鹿児島県議会 2022-03-07
2022-03-07 令和4年文教観光委員会 本文
17
◯松田委員長 次に、
総務企画課長の説明を求めます。
18
◯緒方総務企画課長 引き続きまして、国体・
全国障害者スポーツ大会局の令和三年度三月補正予算につきまして御説明を申し上げます。よろしくお願いいたします。
まず、
総務企画課関係でございます。
十八ページからでございますが、第
一目一般管理費の
職員給与関係費につきましては、国体・
全国障害者スポーツ大会局の職員のうち、教育庁からの併任職員等を除いた職員の給与費の確定等に伴う補正でございます。
次に、第十四目国体推進費の「燃ゆる
感動かごしま国体・
かごしま大会」
開催準備事業につきましては、
県実行委員会等が実施いたしますかごしま国体の開催準備、これに要した経費の
事業費確定等に伴う補正でございます。
次に、
国民体育大会・
全国障害者スポーツ大会施設整備等基金造成事業につきましては、
国民体育大会・
全国障害者スポーツ大会施設整備等基金を充当いたしました令和二年度事業の決算不用額や寄附金等を基金へ積み立てるための補正でございます。
以上で、
総務企画課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
19
◯松田委員長 次に、
全国障害者スポーツ大会課長の説明を求めます。
20 ◯森豊
全国障害者スポーツ大会課長 全国障害者スポーツ大会課関係について御説明申し上げます。
十九ページをお開きください。
まず、第十四目国体推進費の「燃ゆる
感動かごしま国体・
かごしま大会」
開催準備事業につきましては、
県実行委員会が実施する
かごしま大会の開催準備に要する経費について、事業費の確定等に伴う補正を行うものでございます。
次の「燃ゆる
感動かごしま国体・
かごしま大会」
競技役員等養成事業につきましては、
かごしま大会の競技運営に必要な競技役員の養成に要する経費について、事業費の確定等に伴う補正を行うものでございます。
以上で、
全国障害者スポーツ大会課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
21
◯松田委員長 次に、
施設調整課長の説明を求めます。
22
◯白男川施設調整課長 それでは、
施設調整課関係について御説明申し上げます。
二十ページを御覧ください。
第十四目国体推進費の「燃ゆる
感動かごしま国体・
かごしま大会」
開催準備事業につきましては、両大会における
宿泊輸送準備及び開会式等の会場整備・警備に要する経費につきまして、事業費の確定等に伴う補正を行うものでございます。
以上で、
施設調整課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
23
◯松田委員長 次に、
競技式典課長の説明を求めます。
24
◯橘木競技式典課長 競技式典課関係について御説明申し上げます。
二十一ページをお開きください。
まず、第十四目国体推進費の「燃ゆる
感動かごしま国体・
かごしま大会」
開催準備事業につきましては、両大会の式典準備、国体の
競技運営準備に要する経費について、事業費の確定に伴う補正を行うものでございます。
次に、「燃ゆる
感動かごしま国体・
かごしま大会」
競技役員等養成事業につきましては、国体の競技運営に必要な競技役員等の養成に要する経費について、事業費の確定等に伴う補正を行うものでございます。
以上で、
競技式典課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
25
◯松田委員長 最後に、
競技力向上対策課長の説明を求めます。
26 ◯兒玉
競技力向上対策課長
競技力向上対策課関係につきまして、御説明申し上げます。
二十二ページを御覧ください。
第十四目国体推進費の競技スポーツ強化対策事業につきましては、鹿児島県スポーツ協会が行います選手強化及び指導者の養成等に要する経費につきまして、事業費の確定に伴う補正を行うものでございます。
次の
国民体育大会等補助事業につきましては、
国民体育大会等への派遣等に要する経費につきまして、事業費の確定に伴う補正を行うものでございます。
次の「燃ゆる
感動かごしま国体」に向けた競技力向上対策事業につきましては、かごしま国体に向けた競技力向上を図るために要する経費につきまして、事業費の確定に伴う補正を行うものでございます。
以上で、
競技力向上対策課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
27
◯松田委員長 説明が終わりましたので、議案に対する質疑をお願いいたします。
なお、質疑に当たりましては、関係調書のページ及び事業名等も併せてお願いいたします。
28 ◯伊藤委員 観光・
文化スポーツ部の最後の五ページの部分と、黄色い表紙の八ページの部分の魅力ある
観光地づくり事業でございます。
黄色い資料では、補正額がゼロで、財源更正に伴う補正ということなんですけど、これはなぜこうなったのかというのと、半額が繰越しという形になっておりますが、私の地元の出水市でいえば、麓地区のにぎわい回廊が、なかなか進んでいませんねと住民の方から言われるところもあるんですよ。計画調整に不測の日数とあるんですが、その辺の説明をしていただけませんか。
29 ◯廻 観光課長 今御質問ありました魅力ある
観光地づくり事業の関係で、まず、資料八ページの一番上の魅力ある
観光地づくり事業の国庫や財源更正に伴うものですけれども、これは、国庫につきましては自然環境整備交付金を充当するということで、財源を更正しております。
また、特定のところは、県債等の充当等をしていまして、一般財源等もそれに伴って更正しているものでございます。
あと、魅力ある
観光地づくり事業の繰越し等についての御質問ですけれども、魅力ある
観光地づくり事業につきましては、観光地の観光客受入れ体制の充実を図るために、地域の特性を生かして、魅力的な町並み整備とか景観、修景等を行っているものですけれども、基本的には市町村からの提案等に基づきまして、事業や事業箇所の指定等を行っております。いろいろな工事発注をするに当たっては、市町村や関係機関との調整等がかなり時間がかかっておりまして、それでなかなか発注等ができない場合もございます。
出水市の武家屋敷等の拠点整備につきましても、周辺環境等の整備に当たって関係者と調整等もございますので、そういう関係で時間がかかっているものがございます。
ということで、できるだけ早期着手、早期完成に向けて、事業を関係機関と連携して取り組んでいるところでございますけれども、今回も五億円ということで繰越しをお願いしますが、これが限度額ということで、これより少ない額で今から発注するものもございますので、できるだけ繰越額を少なくするとともに、早期完成を目指して、関係機関と連携して取組を進めていきたいと考えています。
30 ◯伊藤委員 麓地区のにぎわい回廊の部分もそうですし、あと、戦争遺跡の部分などが出水市にはあるんですが、これは、私が議員になる前から着工しているんですけど、いまだに終わっていないということは、八年以上かかっているんじゃないかという気がするんです。
新たな魅力ある
観光地づくり事業を我々も地元でやりたいなと思っても、事業が終わらない、七年、八年もかかるという形であれば、なかなか新しい提案もやりにくいという点もあるので、できるだけ、一つ一つ、事業完了を急いでほしいなという、これはもう要望に代えておきます。
もう一点。白い資料の二ページの
鹿児島GoToトラベル推進事業なんですけれども、百二十六億円で今回の大部分の予算が、最後の五ページにも繰越しという形であるんですが、これはいろいろな事業がコロナの関係で止まったということでの理解でよろしいですか。
それと、二ページの部分に、新規事業という形で新と丸づけがしてあるんですが、それは、最初にあった事業の中で、これはまだ新規事業という形で捉えた方がいいんですか。その辺の処理の仕方を教えてください。
31 ◯田代観光対策監 GoToトラベル事業につきまして、お尋ねをいただきました。
まず、需要喚起につきまして、今こそ鹿児島の旅事業とGoToトラベル推進事業、二つございますが、この事業は、国の地域観光事業支援の予算を使って実施するものでございます。
スケジュールとしましては、まず、今こそ鹿児島の旅については、当初三月十日までが事業終期となっておりましたが、先週、国から、三月末日まで延長するという事務連絡がありまして、現在、この再開に向けて準備を進めているところでございます。
国からの連絡としましては、今のところ、三月末日までということになっているんですが、スケジュールとしては、ゴールデンウイークまでの実施が予定されているところでございます。
さらに、
鹿児島GoToトラベル推進事業につきましては、ゴールデンウイーク明け以降に実施するという方針が国から示されているところでございます。
内容としては、まず、旅行商品の割引がございます。これはまだ始まっておりませんが、国が今後実施を予定している国のGoToトラベル事業の後継のような形で実施する形になります。
内容としましては、旅行商品の割引が一つ、タクシー・レンタカーの割引が一つ、あと、体験プログラムの割引、この三つで構成する事業なんですが、まず、旅行商品の割引について御説明したいと思います。
旅行商品について、割引の上限を二〇%で考えております。その中で、交通機関がついたパックの宿泊旅行については、二〇%上限の八千円までの割引、離島への旅行については、上限額を一万一千円までという設定で考えております。
交通機関がついていない宿泊旅行については、同じく上限二〇%の五千円、離島旅行については、上限を七千円の設定で考えております。
また、日帰り旅行についても、上限二〇%の二千円の設定で考えているところでございます。
また、併せて、旅行商品を購入された方に、商品クーポン、これは飲食店やお土産品店で御利用いただける商品クーポンなんですが、これを、通常の旅行ですと千円、さらに第三者認証の宿泊施設を利用された場合には三千円のクーポンを差し上げることを今考えているところでございます。
また、タクシー・レンタカーの割引ですが、これは、今年度同様、県内の観光地を二か所以上回った場合に、宿泊旅行であれば五千円、日帰り旅行であれば二千円を上限に割り引くこととしております。
また、体験プログラムの割引についても、今年度同様、一回につき上限五千円の割引を実施することとしております。
現在、国から示されている予定では、ゴールデンウイーク明け以降ということですが、いずれにしても、感染状況を見ながら国からの指示も踏まえつつ、速やかに実施してまいりたいと思っているところでざいます。
32 ◯悦田観光・
文化スポーツ部長 ただいまの
鹿児島GoToトラベル推進事業について、若干補足させてください。
委員からのお尋ねで、これは新規かどうかというお話がありました。GoToトラベル事業はそもそも国の事業でして、これまで国がやってきた中で、国の新たな方針として、ゴールデンウイーク前までは国が引き続き新たなGoToトラベル事業をやりますよと、そしてゴールデンウイーク明け以降は、それぞれ都道府県に引き継ぎますよという方針が示されています。今回の補正予算に計上している新たなGoToトラベル推進事業ですが、まさに新たな国の方針を受けて、国のGoToトラベル事業の予算で実施するということです。
先ほど御説明申し上げたとおり、事業の開始は来年度連休明けの五月以降ということになりますので、今回、補正予算で準備させていただき、それをそのまま繰り越して、先ほど課長から答弁しましたように、感染状況を見ながら、国の方針に従いまして、今のところ、ゴールデンウイーク明け以降に県で実施していく予定としております。
以上です。
33 ◯伊藤委員 もう一点、その中で、三つの構成がなされていますが、旅行商品、タクシーやレンタカー、それと体験プログラム、これは大体で何%ぐらいずつの予算割合があるのかというのを教えてください。
34 ◯田代観光対策監
鹿児島GoToトラベル推進事業の予算の内訳でございます。
全体で百二十六億円ほど組んでございますが、まず、旅行商品の割引が百二十四億円余りございます。それから、タクシー・レンタカーの割引が一億四千七百万円余りでございます。それから、体験プログラムの割引が六千三百万円余りという構成でございます。
35
◯松田委員長 ほかに質疑はありませんか。
36 ◯日高委員 先ほどの九ページの魅力ある
観光地づくり事業の繰越し額の五億円ですか、これは何件分ぐらいのものですか、内訳を知りたいです。
37 ◯廻 観光課長 魅力ある
観光地づくり事業ですけれども、今年度は約三十か所程度を指定して事業をしているところです。
38 ◯日高委員 何か所のうち、繰越分が幾らということですか。
39 ◯廻 観光課長 令和三年度は、三十か所を事業箇所として指定して事業を実施していまして、そのうち、二十か所程度を繰越しという形でお願いしているものです。
40 ◯日高委員 二十か所がこの五億円ということですか。
41 ◯廻 観光課長 そのとおりです。
42 ◯日高委員 先ほどから伊藤委員も時間がかかり過ぎだということを言っていますが、この五億円の繰越しの分というのは、単年度で終わっていく事業なんですか。それとも、一つ前は二億円でしたが、一億円という特別枠で地域振興推進事業がありましたよね。そういう関連の事業が入っているんですか、これは別ですか。
43 ◯廻 観光課長 魅力ある
観光地づくり事業につきましては、基本的には、市町村から提案がございまして、それを吟味して設計等を行って、それから工事発注ということで、単年度で基本的に終わるものでなくて、基本的には設計等をして工事に入りますので、順次、工区を分けてやるというものでございます。
44 ◯日高委員 各地域振興局・支庁で実施する事業で、全体で、今は一億円に減っているんですかね、その事業も入っているんですか。それは全然関係ないですか。
45 ◯廻 観光課長 委員がおっしゃった地域振興推進事業のハード整備事業につきましては、魅力ある
観光地づくり事業とは別になります。
46 ◯日高委員 いろいろなところをやってもらいたいという気持ちがあるわけですので、発注タイミングというのもいろいろあるんでしょうけど、ほかの事業の関係も、もう少し工夫をして、その年度にはその事業ができるように、工夫をひとつ考えていただきたいと思います。これは要望として。
47 ◯藤崎委員 何点かお尋ねします。
黄色の
補正予算等説明書の六ページ、観光課の
地域公共交通維持特別対策事業、貸切りバス対策かと思いますけれども、これまでもコロナ対策では、バス一台につき幾らみたいな考え方でいろいろな支援を出していたかと思いますが、今回の算出の考え方をお示しいただければと思います。
48 ◯田代観光対策監
地域公共交通維持特別対策事業についてでございます。
この事業は、コロナの影響によりまして観光客が減少しバスの利用が低迷しているということで、
貸切りバス事業者に対しまして、
感染防止対策の経費、あるいは車両の維持に係る経費ということで、一台につき定額の二十万円を支援をすることとしております。
現在、県内の民間のバス事業者、七十六事業者の方々が保有する九百十四台のバスに対して、一台につき二十万円の支援を行うことを想定しているところでございます。
49 ◯藤崎委員 理解しました。ありがとうございました。
続きまして、鹿児島・
佐賀相互誘客事業、新規事業ですのでお尋ねしますが、相互ということは、同様の事業が本予算で佐賀県側でも組まれていると理解していいんでしょうか。
50 ◯廻 観光課長 鹿児島・
佐賀相互誘客事業ということで、双方で誘客するということで、大体の金額も含めて同じ形で事業を実施するものです。
51 ◯藤崎委員 子供の進学の関係で、佐賀県には公私にわたり行っているんですが、佐賀城本丸歴史館とか、大隈重信記念館とか、世界遺産として明治日本の産業革命遺産になった三重津海軍所跡も新しく歴史館ができ、全部見ました。それから、佐賀県庁のロビーなども、鹿児島県庁とは違って、見ていて面白いロビーだったりしますので、鹿児島から行って面白いなというポイントが結構ありますので、よく協議して、いい事業に仕上げていければいいかと思いますので、頑張っていただければと思います。これは分かりました。
続きまして、十ページ、国際交流課ですけれども、
国際交流促進費の中の
渡航事務事業ですね、これはパスポートかなと思うんですが、特定財源で入る見込みの財源が四千七百七十五万円余り減額補正になっておりますが、パスポートの発行に伴う手数料収入が予想より下回ったという解釈をしているんですが、それでよかったでしょうか。
52
◯伊瀬知国際交流課長 委員御指摘のとおりでございまして、大体、この二年間で、コロナ前の一割程度にパスポートの発給件数が減っております。その分、収入も当然減りまして、それに伴う補正ということになります。
53 ◯藤崎委員 分かりました。
年度当初では何件ぐらい発行予定でこの収入を計上していたのか、現実、何件分発行だったのか、数字を把握していましたら、教えていただきたいと思います。
54
◯伊瀬知国際交流課長 コロナの影響というのが少し読めないものですから、一応、例年ベースぐらいあるかなという期待も込めて、当初、二万六千九百三十六件と考えておりましたけれども、実際のところがその一割弱ぐらいしか来ていないというところでございます。
55 ◯藤崎委員 分かりました。
いかにコロナ禍というのが海外渡航への意欲を削ぐということがはっきり分かる数字かと思います。予算は予算できっちり組んでいただいて、ポストコロナに向けて、準備だけは引き続き新年度もやっていただければと思います。
もう一点、
競技力向上対策課にお尋ねいたします。
競技スポーツ強化対策事業で減額が五百六十三万円となっております。私も今、アイスホッケー連盟とアイススケート連盟の役員をしていまして、栃木県の冬の国体に参加された方の御意見等いろいろ聞きましたら、鹿児島県にはアイススケートの環境がないので、熊本県で練習したり、福岡県で練習したり、この県の事業に非常に助けられた、支えられたという声を多数聞きまして、なるほど、こういうので予算が生かされているんだなと実感いたしましたが、これは全ての競技団体の合算した形での減額補正かと思いますが、それぞれ、コロナ禍の中で練習ができたりできなかったり、また、想定した人数が集まったり集まらなかったりかと想定されますが、減額の要因をお示しいただけないでしょうか。
56 ◯兒玉
競技力向上対策課長 この競技スポーツ強化対策事業につきましては、今御指摘のありましたとおり、県のスポーツ協会が実施する選手強化対策事業として実施しておりまして、各競技団体が行っている強化合宿の中止等が多数ございまして、執行残の五百六十三万八千円を減額するものでございます。
57 ◯藤崎委員 大体想像していたとおりでした。ありがとうございました。
58 ◯ふくし山委員 今も少し話がございました
地域公共交通維持特別対策事業ですね、一般質問でもさせていただきましたけれども、バス事業者にしてみると、非常に大事な支援だったのではないかなと受け止めているところですけれども、先ほど御説明で民間事業者という表現がございましたけれども、それ以外にも貸し切りバスがございますか。鹿児島市営バスとか、今、やっていらっしゃるのかな。
59 ◯田代観光対策監 公営事業として貸切りバス事業を実施されているところが、鹿児島市さんと、市町村名まで覚えていないんですが、離島にもたしか一か所ございます。場所につきましては、また後ほど報告させていただきたいと思います。すみません。
60 ◯ふくし山委員 そういう貸切りバスがあるとすれば、そこには支援をしなかった理由は何ですか。例えば、鹿児島市営バスの場合、公営企業が全適になっているわけですけれども、公営企業法上できないとか、そういったことはないような気もするんですけど、どうなのでしょうか。
61 ◯田代観光対策監 これにつきましては、他の補助制度と同様で、基本的には、国や市町村等が補助している場合にはなるべく重複をしないようにするということで、財源が自治体から出されているような公営企業体に対しては、今のところ、対象とは考えていないところでございます。
62 ◯ふくし山委員 それは一つの考え方としては分かりましたけれども、他の自治体でもそういう扱いになっていますか。
63 ◯田代観光対策監 申し訳ありません、他県につきましては把握していないところでございます。
64 ◯ふくし山委員 四月から、鹿児島市営バス、そこを受けた鹿児島交通さんや南国交通さんなども減便を余儀なくされているといったような状況もございましたので、法的な問題などがない限りは、支援してもいいんじゃないかなと感じたものですから、申し上げておきましたけれども、いろいろとほかの例も調べたりして、また御検討いただいておけばいいと思います。それから、その二十万円の根拠ですが、バス協会は、去年、三十万円ということで要望を出しておりまして、考え方をお示しいただけませんか。
65 ◯田代観光対策監 貸切りバスへの補助二十万円の考え方についてでございます。
私どもがバス事業者さんに確認したところによりますと、大体、バス一台当たりの年間の維持費用が約八十万円ほどかかっていると伺っております。
今回、補助するに当たりまして、この八十万円をベースに、令和二年度の年間輸送距離が、令和元年度に比べて七割近く減少していることが分かっております。八十万円の七割減少分を掛けまして、その半分を県で見ると想定したところでございます。八十万円掛ける〇・七割る二で、二十六万円という数字が出てくるのですが、支援の額としまして、九州各県の補助金額も参考にしまして、最終的に二十万円ということにさせていただいたところでございます。
66 ◯ふくし山委員 よく分かりました。
この事業には一定評価もしているんです。というのも、先ほど、GoToトラベルの推進事業でもございましたが、いざ動き始めたときには非常に大事な役割を果たしていただくことだけは間違いがないので、やはり五十台とか百台とか抱えていて、経費だけは出ていくと、事業者としては、維持費がかかるので一定程度減らしておいたほうがいいんじゃないかと考えるわけですね。ただし、収束して動き始めたときにどう対応ができるかと考えると、なかなかそういったこともできないということもあるだろうと思いますので、これは大変支援としては有効じゃないかと思っていますので、これからよくなればいいわけですけれども、状況が悪化するようなことが万が一あれば、また、新たな支援も御検討いただくことになるかと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。
それから、黎明館の空調と霧島アートの森の空調改修事業がございますけれども、この考え方も
新型コロナウイルス感染症対策と書いてございますけれども、ちょうどそういう時期にも来ていたというのもありますし、確かにそういった空調がしっかりできなければ感染拡大につながったりしかねないということもあるんでしょうけれども、少し教えてください。
67
◯三反田文化振興課長 黎明館の空調設備中央監視システム事業につきましては、この中央監視システムが空調設備をコントロールする中心的な機能を果たしております。このセンター設備の耐用年数は、当初は十五年といわれているところが、既に三十八年経過しているという状況でございます。また、保守点検に係る部品につきましても、もう入手困難という状況にございまして、この空調設備に係る中央監視システムの改修が必要な時期ではありました。
一方、
新型コロナウイルス感染症対策としまして換気を徹底しなければならないということもございましたので、この機に併せて改修させていただくというものでございます。
霧島アートの森の空調設備につきましても、同様の考えの下に計上させていただいているものでございます。
68 ◯ふくし山委員 よく分かりました。
新たな質問ですけれども、
磯新駅設置支援事業が三百七十六万円、経済界や鹿児島市と連携して、新駅設置に向けた取組を進める、となっていますけれども、この補正についての考え方を教えてください。
69 ◯廻 観光課長 今御質問がありました
磯新駅設置支援事業の考え方ですけれども、磯地区への新駅設置につきましては、鹿児島中央駅からのアクセスや天文館地区も含めて、いろいろな地域へのアクセスも向上するということで、観光地を周遊することにつながり、本県の観光振興につながると考えているところです。
磯新駅の設置につきましては、経済界と鹿児島市で、また県も参加した磯新駅設置協議会が令和二年度に設置されて、いろいろと協議を進めてきているところであり、令和六年度に新駅開業を目指して取組をしていますけれども、今年度におきましては、協議会でJR九州と駅設置に向けた設計等も始まっていまして、その設計等に対して協議会としてお金を支出する関係で、協議会の構成のメンバーである県も協議会に負担金を計上するということで、県としましても新駅設置に向けて取組を支援するということで、今回、補正と新年度当初でも予算を計上していますけれども、まずは先ほど言いました駅の設計費用を県も負担して、それを進めていくということで予算を計上させていただいております。
70 ◯ふくし山委員 すみません、勉強不足でよく分からないんですけれども、磯新駅の設置主体はどこですか。
71 ◯廻 観光課長 設置主体としましては、磯新駅設置協議会となっております。(後ほど訂正発言あり)
72 ◯ふくし山委員 今後、どの程度、県が負担する予定ですか。現年度から外れますけれども、そういった見通しは持っておられるのか。
73 ◯廻 観光課長 先ほどの設置主体ですが、駅の設置ですので、JR九州が設置することになりますけれども、その費用を当協議会で負担するということで、訂正させていただきます。
あと、設置費用に関しましては、今、基本設計をやっていますので、実施設計等を踏まえて費用等が積算されます。あと、駅設置に伴い、市道改良や国道改良等も出てきますので、それらを含めて事業費が今後確定すると思います。今のところ、設計費用として二千五百万円余り、協議会で支出しないといけないとなっていますので、それを協議会の構成メンバーで費用負担しているということになります。
74 ◯ふくし山委員 補正予算で、このことについてはこれ以上は申し上げませんけれども、ただ、これは請願駅ですよね。主体はJR、しかし、事業主体はその協議会という理解でいいんですか。
75 ◯廻 観光課長 磯新駅協議会で請願して、設置していただくということになっています。
76 ◯ふくし山委員 磯新駅については、こうして進めたいという皆さんもいらっしゃれば、一方でまた、いろいろな反対や課題を感じている人もいらっしゃるということもありますので、こうした問題については、これからの設置に関わる費用とか経費など、財政的にどの程度必要なのかということを、やはりある程度はきちっと説明しながら進めていく、どういった形になっていくのかということが見えないままに進められることになるといけないと思いますので、注意して進めていただきたいということだけ申し上げて、終わりたいと思います。
以上です。
77
◯松田委員長 ここで、換気のため、十分間の休憩といたします。
再開は、おおむね十一時十分といたします。
午前十一時 休憩
────────────────
午前十一時八分 再開
78
◯松田委員長 再開いたします。
それでは、引き続き質疑をお願いいたします。
79 ◯安楽委員
補正予算等説明書の六ページ、観光課の十四、
観光事業者等受入環境整備支援事業なんですけれども、これ、新規事業になっていますけれども、似たような事業が上がっていた記憶がありまして、この予算の立てつけを教えていただけますか。
80 ◯田代観光対策監
観光事業者等受入環境整備支援事業につきましてお尋ねでございます。
これは新規事業ということで表示がついておりますけど、組替え新規という位置づけになります。今年度実施しておりました宿泊施設のバリアフリーの補助事業と、観光事業者さんの誘客の取組を支援する誘客取組等支援事業、それから宿泊施設の前向き投資を支援する、この三つの事業を今回一つの事業に組み替えまして、新規事業ということで提案させていただいております。
事業の中身としては二つの柱で構成されておりまして、一つが受入れ環境整備支援、バリアフリーの補助でございます。これは、対象は宿泊施設になりまして、補助率については、国の補助事業を併用しない場合は、三分の二の補助で最大六百五十万円を補助することといたしております。また、国の補助事業を併用する場合には、二分の一補助で最大二百五十万円を補助することといたしております。(後ほど訂正発言あり)
それから、もう一つの柱ですが、前向き投資支援ということで中身が二つに分かれます。一つが、宿泊施設を対象として、三分の二補助で、施設の規模に応じて最大三百万円を補助することとしております。それから、
貸切りバス事業者、観光施設、旅行会社、この三つの業種に対して、最大三分の二補助で、最大五十万円、これは規模を問わず最大五十万円ということで考えております。
前向き投資支援につきましては、宿泊施設ですと、例えば、ワーケーションのための設備を入れたり改修をしたりといった取組、それから、貸切りバス、観光施設、旅行会社さんにつきましては、例えば貸切りバスですと、新たな感染対策を講じたということをチラシやパンフレットで作成してセールスをしていただくような取組、観光施設であれば、誘客のイベントをしていただく、それから、旅行会社さんであれば、鹿児島の魅力をPRするような新たな旅行商品の造成、そうしものに支援したいと考えているところでございます。
81 ◯安楽委員 ありがとうございます。
これは、宿泊業者さんで
バリアフリー化を進めていくとなると、自分たちで手を挙げたところから採択していくというイメージでいいんでしょうか。また、予定は何か所なのか、それは地域もある程度分散して決めていくものなのか教えてください。
82 ◯田代観光対策監 すみません、まず一つ、訂正させてください。
先ほど、バリアフリーにつきまして、補助事業を活用している場合に、二分の一補助で、最大二百五十万円と御説明しておりましたが、この二分の一というのは、実質、国が補助した部分の残りを補助するということで、実質、四分の一補助という形になります。
訂正は以上でございます。
それから、基本的にはこの補助事業は、公募して事業をされる方を募集するわけですが、想定している件数として、バリアフリーについては四十件、宿泊施設については百五十件、それから観光施設、貸切りバス、旅行会社さんについては、合わせて六十件を想定しているところでございます。
83 ◯安楽委員 ありがとうございます。
バリアフリー化に関しては、本当にまだまだだと私も本当に体感していますので、宿泊業者さんとしっかりとお話しながら
バリアフリー化すると、障害者だけじゃなく、皆さんにとっても泊まりやすくなると思うんですね。決して歩行困難者だけではないという認識の下、しっかりとここを進めていただくように御尽力いただければと思います。
以上です。
84 ◯向井委員 お伺いいたします。
補正予算等説明書、黄色い表紙の六ページです。十三で、宿泊施設の
認証取得促進事業とあります。県内で、そういうホテル・旅館というのはあるわけですが、民宿等とか、民泊などもそういう認証制度を受けている施設等があるのかどうかというのが一つ。
それと、今、県内で、当局で把握できている宿泊施設で、何件これを取得しているのか、そして、見通しとしてはどのようになっていくのか、お伺いいたいます。
85 ◯田代観光対策監 認証事業につきましてのお尋ねでございます。
まず、一点目の民泊について対象となっているかというお尋ねでございましたけど、この事業は、国の補助事業を活用しておりまして、基本的に、旅館業法の許可を得た施設ということを対象にしておりますので、民泊施設については現在対象としていないところでございます。
引き続き、来年度につきましても、基本的には同様の考え方で実施していきたいと考えているところでございます。
それから、今年度の認証状況でございますけど、県内に約千六百施設がございますが、今年度、最終的に五百三十三施設を認証しております。申請自体は五百四十二ございましたが、九施設がコロナの宿泊療養施設になっていたり、あるいは、宿の御都合で調査できていないところがございますが、これについては、新年度に引き継いで現地調査をし認証することとしているところでございます。
来年度の事業実施において、基本的にはこの五百三十三からさらに上積みを目指して、できることなら全ての事業者さんに参加いただきたいと考えておりますが、現在のところ、その目標値というのは定めておりませんが、精いっぱい多くの事業者さんに参加いただけるよう努めてまいりたいと思っております。
特に、この事業では、さらに認証が進むように、認証を受けたところや、今から認証を受けようとするところに対しては、施設規模に応じまして、最大三十万円の
感染防止対策に係る費用の助成を行うこととしております。
それから、今年度実施している中で、インセンティブがないとか、あるいは進め方が分かりにくいといった御意見もいただいておりましたので、来年度については、先ほど御説明しました鹿児島GoToトラベルの商品クーポンの中で、認証施設については割増しをする、それから、さらに認証の取組を円滑に進めやすいように、今後は相談窓口を設けて、窓口で事業者さんにいろいろアドバイスをしながら支援してまいりたいと、このように思っているところでございます。
86 ◯向井委員 ありがとうございます。
千六百施設で五百三十三、三分の一ということですよね。大事なことは、認証制度を受けることによって、そこの事業主や社員の方々の自覚というのが出てくると思うんですね。そういう意味で、ぜひこれを前向きに捉えて、できるだけ受けていただく。例えば、地域ごとにホテル・旅館の組合などがありますので、そこに積極的に働きかけて、この仕事に携わる方々の自覚を促していくということも大事だと思うんです。それをぜひお願いしたいと思います。よろしくお願いします。
それと、あと、同じ黄色い表紙の七ページで、奄美群島振興開発事業の一番下で、奄美パーク管理事業、二の
奄美パーク改修等事業とあります。その内容をお聞きしたいと思います。
造ってから二十年ということで、二十周年記念事業も予定されていたのが今年度ではできなくて、次年度に持ち越されるような話もお伺いしております。宮崎園長御自身もなかなかコロナ禍の中で足が運べなくて、現場の皆さんの御苦労に対して大変恐縮して、また観光課の皆さん方の配慮に対して非常に感謝のお言葉をいただいております。それを御報告いたしておきます。
そういう中で私が思ったのは、空調が壊れていて取り替えないといけないということで、これから暑くなってくると、しっかり冷やさないといけないと。そういう中で、今度は空気の入れ換えということですよね。これまた少し大変だなと。ですから、最近の空調機でも滅菌作用というんですか、ウイルスに対しての対処ができるような、循環式の中で滅菌作用のあるようなものも出てきているようにお伺いします。導入に関してはそういうことも考えているのかどうかお伺いします。
87 ◯廻 観光課長 委員から御質問のありました、七ページの
奄美パーク改修等事業ですけれども、先ほどありましたように、奄美パークも開園から二十周年たち、施設等も老朽化していることがございまして、昨年は世界自然遺産登録されましたけれども、それに向けていろいろと改修等は進めてきているところです。
今回、補正予算にお願いしているのは、奄美の郷のイベント広場の照明等の設備を改修するということで、奄振の事業も使いまして、この改修を行うものでございます。
委員から御指摘がありました空調施設につきましては、奄美パークとしては、奄美の郷と一村記念美術館等もございまして、一村記念美術館につきましては、一村の作品等も展示しておりますので、空調等に支障があると、やはり作品の劣化等にもなりますので、できるだけ、それについては、観光課としましても、いろいろと国の事業等も活用して、できる限り改修等に向けて計画的に実施していきたいと考えております。
88 ◯向井委員 ありがとうございます。
一番空港に近くて奄美全体を把握できるというのが、奄美パークの役割なのかなという思いがあります。そういう意味では、二十年経っていて、これまで屋根の塗り替えなどやっていただき、雨漏りがなくなるだろうと思っております。ありがとうございました。
そういうことで老朽化している施設も結構出てきていて、現場の職員は一生懸命、手作業で補修したりもしておりますので、そういうことも配慮に入れながら、また今後とも管理をよろしくお願いしたいと思います。
ありがとうございます。以上です。
89 ◯米丸委員 こちらの黄色の表紙の資料の二ページ、
薩摩大使委嘱活用事業に関してですが、百万円ほど使われなかったみたいなのですが、今、この薩摩大使は何人いて、この使わなかった費用というのは本当は何に使うつもりだったのか、教えてください。
90
◯朝倉かごしまPR課長 薩摩大使委嘱活用事業についての御質問でございます。
現在、薩摩大使としては、二月一日時点で二百五名の方を委嘱させていただいております。
この事業につきましては、総額で百八十九万五千円を当初で計上させていただいておりまして、委嘱されている薩摩大使の方々にいろいろな情報を送ったりといったことに活用させていただいております。今回補正しておりますのは、もともと、かごしまの食大交流会事業と併せて、薩摩大使の方々をお呼びしてミーティングなどをする予定で組んでましたが、それが中止になったということで、それに伴って、うち百九万五千円を減額させていただいているところでございます。
91 ◯米丸委員 コロナ禍で、鹿児島の現状が厳しいことに対して、大使の方々もすごく応援されたいと思うんですね。ぜひ、また、来年も同じような状況だった場合、この百万円を使って、もっと何かいろいろとできないかなとは思いますので、百万円を有効に使えるような形でしていただけたらなと要望させていただきます。
次に、国際交流関係についてお伺いしたいのですが、十ページ、十一ページで、今回、三千六百万円執行されなかったということですが、これはそれぞれの留学などの事業なんですが、全く何も行われなかったのか、それともリモートか何かを使って行われたのか、もし、来年度、同じような状況だった場合、来年度に関して何か工夫をされているのか、教えてください。
92
◯伊瀬知国際交流課長 実際の往来ができないということで、なかなかリアルでの対面での交流というのができなかった部分がありますけれども、できる限りオンライン等で、例えば英国の薩摩スチューデント派遣事業等はオンラインで、高校生三名に夏休みの間に受けていただいたというようなものございました。
県費留学生や技術研修員等は実際に来れずに、ほぼほぼ減額させていただいていますけれども、こちらについても、実際に来れないという現状の中で、できるだけ何ができるかという、例えばオンラインを使えるのかとか、年度途中からでもできないかとかいうようなことを、また来年度は考えていきたいと思っております。
93 ◯米丸委員 このコロナ禍で二年ほどたつんですけれども、短大生の方々は、留学したかった方々もほぼできなくてチャンスが削がれたわけです。鹿児島の大学生、短大生、専門学校生と、高校生、中学生にしても、留学に行けないけど、もし、鹿児島県がこの三千六百万円を県が工夫をしてやっていけば、もっと留学とか海外に興味を持つ子供たちも増えてくるのかなと思うんですね。ぜひ、来年度は、留学に行かなくても、例えばリモートで世界の大学の先生のレクチャーを聞けるとか、世界の経営者の話を聞けるとか、そういうときには、まだ英語も難しい子たちもいると思うので、通訳を雇ったりとか、コーディネートを雇ったりとか、いろいろと費用は発生してくることもあると思うんですけれども、ぜひ、未来創造ビジョンの中でも鹿児島県を国際色豊かな県にするということを掲げていらっしゃいますので、来年度も同じような状況が続くことも想像されますので、ぜひ皆様の創意工夫、そして、横断的に教育関係の皆様とか、地域で活躍されていらっしゃる外国人の方とお話になられて、施策を考えていただきたいと要望に代えさせていただきます。
以上です。
94
◯松田委員長 ほかに質問はありませんか。
[「なし」という者あり]
95
◯松田委員長 ほかにありませんので、これで議案に対する質疑を終了いたします。
96 ◯田代観光対策監 申し訳ございません。
先ほど、ふくし山委員からお尋ねがございましたバスの公営事業体につきまして、残る一つは、沖永良部のバス企業団でございました。
以上でございます。
97
◯松田委員長 ほかにありませんので、これで議案に対する質疑を終了いたします。
なお、議案第一号の採決につきましては、教育委員会及び
学事法制課関係もありますので、採決を一時留保いたします。
以上で、観光・
文化スポーツ部及び国体・
全国障害者スポーツ大会局関係の審査は終了いたします。
ここで、執行部入替えのため、暫時休憩いたします。
午前十一時三十分 休憩
────────────────
午前十一時三十四分 再開
98
◯松田委員長 再開いたします。
それでは、ただいまから教育委員会及び
学事法制課関係の審査を行います。
議案第一号令和三年度鹿児島県
一般会計補正予算第十二号のうち、教育委員会・
学事法制課関係を議題といたします。
初めに、教育長の総括説明を求めます。
99 ◯東條教育長 教育長です。よろしくお願いいたします。
令和四年第一回県議会定例会に提出しております教育委員会に係る議案等の概要につきまして、お手元に配付させていただいております提出議案等の概要に基づき、御説明を申し上げます。
一ページをお開きください。
初めに、令和三年度三月補正予算案についてであります。
教育委員会所管分としまして、教育費十五億九千万円余りの増額補正をお願いしております。
その内容ですが、まず、(一)の
新型コロナウイルス感染症に係る対策として、1)の県体育施設等管理運営事業については、コロナ禍においても障害者がスポーツに取り組める環境を整備するため、県ライフル射撃場において、視覚障害者用のビームライフルを購入する経費として、七十四万円余りの増額を計上しております。
2)の県立図書館の本館管理運営事業については、
新型コロナウイルス感染症に対する
感染防止対策の徹底を図るため、県立図書館に必要な保健衛生用品等の整備に要する経費として七十二万円余りの増額を計上しております。
3)のかごしま無形民俗文化財継承支援・活性化事業については、
新型コロナウイルス感染症の影響により公演や鑑賞の機会が減少しております無形民俗文化財について、後継者育成等の継承活動の支援を行う経費として五千万円余りを計上しております。
次に、(二)の国の補正予算関連事業としまして、新型コロナウイルス対策以外のものとしまして、1)ですが、特別支援学校建物整備事業については、南薩養護学校等の校舎改修に係る経費として、一億円余りの増額を計上しております。
2)の鹿児島市南部地区特別支援学校施設整備事業については、三十五億五千万円余りの増額を計上しております。
3)の陸上競技場夜間照明改修事業については、夜間照明のLED化及び照明制御装置等の更新に係る経費として、三億三千六百万円余りの増額を計上しております。
二ページを御覧ください。
(三)のその他の主なものとしまして、年間所要見込額が確定したことから、1)の職員給与費九億九千五百万円余りや、2)の高等学校建物整備事業一億九千九百万円余りの減額などを計上しております。
三ページをお願いします。
繰越明許費でありますが、1)の県体育施設等管理運営事業をはじめ、
新型コロナウイルス感染症の対策に伴う三月補正などの二十の事業について、執行期間が不足しますことや、工事の施工に当たっての学校運営の調整の結果などにより年度内完了が困難なことから、繰り越そうとするものであります。
四ページを御覧ください。
前回定例会以降の主要施策の進捗状況の主なものについて御説明を申し上げます。
一番目の生徒指導対策総合推進事業については、いじめ問題への取組の充実を図るため、県内の小・中・高校生がいじめの防止について地域や校種を超えて共に考えるいじめ問題子供サミットを十二月に開催しました。
また、一月と二月には、条例に基づきます県いじめ防止等対策委員会を開催し、いじめ防止対策推進法に基づきます本県の取組等について協議をいただいたところであります。
二番目のコアティーチャーネットワーク
プロジェクトについては、県内を七地区に分けまして、主体的・対話的で深い学びの視点によるモデル授業づくり等を行っておりますが、十二月から一月にかけましては三地区で成果発表会等を実施し、小・中・義務教育学校の教員等へ研究実践の結果を還元したところであります。
五ページをお願いします。
一番目の鹿児島学習定着度調査については、一月に県内全ての公立の小学校等五年生と中学校等一・二年生を対象に実施したところであります。
昨年度の調査では、正答率が目標の七割を超えた教科が十四教科中八教科であったところ、今年度の調査では、十四教科中九教科と、さらに改善が見られ、特に、本調査開始の平成二十五年度以降で、中学校一年生社会と二年生数学で初めて目標の七割を超えておりまして、これまでの取組の成果が表れてきているものと考えております。
二番目の特別支援学校技能検定については、特別支援学校高等部生徒の職業自立に向けた意欲や能力の向上を図るため、特別支援学校技能検定を実施したところであります。
六ページに移ります。
一番目の地区専門高校フェスタについては、地域に専門高校の魅力や役割を紹介することで、中学生の進路選択の意識高揚を図るため、高校生による各専門学科の学習成果の発表を行いました。
七ページをお願いします。
一番目の教育の情報化推進事業については、教員のICT活用指導力の向上を図るため、先進事例の紹介及び相互の情報共有等を目的とした教職員対象のオンラインミーティングや、市町村教育委員会を対象に、一人一台端末の活用に必要な児童生徒等の県域教育用アカウントの年次更新に係る説明会を開催しました。
二番目の魅力ある県立学校づくり検討事業については、国の高校教育改革などの高校教育を取り巻く環境の変化や本県の高等学校に関する課題等を踏まえ、今後の魅力ある県立学校づくりに向けた検討を行うための懇話会を開催いたしました。
八ページをお願いします。
一番下の令和三年度いきいき教育活動表彰につきましては、児童生徒一人一人のより一層の個性の伸長を図り、心豊かでたくましい青少年を育成するため、文化・スポーツ活動等の分野において顕著な成果を上げた公立学校の三十三人の児童生徒と二十の団体を表彰したところであります。
私からの説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
100
◯松田委員長 次に、議案について関係課長等の説明を求めます。
教育次長兼総務福利課長の説明を求めます。
101 ◯橘木教育次長兼総務福利課長 それでは、お手元の黄色の表紙の令和四年第一回県議会定例会
補正予算等説明書に基づき御説明いたします。
説明書の二十三ページをお開きください。
予算に関する説明書のページは、左の欄に記載してあるとおりでございます。
以下、各課長もこの
補正予算等説明書に基づき説明いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、総務福利課関係につきまして、主なものを御説明いたします。
まず、第二目、事務局費七百五十三万八千円の減額でございますが、一の
職員給与関係費につきましては、職員給与費の年間所要見込額が確定したことに伴う補正でございます。
なお、関係課に計上してあります
職員給与関係費につきましても同様でございますので、関係課長からの説明は省略させていただきたいと思います。
三の育英事業費につきましては、大学在学時奨学金返還支援基金に係る企業からの寄附金の受納等に伴う補正でございます。
次に、二十四ページをお開きください。
中ほどの第六目、恩給及び退職年金費の一千二百四万四千円の減額につきましては、恩給等受給者の死亡に伴い、当初予算時の恩給等受給者数との差によるものでございます。
次に、二十五ページを御覧ください。
第二目、全日制高等学校管理費の一億七千四百八十三万四千円の減額については、一の全日制高等学校管理運営費につきまして、説明欄のイになりますが、公立高等学校就学支援金等事業における就学支援金の認定件数が当初見込みを下回ったこと等に伴う補正でございます。
二十六ページをお開きください。
第七目、実習船運営費の七千二百三十九万三千円の減額につきましては、鹿児島水産高等学校実習船の漁業実習に要する経費等の執行見込みによる補正でございます。
続きまして、第一目、特別支援学校費の六千八百二十五万九千円の減額につきましては、説明欄のイになりますが、
新型コロナウイルス感染症の感染リスクを低減するため、県立特別支援学校の通学バスの増便を行う経費の執行見込みによる補正等でございます。
二十七ページを御覧ください。
繰越明許費でございますが、教職員住宅維持補修事業において、計画調整に不測の日数を要したことにより、年度内の完了が困難となり、繰り越すものでございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
102
◯松田委員長 次に、学校施設課長の説明を求めます。
103 ◯内村学校施設課長 続きまして、学校施設課関係について主なものを御説明いたします。
二十八ページをお開きください。
第四目、教育振興費一千二百四十五万二千円の減額につきましては、県立高校のパソコン整備に要する経費において、令和三年度における新規リース契約に伴う入札の執行残や、理科教育における実験設備等の執行見込みによる補正でございます。
二十九ページを御覧ください。
第五目、学校建設費二億六千五百八十二万三千円の減額につきましては、県立高校の建物等の整備に要する経費の執行見込みによる補正でございます。
次に、三十ページをお開きください。
第一目、特別支援学校費三十五億九千三百五十九万四千円の増額は、国の補正予算を活用して、令和五年四月の開校に向けて農業試験場跡地に整備している鹿児島市南部地区における特別支援学校の整備や、南薩養護学校ほか二校の外壁改修等に要する経費の補正を行うものでございます。
三十二ページをお開きください。
繰越明許費につきましては、鹿児島市南部地区特別支援学校施設整備事業をはじめ、十の事業につきまして、計画調整に不測の日数を要したことや、国の補正予算に係る事業の執行期間が不足することから繰り越すものでございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
104
◯松田委員長 次に、教職員課長の説明を求めます。
105 ◯野村教職員課長 教職員課関係につきまして御説明いたします。
三十四ページを御覧ください。
まず、第三目、教職員人事費でございますが、二億五千三百十八万四千円の減額補正は、学校職員の退職手当の補正減と、教職員の人事関係事務等の実績見込みによる補正でございます。
次に、小学校費以下、各学校費の補正につきましては、まとめて御説明いたします。
まず、補正額でございますが、小学校費で二億三千九百七十八万八千円の減額、三十五ページをお開きください、中学校費で三億六千八百七万三千円の減額、全日制高等学校管理費で三億八千三百五十三万八千円の減額でございます。三十六ページをお開きください。定時制高等学校管理費で六百二十一万円の減額、通信教育費で七百三十三万九千円の増額でございます。三十七ページをお開きください。特別支援学校費で五千百九十四万四千円の減額でございます。
これらは教職員の給与費、教職員旅費、初任者研修事業及び非常勤職員の報酬等に係る経費の補正でございます。
それぞれの補正の理由でございますが、教職員給与費につきましては、先ほど教育次長兼総務福利課長から説明がありましたとおりでございます。
教職員旅費につきましては、普通旅費等の実績見込みの減に伴うものでございます。
初任者研修事業の経費につきましては、当初予算要求時の見込み人員に対し、研修の対象となる初任者の数が下回ったことなどから、指導教員の報酬等を減額するものでございます。
非常勤職員の報酬等につきましては、非常勤講師の勤務実績見込みの減等に伴うものでございます。
以上でございます。よろしくお願いします。
106
◯松田委員長 次に、義務教育課長の説明を求めます。
107 ◯加藤義務教育課長 それでは、義務教育課関係について御説明いたします。
三十八ページをお開きください。
まず、第四目、教育指導費については一千五十三万円の減額でございますが、主なものを御説明いたします。
まず、アの生徒指導対策総合推進事業、イの初任者研修事業、ウの現職教員等研修事業、そして、三十九ページに移りまして、クの未来の創り手を育成する学力向上プログラム、これにつきましては、
新型コロナウイルス感染症の拡大により、研修会等をオンライン等で実施したことに伴う経費の減額でございます。
コの特別支援学校学習支援ICT活用事業につきましては、国の補正予算を活用しまして、児童生徒個々の障害や特性等に対応した教育活動の充実を図るためのICT機器の整備に要する経費の増額でございます。
第五目、教育センター費につきましては、三千百五万円の減額でございます。
四十ページをお開きください。
主なものは、イの施設整備事業の総合教育センターの空調設備ですとか、天井耐震改修工事等に係る入札に伴う執行残による減額でございます。
続きまして、第一目、小学校費は五百三十万円の減額、第一目、中学校費は四百二十万円の減額でございます。これは、現職教員等の研修に係る経費でございますが、こちらも
新型コロナウイルス感染症の拡大により、研修会等をオンライン等で実施したことに伴う経費の減額でございます。
四十一ページを御覧ください。
第一目、特別支援学校費は三千四百五万九千円の減額でございます。
主なものは、アの特別支援教育就学奨励費事業の入学者数ですとか、保護者の世帯収入の確定に伴う経費の減額となっております。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
108
◯松田委員長 次に、高校教育課長の説明を求めます。
109 ◯黒木高校教育課長 高校教育課関係について御説明いたします。
四十二ページをお開きください。
第四目、教育指導費は、一億一千八百四十三万円の減額でございますが、主なものを御説明いたします。
まず、教育指導費、エのALT活用推進事業は、ALT(外国語指導助手)の報酬や活動に要する経費でございますが、
新型コロナウイルス感染症の拡大等の影響により、今年度来日する予定であったALTの来日する時期が延期されたことに伴う減額でございます。
次に、四十三ページを御覧ください。
カの高校生の未来サポートスタッフ配置事業は、国庫内示額の減額に伴う補正でございます。
キのグローバル人材育成促進事業は、
新型コロナウイルス感染症の拡大防止等のため、同事業のうち、高校生の留学促進事業が中止されたことなどに伴う減額でございます。
クの奨学のための給付金事業は、奨学のための給付金の支給見込数の減に伴う減額でございます。
次に、四十四ページをお開きください。
第二目、全日制高等学校管理費の四百八万七千円の減額でございますが、楠隼中高一貫教育校振興事業及び第四十七回全国高等学校総合文化祭鹿児島大会開催事業の執行見込みに伴う減額でございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
110
◯松田委員長 次に、保健体育課長の説明を求めます。
111 ◯龍 保健体育課長 保健体育課関係の主なものにつきまして御説明申し上げます。
四十五ページを御覧ください。
まず、第一目、保健体育総務費二百二十一万八千円の減額でございますが、学校保健費は、県立学校児童生徒の保健管理等に要する経費のうち、独立行政法人日本スポーツ振興センターが実施する児童生徒が学校管理下で負傷した場合の治療費等に係る災害共済給付金の年間所要見込額の確定に伴う減額でございます。
第二目体育振興費二千三百九十二万二千円の減額でございますが、主なものとしては、一の学校体育費のイ、部活動指導適正化推進事業は、部活動指導員を配置する市町村に対する補助の年間所要見込額の確定に伴う減額でございます。
四十六ページを御覧ください。
二の社会体育費のイ、
国民体育大会等補助事業は、県民体育大会の運営に要する経費の年間所要見込額の確定に伴う減額でございます。
四十七ページを御覧ください。
第三目、体育施設費三億三千四百八十六万五千円の増額でございますが、主なものとしては、二の体育施設管理運営費のエ、陸上競技場夜間照明改修事業は、国の補正予算を活用した鴨池陸上競技場夜間照明のLED化に要する経費の増額でございます。
四十八ページをお開きください。
繰越明許費につきましては、陸上競技場夜間照明改修事業は、国の補正予算に伴うもので、執行期間が不足すること、また、ライフル射撃場空調更新事業は、計画調整に不測の日数を要したこと、県体育施設等管理運営事業は、三月補正による
新型コロナウイルス感染症対策に係る事業の執行期間が不足することから繰り越すものでございます。
以上でございます。よろしくお願いします。
112
◯松田委員長 次に、社会教育課長の説明を求めます。
113 ◯窪田社会教育課長 社会教育課関係につきまして御説明いたします。
四十九ページをお開きください。
まず、第一目、社会教育総務費につきましては、六百二十七万二千円の減額でございます。
主なものとしまして、一の生涯学習指導体制充実費のイ、社会教育関係者研修と、二の生涯学習推進費のイ、みんなで支える家庭教育推進事業につきましては、
新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う開催方法の変更等による旅費、講師謝金等の減額でございます。
五十ページを御覧ください。
四の郷土教育推進事業費につきましては、
新型コロナウイルス感染症に加えまして、台風等の影響で研修会がオンライン開催となったことによる旅費等の減額でございます。
五十一ページをお開きください。
第三目、図書館費につきましては、三千六百三十二万円の減額でございます。
主なものとしまして、二の図書館運営費のウ、施設設備等整備事業は、県立図書館の外壁改修に要する工事請負費等の入札執行残による減額でございます。
五十二ページを御覧ください。
第四目、青少年研修施設費につきましては、五千二万三千円の減額でございます。
主なものとしましては、二の南薩少年自然の家運営費のイ、施設設備等整備事業は、特定天井及び宿泊棟外壁屋根の改修に要する工事請負費等の入札執行残による減額でございます。
五十三ページをお開きください。
第七目、教育施設災害復旧費につきましては、百四万二千円の減額でございます。
これは、奄美少年自然の家施設災害復旧事業の災害復旧に要する委託料の入札執行残による減額でございます。
五十四ページを御覧ください。
繰越明許費につきましては、三つの事業におきまして、工事の計画調整に不測の日数を要したことや、三月補正による
新型コロナウイルス感染症対策に係る事業のため、執行期間が不足することから繰り越すものでございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
114
◯松田委員長 次に、文化財課長の説明を求めます。
115 ◯南 文化財課長 文化財課関係につきまして御説明をいたします。
五十五ページを御覧ください。
第二目、文化振興費は、七千百六十四万六千円の減額補正でございます。
補正の主なものといたしまして、二、文化財保護費のウ、埋蔵文化財発掘調査事業の一億八百十一万七千円の減額は、東九州自動車道などの道路建設等に伴う埋蔵文化財調査に係る国土交通省からの委託予算額の確定に伴う経費の補正でございます。
五十六ページをお開きください。
キのかごしま無形民俗文化財継承支援・活性化事業の五千六万四千円の増額は、
新型コロナウイルス感染症の影響により公演や鑑賞の機会が減少している無形民俗文化財につきまして、国の新たな補正予算事業を活用して、後継者養成に係る講習会の開催や、その様子の録画など、継承活動の支援を行う経費の補正でございます。
五十七ページを御覧ください。
繰越明許費は、ただいま御説明いたしました、かごしま無形民俗文化財継承支援・活性化事業において、三月補正による
新型コロナウイルス感染症対策に係る事業の執行期間が不足いたしますことから、繰り越すものでございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
116
◯松田委員長 次に、人権同和教育課長の説明を求めます。
117 ◯宮田人権同和教育課長 人権同和教育課関係につきまして御説明いたします。
五十八ページをお開きください。
まず、第二目、事務局費の七十八万六千円の減額につきましては、人権教育の推進等に要する経費の執行見込みの確定による減額でございます。
次に、第四目、教育指導費の五百十六万五千円の減額につきましては、主なものとして、アの人権教育研修事業の教職員等を対象とした人権教育の研修会に要する経費のうち、本県で開催されました九州地区人権・同和教育夏期講座が、
新型コロナウイルス感染症の影響によりオンライン配信に変更されたことに伴う旅費等の減額でございます。
次の小学校費、第一目、教職員費から、五十九ページの第一、目特別支援学校費までは、
新型コロナウイルス感染症の影響で、各種研修会がオンライン配信に変更、または中止されたことに伴う旅費等の減額でございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
118
◯松田委員長 最後に、学事法制課長の説明を求めます。
119 ◯八木学事法制課長
学事法制課関係につきまして、主なものを御説明申し上げます。
六十ページをお願いいたします。
第一目、短期大学費の一千四百七十三万二千円の減額でございますが、教
職員給与関係費につきましては、県立短期大学の教職員給与費の執行見込みによる補正でございます。
第二目、大学諸費の百六十八万三千円の減額につきましては、学事法制課で執行しております県立短期大学の管理運営事務に要する経費の執行見込みによる補正でございます。
第一目、私学振興費の一億三百三十二万一千円の増額でございますが、私立学校助成事業につきましては、私立学校運営費補助等の執行見込みによる補正でございます
以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。
120
◯松田委員長 ここで、昼食等のため、暫時休憩といたします。
再開は、おおむね午後一時十五分といたします。
午後零時三分 休憩
────────────────
午後一時十五分 再開
121
◯松田委員長 再開いたします。
説明が終わりましたので、議案についての質疑をお願いいたします。
質疑に当たりましては、関係調書のページ及び事業名等も併せてお願いいたします。
122 ◯伊藤委員 黄色の資料の四十三ページ、コのところのICT支援員の配置や教員のICT活用指導力向上の研修等に要する経費四百六十六万円が減額になっているのは、このICT支援員の配置がうまくいかなかったからでしょうか。
123 ◯黒木高校教育課長 今回、減額をお願いしている部分につきましては、まず、教員のICT活用指導力の向上のための研修に係る旅費が新型コロナウイルス等の影響を受けて減じた部分と、あと、ICT支援員配置に係る契約の執行残の部分になります。それぞれ、研修に係る旅費が二百三十万円余り、契約執行残が二百二十万円余りになっております。
124 ◯伊藤委員 そのICT支援員というのは、何人か予算の中で決まっていて、その確保はしっかりできているということでよろしいですか。
125 ◯黒木高校教育課長 ICT支援員につきましては、業者に委託する形で、その委託業者から各学校に派遣をするという形を取っております。派遣回数は、県立高校一校当たり二十回で三時間ずつ、離島の学校になりますと、十回掛ける六時間という形になりますが、全ての学校にこのICT支援員を配置することとしておりました。
126 ◯伊藤委員 ICT支援員の数は、結局、業者にお任せという形なんでしょうか。その人数の把握とかはできていないんでしょうか。
127 ◯黒木高校教育課長 業者から派遣されるという形で、お一人の方が数校行ったりということで、人数は把握しておりませんけれども、一人の担当の方が数校を持つというような形で、各学校に派遣をされていると承知しております。
128 ◯伊藤委員 四十五ページ、部活動指導適正化推進事業で、ここもかなりの額があるんですが、この部活動指導員の配置が、これもしっかりできていたんでしょうか。これも、旅費等の部分でしょうか。部活動の支援員ということは、その地元に密着してなきゃできないとは思うので、そこまで旅費は発生しないのではないかなと考えるんですけど、説明してください。
129 ◯龍 保健体育課長 部活動指導適正化推進事業の部活動指導員の配置についてですけれども、中学校の部活動指導員の配置予定が三十人だったところですが、配置する市町において、五人の配置ができなかったということが大きな原因でございます。
130 ◯伊藤委員 できなかった理由は、市町村からどういった形で上がってきていますか。
131 ◯龍 保健体育課長 そこにつきましては、人材の確保ができなかったことにより配置ができなかったということで報告がありました。
以上でございます。
132 ◯伊藤委員 部活動指導員の人材というのは、大体どのような方々がその指導員になるという形でしょうか。
133 ◯龍 保健体育課長 いろいろなパターンがあると思うのですけれども、これまでボランティアで外部指導員という肩書でやられていた方が指導員になるパターンもありますし、新たに市町村で人材を確保していただいて、部活動指導員ということで配置するといった形もあるかと思います。
134 ◯伊藤委員 私も中学校・高校の現場に入って部活動の指導を外部コーチで二十年近くやっていますけど、外部指導、コーチという人材はいっぱいいるんですよ。そこが選べないということは、やはり少し問題があるのではないですか。県から市町村教委や学校に、そこはしっかり指導しなきゃいけないんじゃないでしょうか。見解をお願いいたします。
135 ◯龍 保健体育課長 中学校の部活動指導員については、現在、七市町で実施されているところでございますが、それ以外の市町村についても意向調査をかけて、こちらで調整するということなんですけれども、なかなか意向調査の段階でも、市町村の手出しもあるということ等も含めて、なかなか手が挙がらない市町村もあるという実態でございます。これからも、保健体育課としては、この事業をしっかりと生かせるよう、いろいろなところで説明をしてまいりたいと思います。
以上でございます。
136 ◯伊藤委員 手の挙がらない市町村をずっと選び続けるということでなくて、手が挙がらないところはもういいのではないかなという部分もあるんです。手を挙げたい市町村も県内にはあるんじゃないかなという気がしますので、その辺は、余るぐらいなら、七市町に限定しなくてもいいんじゃないのかなという気がするんですけど。
137 ◯龍 保健体育課長 すみません、今年度の配置をされたのが七市町ということですので、またほかにも意向調査をかけておりますので、しっかりと対応してまいりたいと思います。(「分かりました」という者あり)
138 ◯ふくし山委員
補正予算等説明書の二十五ページ、総務福利課になります。公立高等学校就学支援金等事業、先ほどの説明では、認定件数が当初の見込みを下回ったといったようなことでしたけれども、この事業の概要とその中身について、もう少し詳しく御説明をいただいてよろしいですか。
139 ◯橘木教育次長兼総務福利課長 高等学校就学支援金等事業ですけれども、まず概要ですが、これ自体は国の制度で、高等学校等における教育に係る経済的負担の軽減を図るということで、教育の機会均等に寄与しましょうという目的で創設されておりまして、一定以下の所得世帯の場合に授業料相当額を支給するという制度でございます。
委員御指摘の当初予算と補正予算の予算計上の組み方を説明させていただきたいと思いますけれども、今年度の当初予算は、前年度の六月一日時点の受給者数によって積算いたします。令和三年度三月補正予算を見込むに当たっては、各学校で積み上げた令和三年度の支給実績見込みによって補正額を計上しているということでございます。当初では一年前の受給者数で組んでおりますので、生徒数が減少すれば、必然的に受給者数も減少するということでございます。
以上でございます。
140 ◯ふくし山委員 当初の見込みと最終的な件数について教えてください。
141 ◯橘木教育次長兼総務福利課長 県立高校でいきますと、全日制、定時制、通信制、それぞれございますけれども、例えば全日制で申し上げますと、当初は二万一千六百八十九名分の予算を組んでございます。三月補正後の人数になりますと、二万五百九十四名ということで、千九十五人減少しているということでございます。
142 ◯ふくし山委員 その見込みより減った千九十五人というのは、一定の生徒の減とかで、妥当な数だと思われるのか。というのは、こういう新型コロナの感染状況などもあって、その辺を見込んだ予算を立てていたのかなと思ったりもしていましたので、その辺の差がどうだったのかということで、少し気になってお尋ねをしたんです。
143 ◯橘木教育次長兼総務福利課長 実質、生徒数の減ということもございますけれども、あと、所得要件によって対象になる方と対象にならない方がございます。それは、年度間でそれぞれ差があるのだと思いますが、所得要件で一家族四人世帯の目安として、九百十万円以下の世帯に対して授業料相当額が免除されるという制度になっておりますので、その辺も年度によって少しばらつきがあるのかなと思っております。
以上でございます。
144 ◯ふくし山委員 分かりました。
新型コロナの感染拡大が一番気になっているところだったんですけれども、それで大きく世帯の収入が減って、それによって、この事業の適用になる人がかなり増えたとかではなかったと理解していいんですか。
145 ◯橘木教育次長兼総務福利課長
新型コロナウイルス感染症の影響で所得が急変されたという方については、この制度とは直接関係ございません。そういった場合は、別途、授業料の減免制度というものがありまして、それで対応していただくということになってございます。
146 ◯ふくし山委員 分かりました。
それでは、六十ページ、学事法制課、もう一点だけお尋ねいたしますけれども、県立短期大学の施設整備等に要する経費の補正で三百三十六万円の減額になっていますけれども、その内容について御答弁いただけませんでしょうか。
147 ◯八木学事法制課長 今、委員から、魅力ある短大づくり事業費の中の補正額三百三十六万三千円の減額についてのお尋ねでございますけど、まず、この三百三十六万三千円の内訳としましては、まず、県立短大で国際学術交流事業というのを持っております。これは、ハワイ大学のコミュニティカレッジと、中国にある南京農業大学国際教育学院との学術交流ですが、こちらが
新型コロナウイルス感染症の状況を踏まえて中止になったということで、予算としましては百三十四万八千円計上しておりますが、全額を補正で減額しようとするものでございます。
また、現在、県立短大におきましては、毎年度、計画的な施設整備を図っておりますが、そちらの入札差金が二百四万九千円あったということで、こちらを減額しようとするものでございます。
以上です。
148 ◯ふくし山委員 失礼しました。分かりました。
ありがとうございました。以上です。
149 ◯藤崎委員 何点か確認させてください。
黄色の説明書、二十八ページ、学校施設課、産業教育設備整備費ですね、県立高校のパソコン整備に要する経費の補正ということで減額になっておりますが、当初は二億七百八十万円ほど予算計上していたわけですが、補正額が一千百四十五万円となっておりますが、これは入札の結果、ある程度競争が働いてこれだけの予算の削減効果が出た上での補正と理解してよろしいでしょうか。
150 ◯内村学校施設課長 委員がおっしゃるとおり、これはパソコンを六年リースで借りておりますが、その入札執行に伴う減額補正ということで、まさしく委員のおっしゃるような効果が表れたものだと考えております。
以上でございます。
151 ◯藤崎委員 分かりました。よく理解しました。
続いて、四十三ページ、高校教育課ですね。奨学のための給付金事業ということで、先ほどの御説明では、支給見込みの減というお話がございましたが、見込みでは、当初、何人ほど見込んでいたけれども、実際の受給者が何人だったのか、そこの差異を教えていただければと思います。
152 ◯黒木高校教育課長 奨学のための給付金事業は、生活保護受給世帯、または非課税世帯に対しまして、授業料以外の教育に必要な経費として給付金を支給するものでありますけれども、その算定人数は、在籍者数や支給実績を基に決定しております。令和三年度当初は、五千百十四人で算定しておりました。
153 ◯藤崎委員 結果、何人に収まったのか、教えてください。
154 ◯黒木高校教育課長 支給実績としましては、支給件数が四千六百五十三件ということになっております。
155 ◯藤崎委員 分かりました。
この差異につきましては、申請できる人が申請しなかったとか、あるいは、経済状況が改善したから該当しなくなったとか、それぞれ要因があるかと思いますが、どのように分析されているのか、見解をお示しください。
156 ◯黒木高校教育課長 算定の際には、やはり在籍者数というのを大きく見ます。令和二年度から令和三年度にかけては、在籍者数は、少し減る状況にあったんですけれども、
新型コロナウイルス感染症等の影響を受けまして、家計急変の家庭などが出てきたときの対応、そういうところも見越して、令和二年度と同様の人数ということで、年度当初は計画をさせていただいたところでした。
157 ◯藤崎委員 分かりました。
念のため、家計急変に備えるということで、結果として利用者が少なかったことはいいことではなかったかなと思います。理解いたしました。
以上です。
158 ◯米丸委員 高校教育課にお尋ねします。
四十三ページのグローバル人材育成促進事業、そして、かごしま“職”の魅力発見
プロジェクト事業、それぞれ使われていない費用があるんですけれども、それぞれどういうことをするつもりで何ができなかったのかというところを教えてください。
159 ◯黒木高校教育課長 まず、グローバル人材育成促進事業から御説明をいたします。
このグローバル人材育成促進事業は、英語教育改善プランといいまして、英語教員の研修等のプログラムと、もう一つは留学促進事業ということで、地方公共団体などが主催する短期の海外派遣プログラムなどに助成を行うというものでございます。
そのうち、留学促進事業が、先ほどの説明でも申し上げましたとおり、国の事業として中止になったことから、補正減をお願いしたいということでございます。
かごしま“職”の魅力発見
プロジェクト、四十三ページのケになりますけれども、こちらの事業は、進学希望の多い普通科県立高校二十二校に対しまして、地元企業等で働く方を講師とする出前授業を実施するという事業でありました。
これにつきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響により、その出前授業が実施できなかった分の報償費や旅費の減額部分の補正をお願いしようとするものでございます。
以上です。
160 ◯米丸委員 グローバル人材に関しては理解できました。
こちらのかごしま“職”の魅力発見
プロジェクトというところで、講師料に関してですけれども、一人大体幾らぐらいの報酬をお支払いされていらっしゃるんでしょうか。
161 ◯黒木高校教育課長 講師謝金につきましては、四千六百円から六千百円の間で設定をしているところでございます。
162 ◯米丸委員 これが六千百円だとしたら、大体六十人の方にはお願いできたのかなと思います。この間、鹿児島大学を出た学生にお話聞いたんですけど、鹿児島は選べる職が少ないっていうことを言ったんですが、やはり県内は、九九・九%が中小企業で、そういった大学生とかは大企業しか知らないと思うんですね。もし、六十何人の方が、オンラインなり、いろいろな形で、かごしま“職”の魅力を伝えていただければ、このコロナ禍で地元回帰というところが見直されていて、鹿児島の子たちも、鹿児島に残りたいっていう子たちも多々いらっしゃると思うので、もし来年度もこういった事業があるのであれば、ぜひなるべく使い切って、鹿児島の多くの子供たちにいろいろな職があるということを知っていただければと思います。要望に代えさせていただきます。
以上です。
163
◯松田委員長 ほかに質問はありませんか。
[「なし」という者あり]
164
◯松田委員長 ほかにありませんので、これで議案に対する質疑を終了いたします。
それでは、これより採決に入ります。
採決を一時留保いたしておりました観光・
文化スポーツ部及び国体・
全国障害者スポーツ大会局関係も含め、議案第一号について、それぞれ取扱い意見をお願いします。
165 ◯堀之内委員 議案第一号につきましては、必要な経費の補正と認められることから、原案のとおり可決の取扱いでお願いいたします。
166
◯松田委員長 ほかに御意見はありませんか。
[「なし」という者あり]
167
◯松田委員長 それでは、議案第一号につきまして、採決いたします。
議案第一号につきましては、可決との御意見がありましたが、原案のとおり可決すべきものとすることに御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
168
◯松田委員長 御異議ありませんので、議案第一号については、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で、当委員会に付託されました補正予算関係の議案等の審査は終了いたしました。
なお、委員長報告の文案につきましては当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
169
◯松田委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。
本日は、これをもちまして散会いたします。
御苦労さまでした。
午後一時三十八分 散会
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