鹿児島県議会 2021-07-07
2021-07-07 令和3年海外経済交流促進等特別委員会 本文
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過
…………………………
午前十時一分開会
…………………………
◯鶴薗委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから
海外経済交流促進等特別委員会を開会いたします。
当委員会への付託事項は、海外経済交流の促進等に関する調査でございますが、本日は、今年度の調査テーマについて協議することといたしております。
ここで、調査日程等の協議のため暫時休憩いたします。
午前十時一分休憩
────────────────
午前十時三分再開
2 ◯鶴薗委員長 再開いたします。
日程につきましては、お手元に配付いたしております日程案のとおり進めてまいりたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
3 ◯鶴薗委員長 御異議ありませんので、日程案のとおり進めることに決定しました。
それでは、本日は、委員会構成後、執行部の皆様を交えての初めての委員会でございますので、当席並びに副委員長から一言御挨拶を申し上げます。
海外経済交流促進等特別委員会の委員長を仰せつかりました鶴薗でございます。執行部の皆様を交えての最初の委員会に当たり、一言御挨拶を申し上げます。
昨今の
新型コロナウイルス感染症の感染拡大によりまして、我が国の貿易や観光、外国人材の受入れなど諸般の経済交流活動に多大な影響を及ぼしている状況でございます。このような状況の中、本県経済を回復し、再び活性化を図るためには、引き続きアジア地域をはじめとした海外諸国との経済交流を積極的に展開していくことが重要と考えております。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響を踏まえ、今後、これまで以上に海外経済交流を発展させるためにはどうすればよいか、具体的な取組等について本委員会で議論できればと考えております。
これからの一年間、皆様方の御協力をいただきまして、委員会の円滑な運営に努めてまいりたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、安楽副委員長お願いいたします。
4 ◯安楽副委員長 おはようございます。
副委員長を仰せつかりました安楽ひでみでございます。微力ではございますが、委員長をサポートしながら委員会の円滑な運営に努めてまいります。皆様の御協力を賜りますようよろしくお願いいたします。
5 ◯鶴薗委員長 それでは、ただいまから調査を始めます。
初めに、令和三年度における主な
海外経済交流関係事業の概要及び
新型コロナウイルス感染症による影響について、関係課長の説明を求めます。
まず、県産品の販路拡大について、
かごしまPR課長の説明を求めます。
6
◯朝倉かごしまPR課長 お手元に配付しております資料に基づきまして、関係課長が順次説明させていただきますので、よろしくお願いいたします。
それでは、
かごしまPR課の令和三年度における主な
海外経済交流関係事業の概要につきまして御説明いたします。
資料の一ページを御覧ください。
上海マーケット開発推進事業につきましては、上海における県産品の安定的な流通・販売体制の確立等に取り組むこととしておりまして、県上海事務所によるフェアや
県産品PRイベントを実施するとともに、
現地市場情報等を県内企業に向けて発信しているところでございます。
次に、貿易促進事業につきましては、香港駐在員等による貿易情報の収集・提供等を通じまして、県内企業の海外事業展開を支援することとしており、香港駐在員によるフェアや
県産品PRイベントを実施するとともに、
現地市場情報等を県内企業に向けて発信しているところでございます。
次に、
海外ビジネス支援事業につきましては、貿易相談や商談会を実施し、県内企業の海外事業展開を支援することとしておりまして、オンラインによる商談会やセミナーのほか、八月にマカオで開催される九州三県食品フェアにPR資材提供などを予定しております。
次に、
ASEANマーケット販路拡大事業につきましては、
ASEAN地域における市場情報の収集、
人的ネットワークの構築等を進め、商流の確立や現地旅行会社へのセールス活動などの取組を展開することとしておりまして、シンガポールに在住する
ASEANディレクターを活用して、フェアやウェブによるライブコマースを実施するとともに、
現地市場情報等を県内企業に向けて発信しているところでございます。
鹿児島県
SHOCHU市場開拓事業につきましては、県酒造組合等の業界団体と連携しまして、新たな市場開拓及び販路拡大を図るため、海外及び国内において
プロモーション等の取組強化を図ることとしておりまして、米国、中国、台湾等において、
トップバーテンダーを活用した
プロモーションを実施することとしております。また、
米国トップバーテンダー等の招聘を予定しているところですが、感染状況も踏まえつつ、オンラインでの実施も検討することとしております。
二ページをお開きください。
かごしまの
本格焼酎海外展開事業につきましては、英国に本部を置きます世界最大のワインとスピリッツの教育機関でありますWSET等に対しまして、関係団体と連携しまして、本格焼酎の教育プログラムの積極的な展開を働きかけることによりまして、本県産本格焼酎の海外における認知度向上と販路開拓を図ることとしております。
WSET講師等が本県本格焼酎を紹介する動画コンテンツを制作するとともに、紹介された商品を試験的に販売するECサイトを構築することとしております。
以上で、
かごしまPR課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
7 ◯鶴薗委員長 次に、
かごしま材振興課長の説明を求めます。
8
◯岩元かごしま材振興課長 かごしま材振興課関係につきまして御説明申し上げます。
稼ぐ
かごしま材輸出拡大事業につきましては、付加価値の高い製材品等の輸出拡大を図るため、
海外バイヤー等と県内製材所とのマッチングや合同商談会の開催など、販路開拓の取組を支援するものでございます。
感染症による影響及び対応状況につきましては、補助事業者である商社等が行う現地での商談機会の減少など、影響が見込まれることから、ウェブを活用した商談や商談活用に必要な感染症対策などへの支援を行うこととしております。
以上で、
かごしま材振興課関係の説明を終わります。よろしくお願いします。
9 ◯鶴薗委員長 次に、産業立地課長の説明を求めます。
10
◯吹留産業立地課長 それでは、
産業立地課関係の事業について御説明いたします。
資料は、二ページの上から三段目をお願いいたします。
まず、食品産業の
輸出向けHACCP等対応施設整備事業につきましては、
加工食品等の輸出拡大を図るため、
食品製造業者等が行う輸出先のニーズに対応したHACCP等の基準を満たすために必要な施設の整備等の支援に要する経費の一部を助成するものでございます。当初予算計上後に施設整備内容の見直し及び新たに事業実施の要望がありましたことから、今回の六月補正予算を計上させていただいているところでございます。
また、
新型コロナウイルス感染症の影響、対応状況の欄でございますけれども、二ポツ目です。昨年度事業において
新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う売上げ減少等によりまして、事業実施を辞退された事例もございましたことから、今年度の事業実施に当たりましても、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響等について、必要に応じて企業に状況確認を行いながら進めてまいりたいと考えているところでございます。
次の
製造業海外取引支援事業につきましては、県内製造業者の海外への取引拡大を図るため、台湾で開催される商談会においてブースを確保し、県内企業に展示スペースを提供するとともに、海外商談会・展示会への出展経費に対する支援や
海外取引可能性現地調査を実施するものでございます。
なお、台湾で実施する商談会につきましては、
新型コロナウイルス感染症による影響により、実地開催が困難な場合に備えまして、
WEB商談会形式の対応についても検討・調整を進めているところでございます。
以上で、
産業立地課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
11 ◯鶴薗委員長 次に、水産振興課長の説明を求めます。
12
◯加塩水産振興課長 水産振興課関係の事業につきまして御説明いたします。
資料二ページの一番下を御覧ください。
かごしまのさかな稼ぐ輸出応援事業につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響で落ち込んだ水産物の輸出を回復・促進させるため、
マーケティング調査や輸出商社等が行う活動への支援を行うものでございます。
続きまして、三ページの一番上を御覧ください。
水産加工業の
輸出向けHACCP等対応施設整備事業につきましては、県産水産加工品の輸出拡大を図るため、輸出先のニーズやその変化に対応した施設等の整備について支援を行うものでございます。
新型コロナウイルス感染症による水産物輸出への影響につきましては、主要な輸出先国であるアメリカへの養殖ブリの輸出が大幅に減少するなど、大きな影響が見られていたところですが、現在、回復傾向にあるところでございます。しかし、依然として相手国への渡航や商談ができないなど影響が見られているところであり、海外のニーズを把握し、輸出先国や仕向先の多様化に対応することが必要であると考えているところでございます。
以上で、
水産振興課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
13 ◯鶴薗委員長 次に、かごしまの
食輸出戦略室長の説明を求めます。
14
◯菓子野農政課長兼かごしまの
食輸出戦略室長 かごしまの
食輸出戦略室関係の事業について御説明します。
資料三ページのかごしまの
農林水産物輸出促進ビジョン推進事業につきましては、アジア、米国、EUなどへの県産農林水産物の輸出拡大を図るため、輸出に意欲的な生産者への輸出産地形成に向けた支援や県内輸出商社の海外営業活動への支援、県内港湾からの青果物の持続的な輸出スキームの構築、コロナ禍に対応した海外へのPR・販売促進活動を展開するものでございます。
新型コロナウイルス感染症による輸出への影響についてですが、本県から輸出されているサツマイモ等の野菜については、家庭内需要が堅調で、現地スーパーでは安定的に販売されていると聞いているところであります。
なお、本年度の海外フェアや商談会につきましては、農産物の出荷ピークを迎える秋以降に計画しているところであり、収束後は、海外の動向等も注視しながら円滑な執行に努めてまります。
以上で、かごしまの
食輸出戦略室関係の説明を終わります。よろしくお願いします。
15 ◯鶴薗委員長 次に、
畜産国際経済連携対策監の説明を求めます。
16
◯町田畜産国際経済連携対策監 三ページの上から三つ目を御覧ください。
攻めの
畜産物輸出促進対策事業につきましては、鹿児島和牛、かごしま黒豚などの県産食肉の輸出拡大を図るため、輸出相手国などにおける食品展示会・商談会への参加などPR活動を推進するとともに、鹿児島和牛の新たな
ブランディング戦略の構築に向けて取り組むこととしております。
なお、昨年六月以降、米国やアジアにおきましては、焼き肉などの家庭食需要の高まりから、現地の卸売業者にEコマースによる和牛肉の発注が増加していると聞いております。攻めの事業を通じまして、輸出先国における新たな需要の掘り起こしを行い、さらなる畜産物の輸出拡大に努めてまいります。
以上で、畜産課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
17 ◯鶴薗委員長 次に、港湾空港課長の説明を求めます。
18
◯小濱港湾空港課長 港湾空港課関係の事業について御説明いたします。
資料の三ページを御覧ください。
下段のほうの二つでございます。
国際物流港湾形成促進事業につきましては、国内外の船会社、荷主、物流事業者等に対しまして、志布志港及び川内港の利用促進を図るため、ポートセミナーの開催や
ポートセールス活動を実施するものでございます。
次の志布志港・川内港
輸出入促進トライアル事業につきましては、志布志港、川内港のさらなる利用促進を図るため、荷主企業が行うコストやリードタイムの検証などの運送実験に係る経費の一部を支援するものでございます。
両事業におけます
新型コロナウイルス感染症による影響及び対応状況でございますが、企業への直接訪問、こういったものの機会は減少しておりますが、ウェブ形式による面談、電話等によるセールス活動を実施しておりまして、企業訪問の再開につきましては、今後の感染状況も踏まえまして検討してまいりたいと考えております。
以上で、
港湾空港課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
19 ◯鶴薗委員長 続いて、観光振興について、交通政策課長の説明を求めます。
20
◯滝澤交通政策課長 交通政策課関係の事業について御説明いたします。
四ページをお開きください。
鹿児島空港国際化促進事業についてでございます。
現在、鹿児島空港を発着の国際定期路線は全て運休しているところですが、路線再開に向け、航空会社と協議を重ねているところでございます。
事態収束の見通しが立った段階での早期復旧及び再開後の安定的な運航に資するため、航空会社に対する運航支援等を行うとともに、収束後の交流人口拡大及び経済復興を図るため、新規路線の開設に向けた取組を推進することとしております。
以上で、
交通政策課関係の御説明を終わります。よろしくお願いいたします。
21 ◯鶴薗委員長 次に、観光課関係については、観光・
文化スポーツ部次長の説明を求めます。
22 ◯向窪観光・
文化スポーツ部次長 観光課関係につきまして御説明をいたします。
資料の四ページの二つ目からでございます。
海外誘客ステップアップ事業につきましては、国際航空路線の運航再開・新規就航などの状況や本県にとっての市場の有望性などに応じた
各種インバウンド対策を展開するものでございますが、
新型コロナウイルス感染症の影響による直行便の運休のため、現地でのセールス等ができない状況でございます。
現在は、
新型コロナウイルス感染症収束後に向けた誘客の再開を見据え、受入れ体制の整備や
ビジネスパートナーを通じた市場動向の分析や
現地オンラインイベントを通じた情報発信に取り組んでいるところでございます。
次の
外国人観光客受入体制整備事業につきましては、鹿児島を訪れた外国人観光客が安心して周遊できるようにガイドの育成や多
言語コールセンターの運営などの受入れ体制の整備を行うものでございます。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止の観点から、マスク着用や座席配置などによりまして三密を回避しながらセミナーや研修会等を実施することとしているところでございます。
次の
国際クルーズ船誘致促進事業につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、現地セールスは延期または中止となっておりますが、
クルーズ船受入れ体制の強化、寄港地観光の高質化を戦略的・一体的に展開しまして、クルーズ船の安心・安全な寄港に向けた取組を実施しているところでございます。
次の
東京オリパラ特別プロモーション事業につきましては、本県の観光についての記事等につなげるため、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピックの直前・直後、または期間中に訪日する
海外メディア等を招請するものでございますが、
新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら慎重な対応が必要であると考えております。
次の
ベトナム誘客特別プロモーション事業につきましては、ベトジェットエアによる鹿児島・ハノイ線就航を好機と捉えまして、航空会社と連携した
利用促進キャンペーンなどを実施するものでございますが、現在のところ、鹿児島・ハノイ線の就航が延期となっておりますことから、現在は就航に向けまして市場動向の分析などを行っており、就航の見込みが立った時点で航空会社との
連携キャンペーンや現地及び
WEB旅行博覧会でのPRによる本県の魅力発信に取り組むこととしているところでございます。
以上で、観光課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
23 ◯鶴薗委員長 続いて、外国人材の受入れについて、国際交流課長の説明を求めます。
24
◯伊瀬知国際交流課長 それでは、資料五ページのほうで
国際交流課関係の事業について御説明いたします。
まず、鹿児島県
国際交流センター管理運営事業につきましては、留学生等に宿泊施設を提供するとともに、留学生等の相互交流や留学生等と県民との交流を通した国際社会に貢献する人材の育成及び国際相互理解の促進を図るために設置した鹿児島県
国際交流センターの管理運営を行うこととしております。
現在、
新型コロナウイルス感染症の影響により、入居者として想定していた新規留学生が入国できず、居室が埋まらない状況が続いているため、今後、指定管理者や大学等と連携し、新規留学生の入国に合わせ、入居者の確保に努めていくこととしております。
次のかごしま多
文化共生社会推進事業につきましては、外国人が住みやすい魅力的な鹿児島の実現を図るとともに、多くの外国人が県内各地で活躍できるよう、県民と在留外国人との交流イベント・講座の開催や地域における特色ある
国際交流活動等を支援するほか、日本語等講座の実施や
日本語サポーターの養成、アドバイザーの派遣、関係機関による連絡会議などを開催することとしております。
次の
かごしま留学生支援事業につきましては、留学生の勉学・生活の安定化と将来の
人的ネットワークの形成に資するため、県内在住の私費留学生に対する奨学金を給付することとしており、大学等と連携しながら事業を進めていくとともに、
アフターフォローやネットワークの強化を図ることとしております。
以上で、
国際交流課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
25 ◯鶴薗委員長 次に、
外国人介護人材担当参事の説明を求めます。
26
◯森脇くらし保健福祉部参事(
外国人介護人材担当)
社会福祉課関係の事業について御説明いたします。
資料六ページをお開きください。
外国人介護福祉士候補者学習支援事業につきましては、EPAに基づく
外国人介護福祉士候補者や
介護福祉士養成施設に通う外国人留学生が円滑に修学・研修・就労ができますよう、日本語及び介護分野の専門知識に係る学習を支援しております。
また、技能実習生等の
外国人介護人材を受け入れている介護施設、この介護施設が実施する学習支援や生活支援などに必要な経費に対しても助成することとしております。
新型コロナウイルス感染症の影響について申し上げますと、入国制限により新規人材の受入れに遅れが生じておりますが、既に受け入れている外国人材に対する支援・助成を図りつつ、新たに受入れ予定の外国人材に対します支援も助成の対象としております。
次に、
介護施設等外国人留学生支援事業につきましては、介護福祉士を目指す外国人留学生の受入れを促進いたしますため、介護施設が留学生に給付する経費の一部を助成するものでございます。今年度は、県内の介護施設十一施設から受入れを希望する応募があったところです。
新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、県と協定を締結するベトナム・ハイズオン省からの留学生の推薦は得られませんでしたが、ベトナム現地日本語学校と連携して留学生の募集を実施することとしており、入国制限等の状況やベトナムでの感染拡大の状況などを注視しながら、マッチングの実施方法や時期など調整を行っているところでございます。
以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。
27 ◯鶴薗委員長 次に、介護保険室長の説明を求めます。
28 ◯塩賀介護保険室長 介護保険室関係の事業につきまして御説明いたします。
三段目の
外国人介護人材受入支援事業につきましては、県内の介護事業所で就労する
外国人介護人材の円滑な就労・定着を図るため、介護技能の向上につながる集合研修等を実施するものでございます。また、地理的要因で集合研修に参加できない事業者が個別に同様の研修を実施する場合は、その費用の助成を行うものでございます。
新型コロナウイルス感染症によります影響等につきましては、対象者である
外国人介護人材が高齢者が利用する介護事業所の職員であり、
新型コロナウイルス感染症対策を徹底しておりますので、開催に向け準備を進めてまいりますが、今後の感染拡大の状況によっては研修が実施できないおそれがあるところでございます。
以上で、介護保険室関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
29 ◯鶴薗委員長 次に、外国人材受入活躍支援課長の説明を求めます。
30 ◯内山外国人材受入活躍支援課長 外国人材受入活躍支援課関係の事業について御説明いたします。
数が多いですので、主な事業について御説明いたします。
六ページの一番下、ベトナム人材受入・交流促進事業及び七ページの一番上、新たな送り出し国との関係構築事業につきましては、ベトナムとの関係強化や新たな送り出し国との関係構築等に取り組むものでございます。
海外との往来ができない状況でありますが、オンラインを活用し、知事と駐日ベトナム大使とのオンライン会談や厚生労働省のモデル事業におけるオンライン面接会等における本県の魅力のPR等に取り組んでいるところでございます。
八ページをお開きください。
外国人総合相談窓口運営事業につきましては、在留外国人が生活に係る適切な情報や相談場所に到達できるよう情報提供を行うとともに、多言語で相談に対応する窓口を運営するものでございます。
新型コロナウイルス感染症に関連する相談も含めまして、在留外国人からの生活相談等に対応しているところでございます。
一つ飛びまして、コロナ禍における外国人材受入支援事業につきましては、水際対策として、国から要請されている入国後一定期間の待機など、外国人技能実習生等を受け入れるに当たって、受入れ事業者が追加的に負担する経費を支援するものでございます。昨年度に引き続き支援を実施しているところでございます。
以上で、外国人材受入活躍支援課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
31 ◯鶴薗委員長 次に、担い手対策監の説明を求めます。
32 ◯大田担い手対策監 それでは、経営技術課関係の事業について御説明いたします。
八ページの一番下を御覧ください。
農業分野外国人技能実習制度適正推進事業につきましては、農業分野における技能実習の適正な実施や農業法人等と外国人技能実習生の信頼関係を構築するために、制度の普及・啓発活動や研修会・交流会等を開催することとしております。
また、
新型コロナウイルス感染症による影響及び対応でございます。外国人技能実習生の新たな入国が困難な状況が続いていますことから、今後とも監理団体等と連携して情報収集・発信を図るとともに、農業法人等からの相談等に対応してまいります。
以上で、経営技術課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
33 ◯鶴薗委員長 続いて、その他の経済・人的交流関係事業について、文化振興課長の説明を求めます。
34 ◯三反田文化振興課長 それでは、文化振興課所管の事業について御説明いたします。
資料の九ページを御覧ください。
一番上の文化芸術交流促進事業につきましては、シンガポール及び全羅北道との交流会議における合意に基づき、文化芸術団体を相互に受入れ、または派遣することにより、文化交流の促進等を図ろうとするものでございます。
今年度の具体的な日程や内容につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響を注視しながら、実施の可否等を検討してまいりたいと考えております。
次の霧島国際音楽祭運営事業についてでございます。
今年で四十二回目を迎えます霧島国際音楽祭は、七月から八月にかけて国内の著名な音楽家や多数の受講生を迎え、みやまコンセールを中心に多彩なコンサートや講習会などを開催する予定としております。
なお、
新型コロナウイルス感染症の影響により海外の音楽家は招聘せず、講習会の受講生も国内の方のみに限定して実施することとしております。
以上で、文化振興課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
35 ◯鶴薗委員長 次に、スポーツ振興課長の説明を求めます。
36 ◯廻 スポーツ振興課長 それでは、スポーツ振興課関係の事業につきまして御説明申し上げます。
九ページの上から三段目の東京オリンピック・パラリンピック等事前合宿誘致事業につきましては、東京オリンピック・パラリンピック等の国際スポーツ大会の開催効果を県内に波及させるため、市町村や関係団体等と一体となって参加国が実施する事前合宿の受入れに取り組むものでございます。
新型コロナウイルス感染症による影響等につきましては、現在、鹿児島市において南アフリカのラグビーチーム、薩摩川内市においてアルゼンチン及びベネズエラの男子バレーボールチームが事前合宿を行う予定ですけれども、国から示されました選手などへの毎日のPCR検査など感染症防止対策を徹底した上で受入れを行う予定です。
また、九ページの一番下の段のジャパンアスリートトレーニングセンター大隅施設管理運営事業にも関連いたしますけれども、大崎町のジャパンアスリートトレーニングセンター大隅での台湾及びトリニダード・トバゴの陸上チームの事前合宿については、感染症の影響により中止となったところです。
以上で、スポーツ振興課関係の説明を終わります。どうぞよろしくお願いします。
37 ◯鶴薗委員長 次に、青少年男女共同参画課長の説明を求めます。
38 ◯尾原青少年男女共同参画課長 それでは、青少年男女共同参画課関係につきまして御説明申し上げます。
十ページをお開きください。
かごしま青少年海外研修事業でございますが、これは、アジア経済圏の主要都市である上海、香港、台北に本県の青少年を派遣し、訪問国の若い企業人等との交流や現場体験等を通して次代の鹿児島をリードする国際的な人材を育成するものでございます。
次に、青少年海外ふれあい事業でございますが、これは鹿児島・シンガポール交流会議及び鹿児島・香港交流会議の合意に基づきまして、交流活動を通じて国際的感覚やふるさとを愛する心を醸成するとともに、次代の鹿児島を担う青少年の育成に資する事業でございます。
両事業とも現時点におきまして、
新型コロナウイルス感染症による影響が続いているところであり、本年の実施につきましては、開催時期や開催方法の変更も含め調整・検討を行うこととしております。
以上で、青少年男女共同参画課関係の説明を終わります。どうぞよろしくお願いいたします。
39 ◯鶴薗委員長 次に、国際交流課長の説明を求めます。
40
◯伊瀬知国際交流課長 引き続きまして、
国際交流課関係の事業について御説明いたします。
十ページ上から三つ目を御覧ください。
米国ジョージア州との交流につきましては、令和元年八月に姉妹盟約に係る確認書を取り交わした米国ジョージア州と親善関係を強化するため、州知事等の受入れや紹介講座、情報発信などを予定しておりますが、今後の
新型コロナウイルス感染症の影響による日米双方の状況等も踏まえ、調整・検討を行っていきたいと考えております。
第二十一回鹿児島・シンガポール交流会議につきましては、シンガポールとの各般にわたる交流を促進するため、交流会議を鹿児島で開催することとしております。今後の国内及びシンガポールでの感染、入国制限の状況等を注視しながら、開催時期や方法等について調整・検討を行っていきたいと考えております。
英国自治体との交流促進事業につきましては、平成三十年七月に友好協定を締結したロンドン・カムデン区及びマンチェスター市との交流を促進するため、青少年交流等を予定しておりますが、今後の
新型コロナウイルス感染症の影響による日英双方の状況等を踏まえ、調整・検討を行っていきたいと考えております。
なお、従来、県内の高校生を英国に派遣しておりました薩摩スチューデント派遣事業につきましては、今年度は八月にオンラインによる実施を予定しております。
続きまして、アジア地域との交流につきましては、中国江蘇省、韓国全羅北道との各交流協議会を鹿児島で開催することとしております。今後の国内及び相手国での感染、入国制限の状況等を注視しながら、開催時期や方法等について調整・検討を行っていきたいと考えております。
次の清華大学との交流促進事業につきましては、清華大学との包括協定(MOU)に基づき、青少年、学術などの分野における交流事業を実施し、人材育成や
人的ネットワークの構築を図ることとしております。
新型コロナウイルス感染症の影響により、年度前半に予定していた奨学金の支給による清華大学への大学生派遣や清華大学生を鹿児島に受け入れる交流事業につきましては実施しないこととなりましたが、年度後半に予定されている学術に関する交流事業については、事業実施課や清華大学と状況を踏まえた調整・検討を行うこととしております。また、事業参加者のネットワークの強化にも取り組むこととしております。
以上で、
国際交流課関係の事業説明を終わります。よろしくお願いいたします。
41 ◯鶴薗委員長 次に、高校教育課長の説明を求めます。
42 ◯黒木高校教育課長 それでは、高校教育課関係について御説明いたします。
資料は十一ページの二つ目からでございます。
ALT活用推進事業は、ALT、外国語指導助手三十八人を県立高校等に配置して、外国語教育の充実や国際理解教育の一層の推進を図るものでございます。
昨年八月の任期満了に伴い十四人が帰国した後、後任が
新型コロナウイルス感染症の影響で来日できておらず、また、今年五月末までに二人帰国し、現時点では二十二人となっております。今年度もまた
新型コロナウイルス感染症拡大による渡航制限により、新規来日者の来日に影響が出る可能性がありますが、ALTによる授業を確保するためにALT一人当たりの兼務校を増やしたり、オンラインで授業を行うほか、ALTが作成した動画教材を授業で活用するなどして、引き続き生の英語に触れる機会を確保してまいります。
その下にございますかごしまの次代を担う農業教育推進事業は、農業高校生等を対象として、国内外の先進的農家等での研修を実施し、視野の広い農業の担い手の育成を図るものでございます。
新型コロナウイルス感染症の影響で多くの国で入国制限が継続されており、訪問先の受入れや旅行代理店等への依頼も含め、現時点では国外での実施が困難な状況でございます。そのため、今年度については、国内での研修を通して農業の学びを深める機会を確保したいと考えております。
以上で、高校教育課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
43 ◯鶴薗委員長 最後に、県農林水産物輸出促進ビジョンの取組状況について、かごしまの
食輸出戦略室長の説明を求めます。
44
◯菓子野農政課長兼かごしまの
食輸出戦略室長 資料の十二ページを御覧ください。
県農林水産輸出促進ビジョンの取組状況が分かる資料といたしまして、庁内のビジョン推進本部で毎年決定しております活動計画の今年度版を添付しております。こちらを御説明させていただきたいと思っております。
本ビジョンは、つくる、あつめる・はこぶ、うるの視点で取組を進めておりまして、まず初めに、つくる、生産現場の取組について御紹介させていただきます。
まず、青果物については、輸出先国の規制やニーズに対応できる産地の育成、また、サツマイモの輸出向け産地づくりの推進を進めております。
お茶につきましては、かごしま茶せいめい、これは品質評価が高く、てん茶や煎茶に適する品種として注目されているものでございますが、こちらの研究会の設置、また、てん茶・抹茶加工施設の整備促進、輸出先国の食品安全基準に対応した茶生産技術の普及といった取組を進めております。
畜産物につきましては、畜産クラスター事業によります畜舎等の整備をはじめといたしました生産基盤の維持・拡大を行っているところでございます。
林産物につきましては、高性能林業機械等の導入促進、輸出向けの木材加工施設の整備、輸出先国の規制等に対応した体制づくりの推進を進めております。
水産物につきましては、マーケットニーズに対応した高付加価値化産品の開発支援、ブリ人工種苗の生産・供給、持続可能な養殖業として認定する国際認証の取得促進、輸出向けHACCP等対応施設の整備を進めております。
その次でございます。
二番、あつめる・はこぶ以降は流通面での取組になります。
県内港湾からの青果物の持続的な輸出スキームの構築や鹿児島港発の定期船便と那覇空港発の定期航空貨物便、SHIP&AIRの活用促進を進めているところでございます。
十三ページを御覧ください。
うるの視点での取組になります。
品目全般の取組として、県内産地と連携して意欲的に販路開拓に取り組む県内輸出商社の海外営業活動への支援、株式会社PPIHと連携した海外への販路拡大等を進めております。
お茶につきましては、かごしま茶せいめい研究会活動への支援であったり、海外向け商談活動への支援、米国の現地デスクによる輸出支援を進めております。
畜産物につきましては、コロナ禍で影響を受けた既存輸出国等への牛肉の販路再構築及び販路拡大、鹿児島和牛、かごしま黒豚の海外販売指定店制度の推進、カット技術者等の派遣や商談フォローアップ活動支援を行っております。
林産物につきましては、製材品等の輸出促進に向けた市場ニーズの把握、県産材輸出サポーターの活動支援を進めております。
水産物につきましては、ブリ等輸出拡大に向けた
マーケティング調査、商社や漁協等が行う販売促進活動等への支援を行っております。
最後に、統一ロゴマークの海外商標登録、輸出事業者等の活用促進も進めているところでございます。
続きまして、十四ページを御覧ください。
令和三年度国別食品展示会・商談会、フェアの開催計画を記載しております。対象品目が多岐にわたってPRできるように工夫を進めると同時に、後ほど御説明しますけれども、コロナ禍においても輸出は拡大している品目もございますので、この表の真ん中にありますけれども、コロナ禍に対応した効果的な取組として、現地販売員を活用したり、ウェブ活用をすることで、引き続き、コロナ禍でも輸出拡大ができるようにこういった販売促進の取組を進めてまいりたいというふうに考えております。
続きまして、十五ページですけれども、令和二年度の県産農林水産物の輸出額について統計が取りまとまりましたので御紹介をさせていただきます。
令和二年度の県産農林水産物の輸出額は約二百十四億円となりまして、対前年度比五%減となってしまいました。要因といたしましては、水産物の輸出が大幅に減少したところでございますが、農畜林産物は平成二十三年度の本公表開始以降最高額を更新いたしました。これは、家庭内需要にきちんと対応した結果だというふうに理解しております。
目標輸出額三百億円に向けて基準年から毎年十六・一億円の増加が必要なところでございますが、令和二年度は僅かに下回ったところでございます。
その次のページに品目別・国地域別の輸出額を取りまとめております。こちらについては、品目別では、畜産物が約百六億円、農産物が十三億円、林産物が三十一億円、水産物が六十三億円となっております。主な輸出先国では、米国で約七十九億円、香港で約四十八億円、中国で約二十八億円、台湾、約二十億円、シンガポール、約十一億円、EU、約十億円となっております。
私からの説明は以上でございます。よろしくお願いします。
45 ◯鶴薗委員長 説明が終わりましたので、次に質問を行います。
調査テーマを念頭に置きながら質問をお願いします。
46 ◯宝来委員 説明いただきありがとうございました。
全体的な考え方として、市場は国単位のほうが大きいので、対象が国となっているが、やはり地域の結びつきというのを大切にしないと、なかなか本県のものが拡販できないのかなと思っているんですが、台湾など、小さい国なら分かるんですけど、攻め方的にはどのように考えているんですか。国単位なのか国のどこかなのかというのは、何かそういう戦略というのは具体的にあるんですか。
47
◯菓子野農政課長兼かごしまの
食輸出戦略室長 まず、農林水産物につきましては、国単位で動物検疫条件であったり、植物防疫条件が決まっておりまして、輸出の規制が国単位で決まっているということもありまして、まずは国単位での戦略というのが必要になってきます。動物検疫条件が設定されていなければそもそも輸出が不可能なところでございますので、やはり国単位で考えていくことが必要と考えております。
動物検疫条件や植物防疫条件が開いて県内の商社や生産者が営業を開始していきますけれども、その場合には、やはりまずは消費が集中する都市部であったり、アジア系が多い地域とか、そういったところを中心に攻めているというような話も聞いておりますので、そこで初めて個別具体の営業活動の中で地域性というのは当然出てくるものと理解しております。
48 ◯宝来委員 門戸が開かれた後の地域別の戦略的には、県が主導するケースが多いのか、商社が行きたいというところに県がお手伝いするのか、どちらのケースが多いんですか。
49
◯菓子野農政課長兼かごしまの
食輸出戦略室長 基本的に後者だというふうに理解しております。輸出自体は商業行為そのものでございますので、やはり民間のノウハウが生かされるべき行政分野だと思っておりますので、基本的には協議会活動を通じた民間企業の支援などをやっていくことになるかと思います。
50 ◯宝来委員 ありがとうございます。
二ページ目のWSET、今度ECサイトを構築するとしていますが、このスケジュールと構築した後の利用方法などは、どう考えているか教えてください。
51
◯朝倉かごしまPR課長 WSETの取組についての御質問でございます。
こちらは、県の酒造組合と連携して実施している事業でございまして、世界最大のワインとスピリッツの教育機関であるWSETのほうにカリキュラムとして取り入れていただいたというところでございます。WSETの講師陣を活用して、本県の本格焼酎を紹介する動画を作成しまして、実際その動画に出ている商品をECサイトで試験的に売るという取組をしたいと考えております。
実施時期等も含めて組合のほうと詰めているところでございまして、まだ最終的な時期等は決まっていないところでございます。今回、試験的に、やってみてどれぐらい反響があるかというようなところも見まして、その後、恒常的なものにするのかとかいうのは判断していきたいと考えております。
52 ◯宝来委員 ありがとうございます。
試験的につくったからといって誰も訪問はしないので、県が契約しているインフルエンサーとか、その辺をどうやって活用するかというのは、最初からある程度予算をつけて広告費ということで打っていかないとなかなか進まないと思いますが、その辺はいかがですか。
53
◯朝倉かごしまPR課長 まさにWSETの講師の方々、そういうインフルエンサー的なところもございますので、そういった方々に実際に動画も出ていただいて、自分たちもPRしていただくというような展開を考えているところでございます。
54 ◯宝来委員 ありがとうございます。
あと、人材の交流事業について、かごしま青少年海外研修事業とかふれいあい事業とかいろいろあるんですけど、本県が売りたいものを、お土産として持参して、実際相手方に食べてもらっているというような取組というのは行っているんですか。
55 ◯尾原青少年男女共同参画課長 青少年の交流事業についてでございますけれども、まず、目的としまして、鹿児島の青少年について国際的な感覚の醸成をしていくと、あと研修事業については、当地の経済人との交流を図ってそこの資質の向上を図るということを目的としております。ですので、今のところお土産を食べてもらうということは、個別な形での交流としてはあるかと思うんですけれども、大きな形での取組は行っているということではございません。
以上でございます。
56 ◯宝来委員 課としてはそのような取組しかできないと思うんですけど、県として全体を通して縦割りじゃなく、しっかり横の連携を取ってやっていただきたいなと思いますが、どうですか。
57
◯朝倉かごしまPR課長 基本的に外国との交流、あるいはいろんなセミナーとか商談会も含めてなんですが、そういった場合、当然、儀礼上もお土産を持つケースというのはございまして、そういった場合は、本県の特産品というのを活用させていただいております。
例えば、肉などの食品ですと持ち込みができないとかそういった問題、焼酎ですと相手国の状況によってできるできないというのはあるんですが、例えば一昨年、ベトナムに訪問団を派遣したときは薩摩焼を中心に本県の特産品、紬関係の小物といったものをPRさせていただきました。
58 ◯宝来委員 言わんとしていることは分かるんですけど、人と人とが結びつく関係というのは、やっぱり食事を通してというのもありますし、県内のこれだけの特産品を食べてもらうという戦略を持ちながら企業との接点を持つ、交流を持つということで、事前にそういう物資の輸送なども含め、全体的な
プロモーションとして取り組むと相乗効果があるのかなと思いますので、ぜひ今後検討していただきたいなと思います。
59
◯朝倉かごしまPR課長 少し説明が不足しておりました。
一昨年のベトナムの例を取りますと、牛肉の輸入ができていたものですから、現地のほうで鹿児島和牛のほうを調達して、あるいはブリ・カンパチなどの食材をレセプションには用意しまして、現地の方々には楽しんでいただいているところでございます。
60 ◯宝来委員 ありがとうございます。
今度は十二ページの戦略のところであつめる・はこぶというところがあるんですけど、実際、鹿児島の食材に関しては、どういう品目のときに航空便というのが利用されるのかというのを教えてもらっていいですか。
61
◯菓子野農政課長兼かごしまの
食輸出戦略室長 やはり航空便だとどうしてもコストがかかってしまいますので、例えば和牛のチルドだったり、本県からはあまり実績はないんですけれども、イチゴとか足の早い高級果実だったり、そういったものが中心になるかなと思います。
62 ◯宝来委員 このSHIP&AIRというものは、最終的にはどういうものが利用されるケースが多いんですか。
63
◯菓子野農政課長兼かごしまの
食輸出戦略室長 SHIP&AIRの輸送実績で申し上げますと、これは様々なものがございまして、冷凍の豚肉、冷蔵のマグロ、ブリ、野菜、果物など、常温で送っているお茶、様々なものが送られております。
64 ◯宝来委員 ありがとうございます。
この沖縄振興一括交付金による航空貨物運賃支援というのは結構な割合で支援されているというふうに考えるんですけど、金額的にはどういう割合で支援されているんですか。
65 ◯鶴薗委員長 この際、御報告いたします。
傍聴について一名の方から申出があり、これを許可いたしました。
66
◯菓子野農政課長兼かごしまの
食輸出戦略室長 国の沖縄振興一括交付金を財源といたしまして、東南アジア向けの那覇空港から海外向けの航空運賃を基本的には全額負担するものでございます。
ただ、細かい要件が設定されていまして、常温輸送の場合には運賃全額を負担するんですけれども、冷蔵・冷凍輸送の場合には、航空貨物運賃のうちキロ当たり百円を荷主が負担しまして、残額を沖縄県が負担するというところでございます。あと荷主が沖縄県外の事業者になると、最低ロットが三百キロ以上で、年間三トンが上限になるということになっております。沖縄県内の事業者については数量制限がないということでした。燃油サーチャージ、通関手数料、貨物取扱手数料等については荷主が負担ですので、純粋に運賃部分だけ補助が出るというところでございます。
67 ◯宝来委員 ありがとうございました。
次の質問に移りますけど、六ページの
外国人介護福祉士候補者はEPAに基づき来日する予定だった人が受け入れられなかったと思うんですけど、人材確保を去年の分が今年になって入れるとなったら、予定の二倍ぐらい来るのかとか、そういう人が滞っていないのかどうかというのは情報があるんですか。やはり受け入れる人数がある程度が決まっているので、それ以上は受けられないとか、その辺の情報があれば教えてください。
68
◯森脇くらし保健福祉部参事(
外国人介護人材担当) EPAに基づき入国する
外国人介護福祉士候補者の状況についてのお尋ねですが、委員がおっしゃるとおり国の制度で入国するわけですので、令和二年度に入らなかった分が令和三年度になって二倍になるとか、そういう計画があるというのは聞いておりません。令和二年度は本県に入国できず、令和三年の六月に令和二年度分の方が入国してきたという状況でございますので、国からその計画の変更ですとか状況の変化についての情報を待っているところです。
69 ◯宝来委員 ありがとうございます。
この事業は、社会福祉課と介護保険室がそれぞれ実施しているんですけど、これは免許を取る前と取った後の支援の枠組みというふうに考えてよろしいんですか。
70
◯森脇くらし保健福祉部参事(
外国人介護人材担当) くらし保健福祉部で社会福祉課、介護保険室で分担して事業を行っているんですが、率直に申し上げて少し入り交じっております。介護福祉士国家資格を目指して働く方に社会福祉課、介護保険室、それぞれ研修ですとか、学習支援、生活支援の受入れというのを行っております。
それから、実際に数は少ないんですけれども、介護施設で介護福祉士として働いていらっしゃる方もいることは把握しております。
71 ◯鶴薗委員長 ここで、室内換気を行うため、暫時休憩いたします。
再開は、おおむね午前十一時十五分といたします。
午前十一時 三分休憩
────────────────
午前十一時十四分再開
72 ◯鶴薗委員長 再開いたします。
73 ◯大久保委員 資料の三ページ、攻めの
畜産物輸出促進対策事業の中で、Eコマース需要の高まりとあります。いろいろ商品の販売においてはEコマースの活用もされているんだと思いますけれども、取引の形態としては既存のインターネット販売のシステムを使っていらっしゃるのか、それとも個別のサイトを立ち上げて販売をしているのか教えてください。
74
◯町田畜産国際経済連携対策監 攻めの事業に記載してありますEコマースにつきまして御説明いたします。
これは、本県から例えばアメリカに輸出いたします。アメリカでディストリビューターといって卸屋がおられて、通常は卸屋からレストランやスーパーに供給されていきます。このEコマースが今アメリカで盛んに行われているというのは、消費者のほうが、特にアジア系の方が多いそうなんですけれども、家庭内で焼き肉をするには焼き肉用にスライスをしてもらわないといけないわけなんですけど、その焼き肉用のスライスができる加工場を持っておられるのが、卸業者のようなんです。卸業者のサイトに消費者が直接ECで注文を出して、卸業者から消費者に供給するという輸出先国でのECの取組のことでございます。
75 ◯大久保委員 分かりました。
今、インターネット販売においては、既存のインターネット通販の運営会社に委託するのではなくて、BtoC、ダイレクトにメーカーから販売する仕組みも今模索されているようであります。それは、やはり自社のブランド構築と顧客リストの独自の構築といったものが望まれるわけで、今後、今回の食肉以外でもEコマース需要が高まっている背景があるとするならば、輸出戦略として個別のEコマース用のサイトの構築とかそういった視点というのも大事になってくると思いますので、そういったところも検討していくことも必要になるのではないかと感じたところです。何かあればどうぞ。
76
◯町田畜産国際経済連携対策監 特に牛肉の伸びには今も説明しましたように、輸出先国でのEC取引がすごく効果的だという情報に基づきまして、国内の食肉輸出事業者の中には、Eコマースを行う事業者向けに、できるだけいろんな部位を輸出したいというのが本音でございまして、そういう調理法とか、こういう部位はこういう調理がいいですよということを
プロモーションするビデオを作成いたしまして、より消費者に多様な調理を知っていただくといった取組を計画されている事業者がおられますので、我々もその取組には支援をしていくということで考えております。
77 ◯大久保委員 分かりました。今、
新型コロナウイルス感染症の影響で行き来が滞っている状態もあって、Eコマースというのは大事な手段かなと思いますので、そちらのほうの充実を図られるよう期待いたします。
それから、資料の九ページ、東京オリンピック・パラリンピック等事前合宿誘致事業について伺います。
薩摩川内市と大崎町での受入れにおいては、片方は受け入れする、片方はしないということなんですが、これは合宿地の都合なのか、相手国の都合なのか、ほかにまた条件があってこういう差が出たのか、そこの事情について教えてください。
78 ◯廻 スポーツ振興課長 東京オリンピック・パラリンピックの事前合宿の御質問ですけれども、鹿児島市と薩摩川内市では事前合宿の受入れを行う予定ですけれども、大崎町につきましては、事前合宿の中止ということになっています。
中止になりました大崎町につきましては、台湾とトリニダード・トバゴの選手団を受け入れる予定でしたけれども、台湾につきましては、台湾での
新型コロナウイルス感染症の感染状況がかなり悪化したということで、台湾のほうから大崎町に事前合宿を中止したいという申入れがありました。それについて、大崎町も了解したというふうになっています。
トリニダード・トバゴにつきましては、いろいろ協議を重ねましたけれども、まだワクチンの接種等も大崎町の町民等もされていないという状況もございましたので、大崎町のほうからトリニダード・トバゴに申入れをしまして、両方で合意したということで、大崎町については、台湾とトリニダード・トバゴについては事前合宿中止となったところです。
あと鹿児島市と薩摩川内市につきましては、相手国の選手団についてはワクチン接種等をして、来日するということになっていますので、万全な感染症対策を取りながら受入れをするということで、今のところは事前合宿の受入れをする予定で準備を進めているところです。
以上です。
79 ◯大久保委員 事前合宿については、相手国の都合、それから受入れ側の都合、市町村の都合でするしないというのは決まるものであって、一律に今はコロナ禍だからできないとかできるとか、そういう状況ではないという、個別の事情がそれぞれ複雑にあるということでよろしいわけですね。
80 ◯廻 スポーツ振興課長 委員おっしゃるとおりそれぞれの国と受入れ自治体のほうで協議して、感染状況等を見ながら合意したところは受け入れますし、中止というところもあります。
81 ◯伊藤委員 資料を見ますと、新しい事業というのがほとんどなくて、その中で、稼ぐかごしま材という部分が新しい事業という形になっていると思います。私も前年この委員会におりましたので、ほぼ同じ内容の部分がスライドして事業化されていると感じているところではありますが、現在、ウッドショックと言われているように木材が非常に高騰している中で、新しい稼ぐ
かごしま材輸出拡大事業で、海外展開をこれからもずっとやっていくということが書いてあるんですけれども、その辺についてどうお考えでしょうか。国内での木材の使用も非常に厳しくなっているというところもあります。
82
◯岩元かごしま材振興課長 稼ぐ
かごしま材輸出拡大事業についてのお尋ねがございました。
昨年度に比べまして、今回、新規事業として取り組むことにつきましては、県産材の輸出は丸太が中心になっているところでございますので、やはりこれからは付加価値の高い製材品を海外に出していきたいということを目的としておりまして、ジェトロを活用しまして、海外のバイヤーさんとのマッチングや合同商談会を開催しまして、県内の品質の優れた加工品である製材品を海外へ輸出したいと考えているところでございます。
現在は、ウッドショックということで、国内の製材品が確かに足りないという状況になっているところではございますけれども、将来的に見ますと、やはり住宅の需要が減少していくというようなことを考えておりますので、やはり海外に出していかないといけないということが考えられます。
このような時であるからこそ、海外とのパイプをつくって、県内で生産された製材品の輸出を確実なものにしていきたいというのが私どもの思いであります。
83 ◯伊藤委員 現在は丸太が主流ということですけど、製材品を今後は増やしていくということでよろしいですか。
84
◯岩元かごしま材振興課長 委員御指摘のとおりでございます。
85 ◯伊藤委員 スギ・ヒノキ類の丸太というのは、外国の規格に合っているのかどうかというのは分かりますか。
86
◯岩元かごしま材振興課長 スギ・ヒノキが外国の規格に合っているかというような御質問です。
海外と比べると、スギというのが日本固有の在来種でございますので、合っているかというとなかなか判断がしにくいところかとは思いますが、スギの特徴としまして、加工しやすいというところがございます。そして、日本の建築でも柱など縦方向に使うものにつきましてはかなり強度が優れているというところがありますので、そういうところでの活用も十分行われるのではないか。また、国産のツーバイフォー部材ということで本県において製造しております。そこについても、国内においては、海外の輸入品が減少している中で代替材としての活用が見込まれておりますので、これにつきましても、使い方によっては海外でも通用するのではないかと考えてはいるところです。
ヒノキにつきましては、香りがいいとかいうようなところがございますし、海外の材と比べても強度は十分ありますので、当面は内装材としての使い方が多いかとは思いますが、これについても販路拡大は可能ではないかと考えているところでございます。
87 ◯伊藤委員 その下の食品産業の輸出向けというところの対応状況という部分で、売上げが減少していて、事業実施を辞退した事例もあるということが書いてあるんですけれども、当初予算に加えて六月補正もされているというのはどういったことなんでしょう。
88
◯吹留産業立地課長 資料二ページの中ほど、食品産業の
輸出向けHACCP等対応施設整備事業についてでございます。
昨年度の事例といたしまして、
新型コロナウイルス感染症の影響を受けて取下げがありました、令和二年度の事業についてここで書かせていただいております。六月補正で増額をお願いしておりますのは今年度の事業でございまして、今年度の事業につきましては、当初予算のほうで一億七千八百万円余り、これは五者五件から上がってきているものでございますけれども、当初予算を組んだ後にまた一者から新たな要望、あと既存の五者のうちの一者から施設内容の変更に伴いまして増額のお話がございまして、その二件の増額分が一億二百万円余りということになりましたので、今回の六月補正予算で増額をお願いしているところでございます。
今年度の事業につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響で取下げというような話は今のところはないところでございますけれども、昨年度そういった事例もございましたので、今年度の事業の実施に当たりましては、きちんと企業のほうに状況確認をしながら進めてまいりたいと考えているところでございます。
89 ◯伊藤委員 当初五者程度というのがプラスワンという形になったと理解しますけれども、最初からもう少し枠を広げておけばよかったのかなというところもありますので、また今後もやりたいというところが上がってきたら、再度また補正で組んでいかれるのかなという部分もありますので、その辺は予算を組むときに事前調査をしっかりしていただきたいと思います。
90
◯吹留産業立地課長 少し説明不足がございまして、こちらの事業は、農林水産省の補助事業を全額財源とさせていただいております。国のほうから国庫補助事業の要望についての企業への照会が県を通して行われます。そのとき要望が上がった案件の予算を計上するという形になっているところでございます。
91 ◯米丸委員 三ページのかごしまの農林水産物輸出促進についてお伺いします。
県内の港湾から青果物の持続的な輸出スキームの構築とあるんですけれども、空輸でなければ水分を多く含むものは足が早いので遅れないということだったんですけれども、足が早くないものといったらサツマイモとお茶ぐらいしか思い浮かばないんですけれども、ほかにどういったものを想定されていらっしゃるか教えてください。
92
◯菓子野農政課長兼かごしまの
食輸出戦略室長 本事業におきましては、青果物、野菜、サツマイモであったり大根、キャベツ、そういったものを想定しております。これらにつきましては、牛肉等とは異なりまして、晴れの日だけに消費するわけじゃなくて、現地ローカルの方がスープに入れたりとか、日々の食卓の中で消費されるものでございますので、あまり高いと売れなくなってしまうということです。やはり運賃だったり中間コストは圧縮できれば圧縮したいということで船便を活用するということになっております。
93 ◯米丸委員 海外のスーパーに行くと、既に大根だったりキャベツだったり現地のものがあって、例えば本県の三倍高い大根やキャベツなどを買う理由というのが、無農薬などであれば買うと思うんですけれども、その辺の市場調査というのは県ではどうされているんでしょうか。
94
◯菓子野農政課長兼かごしまの
食輸出戦略室長 本事業は、株式会社PPIHの連携協定との関係で構築している事業でございまして、念頭に置いていますのは、PPIHの海外店舗に並ぶものでございます。まさに委員御指摘のとおり、大根だったりキャベツだったり、日々食卓で消費されるものが店頭に並んでいる状況でございます。
彼らは、現地でもともと日本のそういった野菜とか果物が非常に高評価だったというのは、先行する輸出事業者が例えば百貨店の店頭で売っていたりするのを見て、日本の食材にはチャンスがあるという理解でいたというところでございます。やはり安心・安全や味がいいといったところが評価されているということが分かっていて、そこを現地の食品卸などをなるべく通さずに産地から直接買い入れることで、例えばそれまでのシンガポールでの小売価格が日本の三倍以上というようなところを二倍から三倍以内に抑えることで成功しているそうです。
御質問にお答えすると、PPIH社がそもそも日本の農産物に需要があるということを市場調査の中で把握していて、そこに我々が事業として乗っかっているというところです。
95 ◯米丸委員 今回のコロナ禍で世界にある日本の高級スーパーの経営がすごく難しくなっているという情報を聞きまして、最後のページで、令和七年度に二十二億円、農産物の売上げを目標にしているということなんですけど、今回、予算で六千万円近い予算がつくわけなんですけれども、やはりこれだけ投資をするのであれば、戦略的に一社のスーパーで売ることを念頭に入れるのもありますけれども、世界の市場を見て、県産品として何が世界で戦っていけるのかというところに集中して投資するべきではないかなと思うんですけど、その辺の考えを教えてください。
96
◯菓子野農政課長兼かごしまの
食輸出戦略室長 まず、海外の高級スーパーが苦戦しているというお話との関係でございますけれども、PPIH社から聞いている現地の売上げレポートで聞いていますのは、PPIH社は現地ローカルの中間層以上を狙ったマーケティングをしておりますので、売上げとしては伸びているという状況で、戦略としては妥当かなというふうに評価しております。
あと、かごしまの
農林水産物輸出促進ビジョン推進事業は、PPIHとの連携だけではないところでございまして、複数のメニューがございます。一番大きいのは、国の予算を活用した間接補助事業のグローバル産地づくり推進事業というのが二千万円ほど入っておりまして、この財源は全て国でございます。こちらについては、JA県経済連や堀口製茶などが活用されているんですけれども、例えば米国向けのお茶や台湾向けのキンカン、かごしま有機生産組合は台湾の有機市場を狙うなど、様々な取組の集合体でございまして、そこは世界中の販路を見据えた事業設計にはなっていると考えております。
委員御指摘のとおり、特定の一者だけではなく、ビジョンに書いてある戦略国全体を俯瞰して事業設計しているつもりでございますので、世界中にリスクヘッジをして、輸出額を伸ばしていきたいと考えております。
97 ◯米丸委員 同じ欄でお茶について、米国のワクチン接種が進み、店舗営業が再開し、注文が増加しているとあるんですけれども、このことについて少し詳しく教えてください。ワクチンが行き渡ったというのもあるんですけど、お茶が増加した理由というのを教えてください。
98 ◯松下特産作物対策監 実際、輸出をされている茶商から話を聞いたところ、ワクチン接種が進んだということでお店の再開がされ、人の動きが出てきて、注文が増えてきているとのことでございます。
99 ◯米丸委員 一説によると、
新型コロナウイルス感染症にお茶がうがいが効くというのを聞いたもんですから、これはチャンスかなと思ったんですが、そうではないということですね。
100 ◯松下特産作物対策監 そういうものもあるのかもしれませんが、そのような話は聞いていないところでございます。
101 ◯米丸委員 続きまして、五ページなんですけれども、鹿児島県
国際交流センター管理運営事業について、留学生がなかなか来ないということなんですけれども、現在の入居率というのはどのぐらいになっているんでしょうか。
102
◯伊瀬知国際交流課長 センターには全部で六十六室あるんですけれども、そのうち二室は短期出張者用になっております。六十四室が単身者あるいは御家族だったり夫婦の方の部屋ということになっております。実際には六十四のうち十六室が今使われておりまして、割合としては二五%とになっております。
103 ◯米丸委員 普通の民間のアパートだったら入居率二十何%といったら本当に赤字でどうしようかと大家さんはなると思うんですけれども、それを埋めることは、留学生じゃないといけない、今コロナ禍で大学生も家賃などに苦しんでいらっしゃる方もいると思うんですけれども、この
新型コロナウイルス感染症がいつ収束するか、留学生がいつ来るか分からない状況に、二十何%の入居率のまま何も対策をしないままでいかれるのかどうなのかということを教えてください。
104
◯伊瀬知国際交流課長 当初、九割ぐらいを目標にしていたんですが、入居の収入から、光熱費や管理費を引いた差額を県費ということで予算化しております。ただ、入居が少ない分、管理費ですとか光熱水費もあまり上がっておりませんので、何とか今はペイできている状況ではあります。
これから九月入学に向けて、大学であったり指定管理者のほうとも連携しながら、広報したりしながら一人でも多く入居できるようにしていきたいと思っているところでございます。
105 ◯米丸委員 ぜひ三千万円近い予算がついていますので、多くの方にここを利用していただければなと思います。
次に、十ページなんですけれども、かごしま青少年海外研修事業についてお伺いします。
恐らく去年も同じような予算がついていると思うんですけれども、執行されないまま終わってしまったと、今年も恐らくもうこのままいけば、大体これは百人ぐらい行かれる事業だと思うんですけれども、流れてしまうのではないかというふうにおそれています。
私、この事業に二回ほど団長で行かせていただいたんですけれども、本当にすばらしい事業で、行くのはもちろん大切なんですけれども、行くまでの研修会が三、四回ありますよね、そこで二十人から三十人のメンバーが集まって、鹿児島をどうするということを、全く知らない会社の人たちが集まって話し合うだけでもすごくいいプログラムだと思っています。この一千二百万円、私はこの留学などにもっともっと県はお金を費やすべきだと思っています。今年もできないとなったときに、何か違う形でも県の若者にチャンスを与えていただきたいんですけれども、何か御意見ございますでしょうか。
106 ◯尾原青少年男女共同参画課長 ただいま青少年海外研修事業についてお話がございました。
委員も過去御参加いただいたということで、参加いただいた方々からも高く評価をいただいて、その後の若手の経済企業人として生かされているということでお聞きをしております。おっしゃるとおり昨年も実施ができなかったということでございますので、今年度大変厳しい状況ですけれども、例えばオンラインを使う形とか、様々な方法で実施ができないかということで検証させていただいております。
実際の今までの過去の研修を見ますと、三泊四日現地に行って、現地の経済人の方と交流をしていただくと、そのひと月前に事前研修ということで訪問地の事情に詳しい本県在住の方に来ていただいて、それぞれの派遣生に勉強していただいて、実際に現地に行ったときの効果を高めるということをやっております。そういう事前研修において、現地の事情についてしっかり勉強していただいて効果を上げていきたいと考えております。
また、終わってからも事後の研修ということでつなげていっておりますので、今後もこの事業を継続しながら、効果が上がるように取り組んでいきたいと考えております。
107 ◯米丸委員 コロナ禍で行くことは難しいと思うんですけど、先般、SELFという民間団体がやっているSDGsを考えるというような会が本当は合宿である予定だったんですが、それができなくてオンライン合宿をしました。二泊三日、ネットの前にずっといたんです。参加費一万五千円だったんですけれども、いろんな講師の方が来られて、グループワークをやって、オンラインでここまでいろいろ交流ができるんだと思いましたので、ぜひこの一千二百万円を流すことなく、鹿児島の青少年のために生かしていただければと思います。
108 ◯き久委員 十二ページの「あつめる・はこぶ」の部分ですね。確認のためにもう一度お聞かせください。
那覇空港はハブ空港となっているわけですよね。それで、沖縄振興一括交付金を活用して沖縄発の部分は航空輸送料の支援をしているということですが、鹿児島から沖縄の場合は船の便だけですよね。そうすると鹿児島から沖縄までの船の輸送賃に沖縄交付金が充てられているということは考えられないかもしれませんけれども、本県で何か独自の支援とかあるんですか。
109
◯菓子野農政課長兼かごしまの
食輸出戦略室長 あくまで沖縄振興一括交付金は、国の内閣府が沖縄振興のために措置している予算でございますので、ハブ空港たる那覇から出る東南アジア向けの国際便の運賃のみ支援しているという状況でございます。本県についても、特に鹿児島発沖縄の那覇港までの船に対する運賃については支援はしておりません。
110 ◯き久委員 沖縄振興特別予算は大体三千五百億円前後だと思います。その中で一括交付金はたしか二種類ぐらいあって、はっきり分かりませんけど、それも一千億円ぐらいあるのかなと。奄美群島の農林水産物が那覇空港発で輸出されているというのは私は詳しくは分かりませんが、奄美群島の農林水産物が那覇空港から海外へ輸出されるとすれば、奄振予算の中にも交付金で農林水産物輸送コスト支援事業というのがありますが、奄美から沖縄までの部分に関しては、その交付金が活用できるかというのはちょっと分からないですかね。
111
◯菓子野農政課長兼かごしまの
食輸出戦略室長 すみません、直接担当しているわけではないんですけれども、基本的には本土との格差是正という趣旨で奄美群島交付金は設計されていますので、あくまで鹿児島なり本土に持ってくるまでの船賃を支援しておりますので、沖縄となると、恐らく支援対象にならないかと。
112 ◯き久委員 ちょっと私のほうも調べます。品目によって沖縄経由本土という部分もあったような気もしますので、そういった観点から質問させていただきました。
113 ◯安楽委員 六ページの
外国人介護福祉士候補者学習支援事業ですけれども、受け入れたところの福祉施設の方とか、農業実習生で受け入れているところから御相談いただいた案件がありまして、やはり
新型コロナウイルス感染症の影響により、現地で日本語を勉強する機会が減って、日本語の習得率が低下していて、受け入れたもののコミュニケーションを取るのに御苦労しているという御相談を最近よく受けます。その辺どのように理解されていて、今後そこの足りなかった部分を受け入れたところが努力していくのか、間に入っている方がそこは補ってくださるのか、現状はどうなっているのか教えてください。
114
◯森脇くらし保健福祉部参事(
外国人介護人材担当) 申し訳ございません。少し冒頭の質問がよく聞き取れなかったので、技能実習生のお尋ねかと思うんですが、どの分野のお尋ねだったのでしょうか。
115 ◯安楽委員 コロナ禍で現地での日本語を習得する勉強時間をなかなか設ける時間がなく、オンラインでもなかなか進まなくて、日本語の習得をあまりできないまま日本に受け入れられている現状をどう今後埋めていく予定があるのか、それとも、そこは間に入っているところがやっていくものなのか、情報を持っていたら教えてほしいんです。
116
◯森脇くらし保健福祉部参事(
外国人介護人材担当) 介護分野の技能実習生につきましては、なかなか昨年度来、計画どおりの入国ができていないという状況は聞いてはおります。ただ、監理団体、それから外国側の送り出し機関において所定の学習時間というのがあると聞いておりますので、今、委員が言われたような学習機会がなかなか恵まれないというような話があるのは聞いたことはありますが、オンライン等で求められている学習時間に達した上で、一定の技能を修得した方が日本へは入国されると聞いております。
117 ◯鶴薗委員長 ほかに質問はありませんか。
[「なし」という者あり]
118 ◯鶴薗委員長 ほかに質問がありませんので、質問を終了いたします。
それでは、次に、調査テーマについて委員間で協議をお願いします。
なお、調査テーマについては、アジア諸国等との経済交流等の拡大を図り、県産品の販路拡大や観光振興、外国人材の受入れ等を促進するため、平成二十七年度から三十年度に当委員会が行った提言を踏まえ、本県の海外経済交流促進策等について調査するという当委員会の設置目的、昨年度、一昨年度の調査内容、また、
新型コロナウイルス感染症の影響等も踏まえ設定したいと考えております。
まずは、さきの閉会中委員会での御意見も踏まえ、当席で検討しましたテーマ案を準備しましたので、ここで、書記にテーマ案を配付させます。
当委員会の設置目的については、先ほども申し上げましたとおり、アジア諸国等との経済交流等の拡大を図り、県産品の販路拡大や観光振興、外国人材の受入れ等を促進するため、本県の海外経済交流促進策等について調査することとなっております。
令和元年度においては、調査テーマとして、アジア諸国等との海外経済交流の促進等に関する調査とし、配付しております参考資料一、二のとおり調査を行い、九つの提言を行いました。
令和二年度においては、
新型コロナウイルス感染症による海外経済交流への影響とその対策とし、県産品の販路拡大及び外国人材の受入れを重点的に調査し、六つの提言を行いました。
次に、三の今年度の調査テーマについてですが、三の(二)の調査の趣旨に記載のとおり、ポストコロナを見据え、アジア諸国等との経済交流を促進させるため、県産品の販路拡大、観光振興、外国人材の受入れ、その他の経済・人的交流関係事業について、国内外の社会情勢・ニーズの変化、本県への影響、それに対する本県の取組状況の調査を行い、例えば、県産品の販路拡大については、農林水産物の輸出など必要に応じて特に影響の大きい分野について重点的に調査してはどうかと考えておりまして、調査テーマを(一)に掲載のとおり、ポストコロナを見据えた海外経済交流の促進等に向けた取組としてはどうかと考えております。
(三)の現地調査につきましては、
新型コロナウイルス感染症の状況により判断する必要がありますが、1)に記載のとおり、アジア諸国等のうち、ポストコロナを見据えた海外経済交流に関する先進的な取組を行っている国について調査を行うこととし、WHOが終息宣言する局面や外務省の海外安全情報等を判断の目安として現地調査を実施してはどうかと考えております。
説明は以上でございますが、皆さん方、御協議の中で何かございませんか。
119 ◯宝来委員 先ほどEコマースの話もありましたが、コロナ禍だからこそ見えてきたものというのもあるんですよね。観光とか人材の受入れは
新型コロナウイルス感染症があるとなかなか厳しいと思うんですが、県産品の販路拡大においてはコロナ禍でも十分対応できるのかなと、場合によっては来年もう一年、この
新型コロナウイルス感染症の状況が続くとしたらと考えると、ポストコロナというものよりももうちょっと今の段階から取り組むべきことということで、少し文言を工夫していただいたほうが幅広にコロナ禍でも取り組める、コロナ禍で取り組んでいる海外経済交流がどういうものがあるかというのは、具体的には言えるものではないですけど、幅広に捉えていたほうが研究テーマとしてはふさわしいかなと感じたところです。
120 ◯鶴薗委員長 今、宝来委員のほうから御発言がございましたが、ほかに。
121 ◯大久保委員 大筋こういうテーマでよろしいかと思うんですけれども、そういった中で、今やはりコロナ禍という状況で、先ほどEコマースのお話もありました。Eコマースの取組等は大事だと思いますので、Eコマースの取組とそれに付随して物が動きますので、物流の部分でやっぱり品質を維持するための物流の在り方というのもやはり意識して調査する必要があるのではないかというふうに思います。
122 ◯鶴薗委員長 どうぞ、委員間の協議でございますので自由に、今お二人から御発言がございました。
それでは、基本的には大筋は、ポストコロナを見据えた海外経済交流の促進等について重点的にですが、先ほど宝来委員のほうからもございましたが、このコロナ禍の中であっても、日本国では輸出も伸びているんですね。本県の場合は令和二年度減少した部分もございましたが、国内において輸出が伸びている取組もございます。また、本県が独自に今まで蓄積してきた部分の中で、これをもっともっと幅広い視点から検討・調査していくことによって、このコロナ禍であっても拡大していける、そのようなこと等もあろうかと思います。また、大久保委員のほうからも出ました新しい一つの取組としてのシステム等々について調査研究する中で、今後の輸出促進に拍車をかけていくと、こういう提言ができればという思いもございます。基本的には、
新型コロナウイルス感染症も収束してほしいという願いもございますので、ポストコロナを見据えた海外経済交流の促進ということでございますが、お二人の御意見を踏まえて、この一年間の調査テーマの中で補足的に併せて検討していくと、こういうことでよろしいでしょうか。
次の委員会のときに私のほうでまた整理させていただいて、皆さん方のほうに御確認をいただきたいと思います。
よろしいでしょうか。
[「異議なし」という者あり]
123 ◯鶴薗委員長 おおむね御賛同いただけたようですので、そのように決定することに御異議ございませんか。
[「異議なし」という者あり]
124 ◯鶴薗委員長 御異議ありませんので、調査テーマとしては、ポストコロナを見据えた海外経済交流の促進等に向けた取組を大きな柱として、先ほど私のほうからもお二人の発言に補足してまとめさせていただきました点も念頭に入れた調査テーマとさせていただきたいということでよろしいでしょうか。
[「異議なし」という者あり]
125 ◯鶴薗委員長 御異議ございませんので、そのように進めさせていただきます。
それでは、調査テーマについての協議を終了いたします。
次に、次回委員会については、次回定例会で開催することを基本といたします。
なお、執行部等への資料要求等については、当席に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
[「異議なし」という者あり]
126 ◯鶴薗委員長 御異議ありませんので、そのように進めてまいります。
ほかにありませんか。
[「なし」という者あり]
127 ◯鶴薗委員長 ほかにないようですので、これをもちまして、
海外経済交流促進等特別委員会を閉会いたします。
御苦労さまでした。
午後零時三分閉会
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