熊本県議会 2022-02-28 02月28日-02号
さらに、ダムの放流孔に開閉式の可動ゲートを設置する方針だということが報じられていますが、ゲート設置に関しては、私が昨年2月議会における討論でも申し上げたように、流水型ダム推進の第一人者である角哲也教授自らが、土砂と流木によってダムのゲートが閉塞した長野県・裾花ダムの事例を発表されており、安全性に対する重大な懸念が浮かび上がっております。
さらに、ダムの放流孔に開閉式の可動ゲートを設置する方針だということが報じられていますが、ゲート設置に関しては、私が昨年2月議会における討論でも申し上げたように、流水型ダム推進の第一人者である角哲也教授自らが、土砂と流木によってダムのゲートが閉塞した長野県・裾花ダムの事例を発表されており、安全性に対する重大な懸念が浮かび上がっております。
議員御指摘の斜面、断層、放流孔などについては、技術委員会において「熊本地震後も立野ダムの建設に支障となる技術的な課題はなく、立野ダムの建設は技術的に十分可能であると考えられる。」との結論が得られています。 これらの結論は、各分野の第一人者から成る技術委員会で、専門的な審議が尽くされたものであることから、県としては、新たな検証を行う必要はないと考えています。
次に、2点目の立野ダムにおけるダム津波や放流孔の閉塞についてお答えいたします。 まず、ダム津波についてですが、原因になると危惧される斜面崩壊のうち、湛水予定地周辺斜面については、熊本地震後、事業主体の国が各分野の第一人者から成る立野ダム建設に係る技術委員会を設置し、必要に応じて対策工を実施することにより、湛水に対する斜面の安定性を確保できると考えられるとの結論が出されております。
お手元に立野ダムの放流孔とそれに設置するスクリーンの模型写真を添付していますが、5メートル四方の放流孔の上に網目状のスクリーンをつけて流木の流入を防ぐというものです。 放流孔は、現在の川と同じ高さに1カ所、それより高い位置に2カ所設置することになっています。そのうち、最下段の放流孔に設置されるスクリーンは、通常の河川水が流れる部分が開いた構造になっています。
2016年9月議会では、爪ようじなどを使って行った模型実験でもって、放流孔の穴詰まりは起こらないとする国交省の結論、これには専門家からも疑問の声が上がっていることを紹介し、より現実の水害に近い実験検証を訴えました。また、地表にあらわれていない断層の動きについて、トレンチ掘削による地下構造調査を国に求めるべきだと訴えました。
特に、立野ダムの場合、建設予定地が崩れやすい地質であること、活断層が存在する地帯であること、流木や土砂による放流孔の穴詰まりの危険、貴重な地質や景観の破壊、観光資源が失われることなど、余りに大きなリスクが多数存在していることを考えれば、ダムによらない治水対策、防災対策こそ選択すべき道であろうと思います。 そこで、3点お尋ねします。 まず第1に、白川の流下能力の問題であります。
放流孔が塞がると、ダムはただの危険な構造物となります。放流孔が塞がらない段階においても、ダムによって河川の流れが減速され、ダム下流部の土砂の堆積が増大します。洪水時においても、流速が抑制されるために、土砂堆積は拍車がかかり、河川に堆積した土砂は陸地となり、草や木が育ち、生態系が変わっていきます。さらに、雄大な阿蘇の景観を損ね、自然を壊し、観光資源を傷つけることになります。
さらに、岩石、流木、土砂が流れ込んで、ダム放流孔が穴詰まりを起こしてしまうのではないかというお尋ねをこれまでもさせていただき、別途、国土交通省にも直接繰り返し質問をさせていただいてきましたが、結局は、爪ようじを流木に見立てた模型実験を根拠に、穴詰まりは起こしませんとの御回答であります。 そこで、次のパネルをごらんください。
立野ダムについては、結論先にありきの技術委員会、放流孔の穴詰まりへの懸念、さらに環境破壊による観光への影響などの問題点を取り上げ、質疑を行いました。知事からの御回答は、残念ながら、国交省の立場を追認するものであり、県としての主体的姿勢を感じることはできませんでした。
9月10日毎日新聞は、九地整が模型実験を行った結果、ダムの放流孔は流木で塞がれることはないと結論づけたものを、技術委員会がそのまま承認したことに対し、疑念を表明する専門家の声を紹介しています。さらに、本来はこうした議論をするのが第三者委員会のはずなのに、事業者が選んだメンバーで構成された技術委員会にダム建設に批判的な専門家は含まれず、本質的な議論は行われなかったと書いています。
知事は、放流孔の穴詰まりなど、さまざまな意見に対して、国交省に説明責任を果たすよう引き続き求めると答弁されました。その後、国交省に対してどうされたのでしょうか、伺いたいと思います。 〔知事蒲島郁夫君登壇〕 ◎知事(蒲島郁夫君) まず、球磨川のダムによらない治水対策についてお答えします。
議員の御質問のような、放流孔の穴詰まりなど、さまざまな御意見に対しては、事業主体である国にしっかりと説明責任を果たしていただくよう、引き続き要望してまいります。 〔松岡徹君登壇〕 ◆(松岡徹君) 世界ジオパークの保護と保存規定には「地形・地質学的遺産が適切に保護されていること。」とあります。この責任を果たすのは、やはり地元だと思うんです。県の役割は非常に重大だと。
実際にはこのダムの放流孔というのは2トンしか流れないものがつくられております。しかし、そうであるにもかかわらず、覚書では2トン以上という、以上という表現がされたということによって、この契約は不履行ではないかということをその会議では主張されております。
百年に一度と言われる雨を想定して、管理用道路等を使用しながら雨水を防災調整池に誘導し、防災調整池から放流孔で雨水を流すようにしているが、百年に一度の雨が降るときには放流先の川の水量も上がっている。放流孔を使って調整池の水の量を調整するというのは、雨量が多ければ多いほど現実には機能しないのではないか。