栃木県議会 > 2019-09-18 >
令和 元年度栃木県議会第358回通常会議-09月18日-01号
令和 元年度栃木県議会第358回通常会議−09月18日-目次

  • "花等"(/)
ツイート シェア
  1. 栃木県議会 2019-09-18
    令和 元年度栃木県議会第358回通常会議-09月18日-01号


    取得元: 栃木県議会公式サイト
    最終取得日: 2022-12-22
    令和 元年度栃木県議会第358回通常会議-09月18日-01号令和 元年度栃木県議会第358回通常会議 (1)出席及び欠席議員の議席番号及び氏名 9月18日(水曜日)  出席議員 50名   1 番      小 池 篤 史   2 番      湯 澤 英 之   3 番      石 坂   太   4 番      岡 部 光 子   5 番      加 藤 雄 次   6 番      金 子 武 蔵   7 番      中 屋   大   8 番      塩 田 ひとし   9 番      野 村 せつ子   10 番      早 川 けいこ   11 番      相 馬 政 二   12 番      西 村 しんじ   13 番      小 菅 哲 男   14 番      小 林 達 也   15 番      西 川 鎭 央
      16 番      平 池 紘 士   17 番      高 山 和 典   18 番      吉 羽   茂   19 番      阿 部 博 美   20 番      池 田   忠   21 番      琴 寄 昌 男   22 番      加 藤 正 一   23 番      斉 藤 孝 明   24 番      松 井 正 一   25 番      保 母 欽一郎   26 番      青 木 克 明   27 番      野 澤 和 一   28 番      山 口 恒 夫   29 番      白 石 資 隆   30 番      関 谷 暢 之   31 番      中 島   宏   32 番      日向野 義 幸   33 番      横 松 盛 人   34 番      渡 辺 幸 子   35 番      阿 部 寿 一   36 番      金 子   裕   37 番      佐 藤   良   38 番      山 形 修 治   39 番      山 田 みやこ   40 番      一 木 弘 司   41 番      五十嵐   清   43 番      岩 崎   信   44 番      小 林 幹 夫   45 番      五月女 裕久彦   46 番      相 馬 憲 一   47 番      早 川 尚 秀   48 番      螺 良 昭 人   50 番      三 森 文 徳   51 番      木 村 好 文   52 番      板 橋 一 好 (2)説明のため出席した者の職氏名  地方自治法第121条の規定による出席要求によって出席した者   知事       福 田 富 一   副知事      北 村 一 郎   副知事      岡 本 誠 司   総合政策部長   阿久澤 真 理   経営管理部長   茂 呂 和 巳   県民生活部長   石 﨑 金 市   環境森林部長   鈴 木 峰 雄   保健福祉部長   森 澤   隆   産業労働観光部長 小 竹 欣 男   農政部長     鈴 木 正 人   県土整備部長   熊 倉 一 臣   国体・障害者スポーツ大会局長            石 松 英 昭   会計管理者会計局長            沼 尾 正 史   企業局長     矢 野 哲 也   総合政策部次長総合政策課長            鈴 木 英 樹   経営管理部次長財政課長            仲 山 信 之   教育長      荒 川 政 利   代表監査委員   平 野 博 章   人事委員会事務局長            入 野 祐 子   労働委員会事務局長            松 崎 禎 彦   警察本部長    原 田 義 久   事務局長     篠 﨑 和 男   次長兼総務課長  大 橋 哲 也   議事課長     伊 藤 美智雄   政策調査課長   中 村 陽 一   議事課主幹兼課長補佐            村 田 浩 子   副主幹      関 塚 英 嗣   副主幹      小 川 元 子   係長       関 根   透   係長       秋 澤 和佳子   主査       青 木 和 之   主査       君 島 義 人 (3)職務のため議場に出席した事務局職員の職氏名 ◎篠﨑和男 事務局長 ご起立願います。礼。    (総員起立 黙礼) ◎篠﨑和男 事務局長 ご着席願います。  出席議員数を報告いたします。  ただいまの出席議員数は50名であります。             ―――――――――――――――――――――――――――――早川尚秀 議長 開会に先立ち一言申し上げます。  今月9日の台風15号により、本県では農業用施設農作物等に被害が生じました。また、翌10日には、佐野市において突風が発生し、住家等に被害が生じました。被害を受けられました方々に対しまして、心よりお見舞いを申し上げますとともに、執行部におかれましては、万全の救済策を講じられるよう望むものであります。             ―――――――――――――――――――――――――――――早川尚秀 議長 次に、開会に当たりご挨拶を申し上げます。  第358回通常会議は、議員各位のご出席をいただき、本日ここに開会の運びとなりました。  今回の通常会議には、23億円余の一般会計補正予算案を初め、条例案並びに事件議案等が提出されます。議員各位には、慎重に審議を尽くされ、県民の負託に応えられますよう念願いたします。  また、議会の運営に当たりましては、関係各位の特段のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げまして、開会のご挨拶といたします。             ―――――――――――――――――――――――――――――     午前10時 開議 ○早川尚秀 議長 ただいまから令和元年度栃木県議会第358回通常会議を開会いたします。  これから本日の会議を開きます。  この際、ご報告申し上げます。天皇・皇后両陛下におかれましては、去る8月19日から28日まで那須御用邸に行幸啓あそばされました。この間、私は県議会を代表いたしまして奉迎申し上げますとともに、本県産の花等を献上し、両陛下のご機嫌を奉伺いたしました。  次に、諸般の事項を事務局長に報告させます ◎篠﨑和男 事務局長 報告いたします。 1 議場における説明のための出席要求について  地方自治法第121条の規定により説明のため議場に出席を求めました者の職氏名は、お手元に配付のとおりであります。                             〔配付資料は巻末に掲載〕
    1 議員の派遣について  第357回通常会議散会後に実施した議員派遣1件については、お手元に配付のとおりであります。                             〔配付資料は巻末に掲載〕 1 監査等結果の報告について  監査委員から地方自治法第199条第9項及び第235条の2第3項の規定により、総合政策課ほか136件の監査及び例月現金出納検査結果の報告がありました。この報告の内容は、さきに送付しました書類のとおりであります。 1 全国都道府県議会議長会定例総会について  去る7月31日、東京都において全国都道府県議会議長会定例総会が開催され、議長が出席いたしました。この会議において、地方税財源の充実確保に関する決議ほか3議案が原案のとおり可決され、本県議長は国土交通委員会委員長として、去る8月20日に、防災・減災対策、国土強靱化の充実強化についてほか6項目について、政府並びに関係機関に要望いたしました。 1 公社等の経営状況説明書について  知事から地方自治法第243条の3第2項の規定により、栃木県住宅供給公社ほか26法人の経営状況説明書がお手元に配付のとおり、それぞれ提出されております。                           〔対象法人一覧は巻末に掲載〕 1 環境の状況及び施策に関する報告書等について  知事から栃木県環境基本条例第8条、地方独立行政法人法第28条、栃木県民の歯及び口腔の健康づくり推進条例第10条、健康長寿とちぎづくり推進条例第9条及びとちぎ食の安全・安心・信頼性の確保に関する条例第18条の規定により、報告書等がお手元に配付のとおり、それぞれ提出されております。 1 教育委員会の点検・評価報告書について  教育委員会教育長から地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第1項の規定により、報告書がお手元に配付のとおり提出されております。             ―――――――――――――――――――――――――――――早川尚秀 議長 日程第1 知事から議案等が提出されております。                              〔議案等は巻末に掲載〕 ○早川尚秀 議長 第1号議案から第24号議案まで、認定第1号から認定第6号まで並びに報告第1号及び報告第2号を一括して議題といたします。  上程議案等について知事の説明を求めます。福田富一知事。    (福田富一知事登壇) ◎福田富一 知事 ただいま上程されました議案等のご説明を申し上げます前に、一言ご報告を申し上げます。  天皇・皇后両陛下におかれましては、先月19日から28日まで、那須御用邸に行幸啓あそばされました。この間におきまして、私は、本県産の花等を献上し、ご機嫌を奉伺いたしました。  次に、今月9日未明、本県を通過した台風15号による暴風等により、1名の方が負傷されたほか、農作物や農業施設などに被害が発生しました。また、翌10日には、佐野市内において突風が発生し、住家等に被害が発生しました。被害を受けられました方々に心からお見舞いを申し上げますとともに、県民生活に影響のないよう適切に対応してまいります。  次に、クライミングワールドカップ2019ボルダリング種目年間総合優勝に輝くとともに、先月、東京都で開催されたクライミング世界選手権2019ボルダリング種目及び複合種目において優勝されました楢﨑智亜選手に対し、その功績をたたえ、今月12日、3度目となる栃木県スポーツ功労賞を授与いたしました。楢﨑選手の活躍は多くの県民に希望と活力を与えてくれるものであり、出場が内定した東京2020オリンピック競技大会でのメダル獲得を大いに期待するものであります。  次に、指定廃棄物についてであります。去る7月2日に、保管農家負担軽減策に関する副市町長会議を開催し、放射能濃度の再測定の実施方針について、国、県、関係市町の間で共通認識が図られたところであります。国は7月下旬から再測定に着手しており、県としてはそれらの状況も注視しながら、今後とも保管農家の負担が早期に軽減されるよう、市町の意向を確認し国へ意見を伝えるなど、国と市町との間に入り積極的に役割を果たしてまいります。  次に、去る7月17日、日本スポーツ協会理事会におきまして、第77回国民体育大会の開催地を本県とすること、会期を令和4年10月1日から11日までとすることが正式に決定されました。また、これに伴い、第22回全国障害者スポーツ大会の本県開催と、会期を10月29日から31日とすることも決定され、先月5日、両大会の準備委員会を統合した、いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会実行委員会を設置したところであります。両大会の成功に向け、市町や関係団体等と連携を図り、県民総参加で感動を創出する大会となるよう、全力で取り組んでまいります。  次に、本県とアメリカ合衆国インディアナ州が姉妹提携から20年の節目を迎えますことから、今月7日、ホルコム州知事を初め州政府や大学、民間企業等の関係者約30名が来県され、両県州の交流について意見交換を行うとともに、記念式典、歓迎レセプションを開催いたしました。今後とも、これまで深めてきた友好関係を生かし、教育や経済分野における交流を促進するなど、両県州のさらなる発展に資するよう努めてまいります。  次に、東京2020オリンピックパラリンピック競技大会に向けた取り組みについてであります。本県は、ハンガリー選手団事前トレーニングキャンプの誘致を進めているところでありますが、先月、トライアスロン競技を、先月から今月にかけてサーフィン競技の視察を兼ねたキャンプを、それぞれ受け入れました。今回の受け入れを東京2020大会における事前トレーニングキャンプの実現につなげるとともに、他の競技団体にも引き続き働きかけるなど、東京2020大会に向けて一層の機運醸成を図ってまいります。  次に、那須雪崩事故への対応についてでありますが、今般、学識経験者関係団体、遺族等を構成員とする高校生の登山のあり方等に関する検討委員会を設置することとしており、今後、高校生の登山のあり方や安全登山に向けた取り組みの改善等について検討を始めてまいります。  次に、議案等の概要についてご説明申し上げます。今回提出いたしました議案は、予算2件、条例9件、その他の議案13件の計24件であります。このほか認定6件、報告2件であります。  まず、第1号議案の一般会計補正予算について申し上げます。今回の補正予算は、引き続き厳しい財政状況の中、とちぎ行革プラン2016を踏まえつつ、安全で安心な暮らしの実現など、県民生活にかかわる緊要な課題等に適切に対処することとして編成したところであります。  この結果、歳入歳出補正予算の総額は23億41万円となり、既計上予算と合わせた予算総額は8,077億241万円となります。この財源といたしましては、国庫支出金、県債、繰越金等を充てることといたしました。  次に、主な事業について申し上げます。まず、安全で安心な暮らしの実現についてであります。本年5月、滋賀県大津市において、園児が犠牲となった痛ましい交通事故が発生いたしました。これを受け、県として、児童の通学路や園児の移動経路における交差点等への防護柵の設置など、即効性のある交通安全対策を早急に講じてまいります。また、児童生徒等の適切な学習環境を確保するため、県立学校における調理室や音楽室等の特別教室について空調設備の整備を進めるほか、県立学校施設長寿命化推進事業費を追加計上し、緊急性の高い工事について設計を前倒して実施いたします。  次に、強みを生かした産業の振興についてであります。経済成長が著しく、観光誘客や県産品等の輸出促進を図る上で有望なターゲットであるベトナム及びタイを本年12月に訪問し、本県が誇る観光地や県産農産物、日本酒等の県産品の魅力をみずから力強く発信してまいります。  また、来年4月に予定している新たな食肉センターの開場を契機として、速やかに県産牛肉の輸出拡大を図るため、対米・対EU輸出基準に適合した衛生管理体制の構築を支援するとともに、販路拡大に向けた流通ルート等の調査を実施してまいります。  さらに、日光国立公園県立自然公園等における案内標識の多言語化や老朽化施設の改修を進めるほか、農業用水の安定供給や災害発生の未然防止等を図るため、農業水利施設の改修などに取り組んでまいります。  第2号議案の流域下水道事業特別会計補正予算は、流域下水道建設事業について、繰越明許費を設定するものであります。  第3号議案及び第5号議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行に伴い、会計年度任用職員及び会計年度任用学校職員の給与及び費用弁償の額並びにその支給方法を定めるため、新たに条例を制定するものであります。  第4号議案は、本県の農作物の競争力の強化に資する奨励品種の優良な種苗の安定的な供給の促進を図るため、新たに条例を制定するものであります。  第6号議案は、とちぎスポーツ医科学センターを宇都宮市に設置するため、新たに条例を制定するものであります。  第7号議案は、地方公務員法及び地方自治法の一部を改正する法律の施行等に伴い、会計年度任用職員勤務条件等に関し必要な事項を定めること等のため、職員の分限に関する条例等の一部を改正するものであります。  第8号議案は、建築物のエネルギー消費性能の向上に関する法律等の一部改正に伴い、栃木県手数料条例の一部を改正するものであります。  第9号議案は、成年被後見人等の権利の制限に係る措置の適正化等を図るための関係法律の整備に関する法律の施行に伴い、栃木県心身障害者扶養共済条例等の一部を改正するものであります。  第10号議案は、建築基準法施行令の一部改正に伴い、栃木県建築基準条例の一部を改正するものであります。  第11号議案は、栃木県総合運動公園北中央エリア及び栃木県総合運動公園東エリアを宇都宮市に設置すること等のため、栃木県体育施設設置、管理及び使用料条例の一部を改正するものであります。  第12号議案は、栃木県土地利用審査会委員の任期が来る10月31日に満了いたしますので、大竹正巳氏、土谷英一氏及び横須賀徳博氏を再任し、興野礼子氏、篠村知子氏、森本章倫氏及び横田美和子氏を新たに任命することについて、それぞれ議会の同意を求めるものであります。  第13号議案は、栃木県公安委員会委員蓬田勝美氏の任期が来る9月30日に満了いたしますので、同氏を再任することについて、議会の同意を求めるものであります。  第14号議案から第16号議案までの3件は工事請負契約の締結について、第17号議案は特定事業契約の変更について、第18号議案及び第19号議案は工事請負契約の変更について、それぞれ議決を求めるものであります。  第20号議案は、訴え提起前の和解について、議決を求めるものであります。  第21号議案から第24号議案までの4件は、電気事業会計水道事業会計工業用水道事業会計及び用地造成事業会計の未処分利益剰余金の処分について、それぞれ議決を求めるものであります。  認定第1号から認定第6号までの6件は、企業会計の決算について、それぞれ認定を求めるものであります。  報告第1号は、水道事業会計の継続費に係る精算報告書の報告であります。  報告第2号は、地方自治法第180条の規定による専決処分事項の報告であります。  以上が今回提出いたしました議案等の概要であります。何とぞ慎重ご審議の上、議決されますようお願い申し上げます。 ○早川尚秀 議長 この際、お諮りいたします。ただいま上程中の第12号議案及び第13号議案については、それぞれ人事に関する案件でありますので、委員会付託を省略して直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○早川尚秀 議長 ご異議がないと認め、そのように決定いたしました。  最初に、第12号議案を採決いたします。栃木県土地利用審査会委員の任命同意については、興野礼子氏ほか6名を一括して採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○早川尚秀 議長 ご異議がないと認め、そのように決定いたしました。  お諮りいたします。本案は原案のとおり同意することにご賛成の議員の起立を求めます。    (賛成者 起立) ○早川尚秀 議長 起立全員であります。  したがって、第12号議案は、原案のとおり同意することに決定いたしました。  次に、第13号議案を採決いたします。蓬田勝美氏の栃木県公安委員会委員任命について、同意することにご賛成の議員の起立を求めます。    (賛成者 起立) ○早川尚秀 議長 起立全員であります。  したがって、第13号議案は、原案のとおり同意することに決定いたしました。  この際、申し上げます。ただいま上程中の第3号議案、第5号議案、第7号議案及び第9号議案については、地方公務員法第5条第2項の規定により、人事委員会の意見を求めることにいたしますので、ご了承願います。  次に、認定第1号から認定第6号までについて、阿部博美監査委員審査報告を求めます。阿部博美監査委員。    (阿部博美監査委員登壇) ◎阿部博美 監査委員 監査委員を代表いたしまして、ご報告申し上げます。  地方公営企業法第30条第2項の規定に基づき、令和元年6月3日付で知事から審査の依頼がありました平成30年度栃木県公営企業会計決算についての監査委員の審査の結果及び意見は、お手元の栃木県公営企業会計決算審査意見書のとおりであります。以下、その概要を申し上げます。  2ページでございます。審査の結果ですが、審査に付された各事業会計の決算書類は、地方公営企業法、その他関係法規に準拠して作成され、その計数は正確であり、各事業の経営成績及び財政状態を適正に表示しており、事業についても、おおむね適切に運営されたものと認められました。  次に、審査の意見を事業会計別に申し上げます。  まず、病院事業会計についてであります。当事業会計は、岡本台病院に係るものであります。岡本台病院にあっては、第3次病院経営改革プランを策定し、経営の効率化に取り組んでいますが、当年度は前年度と比べ医業収益が増加したものの、医業費用の増加がそれを上回ったことから、医業損失は増加しております。今後とも、本県における地域精神医療の基幹病院として県民が求める精神科医療を適切に提供するとともに、改革プランの目標達成に向けて、より一層の経営改善に取り組まれるよう望むものであります。また、経営形態の見直しについては、引き続き課題等の整理を行いながら検討を進めていただきたいと思います。  次に、企業局所管の5つの事業会計について申し上げます。  まず、電気事業会計水道事業会計工業用水道事業会計の3事業については、引き続き経常利益が確保され、経営は安定して推移しております。今後とも、企業局経営戦略に基づき、施設の計画的な更新や修繕を実施するとともに、中長期的な視点に立って、効率的な経営に努められるよう期待するものであります。  次に、用地造成事業会計についてであります。当年度は、引き続き経常利益は確保されており、今後とも既存産業団地への企業誘致活動に着実に取り組むとともに、事業に着手した芳賀町芳賀第2地区の早期分譲に努められるよう望むものであります。なお、既存産業団地の分譲率は90%を超え、分譲可能な産業団地が少ない状況にあります。このため、経済情勢や企業動向を的確に捉え、関係部局や市町等と連携し、新たな産業団地の事業化に努めていただきたいと思います。  最後に、施設管理事業会計についてであります。  まず、経営総合管理事業については、引き続き効率的かつ適正な管理に努められるよう望むものであります。  次に、ゴルフ場事業については、当年度は、利用者数が3年連続過去最高を更新し、経常利益は確保されております。今後とも、指定管理者との連携により、ゴルフ場の利用促進や利用者へのサービス向上に努められるよう望むものであります。  最後に、賃貸ビル事業については、引き続き経常利益は確保されており、今後とも、施設設備等の計画的な更新や修繕を実施するとともに、中長期的な視点に立って、効率的な管理運営に努められるよう望むものであります。  審査の結果及び意見の概要につきましては以上でありますが、詳細についてはお手元の審査意見書のとおりであります。  以上で平成30年度栃木県公営企業会計決算審査意見書の審査の結果及び意見の報告を終わります。             ―――――――――――――――――――――――――――――早川尚秀 議長 日程第2 相馬憲一議員ほか12名の議員から議案が提出されております。                               〔議案は巻末に掲載〕 ○早川尚秀 議長 議第8号を議題とし、審議に入ります。  この際、お諮りいたします。議第8号は、提出者の説明及び委員会付託を省略し、直ちに採決したいと思いますが、ご異議ありませんか。    (「異議なし」と呼ぶ者あり) ○早川尚秀 議長 ご異議がないと認め、そのように決定いたしました。  これから討論に入ります。発言通告者に対し、発言を許します。野村せつ子議員。    (9番 野村せつ子議員登壇) ◆9番(野村せつ子議員) 日本共産党栃木県議団の野村せつ子です。私は、議第8号議員派遣についてに反対する立場から討論します。  今回の海外行政調査は、11月5日から10日までの6日間、オーストラリアへ、とちぎ自民党から3人、民主市民クラブから1人、県民クラブから1人の計5人を派遣します。予算は概算で705万4,000円で、ほぼ半分が借り上げ車、通訳などの委託料に充てられるとのことであります。調査の目的は、多文化共生や輸出拡大、社会福祉、環境対策、災害時のリスク分散など多岐にわたり、移動日を除く4日間で7カ所ほどの施設や機関を調査する計画となっています。調査先は調整中で未定とのことであります。  プラスチックごみの対策や外国人労働者の受け入れ対策などの喫緊の課題を念頭にした調査が行われるとも伺いました。そうした課題の重要性と海外調査の費用対効果は別の問題ではないでしょうか。  前任期中の議会でも一貫して訴えてきたことですが、多くの分野にわたる調査を1カ所ないし2カ所程度、通訳を介して得られる知見は限られていると思います。また、会派も所属委員会も違う議員ですから問題意識も当然違うとは思いますが、共同で行うことが効果的なのか、県費を使ってでも行うべき調査なのか疑問がつきまといます。  ほかの県議会はどうかといいますと、ことし2月の毎日新聞の報道によりますと、47都道府県中、海外派遣を廃止した議会は山形、埼玉、三重、富山の4県、休止しているのが茨城、山梨など11府県で、合計15府県が実施していないとのことでした。  ことしは4年に1度の改選の年でした。私は選挙中、多くの県民の皆さんと対話する中で、栃木県議会はいつまで海外視察に税金を使い続けるのか、いいかげんにやめたらどうかとの厳しいご意見をたくさんお聞きしました。議員が海外へ出かけ視野を広げることに理解を示す人でも、議員はそういう勉強もできるように高い報酬をもらっているんだろうから、自分のお金で行ったらいいというのが県民の声です。私もそう思います。改選後こそ、県民の声を受けとめ、議会活動のあり方を見直す契機とすべきではないでしょうか。(議場で発言する者あり)
     改選前の4年間、4回の海外行政調査に拠出した県費は2,801万6,000円に上りました。1回平均700万円でした。今、県民生活は消費税増税を前に財布のひもをかたく閉めざるを得ない状況です。10%増税で、暮らしも地域経済も大打撃を受けるのは必至です。また、農業者も、首都圏を直撃した台風15号の深刻な被害や関東に迫る豚コレラの感染拡大に、いつ被害を受けることになるかと戦々恐々ではないでしょうか。(議場で発言する者あり)県の財政も、総合スポーツゾーン整備など経費がかさむ事業が続いています。少しでも節約して、県民生活を守る対策に回さなければなりません。  このような県民の思いや暮らしをよそに、県費による海外行政調査を続行するならば、県民と県議会の間に越えがたい溝をつくることになると憂慮せざるを得ません。共産党1会派の主張は少数意見にすぎないと思われるかもしれませんが、(議場で発言する者あり)議会の外には多くの県民の反対の声があるということを認識していただき、議員各位の良識ある判断を求め、討論といたします。(議場で発言する者あり) ○早川尚秀 議長 三森文徳議員。    (50番 三森文徳議員登壇) ◆50番(三森文徳議員) ただいま野村せつ子議員から、議第8号、栃木県議会海外行政調査に関する議案に対して反対討論がありましたが、私は、とちぎ自民党議員会を代表して、賛成の立場から討論を行います。  有史以来、日本という国は四面を海に囲まれておりまして、どの国とも国境を接していない国です。古くは遣隋使、遣唐使の時代から海外へ危険を顧みず大海原を船で渡って、海外の変化を見てくることに多くの人たちが命をかけてきたわけです。そして、大陸の政治情勢や文化、文明の強い影響を受けながら、日本は独自の社会を形成してきました。そして、今から1世紀半前の明治維新からは海外との関係性が劇的に変化して、国民生活と海外の動向はより密接となりまして、政治の道にある者は常に海外に目を向けなければならない状況が続いているわけです。そして現在、日本は海外の動向を今までになく正確に見きわめなければならない状況を迎えていると思います。(議場で発言する者あり)  昨年末、11カ国による環太平洋パートナーシップ協定(TPP11)が発効し、太平洋を挟んで人、物、サービスなどが自由に行き来できる環境がつくられました。自由貿易が進展するということは、海外の農畜産物が国内市場に入ってきて、本県の農業にも大きな影響を与えますし、本県の農産物の輸出、これは、昨年、一昨年、輸出額が3億円を突破いたしましたが、これにも当然ながら影響があります。  また、アメリカと中国との貿易摩擦の動向におけるほんのわずかな変化も、その日のうちに日本の株価を上下させるわけで、企業の景況感にも大きな影響を与えています。本県から海外に進出している企業にも、本県内の大手企業から中小企業までも、海外の動向の影響下にあると言えます。  昨年、日本を訪れた外国人観光客数は過去最高となっておりまして、近隣のアジア諸国から観光客もたくさん来ていただいていますけれども、現在、今までになく厳しくなっている日韓関係、そして台湾、香港と中国の関係、これらは本県のインバウンドにも大きな影を落としていると思います。  このように、県政に直結する海外の状況を海外の現場に行って直視する、これはますます今後重要性を増すと思います。(議場で発言する者あり)事情が許すならば、もっと多くの議員に私は海外に行ってもらいたいと思います。  さらに言うなら、私は質問の中で何遍も言っていますけれども、県の職員も海外に出ていってほしいと思っているんです。特に若い職員には、今後の県政の政策立案にかかわってもらうためにも、海外に行って状況を見てくる、これが極めて大事、私は、これはお金の問題ではないと思います。(議場で発言する者あり)これは県政を発展させるために必要な経費、このように思います。  これらの情勢から、海外へ行って調査するということは極めて大事でありまして、これに反対するということは、栃木県から外へ、あるいは国内から外へ目を向けなくていいと言っているのに等しいわけでありまして、到底賛同できません。  そのような中、私は昨年、子育て、教育、インバウンド等の観光振興、本県農産物の販路拡大等をテーマに、シンガポール、タイへ調査に行ってきました。現地に行かなければ感じ取れないことばかりでありましたし、帰国してから議会活動でも現地の調査は非常に役立っています。幾らインターネット等が発達しても、画像や文字で知る海外と現実に行ってみる海外、これは雲泥の差があるわけですから、わざわざ見に行く必要なんかないという意見には到底くみできません。(議場で発言する者あり)  そのような意味から、ことしの調査団もしっかりした調査目的を立てて、実のある調査が実施され、そして成果を県政に反映していただけるものと信じています。  また、我がとちぎ自民党議員会は、海外行政調査の実施に当たっては、議員として真摯な態度で調査に臨んでその成果を必ず県政に反映させる、調査における無駄な経費を排除することをこれからも徹底していく所存ですので、議員各位には、本議案に満場のご賛成をいただきますようにお願い申し上げて討論といたします。 ○早川尚秀 議長 以上で討論は終了いたしました。  議第8号を採決いたします。本案は原案のとおり決定することにご賛成の議員の起立を求めます。    (賛成者 起立) ○早川尚秀 議長 起立多数であります。  したがって、議第8号は原案のとおり可決されました。  以上で本日の日程は終了いたしました。20日は定刻から本会議を開きます。  本日はこれで散会いたします。     午前10時38分 散会...