宮城県議会 2023-11-01 12月07日-04号
次に、小中高生など十八歳未満が家族の介護を行うヤングケアラー、十八歳以上から三十代の若者ケアラーの問題も顕在化しています。ヤングケアラーについては、本県として令和四年十一、十二月に実施された小学生・中高生の生活実態に関するアンケート調査で、仙台市を除く小中高生の十三人に一人と結果が出ています。
次に、小中高生など十八歳未満が家族の介護を行うヤングケアラー、十八歳以上から三十代の若者ケアラーの問題も顕在化しています。ヤングケアラーについては、本県として令和四年十一、十二月に実施された小学生・中高生の生活実態に関するアンケート調査で、仙台市を除く小中高生の十三人に一人と結果が出ています。
、「スクールソーシャルワーカーを増やし、ヤングケアラー、若者ケアラーの早期発見と具体的な支援につなげてほしい。各学校に1人は配置することが理想だと感じる。児童相談所やこども食堂や病院ともうまく連携してほしい。」、こういう意見が寄せられています。
昨年、本県では、子ども若者ケアラー実態調査を実施されました。周囲の大人が気づく感性、子供が話しやすい信頼関係、あるいは、気づいた後の専門家への連携や解決に向けた対応など、調査報告で多くの課題が明らかとなりました。子供たちは、自分がヤングケアラーだと自覚ができていなかったり、知られることを隠そうとしたりすることを考えれば、相談窓口をつくるだけでは課題解決にはつながらないと考えるのであります。
滋賀県では、20歳代の若者までを含めて支援の対象と考えて子ども若者ケアラーと呼び、早期把握や支援の在り方などを検討することを目的として、学校や相談支援機関などを対象とした子ども若者ヤングケアラー実態調査を実施されまして、令和4年3月に報告書をまとめられました。 また、国でも令和3年に全国の5,000人を対象に調査し、子供の生活実態調査の分析、報告書をまとめられました。
先日、視察に伺った神戸市では、支援の対象を、十八歳未満の児童だけでなく、二十代の方も含めるとともに、市民に伝わりやすい名称として、こども・若者ケアラーとしています。また、福祉局政策課の所管であり、課長、係長は介護保険課、障害者支援課、障害者更生相談所を兼務し、福祉の専門職を採用して、福祉に習熟された方が担当しておりました。
14 子ども若者ケアラー実態調査の結果(概要)について (1)当局説明 園田健康福祉政策課長 (2)質疑、意見等 ◆佐口佳恵 委員 人権教育等にも共通しますが、よくお分かりいただいているとおり、御本人に自覚がない、疲れ切っているのでほかに目がいかないといった子供に対する啓発の難しさがあります。周りに気づいていただくなど、子供が相談しやすくなるために、普通の啓発と違う手間が必要だと思います。
冒頭に最近起こりました2つの事件を紹介いたしましたが、このほかにも、平成31年4月には、大阪市で6人兄弟の24歳の長女が一番下の3歳の弟の腹を踏み殺害した事件、令和元年10月には、神戸市で22歳の女性が介護中の祖母の口を塞いで殺害した事件など、若者ケアラーの事件もありました。
神戸市では、昨年六月、二十代も含めた子ども・若者ケアラーの相談・支援窓口を開設し、当事者はもとより、自分がケアラーであることに気づいていない場合もあるため、周囲の人からの情報提供も受け付けているそうです。 国では、ヤングケアラーについて、令和四年度から三年間を集中取組期間として、中高生の認知度五割を目指し、社会的認知度の向上を取り組むとしています。
十八歳以下のケアラーをヤングケアラー、大学生を含めた十九歳から三十歳までのケアラーを若者ケアラーと呼んでいます。 二〇一六年、毎日新聞がケアマネジャーに対して行った調査では、九三%が、ケアラーが心身ともに疲労こんぱいしている、そして追い詰められていると回答し、五五%が、殺人や心中が起きてもおかしくないと回答しています。これは、家庭内での介護が限界に近づいているということを示しています。
今後、ヤングケアラー及びその関係者のための相談支援の専用窓口が必要だと考えますし、18歳に達した後の、いわゆる若者ケアラーについても同様の配慮を考えていかなければなりません。 支援すべきヤングケアラーの存在に気づくことができるのは、教育関係だけではありません。もちろん介護関係、行政関係、その他、未成年を取り巻く諸職種ではないかと考えます。
神戸市では、過去に20歳代の孫が同居していた祖母の介護と自分の仕事の両立に疲れて殺害してしまったという痛ましい事件が起こったことなどを受け、本年6月に、こども・若者ケアラーの専用相談窓口を開設されたと聞いております。このように、全国では、ヤングケアラーへの支援に動き出しているところもあります。
おおむね30歳代までの若者ケアラー、障害や病気の兄弟姉妹のいる子、外国につながる子、子育てと介護を同時に行うダブルケア、トリプルケア、老老介護、遠方介護、夫婦ともに働きながら介護しているワーキングケアラーなど、家族介護者は多岐にわたります。その背景や抱える問題も複雑ですので、ケアラーが孤立したり精神的疲弊や生活困窮に陥るなど、それぞれに大きな負担を抱えています。
ヤングケアラーとは、家族にケアを要する人がいるために、家事や家族の世話などを行っている18歳未満の子供たちのことであり、大学生等のケースも入れる際には子供・若者ケアラーと言われる場合もあります。