秋田県議会 2015-12-08 12月08日-12号
その克服には、食生活の改善や検診受診率の向上が不可欠でありますが、胃の中のピロリ菌を除菌することにより、胃がんの発症を予防できるとも言われております。これまでピロリ菌の除菌治療は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの病気のみに健康保険が適用されていましたが、2013年2月から「慢性胃炎」も健康保険の対象に加わりました。
その克服には、食生活の改善や検診受診率の向上が不可欠でありますが、胃の中のピロリ菌を除菌することにより、胃がんの発症を予防できるとも言われております。これまでピロリ菌の除菌治療は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍などの病気のみに健康保険が適用されていましたが、2013年2月から「慢性胃炎」も健康保険の対象に加わりました。
世界保健機構(WHO)の国際がん研究機関は、ピロリ菌を「確実な胃がん因子」であるとし、昨年9月には、胃がんの8割はピロリ菌が原因で、除菌により胃がんの発生を3割から4割程度減らせるとの報告書を発表しております。
次に、胃がんとピロリ菌についてであります。 秋田県で、平成23年度における胃がんの死亡者は701名で、がん死亡者の17%を占め、部位別では最も多くなっております。 一方、ピロリ菌が胃の粘膜から見つかって以来30年余りでありますが、当初、ピロリ菌は誰の胃の中にもある常在菌で無害だとされてきましたが、今では完全に否定されております。
また、死亡率が高い胃がんについては、平成十年度から、患者の発病状況などを把握するための登録事業を実施するとともに、平成十二年度からは、発がんとの関連が指摘されているヘリコバクター・ピロリ菌の感染実態調査に取り組んでいるところであります。