令和三年度十二月
補正予算案の
追加提案分でございます。
今回
一般会計で二百五十九億六千七百万円余りの増額を行うこととしておりまして、補正後の
一般会計といたしましては一千二百十四億八千二百万円余り、前年度の十二月現計と比較いたしまして一〇三・八%となる予算を計上しております。
二ページをお開きください。
(一)の
国補正予算関係でございますが、主な内容といたしましては、国の
経済対策に基づき防災・減災、
国土強靱化のための五か年
加速化対策の二年目の予算を確保し、
気候変動を見据えた
流域治水等の推進、
道路ネットワークの
機能強化、
老朽化対策等を進めるとともに、
通学路の
合同点検結果等を踏まえた
交通安全対策などを推進するため、二百五十九億三千九百万円余りを計上しております。
(二)のその他の事業でございますが、大量の軽石が漂着しましたことにより利用に支障が生じている
港湾施設の
機能回復を図るため、軽石の
改修等に二千八百万円余りを計上いたしております。
以上で、
土木部関係の説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。
5
◯鶴丸委員長 次に、
関係課長の説明を求めます。
まず、
道路建設課長の説明を求めます。
6
◯木佐貫道路建設課長 道路建設課関係の令和三年度十二月
補正予算につきまして、部から提出しております
議案等説明書・
追加提案分に基づきまして説明いたします。
なお、各課ともこの
議案等説明書により説明してまいりますので、よろしくお願い申し上げます。
まず、一ページをお開きください。
道路新設改良費三十五億九千八百七十六万円の
増額補正につきましては、
道路改築事業費及び
直轄道路事業費の国の
経済対策に伴う補正でございます。
以上で、
道路建設課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
7
◯鶴丸委員長 次に、
道路維持課長の説明を求めます。
8 ◯茅島
道路維持課長 道路維持課関係について御説明申し上げます。
議案等説明書の三ページをお開きください。
道路新設改良費の
増額補正百二十七億三千八百五十八万円は、橋梁、
トンネル、舗装など
道路補修事業や
通学路安全対策などの国の
経済対策に伴う補正でございます。
以上で、
道路維持課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
9
◯鶴丸委員長 次に、
河川課長の説明を求めます。
10
◯瀬戸口河川課長 河川課関係について、御説明申し上げます。
五ページをお開きください。
まず、
河川改良費の
増額補正額五十一億一千六百万円につきましては、国の
経済対策に伴う補正でございます。
基幹河川改修事業費、
都市河川改修事業費、
総合流域防災事業費につきましては、神之川、新川、湯田川など県が管理する河川の改修に要する経費の補正でございます。
直轄治水事業費につきましては、川内川や肝属川において国が施工する事業に対する
県負担金の補正でございます。
六ページをお開きください。
海岸保全費の
高潮対策事業費一億三千六百万円の
増額補正につきましては、国の
経済対策に伴う肝付町の
岸良海岸の
高潮対策に要する補正でございます。
以上で、
河川課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
11
◯鶴丸委員長 次に、参事兼
砂防課長の説明を求めます。
12
◯吉野土木部参事(兼)
砂防課長 砂防課関係について御説明します。
七ページをお開きください。
砂防費の二十億五千八百九十七万円の
増額補正は、国の
経済対策に伴う補正でございます。
通常砂防事業費から八ページの急
傾斜地崩壊対策事業費、一つ飛ばしまして
総合流域防災事業費は、県で実施する
砂防堰堤工、
斜面対策工、
地すべり対策工の整備などに関する経費の補正でございます。
同じく八ページの
直轄火山砂防事業費は、桜島において国が施工する
火山砂防事業に対する
県負担金の補正でございます。
以上で、
砂防課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
13
◯鶴丸委員長 次に、
港湾空港課長の説明を求めます。
14
◯小濱港湾空港課長 それでは、
港湾空港課関係について御説明申し上げます。
九ページを御覧ください。
海岸保全費の二億七千九百九十万円の
増額補正につきましては、国の
経済対策に伴う補正でございまして、まず
港湾海岸高潮対策事業費につきましては、
海岸保全施設において
長寿命化計画に基づいた
老朽化対策工事を行う経費の補正でございます。
直轄港湾海岸改修事業費につきましては、指宿港海岸において国が施工する事業に対する
県負担金の補正でございます。
次に、
港湾建設費の十八億九百三十四万四千円の
増額補正につきましては、国の
経済対策や軽石の
漂着被害に伴う補正でございまして、まず
重要港湾改修事業費につきましては、
海上輸送ネットワークの拠点としての
機能強化のため、
鹿児島港などの整備を行う経費の補正でございます。
地方港湾改修事業費につきましては、
定期船等の安全かつ安定的な接岸を確保するため、長浜港の整備を行う経費の補正でございます。
十ページをお開きください。
港湾施設改良費統合補助事業費につきましては、川内港など五港におけます
港湾施設の局部的な改良や
延命化を行う経費の補正でございます。
直轄港湾改修事業費につきましては、
鹿児島港など三港におきまして国が施工する事業に対する
県負担金の補正でございます。
次に、県単
港湾整備事業費につきましては、大量の軽石が漂着したことにより利用に支障が生じている
港湾施設の
機能回復を図るため、軽石の
改修等を行う経費の補正でございます。
以上で、
港湾空港課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
15
◯鶴丸委員長 最後に、
都市計画課長の説明を求めます。
16 ◯喜元
都市計画課長 都市計画課関係につきまして御説明いたします。
十一ページをお開きください。
まず
街路事業費の
増額補正一億四百七十万円は、
街路事業費の国の
経済対策に伴う補正でございます。
次の
公園費の
増額補正一億二千五百六十五万二千円は、
公園整備事業費の国の
経済対策に伴う補正でございます。
以上で、
都市計画課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
17
◯鶴丸委員長 説明が終わりましたので、議案についての質疑をお願いいたします。
18
◯鶴田委員 それでは、幾つか、少しお伺いしたいと思います。
今回の補正ですが、国において十月八日に新
経済対策として四つの柱が示され、今、仮に決定をしております。先般、衆議院も通過をして、今日あした参議院も通過ということでしょうけれども、現在、
土木部においてこの予算をどのような考えの下、編成をされたんですか。そのことをまず、お聞かせください。
19
◯森元公共事業調整監 今回の補正、
土木部としてどのような考えで組んだかという御質問であろうかと思います。若干、国の
補正予算の考え方も含めまして説明させていただきたいと思います。
今、委員からございましたように、国では新たな
経済対策を本年の十月八日の日に閣議決定しておりまして、これに伴う
補正予算が現在国会で審議中でございまして、まさに
報道等によりますと、本日、可決・成立の見込みだということでございます。
新たな
経済対策につきましては
経済対策の四つの柱が示されまして、
国土交通省関係の
補正予算といたしましては、未来を切り拓く「新しい
資本主義」の起動及び防災・減災、
国土強靱化の推進など安全・安心の確保の二つの柱に合わせて一兆五千七百億円余りの
公共事業関係費が盛り込まれたところでございます。
これを踏まえまして、
土木部といたしましても約二百五十九億円の
補正予算を計上したところでございます。今回の
補正予算におきましては防災・減災、
国土強靱化のための五か年
加速化対策の二年目分の予算を確保いたしまして、さらなる
加速化、進化を図るため、
気候変動を見据えた
流域治水等の推進や
道路ネットワークの
機能強化、
老朽化対策等を進めることとしております。また、
通学路の
合同点検結果等を踏まえた
交通安全対策を推進するとともに、カーボンニュートラルも踏まえまして公園の
緑地再生や
道路トンネル照明の
LED化等を推進することとしております。
以上です。
20
◯鶴田委員 分かりました。各般にわたっていろいろと対応していらっしゃるみたいですが、国の全体
補正予算が三十五兆円を超えるという非常に大型の補正でありまして、県単事業も大体年間百六、七十ぐらいの中で二百五十億円を超える
補正予算が組まれるというのは大変にありがたいなと思っております。
その中で、今御説明いただきましたように、交通安全であるとか河川などいろいろありますが、全体として例えば現在取り組んでいる事業の進捗を図るというようなことがメインになるのか、それとも
新規箇所とかそういったものも積み上げていかれるんでしょうか。
21
◯森元公共事業調整監 今回の補正の考え方ですけれども、当然、
継続箇所の進捗を図るということもございますので、そういったところにしっかりと予算計上するということでございます。
老朽化対策では
新規箇所なども含んでいると思います。特に先ほど説明しましたとおり五か年
加速化対策、これの二年目分ということで、そこにしっかりと予算を計上しているということでございます。
22
◯鶴田委員 分かりました。
それでは、少し
河川課にお伺いしたいんですが、今年の夏の北薩の水害ですね。本川は何とか越水を免れたけれども、支川において氾濫をし、
周辺住民が大変なことになったということですが、これは災害に対する国の予算で一定の対応ができているということで、ここに対して今回補正の適用はあるんでしょうか。
23
◯瀬戸口河川課長 河川課でございます。
河川課分につきましても、国の五か年
加速化対策の二年目ということで約五十億円余りを補正で計上しております。特に今年
北薩地方を中心に災害が多かったわけですが、特に
災害等につきましては通常の
災害復旧事業ですとか、あと今一件、
災害関連事業というものを採択に向けて取り組んでおります。今回の補正につきましては通常の
事業中河川について
事業進捗を図るということを中心に計上しているところでございます。
24
◯鶴田委員 分かりました。
災害復旧事業になりますと、よく査定に漏れたあるいは県単で対応しないといけないというような箇所も多々見受けられるんですが、そういったところへの対応というのはお考えじゃないんでしょうか。
25
◯瀬戸口河川課長 災害復旧事業で県と
市町村も併せて昨年度に引き続きかなりの対策を行っておりますけれども、
災害復旧事業等で対応できない小規模な
箇所等もございますので、こういうものは県の
単独事業等で対応していきたいと考えております。
26
◯鶴田委員 私の今の質問の趣旨は、そういうところに今回の補正が適用されるのかどうかということなんですが。
27
◯瀬戸口河川課長 今回の補正につきましては
事業中河川を中心としまして事業の推進を図ることとしておりますが、例えば河川の中で
流下能力を阻害している
ネック箇所となっているような河道の
掘削等も補正に計上しまして
流下能力の向上を図るような事業など、事業中以外の河川につきましても取り組んでいきたいと考えております。
28
◯鶴田委員 なかなか予算の関係で対応できないという
市町村からの要望も多いので、使途があるでしょうが、その辺はよく工夫していただいて、ちゃんと進めていただきたいと要望をいたします。
続きまして
港湾空港課に軽石のことでお伺いします。本会議の知事の
提案理由説明で、三億六千九百万円の
軽石対策を組んだという発言がありました。ただいまのこれを見てみると二億八千八百万円ということなんですが、この差額はどういうことでしょうか。
29
◯小濱港湾空港課長 今回の
補正予算でございますが、与論港で大量の軽石が漂着しており、
災害復旧事業で対応できる分は今鋭意作業をしております。そのうち、
新聞報道等でもございましたが、油・ガスなどの
タンカー船が利用する岸壁に軽石が漂着していることから、接岸する船のエンジンに影響が出て、
給油作業が出来なかった実態がございました。このため、軽石の
侵入防止対策や除去するための経費を
単独費として計上しております。そのほか
災害復旧事業でできるものは本省と協議をしておりまして、小規模なものは環境省の
海岸漂着物等地域対策推進事業を活用して撤去する予定でございます。
30
◯鶴田委員 そうしますと、知事の発言との差というのは
環境マターということでよろしいんですね。
31
◯小濱港湾空港課長 軽石の関係でいろんな費用が計上されていると思いますが、
土木部関係といたしましては、港とか海岸に漂着したものを回収する費用として対応する予算を組ませていただいているところでございます。
32
◯鶴田委員 分かりました。
ただいまこの
事業箇所、与論島の話が上がりましたが、その他、県内はどんな状況なんでしょうか。
33
◯小濱港湾空港課長 港湾関係における軽石の
漂着状況でございますが、現在、
県管理港湾で九か所、
市町村管理港湾で二十六か所が確認されております。場所によっては少量でほぼ利用に影響ないところや、
自然回復の港もございまして、対応しないといけないところは
災害復旧事業や今説明しました
海岸漂着物の事業を活用して対応することにしております。
34
◯鶴田委員 分かりました。
今、船が着けない、荷が下ろせない、それで物資が不足して生活が大変だという状況もあるやに聞いておりますので、そこはひとつ、迅速に対応をお願いしたいと思います。
最後に一点なんですが、地元を歩いていても
建設業者の皆さんの受注、これが非常に忙しい状況であります。通常、補正だと年度内の執行ということが求められると思うんですが、その辺の取組というのはどんなふうにお考えですか。補正に対する
事業執行の考え方は。
35
◯森元公共事業調整監 通常、
補正予算を組みますと、出来る範囲で年度内に執行し、
繰越制度を活用して翌年まで工事をするということになります。今回の補正につきましては
事務手続上、
補正処理が間に合わないこともございますので、今十二月議会には上程できませんでしたが、三月まで執行し、次の三月議会で繰越し手続をさせていただきまして、来年度にかけて工事をしていくという形になろうかと思います。
36
◯鶴田委員 分かりました。
やはり建設業の皆さんも例えば担い手三法などの働き方改革や現場に対する
安全対策のための余裕を持った作業、これを求められておりまして、その点が工期の延長とか皆様方も工夫をしていただいていると聞いておりますが、今の時期の補正ですから、繰越しも含めてそれを十分御検討いただいて、しっかりとした執行をお願いしたいと思います。
終わります。
37
◯吉留委員 負担金の話ですが、県の事業でも
市町村が負担する事業が多いかと思います。今日こういう
補正予算が計上されていますが、事業を繰り越すにしても
市町村の
負担金というのは、例えば三月議会とか来年の六月議会で対応するのか。その辺はどうなんですか。
38 ◯喜元
都市計画課長 都市計画関係分では
街路事業がございまして、
市町村から
事業費の負担を一割いただいております。これにつきましては補正要望する際に事前にその
市町村に負担が発生することをお伝えしておりまして、どの議会でどういう予算を整理させるのかにつきましては各自治体にお願いをしているところでございます。今回の部分につきましては恐らく三月の
鹿児島市議会になるものと思っております。
以上です。
39
◯吉留委員 分かりました。
例えば国・県から事業を打診されても
市町村負担金がないからお断りするというような話をよく聞くんですが、その辺は調整をしながらこういう予算計上をされているんですか、それとも国から来たからとりあえず県で予算を組んで
市町村が出来ないとなればその分は減額補正になるのか、それともほかに回っていくのか、そこはどうなんですか。
40
◯瀬戸口河川課長 河川課の所管事業につきましても、海岸事業で
市町村の
負担金が約一割ございます。こういう国の補正等の場合には要望の段階で
市町村にどれだけ対応できるかということ等も確認しまして、
市町村の対応可能な範囲で国には要求をしているところでございます。
41
◯吉野土木部参事(兼)
砂防課長 砂防課所管では、急傾斜地崩壊対策事業について
市町村から負担をいただいております。これもきちんと事前に確認を取って要望額を上げているところでございますが、
市町村によっては当初予算で少し多めに積算する、あるいはその都度
補正予算で対応している等自治体によって様々なやり方をしているところでございます。
42
◯吉留委員 分かりました。そうやって事前に確認していればいいんでしょうけど、今度みたいに途中からぱっと入ってきた場合は、例えば一万円の仕事なんだけど千円が払えないもんだからなかなか一万円の事業が出来ないみたいな話をよく聞くもんですから質問しました。
あと、道路の改良事業よりも国直轄事業の
負担金のほうが多いという逆転現象みたいな話なんですけど、この辺りは制度の話ですから皆さんに言ってもしょうがないのかわかりませんが、直轄事業の
負担金は、例えば道路事業でどれぐらいなんですか。その辺を少しお聞かせください。
43
◯木佐貫道路建設課長 工種によっても違うんですが、基本的に国が三分の二、県が三分の一を出すということになります。それと、後進地かさ上げといいまして、国の負担割合が一・一四引き上げられていますので、県は実質二〇%ぐらいの負担になっております。今回の補正も五か年
加速化対策のミッシングリンクの解消ということでございまして、南九州西回り自動車道など国が要望している事業を積み上げて、
負担金を計上しているところでございます。
44
◯小濱港湾空港課長 港湾の場合、内地、離島、奄美でいろいろ補助率は違いますが、例えば
鹿児島港の場合は国の補助率が五五%、それに先ほど道路の話でもありました後進地かさ上げで、大体六割少しが国の補助金ということになります。残りを県が七五%、市が二五%という形で負担しております。
45
◯吉留委員 皆さんに言ってもしょうがないんですが、政治の話なんですけどね、私は地方議員になるまでは、例えば県の事業だったら県が一〇〇%出しているんだろうという感覚があったんですね。実はそうじゃないと。国がやるんだったら国が一〇〇%出すだろうと思っていたら、新幹線にしても高速道路にしても地元
負担金というのがある。それはどうかなというふうに思っていたもんですから質問しました。
以上です。
46 ◯宝来委員 軽石の件で確認なんですが、国は軽石に関しては全面的に支援をすると表明をされていると思うんですが、県単でしなければならない事業とは仕分けが出来ているのか、その辺の現状を教えてください。
47
◯小濱港湾空港課長 今回の軽石の件は災害の中でもなかなか前例のないような災害でございまして、どの部分を国の
災害復旧事業で認めてもらえるか今鋭意協議をしております。タンカー接岸時の汚濁防止フェンスのようなああいうシートを貼ったりする作業が災害復旧として認めてもらえるかどうか、逆に言えば維持管理の範疇ではないかといった部分もあって国と協議をしているところです。県といたしましては、小笠原の火山噴火によるものでございますので、
災害復旧事業で何とか認めていただけないかと御相談しているところでございます。
48 ◯宝来委員 沖縄県も含まれますが、当事者はほとんど
鹿児島県ということで、両県でしっかりと、やはり自然災害ということを強く言い切って、少しでも国の予算で行えるようにしていただきたい。ただ、その決断が下されるまでは県単でいち早く漁業者、離島の住民に迷惑がかからない状況になるように手配していただければと思います。
以上です。
49 ◯上山委員 鶴田委員の質問と重なりますが、再度確認です。
今回の
補正予算ですが、緊急性というよりも防災・減災、国土強靭化対策の二年目予算を確保したということですから、通常の継続した部分をさらに補強という意味合いでよろしいのかという確認です。今年度出来なかった分を前倒しでやっていくんだという理解でよろしいのか。
50
◯森元公共事業調整監 先ほど申し上げましたとおり、五か年
加速化の二年目分ということで今の継続事業を引き続きやっていくということがございます。国といたしましては「十六か月予算」という言い方をしていますが、来年度の当初予算も含めた形でこの補正と併せて執行していくということでございますので、県としても前倒しの部分も含めて執行していく考えでございます。
51 ◯上山委員 今回の補正についても、今年度の十五か月予算の考え方と同様であるとの認識でよろしいですか。
52
◯森元公共事業調整監 委員おっしゃるとおり、この五か年
加速化対策に係る予算が
補正予算に計上されることで、恐らく国も来年度の当初予算には計上しないことが想定されます。県としても今年度の十五か月予算的な考えでやっていくということでございます。
53 ◯上山委員 分かりました。
今、公共事業も含めて人手不足が言われておりまして、やりたいけれどもやれるかどうかという現場では苦労している感じがいたしますので、ぜひ、現場の公共事業の推進に向けた支援も併せてやっていただきたいと思います。これは要望です。
それと質問ですが、
提出議案等の概要資料二ページに
道路補修事業費で約百十四億円が計上されているんですが、先日もらいました十二月
補正予算案追加提案分の概要資料十一ページに同じ
事業費名で百十二億円と若干違いが出ているんですが、ここはどう見たらよろしいんでしょうか。分かりますか。
54 ◯茅島
道路維持課長 暫時休憩願います。
55
◯鶴丸委員長 暫時休憩。
午前十時四十二分休憩
────────────────
午前十時四十三分再開
56
◯鶴丸委員長 再開いたします。
57 ◯茅島
道路維持課長 今回議案等の概要で御説明いたしましたものには橋梁の耐震も含めて
道路補修事業として計上させていただいております。純粋な意味の
道路補修事業の予算額としては、委員がお持ちの十一ページ百十二億円でございます。
58 ◯上山委員 今日頂いた資料には具体的な中身が書いていないので先週もらった資料を見ているんですが、この
道路補修事業は長寿命化対策ということで橋梁や
トンネル等の道路設備の老朽化に対する計画的な点検・補修とあります。この百十四億円の補正もそういう趣旨でよろしいんでしょうか。
59 ◯茅島
道路維持課長 この
道路補修事業につきましては橋梁、
トンネル、道路附属物、舗装、こうした県が管理します道路の公共施設に関する補修の
事業費ということで御理解いただいて結構かと思います。
60 ◯上山委員 分かりました。
道路補修といいますと身近な道路と考えておりました。こういった
トンネル等以外にも住民の身近な場所あるいは要望等についても応えていただけたらと期待をしているところでございます。
あと最後に、今日頂いた資料の十一ページに
公園整備事業費、
街路事業費もございますが、具体的な場所を教えてもらえませんでしょうか。
61 ◯喜元
都市計画課長 催馬楽坂線の
増額補正を考えております。それから、
公園整備事業費につきましては吉野公園と吹上浜海浜公園の施設の長寿命化対策、谷山緑地において樹林の再生を考えております。
以上です。
62 ◯寺田委員 先ほどから軽石に関係して質疑が展開されていますが、少し概念的なものを教えていただきたいと思います。軽石を「漂着物」と今表現をされていますが、回収して陸揚げすると、あれは産廃になるんでしょうか。
63 ◯本多監理課長 軽石がどういう法的な性格になるかということでございます。
軽石につきましては、環境省と県の環境サイドが話しをしており、
海岸漂着物という取扱いになると聞いております。また、陸揚げされたものに関しては廃棄物ではなく、海岸に漂着した不要物であるということになりますので、いわゆる産業廃棄物あるいは一般廃棄物として処分場に持っていく形にはならないと聞いております。
64 ◯寺田委員 産廃であればその処分先があるんでしょうが、与論では、回収されても島内処理をすることはなかなか難しい状況になるのかなと思っております。その辺はどうなんでしょうか。
65
◯小濱港湾空港課長 回収した軽石でございますが、委員御承知のとおり与論島には処分場がございませんので、今は所有地に集めて仮置きしております。処理をどうするかは現在まだ決まっていないところでございまして、島外へ出すのか、何らかの形で再利用するのかについては、いろいろな機関での検討を参考にしながら今後考えていくことになります。
66 ◯寺田委員 分かりました。
私が言うまでもなく観光で経済が成り立っている島でございますので、その軽石が景観的なものも含めて後々に影響がないようになればいいなと思っております。それと、今回の補正の中に、もし仮に島外処分をするということであればいわば横持ちのお金、運送費、そういったものなども必要になりますが、今回の予算で対応できるんですか。
67
◯小濱港湾空港課長 今回の予算は、先ほど少し御説明しましたが、タンカーが接岸するときの侵入防止策とそこに漂っている軽石撤去に係る費用を計上させていただいております。
海岸漂着物につきましては、島内の仮の集積場所に持っていく費用を計上しているところでございますので、今後、島外処分になるとその予算については別途検討しないといけないと考えております。
68 ◯寺田委員 分かりました。
これにて終わりということじゃありません。これは先が見えない、いつどうなるのかというような状況だと話を聞いているので、後々のことを考えたときにどうなるのかなと思ったもんですから質問をさせていただきました。
それから、先ほど来、公共工事に関する発注の関係については、関係団体との懇談会の中でもいろいろな意見が出ております。先ほど鶴田委員からありましたように担い手三法や建設業界の在り方も含めて、これだけの大規模な予算が補正として打たれることは、地域によってはいろいろな商業、インフラ整備が進むということでは非常に先が見えるいい話だなと思っていますけど、じゃ、実態として、それだけの発注量に対して対応が出来るかということに対して世間では厳しい声も聞いておりますので、この在り方については先ほど来質問が出ていますし、皆さん方から繰越し明許もありましたけど、やはり、関係団体ともよく協議し実態をしっかり把握されて対応していただきますようにお願いを申し上げておきたいと思います。
終わります。
69 ◯成尾委員 私ももう要望に代えますが、とにかく今回は国の予算に先行して県で予算化されましたので、先ほど来あるように業者の方々へ配慮し、早め早めにしていただくことは大変ありがたい。一、二月や四、五月は工事がない時期ですので、国の情報を早めに確認し、そこにつなげていけるような発注となるようぜひ努力をしていただきたいと要望いたしておきます。
以上です。
70 ◯おさだ委員 私も要望です。もう言わないと思ってたんですが、今それぞれ論議がありましたので自分も言わせていただきます。建設業の人材がいないという話もありますが、これだけの大規模な
補正予算を組んでいただいたので、入札の在り方、Aランク、Bランク、Cランクとあるわけですが、その中でしっかりと仕事が配分されるように考えていただきたい、それぞれの企業が恩恵を受けるような形を取っていただきたいという要望です。
以上です。
71
◯鶴丸委員長 ほかにありませんか。
[「なし」という者あり]
72
◯鶴丸委員長 ほかに質疑がありませんので、これで議案についての質疑を終了いたします。
これより採決に入ります。
それでは、議案第一一七号についての取扱い意見をお願いいたします。
73
◯鶴田委員 議案第一一七号につきましては国の
経済対策に基づく
補正予算に対応した公共事業に関する必要な補正であると思われますので、原案のとおり可決でお願いいたします。
[「なし」という者あり]
74
◯鶴丸委員長 ただいま議案第一一七号につきましては原案のとおり可決との意見がございましたが、そのように決することに御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
75
◯鶴丸委員長 御異議なしと認めます。
よって、議案第一一七号につきましては原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で、当
委員会に本日付託されました
補正予算関係議案の審査は終了いたしました。
なお、委員長報告文案等については当席に御一任いただきたいと存じますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
76
◯鶴丸委員長 御異議ありませんので、そのように取り扱います。
これをもちまして、
総合政策建設委員会を閉会いたします。
お疲れさまでした。
午前十時五十四分閉会
鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...