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参考資料 別紙のとおり
8
議事の
経過概要 別紙のとおり
議事の
経過概要
開会宣告 13時30分
1 「
琵琶湖保全再生施策に関する
計画」について
(1)「
琵琶湖総合保全計画(
マザーレイク21
計画)」の
進捗状況について
(1)
当局説明 岡田琵琶湖保全再生課長
(2)
質疑、
意見等
◆
佐野高典 委員 現状の
説明をいただいたのですが、これは
琵琶湖総合保全計画、
マザーレイク21
計画の
進捗状況について
説明をしてくれるのではないのですか。今のは
現状や今日までの
取り組みを言ってくれているだけで、だからこういうことをしますというそのプランはないのですか。去年の実績を報告してもらうのも大事ですが、これはただ単に
マザーレイク21
計画の
説明だけで、次のところでそれは
説明してくれると理解したらいいのですか。
◎
岡田 琵琶湖保全再生課長 マザーレイク21
計画で取り組んできた成果といいますか、それが今どういう
状況にあるかということを今御
説明させていただきました。今後の
取り組みについては、もちろん
マザーレイク21
計画の
計画期間が残っておりますので、詰めていく
部分もありますが、現在策定中の
琵琶湖保全再生計画で取り組んでいく
部分もありますので、それについては、この
素案の
部分で後ほど
説明をさせていただきます。
◆
佐野高典 委員 きょうの午前中に
調査に行った
琵琶湖環境科学研究センターという立派なものがあり、また、
琵琶湖博物館という
琵琶湖に関する
問題等についての
研究所的なものもある、こういう
状況で、5ページですが、
琵琶湖の
植物プランクトン等についてひし形ということは、その
資料を持ち合わせていないというような
評価になっていますよね。せっかく立派な
研究所があるのに、
研究員は
琵琶湖の
植物プランクトンなどの湖内のこういう
調査を
評価できないというのは、どういうことですか。
◎
岡田 琵琶湖保全再生課長 これは
傾向がどうかということでして、8ページの下の
関連情報を見ていただいてもわかりますとおり、
プランクトン発生が
年度を見ても、このでこぼこが大きい年があったり、小さい年があったりということで、
傾向が見られるような
状態にはないということから、
評価できないとしているものです。
◆
佐野高典 委員 どういうことですか。もう一度お願いします。
◎
岡田 琵琶湖保全再生課長 傾向を見るということですので、例えば9ページの
漁獲量の
グラフで見ますと、貝類は
減少傾向にあるのは見てとれますので、こういったところから悪化しているという分析をしているのですけれども、例えば
プランクトンの
状況ですと、
植物プランクトンが8ページの下の
グラフにもありますとおり、多く発生していたり、がたがたになっているような
グラフになっておりますので、これが
傾向として悪くなっているのか、よくなっているのかというのがわかりにくいのではないかと思っているところです。
◎
小松 琵琶湖環境部技監 今
説明したとおりです。8ページのところで例えば
淡水赤潮や
アオコの
発生状況を見ますと、
赤潮はもうほとんど最近は見られないという
状況になって、
アオコにつきましては、過去のすごく発生したときから比べると
閉鎖的水域で発生しているといった
状況がわかると思います。ただ、右の
植物プランクトンの
種構成の
変化を見ますと、
藍藻類とか
珪藻類とか緑藻類と書いてありますが、過去からこういうものはトレンドで見るのですが、それが今の
琵琶湖の中でいい
方向に向かっているのか悪い
方向に向かっているのかというのは、この
プランクトンの
種構成だけではわからないということで、今のところ、
評価できないという形になっています。ただ、8ページの下のところで2012年に
スタウラストルムが非常に大発生していますが、春先になると、この
スタウラストルムは大発生して、
琵琶湖の
CODを結構上げるという
影響があるのですが、最近では
スタウラストルムの上昇はなかなか見られないということで、
CODは逆に下がっているという
傾向にあります。ですから
プランクトンは
CODという
水質指標と絡めますと、大発生しなければ
CODという
水質指標は減っているということで、
環境基準の達成の
方向に向かっているのですが、ただ、
プランクトンは
植物プランクトンから
動物プランクトンから魚、という
餌環境から考えますと、
植物プランクトンがあまり減ってしまうと魚がとれないという
餌環境の問題が出てきて、
生態系の問題が出てくるということです。
プランクトンを
評価するときには、
水質の面と
生態系の面の両方とも考えていく必要がありますので、そのようなことから考えますと、減ったとかふえたとかいうことでなかなか
評価がしにくいということで、今そういうような形にさせていただいています。
ただ、今、我々はできたら
CODからTOCという
有機物指標へという形で考えているのですが、
生態系にふさわしい
水質を
研究しておりまして、
プランクトンの
種構成が変わることが
生態系にどういう
影響があるのかということを、
琵琶湖環境科学研究センターで国の
競争的資金をもらいまして、今
年度から
調査にかかっていきたいと思っています。
委員の御
指摘のように、これが一体どういった意味を持つのかということをしっかりとこれからやっていきたいと思っているところです。
◆
佐野高典 委員 最後にしますが、漁業の
漁獲量などは
数値にちゃんとあらわれてくるので、このほうが判断しやすいですよね。
CODにしても
BODにしても、
数値ではかっていったらすぐ出てきます。この
プランクトンが乱高下するのは、それはやむを得ない難しい問題かもしれませんが、それを
研究していい
方向になったのか、いや、今は
プランクトンの
状況が悪い
方向ですとか、それをするのがプロフェッショナルではないのですか、
研究員の
役割ではないのですか。
COD、
BODは
平均値と言っておられますが、難
分解性など、いまだに全然その辺の
原因などがわからないのでしょう。だから、
琵琶湖と
名前についているのだから、
研究所としてやっぱり一般的に各所でわからないところをしっかりと
研究してもらうところに値打ちがあるのではないですか。これならたいそうな
琵琶湖環境科学と
名前をつけずに普通の
研究所でいいのではないのでしょうか。我々
素人とは違うのですから、一番肝心な難しい問題をきちっと
調査してくれるのが
研究員の
役割だと思うので、気張ってやってください。
◎
小松 琵琶湖環境部技監 後ほど御
説明させていただきますが、
国立環境研究所が来
年度から来るということもありますので、国とも力を合わせて、こういう
プランクトンとか
生態系にふさわしい
水質ということをしっかりとこれから
研究してまいりたいと考えております。
◆
中沢啓子 委員 佐野委員もおっしゃっていたとおり、
研究所があって、
衛生環境センターがあったので、
データとしてはかなり長くとっていらっしゃったはずだと思うのです。近年急速に
変化があらわれているということであるならば、以前どうだったのかということも含めて、いろいろな
データを総合的に見ていただいて、ぜひ、そのための
研究所でもあるでしょうから、やっていただきたいと思っています。先ほどの
説明のときも「今日の
琵琶湖」というのを出していただいているという話をお伺いしましたけど、やっぱり目の前に
琵琶湖があるので、気になるけれども、何か
変化だけがあっていったいどうなっているのかということが非常に話題になるので、やはりその辺はできる限りわかりやすく出していただきたいと思いますし、今後、国のいろいろな
研究所もあるでしょうから、
一緒に
支援もしくは共同という形で進めていけるものはぜひもうやっていただきたいと思います。
それと先ほどおっしゃった魚のことなど、本当に中の
生態がどうなっているのかというのもやっぱり目に見えることだと思うので、ぜひわかりやすく、
数字だけではないものがインパクトが結構大きいと思います。ことしの分はこれからまとめてくださるのだと思いますが、その
あたりもこの
データとあわせて、総合的に見たときにどうかというのがわかるような形でやっていただけたらありがたいと思います。
◎
小松 琵琶湖環境部技監 御
指摘のとおり、これからそういったことも含めてやっていきたいと思っております。ことしは見ていただいたように、
水草が昨
年度、一昨
年度に比べまして全然なくなってしまって、
琵琶湖というのは年によって大分変わってくるということがよくわかりましたので、しっかりとこの
あたり、見えないところはどうなっているのかということを、国の
研究機関が来ますので、
一緒に
解明していきたいと考えています。
◆
西村久子 委員 5ページの表の中で、表の一番下、
集水域・暮らしという
部分で、1次
産業、いわゆる
就業者数、
生産額が
目標値に届いてない、悪化しているという結果が出ているのですが、この1次
産業に従事する人が減ること自体、本当に悪いことなのでしょうか。今、新しい時代で新しいやり方があるのですから、もっとそちらを徹底させたほうがよいのではないでしょうか。私は別にこれが減ることが悪いことではないと思いますが、いかがでしょうか。
◎中村
農政水産部技監 委員が御
指摘のとおり、担い手のほうに集中させているという
農業政策の方針もありますので、
農業人口全体が減るということが決して悪いことにはつながらないと思っておりますので、先ほどの
説明でも
集落法人の数がふえているということで、
データはないのですけれども、
説明させていただきました。今
年度作成の
資料については、その辺のことも含めて、少し表現は考えさせていただきたいと考えているところです。
○
山本進一 委員長 よろしいですか。
◆
西村久子 委員 はい。
◆
中村才次郎 委員 きょうの午前中の
説明でもあったのですが、12ページにありますとおり、
平成6年の大
渇水以降、
水草がふえてきたという
説明をよく聞きます。なぜ
平成6年の大
渇水以降、
水草がふえてくるのか、
原因がわかっていたら教えてください。
◎
小松 琵琶湖環境部技監 平成6年にすごい
渇水が起きまして、
渇水が起きますと
水位が低下します。
水草は光で光合成して大きくなるのですが、
水位が低下して水が少なくなると光が底まで届きやすくなりまして、そうすると
水草が大量に光合成してたくさん生えてきたということで、それを
契機にして年々その
水草がふえてきたと我々は考えているところです。
◆
山本正 委員 今の話にちょっと似ているのですが、
平成6年、7年ぐらいに
水位操作が始まって、その件もありますし、それから、ふえた減ったというのはこの中でいろいろ書かれているのですが、きょうの午前中にも
お話がありましたが、冬場の酸素、そして
水温、そしてまた春先の
水温の高さ等の
影響でどうなったのかといった
アプローチはされているのかどうかということが1点あります。それから、
水草がことし、突然、みんなの予測を超えた中でなくなりましたが、その反面、ホテイアオイやヒシや、そして
オオバナミズキンバイが一気に大きくふえてきました。また、
草津ではみんなが心配してしょっちゅう言っていますが、
烏丸半島の名物である
ハスの花が今、全く見られません。それも少なくなってきたとかいう
レベルではなくて、付近を歩いているともう本当にないのです。
新聞記事では亀が食べたとかいう話が出ていましたけれども、あのそばを歩いているとそんな
レベルではなく、何か
琵琶湖で本当に
異変が起こっています。だから
水草がなくなったことだけ聞くと、ああ、ことしはよかったなというような感じで済むのですが、
烏丸半島の
ハスを見て、あわせて考えると、一体この
琵琶湖で何が起こっているのだろうかと思います。そして、この1カ月、2カ月過ぎた中で、
琵琶湖で何が起こっているのだろうということが、きょうの
琵琶湖環境科学研究センターの
説明を聞いていると、非常にゆったり構えておられてるといいますか、学者さんのこういうふうに分類していますといった
お話はありますけれど、今この
異変に対して早急にどういう
研究、
研究というよりは
解明をしていかなければならない、その
解明によってはすぐにでも何らかの
対策をとらなければならないのではないかと思うのですが、その辺についてはどのように考えておられますか。
◎
小松 琵琶湖環境部技監 1つ目の
水位操作の
関係ですが、
平成4年に
水位操作の規則ができ、6月から8月にかけて
マイナス20センチメートル、それ以降は
マイナス30センチメートルということになって、その
影響もあるのかなと思ったのですが、そのときは
水草につきましては
余り影響は出なかったのですけれども、大
渇水でぐっと下がったときに、これ以上下がると
水草がというところが多分あり、その
あたりの関連はまだ検証はできていないのですが、
契機としては
平成6年の大
渇水からと我々は考えております。温度や
気象条件に関しては、光合成については太陽の
日射量がもちろん一番
影響があるのですが、それ以外では、
佐野委員が言われましたように、
植物プランクトンの大発生によって濁りになってしまいます。みずからの体が
日射量を遮断するということで、
プランクトンが発生すると太陽が届きにくくなって、逆に
水草が減るということになってきます。それともう
一つは、
プランクトン自体が
窒素を体から結構吸収する、
水草も
窒素を体から吸収します。そうすると
プランクトンが発生すると、リンは余りとられないのですが、
窒素が
プランクトンにとられて
水草が成長しないということも考えられますので、
プランクトンと
水草はいわば
競合関係になってしまいます。ことしは
赤潮のもとになるウログレナが結構多い
状況で、
窒素とリンの取り合い、そして中にも光が届きにくくなり、そして5月、6月と
梅雨が
梅雨らしい
梅雨で雨が多いと濁りやすいという
気象条件とか、その辺が全部合わせて結局、
水草が減ったという
状況になっているのかなとは考えているところです。
それで
琵琶湖環境科学研究センターもこれから第5期の
中期計画を検討していますが、学者らしいということですけれども、
水草の
状況を我々も昨
年度から
琵琶湖環境科学研究センターや
琵琶湖博物館に対して、こういう
研究をしてくれということをかなり言っておりまして、第5期の
中期計画には、きちっと位置づけられるように今、調整しているところです。そこには先ほど言いましたようにビジネスにつながるような
有効利用につきましても視野に入れながらやってもらいたいと考えているところです。
ハスについても、
気象条件だけではなく、食害、病気、寿命といったもっと根源的な
観点から
調査もやっていきたいと思っていまして、早急にそういったことを
調査にかからせていただきたいと思います。我々も本当に懸念しておりますので、
草津市と
一緒に
原因解明に向けてやっていきたいと思っているところです。
◆
山本正 委員 水位操作については、
水位操作以前ですと
プラスになって水がふえたり、あるいは
プラスマイナスゼロ
あたりだったりした年があったときにはこうであった、だけど、
水位操作が始まって以降、春先から夏季の間、ずっと
マイナス20センチから30センチぐらいがずっとあり、大体干上がらされたくらいのときには、南湖の
状態は
水草がこんな
状況になるといった面での
アプローチであるとか、
水温が春先に非常に高かったから、こんな
影響があったというような
アプローチもこの中に
一つ何か加えていただけると、また違う思考が出てくるのかなというのが見てとれたので、お尋ねしました。
それから
ハスのほうについては、この1カ月、いろいろな時期に行ったり、ここ1週間、2週間は結構頻繁に見て回っていたのですが、全くないという
状況からわずかにでも出てきているわけですね。出てきているのですが、それが一体どういうことが起こって、こんなふうになっているのかというのがもう例年と全く違う
状況ですので、ぜひ
解明のほうを急いでお願いしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
○
山本進一 委員長 よろしいですか。
◆
山本正 委員 はい。
○
山本進一 委員長 きょう、私も見ましたが、
一般県民も含めて我々も
素人ですけれども、極端に変わっているのはやっぱり心配するわけですね。きょうもそういうことで
琵琶湖環境科学研究センターへ
調査に行ったのですけれども、結果、何か心もとなく、これでいいのかなと、
佐野委員もそう思われたみたいですが、第5期の
中期計画の中でそういうところの
研究もしていただいて、ある程度示してもらって、わかるような形をとっていただけたらと思いますので、そのことをよろしくお願いいたします。
◆
中沢啓子 委員 水草の件で、
ブラックバスもそうなのですが、大体どこまでぐらいに抑えたら、抑えられる範囲内であるということを描かれているのですか。何倍になりますよというのは
数字として教えていただけたのですが、
侵略的外来水生生物でも大体1年で何倍になるとかという話があるのですけれど、実際かなりの
予算を投入して今、抑えにかかっておられますよね。何とかゼロにすることはなかなか難しいと思うのですが、できる限り早目にゼロに近づけていかないと、どんどんお金がかかるだけなので、ある程度ここまでの間にこれぐらい抑え込まないといけないとか、そういう指標といったもの、お金に関しての
計画ではなく、
予算があるからこれだけできますというのではなくて、抑えるためにはここまでぐらいに何年間かで抑えなければならないとか、そういったものはお持ちなのですか。
◎安田
自然環境保全課長 今、
琵琶湖でかなり
生育面積をふやしております
オオバナミズキンバイですけれども、これは毎
年度、
予算をとりながら
駆除、それから
駆除したところから
再生しないように監視をするということで
事業をやらせていただいています。ただ、先日、
環境・
農水常任委員会に報告させていただきましたが、昨
年度の
状況はかなりふえているということがありました。
水草が成長するのは夏から秋にかけてですので、今
年度はその成長する前に
年度当初から
駆除事業を実施していまして、まずは大規模に生育してしまったところの
駆除を徹底してやるということと、あとは
駆除したところの見回りをして、そこからさらにまたふえていくということがないようにするということを基本にやっております。
では、どれぐらいの量に抑えればいいのかというのは、もちろんその数、
生育面積が少ないほうがいいとは思っているのですけれども、ゼロにすることはなかなか難しいというような
ふえ方の中、
駆除事業と、それから
巡回監視をする中で、どれぐらいの面積に抑えれば、例えば
オオバナミズキンバイについて管理可能な
状態と言えるのかということを、今まさに
事業を実施しながら適正な規模を見きわめていって、次
年度以降の
事業につなげていくということを考えております。
○
山本進一 委員長 中沢委員、どうですか、よろしいですか。
◆
中沢啓子 委員 どうしても
予算が先になって、もうちょっとやっておいたらコントロールできたのにということがあると思うのですけど、かけるときにはやっぱりしっかりとやっていかないと、いつまでもだらだらやっていると、どんどんふえていくといったことになってしまうので、またしっかりと頑張っていただきたいと思います。
(2)「
琵琶湖保全再生施策に関する
計画」の
素案について
(1)
当局説明 岡田琵琶湖保全再生課長
(2)
質疑、
意見等
◆
佐藤健司 委員 3点お伺いをします。
まず今、
資料4で
素案の御
説明をいただいたのですが、この1ページのところには、滋賀県は、国や
関係地方公共団体が多様な
主体の参加と協力を得て
琵琶湖保全再生施策を総合的かつ効果的に推進するため、本
計画を策定すると書いてあります。中に書いてあることは、誰がどういう
役割でこれを進めるのかという、
主体がなかなかわかりにくい
計画になっているのかなと思いますので、どういう意図でこういうことになっているのでしょうか。全部県がやることであるとも思えませんし、やはり国がやるべきこともあるでしょうし、また、民間の
事業者がやることもあり、
住民がやることもあり、それがまた
複数主体になる
可能性もありますし、その
あたりが非常に読み取りにくい
素案になっているのかなと思いますので、意図を教えてください。
それと2点目、先ほど
水位操作の
議論がありましたけれども、
マザーレイク21
計画でも
施策としてしっかりと
生態系に配慮した
水位操作の検討、調整という文言を入れていただいています。
水位操作の問題というのは、やはり避けては通れないのかなと思っていますけれども、この
素案を見せていただいたら
水位操作については全く書かれていません。さきの
環境審議会の
議論を伺っていると、もうはなから法律に全く書かれていないので、この
計画で
議論するのは難しいと、
環境審議会自体がこの
議論から逃げています。そういう中でやはり
生態系の
保全再生という
観点から、やっぱり
水位操作についてはしっかりと記述するべきだと思いますけれども、その点について見解をお聞かせください。
それと3点目、多様な
主体による
協働ということで、
下流域の
住民とか
企業、大学というのを挙げていただいていますが、拝見しますと
協働の中に
財源確保の
観点が全く入っていません。進める中で確かに国の
支援を求めていくというのは
一つの方策であろうと思いますけれども、やはり県だけではなくて、いろいろな形で
財源確保していかなければいけないという
観点が
施策の中に盛り込まれていなければいけないと思っています。そういった中で例えば今
ふるさと納税を
外来生物の
防除対策とか、わずかですけども充てていただいています。もう少しこういったところをクローズアップして、例えば
ふるさと納税で、
琵琶湖の
保全再生に使うので特に下流の
住民の皆さんの協力をお願いします、あなたたちが飲んでいる水は
琵琶湖の水ですよ、ということも
一つの打ち出し方だと思いますし、今、
企業版の
ふるさと納税が始まりました。これも確かに
地方創生の
プロジェクトが対象だと言われていますけれど、これも
総合戦略をよく読めば、滋賀県の今までの素材、魅力の磨き上げ、そういう文言の中に
自然環境は入っているわけです。そうすると、いつまでも自前でやって大変だ、この法律ができたから国は
支援してくださいというのでなくて、今も
企業からの寄附を受け入れていただいているのですけど、例えばこれも
企業版の
ふるさと納税をしっかりこれで集めていきましょうという
プロジェクトを立ち上げるとか、やっぱり何らかそういう
観点も
計画にちゃんと盛り込まないと、いろいろな共感を集めていく中でも
一つの手法ではないかなと思うのです。そういう
観点がなぜ入っていないのか、その点もお聞かせいただきたいと思います。
◎
岡田 琵琶湖保全再生課長 まず1点目の
主体の
部分です。確かに
委員御
指摘のとおり、
再生のための事項の
部分については、具体的な
主体、誰が何をするかということは書いていません。これについては現在、この
計画をされる
主体、掲げる
施策の
主体について国とも調整をしているところでして、今回の
素案にはそこの記載をしておりません。ただ、今後、類似の
計画も参考にしながら、またこういったさまざまな
取り組みの
主体については、書き方を検討してまいりたいと考えているところです。
それから2点目の
水位操作の
部分については、
委員御
指摘のとおり、さきの審議会でも御意見もいただいているところです。これについては現在、国でも
生態系に配慮した
水位操作は行っていただいているところではありますが、やはり
生態系への
影響がある
部分もありますので、今後どういった表現でそういったことがこの
計画の中で盛り込んでいけるのかということについては、検討してまいりたいと考えているところです。
それから3点目の財源の確保の
部分です。確かに
委員御
指摘のとおり、非常に重要な点でして、国からの
支援以外にもそういった
部分で下流や広く国民から
支援をいただいて、オールジャパンで
琵琶湖を守っていくようなことになればと思いますので、現在、そういった財源の確保については全然記載ができておりませんけれども、これについてもどういった記載ができるのか、今後、調整しながら検討してまいりたいと考えております。
◆
佐藤健司 委員 水位操作の件は
マザーレイク21にしっかり書いてあるので、ここにもやっぱり書いていくべきであろうと思います。国との協議調整はなかなか難しいと思いますけれども、これはやはりぜひとも入れていただかないといけない、この
議論から逃げてはいけないと思いますので、よろしくお願いいたします。
それと
財源確保の点は、
一つの例として
ふるさと納税を挙げました。別にクラウドファンディングでも何でもいいのですが、そういう手法を使って、逆に関心を集めていく、それがひいては滋賀県民だけではなくて、国民全体でそれを協議していく、盛り上げていくということにもつながると思います。ぜひともいろいろな手法で、お金集めだけではなくて、やっぱり盛り上げていく、関心を集めていくための
一つの手法だと思って、御検討いただきたいと思います。
それと
主体が不明確な点は非常に気になりまして、例えば1個1個読んでいくと、本当に何を意図して誰にやらせようとしているのかなと思います。例えば湖上交通の活性化の中で、港湾施設等の耐震化・長寿命化、防災拠点の整備とあります。災害時における輸送の確保等を図るため、港湾施設等の耐震化、防災拠点の整備を推進と書かれていますが、これは今までも今津港について
議論してきましたけども、では、今までは民間の港だから耐震化の
支援はできませんとか高島市と協議しますということでしたが、こういうところにこういうものが書いてあると、どう読み取ったらいいのでしょうか。これを今津港だと想定して読んだとしたら、県は
主体になり得ない中で、民間の
事業者が
主体になるのか、さっぱりわかりません。これは個別の論ですが、ただ、この一文を読んだとしても、これは県なのか、国なのか、民間
事業者なのか、わかりません。何かを意図してここに盛り込んであるのだろうとは思いますが、こういう書きぶりではちょっとわかりにくいのではないかと思いますので、加筆修正はまだこれからだということですけれども、そういうところも念頭に置いていただけたらと思います。要望しておきます。
◆
佐野高典 委員 先ほど
説明があった
マザーレイク21を基本にしながら、こういう
素案をつくってこられたという経緯はわかるのですが、今の
琵琶湖の
生態系、植物や外来
関係の動植物といった
環境面はもう相当大きく変わってきました。まず、その辺を頭に入れながら要望するといった、時代背景を考えためり張りをつけないといけないと思います。具体的な例を挙げますと、例えばいつも話題になる
オオバナミズキンバイについて、津田江湾などでヨシの植栽などを頑張ってやっているけれども、内海のヨシがそこまで育ってもその沖には
オオバナミズキンバイがべったりとヨシを覆っています。ヨシの成長のためには柳が邪魔になるという論法もありましたが、
現状を見たら、もっと外来水生植物に力を入れていくべきだと思います。時代が変わって、カワウなどは割と減ってきているわけです。カワウは減っているけれども、逆に先ほど話が出ていた
ハスの問題で、その一因に亀が球根を食べたという
研究員がおられましたが、それが
原因なら、
琵琶湖にミシシッピアカミミガメといった新しい
外来生物が大量に出てきているということにも着目して訴えていかないといけないでしょう。これはもう大分前につくった、いわゆる十七、八年前の
マザーレイク21を基本にしていて、もうちょっと時代に即応し、現実を見た要求をしていかないことにはちょっと弱いのではないでしょうか。
一方で
佐藤委員が言われるように、この中で水上交通あるいは防災拠点といったことを書くのなら、まずどうしていくのかという滋賀県としての考え方を一定きちっと提示してくれるならいいのですが、これは民間だ、これは公共だなどと言っていますよね。文章にするのはなかなか難しいかもしれませんが、その辺をもうちょっとめり張りをつけて、きちっとその時代を捉えた要望にしてくれないことには、なかなか国のほうも動かないのではないかという気がするのですが、どうなんですか。
◎
岡田 琵琶湖保全再生課長 佐野委員、御
指摘のとおりでして、我々もめり張りの出し方で非常に苦心をしているところです。
計画自体は法律に基づいて策定いたしますので、書くべきことが決められていて、なかなか強弱がつけにくいのですけれども、
資料2でも御
説明させていただきましたとおり、2本柱を今掲げてはおります。今御
指摘の外来水生植物については、喫緊の課題ということで我々としては重点の
一つとして捉えているところです。亀のことについては、まだ十分書き切れていないところはありますけれども、そうした
部分につきましても今後の記載の中で検討してまいりたいと思っているところです。
◆
佐野高典 委員 それと、水源の涵養について、往々にして山林の手入れが行き届かない、山へ入ればシカに荒らされて木が育たない、こういう
状況の中で水源の涵養も大きな問題だと思いますので、その辺もやっぱりきちっと国には強く訴えられるよう、もう少し強く打ち出していただきたいと思います。
◎水田
琵琶湖環境部技監 この
琵琶湖保全再生計画の中で、水源涵養の
部分は大きく取り上げています。基本的にやはり森林の整備とか治山
事業とか、従来からやっている森林の保全という
部分も非常に大事なので、そこの
部分をまずしっかりと
予算を確保できるような要望も国のほうにさせていただかなければならないと思っています。ただ、今までどおりにやるのではなく、滋賀県は
琵琶湖があるので、より水源涵養を高めるための森林整備をどうしていったらいいのかということについて、例えば皆伐をする場合にも大面積の皆伐はやめておくとか、シカに対する保護とか、
琵琶湖の流木といった滋賀県ならではの課題を解決するための新しい森林整備というものを国に提案していかなければなりません。
琵琶湖の水源涵養のための森林整備指針というものをまずはつくって、そういうことによって
琵琶湖の保全のためにも森づくりを進めていくということも今、国に提案をさせていただいております。
琵琶湖総合開発のときは、どちらかというと木を植えて育てるという時代でしたが、今はそれを切って利用できるようになってくるので、資源の循環利用という
観点からも木材の利用、販売ということについてもしっかりと国に要望し、例えば木造公共施設に対する
支援や、地域で木材が回る仕組みづくりといったことについてもしっかり取り組んでいきたいと思っております。まだ具体的な
施策は考えている途中ですけれども、今、既に国ともやりとりもさせていただいておりまして、具体的な提案をこれからしていきたいと思っております。
◆
中沢啓子 委員 今回、法律ができて国の
支援もあるという形で、どこに
支援がつくのかというのが私にはなかなかちょっとわかりにくいのですが、その辺はどのような感じで受けとめたらいいのでしょうか。今まで県がやっていたこと、それから拡大していかないといけないこと、全く新しいモデルもしくは複合的に何かをするということ、というのがパターンとしては考えられるのかなと思うのですが、今回、法律ができて、国の
役割として
支援をしていくというときには、国はどういうところに
支援を考えておられるのですかね。それは何かで示されているのですか。
◎
岡田 琵琶湖保全再生課長 具体的に何か示されたものというのはございません。我々としましては、
一つは例えば
水草や
オオバナミズキンバイといった、今、県で十分取り組めていない
部分について、
オオバナミズキンバイについては一部
支援もいただいていますが、まだまだ財源も足りないので、そういった
部分について
支援をいただきたいということを国にも要望はしております。また、この法律では
琵琶湖での
取り組みが他の湖沼の先駆けとなるということも書かれておりますので、モデルとなるような
取り組みにつきましても
支援をいただきたいとも思っておりまして、例えば新たな
水質管理手法の検討などの
調査研究につきましても、国に
調査費について要望もしているところでして、そうした
部分で国の
支援が得られればと思っているところです。
◆
中沢啓子 委員 国民的資産と位置づけられたということなので、県民や国民の皆さんに対して、協力や理解をしていただけるようなわかりやすい話というのも必要なのではないかと思います。あわせて国の方々に対してもなるほどとわかっていただけるよう、特に今おっしゃったような新しいモデルについて、今回法律ができたからこれができた、もしくはこうやって頑張っていたし今後も頑張りますが、この
部分に関しては今回の法律ができたのでこういう
取り組みが進められるといったものを訴えていくことは必要だと思うのです。おっしゃったとおり、法律に書かれているのでそんなに強弱をつけられないということですけど、やっぱりお願いをしに行くときには、法律ができたので、これが先進的な例としてできますという形の打ち出し方が必要なのかなと思います。それは国に対してだけではなく、国民に対しても私たち県民に対してもということにつながるのではないかなと思うので、その辺もちょっと意識していただければと思ったので、
お話しさせていただきました。
それと、きょうも南湖を見せていただいて、確かに南湖は非常に課題が多いと思います。ただ、いろいろな意味で北湖、南湖、やっぱり全体を見て考えていくことも当然必要だと思いますし、山も含めてという先ほどの
佐野委員の
お話も含めてのことですが。
あと
水草をきょう見せていただいたので、どうしてもその話になりますが、やっぱり拡大をどう防ぐかということも非常に大事な視点だと思うのです。今、大きくなったところをいかに抑えていくかということが多分、一時的なことでできることだと思いますが、ただ、ちょっとずつふえたのがほっておいたらいつの間にか大きくなりました、もしくは今までなかったところにどんどん飛び火していきますっていうことになると、なかなか手が出しにくくなるので、当然抑え込みに行くということも含めてしていくべきかなと思います。
それと、もう一度さっきの話に戻るのですが、新たなことというのをもしも念頭に置いて少しこういうことも、ということがあるならば、ワンフレーズでもこの
計画の中に書き込んでいっていただくような形でぜひお願いしたいなと思います。
◆清水鉄次
委員 これは
平成29
年度から4年間という
計画ですが、国が財源をいろいろな形で協力していただけるのか、またどういう形になるのかが不透明なのですね。やはり途中の段階でこれはどういった成果が上がっているかということは、十分わかりやすくやってほしいと思うのです。先ほども
佐藤委員から言われたように、県だけがやるのではなくて、市町の皆さんの御協力とか県民の皆様の御協力とか、そして京都、大阪等、広域的な方の御協力という理解も必要ではないかと思っています。
そういう意味で例えば4ページの④のイの漂着ごみ等の処理についてというところですね。
平成25年9月に台風18号で災害が起こりましたが、地元のことで申し訳ありませんが、私どものごみが彦根や長浜に相当分漂着したということは聞いておりまして、それに対して地元自治体に御協力いただいたとお聞きしていますが、災害に対していろいろなことが起こると思うのです。それに対するそれぞれ県内自治体の皆様の協力
関係ということも十分必要だと考えますし、また、びわ湖の日には県民の皆さんにも御協力いただいています。必ずたくさんのごみが漂着していますので、そういったことに対する協力というのをさらにしていただける雰囲気、そういったこともやっぱりこの法律を通じて盛り上げていくと、啓発していくということも大変大事だと思います。その点も十分考えて
計画をつくっていただきたいということです。その点はどうでしょうか。
◎
岡田 琵琶湖保全再生課長 委員御
指摘のとおり、この法律ができて、これから県が
計画をつくっていくわけですけれども、これを
契機に改めて
琵琶湖の価値やその大切さ、課題について県民の方々により知っていただくということが大事だと思っておりましたので、今後、広報啓発にも努めてまいりたいと思っております。それも単に県民だけではなく、先ほど来出ております下流の方々や他の国民の方々にも、
琵琶湖の価値についてもわかっていただくように、発信にも力を入れてまいりたいと思っております。
○
山本進一 委員長 前回の
委員会で、範囲が広いので分野別に
調査を実施してはどうかといった意見がありました。より
議論を深めるために次回から分野別にやるというのも
一つの方法ですので、そういう
方向がいいのであれば、そのようにさせていただこうかと思っていますが、いかがでしょうか。
◆清水鉄次
委員 その件は私が発表させていただいたのですが、きょうも
水草という
一つのテーマを持って
調査研究して、それに絞っていただくと非常にわかりやすく
状況も把握できましたし、やはり上流から下流ということで、山、森林といったところからも
関係が深いので、そこを項目を少し狭めて
調査研究をさせていただければありがたいなと思いますね。
○
山本進一 委員長 では、また後の構成については、後の協議会のほうで日程調整等を含めて考えたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
休憩宣告 14時47分
再開宣告 14時48分
2
国立環境研究所の一部機能移転について
(1)
当局説明 三橋
環境政策課長
(2)
質疑、
意見等
◆
佐藤健司 委員 ちょっと3点お伺いします。
まず1点目、移転対象分野ということで共同
研究の実施分野を調整いただいていますが、本当に成果が上げられる運営ができるのかどうか非常に危惧しています。こうやって一応の分野を絞っていただいているのですけれども、共同
研究といってもいろいろな形がありますよね。きょうの
琵琶湖環境科学研究センターの
水草対策なんかでもそうですけれど、あくまで県庁の下請でこれをやっていますとか県立大学の技術開発の基礎
研究の
部分になっていますとか。これはどっちが音頭をとるのかというのは非常に大きな問題になろうかと思います。そこをどうお考えなのでしょうか。共同
研究の分野を挙げていただいていますが、
琵琶湖環境科学研究センターの
研究を
国立環境研究所が
支援する形なのか、逆に
国立環境研究所がこれをやって
琵琶湖環境科学研究センターは今までの
データを出すといったサポートに回るのか、それぞれの分野によって違うかもしれませんけど、イメージができないのですね。同じ建屋の中に
国立環境研究所の分室をつくって共同
研究しますと言っても、人的なネットワークがないところを無理やりくっつけるわけですから。どのように成果を上げようとされているのか、
資料の2枚目の大それた話ではなく、まず、ちゃんと共同
研究ができるのかどうか、そのめどを教えてください。
それと、
琵琶湖環境科学研究センターは政策課題の
研究にシフトしていますが、
国立環境研究所はそうでなくて自分たちの思いを持って
主体的に取り組んでいらっしゃるので、求めるものが違うわけですよね。それが本当にうまくいくのか、県がこういう
研究してくださいということを
国立環境研究所がちゃんと受けてくれるのでしょうか。私たちは独立した組織、分室ですから
関係ありません、といったことにならないのか、その
あたりをどのように今詰めておられるのでしょうか。
それに伴って共同
研究の費用負担について、滋賀県が呼んだのだからおたくが出しなさいということにならないのか、これからこれをずっと運営していこうとしたときに負担ばっかりで成果が上がらないということになったら、何のために呼んできたのかわかりませんので、教えてください。
◎三橋
環境政策課長 まず1点目の
琵琶湖環境科学研究センターが手伝うのか、それとも主導するのかということですけれども、私どもとしては主導するということで考えております。今回
国立環境研究所に来ていただくということは、非常に大きなインパクトがあると思っておりまして、
一つは窓口ができるということですし、もう
一つは共同
研究をしたり、あるいは知見がいただけるということは大きいと思っております。ただ、こちらまでお越しいただきまして
研究するのですが、やはりまずは地域の創生につながっていくということですので、
琵琶湖で現在起きているさまざまな課題解決につなげていくために、滋賀県がリードしていくということが必要ではないかと考えております。
それから人的ネットワークのこともおっしゃっていただきましたけれども、
国立環境研究所とはこの間に何度かやりとりをしておりますし、これまでも
研究の中でもやりとりをしており、人的ネットワークが全くないということはありませんので、こういったところも現在深めながら取り組んでいるところです。
それから2点目ですが、おっしゃっていただきましたように、
琵琶湖環境科学研究センターは政策課題をテーマに仕事をしているところで、行政の課題に沿った
研究をしています。一方で
国立環境研究所は
国立環境研究所なりのミッションを持って仕事をしておられるということですので、この
あたりのすり合わせをどうするのかという御質問だと思います。これにつきましても現在どういったことを進めていくかということをまさに詰めているところでして、今後、しっかりと詰めてまいりたいと考えております。
最後に費用負担についてですけれども、共同
研究ということですので、持ち寄りでやるというのが原則かと思っております。一方で、今回は国の呼びかけによりまして、県が手を挙げて
地方創生のために
国立環境研究所に来ていただくようにしたということですので、
地方創生につながるという
観点におきましては、県で共同
研究をする分につきましては一定の負担が必要かと考えております。
◆
佐藤健司 委員 琵琶湖環境科学研究センターが主導と考えていただいているのは大変ありがたいなと思います。共同
研究はやってみないとわからない
部分もありますが、費用負担については、移転対象分野の4項目を大々的にやろうとしたら、今まで
琵琶湖環境科学研究センターに対してだんだん財政的な
支援を削ってきた経緯がある中で、
国立環境研究所が来て共同
研究するから大盤振る舞いするというわけには多分いかないと思うのです。これは二、三年のレンタル移籍ではないので、本当にそれを考えて詰めておかないといけないと思います。国からとってくるのであればまた別ですが、呼んだはいいけど、今までセンターにお金を出してないのに、
国立環境研究所が来て共同
研究するとなったら手のひらを返したようにお金を出すとなるのでしょうか。京都の文化庁についても京都がどれだけお金を出さないといけないのかといった話になってきましたよね。その
あたりの見通しというか、実際に今どういうやりとりをされているのか、費用負担について再度お伺いしたいと思います。
◎三橋
環境政策課長 現在、今回の
地方創生交付金の申請ということでやりとりをしている最中ですけれども、まず
平成28
年度から準備をするということで、来
年度の当初に向けての準備の費用負担についての打ち合わせをしているところです。後
年度の
研究の内容につきましては、もう少しお時間をいただきまして詰めてまいりたいというのが
現状です。
◆清水鉄次
委員 国の
研究所の移転をということで、関西でいうと京都とか徳島、和歌山とか、それぞれが誘致を検討されて、それぞれ盛り上がっているような気がするのですが、やはりこういう機会ですので、そういう移転に関しては積極的なことはやはりしていただきたいなと思います。ただ、これからだんだんと詰めをしていく中で、滋賀県にとって大きなメリットがあるということを大前提に進めながら移転をするということで、ぜひ慎重にやっていただきたいと、それは要望だけしておきます。
◎三橋
環境政策課長 これから詰めてまいりますし、先ほども申し上げましたけれども、今回の移転は、2つの大きなこと、大きな目的があると考えております。
一つは行政
施策に生かせるように国の知見を借りながら一生懸命やっていきたいと思っております。
もう1点は、できるだけ
産業の活性化につながるように現在、商工観光労働部とも話をしながら詰めておりますので、努力をしてまいりたいと考えております。
◎村上
琵琶湖環境部長 一言だけ補足させていただきます。先ほど
佐藤委員からネットワークのない中で、見知らぬ人が同じ場所にいたから何ができるのかという御懸念をいただきました。私も正直言ってそういう懸念は持っていたのですが、過去の実績でも
国立環境研究所とのつながりがありましたし、さらにこれを
契機に非常に足しげく、お互いに顔を寄せて
議論し合ったおかげで随分信頼
関係はできてきているのかなと思います。逆にお互いによりよいものにしていこうということで、どこまでお金や労力をかけて何ができるのかということを前向きに
議論しているところです。
委員お話のように、だからといって無尽蔵に県にも財源があるわけではありませんが、担当部局の気持ちとしては、財源も国からせっかく
地方創生の交付金というツールもいただいているので、これも活用しながら、これを
契機にやっぱりいい成果が得られるような内容を詰めていきたいと思っております。私が申し上げたかったのは、先方と前向きに話し合っているという
状況であることを御理解いただければということです。
◆
佐藤健司 委員 それはこれから協議してもらったらいいと思いますが、私らはまず今の
琵琶湖環境科学研究センターの
評価として、寄せ集めで違う機能のものがくっつけてあって、中でぎくしゃくしてうまくいっていない
部分を見てきたがゆえに、そういうことを申し上げているということを御理解いただきたいと思います。それにまたこういういろいろなものがつけ加わるとどうなのかと、今までの過去の経緯を踏まえて申し上げていますので、よろしくお願いします。
○
山本進一 委員長 佐藤委員の意見を聞いていただきまして、よりよいものにしていただきたいと思います。
閉会宣告 15時08分
県政記者傍聴:京都
一般傍聴 :1人...