徳島県議会 2000-03-01 03月01日-02号
私も、四国霊場をつなぐ遍路道はふるさとの心につながる四国共通の文化遺産であり、これを基本に、四国に息づく歴史・文化資源を訪ね歩く道を、県民の参加を得ながら心温まるものに整えていこうとする取り組みは、二十一世紀に向けての県の事業として非常に意義あるものと受けとめております。
私も、四国霊場をつなぐ遍路道はふるさとの心につながる四国共通の文化遺産であり、これを基本に、四国に息づく歴史・文化資源を訪ね歩く道を、県民の参加を得ながら心温まるものに整えていこうとする取り組みは、二十一世紀に向けての県の事業として非常に意義あるものと受けとめております。
お話の四国八十八カ所につきましては、おもてなしの心を原点としたお接待の習俗に見られるように、人々の暮らしと深くかかわり合いを持ちながら今日まで受け継がれてきた貴重な文化遺産でございまして、これまでも四国4県が協力をして遍路道を活用した四国のみちを整備してきたところであります。
また、これまで国道や県道の管理者が道路標識を整備したり、いわゆる遍路道の一部を「四国のみち」に取り込んで、道標や参道等の整備を行ってまいりました。 四国四県が霊場八十八カ所を四国全体の観光資源として活用するために、歩調を合わせてPRや整備をしてはどうかという提案でございますが、私も先般の四国知事会議におきまして、四県共同でこういったことをやっていきましょうというふうに呼びかけたところでございます。
このため、これまでも国道や県道の管理者が、道路標識を整備をいたしたり、いわゆる遍路道の一部を「四国のみち」に取り込んで、道標や山道等を整備したりするとともに、本県の海浜型観光ルートや山岳型観光ルートの中で、主要な観光ポイントとして観光客に紹介してまいったわけでございます。
先月、小豆島の遍路道を歩きながら、山や畑を見るともなく見ていて、大変畑が荒れているのに気がつきました。ミカン園地の再編や農業従事者の減少、高齢化、価格の低迷などにより、耕作放棄地はかなり高い水準にあるのではないでしょうか。農産物の自由化など、今後も農業を取り巻く環境は決して生易しいものではありません。耕作されずに、一度荒らしてしまった農地をもとに復旧するのは至難のわざであります。
例えば、国立公園で知られる屋島を例にとりますと、古くから七曲り半と言われる登山道があり、遍路道として親しまれてきました。また、地域の人々も登山道周辺の下草刈りや蔦つるの刈り払いを自発的に行っていたと聞いております。こうした森林保全の活動も今日ではほとんど見られなくなりました。