• "鹿児島市立病院"(/)
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  1. 鹿児島県議会 2022-03-14
    2022-03-14 令和4年環境厚生委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        ……………………         午前十時開会        …………………… ◯郷原委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから環境厚生委員会を開会いたします。  それでは、くらし保健福祉部及び県立病院局関係の請願・陳情の審査及び県政一般の調査を行います。  まず、請願・陳情の審査をお手元の請願・陳情文書表により行います。  くらし保健福祉部関係の請願・陳情は、継続の請願・陳情二件です。  初めに、請願第五〇〇一号三項(二)を議題といたします。  外国人介護人材担当参事の説明を求めます。 2 ◯森脇参事外国人介護人材担当) 請願第五〇〇一号について御説明いたします。  請願・陳情文書表の一ページでございます。  件名は、介護職員人材確保対策について、提出者は、鹿児島県介護福祉政治連盟会長松村武久氏、紹介議員小幡興太郎議員でございます。  請願項目三項(二)について、二ページを御覧ください。  請願の趣旨は、外国人介護労働者雇用促進対策として現地での日本語の介護専門学校創設に対する支援を求めるものであり、継続審査扱いとなっております。  令和三年第四回定例会以降、特段の情勢の変化はございません。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 3 ◯郷原委員長 以上で説明が終わりましたが、質疑がありましたらお願いいたします。    [「なし」という者あり] 4 ◯郷原委員長 それでは、質疑がないようですので、取扱い意見をお願いいたします。
    5 ◯鶴薗委員 請願第五〇〇一号のうち継続審査となっている三項(二)については、その後の情勢に変化はないということでありますので、継続審査の取扱いでお願いします。 6 ◯郷原委員長 ほかに御意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 7 ◯郷原委員長 それでは、採決をいたします。  請願第五〇〇一号の三項(二)については継続審査との御意見ですが、継続審査すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 8 ◯郷原委員長 御異議なしと認めます。  よって、請願第五〇〇一号の三項(二)については、継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、委員会付託日から一年を経過した陳情を審査いたします。  請願・陳情処理要領第八条の規定によりますと、委員会付託日から一年を経過した陳情については、同要領第七条に規定する審査基準に基づき、採択もしくは不採択の結論を出すように努め、または審議未了の扱いにすることができるものとするとなっております。  具体的な手続としましては、採択または不採択の結論を出すように努めていただき、それでも結論を得られず、今定例会をもって審議未了としたいとするものについては、取扱い意見審査未了の取扱いとしたい旨を申し述べていただき、審査未了の可否について採決を行います。  以上のように進めてまいります。  それでは、陳情第五〇〇六号を議題といたします。  障害福祉課長の説明を求めます。 9 ◯玉利障害福祉課長 それでは、陳情第五〇〇六号について御説明いたします。  請願・陳情文書表の五ページをお願いいたします。  件名は、重度心身障害者医療費助成制度現物給付窓口無料)を求めることについて、提出者は、障害者等医療費助成制度現物給付窓口無料)を求めるかごしま会共同代表所崎治代氏外十四団体でございます。  陳情の趣旨についてでございますが、お隣六ページの中ほどにございますが、重度心身障害者医療費助成制度現物給付化窓口無料)を自己負担なし、所得制限なしで行うことを求めるものでございまして、継続審査扱いとなっております。  令和三年第四回定例会以降の情勢の変化について御説明いたします。  ページは少し飛びまして、八ページをお開きください。  重度心身障害者医療費助成制度につきましては、重度心身障害者の方々の利便性の向上を図りますため、これまで実施した他県の調査結果や制度変更に伴う県、市町村の財政に与える影響等も考慮し、支給方式について、現行の償還払い方式から自動償還払い方式に変更するとともに、支給対象者について、精神障害者保健福祉手帳一級所持者のうち、医療機関へ通院する方を新たに追加する。また、相当程度の収入のある方につきましては、制度の対象外といたします所得制限を新たに導入することなどについて、今後、事業主体であります市町村をはじめ、医師会等関係機関・団体等と協議を行い、御意見を伺いながら、制度変更に向けた検討を進めてまいりたいと考えているところでございます。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 10 ◯郷原委員長 この際、御報告いたします。  傍聴につきまして四名の方から申出があり、これを許可いたしました。  以上で説明が終わりましたが、質疑がありましたらお願いいたします。 11 ◯鶴薗委員 まず、この重度心身障害者医療費助成について、我が自民党会派代表質問に対しても、新たに精神障害者等も対象にするという答弁を知事がされているわけです。  そこで、予算特別委員会でも質問がありましたけれども、精神障害者のうち一級を所持されている方というのは県内に大体どのぐらいいらっしゃると把握されているのか、まず教えてください。 12 ◯玉利障害福祉課長 精神障害者保健福祉手帳一級所持者の方々は、令和三年三月末時点で五百七十四人となってございます。 13 ◯鶴薗委員 我が県よりも若干進んで取組されているところで精神障害者まで拡大されている県があるか、九州管内でもよろしいですが、もし把握されていたら教えてください。 14 ◯玉利障害福祉課長 この重度心身障害者医療費助成制度の対象者に精神障害者を対象としている都道府県は、重心医療に限らず、精神障害者の方々のみを対象にした制度を別途設けている県を含めますと今、全国で三十六県でございます。 15 ◯鶴薗委員 この陳情者は、現物給付化自己負担なしということで、所得制限を行わないことという中身になっているんですが、今回、所得制限を新たに導入するという考え方が示されているわけです。まだ確定はしていないと思うんですけど、どのぐらいの額とイメージすればいいのか教えてください。 16 ◯玉利障害福祉課長 今、鶴薗委員からお話のございました所得制限についてでございますが、現在、全国で所得制限を導入している県が四十二県ございます。所得制限のかけ方は、もちろん各都道府県によって違うわけでございますが、私どもの調査結果によりますと、一番その中でも多い所得制限の導入の仕方というのは、特別障害者手当という国の制度があるんですが、この所得制限を準用する形で県単独の事業に導入しているという県が一番多い状況でございます。  どれぐらいの収入があればそこの所得制限に引っかかってくるのかという御質問だったと思いますが、もし仮に、各都道府県で一番多く採用されております所得制限を我が県で導入いたしますと、例えば、扶養親族が三人いらっしゃる場合、本人の収入額の目安がおおむね六百六十万円、それから、同じく扶養親族が三人で、受給者の配偶者または扶養義務者の方の収入がおおむね九百万円を超えるぐらいになるとこの所得制限に引っかかってくることになると試算しております。 17 ◯鶴薗委員 最後に、今後、直接の事業主体である市町村をはじめとして、あるいは医師会など関係団体との協議を進めながら進めていくということでございますが、令和四年度を目途にこの協議をしっかりと終えていくと、ある程度の合意を形成していくと理解すればいいのか、そこはどうなんですか。 18 ◯玉利障害福祉課長 今議会で私どもが県としての考え方、方向性ということでお示しさせていただいたものは、あくまでも私どもの県独自の調査で得られた他県の状況ですとか、そういったものを参考に県の内部で検討した結果でございまして、当然ながら、この重心医療制度は県が設計者でありますけれども、事業主体は市町村でありますし、医療を提供するのは医療機関なり、薬局であります。また、国保連等医療保険者等もいらっしゃいますので、こういった方々に御意見を伺いつつ、私どもの考え方も御説明し、おおむねの合意を得た上で制度変更の内容は決定してまいりたいと考えております。 19 ◯鶴薗委員 御答弁のとおり、やはり市町村等関係団体との合意形成を得ることは大変重要なことだと思うんですが、県としては若干の修正等々は協議の中で出てくるかもしれないけれども、令和四年度で現状よりも新たな制度改正に向かっていくという思いはあるんでしょうか、そこをお聞きしたいんです。 20 ◯玉利障害福祉課長 当然ながら、この制度変更重度障害者の方々の利便性の向上、あるいは負担の軽減を図るための制度変更であります。一方で、私どもこの検討の中で他県の状況等も参考にいたしますと、どうしても医療費が多くなってくるというような現実も見えてまいりました。そういった中で医療費の負担増、あるいは事務負担の増、こういったことを私どもだけが負うのではなくて、市町村及び医療機関、あるいは医療保険者もどうしても関係してくるということになりますので、当然この方々の御意見を十分お聞きした上で最終的な内容を決定したいと考えております。私どもといたしましては、制度設計者として、さてどういたしましょうかと、ゼロベースで考えましょうというのはあまりにも無責任だと考えておりまして、ある程度制度設計者としての考え方をお示しした上で御意見を伺いたいと思っております。(「はい、結構です」という者あり) 21 ◯遠嶋委員 自動償還払いになるということは障害者の皆さんの利便性を図るという意味では前進だと考えております。例えば、精神障害者保健福祉手帳一級所持者が五百七十四人いる中で、医療機関へ通院する方というのは何人いらっしゃるんですか。 22 ◯玉利障害福祉課長 これは予算特別委員会の中でも部長から答弁申し上げましたけれども、現状の手帳所持者は五百七十四人でございます。ただ、このうち入院している方、あるいは通院している方というのがデータとしてございません。ですので、具体にどれだけの方が対象になるかというのは私ども把握できていないところでございます。 23 ◯遠嶋委員 通院する方を新たに追加するとなっていますから、入院者は対象にならないと理解していいんですかね。 24 ◯玉利障害福祉課長 遠嶋委員のおっしゃるとおりでございます。 25 ◯遠嶋委員 具体的な数を把握されていないということですから、予算の見積りもできていないということですよね、大体見積りはされているんでしょうか。 26 ◯玉利障害福祉課長 精神障害者の方々を対象者として追加するに当たりましてどれぐらい財政負担が増えるかというのは当然ある程度試算しなければならないことであると思っています。五百七十四人という数字が多いか少ないかというのはあるんですが、私どもとしましては、統計データがないものですから、基本的にはこの方々が全員通院者であるとしたらどれぐらい増えるんだろうかという、大きめの試算をしているところでございます。 27 ◯遠嶋委員 なるほど、五百七十四人の中で何人が通院者かというのは分からないという意味で、半々よりも多めに試算しているということですね。  あと先ほどありましたけど、相当程度の収入というのは、先ほどは特別障害者手当の制度を参考にするとか、あと扶養が三人の場合が本人が六百六十万円、配偶者が九百万円を超えた場合の云々とかありましたけど、これに該当しそうな人というのは重度心身障害者医療費助成制度の対象になる方の大体何割ぐらいというのは分かりますか。 28 ◯玉利障害福祉課長 現在、重心医療の対象になっておられる方、現行の制度では所得制限はございませんので所得の把握はできておりません。ですので、同じ重度障害者の方々を対象にした別な制度に特別障害者手当という制度があるんですが、この特別障害者手当資格喪失率というのがありまして、資格喪失率で計算しますと最新のデータとして一・七六%の方が所得制限を超えている状況になっております。 29 ◯遠嶋委員 了解しました。  この状況説明の下三行ですね、所得制限を新たに導入することについて、今後、事業主体、あるいは医師会、関係機関・団体と協議をし、御意見を伺いながら制度変更に向けた検討を進めてまいりたいと考えているということで、とりあえず、自動償還から所得制限を導入するということですが、この陳情の中身では自己負担なし、所得制限なしで行うこととなっています。状況説明の最後の一行の、御意見を伺いながら制度変更に向けた検討を進めてまいりたいと考えているということは、重度心身障害者の方、あるいは今回は精神障害者保健福祉手帳一級所持の方の経済的な負担を少しでも軽くするために今後もそういう検討をされていくと理解してよろしいでしょうか。 30 ◯玉利障害福祉課長 今、遠嶋委員のおっしゃるように今議会で私どもがお示しいたしましたのは、あくまでも制度設計者としての県の考え方でございます。今後、これらについてしっかりと関係機関・団体に御説明した上で協議・検討を進めていくと、その上で正式な最終的な制度変更の内容について決定してまいりたいというふうに考えております。 31 ◯遠嶋委員 陳情者の希望に沿うように引き続き検討を進めていただきたいと思います。  以上です。 32 ◯き久委員 繰り返しになりますが、確認のつもりで、この文書の文言というのは受け止め方によってはいろいろな波及、憶測を生むところなんですけれども、県として償還払いから自動償還払い方式に変更するとともにとありまして、変更するとともにというこの表現が、自動償還払いは今定例会後に間違いなくなり得るものであるのか、そういう憶測を持っているのか。というのは、この文書の文言の中で、下の段落の精神障害者保健福祉手帳の部分、通院する方を新たに追加するということと、そして、所得制限を新たに導入するという部分に対して、県は制度設計をするという立ち位置で、市町村、医療機関、被保険者を含めて、協議するということでありますので、市町村の考え、医療機関考えいかんによっては、自動償還払い自体ももう一回検討せざるを得ないということも想定に入るんですか。 33 ◯玉利障害福祉課長 き久委員のおっしゃるようにこれは私どもがこれまで検討を重ねてきた上で、県として出した考え方、方向性であります。今後、事業主体である市町村、あるいは医師会等関係団体と協議をする中で中身が少しずつ変わっていく可能性はもちろんあります。ただ、私どもといたしましては、これまで蓄積してきた様々な検討、資料等をお示ししながら、こういった考え方でこのような考え方を示したところですということはお伝えしていこうと考えております。 34 ◯き久委員 償還払いから自動償還払いへという表現としてしっかりと文書に入れていくということに関しては一歩前進なのかなと思います。市町村、そして医療機関がどのように検討していくかということは、我々議会、委員の方たちにもそれぞれお考え、いろいろな角度からの分析等もあると思います。先ほど遠嶋委員がおっしゃったように自動償還払いであったとしましても、要望されている団体の皆さんからすると最終目的というのはやはり負担軽減をしっかりしていかなければならないということでありますので、課題解決に向けて、しっかりと要望者の御意見等を踏まえた中で、一歩でも二歩でもさらに前進してもらえるように市町村、医療機関とも連携して推進していただきたいと思います。  以上です。 35 ◯郷原委員長 ほかに質疑はございますか。    [「なし」という者あり] 36 ◯郷原委員長 それでは、陳情第五〇〇六号につきましては、質疑がほかにないようですので終了しまして、採決を行います。  取扱い意見をお願いいたします。 37 ◯鶴薗委員 陳情第五〇〇六号につきましては、他県の状況などを踏まえ、県の検討状況などを見ながら議論をしてまいりましたが、委員会付託日から一年を経過し、採択もしくは不採択の結論を出せる状況に至っておりませんので、審査未了の取扱いでお願いします。 38 ◯郷原委員長 ほかに御意見はありませんか。 39 ◯遠嶋委員 今日も傍聴に来られていますけど、重度心身障害者皆さん方は、償還払いということで、まずお金の心配をする、そして、その償還のための手続をしなければならないということで、大変不便な生活状況を強いられており、こういう状況を一刻も早く改善をする必要があると思います。県も制度改正をかなり前のめりにやりつつありまして、自動償還払いというのは、とりあえずは障害者の皆さんのそういう不便さを解消する手だてにはなると思います。  先ほど質疑のやり取りの中でもありましたけど、今後、障害者の皆さんの求めに近づくように検討を進めていくということですので、そこも期待をしながら、採択をお願いしたいと思います。 40 ◯森 委員 我々もずっと引き続き採択でしていただきたいということを訴えてまいりました。現場でやはり大きな負担がかかっていることなので、今回も採択という形でお願いしたいと思っております。 41 ◯東 委員 私も、やはりこういった困っている人たちを助けるのが政治であると思いますので、採択でお願いいたします。 42 ◯郷原委員長 それでは、採決をいたします。  陳情第五〇〇六号については、審査未了の意見と採択を求める意見がありますので、まず、審査未了についてお諮りいたします。  陳情第五〇〇六号を審査未了の扱いとすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 43 ◯郷原委員長 挙手多数であります。  よって、陳情第五〇〇六号は審査未了の扱いとすることに決定いたしました。  以上で、陳情の審査を終わります。 44 ◯郷原委員長 次は、県政一般であります。  今回は先に一般調査を行います。  初めに、かごしま未来創造ビジョン改訂案につきまして、保健医療福祉課長から発言を求められておりますので、これを許可いたします。 45 ◯松藤保健医療福祉課長 それでは、かごしま未来創造ビジョン改訂案について説明をさせていただきます。  お配りをしております資料は、資料一、かごしま未来創造ビジョン改訂案、資料二、かごしま未来創造ビジョン改訂素案に係る意見への対応状況、資料三、かごしま未来創造ビジョン改訂案に係る意見への対応状況でございます。  まず、資料一を御覧ください。  前回の定例会でお示しをいたしました改訂素案に対していただいた県議会からの御意見、あるいはパブリックコメント等で寄せられました県民の方々からの御意見を踏まえるとともに、各部局で改めて見直しを行い、調整を行ったものでございます。  また、内容がより分かりやすいものとなるよう、まだ調整途上のものもございますが、改訂素案の段階ではなかったグラフや表、写真なども加えたところでございます。  次に、資料二をお願いいたします。  改訂素案からの記載内容の変更点についてお示しをしているところでございます。県議会やパブリックコメント、関係団体等の意見を踏まえて必要な変更を行ったところでございます。  本資料には、このほか、既に改訂素案で反映させていただいていた意見、反映しなかった、できなかった意見も併せて記載をしております。  いただいた御意見とそれに対する対応状況につきまして、くらし保健福祉部関係について、主なものを御説明いたします。  十ページをお開きください。  二のパブリックコメントでございます。  初めに、一番左の列にございます番号の一を御覧ください。  大項目一、誰もが個性と能力を発揮し活躍できる社会の実現において、高齢者が新たにチャレンジできるような環境を整えるという項目を加えたらよいのではないかという御意見をいただきました。これを踏まえまして、一番右になりますが、改訂案(変更後)のとおり、「高齢者が、豊富な知識・経験・技能を生かして、地域づくりの担い手として社会参加するよう支援するとともに、健康づくり、生きがいづくりなどにチャレンジできる取組を促進します」と変更したところでございます。  次に、十四ページをお願いいたします。  三の各種団体等意見でございます。  これも番号の一を御覧ください。  大項目二、結婚、妊娠・出産、子育ての希望がかなう社会の実現において、県内の人口減少が進む中、地方では保育所の閉園や定員減が急速に起こっている状況であるため、人口減少地域における子育て支援の充実に向けて検討する旨の施策を取り込んでほしいとの御意見がございました。これを踏まえ、一番右の改訂案(変更後)のとおり、「人口減少地域における保育の確保等については、地域における保育所・保育士等の在り方に関する検討会の取りまとめを踏まえた国の検討状況や地域の実情等を踏まえながら、必要な対応に努めます」という文章を追加したところでございます。  続きまして、今度は資料三をお願いいたします。  県議会議員の皆様に御説明いたしました二月十五日以降の意見への対応状況でございます。  同様にくらし保健福祉部関係の主なものについて御説明をいたします。  一ページでございます。  まず、一、県議会からの意見のうち、番号でいいますと四番でございます。  様々な感染症への対応について、感染症は今後も出てくるので、くらし保健福祉部が所管する大項目への記載も検討してほしいとの御意見をいただきました。このいただいた御意見を踏まえまして、一番右の変更案のとおり、大項目三、くらし保健福祉部が主に所管をしております、健康で長生きできる社会の実現と良質な医療・介護の確保の中項目三、誰もが安心して必要な医療を受けられる地域づくりにおいて、様々な感染症への対応について、大項目六と同様の内容を記載することとしております。  二ページをお開きください。  下の二のその他の七番を御覧ください。
     大項目二、結婚、妊娠・出産、子育ての希望がかなう社会の実現において、一時保護所の在り方等検討委員会の議論を踏まえ、一番右の変更案のとおり、文言を追加することとしております。  以上が、かごしま未来創造ビジョン改訂案に係る意見への対応状況でございます。  この改訂案につきましては、今定例会における御議論を通じた県議会の御意見や御提言をいただいた後、必要な変更等を行った上で、本年度末に改訂したいと考えております。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 46 ◯郷原委員長 以上で説明が終わりましたが、質問がありましたらお願いします。  なお、本日は、審査対象であるくらし保健福祉部関係について質問や御意見をお願いいたします。    [「なし」という者あり] 47 ◯郷原委員長 それでは、ないようですので、この件につきましてはこれで終了いたします。  そのほか、新型コロナウイルスに関する質問以外の県政一般に関する質問がありましたらお願いいたします。  なお、新型コロナウイルス感染症に関する質問につきましては、この後の特定調査で行っていただきますようお願いいたします。 48 ◯鶴薗委員 一点教えていただきたいんですが、今、福祉の関係の方々、特に障害のある方々が、農福連携とか、林福連携とか、いろいろな分野の職業に携わっておられて、事業所もA型、B型等あるんですが、介護関係の施設でそういった方々が働くというような例はあるものなんでしょうか。唐突で申し訳ないんですが、何か県が押さえておられるようでしたら教えてください。 49 ◯塩賀介護保険室長 高齢者の介護に関わる事業所において、例えば農業とかと連携した取組という御質問ではないかと思いますけれども、すみません、私が勉強不足かもしれませんが、承知できておりません。 50 ◯鶴薗委員 私の質問が悪かったですね。福祉施設の方々が農業の分野で働いたり、産業のいろいろな分野のマッチングが今進んでいるんですが、例えば介護施設において働いている方というのは押さえておりませんかということなんですが。 51 ◯塩賀介護保険室長 介護事業所においては人材不足ということもございまして、介護職の方々がそれぞれ担っておられる仕事を業務を切り分けて、例えばシーツの交換ですとか、配膳ですとか、そういったことは介護職の方でなくてもできる業務だということで、高齢者の方などにそういった介護業務の一部を担っていただくというような事業をやっておられるとは聞いております。  以上です。 52 ◯鶴薗委員 ありがとうございます。  今、御答弁いただいたように非常に介護職のところが人材不足というか、昨日も私知っている方からも御相談を受けたんですけど、来られても一日で辞める方もおられたり、やはり大変なんだろうと思うんですね。  ただ、私自身、介護施設を経営されている病院の先生に前から相談を受けているのが、ひきこもりや軽い障害のある方々はいろいろな能力を発揮されると。だから、通常の介護職一人の仕事はカバーできないけれども、そういった方々が複数でならどこかの分野を担当できると、そういうところまで見ていきたいんだけどという相談を受けるんですね。介護施設でそういった方々が働くのに規制か何かがあるのかなと思ったりもしながらも、その方々は年寄りとお話をしたり、相手になってやったり非常に優しい方で、一人前に全てを個人で判断はできないけれども、この分野を一つあなたが受け持ってねといったら、十分やってくれるんだろうけどねと言っている。そういった例が現実どこかで行われているのかなと思って、そこをお聞きしたんですが、今把握されていないということで理解させていただきます。 53 ◯遠嶋委員 ドクターヘリのことでお伺いしたいです。  一般質問で質問させていただきましたが、鹿児島市立病院を基地局にしたドクターヘリは延命効果が八・六%という回答でした。ほかの数値も十六・何%とか二十数%とかいろいろあったんですが、例えば、延命効果が八・六%というのは具体的にどういうことなのか。そして、後遺症の軽減率の数字ですね、これはどんな数字なのか具体的に教えていただきたいです。 54 ◯松藤保健医療福祉課長 遠嶋委員から一般質問でいただいた質問で、鹿児島市立病院の県のドクターヘリでいきますと、救命効果が八・六%、それから、後遺症軽減効果が二三・九%という答弁をさせていただきました。この効果につきましては、病院で一個一個事例を検証してやっておりまして、例えば、後遺症軽減効果があるというのは、一般的に申し上げますと、ドクヘリが飛んだことによって八・六%の方が命を取り留めた。それと二三・九%の方がドクターヘリの投入によりまして後遺症が軽減をしたということです。具体の効果を測定する指標はすみません、持ち合わせていないところでございます。 55 ◯遠嶋委員 私も冊子をいただきました。ただ、見てもよく分からないんですよね。単純に考えて百人いれば八人から九人の命を助けることができたと、こんな捉え方でよろしいですかね。 56 ◯松藤保健医療福祉課長 基本的にはそのようなことになると認識をしております。 57 ◯遠嶋委員 これが大きいか少ないかというのはそれぞれの判断だと思いますけど、少なくとも百人のうち九人ぐらいがそのことで命を取り留めることができたと、後遺症を二三・九%の人が軽減することができたというのは私は大変大きな効果だと思っております。  一般質問の中でも申し上げましたけど、運営費も大変だろうし、やはり夜間と昼間のはざまというのは結構危険な状況があったり、いろいろ困難な状況もあると思いますけど、引き続き県民の命と暮らしを守るために頑張っていただきたいと思います。ありがとうございました。  以上です。 58 ◯き久委員 当初予算等説明書の六十八ページ、健康増進課の一番下に難病対策費、令和四年度も三十四億二千百五十万七千円と金額としては高額が組み込まれておりますが、まず本県で把握し、また支援、実施を行う難病というのは何十種類ぐらいあるものですか。 59 ◯亀之園健康増進課長 現在、国が指定しております難病の数が三百三十八疾患です。 60 ◯き久委員 三百三十八疾患、非常に多いなという感じを受けました。この中で、患者さんの医療費等を助成すると、それで家族等に対する相談やいろいろな支援とありますけれども、例えば、交通費とか、いろいろな疾患を持っている方の身の回りの部分の支援とか、そういうことなのかなと思うんですけど、端的に御紹介ください。 61 ◯亀之園健康増進課長 難病の患者さん方の家族への支援についてでございますけれども、相談等に関しては難病相談・支援センターで行っているということになりますが、直接的な家族への支援というのは現在はないと認識しております。 62 ◯き久委員 直接的な家族等への支援はないということですが、難病、特にパーキンソンとか、ALSとか、全身が動かなくなっていく病気については、家族の支援等を含めて対応しなければならないと考えます。医療費は支援をいただいているとしましても、生活の中で大分負担を強いられていくものだと思うんですが、そういう家族の方たちからこういう支援をぜひしてくださいというような要望は届いていませんか。 63 ◯亀之園健康増進課長 現在、手持ちで資料がありません。申し訳ありません。 64 ◯き久委員 分かりました。それから、難病患者団体自立支援補助ということで二百八十八万円ほど組んでおりますが、三百三十八の疾患があって、その中でこのような団体を設立しているというのは幾つぐらいあるんですか。分からないようでしたら、また後ほどでも御報告ください。  以上で終わります。 65 ◯東 委員 当初予算説明書の百十七ページの地域介護基盤整備事業の十五億七千七百万円余りなんですが、市町村が行う地域密着型特別養護老人ホームなどの介護拠点の整備に対する助成に要する経費とありますけど、これはどういった内容の事業か教えていただければ。 66 ◯中川高齢者生き生き推進課長 地域介護基盤整備事業についてでございます。  具体的な内容ですけれども、地域包括ケアシステムの構築を進めるために市町村が行います地域密着型の特別養護老人ホームなどの介護拠点の整備等に要する経費として十五億七千七百万円余りを計上させていただいております。例えば、介護拠点の整備を予定しておりますのが二十四施設、七億二千二百四万円余り、それから、それ以外の事業のメニューもございまして、既存の特別養護老人ホーム等のユニット化改修ということで、六施設の二億百万円余り、それから、施設を新たに開設する際の開設準備経費等につきましても二十四施設、三億三千九百万円余り、それから、介護施設等における新型コロナウイルス感染拡大防止対策支援ということで、例えば、居室等に簡易陰圧装置等を設置するなどのコロナ対策支援ということで二十施設に二億七千八百万円余り、介護職員の宿舎整備ということで三施設、三千五百万円余りを計上しているところでございます。 67 ◯東 委員 分かりました。  あとその下の社会福祉法人が行う特別養護老人ホームの改築及び非常用自家発電設備の整備などに対する助成に要する経費とありますが、今現在、非常用自家発電設備のついているところとついていないところの数を教えていただければと思います。 68 ◯中川高齢者生き生き推進課長 老人福祉施設等整備事業の非常用自家発電の部分ですけれども、今回、この事業の中の非常用自家発電の整備ということで予定しておりますのが二施設でございます。県の所管する高齢者施設等における非常用自家発電設備の整備については、令和二年十一月時点の調査結果の概要ですけれども、施設数としては、特別養護老人ホーム、それから、養護老人ホーム、軽費老人ホーム、介護老人保健施設、介護医療院等、全三百五施設のうち二百九十八施設が何らかの非常用自家発電設備を持っており、整備率としては九七・七%という状況でございます。 69 ◯東 委員 分かりました。災害などの停電の際にやはり非常用自家発電設備というのは大事ですので、県が所管していない養護老人ホームもたくさんあると思いますので、そちらもこちらが終わりましたら取りかかっていただきたいと要望いたします。 70 ◯中川高齢者生き生き推進課長 県所管以外の施設につきましては、例えば、鹿児島市ですと市が補助を行っているところでございます。それから、定員二十九人以下の施設については、所管にかかわらず市町村が補助を行うというような仕組みになってございます。  以上でございます。 71 ◯東 委員 はい、分かりました。  続きまして、飲食店におけるたばこの煙のないお店の取組の進捗率を教えていただければ。 72 ◯亀之園健康増進課長 たばこの煙のないお店についてでございます。  現在、たばこの煙のないお店の登録を推進しておりますが、令和三年十二月十五日現在、県全体で七百六十店舗となっております。 73 ◯東 委員 これは県全体で七百六十店舗ですが、大体何%ぐらいあるんですかね。 74 ◯亀之園健康増進課長 申し訳ありません、データを持っておりません。 75 ◯東 委員 令和五年度、鹿児島国体や全国障害者スポーツ大会もありますので、少しでもたばこの煙のないお店の取組を進めていただきたいと思います。これは要望です。 76 ◯郷原委員長 それでは、ここで換気のため十分間の休憩といたします。  再開は、おおむね十一時十分といたします。         午前 十時五十九分休憩      ────────────────         午前十一時  十分再開 77 ◯郷原委員長 再開いたします。  それでは、引き続き質疑をお願いいたします。 78 ◯森 委員 長年続けてきていただいている自殺対策事業について教えていただきたいと思います。  自殺対策事業としていろいろな県自殺予防情報センターの設置運営、また、県自殺対策連絡協議会の運営や展開、こころの電話の事業もしていただいていると思います。こちらのこころの電話については、例えば、コロナ禍でいろんな方々が心に不安があった場合に、県のホームページからたどって、鹿児島県精神保健福祉センターのホームページにいきますとコロナ禍の不安だったり、依存症等の対策事業の相談窓口等が詳細に出てきて、細かく丁寧に対応していただいているんだなということがよく分かります。  ただ、それがどういう形でリーフレットになったりしていますかということを昨年からお聞きしたときに、名称が自殺対策リーフレットという形でまとまっておりまして、取組が悪いというわけではなくて、心の問題というのは、軽い方から、本当に自殺の一歩手前まで来ている方、いろいろな方々がいます。どうしてもリーフレットの名称が自殺対策リーフレットということになっていると、いろいろな方々が手に取るのはハードルが高いんじゃないかなと、もう少し内容が表面から分かるようにですとか、自殺対策だけではなくて、その前の軽いことでも聞いていいんだよというようなことが伝わっていけばなと思っているんですが、現場等でより多くの方に手に取っていただけるような工夫をされていたら教えていただきたいと思います。 79 ◯川崎精神保健福祉対策監 三月はちょうど自殺対策強化月間でございます。今、御質問のあったことなんですけれども、リーフレットに関しましては、多めに作成している関係で前年度につくったものを配布させていただいておりますが、三月の自殺対策強化月間では、以前も委員から御指摘いただきましたので、自殺、自死という言葉を表に出ないような形で、「あなたの言葉を待っている人がいます」という文言を大きめにトップに出したリーフレットに修正したところでございます。以前は自殺対策強化月間ですというところが大きく表示されていたんですけれども、少し言葉を検討させていただいてリーフレットを作り直したところがございます。 80 ◯森 委員 非常にいろいろなことを考えていただいているなというのを感じました。私も先ほど、そのリーフレットを見させていただいたところでした。やはり心のケアというのは非常に難しくて、自分で見つけるのは難しいし、人に言われてできるかというとそれもなかなか難しいことなんですが、ずっと長期間にわたって対策事業を行っていただいておりますので、これからもより多くの方にどうやったら届いていくのかなというのをまた一緒に考えさせていただきたいと思いますので、さらなる工夫をよろしくお願いします。  以上です。 81 ◯大園委員 児童相談所のことでお伺いしますけれども、児相に県警から一人派遣されていると聞いたんですが、この一年間、どうであったのか、教えてください。 82 ◯川畑子ども家庭課長 児相に配置されています警察職員の効果についての御質問でございました。  令和三年四月から警察職員の方に中央児童相談所へ出向していただきまして、勤務していただいているところでございます。当然、児童虐待の案件につきまして警察と様々な情報をお互いに共有したり、提供したりといった連携の強化に加えまして、現場で児相の職員が家庭に伺いまして親といろいろな話をするんですけれども、その際に立ち会っていただいて一緒に面談をしたりといったことも行っているところでございます。 83 ◯大園委員 それで、警察の方と児相の職員が行った事例等は大体どれぐらいあったか分かりますか。 84 ◯川畑子ども家庭課長 すみません、今手元に実績の数値を持っておりません。 85 ◯大園委員 虐待の問題については保護者の問題でなかなか踏み込めないというような状況があってこれまで見逃してきたのかなと思っていますので、保護者に問題がある家庭については警察の方と一緒に踏み込んでいかなければならないということで、警察の連携は大事にしていただきたいと。虐待そのものが減ることはなくて、年々増えているわけですので。  それともう一点なんですけど、今、児相そのものが職員を増やして対応されているということなんですけれども、本当に児相だけで虐待が対応できるかといったら決してそうじゃないと思います。というのも民間の中で虐待に取り組んでいる方、相当な施設があると思うんですよね。県も児童家庭支援センター等を設けて児相を補完しているわけですけれども、やはり児相の職員だけではなかなか現場が見えない、民間の目でないと虐待というのが見えない部分もたくさんあると思うんですね。  ですから、ぜひ子ども家庭課では、児家センを奄美地域に大島児相を補完する意味で設ける気持ちはないのかどうか、そのことをお伺いします。 86 ◯川畑子ども家庭課長 児童家庭支援センターの配置についての御質問でございました。  児童家庭支援センターの新たな設置につきましては、今年度設置しました一時保護所の在り方等検討委員会におきまして、児童相談所の在り方に関連しまして、委員の意見等も踏まえながら児童養護施設の所在地であったりとか、児童家庭支援センターの受皿となります法人があるかといった点も含めまして具体的に議論いただいているところでありまして、県といたしましては、その結果も踏まえて対応を検討したいと考えているところでございます。 87 ◯大園委員 児相の職員を増やしていろいろ頑張っておられるのは十分分かっていますが、民間の方々と連携しない限り、虐待の早期発見・早期対応はできないと思います。やはり民間の力というのは大変大きいものがありますので、ぜひしっかり協力していただきたいと思います。虐待が減る方向に進んでいくことを望んでおりますし、子ども家庭課でもしっかり取り組んでいただきたいと思います。  以上です。 88 ◯柴立委員 本県の小児医療体制の現状についてお伺いします。  地理特性や医療体制を踏まえながら、子供たちをどこでも産み育てられる環境づくりは非常に私も重要で大変な作業だと思っています。その中で新生児医療から乳幼児医療における体制づくりはどのようなところに主眼を置いてつくられているのか教えてください。 89 ◯川畑子ども家庭課長 本県の小児医療体制についての御質問でございました。  県では、安全で良質な小児医療を安定的、継続的に確保したいと考えておりまして、基本的には二次保健医療圏を中心といたしまして、周産期であれば総合周産期母子医療センターのほか、かかりつけ医、地域の拠点病院を中心とした医療の体制づくりに取り組んでいるところでございます。 90 ◯柴立委員 ありがとうございます。いいことですね。実は私の親戚の子供なんですけど、今年になってから一歳にならないうちに亡くなりました。亡くなってから非常に難しい状況だったと知ったんですけれども、原因がよく分からず、二度手術しながら、目も耳も聞こえないような状況だったというのも分かってきて、本当大変だなと。何より御家族、親御さんが年上の兄弟、子供たちを抱えながら、働きながら、そして看病するというのは本当に大変なんだなということが分かってきて、私も鹿児島市立病院のNICUの先生とお話をさせていただいたときに、その方は鹿児島の小児医療体制はすごくしっかりしていると言っていました。その中で皆様がどういうところに重きを置いているのかなと思って質問させていただきました。  やはり人材とか医療資材の選択と集中という点で鹿児島市内に集中するのはいいと思うと言われていたんですけれども、先ほどき久委員がおっしゃっていたように御家族の方に対する支援体制というのはどうにかできないものなのかという意見もあったので、例えば、子供たちの御家族への支援というのはされているのか、先ほどと重複するのかもしれないんですけれども、教えていただけませんか。 91 ◯川畑子ども家庭課長 家族全般ということではないんですけれども、例えば、小児慢性特定疾患の子供の御家族の方に対しましては、各保健所単位で子供の疾病であったり育児上の工夫点であったりといったような情報提供をする場としての教室であったり、療育相談会の開催、それから子供同士、また家族同士が自由に語り合えるといったような交流会を開催したり、また、そういったことを学ぶための研修会を開催したりというような家族支援をこれまでも行ってきているところでございます。 92 ◯柴立委員 分かりました。取組を教えていただいてありがとうございます。  例えば、本県は離島が多かったりして、鹿児島市内にどうしても出てこないといけないと。身寄りがある方はそこに泊まられて病院に通ったりというのはよく聞く話ですが、ずっとホテルとかウイークリーマンションとか、マンスリーマンションとかに滞在しながらという方が非常に多いという話も聞こえてきますので、ぜひこの点については今後しっかりと検討していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。  引き続き、薬務課長にお伺いしたいんですけれども、新年度の取組を見てみますと、例えば、コロナ関連から血液対策とか、ハブ対策や麻薬取締りなど所管が多岐にわたっているという印象なんですけれども、所管の範囲での本県における課題を教えてください。 93 ◯大小田薬務課長 血液対策につきましては、奄美の血液供給の在り方が今課題となっておりますので、しっかりと検討してまいりたいと考えております。 94 ◯柴立委員 そうですね、これはよく大園委員がおっしゃられることなんですけれども、しっかりとそのあたりも今後の課題として捉えて一生懸命されていただきたいと思っております。  最後に、澁谷地域包括ケア対策監にお伺いしたいんですけれども、今後さらに本県でも高齢化が進む中で、介護予防をしっかりと推し進めるとともに地域包括ケア体制をより整備していくことが求められると思います。地域包括ケアが抱える課題と今後の本県の展開について教えてください。 95 ◯澁谷地域包括ケア対策監 地域包括ケアシステムの構築というところでは、住民の身近なところである市町村が中心となって、介護予防、生活支援、医療・介護等が一体的に提供される体制というところで進めてきております。その推進の施策としまして、介護保険制度の中の地域支援事業におきまして市町村の取組として施策化されているところでございます。各市町村ともこの取組につきましてはこれまで取り組んできておりまして、県としてもそこの取組を支援しているところでございますけれども、やはりこれからのさらなる高齢化の進行を見ますと、介護予防、それから生活支援といったところへの取組をさらに推進することが大事かと思っております。  現在、地域では介護予防の取組としまして、市町村事業でもいろいろございますけれども、住民主体が自ら取り組む場としまして、通いの場というところも展開を進めております。また、ちょっとした家事への支援とか、身近なところでの生活支援サービスというところでも住民同士の互助の活動としまして、有償ボランティア等の活動も多く出てきているところでございます。  そのようなところをこれからも推進していきたいと思っておりますけれども、市町村の地域支援事業におきましては、それぞれの取組を個々にするということではなくて、それぞれの生活支援体制整備とか、それから、認知症の施策とか、介護予防の施策を連動させまして住民の方への支援というところを進めていくことが大事かと思っております。また、いろいろな状況が市町村によって違いますので、市町村の強みを市町村がしっかりと把握し、そこを生かした取組が今後ますます必要かと考えております。 96 ◯柴立委員 ありがとうございました。対策監の思いが伝わってくる答弁だったんですけれども、よく自助・共助・公助とかという言葉があります。鹿児島県が取り組むのは、人と人のつながりであるということを今すごくおっしゃられていたなという印象もあるんですけれども、我々は市町村と一緒になって、市町村と県がお互い助け合って、補完し合いながら地域の課題に取り組んでいくことが課題だと思っていますので、これからも鹿児島に住む人たちのために少しでも問題解消になれるように取り組んでいただければと思っております。  以上です。 97 ◯小園委員 今、柴立委員から澁谷地域包括ケア対策監にいろいろと質問があったんですが、日頃地元に住んでいて感じるのは、お年寄りの方が一番元気な組合せというのは、娘とおやじ、娘とお母さん、こういう組合せなんですよね。よくけんかもするんですけど、いつの間にかけんかをしたかと思ったらすぐ仲直りをして何かほかの話題に移ったりして、非常にいい組合せだなと思います。一番不幸だなと思うのは、子供さんを亡くされたり、あるいはお孫さんを亡くされたりして、そのショックで認知症になってしまう、最近もそういう方がいらっしゃって、こんな変わるのかなというぐらい変わってしまうんですけど、今、柴立委員のほうから自助・公助とか言われましたけど、何かここのところ、地域で支えられる力というのがもうちょっと上がってくれないかなということを日頃思っているんですけど、澁谷地域包括ケア対策監、どげん感じやっでしょうか。 98 ◯澁谷地域包括ケア対策監 委員のおっしゃるとおり、いろいろな家庭の形態とか事情がございます。また、特に本県におきましては、高齢者単身世帯、夫婦世帯が多い県でございます。もちろん行政としての共助・公助は大変重要でございますけれども、地域で支え合う体制づくりというのが重要かと思っております。それにつきましては、先ほど申しましたように市町村を中心としていろいろな支え活動の推進をしていただいているところでございます。県としましても市町村の体制づくりが進むように支援しているところでございます。 99 ◯小園委員 介護保険制度が始まった頃、市町村には介護の専門の方がいらっしゃって、独り暮らしのお年寄りの方で引き籠もっているような方がいらっしゃれば、声かけをしたりして、出てこんですかと、指宿はころばん体操があるものですから、「じいちゃん、ころばん体操に来やんですかと、健康になっですよ」と、そういう声かけをする人がおったんですよね。最近はあまりそういうのを聞かなくなったものだから、ぜひそういった地域での温かい声かけも含めて行政が進んでいくようによろしく御支援をお願い申し上げたいと思います。  それから、令和四年三月七日、八日、九日の読売新聞に認定こども園の園児枠の変更で給付金を増やしたと、倍額受給が相次いだといったような記事があって、国の制度にもともと矛盾があるんじゃないか、見直しを検討するべきじゃないかと、書かれてありました。県というよりも、これは国の幼保一元がなかなかうまく進まない中で制度矛盾が出てきたのではないかなとこの記事を見ながら思ったところなんですが、どういったことが今起きているんでしょうか。 100 ◯久保子育て支援課長 まず、舞台となっているのは認定こども園でございまして、認定こども園につきましては、平成十八年十月に新たに設けられた制度でございます。幼稚園と保育所の両方のよさを相持っているという制度でございます。  認定こども園というのが一号、二号、三号ということで子供の認定区分が分かれておりまして、一号というのは子供の年齢が三歳以上、保護者の就労等の保育に必要な事由に該当しない場合、二号というのが子供の年齢が三歳以上で保護者の就労等の保育に必要な事由に該当する場合、三号というのが子供の年齢がゼロ歳から三歳未満で、保護者の就労等の保育に必要な事由に該当する場合と三つに分かれているところでございます。  この認定こども園の利用定員につきましては、市町村が市町村子ども・子育て支援事業計画に基づいて各施設、各認定の区分ごとに定員を定めているところでございます。園によっても異なりますけれども、一般的には一号認定の定員というのが二号、三号よりも少ない傾向にあるというところでございます。
     本論に入りますが、まず給付が増額したというところでございますが、この給付というのは施設型給付費と申しまして、公定価格を基に計算されております。公定価格というのは園児一人当たり定員、認定区分、年齢区分ごとに基本部分が定められておりまして、この基本部分の単価に利用人数を乗じ、加算部分を加えることによって求められるものでございます。基本部分の単価というのは、利用定員が少ない場合には保育の質を確保する観点から高めに設定されているということでございます。  それと、長くなって申し訳ないですが、その背景には、保護者を取り巻く環境でございますが、令和元年十月から幼児教育・保育の無償化というのが始まっているところでございます。これが制度的なものというところも大きい部分ではございますが、幼稚園、一号認定の子供につきましては、誕生日を迎えた日から無償化を受けることができるようになります。一方で、保育園部分のお子さんにつきましては、誕生日を迎えた翌年度の四月一日から無償化を受けるということになります。新聞報道にありました個別の案件というのは会計検査の実施中ですので詳細は申し上げられないところなんですけれども、幼児教育・保育の無償化を背景に、二号、三号から一号へ定員を超える認定区分の変更が行われて、施設型給付費の定められた計算方法に基づいて計算した結果が施設型給付費が増加するという形になったということでございます。  子ども・子育て支援制度というのは全国統一の制度でございまして、今回の案件につきましても鹿児島県だけの特有の事例ではないと認識しているところでございます。県としましても今回の会計検査の実施結果を踏まえて国の対応状況を注視してまいりたいと考えているところでございます。  以上でございます。 101 ◯小園委員 認定こども園と認定こども園ではないところが何かさや当てみたいなところがあって、私なども巻き込まれている部分もあるんですが、できるだけ子供さんたちのことですので、二つの省に分かれていたのを一つにしようとか、あるいは三つの省に分かれていたものを一つにしようとか、そういうことから始まったことだろうと思いますので、また今後もいろいろな問題点はあるんでしょうが、よろしくお願いしたいと思います。  それから、障害者の就労支援のAとかBとかいろいろな制度があるわけですけれども、実はうちの指宿でオクラを詰める作業を工賃としてもらっているんですが、普通の人たちがオクラを詰めに行くと一袋でキロ十二円から十三円なのが、障害者の方が詰めると六円なんですよね。それで、ソラマメが二十五円なのが障害者の方が詰めると約十五円なんです。できたのを見ると、障害者の人がしたのも、普通の人たちがしたのも同じなんです、全く同じ。なのになぜこんなに工賃の開きがあるのか私は納得いかないものだから、オクラを網みたいなものに詰められたのがスーパーで売っていますよね、あの工賃が全く出来は一緒なのに、何か粗相があるわけじゃないし、しっかりしているんですけど、障害があるから六円ですよと、普通の人よりも半分ぐらいですよと、こういった制度というのは本当にどこに問題があるのかなと。何でこうになってしまうのか教えていただけますか。 102 ◯玉利障害福祉課長 一般の方が就労して得られる対価と障害者就労支援施設の利用者が同じような仕事をして同じような成果を出して得られる対価というのが違うと、問題ではないかということでございます。  今、同一労働同一賃金というような形で国も進めているところでございます。就労継続支援事業所の類型といたしましてA型、B型二通りございまして、A型というのは雇用契約を結んで一般就労に近い形での就労形態、それからB型事業所というのは雇用契約を結ばずに、もう少し就労経験を積んで一般就労に少しでも近づけていこうという訓練の意味合いが強い部分かと思っております。そういった中で、訓練の一環ということで、A型事業所よりもB型事業所が工賃が低いという実情があるのは事実でございます。 103 ◯小園委員 最近は共同受注センターとかできているみたいなんですけど、結果として品物が一緒だったら値段も別に一緒でもいいんじゃないかと思うんです。普通の人たちが一日千袋ぐらいうちでも詰めたりしますけれども、こういう障害を抱えていると百袋しか詰められないかもしれない、あるいは三百袋しかできないかもしれない。それで一生懸命詰めていて、商品は同じなのにそこに差がつくというのは、やはり一般県民から見ると正しき評価は得られないのではないかと思うので、恐らくここにいらっしゃる委員の皆さん方もそげなことがあったろかいと思われると思いますし、ぜひそこの垣根をなくしてほしいと思うんですが、課長、どげんですかね。 104 ◯玉利障害福祉課長 先ほど就労継続支援施設のA型とB型の違いを申し上げました。A型はできるだけ一般就労に近い形で、ここも訓練は訓練なんですが、いわゆる作業の精度、あるいは速度、そういったものが早い方が訓練を受けておられる。B型はそこに至らない、もう少し時間がかかったりですとか、少し精度が落ちたりという方々が一般就労に少しでも近づけるような形での訓練という意味合いが強いという制度として国で制度分けをされているところでございます。  小園委員がおっしゃったように、できたものは同じなのに工賃が違うというのは一般人からするとなかなか理解し難いところは確かにあるかと思います。私どもといたしましても、できるだけB型事業所であっても工賃が上がっていくような取組として、共同受注センターを通じた販路の開拓や、新商品の開発を進めていきながら、少しでも工賃が上がるような努力をしてまいりたいと考えております。 105 ◯小園委員 最後にしたいと思いますが、今年の二月から三月にかけて、今年は特に寒かったものですから、こんなときは皆さん体調崩すよなと思ったら、私の知り合いの六十代後半の方と七十代前半の方が脳梗塞で鹿児島市内の病院に搬送されたんですよね。それで、以前も質問したんですが、血栓溶解療法をしていただいたんです。六十代後半の方は時間がたち過ぎていて、夜こたつに寝ておって台所に歩いていって途中で倒れて、奥さんが朝七時に見つけて、そのまま救急車を呼んで運んだんですけれども、何時間倒れていたか分からないといったような状況だったらしくて、それでも少し大脳半球の後ろ側の口の部分のところの障害が少し残るんじゃないかなと言われているんです。今、鹿児島県内で血栓溶解療法ができる病院、あるいはそれ以外に脳梗塞のいろいろな治療が進んでいるんだと思いますが、そういう治療ができる病院というのは、北薩とか、南薩とか、大隅とか、奄美とか分けるとどうなんですか、しっかり整っているんですか。(「暫時休憩をお願いします」という者あり) 106 ◯郷原委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時四十七分休憩      ────────────────         午前十一時四十九分再開 107 ◯郷原委員長 再開いたします。 108 ◯中俣医療審議監兼くらし保健福祉部次長 県内のtPA治療に対する対応の体制という御質問です。  今、手元に細かい資料はございませんけれども、南薩方面だと南さつま市だったり、旧吹上町。薩摩川内、出水、姶良方面もあります。北薩が若干人吉に依存しているのかなと。それと大隅半島は脳卒中のネットワークをつくっているので、三つの病院で連携を取っていると思います。離島につきましては、熊毛が種子島で一か所で、あと大島では県立大島病院が一か所、そのような状況ですので、委員御指摘のとおり、時間との勝負だという治療は重々承知しており、そういった体制がなるべく取れるようにしております。また、医療技術は日進月歩していますので、最初は三時間と言われていたのが、たしか今は五時間から六時間に延びていると思います。それに類した治療が開発されることを期待したいと思っております。  以上です。 109 ◯小園委員 御承知のように脳梗塞というのは時間がたっても治療ができないと必ず後遺症が残りますので、社会的な負担についてもそうなんですけれども、御本人や御家族のショックなどは大変なものがあるので、鹿児島県内で五時間以内に医療が受けられるような体制をぜひ構築していただきたいなと思います。  県立大島病院の話が出ましたけれども、そのほかの県立病院はそういう設備は整っているんですかね。 110 ◯久保県立病院局次長兼県立病院課長 県立五病院の中で診療科として脳神経外科に対応できるのが、県立大島病院以外は鹿屋医療センターに脳神経外科がございます。姶良は精神科ですから元からないんですが、残念ながら、北薩、薩南には脳神経外科をできる診療科の体制は取れていないという状況でございます。 111 ◯小園委員 指宿市も合併したときは四万八千人ぐらい人口がいたんですけれども、あと二十年ぐらいすると二万五千人ぐらいになるということで、医療機関を見てみると、あそこは跡取りさんがおらいねとか、あそこはもうおらんよねとか、そういう話をよく聞いたりするんですが、ここ二、三十年の間に鹿児島県の医療の在り方も変わってくるんだろうなと思うんです。  脳梗塞というのは先ほどから話をしているように大変な障害を抱えて生きていかなければいけない、五時間以内だったらそれがなくて済んだよと、障害は残らんかったよという話になるので、ぜひよろしくお願い申し上げたいと思います。ありがとうございました。 112 ◯遠嶋委員 関連して、さっきドクターヘリの後遺症の軽減の話を受けました。鹿児島市立病院を基地局にするドクターヘリで後遺症が軽減されたというのが二三・九%という数字でしたけど、これは今ありました脳梗塞等の割合が大きいのかなと思ったものですから、参考までにお聞かせください。 113 ◯中俣医療審議監兼くらし保健福祉部次長 今お尋ねの件は、鹿児島市立病院のドクターヘリの二三・九%の数字のことだと思うんですが、たしか一例一例、救急隊とドクターで、この事例はもしドクターヘリが飛んでいなかったら死亡した事案、もしドクターヘリが飛んでいなかったら後遺症が残っていた事案みたいなことを検証しているんだと思います。  御質問の二三・九は脳卒中が多いんじゃないかという御指摘だと思うんですが、おっしゃるとおり、脳卒中も大きなウエートを占めると思うんですが、それ以外の整形外科的な疾患もリハビリ等に影響しますので、やはりなるべく早くドクターがファーストコンタクトを取れるかどうかは大きいことかなと思っております。 114 ◯松藤保健医療福祉課長 鹿児島県ドクターヘリの令和二年度の出動実績から見たときのデータでございますが、疾患分類でいきます脳血管におけます救命効果が五件ということで、全出動の四・一%ということになっております。 115 ◯遠嶋委員 分かりました。二三・九%の内訳としては、脳血管障害はそんなに多くはないということですね。 116 ◯松藤保健医療福祉課長 すみません、先ほど私が五件と申し上げましたのは、救命効果が五件でございまして、後遺症軽減効果は三十八件となっております。 117 ◯遠嶋委員 三十八件というのは結構大きな数字だと思います。改めてドクターヘリの存在がさっきの医療体制の寡占化の弊害をクリアしているのかなと思いますので、引き続きよろしくお願いしたいと思います。ありがとうございました。 118 ◯亀之園健康増進課長 追加で説明を二点させていただきたいと思います。  まず、き久委員の御質問にありました難病患者の支援団体の数ですけれども、かごしま難病支援ネットワークに加盟している患者団体としましては二十二団体でございます。  あともう一つ、東委員の御質問にありました、たばこの煙のないお店のパーセントでありますけれども、時点が若干違いまして、対象店舗数が五千六十三、これが令和三年六月三十日現在ですので、実際、たばこの煙のない店舗の数は令和三年十二月十五日現在、七百六十件になりますので、おおよそ一五%となっております。  以上です。 119 ◯松藤保健医療福祉課長 申し訳ございません、先ほどの遠嶋委員のドクターヘリの脳血管に関するところの救命効果を私は四・一%と申し上げましたが、これは全体の四・一%ではございませんので、脳血管に係る出動件数百二十三件に対しまして五件で四・一%ということでございます。申し訳ございませんでした。 120 ◯大園委員 ドクターヘリのことが言われているんですけれども、県のドクターヘリは大変出動回数も多くて、それなりに活動されているんですけれども、米盛病院のドクターヘリについては大変基金的に厳しい状況ということで、今、寄附をいろいろなところに投げかけているわけです。県としては米盛病院に対する助成を少しでもできないのかどうか、教えていただけますか。 121 ◯松藤保健医療福祉課長 米盛病院からはドクターヘリの補完ヘリということで御協力いただいておりまして、部長も本会議で答弁いたしましたが、本県の救急医療の充実に一役買っていただいているところでございます。  経緯を若干申し上げますと、平成二十六年に米盛病院から補完ヘリとして活用できないかということがございました。費用面も含めて米盛病院側で負担していただくということで補完ヘリとして位置づけさせていただいた経緯がございます。  その後、協定を結びまして運航しているわけですが、基本的には、委員御案内のとおり民間ヘリでございまして、民間医療用ヘリとしての活動に支障がない限り、県の補完ヘリとして出動させるという協定を結んでいるところでございます。繰り返しになりますが、本県の救急医療の充実に対して非常に貢献いただいているところでございますが、現段階では今のスキームでさせていただきたいと考えているところでございます。 122 ◯大園委員 米盛病院は自分で補完ヘリとして県と協定を結んでいると思いますけれども、維持したいという思いで民間に寄附の依頼をされているみたいですので、県としても補完ヘリの重要性というのを考えたときに何らかの支援ができるんだったら検討していただければありがたいと思っております。これは要望にしておきます。  以上です。 123 ◯小園委員 米盛病院の赤いヘリコプターのドクターヘリのお話だと思いますが、指宿でもいろいろな交通事故がありましたけれども、三人ぐらい運ぶときは往復しながら運んでくれています。米盛病院の赤いヘリコプターがなくなったらどうなるのかなと考えたら非常に怖いものがありますので、これからもっともっと鹿児島市に専門病院は集中していくでしょうし、そういったことも考えながら、ぜひ大園委員が話をされましたように、このままだとなくなってしまうんじゃないかと思いますので、ぜひ何らかの支援を考えていただきますようにお願いいたします。 124 ◯郷原委員長 ほかにありませんか。 125 ◯亀之園健康増進課長 度々申し訳ありません。  先ほどの脳血栓溶解療法の施設数に関してでございます。  循環器病対策の推進計画により健康増進課で把握している数でありますが、令和元年度におきまして、県内で脳血栓溶解療法を行っている施設は二十七施設です。  以上です。 126 ◯郷原委員長 ほかに質問がないようですので、県政一般の一般調査につきましては、これで終了いたします。  それでは、ここで、昼の休憩といたします。  再開は、おおむね一時十五分といたします。         午後零時 二分休憩      ────────────────         午後一時十四分再開 127 ◯郷原委員長 再開いたします。  次に、特定調査を行います。  新型コロナウイルス感染症対策について、新型コロナウイルス感染症対策室長の説明を求めます。 128 ◯安本新型コロナウイルス感染症対策室長 それでは、お手元に配付しております新型コロナウイルス感染症対策についてと記載されている資料で御説明いたします。  まず、全国の感染状況について、一ページをお開きください。  三月七日現在、まん延防止等重点措置区域は網かけ部分の十八都道府県、期間は三月二十一日までとなっております。  二ページをお開きください。  直近一週間における人口十万人当たりの感染者数は、感染力の強いオミクロン株の影響で全都道府県が黒く表示されているように、レベル三相当と、いまだ高い水準での感染状況となっており、三月七日現在で本県は三十四番目となっております。  下の表は九州各県の状況で、本県は、宮崎、長崎に次いで低くなっております。緩やかな減少傾向が見られる県もある中で下げ止まりや増加に転じている県も見られるところです。  次に、県内の感染状況について、三ページを御覧ください。  昨年一月以降の日ごとの感染者数につきましては、昨年八月から九月にかけての第五波をはるかに超える第六波が本年の年明けから始まり、オミクロン株の感染・伝播性の強さから、二月一日に過去最多の七百四十四人が確認されたところです。その後、減少傾向となっておりますが、依然として高い水準で感染が続いており、予断を許さない状況であります。  なお、下段にありますが、三月八日現在の本県の累計感染者数は三万四千三百一人、死亡者数は百三十六人となっており、本年二月だけで新規感染者数は一万四千六百六人、死亡者数五十三人と、過去最多の数が確認されております。  四ページをお開きください。  上段の年代別の感染者の状況につきましては、本年一月以降、児童施設や学校、高齢者施設での感染が拡大し、家庭内での感染も相まって、各年代で多くの感染者が発生しております。  下段は、居住地別の感染者数です。後ほどお目通しください。  六ページをお開きください。  クラスターの発生状況についてであります。  三月八日現在で百二十三件のクラスターが発生しており、医療機関、児童施設、接待を伴う飲食店でのクラスターが全体の半数を占めております。  なお、本年一月以降では五十四件のクラスターが発生しており、三月八日現在ですけれども、児童施設や学校、医療機関での発生が多くなっております。  七ページを御覧ください。  入院患者の状況についてですが、三月七日現在で三百六十三人が入院しており、年代別では六十歳代以上が三百三人と全体の八割以上を占めております。  下段は、入院患者のうち重症や酸素投与が必要な中等症II以上の患者について昨年一月以降の状況を示したグラフです。  入院患者数は今回の第六波が多いものの、中等症II以上の方は第五波が多くなっております。これは、感染力が高いものの、比較的症状の軽いケースが多いというオミクロン株の影響によるものと考えられます。  八ページをお開きください。  県内における変異株の状況についてであります。  真ん中の二の表の一番下、ゲノム解析による確定数が三月四日時点で千七百六十六例となっております。  二月二十五日から三月三日までの解析結果では全ての検体がオミクロンとの結果となっており、既にオミクロン株に置き換わっている状況でございます。  次に、感染拡大の警戒基準について、九ページを御覧ください。  三月七日時点の感染拡大の警戒基準モニタリングです。  最大確保病床の使用率が四三・二%、重症者用の最大確保病床使用率が三・〇%と、レベル三の指標を下回っておりますが、直近一週間の人口十万人当たりの新規陽性者数はレベル三の指標を上回っており、感染状況は下降傾向にあるものの依然として高い水準が続いております。  十ページは、感染拡大の警戒基準と全体図ですので、後ほどお目通しください。  十一ページを御覧ください。  新型コロナウイルス感染症対策の主な取組について御説明いたします。  まず、I、医療提供体制の充実・強化の病床の確保状況等につきましては、現在、病床フェーズが一般フェーズ四の状況にあり、五十七医療機関、五百六十三床の入院病床を確保し、その使用率は三月七日時点で四三・二%となっております。  また、宿泊療養施設の確保状況につきましては、十九施設、総室数二千百十七室、うち使用可能な客室数が千七百五十七室を確保しており、その稼働率は三月七日時点で三三・二%となっております。  十二ページをお開きください。  II、新型コロナワクチンの接種促進についてであります。  昨年十二月から三回目接種、追加接種が実施されており、市町村や医療機関等と連携し接種を進めているところです。  接種間隔を短縮する国の方針を受け、二月末までの接種対象者の接種を加速化するため、二月十九日から二十七日まで、鹿児島市、鹿屋市、薩摩川内市の三か所に県の大規模接種会場を設置し、約一万三千人の方の接種を行ったところです。また、三月からは、各市町村において順次、五歳から十一歳までを対象とした小児接種も実施されております。  十三ページを御覧ください。  III、市中における感染防止対策についてであります。  一、PCR等検査無料化事業の実施について、県では、飲食やイベント、旅行・帰省等の経済社会活動に当たり必要な方や感染不安を感じる県民の方を対象とした検査を無料化しております。  三月七日時点で無料検査の実施事業者として県内百七十五の事業者が登録されております。資料では百七十九件となっておりますので訂正をお願いいたします。  検査会場は、鹿児島空港、鹿児島中央駅、鹿児島本港区、奄美空港などの交通の要衝にも設置されており、水際対策にも寄与しております。  これらの事業者により、三月七日現在で七万人を超える検査が実施されており、千八百八十七人の陽性者が確認されたところです。
     十四ページをお開きください。  二、高齢者施設・児童施設の従事者、教職員を対象とした検査体制の強化についてであります。  県では、感染が拡大している児童施設や学校、高齢者施設において、これ以上の感染拡大を防止するため、これらの施設に従事している方々を対象に、県内各地で臨時会場を設け集中的なPCR検査を実施するとともに、検査拠点が少ない離島については無料のPCR検査キットをお送りし、同様の検査を進めております。  十五ページは、市町村ごとの実施事業者の一覧ですので、後ほどお目通しください。  十六ページをお開きください。  児童施設や学校、高齢者施設の緊急点検についてであります。  感染拡大が続いている児童施設や学校、高齢者施設においては、先ほど御説明した施設従事者等への集中的なPCR検査のほか、施設内の感染防止対策について、感染防止チェックリストを用いた緊急点検の実施を要請しました。  点検結果や専門家の御意見等を踏まえ、感染防止対策のさらなる徹底を各施設に依頼することとしております。  十七ページを御覧ください。  四、飲食店に対する営業時間の短縮の要請及び現地調査等についてであります。  奄美大島では、爆発的な感染拡大に伴い県独自の緊急事態宣言を発令し、奄美大島五市町村の飲食店に対して営業時間短縮等の要請を行ったほか、感染が急拡大した鹿児島市、霧島市、鹿屋市の飲食店に対しては、まん延防止等重点措置における対策を先取りする形で営業時間短縮等の要請を行ってまいりました。  また、一月二十七日からのまん延防止等重点措置の適用以降は、県内全域の飲食店への要請を行ったところです。  十八ページを御覧ください。  鹿児島県飲食店第三者認証制度における認証状況については、三月七日現在、四千八店舗の認証を行っております。まん延防止等重点措置の適用以降、申請が急増し、約千八百件の店舗を認証したところです。  続きまして、IV以降のその他の対策でございます。  まず、十九ページにかけての自宅待機者への支援等についてですが、県では、感染者の急増に伴う積極的疫学調査や健康観察などの保健所業務の増加に対応するため、県職員や市町村職員、民間事業者からの人員派遣による保健所の体制強化を図りました。  また、自宅待機者の方々に対してはパルスオキシメーターを配布し、一日一回を目安に症状を毎日確認するなど、健康観察に万全を期すとともに、希望者への食料品や衛生用品等の物資の提供、症状変化時の協力医療機関による往診や電話診療等の対応などの支援を行っているところです。  二十ページをお開きください。  Vの県内の治療薬の提供体制については、中和抗体薬、経口薬ともに県内での提供体制が整備されているところでございます。  最後に、VIの感染防止対策の徹底等の呼びかけについては、このたび三月六日をもってまん延防止等重点措置の適用を終了したところですが、県内の感染状況は依然として高い水準にあることから、今後も県民や事業者の皆様と一体となって感染防止対策に取り組んでいく必要がございます。  そのため、三月四日の知事記者会見で県民の皆様向けのメッセージを発信し、引き続いての感染防止対策の徹底や行動制限等について要請を行ったところでございます。  二十一ページ以降については、その記者会見で配布した資料になりますので、後ほどお目通しください。  以上で御説明を終わります。よろしくお願いいたします。 129 ◯郷原委員長 以上で説明が終わりましたので、特定調査事項につきまして、質問や意見等がありましたらお願いします。 130 ◯森 委員 まず、基本的なところから教えていただきたいんですが、三月十三日時点の新型コロナウイルス感染症の状況が、宿泊施設に入所中が六百七十三人、自宅待機等が千九百五十三人になっているんですが、現在なぜこういう数値になっているのかを御説明ください。 131 ◯水流園参事 宿泊療養施設の稼働状況について御説明いたします。  宿泊療養施設につきましては、今までの経緯を少し御説明させていただきたいと思います。  宿泊療養施設については、令和三年八月の専決時点においては十施設、八百五十八室を確保しておりました。新たな施設の確保に取り組んだことで、年末までには十九施設、二千百十七室を確保していたところです。ただ、このうち一部のホテルにつきましては、第五波が収束してしばらくは感染状況が非常に落ち着いていたものですから、交渉していたホテル側から、第六波の感染拡大が見られるまではコロナ患者ではなく一般のお客様を受け入れたいという意向がございました。それで、開所のタイミングを図るなどしておりまして、結果として令和四年一月五日までには十五施設の千五百五十室を開所していたところです。この一月五日というのが第六波の最初の感染者を受け入れた日になります。  開所済みの宿泊療養施設については、医療人材の確保等に少し時間を要した時期もありましたが、その後、体制を整えまして、一月下旬からは現在開所している施設、それから一月下旬に新たに開所した施設も含めまして全ての施設で患者の受入れ体制を整えたところでした。ただ、それと同時に一月下旬から強く御自宅での療養を希望される方というのが増えておりまして、その結果として入所を承諾される方というのが連日百人から百五十人程度ということで、この数字にとどまっている状況が続いております。現在も入所率としては三割程度ということになっております。 132 ◯岩元参事 自宅待機者の関係について私から説明させていただきます。  自宅待機者につきましては、令和四年二月三日が四千八人と、ピークでございまして、それ以降減少傾向にございまして、現在、三月十二日時点で千九百五十三人という状況でございます。この要因につきましては、本会議等でも答弁があったところですけれども、オミクロン株が主体の第六波であって、ウイルスの伝播性が強いということもございまして、想定を上回る爆発的な感染拡大に伴い、宿泊療養施設の確保室を上回る療養者が発生したということと、自宅を強く希望される感染者が増加したのが一因だと考えているところです。  以上です。 133 ◯森 委員 ありがとうございます。自宅待機という言葉なんですが、これはPCR検査で陽性者となった瞬間に自宅待機者となるという解釈でよろしいでしょうか。 134 ◯安本新型コロナウイルス感染症対策室長 本県は陽性者の方については原則入院・入所ということで取り扱ってまいりましたけれども、その中で入院・入所の調整待ちの方というのがイコール待機中の方ということで、自宅にいる方や高齢者施設等へ入所されている方が自宅待機等という形になろうかと考えております。  以上でございます。 135 ◯森 委員 入所調整中の方は自宅待機者だということなんですが、強く自宅の療養を希望する方が増えているということなんですけれども、連日百から百五十人程度が入所を承諾と書いてあるんですけど、承諾が必要なんですか。 136 ◯水流園参事 入所調整の実際のオペレートに当たりましては、原則入所ですということで患者様には御説明をさせていただいております。  一つは家庭内感染の防止のため、もう一つは地域での蔓延防止のためということで、原則入っていただくことを説得しているという状況です。ただ、それに当たって、その説明をしてもなお御自宅を強く希望される方というのが増えている状況であります。 137 ◯森 委員 私が入所した令和三年七月は承諾なんてものはなかったので、今は承諾が必要なのかをお聞きしているんですけど。入りたくないと言ったら入らなくていいというルールになっているんですかということです。 138 ◯水流園参事 県としましては、第五波、第六波変わらず原則入所していただくという説明を行って要請を行っているところですが、今回、第五波と第六波で大きく違うのは、オミクロン株の特徴でもあります症状が軽いというところがございまして、説得するんですけれども、入所に対しての御理解、御協力をいただけない状況です。 139 ◯森 委員 もともと鹿児島県が自宅療養者という言葉を使わない背景には、自宅待機をしていると何が起こるか分からないということがあります。他県では、自宅療養者としてきっちり条件を決めてですね、先ほどあったような家族感染がない方ですとか、年齢の要件ですとか、いろいろな要件があって、一応ホテルには入れますよという条件を伝えた上で、いや、それでも自宅にいますと希望する方については自宅療養という形で把握をしていくと。その他の方についてはしっかり自宅待機をしてもらっていて、ホテルに入っていただこうという流れになっているんですが、私が一番最初に聞いた質問の内容は、なぜ今現在で入所中が今たった六百七十三人しかいなくて、千九百五十三人は自宅待機になっているのかということで、この自宅待機の方はPCR検査から一日たっている程度以外の方はほぼ全員が自宅待機を希望して、ホテル等には入所したくないという方々の数字だと捉えてよろしいんでしょうか。 140 ◯水流園参事 先ほど新型コロナウイルス感染症対策室長からも説明があったとおり、現在、自宅待機をされている方の内訳としましては、自宅での療養を強く望まれる方のほか、施設等で感染が発生した場合に施設にいらっしゃる方というのも含まれます。日々の調整の中で自宅を強く望まれる方というのが大体六割程度発生しているということで間違いないと思います。 141 ◯森 委員 それについてですが、自宅待機者が増えれば増えるほど、例えば、資料の十九ページに書いてある自宅待機をしている全ての方に対し、翌日までにはパルスオキシメーターが配布となっているんですが、これは確実に書いてあるとおりになっているんでしょうか。 142 ◯岩元参事 自宅待機をしている全ての方に県がパルスオキシメーターを配布するということについては、調整が済み、自宅待機となった翌日までには配布しているところでございます。 143 ◯森 委員 私の感覚では陽性が出たらもうその時点で待機者なので、翌日にはパルスオキシメーターを皆さんに配布しているんですよというように読めたものですから、その辺について勘違いがあったら教えてください。 144 ◯岩元参事 陽性だという発生届が出た後は入院・入所が必要かどうかの調整があって、入院・入所されない方が自宅待機者になられます。自宅待機者になられた翌日までには配布しているという趣旨でございます。  以上です。 145 ◯森 委員 話を聞いていると自宅待機者が二層あるみたいで、入るまで待っていなければいけない方が待機者というのは、去年から進んでいた流れですよね。だけど、調整後、入院・入所が決まった後に自宅を離れたくないといった方が待機者になって、翌日にパルスオキシメーターを配布しているとなると何か説明がごちゃごちゃになっていると思うんですけど、このパルスオキシメーターがいつの時点で渡っているのか。  私も家族が感染したときにホテルに行かせていただいたんですね。ただ、翌日にPCR検査を受けた家族がいたものですから、家族で入所するために私は一日入所が遅れたんです。だけど、ホテルに行った瞬間にパルスオキシメーターで測ったら、病院にすぐ行きなさいということになったんです。相当血中酸素濃度が低くて、十日間もいろんなレムデシビルを投与しなければいけない状況でした。本人が症状がない場合でもパルスオキシメーターで測るというのは非常に重要で、ホテルや病院に運んでそこでちゃんと確認するということが必要だということでやってきたじゃないですか。自宅でもできますよというように書いてあるんですけど、実際にはできていないと見えたので聞いているんです。入所・入院の決定をしてから翌日に配布ということは、入所調整に時間がかかっていれば、その間パルスオキシメーターで測れない状況になるので、日数がかかっている状況には危険が潜んでいるんじゃないですかということを聞いているんですけど、見解を教えてください。 146 ◯岩元参事 入院先と宿泊療養先には当然パルスオキシメーターがあります。入院と入所の調整というのは速やかに行っておりまして、発生届が出て翌日とか、あるいは翌々日まで入所されていると思うんですけれども、一方で、入所されていない方はその段階で自宅待機になられますので、確実に自宅に届けていると思います。実際のところは発生届が出てから、入院・入所まで大体翌日ないしは翌々日までかかりますので、三日目においても入院・入所をしていない方に対してその日に届くように配送の手続を行って自宅待機の方にお渡ししているという状況でございます。 147 ◯水流園参事 委員おっしゃるとおり、できるだけ早くパルスオキシメーターで測定するというのも大事なことかと思います。そういうこともあって、宿泊療養施設に入ればすぐ測定できるということがございます。国の指針の中においても症状急変時の適時適切な対応が必要であることから、やはり宿泊療養施設が十分確保されている場合は宿泊療養を基本として対応せよというような国の通知もありますので、パルスオキシメーターの配布をしつつ、原則入所を説得、協力を要請し続けるということを我々としてもやっていきたいと思っております。 148 ◯森 委員 一番ピークのときには、ホテルに入りたいという方が四、五日待たされるケースもあったと思うんですね。現在は、入りたいという方は、翌日もしくは翌々日に振り分けが決まって、もうほぼ全員入れているという認識でよろしいでしょうか。 149 ◯水流園参事 先日もお尋ねいただきました医療人材の確保というところで、今年一月中旬に少し入所を制限しなければならない時期がございました。医療人材の確保のため制限をかけておりましたが、その後、すぐに県医師会、県看護協会とも連携しまして、潜在看護師や関係医療機関に対して宿泊療養施設への看護師派遣等について広く協力を呼びかけたことで一月二十日以降はホテルごとに順次受入れを開始することができておりまして、一月中にはそのとき確保していたホテルに関しましてはほぼ受入れの体制整備が整ったところでございました。  その後、我々としては入所をたくさん進めようとしていたんですけれども、その頃から次第に自宅を強く望まれる方というのが増えております。件数は増えたんですけれども、委員おっしゃるとおり、入所調整の業務委託を民間業者に委託して感染者数に即応した体制を取ることができておりまして、一日当たり五百件を超える調整ができるような体制を整えておりますので、二月中旬ぐらいからは全ての感染者に電話をしまして、翌日には調整ができるようにしております。また、翌日の調整に間に合わなかった部分というのも保健所のほうから随時連絡がございます。それに対しても柔軟に対応しておりまして、その日判明した方がその日入られるということもございます。 150 ◯森 委員 今の御回答だと、現在は希望する方は入れていると認識しました。なぜそれを聞いたかというと、十九ページの一番下の症状変化時の医療提供体制というところに、自宅待機中の基礎疾患等の症状変化時においてはいろいろな方々に協力していただいて万全の体制が取れていると読めるんですが、これはあくまでもさっき言った入所・入院が決まるまでの間の自宅待機ということで、そもそもこういう基礎疾患がある方が自宅待機をしていてはいけないと思うんですが、そのような解釈でよろしいでしょうか。 151 ◯岩元参事 症状変化時の医療提供体制の関係でございますけれども、こちらにつきましては入院・入所されるまでの期間そういう方々が、症状の変化時において保健所に連絡をすれば、保健所と地域の医療機関とで往診等の体制ができるような形になっているところでございます。それが結果として、最後まで自宅待機で終えられるという方々がいらっしゃるというのは実際のところでございますが、自宅待機中の基礎疾患等の症状変化時ということなので、入院とか入所とか決まるまでの間、それから結局入所もされずに自宅待機されている方々のためにこういう体制を取っているところでございます。  以上です。 152 ◯森 委員 根本的に十八ページに書いてある一日一回の健康状態の把握というのは、一日一回を目安にと、わざわざ目安にと入れているのは何か意味があるのか教えてください。 153 ◯岩元参事 こちらについては、国の取扱い等にも一日一回を目安にということがございますので、そこに沿った形での書き方をしているところでございます。 154 ◯森 委員 県としてはどう捉えてこれを読んでいるんですかという御質問ですが。 155 ◯岩元参事 県としては一日一回は電話等により健康観察を行うと、症状等によっては二回行うということで、最低一回は行うことにしております。 156 ◯森 委員 症状によっては二回していただけるということが聞けたのでよかったです。その二行下には毎日確認とわざわざ書いているので、目安というからには、一日一回じゃなく、必要だと判断した場合には複数回確認していただいているのであれば、それは非常にありがたいことですし、また、必要なものだと思いますので、お願いしたいと思います。  あと、こちらから今後のことについて提案というか、考えをお聞きしたいんですけど、先ほどほぼ六割の方が入所したくないということで自宅にいらっしゃると。ただ、例えば、施設で感染者が出た場合に、その施設で待機するということもありますということがあったと思うんですけれども、そうすると自宅待機という言い方自体が全然そぐわないと思うんですよね、施設は自宅じゃないので。なので、すぐに見直せということではないんですが、しっかりと分けて考えるべきじゃないかと思うんですが、見解を教えてください。 157 ◯岩元参事 施設に入っておられる方々を自宅待機という形で取ることについてのお話がございました。感染状況の記者発表等で療養者の方々の内訳の数字を並べさせていただいておりますが、そういう施設等に入られている方々は自宅待機等という形で、第五波以前からずっと取り扱ってきたところでございます。今後書き方をどうしていくかというところは、委員のお話等も踏まえまして、検討してまいりたいと考えております。  以上です。 158 ◯森 委員 もう一つは本当に根本的なことです。自宅待機者と自宅療養者をやはり分けるべきだと思います。自宅待機者はあくまでも待機なので、さっき言った二重の意味合いが出てきたり、何を待機しているのか、治るのを待機しているのかよく分からないし、本人が自宅で治したいというのであれば、ちゃんと要件を設けるべきだと思います。自宅療養者に変われば自宅待機者の数字がしっかり出てくるでしょう。その自宅待機者の数に合わせて入所するホテル等の数というのは決まっていくわけであって、その推移が見えないと、結局、入所できる数がこれだけ余っているのに、自宅待機者がこれだけいるからこれだけ取っておかなければいけないという状況になるわけですよね。  自宅療養できる条件をちゃんと示せば、そういう条件だから県も自宅療養を認めているんだと思いますし、今すぐ直せということではなくて、今後またこういう状況になったときには、他県と同様に自宅療養のルールを明確に決めてやっていただきたい。今後、飲み薬もできたりして大きく状況が変わっていくと思いますし、ぜひ検討していただきたいと思いますが、それに関しての考えを教えてください。 159 ◯岩元参事 本県につきましては、これまで医療機関の入院とか、宿泊療養施設の入所を基本に対応してきていたところでございまして、今回、多くの自宅待機者の方々が出たんですけれども、そういった方々については、しっかりと健康観察を行うとともに、希望がありましたら必要な生活支援も行うと。そして症状が急変した際には医療機関が往診等を行うという体制を取っていたところでございまして、健康観察等を行うのに必要な保健所の体制なども、県庁内の応援とか市町村の協力等、あるいは民間の派遣等をいただいて、保健所の強化をしながら、対応し続けていたということでございます。  今後につきましては、委員の御意見もあるんですけれども、家庭内感染の防止という観点もあると思いますし、自宅待機されている方々にきめ細かな対応を行ってまいりたいと考えているところです。 160 ◯郷原委員長 答弁は簡潔に、また明瞭にお願い申し上げます。 161 ◯森 委員 そのきめ細かな対応ができていないから待機者が多くてホテル等に入らなくてもいいということになっている。県は絶対に入ってもらうと、誠心誠意お願いするという姿勢だったにもかかわらず、恐らく今それを全員にやっていたらもたないので、もう行きたくないですとなった瞬間に、じゃ家でいいですよと。他県では六十五歳以上の高齢者がいないかとか、部屋は別にできるのかとか、全部条件を決めてやっていて、感染拡大防止対策を取っている。家にいれば、外に出る可能性もありますが、ホテルに入ってしまえば強制的に出られません。そういった意味でも、この体制をつくった効果は半減していると思うんですね、今のやり方が本当にそういった目的から破綻していないのか、しっかり検証して今後考えていただきたいという要望で終わります。 162 ◯大園委員 自宅待機者の中で、今回、第六波の中で症状が悪化した人、あるいは死亡した方の内訳が分かっていたら教えていただきたいのと、自宅待機中に症状が悪化した方が入院を依頼してもなかなか病院が見つからないという現状が私のところには何件か報告があるんですね。そのことについて教えてもらえますか。 163 ◯安本新型コロナウイルス感染症対策室長 まず、自宅待機中に亡くなられた方の御質問についてでございます。令和四年二月末時点で自宅待機中に亡くなられた方は、本県は二例ございます。  それから、二点目の御質問で自宅待機中の方でなかなか入院先が見つからないといったケースもあったということでございますけれども、そういった事例については、基本的には、例えば、体調が急変した場合には救急搬送等で対応されたケースもあるやに聞いておりまして、すみません、我々も初めて認識したところでございます。基本的には自宅待機中に体調が悪くなれば、日々の健康観察の中で保健所が把握をして入院が必要だということで入院調整させていただくというパターンがあろうかと思います。  また、もう一点目は、健康観察の過程ではなくて御自分で体調が悪くなったというところで、保健所なり、個別の医療機関なりで御連絡いただくというケースがあろうかと思いますけれども、そういった部分についても基本的にはしっかり入院はできているものと認識しております。  以上でございます。 164 ◯大園委員 自宅待機者の中で死亡が二例。こういう方がどういう状況で死亡されたのか。一日一回健康観察をするといっても、それが十分にできていないから症状悪化につながるのであって、自宅待機ということを今後も進めるのであるんだったら、やはり朝夕の健康観察を含めて、一日一回じゃなくて徹底していかないと。死亡とか症状悪化した方は頻度的には低いんだろうけれども、こういうことが現実に起こっているので、在り方をもう一回検討してもらいたいなと。そして、症状が悪化した方が病院が受け取れない状況があったということも事実なんです。通常は保健所から指示があって、どこどこ病院に行ってくださいというんだけど、もう間に合わなくて救急隊が病院に連れてくるような状況も何例か聞いているんですよ。  鹿児島市の対応だから鹿児島市の対応が悪かったんでしょうけれども、やはり自宅待機者に対する観察というものをもう少しきめ細かにしないとこういう不幸な事例が出ますので、ぜひもう一回検討していただきたいということで要望しておきます。コメントは要らないです。 165 ◯遠嶋委員 自宅療養者の件でお伺いしたいのですが、南日本新聞に自宅療養者の対応に派遣された女性スタッフがわいせつ行為を受けたという新聞記事がありました。そんなことがあるんだと思ってびっくりしたんですけど。医師会の男性職員が新型コロナウイルス感染者が療養するための宿泊施設内に派遣された女性スタッフに対しわいせつ行為など不適切な行為をしたということで新聞に載っていたわけですが、この派遣された女性スタッフというのは、どこが派遣したんでしょうか。 166 ◯伊地知くらし保健福祉部次長 こちらにつきましては、宿泊療養施設の医療従事者の派遣ですとか、そういったものにつきまして県医師会に県から委託業務をしておりますので、委託契約の中で医師会から各医療機関なり、あるいは潜在看護師等を含めて現場で働かれる方として派遣されたスタッフという形になります。 167 ◯遠嶋委員 では医師会が派遣した女性職員であると。 168 ◯伊地知くらし保健福祉部次長 医師会が派遣ではなくて、医師会は県から、県と委託契約で宿泊療養施設への医療従事者の派遣業務の委託を受けておりまして、医師会がそれぞれ県内の医療機関ですとか、あるいは潜在看護婦さん方を集めて、調整業務をしているという中で医療機関ないしから派遣されてきたスタッフという形になります。 169 ◯遠嶋委員 よく分からないんですけど、医師会から派遣を依頼されて派遣をされた女性職員と。依頼されたのは県ですか。 170 ◯伊地知くらし保健福祉部次長 県は医師会と派遣委託契約を結んでおりまして、医師会が宿泊施設の運営管理等の委託を受けておりますので、医師会が管理運営するホテルに従事するスタッフを募集といいますか、募って来ていただいたという形になりますので、依頼したのは医師会と医療機関、あるいは潜在看護師さんといった形になります。 171 ◯遠嶋委員 この記事によると、同施設は県が確保して医師会が派遣業務を委託されておりと、県は事実関係を速やかに報告するよう医師会に指導したと。事実であれば県の新型コロナ対策事業に対する信頼を失墜しかねないという評価までされているわけです。県はその事実関係を速やかに報告するよう医師会に指導したとなっているんですけど、報告はあったんですか。 172 ◯伊地知くらし保健福祉部次長 県からは医師会に対して調査委員会等での事実関係の調査をお願いしておりまして、まだ調査自体は継続中でございます。 173 ◯遠嶋委員 報告はまだないということですね。  南日本新聞社の取材に医師会の顧問弁護士は、事実関係については答えられない、調査委員会を立ち上げ、近く聞き取り調査をすると述べたと。鹿児島県が医師会に詳細を報告をするよう指導したとなっているんですが、そのときの医師会の受け止め方はどうですか。 174 ◯伊地知くらし保健福祉部次長 医師会からは、今後、宿泊施設における行為について、事実関係の詳細を調査していくという形で御報告をいただいたところでございます。 175 ◯遠嶋委員 事実であれば県の新型コロナ対策事業に対する信頼を失墜しかねないと思うんですよね。  宿泊療養というのは、まあ言えば家族持ちだったり、子供さんを持っていらっしゃるとかいろいろな事情があって療養施設に入っているわけですけど、ある意味では全幅の信頼を置いてそこに入っているわけですよね。県が食事まで準備されたりとかですね。そこでこういうわいせつ行為を受けたとなると、ある意味では県が間接的に加担しているような感じに取られかねないような状態だと思うんですよね。だから、ほかにこういう事例というのはないでしょうね、調査されましたか。 176 ◯伊地知くらし保健福祉部次長 県でもこちらから派遣されているスタッフの方々に対してセクハラ行為等の事実関係がないかという形で相談の受け付けをしております。また、医師会でも今回の調査委員会での調査に併せて相応の調査をされていくと聞いておりますので、またその結果等を踏まえて対応していきたいと考えております。 177 ◯遠嶋委員 記事によると、被害を受けた女性は、被害を受けた直後に報告したということではなくて、勤務先でミスが増えるなどの女性の異変に気がついた同僚が聞き取りをして発覚したと、そして、その後上司に報告したとなっているんですよね。  だから、こういう類いの違法行為というか不適切な行為は、なかなか親告罪みたいな感じで、被害を受けた側が声を出しづらいという側面もあろうかと思います。県の事業で何億円ものお金を余らしたという中でこういう状況が一方であるというのは県民を裏切るようなことにもなりますので、ぜひこういうことがないように。ほかの女性スタッフの方にそういう被害がないのかしっかり聞き取り調査等を徹底していただきながら、医師会に対してもこういう職員が二度と出ないように厳しく強く指導していただきたいと思います。  以上で終わります。 178 ◯大園委員 今、遠嶋委員からいろいろお話がありましたけれども、まず、この事案が発生したときに医師会からはこのことについて県にどのような報告がなされたのか。我々は地元紙を見たりとか、ほかのいろいろな情報の中で、医師会の方々のコメントはどうなのかなという気持ちを持っているんですね。ですから、医師会として県にどのような報告がまずなされたのかと。当然、県は今回のこの問題について県医師会に何らかを求められたと思うけど、そのときの回答はどうであったのかということを正確に教えてください。 179 ◯伊地知くらし保健福祉部次長 医師会から外部からこういった話があるということで、医師会としても詳細な調査をしていきたいというような話を承ったところでございます。詳細なやり取りの中身につきましては、個人情報等もございますので差し控えたいと思いますが、おおむねそういった経緯の御説明でございました。 180 ◯大園委員 県医師会として、県民に対して大変申し訳なかった、そういうおわびがあったのかと。この事件の背景を県医師会の役員の方たちがいろいろ言われているのを聞いて、これでいいのかなという思いがあるんです。医師会としてこういう事件を起こしたこと自体に対して大変申し訳ない、後のことについては調査委員会でしっかり対応しますという、そういうコメントが本来は欲しいんですよ。それがあったのかということを言っている。県の医師会長を通じて、県に対してこんな事件があったと、このことについては県民を裏切る行為だったと、それがまずあって、その事件については今後調査委員会を設けてしっかり県に報告する、その言葉があったのかということを聞いているんです。 181 ◯伊地知くらし保健福祉部次長 医師会側の具体的な発言についてつぶさに申し上げることは差し控えたいと思いますが、そういった行為が行われていたことが事実だとするならば、新型コロナ対応で医療従事者が最前線で取り組んでいる中で医療従事者全体の士気に関わる問題であり、不適切であり、県としては遺憾に思っているという趣旨のことはお伝えしました。 182 ◯大園委員 あまりたくさん言うつもりはないけれども、この問題については、誰が見ても、県医師会として県から委託を受けた事業に対して信頼を裏切る行為であったと。たとえ職員であったとしてもですよ。やはりそのおわびがあって、今、調査委員会をもってしっかり報告をする、それがないとこの問題は始まらないと思う。それを大事にしないと。この地元紙を含めていろいろなものを見る限りにおいては、少し対応としてまずいのかなと。当事者の問題は当事者の問題としてあるのかもしれないけれども、県の委託を受けた医師会の立場としてそういった言葉が出てこないと県民は納得しませんよということで、またしっかり報告をしてください。それを県民は期待しているんじゃないですか。県の保健医療の一番の中心ですよ。私としては、そういった面が少し足りないんじゃないかなと思っていますし、この件で心に傷を受けた方もいらっしゃるわけだから、しっかり対応していくことでお願いしたいと思います。
     以上です。 183 ◯柴立委員 飲食店における時短要請と第三者認証店舗制度の関連を聞きたいんですけど、この資料のクラスターの種別を見ていくと接待を伴う飲食店は二件、飲食店はゼロ件となっていると。第六波に対するまん延防止等重点措置による飲食店への時短要請効果もあるかもしれませんが、他方、会食クラスターがこの二件より多い四件になっていると。また、第三者認証店舗数も昨年の下半期ではおよそ一千店舗ぐらいだったと思うんですけれども、これが四千店舗余りまで増えているということで、ここを踏まえてお聞きしたいんですけど、この第三者認証店舗というのはそれなりに感染防止対策はされていて、安全性が担保されているものだと思うんですけれども、今後、知事がまん防措置の要請を出す際にこの第三者認証店舗なんかが増えてきているというのは、ある意味、僕は安心安全になってきていると思うんですよ。会食ではクラスターが起きているということは、逆に認証店舗は安全ですよという基準で、時短をどんどんしていくべきだという考えは変えていくべきという考え方もあると思うんですけれども、この点についての県の考え方をちょっと教えていただけませんか。 184 ◯岩元参事 時短要請と認証店の関係の御質問でございますけれども、認証店におきましてはクラスターは起きていないというのが事実でございます。飲食店の感染防止対策をしていくということで、感染を広げない取組というのは必要だと考えておりまして、今年度も引き続きこの認証制度を用いた運用をしていくことにしております。  それで、なるべくまん延防止等重点措置が適用されるような事態にならないように継続的に飲食店は感染防止対策を徹底すると。そして利用される方々はそれに御協力するというような取組を進めていく中で、なるだけ時短要請となるようなことは少なくなるように取り組んでまいりたいと考えております。 185 ◯柴立委員 ありがとうございます。飲食店の方々から聞くのは、時短を幾らやっても我々のところでクラスターは出ていないじゃないかと、学校とか、やはり人が集まるところで起きていますよねと。何で我々は時短しないといけないかと。今、まん防措置が開けていますけれども、とても客足が少なく、戻るのにまだまだ時間かかるだろうと皆さんおっしゃっているんです。でも考えてくださいよと言われることがあるんですよ。皆さんが家で御飯を食べるときより飲食店の認証店舗制度というのはすごい安心安全じゃないですかと。家族で話すときにアクリル板を置いていますかと。そういった声を聞くものですから、再度確認したいんですけど、これからの認証制度をどのように活用していくか教えてください。 186 ◯岩元参事 県といたしましては、認証店が一つでも増えて飲食店の感染防止対策がしっかりと行われていくということで、認証制度を推進しているところでございます。来年度も感染防止対策の費用の補助とか、消費喚起の割引クーポンなども引上げという形で認証取得の促進をしているところでございますので、引き続き安心して利用できる飲食店の増加に努め、県民の方々には第三者認証店を利用していただくように進めていきたいと考えております。  以上です。 187 ◯森 委員 端的に質問します。今回、本会議の代表質問でも聞かせていただいたんですが、コロナ相談かごしまの相談体制です。夏からいろいろな件で本当細やかに丁寧に案内していただいて助かっている方が多いのも事実でございます。今回取り上げさせていただいた鹿児島市では感染者が学校等でもかなり出て、PCR検査を受けるまでに四日、五日にかかって、六日目に結果が出るような状況が数週間にわたって起こっていました。この状況は県はつかんでいたのかいなかったのか教えてください。 188 ◯岩元参事 感染が起きてから保健所に電話をかけてもなかなかつながらないと、そういう事態があるということにつきましては、県にも情報が寄せられておりましたし、コロナ相談かごしまにも同様な問合せ等々があったということは認識しております。 189 ◯森 委員 答弁の中では保健所の業務はいろんなことをやっていて、正確な情報をその時々に取るのは難しい、現状では難しい面があると考えておりますとのことでした。難しい面というのはどんな面なのか教えてください。 190 ◯岩元参事 まず、このコロナ相談かごしまというものにつきましては、いろいろな問合せに対して一元的に対応する、感染症に対する県の施策に対しての一般的な問合せに対応するものでございます。個別の受診の調整とかそういうことにつきましては受診・相談センターに問い合わせるという流れになりまして、コロナ相談かごしまに来たものについても受診・相談センターに転送するというような取扱いをしているということでございます。  今回、答弁で申し上げたのは、毎日の保健所の日々の入院等の調整とか、濃厚接触者の受検調整とかそういったものにつきましては、各保健所のところで日々刻々と状況が変わっていくものですから、そういったものをコロナ相談かごしまで捉えましてそれを御案内するというのは現状難しいと御答弁させていただいたところでございます。 191 ◯森 委員 別に個別の案件を答えてほしいと言っているわけじゃなくて、コロナ相談かごしまにもそういう問合せが複数あって、なおかつ鹿児島市がそんな状況になっているというのを県も情報を持っていて、なぜ相談窓口が寄り添わずに、一方的に保健所にかけてください、それ以上言えませんとなっちゃうのかなと思って。鹿児島市の保健所に幾らかけてもつながらないんですよ。なのに三日たち、四日たち、本人だけじゃなくて兄弟児も全部学校休ませなきゃいけないし、親にも気を遣って、行動制限はないにも関わらず、感染拡大を防ぐためいろいろ遠慮することになっていた。それが四日、五日、六日続くわけですよ、県に聞いたときに、鹿児島市では三日、四日かかっているようですね、しばらくお待ちいただけませんかと、その上で保健所に問い合わせてくださいというような情報を一言言えないのかな。何も情報がないから不安でどこに聞いていいかも分からない。コロナ相談かごしまはそのための相談窓口ではないかと思うんですが、やはり県が持っている情報を出すというのは難しいんでしょうか。 192 ◯岩元参事 コロナ相談かごしまにおきましては、そういう声があったということで、実際に感染者の濃厚接触者になったのはいつかとか聞いた上で、まだ間もない場合でしたらもう少しお待ちくださいとか、しばらく期間があったような場合でしたら、コロナ相談かごしまから鹿児島市保健所へ転送を試みたりとか、相談者の御相談に対しまして状況を見ながら対応はしていたところでございます。  今後ともコロナ相談かごしまにつきましては、相談者の方々の状況等も酌み取った上で丁寧な対応をしていきたいと思っております。 193 ◯森 委員 私が言っているのは実際にそうなっていなかったから言っているんです。全てを案内することは難しいというのは分かっています。ただし、やはりそういう特殊な状況に陥っているとき、多くの方から不安があるときは、こういう案内はしてもいいよねということをしっかりと中で話し合っていただきたい。本当に役に立つ窓口だと思っておりますので、要望して終わります。 194 ◯大園委員 保健所の方もコールセンターも大変難儀をされているのは分かっているんです。ただ、言えることは、大変症状が重い方が何度も連絡して通じないのが一番問題なんです。だから、そういうものについてはこういう情報が来ているけれどもという専用回線をつくらない限り、時間だけかかるわけですよ。電話するほうはしびれを切らして、もういいやとなってしまう。特に鹿児島市の場合は代表電話だけでは対応できないということで、医療関連系の専用回線をつくってもらいたい。電話に出る職員も大変苦労されていると思いますし、電話を分けないとかわいそうなんです。  皆さん方も一生懸命仕事をされているのは分かっていますが、やはり目いっぱい進めばいいというものじゃなくて、回線を分けるとか、保健所の機能を少し分けるとかいうことをしていかないと片づく問題じゃないですので、どういう対応が一番スムーズに進むのかということをもう一回考えられたほうがいいと思います。気分の悪い方が何度夜電話しても病院にも行けない、その結果、亡くなる方もいらっしゃるわけですので、そういうことを防ぐために重症の方々の専用回線をしっかりつくっていただくように要望します。 195 ◯東 委員 新型コロナワクチンの接種の促進なんですけど、今、三回目をどんどん打ったり、小児の五歳から十一歳までが実施されているわけですけど、これは大体いつ頃までをめどに終わらせようと考えていらっしゃるんでしょうか。 196 ◯安本新型コロナウイルス感染症対策室長 ワクチン接種については国において令和四年九月末までということが期間として定められておりまして、基本的には二回目接種を終えた方々の人数からすると、本県においては七月、八月ぐらいには対象の方の接種がおおむね終わると考えております。  以上でございます。 197 ◯東 委員 鹿児島県は七月、八月をめどに三回目の接種が大体終わるということですね。  今、接種率が十二歳以上人口比で令和四年三月七日公表時点で三〇・二八%、県としては大体何%ぐらいを目標とされているというのは分からないでしょうか。 198 ◯安本新型コロナウイルス感染症対策室長 本県のワクチンの接種状況の目標値についてですけれども、現時点で国も接種率の目標というのは特に定めておられませんので、そういった意味では明示的に何%というのは申し上げづらいところでございます。  本県のワクチンの追加接種の接種率の状況といたしましては、令和四年三月十日木曜日の実績の時点で全国が二八・二六%であるのに対して本県が三〇・八四%ということで、全国の平均を若干上回っているような状況でございます。  以上でございます。 199 ◯東 委員 二回接種された方、三回接種された方がいらっしゃるわけですが、三回接種された方で感染という例もあるんでしょうか。 200 ◯安本新型コロナウイルス感染症対策室長 具体の人数の数字は持ち合わせておりませんけれども、三回目接種後に感染されている事例もあると聞いております。ただ、三回目接種後、通常二週間ほどたって抗体量が増えてくるという形もありまして、感染のタイミング等については十分に接種後期間がたって抗体が増えていた状態なのかどうか、そういった部分までは把握していないところでございます。  以上でございます。 201 ◯東 委員 三回接種されて亡くなった方もいらっしゃるんですか。 202 ◯安本新型コロナウイルス感染症対策室長 ワクチンの三回目接種後の死亡者の関係でございますけれども、令和四年二月二十八日時点での数字で、全体で百二十四名の死亡者の方がいらっしゃいましたけれども、その中で三回目接種済みの方が五名いらっしゃいました。  以上でございます。 203 ◯東 委員 引き続き三回目接種を促進していただきますよう要望いたします。  以上です。 204 ◯郷原委員長 ほかに質問等はありませんか。    [「なし」という者あり] 205 ◯郷原委員長 ほかにないようですので、特定調査に関する質問等は、これで終了いたします。  ここで、暫時休憩いたします。         午後二時三十一分休憩      ────────────────         午後二時三十二分再開 206 ◯郷原委員長 再開いたします。  ただいまの特定調査事項につきましては、委員会の中で出されました様々な御意見等を踏まえまして、委員長報告することでいかがかと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 207 ◯郷原委員長 御異議ありませんので、そのように取り扱います。  特定調査については、これで終了いたします。  以上で、くらし保健福祉部及び県立病院局の審査は全て終了いたしました。  それでは、本日で、くらし保健福祉部及び県立病院局の皆さんとこのメンバーによる環境厚生委員会は最後となりますので、当席及び副委員長から一言御挨拶を申し上げます。  一年間、誠にありがとうございました。  拙い委員会運営でございましたけれども、谷口くらし保健福祉部長をはじめ、各課課長の皆様方の御協力、そしてまた、各委員の先生方の御指導、御鞭撻、そしてまた事務局の皆様のいろいろなサポートによりまして、何とか終了させていただけるのではないかなと思っております。  今年一年を振り返ってみますと、コロナ抜きでは話せないんじゃないかなと思います。ただ、自分自身もいろいろな地元の方のお話をお伺いしたり、またこの委員会にて議論をさせていただく中で最も大事なことは、やはり正解のないコロナの対策に真っ正面から逃げることなく向き合って、そして解決策を見いだしていくということなんじゃないかなと思っております。それを県民の皆様方も見ていただくことで、たとえ想定外ということが起こったとしても、県政に対する信頼というのは揺るぎのないものとなっていくんじゃないかなと思っております。  ただ、くらし保健福祉部という部局におきましては、生老病死、全て我々県民の福祉の全てに関わっている業務を担っていただいているわけでございますけれども、その県民の皆様方に引き続き寄り添っていただきながら、そして、様々な創造力とそしてまた共感力を発揮していただきまして、今後のくらし保健福祉部のさらなる発展を祈念する次第でございます。  今年一年、いろいろな御指導いただきましたことに改めて感謝を申し上げまして、そして、皆様方のさらなる発展と御健勝と御多幸を祈念申し上げまして、御挨拶とさせていただきます。  一年間、誠にありがとうございました。(拍手)  続きまして、柴立副委員長、お願いいたします。 208 ◯柴立副委員長 この環境厚生委員会に携わる委員の皆様、そして、知事部局の皆様、本当に一年間ありがとうございました。  私ども委員は地方議員でございますから、身の回りの方から、そして地域の方からたくさんの声をいただいていることと存じます。特に今、委員長がおっしゃいましたコロナ対策、非常に厳しい御意見をいただいておりますが、この知事部局の皆様におかれても、非常にたくさんの御意見を頂戴していることと存じます。我々は議会においては日々現場で闘う、現場で命を守る皆様のために日進月歩していかなければなりません。目に見えないコロナという我々の共通の敵に対してどう闘っていくか、これからまだしばらく続くかもしれません。その中でどうしても守れなかった命もあるかもしれませんが、皆様のおかげで現場の方々の頑張りで救われた、守られた命もあることと存じます。知事部局の皆様、いつも夜遅くまで明かりがついておりました。皆様の御家族、そして、身の回りの方々の御理解も多大にあったことと存じます。そのことを忘れずに、また新しい委員会でも我々も頑張ってまいります。皆様もどうかまずは御自愛の上、これからも県民の暮らしのために励まれてください。一年間本当にありがとうございました。(拍手) 209 ◯郷原委員長 この際、申し上げます。  この三月末をもちまして退職される職員の皆様におかれましては、長年にわたり県勢発展のため、県民の福祉の向上のために御尽力いただきました。これまでの御労苦に対しまして、心から敬意を表するところでございます。本当にお疲れさまでした。(拍手)  それでは、最後になりましたが、執行部を代表いたしまして、くらし保健福祉部長に御挨拶をお願いしたいと思います。 210 ◯谷口くらし保健福祉部長 くらし保健福祉部及び県立病院局を代表しまして、一言御礼の言葉を申し述べさせていただきたいと思います。  郷原委員長、柴立副委員長をはじめ、委員の皆様方には、この一年間、保健・医療・福祉行政の諸問題につきまして熱心に御審議をいただきました。そして、的確な御指導、御助言をいただきましたことに対しまして心から感謝申し上げます。  この一年間を振り返ってみますと、議案はもちろんのことでございますが、新型コロナウイルス感染症対策をはじめ、医師・看護師・介護職員等の確保対策、障害者施策、児童虐待防止対策など、各分野について皆様方熱心に、また様々な御論議、御審議をいただきました。特にコロナ対策については本日もいろいろ御指摘もいただきまして、閉会中にも御審議をいただくなど、大変熱心に御論議、御審議いただきました。貴重な御意見、御提言を賜り、誠にありがとうございました。  この一年間の委員会を通じまして、委員の皆様からの御質問に対しまして、的確な答弁、あるいは納得いただける答弁ができなかった場面も多々あったのではないかと思いますけれども、どうか御容赦のほどよろしくお願いしたいと思います。  私どもといたしましては、これまでにいただきました御指導、御助言、御提案を今後の保健・医療・福祉行政に生かしてまいりたいと考えております。  委員の皆様方におかれましては、四月からは新たな委員会構成の下で御活躍されることと存じますけれども、立場は変わられても、私どもくらし保健福祉部に対しまして引き続き御指導、御鞭撻を賜りますようよろしくお願い申し上げたいと思います。  十分に意を尽くすことはできませんけれども、御礼の言葉に代えさせていただきたいと思います。  この一年間、本当にありがとうございました。(拍手) 211 ◯郷原委員長 ありがとうございました。  これをもちまして、本日の日程を終了いたします。  明日は、午前十時から環境林務部関係の審査を行います。  本日の委員会は、これで散会いたします。         午後二時四十分散会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...