙手を求めます。
(
賛成者挙手)
○
高山和典 委員長 挙手全員であります。したがって、第8号議案、第15号議案及び第16号議案はそれぞれ原案のとおり可決されました。
次に、今年度実施いたしました
県内調査における
市町要望の総括を行います。
初めに、執行部からの説明を求めます。
説明は着席のままで結構です。
仲谷県土整備部次長。
◎仲谷
県土整備部次長 それでは、令和3年度の
県土整備委員会県内調査の総括説明をさせていただきます。
お手元の資料5をお願いいたします。
令和3年度
県土整備委員会県内調査総括資料、1ページ目、総括表をご覧いただけますでしょうか。
まず初めに、要望数の欄をご覧ください。各市町から要望数125のうち、新規の要望は15でありました。全体の12%でありました。
次に、右側の令和3年度
措置状況の欄をお願いいたします。こちらには各市町からの要望につきまして、今年度の
措置状況を記載しております。なお、1つの要望の中に
複数箇所要望箇所がある場合には、そのうち最も進捗している箇所を代表いたしまして集計しています。全要望数125のうち、検討段階のものが17、
調査実施段階のものが31、用地測量及び
用地取得段階のものが13、
工事実施段階のものが64となっておりました。
なお、調査から工事まで、②から④まで合計いたしますと108、全体の86%の事業となっております。
また、表中に括弧で表記しておりますけれども、各市町の重点要望に限りますと、全体25のうち24におきまして調査、用地もしくは
工事実施段階の事業に対する要望になっておりました。
いずれにしても市町からの
要望箇所につきましては、今後とも事業を進めていくとともに、
措置状況が検討中となっております17の要望につきましても、市町と協議、連携を図りながら事業着手について検討してまいります。
説明は以上でございます。
○
高山和典 委員長 以上で説明は終了いたしました。
今年度の
県内調査におきましては、委員の皆様から多くの意見を伺うことができたと考えておりますが、ただいまの執行部からの説明を受けまして、改めて質疑やご意見ありましたらお願いいたします。
金子委員。
◆
金子武蔵 副委員長 私、初めて参加させていただきまして、多くの市町から通学路の
安全対策の要望がありました。
市町要望とは別に、今
通常会議において
高山委員長の一般質問でもとりあげられましたし、ほかの議員の一般質問でもたくさんとりあげられています。今
通常会議の
補正予算において通学路の
安全対策のため一定の予算が計上されていることは存じていますが、予算は無限大ではないかもしれないですけれども、ここに予算をしっかりつけるというのは、多分、有権者とか親からすれば反対は出ないと思うのです。やはり安全につながるところなので、そこは引き続き取り組んでいただければと思います。
以上です。
○
高山和典 委員長 ほかにございますか。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○
高山和典 委員長 なければ、以上で質疑を終了いたします。
執行部におかれましては、調査において各委員から出されました意見を踏まえ、今後、市町からの要望の実現に向けて、さらに整備を進めていただきますようお願いいたします。
以上で、
県内調査の総括を終了いたします。
続いて、
県土整備部所管事項について報告があります。
報告事項は、栃木県
流域治水プロジェクトの策定について1件です。
なお、質疑については、報告終了後に行うことといたします。ご了承願います。
それでは、報告願います。
説明は着席のままで結構です。
小野河川課長。
◎小野 河川課長 栃木県
流域治水プロジェクトの策定について、ご報告いたします。
資料をご覧ください。
まず背景ですが、全国で水災害が頻発、激甚化していること、また気候変動の影響により今後、洪水発生頻度が増えることが予測されております。こういったことを踏まえまして、これまでの河川管理者が実施する対策だけではなく、流域のあらゆる関係者が協働して治水対策を推進していくことが必要です。
このため県では、国、県、市町で構成する栃木県減災対策協議会におきまして、水災害を軽減させる具体的な取組を、栃木県
流域治水プロジェクトとして9月16日に策定、公表いたしました。
目的としましては、
プロジェクトに位置づけた取組を流域のあらゆる関係者で共有するとともに、参加意識の醸成を図ること。また、その取組を着実に実施することで、水災害の軽減を図ることが目的です。
内容ですが、資料2枚目です。
県内を11の流域に分割しております。地図に二重線の枠で囲んである流域、これが11流域ありますが、これごとに分けまして
プロジェクトを作成しました。
プロジェクトは3つの柱、1つ目が氾濫をできるだけ防ぐ、減らすための対策。主にハード対策です。ここには河川事業、それから砂防事業、それから田んぼダム等も入っています。
2つ目が被害対象を減少させるための対策、これは住まいの工夫です。
3つ目が被害の軽減、早期復旧・復興のための対策。これは主に避難の対策です。
この3つの柱に分けまして、その取組主体、内容、場所、また対策事例を具体的に明示しました。
お手元に別冊で、
プロジェクト本体がございますが、1枚めくって目次となります。流域分割につきましては、3ページから13ページに記載しています。具体的な対策事例については、14ページから41ページまでに記載しています。こういった
プロジェクトを作成いたしました。
1ページにお戻りいただきまして、今後の進め方ですが、本
プロジェクトに位置づけた取組のうち、我々行政が行う対策につきましては国の予算などを活用しながら、市町と共に着実に取り組んでまいります。また、協議会におきまして
プロジェクトの進捗状況を相互に確認、共有し、見直しを行いながら進めてまいりたいと思っております。
さらに、
プロジェクトは県民の取組可能な対策も位置づけておりますので、それら取組が拡大するよう県政出前講座やSNSなどあらゆる機会を通じて県民に幅広く周知し、流域治水に対する理解を促進し、参加者の拡大につなげてまいりたいと考えております。
説明は以上でございます。
○
高山和典 委員長 以上で報告は終了いたしました。
委員の質疑をお願いいたします。
一木委員。
◆一木弘司 委員 あらゆる関係者という言葉がいろいろな箇所に出てきますが、あらゆる関係者というのはどのくらいで、どのような方が関係者となるのか教えてください。
○
高山和典 委員長 小野河川課長。
◎小野 河川課長 あらゆる関係者でございますので、企業、住民、市町も含めて、あらゆる関係者と考えてございます。今後この
プロジェクトを、出前講座やSNS、またとちぎテレビなどを活用しながら周知をしていきたいと考えてございます。
○
高山和典 委員長 田城部長。
◎田城
県土整備部長 補足しますと、県民全員です。
○
高山和典 委員長
一木委員。
◆一木弘司 委員 県民全員ということなのね。分かりました。
○
高山和典 委員長
青木委員。
◆青木克明 委員 国では、災害の多い河川を総合治水対策に指定して対策を講じているわけでありますけれども、栃木県としてはこの治水
プロジェクトの策定は、国の総合治水対策に匹敵するような対策をしっかりやるということの表れで実にすばらしいことだと思っておるんですけれども、その総合対策との違い、国よりももっと踏み込んだものなのか、ほとんど同等なものなのか、この
プロジェクトをつくって取り組むに当たって、そのベースにどういったものがあるのかということをお聞かせいただきたい。
○
高山和典 委員長 小野河川課長。
◎小野 河川課長 国等の総合治水対策では、当然ですが河道整備、河川管理者が行う流域の調節池、遊水池等の整備、さらに、企業等の土地の開発者が流出増対策として調整池を造るなど、このようなことが考えられていたところです。一方、今回の流域治水として、田んぼダムや各戸貯留、ダムを事前放流して先に治水容量を空けておく対策など、そういったものが加えられてきておりますし、さらに、住まい方の工夫として、土地利用の規制や適正化、このようなところも位置付けており、これらが今までの総合治水に加えて上乗せになったところです。
○
高山和典 委員長
田城県土整備部長。
◎田城
県土整備部長 若干追加させていただきますと、総合治水対策というのはそもそもが大都市、住宅密集地、大都会での対策が主目的でして、栃木県では対象として実施された実績はありません。それを今回ある意味地方都市、または山間部、田舎も含めて県内全域を対象に
プロジェクトという形で対策を行うというように拡大したと、踏み込んだと。
さらには、今課長から説明ありましたように、もともとはどうしてもやはり行政主体のハード対策主体の総合治水という概念だったものが、一県民まで含めて取り組んでいく形で拡大がなされたものでございます。
以上です。
○
高山和典 委員長
青木委員。
◆青木克明 委員 先ほど
一木委員からもありましたし、部長もお答えになりましたけれども、一番望ましい形が県民全員だと。そういった人たちの努力なくして、この治水対策は多分実現しないのだろうと思います。そういった一つ一つの細かい取組に県としてどういった支援ができるのかということが、これからこの
プロジェクトを成功させていくために、非常に重要なテーマであると思っております。そういったことで、何でも補助金がいいとは言いませんけれども、それが治水対策として推進できる、促進できるための様々な取組を、
県土整備部としてぜひ積極的に取り組んでいただくことをお願いして、私の要望とさせていただきます。
以上です。
○
高山和典 委員長 ほかに質疑ございませんか。
木村委員。
◆
木村好文 委員 今回、
プロジェクトを策定して対応していくということですが、常々思うのですが、河川に対しては、何百年も何千年も前からかはわかりませんが、堤を造って対応するわけだが、洪水とか大水による浸水被害は随分あった。日本はこれだけの国家になったが、そういうものに絶えずさいなまれて今日を迎えている。そして、山から水だけが流れてくるわけではないということはみんな承知しているわけで、堤の幅と深さは従来どおり確保すべきだと思う。ここだけは譲れないという基本だよ。ところが、しゅんせつ、たまった泥の処理をしていないわけだよ。私は、こういったことを明らかにするために事務所の者に写真を撮らせているところですが、袋川などでは、しゅんせつも河川の途中でやめられてしまう。しゅんせつすると、する前、した後、はっきりする。しゅんせつされていない河道部分には、水田によくあつまるシラサギが飛んでくるし、山から降りてきたウリボウの巣がある。特定の橋から上流はきれいになっているが下流は草ぼうぼう。いい加減駄目じゃないか。木で覆われて流れてる水が見えない。そういう状況はみなさん見てると思う。あれでは河川ではないよ。河川を維持しようよ。そうすれば河川のことはもう解決してしまうと思う。
県で管理する河川があって、ほとんどないと思うけど市町が管理する河川がある。渡良瀬川とか鬼怒川とかの大河川は別だよ。令和元年の台風19号でもって明らかになったように、そこに向かって流れていく中小河川、これらを守ろうよ。水災害の被害を受けるのは、国が管理する大きな河川ではないんだよ。県や市町が管理する中小河川なんだよ。ですから、やはりしゅんせつをしておく必要があると思うし、この
プロジェクトに組み込んでいくことは大事だと思うのですが、しゅんせつが組み込まれていないのはなぜなのか。
一方で、しゅんせつする土砂は産業廃棄物だよ。かつて、しゅんせつした土砂の行き先は農地だった。河川にたまった土っていうのは十分使えた。今は難しい。検査すれば埋立てに使える、何かの形でもってもう一遍使用できるものがあるかもしれないが、ほとんどできない。生活雑排水流していたから、やむを得ないと思う。この問題があるのかと思って職員に聞いてみたところ、しゅんせつした土砂を処理する捨場がないから、はっきり言う。事務所の職員はそう言うわけ。持っていけないのですよね。この前
県内調査を実施した田川では下流に行くと、堤の先に田んぼがあって、しゅんせつしたもの、田んぼに触っている側にくっつける。このことによって境界にもなる。河川側じゃ駄目なんだよな。次の出水で流れてしまって意味がないので。処分のことも含めて、何かあったら答弁いただきたい。
○
高山和典 委員長
田城県土整備部長。
◎田城
県土整備部長 今の様々なご提言いただきました。
まず1点目ですけれども、先ほど河川課長から、この
プロジェクトでは県民の協力が大切だという説明をさせていただいたのですが、それはそれとして、今委員からご指摘ありましたように、河川管理者自らが行う日頃の維持管理、そして改修事業、これらをしっかりやるということがまず大前提であって、その上でさらに県民の協力を得ていくという考えでおりますので、引き続き本流のハード対策、これについてしっかりやらさせていただきます。
その中で、2番目にご指摘のあった堆積土の除去でございます。ご指摘のとおり、しゅんせつすることはできても、しゅんせつした土砂をどうするのだという問題、これは常について回るのですが、一応、公共事業間流用、要は川から掘ってご指摘あったように堤防、築堤に活用するとか、別な道路の盛土に使うとか、このような形であれば事業工区内から外に持ち出したということにならず有効活用ができますので、まずはそれを第一番に考えながら、なるべくお金をかけずに、しかも有効利用できるように事業展開を図っておりますので、その辺につきましても情報をお互い密にしながら、なるべく掘削できるように、土砂の行き場がなくて掘削できないというのは非常によくないので、そんなことのないように情報を密にしながら取り組んでいきますので、よろしくお願いいたします。
○
高山和典 委員長
木村委員。
◆
木村好文 委員 本当にやってよ。だけど、これだけの災害起きているにもかかわらず変わらない。ただ、今、お金をかけずという言い方をされたけど、要するに捨てられないのでしょ。本当は。何か処理できる形があれば、本当はいいということでしょ。とにかくそこにネックがあるとすれば、これはもうずっとこの問題は続くと思うよ。できない、しゅんせつしたくても、持っていくところがなければできないよ。そこだけみんなできちんとやろうよ。要望です。
以上です。
○
高山和典 委員長 ほかに質疑ございませんか。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○
高山和典 委員長 なければ、以上で質疑を終了いたします。
続いて、その他
県土整備部所管事項についてですが、芳賀・宇都宮LRT整備事業の補助金に関して、谷参事兼
交通政策課長から発言の申出がありますので、これを許します。
谷参事兼
交通政策課長。
◎谷参 事兼
交通政策課長 最後資料をご覧ください。
芳賀・宇都宮LRT整備事業費補助金の運用検討について、ご説明いたします。
まず趣旨ですが、宇都宮市と芳賀町から知事に、2経緯にありますとおり、LRTに関する引き続きの支援要望がこの夏にありまして、特に芳賀町からは整備期間中の負担軽減化について要望がなされました。事業費増加前は、町が建設時に必要な一般財源に対して、県の補助金を充当することで町の負担は発生していなかったのですが、事業費の増加に伴いまして町の一般財源の負担が必要になりました。このため県の補助金につきまして総額83億円を変更することなく、町の年度ごとの負担額に大きな偏りが生じないよう、補助金の支出額を検討したものでございます。
具体的な方法ですが、3概要をご覧ください。補助金については、総額83億円のうち建設時に支出する起債時補助の25億円と、起債後約20年間にわたって償還する支出、償還時補助の58億円に分かれます。住宅ローンに例えますと、25億円部分が頭金で、58億円部分がローンのイメージでいただければよろしいかと思います。
裏面をご覧ください。一番上の棒グラフがありまして、芳賀町の事業費が増加いたしました。薄緑色の部分が償還時、ローンの部分です。一番右の黄色の部分が頭金に当たるものでして、先ほど説明いたしましたように、当初は3億円が頭金だったので、この部分に県が補助金を入れていたのですが、事業費増に伴いまして5億円になりまして、町が2億円持ち出さなければならないこととなりました。小さな町の財政規模では非常に負担が大きいということなので、この3億円を5億円分に増やします。
次に、対応ですけれども、今度は縦の棒グラフをご覧ください。総額を変えませんので、頭金の部分を持ってきた結果、ローンの部分を少し減らさなくてはなりません。ローンは3年据置きの20年ローンでございますので、単純に2億円を17で割りますと、右のほうにありますけれども、平均して1,000万円強、1,000万円前後になりますので、町としてもさほど過度な負担にはならないということで対応できるだろうということになっております。
このような形で、特に予算規模の小さい芳賀町の要望に応え、市町が予定しています開業に間に合うように、引き続き支援をさせていただきたいと思っております。
以上、よろしくお願いします。
○
高山和典 委員長 以上で説明は終了いたします。
委員の皆様から質疑ありましたらお願いいたします。
質疑等ございませんか。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○
高山和典 委員長 なければ、本事案は終了といたします。
ほかにその他として何かございますか。
(「なし」と呼ぶ声あり)
○
高山和典 委員長 なければ、以上でその他を終了いたします。
以上で本日の日程は全て終了いたしました。
次回の
県土整備委員会は、10月13日水曜日、午前10時から開催します。
調査依頼議案の適否確認等を行います。
お疲れさまでした。
午前10時51分 閉会...