鹿児島県議会 2020-10-01
2020-10-01 令和2年総務委員会 本文
↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過
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午前十時開会
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◯田畑委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから総務委員会を開会いたします。
それでは、ただいまから
文化スポーツ局、国体・
全国障害者スポーツ大会局関係の審査を行います。
まず、議案第八五号令和二年度鹿児島県
一般会計補正予算(第九号)のうち、
歳出予算補正を議題といたします。
初めに、
文化スポーツ局長の総括説明を求めます。
2 ◯迫
文化スポーツ局長 おはようございます。
それでは、
文化スポーツ局関係につきまして、資料は、令和二年第三回
県議会定例会提出議案等の概要の、表紙下に
文化スポーツ局と記載してあります資料に基づき御説明いたします。
一ページをお開きください。
文化スポーツ局令和二年度九月補正予算案についてでございます。
今回、一般会計で六千七百七十万八千円の増額補正をお願いしており、補正後の予算額は十八億七千百七十九万円となっております。
次に、一、予算議案でございます。
(一)
新型コロナウイルス感染症対策関係につきましては、一番目にございます、
文化芸術公演等助成事業におきまして、
新型コロナウイルス感染症の影響を受け、中止した文化芸術の公演、展示会等の開催等を支援するほか、同表の一番下にございます、
県内スポーツ合宿促進事業におきまして、県外からの
スポーツ合宿が減少している中、
県内スポーツ団体の県内合宿の宿泊費を助成することにより、県内での
スポーツ合宿を促進するなど、新たに五つの事業に取り組もうとするものでございます。
また、(二)その他につきましては、資料に記載の三事業を計上しているところでございます。
詳細につきましては、関係課長より後ほど御説明いたします。
二ページをお開きください。
二、主要施策、最近の主な県政の展開等について御説明いたします。
まず、項目一の(一)文化の薫り高いふるさとかごしまの形成の1)「県民の日」記念事業につきましては、県民の皆様が、ふるさとを愛する心を育み、自信と誇りにあふれる、より豊かな鹿児島の未来について考える日となるよう、
鹿児島ゆかりの著名人からの
メッセージ等を収録した記念動画を制作し、県内の全小・中・高校等にDVDを配布するとともに、
県ホームページに掲載したところでございます。
この事業につきまして、本日、参考までに
紙パックお茶の現物を持参しておりますので、お配りさせていただきたいと思いますがよろしいでしょうか。
19
◯田畑委員長 はい。
暫時休憩します。
午前十時三十三分休憩
────────────────
午前十時三十三分再開
20
◯田畑委員長 再開いたします。
21
◯井立田施設調整課長 今お配りしたものが、この事業で配布を予定している紙パックのお茶の現物でございます。また後ほど委員の皆様、御試飲していただければと思っております。
まず、この事業につきまして若干補足の説明をさせていただきたいと思いますが、このお茶は、国体と大会用のために作ったお茶でございます。両大会に参加する選手、監督、役員等の昼食弁当に添付するために、JA鹿児島県経済連に開発していただきまして、県産茶葉を一〇〇%使用したもの、うち煎茶、ほうじ茶はGAPの認証を受けた茶葉を使用した安心・安全な紙パックのお茶でございます。
国体の宿泊要項において、配布する昼食弁当にお茶をつけることとなっておりますことから、この紙パックのお茶が作られたものでございます。
本県は、全国第二位の荒茶の生産量を誇るお茶どころでございますので、当然、本県の安心で安全なおいしいお茶を提供したいという思いがございました。
国体・大会の開会式・閉会式につきましては、皇室の御来場が見込まれるため、警備上、ペットボトルの持ち込みができません。よって、紙パックの鹿児島のお茶を市場で調査をしましたところ、県産茶葉一〇〇%でペットボトルのお茶は商品化はされていたんですが、紙パックのお茶というものはなかったということでございます。
そこで、かごしま茶業グループを持っているJAさんに相談をしたところ、全面的にこの紙パックのかごしま茶の開発に御協力をいただいて、本年二月に発売に至ったところでございます。
このお茶が、国体・全国障害者スポーツ大会がなくなったことで需要を失ったことにより、今回の事業の展開を考えたところでございます。委員の質問で、そのほかにないのかというような御質問がございました。我々が大会用に準備していたものについてはこのお茶だけでございます。あと弁当等については、開会式・閉会式の際に調製する予定になっておりましたので、商品として既存であるものではございません。
なお、このお茶の配布につきましては、特にコロナ禍によってお茶の需要が減っており、かつ、お茶のイベント関係もなくなり、PR活動もなかなかできないということで、鹿児島県のお茶の出荷量が大変落ちていると、また価格も低迷しているということを踏まえまして、お茶農家の一助になればというようなこともあって事業化を考えたところでございます。
各市町村の取組について御質問をいただきました。
開会式・閉会式は県で行いますけれども、各競技会は各市町村のほうでする予定になっております。その際に配布するお弁当にもこのお茶を御利用いただけるという市町村が幾つもございましたので、その市町村の分の需要も含めて、今回大会が開催されなかったことによって需要が失われたということでございます。市町村の使われなかった分も含めて、この事業を展開したいと考えているところでございます。
三年後についての御質問もいただきました。
三年後にまた国体・全国障害者スポーツ大会が開催される予定になっておりますが、その際の開会式・閉会式でまた式典弁当等が配布されることになると思います。その際もお茶をつけるという形になります。先ほど説明しましたように、本県で紙パックのかごしま茶一〇〇%の商品がないものですから、JAさんに再び協力をお願いして、かごしま茶の紙パックについて製造をお願いしたいと現在考えているところでございます。
22 ◯
園田委員 この紙パックのかごしま茶は、市町村の分まで含めてどのくらい作ったんですか。
23
◯井立田施設調整課長 国体・全国障害者スポーツ大会に向けまして、約十二万本を製造することになっておりました。国体・全国障害者スポーツ大会がなくなったことによりまして、市町村の使用するものも含めると、そのうち十万本を超える需要がなくなったと我々のほうでは理解しております。
24 ◯
園田委員 ということは、県内全ての児童生徒の学校給食に提供できるということですね。
25
◯井立田施設調整課長 十二万本ということでございますが、県内の小学校、中学校の児童生徒の数が十四万人ほどでございまして、全ての学校に配布するには本数が足りないということでございます。全ての学校には配れないということを踏まえ、この配布先の選定につきましては、今年の大会に向けて、おもてなし隊とか、のぼりを作っていただいたり、都道府県応援団で参加していただけたり、あとメッセージカードを作っていただいたりと、国体の開催に協力していただいた学校が小学校、中学校、特別支援学校等を含めて百八十四校ございます。御協力いただいたことと、延期に向けた啓発にも引き続き御協力いただきたいということも含めまして、この百八十四校の児童生徒、それから教職員にまずは配布したいと考えております。その数が約四万七千人程度ということでございます。
今回の事業費で配布する本数が全部で六万本を考えているところでございまして、残りの一万二千本程度については、国体についての取組を行ってきた学校等、また今後、国体の関係で、授業等で活用したいというようなところから希望を取りまして、配布したいというふうに考えております。
26 ◯
園田委員 これを見ますと賞味期限が来年の二月四日までですから、早急な対応が必要ですね。私がこれを申し上げましたのも、やはり二〇二三年の開催に御理解をいただいた滋賀県や佐賀県にも、余っているのであれば一箱でも二箱でも送れば感謝の気持ちが伝わるのかなという思いで申し上げました。
本県の児童生徒にまずこのように使ってもらうのが一番ですから、そのあと幾らか残っていたら、滋賀県や佐賀県の体育協会に、ほんの少しですけれども、理解していただいた方々への気持ちということで送ることも、今後検討していただければということを申し上げて、終わります。
27 ◯上山委員 引き続き、国体の関係ですが、
議案等説明書の十五ページに、開催気運継続事業ということで装飾に要する経費が計上されています。この装飾というのは、大会直前ではなくて三年後を見据えた装飾という理解でよろしいんでしょうか。どのように考えていらっしゃるのか、お願いいたします。
28
◯井立田施設調整課長 この事業につきましては、今回、三年後に延期になる予定であるということを踏まえまして、燃ゆる
感動かごしま国体はまだまだ続くということ、それをまた県民に広く知らしめることも含めまして、開・閉会式が開催される
白波スタジアムの正面玄関等にサイン、パネル、看板等を掲出するものでありまして、その掲出に係る費用について補正予算を計上したものでございます。
あわせて、その製作に関わる仮設業者や看板製作会社の受注減に対する対策としても考えているところでございます。
29 ◯上山委員 分かりました。
確かに看板業者を含めて、引き続き協力をしてもらわないといけないということですので、御配慮は今後も続けていってほしいと思います。
次に、八ページの文化施設費の中で、御楼門の建設後の取組に対する支援ということで、協議会の取組への支援が計上されていますが、これは具体的にどのような取組に対しての支援なのか教えてください。
30 ◯寺原楼門等建設推進室長 御承知のとおり、御楼門は本年三月に完成しまして、四月に開門をしたところでございます。完成後も鶴丸城御
楼門建設協議会では、復元工事整備報告書の作成や寄附者記念碑の作成・設置などの必要な事業を行うことになっておりまして、そのような完成後の様々な取組に対する経費を負担金ということで支援するものでございます。
31 ◯上山委員 この取組というのは、この協議会が主体としてされるんでしょうか。県の事業という形ではなくて完全にお任せなんでしょうか。
32 ◯寺原楼門等建設推進室長 楼門建設後の取組も協議会の事業として取り組むこととなっております。
33 ◯上山委員 御楼門建設後の事業については、いろいろと考えていらっしゃるんでしょうけれども、今後、いわゆる観光・PRとの連携なども必要だと思うんです。協議会が単独でするということには限界があるんじゃないかと思うんですが、その辺の協力関係については、どのような取組を行っているんでしょうか。
34
◯柿内文化振興課長 御楼門を活用した観光振興、地域振興についてでございますけれども、今年度は、にぎわい創出事業ということで、多くの方を集客するイベントを当初予算でお認めいただいておりましたが、コロナ禍の状況だということを考慮しまして、十一月に
シンポジウムを開催することとしております。その中で有識者の方々などから御楼門の活用策あるいは歴史的価値というようなものなどを、鶴丸城跡を含めて御意見をいただき、県民の方々にも知っていただく、またそういう材料を私どもとしてもPRをしていくというようなことを考えております。
また、来年度以降もそのようなイベント開催などを検討してまいりまして、観光の部署や周辺の文化ゾーン施設とも連携しながら、御楼門及び鶴丸城跡を活用した観光振興、地域振興を図ってまいりたいと考えております。(「はい、分かりました」という者あり)
35
◯田畑委員長 ほかにありませんか。
[「なし」という者あり]
36
◯田畑委員長 ほかに質疑がありませんので、これで議案についての質疑を終了いたします。
議案第八五号の採決につきましては、男女共同参画局、出納局関係の
歳出予算補正の審査後に行うこととし、採決は一時留保します。
次に、県政一般についてであります。
県政一般に関する質問がありましたらお願いいたします。
37 ◯松里委員 先ほど、迫局長並びに上久保
スポーツ振興課長等から、文化スポーツ振興についての総括説明と議案の説明がございました。
そこで、とっくの昔にこのような質問をしているのは当然じゃないかなと思いながらも、あえて質問をさせていただきます。
文化スポーツ局の特に
スポーツ振興課の業務内容と守備範囲についてですが、県の行政組織上、スポーツの振興という部分は教育委員会の保健体育課が中心となって行います。そして、幼、小、成、壮、老、男女のスポーツに関わる部分を総合的に推進しながら、特に二〇二三年の国体・全国障害者スポーツ大会を成功に導くため、総合力で天皇杯・皇后杯一位を目指すため、特別に期限付で設置された国体・
全国障害者スポーツ大会局もスポーツの振興をされていますね。それで、
文化スポーツ局スポーツ振興課というのは、どのような業務内容でスポーツを振興しようというふうに考えているのか。先ほどの御説明の中でありました
ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅の活用、あるいは鹿児島ユナイテッドFC、
鹿児島レブナイズ等に対する支援などをされていると思うんですが、その辺の業務の内容について簡単に説明してください。
38
◯上久保スポーツ振興課長 まず、
スポーツ振興課の設置に係る考え方につきましてお答えしたいと思います。
スポーツ振興課につきましては、平成三十一年度の組織機構改正に伴いまして、
かごしま国体・
かごしま大会の開催ですとか、
ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅の整備等を契機といたしまして、スポーツの振興をより一層推進するため設置されたものでございます。
文化やスポーツを通じた交流人口の拡大ということで
文化スポーツ局に設置されております。私ども
スポーツ振興課につきましては、スポーツを通じました交流人口の増加と鹿児島の情報発信等も併せ持ちました地域活性化を主たる目的として設置されているものと認識しております。
先ほど委員おっしゃいました、そのほかの保健体育課等との棲み分けでございますが、例えば、生涯にわたってスポーツに親しむための生涯スポーツ、健康の保持増進につきましては保健体育課が引き続き担当しております。あと、障害者のスポーツの推進につきましては障害福祉課が所管しており、競技力の向上につきましては、国体・
全国障害者スポーツ大会局と保健体育課が所管をしております。
スポーツ関係団体、企業によるスポーツ活動の促進、こちらは鹿児島ユナイテッドFC等も絡んできますが、ここは私ども
スポーツ振興課のほうで担当しております。また、体育協会や
スポーツ団体につきましては保健体育課も担当しております。
スポーツ競技における選手の育成につきましては、国体局、保健体育課のほうも若干関係しております。
子供の心身の健全な発達や学校体育につきましては、保健体育課のほうで所管しております。
最後に、スポーツ振興による地域づくりにつきましては、先ほども申しましたように
スポーツ振興課のほうで担当しておりますが、部活動の関係の地域活動の部分等につきましては保健体育課が担当しております。
39
◯田畑委員長 ここで、換気等のため暫時休憩します。
再開は、十一時十分といたします。
午前 十時五十九分休憩
────────────────
午前十一時 十分再開
40
◯田畑委員長 再開いたします。
41 ◯松里委員 上久保
スポーツ振興課長から、
スポーツ振興課の業務等の範囲、目的等について御説明いただきました。私が理解したのは、要するに企業・プロスポーツ等を中心として、スポーツを通して交流人口の増と地域の活性化を所管しているというふうに認識したわけです。当然、
スポーツ振興課は、スポーツの振興を通して地域活性化、交流人口の増、そして経済の浮揚に導いていくということが目的であるわけですから、例えば保健体育課が所管している野球、サッカーなどの県内の状況等も十分理解をしていなければならない、そのような基礎的な知識があって目的が達成されていくわけですから。県教育委員会や国体・
全国障害者スポーツ大会局と連携しながら対応していると思いますが、その辺の状況について教えてください。あわせて、この交流人口の拡大と地域の活性化について、どのような状況になっているのかお示しください。
42
◯上久保スポーツ振興課長 私ども
スポーツ振興課の業務を進めていく上での保健体育課等の他課との連携の状況についての御質問だと思います。
今、委員おっしゃいましたとおり、野球やサッカーなど、そのような業務を進めるに当たりましては、他課と連携を取りながら、例えば表彰制度がございますけれども、知事表彰に値する方はどのような方がいらっしゃるのか、また私ども、オリンピックの聖火リレーのほうも担当しておりますが、オリンピアンになるような方々はどのような方がいらっしゃるのか、そのような部分での連携等をしているところでございます。
私どもの業務としまして、合宿の誘致ですとか、プロスポーツキャンプ、
スポーツイベント大会などの支援、後援等も行っております。このようなものを通じまして、地域の活性化、交流人口の拡大を進めているところでございます。
例えば、
ジャパンアスリートトレーニングセンター大隅につきましては、こちらのほうに合宿に来る陸上競技の方々が大分増えてきておりまして、それにより、地元のホテル業界のほうも宿泊者が増えておりました。ただ、今年につきましてはコロナ禍によりまして合宿の人数が減ってきておりますけれども、このような施設の活用等を通じて、交流人口の拡大、地域活性化を進めていきたいと考えております。
また、昨年になりますけれども、トリニダード・トバゴや南アフリカの選手が鹿児島で合宿を行った際には、地元の市町村とも連携いたしまして、地域の方々との交流を深めてきたところでございます。
43 ◯松里委員 説明のありました九ページの市町村及び関係団体への情報提供につきましては、充実・強化をされていると思いますが、スポーツ関係者に対する国の支援、あるいは
各種スポーツイベントの開催に関する考え方、
新型コロナウイルス感染症の集団感染を防ぐための関係通知等を、スポーツ関係団体や市町村のスポーツ担当課、あるいはスポーツ施設管理者等へ通知をしているということでした。逐一情報提供をし、また市町村、関係団体から情報を吸い上げて業務を進めながら、県内の企業・プロ等のスポーツ振興を通じて地域の活性化を図るように努力されていると思います。私の選挙区の熊毛地域の中種子町は様々な施設が整っておりまして、スポーツの合宿に力を入れておりますが、県内の市町村との連携についても、前向きに努力されていると思いますけれども、その辺の状況を簡単に御説明ください。
44
◯上久保スポーツ振興課長 市町村との連携につきましては、私ども、
スポーツキャンプ対策県連絡会を設置しておりまして、地域振興局・支庁ごとに地域の連絡会もございます。全ての市町村が地域の連絡会を通じまして県の連絡会に加入しておりますので、先ほど委員おっしゃいましたとおり、様々な情報を連絡会を通じまして市町村のほうに連絡をしております。
また、中種子町等は、充実した施設をお持ちでございますが、このような施設につきまして、県のほうでパンフレットを作っておりまして、合宿を行います団体様のほうに御案内しております。このような条件で合宿をしたいという連絡が県のほうに入ってきましたら、それを地域振興局・支庁を通じて市町村のほうに連絡をいたしまして、マッチングを行いまして速やかに合宿が行われるというシステムを作り上げまして進めているところでございます。
45 ◯松里委員 二〇二三年に行われる予定の国体・全国障害者スポーツ大会に向けた気運の醸成については、
スポーツ振興課が中心となって各課と連携していく状況も出てくると考えています。地域の振興にスポーツが果たす役割は年々大きくなってきておりますので、様々な御努力をしながら頑張っていただきたいと思います。
46 ◯
園田委員 本年度開催予定でした国体・全国障害者スポーツ大会のための各市町村の施設の今後の管理運営に関して、既存の施設をそのまま使う競技などもあったと思いますが、国体・全国障害者スポーツ大会のために整備した施設もあったと思うんです。三年後になるわけですけれども、この管理運営の在り方、壊すところもあるだろうし、また三年後に造るものもあるのかもしれません。その辺の状況について教えてください。
47
◯井立田施設調整課長 市町村の施設等の管理運営について御質問をいただきました。
本年度の開催に向けて、各会場となる市町村の施設については、市町村独自で改修をしたり、県の補助金で改修をしたり、または国の交付金を活用したりというような形で、様々な形で各市町村が整備を進めてきたわけでございます。開催に向けた施設の整備についてはほぼ完了していたところでございますが、三年後に向けての管理ということになると、まずはその持ち主である市町村のほうで管理をしていただくということがまず最初になるかと思います。
施設基準というようなものもございますので、三年後に国体を開催する際に、その施設基準に合致しているかどうか確認した上で対応することになるかと考えております。
48 ◯
園田委員 ちなみに、国体・全国障害者スポーツ大会用に一時的に整備を行った施設というのは県内にどれくらいあるものなんですか。
49
◯井立田施設調整課長 国体・全国障害者スポーツ大会に向けて整備をした市町村施設につきまして、私どもで把握しているものにつきましては、十四市一町で三十二施設というふうに把握しているところでございます。
その中で、委員がおっしゃられた国体のためだけの施設整備という形になりますと、基本的には既存施設の改修等でございますので、国体のためだけに新設したものについては特にないかというふうに考えております。
ただ、競技につきましては、県内に既存施設がない場合は、特殊競技といたしまして仮設で整備をすることになっております。その種目が九種目ほどございまして、馬術、スポーツクライミング、弓道、アーチェリー、セーリング、カヌー、ボート、自転車、トライアスロン競技でございますが、これについては仮設で設営することとしておりました。今年度の両大会がなくなったことによりまして、仮設については一時建設を休止しているところでございます。
50 ◯
園田委員 三年後ということで、またその状況に応じてスポーツの在り方、また競技の内容等も変わってくるかもしれませんので、また各市町村とも連携を取っていただきたいと思います。
それと、滋賀県、佐賀県との交流について、現在、コロナ禍の中でなかなか交流していくというのも難しいことではありますけれども、コロナ収束後の考え方、三県のスポーツ交流大会とか、滋賀県、佐賀県の方々がスポーツ観光で鹿児島を訪れる際の対応など、そういうものに対する考え方について、やはり三年後の鹿児島県での開催に大きな道筋をつくっていただいた、この二つの県に対しては、思いというのを鹿児島県民がひとしくみんなで一緒になって、思いを巡らさなければならないと思います。
今後の三県交流に対してのお考えをお願いいたします。
51 ◯川畑総務企画課長 今後の佐賀県、滋賀県との連携についてでございます。
まず、今週末の十月三日に
白波スタジアムで、鹿児島ユナイテッドFCの公式戦に合わせて開催決定イベントを行います。そこにまず佐賀県知事を招待いたしまして、これを交流のまず一弾目と位置づけているところでございます。
佐賀県からも、ぜひ今後、連携してスポーツ大会などを開催したいという声もありますので、
新型コロナウイルス感染症の状況を見ながら、今後どのような交流ができるのか、三県で検討していきたいと考えております。(「はい、分かりました。」という者あり)
52 ◯堀之内委員 まず初めに、
国民体育大会開催決定書が正式に今月八日に
スポーツ庁から交付されますことに、関係者の皆様方、特に国体・
全国障害者スポーツ大会局の皆様方に改めて敬意を表させていただきたいと思っております。皆様の御努力のおかげで今日の運びになったと、そういう認識を持たせていただいております。
そこで、先ほどからいろいろと話が出ておりますが、二〇二三年延期に伴って、まず、局の人員の配置等も変わってくると思っておりますが、その辺はどのような推移になっているのかお尋ねをさせていただきたいと思います。
53 ◯川畑総務企画課長 国体・
全国障害者スポーツ大会局の組織についてでございます。
令和二年四月の組織体制は、局長、競技力向上等総括監、次長及び五課の体制で、四月一日現在の人員は、県職員百十名と実行委員会職員十名の合計百二十名体制となっておりました。これが十月一日現在では、合計九十四名で、うち実行委員会職員九名の体制となっております。来年度以降の体制をどうするかということにつきましては、今後の国体・大会の在り方、業務量を勘案しながら検討してまいりたいと考えております。
54 ◯堀之内委員 一般質問でも本会議の中でも出ておりましたけれども、財政の支援、それから我々も要望活動の中で二〇二三年までの間の国際大会、全国大会に匹敵する大会を本県で開催していただくよう要請をしてきたわけでございます。本会議における、おさだ議員の質問の中でもございましたが、今後、
日本スポーツ協会からの依頼により、本県でそのような大会が開催できれば、それがすなわち経済対策になると思っております。その辺について、一般質問で答弁のあったもの以外にも、何らかの大会につながる部分があるのであれば、報告をお願いしたいと思います。
55 ◯寺前競技力向上対策課長 延期された鹿児島国体までに鹿児島で開催される大会ということで、先日答弁にありました数が現状でございますが、現在、各競技団体へも働きかけておりまして、特に、経済的な面もですけれども、選手のモチベーションの再構築のためにも、大会誘致に向けて積極的に働きかけを行っていきたいと考えております。
また、大会以外にも、
新型コロナウイルス感染症の状況を見ながらではありますが、鹿児島での合宿誘致などができるような状況になればというふうに考えているところでございます。
56 ◯堀之内委員 あらゆる団体への働きかけは大変重要なことであろうと思っておりますので、ぜひ
日本スポーツ協会、そして各種競技団体に、本県での大会開催に向けた誘致活動をぜひこの三年の間にお願いをさせていただきたいと思っております。
それから、施設調整課の関係で、県庁前の看板が気になっています。これも今年の大会の期日が入っておりますけれども、九百七十一万円の開催気運継続事業の中には、看板等のそのような日程の部分の修正もこの予算の中に入っているんでしょうか。
57
◯井立田施設調整課長 この予算の中には、県庁正面玄関等にございます看板の修正費用は含まれておりません。その関係につきましては総務企画課のほうから説明いたします。
58 ◯川畑総務企画課長 県庁前の看板を含め、今後、広報をどのようにしていくかということについては、十月八日に二〇二三年の国体・大会の開催が正式に決定した後、正面の看板をどうするかも含めて、のぼり旗や横断幕など、広報・周知を図っていかないといけないので、方針については検討してまいりたいと考えております。(「分かりました。」という者あり)
59 ◯上山委員 国体の関係で、競技運営に与える影響についてですが、会場というのは既存の施設を使うということですが、もし不具合があった場合の施設改修は基本的には市町村の責任でというのは理解いたしました。もし何かどうしても市町村で金銭的にも厳しいという場合には、国からの補助金・交付金の追加交付というのはあり得るんでしょうか。
60 ◯川畑総務企画課長 三年後の延期に伴う県や市町村の自治体に対する財政支援については、延期に伴う負担を精査した上で、佐賀県や滋賀県とも連携しながら、国に対する財政支援の要望について検討してまいりたいと考えております。
また、延期に伴う市町村の財政負担については、一定の配慮を行う必要があると考えておりますので、国に財政支援を要請する中で検討してまいりたいと考えております。
61 ◯上山委員 はい、分かりました。
確かにですね、今回、国体に向けた社会資本整備総合交付金ということで国から補助金が出ています。三年後に向けて、台風関係等の被害などの可能性はありますので、やはり現状に応じて要望していただければと思ったところでした。
引き続き、国体に向けた競技力向上についてですが、毎年国体は開催されるんですね。他県を視察しますと、国体が終われば県からの支援がなくなり、選手たちが残念がっているという話を聞いているんです。競技力向上について、国体のあるなしにかかわらず、常にスポーツを目指す方々に対しては支援の目を向けてほしいんですが、そういった視点があるのかどうかを含めて、考え方を教えてください。
62 ◯寺前競技力向上対策課長 今、委員が御指摘のとおり、実は今回、
かごしま国体が開催されていれば、今度はその後の競技力向上計画ということで、計画をまさに立てつつあるところでございました。
ただ、三年後の開催という形になりそうですので、まずはそこまでの競技力向上の追加の計画を早急に立てつつ、国体終了後もやはりその火が消えないようにということで計画を立てていくという見込みでいるところでございます。
63 ◯上山委員 来年三重県がありますし、再来年は栃木県もあります。その後に鹿児島ということですので、少しでも選手の方々のやる気が高まるような形での御支援をよろしくお願いしたいと思います。
次に、黎明館の関係で現状を教えてください。
黎明館が美術機能強化ということで名称も変わったんですが、今年度の美術機能強化の考え方について教えてください。
64
◯柿内文化振興課長 黎明館の名称は、委員御指摘のとおり、歴史資料センターから歴史・美術センターと変更をいたしました。もともと美術関係の収蔵品が四千三百点ほどございまして、常時百二十点弱程度のものを展示しているところでございます。
今年度は、三階の展示スペースの余り使われていなかった部分を活用して、美術品の展示点数を増やすなどの対応を取っているところでございます。そのようなことを通じまして、美術機能のPRと、活用を進めてまいりたいと考えております。
65 ◯上山委員 名称が変わっただけでは来館者の方々も、どこにそのようなコーナーがあるか十分認知されていないような気がいたしました。しっかりとそのようなアピールも含めて、展示物の解説についても充実させていただきたいと思っております。
あと、心配をしていますのが、このような収蔵品を収納する場所が本当に十分なのかどうかということを私としては心配しているんですけれども、実際上、黎明館の中だけで収納が可能となっているんでしょうか。
66
◯柿内文化振興課長 現在、収集している資料は、歴史関係のものが多うございますが、十八万点余りございます。委員御指摘のとおり、収集品というのは着実に増えてきておりまして、スペース的には少し余裕がなくなってきている状況ではございますが、足りなくて外に出さないといけないとかいうところまでは至ってはおりませんので、限られたスペースを工夫しながら、収蔵品が傷んだりすることがないように引き続き努めてまいりたいと考えております。(「分かりました。以上です」という者あり)
67 ◯中村(正)委員 国体関係についてですが、二〇二三年にほぼ決定ということで大変喜ばしいことなんですが、水を差すわけではありませんが、今日のこの概要資料の一ページの下の表の中の調整状況ということで(一)のイですね、六月二十二日月曜日、
かごしま国体・大会を二〇二三年に開催する方向で調整を進めていく方針について確認。
二ページの中段よりちょっと下、ウの
県議会スポーツ振興議員連盟の要請等の(ア)、同日ですね、六月二十二日月曜日、
日本スポーツ協会等に、
かごしま国体・大会の早期開催等を要望ということが記載されています。これをどのように理解したらいいのか、説明をお願いしたいんですが。
68 ◯川畑総務企画課長 国体・大会の開催については、六月十九日に、秋には開催せず、引き続き、共催四者で調整・検討するということを対外的にも公表いたしました。その次は、何年後に開催するかということを検討しないといけないわけですけれども、それはあくまでも四者協議の中で検討するということであり、対外的には公にはできなかったわけですが、六月二十二日に、三年後に開催する方向で調整するということを四者で確認したところです。それとは別に、議会のほうでも、同日になりましたけれども、早期の開催について要望いただいたということでございます。
69 ◯中村(正)委員 その要望に私も参加したメンバーなんですが、同日でなければ理解はできるんですが、我々が
スポーツ庁と、
日本スポーツ協会、日本障がい
者スポーツ協会の三か所に要望に行ったときに、そういう話は相手方からも出ませんでした。やはり情報の共有という部分で相手方はどう思われたんだろうかと。今後、コロナ禍の状況でありますから、どのように状況が変化してくるかも分からないので、情報の共有という部分ではしっかりやっていただければと思うんですが。
70 ◯川畑総務企画課長 情報の共有が非常に大事だということは十分認識しております。ただ、何年に開催するということは、鹿児島県が例えば二〇二三年開催となると、その後催県が関わる非常に微妙な問題でして、この件に関しては、
日本スポーツ協会、日本障がい
者スポーツ協会、
スポーツ庁からも、二〇二三年に開催する方向で四者で確認したというのは対外的に出さないでほしいという要望がありました。また、後催県からも、塩田知事就任後、佐賀県、滋賀県を訪問しましたが、それまでは対外的に発言しないようにということがありましたので、情報共有が必要だという認識はありましたけれども、佐賀県を訪問するまでは、三年後の開催を目指しているということは公表を控えていたところでございました。
71 ◯中村(正)委員 大体理解はいたしますが、やはり足並みがそろっていないのかなというふうにも思われることもありますので、ニュアンスだけでも要望に行った人間に情報があれば、もっとプラスの要望になったんじゃないかなと思うんです。要望書もちゃんと提出をいたしましたが、そういった内容は書かれていないわけです。
72 ◯松本国体・
全国障害者スポーツ大会局長 この国体・大会の延期に関する調整についてでございますが、これについては、それぞれの競技団体を統括する
日本スポーツ協会、それから日本障がい
者スポーツ協会、それから監督官庁である
スポーツ庁の指導の下で、我々開催県の意向も踏まえて共催四者間で協議・調整を行う、これが調整のスキームであったということでございます。
この二つの大会の延期については、三重県、栃木県も含めますと、十三の県が後ろにならんでいるという交渉でございまして、大変困難かつデリケートな調整であったわけですけれども、先ほど川畑課長が申し上げましたように、共催四者間で情報管理を厳格にするというふうな申合せの下で協議を進めておったということでございます。
節目節目で調整状況については御説明はしてまいりましたが、完全にフルオープンの形で進めることができなかったということについては、今申し上げたような事情があるということで御理解を賜ればと思います。
それから、今、委員がおっしゃるのは、一ページの六月二十二日の確認の文言と
県議会スポーツ振興議員連盟の要請との整合性についてかと思うんですけれども、この六月二十二日の四者確認が行われた時点では、これはクローズの会議でありまして、今、二〇二三年の動きがオープンになったということで、資料上は確認ということでオープンにさせていただいております。そのような交渉の経過、事情があったということで御理解を賜ればありがたいと思います。
73 ◯中村(正)委員 可能な限り、できる範囲で情報共有ができたらと思いますので、よろしくお願いいたします。
74 ◯永井委員 今、情報の共有というお話がありましたのでお尋ねしたいと思いますが、コロナ禍の中で大変御苦労されながらやられていることは重々承知しています。これは漏れ聞く話でありますが、大会開催そのものを規模縮小ということも何か検討されているという話を聞くんですが、その辺の実情はどうなっておられますか。
75 ◯川畑総務企画課長 現段階で、
かごしま国体・大会で具体的な検討をしているわけではございませんけれども、来年開催予定の
東京オリンピック・パラリンピックの対応状況や、来年度の三重国体、さらに再来年度の栃木国体の開催方針なども踏まえながら、今後、国体・大会がどうあるべきかということについては検討してまいりたいと考えております。
76 ◯永井委員 コロナ禍の中でいろいろな対応というのがあると思いますし、
日本スポーツ協会や
スポーツ庁との協議など、今後の展開の中で検討しながらやられることだと思うんですが、やはり先ほどからずっと話があるように、県議会としても、この大会については本当に大きな関心を持ってみんなで臨んでいる案件でもありますので、展開がある場合はしっかり情報の共有をしながら、いい大会になるように臨んでいってもらいたいと思いますので、そのことは重ねて強く要望しておきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
77 ◯小幡委員 国体延期に向けて、るる説明をいただいたんですが、二〇二三年正式決定が、十月八日に正式発表されるというのを私は知らなかったんです。先ほど情報共有の話もありましたけれども、本当に十月八日に正式発表されて、二〇二三年が決定という保証があるのかどうかお答えいただければと思います。
78 ◯川畑総務企画課長 先ほどから御説明しておりますとおり、
かごしま国体・大会の開催時期については四者間で調整・検討するということになっておりまして、先日、二十五日に四者間で合意をしたということで、事実上決定と我々は認識しております。ただ、
日本スポーツ協会の手続として、理事会で
かごしま国体の開催年を決定し、その後、開催決定の通知書を本県知事に交付するという手続が残っているということでございます。
79 ◯小幡委員 そこら辺は担当委員会のほうにもきちっと教えていただければまだ進みやすいのかなと思いますので、またよろしくお願いします。
それと、
東京オリンピック・パラリンピック等の事前合宿誘致等の事業についてですが、これの今現在の誘致数と、また今後の取組について、コロナ禍の中でなかなか選手も来られない状況だと思うんですけれども、お教えいただければと思います。
80
◯上久保スポーツ振興課長 オリンピック・パラリンピックの事前合宿についての御質問だと思います。
現在、大崎町のほうで、トリニダード・トバゴと台湾の陸上チーム、そして薩摩川内市におきまして、アルゼンチンのバレーボールチームが決まっております。これらにつきましては、コロナ禍の状況ではございますけれども、来年のオリンピックの際も来ていただけるというお話をいただいております。
このほか、マスコミ報道等でありました南アフリカのラグビー、これはオリンピックの場合は七人制になりますが、これにつきましても、今のところ鹿児島市という報道がなされております。
そのほかにも、今現在、複数の市町村におきまして水面下で誘致活動は行っており、相手方の意向もございまして表には出せないんですが、これがもう少し増えるよう、市町村と一緒になりまして進めてまいりたいと考えております。
81 ◯小幡委員 分かりました。
あと、スポーツツーリズム実践事業で、今回初めてグラウンド・ゴルフ大会を県知事杯として実施されると思うんですが、交流人口の拡大と書いてありますが、この百二十八チーム・六百四十人、これは鹿児島県内の選手なのか。また、北薩地域の方たちがメインになっているのか、そこら辺を教えてください。
82
◯上久保スポーツ振興課長 県知事杯のグラウンド・ゴルフ大会でございます。
大会の開催を通じまして、幅広い年齢層におけるスポーツの振興ですとか、高齢者の健康増進、交流人口の拡大、地域活性化を図ろうという目的でございます。
今回は県知事杯ということで、全て県内のチームになっております。百二十八チームについては、全てグラウンドゴルフ協会のほうからお声がけをいただきまして、北薩地域については出水地域から十四チーム、伊佐地域から四チーム、合わせて十八チームが参加することとなっております。(「分かりました」という者あり)
83 ◯鶴丸委員 後の青少年男女共同参画課との関連も出てくると思いますので、確認だけさせてください。
御楼門の関係、大変御苦労さまでございました。すばらしい形ででき上がり、これからの文化振興に非常につながると思っております。
その中で、岐阜県との姉妹盟約が来年五十周年を迎える関連で、岐阜県の千本松原を愛する会から御楼門の整備と合わせまして、あの背後地に記念植樹の申し出がされていますが、その状況を教えてください。
84 ◯寺原楼門等建設推進室長 千本松原を愛する会の方々からの御楼門整備記念松の植樹の申出についてでございます。
以前、一般質問のほうでも御質問いただいたところでございます。
一般に、県立施設等の敷地に植樹をする場合、今の植樹の状況とか樹種のバランス、その植樹する木がどのような大きさになるかなども踏まえ、管理の方法なども考慮する必要がございます。
また、黎明館敷地は、御承知のとおり、県の指定史跡になっておりまして、御楼門、石垣、お堀及びその背後につきましては、地下の遺構や文化財への影響など、植樹した際の影響等も考慮して規制がされているところであり、基本的には植樹が非常に難しい状況でございます。
したがいまして、黎明館敷地での植樹につきましては、文化財保護の関係、鶴丸城跡の活用の在り方も踏まえまして、現在、黎明館敷地以外も含めまして、できる限り千本松原を愛する会の方々の御希望も踏まえながら、適地を検討しているところでございます。
このような状況につきましては、千本松原を愛する会の代表の方にも御連絡を差し上げて、いろいろ状況を説明して御理解をいただいているところでございます。
85 ◯鶴丸委員 ありがとうございました。また昼からの他局の部分と連動する話ですので、それだけ確認させていただければそれで結構だと思います。
86 ◯東 委員 一点だけ、
鹿児島レブナイズと鹿児島ユナイテッドFCに支援をされているようですけど、野球チームの鹿児島ドリームウェーブへの支援は県としてはしていないんですか。
87
◯上久保スポーツ振興課長 今現在、
スポーツ団体につきましては、プロチームに対して支援をすることとしておりまして、それで鹿児島ユナイテッドFCと
鹿児島レブナイズに対する支援を行っております。(「はい、分かりました」という者あり)
88
◯田畑委員長 ほかにないですか。
[「なし」という者あり]
89
◯田畑委員長 ほかにないようですので、県政一般に関する調査を終了いたします。
以上で、
文化スポーツ局、国体・
全国障害者スポーツ大会局関係の審査を終了いたします。
ここで、昼食等のため暫時休憩いたします。
再開は、おおむね午後一時十五分といたします。
午前十一時五十八分休憩
────────────────
午後 一時 十五分再開
90
◯田畑委員長 再開いたします。
それでは、ただいまから男女共同参画局、出納局、各種委員会関係の審査を行います。
まず、議案第八五号令和二年度鹿児島県
一般会計補正予算(第九号)のうち、
歳出予算補正を議題といたします。
初めに、男女共同参画局長の総括説明を求めます。
91 ◯印南男女共同参画局長 それでは、男女共同参画局関係につきまして、表紙の議案等の概要の下に男女共同参画局と記載してある資料で御説明いたします。
なお、説明に入ります前に、誠に恐れ入りますが、資料の訂正をお願いいたします。
表紙及び一ページ一行目に、令和二年第三回県議会定例会提出予定議案等の概要とありますのは、令和二年第三回
県議会定例会提出議案等の概要が正しい記載でございます。誠に申し訳ございません。「予定」について削除をお願いいたします。
それでは、説明に入らせていただきます。
一ページを御覧ください。
一、令和二年度九月補正予算案でございます。
一般会計において、二千九十万一千円の増額補正をお願いしております。
予算議案の事業は、全て
新型コロナウイルス感染症対策でございます。
1)
かごしま県民交流センター管理運営事業は、感染拡大の防止を図るため、消毒液等の衛生用品やパーティションを整備するものでございます。
2)ウィズコロナ地域活動サポート事業は、感染拡大に伴い発生した、または深刻化している地域課題の解決に向けて、NPO法人等が取り組む「新しい生活様式」も取り入れた地域貢献活動を支援するものでございます。
3)NPO法人緊急実態調査事業は、感染拡大の影響を受けているNPO法人の現状や課題を適切に把握するため、NPO法人の経営や活動等に係る実態を調査するものでございます。
4)消費者行政活性化事業は、感染拡大に起因する食品ロスの活用等を図るため、県民及び事業者に対して、フードバンク活動の周知・広報等を行うものでございます。
5)消費生活センター
新型コロナウイルス感染防止対策事業は、感染拡大の防止を図るため、消毒液等を設置するものでございます。
続きまして、主要施策、最近の主な県政の展開等について御説明いたします。
二ページをお開きください。
項目一、誰もが個性と能力を発揮し活躍できる社会の実現についてでございます。
(一)女性がいきいきと活躍できる社会の形成の1)男女共同参画の理解促進については、七月二十五日から三十一日までの男女共同参画週間にちなみ、県において制作したドキュメンタリー映画をオンラインで上映したほか、パネル展を実施し、広報・啓発を行ったところでございます。
三ページを御覧ください。
3)配偶者等からの暴力対策の推進については、
新型コロナウイルス感染症の拡大により、DVの増加・深刻化が懸念されたことから、既存の相談機関が相談を受けていない時間を中心に、緊急的に相談窓口を設置いたしました。
(二)誰もが役割を持ち、支え合い、尊重される社会の形成の1)人権同和問題啓発強調月間の取組については、同月間である八月に、テレビやラジオ、インターネット等を活用して、人権に関する広報・啓発を行ったところでございます。
四ページをお開きください。
2)
新型コロナウイルス感染症緊急人権相談対応事業の実施については、
新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い生じている人権侵害事案等に対応するため、先ほど説明いたしましたDVと併せ、DV・人権相談窓口「With You」を設置したほか、インターネットモニタリングを実施いたしました。
項目二、地域を愛し世界に通用する人材の育成と文化・スポーツの振興についてでございます。
(一)鹿児島の発展を牽引する人材の育成の1)「少年の主張」鹿児島県大会の開催については、中学生から自分の考えや生き方・将来の夢等に関する作文を募集し、応募者の中から選ばれた十名が発表する大会を八月二日に開催いたしました。
項目三、結婚、妊娠・出産、子育ての希望がかなう社会の実現についてでございます。
(一)子どもたちが未来に希望を持てる社会づくりの2)青少年環境づくりの推進については、七月から八月にかけて、各地域振興局・支庁等において、コンビニエンスストアや携帯電話事業者等に対する、有害図書やフィルタリングサービスに関する立入調査を実施いたしました。
3)県青少年保護育成審議会については、八月十九日に開催し、有害図書及び有害玩具の指定について御審議いただいたところでございます。
五ページを御覧ください。
4)県青少年問題協議会については、九月一日に開催し、郷土に学び・育む青少年運動の推進状況等を報告するとともに、これからの青少年育成の方向性について、委員から御意見をいただきました。
項目四、安心・安全な県民生活の実現についてでございます。
(一)どこよりも安全で安心して暮らせる地域社会づくりの1)県再犯防止推進会議については、八月十一日に開催し、本県における再犯の防止等に関する施策について、関係機関等と意見や情報の交換を行ったところでございます。
2)交通事故防止運動等の実施については、県民の交通安全意識を高め、交通事故を防止するため、関係機関・団体と連携して、広報啓発活動に取り組んだところでございます。
六ページをお開きください。
3)県生活安定審議会については、八月五日に開催し、今年度策定する、令和三年度からの五年間を計画期間とする次期県消費者基本計画の骨子について御審議いただきました。
七ページを御覧ください。
項目五、個性を生かした地域づくりと奄美・離島の魅力の発揮・振興についてでございます。
(一)つながる地域の力「共生・協働かごしま」の実現の2)共生・協働推進かごしま自治体ネットワーク会議については、市町村と連携して共生・協働による地域社会づくりを推進するため、講演や事例発表を八月二十五日及び九月三日に実施いたしました。
3)地域貢献活動サポート事業地域貢献活動応援プロジェクトの実施については、地域コミュニティ組織やNPO法人等の行う地域課題解決に向けた二十三事業を選定し、八月から、ふるさと納税制度を活用した寄附の募集を開始いたしました。
八ページをお開きください。
5)NPO共生・協働・かごしま推進事業の実施については、県とNPO等が地域課題解決のために協働して実施する事業として、採択した三事業について現在取り組んでいるところでございます。
以上で、男女共同参画局関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
92
◯田畑委員長 以上で総括説明が終わりました。
総括説明に対する質疑につきましては、県政一般の一般調査でお願いいたします。
次に、議案第八五号について、関係課長の説明を求めます。
まず、青少年男女共同参画課長の説明を求めます。
93 ◯南 青少年男女共同参画課長 お手元に配付してあります白色の表紙の
議案等説明書の資料で御説明申し上げます。
十一ページをお開きください。
第八目県民交流センター費の
かごしま県民交流センター管理運営事業につきましては、
かごしま県民交流センターにおいて、
新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図るため、消毒液等の衛生用品やパーティションを整備するために要する経費の補正でございます。
以上で、青少年男女共同参画課関係の説明を終わります。よろしくお願いします。
94
◯田畑委員長 次に、くらし共生協働課長の説明を求めます。
95 ◯上原くらし共生協働課長 くらし共生協働課関係の補正予算につきまして御説明いたします。
資料の十二ページを御覧ください。
第三目共生協働推進費のウィズコロナ地域活動サポート事業につきましては、
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い発生または深刻化している地域課題の解決に向けて、NPO法人等が取り組む地域貢献活動の支援に要する経費の補正でございます。
NPO法人緊急実態調査事業につきましては、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けておりますNPO法人の現状や課題を適切に把握するための実態調査に要する経費の補正でございます。
資料の十三ページを御覧ください。
第二目消費生活費の消費者行政活性化事業につきましては、
新型コロナウイルス感染症拡大に起因する食品ロス活用等のため、フードバンク活動の周知・広報等に要する経費の補正でございます。
消費生活センター
新型コロナウイルス感染防止対策事業につきましては、消費生活センターにおける
新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に要する経費の補正でございます。
以上で、くらし共生協働課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
96
◯田畑委員長 次に、管財課長の説明を求めます。
97 ◯新門管財課長 管財課関係の補正予算について御説明申し上げます。
十六ページをお開きください。
第八目財産管理費の財産維持管理事業につきましては、行政庁舎及び地域振興局・支庁舎における
新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策に要する経費の補正でございます。
以上で、管財課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
98
◯田畑委員長 以上で説明が終わりましたので、説明のありました議案についての質疑をお願いいたします。
なお、質疑の際は、関係調書のページも併せてお知らせください。
99 ◯
園田委員 議案等の概要の一ページ目のNPO法人の緊急実態調査事業についてですが、これは緊急という言葉がついておりますけれども、緊急に行わなければならないような事案というものがあったんでしょうか。また、これまではどのような実態調査が行われていたんでしょうか。
100 ◯上原くらし共生協働課長 NPO法人の
新型コロナウイルス感染症の影響につきましては、個別に聞き取りをしましたり、あるいは市町村を通じて聞き取りをしていたところですが、四月から五月は自粛をしておりましたが、六月から徐々に活動を再開しようとしていたところ、七月のクラスターの発生に伴いまして、NPOの活動自体もなかなか進んでいないという状況も聞いております。そのような状況も踏まえ、NPOが現在困っているような課題ですとか、あるいは
新型コロナウイルス感染症によって受けた影響等について、今回、補正予算を計上しまして、今後の施策に反映していきたいというものでございます。
101 ◯
園田委員 ちなみに、本県のNPO法人の登録団体数というのはどれぐらいあり、その中で、実際に活動が行われていないNPO法人の数というのがもしお分かりでしたら教えてください。
102 ◯上原くらし共生協働課長 NPO法人につきましては毎月統計を取っておりますけれども、解散、認証それぞれ動きがございます。直近で把握している数字でございますと、七月末時点で八百七十七法人がございます。そのうち、どれだけ活動をしているかという把握は、なかなか難しいところがございまして、数字としては把握はしておりません。
ただし、NPO法上、毎年事業報告を提出することになっておりますので、提出がない法人については活動が休止している可能性があると考えています。(「はい、了解しました。」という者あり)
103 ◯上山委員 十一ページの県民交流センターの
新型コロナウイルス感染症対策についてですが、これは県民交流センターでは対策がされていなかったということですか。前回は文化施設ということで県文化センターや黎明館などが出されていましたが、県民交流センターではこれが初めての対策なんでしょうか、これまで対策はしていなかったんですか。
104 ◯南 青少年男女共同参画課長 これまでの予算要求の流れについて申し上げたいと思います。
まず、
かごしま県民交流センターにおける
新型コロナウイルス感染症拡大防止対策につきましては、まず、六月補正で手指消毒用の消毒液三月分の購入費用六十万九千円を計上させていただいておりまして、また、六月追加補正で赤外線カメラ二台、非接触型体温計の購入費用二百二十万円程度を予算計上しております。
今回計上している衛生用品等につきましては、今後、
かごしま県民交流センターで来年三月までに必要となるものについて予算要求をさせていただいているところでございます。
105 ◯上山委員 それでは、これまでの対策で三月分までは用品が不足するという見通しがあったということですか。
106 ◯南 青少年男女共同参画課長 委員のおっしゃるとおりでございます。
107 ◯上山委員 はい、分かりました。
議案等説明書の十六ページに、管財課のほうで行政庁舎及び地域振興局・支庁の
新型コロナウイルス感染症対策ということで六百万円を計上されていますが、全ての地域振興局・支庁に対しての予算措置と考えてよろしいんでしょうか。特に地域的なものがあるのかどうか教えてください。
108 ◯新門管財課長 委員おっしゃるとおり、全ての地域振興局・支庁ということになります。
109 ◯上山委員 これはこれまで対策はしていなかったんですかね。
110 ◯新門管財課長 これまでは既定予算の中で消毒液などを購入しておりましたが、
新型コロナウイルス感染症の拡大が長引いているということから、予算上も非常に厳しくなってきているという状況で、今回、補正予算として計上させていただいたところでございます。
111 ◯上山委員 はい、分かりました。予算の範囲内でできるだけのことをされるということで理解しましたが、
新型コロナウイルス感染症が発生した地域、クラスターが発生した地域には、特に重点的にという配慮も必要なのかなと思ったところでした。
特に、志布志や指宿で感染症が発生しまして、その地域の庁舎が非常に難儀したという話を聞いていますので、一律の配分なんでしょうけれども、そのような状況に応じた形での対応もしていただければと思いますが、そのような観点はないんでしょうか。
112 ◯新門管財課長 重点的な配分ということでございますが、現在考えておりますのは、三月までの必要量を計算いたしまして、各地域振興局・支庁に配分するというふうに考えております。
113
◯田畑委員長 ほかにありませんか。
[「なし」という者あり]
114
◯田畑委員長 ほかに質疑がありませんので、これで議案についての質疑を終了いたします。
これより、採決に入りますが、議案第八五号につきましては、採決を留保した総務部、危機管理防災局、
文化スポーツ局、国体・
全国障害者スポーツ大会局の分も併せた取扱意見としていただくようお願いします。
それでは、議案第八五号について、取扱い意見をお願いします。
115 ◯松里委員 議案第八五号につきましては、適当であると認められますので、原案のとおり可決でお願いいたします。
116
◯田畑委員長 ほかにありませんか。
[「なし」という者あり]
117
◯田畑委員長 それでは、議案第八五号を採決いたします。
ただいま、議案第八五号につきましては、可決との御意見がありましたが、原案のとおり可決すべきものとすることに御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
118
◯田畑委員長 御異議なしと認めます。
よって、議案第八五号につきましては、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。
以上で、議案第八五号の審査を終了いたします。
次は、県政一般についてであります。
県政一般に関する質問がありましたらお願いします。
119 ◯上山委員 二ページの主要施策の中で、男女共同参画の理解促進としてこれまでの取組が幾つか出されています。やはりこのような男女共同参画というのは、しっかりと意義を学び理解をするということが大事だと思います。今議会でも女性の登用や女性が働きやすい環境づくりが大事だという質問も出されたところでした。
本質的には、男女が共に働ける環境づくり、男女共同参画の理解がどれだけ進むかというところが大事です。二ページに、学校への講師派遣ということで重点的に事業をされているのかなと思っていますけれども、やはり女性が働きやすいとなりますと、企業に対する働き方の改革というところも大事だと思っています。今回、この二ページ、三ページを見ますと、企業に対する取組としては、表彰や女性活躍推進宣言企業登録という取組しかないような気がいたします。企業に対するアプローチや、講師を派遣して学習の場を設けるという、男女共同参画の意義をもっと広める広報活動というのはどのようにされているんでしょうか。
120 ◯竹田男女共同参画室長 企業に対しての施策というところで御質問をいただきました。
今回は、今現在行っている部分を記載しておりますが、企業に対しましては、今年度、専門家の派遣でありましたり、アドバイザーの派遣事業を委託により実施する予定としておりまして、これから募集して実施していくところでございます。
121 ◯上山委員 県においても、女性の登用で一五%という数値目標を出されているんですが、やはり育休が取得しやすい、あるいは取得をしても働きやすい職場環境というのが求められています。そうしないとなかなか難しいのかなと思っております。自治体もそうですが、やはり企業に対してもしっかりとアプローチをしていただきたいと思っております。
それと、四ページのほうに、青少年の環境づくりということで、コンビニエンスストアや携帯電話事業者等に対する立入調査を行っていると書かれておりますが、これにより具体的にどのような成果があったのか、教えてくださいませんか。
122 ◯南 青少年男女共同参画課長 青少年環境づくりの推進の取組の成果についてのお尋ねでございます。
七月から八月までの夏休みの期間は子供たちの気持ちが緩む時期でございまして、そのときにこのような立入調査を行うことについて、まず、関係機関と見回りをすることで、教育のさらなる徹底、例えばコンビニエンスストアで少年たちが集まっているときの指導、コンビニエンスストアなどにおいて有害図書が条例等に基づききちんと陳列されているかなどの確認をしておりまして、その都度、指導ができるため、このような活動を行っているところでございます。
123 ◯上山委員 私どもの町内会でも、子供の育成に対しての取組として講習会等もしておりますが、そこで出る課題として、やはり今、スマホに対する取扱いについて、ゲーム依存やフィルタリングのかけ方など、どちらかというと子供に対する指導よりも、親御さんに対する理解というところを講師としては強くおっしゃっていました。持たせた場合にどのようにルールをつくるかという講習会でした。五ページの一番上に青少年問題協議会とございますが、やはりこのような学校関係者や親に対する子供へのルールづくりなどの指導のほうが効果があるのかなと講習会を受けて感じました。当然、販売するほうの指導も大事なんですが、指導を受けるほうに対する意識啓発というのも大事かと思います。そのような取組というのは男女共同参画課のほうではされているんでしょうか。
124 ◯南 青少年男女共同参画課長 売る側という事業者に対する指導等ではなく、家庭や子供たちに対してどうあるべきかという普及啓発をどのようにしていくかということだと思いますが、まず、資料の四ページの三番目(一)の1)夏の「郷土に学び・育む青少年運動」の推進の中で、この夏休みの時期に、子供たちを育成する環境は家庭にあるというところに基づき、家庭、学校、職場、地域、関係機関・団体等が一体となってこの運動に取り組んでいく。基本的な生活習慣の定着や非行などについて、重点的に各関係機関で取り組むこととしてございます。
ですから、県だけで取り組むということではなく、県民一体となってこのような運動を進めていき、そして子供たちの成長する、育成する環境を整えていこうとしているものでございます。
125 ◯上山委員 分かりました。確かに、社会の情勢の変化に対してアプローチはどんどん変わっていくでしょうから、しっかりとそういった流されない青少年の育成というのが大事だと思いますので、ぜひしっかりと取り組んでいただきたいと思います。
最後に、管財課のほうにお尋ねしたいと思いますが、各地域振興局の耐震化の状態が今どうなっているのか。曽於庁舎が耐震化がなかなかされない、会議室も敷地内にないということで苦労しているという話も聞きます。総務のほうも別な国の庁舎に間借りをして業務もこなしているという実態を聞きました。曽於庁舎の取扱いについて、今どうなっているのか、教えてくださいませんか。
126 ◯新門管財課長 二つ御質問をいただきました。
まず、一つ目の地域振興局の耐震化の状況でございますけれども、それぞれ地域振興局の本庁舎と呼ばれる中心になる庁舎につきましては、支庁も含めて全て耐震化されております。
あと、曽於庁舎の会議室の問題でございますけれども、経緯を申しますと、もともと会議室のあった本庁舎、西別館というのは、今、委員おっしゃったとおり、耐震性能に課題があったことから使用を禁止しております。その代わりに東別館と国の合庁のほうへ機能を移転したということでございます。
そのときに、会議室がないということで、国の合庁内の会議室や近隣の会議室等を使用する方向で準備をし、そのための会議室の使用料を予算措置するなどの対応をしたところでございます。
ただ、
新型コロナウイルスの感染拡大という事態に陥りまして、近隣の会議室が自由に使えなくなったという課題が最近出てきました。これにつきましては、今、曽於支所から大隅地域振興局を通じてこちらにも相談が来ておりますので、大隅地域振興局と協議をしながら、曽於支所周辺に新たな会議室が確保できないか、また、庁舎内に会議室が確保できないか、様々な検討をしている段階でございます。
曽於本庁舎の耐震化の問題ですが、本館は古い建物であり、耐震工事に多額の金額が必要となります。多額の金額をかけて耐震をした場合、その後どれぐらい使えるかということを考えたときに、やはり耐震補強工事を行うよりは機能分散を行ったほうが良いという結論に達しまして、昨年の十一月に機能を移転したという状況でございます。
127 ◯上山委員 道路整備の車が止まっている庁舎にも会議室がありますが、そこの耐震工事もやはり相当の金額がかかるんですか。
128 ◯新門管財課長 耐震工事をする場合には、耐震のための設計が必要となりますが、まだそこをやっておりませんが、概算では数百万円単位でかかると聞いております。
129 ◯上山委員 支所であっても、しっかりとした対策が取れるようにぜひとも御検討ください。
130 ◯鶴丸委員 簡単に御要望だけを申し上げておきたいと思います。
先ほどもお話をさせていただいたんですが、来年は岐阜県との交流事業が五十年ということで、窓口は広報課だと聞きましたので、直接的ではないかもしれませんが、青少年交流事業が関連すると思います。その中で、千本松原を愛する会の方々がお話になっておられました植樹について、十分に連携を取りながら、ふさわしい内容をぜひ来年度の予算の中で検討しておいていただきたいと思います。
それから、私、この総務委員会を通じて感じたことで、
文化スポーツ局と男女共同参画局、それぞれ事業の推進については多大な御尽力をいただいているということは重々承知をいたしております。
ただ、組織論として、昨年も議会の中で申し上げましたが、行財政改革という中で組織を考えたときにどうだろうかと思っています。総務部のテーマになると思いますので、答えは要りません。男女共同参画局は三課二室。それから
文化スポーツ局は三課一室。特に
文化スポーツ局については楼門等建設推進室の機能が終わっていきます。
スポーツ振興課の役割も、国体を含めての議論がされての設置でございましたので、こういうことも今回、全体の行政組織の検討の中で、そういう問題意識をこの全体を通じて感じましたので、行財政改革にぜひ取り組んでいただきたいと思います。
131 ◯永井委員 一点お伺いをさせてください。
主要施策の五ページ、再犯防止推進会議の開催について、先ほど御説明がありました。犯罪の少ない地域社会をつくることは一つの命題であって、現状として犯罪の約半分以上が再犯という現実の中で、国として再犯防止等の推進のための法律が制定され、それを受けて県としても昨年、推進計画を立てて取り組んでいくということでした。その中でこの会議を開催して、連携のために協議をしたり、取組の確認をしたりということだと思いますが、この会議について、内容を聞かせてもらいたいと思いますが、その前に、現状として本県の再犯の現状と推移について聞かせてもらえませんか。
132 ◯南 青少年男女共同参画課長 本県の再犯防止に係る現状についての御質問でございます。
まず、再犯者率の推移について申し上げますと、直近三か年で、平成二十九年が四八・九%、平成三十年が五一・二%で、令和元年が四九・四%となっておりまして、ほぼ五〇%前後で横ばいの状況となっております。また、全国では、平成二十九年が四八・七%で、平成三十年が四八・八%となっておりまして、令和元年度はまだ公表されていないところでございます。
先ほど委員がおっしゃいましたように、八月十一日に開催いたしました推進会議の中で、再犯防止に係るデータごとの状況と課題について説明しておりますので、それについてまず触れさせていただきます。
まず第一点目、無職者の再犯が多いことというのと、帰住先として鹿児島県を希望する方のうちの八割以上の方が、就業先を確保できていないということが分かっておりますので、課題としては、就労支援として雇用促進のためのさらなる取組が必要であると考えております。
第二点目、就労支援という意味で、協力雇用主の数は増加していますが、実際に雇用した雇用主数が少ないこと、また、協力雇用主の業種の七割以上が建設業であり、実際に雇用した雇用主二十一社中十六社は建設業であるということが分かっております。これから導き出される課題としては、出所者が自らの特性を生かして就職できるよう、協力雇用主の業種の裾野を広げる必要があるということ、また、協力雇用主による雇用の促進が必要であるということが課題として挙げられます。
次に、三点目でございます。出所後の帰住先として鹿児島県を希望する方が七十一名いらっしゃいましたが、そのうち十一人が帰住先が確保されていないことが分かっております。一時的に更生保護施設や自立準備ホームに入所された方は三十二名いらっしゃいました。課題としては、住居確保のためのさらなる取組が必要であるというふうに考えているところです。
四点目でございます。受刑者のうち薬物事犯者の割合は四割弱となっております。また、覚醒剤取締法違反検挙者のうち再犯者の割合は五割となっております。課題としては、薬物等依存による再犯が多いということが分かっておりまして、治療支援の必要性があるというところでございます。
最後、五点目でございます。入所受刑者のうち、高校を卒業していない方の割合が七割以上となっております。また、矯正施設における高等学校卒業程度認定試験がございますが、その受験者が少ないということも分かっております。犯罪防止のための就学支援の推進が必要ということが課題となっております。
以上、状況について御説明申し上げました。
133 ◯永井委員 再犯を防止していく中での課題と取組等を御説明いただきましたけれども、就労の確保、住居の確保、また医療・福祉サービスの利用の促進などいろいろな課題があると思うんですが、やはり現実的には仕事、就労の機会、今御説明がありましたが、建設業も含めて県として取組をされていると思うんですが、その辺の状況を聞かせてもらえませんか。
134 ◯南 青少年男女共同参画課長 ただいま推進会議について説明をさせていただいたところですが、その中で、協力雇用主の数も徐々に増えてきており、そのうち、建設業が多いところではありますが、介護やほかの業種も各関係機関の取組によって、少しずつ広がってきているような状況も出てきているところでございます。
135 ◯永井委員 分かりました。
ただ、コロナ禍で、社会情勢も大きく変化している中、いろいろな対応というのが厳しくなっている部分もあるんではないかと思うんです。このことはやはり必要なことでもあるので、粘り強くやっていただくことと、それと併せて社会全体の理解がなければ、このことはやはり変わっていかないと思います。その辺の今後の取組に対しての課長の思いを聞かせてもらえませんか。
136 ◯南 青少年男女共同参画課長 昨年、計画を策定いたしまして、推進会議も今年で二回目となりました。その中で、関係機関・団体と情報共有をいたしまして、徐々にさらなる課題が見えてきたところでございます。
県といたしましては、この関係機関をどのようにつないでいくか、各関係機関がそれぞれ個別のケースについて支援をしていくわけですが、切れ目のない支援をしていくためにはどのようにしていけばいいかということについて、関係機関・団体との連携をさらに密にしまして、例えば勉強会などを行いながら、切れ目のない支援につなげていくためのさらなる連携について検討・研究してまいりたいというふうに考えているところです。
委員おっしゃるとおり、住居の確保、そして就労の確保、そして保健・医療サービスにつなげるための支援というのが非常に大事になっておりますので、それについて切れ目のない支援をするための方策を検討してまいりたいと考えております。
137 ◯永井委員 参考までにお伺いしますが、推進計画の中では、再犯件数の数値目標を設定していると思いますが、それを教えてもらえますか。
138 ◯南 青少年男女共同参画課長 委員おっしゃいますとおり、計画では数値目標を設定してございまして、当計画では、再犯防止等に関する施策を進める上で、再犯者数の二〇%の減少を数値目標として掲げてございます。具体的には、二〇一七年、平成二十九年に九百四十七人でありました再犯者数を、計画期間が満了する二〇二三年、令和五年までに七百五十七人、百九十人減少させることを目標として設定しております。
現状といたしましては、平成三十一年の再犯者数が八百四十五人となっておりまして、二年間で約百人減少しており、現在、達成率は約五四%となっているところでございます。
139 ◯永井委員 いろいろな御苦労もおありだと思いますが、やはり目標を目指して、しっかり連携を取りながら推進されることを要望して、終わりたいと思います。
140
◯田畑委員長 ほかにありませんか。
[「なし」という者あり]
141
◯田畑委員長 ほかにないようですので、県政一般に関する調査を終了いたします。
以上で、男女共同参画局、出納局、各種委員会関係の審査を終了します。
続きまして、議会事務局関係の審査を行いますが、執行部入替えのため暫時休憩いたします。
午後二時一分休憩
────────────────
午後二時三分再開
142
◯田畑委員長 再開いたします。
次に、委員会付託日から一年を経過した陳情の審査をお手元の請願・陳情文書表により行います。
委員会への付託日から一年を経過した陳情につきましては、請願・陳情処理要領第八条の規定により、採択もしくは不採択の結論を出すように努め、結論を得られない場合は、審議未了の扱いとすることができるとなっております。
審議未了の扱いを求める場合は、取扱い意見で審議未了の取扱いとしたい旨を申し述べていただき、その可否について採決を行います。
それでは、継続審査分の陳情第一〇〇三号のその後の情勢の変化などについて、次長兼総務課長の説明を求めます。
143 ◯梶尾議会事務局次長兼総務課長 陳情第一〇〇三号鹿児島県議会議員の政務活動費の領収書等の議会ホームページでの公開等を求める陳情につきまして御説明申し上げます。
請願・陳情文書表、継続審査事件の一ページをお開きください。
提出者は、鹿児島市の内田伸子さんです。
陳情の趣旨は、政務活動費の使途の透明化を図るために、収支報告書とこれに添付して提出される領収書等を、議会のホームページで公開することを要望するものでございます。
四ページをお開きください。
前回定例会以降の情勢の変化についてでございますが、新たに、秋田県、新潟県、福井県が公開を開始し、令和二年八月現在、二十一都府県となったところでございます。
なお、埼玉県は、現在は収支報告書等も含め公開していませんが、今後、収支報告書及び領収書を公開することを決定しております。
以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。
144
◯田畑委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。
[「なし」という者あり]
145
◯田畑委員長 質疑がないようですので、質疑を終了いたします。
それでは、採決に入ります。
まず、取扱い意見をお願いします。
146 ◯松里委員 陳情第一〇〇三号につきまして、政務活動費の領収書をホームページで公開している都道府県は二十一の都府県ということであり、全体の五割弱という状況でございますが、県民の関心の高まりなども勘案し、引き続き、他都道府県の動きを注視しながら、総合的に判断する必要があると考えます。
つきましては、委員会付託日から一年を経過しておりますが、継続審査の取扱いでお願いします。
147 ◯上山委員 やはり県民の関心も高いということで、政務活動費の透明性という提出者の意見だと思います。しっかりとそれに応えるべきだと私どもも思っておりまして、ホームページ上での公開に踏み切る時期に来ているという認識を持っていますので、採択でお願いしたいと思います。
148 ◯東 委員 私も、早くホームページでの公開をしていかなければならないと思いますので、採択でお願いします。
149
◯田畑委員長 それでは陳情第一〇〇三号を採決いたします。
陳情第一〇〇三号につきましては、継続審査の意見と採択を求める意見がありますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。
陳情第一〇〇三号を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。
[賛成者挙手]
150
◯田畑委員長 挙手多数であります。
よって、陳情第一〇〇三号は継続審査すべきものと決定いたしました。
以上で、陳情の審査を終了いたします。
これで、当委員会に付託されました議案等の審査は終了いたしました。
ここで、お諮りいたします。
委員長報告につきましては、文案は当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
151
◯田畑委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。
次に、鹿児島県議会会議規則第七十五条の規定に基づく閉会中の委員会活動についてお諮りいたします。
請願・陳情以外の案件に係る閉会中の継続審査事件については、行財政・文化スポーツ振興・男女共同参画推進対策について、危機管理及び防災対策について、国体・全国障害者スポーツ大会の開催についての三項目としたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」という者あり]
152
◯田畑委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。
これで、総務委員会の日程は全て終了いたしました。
以上をもちまして、総務委員会を閉会いたします。
お疲れさまでした。
午後二時八分閉会
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