宮古市議会 > 1999-06-08 >
06月08日-03号

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  1. 宮古市議会 1999-06-08
    06月08日-03号


    取得元: 宮古市議会公式サイト
    最終取得日: 2023-04-13
    平成11年  6月 定例会          平成11年6月宮古市議会定例会会議録第3号第3号平成11年6月8日(火曜日)---------------------------------------議事日程第3号 日程第1 一般質問       16番 松本尚美君 ・鍬ヶ崎地区活性化について…………………59                 ・中心市街地活性化について                 ・少子化対策について        1番 千葉胤嗣君 ・チャイルドシート着用義務化について……69                 ・踏切事故防止対策を急げ                 ・安全な通学路の確保について       21番 永浦奎輔君 ・墓地新設について……………………………74                 ・小・中学校の施設整備について       18番 城内愛彦君 ・コミュニティー放送について………………81                 ・バリアフリーと観光について---------------------------------------本日の会議に付した事件 上記日程のとおり出席議員(25名)   1番   千葉胤嗣君           2番   田頭久雄君   3番   三上 敏君           4番   中嶋 榮君   5番   山口 豊君           6番   近江勝定君   7番   沢田 勉君           9番   蛇口原司君  10番   中野勝安君          11番   佐々木武善君  12番   工藤 勇君          13番   中里栄輝君  14番   竹花邦彦君          16番   松本尚美君  17番   岩間 弘君          18番   城内愛彦君  19番   山野目輝雄君         20番   千束 諭君  21番   永浦奎輔君          22番   野沢三枝子君  23番   田中 尚君          24番   山崎時男君  25番   成ケ沢仁明君         26番   坂下正明君  28番   前川昌登君欠席議員(1名)   8番   平沼 健君---------------------------------------説明のための出席者  市長       熊坂義裕君       助役       小原富彦君  収入役      長門孝則君       総務企画部長   佐々木岩根君  総務課長     鈴木健市君       企画調整課長   白根 進君  生活福祉部長   吉田 武君       地域福祉課長   岡田光彦君  財政課長     西野祐司君       市民生活課長   中洞惣一君  環境保全課長   菊池淳雄君       教育長      中屋定基君  教育次長     鼻崎正亀君       産業振興部長   松田辰雄君  商工観光課長   宇都宮 満君      都市整備部長   大利泰宏君  建設課長     三浦 章君       農林課長     刈屋敏彦君  水産課長     中嶋敏孝君       都市計画課長   制野忠彦君  農業委員会                監査委員           腹子哲男君                飛沢寿男君  事務局長                 事務局長  水道事業所長   浦野光廣君---------------------------------------議会事務局出席者  事務局長     岩田善弘        事務局次長    杉村 憲  速記員      駒井和子 △開議              午後1時01分 開議 ○議長(蛇口原司君) ただいままでの出席は24名でございます。定足数に達しましたので、本日の会議を開きます。--------------------------------------- △日程第1 一般質問 ○議長(蛇口原司君) 日程第1、一般質問を行います。順次質問を許します。 16番、松本尚美君。             〔16番 松本尚美君登壇〕(拍手) ◆16番(松本尚美君) 平成11年6月定例会に当たり、質問通告に従い、順次質問いたします。 まず、1点目でありますが、宮古港マリンタウンプロジェクトの一部であります出崎地区開発についての現在までの取り組みと今後の具体的な取り組みについてから質問を予定しておりましたが、昨日、お二人の質疑の中で説明があり、経緯・経過等について質問は省略をいたしますが、私の今回の質問は、出崎地区開発が本当に鍬ヶ崎活性化、そして宮古市の活性化につながるのか、市当局のお考えを伺います。 私は昨年6月定例会において、出崎地区を含む宮古港マリンタウンプロジェクトの対象地域である鍬ヶ崎全体の活性化についての質問をし、あわせて出崎地区以外の地区についても、開発計画の策定に当たっては一体的に進めていただきたい旨の要望をいたしました。答弁の要旨は、出崎地区開発室を設け、整備事業化に重点的に取り組む、出崎地区以外の地区については、長期的に取り組むとのことでありました。特にも、市長が政治生命をかけ、整備、事業化をすると断言をしております出崎南側地区物産販売施設を中心とした事業実施が鍬ヶ崎、宮古市の活性化に本当になると断言できるのか、改めてお伺いいたします。 2点目として、中心市街地活性化について伺います。 この点についても、昨年6月定例会において質問したところでありますが、答弁と施政方針を要約すると、10年度より都市計画の見直しを実施し、総合的な都市マスタープランを策定することから、調整が必要である。また、中心市街地活性化にかかわる法律の整備を見た中で進めるとの内容でありました。市長は、大きな都市計画の中でやっていくとの答弁もしております。年度がかわり11年度、いよいよ中心市街地活性化にかかわる法律、いわゆる「まちづくり関連3法」と言われる大規模小売店舗立地法中心市街地活性化法改正都市計画法等の整備がなされた中で、中心市街地の範囲を明確にした上で基本計画を策定するため、中心市街地活性化対策室を設け、本年4月よりスタートしたものと理解しているわけでありますが、中心市街地活性化基本計画策定にかかわりがあるとする都市計画の見直しと総合的な都市マスタープラン策定の現在の進捗状況と今後の取り組みについて伺います。 最後に、少子化対策について伺います。 少子化は、昨日質疑があったとおり、高齢化とあわせ、日本の国全体や当市のように経済基盤の弱い地域においては、近い将来に恐怖とも言える不安を与えております。総体的な人口減がはっきり予測される当市にとっては、市長の言っている「沿岸一強くやさしいまちづくり」が果たしてできるのか、生半可な対策、国・県の施策の実施を待ってなどとの消極的な姿勢取り組みでは、防ぐべくもないと断言できます。 そこで、あえて昨日の中嶋議員の質問と重複するわけでありますが、改めて伺います。 児童福祉の中で検討し策定したと言われております宮古市児童育成計画の中に、どのような対策、支援策が具体的に盛り込まれているのか、またその対策、支援策が少子化対策としてどの程度の評価をお持ちなのか、お聞かせを願います。 以上、壇上よりの質問を終わりまして、再質問は自席にて行わさせていただきます。(拍手) ○議長(蛇口原司君) 熊坂市長。             〔市長 熊坂義裕君登壇〕 ◎市長(熊坂義裕君) ただいまの松本尚美議員のご質問に対して、私からはまず中心市街地の活性化についてのご質問にお答えいたします。 本市では、骨格道路の三陸縦貫自動車道、いわゆる宮古道路が新規着工準備箇所に、また宮古盛岡横断道路、いわゆる宮古西道路が調査区間に設定されるなど、高規格道路網計画が具体的に進展しており、市街地、郊外地を問わず道路網、土地利用などについて、新たな視点から見直す必要が生じてきております。このため、都市計画マスタープランを策定することとして、昨年度から作業に入っておりますが、マスタープランの中でも特にも重要な位置を占めるのが商業施設が集中する中心市街地であり、この地区のプラン策定に当たっては、街路の改善整備と商業活性化の両面から検討する必要があると考えております。本市の中心市街地は、県立宮古病院の移転、居住人口の減少、郊外店の進出などにより店舗数、販売額等商業機能の低下が見られ、空き店舗も増加傾向にあり、活性化に向けた取り組みが急務であります。昨年7月に施行されました中心市街地における市街地の整備改善及び商業等の活性化の一体的推進に関する法律いわゆる中心市街地活性化法は、法律の名のとおり中心市街地の道路、駐車場、区画整理等の整備事業と商業、サービス業等の活性化、新規立地等を一体的に進めるため、国の諸制度を複合的に活用しながら、総合的なまちづくりを行うことを目的としております。この法律では、市町村が定めた中心市街地活性化基本計画に基づき、まちづくりの事業を展開する場合に、国から各種の支援措置がなされるものであります。本市におきましては、本年度活性化基本計画を策定することとし、計画策定事務費につきまして国庫補助の決定を得ているところであります。ただいま申し上げましたとおり、道路網、土地利用、都市景観などを中心に、宮古市の将来の姿を描く都市計画マスタープランまちづくりの核となる中心市街地活性化基本計画とは表裏一体のものであり、連動させながら計画づくりを進める必要があります。このため、商工観光課の課内室として本年4月に設置した中心市街地活性化対策室都市計画課マスタープラン策定担当職員を兼務発令し、利用計画の策定事務の連携を図っていくこととしております。 両計画の今後の取り組み方向についてでありますが、まず都市計画マスタープランについては、昨年度人口動態、建築物の用途別現況等の調査、交通量調査の結果分析などの基礎資料の収集・分析を行ったところであります。今年度はマスタープランの基本方針を策定するための対象区域の選定、策定の手法、手順、さらには市民参加のあり方などについて具体的な検討を進めることとしております。 次に、中心市街地活性化基本計画についてでありますが、基本計画では中心市街地の位置及び区域を定め、この区域における整備改善と商業等の活性化の一体的推進の基本目標、具体的な導入事業、さらにこれらの事業の推進主体も含めたまちづくり取り組み体制などを記載する必要があります。本年度は、市において基本計画の素案を作成することとして作業に入っておりますが、まちづくりの専門家を初め市内経済団体商店街振興組合など市民各層で構成する基本計画策定委員会を設置し、できるだけ早い機会にこの素案を検討していただくこととしております。中心市街地活性化法に大規模小売店舗立地法改正都市計画法を加えて「まちづくり3法」と言われておりますが、この3法に共通するのは、市町村がまちづくりの主体であるということであります。例えば、大規模小売店舗立地法では大型店の出店に当たり、生活環境の保持などの面で、市町村の意見がかなり尊重されることになりますし、改正都市計画法では、まちづくりの目的に沿って用途地域に上塗りする特別用途地区を市町村が柔軟に設定できることになっております。まちづくりの主体は市町村であり、その主人公は市民の皆さんであります。したがいまして、都市計画マスタープランの策定に当たりましても、中心市街地活性化基本計画の策定に当たりましても、いかにして全市民的合意を得た計画にするかということが最も重要であると考えております。計画の策定に当たりましては、関係団体、地域との懇談会を適切な時期に開催するとともに、必要に応じて全市民規模のアンケート調査を実施するなど、各界各層から広範囲なご提言・ご意見をいただきながら、新しい宮古市のまちづくり計画を市民の皆さんとともにつくり上げてまいりたいと考えておりますので、議員各位のご理解とご支援をお願い申し上げます。 なお、その他のお尋ねにつきましては、担当部長から答弁をさせたいと思います。 ○議長(蛇口原司君) 佐々木総務企画部長。             〔総務企画部長 佐々木岩根君登壇〕 ◎総務企画部長佐々木岩根君) 私から鍬ヶ崎地区活性化についてお答えいたします。 鍬ヶ崎地区は宮古港発祥の地であり、宮古市の漁業振興の基地として栄えた古い歴史を持つ港町であることは議員ご指摘のとおりでございます。 現在、計画を進めている出崎地区と観光の拠点である浄土ヶ浜地区の中間に位置することから、市の産業振興及び観光拠点の活性化には欠かすことができない重要な地区であると認識しているところであります。このことから、由緒ある建物、旧魚市場施設、日冷跡地などの空地、地元の船大工などの人材や、宮古ならではの食材などの既存の地域資源を掘り起こし、これらを活用した、例えばカッターレースなどのイベントの中で、地元の海産物販売など、鍬ヶ崎地区の持っている産業や歴史、文化の特徴を生かしたまちづくりを行うことが必要であると考えております。 なお、出崎地区を先行して開発し核となる施設を整備することは、鍬ヶ崎地区全体と浄土ヶ浜地区を線として結ぶことを可能とし、観光客の誘致などの面からもその役割は大きいものがあり、鍬ヶ崎地区はもとより、市全体の発展、活性化に貢献できるものと考えております。 以上、答弁といたします。 ○議長(蛇口原司君) 吉田生活福祉部長。             〔生活福祉部長 吉田 武君登壇〕 ◎生活福祉部長(吉田武君) 少子化対策についてお答えいたします。 近年、我が国においては少子高齢化が急速に進んでいますが、こうした少子化傾向は我が国の社会経済に大きな影響を与えるのではないかと懸念されております。平成10年の当市の出生数は 494人であり、昭和50年の1,072 人に比較して 578人、54%の減少となっております。また、1人の女性が生涯に生む子供の数を示す合計特殊出生率は1.75であり、全国平均の1.39は上回っているものの、人口維持が可能とされる2.08を大幅に下回っております。このような少子化の状況のもとで、今社会全体として最も必要なことは、次代の担い手である子供を安心して産み、健やかに育てる環境をつくることではないかと考えられます。当市におきましても、子育て支援や児童施設について識見を有する方や、学識経験者16名の委員による子育て支援推進懇談会を設置し、そのご議論を踏まえ、今後の子育て支援の施策の方向性を示すものとして、宮古市児童育成計画を策定いたしました。この計画は、子供の利益の尊重、就労環境の多様化に対応した利用しやすい保育サービス、子育て家庭の支援策の拡充の理念を基本とし、子供を安心して産み育てることができる保育サービス及び社会環境の整備を目指すものであり、今後これに沿って子育て支援策を進めてまいりたいと考えております。初年度である今年度は、保育所入所児童の低年齢化傾向に対応するための施設整備を行い、乳児の受け入れ可能な施設を2カ所から10カ所に拡大しました。また入所児童に限らず、地域全体を対象とした子育て相談事業を行う保育所を4カ所から10カ所に拡大しました。保育料につきましても、3歳児、4歳以上児の最高額をそれぞれ月額 2,000円引き下げる負担軽減を図ったところであります。さらに、来年度以降、現在2カ所で行っている学童保育を拡充したいと考えております。また、出生数の減少により、保育所への入所児童が減っている状況を踏まえ、要保育児童数との均衡をとりつつ保育事業等を勘案しながら、保育所の適正配置を図っていくことが重要と考えております。今後とも、この計画に基づいて関係機関と連携をとりつつ、着実に事業を進めてまいりますので、特段のご支援をお願いいたしまして、答弁といたします。 ○議長(蛇口原司君) 松本尚美君。 ◆16番(松本尚美君) 順次再質問をさせていただきたいと思います。 答弁がずれましたけれども、私の質問の順序で再質問させていただきたいと思いますが、まず、出崎地区の開発ということについてでありますが、基本的に私は私個人的な認識かもしれませんが、あくまでも宮古港マリンタウンプロジェクト調査報告書というのが、私はたたき台であろうという認識でお話をするわけですが、その調査報告書の中には、先ほど言われましたように、出崎地区の全体の中の部分だということが部長の答弁でもありました。まずそのとおりだと思います。そして、さらに私が質問した趣旨の1つとして、これは伺いたいわけですが、いわゆる物販施設を出崎地区に配置するという報告書の内容ではないわけであります。あくまでも全体の中の地区としては、鍬ヶ崎地区にこの物販施設、飲食施設を張りつけたらどうかという内容になっておるわけです。私はそこら辺の部分が、果たして物販施設がどこにあった方がいいのかという部分を1つはお聞きしたかったわけなんで、まず物販施設をどこに持っていくかというのがこの報告書と違う方向で示されているわけですけれども、その辺の検討が、いわゆる市長がおっしゃっておられるコンセンサスを得た中でそういう方向性が出てきたものか、その点についてまずお伺いしたいと思います。 ○議長(蛇口原司君) 佐々木総務企画部長。 ◎総務企画部長佐々木岩根君) お答えいたします。 物販施設をどこにというご質問でございますが、たまたまマリンタウンプロジェクトの調査の時点で、鍬ヶ崎地区住民の皆さんから要望事項として受けた事項があるわけですが、例えばその中には漁業関連機能の充実、これと連携されるレクリエーション機能の充実による水産業の高付加価値を求めるような施設、あるいは宿泊施設あるいは飲食施設などの集客施設の導入を図ってほしいなどなど、こういった要望が盛りたくさん寄せられて、それを参考にマリンタウンプロジェクトマリンタウン計画、これを作成したわけでございますので、いずれ物販施設をどこに置くかということもさることながら、冒頭演壇で申し上げましたとおり、出崎を核として、そして浄土ヶ浜までのこの延長線上の中で、あるいは鍬ヶ崎の日冷跡地の利用あるいは旧魚市場の跡地利用なども図って、観光客がたくさん来た場合には、そういうところでも物販販売もかなうのかなと、こういうような計画もしていこうと、こういう趣旨のものでございます。 ○議長(蛇口原司君) 松本尚美君。 ◆16番(松本尚美君) 部長のご答弁はそのとおりだと思います。そのとおりだと思うというのは、私ちょっとその前にもう一つ伺いたいわけですが、出崎地区も含めて全体の計画を調査したということの報告書なわけですが、それをたたき台とすれば、きのうもそういう議論がちょっとあったかもしれませんが、もうたたき台を用意をしているというようなお話でございますが、進めていく手法として、やはり1回元に戻って積み上げるコンセンサスをつくっていく必要があるんじゃないかなということもお聞きしたいわけですが、その点についてはいかがでしょうか。 ○議長(蛇口原司君) 熊坂市長。 ◎市長(熊坂義裕君) お答えいたします。 昨日千束議員からも、また坂下議員からも、この出崎地区のご質問をいただいたわけです。そして、松本議員から今質問をいただいたわけですけれども、この出崎地区の開発のこれからの方法に関しましては、当然平成7年度につくりました宮古マリンタウンプロジェクト調査報告書に、基本的にはのっとって進めているわけでございます。その中で具体的にこれから何を、どういったものを張りつけていったらいいのかということになるかと思いますが、そのことに関しまして、いま出崎地区開発室の中で、きのうお話し申し上げましたたたき台となるようなものをつくっておりまして、これに関しましても、きのうは少し言葉足らずのところがあっておわび申し上げますが、なるべく早い時期に、この案を皆さんとともに議論をしていただくようなそういう場をつくりたいというふうに思っております。 また同時に、この出崎ばかりじゃないんですけれども、いろんな産業振興に関しましても、早急にこれは千束議員からも提案いただきましたけれども、各種産業団体と個別に相談できるような、そういった場を早急につくって、そしてこの中でも、出崎地区のことももちろん出して相談していきたいというふうに思っておりますので、一番大事なところはやはり市民の方々の合意を得て張りつけていくというふうなことだというふうに私もそのように思っておりますので、早急にそれはやりたいというふうに思っております。
    ○議長(蛇口原司君) 松本尚美君。 ◆16番(松本尚美君) 最後、この出崎地区に関して、時間も進みますので、今回はこれを最後にしたいと思いますが、私は鍬ヶ崎の全体を一気に手をつけられるという状況に今ないことは理解をしております。ただ、基本的な考え方としては、やはり鍬ヶ崎の地区の方々にプラスがなければ、いわゆる恩恵といいますか、鍬ヶ崎のまちが活性化することがまず第一義かなと。そして、そのことが結果的に宮古市の活性化につながっていくというふうに思うわけです。ですので、特にも、この中核施設であると言われております、提案も近い時期にやりたいということでございますけれども、この収支に絡む物販施設、これが一番問題だろうということは昨日の議論の中にもあるわけです。そのとおりだと思います。ですから、そういうメインになる施設が果たしてどこにあった方がいいかということは、非常に大事なポイントになってくるわけです。その辺の基本的なところからの考え方がまず食い違っているわけですが、本当に市長が言っていられるように、いわゆる出崎南側地区に物販施設、飲食施設、そういった収支が絡む、非常に大変な事業になろうかと思いますが、そういう施設があれば、本当に鍬ヶ崎の活性化につながるかということを、最後にお聞きしたいと思います。 ○議長(蛇口原司君) 熊坂市長。 ◎市長(熊坂義裕君) 松本議員のお考えももちろんいろいろあると思いますし、また、本当にそういった施設が、あの出崎の南側地区でいいのかという議論も確かにあることは承知しております。しかし、マリンタウンプロジェクトの中で、南側に関しては人が集まれる場所を整備するという考えで、一応計画が合意を見ておりますので、私としましては、いろいろな総合的な見地から考えましても、南側にそういった物販機能、あるいは人が集まれる機能を整備していくのがやはり一番活性化につながるんではないかなというふうに思っております。といいますのは、先にはさらにこれから埋め立てまして、観光船の発着場所、また海に親しむ地域としましては、ちょうど出崎というのは非常にいい場所だと思いますので、そういった中で緑地公園とか、あとはいろいろこれから考えていきますさけに関する博物館的な機能とか、そういったものをこれから張りつく上でやはり広さからいいましても、また今までの流れからいいましても、あそこの場所が一番ふさわしいんではないかなと思います。 また、先ほど部長がお話ししましたように、あの場所に整備するということは、浄土ヶ浜とあの場所を何らかの形で結ぶような形になりますから、鍬ヶ崎地区の全体の活性化にもつながっていくというふうに考えております。 ○議長(蛇口原司君) 松本尚美君。 ◆16番(松本尚美君) 最後と言いましたので、これ以上、きょうは出崎については触れたくないなというふうに思っておりましたけれども、いずれ、概算でどれぐらいの物販施設、観光施設、そういう箱物を考えておられるのか、もうたたき台は出ておるかと思いますが、恐らくマリンタウンプロジェクトの中での平成7年の部分の試算でございますが、箱物で約7億、駐車場も入れますとプラスアルファということでございまして、今現在どういう事業費といいますか、そういったのを想定されているかわかりませんが、かなりの補助もあるんだろうとは思いますが、それだけでは当然できない金額になろうかなというふうに予想されます。当然、この収支という部分になります。宮古市の全体のプラス・マイナスを考えますと、物が売れたからプラスになるということではないわけですね。あくまでも収支が合わなければプラスにならないという部分もございますので、これは近い時期ということでありますので、改めて別な機会に伺っていきたいなというふうに思っております。 そして、次に移りますが、中心市街地の再質問でありますが、都市計画を見直すという中で、都市マスタープランをつくっていくと。私の認識の中では、マスタープランそのものはやはり短期的なものではなくて長期的、ひょっとすれば 100年、 200年、 200年まではオーバーでしょうか、そういった長い先の将来を見越したまちづくりというような認識もあるわけでございますが、この中心市街地の活性化については、ここ一、二年のうちに基本計画をまとめなきゃならないということであります。 一つ、そこで聞きたいわけですが、都市計画の見直し、市長が言っておられる都市マスタープランをつくるためには大きい範囲、要するに今現在色塗りがされていない地域についても、当然これは中心市街地をやるときには、先ほどお話があったように、大店法、要するに大店舗の規制とかそういったものができるようになっておりますけれども、そういう新たな色塗りを幹線道路を中心とした沿線に、例えばインターチェンジとかそういうアクセス道路の周辺、そういったものにやはり規制をかけていかないと、当然中心市街地をこれから活性化して事業着手をしても、結局はどこかで抜けてしまうということになるわけですが、果たして、この都市計画の本当に見直し、色塗り、特別用途地域も含めてでございますが、市長、どの程度までといいますか、本当にこれはやれるとお考えでしょうか。 ○議長(蛇口原司君) 熊坂市長。 ◎市長(熊坂義裕君) 松本議員の今のお話の趣旨は非常によくわかります。この中心市街地の活性化は非常に急を要するまち全体の大きな課題でございまして、今このことに着手しないと、やはり将来に禍根を残すというふうに思っております。そういった意味で、今年度基本計画を国の補助を得てつくることになったわけですけれども、その前段となるいわゆるこの全体の宮古を、中心市街地の位置づけも含めてどのようにやっていくか、すなわち全体のプランをどうするかという問題があるかと思います。そういった中で、宮古市は三陸縦貫自動車道宮古道路あるいは宮古盛岡横断道宮古西道路が決定をいたしましたので、今都市全体の計画を30年、50年先の計画をつくるのに一番のいい時期ではないかなというふうに思います。そういうことで、都市マスタープランを今つくることを強力に進めているわけですけれども、その中に当然中心市街地のこの基本計画とも絡んでくるので、大変難しい作業ではあると思いますが、できるだけ早くやらなければならないというふうに思っております。やれるのかということではなくて、やらなければならない、かつできるだけ早くということでございます。 ○議長(蛇口原司君) 松本尚美君。 ◆16番(松本尚美君) 先ほど市長のお話にも出ましたけれども、幹線道路、特にも今宮古市に限らず、空洞化を招いてきた1つの大きな要因として郊外に大型店が立地をすると。車社会ということで、便利性、あとは品ぞろえとか、価格の問題とかいろいろあろうとは思いますけれども、いずれ、そういう郊外型の店舗展開による空洞化が大きい1つの原因だろうというふうに認識は同じだろうと思います。そういった中で、先ほど出ました三陸縦貫道、それから右岸道といいますか、西道路といいますか、宮古盛岡横断道路、これらが今年度から調査に入るということは当然決まっているわけですね。そういう調査が進んでいく中、または次の段階に線形が出て、道路の位置、インターチェンジの位置、そういったものが明らかになってくるわけでありますが、それからでは当然遅いわけですね。当然、計画が具体的に発表されますと、その周辺に将来的な開発をしたいという、やはり市民の方々が出てくると思います。ですので、これは本当に急を要する部分ではありますけれども、そういうこれから幹線道路が入ってくる地域は、今現在都市計画の色塗りの範囲外なわけですね。ですから、私がお聞きしたいのは、やらなければならないというのは、もうこれは前提でございますが、どういう機関といいますか、やはりその工程が当然あろうかと思います。これをやらないと、中心市街地は当然、先ほど表裏一体と言いましたけれども、活性化がこれはどこかで矛盾が生じてくるというふうに思うわけですが、その辺を私が心配な面とはっきりお聞きしたい面があるわけですが、いかがでしょうか。 ○議長(蛇口原司君) 大利都市整備部長。 ◎都市整備部長(大利泰宏君) 都市整備部長の大利でございます。 松本議員ご心配の幹線道路沿いの今後の開発についてでございますが、三陸縦貫道である宮古道路、それから国道 106号の自動車専用道路になります宮古西道路、これらはいずれも自動車専用道路ということで、沿道からの出入りといいますか、そういうふうな利用を許さない性格の構造の道路というふうに聞いております。特徴的に従来のインターチェンジ付近の開発構想が違いますのは、三陸縦貫自動車道路に交差する宮古西道路についても、自動車専用道路同士のインターチェンジになるということでございます。ただし、それだけをもって、もう開発はしないという、そういう確定的なことではなくて、なお、そのインターチェンジから市中心部にアクセスする道路、ここら辺を今後国・県とも相談しながら、情報交換をしながら、どういう形が市にとっても望ましいのか、そういうことを一緒になって議論しながら計画を進めていきたいと。また、マスタープランの策定に向けてつなげていきたいというふうに考えております。 ○議長(蛇口原司君) 松本尚美君。 ◆16番(松本尚美君) 私の認識が低いのか、理解が悪いのかわかりませんが、今の部長の中でちょっと確認をしたいわけでありますが、三陸縦貫自動車道は自動車専用道路、これは私も理解をしておりますが、いわゆる宮古盛岡横断道路については自動車専用道路とは私は聞いておらないんですが、それは間違いないわけですか。途中から入れないと、インターからでしか乗り合いができないという道路と理解してよろしいんですか。 ○議長(蛇口原司君) 大利都市整備部長。 ◎都市整備部長(大利泰宏君) 宮古西道路については、調査区間というふうなことでして、正確にその定義を言うならば、どういうふうな道路をつくっていくか調査をする区間だというふうな定義でございますので、建前から言えば確定的に今自動車専用道路でもう決まっているということではございませんけれども、種々の情報等から、過去の記者発表等から理解しておるのは自動車専用道路というふうに聞いております。 ○議長(蛇口原司君) 松本尚美君。 ◆16番(松本尚美君) そうなりますと、ちょっと話がそれていってしまうんで、道路の問題になってしまうんですが、 106号自動車専用道路は三陸縦貫自動車と同じようにインターでしか乗れない道路と、本当にそういう性格の道路になるわけですか。私は 106号を高規格道にという部分は聞いておりますが、いわゆる従来の今県道、市道がありますが、接道する道路というふうに聞いておりまして、インターチェンジでからしか乗れない道路とは認識していないんですが、これは間違いないんですか。 ○議長(蛇口原司君) 大利都市整備部長。 ◎都市整備部長(大利泰宏君) 宮古西道路の自動車専用道路につきましては、まだ調査中、計画中というふうなことがございますので、先ほど言いましたように、よく意見交換をしながら進めていきたいと、これに尽きるわけですが、私のお話で少々誤解があるとすれば、宮古西道路のインターチェンジというのは1カ所とかそういうふうに限定するものではなくて、幾つかの道路と交差する、そしてその交差道路から乗れるというふうなイメージと、私はそういうふうにとらえております。 ○議長(蛇口原司君) 熊坂市長。 ◎市長(熊坂義裕君) 大利部長の発言を少し補足したいと思います。 宮古西道路は9キロということで、調査区間ということで決まっております。当然、ここには三陸縦貫自動車道のインターからおりてきて接続する道路ということになります。そういった中で、今大利部長がお話し申し上げました自動車の専用道路というものの道路としての機能をどのようにとらえるかという問題があるかと思いますけれども、これからもちろんどうしたらいいかということは、国・県と一緒になっていくわけですけれども、当然 106にもつながり、また各地の重要道路ともつながる道路になるかというふうに思います。そういった中で、料金所とかそういう形でインターでつながるということではなくて、かなり規格の高い道路ではありますが、今までの重要な道路に関しては、やはり接続する場所を何カ所か当然つくらなければならない道路というふうに私は認識をしております。ですから、これから私どもの市の意見も十分に聞いていただけるということでございますので、この調査区間が今決定しているわけですけれども、この進みぐあいを見ながら、市も一緒になって都市整備を中心に国・県に意見をしていきたいというふうに思っております。 ○議長(蛇口原司君) 松本尚美君。 ◆16番(松本尚美君) ひょんなところから道路にいってしまって、ちょっと時間を食ってしまいましたが、道路の解釈の違いがあるのかなという感じはしますので、これはさておきまして、最後に都市計画の見直しという部分でお答えを部長からいただけるかなというふうに思った点でありますが、いただけなかったわけでありますが、いわゆる幹線道路ができた暁には、その周辺を宮古市も内陸型の工業団地等々、当然計画をするものというふうに思いますし、今のアクセス道路の部分ですね。自動車道路に接するという意味ではありません。そのインターに至るアクセス道路沿線ということですが、それも含めまして、そういう幹線道路の隣接する開発というのは将来的に当然行政も民間も考えるわけですね。そういった部分に、当然大型店が張りつく可能性があるわけですね、今現在規制されておりませんから。ですから、私の質問の要旨とすれば、これから見えるのは2本の道路でございますが、そういった地区に都市計画の色塗りの規制をかけるつもりがあるといいますか、気持ちがあると言えば変ですが、かけなければ、中心市街地の活性化はどこかで底が抜けてしまうというふうに思うわけなんで、その点について、最後お聞きしたいと思います。 ○議長(蛇口原司君) 制野都市計画課長。 ◎都市計画課長(制野忠彦君) お答えをさせていただきます。 先ほど部長の方から説明をさせていただいたんですが、高規格道路の性格、これがまだ明らかにされておりません。それから、インターの位置あるいはルート等も明らかにされていない状況でございます。ただ、いずれ宮古のこの辺かなというものは正直ございます。そのときに、じゃ用途地域、これをどのようにすべきか、今議員ご提言の、そこにもし大型店が来れば中心市街地の活性化とは逆に空洞化を招く、言葉をかえれば共倒れという心配もないわけではないと思います。その辺も踏まえながら、今これから検討していく都市マスタープランの中で、その位置づけ等も当然議論をされていくべきものだというふうに考えております。また、そういう提言をしていきたいなというふうに考えております。 ○議長(蛇口原司君) 松本尚美君。 ◆16番(松本尚美君) これは先ほど市長も言いましたように、都市計画の見直し、それから中心市街地の活性化は表裏一体ということでありますので、ぜひといいますか、これはやらなければ、お互いが成り立っていかないということになると思いますので、また改めて別な機会に、この件についても質問はさせていただきたいと思います。 時間がないので、次に行きたいと思います。 少子化対策についてでありますが、先ほど部長のご答弁の中で1つ、お答えをいただけなかった部分でありますが、今度の計画がその中に、これから具体策が当然盛り込まれるのかなというふうには思いますけれども、少子化対策としてどの程度の評価をされるかという質問をしたわけなので、その点について再度お尋ねしたいと思います。 ○議長(蛇口原司君) 岡田地域福祉課長。 ◎地域福祉課長(岡田光彦君) 事前通告にございませんでしたので、いささか面食らっておりますが、評価を申し上げれば、ことしの5月1日現在の保育所入所児童数、公私立14カ所合わせまして 653名でございます。前年同時期は 601名でございまして、52名ふえていると。部長の方から答弁させていただきました種々の施策、これもこの入所児童数の増加には一役買っているのかなと思っておりまして、さらに財政状況なども勘案しながら計画を進めていきたいと考えております。 ○議長(蛇口原司君) 松本尚美君。 ◆16番(松本尚美君) そうしますと、今後これは少子化対策の1つとして、いわゆる支援策として非常に有効だというふうに受け取ったわけでありますが、そこで、少子化対策といいますのは、先日もお話がありましたように1つの部署で、今福祉の方のサイドの方ですが、そういう部分だけではできない、これは当然最終的には雇用の問題につながっていくわけでございますし、雇用の問題につながれば当然産業振興等と企業誘致とかですね、さまざまな分野に波及をしてまいります。そういうことから、きょうは時間がないので全体の波及はちょっと避けますけれども、その支援策としてかなりの評価をしているということであれば、先ほど保育料の減免というのが出ました。 2,000円ぐらいの減額といいますか、やっているということなわけでありますが、ちょっと額が逆に少ないのではないかなと。有効なんであれば、もっと思い切った減額ができないものか。市長は、常々4つの福祉の施策については県内一、日本一を目指すということであります。ただ今までの答弁の状況を見ますと、13市の中では中くらいだとか、一部には高いものもあり、安いものもありということでありますが、全体的にもう県内一番を目指すと、思い切って減額をして子育て支援、そしてそれが少子化対策につながるというはっきりした政策判断をしてやれないものかどうか、お尋ねをしたいと思います。 ○議長(蛇口原司君) 熊坂市長。 ◎市長(熊坂義裕君) 保育料に関しまして、確かに今回改定をいたしまして、かつては非常に高かったわけですけれども、そういった中で、県内で真ん中ぐらいのところには来たのかなというふうに思っております。確かに、一番安ければそれにこしたことはありませんけれども、やはり全体の限られた財源の中での判断ということになってまいりますので、努力はしてまいりますが、すべて一番というわけには当然いかないわけでありまして、この少子化に関しましても、今議員がおっしゃったように、産業振興も含めた市全体の問題だというふうに思っております。福祉の日本一というふうなことで政策目標に掲げて努力をして、かなりそういった福祉政策に関しましては上昇してきているというふうに思っております。そういった中で、どこまで上げられるかというのは、これからもますます頑張るわけですけれども、そういった中で、すべてが一番というわけにはいかないということは議員も理解していただけるんではないかなというふうに思います。高齢化の問題、それから少子化の問題、いろいろこれからやらなくちゃいけないものがありますけれども、多少そういった直接的に財政に関係する分野もございます。また、アイデアで勝負できるところもございますので、そういったことをいろいろと私ども職員頑張ってやっていきたいというふうに思っておりますので、すぐに保育料を--将来的には当然努力をしていきますが、その努力の過程にあるということをまずご理解いただきたいというふうに思っております。 ○議長(蛇口原司君) 松本尚美君。 ◆16番(松本尚美君) ちょっと歯切れが悪いご答弁なんですが、苦しい状況は私もわかるような気はいたしますが、いずれ子育ての支援策としては有効だという部分は当然あるわけでありましょうから、そして、出生率が下がっている理由の、これはさまざまあるかと思います。その中には、やはり教育に非常に費用がかかるといいますか、お金がかかるといったことも大きな要因じゃないかなというふうに私は思います。当然、大学とかそれ以上の高等教育の場合は、これはもっとかかるわけでございますが、そういった部分に関しましては、やはり義務教育以外の部分になりますが、これは宮古市だけでやれるかやれないかわかりませんが、奨学金の枠の拡大とかそういったものがトータル的に一体的に必要なのかなと。当然その中に今言いました保育料の軽減、それから時間外とか、先ほど課長の方からも答弁いただきましたが、そういう特殊保育といいますか、そういった分野が拡大されているのは非常にこれは好ましいことでありますが、最終的には費用の経済的な負担の軽減というものも、やはり大胆にやっていただかないと、アピールでもないし、市民の皆さんがじゃもう1人子供をどうかなといったときの判断にもなり得ないものというふうに思います。 そして、あわせて先ほどこれは要望にして終わりたいと思いますが、そういう高等教育の奨学金の額が非常にPR不足の点もあろうかと思いますし、金額が少ないのかもしれませんが、聞いたところでは、大学については10名程度で、1人2人オーバーしても、枠の中に入らないというような非常に寂しい状況のように聞いております。少子化対策支援策としては、こういった部分もやはり全体的に考えないといけないのかなというふうなことを私も思っておりましたので、この点についてもご検討をお願いして、質問を終わりたいと思います。 ○議長(蛇口原司君) 次に、1番、千葉胤嗣君に質問を許します。             〔1番 千葉胤嗣君登壇〕(拍手) ◆1番(千葉胤嗣君) 6月定例議会に当たり、私の期待する答弁が聞かれることを願って3点の質問をいたします。 第1点は、来年4月から施行の決まっているチャイルドシートの件です。関係機関やマスコミ報道によりますと、使用義務者は幼児を同乗させる運転者、着用対象者は6歳未満の幼児、違反すれば点数が1点取られるという、運転する親にとってまことに厳しいものです。また、チャイルドシートにはベビータイプ、チャイルドタイプ、ジュニアタイプと3種類に分類されて、年齢ごとに取えかえなければなりません。さまざまな問題があるチャイルドシート着用の義務化ですが、子供の安全にはかえられません。一番問題なのは、価格の面ですが、3万円から5万円が主流と聞いております。仮に、10カ月、2歳、5歳と3人の子供がいれば、種類の違うシートを3個用意しなければなりません。しかも、6歳を過ぎれば必要はなくなります。そこで、私の提案は、行政と関係団体がタイアップして、ある程度の数を用意して貸し出すことができないかということです。長い間には修理が必要な状況にもなるでしょうから、年間幾ばくかの料金を取ってレンタルすることを検討してほしいと思いますが、いかがですか。 次に、去る5月22日に千徳の軌道敷内で発生した死亡事故に関連した質問です。 関係者の話を聞きますと、列車の運転手は人が軌道敷内に近づいてくるのがわかっていたが、線路の手前でとまるだろうということでブレーキはかけなかったそうですが、そのため、県立高校1年生のとうとい命が亡くなりました。この踏切は、過去にもお年寄りや高校生が死亡している箇所と聞いております。事故に対してJRには責任がないとはいえ、事故防止対策の責任は当然JR側にもあります。市民の安全を守るため、行政として何らかの手を打たなければならないと思います。例えば、宮古商業高校の前のように隧道を掘るとか、信号機を設置するとか、遮断機を設置するとかです。付近の住民の一部には、有刺鉄線を全面に張れという声もありました。いずれにしても、あの箇所は千徳と長町をつなぐ最短の場所でもあるわけで、住民の利便性にも考慮した対策を県やJRに早急に働きかける必要があろうかと思います。市の対応をお聞かせください。 第3点は、来年3月統合される花輪小学校南川目分校と花輪中学校神倉分校に関連する質問をいたします。 去る5月13日に教育民生常任委員会で学校視察をいたしました。まず、南川目分校ですが、現在2年生が1人、5年生が1人、6年生が1人の計3名の生徒が先生とマンツーマンの勉強をしております。校舎は昭和37年の落成となっており、37年経過しております。一方、神倉分校は1年生が1人、2年生が1人、3年生が3人の計5名の生徒が勉強しております。校舎は昭和39年の落成で35年経過しており、両分校とも老朽化が著しい状況です。このような状況では、来年の本校への統合はやむを得ない状態であると考えられますが、登下校時の通学路が狭隘で危険箇所が多いということが大変懸念されます。昨年の大雨で決壊している場所もあり、冬期間は日照時間も短く、降雪もあり、不測の事態も起きかねません。現在は、教育委員会の主管で統合問題を進めているかと思いますが、都市整備部も含め地元の意見を聞きながら、全庁的な取り組みをしなければならないと思いますが、行政の取り組み方を聞かせてください。 壇上よりの質問は以上ですが、再質問は自席からさせていただきます。(拍手) ○議長(蛇口原司君) 吉田生活福祉部長。             〔生活福祉部長 吉田 武君登壇〕 ◎生活福祉部長(吉田武君) 初めに、チャイルドシート着用義務化についてお答えいたします。 自動車を運転するに当たり、運転者は安全運転を心がけることは当然として、同乗者の安全確保、特にも自分を守る能力の発達していない乳幼児の安全確保に対しては万全を期すことが求められるものと考えます。チャイルドシート着用義務化はそれを受けて、来年春の法制化を目指しているものでありますが、先進諸外国においては、既に1980年代に法制化されており、罰金規定のある厳しいものとなっております。着用の効果につきましては、着用しなかった場合の事故による致死率で約9倍、重傷率で約3倍も高くなるとの数字が出ており、事例が少ないことから安定的な統計とは言えませんが、高い保護効果が認められるものとなっております。さて、ご質問にありますとおり、対象が乳幼児ということで、年ごとに目に見えて体が発達する時期であり、その発達に合わせたチャイルドシートが必要となるのはいたし方ないことではありますが、ご指摘のとおり、現在のチャイルドシートの市販価格は出回る数も少ないことから、高価なものとなっております。しかし、今後は法制化により需要がふえることから、価格が下がることは予想されます。原則的には、乳幼児を持つ家庭で購入すべきものと考えますが、3種類のものを備えなければならず、さらに対象児が2人以上いる家庭にとっては経済的に大変な場合も考えられます。これへの対処といたしましては、ご提案のありましたレンタルという方法は非常に有効であると考えます。 なお、チャイルドシートを使用する期間は決まっており、これまで購入して使用した中には、その役目を終えて家の片隅に眠っているものが多々あるものと思われますので、それらをリサイクルし活用することが資源保護の面からも必要と考えます。したがいまして、市といたしましては、リサイクルからレンタルという仕組みの導入に向け、交通安全関係団体であります交通安全母の会や交通安全協会とともに、官民一体となって取り組んでまいりたいと考えておりますので、御理解を賜りますようお願いいたします。 次に、踏切事故防止対策についてお答えいたします。 去る5月22日に事故のあった千徳地区の町裏踏切は、かつては農地を耕作している方々が利用するための通路であったものが、国道 106号バイパスの開通によって、バイパス沿いに郊外型の店舗が数多く出店し、それに伴い、踏切の利用者が増加している箇所であります。地域的に安全な通路の確保には、かなりの遠回りを余儀なくされている場所であり、この地区のほとんどの方々がバイパスの店舗を利用する際は、この踏切か近くの数カ所の踏切を利用する状況となっております。線路及び踏切の形状は、線路については直線上でありますが、線路が高い位置にあり、坂道を上って踏切を越えなければならず、一般的には自転車を利用する方は自転車を押して越えることが多いので、危険の度合いは少ないところですが、元気のよい若者の中には乗車したまま一気に越えるという通行の仕方をしている方もあったようで、今回の事故もそのような形で起きたようであります。 踏切事故の防止対策につきましては、総務庁の踏切事故防止総合対策の決定を受けて、5年ごとに岩手県で作成する踏切事故防止総合対策実施計画の策定の際に、市としての改善等の意見、要望を出し、それに基づいて対策計画が策定され、防止対策が実施される手順となっております。そのほかにも安全対策の一環として、年1回の交通安全施設等総点検を関係機関等実施しております。踏切事故をなくする一番の方法は道路と線路の平面交差をなくすることであり、JRにおいても踏切を廃止する方向にあります。しかしながら、そのためには道路の改良が必要となることから、簡単には、すべての危険箇所をなくすることはできない現状にあります。今回の事故を教訓に、自転車で一気に越えることができないような車どめ等の対策を図るとともに、そのほか同様の踏切についても総点検を行い、今後このような痛ましい事故が起きないよう関係機関とより一層の事故防止対策を講じてまいりたいと考えております。 以上、答弁といたします。 ○議長(蛇口原司君) 大利都市整備部長。             〔都市整備部長 大利泰宏君登壇〕 ◎都市整備部長(大利泰宏君) 私からは3点目の安全な通学路の確保についてお答え申し上げます。 ご指摘の市道長沢南川目線は花輪中学校神倉分校のあります長沢、神倉橋から大槌町境の東金沢壺倉牧場に至る延長1万 8,529mの路線であります。このうち、神倉橋から南川目地区の住家があるところまでの約6㎞につきましてはかなり早い段階、いわゆる高度成長期に整備を行い、舗装も完了している区間であります。その後、モータリゼーションの発展や道路構造基準の改定などもありまして、近年整備された道路と比べ、総体的に見劣りが感じられるとともに、地形が急峻で狭隘な箇所が多いことから、大雨の際や、冬期間に交通の問題が生ずる路線であるということはご指摘のとおりであります。道路管理者である市としては、安全を確保するため、昨年度発生した災害箇所の復旧を早急に進めるとともに、今回通学路として交通量がふえることもあり、現時点で対応できるものとしてカーブミラーの設置、待避所の設置などにつきましてできるだけ早く実施してまいります。 なお、約6㎞にわたる抜本的な改良には膨大な事業費を要すること、地区の皆さんから要望のある部分の改良につきましても、急峻な地形から多額の事業費を要することになりますことから、他事業との調整、そして開発計画への位置づけなど中・長期の課題となり、事業実施に当たっては時間を要することをご理解願います。 また、神倉橋から花輪側につきましては県道であります。異常天候時や冬期の道路管理につきましては、地区住民の皆様、関係者の協力を得て、県とも連絡をとりながら速やかに適切な処置をとるよう努めてまいりたいと考えております。 以上、答弁とさせていただきます。 ○議長(蛇口原司君) 千葉胤嗣君。 ◆1番(千葉胤嗣君) おのおの答弁ありがとうございました。再質問をさせていただきます。 まず、チャイルドシート着用義務について、今吉田部長の方からリサイクル、レンタルを含めて考えていくという話でございましたので、大変結構なことだと思います。それで、やはり最近メーカーの方がかなりいろいろな種類のチャイルドシートを出しているようですが、欠陥シートが目立ってきているということもございます。県内の他市町村では既に用意して貸し出しをしているところもあるようでございますけれども、私は決してそろえるのを急ぐ必要はないのかなと。その欠陥の状況を見ながら、来年の春にチャイルドシートを貸し出すことができるような状況で、それまでに間に合えばいいのかなという思いがしております。ひとつ、貸し出す方向で、関係団体と相談しながら話を進めていただきたいと思います。このチャイルドシートの件については以上で終わります。 続きまして、踏切事故の件でございます。 先ほど、やはり部長の方から話があったように、年寄りの方はあそこをちゃんと左見て右見て渡るというような状況があるんだそうですけれども、先ほど言ったように、やはり若い人はどうしても自転車に乗ったまま越そうと。この高校生が亡くなった学校でも、その1週間前に関係機関が行って、そういう状況があるから気をつけなさいよという話を全校生徒にしたんです。その直後に起きたということで、大変がっかりしておりました。また、あそこは町裏踏切という箇所なんだそうですけれども、そのほかに西側にあと2カ所あるんですよ。やはり同じような状況で、私も実際にその踏切へ行って見たんですが、ふだん注意していれば何でもないような状況の踏切なんです。ただ、やはりこの前の子供はウォークマンというのはかけていなかったようなんですけれども、そういう状況なんかで越そうとすると、何にもあとは音が聞けなくなれば注意するものがなくなっちゃうという非常に危険な状況。したがいまして、まず私からお願いしたいのは、踏切には第1種から第4種までの踏切があると聞いていました。できるんであれば、JRにお願いをして、第1種、2種、3種ですか、第1種というのは踏切と信号が鳴る踏切、それから第2種というのは信号が鳴る踏切、第3種というのは遮断機がおりる踏切、第4種というのは何にもない踏切という形らしいんですが、宮古市ができることというのは、とりあえずJR宮古駅に何とか第3種に格上げしてもらえないかというお願いはできると思うんですよ。実際にJRがやるかどうかはわかりません。それは岩手県、それから自治省、総務庁という段階を踏んでいくという形がありますから。ただ、やはり大事な宮古市民の命があそこで再三亡くなっているという事実がありますし、たまたまこう忘れかけたころに起こっているんですよ。ですから、やはり宮古市からはぜひそういう踏切に格上げできないのかというような相談というのはする必要があるんじゃないのかなと。隧道を掘れなんて私は先ほど申しましたけれども、ちょっととても無理な話だと思いますから、とりあえず我々ができることは何かと考えた場合には、JR宮古にお願いをするということ、それからあとできるんであれば、耳で聞く安全だけじゃなくて、目で見る安全対策を何か講じるということも必要じゃないかなと思いますので、その辺をあわせてJR宮古駅に申し入れをしていただきたいと思います。よろしいですか。じゃ、これも結構です。 次に、分校の統合問題なんですが、まずお聞きしたいんですけれども、来年春から統合された場合に、子供たちはどういう形で通学をするのか、これは教育委員会の方の所管になると思いますけれども、その辺決まっておると思いますので、お聞かせください。 ○議長(蛇口原司君) 中屋教育長。 ◎教育長(中屋定基君) 学校統合の場合、確実5k以上あるものですから、文部省で車を保証しております。 ○議長(蛇口原司君) 千葉胤嗣君。 ◆1番(千葉胤嗣君) あそこは 5.5k、私この前はかったんですよ、南川目分校から神倉分校までが 5.5k、神倉分校から花輪小学校のところまでが 6.2k、11.7kあります。そうすると、車で行くということなんでしょうけれども、今現在の南川目に通っている子供と神倉に通っている子供を一緒に帰りは乗せるような形になりますか。 ○議長(蛇口原司君) 中屋教育長。 ◎教育長(中屋定基君) 小学校と中学校は別になります。それから、小学校も低学年と高学年は別になります。 ○議長(蛇口原司君) 千葉胤嗣君。 ◆1番(千葉胤嗣君) 中学校は一緒。すると5人は一緒に通うと。それから、小学校は今3名ですね、そのうち2年生は別、5年生、6年生は一緒という形になるわけですか。 ○議長(蛇口原司君) 中屋教育長。 ◎教育長(中屋定基君) そのとおりでございます。 ○議長(蛇口原司君) 千葉胤嗣君。 ◆1番(千葉胤嗣君) そこで、道路の問題に入る前に1つお願いしたいんですが、例えば愛宕中学校、今白浜の方から通ってきていますね。白浜丸で通うわけですよ。そうすると、帰りの白浜丸の出る時間がもう決まっているわけです。例えば春先に中体連なんかがあるわけですね。そうすると、帰りの白浜丸の時間が決まっているために中体連の練習に参加ができない、もしくは参加した場合には、船は先に行く、ぐるっと赤前の方を回って白浜まで帰るということがあるわけですよ。私はそれを関係方面に、中体連の練習があるときには出発する時間をずらしてくれないかというお願いはしているんですけれども、ここの神倉分校の場合もやはり帰りのタクシーの時間帯というのは決まるわけですか、それともそういうように少し柔軟性を持たせて下校するというようなことになるわけでしょうか。 ○議長(蛇口原司君) 中屋教育長。 ◎教育長(中屋定基君) 中学校、部活を終了して、それから帰れるような運行をします。 ○議長(蛇口原司君) 千葉胤嗣君。 ◆1番(千葉胤嗣君) それでは、タクシーの問題はいいんですが、これから道路の問題になるわけです。 先ほど大利部長はカーブミラーと待避所を整備するという話をされました。大いに結構でございます。それで、特にその前に去年の大雨で決壊していて、ガードレールはついているけれども、ガードレールの根本から土のうを積んだだけで、全然手をつけていないというところが何カ所かあるわけです。あれはガードレールにさわらなくとも、近くに行けば土のうがずれるという危険性があるわけですから、まずそこの整備をしてもらう。それから、カーブミラー、それから待避所、それとあと、先ほど申されませんでしたけれども、ガードレールも必要だと私は思います。それから、待避所は全部で13カ所ぐらいやろうと思えばできる場所があります。ところが、実際に車が交差するための待避所で舗装されているのは3カ所だけなんですよ。ですから、これは本当に早急にしてもらわないと、特に今は夏場だからいいですけれども、冬場になれば、南川目の方から来る場合は下りなんですよ。下りの右もしくは左のカーブ、これは非常に危険な状態。上りだったらまだいいんですけれども、凍結したときにもう絶対とまらない状態ですから。ですから、整備をする場合にやはり何とか冬になる前にやってもらわないと、いずれ大変な状況を招くんじゃないかなと私は思うんですが、カーブミラーの設置、それから待避所の設置、それから私が言ったガードレールの設置、これはいつごろまでにやれますか。 ○議長(蛇口原司君) 三浦建設課長。 ◎建設課長(三浦章君) お答えいたします。 まず、その災害の方の部分でございますが、全体で37カ所、今回、去年のあれでやったわけですが、南川目の部分については11年度施工の部分に最初からなってございました関係上、まだ手をつけていない状況でございます。ただ、10年度施工の方、いろいろ急ぎまして、ようやく整理がつきましたので、引き続き11年度分も、6カ所部分なんですが、準備を今進めまして、6月中には発注まで持っていきたいと思ってございます。そうすれば、当然手がついていくということになります。 それから、先ほどできるだけ短期というんでしょうか、早期にできる部分ということで、演壇ではカーブミラー、それから待避所という話をしましたが、それらを含めて今お話のあった部分、そういったものも再度、最初にも地区の代表の方と話ししてございます。そういう地区の皆さんの方のお話もしながら、手をつけられる部分については整理をしていきたいと。ただ、ご承知のとおり、幾らそういうものであっても、予算が伴うものでございます。したがいまして、今この分については、当初予算の中に含まれてございませんので、今後の道路維持費の補正の中で、何とかとにかく手をつけられる部分については予算化を図って、そして早急に手をつけていきたいと思ってございます。 ○議長(蛇口原司君) 千葉胤嗣君。 ◆1番(千葉胤嗣君) 先ほどおっしゃったように、やはり南川目分校から神倉分校まで、あれは市道なんですよね。市道と県道というのは何であんなに違うのかなと。神倉分校からずっとこっちの方に出てくると、道路はよくなるんですよ。神倉分校から川目の方へずっと行くと、もう本当にひどい道路。 それで、先ほど私は言い忘れたんですけれども、あと2つ要望があるんですよ。それは電灯ですね。それから、落石防止のネット、その辺もぜひお願いしたい。というのは、子供たちが通うとなると毎日ですからね、朝晩は。ですから、いつ石が落ちてくるかわからない状況というのもありますので、それらのことを。まず、予算のことを言われると、我々一番つらいものがあるんです。ただ、やはりそうばかりも言っていられない状況。教育、それから安全、そういうことを考えると、やはりやることはきちっとやっていかなければならないんじゃないかなと私は思いますので、ひとつ今回この席でお願いしたことはぜひ守っていただきたいと思います。よろしいですか。大利部長、最後に一言。余り大利部長を責めるつもりはないんですけれども。 ○議長(蛇口原司君) 大利都市整備部長。 ◎都市整備部長(大利泰宏君) 先ほど私の答弁の中で、カーブミラーの設置、待避所の設置などというふうな部分で、できるだけ早く実施してまいりますと言いましたように、この「など」に実はガードレール等も入ってございます。千葉議員の趣旨を踏まえまして、できるだけ頑張っていきたいというふうに思います。 ○議長(蛇口原司君) 千葉胤嗣君。 ◆1番(千葉胤嗣君) あしたも佐々木武善議員がこの件に関して質問する予定になっておりますので、私はこの辺で質問を終わらせていただきたいと思います。どうもありがとうございました。 ○議長(蛇口原司君) 暫時休憩いたします。             午後2時25分 休憩             午後2時45分 再開 ○議長(蛇口原司君) 休憩前に引き続いて会議を開きます。 21番、永浦奎輔君に質問を許します。             〔21番 永浦奎輔君登壇〕(拍手) ◆21番(永浦奎輔君) 私は本6月宮古市議会定例会に当たり、質問通告に従って質問をいたしてまいります。 私の質問の第1は、墓地の新設についてであります。 この件に関しましては、以前から市民の多くの方々から墓地が欲しいという声が寄せられ、その声にこたえるべく提案等もしてきたところでありますが、今もって実現していないところであります。私ども宮古市議会教育民生常任委員会では、昨年度は仙台市の経営している葛岡墓地公園を視察研修をいたしました。今年度は青森県五所川原市と同県の浪岡町の経営する墓地の視察研修をしてきたところであります。申し上げますまでもなく、私どものこうした活動は、宮古市民の要望に積極的にこたえるための調査研究活動であります。そうした中で、青森県五所川原市を例に挙げれば、人口その他若干の違いがありますけれども、ほぼ同規模の市として比較してみますと、参考になると思うのであります。五所川原市では、昭和56年度に長者森平和公園、すなわち墓地公園として計画面積約23.4ha、供用面積約 4.2haとして計画され、整備されたものであるとのことで、整備面積は約 4.2ha、区画面積は1区画当たり5㎡でございます。区画数は 1,002区画で、販売と同時に売り切れたとのことであります。同墓地は市中心部から車で15分ほどの距離であり、宮古市に置きかえてみますと、南北あるいは西の方向の3カ所を考えても、いずれの方向を目指してつくっても、この距離よりは短い、そういう可能な距離になると思うのであります。 以上申し上げましたが、市として市民の声にこたえるべきと思うのでありますが、どのように考え、どう取り組もうとしているか、まずもってお伺いをいたしたいのであります。 また、前にも申し上げたことがございますが、アンケート調査等についてはどのような取り組み、段取りになっているか、あわせてお伺いするものであります。 次に、質問の第2点目ですが、小・中学校の施設整備について質問いたします。 我が党は、既に1998年4月の第2回中央委員会総会で、「子供と教育をめぐる社会的危機」の問題を取り上げ、日本民族の将来にかかわる重大問題として国民的討論と運動を呼びかけているところでありますが、その一環として、とりわけ教育に重要な役割を担う自治体の教育行政を民主化する課題は極めて緊急なものとなっているとし、今全国に広がっている校舎の改修、改築要求の運動もその1つであると位置づけているところであります。同時に、教育論と教育行政論は表裏一体をなすものとして、統一的にとらえる必要があると考えるものであります。今日の教育では、一方において学校嫌いと言われる登校拒否、不登校やいじめ、校内暴力、そして学級崩壊が挙げられ、一方においては学校の施設整備の立ちおくれが挙げられているところであります。 さて、質問でございますが、この質問準備のため、私は教育民生常任委員の一員として6校、教民と一緒に視察研修をし、また個人で17校見て回ってまいりました。したがいまして、23校の調査をいたした結果をもとに質問をいたすものであります。この中では、数多くの要望、要求が校長先生を初め出されましたので、それを全部質問に取りまとめますと、大変な膨大なものになりますので、その中から重要課題である施設整備の問題を取り上げるものであります。 現在、市内小・中学校は分校、養護学校を含め30校ありますが、このうち小学校及び中学校で雨漏りのある学校はどのぐらいの数になるか、また雨漏り対策はどのように行われているか、お伺いをするものであります。 次に、質問の2つ目ですが、特に調査活動の中で危険だと思われる体育館2カ所について質問と提言を申し上げたいのであります。 その1カ所は宮古小学校体育館についてであります。この体育館は全体として老朽化が手の施しようのないほど進んでおり、一日も早い建てかえが求められている状況にあります。大雨のときなどはシャワー状態になって、至るところから雨漏りがあるとのことで、バケツやタオルなど総動員で対処しているのが実態であります。心配されるのは、地域の方々に開放され、スポ小や成人のスポーツ団体等、利用度は非常に高いことから、使用中に漏電による火災発生や、屋根の崩壊などの心配があることであります。教育委員会はもちろん市長以下市長部局においても、現地調査をするなどして早期の対策が望まれるものであります。同様に、亀岳小・中学校体育館、位置づけは講堂としてつくられたわけでありますが、この建物本体全体が上からの重みでゆがみ、非常に危険な状態であると言わなければなりません。この体育館についても、宮古小学校体育館同様、教育委員会の皆さん及び市長部局一体となった現地調査を行うとともに、早期対策をとるべきと考えますが、どのように考えているかお伺いをいたす次第であります。 以上、壇上からの質問は終わらせていただきますが、再質問は自席から行わせていただきますので、よろしくお願い申し上げます。(拍手) ○議長(蛇口原司君) 吉田生活福祉部長。             〔生活福祉部長 吉田 武君登壇〕 ◎生活福祉部長(吉田武君) 墓地の新設についてお答えいたします。 当市には宗教法人の管理する墓地が13カ所ありますが、ほとんど空きがない状況であり、また宗派の違いで利用できない場合もあることから、市営墓地の建設が望まれているところであります。以前にも、都市計画法に基づく墓地公園について検討した経緯がありますが、この墓地公園の計画標準では、墓地の面積がおおむね10ha以上とされ、主要な道路・鉄道等に近接しないこと、あるいは将来市街化の見込みのない場所等の条件があり、土地の確保や事業費用の問題から実現は難しいため、継続課題とされてきたところであります。 最近の新聞報道によれば、2015年の年間死亡者数が1996年の 1.6倍になると推計されており、このような社会状況の到来を考えれば、全国的に墓地の不足は明らかであり、当市においても墓地整備は重要課題の1つであると考えております。先ほど申し上げましたとおり、都市計画法による墓地公園はクリアすべき問題が数多くあることから、これよりも規模の小さい市営の墓地について検討することが現実的であろうと考えます。特に近年宅地化が進み、人口増加の見られる崎山地区、津軽石地区、花輪地区では墓地が不足しているものと考えられることから、これらの地域についての用地選定など具体的に取り組んでまいりたいと考えております。 また、アンケート調査につきましても、市民の意向が必要なことから、早急に実施し、規模等の参考にしたいと考えております。いずれ計画に当たりましては、無理のない規模とすることにより、事業費の改修期間の短縮を図り、財政負担を極力避ける方向で事業化を進めてまいりたいと考えているところであります。 以上、答弁といたします。 ○議長(蛇口原司君) 中屋教育長。             〔教育長 中屋定基君登壇〕 ◎教育長(中屋定基君) 市内小・中学校の教室や体育館等の雨漏り箇所の対策についてお答えします。 宮古市の小・中学校は、県内13市の中で3番目に学校数が多く、分校・養護学校を含めて30校あります。大半は昭和30年代から50年代に建設され、老朽化が進んでいることから、補修につきましては何らかの対策を講じなければならないことは十分承知しております。各学校の雨漏り箇所の状況につきましては、教育委員会といたしましても毎年調査をしております。程度の差はあれ、現時点で小学校では11校、中学校では6校と押さえております。軽微なものについては、これまでも営繕工事で部分的な補修をしてまいりましたが、中には雨漏りの原因箇所の特定が難しい学校もあり、現在も調査を継続しております。 また、シート防水や全面張りかえが必要と思われる学校については、大きな予算を伴うことから、年次計画を立てながら対応してまいりたいと考えております。今後とも可能な限りの手だてを加えながら、教育施設としての機能が保たれるように努めてまいりますので、ご理解を賜りたいと思います。 次に、宮古小学校体育館及び亀岳小・中学校体育館の建てかえについてお答えします。 宮古小学校の体育館は昭和35年に建てられた延べ面積 1,509㎡の鉄骨づくり平家建ての建物であります。この体育館は建てられてから39年を経過して、全体にわたって老朽化が著しく、相互開発計画上では平成13年に設計委託、平成14年に建設の予定で計上しております。また、亀岳小・中学校の体育館は昭和34年に建てられた延べ面積 318㎡の木造平家建ての建物で、いわゆる講堂として建てられたものであります。この体育館は建てられてから40年を経過し、老朽化が進み、地元の方々が改築を要望しておりますことは十分承知しております。しかし、昨今の少子化傾向等のため、校舎の改築同様、これまで具体的な日程にのせることは難しい状況にあります。いずれ、いろいろな諸条件を考慮しながら、今後地元との話し合いを通じながら検討させていただきたいと思います。 以上、答弁といたします。 ○議長(蛇口原司君) 永浦奎輔君。 ◆21番(永浦奎輔君) まず最初に、墓地についてですが、答弁で大体の方向は出たというふうに理解はするわけですが、ただ、さっき申し上げた3カ所以外にもかなり実際には見て歩いているわけですが、どこに行っても、墓地公園にしろ墓園にしろ霊園にしろ、いろんな名称を使っているわけですが、都市計画法に基づく墓地公園であれ、それ以外の墓地であれ、見晴らしの非常にいい場所を選定して、仙台等も市内が一望できる高台を利用しながらやっているということがあり、山形県なんかでも多くはそうですし、五所川原あるいは浪岡町では岩木山がお墓から、どこから見ても目前に見えると、しかもリンゴ畑に囲まれたようなそういうすばらしい環境のもとに墓地公園があったり、墓地があったりしてございます。ですから、そういう場所をできるだけ、どこでもいいという感じではなくて、やはりそういう場所を選定しながら、つくるときはつくっていこうというふうにした方がよろしいのではないかとこんなふうに思うのであります。 あと、どこでも大体5㎡ぐらいのが多くなっていて、五所川原の場合は早く販売したために11万 1,000円ぐらいで完売したようであります。宮古であるとすれば、大体倍ぐらいになるのかなという感じもしますが、いずれ大きい道路の近くにつくれば、それだけ道路施工賃がかからないということもあるわけですから、そういう点も選定の基準に入れながら、これは進めていった方がいいんじゃないかというふうに思いますが、その点では、さっきの答弁の裏づけとしてどんなふうに考えているか、一言で結構ですが、お聞かせをいただきたいと思います。 ○議長(蛇口原司君) 吉田生活福祉部長。 ◎生活福祉部長(吉田武君) お答え申し上げます。 議員ご指摘のとおりでございまして、我々もその辺を含めながら、あるいは最近のいろいろな状況等も見ながら進めてまいりたいと、このように思っております。 ○議長(蛇口原司君) 永浦奎輔君。 ◆21番(永浦奎輔君) それでは、ぜひそのような答弁の方向で、できるだけ早くこれは進めていただきたいというふうに思います。お金は、墓地については、市の持ち出しはほとんどなくて済む、どこでもそういう状況ですから、そこも一言つけ加えておきたいと思います。 それから、次の質問でございますが、学校の問題です。 1つは、さっきお話がありましたように、市内の小学校11校、中学校6校、合わせて17校で、多少の違いがあっても雨漏りがあるという答弁がありました。実際に調査をしてみますと、実際そういう状況で、ひどいのはさっき申し上げたように、体育館等ではまさにシャワーの状態だというのが、これは宮古小学校だけでなくて、亀岳についても似たような状態だということもあるし、それから一中の体育館等について、藤原小学校の体育館についても、多かれ少なかれ、まだシャワーまでいかないですが、結構な雨漏りがあるということで、比較的新しい学校でもそういうのが見受けられますから、全部は申し上げませんが、いずれこれは直ちに学校を建てるのに熱を入れるのも結構ですが、修理をするという方向も極めて同様に大事なものと私は思うんで、そうした部分でも教育委員会ともどもに、市長部局でも要請があった場合は直ちにそれにこたえるということが大事ではないかと思います。教育委員会法ですか、それらが改正になってから、教育委員会が要求した予算を法改正に基づいて削られるようになったために、教育委員会が要請したとおりに現在予算をつけられませんが、大昔は改正前は、教育委員会でこのように予算措置をしてほしいというものについては、相当の理屈がなければ削ることができなかった、そういう時代があったと理解しています。したがって、そこまでは申し上げませんが、いずれにしても、学校は雨漏りして困るというのが、普通に考えてもおかしい話なので、そこについては直ちに対処をするように1つはお願いを申し上げたいし、それはぜひひとつ市長以下教育長等に案内をいただきながら、ともどもに見て歩いて現実問題としてどうなっていくか。お金も結構かかります。かかりますけれども、やっておかないと、もっと大変なお金がかかると。一日延ばしは許されない状態だというふうに思うんで、そういう部分についてぜひひとつそのように考えを新たにして取り組んでいただきたいと思いますが、この件については市長の決意のほどをひとつ。 ○議長(蛇口原司君) 熊坂市長。 ◎市長(熊坂義裕君) 市内の30校の状況については、私も十分に認識をしているつもりでおります。 また、今御指摘がありました雨漏りの学校も承知をしております。雨漏りすること自体が異常な状況でございますので、早急に対処していきたいというふうに思います。 また、教育委員会とも連携を密にし、毎週月曜日には教育長を交えた会議もやっておりますし、また、教育委員等との懇談も2カ月に1遍やっております。そういった中で、いろいろな話が出るわけですが、できる限り雨漏りするということは、私ども市長としましても非常に恥ずかしいことでございますので、早急に対処していきたいというふうに思います。また、その中で、大きな修理に関しましては、当然予算措置ということで、議員の方々の同意がなければできないことでございますので、また、これは別途協議をしていただくことになりますが、私どもとしましては決意のほどということですので、最大の決意と思って、この問題に対処します。 ○議長(蛇口原司君) 永浦奎輔君。 ◆21番(永浦奎輔君) 今の答弁で決意のほどはわかりました。 ただ、もう一つ申し上げたいのは、宮古小学校体育館と、それから亀岳の講堂ですか、体育館といいますか、この2つについては、特別に取り上げて申し上げた経緯は先ほどのお話で理解していただいたものというふうに思いますけれども、既に今重茂の方の中学校体育館、これらの建設にかかっているわけでございますが、これが終わるや否やといいますか、さっきも答弁があったように、平成13年度調査で14年度建設という計画が宮古小学校の体育館について答弁があったわけでございますが、それを1年なり2年、早ければことしの秋に調査をして、もう来年には建ててしまうというふうな方向を、1年延ばしにしたからといって、雨が漏るのを修復できるわけじゃないです。屋根に上がること自体がふんごんでできないという状態だというのが、校長先生初め皆さんの話でありまして、したがって修理がきかないということですから、そういう状態のもとで、いつまでもシャワー状態で置くわけにいかないと思います。したがって、さっき申し上げたような経緯もあるので、ぜひひとつこれについては前倒しをもってやられたらどうかなというのは、偽らざる気持ちでございます。1年2年早めたからって別にそんなに厳しい財政が、うんと厳しいからということにもならないのではないかなというふうに思っておりますが、その点では教育長でもいいし、この件も大きいお金を使うので、市長でもいいですが、これらについての取り組みの方向を。決意はさっき聞きましたので。 ○議長(蛇口原司君) 熊坂市長。 ◎市長(熊坂義裕君) この宮古小学校の体育館も、それから亀岳小・中学校の講堂も、現状は非常に私もよく認識しておりまして、大変に憂慮すべき状況というふうに思っております。この学校の建てかえに関しましては、私はこれは極めて全市的な問題じゃないかなというふうに思っております。今議会でもいろいろと少子化の問題が出ておりますけれども、この背景にはこれからどうしても市民の方と相談しながらやっていかなくちゃいけない学校の統廃合という問題がございます。そういった中で、どの学校どの学校をこれから改築あるいは建てかえをしていくのかという大きな議論の中でやっていかないと、大変に難しいものが残るんじゃないかなというふうに思っておりまして、このことに関しましても、各地区に入りまして、私どもの考えていることを率直に申し上げ、また市民の方の考えていることもお聞きしながら、やはり進めていかなければならないというふうに思っております。そういったことで、確かに開発計画上はのっておることは事実でございますけれども、そういうところまで含めて、やはり決断をし、議会の皆さんにお諮りをしていかなければならないと思っております。 ○議長(蛇口原司君) 永浦奎輔君。 ◆21番(永浦奎輔君) 今の答弁で結構でございますけれども、要は時間空間、間を置いても直っていかないということを何回か申し上げているわけで、そういう意味でこの施設をとらえないと、屋根がちょっとしたはずみで落ちたり、腐っているわけですから。下で運動している子供がいたり、あるいは地域に開放しているわけですから、地震等災害等が起きたときに思わぬ事件に巻き込まれる可能性は十分にありますので、その辺を考えて私も質問しておりますので、その辺を十分考えの中に入れていただいて、これからこれに対して本当の気持ちで対処していただかないと困るなというのがありますし、それから教育委員会でもいろいろ調査したりしているわけで、学校長さんたちも一生懸命校舎の雨漏り対策その他、何とかして少しでも防ぎたいということで、今もやっていますし、回ってみますと、プールのさびなどにペンキ塗りを校長先生、用務員さん初め、学校によっては先生方総動員でプールにペンキ塗り、今の時期ですね、全校でやったり、いずれ子供に教えられないと先生たちが困るんで、学校長さん、用務員さんでやっているところいろいろありました。そういう状況で、プールも何とか壊さないようにしたいということでやっているんですが、そういうのでもサビがきて傷んでいる状況も見られまして、そんなのは修理がなかなか厳しいなというのもありました。いろいろあるんで、それらはひざ詰め談判といいいますか、そういう格好で……ベランダが壊れて出れないとかさまざまありますので、何とかしていっときも早く1つずつ計画的に、さっきの答弁のようにやっていただくようにしたいと思っていますが、いずれにしろ非常に多いんで、困ったなというのが私も実感としてありましたんですが、そうは言っても計画的に危険な状態を一日も早く脱していかなければならないなという思いもあって申し上げているわけで、ぜひそういう意味で、この教育施設整備については万全の対策を講じていただいて、子供たちやその他一般の方々に開放している学校も多いわけですから、そういう中でのけがのないとか、あるいはそういういろんな事件を起こさないとか、そういうことのために全力で取り組んでいただくように強く要望して終わりたいと思います。 ○議長(蛇口原司君) 次に、田中尚君。 ◆23番(田中尚君) ただいまの市長のお答えを踏まえまして、私からも質問したい部分がございます。 亀岳の小・中学校の大会については、これは過日の本会議でも同様の答弁をいただいておりますので、これは地元とのお話し合いが前提だなと思うわけでありますが、宮古小学校につきましては、先ほどの市長のお話を聞きますと、ちょっと誤解が生じかねないわけでありまして、宮古小学校もいわば統廃合の計画の中に入っているので、もしかしたら、宮古小学校の存続問題も含めて見通しがつかないと着手できないというふうな理解が生まれるような答弁でありますので、宮古小学校に関しては私はそういうふうには思っておりませんので、そこで確認したいわけなんですが、以前に宮古小学校については、大規模改修を計画した時期があります。現在はその体育館の本体そのものが大規模改修に耐えられるような状況でありませんので、建てかえ新築というふうにならざるを得ないわけでありますが、そうした場合に、宮古市の意向は13年度の設計委託と14年建築という予定でありますけれども、これは永浦議員が言うように、いわば国の補助が期待できる事業だというふうに思いますので、建てかえということになりますとね。そうしますと、少なくとも事業の見通しあるいはその補助率等々についても、当然お答えがあってもいいんじゃないかと。それを踏まえて、宮古市の財政事情がほかの事業をカットしないと前倒しができないとか、あるいはそういうことをしないまでも、現行の市の行政サービスを確保しながら、なおかつ無理のないところでいくと、14年の建築なんだけれども、早めるとすればどうだとかこうだとかで、そういうお答えが出てこないと、本当の意味の質疑にはならないんじゃないのかなと私は感じたわけであります。 したがいまして、誤解を生じることがないように、宮古小学校の位置づけと、それから教育委員会におかれましては、これが35年以上ももう経過しておりますので、仮に建てかえを行うというふうになった場合に、市の持ち出しが国の補助を導入したとしても、大体どれぐらいの財政規模を想定しているのかぐらいはお答えいただきたいし、その中でもなおかつ緊急性ということを考えれば、前倒しも1つの選択肢としてやるのかやらないのか、私は答弁があってもしかるべきじゃないかと思いますので、あえて私からも質問いたします。 以上です。 ○議長(蛇口原司君) 熊坂市長。 ◎市長(熊坂義裕君) お答えいたします。 宮古小学校の体育館につきましては少し誤解を与えたかもしれませんが、当然に建てかえるべきものというふうに思っております。その時期に関しましては、当然これは財政が絡みますので、開発計画では今お話ししたとおりでございますけれども、今後、国の景気対策等が来るのかもしれませんし、またそこまで待てないというふうな非常に厳しい現状の雨漏り等も含めて、そうなった場合にはやはり考えていかなければならないというふうに思っております。 先ほどお話ししましたのは、宮古小学校にかかわらず、亀岳小・中学校にかかわらず、これからいろんなものが出てくると思うんですね。そのときにやはり全市的な教育を少子化の中でどうしていくかというそういう議論がないと、古くなったから建てかえるということにはやっぱりいかないというふうに思っております。そういったことを申し上げたので、少し誤解を与えたかもしれませんが、宮古小学校に関しましては、私もできる限り努力をしたいと思います。 ○議長(蛇口原司君) 鼻崎教育次長。 ◎教育次長(鼻崎正亀君) 宮古小学校の体育館を建設するとすれば、どれくらいの建設費用がかかるかというようなご質問でございますが、現在宮古小学校は14学級でございますので、標準的な面積等、それからクラブハウスということで 200㎡を加えた面積、 1,458㎡が大きさになるのではないかと。それに、今までの単価等を掛け合わせますと、総事業費が4億 3,000万ぐらいになるようでございます。そのうち、補助対象になりますのが 9,900万、それから、景気浮揚対策としての起債充当率75%ということで計算いたしますと、起債が2億 2,000万、残が一般財源1億 1,000万というふうなことに計算いたしました。 ○議長(蛇口原司君) 田中尚君。 ◆23番(田中尚君) 学校長さんのお話をしておったんですが、現在の宮古小学校はその後の少子化に伴いまして、今建てかえるとなると、現在の体育館の面積を維持できないと。今お話しのございましたように、標準的な児童・生徒数に欠ける云々ということで、大変コンパクトな形の体育館になってしまうと。しかし、一方では、市内の中心地の体育館として、地域の各種団体の学校教育施設の開放の重要な場所として利用も盛んでありますし、そういう意味ではそういう機能が損なわれないような体育館としても整備されるような基本を堅持していただきまして、早期にこれを実現されるようにぜひご努力をお願いしたいと思うわけであります。事業費の規模からいきますと、宮古市にとりましては驚くような金額でもないようでありますので、ぜひ頑張っていただきたいと申し上げたいと思います。終わります。 ○議長(蛇口原司君) 次に、18番、城内愛彦君に質問を許します。             〔18番 城内愛彦君登壇〕(拍手) ◆18番(城内愛彦君) 平成11年6月定例会において質問通告に従い、2点について質問をいたします。 1点目は、コミュニティー放送についてであります。 コミュニティー放送局とは①市町村内の一部の地域において、地域に密着した情報を提供するために、平成4年に制度化された超短波放送局であります。 ②コミュニティー放送局とは、地域の特色を生かした番組、地域の方々の参加した番組、緊急を要する情報等を提供することにより、地域の情報の発信拠点として豊かな安全なまちづくりに貢献できる放送局です。 ③コミュニティー放送局とは、原則として空中線電力を10w以下で、必要なエリアをカバーする必要最小限のものとしており、郵政大臣の許可を受けて開局、運営をする民間の放送局であります。 ④コミュニティー放送局とは、超短波放送の周波数の電波を利用するので、一般に市販されているラジオ、FM放送で聞くことができます。ということがコミュニティー放送局、つまりFMラジオ局のことを指しております。 そこで、コミュニティー放送局の必要性はどこにあるかと言えば、一般のラジオ放送局は全県をカバーする放送あるいはそれ以上の放送で、広域がゆえに実現不可能な情報提供がほとんど可能になるのであります。例えば交通情報にしても、一般のラジオ局では主要幹線道路のみですが、コミュニティー放送局ならば、地元のタクシー協会やガソリンスタンド等とのタイアップにより、市内各所のきめ細かい交通情報の提供が可能になるのであります。 また、エリア内にある学校や企業の催事などの決行や中止などのお知らせ、催し物や迷子の発見の協力の呼びかけなど、特定エリア内の放送ならではの情報が提供可能になるのであります。つまり、一般ラジオ局が娯楽を主体としてマクロに情報を提供しているのに対して、コミュニティー放送局は機能性にあふれたミクロの情報の提供が可能になるわけであります。 放送の内容とすれば、次のようなことが考えられます。 行政情報として、議会の開催のお知らせ、教育関係の連絡、防災・災害情報などが考えられます。 また、地域の報道番組として地域のニュースや話題、市内のスポーツ大会の中継、市内各学校の行事や発表会なども考えられます。 タウン情報として、市内各所の交通情報、地域商店街のお買い物情報、病院の夜間休日診療の案内や市内サークルの活動についてと、数え上げれば切りがありません。そして、何よりこのコミュニティー放送局が威力を発揮したのは、1995年1月17日に起きた阪神・淡路大震災に際し、現況をリアルタイムに放送したミニFM局や、同年8月の新潟柏崎市を襲った集中豪雨に際しての避難誘導情報などにより、ラジオの情報伝達機能は、我々の生活に欠かすことのできないライフラインの一端として大きく評価され、コミュニティー放送局の必要性、有益性が大きくクローズアップされております。折しも、昨年より岩手山が活発な動きを見せ、県都盛岡ではその対応に躍起になっております。その際も、情報の媒体としてラジオの役割は大であります。当市においては、地震、津波等の天災の対応についても、必要性は大いにあると考えられます。年々住宅造成等により、町並みは変化をし、高気密住宅もふえ、それらに対し防災無線だけでの対応は役をなしているとは言えません。そこで、質問の第1点目は、当市においてコミュニティー放送を立ち上げようとする動きはあるのか。あるとすれば、当市として今後どのような対応をしていくのかお伺いをいたします。 次に、第2点目として、バリアフリーと観光についてお伺いをいたします。 バリアフリーという言葉が使われ出して10年以上になります。バリアフリーの意味は、障壁からの自由という意味で、厚生省が進めている障害者プランの中でもこの言葉が使われ、今や日本じゅうでだれでもが一度は耳にしたことがある言葉の1つと上げられます。また、バリアフリーは道路、駅、建築等生活環境の面で物理的な障壁の除去という概念で使われ、もともとは建築用語でありますが、より広く社会的、制度的、心理的なすべての障壁の除去という意味でも使われております。従来、ほとんどの道具や商品や、果てはまちづくりまでが健康な成人の行動を基準に考えられてきました。したがって、障害のある方々にとっては、最初からバリアのある社会と言っても過言ではありません。そこで、施設や商品づくりの最初から健常者、障害者両方を対象とした考えが出てまいりました。こうした考えを反映し、通産省でも動き出して、企業ではすべての人が共有できる柔軟性を持ったユニバーサルデザインを採用すべきであると提唱もしております。 また、厚生省では、「障害者対策に関する新長期計画」を受け、障害者が障害のない人と同等に生活をし、活動する社会を目指し、ノーマライゼーションの一環として、7つの具体的な施策を挙げております。①として、地域でともに生活をするために、②として、社会的自立を促進するために、③として、バリアフリー化、道路、駅などの物理的な障害物の除去を促進するために、④として、生活の質の向上を目指して、⑤として、安全な暮らしを確保するために、⑥として、心のバリアを除くために、⑦として、我が国にふさわしい国際協力・国際交流と挙げられております。 当市においては、三陸沿岸の中心にあって、三陸海岸国立公園の中心地にあり、半分は海、半分は山といった環境の中で、現状と今後の対応についてお伺いをいたします。 以上、壇上からの質問は終わらせていただきます。再質問につきましては自席より行わせていただきますので、答弁をよろしくお願いいたします。(拍手) ○議長(蛇口原司君) 佐々木総務企画部長。             〔総務企画部長 佐々木岩根君登壇〕
    総務企画部長佐々木岩根君) コミュニティー放送についてお答えいたします。 コミュニティー放送につきましては、平成8年度に宮古市末広町商店街振興組合が中心となり、宮古商工会議所、陸中宮古青年会議所、通信報道機関、岩手県や宮古市などで構成されるマルチメディアネットワーク調査委員会が岩手県中小企業団体中央会の活路開拓ビジョン調査事業を活用し、「コミュニティー放送とインターネットの現状と可能性を探る」と題した調査報告書をまとめております。この報告書では、既に開局しているコミュニティー放送局の現状、開局するための申請手続がスケジュール、資金計画、事業収支計画などを含めて検討されております。その後、民間の有志がこの報告書に基づき準備会設立のための検討を続けていると聞き及んでおり、昨年11月には東北電気通信管理局職員を招き、市からも出席して、放送局開局に当たっての手続や問題点などについて懇談を行ったところであります。コミュニティー放送局は、町中の身近なニュース、地域に密着した市民相互のコミュニケーションが図られる生活関連情報、市民による手づくり番組、イベントや文化活動の情報、そして観光行政防災情報と、市民にとってきめ細かな情報の収集・発信ができるメディアとして活用できると考えております。この放送局は議員ご指摘のとおり、市民参加の特色ある放送局で、市民にとってきめ細かい地域情報の提供やさまざまな活動への利用に極めて有効であり、さらに防災情報の伝達に大いに役立つなど、まちづくりについても新しい文化の創造に必要なものであると考えており、コミュニティー放送局設立のための立上げに期待するものであります。宮古市といたしましても、地域放送メディアの創設に向けた取り組みを積極的に支援してまいりたいと考えているところであります。 以上、答弁といたします。 ○議長(蛇口原司君) 松田産業振興部長。             〔産業振興部長 松田辰雄君〕 ◎産業振興部長(松田辰雄君) バリアフリーと観光についてお答えをいたします。 近年、障害者や高齢者が生活していく上で、障害となるものを取り除くバリアフリーや、できる限りすべての人に利用可能であるように建物などをデザインするユニバーサルデザインの運動への関心が高まっております。障害者や高齢者などにも配慮された「すべての人にやさしい観光地づくり」を進めることは、今日の社会の要望でありますし、これからの観光振興を図る上で必要不可欠なものとなっております。 長期化している経済不況の中で、当地を訪れる観光客は年々減少してきておりますが、観光客の増大を図るためにも、観光客の誘致とこれに伴う受け入れ態勢の整備が急がれており、障害のないいわゆる健常者はもちろん、障害者や高齢者がいつでも訪れやすい環境を整える必要がございます。これまで、国・県の支援も受けながら、浄土ヶ浜地区のレストハウス前の公衆便所、マリンハウス前の公衆便所や歩道を整備してまいりましたが、国立公園内だけでも、障害者や高齢者にとってまだまだ不便であることを承知しておりまして、今後とも経営学的に施設の整備を行ってまいりたいと考えております。このため、本年岩手県への統一要望の中に浄土ヶ浜地区園地整備計画事業の促進についてという項目を加えまして、高齢者や障害者などに配慮した遊歩道及び園地等の施設整備の促進を要望したところでございます。このような中で、民間のボランティアグループ「アクセシブル宮古」がモニターツアーを実施し、当地域の交通機関、道路、商店街、公園、観光地などの施設の実態調査やシンポジウムを開催して、バリアフリーと観光のあり方について、行政や各方面への提言を行う実践活動を進めており、心強いものと思っております。市といたしましては、公共施設の整備に当たりましては、障害者や高齢者などに配慮し、可能な限り、すべての人が利用できることを念頭に進めておりますとともに、このような民間の活動を積極的に支援するため資金面で助成を行い、官民一体となって地域全体のバリアが取り除かれ、すべての人に優しい観光づくりを目指して努力してまいりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(蛇口原司君) 城内愛彦君。 ◆18番(城内愛彦君) まず、通称FM放送局から順次再質問させていただきます。 昨年、市の方からも設立準備総会に参加をされたということなんですけれども、ここにきて足踏み状態にあると伺っておりますが、その辺の足踏みする理由といいますか、その辺はつかんでおったらお伺いしたいと思います。 ○議長(蛇口原司君) 佐々木総務企画部長。 ◎総務企画部長佐々木岩根君) お答えいたします。 足踏みしているという状況ではございませんが、壇上からも申し上げましたとおり、このコミュニティー放送については十分理解もしているわけでございますが、ただ、ご承知のとおり宮古市でも初めてのケースでございますので、いずれ各団体の皆さんとの懇談会あるいは調査報告書を見る中でも、いろいろな問題があると、こういうようにも理解もしております。したがいまして、これからはまずこういった立ち上げで一生懸命になっておられる皆さんとの話し合いをしながら、さらにこの問題の中で特に申請手続など、こういった問題については今後協議をしていきたいなとこのように考えております。 以上です。 ○議長(蛇口原司君) 城内愛彦君。 ◆18番(城内愛彦君) 当初は、先ほども申しましたとおり、電波の出力が弱いという状況でありまして、そんなに市全体をカバーする状況にはなかったということでありますが、現在、規制緩和等により20w以下ということにもなっておるようですので、ほとんど市全体がカバーできるのかなと思っております。このことは宮古市にとってもいろいろな意味で、防災等も含めたことで十二分に活用できる部分ではないかなと思っておりますので、ぜひ検討をお願いしたいと思っております。 次のバリアフリーという部分に移りたいと思います。 昨5月22日に同僚議員の竹花議員と、先ほど松田部長がおっしゃった「アクセシブル宮古」のメンバーとともにモニターツアーということで、宮古市内を体験してまいりました。宮古市内もバリアフリーというにはまだまだほど遠いような状況があるのかなと思っております。まだまだ障害者の方に対して、心優しい状況にはないようなふうに私も体験をしてまいりました。その中で、宮古駅には線路をまたぐのにリフトがあるんだそうでありますが、それも事前に最低でも1週間ぐらい前に連絡をしてもらわなければ利用ができないということであります。駅員さんの話でしたが、それよりは、当日いらして、その場で声をかけてもらうと4人ぐらいで車いすの方をかついでいった方が早いんだということでございました。そういうことが現実としてあるわけであります。体にハンディを持った方々は、多分それぐらい気を使っているのかなと思いますし、宮古市の中で、あいさつ通りなども、カラーで目の見えないご不自由な方に対する部分があるわけなんですが、それもまだまだ整備がされてはおっても、本来の目が不自由な方々が使うには使い勝手が悪いんではないかなと思われるような状況があります。きょうの「岩手日報」に載っておったんですけれども、藤原地区の歩道のその中で「地区住民の望みがかなった」という題で載っておったんですけれども、今後本当に体にハンディを持った方の意見が反映された形でのそういうまちづくりであったり、そういう観光施策というのをしていかないといけないんではないかなと思うわけであります。私にも、足の不自由な祖母がおりまして、観光するに際して選択の第1の要素が車いすでも行けるとか、坂道の少ないところという部分がその選択の第1であります。そういうことを考えますと、観光名所の宮古としては、山とか坂道が多いわけでありますので、その部分の配慮というのは他の観光地以上に必要なのではないかと考えるわけであります。先ほど、宮古駅の話もしましたが、まだまだPRが不足しているのではないかなと、こういったこともあるんだよというPRをすることによって、宮古市にそういったハンディを持った方が行ってみようかという気持ちにもなるわけです。また、健常者もそういった心優しいまちであれば、行こうではないかと思うわけでありますので、ぜひその辺は前向きに今後、ハンディを持った方々もそういうまちづくりの審議員なりに選任されていただいて、意見をどんどん聞いて、市長もおっしゃっている「沿岸一強くやさしいまちづくり」に参加をしてもらえばなと思います。 以上で、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。--------------------------------------- △散会 ○議長(蛇口原司君) 本日はこれをもって散会いたします。             午後3時45分 散会...