香川県議会 2022-11-02 令和4年11月定例会(第2日) 本文
本県におきましては、ここ数年、元利プライマリーバランスに加えて元金プライマリーバランスも黒字、すなわち県債残高が減少している状況にあります。これは、バランスの取れた財政運営の結果であるのに加え、コロナ禍の現状により執行できなかった予算等、様々な要因で実現されているものと思われます。
本県におきましては、ここ数年、元利プライマリーバランスに加えて元金プライマリーバランスも黒字、すなわち県債残高が減少している状況にあります。これは、バランスの取れた財政運営の結果であるのに加え、コロナ禍の現状により執行できなかった予算等、様々な要因で実現されているものと思われます。
このような中、先日の決算行政評価特別委員会において、昨年度は目標としていた元金プライマリーバランスを実現し、臨財債を含めた県債残高も減少に転じたことが報告され、また、実質公債費比率も全国の上位にあることが判明しましたが、特にコロナ禍の現状である今は、財政健全化を優先するのではなく、経済再生に重きを置く必要があると考えております。
私が特徴だと思うのが、その年の元金の償還額の範囲が県債発行額を抑えた、いわゆる元金プライマリーバランスが黒字に転じたことによって県債残高が49年ぶりに減少したことが一番印象に残っているところであります。
県は、今回の財政運営指針で、臨時財政対策債を含めた元金プライマリーバランスの黒字化を図り、県債残高の減少を目指すことを目標に掲げました。持続可能な財政運営を目指したこの目標は評価するものでありますが、今回の消費税率の引き上げ再延期の影響により、目標が見失われることがあってはいけませんし、国のせいばかりにしていても解決にはなりません。
財政見通しの試算の結果、今後、対策を講じずに財政運営を行えば、対象期間の五年間で八百三十五億円の収支不足が見込まれることから、考えられ得る歳入確保策と徹底した歳出抑制策を講じることによって収支均衡を図るとのことであり、加えて、将来に過度の負担を残さない持続可能な財政運営を進めるため、毎年度、臨時財政対策債を除く県債残高を減少させるとともに、元金プライマリーバランスの黒字化を図り、対象期間中における臨時財政対策債
その中に、対象期間において元金プライマリーバランスの黒字化を図り一般会計及び全会計の県債残高の減少を目指す、と書かれています。県の計画等に初めてこのように書いていただいたということは画期的なことだと思います。私も議員になって言い続けてきてよかったと思っています。ただ、これは目指すだけでなく実現していただかなければいけません。
今回示された財政運営指針においては、元金プライマリーバランスの黒字化を図り、県債残高の減少を目指すという目標が加えられました。臨時財政対策債を含めた県債残高の上限目標の設定は、まさに以前から我が会派が主張してきた内容であり、将来の財政負担の軽減にも留意した県債の適正管理に踏み込んだことは評価すべきであり、ぜひとも実現していただきたいと思っております。