市町も市民活動を支えようと頑張っていますが、ふと気づけば、活動が行政リード型になって、ボランティアマインドがさらに低下する悪循環に陥っているところも見受けられます。「市の担当者の都合のいいように、会合が平日昼間ばかりで、働いている者は加われない」とか、「ボランティアは行政の下請じゃない」などという、そもそも論からぶれているという御指摘やあつれきが、また見受けられるようにもなってきました。
そういったこととあわせて高冷地の地域的な条件を生かした野菜づくりといったものを、もう少し行政リードというか、そういった取り組みをして、中山間地域の水田農業なり、あるいは園芸農業の振興をぜひとも図っていただきたいと思います。
行政リードのもと、社会全体で解決をしなければなりません。 そこで、知事にお尋ねをいたします。その格差社会をどのように考えておられるのかお聞かせいただきたいと思います。 ◎知事（小寺弘之 君） 御指摘のとおりでありまして、バブル崩壊以後、長い不況がございました。
そういう中で、半田、阿久比については行政というより住民がリードする形で議論が進んでおり、南知多、美浜については行政リードという動きとなっている。
自主的な市町村の計画とはいっても、幾つかの標準的なメニューの中から選んだ行政リードで作成された計画が多く、それぞれの地域の実態に沿った施策となっていないのではないでしょうか。月並みな言い方でございますが、計画は立てるものではなく具体的に血の通ったものとして実施されて初めて意義があります。問われたら答えるための消化のできない計画が多いようにも思われます。