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  1. 千葉県議会 2018-07-02
    平成30年_県土整備常任委員会(第1号) 本文 2018.07.02


    取得元: 千葉県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-06-06
    7 議事の経過概要        ─────────────────────────────        開  会        午前10時0分開会 ◯委員長小路正和君) ただいまから県土整備常任委員会を開会いたします。  会議に先立ち申し上げます。  鈴木委員、西田委員には、本日、おくれる旨の届け出がありましたので、御了承願います。  朝日新聞千葉総局ほか16者から、本常任委員会取材のため録音したい旨の願い出があり、千葉県議会委員会傍聴規程第8条の規定により許可いたしましたので、御了承願います。  また、委員会風景を記録するため、事務局の広報を担当する職員による撮影を許可しましたので、御了承願います。撮影が終了するまで、しばらくお待ちください。お願いします。     (写真撮影) ◯委員長小路正和君) それでは、再開します。        ─────────────────────────────        会議録署名委員の指名 ◯委員長小路正和君) 初めに、千葉県議会委員会条例第24条第1項の規定により、会議録署名委員に森委員、岩井委員を指名いたします。        ─────────────────────────────        付託案件 ◯委員長小路正和君) 本委員会に付託されました案件は、議案4件、請願1件であります。よろしく御審議願います。
           ─────────────────────────────        人事紹介 ◯委員長小路正和君) なお、審査に先立ち、4月1日付で執行部及び事務局職員の人事異動がありましたので、人事の紹介を行います。  初めに、私より異動のあった事務局の担当書記を紹介します。  福島書記。  高山書記。  井下書記。  次に、併任書記を紹介します。  豊田併任書記。  次に、県土整備部の人事異動について、県土整備部長から紹介願います。  野田県土整備部長。     (野田県土整備部長から、災害・建設業担当部長神作秀雄次長舘野昭彦次長渡邉浩     太郎、次長小湊宏明県土整備政策課長高梨みちえ技術管理課長北岡聡、建設・不動     産業課長山下裕用地課長山口幸宏道路計画課長菰田直典道路環境課長村椙紀雄、     河川整備課長元吉博保、河川環境課長山口浩港湾課長中村義光営繕課長川上勉、施     設改修課長宝田晃都市計画課長小川剛志市街地整備課長山口浩建築指導課長喜地     良男を委員に紹介) ◯委員長小路正和君) ありがとうございました。        ─────────────────────────────        議案の概要説明並びに諸般の報告 ◯委員長小路正和君) 初めに、議案の審査を行います。  県土整備部長に議案の概要説明並びに諸般の報告を求めます。  なお、諸般の報告に対する質疑は付託案件の審査終了後に行いますので、御了承願います。  野田県土整備部長◯説明者野田県土整備部長) 本日御審議をいただく議案は、その他の4議案でございます。  初めに、議案第14号から議案第16号の契約の変更についてでございます。  この3議案は、労務単価の特例措置による契約変更でございまして、平成30年2月定例県議会において議決を経た江戸川第一終末処理場の整備に係る工事請負契約について、平成30年3月からの新労務単価の早期適用を求める国からの通知を受け、契約額を増額しようとするものでございます。  次に、議案第19号の三郷流山橋有料道路事業の実施についてでございます。  三郷流山橋有料道路事業を実施することについて、埼玉県道路公社から知事宛て同意の申請があったので、同意に当たり、道路整備特別措置法第16条第2項の規定により議会の議決に付するものでございます。  続きまして、諸般の報告として3件申し上げます。  初めに、コンプライアンスの徹底について御報告いたします。  先月15日に報道発表いたしましたが、安房土木事務所において、発注予定工事指名業者選定後に指名を受けなかった業者から指名してほしい旨の要望を受け、当該業者を指名業者に加えるために、本来、中止すべきでない入札を中止し、工事内容を変更しようとしたことが判明いたしました。このような行為は入札制度への信頼を揺るがしかねない極めて不適切な行為であり、大変申しわけなく、深くおわび申し上げます。また、このほかにも今年度に入り、ファックスの誤送信や積算誤りなどの事務ミスによる入札の中止等が続いていることから、改めて適切な事務処理の徹底を図ってまいります。  次に、東京外かく環状道路について御報告いたします。  先月2日に東京外かく環状道路三郷南インターチェンジから高谷ジャンクションまでの15.5キロメートルが開通いたしました。国土交通省が発表した開通1週間後の交通状況によりますと、高谷ジャンクションから三郷ジャンクションまで、これまで43分を要していたものが15分となるなど、所要時間が大幅に短縮しており、物流の活性化や広域的な観光交流がさらに促進されるものと期待しております。また、側道部分となります国道298号が開通し、市川─松戸間が初めて4車線道路で接続され、並行する県道の市川松戸線、市川柏線、松戸原木線の交通量が約2割から3割減少するなど、地域の交通状況が改善しております。今後とも、圏央道や北千葉道路などの広域的な幹線道路の整備促進に努めてまいります。  次に、千葉県道路整備プログラムについて御報告いたします。  県内の高規格幹線道路等の整備は着実に進められており、特に圏央道の大栄─横芝間については、用地取得等が順調な場合の供用目標が2024年度と発表されました。こうした圏央道などの整備効果を広く県内各地へ波及させるためには、アクセス道路等の整備を進める必要がございます。そこで、重点的かつ計画的に道路整備を進めるため、先月新たに千葉県道路整備プログラムを策定いたしました。銚子連絡道路長生グリーンラインなどの圏央道に接続する道路や成田空港などへアクセスする道路、県境を連絡する道路などの整備を本プログラムに沿って強力に推進してまいります。また、道路整備に必要となる予算の確保を国等へ働きかける際にも、本プログラムを積極的に活用してまいります。  以上が提案いたしました議案の概要説明と諸般の報告でございます。議案の詳細につきましては担当課長から説明いたしますので、よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。        ─────────────────────────────        議案第14号ないし議案第16号関係 ◯委員長小路正和君) それでは、初めに議案第14号、議案第15号、議案第16号契約の変更についての3議案については関連する議案ですので、一括議題といたします。  当局に説明を求めます。  高橋下水道課長◯説明者高橋下水道課長) 下水道課長の高橋でございます。  議案第14号、第15号及び第16号の契約変更につきまして、一括して説明いたします。お手元の常任委員会資料1ページから3ページをごらんください。  本3議案は、平成30年2月定例県議会の議決を得て契約した江戸川第一終末処理場の整備に係る3件の工事につきまして、公共工事設計労務単価の運用に係る特例措置に基づき、契約額を増額するものであり、変更契約の締結に当たり、千葉県県有財産及び議会の議決に付すべき契約に関する条例第2条の規定により議会の議決を得ようとするものでございます。  それでは、おのおのの議案について具体的な内容を説明いたします。前方にあります図面もあわせてごらんください。  江戸川第一終末処理場は、市川市の南部、江戸川右岸の河口部、市川市本行徳地先に建設しております。汚水は終末処理場水処理施設で浄化されます。浄化に伴い発生した汚泥は汚泥処理施設で濃縮や脱水により水分を減らした後に焼却処分されます。  初めに、議案第14号江戸川第一終末処理場汚泥処理施設建築工事ですが、汚泥の濃縮や脱水を行う汚泥処理施設の上屋部分を建築するもので、水色の箇所、鉄筋コンクリート造4階建て、延べ面積4,760平方メートルの汚泥処理棟と、緑色の箇所、延べ面積24平方メートルの汚泥濃縮タンクの階段室を建築いたします。変更契約の内容は、当初の契約金額6億8,040万円から215万280円、約0.3%増額し、6億8,255万280円に変更するものでございます。  次に、議案第15号江戸川第一終末処理場汚泥脱水機機械設備工事ですが、汚泥処理施設のうち、後に続く焼却を効率よく行うために濃縮した汚泥を脱水して水分を減らす汚泥脱水機などを設置するもので、主な機器は汚泥脱水機のほか、スクリューコンベア外部搬出ホッパでございます。変更契約の内容は、当初の契約金額8億1,864万円から149万1,480円、約0.2%増額し、8億2,013万1,480円に変更するものでございます。  最後に、議案第16号江戸川第一終末処理場汚泥処理電気設備工事ですが、先ほど御説明いたしました汚泥脱水機など汚泥処理棟に設置される機器に電気を供給するための高圧受変電設備、機器を操作するための運転操作設備及び流量や濃度などの計測を行うための計装設備を設置するもので、主な機器は高圧受変電設備である受電盤や変圧器盤、運転操作設備であるコントロールセンター現場操作盤、計装設備である流量計や濃度計でございます。変更契約の内容は、当初の契約金額6億6,096万円から219万4,560円、約0.3%増額し、6億6,315万4,560円に変更するものでございます。  説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。 ◯委員長小路正和君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。  岡田委員◯岡田幸子委員 今の御説明で、毎年毎年出てきているわけなんですけれども、労務単価の引き上げに伴って契約変更するという御説明でした。これは今、建設労働者などが大変不足していると、そして若い人たちがなかなか集まらないっていうことで、それを改善しようということで、建設労働者などの賃金を上げていこうという、毎年労務単価の引き上げを行うという、国交省が定めているものですよね。ですから、その事業に携わる全ての業種の全ての労働者の賃金を引き上げるというために使われるという趣旨だと思いますけれども、そういったことで私は確認してるんですけど、それでいいかどうか、まずお答えください。 ◯委員長小路正和君) 高橋下水道課長◯説明者高橋下水道課長) 下水道課でございます。  国交省の通達によりますと、本特例措置の目的でございますが、新労務単価の速やかな活用により、適切な賃金水準の確保を促し、技能労働者の処遇改善を図るということを目的にしているということでございます。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 同じだと確認をしたと思います。昨年も、一昨年も同じように労務単価の引き上げということに伴う契約金額の引き上げの議案が出てまいりました。それで、国は下請の契約約款の中で、下請業者が元請業者に対して契約変更の申請ができるということを言っております。やっぱりそういうふうに下請の方から契約変更してくださいっていうことで、元請さんが県から引き上げがあったわけだから、その分をちゃんと下請、2次下請、3次下請とずっとあると思うんですけども、そこまで皆さん方がしっかりと引き上げされるというようなことになるためには、やっぱり下請さんから元請さんに引き上げの要請というのがあれば引き上げができるということになると思うんですけれども、一昨年、または昨年、こういった変更があったわけなんですけど、それについての下請からの変更っていう申請はあったのかどうか、その辺教えてください。 ◯委員長小路正和君) 高橋下水道課長◯説明者高橋下水道課長) 下水道課でございます。  下請代金額の変更の有無につきましては、千葉県建設工事適正化指導要綱に基づく下請契約の変更届により把握してるところでございますが、申し入れの有無については把握しておりません。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 一昨年は何件あって、去年、おととしの議案を引っ張り返せばいいんですけれども、そこまで私もできないので、一昨年は何件この契約変更があったのか、昨年は何件だったのか。それについては、今のお答えだと全く把握してない。下請さんからの契約変更の申請っていうのは全く把握してないっていうことでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 高橋下水道課長◯説明者高橋下水道課長) 下水道課でございます。  平成28年度、29年度に議会にお諮りしました特例措置の件数でございますが、平成28年度が3件、平成29年度が2件の5件でございます。この5件につきまして、下請契約の変更届は1件も出ておりません。  なお、1件につきましては、まだ機器を工場製作中でございますので、下請契約自体が締結されてないという状況でございます。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 私が捉えている、私も3年前からなんですけれども、全部で5件あって1件は下請契約してないということで、4件が下請契約している会社ですよね。そのところが1つも下請さんからの変更申請はなかったということになるわけですね。そうすると、やっぱり2次下請、3次下請、どこまであるかわからないんですけれども、どこまでこの労務単価の引き上げっていうことが実現できているのかどうかっていうのは、千葉県としては捉えられていないというふうに理解してよろしいんでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 山下建設不動産業課長◯説明者山下建設不動産業課長) 建設・不動産業課でございます。  公共工事設計労務単価ですけども、これは公共工事に従事した建設労働者に対する賃金の実態調査に基づき、それで決定されたものでございますので、既に実態が、要するに反映されたものということで上がってる賃金ということで、それを適用しようとしているものだというふうに考えてございます。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 契約をするときに、もうさらに労務単価を上げた段階で契約してますよっていう御説明だったかなと思うんですけれども、それは調べた結果なんですか。その根拠というか、そういうふうになっている、下請さん、孫請さんまでにちゃんと労務単価にふさわしい賃金が払われているということが、そうではないかというようなお答えだったような気がするんですけれども、その根拠というか、それはどうなんでしょう。そう思う根拠。
    ◯委員長小路正和君) 山下建設不動産業課長◯説明者山下建設不動産業課長) 国において毎年建設許可業者分も含めまして下請取引や公共事業の労務費についての実態調査を一括して行っておりまして、県でこの調査結果の提供を受けているところでございますが、この国が実施する実態調査の中には、下請取引等実態調査というのがございまして、国が無作為に選んだ建設許可業者──平成29年度は約1万4,000社ほどございます。また、そのうち千葉県は421社ございますが──に対して調査票を配布して回答を求めております。  それから、公共事業労務費調査というのも国として行ってまして、これは公共事業の予定価格の積算を適正に行うため、毎年10月、国、都道府県、政令市等が発注する公共工事に従事する建設労働者──これは平成29年度は約16万人でございますけれども──の賃金の支払いの実態を調査しているものでございますので、これが根拠になるものと考えてございます。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 今おっしゃられたのは国がやってることですよね。千葉県がそれをどこまで把握してるのかっていうのはわかりますか。どこの業者で、どこまで設計労務単価が適正になってるかどうかっていうのはわかるんですか。 ◯委員長小路正和君) 山下建設不動産業課長◯説明者山下建設不動産業課長) まず、県としては、独自の調査というものは行っておりません。といいますのは、実態調査を県として行うとなりますと、調査対象者のさらなる負担ということになりますので、そういった調査というものは行わず、国が調査していただいている結果を通じて実態を把握してまいりたいというふうに考えているところでございます。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 毎年同じような論議をしてるわけなんですけども、やはり下請さんにどこまで行っているのか、一人一人調べるっていうのはできていないわけですよね。ですから、やっぱり下請さんから設計金額を上げてほしいということも来ていないということにもなっているわけですから、やっぱりきちんと調べられる、税金を使って、これはそんなにたくさんな金額ではないんですけども、149万円とか219万円とか、そういう金額ではありますけれども、税金を使ってそうやって賃金を引き上げようということになるわけですから、きちんとそれが下の下まで、どんな職種の方々までも行き渡るような、そんな仕組みをつくっていく必要があると思うんですけど、国のそういった調査だけでいいというふうなお考えでしょうか。少しでもわかるような仕組みをつくっていこうというお考えっていうのはどうなんでしょう。 ◯委員長小路正和君) 山下建設不動産業課長◯説明者山下建設不動産業課長) 労務単価でございますけれども、これは公共工事費の積算に用いるものでございまして、下請における労務単価や雇用契約における労働者への実際の支払い賃金、これまでを拘束するものではないとされております。また、建設労働者の賃金につきましては、労働基準法に基づきまして、労働者と使用者の間で自主的に決定されるものと認識しておりますので、こちらを細かく調べて千葉県の場合どうかというところまではあえて行っていないところでございます。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 やっぱりこれ毎年毎年、国交省が出してきている労務単価を引き上げなければならないということになっていて、それによってこれを変更手続をしてるわけですよね。ですから、税金を使って、そして、やっぱり建設労働者の方々がちゃんと若い人たちも雇用できるような、そんな状況をつくっていこうということでやってるわけなので、この税金がどう使われているのかっていうのは、もっとしっかり調べるっていうことが本当に必要だということを毎回お話をさせていただいているところなんですけれども、これはぜひ、少しでも少しでも、国にお任せすればいいみたいなお話なんですけども、やっぱり県としても、ちょっとずつでもわかるような仕組みっていうのをつくっていくべきだということを重ねて申し上げたいと思います。  以上です。 ◯委員長小路正和君) ほかにありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長小路正和君) 以上で質疑を終結いたします。  これより討論及び採決を行います。  討論及び採決は分割して行います。  初めに、議案第14号の討論を行います。討論はありませんか。  岡田委員◯岡田幸子委員 やっぱり下の方々まで本当に労務単価、きちんとした金額で支払われているのかどうかっていうことを調べられるような公契約条例というんでしょうかね、そういうのがどうしても必要だということを申し上げます。  そして、議案の契約の変更については、労務単価の引き上げに伴う契約の変更っていうことについては賛成なんですけれども、下水道事業については、毎回これも申し上げておりますが、多大な見積もりのもとで行われておりまして、私たちは縮小など改善を求めておりますが、これもその見積もりの中で行われているということですので、本議案には反対をさせていただきます。 ◯委員長小路正和君) 反対ね。     (岡田幸子委員、「はい」と呼ぶ) ◯委員長小路正和君) その他討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長小路正和君) 以上で討論を終結します。  これより採決を行います。  議案第14号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手◯委員長小路正和君) 挙手多数。よって、議案第14号は可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第15号の討論を行います。討論はありませんか。  岡田委員◯岡田幸子委員 議案第14号と同じ理由で反対をいたします。 ◯委員長小路正和君) その他討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長小路正和君) 以上で討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第15号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手◯委員長小路正和君) 挙手多数。よって、議案第15号は可決すべきものと決定いたしました。  次に、議案第16号の討論を行います。討論はありませんか。  岡田委員◯岡田幸子委員 議案第14号、第15号と同じ理由で反対をいたします。 ◯委員長小路正和君) その他ありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長小路正和君) 以上で討論を終結します。  これより採決を行います。  議案第16号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手◯委員長小路正和君) 挙手多数。よって、議案第16号は可決すべきものと決定いたしました。        ─────────────────────────────        議案第19号関係 ◯委員長小路正和君) 次に、議案第19号三郷流山橋有料道路事業の実施についてを議題といたします。  当局に説明を求めます。  菰田道路計画課長◯説明者菰田道路計画課長) 道路計画課長の菰田です。  それでは、議案第19号三郷流山橋有料道路事業の実施について御説明いたします。  まず、図面をごらんください。(仮称)三郷流山橋は、市街化の著しい東葛飾地域と埼玉県東部を結び、流山橋に集中している交通を分散させる重要な橋梁であり、千葉県と埼玉県が共同で事業を進めております。  委員会資料の4ページ及び議案書の54ページをごらんください。このたび、(仮称)三郷流山橋において、有料道路事業を導入し、整備効果を早期に発現するため、埼玉県道路公社が行う三郷流山橋有料道路事業について、同公社が道路整備特別措置法第10条第1項に基づく国土交通省関東地方整備局長の許可を受けるに当たり、同法第16条第1項により、道路管理者である当県の同意が必要であるため、同法第16条第2項の規定により、議会の議決を得ようとするものでございます。  事業名は、三郷流山橋有料道路事業でございます。事業の概要としましては、路線名は主要地方道越谷流山線、工事の区間は埼玉県三郷市前間から千葉県流山市三輪野山まででございます。延長は2.0キロメートルでございます。事業費は84億円でございます。事業期間は、平成30年度から平成34年度まででございます。また、通行料金につきましては、普通車の場合150円とし、料金の徴収期間は供用の開始の日から30年間を予定しております。  なお、埼玉県においても同様の議案が提出されております。  以上で説明を終わらせていただきます。御審議くださいますよう、よろしくお願いいたします。 ◯委員長小路正和君) これより質疑を行います。質疑はありませんか。  岡田委員◯岡田幸子委員 よろしくお願いします。これは有料道路化するということで、もともとはこれは有料道路ということではなかったわけですね。それを今回、有料道路化するので議案に出てきたというふうに私は捉えているわけなんですけども、以前は埼玉県と、それから千葉県で橋をつくるという計画だったと思うんですけど、有料道路化するということによって、橋の構造が変わるのか、負担がどうなるのか、現計画の予算などとどのように違ってくるのか、現計画との違いというのを教えてください。 ◯委員長小路正和君) 菰田道路計画課長
    ◯説明者菰田道路計画課長) まず、道路構造についてでございますが、有料道路事業とした場合、道路、橋梁などの構造は変わることはございません。ただし、通行料金を徴収するということでございますので、料金所や管理事務所などの附帯施設を別に設置することにはなります。  それから、有料道路事業にした場合、国や県の負担の違いということでございますけれども、今回、普通の、いわゆる今までの一般道路事業につきましては、国費、あるいは地方費によって実施されるのに対しまして、今回、有料道路事業は、主に借入金によって資金を調達し、供用開始後の料金収入によって償還を行うわけでございます。したがいまして、今回の(仮称)三郷流山橋におきましては、一般の、いわゆる今までの道路事業と、これから行う有料道路事業の両方であわせて実施する予定でございます。  そういったことから、この有料道路事業分につきましては、先ほど申しましたように国の貸付金や県の出資金、あるいは民間の借入金によって資金を調達します。そういったことから、そういった資金については供用開始後、30年間で償還を行うことから、最終的にはこの分については国や県の負担はございません。  以上でございます。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 今まで埼玉県と千葉県で橋をつくるということに関しての金額が教えていただけなかったんですけども、その辺はどうですか。 ◯委員長小路正和君) 菰田道路計画課長◯説明者菰田道路計画課長) 今回、全体事業費として、この橋をつくるに当たりまして、一般事業と有料道路事業合わせまして170億円を予定をしております。そのうち今回、有料道路事業については84億円でございまして、残りの一般道路事業については86億円でございます。そういった内訳で事業を進めていく予定でございます。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 そうなりますと、84億円は30年間かけて通行する人が払っていくと。そして、そのほかの86億円については千葉県と埼玉県で負担をするというふうに捉えてよろしいんですか。 ◯委員長小路正和君) 菰田道路計画課長◯説明者菰田道路計画課長) そのとおりでございます。国の負担もございますけれども、国、県の負担で実施してまいることになります。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 約半分ですよね。半分を通行する利用者が負担をするということになるわけですよね。そうすると、通行する人たちが負担が大変だなっていう思いがあります。今まで江戸川を渡る橋で有料化されている橋っていうのは、ほかにはあるんでしょうか、千葉県で。 ◯委員長小路正和君) 菰田道路計画課長◯説明者菰田道路計画課長) これまで江戸川を渡る橋におきましては、千葉県道路公社において上葛飾橋については、以前、有料道路事業で実施して、もう既に無料となりまして有料道路ではなくなっておりますけども、そういった事例はございます。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 上葛飾橋、これを千葉県と葛飾ですから、東京ですか。東京を渡る、つなぐ橋ということになりますかね。 ◯委員長小路正和君) 菰田道路計画課長◯説明者菰田道路計画課長) この事業につきましては、正式名は松戸橋有料道路事業といいまして、松戸市と三郷市を結ぶ道路でございました。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 これから市川市などでも、本当に江戸川にかける橋が少ないというようなことがありまして、押切橋だとか大洲橋などというような声も出ているわけなんですけども、そうすると、これ1つ有料になるというようなことで、有料が普通ということになってくるのではないかという心配があるんですけど、その辺はいかがでしょう。 ◯委員長小路正和君) 菰田道路計画課長◯説明者菰田道路計画課長) 今回の場合は、整備効果を早期発現するということが必要で、地元の要望もございました。そういった中で有料道路事業を導入するに当たりましては、いわゆる利用者の便益の範囲、あるいは採算性の確保、そういったものも必要でありますので、今後の先ほど申しました橋については、いろいろ精査しながら進めて考えていきたいと思っております。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 1つは、通行する人たちの負担っていうのが1つあると思います。それから、もう1つが、この道路はもともとはつくば沿線開発のところとつなぐのかなと。前に地図をいただいたんですけども、三輪野山からつなぐ道路というのがまだできていないということをお聞かせいただいたんですけれども、それがつくばの沿線開発のところにつながるというように計画されてるというふうに伺ったんですけど、その辺はいかがでしょう。 ◯委員長小路正和君) 菰田道路計画課長◯説明者菰田道路計画課長) 今おっしゃるとおり、つくば沿線ということで、いわゆる都市軸道路ということで事業を進めておりまして、その事業につきましては、区画整理で整備する道路であったり、道路事業で行ってる事業もあります。おおむね、今、平成35年ぐらいを目標に、国道16号からこちらのほうまでつながるということで事業を進めているところでございます。  以上でございます。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 それともう1つ、先ほど図面でも見せていただいた今の流山橋と、それから、これからできる三郷流山橋との交通量を両方教えてください。1つは予測ですよね。 ◯委員長小路正和君) 菰田道路計画課長◯説明者菰田道路計画課長) まず、三郷流山橋の交通量でございますが、供用開始は、今、平成35年度を予定しております。そのときの1日当たりの交通量は1万2,700台を予定をしているとこでございます。それから、現況の、いわゆる流山橋の交通量でございますが、それにつきましては、やはり同じ平成35年度で、これ推計でございますけれども、そのときの交通量は2万8,000台を予定しております。 ◯委員長小路正和君) よろしいでしょうか。  岡田委員◯岡田幸子委員 そうすると、流山橋の渋滞解消っていうことをおっしゃられたわけなんですけれども、現況よりどれぐらい減るというふうに予想されているんでしょうか。三郷流山橋のほうは半分以下ですよね、今お話聞くと。 ◯委員長小路正和君) 菰田道路計画課長◯説明者菰田道路計画課長) 現況の交通量と比べると、今より1,000台程度でございますが、整備した場合の交通量よりは、1割程度減少するというふうに予測をしているとこでございます。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 そうすると、余り渋滞解消というのはならないのかなと。やはり有料化すると、地元の方々はなかなかそちらを使わないっていうことも多いんではないでしょうかね。有料化がなくなるとたくさん交通量ふえるということもあるので、渋滞解消のためには、やはり有料化っていうのはどうなのかというような思いがいたします。やはり渋滞緩和と言われても、これもなかなかそうはならないし、やはり地元の方々の負担っていうのが大変ふえるというように思いますし、また、これは以前、今はもうこういうことがなくなってるのかもしれないですけども、業務核都市づくりというようなことで進められてきたということで、これは私たちもずっと反対をしているということなので、これにはやっぱり反対をさせていただきたいと思います。 ◯委員長小路正和君) 以上で質疑を終結します。  これより討論を行います。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長小路正和君) 討論がないようですので、討論を終結いたします。  これより採決を行います。  議案第19号に賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手◯委員長小路正和君) 挙手多数。よって、議案第19号は可決すべきものと決定いたしました。  以上で議案の審査を終了いたします。        ─────────────────────────────        請願第94号関係 ◯委員長小路正和君) 続いて、請願の審査を行います。  請願第94号を議題とします。  書記に請願文書表を朗読させます。     (書記朗読) ◯委員長小路正和君) それでは、当局に状況の説明を求めます。  岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 住宅課でございます。  請願第94号の状況について御説明をいたします。座って説明させていただきます。  まず、1番目の項目に係る現況及び今後の見通しですが、県では、厳しい財政状況の中、県営住宅長寿命化計画に基づき、広域的な需要バランスに配慮しつつ、順次整備を実施しているところです。胡録台県営住宅がある県北西部においては、近年では、松戸市金ケ作及び鎌ケ谷市四本椚県営住宅の建設を行い、今年度は市川市国府台及び鎌ケ谷市佐津間県営住宅の建設事業を進めており、これらの県営住宅においては、バリアフリー対応に加え、1階に高齢者対応住戸を配置するなど、入居者の高齢化に対応した整備を行うこととしています。現在、県では県営住宅長寿命化計画の見直しを進めておりますが、この中で、胡録台を含めた県営住宅をどのように整備していくのかの検討を行っているところです。
     次に、2番目の項目に係る現況及び今後の見通しですが、胡録台県営住宅は老朽化していることから、今年度より通常の維持管理や補修に加え、予算の範囲内で特に老朽化の著しい外壁等の必要な修繕を行ってまいります。なお、今年度は入居者の安全の確保のための措置として、ひさしやバルコニー等の劣化部分の補修工事を行ったところです。今後も必要な修繕等を行っていきたいと考えております。  以上でございます。 ◯委員長小路正和君) 意見等がありました御発言願います。  岡田委員◯岡田幸子委員 紹介議員にはなっていないんですけれども、幾つか今のお答えに対しての質問ということでさせていただければと思います。  この請願は胡録台県営住宅の早急な建てかえを求めておりますが、今の長寿命化計画の中では建てかえ予定となっております。しかし、国の指針の改定があって見直しをしなければならないということになったわけなんですけれども、これは県が判断するというようなものでありますので、何とか、これまでもずっと住んでらっしゃった方々は、建てかえを待って、ずっと我慢してきたわけなので、それをしっかりと受けとめて、建てかえをするという判断をしていただきたいと思うんですけれども、国の指針が出てきたということなんですけれども、建てかえをするということになった場合、国からのペナルティーというのは特にはないんですよね。その辺はいかがでしょう。 ◯委員長小路正和君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 県営住宅は長寿命化指針に基づき建設することになっておりますので、計画に基づいて建設するものです。特にペナルティーということはございません。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 それでありましたら、やっぱりこれまでもずっと建てかえますよということで住民の方々にはお話をしてきたわけなんですから、これで後で見直しということになっても建てかえるということになるんでしょうかね。その辺はいかがですか。 ◯委員長小路正和君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) それにつきましては先ほど申し上げましたとおり、県の北西部においては、これまで申し上げたような建設事業を進めておりまして、全体を見ながら広域的な需要バランスに配慮しつつ検討していきたいと考えております。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 建てかえるということは言えないということなんですか。これまでずっと、だから住民の方々は建てかえるよっていうことで進めてきたわけですよね。でも、今それを翻して、はっきりとは言えないっていうふうになっているんですか。 ◯委員長小路正和君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 済みません。繰り返しで恐縮なんですが、現在計画の見直しを行っております。その中で、胡録台を含めた県営住宅をどのように整備していくのかの検討を行っているところです。  以上です。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 ちょっと角度を変えますけれども、都市部と言われるほうですよね。松戸市なんか特に人口の多いところなんですけれども、千葉県の県営住宅っていうのは全国的にも大変少ないというふうに私は把握しております。県営住宅の戸数が全国と比べても少ないですけれども、人口比で県営住宅の戸数っていうのは、全国47都道府県で何位ぐらいなんでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 国土交通省の住宅等実態調査によりますと、本県の公営住宅戸数は県営、市町村営を合わせまして、平成27年度末時点で3万9,936戸ございます。これは人口156人当たり1戸の割合となりまして、全国順位は46位となります。  以上です。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 46位といいますと、全国には47都道府県しかないわけで、下から数えて2番目ということですよね。やっぱり公営住宅をもっともっと本来であれば用意していかなければ、今の住宅事情、本当に厳しいところにもあるもんで、やはり特に県営住宅を求めていらっしゃる方、多いわけで、募集をされたときに多いところっていうのはどんなところがあって、何倍ぐらいになってますか。 ◯委員長小路正和君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) ことし4月の募集の実績で、応募率が高かった上位3つの団地を申し上げますと、最も倍率の高い団地が浦安市内の浦安高洲県営住宅で82.0倍、2番目が松戸市内の金ケ作県営住宅で71.5倍、3番目が浦安市内の浦安辰巳県営住宅で70.0倍となっております。  以上です。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 今おっしゃられたように、松戸なんかもその大きな倍率のもの、すごい高いところであるわけですね。浦安市も80倍とか70倍とかいうことが出てまして、松戸市も金ケ作で71倍というようなことで、本当に多くの方々がこの県営住宅を待ってらっしゃるわけなんですよ。だから、ここでずっと建てかえるよっていうことで募集停止もし、どんどん人が減ってきたっていうようなことがあるわけなので、これはやっぱり見直しなどということではなくて、これまで言ってきたとおりにしていくというのが当然のやり方じゃないかと思います。  そしてもう1つ、ここに共益費についても、分母がどんどん少なくなっているわけですから、1人当たりの負担っていうのがふえてきてるっていうことなんですけれども、それについては特に請願項目にはなっていないところなんですけれども、いかがでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 今お話のありました県営住宅の共用部分に係ります電気代等の共益費につきましては、受益者負担の原則から、自治会が各入居者から徴収し支払いを行うものでございます。このことから、入居者が減少している県営住宅では1戸当たりの共益費の負担割合が増加するということは承知しております。このため、県営住宅自治会へ共益費の負担に係る実態調査や他県の状況等を踏まえまして、何ができるのかを検討してまいりたいというふうに考えています。  以上です。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 共益費につきましては、もう空き家率が10%を上回ったところでいろいろ考えるっていうようなところも出てきてるし、多いわけなんですよね。その辺は御存じですよね。 ◯委員長小路正和君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 全ての県でありませんが、近県の事例を聞いて承知はしております。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 これについては請願項目ではないんですけれども、ぜひともこれもあわせてお願いしたいと思います。  そして、もう質問はしませんけれども、やっぱり皆さん方がしっかりと、これまでももう建てかえますよということで3分の1ぐらいになってきてしまっているっていう状況もありますので、先ほど2番のところの老朽化対策はしていきますよっていうお話でしたけれども、やっぱり建てかえをするというような方向でぜひともお願いしたいと思います。  以上です。 ◯委員長小路正和君) ほかにありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長小路正和君) ないようですので、これより討論を行います。討論はありませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長小路正和君) 討論がないようですので、討論を終結します。  取り扱いについては、項目ごとに分割して行います。  初めに、請願第94号第1項の取り扱いはいかがいたしましょうか。     (「採決」と呼ぶ者あり) ◯委員長小路正和君) これより採決を行います。  請願第94号第1項を採択することに賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手◯委員長小路正和君) 挙手少数。よって、請願第94号第1項は不採択と決定いたしました。  次に、請願第94号第2項の取り扱いはいかがいたしますか。     (「採決」と呼ぶ者あり) ◯委員長小路正和君) これより採決を行います。  請願第94号第2項を採択することに賛成の委員は挙手を願います。     (賛成者挙手◯委員長小路正和君) 挙手少数。よって、請願第94号第2項は不採択と決定いたしました。  以上で請願の審査を終了いたします。        ─────────────────────────────        諸般の報告・その他の関係
    ◯委員長小路正和君) 次に、諸般の報告・その他について御質問がありましたら御発言願います。  西田委員。 ◯西田三十五委員 質問させていただきます。先ほど諸般の報告の中で、安房土木事務所において入札に関する不適切な行為があったとの報告がありましたが、その原因や再発防止について改めて確認したいと思います。まず、なぜ今回のような事案が発生したのかお伺いいたします。 ◯委員長小路正和君) 高梨県土整備政策課長。 ◯説明者(高梨県土整備政策課長) 県土整備政策課でございます。  今回の事案につきましては、指名業者の選定後に施工実績を理由といたしまして指名を要望した事業者を、落札するような意図はなく、指名業者に加えるため、いわば指名選定をやり直そうとして、本来中止すべきでない入札を中止したものでございます。この原因といたしましては、指名業者選定において1つの要素にすぎない施工実績を過度に重視してしまったこと、また、本来正当な理由がなければ入札を中止できるものではございませんが、理由が説明できれば入札を中止できるとの甘い認識があったことなどでございますけれども、背景といたしましては、地元の事業者と円滑な関係を築きたいとの思いがあったものでございます。また、入札の中止理由を検証する仕組みがなかったことも、今回の事案が発生した原因の1つだと考えております。  以上でございます。 ◯委員長小路正和君) 西田委員。 ◯西田三十五委員 同様の事案が発生しないようにしていかなければなりません。今回の事案を踏まえ、今後どのように再発防止に取り組んでいくのかお伺いいたします。 ◯委員長小路正和君) 山下建設不動産業課長◯説明者山下建設不動産業課長) 再発防止の取り組みにつきまして建設・不動産業課からお答えいたします。  このたびの安房土木事務所における不適切な入札中止事案を踏まえ、6月18日に入札の中止に関する通知文書を発出しまして、今後は中止が必然的に生じる関連工事の入札不調や談合情報などの場合を除きまして、入札を中止しようとする場合は各事務所において指名業者選定審査会の構成員の意見を聞いた上で中止を決める取り扱いといたしました。また、事後的になりますけれども、中止した詳細な理由について建設・不動産業課に報告させることといたしました。狙いは、入札の中止に際し、一層慎重な判断を求めるということにございます。  このほか、今後、土木事務所長など公共工事発注機関の幹部を対象とした官製談合防止法等に関する研修を新たに実施する予定でございます。こうした取り組みを通じまして適正な事務の執行に努めてまいります。  以上でございます。 ◯委員長小路正和君) 西田委員。 ◯西田三十五委員 県土整備部では、昨年、東葛飾土木事務所における官製談合防止法違反事件が起き、県を挙げて再発防止に取り組んでいる中、このような不適切な行為があったことはまことに残念です。入札は高い公平性、公正性が求められるものであり、県民の信頼を失わないためにも、再発防止にしっかりと取り組んでいただくよう要望いたします。  また、今回入札中止となった工事は、落石なども心配される危険箇所の災害防除工事であり、早急に対応が必要なものであります。速やかに工事を進めていただくようあわせて要望して、私の質問を終わります。ありがとうございました。 ◯委員長小路正和君) ほかに。  宇野委員。 ◯宇野 裕委員 道路問題、何問か質問をさせていただきたいと思います。  まず最初に、千葉県道路整備プログラムについてお尋ねをしたいと思います。先ほどの部長の御挨拶でもありましたが、県では圏央道などの整備効果を広く県内各地へ波及させるため、千葉県道路整備プログラムを策定し、アクセス道路の整備を推進していくとのことであります。  そこでお伺いをしたいと思います。第1点は、千葉県道路整備プログラムの具体的内容はどうか。2点目は、プログラムに記載されていない道路はどのように進めていくのか。  道路問題の2点目は銚子連絡道路であります。今申し上げました千葉県道路整備プログラムを拝見いたしますと、銚子連絡道路も圏央道の全線開通までに供用を目指す路線として位置づけられております。私の地元の海匝、銚子などの東総地域においては、まさに銚子連絡道路こそが圏央道の整備効果を地域に波及させる道路であり、早期の全線開通が望まれているところであります。事業中区間であります私の地元の匝瑳市時曽根地区と笹曽根地区において用地取得が進められておりますが、銚子連絡道路2期区間の進捗はどうか。  また、これに続く匝瑳市から旭市までの区間についても事業化に向け、今年度は予算を計上し、関連調査に着手すると伺っておりますが、今年度の具体的な調査内容と今後の見通しはどのようになっているでしょうか。  道路問題の3点目であります。県道飯岡片貝線長谷バイパスの整備について伺いたいと思います。県道飯岡片貝線は国道126号線と九十九里海岸に並行して走っております。旭市方面と横芝光町方面を結ぶ地域にとって大変重要な道路であります。この重要性については、これまでも何度もお話をさせていただいております。しかしながら、匝瑳市長谷地先周辺では、道路が屈曲しながら家屋密集地を通過するため見通しが悪く、円滑な交通に支障を来しているわけであります。この県道は、共興小学校という学校があるわけでございますけども、共興小学校の通学路となっておりますが、幅員も狭く、道路も整備されていないことから、歩行者の安全確保が問題となっております。現在、県によりまして、この道路のバイパス整備が進められているところでありますが、地元ではバイパスの完成により、利便性の向上や通行の安全性が確保されることから、早期の完成を強く待ち望んでおります。  そこでお伺いをしたいと思います。県道飯岡片貝線長谷バイパスの進捗状況はどうか、お尋ねします。  銚子連絡道とこの飯岡片貝線につきましては、何度かこの委員会で御質問しておりますけれども、非常に関心の強い事業でございますので、繰り返しの質問になりますけども、御容赦をいただきまして、御回答をいただきたいと思います。  以上であります。 ◯委員長小路正和君) 菰田道路計画課長◯説明者菰田道路計画課長) 私のほうからは千葉県道路整備プログラムの具体的な内容はどうかということでございますけれども、本プログラムでございますが、圏央道大栄─横芝間の供用目標が、用地取得等が順調な場合2024年度と示されたことから、全線開通の効果を県内各地へ広く波及させる道路整備を重点的、かつ計画的に進めるために策定したところでございます。具体的には、次の4つの施策に基づき取り組んでまいるところでございます。1つ目は、首都圏の骨格となる高規格幹線道路等の整備、強化、2つ目は、全線開通効果を県内に波及させるためのアクセス道路等の整備、3つ目は、成田空港や千葉港等へのアクセス強化に資する道路の整備、4つ目は、県境を連絡する道路の整備でございます。これらの施策に沿いまして、圏央道の開通効果を最大限発揮できるよう、全線開通までの供用を目指す路線を選定したとこでございます。  また、本プログラムは圏央道の開通に向けた道路整備の必要性を示すとともに、整備に必要となる予算の確保を国等に働きかける資料としても活用してまいりたいと考えているとこでございます。  それから、プログラムに記載されていない路線について、どのように進めていくかということでございますけれども、本プログラムでは、先ほど説明した4つの施策のもと、主に圏央道などの整備効果を県内各地へ波及させる幹線道路を中心に位置づけたところでございます。一方、県民生活の利便性向上を図り、道路交通の安全・安心を確保するとともに、県内経済活性化や観光振興をつなぐためには、地域に密着した道路の整備や交通安全対策等の歩道整備、道路環境の維持向上のための舗装修繕などを進めることも大変重要なことだと考えております。このため、このような事業も含めて、今年度の道路ネットワーク事業予算は昨年度と比較し、約87億円増の約577億円に増額し、事業を進めているところでございまして、引き続き道路の整備を着実に取り組んでまいります。  以上でございます。 ◯委員長小路正和君) 相澤道路整備課長。 ◯説明者(相澤道路整備課長) 道路整備課、相澤でございます。  私からは銚子連絡道路2期区間の事業中区間についてお答えいたします。銚子連絡道路2期区間につきましては、圏央道へのアクセス向上や国道126号の混雑の緩和を図るため、横芝光町から匝瑳市に至る延長5キロメートルの整備を実施しているところでございます。用地の進捗状況につきましては、平成30年3月末現在で面積ベースで約8割となっており、昨年度より用地取得に着手した匝瑳市時曽根地区、笹曽根地区におきましては、順調に用地取得を行っているところでございます。また、まとまった用地が確保できております横芝光町や匝瑳市八日市場地区などでは、工事を進めているところでございまして、今年度は新たに時曽根地区においても盛り土や排水路などの工事に着手することとしています。今後とも、地元の皆様の御理解と御協力をいただきながら、残る用地の取得を進め、平成35年度までの供用に向けて、一日も早い完成を目指してまいります。 ◯委員長小路正和君) 菰田道路計画課長◯説明者菰田道路計画課長) 私のほうからは匝瑳市から旭市までの区間について御説明いたします。  銚子連絡道路の匝瑳市から旭市までの区間については、今年度、主に環境調査など事業化に向けた関連調査を行うための予算を計上してるとこでございます。具体的には、動植物の生息・生育状況や大気、騒音、振動、水質などの状況を把握するため、ことしの秋から、匝瑳市から旭市までの約12キロ区間で現地の環境調査に着手する予定でございます。今後も順次調査を進め、早期事業化を目指してまいります。  以上でございます。 ◯委員長小路正和君) 相澤道路整備課長。 ◯説明者(相澤道路整備課長) 続きまして、県道飯岡片貝線長谷バイパスの進捗状況についてお答えいたします。  県道飯岡片貝線長谷バイパスにつきましては、匝瑳市吉崎地先から野手地先までの1.8キロメートルにおきまして、現道が屈曲し、見通しが悪く、歩道がないことからバイパス整備を進めているところです。進捗状況でございますが、これまでに約2割の用地を取得しており、一部区間において歩道整備などを実施したところです。昨年度は起点側の吉崎地区において道路詳細設計を実施したところであり、現在、用地取得に向けた説明会の開催について地元と調整しているところです。今後とも地元の皆様の御理解と御協力をいただきながら、早期の工事着手に向け用地取得の推進に努めてまいります。 ◯委員長小路正和君) 宇野委員。 ◯宇野 裕委員 ありがとうございます。地元の銚子連絡道路関連の御答弁、それから長谷バイパスについての御答弁、本当にありがとうございます。道路行政の推進の一番の肝は、やはり用地取得ということに尽きると思います。マンパワーを集中していただいて、迅速に用地買収を進めていただいて、並行して、先ほど御答弁にありましたが、固まった土地ができた段階で、随時工事を進めていただきたいと要望したいと思います。感謝を申し上げたいと思います。  最後に要望1点でございますけども、先ほどの千葉県の道路整備プログラムについての要望であります。この中で、引き続き整備を推進する路線、その中の首都圏の骨格となる高規格道路等の整備、強化、これは括弧して国等に働きかけていく路線というくくりの中で何路線かあるわけでございますが、その中で第二東京湾岸道路と東京湾口道路も取り上げられているわけでございます。この道路につきましては、いろいろな事情があって、事実上凍結されているような、霧の中に入ってしまっているような道路のように私は感じているわけでありますけども、この2つの事業は将来の千葉県、また、ひいては首都圏の発展のためには欠くことのできない重要な道路だと私は思っております。でありますので、今後は強い意思を持って、国に事業化に向けて働きかけていただきたいことを要望したいと思います。自信を持って当局の皆様方には国に要望を続けていただきたいというふうに思います。  以上で私の質問を終わります。ありがとうございました。 ◯委員長小路正和君) ほかにありませんか。  松戸委員。 ◯松戸隆政委員 私からは2点、質問させていただきます。  まず1点目は、先ほどもありました安房土木事務所での入札中止についてであります。安房土木事務所において、そもそも資格のない特定の業者を入札に参加できるようにするため、入札を中止をした上で、工事の内容を変更しようとしたということは、やはり入札制度への信頼を大きく損なうものであります。また、昨年発覚した東葛飾官製談合事件のような不祥事を再発させないようにしている多くの方々の努力を踏みにじるものであります。そうした案件である以上、官製談合防止法第8条にあります「当該入札等の公正を害すべき行為」に私は該当するのではないかと思いますが、県は今回の案件については該当するとまでは言えないと判断してるとのことであります。その判断の根拠はどのようなものなのか、お聞かせをいただければと思います。 ◯委員長小路正和君) 山下建設不動産業課長◯説明者山下建設不動産業課長) 今回の行為が官製談合防止法違反に当たらないとした判断根拠でございますが、県が行った職員調査の範囲では、あくまでも指名業者を決める際に落ち度があったと感じ、指名選定をやり直すという認識で入札を中止したものでございまして、特定の事業者に落札させる、そこまでの意図は確認できませんでした。このため、官製談合防止法第8条に定める「入札等の公正を害すべき行為」に該当するとまでは言えないと判断いたしたところでございます。 ◯委員長小路正和君) 松戸委員。 ◯松戸隆政委員 官製談合防止法第8条には、「当該入札等の公正を害すべき行為」というような文言になっているんですね。である以上、やはり、そもそも資格がない方を入札に参加できるようにするために中止をしたとか、工事の内容をその業者に合わせるような形で変更しようとしたというのは、「入札等の公正を害すべき行為」に私は当たると思うんですが、それで今回当たらないとするのであれば、じゃあ一体どういった行為がこの第8条の「入札等の公正を害すべき行為」と認定をされるものなのかお聞かせいただければと思います。 ◯委員長小路正和君) 山下建設不動産業課長◯説明者山下建設不動産業課長) 公正取引委員会の資料によりますと、例といたしましては、発注機関の職員が事業者に対し談合を行うよう唆すということとか、予定価格など入札に関する秘密情報を漏らすこと、また、特定の者に落札させるよう落札予定者を指名する、こういった行為が、入札の行為を害するというふうに説明されているところでございます。  以上でございます。 ◯委員長小路正和君) 松戸委員。 ◯松戸隆政委員 あくまで入札の公正を害すべき、阻害する行為はそうかもしれないんですけども、あくまで入札等の公正を害すので、その前後関係も入るのかなと私は思っております。ここは堂々めぐりになりますので、一旦ここに置いておきまして、ただ、今後この事業については、やはり先ほどもありましたけども、早急に実施をしなければいけないと思っております。この当該事業については、一度やはり疑わしいと思われてしまった以上、より厳格に公正性を担保するように対応しなければいけないと思いますが、今後どのように県としては対応するのかお聞かせいただければと思います。 ◯委員長小路正和君) 山下建設不動産業課長◯説明者山下建設不動産業課長) 先ほど西田委員からも御指摘いただきましたとおり、この工事は道路のり面の危険箇所の補修工事でございまして、早急な対応が必要と考えているところでございます。今後、安房土木事務所において改めて指名業者選定審査会を開催して、業者を選定し入札を執行することになりますけれども、今回の事案に限りまして、公正性を確保するため、県土整備部の公正入札調査委員会において、発注規模や指名業者などをあらかじめ確認することといたしておるところでございます。  以上でございます。 ◯委員長小路正和君) 松戸委員。 ◯松戸隆政委員 ぜひ不信感を抱かれないように信頼性を担保していただきたいと思います。
     次、もう1点なんですけども、先ほど請願のほうでもありました県営住宅老朽化、建てかえのお話について、確認も含めてさせていただきたいと思います。  先ほど私の地元の松戸市の胡録台県営住宅の老朽化、建てかえについてありましたので、まず、県営住宅の全般の老朽化の状況について伺いたいんですけれども、本県の県営住宅の老朽化の状況はどうか。また、老朽化が進む県営住宅の建てかえ、修繕に関する取り組み状況はどうか。そして、3つ目といたしまして、先ほどありました胡録台県営住宅の修繕、建てかえの計画はどのようなものになっているのか、お聞かせいただければと思います。 ◯委員長小路正和君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) では、まず1点目の本県の県営住宅全体の老朽化の状況なんですが、本県の県営住宅は昭和40年代から50年代の前半にかけまして大量に供給されました。したがいまして、戸数の約半数が建設後40年を経過し、老朽化対策としての改修工事や修繕が必要な状況となっております。  2点目の、こういった状況なので、これに関する建てかえや修繕に関する取り組みはどうかということなんですが、県では長期的な視点に立ちました予防保全的な管理や修繕を行い、建物の耐用年限まで使用することで更新コストの削減と事業量の平準化を図ることを目的とした千葉県県営住宅長寿命化計画を策定しまして、計画的に外壁改修や屋上防水改修などの老朽化対策を進めているところです。この計画なんですが、平成23年度から10年間としておりまして、29年度末までの進捗状況としましては、新築、建てかえ、改修工事等の計画戸数2万3,488戸に対しまして、実施戸数が1万4,082戸となっておりまして、進捗状況は約60%となっております。  3点目の胡録台県営住宅の修繕、建てかえの計画はあるのかと、また、ある場合、どんな計画かということなんですが、胡録台県営住宅は現在の長寿命化計画におきまして、先ほど来ありましたように、建てかえと位置づけられております。しかしながら、建設後56年が経過しており、建物の老朽化も進んでいることから、通常の維持管理や補修に加えまして、予算の範囲内で劣化の著しい外壁等の修繕工事等を行っているとこです。今年度はひさしやバルコニー等の劣化部分の補修工事を行ったところです。また、今後につきましては、国から新たな公営住宅等長寿命化策定指針が示されましたため、これに沿った計画とするため、見直しを進めているところであり、この中で胡録台を含めた県営住宅をどのように整備していくのかの検討を行っているところです。  以上です。 ◯委員長小路正和君) 松戸委員。 ◯松戸隆政委員 今の御答弁の中で、現在、県営住宅については長寿命化計画を見直しをしてるということでありますが、どういう方向性になるのか、また、どういうスケジュール感で新しい計画を策定しようとしているのかお聞かせいただければと思います。 ◯委員長小路正和君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 国から新たに示されました指針の主な改正点が、中長期的な需要見通しを踏まえ、県営住宅の将来の必要量推計に基づいて事業手法の選定を行うことや、ライフサイクルコストの算定方法を見直すこととなっています。県としましては、この指針に基づいて今後の人口、世帯数の減少など県営住宅を取り巻く環境の変化や現行計画の進捗状況を踏まえた上で改定作業を進めていくとともに、地域の実情に応じて整備を進めてまいります。  今後の予定なんですが、現在、外部有識者から意見聴取を行っておりまして、今後、庁内調整や関係機関等との調整を図った上でパブリックコメントを実施する予定です。今年度中に改定作業を完了させることを目途に作業を進めてまいります。  以上です。 ◯委員長小路正和君) 松戸委員。 ◯松戸隆政委員 代表質問でも述べさせていただきましたが、やはり人口減少社会を迎えようとしている中、また、財政状況も厳しい中、行け行けどんどんでたくさん公営住宅をつくるというのはなかなかやはり難しいのかなと思っております。民間の賃貸住宅と、そういう業者と協力をしながら、住宅支援政策に関しては進めていかなければいけないと思っております。一方で、やはり例えば胡録台にしては56年ということで、実際に雨漏り等々含めて、住んでる方々の安全性であるとか暮らしの質を確保するための取り組みについては、ぜひ引き続き進めていただきたいと思います。これは要望で結構でございます。  以上です。 ◯委員長小路正和君) ほかにございませんか。  阿部委員。 ◯阿部俊昭委員 大きく2つお願いしたいと思います。  まず1つ目、大阪北部を震源とする地震によりブロック塀が倒壊したということで、通学途中の児童が死亡するという痛ましい事案が発生したということで、教育委員会等も調査しておりますけど、県土整備部としてコンクリートブロック塀等の緊急点検を実施したと聞いておりますけども、その調査状況はどうでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 喜地建築指導課長。 ◯説明者(喜地建築指導課長) 建築指導課でございます。  コンクリートブロック塀の点検調査の状況でございますけれども、県が特定行政庁として所管するエリア、県内33市町村ございますが、従前から実施しておりますコンクリートブロック塀等点検調査におきまして改善が必要とされる塀68件につきまして、6月21日から先週末29日まで、緊急点検を実施いたしました。その結果、68件のうち1件について是正措置が講じられてることを確認したところでございます。残る未改善の67件につきましては、調査にあわせ改善指導を行ったところでございまして、引き続き安全対策の徹底に努めてまいります。  また、この緊急点検に引き続きまして、従前からの調査におけるスクールゾーンの再確認や、また、新たに築造されたものを含めまして点検対象を精査した上で、補完的な再調査も早急に実施しまして、安全確認を行うこととしております。  以上です。 ◯委員長小路正和君) 阿部委員。 ◯阿部俊昭委員 この68カ所あって、その1カ所だけが整備済んだということですね。ということは、67カ所まだって、今までこうしたところに粘り強く指導した実績というのはあるんですか。 ◯委員長小路正和君) 喜地建築指導課長。 ◯説明者(喜地建築指導課長) 毎年、追跡調査といたしまして、改善が進んでないところに訪問いたしまして、リーフレット等活用しながら、粘り強く指導してきたところでございます。 ◯委員長小路正和君) 阿部委員。 ◯阿部俊昭委員 これについては、長く昭和63年から始めてる点検検査であると思うので、本当に粘り強くぜひお願いしたいと思います。  そこで、今回調べた中で、特定行政庁21市除く、つまり33市町村の、千葉県はやるということで、この21市町村の情報は全く県は把握していないっていうか、把握すると県が管理しなくちゃならないとかという声もちょっと聞いたんですけど、この特定行政庁のところには建築主事がいるわけなんですけども、この建築主事に対しての指導性というのは県はあるんでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 喜地建築指導課長。 ◯説明者(喜地建築指導課長) 特定行政庁につきましては、それぞれ独立した権限を持って、それぞれ独自に指導しておりますので、県が特定行政庁としての指導権限はございませんけれども、上級官庁としまして、県としての促しですとか促進はしていく立場と考えております。 ◯委員長小路正和君) 阿部委員。 ◯阿部俊昭委員 建築主事に対しては、例えばまとまって指導するとか、情報伝達するとか、そういうのは特に県としてはやってないということでよろしいですか。 ◯委員長小路正和君) 喜地建築指導課長。 ◯説明者(喜地建築指導課長) 県といたしましては、地震直後、各特定行政庁に対しまして、文書でそれぞれ県の取り組みを紹介した中で、各特定行政庁も積極的に点検、調査等安全対策に努めるよう文書で通知したところでございます。 ◯委員長小路正和君) 阿部委員。 ◯阿部俊昭委員 ありがとうございます。千葉県の実態はどうなのかと聞かれたときに、ある程度情報は、特定行政庁の情報も情報として把握しておくべきじゃないかなっていうのを思ってますので、また今後、御検討していただければと思います。  今回、20日付の千葉日報でも紹介されておりましたけれども、野田市で個人所有のブロック塀の安全性診断費の補助費を補助するということで、4万ですか、ですから、個人では2万円で済むという、こうした野田市の判断は、県はどういうふうに受けとめてらっしゃいますか。 ◯委員長小路正和君) 喜地建築指導課長。 ◯説明者(喜地建築指導課長) 非常に積極的な取り組みであるということで、県も関心を持って見てるところでございます。各市町村からの情報は詳細は把握しておりませんが、そういった取り組みを県としても進めるよう促進してまいりたいと考えております。 ◯委員長小路正和君) 阿部委員。 ◯阿部俊昭委員 先ほど68カ所も、やっぱり民間の難しさもいろいろあろうかと思うんですけども、こうした野田市を例にしながら、取り入れられるものを、また検討していただければなと思っております。要望にとどめます。  2つ目、路面下の空洞調査でございます。代表質問でも12月、取り上げさせていただきましたけども、先ほど来から道路整備プログラムを策定されたということで、そういう整備と同時に維持管理というのがますます重要になってくると思います。県管理の道路は約3,400キロあると伺いました。路面下には上下水道、ガス、電気のライフラインも多数埋設しておりますけども、埋設物の経年劣化とかが原因であったり、あと、また雨水の浸透で地下水の浸透で路面下に空洞が発生してると、道路の陥没に至る事例があるということで、歩行者や車両の転落など重大な事故の発生が危惧されておりますけども、このような状況に至らしめないためにも、平時から路面下空洞調査を行い、適切な措置を行って、陥没を未然に防ぐことが重要だということで、この質問を重ねてきたわけですけれども、今回県道の全般について伺いたいんですけども、昨年度は緊急輸送道路の調査を質問してるんですけども、県道全般でどのような方針で路面下空洞調査を実施しているんでしょう。 ◯委員長小路正和君) 村椙道路環境課長。 ◯説明者(村椙道路環境課長) 私のほうからお答えさせていただきます。  県では路面の陥没を未然に防止し、交通の安全と円滑化を図るため、路面下空洞調査を実施しているところでございます。平成26年度から実施している現在の調査では、県が管理する道路約3,400キロのうち、緊急輸送道路1,381キロございますが、これと地下埋設物の多い人口集中地区の道路、これの調査を最優先で実施してるところでございます。  以上でございます。 ◯委員長小路正和君) 阿部委員。 ◯阿部俊昭委員 5年間では調査の実績、調査して補修をしたという、この実績はどうでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 村椙道路環境課長。 ◯説明者(村椙道路環境課長) 平成25年度から29年度の過去5年間で684.6キロの調査を実施いたしまして、179カ所の空洞が確認されております。そのうち、早急に補修すべき59カ所の空洞について、平成29年度までに補修を完了いたしているところでございます。 ◯委員長小路正和君) 阿部委員。 ◯阿部俊昭委員 ありがとうございます。それで、実は九州地方の整備局管内河川国道事務所で発注した路面下空洞調査において粗雑な業務が判明しております。ことし4月にその会社が入札の参加資格停止をされておりますけども、この調査会社が県内においても過去に受注していることがわかりましたけど、県は把握していますでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 村椙道路環境課長。 ◯説明者(村椙道路環境課長) 当該調査会社につきましては、平成29年度に安房土木事務所管内で調査を行っているのが確認されております。 ◯委員長小路正和君) 阿部委員。
    ◯阿部俊昭委員 そうですね。安房土木事務所で、その調査の結果について検証は行ってますか。 ◯委員長小路正和君) 村椙道路環境課長。 ◯説明者(村椙道路環境課長) 九州地方整備局の河川国道事務所に連絡をさせていただきまして、直接内容について確認をさせていただきました。そのところ、粗雑とされた内容につきましては、1次探査──これはレーダー探査車で探査するのを1次探査と言っておりますが──から2次探査に進む際に、異常とされた1次探査の結果の一部を2次探査に進めていなかったこと、これが状況でございました。安房土木事務所の調査結果を私どもも含めて確認をいたしましたところ、異常とされた1次探査の結果は全て2次探査のほうに進めておりまして、適切に調査が行われたものと認識しております。また、九州地方整備局のほうからも1次探査には問題はなかったというふうに伺っております。  以上です。 ◯委員長小路正和君) 阿部委員。 ◯阿部俊昭委員 その調査は何段階で分析していらっしゃいます、補修まで。 ◯委員長小路正和君) 村椙道路環境課長。 ◯説明者(村椙道路環境課長) まず最初に1次調査でレーダー探査車による実走をしまして空洞の調査を確認いたします。続きまして、1次調査で異常があったところに、今度はハンディタイプのレーダー地中探査機を用いまして、今度は空洞の広がりなどを調査させていただきます。次に、3段階目といたしまして、今度、それで見つかったところは、さらに路面に穴をあけまして、中にスコープを差し込んで空洞の確認をさせていただいて、補修の有無等を実施するという形の調査になります。  以上でございます。 ◯委員長小路正和君) 阿部委員。 ◯阿部俊昭委員 安房土木事務所のほうで3つの会社を使って、2年間で、県内でも一番多く空洞調査も行っているわけですけれども、この3社で行ってるんですけども、最初のA段階、1次探査の段階での数値にばらつきがあるように思います。そうした意味で、今、空洞調査についてはいろんな技術革新がされる中で、安全・安心で高い精度を持った新技術の調査が求められてると思うんですけども、これについてはどうでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 村椙道路環境課長。 ◯説明者(村椙道路環境課長) 路面下空洞調査に関しましては、調査結果の信頼性や施工性にすぐれたさまざまな新技術が登場しております。県といたしましても、より安価で効率的な調査ができるよう、新技術の活用について、引き続き国の動向等を見ながら検討してまいりたいというふうに考えております。  以上でございます。 ◯委員長小路正和君) 阿部委員。 ◯阿部俊昭委員 最後、要望にとどめますけども、何度も議会でも要望させてもらいましたが、プロポーザル方式とか、あと最近ではコンペ方式ということで、やっぱり毎年空洞調査できるわけではないので、今回調査したら何年間を担保できるというか、そういう重要な調査でございますので、安価な部分も必要だけど、より高い精度を持った技術をということを考えると、プロポーザル等をやっていくのが、もうそういう検討する時期に来てるんじゃないかなと思いますので、よろしくお願いいたします。終わります。 ◯委員長小路正和君) ほかにありませんか。  岩井委員。 ◯岩井泰憲委員 私のほうから印西市草深地区における開発許可取得前の土地分譲の問題についてお尋ねをしたいと思います。  近年、印西市内の市街化調整区域では宅地開発数が急増しており、例えば、いわゆる34条11号条例に基づく開発許可件数は、平成28年度、29年度ともに59件と千葉市を上回って印西市が県内最多となっております。そのような中、印西市内の市街化調整区域では、本来、宅地開発が行われる一団の土地について、業者があらかじめ開発許可を受けるべきところ、土地購入者が決まった後に購入者名義で開発許可を申請させる偽装的な開発行為が横行しております。結果、業者による非自己用開発であるものが個人による自己用開発に装われ、都市計画法33条が求める技術基準の適用を免れることにより、現地では業者が設置すべき調整池や消防水利、公園といった公共施設が整備されないという問題が生じております。  まずお伺いしますが、印西市の市街化調整区域において、一部業者による非自己用開発が個人による自己用開発に偽装され、宅地開発が行われている実態について、どう認識していますでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 小川都市計画課長。 ◯説明者(小川都市計画課長) お答えいたします。  そもそも開発許可制度は、無秩序な市街化を防止し、開発道路や排水施設等の公共施設の整備を義務づけることにより、良好な宅地水準を確保することを目的としております。委員御指摘の印西市の事案につきましては、一団の土地を購入した事業者が、これを分筆した上、分譲し、土地を購入しようとする個人が個々に開発許可を申請するというものでございます。個人からの小規模な開発の連鎖によりまして十分な公共施設が整備されないまま市街化が進むということは、良好な宅地水準を確保する上で好ましくない状況である、そのように認識しております。 ◯委員長小路正和君) 岩井委員。 ◯岩井泰憲委員 つまりは、県として、印西市において業者による非自己用開発が個人による自己用開発に偽装される。宅地開発がそのように行われてるという実態を把握してるということであります。現在、印西市においては、県が持っていた権限が移譲されている状況で、印西市の市当局における自己用開発への偽装行為についての業者への指導が不十分ではないかというような疑念があります。市の担当者とも何回も私話してきましたし、昨年夏からですけれども、当初は、このような状況を本当に市として容認していて、また、自己用開発、また、さらには非自己用開発の選択適用というようなことも示唆していた状況もあるわけです。  そこで、偽装的な申し上げたような宅地開発の問題に関し、許可権者である印西市の開発許可行政の実態について、どう認識し、また市に対して、どう助言を行ってきたかお尋ねします。 ◯委員長小路正和君) 小川都市計画課長。 ◯説明者(小川都市計画課長) 平成25年に本県から印西市に開発許可権限を移譲しております。県といたしましては、事業者に対し、一体的な開発行為として適切な公共施設の整備が図られるよう、市が十分に指導を行うべきであると認識しております。また、今後適切な指導を行っていく上でも、許可権者において、開発行為の基準を明確にすること、その必要があると、このように考えております。これまで、県から市に対し県の認識を伝え、事業者に十分な指導を行うよう助言を行ってきたところでございます。 ◯委員長小路正和君) 岩井委員。 ◯岩井泰憲委員 今、答弁があった印西市、市の当局の開発許可行政について、冒頭に、事業者に対し一体的な開発行為として、公共施設の整備が図られるよう、市が十分指導するべきというようなものがあったと思います。これお尋ねになりますけども、具体的には違法行為の疑いがある業者への指導、また、たび重なるその指導にもかかわらず宅地開発を続ける、そのような場合に備え、証拠の積み上げなどを行っていく、そういったことを指す、そういう認識でよろしいんでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 小川都市計画課長。 ◯説明者(小川都市計画課長) 本指導はあくまでも事業者に対して一体的な開発許可をとるよう、市から事業者に対して行政指導を行うものというふうに認識しております。 ◯委員長小路正和君) 岩井委員。 ◯岩井泰憲委員 この4月24日に県の都市計画課の担当者、それから印西市の担当者ともに国交省の都市局都市計画課を訪問されてます。この印西市の開発許可取得前の土地分譲の問題について、国交省への見解を求めたということになってますが、その見解はどのようなものだったでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 小川都市計画課長。 ◯説明者(小川都市計画課長) 国の見解といたしましては、一義的には許可権者が事業者に対して行政指導を行い、一体的な開発として許可を取ること、それが望ましい。そして、今後、許可権者は開発行為の基準を明確に定め、要請していくことが必要であると、そういうような内容でございました。 ◯委員長小路正和君) 岩井委員。 ◯岩井泰憲委員 もう一度確認になりますけれども、印西市に対して一体的な開発行為としての公共施設の整備が図られるよう市が指導するべきだと、そういう認識は県とともに国交省も同一であったと、それはよろしいわけですね。 ◯委員長小路正和君) 小川都市計画課長。 ◯説明者(小川都市計画課長) そのとおりでございます。 ◯委員長小路正和君) 岩井委員。 ◯岩井泰憲委員 つまりは、国、県ともに印西市における一体的な開発行為として、公共施設の整備が図られるよう市が十分に指導すべきであると。つまり、都市計画法33条が求める技術基準に沿った公共施設が設置されるように、市は自己用開発に偽装した開発行為を見逃さず、業者への指導等の強化を図るべきとの認識で一致した。そして、さらには県は印西市に対し、その助言を行ってるということになります。この助言を4月の24日に行われたということですが、では、印西市としては開発許可行政の運用について変更する方針であるというふうに聞いてますか。 ◯委員長小路正和君) 小川都市計画課長。 ◯説明者(小川都市計画課長) 現在、印西市におきましては、本件につきまして検討中であるというふうに伺っております。 ◯委員長小路正和君) 岩井委員。 ◯岩井泰憲委員 私、直近で6月12日に印西市の当局の担当者と、また直接確認しております。県から、運用の改善を助言されたということを認めながら、しかし、市長の判断により対応に変更はないというふうに明言をしております。偽装的なこの宅地開発の問題に関して、印西市を含む権限移譲自治体における開発許可行政の適正化に乗り出すべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 小川都市計画課長。 ◯説明者(小川都市計画課長) 今後は開発許可権限を持つ自治体全てに対しまして、良好な宅地水準の確保が図られるよう開発行為の基準を明確に定め、事業者への適切な指導を徹底するよう周知してまいりたいと考えております。  また、今回の事案の根本的な問題は市街化調整区域をどのようにするのかというものでございます。人口減少下において都市のコンパクト化が求められている中、特に開発圧力の高い市街化区域縁辺部での開発をいかに計画的に誘導するか、関係自治体とともに検討してまいりたいと、そのように考えております。  以上でございます。 ◯委員長小路正和君) 岩井委員。 ◯岩井泰憲委員 最後になりますが、この開発許可取得前の土地分譲の問題は、業者が設置すべき調整池や消防水利、冒頭に申し上げたような公園といった公共施設が整備されないという点では、本当に市民の住環境に直結した切実なものだと思います。子育て世代の母親からは、近所に子供たちを安全に遊ばせる公園が設置されないなどの声が上がるなど、既にその実害が顕在化しております。県による引き続きのさらなる対応をお願いいたしまして、私からの質疑を終了いたします。 ◯委員長小路正和君) ほかに。  岡田委員
    ◯岡田幸子委員 4点質問させていただきます。  まず、何回も出ておりました安房土木事務所の入札中止についてです。昨年暮れも言われているところですけれども、12月議会でも官製談合事件が発覚をして大問題になりました。やはり自浄作用ができていない。何度も何度も繰り返していいわけがないわけです。官製談合防止への甘さが12月議会でも指摘をされました。その反省のもとで今行われていると思いますけれども、改善されたことで今回生かされたことっていうのはないんでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 高梨県土整備政策課長。 ◯説明者(高梨県土整備政策課長) 県土整備政策課でございます。  昨年の職員の逮捕を受けまして、県土整備部では再発防止として、入札制度の改善のほか、執務室における情報漏えい等のリスク対応といたしまして、事業者との面会は複数人で対応すること、また、業者との打ち合わせなどはカウンターやオープンスペースで行うことなど、業者等の執務室への入室制限を施行しております。今回の事案でも、指名を要望してきた事業者との対応は複数人、また、オープンスペースで対応しておりました。  以上でございます。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 今回は密室で業者とは会わないということで、その辺はよかったのではないかということでありました。しかし、私やっぱり2点について疑問があります。1つは、先ほども松戸委員のほうからも出されたところなんですけれども、所長が指名業者の資格がないにもかかわらず、発注の仕方を変えようとした、それから、指名業者に入れようとしたということなわけですね。まさに優遇策をとろうとしたわけなんですけれども、甘い考えだったというような説明があったわけなんですが、まさに行政がゆがめられていると思いますし、単なる間違いということで済ませていいのかどうかというふうに思いますが、その辺はいかがでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 高梨県土整備政策課長。 ◯説明者(高梨県土整備政策課長) 今回、聞き取りの範囲内では職員、指名の手続において一部落ち度があったのでは、また、事業者間との円滑な関係を結びたい、いろんなことを思って所長、次長の判断で、今回、入札の中止という行為に至ったということは、まことに入札制度に関して公平性、公正性が求められるものに関して、本当に信頼を揺るがしかねない行為であったとは認識しています。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 私も先ほどの松戸委員と同じように、官製談合防止法第8条、そこに抵触するのではないかなっていうふうには思っております。さらに調査というんですか、それをしっかりと進めていただきたいと思います。  それと、もう1つなんですけれども、私どももメールなどを入手いたしまして、地元の有力者などから何らかの圧力があったのではないかというようなことも言われているわけなんですけれども、それについてはどのように調べ、また結論はどうだったのか、いかがでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 山下建設不動産業課長◯説明者山下建設不動産業課長) 今のお話というのは、通報メールの内容にかかわることでございますので、具体的なお答えはしかねるんですが、何らかのそういった働きかけがあったかということを聞かれた場合には、そういったものについては一切なかったというふうにお答えしたいと思います。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 その方を守らなければならないっていうのもありますけれども、やっぱりきちんと調べるっていうのをしなければいけないわけですよね。その調べ方というのは、それもお答えできませんか。どのような形で調べたかっていうのはいかがでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 高梨県土整備政策課長。 ◯説明者(高梨県土整備政策課長) 今回に関しましては、県のほうにこういった入札の中止があったという情報提供がございましたので、私どものほうで職員の聞き取りを実施いたしまして、別々に、かなり時間をかけて、お互いの話にそごがないか等を確認させていただきました。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 その調べ方、もうこれはあってはならないことだと思うんですけれども、事務所の中で聞き取りを行って、その方々の中ではそういうことはなかったということが確認されたというようなことですよね。それ以上はなかなかできないのかなと思うんですけれども、やっぱりそれだけのことで、それはなかったというふうに結論づけていいのかどうかというのも、まだまだ疑問が残るなというふうに思いますので、さらにこれからもしっかりと調べていっていただいて、このようなことはもう二度と起きないというようなことをしっかりとお願いしたいと思います。  2つ目です。県営住宅について、県営住宅の空き部屋対策についてということに絞ってお聞かせいただきます。今、あちこちの県営住宅周辺の方からあいている部屋が幾つもあるのに、どうして放置してあるの、待っている人がたくさんいるんだから早く募集してほしいという声が、私の住んでいる市川市などからも上がってまいります。空き部屋の理由、それからその戸数、募集開始に向けての取り組みなど教えてください。 ◯委員長小路正和君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 県営住宅の管理戸数は、5月7日現在で1万9,481戸ございます。このうち空き家の戸数は2,538戸となっています。この空き家の戸数から、修繕が完了して次に行う募集待ちの164戸を除いた2,374戸がございますが、この内訳が、1つとしまして、県費による修繕が未完了のものが941戸、2つとして、退去者による修繕が未完了のものが625戸、3つ目として、退去後の検査が未完了なものが56戸、4つとして、事故物件等で保留のものが36戸、その他、5番目として政策空き家として716戸ございます。この政策空き家といいますのは、建てかえや住戸改善のために新規の入居募集を停止したことによる空き家のことです。今申し上げましたように、県費による修繕、あとは退去者による修繕を経まして、年4回の募集を行っております。  以上です。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 県営住宅1万9,481戸、その中の二千幾つ空き家になってるっていうことは、1割以上が空き家の部屋になってるわけですよね。大変もったいないし、ゆゆしきことだなと思います。退去した後、リフォームをしなければ、また再入居ということにならないわけなんですけれども、そういった県費、それから個人の方がやってくれないというのもあるわけなんですけども、1,500戸がすぐにでもできるところかなと私たちは思っております。先ほども出していただいたように、松戸とか浦安、特に都市部では待っている方々多いし、募集をすると80倍とか60倍とかになるわけなんですよね。ですから、なるべく早くにリフォームをして、そして次の入居者に入居してもらうというような、そんなサイクルをもうちょっと早くにつくっていく必要があるんではないかなと思っております。  それで、年間の空き家の発生数と修繕件数、その費用っていうのはどれぐらいなんでしょうか。昨年とか一昨年の実績で示していただければと思います。 ◯委員長小路正和君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 空き家の実績といいますのは先ほど申し上げたとおりで、県費による空き家の修繕の件数なんですが、大体年間で500件から600件程度修繕しておりますが、平成29年度の実績で申し上げますと538戸修繕いたしました。  以上です。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 ごめんなさい。修繕費用も教えていただけますか。 ◯委員長小路正和君) 岡田住宅課長。 ◯説明者(岡田住宅課長) 失礼いたしました。管理代行費用という中で維持、補修を行っておりますが、これは県営住宅全体の維持補修費なんですが、平成28年度で15億3,000万円、29年度で15億6,000万円という状況でしたが、今年度は16億6,000万円ほど予算として計上しております。  以上です。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 少し上がってきてるということはいいことだなと思うんですけれども、先ほども言いましたように、1,500戸ぐらいがやらなければならないというようなことになっているものですよね。その中で1年間に五百幾つということは、まだまだ1年以上、2年という形で空き家のままになっているということになると思うんで、1年たっても、まだ放置されたままっていうことは、やっぱりよくないっていう状況だと思いますので、民間アパートなんかでは考えられませんよね。早くにリフォームして、そして再募集をし、住んでいただくということが本当に必要だと思いますので、ぜひリフォームの費用をもうちょっと頑張って確保していただいて、リフォームしていただければと思いますので、よろしくお願いします。  それでは、3つ目、4つ目は一緒にします。  まず、県立袖ケ浦の海浜公園の遊具に関してなんですけれども、私も行ってみましたところ、広々とした家族で楽しめる海浜公園なんですけれども、子供たちがそれまで遊んでいた滑り台とかアスレチックのような複合的な遊具、これはとても子供たちが楽しめる遊具だったなと思うんですけども、これが1年以上綱を張ったまま、そのままになって放置されているわけなんですね。それについては、一体どういうふうにしていくのかっていうのを教えてください。  それからもう1つが北千葉道路についてなんですけども、これも、どんなところが通るのかっていうんで、この間、案内をしていただきまして、ずっと見させていただきました。そして、1月に環境配慮書っていうのが出されておりまして、環境審議会を経て意見も出されました。この配慮書の位置づけっていうのはどういうものになっているんでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 中村港湾課長。 ◯説明者(中村港湾課長) 港湾課でございます。  港湾課が所管する港湾緑地の遊具につきましては、老朽化が進んでいることから、平成27年度に遊具の取り扱い方針を決めたところでございます。この方針では、既存の維持管理予算の範囲で対応可能な補修は実施しますが、大規模修繕が必要な場合には、原則撤去としております。ただし、地元市からの強い要望がある場合には、地元市の半額負担をしていただいて、県が修繕をした後、地元市に移譲することとしております。  袖ケ浦海浜公園では、6月26日に点検を実施しまして、現在取りまとめを行っているところでして、その結果を見て大規模修繕に当たる遊具については地元市と協議をしてまいります。 ◯委員長小路正和君) 小川都市計画課長。 ◯説明者(小川都市計画課長) 北千葉道路についての御質問にお答えいたします。  現在、環境アセスメントの計画段階環境配慮書の手続が完了したところでございますけれど、この位置づけにつきましては、大気質、騒音、動物、植物、景観などについて、文献により調査を行うものでございます。今後、これをもとにいたしまして、環境影響評価項目や評価手法などをまとめた方法書を作成する、その準備段階ということになると思います。  以上です。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 まず、袖ケ浦の海浜公園の遊具に関してなんですけれども、大規模修繕が必要だということになったら、これは撤去をするか、または袖ケ浦市と協議をして、それでどうするかっていうふうになりますよということなんですけども、やはり大きなイベントなんかもされるところですし、市民の皆さん、それから県民の皆さんにも大変親しまれている公園なんですよね。ここに子供さんたちも、もちろんたくさん寄ってくるということで、私が行ったところ、やっぱりそこの遊具が一番遊ばれるのかなっていうふうに思っているんですけども、それを撤去ということにしてしまっていいのかどうか、そこら辺の判断をぜひお聞かせください。  それから、北千葉道路なんですけれども、今、方法書をつくる、それから評価書に持っていくというようなお答えでした。やっぱり外環道路のときも、もう50年も前の話なんですけども、やっぱり騒音対策や大気汚染については国基準よりも厳しくすると、特に町なかを通るわけだった外環道路ですので、かなり厳しくするというようなことで行われたようです。時間がたつにつれて国の基準が変わったということなどもあって、大変曖昧な部分も残されてしまって、私たちもそれに対してはいろいろ意見を述べさせていただきました。これから方法書をつくり、評価書をつくるということなんですけれども、やっぱり環境に対しては本当に厳密にやっていただいて、大気汚染だとか騒音、それからまた環境ですよね。地元の方々の環境がどのように変わっていくのかっていうところもしっかりと調べていただくっていうことが大事だと思うんですけども、その辺の思いというのはいかがなものでしょうか。よろしくお願いします。 ◯委員長小路正和君) 中村港湾課長。 ◯説明者(中村港湾課長) 港湾施設の補修につきましては、地元市の意見を聞きながら、必要に応じて優先順位をつけて実施してまいりたいと思っております。  以上です。 ◯委員長小路正和君) 小川都市計画課長。 ◯説明者(小川都市計画課長) 先ほど申し上げましたように、これから方法書を作成して、それに沿いまして調査、予測及び評価を行ってまいります。その後、この結果を踏まえまして具体的な環境保全策、配慮事項など、評価書に示していくこととなりますけれども、今、委員がお話しになりましたように、十分環境、また、住民の生活に配慮して行っていきたい、そのように考えております。  以上です。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 公園の遊具なんですけれども、これから大規模修繕だと市と話をして、それで費用負担を求めるということになりますよね、袖ケ浦市に対して。それから、市が管理をするというようなこともおっしゃられたと思うんですけども、そうすると、そこの県立の公園の中に、そこだけが市の管理ということになるものなのかなと思うんですけども、そこら辺の、今もう既にそういうふうになってるところっていうのはあるんでしょうか。
    ◯委員長小路正和君) 中村港湾課長。 ◯説明者(中村港湾課長) 先ほどのことですけれども、地元市の意見を聞きながらやっていきます。実際、地元市に移管していくんですけれども、ある範囲内で全体的に移管していくような方向で考えております。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 ごめんなさい。全体でっていうのは、その遊具だけの話ではなくて、その公園全体っていう意味ですか。違いますよね。 ◯委員長小路正和君) 中村港湾課長。 ◯説明者(中村港湾課長) 遊具だけという意味じゃなくて、公園全体という意味じゃなくて、遊具とかそのほかのいろんな施設ありますけれども、その辺をある程度まとめて市のほうに移譲できるものは移譲していくというような方向でやっていきたいと思っております。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 今、指定管理ですよね。指定管理の中でそこの部分だけをどこまで広げられるかわからないんですけども、遊具だとか遊具に関するものなんでしょうかね、そういったものだけを市に移管するんでしょうか。 ◯委員長小路正和君) 中村港湾課長。 ◯説明者(中村港湾課長) そのとおりでございます。できる範囲内でということでございます。 ◯委員長小路正和君) 岡田委員◯岡田幸子委員 とにかく海浜公園ということで、県がつくって、県がこれまで管理をしてきたということがあるので、やっぱり市がそこにどうやって入り込むかっていうのは、大変協議も難しいのかなっていうふうに思います。だから、やっぱりできる限り県がやるべきことはやるというスタンスで、ぜひそういった方向でお願いします。またこれからもお聞きしますので、よろしくお願いします。  それから、北千葉道路なんですけれども、これから環境に配慮しながらやっていきますよっていうことなんですけども、やっぱり今、これまでもいろいろ委員さんからお話があったように、北千葉道路はどんどんつくれというような方向が示されているわけなんですけれども、やっぱり道路建設先ありきではなくて、環境をどうするのか、もし環境に不備というか大きな影響があるということになったら、やっぱりそこはきちっと立ちどまって考えるという姿勢をぜひお願いしたいと思います。  以上です。 ◯委員長小路正和君) ほかにございませんか。     (「なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長小路正和君) 以上で諸般の報告・その他に対する質問を終結いたします。        ─────────────────────────────        委員の派遣 ◯委員長小路正和君) 次に、委員の派遣についてお諮りいたします。  本日の委員会終了後、東武野田線連続立体交差事業の状況調査及び(仮称)三郷流山橋建設予定地の現況調査を目的として、委員の派遣を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。     (「異議なし」と呼ぶ者あり) ◯委員長小路正和君) それでは、そのように決定いたします。  なお、詳細については正副委員長に一任願います。        ─────────────────────────────        委員長報告 ◯委員長小路正和君) 次に、特に委員長報告すべき事項がありましたら御発言願います。     (「一任」と呼ぶ者あり) ◯委員長小路正和君) 御発言が特にないようですので、委員長報告につきましては正副委員長に一任願います。        ─────────────────────────────        閉  会 ◯委員長小路正和君) 以上で県土整備常任委員会を閉会いたします。        午後0時9分閉会 Copyright (C) Chiba Prefecture Assembly Minutes, All rights reserved....