35
◯折田水産流通対策監 アジア向けのブリの輸出実績ですが、二十七年度でございますけど、
アジア向けで全輸出金額の七%となっております。
36
◯西高委員 牛肉ですが、非常に今、倍々ゲームで伸びているとはいうものの、今、アジアの中では、
マレーシアはだめ、インドネシアとかもですが、輸出牛肉、いえば日本からのものを輸出ができない状況ですよね。その中で今、黒牛、黒豚が、香港だけが大きく伸びているわけですが、ここ近年、その量的なものは今、大体どれぐらいになっていますか。
37
◯佐々木畜産課長 二十七年度と二十八年度を比べさせていただきますと、委員がおっしゃいますとおり、香港が対前年比一五九%ということで伸びておりまして、ほかに伸びている国といたしまして、アメリカが百四十数%伸びているところでございます。それから伸び率の大きなところでいいますと、ベトナムが一七八%ほどでございます。ただ、ベトナムについてはもともとが少のうございますので、やはりボリューム的に大きいのは香港、アメリカでございます。
38
◯西高委員 私どものところでも今、畜産農家も含めてですが、結構、ドバイとか向こうで事業展開をやっています。そうすると、今、オーストラリア和牛は今までは余り、肉質がA3まで届かない、よくてもA3だということで安心していたのですが、今行ったらすごくおいしいらしいです。肥育技術を非常に上げてきているところがあるということで、
海外経済交流促進等特別委員会の中で、インバウンドとかいろいろな課題もありますが、いかに鹿児島の農産物の輸出を進めるかとか、あとは、そういった意味ではもう少し畜産物、それから水産物、林業関係は今一応、たくさん出ていっていますけど、もう少しここを、どういう商談で頑張っていったら伸びるのだろうと。県議会として、ただ視察だけではなくて、私はセールスまで考えていくべきだと思っているものですから、そういったことに関して、今現在、各事業を取り組んでいて、何か水産物と畜産関係、あと園芸関係もですが、それぞれ課題とか、それからこういう形で県議会として視察をする、あるいはセールスもあるいは交流もしていただきたい、そういったものはないですか。
39
◯菊地農政課長 僭越ながら、昨年度の
海外経済交流促進等特別委員会の提言におきまして、
輸出促進に向けたビジョンを策定するということと、関係部局が一体となって取組を行うことという御指摘をいただいております。
畜産、ブリ、本県における主力的な輸出産品でございますけれども、各産品が横連携をした形でしっかりと
輸出促進を進めていくことが大切だということで、先ほど事業の中で説明をさせていただきましたが、本年度、ビジョンの策定に向けて、これは関係生産者団体だけではなくて、いわゆる流通とか、川中から川下まで含めた形での委員を構成させていただきまして、現在、検討をさせていただいております。
県議会は県議会で当然、御検討いただき、折に触れて御説明をさせていただきながら、御意見も踏まえながら対応させていただきたいと思います。今、そういったことをさせていただいているということだけは御紹介させていただければと思います。よろしくお願いいたします。
40
◯佐々木畜産課長 輸出におきまして、牛肉につきましては、先ほど全体的な説明をし忘れておりましたところもありまして、二十七年度から二十八年度では、対前年比一三二%で輸出量は伸びているところでございます。そういう中で、先ほど言ったところが大きく割合的には伸びている中で、やはりいろいろ課題もございます。
課題の中で一番は、今、量は少しずつ、毎年二割、三割ずつ伸びてはきているところですが、今売れているのはほとんどのところが、ロイン系というか、サーロインなど最高級部位が輸出されている中で、もっと輸出量をふやしていくために、ほかの多様な部位、ウデ、モモ、カタといういろいろな部分をセット販売をしていくことを今、目指しているところでございまして、そのためには、外国の皆様はステーキで料理をすることがこれまで一般的でございましたが、それにあわせて、例えば料理方法、それから肉のカットの技術的な指導、それと日本食の魅力をあわせてPRをすることによって、これまでサーロインの部分だけを求めておられた方々が、セットで輸入されるとトータル的にお安く輸入できることもありまして、セット販売を進めていくことで、さらなる輸出の量の拡大を図っていきたいと思っておりまして、昨年度から、カットの指導でありますとか料理の指導、いろいろな技術的なフォローアップをするための取組も始めているところでございます。
41
◯折田水産流通対策監 水産物の
輸出拡大のために、平成二十七年度に輸出関係者が一体となった
輸出促進協議会を立ち上げ、
輸出促進戦略も関係者一同となって検討したところでございます。その中で、養殖ブリを
輸出拡大する上での課題も検討いたしました。大きく分けて二つぐらいあるかと思います。一つが、輸出に振り向けるブリ原魚の確保、それと、新たな商流の獲得と考えております。
ブリ原魚の確保につきましては、鹿児島県は養殖ブリ生産量日本一でございますけど、その多くはまだ国内に振り向けられておりますので、それを何割かを輸出のほうにもっとふやしていただきましょうということで、生産者を対象としたセミナーを開催しております。
新たな商流の獲得では、圧倒的に米国向けに輸出されているのが現状ですが、アジアにおいても今後、ブリを認知していただこうというところで、昨年度、輸出協議会のメンバーが、ベトナムにおいて新規市場開拓調査といったことで、商材の紹介をするセミナーと試食を行いまして、ベトナムでの市場の開拓に向けた取組もしているところでございます。そういった取組を組み合わせて、今後、輸出を伸ばしていきたいと考えております。
42
◯西高委員 話は今、大体わかったのですが、では、まず農政課長、昨年この県議会の
海外経済交流促進等特別委員会から提言があって、今、横の連携をとりながらそれをいわゆるまだ検討中というか、今、ビジョン策定に向けた検討委員会ができて、結果がまだ出ていない。もっと迅速に取り組んで結果が出ていてもおかしくないと思いますし、議会も含めて県全体で一緒に取り組んでいってこそ、私はもっと同じ方向性が出て、うまくいくような気がするんです。
昨年輸出を見た、それで提言があったから、県の職員の方々が横の連携をとりながら動いておりますので、結果的には、また一年おくれで今からそれを取り組みますという形で動かなくてはいけないですよね。それよりも、僕がさっき尋ねた、一番最後に聞いた、県議会と一体となって、例えば今回は県部局からは海外の中でこれをテーマとして、こういったところに行って、県議会としても、例えば今言った食品関係でも、あるいはインバウンドでも構いませんが、そういったものをやってもらえませんかということもないと、県議会の中だけでテーマを決めて、行ってきた、提言をしました、それだけでは進みにくいと思います。
ですから、今の段階で、そこを農政課長、
水産振興課と一緒になって、県議会に対しても、何かないですか。私が先ほど聞いたものについてはどうですか、ないですか。
43
◯菊地農政課長 折に触れてまた県議会の皆様から御意見等をいただきながら、それを踏まえて検討していくというのは当然のことだと思っております。ただ、基本的にはたたき台のようなものがなければ御議論もなかなか難しいかと思います。そういったものをしっかりとまずは詰めていって、少々迅速でないという話については、品目ごとの特性がございますので、今まではそれぞれの品目で、それぞれまず伸ばしていくという形だったと思います。牛であり、ブリであり、お茶であり、それぞれ伸びてきました。そういった中で、さらなる飛躍を目指すときには、やはり横の連携が必要であろうという考え方でございます。
遅きに失したと言われれば御指摘のとおりなのかもしれませんが、これからますます本県の
農林水産物の
輸出促進ということで、ぜひ県議会の皆様のお知恵もかりながら対応してまいれればと思っております。よろしくお願いいたします。
44
◯西高委員 とにかく県議会もこれだけ予算を使っていくわけですから、何かやはり県の当局と一緒になって、できるだけ輸出に関して結果が出れば、それが一番いいと思っていますので、少し胸襟を開いてそういった形で、実はこういうところでこういうセールスも、できれば県議会としても顔出しをしてもらえませんかとか、何か提案があったらありがたいと思っておりますので、そこはよろしくお願いします。
それと、
交通政策課長にもう一つだけお聞きしますが、インバウンドについて、今、ベトナムとタイと
シンガポールの、チャーター便が飛んできましたよね。今、四線に定期便がふえて、空港も国際線が非常に狭いとかいろいろ話は出ていますが、今言ったチャーター便を飛ばしたところで、例えば私たちが今から行って何か鹿児島県としてPRして、可能性が出てくるのかどうなのか、そのあたりについてはどうですか。
45
◯仲澤交通政策課長 ことし、ホーチミンチャーターは六年ぶりにチャーター便を造成できました。また、過去には
シンガポールやタイ、こういった経由便もあわせてチャーターの実績があります。また、一方で国際交流、また教育的な面でも、さまざまな観点からこの三カ国などとは交流を深めてきている状況だと認識をしております。
一足飛びに定期便にとはなかなかなりにくいわけではありますけれども、LCCと対比する意味で申し上げますけれども、フルサービスキャリアに飛んでいただくということを想定するのであれば、プログラムチャーターという形で、単発のチャーターではなくて、それを一回でも二回でも多く造成をしていただけるような、そういった取組が大事だと思っております。そのような観点から、過去に実績のあるこのような国々、都市と結びつきを強めるという意味では非常に有益なことではあると思います。
その一方で、私どもとしても、航空会社はどういったところがあるのか、また、機材としてはどういうものがあるのか、航続距離の関係でどうなのか、こういったことを委員の皆様方と共有しながら、どういった形でアプローチをしていくのか、こういったことを議論する必要はあると思っております。
46
◯西高委員 今、
交通政策課長が言われたフルサービスキャリアという部分でのお話ですよね。三カ国、チャーター便の今まで飛ばした実績がある中で、どこか可能性があって、私たち県議会としてひとつフルサービスキャリアの航空会社に訪問、ある程度できるとか、したほうがいいようなところはどんなものですか。
47
◯仲澤交通政策課長 どこに行くべきかという議論は、私の立場ではなかなか申し上げにくいわけではありますけれども、やはり可能性のあるところに一回足を運ぶだけではなかなか難しいところがあります。やはり何度もさまざまな角度から働きかけを強めていき、また、それを継続をすることが何より重要なことだと思いますので、やはりその三つに絞ることも大事だと思いますけれども、広い視点で、鹿児島にとってどこに可能性があるのかを幅広く御検討いただくことが大事だと思います。
また、委員が御指摘いただいたように、LCCとフルサービスキャリアの最大の違いは、やはり貨物を運べるかどうかだと思っています。この委員会では輸出入の話も議論されておりますので、そういったところをきちんと勉強しながらアプローチをしていく、またそれをステップとして、第二の段階ではどのような形でアプローチを強めていけば効果的なのかということを御議論された上で、都市をお決めになることがよろしいかと考えております。(「はい、わかりました」という者あり)
48
◯松里委員長 ほかに質問等ありませんか。
49 ◯園田委員 今回、資料をいただきまして、いろいろな各課の、また各部局の
海外経済交流に関する平成二十九年度の当初予算額ということで、幅広く予算額が掲示されているわけですが、そこでお伺いいたしますが、年度ごとに毎年、今、ここに示されている
海外経済交流に関する予算の推移はどうですか、毎年横ばいですか、それとも上がってきているものですか。
50
◯松里委員長 暫時休憩いたします。
午前十時三十八分休憩
────────────────
午前十時三十八分再開
51
◯松里委員長 再開いたします。
52 ◯園田委員 今、予算のことについてお伺いをいたしましたけれども、輸出額が伸びるにつれて、予算に関してもそれと比例して、それに関連する予算がふえてきているのかと、そしてまた観光においては、多くの方々が、
外国人観光客がふえるにつれて、それに対して予算をふやしながら、それに対応しているのかという思いがあったものですからお聞きしました。
と申し上げますのも、私はいつも鹿児島空港で出国の際に物品販売所などを見まして、外国の空港では、出国する際の免税店とか、大きな主たる空港だからあれだけの規模になっているのだろうということはわかりますけれども、地方空港の中でも定期路線を今、四つ持ちながら、今後またチャーター便も来る中で、一向に鹿児島空港の出国ロビーの状況が改善されないところを見て、鹿児島県の県産品を販売する一番の、最初の段階である部分が改善されないというのは、皆様方、県の職員の方々もどうお考えであるのかという思いがあったものですから、まずここからお伺いをいたしました。
それでは、次にお伺いをいたしますけれども、今回これだけの予算を組んでやっていらっしゃいます。そうした中で、行政はなかなかですけど、民間だと、これだけの予算を支出するとなりますと、目標的な数字があると思います。二十九年度にかけた予算に対して、三十年度はこれだけの輸出額の増を望むとか、その目標数字というのはどれぐらいを見込んでいらっしゃるものか。県産品販売の輸出において、前年対比これぐらいは上げなければならないと。
それとまた、人的交流の中でも、鹿児島県の県民も行くし、派遣とそれから受け入れとあると思いますけれども、ここをどれぐらいまでふやして、その効果をどこに見込んでいるのかというのがあるだろうと思いますけれども、今の質問に対して御答弁をお願いいたします。
53
◯菊地農政課長 農産物の輸出につきまして御答弁をさせていただきます。
農産物の輸出につきましては、県議会でも御議論いただいております、
かごしま食と農の県民条例に基づく基本方針で目標値を設定させていただいております。結構先ですけれども、平成三十七年度目標が県産農畜産物の輸出額が五十億円となっているところでございます。
実は、二十七年度で四十九億円になっておりまして、もう既に五十億円に近くなっているという経緯もございまして、先ほど西高委員の答弁でも御説明しましたけれども、仮称ですけれども、いわゆる県産
農林水産物の
輸出促進ビジョンをつくろうと、もう既に五十億円の目標に対して四十九億円到達しておりまして、また新たに、国の全体の輸出の目標等もございますので、そういったものも踏まえながら、新たな目標を設定していこうと考えております。もう到達してしまうので、これからどういう目標を設定するかは、まさに今年度しっかりと検討させていただければと思っております。
他については、ほかの担当から答弁があるかと思います。よろしくお願いいたします。
54
◯折田水産流通対策監 水産物の輸出の目標額ですが、先ほど御説明いたしました
輸出促進協議会、この中で検討させていただきました。これによりますと、平成二十五年を基準年といたしまして、このときの輸出額が五十二億円でした。これを今回の輸出戦略の中では、平成三十二年度までに百億円にするという目標を掲げております。ただ、対前年比として幾ら伸ばそうという単年度ごとの目標額といったものはつくっておりません。以上です。
55
◯米盛かごしま材振興課長 木材の関係の輸出につきましては、その目標額というのは県で設定はしてございません。国で輸出額の目標を持ってございますけれども、そこについては、今のところ、その目標にほぼ到達したような形になってございます。
県産材の輸出の状況で申しますと、二十三年度に県の林業振興計画をつくってございまして、トータルで百万立方メートルという生産量を目標にしてございますけれども、二十三年度の県の輸出額が約一万一千立米でございました。二十八年度で十一万二千立米、約十倍になってございまして、目標という形では設定はしてございませんけれども、今のところそういう形で伸びてきているところでございます。以上でございます。
56
◯井上観光課長 観光関係の数字について御説明申し上げます。
観光関係につきましては、観光立県
かごしま県民条例に基づきまして、私どもで鹿児島県観光振興基本方針というものを策定しております。具体的には、宿泊者数の増や満足度を高める、あるいは具体的な経済効果につきまして目標を立てております。
外国人の観光客の宿泊者数につきましては、平成三十一年までの目標としまして、四十三万人を設定しておりますけれども、先日、平成二十八年の最終的な数字が出まして、これが四十八・一万人ということで、目標を達成している状況になってございます。
この具体的な目標につきましては、今年度は観光基本方針の中間年度ということで、来年度に中間取りまとめを行うこととしておりますので、この成果・結果を議会にお示しをしながら、数値目標の更新も含めて基本方針の改定を行ってまいりたいと考えております。
57
◯仲澤交通政策課長 鹿児島空港の国際化促進事業の関係であります。
明確な数値目標というものは掲げておりません。理由といたしましては、熊本地震ですとかMERSの影響、こういった国際線の影響を受けるためであります。しかしながら、便数、そして利用者数、こういった観点から日ごろ取組を進めてきている結果といたしまして、過去三年連続で最高を更新している状況であります。利用者数は、臨時便を含めて、延べの人数にはなりますけれども、過去、十二万人台、十五万人台、そして昨年は十九万人台と、飛躍的に伸びている状況ではあります。
しかしながら、九州の中で福岡空港、それから北九州空港、こういったところと比較しますと、やはりまだまだ伸び代を求めるべき立場にあると考えております。
チャーター便の支援もことし、やらせていただきます。拡充をさせていただきます。路線数を一本でもふやせるように、チャーター便の造成をまずは努力をするということが大事だと思いますし、また、数値目標には直接は関係ございませんけれども、ダイヤの見直し、それから利用者利便の向上のための環境整備、こういったものにも取り組んでいるところでございます。
58
◯中迫港湾空港課長 川内港・志布志港の外貿コンテナ取り扱い港につきましては、具体的な今年度の目標数値は定めておりません。しかしながら、今回、志布志港・川内港
輸出入促進トライアル事業というものを立ち上げまして、県内の港ではなく県外の港を使って輸出しているコンテナ、この運送実験に係る経費を志布志港・川内港で輸出することへの支援をすることで、さらなるコンテナ取り扱いの増加が見込めないかということで、この輸出入トライアル事業、これを成功に導くことが増加につながると思っていますので、今年度はこの事業についての促進を図りたいと考えております。以上です。
59 ◯園田委員 今、御答弁いただき、委員長にもお願いしたいと思いますけれども、次回の委員会かもしくは休会中にでも、本県の輸出先の一番直近の割合と申しますか、輸出額に関する国別の割合、どこに一番どういう品目を輸出しているのか。それと、以前は台湾においても焼酎が販売できないということ等も聞きましたけれども、相手国の食品安全規制など、そういう輸出規制がかかっている国別の状況がありましたら、また近いうちに資料を私どもにも配付していただきますようお願いいたします。
そこで、先ほど少々お伺いしましたけれども、きょうは部長も来ていらっしゃいますから、海外交流の中でも一番の窓口でもあり、また次の来県、来日してもらえる、大きな課題の一つでもあると思いますが、海外交流を進めていく中で、国際線の出国ロビーの改善というのはどんなものかと思って。
それと、市内は相当の外国の方々がいらっしゃる風景をゆうべも拝見いたしました。本県の免税店というのは今ふえているのかどうか、どういう状況でしょうか。この二点についてお伺いをしたいと思いますが。
60
◯松里委員長 暫時休憩いたします。
午前十時五十分休憩
────────────────
午前十時五十分再開
61
◯松里委員長 再開いたします。
62
◯井上観光課長 免税店の数につきましてですけれども、平成二十九年四月一日現在で、三百八十店舗ございます。九州で三番目の店舗数でございまして、これは年々ふえている状況でございます。
63
◯仲澤交通政策課長 国際線ターミナルにおける免税店等の施設関係の話でありますけれども、毎年、関係の議員、それから委員の方から要望をいただいておりまして、改善に向けた取組が空港ビルを中心に進められているところであります。なかなか目に見える形で、物理的な形で発展が見られないという状況ではありますけれども、運用面なども含めて、なるべく改善の方向性を示していると聞いております。
具体的には、例えば出発ロビーで果物などを販売ができないのかといった御要望に対しましては、そういったことを二階の出発ロビー売店で販売する取組を進めております。また、県産品のPRということも含めて取組を進めていると聞いております。
なかなか物理的なところで、免税店の拡張ということはすぐにはできません。中長期的な課題として認識すべきものと思われますけれども、その中で、運用面等々でできるところは改善していくという姿勢は共有しているところであります。引き続き、働きかけは強めていきたいと思っております。
64 ◯園田委員 免税店も三百八十店舗。なぜこのようなことを申し上げましたかというと、ゆうべ、中央駅かいわいの飲食店の前で三、四人の幾つかのグループが、入ろうか入るまいかちゅうちょしている外国人の方々を見まして、入り口に外国語表示とか免税店とかもっとわかりやすくあれば、それがおもてなしのスタートではないか、我々も外国に行ってどうしようかと迷ったときに対応できるような、何か鹿児島版のそういったことができたらと思って。本当にゆうべは中央駅かいわいで、ちゅうちょしていらっしゃる方を相当見ました。
それと、出店業者との関係もあるでしょうし、空港ビルを運営していらっしゃるところとの関係もあるだろうと思いますけれども、出国する際もそうですけれども、鹿児島空港の出入国ロビーというのは、一番の玄関口ですから、もっとスピード感を持って対応していただきたい。これだけふえてきているのに、行ったけど、最初でがくっときた、帰るとき、がくっときたでは、また次の機会に来てくださいというのもなかなかどうなのかと、自分に置きかえたときにそう思ったものですから。やはり早い対応というのが大切で、今、考えています、検討中ですではなくて、できることから早く、あそこを運営している空港ビルもしくは出店業者とも対応を検討するべきではないかと思います。これだけふえてきたら、そうすることによって周りにもそういう環境、民間の方々等も空港周辺に出店とかをされる方もいらっしゃるのではないかと思います。
それと、少しお伺いしますけれども、二〇二〇年のオリンピック・パラリンピックを見据えたときに、スポーツ観光というか、今でもプロ・アマ、野球とかサッカーとか、多くの高校・大学が各市町村に来ていますよね。そうしたスポーツ観光のあり方の中で、オリンピック等もキャンプ地として鹿児島県は非常にアジア圏からは来やすい立地にもありますし、今後、このスポーツ観光のあり方というのを私どもの
海外経済交流の中でも、二〇二〇年を見据えた形でのあり方というのも必要ではないかと思いますけれども、各市町村のスポーツ観光の現在の状況はどうでしょうか。うちの南さつまでも、韓国の高校生それから大学生、プロまではいきませんけれども、アマの中でも野球の関係とか、市民球場とかそういうところを使ってやっていますけれども、現在の状況をどう把握していらっしゃいますか。
そしてまた各県、二〇二〇年のオリンピックを見据えたキャンプ地としての誘致活動とか聞いておりますけれども、本県の取組というのはいかがですか。
65 ◯木佐貫観光地整備対策監 今、スポーツ観光についてお問い合わせがありまして、スポーツ観光につきましては、県としましても非常に重要なことだと考えております。今、委員もおっしゃったように、プロスポーツのキャンプ誘致とか大学生、実業団、そういったものの誘致活動を行っております。
一般質問等でも答弁いたしましたが、十年前といたしますと、倍の十四万人程度にふえているというのが実情でございます。これは官民一緒に連絡会等を開いたり、あと市町村も含めた、各支庁・出先にそういった連絡会を置いて情報共有を行っております。
先日も、エージェント等から団体の申し入れ、例えば野球をやりたいのだけど球場はないかというような情報が入ってきますと、うちからそれを出先に回して、球場等の手配をしてもらうといったことを行っております。そういったことでスポーツ観光を行っております。
あと、二〇二〇年の
東京オリンピック・パラリンピックの取組状況でございますが、ことし、三ページにありますように、九百八十万円程度の予算を組んでおります。これは誘致活動に伴う旅費ということで行っておりまして、実は一昨日、昨日も、私は東京の大使館等を訪れて
セールス活動を行っております。また、陸上連盟とかナショナルトレーニングセンター、そういったところも訪問しまして、現状の情報交換等を行っております。複数の市町村と私どもでそれぞれ接触はしていますが、まだ具体のどこを誘致という決定までには至っておりません。その決定に向けましていろいろな市町村と連携をとりながら、今後進めていきたいと思っております。以上でございます。
66 ◯園田委員 スポーツ施設というのは、公的な施設が多いですよね、もうほとんだと思います。野球にしても陸上競技にしてもサッカーにしても、いろいろな競技はほとんどの体育施設は公的な施設が多いですので、また県としても各市町村との連携というのも必要だろうと思います。ただそこで、今、筋力増強とか筋力の維持を図るトレーニングジムというのは、これは公的な施設というのはほとんどないんです。多くは民間なんです。何とかトレーニングセンターとかいうのは、ほとんどが民間の方々がスポーツセンターというような名称等でやっていらっしゃいますが、筋肉を保ちながらそうやってスポーツ施設でキャンプを張っていくような中で、なかなか市町村もトレーニング器具というのもやはり高額でしょうから、今後、そういうところとの連携というのも必要ではないかと思います。二〇二〇年を見据え、また前回のワールドカップ、サッカーなどもその後、そこの町との、そこの県との国際的な交流が持続的に続いたという国内での事例等もありますから、そういうことも踏まえてまた検討していただければと思います。
最後に、先ほど申し上げました資料は、休会中もしくは次回の委員会までにそろえていただければということをお願いしまして、終わります。
67
◯松里委員長 暫時休憩いたします。
午前十時五十八分休憩
────────────────
午前十時五十八分再開
68
◯松里委員長 再開いたします。
執行部に対しまして、園田委員から要請のあった内容の資料等、九月議会ぐらいまでに全員に提出できるように、委員会に資料の提出をよろしくお願いいたします。
ほかにございませんか。
[「なし」という者あり]
69
◯松里委員長 ほかに質問等がありませんので、質問は終了いたします。
それでは次に、
調査テーマについて、委員間で協議をお願いします。
調査テーマは、成長する
アジア諸国との
経済交流等の拡大を図り、県産品の
販路拡大や
観光振興等を促進するため、平成二十五年、二十六年度に
海外経済交流促進等特別委員会が行った提言等を踏まえ、設定していただくこととしています。
当席で、さきの閉会中委員会で各委員からいただいた御意見をもとに検討しましたテーマ案を御説明いたします。
ここで、書記にテーマ案を配付させますので、しばらくお待ちください。
それでは、私のほうでテーマ案を説明させていただきます。
四月十九日の閉会中委員会で、各委員から御意見をいただいたところでございます。その御意見は、牛肉の輸入・輸出について、
農林水産物の輸出について、インバウンドの促進等についてなどの意見が出されたところですが、県内の経済活性化のためには、経済成長著しい
アジア諸国を中心とした海外からの誘客や
受け入れ体制整備、国内外への発信力の強化等、インバウンドの促進に取り組み、消費の活性化を図っていくことが重要だと思います。
現在、中国を初めとする
アジア諸国の観光客が急増しているところでありますが、爆買いが鎮静化する傾向にあり、滞在中に日本の文化などを楽しむ体験型観光が人気を集めるなど、観光形態の変化も見られつつあります。
県としては、このような
外国人観光客の動向に対応するとともに、平成三十二年に開催される
東京オリンピック・パラリンピックや奄美世界自然遺産登録への動きなど、今後の国や本県に係るさまざまな話題を契機として誘客を図り、今後も
アジア諸国との好調な経済交流をさらに促進する必要があると考えます。
このようなことから、効果的な誘客や受け入れ体制の整備を図るため、テーマとして、
アジア諸国とのインバウンド促進等に関する調査を設定したいと思います。
また、先ほどの質問で、特に西高委員から、牛肉の輸出等、いわゆる
農林水産物の輸出についての質問がございました。牛肉それから水産物、林産物等の輸出の質問がございました。したがいまして、皆さんの手元にありますように、
アジア諸国とのインバウンド促進等に関する調査、この「等」はそのことも含んでおりますので、どうぞ御理解をいただきたいと思います。
調査の目的を広げますと、なかなか一年の限られた委員会、視察も一カ月も二カ月も海外視察するわけではございませんで、短期間でございますので、効果的に視察をし、活発な御意見、質問等をしながら、よりきちっとした提言をしていくために、テーマを絞っていくということで、このような表現にさせていただいているところでございます。もちろん、この「等」の中に
農林水産物の輸出の部分も含まれているという解釈をしていただければありがたいと思います。
以上、説明をさせていただきましたが、何かございますでしょうか。
[「なし」という者あり]
70
◯松里委員長 それでは、
アジア諸国とのインバウンド促進等に関する調査で、賛同していただけますでしょうか。
[「異議なし」という者あり]
71
◯松里委員長 異議ありませんので、そのように今年度の
調査テーマを決定させていただきます。
それではこれで、
調査テーマについての協議を終了させていただきますが、あくまでも、
アジア諸国とのインバウンド促進が主たるテーマでございますから、委員の皆様方で、例えば
農林水産物の輸出の部分で質問をしたいと、あるいはそれ以外の部分で、国際交流の部分で質問をしたいという考えがありましたら、事前に執行部の担当課長をこの委員会に呼んでおかなければいけませんので、ぜひ委員会が始まる前に私なり事務局なりに御連絡をいただければ幸いでございます。