鹿児島県議会 2019-09-10
2019-09-10 令和元年第3回定例会(第1日目) 本文
━━━━━━━━━━━━━
3 △
会議録署名議員の指名
◯議長(
外薗勝蔵君)まず、
会議録署名議員を指名いたします。
米丸まき子君とふくし
山ノブスケ君を指名いたします。
─────────────
4 △ 会期の決定
◯議長(
外薗勝蔵君)次に、会期の決定であります。
今期定例会の会期は、本日から十月三日までの二十四日間といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
5 ◯議長(
外薗勝蔵君)御異議なしと認めます。
よって、会期は二十四日間と決定いたしました。
─────────────
6 △
会期日程の決定
◯議長(
外薗勝蔵君)次に、
会期日程につきましては、配付いたしております日程表のとおりといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
[「異議なし」と呼ぶ者あり]
7 ◯議長(
外薗勝蔵君)御異議なしと認めます。
よって、そのように決定いたしました。
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令和元年第三回
鹿児島県議会定例会会期日程
┌───┬───┬────────────────────────────────────────┐
│月 日│曜
日│ 日 程 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│9・10
│ 火 │本 会 議(開 会) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 11
│ 水 │議案等調査日 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 12
│ 木 │議案等調査日 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 13
│ 金 │本 会 議(
代表質問) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 14
│ 土 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 15
│ 日 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 16
│ 月 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 17
│ 火 │本 会 議(
代表質問) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 18
│ 水 │議案等調査日 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 19
│ 木 │本 会 議(
一般質問) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 20
│ 金 │本 会 議(
一般質問) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 21
│ 土 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 22
│ 日 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 23
│ 月 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 24
│ 火 │本 会 議(
一般質問) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 25
│ 水 │本 会 議(
一般質問) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 26
│ 木 │常任委員会 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 27
│ 金 │常任委員会 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 28
│ 土 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 29
│ 日 │ │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ │ │議事整理日 │
│ 30
│ 月 │議会運営委員会 │
│ │ │本 会 議(
諮問関係) │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│10・1
│ 火 │海外経済交流促進等特別委員会 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 2
│ 水 │議会運営委員会 │
├───┼───┼────────────────────────────────────────┤
│ 3
│ 木 │本 会 議(閉 会) │
└───┴───┴────────────────────────────────────────┘
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8 △ 諸般の報告
◯議長(
外薗勝蔵君)次に、諸般の報告であります。
一般的な事項につきましては、文書で配付いたしておりますので、
口頭報告は省略いたします。
なお、この際、特に報告いたしますことは、知事から、
地方自治法第百八十条第一項の規定による
専決処分に関し、
専決処分報告書をもって、
公益財団法人鹿児島県
文化振興財団など
地方自治法第二百二十一条第三項に該当する法人の令和元
年度事業計画及び平成三十年度決算に関し、
事業計画及び決算書をもって、
かごしま食と農の
県民条例に基づく施策の
実施状況に関し、
かごしまの食、農業及び農村に関する
年次報告書をもって、それぞれ報告がなされました。
これらの内容につきましては、配付いたしておりますとおりであります。
次に、去る八月十六日に
監査委員から、令和元
年度随時監査の結果に関する報告が提出されました。
この内容につきましては、さきに各会派等に送付されております県公報のとおりであります。
以上で、報告を終わります。
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9 △ 議案第八〇号─議案第九四号、報告第四号、
諮問第一号、諮問第二号上程
◯議長(
外薗勝蔵君)次に、今回提出されました議案第八〇号から議案第九四号まで、報告第四号、諮問第一号及び諮問第二号を
一括議題といたします。
朗読を省略いたします。
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議案第八〇号 令和元
年度鹿児島県
一般会計補正予算
(第一号)
議案第八一号 令和元
年度鹿児島県
国民健康保険事業特
別
会計補正予算(第一号)
議案第八二号 鹿児島県職員の
期末手当の支給に関する
条例等の一部を改正する
条例制定の件
議案第八三号 鹿児島県職員の勤務時間、休暇等に関す
る条例等の一部を改正する
条例制定の件
議案第八四号 平成三十
年度鹿児島県
歳入歳出決算につ
いて認定を求める件
議案第八五号 土木その他の
建設事業の
市町村負担額に
ついて議決を求める件
議案第八六号 鹿児島県
手数料徴収条例の一部を改正す
る
条例制定の件
議案第八七号 鹿児島県
心身障害者扶養共済制度条例の
一部を改正する
条例制定の件
議案第八八号 平成三十
年度鹿児島県
工業用水道事業特
別
会計決算について認定を求める件
議案第八九号 鹿児島県
企業職員の給与の種類及び基準
に関する条例の一部を改正する
条例制定
の件
議案第九〇号 鹿児島県
地方警察職員の給与に関する条
例及び鹿児島県
警察職員の旅費に関する
条例の一部を改正する
条例制定の件
議案第九一号 平成三十
年度鹿児島県
病院事業特別会計
決算について認定を求める件
議案第九二号
鹿児島県立病院事業職員の給与の種類及
び基準に関する条例の一部を改正する条
例制定の件
議案第九三号 鹿児島県
教育委員会の委員の任命につい
て同意を求める件
議案第九四号 鹿児島県
土地利用審査会の委員の任命に
ついて同意を求める件
報告第 四号
専決処分報告の件
専第 七号
損害賠償の額を定める件
諮問第 一号 代執行に要した費用の督促についての異
議申立てに関する諮問の件
諮問第 二号 代執行に要した費用の督促についての審
査請求に関する諮問の件
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10 △ 知事の
提案理由説明
◯議長(
外薗勝蔵君)知事に
提案理由の説明を求めます。
[知事三反園 訓君登壇]
11 ◯知事(三反園 訓君)
令和元年第三回
県議会定例会の開会に当たりまして、当面する県政の諸問題の推移及び今回提案しております議案その他の案件につきまして、概要を御説明申し上げます。
初めに、出水市において、四歳の幼い子供がお亡くなりになるという、大変痛ましい事案が発生いたしました。亡くなられたお子様に対しまして、心から哀悼の意を表します。
現在、県警察におきまして、死亡に至った経緯や、暴力との
因果関係などについて捜査中であります。
また、県といたしましては、各機関との連携など、これまでの経緯等について再確認し、検証を行います。
あわせて、
児童相談所については、本年四月一日から
中央児童相談所の相談部に新たに課を一つ創設し、体制を強化したところでありますが、今後、さらなる
体制強化を図ることとし、
児童福祉司の増員等について検討を行っております。
県警察の
捜査状況を踏まえつつ、引き続き、
関係機関と連携しながら
児童虐待への確実な対応・防止に全力で努めてまいります。
六月末からの大雨によりまして、二名の方が亡くなられたほか、五名の方が負傷されました。
また、河川の氾濫や
土砂災害等による被害が発生したほか、住宅の全壊や半壊、床上浸水などの
住宅被害を初め、農作物や
農業施設などでも大きな被害が発生したところであります。
亡くなられた方々に対しまして、心から哀悼の意を表しますとともに、被災された方々に対しまして、心からお見舞い申し上げます。
今回の
被害状況等を把握するため、七月五日から六日にかけて、
被災現場を直接確認いたしました。
県といたしましては、
県民生活に支障が生じないよう、直ちに
応急対策を行ったところでありますが、県民の安心・安全のためには、道路等を含め、
被災箇所の早期の
本格復旧が必要なことから、七月九日には、山本内閣府
防災担当大臣を初め
関係省庁を訪問し、被害の実情を伝えるとともに、速やかな
災害査定、
復旧事業の採択及び予算の確保などを求めてまいりました。
その後、今回の六月末からの大雨による各地での甚大な農地等の被害に対し、今月六日に、関係の皆様の御協力によりまして、国において
激甚災害に指定されることが決定されたところであります。
現在、道路、河川等の
公共土木施設や農地などの
災害箇所の復旧に向けた
取り組みを着実に進めております。今後とも、国や市町村と連携し、一日も早い復旧に向けて、全力を挙げて取り組んでまいります。
これからも、台風や豪雨が発生しやすい時期が続きます。県といたしましては、今後とも市町村や
関係機関と密接な連携を図りながら、
防災対策に全力を傾注してまいります。県民の方々におかれましても、
気象情報等に十分注意を払っていただくとともに、自宅など周辺の状況を確認し、備えに万全を期していただくようお願い申し上げます。
全国高等学校総合体育大会「感動は無限大
南部九州総体 二〇一九」につきましては、七月二十七日に
秋篠宮皇嗣同妃両殿下の御臨席を仰ぎ、
総合開会式が開催され、また、七月二十六日から八月二十日までの間、県内五市で六競技七種目の
競技種目別大会が実施され、全国の高校生の熱戦が繰り広げられました。
本県の選手につきましては、ボクシングや水球で優勝するなど、昨年の
東海総体を上回る入賞となりました。
大会を支える活動に大きく貢献した学校や団体と優秀な
競技成績をおさめた選手に対しまして、今月四日に、その功績をたたえるとともに、県民に明るい希望と話題を与えたものとして、
知事表彰を授与したところであります。
また、本大会の開催を通じて、全国から選手、監督、役員、観客等を含め、延べおよそ十五万人の来場があり、全国に向けて鹿児島の多彩な魅力の発信につながったものと考えております。
大会の成功に向け御尽力と御支援をいただきました全ての関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
知事と語ろう車座対話につきましては、八月十八日に湧水町、二十五日に垂水市において開催いたしました。
各地域の代表である
自治会長を初め、農業や観光、商工など各分野に携わっている方々と、地域の現状や将来について、率直な意見交換を行ったところであります。
今後とも、「聞こう!語ろう!対話の県政」をスローガンに、県民が主役の県政を実現するために、多くの現場を訪れて、県民の皆様の声を県政に反映させてまいりたいと考えております。
子供たちの中で、生まれながらにしてさまざまな格差があってはなりません。
子供たちが健やかに成長していくためには、特に医療、食、教育が重要であると考えておりまして、これらの施策の充実に努めていく必要があります。
昨年十月から、まずは、経済的な理由から
医療機関の受診を控え、症状が重篤化することがないように、
住民税非課税世帯の未就学児を対象に、
医療機関等での
窓口負担をなくす新たな制度を開始したところであります。
小学生以降の
子供たちについても同様であります。
その健やかな成長のためには、
医療機関の受診を控え、症状が重篤化することがあってはなりません。
このため、厳しい
財政状況ではありますが、
医療機関等で
窓口負担をなくす制度を拡充したいと思います。
窓口負担ゼロの対象を、これまでの未就学児に加えまして、新たに
住民税非課税世帯の小学生、中学生、高校生まで広げたいと考えております。
今後、
医療機関、
保険者等で構成される
有識者懇談会を設置し、検討を進めてまいりたいと考えております。
高齢者の皆さんが、住み慣れた地域で、健康で生き生きと安心して暮らしていけるようにしなければなりません。年を重ねることはつらいことではなくて、すばらしいことだと感じることができる鹿児島、高齢者が地域の中で生きがいを持って暮らせる鹿児島を引き続き目指してまいります。
この
子育て支援と高齢者生き生き支援につきましては、私の
重点施策の二本柱として、引き続き積極的に、重点的に、力を入れて取り組んでまいります。
平成三十年度の県産
農林水産物の輸出額は、平成二十九年度の二百一億円に対しまして、およそ一三%増の二百二十七億円と過去最高を更新し、本県の
農林水産物の輸出は着実に拡大してきております。
この勢いをさらに加速させるために、
農林水産物の生産基盤の強化を図るなど、引き続き守りをしっかり固めながら、攻めの
農林水産業を展開していきます。
鹿児島の
ウェルネスにつきましては、今月一日に、東京で開催しました
ウェルネスかごしまへの
誘い~鹿児島黒食材と
九州シェフズクラブとの饗宴~におきまして、
九州出身で首都圏に店舗を構える人気のシェフ十二人が本県食材を使った料理を提供するなど、鹿児島の
ウェルネスをPRしてまいりました。参加した方々からは好評を得たところであります。
こうした
取り組みを通じまして、
経済成長や県勢の発展に資する施策を積極的に推進するとともに、元気な鹿児島、どこよりも幸せを実感できる鹿児島を実現し、さらなる
県民福祉の向上につなげていくという好循環をつくってまいりたいと考えております。
鹿児島に生まれてよかった、鹿児島に住んでよかった、そう思える鹿児島を目指し、
各種施策に全力で取り組んでまいります。
県議会の皆様方を初め、県民の皆様方の御理解と一層の御支援を心からお願い申し上げます。
次に、最近の県政の展開の中で主な事項について御報告申し上げます。
認知症対策につきましては、昨年度新たに設定した、認知症を理解し一緒に歩む
県民週間である今月十五日から二十一日までの期間中に、阿久根市及び奄美市において認知症に関する講演会を開催するほか、県内六カ所の
ランドマークのライトアップや、
街頭活動などの
啓発活動を実施することとしております。
男女共同参画の推進につきましては、七月二十五日から三十一日の鹿児島県
男女共同参画週間において、
男女共同参画社会基本法制定から二十年を記念したシンポジウムを開催するなど、県民の方に
男女共同参画について理解を深めていただくためのさまざまな
啓発活動を実施したところであります。
いじめ再調査に係る
再発防止策等につきましては、まずは
再発防止策の検討を行うことが喫緊の課題であると考えており、速やかに検討会を立ち上げて議論を始めたいと考えております。
今後、再
調査委員会の調査結果や提言を踏まえて、専門家の御意見を伺うとともに、御家族の御意見を伺いながら
再発防止策を検討してまいります。
今年度の
全国学力・
学習状況調査の結果につきましては、小学校は国語が
全国平均を上回るなど、
学力向上に兆しが見えてはきております。一方、中学校は、依然として
全国平均との差があり、引き続き、課題があると受けとめております。
児童生徒の
学力向上につきましては、さらなる教員の指導力の向上を図り、確かな学力の定着に努めるよう、県教委に求めたところであります。
鹿児島水産高校の
実習船薩摩青雲丸につきましては、竣工から十七年が経過し、老朽化が進んでおり、
本県水産業の担い手となる生徒の実習等の安心・安全を確保する観点からも、安全性や居住環境がより向上した新しい実習船の建造が必要であると考えております。このため、新しい実習船の早期建造に向けて、
基本設計に着手することとしておりまして、これに要する経費を今回の
補正予算案に計上しているところであります。
明治維新百五十周年を記念して、次の世代に継承するための
取り組みにつきましては、昨年締結した
薩長土肥同盟に基づき、十月に、鹿児島・山口・高知・佐賀の
高校生等が本県に集まりまして、フィールドワークや
グループワークなどを通じて、郷土の
先人たちの志や行動力などを学ぶ
相互交流事業を実施することとしております。
第四十回霧島国際音楽祭につきましては、七月十八日から八月四日まで、みやまコンセールを中心に多彩なコンサートや講習会を実施いたしました。四十回を記念いたしまして、音楽祭として初の試みとなる音楽と映像作品が融合するコンサートを霧島アートの森で開催するなどし、過去最高の一万八千九百人余りの方々に御参加いただき、成功裏に終了したところであります。
県といたしましては、この音楽祭がさらに県民に親しまれ、県内の文化・芸術の裾野が広げられるとともに、国内外にも広く情報発信し、アジアを代表する音楽祭としてさらに充実・発展していくことを目指してまいります。
開催まで、いよいよ一年余りとなりました第七十五回国民体育大会「燃ゆる感動
かごしま国体」と第二十回全国障害者スポーツ大会「燃ゆる感動
かごしま大会」につきましては、両大会の一層の開催機運の醸成を図るために、国体四百日前の節目を捉えて、チーム
かごしまジュニアアスリート認定証授与式や、
かごしま国体から世界へをテーマとしたトークイベントの開催、県内一円をリレーする炬火トーチの完成披露・展示、肥薩おれんじ鉄道のラッピング列車運行などに取り組んでいるところでございます。
今後とも、残された時間の中で、両大会の成功はもとより、鹿児島の多彩な魅力を全国に発信する大会となるよう、また、
子供たちの記憶に残る大会となるよう、引き続き、市町村や関係団体と連携しながら、開催に向けた準備を着実に進めてまいります。
また、茨城国体に向けては、過去最大となる六百十人の選手団の結団式を今月十八日に行うこととしておりまして、鹿児島国体での天皇杯・皇后杯獲得に向け、さらなる競技力の向上を図りながら、各競技団体等と連携した
取り組みを積極的に推進してまいります。
来年四月二十八日、二十九日に本県で実施される二〇二〇年東京オリンピック聖火リレーにつきましては、去る七月一日から八月三十一日まで、鹿児島県実行委員会で聖火ランナーを公募したところ、千七百十五人の応募がありました。
オール鹿児島で聖火リレーに参加し、県全体が盛り上がり、その風景が
子供たちの記憶に残るものとなるよう、聖火ランナーにつきましては、特に次世代を担う
子供たちを中心に、県内全ての市町村から選定したいと考えております。
新たな総合体育館につきましては、昨年二月の大規模スポーツ施設の在り方検討委員会の提言を踏まえると、庁内で議論を積み重ねた結果、県工業試験場跡地を最適地とし、皆様の意見に耳を傾けながら、慎重かつ丁寧に協議・検討を進めてまいりました。
私は、知事就任以来、県民が主役の県政を実現したいとの強い思いから、さまざまな機会に県民の皆様の声を直接伺い、真摯に耳を傾け、その声を県政に反映させる努力をしてまいりました。
新たな総合体育館につきましても、これまで、県議会を初め
関係機関・団体、県民の方々からさまざまな御意見を伺ってまいりました。特に整備場所につきましては、同跡地の交通利便性の高さから立地を評価する御意見をいただく一方で、駐車場や周辺道路の課題を懸念する御意見をいただくなど、賛否両論ある中で、これらの意見を集約するには相当の期間を要するものと考えております。
他方で、主な利用者となります屋内スポーツ競技団体などからは、現在の体育館の老朽化やこれまでの経緯から、早期の整備を強く求められているところであります。
私としては、さきの第二回
県議会定例会におきまして、最終的な整備予定地の決定に当たっては、県民の皆様の御理解が得られるよう努めてまいりたいと申し上げたところであり、また、県民の方々からの早期整備への期待に応えるために、新たに、県民の方々から御理解が得られるような鹿児島市内の候補地を選定してまいりたいと考えております。その上で、県議会での御論議等を踏まえ、最終的な整備予定地を決定し、基本構想を策定してまいりたいと考えております。
妊産婦の支援につきましては、ウェルカムベビープロジェクトの一環として、出前女性健康相談を七月十四日に鹿児島市の商業施設で開催し、今月二十一日には南さつま市において開催することとしております。
今後とも、妊産婦の方々が抱えている不安や悩みなどにつきまして相談しやすい環境づくりに取り組んでまいります。
子供食堂への支援につきましては、子供食堂への理解を深め、支援のための連携を強めることを目的として、子ども食堂みんなで応援会議を八月十九日に開催したところであります。今後、子ども食堂みんなで応援プロジェクトによりまして、シンポジウムの開催、各地域振興局・支庁の相談窓口での開設相談など、子供食堂をふやし活動しやすい環境づくりを進め、オール鹿児島で子供食堂の活動を支援してまいります。
本年十月から実施される幼児教育・保育の無償化につきましては、市町村を対象とした説明会を開催したほか、県政かわら版に掲載するなど制度の周知を図っているところであり、県としては、国、市町村、関係団体と連携しながら、制度が円滑に実施されるよう取り組んでまいります。
県民の健康づくりにつきましては、青壮年期や高齢者に対して、ロコモ予防による運動機能の維持・向上と食によるフレイル予防を一体的に実施し、より効果的な健康づくりを促進するため、今月から各地域振興局単位でロコモ予防と食によるフレイル予防教室を開催することとしております。
新たな薩南病院の建設につきましては、新薩南病院基本構想策定委員会を設置し、協議していただいておりましたが、今月六日に開催した第四回委員会において、南さつま市加世田村原の県有地を建設場所とする新薩南病院基本構想案を取りまとめていただいたところであります。
今後、県議会の御論議もいただきながら、速やかに基本構想を策定し、令和四年度中の開院を目指し、取り組んでまいりたいと考えております。
奄美の世界自然遺産登録につきましては、IUCNによる現地調査が、十月五日から十二日まで実施される予定となっております。
県といたしましては、国、沖縄県、地元市町村等と連携を図りながら、現地調査に適切に対応するなど、来年夏の登録に向けて全力で取り組んでまいります。
水俣病対策につきましては、今月一日に認定審査会を開催したところであります。今後とも、認定申請者の審査を進めるなど、水俣病対策に取り組んでまいります。
再生可能エネルギーにつきましては、口之島・中之島周辺海域の海洋再生可能エネルギー実証フィールドにおいて、今月十二日に実証機が設置され、十月からおよそ一年間にわたる海流発電の長期実証試験が行われることとなっております。
また、安定的な発電が期待できますバイオマスや小水力などの導入促進を図るために、八月に五事業を選定し、
基本設計等に要する経費を補助することとしております。
県としては、引き続き、再生可能エネルギーの供給においてトップクラスとなるエネルギーパーク
かごしまの実現を目指してまいります。
大規模災害時の
防災対策につきましては、災害時に、避難所で要配慮者に対する福祉的な支援を行うために、八月二十七日に、福祉関係団体と災害派遣福祉チームの派遣に関する協定を締結したところであります。
原子力につきましては、県民の安心・安全が一番だと考えており、
防災対策のさらなる充実・強化に取り組んでいるところであります。
七月十日に開催いたしました県原子力安全・避難計画等防災専門委員会においては、特定重大事故等対処施設の設置に関する状況などについて九州電力から報告がなされ、県からは避難時間シミュレーション結果などについて説明を行いました。これを受け、委員からは、特重施設の機能などに関する質問や、避難時間シミュレーション結果を受けた今後の対応についての意見が出されるなど、活発な議論がなされたところであります。
原子力防災訓練につきましては、昨年度の反省点や専門委員会の御意見等を踏まえながら、来年二月九日に実施する方向で関係市町などと調整を進めているところであります。
また、原子力災害時における円滑な避難を確保するために、国の原子力災害対策事業費補助金等を活用いたしまして、避難経路の改善や、原子力防災アプリ及び被災情報等を取得できるシステムの開発を行うこととしております。その経費を今回の
補正予算案に計上しているところであります。
いずれにしましても、防災に完璧や終わりはありません。引き続き、県民の安心・安全を確保する観点から、川内原発に係る
防災対策の充実・強化に全力で
取り組みながら、本県の多様で豊かな自然を活用し、再生可能エネルギーを推進することで、原発に頼らない社会づくりに向けた歩みを少しずつ進めてまいりたいと考えております。
家畜防疫対策につきましては、国内において、豚コレラの継続的な発生が確認されているほか、東アジアなど近隣諸国において、アフリカ豚コレラや高病原性鳥インフルエンザなどの家畜伝染病が続発しております。依然として国内への侵入リスクが高い状況にあります。
このうち、アフリカ豚コレラにつきましては、ワクチンや治療法がなく、万が一、国内にウイルスが侵入した場合に備えて、農場への侵入を確実に防止する体制整備を行う必要があります。国においては、養豚農場に対して野生動物侵入防護柵を整備する緊急支援事業が創設されたところであります。
アフリカ豚コレラが本県の養豚農場で仮に一件でも発生すれば、本県畜産業に甚大な影響を及ぼすおそれがあることから、県内全ての養豚農家において、侵入防護柵が確実に設置されるよう、県としても、県単独の支援制度を設けたいと考えております。
このため、経営規模が小さく、資金力が脆弱な農家を重点的に支援することとし、県単独の支援制度に要する経費を今回の
補正予算案に計上しているところであります。
また、養鶏農家においては、秋以降の渡り鳥の飛来する時期を迎えることから、県としては、各農場における飼養衛生管理基準の遵守の徹底を図るとともに、八月三十日には、さつま町において高病原性鳥インフルエンザの防疫演習を実施したところであります。
引き続き、家畜防疫対策に万全を期してまいります。
高規格幹線道路である南九州西回り自動車道につきましては、八月に鹿児島・熊本両県選出の国会議員等とともに、国に対し、予算の確保と整備促進について要請を行ったところであります。
また、東九州自動車道につきましては、鹿屋串良ジャンクションから志布志間の令和二年度の供用開始に向けて着実に取り組んでいるほか、八月に志布志市において、沿線住民およそ千名の参加のもと、東九州自動車道建設促進地方大会を開催し、東九州自動車道の早期整備を求める地方の声を国に届けたところであります。
地域高規格道路につきましては、令和二年度に都城志布志道路の末吉道路及び有明志布志道路の供用開始を予定しております。志布志道路を除く、県域の全区間が供用されることとなるほか、北薩横断道路や大隅縦貫道においても着実に整備を進めております。
今後とも、高規格幹線道路、地域高規格道路の早期供用に向けまして、国と一体となって引き続き整備に努めてまいります。
鹿児島空港の機能向上につきましては、八月三十日に、第五回目の鹿児島空港のあり方検討委員会を開催し、同委員会から、鹿児島空港の機能強化の観点から、おおむね十年後を見据え、同空港が備えるべき機能や施策展開の基本方向等を取りまとめた、鹿児島空港将来ビジョンに関する報告書をいただいたところであります。
県におきましては、今後、県議会を初め、県民の皆様方の御意見を十分にお聞きしながら、さらに検討を進め、年内を目途に鹿児島空港将来ビジョンを策定することとしております。
奄美群島の振興につきましては、本年三月に、奄美群島振興開発特別措置法が五年間延長されるとともに、国の
令和元年度予算におきまして、県がこれまで強く要望してきた物資の輸送費支援、航路・航空路の運賃軽減事業の拡充、交付率のかさ上げなど、奄美群島振興交付金の充実、強化策が盛り込まれたところであります。
県といたしましては、同法の趣旨や地元の意向などを踏まえ、五月に新しい奄美群島振興開発計画を策定したところであり、同計画に基づき、国や市町村等と連携しながら、奄美群島の自立的で持続可能な発展が図られるよう努めてまいります。
離島の振興につきましては、特定有人国境離島地域における航路・航空路運賃の低廉化や輸送コスト支援などを着実に実施してまいります。また、自然条件等が特に厳しい離島地域における特定離島ふるさとおこし推進事業などを実施し、離島地域の活性化に着実に取り組んでまいります。
観光の振興につきましては、特にインバウンドや県内外の観光客がその場で写真を撮りたいと興味をそそられる、いわゆるインスタ映えする県内の観光スポットを集めた日本語版と英語版のポスターを新たに作成するとともにウェブサイトを制作し、これを機に、七月には、東京の大手旅行会社、八月には、米国アトランタにあるCNN本社でトップセールスを行い、インスタ映えスポットなど本県の魅力的な観光資源をPRしたところであります。各旅行会社の方々からは、まだ国内外に知られていない魅力的な観光スポットが鹿児島には多数あることについて、強く関心を持っていただいたところであります。
また、ことしは、島津義弘公の没後四百年に当たる年であります。県内ゆかりの地などで、これにちなんださまざまなイベント等が行われております。
県におきましても、これを生かし、関係団体等と連携してプロモーション等を展開しているところであります。妙円寺詣りに合わせた十月二十六日には、義弘公がキャラクターとなっている全国的に人気の歴史ゲームとタイアップした記念イベントを鹿児島市内で開催するとともに、旅行商品を造成し、島津家ゆかりの地等の周遊を図ることとしております。
五月の大雨により影響を受けている屋久島の観光につきましては、私自身、直接、東京の大手旅行会社を訪問して、屋久島を対象とした旅行商品の造成を働きかけてまいりました。情報誌への屋久島PR記事の掲載など積極的な
取り組みを行ってまいります。また、日本エアコミューターにおいても、鹿児島─屋久島間の航空運賃を、最も安い場合で通常のおよそ半額に割り引いて特別に設定していただくなど、官民一体となって、屋久島観光の早期回復に向けて取り組んでまいります。
最近の日韓関係が厳しい状況の中で、県内の宿泊施設の中には、韓国からの団体客に予約のキャンセルが発生し、また、韓国と鹿児島を結ぶ航空路線が運航休止や減便となるなど観光面への影響が懸念されております。
県といたしましては、このような状況を深刻に受けとめ、現在の状況の長期化の可能性も想定し、直行便が就航している他の国・地域を初め、東南アジアや欧米豪へのプロモーションを積極的に展開するなど、国内外での誘客対策を強化し、関係団体とも連携しながら、本県の基幹産業であります観光産業の振興に全力で取り組んでまいります。
クルーズ船の受け入れにつきましては、ことし県全体でおよそ百六十回、このうち鹿児島港において、およそ百回の寄港が見込まれております。
マリンポート
かごしまにおいて整備を進めてきた浮き桟橋については、関係者や県民に広く周知を図るために、八月二十七日に完成記念イベントを開催したところであります。
今後とも、クルーズ船の受け入れ環境整備を進め、魅力的な観光地づくりに全力で取り組んでまいります。
鹿児島港本港区エリアまちづくりにつきましては、来て見て感動する観光拠点の形成を図るために、現在、事業者公募に向けて、委託先の支援を受けながら、公募要項の作成など必要な準備を進めているところであります。
鹿児島の食などの国内外マーケットへの戦略的な展開につきましては、本県
農林水産物等の国内外への販路拡大につなげるため、八月にロサンゼルスの日系スーパーで鹿児島フェアを実施し、トップセールスも行ってまいりました。今月二日には、国内外のバイヤーが一堂に会する、うんまか鹿児島輸出商談会二〇一九を鹿児島市で開催し、出席したバイヤーからは、本県の多彩で魅力的な食材に対しまして、高い評価をいただくとともに、既に成約に至った商品もあるところであります。
引き続き、関係団体等と密接に連携しながら、国内外マーケットへの戦略的な展開に全力で
取り組み、
農林水産物を初めとした県産品の販売促進、輸出拡大、ブランド力向上を図ってまいります。
国際交流の促進につきましては、昨年七月に友好協定を締結した英国ロンドン・カムデン区及びマンチェスター市へ、七月十八日から三十一日にかけて、県内高校生三名を薩摩スチューデントとして派遣したところであります。
今後とも、両自治体とのより一層の関係強化を図り、鹿児島の発展につなげられるよう努力してまいります。
八月には、県議会の皆様方とともに、米国南カリフォルニアで開催された南加県人会創立百二十周年記念式典等に参加し、本県から移住され、苦労して今日の日系社会の礎を築かれた県人会の皆様に対し、感謝状等をお贈りしたほか、相互の親善を図り、本県と南加県人会との交流を深めたところであります。
また、今回の渡米に合わせて、姉妹盟約を結んでおります米国ジョージア州を表敬訪問し、親善関係を強化していくことを内容とする確認書に調印し、取り交わしてまいりました。ジョージア州知事からは、この訪問の二〇一九年八月二日を姉妹盟約五十三周年の記念日として宣言していただいたところであります。今後とも本県とジョージア州との交流を図ってまいります。
IoT・AIなどの先端技術等の導入につきましては、六月から七月にかけて、県内三カ所において、業務効率化を目指すためのセミナーを事業者向けに開催したところであります。
また、導入に向けた計画の策定支援や経費の補助などを通じまして、企業ごとの
取り組み状況に応じた段階的な支援を行うこととしており、今後とも、県内中小企業の生産性向上や競争力の強化等を図ってまいります。
スマート農業の推進につきましては、十四の協議会が中心となり、県内各地域において、施設園芸におけるハウス内環境の自動制御システムや肉用牛における
牛群管理・発情発見システム、水稲等におけるドローンを活用した防除など、スマート農業の実装化に向けた現地実証や農業者等を対象とした研修会の開催などの
取り組みを進めてまいります。
また、次世代の農業を担う若者に対してスマート農業の理解促進を図るために、七月八日に、農業大学校においてスマート農業の公開講座を開催し、県内の農業高校の生徒などを含むおよそ二百名の参加のもと、メーカーの協力によりまして、ロボットトラクターやドローン、アシストスーツなど先進機器の実演や講義を行ったところであります。
今後とも、スマート農業の研究開発、実証・普及に努め、稼げる農業の実現を目指してまいります。
茶業の振興につきましては、八月二十七日から三十日にかけて愛知県で開催されました全国茶品評会審査会において、普通煎茶十キロの部で、最もすぐれた産地に授与される産地賞を本県が十六年連続で受賞するとともに、個人でも農林水産大臣賞を初めとする特別賞を本県生産者四名が受賞したところであります。
今後とも、本県茶業が有する強みやポテンシャルを生かすとともに、海外で需要が高まっている有機栽培茶や抹茶の生産拡大に向けた
取り組みを推進し、
かごしま茶のさらなる輸出拡大を図るなど、儲かる茶業経営の実現に向けまして
取り組みを進めてまいります。
昨年四月の硫黄山噴火に伴い、湧水町においては、昨年とことしの水稲作付を中止しておりましたけれども、川内川の水質が安定してきたことから、来期は川内川からの取水を再開し、水質を監視しながら水稲を作付する方針が決定されたところであります。
県といたしましては、湧水町からの要望を踏まえ、国の補助事業を活用し、水質監視システムと自動取水停止装置の整備を進めることとしております。今後とも、地元の意向に寄り添いながら、農家の皆様が安心して営農を継続できるよう、全力で支援してまいります。
林業の振興につきましては、スギ・ヒノキの人工林が本格的な利用期を迎えている中で、中国向けの丸太を中心に輸出拡大に努めているところであり、平成三十年度の輸出額は前年度比四〇%増と着実に拡大しているところであります。
また、八月五日には、東京二〇二〇オリンピック・パラリンピック競技大会の選手村ビレッジプラザに使用されますCLTの出発式を開催したところです。
今後とも、県内外に品質の高い
かごしま材を広くPRし、さらなる利用拡大に努めてまいります。
八月下旬に八代海において発生いたしました有害プランクトンによる赤潮により、漁業被害が発生しております。
被害に遭われました養殖業者の皆様に対し、心からお見舞い申し上げます。
県といたしましては、被害報告を受け、速やかに赤潮緊急対策本部を設置いたしました。赤潮の分布状況や
被害状況等について調査を進めるとともに、今月六日には、県漁連等
関係機関や有識者等に御参加いただきまして、赤潮緊急対策会議を開催したところであります。
この中でいただきました御意見等を踏まえて、
関係機関と一体となって赤潮被害対策に全力で取り組んでまいります。
県内の雇用情勢につきましては、七月の有効求人倍率は一・三五倍と、依然として高い水準を維持しているところであります。
県といたしましては、来春卒業予定の高校生の県内就職促進に向け、六月から七月にかけて、県内企業に対し、求人票の早期提出・早期選考の実施、県内企業の魅力・認知度向上への
取り組み等の要請を行うとともに、七月五日には、県内企業と高校等就職担当者との情報交換会を開催しました。
また、新規学卒者を初めとした若年者の県内定着とUIターン就職を促進するために、八月十六日には夏の帰省時期に合わせて、UIターンフェア
かごしま&県内就職合同面接会を開催したところであります。
今後とも、国や
関係機関と連携しながら、引き続き、新規学卒者等の県内就職の促進に努めてまいります。
人手不足が深刻化する中で、外国人材の安定的な受け入れは県政の重要課題の一つであります。
十月四日には、多言語での生活相談や情報提供を行う外国人総合相談窓口を
かごしま県民交流センター内に設置することとしております。
また、県内の外国人労働者数が最多のベトナムとの関係強化を図るために、経済界や関係団体など官民一体となったオール鹿児島による訪問団を結成し、十月十六日から二十日の日程でベトナムを訪問することとしております。本県とハノイ市近郊のベトナム・ハイズオン省との間で、外国人材の安定確保や農業分野での技術協力等を内容とする連携協定を締結するとともに、航空会社に対し、定期便就航の要請を行うなどのトップセールスを実施することとしております。
今後とも、外国人材の安定的な受け入れを図るとともに、外国人材が安心して働くことができる住みやすい地域づくりに取り組んでまいります。
さて、我が国経済は、輸出を中心に弱さが続いているものの、緩やかに回復してきております。また、先行きにつきましては、当面、弱さが残るものの、雇用・所得環境の改善が続く中で、
各種施策の効果もあって、緩やかな回復が続くことが期待されますが、通商問題をめぐる緊張の増大が世界経済に与える影響に注意するとともに、中国経済の先行き、海外経済の動向と政策に関する不確実性、金融資本市場の変動の影響に留意する必要があるところであります。
県内経済につきましては、有効求人倍率が高水準で推移し、緩やかな回復を続けているところであります。
一方で、国・地方を通じた厳しい財政環境の中で、国においては、新経済・財政再生計画において、経済再生と財政健全化の双方の実現を目指すことを基本的な考え方として、国・地方を合わせた二〇二五年度の基礎的財政収支の黒字化を目指すという財政健全化目標を設定し、目標達成のため、歳出改革等に着実に取り組むこととしております。
さらに、本県においては、扶助費が増加傾向にあることや、公債費が高水準で推移すると見込まれることなどを勘案いたしますと、今後とも一層厳しい
財政状況が続くものと考えております。
このようなことから、持続可能な行財政構造を構築するため、引き続き、行財政改革推進プロジェクトチームを中心として、歳入・歳出両面にわたる徹底した行財政改革に取り組んでまいります。
県といたしましては、景気回復の動きが確実なものとなり、地域経済の活性化と雇用の安定・確保が図られるよう、国、地方を挙げて取り組んでいる地方創生にも引き続き
取り組みつつ、
かごしま未来創造ビジョンで示す将来像の実現に向けて、
各種施策に取り組んでまいります。
県議会の皆様方を初め、県民の皆様方の御理解と一層の御支援を心からお願い申し上げます。
次に、補正予算の概要について御説明申し上げます。
今回の補正予算は、六月末からの大雨による被害に対する災害
復旧事業等に要する経費や、アフリカ豚コレラ等の家畜伝染病の侵入防止対策を行う養豚経営体への支援に要する経費を計上することとしております。
また、現在の日韓関係の状況が本県観光へ与える影響を軽減するための誘客強化対策や、消費税率の引き上げに合わせて実施される幼児教育・保育の無償化、地方の担い手不足対策等のための起業・就業者の創出等の支援に要する経費のほか、国の内示等に対応した経費等を計上することとしております。
補正予算の総額は、一般会計で七十八億五千三百万円でありまして、この結果、補正後の一般会計の予算額は、八千三百五十二億二千六百万円となっております。この財源につきましては、地方特例交付金、国庫支出金、県債などをもって充てることとしております。
また、特別会計の補正予算額は、
国民健康保険事業特別会計の千五百万円となっております。
このほか、予算外の議案といたしましては、鹿児島県職員の
期末手当の支給に関する条例等の一部を改正する
条例制定の件など、条例案七件、その他の議案六件、報告一件、諮問二件となっております。
何とぞよろしく御審議の上、議決していただきますようお願い申し上げます。
12 ◯議長(
外薗勝蔵君)これで、本日の日程は終了いたしました。
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13 △ 日程報告
◯議長(
外薗勝蔵君)九月十三日は、午前十時から本会議を開きます。
日程は、
代表質問であります。
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14 △ 散 会
◯議長(
外薗勝蔵君)本日は、これで散会いたします。
午前十時四十七分散会
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