次の
かごしま学びチャレンジ推進事業につきましては、
学力向上支援Webシステム等の活用を通じ、児童生徒の学力や学習状況を把握するとともに、Webシステムで配信する評価問題の充実により、児童生徒の学力向上を図るものでございます。
次のかごしま・
英語コミュニケーション能力育成事業につきましては、グローバル社会で活躍できる人材を育成するため、中・高校生が英語によるコミュニケーションを体験する機会等を設けるなどいたしまして、
英語コミュニケーション能力の向上を図るものでございます。
次のSNSを活用した相談体制構築に係る検証事業につきましては、さまざまな悩みを抱える児童生徒からの相談に係る選択肢として、SNSを活用した相談を実施し、効果的な相談体制のあり方を検証するものでございます。
一番下の
生徒指導総合推進事業につきましては、不登校やいじめの問題など児童生徒を取り巻くさまざまな状況に適切に対応するために、専門家等の活用や各学校における取り組みの啓発等を通して、生徒指導上の問題行動等の解決を図るものでございます。
三ページをお開きください。
一番上の
いじめ防止対策推進事業につきましては、
いじめ防止対策推進法を踏まえた関係機関の連携強化を図るとともに、
学校ネットパトロールや大学生を活用した適切なネット利用について考える授業の実施などによりまして、ネットいじめの防止対策を図るものでございます。
次の
県立高校空調設備整備事業につきましては、県立高校の教育環境の充実を図るため、図書室や保健室等の空調設備を整備するほか、来年度以降、年次的に寄宿舎の舎室等に空調設備を整備するものでございます。平成三十年度におきましては、市来農芸高校、鹿屋農業高校、野田女子高校の三校に整備することにいたしております。
次の
かごしま青年塾運営事業につきましては、明治維新百五十周年を契機に、本県の教育的風土や伝統を生かしたかごしま青年塾を青年層を対象に実施し、今後さまざまな分野において地域社会をリードする人材を育成してまいります。
次の「燃ゆる感動かごしま国体」に向けた競技力向上対策事業につきましては、平成三十二年に開催されるかごしま国体において、天皇杯・皇后杯の獲得を目指すため、入賞を狙える国体候補選手を対象とした強化遠征合宿等の実施など、本県選手のさらなる競技力の向上を図ることにいたしております。
次の平成三十一年度
全国高校総体開催関係事業につきましては、平成三十一年度に南部九州四県で開催される
全国高等学校総合体育大会「感動は無限大 南部九州総体 二〇一九」に向けて、引き続き関係団体等と連携を図りながら準備を進めるとともに、各種広報活動を行い、大会の開催に向けた機運の醸成を図ってまいります。
一番下の
ネーミングライツ制度の活用につきましては、新たな歳入確保により、施設のサービスの維持・向上を図るため、平成三十年四月から
ネーミングライツ制度を活用し、県立鴨池陸上競技場の愛称を「白波スタジアム」といたしたところでございます。これは、予算は歳入予算でございます。
次に、四ページをごらんください。
主要施策につきまして、県教育振興基本計画の五本の柱に沿って御説明をいたします。
最初に、一つ目の柱である、規範意識を養い、豊かな心と健やかな体を育む教育の推進についてでございます。
一番目の
道徳教育総合支援事業につきましては、道徳科の指導方法改善などを行うとともに、資料「郷土の先人」の活用や道徳教育の充実に係る提言などをまとめる心の教育振興会議を開催するなど、道徳教育の推進に取り組むことにいたしております。
次の「チーム学校」による不登校対策事業については、不登校児童生徒にかかわる教員、専門スタッフ等がチーム学校としての体制を構築し、情報共有や連携を図りながら、不登校児童生徒の学校復帰のための支援を行うものでございます。
五ページをお開きください。
上から四番目の人権教育研修事業及びその次の人権教育推進事業につきましては、人権教育は全ての教育の基本であることを念頭に、人権尊重の視点に立った教育を推進するため、県内各地で研修会等を開催するものでございます。
六ページでございます。
二番目、郷土かごしまの未来を担う青少年の育成事業につきましては、青少年が鹿児島の魅力に気づき、郷土愛を育み、これからの鹿児島・日本の未来を創造していこうとする意欲を高めるため、明治の偉人の一人である西郷隆盛の足跡に学びながら、異年齢による体験活動等を行うことにいたしております。
一番下の鹿児島県
高校生ビブリオバトル大会につきましては、高校生の読書への関心を高めるため、本を持ち寄り、そのおもしろさについて紹介し合う知的書評合戦、いわゆるビブリオバトルや作家による講演会、交流会を実施することにいたしております。
七ページをお開きください。
三番目の「たくましい“かごしまっ子”」育成推進事業につきましては、これまでの成果と課題を踏まえ、地域の関係機関を加えた
県体力向上コンソーシアムや学校、家庭、地域と連携を深めることにより、運動習慣、生活習慣の改善や体力向上を目指した取り組み及び中学校の武道等の指導の充実に向けた取り組みを推進してまいります。
次に、飛びまして、九ページでございます。
二つ目の柱である、能力を伸ばし、社会で自立する力を育む教育の推進についてであります。
一番上の新学習指導要領に対応した教育課程説明会につきましては、新学習指導要領を踏まえ、小・中学校、義務教育学校及び特別支援学校の教員を対象とした県教育課程説明会を実施するなど、教職員への啓発を図り、新教育課程の円滑な実施を図ってまいります。
四番目にございます、未来を拓く!
県立高校学力育成支援事業につきましては、新しい時代に求められる資質・能力を踏まえた授業・指導方法の研究を推進するとともに、キャリア教育・進路指導の充実を図り、生徒の学ぶ意欲の向上や進学に対応できる学力を育成してまいります。
十ページでございます。
上から二番目、「かごしまっ子」すくすくプランにつきましては、義務教育の入門期である小学校低学年における基本的な生活習慣や学習習慣の定着を図るため、きめ細かな指導の充実が必要であるとの観点に立ちまして、三十人学級を引き続き実施してまいります。
十一ページをお開きください。
上から三番目、切れ目ない支援体制構築に向けた
特別支援教育充実事業につきましては、発達障害等の可能性がある児童生徒に対する各学校等での指導の充実を図りますとともに、卒業時など移行期における学校間の連携や学校と企業との連携した取り組みを推進し、切れ目ない支援体制を構築することにいたしております。
一番下の
特別支援学校高等部支援教室の設置につきましては、これまで、特別支援学校のない離島において、地元の高校校舎を活用した高等部訪問教育を実施してきたところでございますが、平成三十年四月から、
特別支援学校高等部支援教室として教育機能の充実を図りますとともに、新たに、
中種子養護学校高等部屋久島支援教室及び
大島養護学校高等部喜界支援教室を設置いたします。
十二ページでございます。
一番上の未来を拓くキャリア教育の推進につきましては、拠点となる県立高校七校にキャリアガイダンススタッフを配置し、就職支援や生徒に対する進路相談を行い、高校生の就職支援のさらなる充実を図るとともに、中・高校生のインターンシップや企業経営者等の講演会などを実施し、キャリア教育の推進を図ってまいります。
一つ飛びまして、
地域創生人材育成プロジェクトについては、県立高校が地域課題の解決を目指し、地域と協働して地域創生につながる実践的な取り組みを行うことにより、専門的職業人や観光の活性化に資する人材を育成するとともに、県立高校の一層の活性化を図ってまいります。
次の新しい
農業教育推進プロジェクトにつきましては、農業高校生を対象として、最先端の農業技術を導入している企業への研修や海外研修等を実施し、視野の広い農業担い手の育成を図ってまいります。
一番下のスーパー・プロフェッショナル・ハイスクールにつきましては、専門高校等において、大学・研究機関・企業等との連携強化により、社会の変化や産業の動向等に対応した高度な知識・技能を身につけ、社会の第一線で活躍できる専門的職業人を育成してまいります。
十三ページでございます。
三番目の
小学校プログラミング教育支援推進事業につきましては、新学習指導要領を踏まえ、児童の論理的思考力や創造力など、
プログラミング的思考の育成を図るため、指導モデルを作成し、教職員への普及・啓発を行うことにいたしております。
次の十四ページでございます。
三本目の柱、信頼される学校づくりの推進についてでございます。
そのうちの四番目、学校における働き方改革推進事業につきましては、学校における働き方改革を推進するため、教員の長時間勤務要因分析調査やモデル地域での調査研究等を実施し、本県の実情に即した具体的取り組みや目標を決定してまいります。
一番下の
部活動適正化推進事業につきましては、部活動の適正化を推進するため、持続可能な部活動のあり方を検討するとともに、部活動を担当する教員への研修会を実施することにいたしております。
飛びまして、十六ページでございます。
一番上の学校安全推進事業については、学校安全体制の構築を推進するため、モデル地区を指定し、地域及び学校の実情に応じた地域全体での学校安全体制のあり方についての研究や実践を行ってまいります。
四番目の大学等入学時奨学金貸付事業につきましては、大学等入学時における経済的負担の軽減を図るとともに、本県の将来を担う有為な人材を育成するため、奨学金の貸与または給付を行うものでございます。
十七ページをお開きください。
一番上の大学在学時
奨学金返還支援基金事業につきましては、大学等卒業後に県内に就業し、一定の要件を満たした場合に、借り受けた奨学金の返還を支援するものでございます。
一番下の子供の就学円滑化に向けた情報発信につきましては、ゼロ予算事業でございますが、学校のプラットホーム機能が充実するよう、各種支援事業や教育相談等の情報を収集・整理し、情報発信等を行うことにいたしております。
十八ページでございます。
一番上の
離島生徒大会参加費助成事業につきましては、鹿児島市等で開催される県大会等へ参加する離島生徒の経済的負担を軽減するために、部活動の大会に参加する生徒に対し、その経費の一部を助成してまいります。
十九ページでございます。
四つ目の柱、地域全体で子どもを守り育てる環境づくりの推進についてであります。
一番上の
かごしま学校応援団推進事業については、学校と地域が連携・協働した活動を推進するため、調整役である
地域コーディネーターの育成、資質向上のための研修会や広報・啓発活動を実施し、学校支援活動の一層の充実や地域の教育力の向上を図ってまいります。
一番下の地域で支える家庭教育推進事業につきましては、家庭教育を支援する人材の養成や市町村への助成などに取り組み、地域全体で家庭教育を支援していこうとする機運の醸成に努めてまいります。
次に、二十ページでございます。
五つ目の柱、生涯学習社会へ向けた環境づくりとスポーツ・文化の振興についてであります。
その次の二十一ページをお開きください。
一番上の
陸上競技用備品等リニューアル事業につきましては、鴨池陸上競技場の第一種公認検定及び「燃ゆる感動かごしま国体」の開催に備え、運営・競技用備品等のリニューアルを行うことにいたしております。
三番目の
かごしまアスリート雇用創出事業については、優秀な成年選手及び次世代の指導者を継続的に確保するため、引き続き、県内外で活躍している全国レベルの競技力を有するアスリートを地元に定着させるため、就職支援を行うことにいたしております。
一つ飛びまして、平成三十年度
国体九州ブロック大会開催事業につきましては、当大会が本県で開催され、平成三十年度福井国体の九州予選会となりますことから、関係団体と協力しながら、大会の開催・運営に取り組むことにいたしております。
二十二ページでございます。
五番目の
埋蔵文化財発掘調査事業につきましては、国土交通省から受託をいたしまして、埋蔵文化財の発掘調査等を行うものでございます。
次の二十三ページをお開きください。
一番目のかごしまの
日本遺産等魅力発信事業につきましては、本県にある武家屋敷群や旧考古資料館等の文化財を観光振興に生かすため、国の日本遺産認定や文化財指定に向けた取り組みを行い、その魅力を国内外に情報発信してまいります。
次の西南戦争を掘り、学ぶ事業につきましては、県内に所在する西南戦争関連遺跡を発掘調査し、その役割を再発見するとともに、出土した本物の資料を活用した授業支援を行うことにしております。
次に、教育行政の着実な推進についてでございます。
次期県教育振興基本計画策定事業につきましては、現在、国において策定中の第三期教育振興基本計画等を踏まえ、有識者の御意見も伺いながら、次期県計画を策定することにいたしております。
なお、資料にございませんが、平成三十年度の県の組織機構改正といたしまして、「燃ゆる感動かごしま国体」関連業務の一元化を図るため、教育委員会から
競技力向上対策関連業務を知事部局に移管し、国体・
全国障害者スポーツ大会局に競技力向上対策課が設置されることになりました。県教委といたしましては、鹿児島国体における天皇杯・皇后杯の獲得に向け、オール鹿児島で、さらなる競技力向上に取り組むため、業務移管後におきましても、引き続き、国体・
全国障害者スポーツ大会局と緊密な連携を図ってまいりたいと考えております。
最後に、霧島連山の新燃岳の噴火についてでございます。
新燃岳につきましては、六日午後に七年ぶりの爆発的噴火が発生し、その後も断続的に噴火を続けております。
学校関係では噴火の影響による休校等はございませんが、火口から半径十キロ圏内にある
霧島市立高千穂小学校、三体小学校、霧島小学校の三つの小学校につきましては、爆発的噴火以降、ヘルメット及びマスクを着用して登下校しているところでございます。
県教委としましては、八日に、各
市町村教育委員会教育長、各県立学校長に対し、気象庁が発表する警報等に留意し、児童生徒の安全確保に万全を期すこと、特に新燃岳近隣の学校については、家庭及び関係機関との連携を図り、防災体制の強化に努めること等を通知したところでございますが、引き続き、関係機関と連携して噴火の情報収集を図るとともに、児童生徒の安全確保に努めてまいりたいと考えております。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
3 ◯西高委員長 ただいまの教育長の総括説明のうち、議案以外の質問については県政一般でお願いいたします。
続いて、関係課長の説明であります。
まず、総務福利課長の説明を求めます。
4 ◯奥 総務福利課長 総務福利課関係の説明に入ります前に、各課からの説明で使用しますお手元の平成三十年第一回県議会定例会当初予算等説明書の内容に訂正がございます。
お手元に正誤表を配付させていただいておりますけれども、当初予算等説明書により御報告をさせていただきます。
七ページをお開きください。
目名の欄に、一、事務局費と記載をしておりますが、一ではなく、正しくは二、事務局費となります。
続きまして、二十ページをお開きください。
二段目の教育指導費の説明欄において、財源の国庫支出金を四千六百十六万五千円と記載しておりますが、正しくは四千六百十四万五千円となります。
訂正して、おわびを申し上げます。
それでは、説明に入らせていただきます。
お手元の説明書の七ページをお開きください。
予算に関する説明書のページは、左の欄に記載してあるとおりでございます。
以下、各課長もこの当初予算等説明書に基づき説明いたしますので、よろしくお願いいたします。
それでは、総務福利課関係につきまして御説明いたします。
第一目教育委員会費の一千三百二十万七千円は、教育委員の報酬や移動教育委員会の開催など、教育委員会の運営に要する経費でございます。
第二目事務局費の三十四億六千六百四十四万八千円のうち、一の職員給与関係費は、事務局職員の給与費でございます。
なお、教育委員会関係のその他の職員給与関係費につきましても、それぞれの費目ごとに関係課の欄に記載してございますので、関係課長からの説明は省略させていただきます。
二の総務管理費は、事務局や教育事務所の運営に要する経費及び教育行政施策の広報などに要する経費でございます。
三の育英事業費は、県育英財団が実施しております奨学金の貸付原資及び同財団の運営に要する経費でございます。
八ページをお開きください。
第三目教職員人事費の三億四千八百十三万七千円は、教職員等の福利厚生に係る事業に要する経費でございます。
アの福利厚生事業運営費は、職員の健康診断等に要する経費でございます。
イの
教職員住宅建設費償還事業は、公立学校共済組合の資金を活用して建設した教職員住宅の割賦金の支払いに要する経費でございます。
ウの
教職員住宅維持補修事業は、教職員住宅の維持管理や補修等に要する経費でございます。
エの教職員相談事業は、教職員の不安や悩みなどの各種相談を実施するために要する経費でございます。
第六目恩給及び退職年金費の一億七千百十八万一千円は、恩給等の支払いに要する経費でございます。
九ページをごらんください。
第
一目高等学校総務費の二億九千七百万五千円は、県立学校の管理運営や校務用パソコン等の整備に要する経費でございます。
第二目全日制高等学校管理費の五十一億二千四十九万三千円のうち、一の全
日制高等学校管理運営費は、光熱水費や備品購入費等、全日制高校六十一校の管理運営に要する経費及び
公立高等学校就学支援金等に要する経費でございます。
二の全日制高等学校実習費は、農業に関する学科を有する高校十校と水産高校一校における農業、畜産、水産など、産業教育の実験・実習に要する経費でございます。
第三目
定時制高等学校管理費の一千五十万九千円は、開陽高校と奄美高校の定時制課程の管理運営に要する経費でございます。
十ページをお開きください。
第四目教育振興費の三千九百二十四万一千円は、農業経営者育成高校であります市来農芸高校と鹿屋農業高校の寄宿舎の管理運営に要する経費でございます。
第六目通信教育費の九百二十三万八千円は、開陽高校の通信制課程の管理運営に要する経費でございます。
第七目実習船運営費の四億六千四百四十二万五千円のうち、二の実習船運営費は、鹿児島水産高校の実習船の漁業実習等に要する経費でございます。
第一目特別支援学校費の九億五千六百三十三万九千円は、光熱水費や備品購入費等、特別支援学校十六校の管理運営に要する経費でございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
5 ◯西高委員長 次に、学校施設課長の説明を求めます。
6 ◯大園学校施設課長 学校施設課関係につきまして御説明申し上げます。
資料の十一ページをお願いいたします。
第二目事務局費七百六十五万八千円は、補助金事務等に要する経費及び市町村が実施いたします学校施設整備に係る指導、検査等の事務に要する経費でございます。第四目教育指導費八百十六万四千円は、県立学校の給食設備の整備に要する経費でございます。
第
一目高等学校総務費二千八百七十二万四千円は、県立学校の土地・建物等の財産管理や離島・僻地からの生徒のための寄宿舎「県立大成寮」の管理運営に要する経費でございます。
第二目全日制高等学校管理費四千九百三十四万一千円は、高等学校の施設整備に伴う備品購入や附帯設備の移設等に要する経費でございます。
第四目教育振興費二億三千九百八十八万六千円は、高等学校の理科教育や、十二ページでございますが、産業教育の実験・実習設備及び教育用パソコンの整備に要する経費でございます。
第五目学校建設費四十七億三千二百五十五万一千円は、県立高校の校舎等の改築や改修、運動場や体育施設の整備、産業教育施設の改修や、十三ページでございますが、図書室や保健室、寄宿舎の舎室等の空調設備の整備などに要する経費でございます。
第一目特別支援学校費五億三千七百十二万一千円は、特別支援学校の教材等の整備や校舎等の改修や補修、パソコン整備に要する経費などでございます。
十四ページの第一目県立学校施設災害復旧費二千三百万円は、県立学校における降灰の除去及び台風被害などの災害復旧に要する経費でございます。
十五ページは債務負担行為でございます。
鹿児島工業高校、鹿児島中央高校及び鹿児島南高校の校舎改築につきまして、平成三十年度と平成三十一年度の二カ年で建設工事を実施いたしますことから、平成三十一年度の工事費といたしまして、三校で二十億九千六百二十万円を限度とした債務負担行為をお願いするものでございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
7 ◯西高委員長 次に、教職員課長の説明を求めます。
8 ◯小屋敷教職員課長 それでは、教職員課関係について御説明させていただきたいと思います。
資料の十六ページをごらんいただきたいと思います。
まず、第二目事務局費七百六十万一千円は、学校経営指導等に要する経費など、課の運営に要する経費でございます。
次に、第三目教職員人事費百四億七千八百四十一万一千円でございますが、一の教職員給与関係費につきましては、学校職員の退職手当に要する経費でございます。
二の人事管理費は、人事管理事務分として、管理職等研修、免許状の授与、教職員の人事異動等に要する経費と、学校における働き方改革推進事業分として、教員の長時間勤務要因分析調査やモデル地域での調査研究等の実施など、学校における働き方改革の推進に要する経費でございます。
次は学校費でございますが、それぞれ一の教職員給与関係費につきましては、総務福利課長説明のとおりでございますので、説明は省略させていただきます。
まず、小学校費六百四十億四千百十四万四千円のうち、二の教職員費につきましては、教職員旅費、初任者研修及び「かごしまっ子」すくすくプラン等に係る非常勤講師の配置に要する経費でございます。
十七ページをお開きください。
中学校費三百六十九億八千二百五十三万三千円のうち、二の教職員費につきましては、教職員旅費、初任者研修及び中学校免許外教科担任解消事業等に係る非常勤講師の配置に要する経費でございます。
次に、第二目全日制高等学校管理費二百六十六億七千百九十二万一千円のうち、二の全日制高等学校管理費につきましては、教職員旅費、初任者研修、寮監及び学校図書補助員等の配置に要する経費でございます。
次に、第三目
定時制高等学校管理費二億九千八百六十一万円及び十八ページの第六目通信教育費二億九千五百十八万五千円のうち、それぞれ二の管理運営費につきましては、教職員旅費、校務補助員、学校図書補助員等の非常勤講師等の配置に要する経費でございます。
次に、十八ページ、第一目特別支援学校費百十四億八千二百六万六千円のうち、二の特別支援学校管理運営費につきましては、教職員旅費、初任者研修、特別支援学校看護師及び学校図書補助員等の配置に要する経費でございます。
当初予算につきましては、以上でございます。
次に、予算以外の議案について御説明申し上げます。
十九ページをお開きください。
議案第五七号鹿児島県学校職員の特殊勤務手当に関する条例の一部を改正する条例制定の件について御説明申し上げます。
本件につきましては、国において義務教育費国庫負担金の算定額の引き上げが行われたことに伴いまして、学校職員の特殊勤務手当について、所要の改正を行うものでございます。
改正の内容でございますが、学校職員の特殊勤務手当のうち、修学旅行等引率指導業務、対外運動競技等引率指導業務、部活動指導業務に対して支給される教員特殊業務手当の日額をそれぞれ二〇%引き上げ、四千二百五十円を五千百円に、三千円を三千六百円に改定するものでございます。
施行期日につきましては、平成三十年四月一日からとさせていただきたいと考えております。
次に、議案第五八号鹿児島県学校職員定数条例の一部を改正する条例制定の件についてでございます。
教職員定数は学級数等を基礎として算定することとなっておりますが、児童生徒数の増減によりまして、学級数が増減すること等に伴い、教職員定数も変動することから、毎年条例を改正して新年度の教職員定数を定めているところでございます。
改正の内容でございますが、県立の中学校及び高等学校の定数は、二十九年度より六人減の三千二百四十三人に、県立の特別支援学校及び市町村立の小学校及び中学校につきましては、特別支援学校や特別支援学級の児童生徒数が増加傾向にありますことから、県立の特別支援学校は二十八人増の千五百四十一人に、市町村立の小学校及び中学校につきましては、百二十二人増の一万二千八十八人に改めようとするものでございます。
なお、施行期日につきましては、平成三十年四月一日からとさせていただきたいと考えております。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
9 ◯西高委員長 次に、義務教育課長の説明を求めます。
10 ◯菊地義務教育課長 義務教育課関係について、教育長から説明のありました事業以外の主なものについて御説明をいたします。
二十ページをお開きください。
第四目教育指導費一億五千二十九万円でございます。
アの指導事務運営費は、学校教育の指導等に係る課の運営に要する経費でございます。
二十一ページをお開きください。
オの現職教員研修事業は、初任者研修や教職経験者研修等の教職員研修の実施に要する経費でございます。
キの新たな学びに関する教員の資質能力向上のためのプロジェクト事業は、新たな学びと呼ばれる主体的・対話的で深い学びの指導方法についての中核的指導者の養成等に要する経費でございます。
二十二ページをごらんください。
サの教科書採択無償給与事務は、義務教育諸学校で使用する教科書に係る教科用図書選定審議会や無償給与に関する事務に要する経費でございます。
二十三ページをお開きください。
チの小学校英語に対応した教育課程編成の在り方に関する調査研究事業は、新学習指導要領に対応した小学校における英語教育の教育課程編成等について調査研究を行う経費でございます。
ツの特別支援教育総合推進事業は、関係機関との連携のもと、特別支援教育を総合的に推進するため、教育支援委員会の開催や巡回教育相談等に要する経費でございます。
トの特別支援学校学習支援ICT活用事業は、児童生徒個々の障害や特性等に応じた教育活動の充実を図るためのICT機器の整備に要する経費でございます。
ナの特別支援学校就労支援・スキルアップ推進事業は、特別支援学校での技能検定の実施や就労ネットワーク会議の開催等に要する経費でございます。
次に、第五目教育センター費二億二千九百二十八万九千円でございます。
二十四ページになります。
二、総合教育センター運営費の主な事業について説明いたします。
ウの研修事業は、総合教育センターが実施する教職員の短期研修、長期研修に要する経費でございます。
オの生徒指導実践力向上プログラムは、教職員の生徒指導実践力の向上と指導体制の充実を図るための講座に要する経費でございます。
二十五ページをお開きください。
カのかごしま教育ホットライン24は、子供や保護者等が夜間・休日を含めて二十四時間いつでも電話相談できる体制により、いじめ問題などの早期対応の充実を図るための経費でございます。
次に、小学校費の第一目教職員費一千百三十二万円及び中学校費の第一目教職員費一千二十八万二千円でございますが、教職員研修のための学校職員の旅費でございます。
次に、第一目特別支援学校費の二億三千二百三十五万三千円でございます。
アの特別支援教育就学奨励費事業は、特別支援学校に在籍する児童生徒の通学費や学用品購入費などの就学奨励に要する経費でございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
11 ◯西高委員長 次に、高校教育課長の説明を求めます。
12 ◯前田高校教育課長 それでは、高校教育課関係につきまして、教育長から説明のありました事業以外の主なものについて御説明いたします。
二十六ページでございます。
まず、第二目事務局費四百七十万三千円についてでございます。
これは、県立高校の充実・振興を図るために要する経費などの課の運営に要する経費でございます。
次に、第四目教育指導費の八億六百十八万六千円についてでございます。
これにつきましては、二十七ページをお開きください。
一番上のエのALT活用推進事業は、ALTを県立高校等に配置しまして、外国語教育の充実や国際理解教育の推進を行うために要する経費でございます。
それから、一番下のケ、グローバル人材育成促進事業は、英語力を強化する指導改善に取り組むとともに、高校生の海外留学の促進に要する経費でございます。
二十八ページをごらんください。
一番上のコの奨学のための給付金事業は、授業料以外の教育費負担を軽減するため、高校生等がいる低所得世帯等に対しまして奨学のための給付金を支給するために要する経費でございます。
次のサのスーパーグローバルハイスクールは、グローバルな社会課題を発見・解決できる人材等の育成に取り組む高等学校をスーパーグローバルハイスクールに指定し、質の高いカリキュラムの開発実践に取り組むための経費でございます。
二十九ページをお開きください。
次に、第二目全日制高等学校管理費二千二百八十九万円についてでございます。これは、楠隼中高一貫教育校の生徒募集の実施等に要する経費でございます。
最後に、第四目教育振興費五百十九万六千円は、定時制・通信制課程の高校に在学する勤労生徒に対しての教科書等の給与及び修学資金貸与に要する経費でございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
13 ◯西高委員長 次に、保健体育課長の説明を求めます。
14 ◯岩元保健体育課長 保健体育課関係について御説明申し上げます。よろしくお願いします。
教育長から説明のあった事業以外のことについて説明させていただきます。
三十ページをごらんください。
第三目
定時制高等学校管理費の九百五十万九千円は、開陽高校の定時制課程の生徒に提供する給食の調理委託業務に要する経費でございます。
第一目保健体育総務費の三億三千九百五十三万六千円につきまして、主な事業を御説明いたします。
一の学校保健費、アの学校保健推進事業は、学校保健や安全に関する指導及び県立学校の児童生徒や教職員の健康管理等に要する経費でございます。
三十一ページをお願いします。
それから、二点目でございますが、初任研にかかわる非常勤講師の報酬等のことでございますけれども、先ほど、後補充の非常勤のことだけ申しましたが、一般指導、教科指導などを対応する非常勤もおります。年間の報酬額は時数等によって異なるのですが、後補充で授業だけしていただく方は年間二十五、六万円程度、一般指導や教科指導に入っていただく方は最大百二十万円程度と思っております。
以上です。
92 ◯西高委員長 ここで、昼食等のため暫時休憩いたします。
再開は、おおむね十三時十五分といたします。
午前十一時五十八分休憩
────────────────
午後 一時 十五分再開
93 ◯西高委員長 再開いたします。
94 ◯まつざき委員 あと一点、確認させていただきたいのですが、四十七ページの魅力ある短大づくり事業で、平成三十年度に三号館にエレベーターを設置されるとの御説明でしたが、今は、車椅子の学生さんは、研究室に行くことができないところがあったのですが、三号館に設置されれば、全て車椅子で行くことができるようになるのか、そこはいかがですか。
95 ◯原口学事法制課長 今、二号館にエレベーターがあります。今度、三号館ということですので、二号館と三号館で、ほとんど行くことができるのではないかと思っているところでございます。
96 ◯まつざき委員 車椅子用のトイレの整備について予定はないのでしょうか。
97 ◯原口学事法制課長 二号館でエレベーターをつけたときに、身障者用のトイレも一緒につけております。今回も、三号館各階のエレベーター横に、身障者用のトイレをつける予定にしております。
98 ◯まつざき委員 車椅子の学生さんが研究室に行くのに、借りたい本があるのに、どうしても行けなくて、友だちに頼んで行ってもらっている実態がありました。今回、三号館にもエレベーターが設置されるので、自由に車椅子の学生さんも含めて行くことができるようになるのは、本当に喜ばしいことだと思いますので、できるだけ早く整備を進めていただきたいと要望しておきます。
以上です。
99 ◯西高委員長 ほかに質疑はありませんか。
100 ◯向井(た)委員 当初予算等説明書の十三ページ、先ほど、寮のエアコン化の話がありましたが、個人負担の寮費の中に、幾らの電気料を算定する予定ですか。
101 ◯奥 総務福利課長 今回の寄宿舎の空調設置に伴う電気料の負担分のお尋ねかと思いますけれども、部屋の場所や中の広さによって、実際の料金は変わってくると思いますが、大体の見込みとして、一月約千円程度の負担と考えているところです。
102 ◯向井(た)委員 楠隼中学校、高校でも算定されているのですか。額は幾らですか。
103 ◯奥 総務福利課長 楠隼中高につきましても、同様の負担金の取り扱いにしますので、金額は平均的な見込みと思います。
104 ◯向井(た)委員 金額を聞いたのですが、既に徴収しているわけでしょう。(「ちょっとお待ちください」という者あり)
105 ◯西高委員長 暫時休憩いたします。
午後一時十八分休憩
────────────────
午後一時十九分再開
106 ◯西高委員長 再開いたします。
107 ◯前田高校教育課長 楠隼中高の寮の光熱費でございますが、中学校、高校ともに光熱費として、これはクーラー以外の電気代も含みますが、今年度、二千九百十円で予算を組んでいるところです。
108 ◯向井(た)委員 別の質問をします。
十八ページの特別支援教育の関係で、概要等説明の中でも、屋久島高校、喜界高校での特別支援教室の事業は説明があるのですが、この概要の中で事業費がうたわれていません。この予算書の中でも特にその部分が見当たらないのですが、屋久島、喜界で行う特別支援教室分の経費はどこに計上されているか。
109 ◯福田特別支援教育室長 来年度から行う
特別支援学校高等部支援教室について、教室の確保、空調整備など必要な準備は、平成二十九年度予算で対応していることから、来年度は、各学校の管理運営費等で対応するとしています。
110 ◯向井(た)委員 施設は事前に一定の準備が進んでいるということのようですが、子供が一人でもやるということにしておりますし、そのための授業時数も確保します。生徒の希望によってはさらに充実した教育をしますとなっているのですが、人員配置は、常勤職員で配置をするのか、非常勤職員で配置するのか、その人件費、旅費等についてはどこに計上されているか、ソフトの経費を聞きたかったのです。
111 ◯小屋敷教職員課長 高校の通級指導に係る定数等は、常勤で配置する予定としております。
112 ◯向井(た)委員 常勤で配置するということで、人件費等は、特別支援教育の人件費総額の中に含まれているとのことでよろしいですね。(「はい」という者あり)
二十九ページの真ん中に、楠隼中高一貫教育学校の特色ある教育活動や広く県内外で生徒募集を実施するために要する経費とのことで、二千二百八十九万円は随分大きな金額だと見ました。この生徒募集を実施するための予算内訳を教えていただけませんか。
113 ◯前田高校教育課長 楠隼中高一貫校の生徒募集費用の内訳ですが、各学校の説明会、入学者選抜説明会を全国数十カ所で行うことにしています。
それから、学校案内、生徒募集用のチラシを作成して、周知・広報する予定でございます。
この生徒募集事業の中には、中学校、高校の入学者選抜のための検査問題の作成費用も入っております。その作成員に対する報償費、旅費も含まれるということでございます。
114 ◯向井(た)委員 二千二百八十九万円のうちの幾らぐらいがその生徒募集の予算ですかとお聞きしたところでしたが。
115 ◯前田高校教育課長 しばらくお時間いただけませんか。
116 ◯西高委員長 暫時休憩いたします。
午後一時二十四分休憩
────────────────
午後一時二十四分再開
117 ◯西高委員長 再開いたします。
118 ◯前田高校教育課長 生徒募集事業に係る費用は千五百七十七万三千円でございます。
119 ◯向井(た)委員 私の住んでいる地域の高等学校でも、生徒募集に非常に苦労している学校があり、その活性化対策委員会に私も入っていて、年に三回ほど会議もあります。三月に会がある予定で、私も行くところですが、代表質問、一般質問でも、高等学校の募集定員等について質問もありましたが、県立、公立学校では、公費がなかなかないものですから、保護者や同窓会、市、町がお金を出して、いろいろな企画をしたり、助成をしたりしながら生徒募集に非常に苦しんでいるところです。
私は、その会でも時々言うのですが、県立高校だから、PTA、同窓会、地元に任せるのではなく、県が考えることがあるのではないか。もちろん、簡単に募集定員を削減してもらっては困るわけですが、設置者として県がやるべきことがあるのではないかと最近申し上げるようにしているのですが、各学校でも苦労していますので、楠隼高校だけではなく、県で生徒を募集することも考えていただきたい、とここで申し上げておきたいと思います。
別の件に移ります。
三十二ページの一番下に、部活動の適正化を推進するため、持続可能な部活動のあり方等を検討するわけですが、どういうことを検討するのか。今、学校での働き方改革等も含めて、外部指導者等も進みつつあるのですが、この持続可能な部活動のあり方を示していただきたいと思います。
120 ◯岩元保健体育課長 部活動に関しては、顧問の配置、専門の先生方がいない等が今課題となっておりますので、部活を存続するために、部活動の指導者が常にいることがまず一つです。
それと、部活動の部員、生徒がきちんと部活に入って部活動を継続していくということで、部員が少なくなったところは複数校の合同部活で大会出場するということがございます。
ソフト面で考えますと、休養日等の設置、活動時間の設定を継続的なということで捉えているところです。
121 ◯向井(た)委員 先日、鹿児島市内で学校の働き方改革に対するシンポジウムがあったと紹介がありましたが、私もそこに行き、いろいろな見方を勉強させてもらった気がします。
部活動も、運動部活だけではなく、吹奏楽やいろいろな文化系の部活動などもあり、実際、鹿児島では非常に生徒数が減っていく中で、自分がやりたい部活動がない、一方で、学校全体として全員部活に入りましょうと活動したり、一緒に部活動をやりたい親御さんもいらっしゃいますから、そういう要求に応えるためにいろいろなことをすると、今度はかえって自分の専門外のこともやらなければならなくなかったり、働く側にとってもいろいろでてくる。また、そこで起こっている今までの事故、事件なども含めて、自分は好んで参加していたわけではないのにけがをしたり、いろいろな評価を下されて、疎外感を味わったり、本当に悩んでしまった子供たちもいないわけではありません。部活動のあり方について考える必要があるのですが、ここに持続可能という言葉があったものですから、どういう考え方でやっているのかなと思って、質問しました。苦手でも、教育的な配慮で子供たちに薦めることによって、また得るものもありましょう。そのシンポジウムでありましたが、オリンピックで金メダル、銀メダル、銅メダルをとった人たちは、学校の部活からというよりは、オリンピックを対象にしたクラブ等の子供が圧倒的に多いということもあったり、どの子でもそのようなクラブに行けるかということもありますから、そういう子供の欲求を満たすために、学校での部活動も意義があるでしょうし、検討するに当たっては十分そういうことを踏まえてやっていただきたいと思っています。ぱっと受ける印象で、この持続可能が気になりましたので伺いました。今後の進め方を十分注意してほしいと思います。
四十三ページの文化財課の博物館運営費の金額が随分昨年度と新年度で違うようですが、何が縮小されたのか教えてください。
122 ◯松下文化財課長 平成二十九年度予算では、三階の常設展示のリニューアルを行い、それが約九千九百七十九万二千円で、この分が終了したので、平成三十年度予算はその分が減額となっています。
123 ◯向井(た)委員 わかりました。
博物館の活用については、いろいろな提言も聞いていますので、できるだけ使いやすく、また、内容を充実していただきたいと思います。
四十五ページの人権同和教育課の上から二つ目の下欄の奨学資金未収債権回収業務に要する経費は全体を指すのか、それとも、人権同和教育に係る地区等に関するものか、教えていただければと思います。
124 ◯花月人権同和教育課長 これは、人権同和教育課関係の奨学金に要する経費でございます。鹿児島県地域改善対策高等学校等奨学資金という名称でございます。
125 ◯向井(た)委員 わかりました。
最後に、学事法制課に伺いたいのですが、一覧表でいろいろな資金、来年度の予算等が示されていますが、子供の貧困対策を議員提案した中に、経済的理由で私立学校に進学することを諦めることのないような施策を講じてくださいという項目があったのですね。それは、平成二十八年度の提言でした。県が子供の貧困調査を行ったたのは、その次の年度、つまり今年度、明らかにしているので、平成三十年度にその貧困対策の提言や調査結果に基づく事業が、ここに出てこないといけないと思っているのですが、それらしい対策費が見えない気もするのですけれども、九番目の高等学校等就学支援金事業は、国の制度と思います。幾らかふえておりますが、県独自の事業に見えないので、子供の貧困、家庭の経済的事情によって私学を諦めることがないようにという手だてを何かしていれば、示してください。
126 ◯原口学事法制課長 この就学支援金事業は国の制度で、私立学校の場合、収入に応じて、一倍、一・五倍、二倍、二・五倍となっています。その上に、県の単独事業として、この資料の三にあるものを、プラスで出しているということでございます
この子供の貧困対策も含めて、私立学校の授業料に就学支援金が足りないという場合、県としては就学支援金の拡充が本来あるべきとのことで、開発促進協議会等を通じて要請しているところです。これとは別に、今、国の制度で、私立学校の就学支援金の拡充もいろいろな予算で検討されているので、県としては、その動きも見ながら検討したいと考えております。
127 ◯向井(た)委員 三番目の金額も予算としては少なくなっているところで、子供も減っていくので、対象生徒が減っているという可能性もあると思ったりしますが、全体の予算が多くない中で、どこにどう配分するかというのは、本当に大変な作業だと思いますし、私としては公立高校も大事にしてほしいという気持ちもあるのですが、いろいろな教育方針等で、私学の皆さんも鹿児島県の教育に貢献していらっしゃるので、そこを目指す子供がいたときに、どのように支援するかということは、ぜひ、平成三十年度に無理でも、少しずつ今後進めていくようにして、取り組んでいただきたいと思います。
以上です。
128 ◯藤崎委員 何点かお尋ねします。
教職員課が提案されている予算等説明書の十九ページ、議案第五七号ですが、支給方法を教えていただきたいと思います。対外運動競技等引率指導業務は高体連、中体連などの試合に出たり、練習試合の引率、合宿への引率まで含まれるものかお示しいただきたいと思います。
129 ◯小屋敷教職員課長 これは、週休日に部活動の指導や大会等による生徒引率に係る業務に携わる場合に、支給できるようにしたということでございます。
130 ◯藤崎委員 わかりました。
週休日ということは、学校が休みの日に部活動がある場合にこれを適用し支給することができるという理解でよろしかったですね。
131 ◯小屋敷教職員課長 はい、そうです。
132 ◯藤崎委員 部活動指導業務手当が、現行の三千円から三千六百円に変更になっていますが、支給方法としては、例えば、二十日間活動した部活は、三千円掛ける二十日が、今度から三千六百円掛ける二十日という計算に変わるという理解でよろしいでしょうか。
133 ◯小屋敷教職員課長 土日などが手当の支給対象になる日と我々も見込んでおりますが、年間の土日が約百日程度ということで、今後、いずれかの一日を原則休養日と考えたときに、年間五十回程度の回数が発生するだろうとのことで予算を計上したところです。
134 ◯藤崎委員 五十日というのは、通常、学校が動いている日以外の部活動に従事した場合に、これだけ出ますよという理解でよかったですか。
135 ◯小屋敷教職員課長 今、私が申したのは、土曜日、日曜日の週休日等の部活動指導ということでの考え方を申し上げたところです。
136 ◯藤崎委員 通常の学校がある日はどのように考えればよろしいのでしょうか。
137 ◯小屋敷教職員課長 平日におきましては、その時間内で指導していただくということで、手当の対象にはならないということです。
138 ◯藤崎委員 運用の実態がわかりました。
続きまして、提出議案等の概要の二ページ、重点施策の
生徒指導総合推進事業五千九百五十九万円で、新規事業の文字がついています。不登校やいじめの問題など、児童生徒を取り巻くさまざまな状況に適切に対応するとのことで、今までのやり方がうまくいかなかった、足りなかったということで、新規事業が立ち上がったと思いますが、これが行われることによって、どのように解決能力が高まるのか、スピード感が増すのかを含めて、この事業の期待される効果をお尋ねしたいと思います。
139 ◯菊地義務教育課長
生徒指導総合推進事業は、これまでも行っておりましたスクールカウンセラーの配置やスクールソーシャルワーカーの活用については、引き続き継続し、このメニューの中で行うこととしております。さらに来年度以降、新たに行いたいと思っておりますのは、未然防止、初期対応に重点を置き、臨床心理士等の専門家と連携し、学校で定期的に児童生徒の心情把握や分析を行うとともに、その結果を踏まえ専門家のアドバイスを受けて、学校教育活動の改善につなげる取り組みなどの充実をさせていきたいと考えております。
これにより、学校では、今まで、いじめ、不登校等の問題行動が起きてからの対応が多かったのですが、より未然防止、初動対応に力を入れることで、できるだけ軽微なうちにその問題を解決することができるような体制を整えたいと考えております。あわせて、昨年、いじめ防止基本方針も改定しましたので、いじめの防止、不登校等について、しっかりと各学校に周知をした上で取り組みを促していく、そのためのいいきっかけにしたいと考えているところでございます。
140 ◯藤崎委員 わかりました。
派遣のイメージなのですが、例えば、週に一回、その先生が回ってくるとか、どのようなサイクルで、どういう学校に派遣されてくるのか。要望があってから派遣されてくるのか、自動的に回ってくるのか、どういう運用を考えていらっしゃいますでしょうか。
141 ◯菊地義務教育課長 定期的に学校に専門家が訪問するということでは、これまでスクールカウンセラー配置事業を通して、年間複数回、学校に対し児童生徒の相談や先生方の相談に応ずるということを実施しており、引き続きその取り組みを充実することを考えております。
未然防止や初期対応に重点を置いた専門家の派遣は、三校程度をモデルとしてお願いをすることを考えており、年間三回程度、専門家に学校に行っていただくことを考えております。(後ほど訂正発言あり)
学校において、先生方が児童生徒の心情を把握するために、例えば、県総合教育センターで開発した「学校楽しぃーと」やSNSチェックシートと呼ばれる児童生徒の心理、心の状況を把握するためのアセスメント調査を活用し、学級の状況をまず把握します。専門家がその内容を見て分析した上で、例えば、学級経営について課題があれば、専門家が行って、学級経営についてアドバイスをするとか、例えば授業の教科指導において課題があると感じられる場合は、教科の専門家が行って、授業のつくり方についてアドバイスするとか、柔軟に、その学校の課題に応じた専門家の派遣をしたいと考えているところでございます。
142 ◯藤崎委員 わかりました。
先生がふだんから頑張るのが大事ではないかというのが聞いた印象だったのですが、システムをつくることと、情熱のある先生が現場にいて毎日動くことと、これが両輪で動くことが非常に大事なのではないかと思います。システムをつくっても、それが空回りしたり、この先生を呼んだら、自分が授業ができない、いじめを解決できない、学級経営がうまくいかないことがばれてしまうから、言わないほうがいいのではないかという心理があったりすると推測されますが、そうではないということをしっかりこの場で御答弁いただいて、生徒さんのいい学習環境を担保していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。この制度をやはりいい形で使ってほしいと思うのですが。
143 ◯菊地義務教育課長 全ての児童生徒が安心して学校生活を送り、さまざまな活動に安心して取り組めるようにすることが何より大切でございます。いじめや不登校は、一人の熱意のある先生だけで取り組むものではなく、学校全体で、管理職、生徒指導主任を中心として、学校が組織として一つの問題にしっかりとみんなで取り組んでいく体制づくりをしっかりしていきたいと思っております。
鹿児島県のいじめ防止基本方針の中でも、いじめの問題について、一人で先生が抱え込むことは決して許されることではないとうたっております。学校が組織として情報を共有し、外部の専門家と協力をしながら解決に当たっていくことが何より重要であり、モデル事業にとどまるのではなく、取り組みをしっかりと各学校に広げつつ、先生方の意識も高めていきたいと考えております。
144 ◯藤崎委員 わかりました。
提出議案等の概要の三ページ、
ネーミングライツ制度の活用ということで、八百六十四万円の歳入を予定しているとのことですが、募集に当たり何社応募があったのか。その中で、多分、高いネーミングライツ料を払う白波さんに決まったと思います。その選定過程を教えていただきたいと思います。
145 ◯岩元保健体育課長 陸上競技場と野球場を特定し、施設特定型として提案を求めたところでございます。
期間内に二社ございまして、ネーミングライツ料や陸上競技場のネーミングにふさわしいかを総合的に勘案して選定したところでございます。
146 ◯藤崎委員 わかりました。
今回、応募がなかった野球場は、引き続き通年で募集しているということでよろしいのでしょうか。募集期間の区切りがあるのでしょうか。
147 ◯岩元保健体育課長 施設特定型で応募のなかった野球場は提案型として常時提案者を受け付けているところでございます。
148 ◯藤崎委員 わかりました。
最後、楠隼高校の関係ですが、生徒募集費が千五百七十七万円とあったのですが、昨年度とほぼ同じなのか、それとも少しアップしているのか教えていただけませんか。
149 ◯前田高校教育課長 平成二十九年度の生徒募集に関する予算額は、千九百四十二万五千円でございました。
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