福岡県議会 2021-12-10 令和3年12月定例会(第10日) 本文
胃がんとピロリ菌の関係について知識の普及が進み、保険適用が実現した結果、各自治体は検診にピロリ菌検査の導入を始め、二〇一七年には導入した自治体は約三割を超えています。
胃がんとピロリ菌の関係について知識の普及が進み、保険適用が実現した結果、各自治体は検診にピロリ菌検査の導入を始め、二〇一七年には導入した自治体は約三割を超えています。
昨今、C型肝炎の治療効果というのは飛躍的に進歩していて、なおかつ副作用もほとんどない経口剤を服用することでウイルス除菌が可能な事態を考えてみるならば、今後、具体的な数値目標を示した本県の肝炎対策推進計画の策定が必要と考えますが、県行政としてはこの対策をつくる計画をどのように考え、どのように取り組んでいくのかお聞かせください。
胃がん患者の八割がヘリコバクター・ピロリの慢性感染によるとされていますが、三十代までに除菌すればリスクが大きく下がるため、早期の発見と除菌はとても重要です。ピロリ菌が発見されたのは昭和五十八年、わずか三十年前のことです。胃の一生はピロリ菌に感染しているかどうかで決まるとも言われています。 そこで、京都府の取り組みを紹介いたします。
公明党は、これまで一貫して胃がん検診にピロリ菌検査の導入を実施するよう求めてまいりました。その理由は、ピロリ菌を除菌することによって胃がんを予防することが可能となったからであります。福岡県では、推計ですが、毎年千八百人以上の方が胃がんで亡くなり、胃がんに対する医療費は毎年百二十二億円を超えているのが現状です。今回も県民のために胃がんを撲滅したい、その思いで知事に伺います。
厚労省は、胃がんを引き起こす原因は、ピロリ菌に由来すると認めています。胃がんのリスク検診にピロリ菌とペプシノゲン検査を導入している市町村は、任意の検診ですが、久留米市、大木町、添田町、川崎町、芦屋町、宗像市等福岡県でもふえてまいりました。検診二年目になる添田町は全額自己負担ですが、ピロリ菌とペプシノゲンによる胃がんリスク検診を受けた人が、前年の二・二七倍にもなっています。
厚生労働省は二月二十一日、ピロリ感染の診断及び治療の一部改正とピロリ菌の除菌治療の薬事承認を行いました。報道各誌もピロリ除菌に保険適用という見出しで、今後の胃がん対策に期待を寄せています。この二年間で、厚生労働省の胃がんに対する認識が大きく変わってきました。
その資料の中に、感染に起因するがんへの対策という項目がありまして、この項目にピロリ菌──ヘリコバクター・ピロリといいますが、これの除菌を検討するという項目が入りました。これが追加記述をされたわけでありますけれども、これはビッグニュースと言っていいぐらいだと思います。肝炎が、ウイルス感染対策をすることで激減をいたしました。
昨年、厚労省は公明党の国会質問に対しヘリコバクター・ピロリ菌が胃がんの発がん因子であることを認めました。さて、浅香正博北海道大学特任教授は胃がん撲滅計画を提示されています。それによりますと、がんの年間の医療費は約三千億円、これに対しピロリ菌の検査、除菌を五十歳以上の方の半数二千七百万人に行った場合、約二百五十億円の医療費で済み、毎年二万人の命が救えるとの試算をされています。