愛知県議会 2021-02-01 令和3年2月定例会(第3号) 本文
複合選抜制度が実施されて三十二年が経過しました。最も大きな問題は、定員割れの問題です。私学は、一時は約二千四百名あった欠員が昨年は千百名まで改善されました。それに引き換え、公立では、今年度、千五百十四名と、前年度より五百三十一人も増加しています。 また、二校志願が八割を割り込んでいて、二校選べないということは、現行制度の根幹に関わる問題です。
複合選抜制度が実施されて三十二年が経過しました。最も大きな問題は、定員割れの問題です。私学は、一時は約二千四百名あった欠員が昨年は千百名まで改善されました。それに引き換え、公立では、今年度、千五百十四名と、前年度より五百三十一人も増加しています。 また、二校志願が八割を割り込んでいて、二校選べないということは、現行制度の根幹に関わる問題です。
本県の全日制公立高等学校では、二校受験できる一般選抜と推薦選抜とを組み合わせた、いわゆる複合選抜制度により入学者選抜が行われております。この制度は一九八九年の導入から三十年以上が経過していますが、一般選抜で第一志望と第二志望の二つの高等学校を受験できることから、志望校にチャレンジしやすく安心感のある制度として定着しています。
74: 【高等学校教育課長】 本県では、複合選抜制度が実施されるまでは、名古屋市のほか、一部の地域で学校群制度が実施されていた。
これまでの高校入試複合選抜制度によって公立高校の序列化が進み、中学の進路指導も、調査書と学力による指導も輪切りが顕著になっています。成績順に合格校を決める複合選抜制度によって、学力最上位の頂点校から最下位の生徒が集中する高校まで、百六十の序列化が必然的に生まれています。最下位校は教育困難に向き合うこととなり、生徒が在籍校に誇りを持つには相当な努力を必要としています。
本県の公立高等学校全日制課程では、二校を受験できる一般選抜と推薦選抜とを組み合わせた、いわゆる複合選抜制度で入学者選抜が実施をされております。この制度は、一般選抜において二校の学校選択ができ、また、全校、全学科で推薦選抜を実施している点に大きな特色があります。こうした本県の入学者選抜制度は一九八九年度から三十年以上続けられております。
なぜなら、今ある複合選抜制度導入のときに公私の間で話し合いが持たれ、公立高校に合格していても、入学辞退の自由は認めると聞いていたからです。 そこで、本県の高校入学要項をチェックしてみました。合格辞退については、合格のうち、当該高等学校の合格を辞退する者は、出身中学校長を経て、合格辞退届を平成三十年三月二十日火曜、十一時までに当該高等学校長宛てに提出するとされていました。
本県の公立高校入試は、昭和四十八年度から昭和六十三年度までの十六年間、学校群制度で行われておりましたが、自分の通う高校を選べないことについて改善を求める声が多かったことなどから、学校選択の自由を確保すること、受験機会を複数化すること、選抜の尺度を多角化することを主な狙いとして、平成元年度に現在の複合選抜制度が導入されたと伺っております。
本県の公立高校入試は、推薦入試と二校受験できる一般入試から成る、いわゆる複合選抜制度として、平成元年度から二十八年間にわたって実施されてきており、本県独自の制度として県民に定着しております。
本県の複合選抜制度は、平成元年度の導入以来、時代の状況を踏まえて、その都度必要な改善を図ってまいりましたが、推薦入試のあり方や群及びグループ分けなどの選抜制度の根幹にかかわる課題が明らかになってまいりましたので、平成二十四年度以来、二年間にわたって制度の改善について検討を重ね、平成二十九年度から新しい制度で入学者選抜を実施することとしたものでございます。
5: 【直江弘文委員】 今の複合選抜制度は、特別指導校が自然にできる仕組みになっている。その理由は、2校受けられるわけであるから、1校目は自分の志望校を受け、もし落ちると通学しやすい学校を選ぶため、それにも外れた学校が残るわけである。
現在、愛知県が行っている複合選抜制度は、理想的な制度であると言われています。従来は一校しか受験できなかったために、進路指導の名のもとに希望校の選択が極めて限定的になってしまい、挑戦が許されない制度であったので、この複合選抜制度が実施されることにより、公立高校二校の受験が可能になったために、一校は挑戦することができるようになり、受験生や保護者の精神的プレッシャーはかなり軽減されたと思います。
この会議では、本県の複合選抜制度が平成元年度にスタートし、二十数年を経てさまざまな課題が生じてきたことから、制度の改善に向けた検討を重ねてきました。
第2回懇談会では、愛知の中等教育のあり方として、特に高校入試制度について2校受験の是非、推薦入試のあり方や内申書の比重など四半世紀続いた複合選抜制度の課題や今後のあり方について意見をもらった。第3回懇談会では、愛知の公私教育のあり方として、これからの公立・私立学校の役割や生徒減少期を迎える中での生徒受け入れの考え方などについて意見をもらった。
現在の複合選抜制度でも存在します。複合選抜の見直しの議論は大いに必要だと思いますが、今回は先に送るとしても、自由競争社会のもとで、子供たちが自分の夢を明確に持ち、その目標に向け、自分で望んだ高校で努力をする、そこには健全な競争が存在すると思います。このことが今の時代、とても大切ではないかとも感じます。 また、産業振興と教育とは切り離すことができません。
また複合選抜制度もある。私立高校が合格発表したのちに公立高校が入試をすることで入学者が流れてしまうことになる。 大切なことは公私が健全な運営及び学業を行うには、どの水準にあるのがよいのかを考えることである。 定員割れするのは名古屋市の境にある私立学校である。学校の経営者の体質もよくない。
このような入試日程のあり方については、複合選抜制度の導入にあたり、中学校関係者の意向を尊重して設定したものであるが、その後、入試日程が長期化するという課題が指摘されるようになった。こうした指摘を受け、合格者発表日が1日でも早くなるように高等学校の入試業務日程を短縮するなどの努力をしてきた。
3年ほど前に質問したが、今、進学率を高めなさい、偏差値を上げなさい、複合選抜制度を改めなさいと言われているが、根本的にはできるだけ早いうちに子供たちの特性を見つけてそれを伸ばしてやるという教育が必要だと思う。周りを見ると、高校はもちろん大学に入るときもどういうことをやりたくて大学へ行くのかはっきりしない、無目的な子が多い。
高等学校教育の中で、本県独自の施策として、昭和62年に複合選抜制度を創設した。複合選抜は当時の教育界で大問題になり、400万人以上の署名による請願書が議会に提出され、私も議長という立場で関与した。それをきっかけに、公立2私学1という比率で子どもを受け入れる仕組みを作り、私学に対する助成を手厚くすることとなった。
複合選抜制度を採っているのは全国でも愛知県だけであり、23年間続いている。
次の仲谷知事さんは、学者肌を感じる地味な、いわゆる今流の派手なパフォーマンスにそぐわない印象のお人柄でしたが、教育、わけても高校教育に熱心で、教育の機会均等、ゆとりのある教育等をキャッチフレーズに今日の複合選抜制度の前身でありました学校群制度に情熱を傾けられました。