鹿児島県議会 2012-12-06 2012-12-06 平成24年第4回定例会(第3日目) 本文
これまでのポリオ生ワクチンにかわって不活化ワクチンが導入されました。霧島市では十月から接種開始となりましたが、十一月中旬以降供給不足が深刻です。定期接種ワクチンではあり得ない事態が起こっているとしか思えません。当院では十二月八日以降の予約が全く受け付けできない状態になっています。十一月に接種した子供の次回の接種ができない状況です。
これまでのポリオ生ワクチンにかわって不活化ワクチンが導入されました。霧島市では十月から接種開始となりましたが、十一月中旬以降供給不足が深刻です。定期接種ワクチンではあり得ない事態が起こっているとしか思えません。当院では十二月八日以降の予約が全く受け付けできない状態になっています。十一月に接種した子供の次回の接種ができない状況です。
先日、埼玉に嫁いで、三歳と一歳の子供がいる妹から、「お姉ちゃん、ポリオ生ワクチンと不活化ワクチン、どっちで打ったらいいと思う」と電話がありました。ポリオの予防接種には、病原性を弱めたポリオウイルスをシロップにまぜて飲む生ワクチンと、死んだウイルスを含む溶液を注射する不活化ワクチンの二種類があります。
次に、陳情11号は、小児麻痺ポリオ生ワクチンを二次感染の心配がない不活化ワクチンにというものです。国は秋には導入をとしていますが、半年以上のブランクが予想されるため、緊急輸入して一日も早く安全な不活化ワクチンが使えるようにするため、採択を求めます。 次に、陳情1号は、障害者総合福祉法の早期制定を求めるものです。
知事が今議会の提案説明で、ポリオ生ワクチンを接種する方が大幅に減少したことと、国の不活化ポリオワクチンの導入まで1年以上の期間があることから、神奈川県が独自に県立病院機構と協働し、医師の個人輸入という形で不活化ポリオワクチンの接種を実施することを述べられました。
その一つにポリオ生ワクチンがございます。今、ほとんど小児麻痺患者は出なくなりました。予防接種が果たしてきた役割は、極めて大きいものがあると考えます。しかし、風疹につきましては、平成六年の予防接種法改正により、対象者の接種機会が制限されましたために、一部の人は未接種のまま成人して、現在ちょうど生殖年齢を迎えております。
それは、種痘によって地球上から天然痘が根絶され、ポリオ生ワクチンが日本全国から小児麻痺を一掃したことからも見てとれます。特に乳幼児の予防接種は、子供自身の予防だけではなく、社会全体の感染症の予防、蔓延防止にとても重要な意義があります。すなわち、社会全体が病気に対する免疫をつけることにつながるわけです。
これを受けて、昭和36年にソ連とカナダからポリオ生ワクチンを緊急輸入し、12歳以下の子供を対象に全国一斉接種を行った結果、3年後には100人を下回り、現在では日本全国で自然にポリオに感染することはなくなっています。WHO(世界保健機関)もポリオを本年までの根絶目標に挙げ、現在、根絶に向かいつつあります。
種痘やポリオ生ワクチンは強制接種に属し、罰則まで設け、国民の義務として実施しておるものであります。したがつて、今日まで被害者側の一方的な泣き寝入りに終わり、極論かもしれませんが、交通事故の死者や、重傷者を引き逃げすることにもひとしいこのやり方は、過去における予防行政がいかに反国民的な体質を持つておつたかを示すものであると考えるのであります。