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  1. 鹿児島県議会 2017-09-29
    2017-09-29 平成29年企画観光建設委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        ……………………         午前十時開会        …………………… ◯大久保委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから企画観光建設委員会を開会いたします。  この際、御報告をいたします。  傍聴について七名の方から申し出があり、これを許可いたしました。  当委員会に付託されました案件は、議案第五七号平成二十九年度鹿児島県一般会計補正予算(第一号)のうち、企画部関係の議案など議案六件及び陳情十二件であります。  ここで、審査日程等協議のため暫時休憩いたします。         午前十時一分休憩      ────────────────         午前十時三分再開 2 ◯大久保委員長 再開いたします。  審査日程につきましては、お手元に配付してあります日程案のとおりとし、特定調査事項につきましては、企画部の関係で新たな県政ビジョンの骨子案について、PR・観光戦略部の関係で明治維新百五十周年に向けた取組についてとすることで進めてまいりたいと思いますが、御異議ありませんか。    [[異議なし]という者あり] 3 ◯大久保委員長 御異議ありませんので、そのように進めることに決定いたしました。  この際、御報告をいたします。  傍聴について一名の方から申し出があり、これを許可いたしました。  それでは、ただいまから企画部及びPR・観光戦略部関係の審査を行います。  初めに、議案第五七号を議題といたします。
     企画部長の総括説明を求めます。 4 ◯東條企画部長 おはようございます。  説明に入らせていただく前に、人事異動により関係課長の交代がございましたので、御紹介を申し上げます。  七月十日付で交通政策課長に着任いたしました寺前でございます。 5 ◯寺前交通政策課長 寺前でございます。よろしくお願いいたします。 6 ◯東條企画部長 国土交通省からの採用でございます。  それでは、企画部関係の平成二十九年度第三回県議会定例会に提出の議案等につきまして、お配りしております資料に基づきまして御説明を申し上げます。  一ページをお開きください。  まず、九月補正予算議案は一千五百九十二万五千円の増額補正をお願いしており、補正後の当部の一般会計の予算額は百四十四億五千二百二十一万円余りとなります。  補正予算の内容でございますが、統合宛名管理システム整備事業としまして、マイナンバー制度の運用において各機関との相互の情報照会に対応するため、統合宛名管理システムの改修とテストを実施するものであります。  その他議案につきましては該当はありません。  二ページをお開きください。  主要施策等でありますが、前回定例会以降の主な動き等について御説明を申し上げます。  まず、庁内職員による鹿児島の活性化につきましては、今年度第二回活性化委員会を先月十七日、第三回委員会を今月十二日に開催し、産業・雇用部門や地域の活性化等について検討を行ったところであります。  次に、地方創生につきましては、先月二十二日に北薩及び姶良・伊佐地域振興局管内を対象に、地域創生の推進に係る県と市町との意見交換会と増田寛也地方創生担当特別顧問による講演会を霧島市で開催いたしました。  また、「鹿児島県まち・ひと・しごと創生総合戦略」に基づき、昨年度実施しました施策・事業の効果検証などについて助言を得るため、今月十一日に地方創生推進有識者懇話会を開催したところであります。  次の新たな県政ビジョンの策定につきましては三ページにかけて記載しておりますが、七月に東京での県政ビジョン策定有識者委員会を開催しました。  また、今月十一日には副知事を座長とし、庁内各部局長等で構成します県政ビジョン策定庁内検討委員会を開催し、今定例会にお示ししました新しい県政ビジョンの骨子案について協議したところであります。  次に、大規模スポーツ施設の在り方検討につきましては、第二回の検討委員会を今月七日に開催していただき、その必要性と機能について御協議をいただいたところであります。  次の自治体情報セキュリティークラウドの運用につきましては、総務省からの要請に基づき、県と市町村のインターネット接続口を集約し、高度なセキュリティー対策を実施する鹿児島県自治体情報セキュリティークラウドを構築し、七月から運用を開始したところであります。  次に、地域振興の推進についてであります。  地域振興推進事業につきましては、先日、地域の実情や要望等を踏まえ、一般枠について二十五事業、一億四千六百万円余り、四ページに続きますが、特別枠については、三島村の村営酒造所の整備事業を対象に、六千八百万円余りの追加承認を行ったところであります。  五ページをごらんください。  移住・交流の促進についてであります。  大都市圏における移住交流セミナーにつきましては、市町村と連携し、移住を検討しておられる方々を対象に、七月から今月にかけまして東京で四回、大阪で一回、開催したところであります。また、先月二十五日には県内の市町村や民間団体等の移住交流関係者間の情報共有と連携の強化を図るための会議を開催したところであります。  次の宇宙開発の促進についてであります。  先月十九日に種子島宇宙センターにおいて人工衛星「みちびき三号機」を搭載したH─IIAロケット三十五号機の打ち上げが成功したところでありますが、こうした打ち上げ等が円滑に推進されるよう関係者間の情報共有と理解の促進を図るため、今月七日に今年度二回目の宇宙開発推進協力会を開催したところであります。  六ページをお開きください。  再生可能エネルギーの導入推進についてであります。  バイオマスエネルギーの利用促進につきましては、家畜排せつ物等によるバイオマス発電の導入に必要な調査等に要する経費の助成につきまして、先月、事業者を決定いたしました。  海流発電実証試験につきましては、六月に口之島・中之島周辺海域が我が国の海洋再生可能エネルギー実証フィールドに選定されたところであります。資料に記載はありませんが、八月には同海域で百キロワット規模の海流発電としては世界初となります水中浮遊式海流発電システムの実証試験がIHIとNEDにより成功裏に行われたところであります。こうした海流発電実証試験の今後の円滑な実施に向け、課題解決等の検討を行うための協議会を九月五日に開催したところであります。  七ページをごらんください。  奄美・離島の振興についてであります。  平成三十年度奄美群島振興開発関係予算の概算要求につきましては、先月二十九日に国土交通省からその概要が発表されたところでありますが、総額で二百二十億一千七百万円が要求されており、今年度当初予算比で一〇二%となっております。  次に、平成三十年度有人国境離島法関係予算の概算要求につきましては、先月三十日に内閣府からその概要が発表されたところであります。特定有人国境離島地域社会維持推進交付金など全国ベースで国費五十九億百万円が要求されており、今年度当初予算比で一一七%となっております。  次の奄美群島振興開発総合調査につきましては、来年度末に期限切れを迎えます奄美群島振興開発特別措置法の延長に向け、群島の現状・課題を総合的に調査・分析し、今後の振興開発の方向・方策を明らかにするため、七月に鹿児島と沖縄でそれぞれ奄美群島の出身者会との意見交換会を開催したところであります。また、五月から七月にかけまして民間有識者の意向調査などを実施してきているところであります。  八ページをお開きください。  特定有人国境離島地域の地域社会の維持に関する県計画の策定につきましては、有人国境離島法に基づき、本県特定有人国境離島地域の地域社会の維持のための取り組みを推進するため、県計画を今月中に策定することとしており、今月十一日から二十五日にかけましてパブリックコメントを実施したところであります。なお、この計画につきましては、後ほど離島振興課長から別途御説明を申し上げます。  次に、特定有人国境離島地域の準住民に対する航路・航空路運賃低廉化の実施につきましては、同地域に居住する住民が扶養しております地域外に居住する十八歳以下の児童・生徒など国が示した要件の範囲で市町村が定める基準に適合する者を準住民とし、十月一日から住民と同様の航路・航空路運賃の低廉化を行うこととしております。  九ページをごらんください。  離島地域おこし団体事業化推進事業につきましては、離島の地域おこし団体による自立的・安定的な活動の継続を図るため、七月から八月にかけまして地域おこし団体に対し、活動の現状や今後の方針等についてのヒアリングを実施したところであります。  次に、鹿児島空港の国際化促進についてであります。  週四往復で運航し、ことし就航五周年を迎えましたチャイナエアラインの鹿児島─台北線が七月三日から週五往復に増便されたところであります。これを受けまして、先月二日に県知事、県議会議長等から成ります訪問団がチャイナエアライン本社を訪問しまして、路線の安定的運航や利用促進等について意見交換を行ったところであります。  十ページをお開きください。  鹿児島─ソウル線につきましては、韓国のLCCでありますイースター航空が十一月一日から週三往復で新規就航いたしますほか、大韓航空につきましても来年一月二日から三月二十四日まで現在の週三往復から週五往復に増便される予定であります。このほか、鹿児島と釜山、シンガポールを結ぶチャーター便の運航も予定されているところであります。  次の奄美群島の交流需要喚起対策につきましては、十一ページになりますが、夏場に比べまして観光客が減少する冬場の需要を喚起するため、関西─奄美間等における航空運賃と島外住民を対象とした航路運賃につきまして、それぞれ十月二十九日と十月一日からの運賃軽減を試験的に実施することとしております。  次の奄美群島における航路の交流需要喚起に係る取り組みにつきましては、奄美群島を発着・経由する船舶の欠航等に伴います延泊費用を補償する事業を七月から試験的に実施しているところであります。  十二ページをお開きください。  就業構造基本調査につきましては、国民の就業・不就業の状態を明らかにし、就業構造に関する雇用対策等の基礎資料を得るため五年ごとに行うもので、十月一日を調査期日として実施することとしております。  次の職員のデータサイエンス能力向上に係る取り組みにつきましては、統計的思考力やデータ分析のスキルを有する人材を育成し、証拠に基づく政策立案(EBPMの推進を図るため、先月二十五日にデータサイエンスセミナーを開催したところであります。  以上で、企画部関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 7 ◯大久保委員長 この際、御報告をいたします。  傍聴について一名の方から申し出があり、これを許可いたしました。  次に、PR・観光戦略部長の総括説明を求めます。 8 ◯西 PR・観光戦略部長 おはようございます。  続きまして、PR・観光戦略部関係について御説明申し上げます。  資料は、表紙の一番下にPR・観光戦略部と記載してあるものでございます。  まず、一ページをお開きください。  初めに、今回提出予定の議案等はございません。  次に、前回定例会以降の主要施策等の進捗状況について御説明いたします。  まず、戦略的なPRの展開のトップセールスの実施につきましては、七月にタイの輸入業者社長との会談を行い、県産農畜産物などのセールスを実施いたしました。八月には台湾におきまして牛肉輸出解禁を見据えた鹿児島和牛のPRや鹿児島─台北線就航五周年記念レセプションを開催し、県産品や観光PRを実施いたしました。また、あわせてチャイナエアライン本社を訪問し、鹿児島─台北線の安定運航を要請いたしました。  二ページをお開きください。  「鹿児島の食」ブランド力UP事業につきましては、首都圏等の高級スーパーや高級レストランに鹿児島の食を売り込み、フェアの開催等を通じ、鹿児島の食のブランド力アップを図るものでございます。九月二十日に東京におきまして鹿児島県フェア告知イベントを開催し、先般、宮城県で開催されました全国和牛能力共進会で日本一に輝いた「鹿児島黒牛」を初めとする本県食材の魅力をPRしたほか、十月二十日から二十六日まで開催します紀ノ国屋での鹿児島県フェアや二月に首都圏等の高級レストランで開催予定のフェアの告知を行ったところでございます。  新かごしまPR戦略(仮称)展開事業につきましては、新たなPR戦略の策定に向けまして、八月三十一日に開催した第二回目の有識者による検討会議における意見等を踏まえ、骨子(案)を取りまとめたところでありまして、後ほど説明をさせていただきたいと思っております。  三ページをごらんください。  物産観光展等の開催につきましては、県産品の販路拡大と観光客の誘致を図るため、九月に松山市及び広島市の百貨店におきまして物産観光展を開催いたしました。  鹿児島フェアの開催につきましては、本日よりイオン九州の九州百三十八店舗におきまして開催しております。その他、県外のホテルにおけるレストランフェアを三カ所で、また、香港のホテルレストランでもフェアを開催中でございます。  四ページをお開きください。  本格焼酎の振興対策につきましては、鹿児島の本格焼酎の海外における認知度向上、消費拡大などを図ることを目的に、「かごしま焼酎大使」制度を創設し、第一号として在香港日本国総領事館大使兼総領事である松田邦紀氏を八月十七日付で委嘱したところでございます。  五ページをごらんください。  伝統的工芸品の振興対策につきましては、二〇一八年一月にフランス・パリ郊外で開催される国際見本市について六月二日に選考会を開催し、出展商品を選定したところでございます。  また、七月二十六日には出展予定事業者を対象に、海外取引に係る講演や今後のスケジュールについての説明を実施いたしました。  六ページをお開きください。  うんまか鹿児島輸出商談会二〇一七の開催につきましては、豊富で良質な本県産品につきまして海外におけるさらなる認知度向上と販路開拓を図るため、複数の国・地域のバイヤーが一堂に会する商談会を開催いたしまして、県内企業との取引拡大を推進したところでございます。  次に、九州産食品輸出商談会inベトナム二〇一七国内事前商談会の開催につきましては、九州圏・山口県内のすぐれた食品を製造・加工する企業のベトナムでの販路開拓を目的に、九州貿易振興協議会による国内事前商談会を実施したところでございます。  シンガポール・JRカフェでの鹿児島フェアの開催につきましては、豊富で良質な本県産品の海外におけるさらなる認知度向上と販路開拓及び観光誘客を図るため、東南アジアのゲートウェイであるシンガポールにおきまして、物産と観光が連携した鹿児島フェアを開催することといたしております。  七ページをごらんください。  明治維新百五十周年に向けた取り組みの明治維新百五十周年記念プロジェクト推進事業につきましては、七月に明治維新百五十周年記念プロジェクト実行委員会第二回総会を開催し、今年度の事業計画等についてさまざまな御意見をいただいたところでございます。  明治維新百五十周年記念プロジェクトにつきましては、今月二十三日に鹿児島空港におきましてカウントダウンボード除幕式を行うとともに、十月十五日に鹿児島港本港区北埠頭におきまして明治維新体感フェス!二〇一七を開催することといたしております。  明治維新百五十周年記念シンポジウム開催事業につきましては、郷土の先人たちの志や偉業を見直し、明治維新の意義を改めて考える契機とするため、今月と十一月に県内二カ所においてシンポジウムを開催することといたしております。  八ページをお開きください。  明治維新百五十周年記念薩長土肥四県連携推進事業につきましては、明治維新にかかわりの深い山口県、高知県、佐賀県と連携して、十月に東京で四県知事によるフォーラムを開催し、広く全国に情報発信を行うことといたしております。  次に、世界を魅了する観光地”KAGOSHIMA“の形成でございます。  国内誘客プロモーション事業につきましては、平成三十年の明治維新百五十周年、NHK大河ドラマ「西郷どん」の放送、奄美の世界自然遺産登録等の絶好のチャンスを捉え、大都市圏におきましてプロモーションを展開することといたしておりますが、八月からはJR西日本と連携し、関西地区においてプロモーションを展開しておるところでございます。  らくらくかごしま巡り事業につきましては、誘客効果を県内各地へ波及することを目的といたしまして、タクシー・レンタカー・貸し切りバスの費用に対する助成を行うことといたしておりまして、今月一日から事業を実施しておるところでございます。  九ページをごらんください。  観光かごしま大キャンペーン推進事業の展開につきましては、民間と一体となった誘客対策に加え、県内各地へ広がりのある誘客に取り組むとともに、本年度は来年のNHK大河ドラマ「西郷どん」の放送と連携した戦略的な誘客キャンペーンを展開してまいります。  一の「西郷どん」キャンペーン事業につきましては、「西郷どん」放送を契機とした誘客活動を推進するため、公式ツイッターの開設や鹿児島空港内において広告の設置、キャンペーンポスターキャラクターパネルの作成など、各種取り組みを展開しているところでございます。  飛びまして、十一ページをごらんください。  三の「奄美・沖縄」観光・交流連携体制構築事業につきましては、沖縄県と連携して奄美・沖縄両地域の観光振興を促進することとしており、広報宣伝素材として動画及びパンフレットを制作しているところでございます。  修学旅行の誘致促進につきましては、南九州三県や九州観光推進機構と連携して現地視察会や説明会などを行い、熊本地震により大きな影響を受けた修学旅行の呼び戻しを図ってまいります。  十二ページをお開きください。  海外からの観光客の誘致促進につきましては、次の十三ページにもございますとおり、海外の旅行会社やマスコミ等を招いた現地視察や取材等の対応、海外での現地セールスを実施しているところでございます。  クルーズ船の寄港促進につきましては、七月末に十四万トン級の「マジェスティック・プリンセス」が初入港するなど、県全体では約百七十回の入港が予定されているところでございます。クルーズ船の誘致につきましては、国内外へセールスを実施するなど、寄港地としての魅力をPRしておるところでございます。  十四ページをお開きください。  スポーツ観光王国かごしま確立事業につきましては、福岡地区及び関西地区でスポーツ合宿セミナー及び視察ツアーを開催することといたしております。また、韓国プロ野球球団に対してキャンプ誘致セールスを実施いたしましたほか、国内プロ野球球団を訪問し、キャンプ地選定に係る情報等を聴取するとともに、県内野球関連施設をPRしたところでございます。  十五ページをごらんください。  県民総ぐるみ・鹿児島ユナイテッドFC支援事業及び鹿児島レブナイズ活動強化支援事業につきましては、ホーム戦における集客、にぎわいの創出など、県民総ぐるみの支援に向けた活動を行っているところでございます。  二〇二〇東京オリンピック・パラリンピック事前合宿誘致事業につきましては、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催効果を本県に波及させるため、同競技大会参加国等に対しまして事前合宿の誘致活動に取り組むことといたしております。  十六ページをお開きください。
     大隅陸上競技トレーニング拠点施設の整備事業につきましては、陸上競技のトレーニングに特化したトップアスリートのニーズにも対応可能なスポーツ合宿の拠点を有明高校跡地に整備を進めておりますほか、大隅陸上競技トレーニング拠点施設(仮称)連絡会を開催し、施設利用者へのサービス提供のあり方等について関係者と協議・調整を行っているところでございます。  十七ページをごらんください。  佐多岬観光整備事業につきましては、展望広場、観光案内所等から成る公園エントランスが完成し、七月二十二日から供用を開始したところでございます。引き続き南大隅町や環境省と連携しながら、新たな観光拠点としての取り組みを進めてまいります。  次に、国際交流の展開についてでございます。  海外技術協力等の推進につきましては、開発途上国の発展と繁栄に貢献し得る人材を養成することを目的に、九月から来年二月までブラジル、ペルー、中国から各一名ずつ、合計三名の海外技術研修員を受け入れております。  十八ページをお開きください。  清華大学との交流促進事業におきましては、本県と清華大学との包括協定に基づき、青少年学生交流を図ることとしており、清華大学留学支援奨学金交付事業におきまして清華大学へ留学する県内の大学生十名に対し、奨学金を交付することといたしております。  また、清華大学との教育連携促進プログラムにおきまして、八月六日から十五日まで清華大学の学生等二十名を受け入れ、県内大学での講義や本県の学生との交流を通じて、次代を担う若者世代の相互理解の増進を図ったところでございます。  十九ページをごらんください。  世界遺産を生かした観光地づくりでございます。  「明治日本の産業革命遺産」等の次世代への継承推進につきましては、八月にBSフジ、九月にKTSの番組を通じて県内外に本県構成資産の情報発信を行ったところであり、九州・沖縄のフジテレビ系列でも順次放送されているところでございます。  次に、積極的かつ効果的な県政広報・広聴の展開でございます。  「知事と語ろう車座対話」につきましては、七月九日に南さつま市、八月十四日に知名町、八月十五日に与論町におきまして、地域の代表である区長や各分野に携わっている方々と知事が文字どおり車座になって地域の現状や将来について意見交換を行ったところでございます。  以上で、PR・観光戦略部関係の説明を終わります。どうぞ、よろしくお願いいたします。 9 ◯大久保委員長 企画部長及びPR・観光戦略部長の総括説明に対する質疑につきましては、県政一般でお願いいたします。  次に、議案について関係課長の説明を求めます。  情報政策課長の説明を求めます。 10 ◯木場情報政策課長 情報政策課関係の補正予算につきまして、お配りしております議案等説明書により御説明申し上げます。  お手元の議案等説明書の一ページをお開きください。  企画費第三目の技術情報管理費につきましては、電子行政管理事業といたしまして、一千五百九十二万五千円の増額補正をお願いいたしております。これは、マイナンバー制度の運用におきまして情報連携を行う特定個人情報の追加・変更等が示されましたことから、各機関との相互の情報照会に対応するために行う統合宛名管理システムの改修及び運用テストの実施に要する経費について補正を行うものでございます。  以上で、情報政策課関係の説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 11 ◯大久保委員長 説明が終わりましたので、議案についての質疑をお願いいたします。    [「なし」という者あり] 12 ◯大久保委員長 質疑がないようでございますので、これで議案についての質疑を終了いたします。  なお、議案第五七号平成二十九年度鹿児島県一般会計補正予算(第一号)につきましては、土木部関係もありますので、採決を一時留保し、来週十月二日の月曜日に採決を行います。  次は、陳情の審査をお手元の請願・陳情文書表等により行います。  審査に入ります前に、陳情の取り下げについてお諮りいたします。  陳情第四〇一九号鹿児島県総合体育館等の建設に関する陳情書については陳情者から取下げ書の提出がありましたので、これを承認したいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 13 ◯大久保委員長 御異議ありませんので、陳情第四〇一九号は取り下げを承認すべきものと決定いたしました。  なお、同陳情者から同じ陳情件名で新規の陳情書が提出されております。  それでは、請願・陳情文書表の一ページ以降の新規付託分の陳情の審査でございます。  陳情第三〇三七号及び陳情第三〇三八号を一括議題といたします。  スポーツ施設対策室長の説明を求めます。 14 ◯橘木スポーツ施設対策室長 それでは、スポーツ施設対策室関係の陳情につきまして御説明申し上げます。  請願・陳情文書表の一ページをお開きください。  まず、陳情第三〇三七号の鹿児島県総合体育館等の体育施設建設についてでございます。  提出者は、鹿児島市郡山地域活性化連絡協議会会長の大迫尚嗣氏であります。  陳情の要旨であります。  現在、鹿児島県においては県立体育館、ドーム球場、一方、鹿児島市においてはサッカー場の施設建設が鋭意検討されていると伺っており、ついては、その建設整備地として旧郡山町が企業誘致の目的で取得、造成した土地を活用してくださるよう陳情するというものでございます。  陳情書におけるこれまでの経緯等でございます。  この用地は、現在大阪市に本社がある積水樹脂株式会社の所有地となっているが、平成八年に同社と旧郡山町が立地協定を締結し、その後、同町から同社に譲渡されたものの、当時の経済状況の大きな変化などから同社の進出が実現せず、現在、同社所有の遊休地となっているものである。  なお、この場所は市内中心部から三十分程度の位置にあり、国道三号や西回り自動車道等からもほど近く、また、川内原発から直線で三十キロメートル圏外の隣接した位置にあり、有事の際の避難場所としての機能をあわせ持つ施設整備も考えられることから、県全体の利益に資するとともに、県民・市民の理解も得られるのではないかと考えているとの内容でございます。  続きまして、状況説明でございます。  二ページをごらんください。  総合体育館につきましては、今年度設置されました各界の有識者で構成いたします大規模スポーツ施設の在り方検討委員会におきまして、その必要性や機能について優先的に検討されているところであり、来年二月ごろまでに提言を取りまとめることとされているところであります。  総合体育館の整備の具体につきましては、同委員会の提言後、県において検討していくこととしているところであります。  続きまして、三ページをお開きください。  陳情第三〇三八号の鹿児島県総合体育館等の建設に関する陳情書でございます。  提出者は、鹿児島県屋内スポーツ競技団体代表世話人、鹿児島県体操協会会長、尾辻秀久氏でございます。  まずは、陳情の要旨でございます。  県屋内スポーツ競技団体は、平成三十二年の鹿児島で開催される国民体育大会・全国障害者スポーツ大会に向け、平成二十三年三月の総合体育館等整備基本構想に基づき、これまで新総合体育館等の必要性を県当局、県議会、さらには県民の方々に訴えてきた。  新総合体育館等建設の問題は、現在、大規模スポーツ施設の在り方を検討する委員会が設置され、来年二月を目途に提言をまとめるとのことであるが、提言には建設場所や建設時期については含まないとのことである。建設場所は新総合体育館等の規模や機能とも大きく関連してくるため、今後最も重要な課題である。  現在、本県は国民体育大会・全国障害者スポーツ大会を控え、大会の成功に向け懸命に取り組んでおり、本県にとってスポーツの一大イベントを一過性のものに終わらせないためにも、また、これを契機として新県総合体育館等の整備を行うことは、本県スポーツ界の将来を見据えた場合、絶好の機会であり、必要不可欠なものと考える。  未来を担う青少年や県民の方々に日本や世界のトップアスリートの演技や競技を身近で観戦していただき、感動や夢を届けられる競技スポーツ、また、県民の方々の生涯スポーツ・健康づくり・文化の拠点となる新総合体育館をできるだけ早く建設されることを県屋内スポーツ団体の総意として陳情するというものでございます。  次に、陳情事項でございます。  まず、総合体育館等の規模についてでございます。  規模については、総合体育館等整備基本構想で示された規模をぜひ確保していただきたいとの内容でございます。  四ページをごらんください。  建設地でございます。  建設地については、鹿児島市内に設置していただきたいとの内容でございます。  最後に、建設完成年度についてでございます。  建設完成年度については、国民体育大会・全国障害者スポーツ大会までに建設を希望していたが、現状を考えると物理的に厳しいため、できるだけ早期に建設していただきたいとの内容でございます。  続いて、状況説明でございます。  内容は、先ほど御説明いたしました陳情第三〇三七号と同様でございまして、総合体育館につきましては、今年度設置されました各界の有識者で構成いたします大規模スポーツ施設の在り方検討委員会において、その必要性や機能について優先的に検討されているところであり、来年二月ごろまでに提言を取りまとめることとされているところであります。  総合体育館の整備の具体につきましては、同委員会の提言後、県において検討していくこととしているところでございます。  以上で、説明を終わります。よろしくお願いいたします。 15 ◯大久保委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 16 ◯持冨委員 まず、陳情第三〇三七号ですが、これは総合体育館の建設ということもですが、陳情の趣旨を読んでみると、郡山町の土地の活用ということも入っているのではないかなというふうに思っておりまして、真ん中あたりの説明のところで「積水樹脂(株)としては、この用地のこれまでの取得の経緯等をふまえ、県や市の地域活性化につながるための活用ができればとの意向が示されているところです」というふうに説明に書いてありますけれども、ここは、この土地について例えば県とこの会社とで今まで議論したという経緯があるんでしょうか。また、あれば内容を教えてください。 17 ◯橘木スポーツ施設対策室長 もともと工業団地ということで、積水樹脂と商工労働部の産業立地課で、今進出していただいていないけれども、今後進出する可能性があるかといったところで、そういう情報交換はされているというふうには聞いております。 18 ◯持冨委員 第一義的には、当初は企業誘致をして地域の活性化を図りたいという予定だったと考えますが、そういう予定だったのをこういう体育館建設にというふうに要望が出てきているわけですけれども、企業立地との話では体育館ということの選択肢があるんでしょうか。 19 ◯橘木スポーツ施設対策室長 委員お尋ねの体育館ということがあるのかどうかということへの直接のお答えにならないかもしれませんが、陳情が上がってきた段階で私ども産業立地課には情報提供をしておりまして、産業立地課もこういう陳情が上がってきているということは理解しているということでございます。 20 ◯持冨委員 続けて。陳情第三〇三八号に移りますけれども、これはずっと陳情が出ておりまして、一回取り下げられて、今回、時期を国体までにということにこだわらないということで再度提出されたものだと思っております。  そこで、先日、第二回の検討委員会が開かれたということで、その中身を一回確認させてください。 21 ◯橘木スポーツ施設対策室長 前回の陳情の中身ということであろうかと思います。 22 ◯大久保委員長 暫時休憩いたします。         午前十時四十四分休憩      ────────────────         午前十時四十四分再開 23 ◯大久保委員長 再開いたします。 24 ◯橘木スポーツ施設対策室長 第二回の検討委員会のお尋ねでございます。  まず、六月に第一回の検討委員会を開催しました。その検討委員会では、総合体育館について優先的に検討していくことということと、次回以降、総合体育館の必要性・機能について協議を行い、来年二月ごろまでに提言を取りまとめるということが確認されております。  それを踏まえまして第二回の検討委員会におきましては、まず、新しい総合体育館の整備が必要との委員の共通認識が確認されたということでございます。その上で、総合体育館を新しく整備する場合、どういった機能・役割を持った総合体育館が必要かといったことについて各委員から御意見が出されたところでございます。その中で、多くの委員からイベントやコンサートなど多目的に利用される機能も必要との御意見が出されました。また、そうした機能を踏まえますと、今後の検討の方向性としてはアリーナ的な概念ではないかとの御意見も出されたところでありまして、今後、事例調査なども踏まえまして、次回の検討委員会でさらに議論を深めることが確認されたというところでございます。 25 ◯持冨委員 必要性は共通理解ができたということは、非常によかったと思います。  それで、アリーナのほうになるんじゃないかと、こういう説明でありますけれども、平成二十三年の三月に総合体育館等の整備基本構想というのがあって、何回も協議を重ねて、どうせつくるならば体育館はこういう規模でこういう機能があったほうがいいねという一定の方向といいますか、それが示されたわけですけれども、今回アリーナということであれば、それにプラス人が集まるとかあるいはほかのイベントにも使えるというものが加わるんだろうというふうに思いますけれども、ただ、体育館として基本的にこれだけはそろえてほしいねという機能があると思うんですね。それが基本構想だっただろうと思います。  そこで、アリーナになる場合にしても、この基本構想を踏まえるのかどうか。要するに、競技団体からはそういうものがぜひ欲しいという意図だろうと思いますけれども、それを踏まえるのかどうかということについて教えてください。 26 ◯橘木スポーツ施設対策室長 平成二十三年三月に策定された基本構想を踏まえた検討になるのかというお尋ねでございます。  まず、新たな総合体育館を整備するとなりますと大きなプロジェクトとなりますことから、県民の方々の理解を得る必要があると考えております。このため、さまざまな方々の御意見をいただくため、大規模スポーツ施設の在り方検討委員会が設置されているところでございます。まずは、この検討委員会におきまして総合体育館の必要性や機能について検討をいただいているものでございます。規模でありますとか場所など整備の具体につきましては、検討委員会から提言をいただいた後に県において検討することといたしております。 27 ◯持冨委員 答弁になっていないと思います。機能については今まで議論してきて積み上げたものがありますが、これを採用するんですかということを聞いているんです。 28 ◯橘木スポーツ施設対策室長 今回、各界の有識者十四名の方々を委員としてお願いし、検討委員会で議論が始まったというところでございます。まずは、その委員の方々に御自由に活発に必要性・機能の御意見をいただきたいというふうに考えております。 29 ◯大久保委員長 室長、委員の質問は、その検討委員会で出された結論と平成二十三年度につくられた総合体育館の案とのかかわり合いは、これからどのようにかかわっていくのかという趣旨の質問でございますので、そういう方向で回答をお願いしたいと思います。 30 ◯橘木スポーツ施設対策室長 現在、委員において自由に機能・必要性について議論をいただいておりまして、来年二月ごろに提言をいただくことになっておりますので、今後、意見の集約がなされることかと思います。その際に、必要性・機能について具体的なものが委員から示されるということになろうかと思います。 31 ◯持冨委員 かみ合いませんけれども、何を言いたいかといいますと、アリーナという話になりますと、どうしてもイベントが中心になって議論が交わされるのではないかなと。一方で、総合体育館というのは一定の機能をしっかりと備えていないと体育館としての機能は果たさない。体育館については時間をかけて、こういう体育館がこういう規模で欲しいねということを各団体から意見を聞きながら積み上げたものがあります。それが構想ですね。だから、その構想を本当に踏まえるんですか。私の意見としては、最低限それを踏まえた上でプラスアルファはあると思います。時代の変化がありますから。新しい機能を加えていくということはあると思いますが、競技団体からいろいろと要望が出て積み上げられたものについてはしっかりと取り入れるべきではありませんかという思いで言っております。 32 ◯橘木スポーツ施設対策室長 整備の具体につきましては、規模・場所等々につきましては、検討委員からの提言をいただいた後に整備に関する基本的な考え方を県でまとめる中で検討し、明らかにしてまいりたいというふうに考えております。 33 ◯持冨委員 かみ合いませんけれども、質問を変えます。  そうしますと、状況説明のところで来年二月までに提言を取りまとめるとされている。そして、同委員会の提言後に県において検討となっているわけですが、この提言の位置づけというのはどういうふうになるんですか。 34 ◯橘木スポーツ施設対策室長 新たな総合体育館について、鹿児島県にとってどういう機能を持った総合体育館が必要かという点について十四名の有識者の方々から自由に御意見をいただき、それでもって委員会として二月ごろに提言が取りまとめられるということでございます。 35 ◯持冨委員 二月に提言がなされます。その後に県で検討をするとおっしゃるわけですが、提言を踏まえた上で検討するのはどこで検討しますか。そして、その後のスケジュールはどうなりますか。 36 ◯橘木スポーツ施設対策室長 整備に関する基本的な考え方をまとめるに当たって、どのような進め方をするかということの御質問かと思います。  進め方についての検討はこれからでございまして、現時点で明確にお答えできないというところでございます。
    37 ◯持冨委員 だから、提言がなされました。そうしますと、それについて庁内で提言の中身について議論をしなければいけませんね。それはどこがして、どこが結論を出すんですか。そして提言については、提言をそのまま飲み込むのか、あるいはそれを越えて県の権限でいろいろ決めていくのか、議会との議論はどういうふうになっていくのか、スケジュールもわからない、検討するところもわからない、それでは私たちは判断しようがないじゃないですか。 38 ◯橘木スポーツ施設対策室長 今、検討委員会で御検討いただいている段階で、その後につきまして具体的に詳細にお答えすることはできませんけれども、提言をいただいた後、県において整備に関する基本的な考え方を…… 39 ◯持冨委員 だから、県の中身。県は誰がするんですか。 40 ◯橘木スポーツ施設対策室長 県においてまとめることとしております。県議会への御相談の話ですが、県で基本的な考え方をまとめてお示しできる段階になれば当然お示ししたいというふうに考えております。 41 ◯持冨委員 では、そのスケジュールはどうなりますか。 42 ◯橘木スポーツ施設対策室長 具体の詳細なスケジュールの検討はこれからでございます。 43 ◯持冨委員 それから、最終的な時期と金額、こういったものはその後にというんですけれども、提言がなされれば一定の規模が出てきますね。だけども、規模が出されて、場所も提言が出されてくると、議会としてはかかわりようがなくなるんじゃないでしょうか。議会とのその辺の兼ね合いはどう考えておられますか。 44 ◯橘木スポーツ施設対策室長 この検討委員会で検討いただく内容につきましては、必要性と機能ということでございまして、規模というところまでは考えていないということでございます。 45 ◯持冨委員 規模じゃなくて機能でもいいです。提言というのは一定の財政措置が必要になってくるわけでしょうから、最初に示さないで丸投げしているわけですね。提言が上がってきました。場所も大体ここにしたいというのを庁内で検討されました。その後に議会に言われるわけですか。そうすると、もうそのときには議論をする余地がないぐらい前に進んでからの話になりませんか。提言を踏まえて庁内で検討した中身というのは、議会にはどの段階で示されるんですか。 46 ◯橘木スポーツ施設対策室長 委員の御質問は、県で基本的な考え方をまとめる際に県議会に相談するという理解でよいかということだろうと思います。県で基本的な考え方をまとめる際、お示しできる段階になればお示ししたいというふうに考えております。 47 ◯持冨委員 それは大体いつぐらいですか。 48 ◯橘木スポーツ施設対策室長 今の段階でいつだということを申し上げる状況にはないというふうに思っております。 49 ◯鶴丸委員 関連していいですか。  少し整理をしたほうがいいんじゃないかと思っているんです。  行政の進め方になりますが、前知事において基本構想をつくって、それを議会に説明をして、あと執行部で場所とか金額とかお示しをされ、内容を議会で議論をして、執行の流れになるというふうに私は理解しているわけです。これを踏まえますと、今しておられることは、要望にある基本構想の議論にまた戻ったり、基本構想をつくる段階と全く同じようなことを繰り返してきておられるのではないかという気がするんです。行政は継続ですから、もし、今の知事が視点がどうかわかりませんが検討されて、体育館の必要性はあるよということであれば、取りかかるべきは場所と金額なんです。一年かけようがいいんです。それがまた同じような議論をして、同じところに来て、一年ないし二年ずれる。だから、最初、この陳情の方も、国民体育大会の前にということはそういうことだったと思うんです。それがもたもたした話になるから、やむを得ないなと思ってずれたかもしれませんが、結局同じような議論を別な角度の委員がして、結果として同じことになりましたということになるようであれば、行政の考え方として、それは広く聞いたということにはなるかもしれませんけれども、時間と手間の点からそれでよかったのかということを問われかねないんじゃないですかという話につながるんだろうと思っているんです。  当局は、これを聞かれたらしっかりと自分たちの内部の中で議論をして、こういう考え方があるという、予算を提案される前かどうかは別ですが、手順があると思うんです。だから、その時期がいつですかということで言われたんだろうと思うんです。議会と執行部の関係がおかしいんじゃないかという疑問を私は持っているんです。今回やっておられることが、大規模施設とは体育館を議論する話だったら僕はそもそもおかしかったんじゃないかと。この大規模の中には野球場がありました。ドームがありました。それからサッカー競技場がありました。これらを含めて総括的に体育館については一定の結論が出ているので、当初予算の段階ではその他の議論をしますという受けとめ方をしていたんです。その後、知事の発言ではドームは除きます。サッカー場は別でやります。体育館だけをやりますと。こうなると、体育館は前構想をやっているときにやられた議論とほぼ同じようなもので、同じようなものが出てくるんじゃないかと、素朴な疑問を持っているんです。ですから、持冨委員が言われたように、この基本構想をベースにされるんですかと聞いて答えられないということは、基本構想をベースにしたら、同じことを時間をかけて繰り返したという結論だということになる。あなた方を責めているわけじゃないんです。苦しい答弁にならざるを得ないなというふうに思っているんです。何かあれば、どうぞ。 50 ◯東條企画部長 先ほど来、大規模スポーツ施設の進め方についての質問をいただいているところでございますけれども、今、状況説明に書いてございます、提言後、県において検討していくということにつきましては、これは前、本会議でも御質問いただきまして、検討委員会にそれを任せるのか、場所とか規模とかを任せるのかという御質問がございましたので、それに対するお答えといたしまして、県において検討していくというふうなことを申し上げたところでございます。そして、今度の定例会におきましての質問に対しましては、提言後、県において基本的な考え方をまとめるというふうなことで申し上げているところでございます。これは委員会の提言を二月ごろまでにいただくということで予定をしておりますけれども、その提言を尊重いたしまして、その後に県としての基本的な考え方をまとめたいと考えているわけです。スケジュールにつきましては二月のあたりということで提言をいただくことを予定しておりますので、今それを申し上げるのがどうかわかりませんけれども、どうしても来年度事業の予算の中でお願いをしなければいけないというふうなこと等もございます。そして、考え方がまとまりましたら、あるいはまとめる中で、県議会にも御相談をしながら進めるというふうなことでございまして、県において検討していくということは議会にも御相談をしながら具体について考えていくというふうな趣旨でございます。  それと、冒頭からございます平成二十三年の構想をどうするかというふうなことでございますけれども、今また検討委員会に考え方を整理していただくといいますか、御提言をいただくようにお願いをしているわけですから、それを受けまして県としての考え方をまとめるということでございますので、結果的に二十三年の構想と同じ形になるのかどうか、それはわかりませんけれども、まずは現時点でまた新たにこれを考え直すというふうなことで考えているところでございます。 51 ◯鶴丸委員 だから、大事なことなんです。残るのは場所と予算なんです。大事なことは、きのうも質問の中で言った。知事が大事なのは、関係者と外に出歩くのも結構なんですが、そういう積み残しがあって、場所と予算をどうするかというのをしょっちゅう考えながらしっかり詰めないと。一方では二月に出てきたが、予算をどうするでは対応はならないと思います。一年かけても出ないぐらいの難しい問題なんです。場所と予算は。予算を出されていいんです。大事なことは、知事は自分なりに整理をされて、しっかりと関係者と調整をして、自分なりの考え方がしっかりないと進められない話になると思うんです。あっちがいいじゃないですか、こっちがいいじゃないですかというような話が出てきたときにまた混乱されますよ。ですから、しっかりと中で議論をしてくださいよ。時間を知事は職員としっかりしてくださいよという発言をきのうしたのは、こういうことも一つの例だということで、御答弁は要りません。 52 ◯持冨委員 もう一点、確認させてください。  提言には建設場所や完成時期は含まないと。最終的には、この建設場所というのは提言の中には含まれないわけですね。ということは、県執行部として決めるということですね。ということは提言を待たなくても、こういう方向で、こういう場所で、こういうところにつくりたいというものは別に提言とは関係なく県として決められることですね。提言にはそれは含まれていないわけですから。そうであれば、既にその検討に入っておくべきではないですか。一定の広さが必要だし、いろんな条件が必要だし。この建設場所というのはどこで、どういう基準で決めるんでしょうか。 53 ◯東條企画部長 これも本会議で質問がございましたので申し上げましたけれども、まずは検討委員会の提言をいただいて、その後で県としての基本的な考え方をまとめるとしておりますので、その中で検討してまいりたいということで御理解いただきたいと思います。 54 ◯持冨委員 提言の中には含まれないわけですから、建設場所、またスケジュールについても県が主体的に決めれる部分ですね。ぜひそれは県としての主体性を持って、県の発展のためにどこにつくるのがいいのかというのを早く検討を始めていただきたいと思います。提言に左右されるのかどうか、そこだけ教えてください。 55 ◯東條企画部長 基本的には、総合体育館の必要性について検討をいただいているところでございます。 56 ◯持冨委員 必要性については、先ほどの話で共通理解ができましたと。もちろん、提言にまとまるのは二月だと思いますけれども。そうすると、共通理解ができましたというのが先ほどの会議の報告だったんだけど、そこも含めて二月までは結論を待ってということなんですか。 57 ◯橘木スポーツ施設対策室長 今、第二回の検討委員会を終えまして、第二回の検討委員会では、先ほど申し上げましたとおり、多目的な利用も含めて検討する必要があるということで、第三回でまた議論を深めるというところが確認されているところでございます。そういうことで、第三回でまた協議された後、二月ごろに機能についての提言がなされるということでございます。 58 ◯鶴田委員 ただいま場所と規模の話が出ていますけど、私は利用者の視点という形で、この検討委員会でそれの議論がどんなふうになっているのかというのをお伺いしたいと思います。  今、平成二十三年の基本構想の中でも各競技団体からの懇話会や意見聴取といったものもなされたと思うんですけれども、この委員会の中では体育館としての機能やこれをいかに充実させるかというような議論はどうなっているんでしょうか。 59 ◯橘木スポーツ施設対策室長 競技団体の意向をどうするのかという御質問かと思います。  新たな総合体育館を整備するとなりますと、当然大きなプロジェクトとなりますことから県民の方々の理解を得る必要があるということで、委員としてお願いしました各界の有識者の方々、十四名になりますけれども、この方々から検討委員会においてまずは必要性と機能に関して検討いただき、提言を取りまとめていただくということにしておりまして、今は、競技団体の意向に対する対応を検討するという段階にはないのかなというふうに考えているところでございます。 60 ◯鶴田委員 わかりました。  今、ここに若干資料があるんですけれども、今の県の体育館の課題は老朽化と、その対策のための維持補修費の増大ということですね。具体的に、例えば平成二十六年は約四百万円かけて床の張りかえ補修をやっているんです。それから、施設の機能ということでバレーボール、バスケットボール等のコート数が少ない。それから観客席の収容人数が少ない。そのために全国大会、国際大会等の大規模な大会を開催することができないというふうになっております。また、競技の規格にも合わないものがあったりとか、管理運営でも倉庫が狭く器具の出し入れがしづらいために準備に時間がかかるとか、トイレの入り口が男女で共通になっており気になるという声が出ているという具体的な指摘というのがこの検討委員会では出されているやに聞いておりますので、先ほど持冨委員がおっしゃったような、全部を満たすことはできないでしょうけれども、せっかくつくるわけですので、こういったことはなるべく多く盛り込むことが望ましいと思いますので、今度は検討委員会に関してはそういった御努力もお願いしたいというふうに要望しておきます。 61 ◯柳 委員 この陳情第三〇三七号の提出者の意見を伺えば、先ほど持冨委員も言われたんですけれども、県や市の地域活性化につながるための活用ができればとの意向があるということで、鹿児島市はサッカー場の整備ということも言っていらっしゃるわけですが、きのうの議会の答弁を聞いておりますと、知事と森市長は非常に連携をとっていらっしゃるということでしたので、鹿児島市も当初ドルフィンポート跡地とかサッカー場の建設場所については言っていらっしゃるわけですが、この旧郡山町の土地については鹿児島市はどのような見解を持っていらっしゃるのか、そこは当局は把握はしていらっしゃいませんか。 62 ◯橘木スポーツ施設対策室長 鹿児島市に陳情が出されたかどうかも含めて、詳細は承知していないところでございます。 63 ◯柳 委員 知事がこれからの鹿児島市を含むまちづくりを考えたときに、これは鹿児島市の市長との細かい、本当に詰めた詰めた議論をしていって、特にこの総合体育館は県民の利用度も非常に高い施設になると思いますので、本当に森市長とどこまで真剣に詰めて議論をしているのかなというのが見えてこない、聞こえてこないわけです。  旧郡山町の土地も結構広大な土地が今遊んでいるわけですので、いろいろなところを検討はこれからしていかれるとは思いますが、じっくり森市長と詰めていただいて、どこにつくるのが一番いいのか、とにかく場所だと思いますので、そうでないと、いつまでたってもこうやって県民の方は陳情を出さざるを得ないわけですので、場所については議会にも早く示していただいて、どこが本当に適正な場所なのかは十分時間をかけて議論をする必要があると思いますので、ぜひ早急に示していただきたいと要望をしておきたいと思います。 64 ◯小園委員 委員の皆様方からいろいろ質疑が交わされておりますけれど、要するに、今、在り方検討委員会でどの辺まで、どういう議論がなされてというのが全然皆さんわからないわけです。だから、雲の中に手を突っ込むみたいにして、こうして聞いているわけですね。きょう委員会もあるわけですから、どの辺まで議論がなされていますとか、検討委員会の委員の皆様方からどういう内容の御意見がありましたとか、場所等についてはこういう意見がありましたとか、それぐらいはきょうの委員会に資料として出すぐらいの気持ちでないと、何を聞いても「わからない」では時間がたつばっかりで。議会が最終的には予算を承認するわけです。今までずっと話を聞いていて、少し不愉快です。議論を聞いていて、どこまで行っているのか、大分進んでいるのか、全然わからない。どうなんですか。 65 ◯橘木スポーツ施設対策室長 この検討委員会につきましては、まず、検討の対象となるスポーツ施設が御承知のとおり、総合体育館、ドーム球場、サッカースタジアムの三施設ということでスタートしたということでございます。  こうしたことから、第一回の検討委員会において優先的に検討していく施設として総合体育館ということが確認されました。それで、二回目の検討委員会から総合体育館に係る本格的な協議が行われた段階だということでございます。  第二回の検討委員会におきましては、総合体育館を整備するとした場合に、どういった機能・役割を持った総合体育館が必要かということにつきまして各委員から御自由に御意見が出されたという状況でございます。具体的に申し上げますと、委員の一人は経済効果をしっかり得られる国際大会や全国大会、コンサートであったり、スポーツに限らない、いろいろなイベントに耐え得る施設であることが必要ではないかといった御意見もございましたし、ほかの委員は県内人口は減少していくわけで、交流人口が大事だと。スポーツを見にきてもらうということだけでなくて、コンサートや文化的なイベントもできる多目的な機能を持つことで交流人口がふえるといった御意見でありますとか、別の委員からは鹿児島ならではのスポーツ・文化の情報を全国に発信できる機能も必要ではないか。あと、別の委員から稼働率を上げて収支的に財政を圧迫しないというようなことを考えると多目的にならないといけないのじゃないかといったような御意見を第二回では御自由にいただいたということでございます。  第三回に向けては、第二回で委員から出された御意見を事務局で集約して、また他県の施設も今後視察する予定でございますので、そういったところも含めて第三回でさらに議論を深めていただくという状況でございます。 66 ◯小園委員 委員長にお願いがあるんですが、来年の二月までには大まかな結論を出されるということですので、その間に閉会中の委員会も含めまして、いろいろと委員がしっかり在り方検討委員会の状況を把握できるような委員会をつくっていただきますようにお願い申し上げたいと思います。 67 ◯大久保委員長 今、小園委員から御提案がございました。在り方検討委員会の議論の内容をこの委員会の中でしっかりと経過を説明いただくというようなことを要望するということでよろしいでしょうか。    [「異議なし」という者あり] 68 ◯大久保委員長 それでは、よろしくお願いいたします。 69 ◯日高委員 今、やりとりを聞いておりますと、場所は後で決めるとかいう話はしていますが、検討委員会の委員の方々も物事を考えていく中でどういうところに予定をしているとか、これぐらいのやつだということが前提にあると考え方もいろいろ変わってくるんだと思います。集客とかいろいろな活用の方法とか出てきますが、そこら辺がない中で、ただ言わせるだけ言わせて、最後にはばっさり切ってしまうということではだめだと思うんです。いろいろ考え方はあるでしょうけど、我々はここら辺にやりたいんですよというのをもって、そして議論をしてもらうというのが現実的だと思うんです。だから我々も、今、小園委員が言うように話の中身は人ごとみたいにしか聞こえないんですね。きょうは関係者の方々もお見えですが、そういう人たちの気持ちになってやるために幅を広げてしないと、そういう情報も出してしないと、なかなかこの議論は進まない。また、二月になったら、提案はしたけど全然入っていないとかいう議論になります。だから、それを避けるためにもある一定のものは出すべきだと思います。どうでしょうか。 70 ◯橘木スポーツ施設対策室長 繰り返しになりますけれども、総合体育館を整備するとなりますと、非常に大きなプロジェクトとなります。そういうことで、まずは県民の方々に御理解をいただく必要があるということで、各界の有識者で構成します検討委員会を設置しております。この検討委員会において総合体育館を優先的に検討していただくということが確認されまして、現在総合体育館の必要性と機能について検討いただいて、二月ごろまでに提言を取りまとめていただくというスケジュールでございます。場所でありますとか整備のスケジュールといったことにつきましては、繰り返しになりますが、提言をいただいた後に整備に関する基本的な考え方をまとめる中で検討して明らかにしていきたいということでございます。 71 ◯日高委員 有識者の皆様方も県民の声を吸い上げてといっていますけど、何も雲をつかむような話の中で話だけさせるというのは、県民の声を吸い上げているということにはならないと思います。どれだけこれをやってきたわけですか。いい加減に結論を出さないと、結局できなかったと、中途半端になったというように私はなるような気がしてなりません。そういう意味で、もう少しわかるような議論ができるような形をつくってもらいたいと思います。そしてまた、情報も出していただきたいと思います。何を話をしているか、何をどういうふうにしているのかというのが全然わかりませんね。 72 ◯東條企画部長 繰り返しになりますけど、先ほど来申し上げていることでございますけれども、例えば、失礼、これは初めて申し上げます。例えばということで申し上げますと、現在の県立体育館が老朽化しているから、それを建てかえなければならないというようなお考えというのは県民の方々、県議会、我々も含めてそのようなところがあるわけですけれども、検討委員会の方々には、現時点の今日的な総合体育館ということでどういったことが求められるかというふうなことについて検討をお願いしているわけでございます。それは場所・規模、そういった予算的な制約もあろうかと思いますが、それは除いた形で望ましい機能といったことについて御議論をいただきたいというふうなことで検討をいただいておるわけです。そして、その検討の結果を踏まえまして、また実際に具体の形になってきますと、皆様おっしゃっているように、予算をどうするのかあるいは場所、そういったものがかかわってまいりますので、そこで詳細に基本的な考え方をまとめていくというふうな考えでおりますので、御理解を賜りたいと思います。 73 ◯日高委員 何度聞いてもわかりにくいんですが、せっかく有識者の方々も議論して、最終的には何も我々が提言したことはないがという話になる可能性もあるんですね。ある程度規模がわかっていない限り、あれもつけたい、これもつけたいという話になります。その提言をされた部分をばっさり切るんですか。そのようなことにもなりかねないです。だから、ある程度のものを示してやっていくというのが現実的な話だと思いますね。いくらでもいいものをつくりたいから、これもあれもといって、皆つけてきます。それぞれの団体方も。そこら辺をもう少し考えていただきたいなと思います。 74 ◯いわしげ委員 陳情第三〇三七号に関しては、郡山にということなんですが、県が使える場所って今もう結構限られてきていると思うんですね。多分十カ所もないような気がします。規模とか機能とかを考えてもそんな大きく五ヘクタールとか変わるとかいうことじゃないと思うんです。三、四ヘクタールぐらいかなとかいう大体の想像もつかれると思うので、そこら辺も含めて、まず、土地を県できちんと決めていただかないと、今後、二月までの間に霧島の方とか姶良の方とか大隅の方とかいろいろな方々が陳情を上げてきかねないとも思いますので、県民の方々にも方向をお示しするためにも早急に県でもお知恵を絞っていただいて、土地も考えていただければと思います。要望です。 75 ◯大久保委員長 ほかに質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 76 ◯大久保委員長 ほかに質疑がありませんので、これより採決を行います。  取り扱い意見をお願いいたします。 77 ◯鶴田委員 陳情第三〇三七号につきましては、現在、大規模スポーツ施設の在り方検討委員会で検討中ということであります。したがって、その状況、推移を見守るということで継続審査でお願いをいたします。  さらに、陳情第三〇三八号につきましても同様の理由で継続審査でお願いいたします。 78 ◯持冨委員 陳情第三〇三七号につきましては、先ほど同地の使い方についてもまだ今からのようでありますので、これは継続でお願いしたいと思います。  陳情第三〇三八号につきましては、今までの議論の経過というものがありまして、総合体育館の構想については一定の県民の理解も得られておりました。そしてまた、昨年はこれは保健体育課が所管しておりましたけれども、私、文教委員長でしたが、各会派それぞれつくるべしという、そういう強い思いは持っておりました。ただし、国民体育大会に間に合わせるという一点がこれは現実的ではないのではないかということで継続審査になっておりました。しかしながら、体育館が必要であるということはもう皆様共通理解ができていると先ほども話がありましたし、また、建設地についてもある程度私どもが意思を示さないとなかなか物事は決まっていかないということもあっているのかなということ。完成年度については今後ということは、これは予算等の関係もありますので、よくわかるところであります。  以上のようなことから、私は、この陳情につきましては採択でお願いしたいと思います。 79 ◯いわしげ委員 陳情第三〇三七号につきましては、総合体育館を郡山に設置することを要望するものですが、私としては最初に郡山は遠すぎるから、ほかの県の事例を見ましても、そこに体育館ができたとしても余り活用されないのではないかと思って最初は不採択と思っていたのですが、今後すごい奇抜なアイディアとかが出てくる、二月までの間に委員の方々から出てくるのかもしれないということを期待を込めまして、継続審査でしていただきますようお願いいたします。  そして、陳情第三〇三八号につきましては、施設規模に関しては、今、検討委員会で議論されているということですので継続審査ということで、第一項ですね。  第二項の建設地が鹿児島市にということなんですが、ほかの県の事例を見ましても、やはり県庁所在地といいますか、大きな市にあったほうが活用されているということがありますので、第二項の建設地に関しては採択。  第三項の建設完成年度につきましても、これは現在の総合体育館の老朽化なども含めまして早急に建てかえも必要だという認識も皆様持っていらっしゃいますので、いろんな予算との兼ね合いもあるのでしょうが、早目の建設をということですので、採択ということでお願いいたします。 80 ◯大久保委員長 それでは、陳情第三〇三七号につきましては継続審査との御意見ですが、継続審査すべきものとすることに御異議ありませんでしょうか。    [「異議なし」という者あり] 81 ◯大久保委員長 御異議ありませんので、陳情第三〇三七号については継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、陳情第三〇三八号第一項については継続審査の意見と採択を求める意見がありますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。  陳情第三〇三八号第一項を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 82 ◯大久保委員長 挙手多数であります。  よって、陳情第三〇三八号第一項は継続審査すべきものと決定いたしました。  陳情第三〇三八号第二項及び第三項についても継続審査の意見と採択を求める意見がありますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。  陳情第三〇三八号第二項及び第三項を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 83 ◯大久保委員長 挙手多数であります。  よって、陳情第三〇三八号第二項及び第三項は継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、陳情第三〇三九号を議題といたします。  エネルギー政策課長の説明を求めます。 84 ◯本 エネルギー政策課長 それでは、請願・陳情文書表の五ページをお開きください。  陳情第三〇三九号県議会として「高レベル放射性廃棄物最終処分場の鹿児島県内への設置反対」を表明することについてであります。  提出者は、ストップ川内原発!三.一一鹿児島実行委員会の提出代表者、杉原洋氏です。  陳情の趣旨の概要でございます。  経済産業省が本年七月二十八日に公表しました科学的特性マップにつきまして、最終処分地選定と処分実施を直接担う原子力発電環境整備機構(NUMO)が対話活動計画を策定し、最適とされた地点で重点的に説明会を開き、候補地選定に向けた調査への理解を広げるとのことですが、最適地とされた県内三十六市町村の全てが受け入れ反対を表明、知事も県議会や定例記者会見で立地する考えは全くないことを表明しております。  県議会におきましても、これら市町村の意向や知事の考えを十分に尊重し、県民の命・安全・安心を最優先するという立場から、県議会として高レベル放射性廃棄物の最終処分場の本県内への設置反対の意思を決議し、それを国や原子力発電環境整備機構に対して表明することを求めるものでございます。  これに対する状況説明でございます。  高レベル放射性廃棄物の最終処分については、特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律及び特定放射性廃棄物の最終処分に関する基本方針に基づき、原子力発電環境整備機構が処分の実施主体とされ、また、処分地選定の各調査段階においては、国は都道府県知事及び市町村長の意見を聞かねばならないなどとされております。  また、基本方針においては、原子力発電整備機構が行う概要調査地区等の選定の円滑な実現に向け、国は科学的により適性が高いと考えられる地域を示すこととされており、それが本年七月に科学的特性マップとして公表されたところでございます。  なお、知事は、最終処分場につきまして、「マニフェストで示したとおり、農林水産業の振興・観光地づくりに取り組んでいくこととしており、鹿児島県においては、これまでの方針と変わらず、受け入れる考えは、全くありません」と答弁しております。  以上でございます。 85 ◯小園委員 今、説明があったんですけれども、高レベル放射性廃棄物の処理等についてわかりづらいので、何かわかりやすい資料がありましたら執行部に提出をしていただいて説明の補足をお願いしたいと思うんですが、いかがでしょうか。 86 ◯大久保委員長 ただいま小園委員から高レベル放射性廃棄物の処理等についての資料要求がありましたが、本委員会として要求することに御異議ありませんでしょうか。    [「異議なし」という者あり] 87 ◯大久保委員長 御異議ありませんので、執行部は資料の提出をお願いいたします。  それでは、資料により、補足説明をお願いいたします。 88 ◯本 エネルギー政策課長 それでは、お手元に配付させていただきました陳情第三〇三九号に関する参考資料について御説明いたします。  参考資料は三枚ございます。  まず、参考資料一、これは、ことしの五月・六月に全国シンポジウムの説明会で公表された資料をもとにつくっております。  まず、参考資料一では、高レベル放射性廃棄物についての説明をさせていただきます。  高レベル放射性廃棄物は、全国の原子力発電所で発生した使用済み燃料を再処理するときに生じる放射能レベルの高い廃液をガラス原液とともに高温で溶かし、ステンレス製の容器に入れ、冷やし固めたものであり、「ガラス固化体」とも呼ばれております。再処理するための工場は青森県六ヶ所村に建設しているところでございますが、現在、日本には過去に海外へ使用済み燃料を送り、再処理され、中間貯蔵されております高レベル放射性廃棄物が存在します。
     資料にありますように、使用済み燃料を今後再処理すると既に再処理された分も合わせて、二〇一七年三月末時点では約二万五千トンのガラス固化体が存在することになります。  参考資料二をごらんください。  高レベル放射性廃棄物の処分方法につきましては、地層処分が最も適切であるという基本的な考え方は国際的な長い議論を経て、各国で共有されているといわれております。その取り組み状況につきましては、下のほうに書いてございますとおり、フィンランドやスウェーデンにおいて処分地を選定済みとなっており、日本においては処分地の調査段階の前という状況でございます。  最後の参考資料三をごらんください。  これは、先ほど参考資料一で中央部分に記載してありました再処理の工程が図解で示してございます。  各原子力発電所に保管されている使用済み燃料を左のほうからキャスクとして持ち込みまして、真ん中周辺に分離という部分がございますけれども、ここでガラス固化体として処理することにより、高レベル放射性廃液が発生した後のガラス固化体ができるということを補足した資料でございます。  以上で、参考資料の説明を終わります。 89 ◯大久保委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 90 ◯持冨委員 状況説明のところで、「国は科学的により適性が高いと考えられる地域を示す」とされており、それが七月に示されましたということですが、県内の市町村はどこが当たっているのかということと、その市町村の意見というのは国が意見聴取をすることになっているのか、県は意見聴取の状況をどう掌握しているのかということについて教えてください。 91 ◯本 エネルギー政策課長 公表されました科学的特性マップなんですけれども、原図が百二十センチ掛ける八十センチの中に日本国の全部の地図が書いてございます。二百万分一の地図でございますけれども、我々で、公表された時点で八百倍ほどに拡大して確認いたしたんですが、そもそもの国のこれを公表したという経緯が、国民の方々の中に科学的な特性としての適地、適地と国は申していますけれども、そのような適地があるんだということを一般の資料に基づいてつくった資料であり、今から国民の意識の醸成に係るものであるということで、アップしてみますと、漠然とした線しか書いてございませんので、当県で判断ということができませんでした。それが最初の質問への御回答でございます。よって、市町村数は把握しておりません。  それと、もう一つの御質問でございますけれども、これは先ほど申しましたとおり、国とNUMOが今から進めていくことでございますので、県において市町村に対してどうこうということは一切ございません。  以上でございます。 92 ◯柳 委員 陳情の趣旨のところを見れば、マップには火山噴火や断層の知見が十分反映されていないんだということをおっしゃっているわけですが、県としては、この提出者の御意見に、どれくらい調査、専門家の意見等を聞いていらっしゃるのか。このガラス固化体で地層埋設が安全な手法だと国も言っているわけですが、火山噴火とか断層の知見が反映されていないというような御意見がありますので、このことについては県はどこまで調査ができるのか。その辺はいかがなんですか。 93 ◯本 エネルギー政策課長 先ほども申し上げましたけれども、このマップの公表の目的がそもそもピンポイントでその地帯でそういった適地であるんだとかそういったことを示すものではなくて、国内にそういった適地はあるんだということを示すものでございますので、当県としてもそれぞれの地図の、例えば鹿児島県内の地図について調査するとかそういったことは考えておりません。 94 ◯大久保委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時四十三分休憩      ────────────────         午前十一時四十三分再開 95 ◯大久保委員長 再開いたします。 96 ◯本 エネルギー政策課長 本会議の答弁、前野議員に対して答弁しておりますけれども、科学的特性マップにつきましては、国が既存のデータに基づき一定の要件、基準に従って整理・作成したものと承知しており、県として意見を申し上げることは考えていないということに訂正させていただきたいと思います。済みませんでした。 97 ◯柳 委員 知事は鹿児島には持ってくる気は全くないということは断言していらっしゃいますが、これは、これから段階的に追って選定手続が恐らくされていくんだろうなと思っているんですが、知事あるいは地元の自治体の首長さんの意見を尊重して、私のところには持ち込ませないといって意見を尊重するんだというふうに法律には明記をされているんですが、首長が反対をすればその地域を諦めますよというようなことは政府もNUMOも言っていないわけですね。そこは幾ら知事が反対しても、恐らく今、三十六の市町村も反対表明をしていらっしゃいますが、県によっては条例をつくったりしている動きがあり、恐らく全国でも動きが加速してくるんだろうなと思っていますが、幾らそこの首長が反対表明をしても政府やNUMOはそれを尊重して「わかりました」と言ってくれるのかといえば、その保障は全くないわけですね。知事もあれだけ断言されていますので、できれば議会としても議会の総意で持ち込み反対というようなことで決議文ぐらいは上げていければなと思ってはいるんですけれども、知事は断言はしていらっしゃいますが、NUMOに対しても知事の考えとして絶対持ち込みはさせないというようなことで何か表明をするというようなことは執行部としては何もつかんでいらっしゃらないんでしょうか。 98 ◯本 エネルギー政策課長 知事が議会等で申されているとおりでございます。 99 ◯柳 委員 表明はしていらっしゃるわけですが、それを鹿児島県の総意として国や政府やNUMOに対して決議を行うとか何か目に見えるものとしての動きというのはないんでしょうか。 100 ◯本 エネルギー政策課長 現時点ではないと思っております。 101 ◯柳 委員 北海道あたりでも高レベル放射性廃棄物の処分地は受け入れがたいとする条例をつくっていますね。ぜひ、鹿児島県としてもこういった条例をつくって国に対してもきっちりと反対と意見を言っていただきたいと思っているところです。  以上です。 102 ◯大久保委員長 ほかに質疑はありませんでしょうか。    [「なし」という者あり] 103 ◯大久保委員長 ほかに質疑はありませんので、これより採決を行います。  取り扱い意見をお願いいたします。 104 ◯鶴田委員 陳情第三〇三九号につきましては、国の動向や市町村等々の意向を引き続き見守る必要があると考えることから、継続審査でお願いをいたします。 105 ◯柳 委員 陳情第三〇三九号につきましては、知事も高レベル放射性廃棄物は我が県には持ち込まないということも明言をしていらっしゃいます。ですので、陳情につきましては採択でお願いしたいと思います。 106 ◯いわしげ委員 陳情第三〇三九号につきましては、高レベル放射性廃棄物の最終処分場の鹿児島県内への設置反対を県議会として表明することを求めていらっしゃるのですが、この放射性廃棄物の問題というのは国全体として、日本全体として考えないといけないものであって、既に鹿児島県内には薩摩川内の川内原発を抱えていて、そこに既に放射性物質がある。日本全体を考えるときに、放射性物質を点在させていいのか。また、よく言われています「トイレなきマンション」といわれている原発のトイレだけを他県にお願いしてもいいものかと。マンションから発せられた電気を鹿児島県民が使っているわけで、そのトイレだけを他県に押しつけることはどうなのかということも本当に県民を挙げて考えないといけないと思いますし、また、処分地選定の調査段階においては国は都道府県知事だけでなくて市町村長の意見も聞かなければならないということですので、そういった推移を注視していくという観点からも継続審査でお願いいたします。 107 ◯大久保委員長 ほかに御意見はないでしょうか。    [「なし」という者あり] 108 ◯大久保委員長 それでは、陳情第三〇三九号につきましては継続審査の意見と採択を求める意見がありますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。  陳情第三〇三九号を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 109 ◯大久保委員長 挙手多数であります。  よって、陳情第三〇三九号は継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、陳情第三〇四一号を議題といたします。  エネルギー政策課長の説明を求めます。 110 ◯本 エネルギー政策課長 それでは、請願・陳情文書表の七ページをお開きください。  陳情第三〇四一号「エネルギー基本計画」の見直しで原子力エネルギーに頼らない社会をめざすよう政府に意見書提出を求める陳情書についてであります。  提出者は、原発ゼロをめざす鹿児島県民の会の筆頭代表委員、有馬裕子氏です。  陳情の趣旨の概要です。  経済産業省の審議会で見直しの議論が始まった国のエネルギー基本計画について政府は骨格を変えないと表明しておりますが、原発の運転期間に係る政府方針や各新聞の世論調査、コスト、使用済み燃料、電力需給の観点から、エネルギー基本計画の見直しにおいて、原子力エネルギーに頼らないよう政府に意見書を提出することを求めるものでございます。  これに対する状況説明です。  エネルギー基本計画は、エネルギーの需給に関する施策の長期的・総合的かつ計画的な推進を図るため、国がエネルギー政策基本法に基づき策定するものであります。  現行計画におきましては、原子力政策の方向性としては安全性を全てに優先させ、国民の懸念の解消に全力を挙げることとし、原子力発電所の安全性については原子力規制委員会の専門的な判断に委ね、世界で最も厳しい水準の規制基準に適合すると認められた場合にはその判断を尊重し、原子力発電所の再稼働を進めるとしております。  また、同計画においては、省エネルギーや再生可能エネルギーの導入等により、原発依存度を可能な限り低減させるとしております。  なお、現行計画の見直しは、本年八月から議論が開始されたところであります。  以上でございます。 111 ◯大久保委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。    [「なし」という者あり] 112 ◯大久保委員長 質疑がありませんので、これより採決を行います。  取り扱い意見をお願いいたします。 113 ◯鶴田委員 陳情第三〇四一号について取り扱い意見を申し上げます。  原発の依存度につきましては、国において再生可能エネルギーの導入などにより可能な限り低減をさせる方針が出されてはおりますが、現状において原子力はエネルギー需給構造の安定性に寄与する重要なベースロード電源とされているところであります。したがって、この陳情は不採択でお願いをいたします。 114 ◯柳 委員 陳情第三〇四一号につきましては、エネルギー基本計画の見直しで原子力エネルギーに頼らない社会を目指すよう政府に意見書を提出することを陳情者は要望をしておられます。本県の三反園知事も原発に頼らない社会をつくっていくんだということは明言をしていらっしゃいますので、この陳情につきましては採択を主張したいと思います。 115 ◯大久保委員長 ほかに取り扱いの御意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 116 ◯大久保委員長 それでは、陳情第三〇四一号につきましては、採択と不採択、両方の意見がありますので、挙手による採決を行います。  陳情第三〇四一号については、採択すべきものとすることに賛成の委員の挙手を求めます。  暫時休憩いたします。         午前十一時五十五分休憩      ────────────────         午前十一時五十五分再開 117 ◯大久保委員長 再開いたします。  陳情第三〇四一号につきましては採択と不採択、両方の意見がありますので、挙手による採決を行います。  陳情第三〇四一号については、採択すべきものとすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 118 ◯大久保委員長 挙手少数でありますので、陳情第三〇四一号については不採択とすべきものと決定いたしました。  ここで、昼食等のため、暫時休憩いたします。  再開は、午後一時十五分といたします。         午前十一時五十六分休憩      ────────────────         午後 一時 十六分再開 119 ◯大久保委員長 それでは、再開いたします。  次に、陳情第三〇四二号を議題といたします。  この陳情については関係課がありませんので、委員間で協議を行っていただきます。  それでは、質疑や各委員からの御意見等ございましたら、お願いいたします。 120 ◯柳 委員 意見を述べさせていただきます。  陳情第三〇四二号につきましては、日本政府に核兵器禁止条約の調印を求める意見書採択についての陳情でございます。  七月七日、ニューヨークの国連本部で核兵器禁止条約が圧倒的多数の賛成で成立をいたしています。この条約には国連の加盟国百九十三カ国の三分の二近くに及ぶ百二十二カ国が賛成をし、百以上の市民団体も交渉に参加をしています。  議長を務めたコスタリカのエレン・ホワイト氏も広島、長崎の被爆者や核実験の被害者も重要な役割を果たしたと高く評価をしておられます。その一方で、米国や英国、フランス、ロシア、中国など核保有国は条約に反対し、核の傘のもとにある約四十カ国の政府も交渉に参加をしていません。唯一の戦争被爆国である日本も米国への配慮から交渉に参加をいたしておりません。  核兵器の非人道性を身をもって体験した私たちの国は、核の傘のもとで条約に背を向けるのではなく、核兵器禁止条約の立場に立って粘り強く核兵器禁止を説得する役割を果たすべきであるということを申し上げたいと思います。以上です。 121 ◯大久保委員長 この際、御報告をいたします。  傍聴について一名の方から申し出があり、これを許可いたしました。  それでは、ほかに各委員から御意見等ございませんでしょうか。    [「なし」という者あり] 122 ◯大久保委員長 ほかに御意見等ございませんので、これより採決を行います。  取り扱い意見をお願いいたします。 123 ◯鶴田委員 陳情第三〇四二号につきましては、政府が言うように核軍縮とそれから安全保障というのは切り離せないものがありまして、核兵器禁止条約に関しては核保有国の理解、関与、これが重要だと思っておりますので、現実の安全保障問題に簡潔に結びつくとは現状では思えないということでありまして、不採択でお願いをいたします。 124 ◯柳 委員 陳情第三〇四二号につきましては、採択を主張いたします。 125 ◯大久保委員長 ほかに取り扱い意見はありませんでしょうか。    [「なし」という者あり] 126 ◯大久保委員長 それでは、陳情第三〇四二号につきましては採択と不採択、両方の意見がありますので、挙手による採決を行います。  陳情第三〇四二号については採択すべきものとすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手]
    127 ◯大久保委員長 挙手少数でありますので、陳情第三〇四二号については不採択とすべきものと決定いたしました。  次に、陳情第三〇四〇号を議題といたします。  広報課長の説明を求めます。 128 ◯北薗広報課長 陳情第三〇四〇号につきまして御説明申し上げます。  十ページをお開きください。  広報課へ行政指導の不合理な点について、その是正を求めたにも関わらず、要望内容の事実確認さえも行われず、かつ、事実確認をしないと広報課が明言していることについて、文書での確認もされないため、その善処を求める陳情でございます。  提出者は、指宿市の武田信弘氏でございます。  まずは、陳情の要旨でございます。  広報課の業務内容は、「県政に対する意見、要望、苦情等の把握及び処理の総括に関すること」と県のホームページに掲載されているが、陳情提出者は、把握及び処理の総括とは、要望や苦情の内容が事実に基づいているかどうかの確認を行うことであるとしております。  そこで、委員会に対し、八月十六日に広報課宛てに郵送した文書に回答しないとの判断が広報課としてされたのかどうかの確認と広報課としての判断であればそれが正当なものであったかを判断していただくことを求めるものでございます。  これに対する状況説明でございます。  十一ページをごらんください。  知事宛ての文書のうち、県政に対する意見、要望、相談等に係るものにつきましては、その総合的な窓口を広報課が担っていることから、広報課におきましてそれらに係る文書の受け付けを行っていますが、文書に記載された内容の事実確認や具体的な対応、処理につきましては、各所管課において行っております。  今回の対応につきましては、知事宛てに提出された文書の内容が温泉法等に関するものでありましたことから、温泉法を所管する生活衛生課へ対応を依頼し、生活衛生課で対応済みであるとの報告を受けております。その後、広報課宛てに当該文書の内容に対する事実確認を求める文書の提出がありましたことから、広報課では事実確認は行わない旨を陳情提出者に説明し、関係課であります生活衛生課へも情報提供として広報課宛てに提出された文書を参考送付したところでございます。  以上でございます。よろしくお願いいたします。 129 ◯大久保委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。    [「なし」という者あり] 130 ◯大久保委員長 質疑がありませんので、これより採決を行います。  取り扱い意見をお願いいたします。 131 ◯鶴田委員 陳情第三〇四〇号について取り扱い意見を申し上げます。  ただいまの説明のように、知事宛ての文書は、まず、広報課を窓口にして受け付けるということになっているようであります。受け付け後の事務の流れは、広報課が案件を所管する課を決定し、そして、その所管課においてそれを引き継ぎ、処理方針あるいは決定や回答、これを行うということになっておりますことから、広報課が処理方針等について瑕疵を問われることはないと考えておりますので、この陳情は不採択でお願いをいたします。 132 ◯大久保委員長 ほかに取り扱いの御意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 133 ◯大久保委員長 それでは、採決いたします。  陳情第三〇四〇号につきましては不採択との御意見ですが、不採択とすべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 134 ◯大久保委員長 御異議ありませんので、陳情第三〇四〇号については不採択とすべきものと決定いたしました。  次に、継続審査分の陳情について審査を行います。  資料は、請願・陳情文書表継続審査事件となっております。  陳情第三〇二五号を議題といたします。  この陳情につきましては関係課がありませんので、委員間で協議を行っていただきます。  それでは、質疑や各委員からの御意見等ございましたら、お願いいたします。    [「なし」という者あり] 135 ◯大久保委員長 御意見等ありませんので、取り扱い意見をお願いいたします。 136 ◯鶴田委員 陳情第三〇二五号につきましては、引き続き状況を見守りたいと思いますので、継続審査の扱いでお願いをいたします。  それでは、ほかにはございませんでしょうか。  それでは、採決いたします。  陳情第三〇二五号につきましては継続審査との御意見ですが、継続審査すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 137 ◯大久保委員長 御異議ありませんので、陳情第三〇二五号については継続審査すべきものと決定いたしました。  これで、陳情の審査を終了いたします。  次は、県政一般であります。  初めに、特定調査から行います。  企画部の特定調査事項は新たな県政ビジョンの骨子案について、PR・観光戦略部の特定調査事項は明治維新百五十周年に向けた取組についてであります。  まず、新たな県政ビジョンの骨子案について調査いたします。  企画部参事の説明を求めます。 138 ◯松藤企画部参事 新たな県政ビジョンの骨子案につきまして説明をいたします。  A3縦長の資料、上のほうに新たな県政ビジョン(骨子案)と書いたものでございます。これをごらんください。  この資料が現在におけますビジョンの構成案を示す案として作成をいたしました骨子案でございます。  ビジョンの構成でございますが、第一章、ビジョン策定の趣旨、第二章、時代の潮流と鹿児島の現状・課題、第三章、鹿児島のポテンシャル、第四章、鹿児島の目指す姿、第五章、施策展開の基本方向、第六章、ビジョン実現のためにの六章構成を考えております。  それでは、第一章から御説明をいたします。  第一章、ビジョン策定の趣旨につきましては、社会のあらゆる面で大きな変革期を迎えている中にあって、おおむね十年という中長期的な観点から鹿児島の目指す姿や施策展開の基本方向などを明らかにするというものでございます。  次に、第二章、時代の潮流と鹿児島の現状・課題でございます。  これは、鹿児島の将来のあるべき姿を描くに当たりまして踏まえる必要があると考えました時代潮流等について、人口減少・少子高齢化の進行、以下、経済のグローバル化の進展、高度情報化・技術革新の進展、エネルギー・環境問題への対応、国土強靱化・災害リスクへの対応、価値観・ライフスタイル等の変化、地域のつながりの変化、地方分権の進展、財政健全化の取組の九項目にわたって整理したいと考えております。各項目の概要につきましては、資料一というのを添付しておりますが、それに記載をしております。後ほどお目通しくださるよう、お願いいたします。  次に、第三章、鹿児島のポテンシャルでございます。  これは、本県の魅力や強みを再確認して積極的に生かしていきたいと考えまして章立てしたものでございます。  魅力ある観光資源、以下、多様な「日本一」を誇る鹿児島、成長著しいアジアに近接した地理的優位性、南北六百キロメートルに広がる豊かな自然、個性ある歴史と多彩な文化、南の風土に培われた資質に富んだ人材、優しく温もりのある地域社会、地域資源等を活用した新たな産業の創出、豊富な「健康・長寿」(ウェルネス)素材の九項目にわたって整理したいと考えております。各項目の概要につきましては、これは資料二というのを添付させていただいておりますが、ここに記載しております。  ただ一点だけ、(九)のウェルネスについて若干説明をさせていただきたいと思います。  資料二の四ページをごらんください。  本県には温暖な気候、安心・安全でおいしい食材、豊富な温泉資源、豊かな自然環境など、世界に通用する健康・長寿に係るさまざまな素材がございます。世界的規模で健康志向が高まる中、これらの素材をパッケージで「鹿児島のウェルネス」として国内外に効果的に発信することは、さまざまな交流を促進する原動力となる可能性を有していると考えたところでございます。新たなビジョンにおきましては、これを本県の強みとして生かしていきたいと考えております。  資料二につきましては、ほかにも本県のポテンシャルを記載しておりますので、後ほどお目通しくださるようお願いいたします。  次に、第四章、鹿児島の目指す姿でございます。  これは、第二章、時代の潮流と鹿児島の現状・課題や第三章、鹿児島のポテンシャルを踏まえ、目指すこととしている三つの姿について記載をしております。  一つ目は「人」に着目した、地域に誇りを持ち多彩な個性と限りない能力を発揮できるような社会、二つ目は「暮らし」に着目した、どこよりも幸せを実感できるような社会、三つ目は「産業」に着目した、魅力ある産業が育ち世界に選ばれる逸品を創出するような社会でございます。  次に、第五章、施策展開の基本方向でございます。  これは、第四章、鹿児島の目指す姿でお示ししたいと考えております本県の将来像を実現するための施策展開の基本方向につきまして、記載の十二の大項目に整理したいと考えております。  まず、誰もが個性と能力を発揮し活躍できる社会の実現につきましては、女性活躍、長寿生きがい、障害者福祉などの分野について記載したいと考えております。  次に、地域を愛し世界で活躍する人材の育成と文化・スポーツの振興につきましては、教育、青少年の健全育成、文化・スポーツの振興などの分野について記載したいと考えております。  次の結婚、妊娠・出産、子育ての希望をかなえる社会の実現につきましては、子育て支援、結婚支援、周産期医療、子どもの貧困対策などの分野について記載したいと考えております。  次の健康で長生きできる社会の実現と良質な医療の確保につきましては、健康づくり、疾病予防、医療提供体制の整備、地域包括ケアなどの分野について記載したいと考えております。  豊かな自然との共生と地球環境の保全につきましては、地球温暖化対策、廃棄物対策、再生可能エネルギーの導入促進などの分野について記載したいと考えております。  安心・安全な県民生活の実現につきましては、県土強靱化、防災・減災、防犯対策、消費者行政などの分野について記載したいと考えております。  暮らしが潤い世界につながる県土の創造につきましては、まちづくり、景観、交通・情報通信インフラ整備などの分野について記載したいと考えております。  個性を活かした地域づくりと奄美・離島の魅力の発揮・振興につきましては、離島振興、移住・定住促進、地域づくり、共生・協働などの分野について記載したいと考えております。  人・モノ・情報が盛んに行き交う「KAGOSHIMA」の実現につきましては、PR、誘客促進、輸出促進、ウェルネス素材の活用、国際交流などの分野について記載したいと考えております。  革新的技術の導入と競争力のある産業の創出・振興につきましては、稼げる一次産業、六次産業化、ブランド化、AI・IoT、企業誘致、起業支援、起こすほうの起業支援などの分野について記載したいと考えております。  ライフスタイルをデザインできる働き方の創出につきましては、働き方改革、県内就職促進、産業人材育成などの分野について記載したいと考えております。  最後の持続可能な行財政運営につきましては、財政、組織機構、地方分権などの分野について記載したいと考えております。  なお、第四章との関連で申し上げますと、主に「人」に着目したものが(一)と(二)、主に「暮らし」に着目したものが(三)から(八)まで、主に「産業」に着目したのが(九)から(十一)までの大項目でございます。また、(十二)につきましては、この三つの目指す姿を実現するための共通の基盤として柱立てをしたものでございます。  次に、第六章、ビジョン実現のためにでございます。  ここでは、ビジョン実現のための体制等について記載したいと考えております。  その内容は、県民が主役、多様な主体との連携・協働、市町村との連携、県境を越えた連携、具体的な施策・事業の推進の五項目を考えているところでございます。  以上が、現段階におけますビジョンの構成案を示す案として作成した骨子案の内容でございます。  最後に、資料にはございませんが、この骨子案におけます新たな視点や特に着目した点について若干御説明をいたします。  まず、先ほど第三章、鹿児島のポテンシャルの部分でも述べましたが、本県の豊富な「健康・長寿」素材をウェルネスとしてパッケージで国内外へ打ち出したいということ、次に、人口減少・少子高齢化がさらに進行する中にあっても地域の活力を維持・向上させる、いわば県民総活躍的な視点でございますとか、若者の結婚、子育て等の希望がかない、安心して定住できる社会を創出したいということ、さらに、経済のグローバル化に積極的に対応する輸出促進等の視点や魅力ある素材を積極的に活用したいということ、また、AI・IoTなどの革新的技術を活用して生産性や地理的条件不利性を克服したいということなどについて留意したところでございます。  以上が、骨子案の説明でございます。  また、スケジュールでございますが、本定例会、既に本会議でも御議論いただいておりますけれども、今定例会でこの骨子案について御意見や御提言を賜り、その後、有識者委員会でも御議論いただくこととしております。これらを踏まえまして骨子案に肉づけを行い、十二月議会では皆様に素案をお示ししたいと考えております。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 139 ◯大久保委員長 以上で説明が終わりましたので、質問や意見等がありましたら、よろしくお願いいたします。 140 ◯き久委員 先般の一般質問でもお尋ねというか、御要望みたいなものを言いましたが、第三章のポテンシャルのところの(一)に魅力ある観光資源とうたっています。県民やまた鹿児島県に興味のある方たちが県政のビジョンをインターネットとかいろいろ通して見たいとなると、いかにインパクトがぱっと出るかというのが一つのポイントだというふうに思います。  それで、資料二の一には世界自然遺産登録が見込まれるということを前提に、屋久島、奄美とか書いてあります。よって、ポテンシャルの魅力ある観光資源のところに、来年の夏になってから考えますと言われたらそれまでですけど、世界自然遺産と文化遺産とかそこを明確にぱっと出すべきではないかなと思うんです。魅力ある観光地は鹿児島県全体という部分で捉えているというのは当然わかります。県民、県外の方が見て、ぱっと、世界自然遺産が二つもあるんだ、文化遺産まで合わせると三つあるんだと、これは大きなインパクトだと思うんですけど。この間要望をさせていただいたんですけど、確認のため、御意見、お願いいたします。 141 ◯松藤企画部参事 ただいま委員から御提言いただきましたことは、本会議でもおっしゃっていただいて、私どもは聞いておりました。そのことにつきましては、新たな県政ビジョン素案の作成の中でまた検討させていただきたいと考えております。 142 ◯き久委員 よく精査、検討されて、前向きにお願いできればと思います。以上です。 143 ◯鶴丸委員 基本的な方向はこの中で示されていると思うんですが、五章のこの書き込みの部分は十二月というお話でしたですね。この中にいろいろ、知事が示したマニフェストが言葉として入り込んでくるのかということが一点目です。入り込んでもらわないと困るわけですが、それと同時に空港の民営化というようなことも文言の中に入ってくるのか。これから検討されることでしょうけれども、そのことをまず申し上げます。  それから、この柱の中の財政の関係。持続可能な行財政の運営。この位置づけはどこかにあればいいじゃないかという考え方と、前知事のときのビジョンを見ますと、一番頭なんですね。非常に厳しい財政状況ですということが書かれておりました。なぜそれを言うかというと、マニフェストを仮に入れるとすれば、織り込むとしたときに実現できるもの、できないものが出てきますが、それは必ず財源とつながるわけですので、よく県民に財政の厳しい状況の中でこうですという判断ができるような示し方をするという意味で、財政の部分はしっかりと入れ込まないといけないのではないかと思っております。  それから、PDCA、ビジョンの実現のためのこの手法をどういうふうにされるのかということを、書いてはありませんので、これは質問です。  それから、地域版をどうされるのかということですね。  それに加えて、もう一つ一番大事な部分が、増田様を東京の委員と、それから鹿児島県の顧問にお願いをされております。私は増田様のいろいろな本を読む中で、日本版CCRCという考え方、これまでの接触の中で触れられたのか、触れられていないのかわかりませんが、日本版CCRCというのは、要は東京都の都会の方々に元気なうちに地方に住んでもらって地域の中で貢献して、医療・介護までその地域で受けると。東京都の集中する高齢者の問題を地方である程度カバーしながら、財政の問題いろいろあるんですが、これについて何か増田委員は触れられたことがあるのかどうか。もし触れられるとすれば、豊富な健康・長寿の素材というのが鹿児島にあるわけですから、そういう素材が鹿児島にありますという意味で鹿児島に移ってきたらどうですかということと、あと、医療福祉サービスが他県に比べてより充実していますということになります。ここには出てくるのかどうかわかりませんが、外国人研修生の受け入れ、医療・福祉、この分野の考え方をどういうふうに整理するのかと。これは日本版CCRCと連動する話になるんですが、この増田さんの部分については今までこういう議論がされているのかどうか。その点もお伺いをしたいと思います。よろしいでしょうか。一遍に言いましたので。 144 ◯松藤企画部参事 まず、マニフェスト等でございましたけれども、県政ビジョン策定に当たりましてはマニフェストも踏まえながら策定作業を進めているところでございまして、書きぶりにつきましては、また素案の作成の段階で検討していきたいと考えております。  あと、空港の件もお話出ましたが、そういった件も含めて素案作成の中でまた検討していきたいと考えております。
     次に、財政の件でございます。  本県財政が非常に厳しいということは認識をしているところでございます。このため、委員おっしゃいましたとおり、第五章で持続可能な行財政運営というのを書いておるところでございます。項目の順番としては最後ということになっておりますけれども、これは四章の目指す姿について、その順番で項目を落としていったものですから最終的になっておるものでございまして、この順序が施策等の優先順位というものではございません。  今回、第二章、時代の潮流と鹿児島の現状課題におきましても、財政健全化の取り組みというのを項目立てさせていただいております。これは「かごしま将来ビジョン」にはなかったものでございまして、今回のビジョンにおいて新たに現状課題に位置づけたいというふうに考えているところでございます。  次に、PDCAの件でございます。  「かごしま将来ビジョン」もそうだったんですけれども、今回策定しようとしております新たな県政ビジョンでございますけれども、中長期的な観点から本県のあるべき姿や進むべき方向性を示すものということで、PDCAに必要なアウトカム指標みたいなものを設定するのは趣旨がまた違うのかなと。個別、分野ごとの行政計画もありますので、そちらでの整理というのはあろうかと思いますけれども、ビジョンでの整理はどうかなというふうには考えているところでございます。  続きまして地域版でございますけれども、これは、今まだ本編の骨子案の整理中でございますので、今後検討していきたいと考えております。  それと、日本版のCCRCでございますけれども、増田顧問との間で東京一極集中の是正というのはお話いただきますけれども、この件についての具体のお話はないところでございます。 145 ◯鶴丸委員 ありがとうございました。  このPDCAの関係は各県がつくっている資料でもらえればいいです。各県が計画をつくっておりますが、その中の位置づけがあるところも私は幾つか見ていますので、その辺との比較でまた整理をさせていただきたいと思いますので、資料としていただきたい。  それから、CCRCの話ですね。これはせっかく顧問に置いておられるわけですから、増田さんの所見を、鹿児島ということで非常にいいものがあるんですがという話をぜひ整理をして詰めておいてもらいたいというふうに思います。以上です。 146 ◯柳 委員 大変細かい基本方針、方向を立てていらっしゃると思うんですけれども、ぜひ、要望も含めてなんですが、第五章で施策展開の基本方向の(一)で誰もが個性と能力を発揮し活躍できる社会の実現というところで、女性活躍を挙げていらっしゃるんですが、女性活躍と一口で言いましても女性が活躍するためにはもちろん男性の活躍も必要なわけでして、ここに女性活躍と特記するのではなくて「男女共同参画」という言葉をぜひ使っていただきたいなと思うんですが、そこはいかがでしょうか。 147 ◯松藤企画部参事 括弧書きで書いておりますのはキーワードみたいなものを書いておりまして、委員おっしゃるように男女共同参画という視点は非常に大切なものだと考えておりますので、素案作成の中でまたそこは原課と調整をしたいと考えております。 148 ◯柳 委員 基本方向のところでは「男女共同参画」というふうに書いていただいて、そのまたあとの細かいところで「女性の活躍」という言葉を使って方向性を示していただければありがたいなと思いますので、ぜひ、御検討をよろしくお願いしたいと思います。  それから、おおむね十年間という中長期的な観点から方向性を示していくわけですが、さきの一般質問でもうちの会派の上山議員が質問をしたと思うんですが、原発の問題があります。やはり、県民が安心して暮らしていくためにはより安全性を高めていくことはもちろんなんですが、十年間というところから見れば川内原発一号機、二号機、ともに四十年を迎えるわけですね。知事の言葉の中にも基本四十年ということはおっしゃっておられますので、ここの第二章で(四)でエネルギー・環境問題への対応ということをうたっていらっしゃるわけですが、ここでは原発四十年では廃炉の議論もまだ全然始まっていないわけですが、そういうところはここに盛り込まれていくんでしょうか。改めてお伺いします。 149 ◯松藤企画部参事 詳細については今後でございますけれども、施策の展開の方向性ということで、書くべきものであれば書いていくということになろうかと考えております。 150 ◯柳 委員 いずれにしても廃炉に向かっていくわけですので、ここの議論はしっかりと県民にも示して、安全に暮らしていく。この第四章でも「暮らし」に着目して、どこよりも幸せを実感できる社会と書いていらっしゃいます。であれば、やはり原発があるわけですので、立地県としましては脱原発社会を構築していくということで、エネルギー・環境問題への対応というところで、原発原則四十年、そしてまた廃炉に向けての議論も進めていくというようなことで、ぜひお示しをしていただければと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  以上です。 151 ◯日高委員 先ほど地域版の話がありました。  ビジョンをつくるのはいいですが、やはり一定の目標等を持ってビジョンに沿ってやらないといけないということで、ぜひ、地方版というのは目安ということでつくるべきだと思っているんです。後で考えるというような話もありましたが、どういう考え方でしょうか。教えていただけませんか。 152 ◯松藤企画部参事 県政ビジョンの今の県全体の骨子を御議論していただいているところでございます。まだこういうのが固まる前に地方版、各地域地域で県全体の方針が決まる前に、議論というのは、順番としては少なくとも県の方向が固まった上で地域で御検討いただくのかなというふうに考えているところではございます。市町村の意見とかはお聞きはしているところでございます。 153 ◯日高委員 少し私は押しつけるような形に聞こえたんですが、意見も聞いていますということで、そういうことであれば、やはり最終的にはこれに沿ってこういうことをやっていくんだというのをそれぞれの地域の特徴色を生かしてやっていくという意味でもきちんと目標を立てて、そしてそれに向かっていくと。そのためにもぜひ地方版は必要だと思っております。これだけじゃ余り大まかで、何が何かわかりません。やはり地方版を置いて、そしてお互いに確認もしながら、その地域の特徴、特色を生かして発展をしていく、そのことが大事だと思いますので、ぜひ、この地方版、地域版というのはつくっていただきたいなと思っております。 154 ◯柴立委員 一つだけ要望をしておきたいと思います。  五章の二番目ですが、人の育成なんですけど、地域を愛し世界で活躍する人材の育成、これも大事だと思うんですけど、できれば英語教育の充実を今度政府も図っておりますので、世界で活躍するというのと同時に世界に通用する、鹿児島にいて通用する人材の育成というのを考えていただくように、要望でお願いしておきたいと思います。 155 ◯鶴田委員 非常に網羅されたビジョンで、なかなかよくできているなというふうに思っておりますけれども、今回、今後の十年を考えたときに、やはり人口減少と格差の是正、これをどうやってこのビジョンに盛り込んでいくか、これが重要だと思っております。  そこで、例えばまず県が県民に対していわゆるナショナルミニマム、どういったものを最低限でも保障するのか、準備をするのか、このことを明確にしていかなければいけないというふうに考えております。そうしますと、五章の施策展開の基本方向、ここもより具体的に踏み込まざるを得ないという印象です。  例えば施策の展開にしても、国が法律なんかで義務づけたいろいろな基本計画、それから県が独自に設けた計画があるんですね。この中身をPDCAサイクルなんかも書いて、あるべき姿と目標、それに達成の度合い、こういったことをきちんと書いているいろいろな計画もありますね。したがって、今後はそこをまず県民にどういう生活を担保するのか、それがどんなふうに毎年度向上をしていくのかということはしっかりと検証できるような姿にしていただきたいというふうに考えます。  例えば県民に清潔な生活を保障する。そのために下水道の普及率をどうするか。こういったことがあって、以前は公共下水道をどのぐらいやりますとかいうようなことがあって、余りに過疎地で非効率だからこれを合併浄化槽に変えるというようなことで変えていますね。だんだん年がたつに従って、事業が進捗するに従って、そういったものは変えていかざるを得ないという状況があります。したがって、それをこのビジョンにぶら下げてどのように県民に示していくのかが大事だというふうに思っておりますので、まず、ナショナルミニマムをどんなふうに設定をするのか、そしてそれを十年間ならどういうふうに展開をして県民に示すのか、そういった姿が見られるようなビジョンの策定にしていただきたいというふうに思いますので、要望としてお願いをいたします。 156 ◯いわしげ委員 今回の新たな県政ビジョンというものは、前回までのビジョンの名前が「かごしま将来ビジョン」というものだったようなんですが、正式名称も新たな県政ビジョンとなるのか、何かまた新しくつくられるのか、教えてください。 157 ◯松藤企画部参事 名称は、また新たに検討したいと考えております。 158 ◯いわしげ委員 ということは、前回のビジョンでは「日本一のくらし先進県への道」というスローガンのようなものもついていたんですが、そういったこともまた別で考えられるということですか。 159 ◯松藤企画部参事 つけるかどうかというのはまた検討ですけれども、ただ知事が申し上げておりますのは目指す姿は一つであると。鹿児島に生まれてよかった、鹿児島で育ってよかったというふうに言っておりますので、そういった形を目指すようなビジョンになるのではないかというふうに考えているところでございます。 160 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。  企業は、スローガンとかキャッチフレーズとかで皆の意識を合わせてそちらに向かっていくというのがあるんですが、鹿児島県を一つの大きな会社として見たときに、県民の方もわかりやすいような何か端的な言葉があったら皆様そちらの方向に向きやすいのかなと思うので、その議論もしていただいて、また皆様に諮っていただければと思いますので、よろしくお願いします。 161 ◯持冨委員 一点だけ、要望といいますか。  本会議でも、また今までの議論の中でも発言したんですが、今までの十年間と今後の十年間というのは結構同じようなことがあるわけですね。少子化とかグローバル化とか財政の厳しさとかいろいろなのがあるんですが、私は一番大きく違うのは三番の高度情報化・技術革新の進展というところがこの十年で大きく変わるんじゃないかと思うんです。県民の生活も変わるし、それから働き方も大きく変わってくるだろうなというふうに思います。  また、先ほど地域の格差をなくすということがありましたが、教育にしても医療にしてもブロードバンドの情報化の環境が整うことで大きく変わる、また、その助けになるんだろうというふうに思っております。そういう意味では、この分野の人材を集めて、県民の生活が本当に豊かになるように、便利になるように、そういうようなところをしっかりと膨らませて考えていただければありがたいというふうに思います。 162 ◯大久保委員長 ほかに質問はありませんか。    [「なし」という者あり] 163 ◯大久保委員長 ないようでございます。  次に、明治維新百五十周年に向けた取組について調査いたします。  明治維新百五十周年推進室長及び観光課長の説明を求めます。 164 ◯新川明治維新百五十周年推進室長 特定調査事項の明治維新百五十周年に向けた取組について御説明いたします。  まず、全体的な取り組みにつきまして私から説明いたしまして、次に、観光における明治維新百五十周年に向けた取組につきまして観光課長から説明いたします。  資料の一ページをお開きください。  明治維新百五十周年に向けたこれまでの主な取り組みについてです。  県では、明治維新百五十周年を迎えるに当たり、郷土の先人たちの志や明治維新の意義を改めて考える契機にするとともに、機運の醸成を図りますための記念事業を展開してまいりました。  その中の大きな柱として、「明治維新と郷土の人々」の発行がございます。平成二十六年度から二年をかけて資料の調査や専門家のヒアリングなどを実施し、薩摩藩が明治維新において大きな役割を果たした要因や当時の薩摩の人々にとって明治維新とはどういうものだったのか、武士、女性、商人など市井の人々、子供のテーマで取りまとめ、整理をいたしました。報告書は、主に教育・研究関係者を中心に配布いたしました。研究者等の専門家から非常に高い評価をいただいたところです。二千部作成しましたが、現在は県のホームページからダウンロードしていただいております。なお、報告書の内容を平易な表現にした概要版を作成し、県内の中学二年生に配布して子供たちの教育にも役立てているところです。  そのほか、今年度も継続している事業として記念シンポジウムの開催と明治維新研究者の育成がございます。明治維新百五十周年記念シンポジウムは、明治維新の意義を改めて考える契機とするため、県民を対象とした学識経験者によるシンポジウムで県内二カ所で実施しております。  また、明治維新期の薩摩藩の研究につきましてさらなる活性化を図りますために、毎年三名の若手研究者に研究費用の助成をしております。成果を広く一般に還元するため研究成果としての論文を提出していただき、県のホームページで公表し、三月には成果発表会を開催しております。  次に、今年度からの取り組みについて御説明いたします。  資料は、二ページになります。  まず、四月に明治維新百五十周年記念プロジェクト実行委員会を設置いたしました。実行委員会のメンバーは、主に観光、地元経済、交通、マスコミ、行政関係の団体の代表の方々でございます。これまでロゴマークの決定やかごしま明治維新博の関連事業の募集、協賛金の募集などにつきまして了承していただいたところです。  資料の三ページをお開きください。  明治維新百五十周年記念プロジェクトとして展開しております、かごしま明治維新博につきまして御説明いたします。  まず、資料、中ほどにございます期間についてですが、今年度四月から来年度の三月まで、つまり、再来年の平成三十一年の三月までの約二年間をかごしま明治維新博の期間としております。また、かごしま明治維新博は県のみならず、市町村、各種団体や企業の皆様などあらゆる方々が取り組む明治維新百五十周年に関連する事業を包括した取り組みといたしております。  主な取り組みといたしまして、四つの柱を立てております。  県の取り組み例につきましては、資料四ページの平成二十九年度における県の取組の例もあわせてごらんください。  一つ目が、プロモーション・イベントです。  明治維新体感フェスや東京で開催する薩長土肥フォーラムなどのイベントのほか、「西郷どん」キャンペーン事業などを実施いたします。  二つ目が、魅力的なまちづくりになります。  大河ドラマ館の整備や御楼門の建設、黎明館の常設展示の一部リニューアル、ゆかりの地の整備などを行います。  三つ目が、機運醸成・情報発信となりまして、公式ホームページの開設などウエブを活用した広報や明治日本の産業革命遺産を次世代へ継承するための事業、黎明館等の施設での企画展などを実施しております。  そして四つ目が、今後の郷土鹿児島を担う若者などを育成しようという教育・人材育成の取り組みになりまして、若手研究者育成事業やかごしま地域塾、かごしま青年塾、郷土かごしまの未来を担う青少年の育成事業などを実施しております。  県、市町村、団体などそれぞれの主体が行うこのような四つの柱の取り組みなどを通しまして明治維新百五十周年が郷土の歴史や文化を改めて見つめる契機となり、郷土への愛着を醸成することにつなげるとともに、鹿児島ならではの魅力の県内外への発信や受け入れ体制の整備、これからの郷土を担う人材の育成など、鹿児島の活性化を図ることとしております。  資料五ページをお開きください。  県以外でも市町村や団体などで多くの取り組みがされております。こちらも同様に四つの柱にまとめましてお示ししてございます。スペースの都合上、ほんの一部になりますが、御紹介させていただきました。  例えば、鹿児島市の薩摩維新ふるさと博などのようなイベントの開催や、さまざまな製品等にロゴマークをつけてくださる企業等も多くなってきております。また、観光ガイドの育成や講演会なども多くの市町村や団体等が取り組んでおります。さらに、ゆかりの地をめぐるツアーなども実施されております。実行委員会ではこのようにそれぞれの主体が行います取り組みを関連事業と位置づけておりまして、その情報を募集しております。いただきました情報につきましては、集約して公式ホームページで紹介しております。  資料六ページは、県や実行委員会が行いますイベントの一部を抜粋して御紹介しております。詳細は、お手元に配付のチラシをごらんください。  十月十五日に明治維新に関する歴史や文化を気軽に身近に感じてもらうための明治維新体感フェス!を鹿児島本港区北埠頭で開催するほか、十月七日には明治維新にかかわりの深い各県と連携して薩長土肥四県連携フォーラムを東京ビッグサイトで、九月三十日と十一月十九日に明治維新百五十周年記念シンポジウムを鹿児島市と薩摩川内市で開催いたします。そして、先日、百日前セレモニーを鹿児島空港で行いましたが、カウントダウンイベントによる県内の機運醸成も行ってまいります。  資料七ページ、かごしま明治維新博におけるPRについてです。  まず、公式のホームページを開設しました。  先ほど御紹介しましたように、県のみならず、市町村等も含めたイベントの情報を掲載しておりますほか、カウントダウンの写真も日がわりで掲載しております。ちなみに本日は九十四日前になりまして、天城町職員の方の写真でございます。また、発信力を強化するため、フェイスブックも運用しております。  PRグッズにつきましては、定番でありますポスターやチラシのほか、のぼり旗やはっぴも作成いたしました。朝方、委員の皆様に許可をいただきましたので、参考までにのぼり旗をごらんいただいております。今後、県内外の多くの方に視覚的にもPRして、「西郷どん」も含めた明治維新百五十周年の記念プロジェクト、かごしま明治維新博の認知度を上げ、機運を高めていきたいと考えております。  以上で、明治維新百五十周年推進室関係の説明を終わります。よろしくお願いします。 165 ◯井上観光課長 続きまして、観光における明治維新百五十周年に向けた取組について御説明いたします。  九ページでございます。  先ほど明治維新百五十周年推進室長より、三ページでかごしま明治維新博を四つの視点で推進するという概念図について説明がありましたけれども、観光関連につきましては、このうちプロモーション・イベントと魅力的なまちづくりに主に該当しているのかなというふうに考えております。観光関連をそこから抽出しまして整理すると、全体像は九ページのような形になるということでございます。  これまで明治維新百五十周年をきっかけとした観光客の誘致を図るために、県外におけるPRを中心に、平成二十五年度から段階的に事業を実施してまいりました。主な取り組みといたしましては、東京や関西などの大都市圏において鹿児島の偉人などをテーマにしたシンポジウムを開催、東京や関西にある幕末の偉人のゆかりの地をめぐるツアーの実施や機運の醸成の一環として百五十周年をテーマとしたウエブサイトを開設しました。また、発信力の強化などを目的に、本県、山口県、高知県、佐賀県の四県で平成の薩長土肥連合を結成し、PRなどを行ってまいりました。  このような中、皆様御案内のとおり、昨年の九月に大河ドラマ「西郷どん」の放送が決定しました。このことから平成二十九年度からは取り組みを強化することとしまして、カウントダウンキャンペーンと並行して大河ドラマ「西郷どん」をテーマとしたキャンペーンを開始いたしましたほか、平成二十八年度から重点的に取り組んでいる交通事業者とのタイアップにつきましても一部「西郷どん」の要素を入れながら展開していくこととしております。  また、ハード面では魅力ある観光地づくり事業を活用しまして、「西郷どん」ゆかりの地の案内看板や駐車場などの整備を行っていくこととしております。  十ページをごらんください。  平成二十九年度の主な事業について説明いたします。  明治維新百五十周年カウントダウンキャンペーンにつきましては、ウエブサイト「かごしまみて歩き」を通じた情報発信、明治維新に関する県外向けパンフレットの作成、神奈川県との連携イベントや平成の薩長土肥連合によるPRを行ってまいります。  一枚おめくりいただきまして、十一ページをごらんください。  「西郷どん」キャンペーンについては、四つの柱を立てて事業展開をしているところでございます。  一つ目の柱は、県内外への情報発信です。  NHKと連携したイベントの開催やウエブサイト、フェイスブック、ツイッターや雑誌等、広告媒体を通じた情報発信などにより、機運醸成とPRを図ってまいります。  次に、十二ページをごらんください。  二つ目の柱でございますが、効果的な広報宣伝素材の作成であります。  「西郷どん」の逸話やゆかりの地を紹介するパンフレットの作成、モデルルートを掲載した特典付きフリーマガジンの作成などを計画しているところでございます。  また、ごらんのような下にありますようなポスターやキャラクターパネルを作成し、県外でのイベントなどで活用しているほか、県内においては空港や駅、観光施設などに掲出し、PRを行っているところでございます。  一枚おめくりいただき、十三ページをごらんください。  三つ目の柱です。受け入れ体制の整備であります。  まちあるきガイドの育成支援のほか、NHKと連携したまちあるき用ツールの開発などを計画しているところでございます。  最後、四つ目の柱はロケ支援です。  ことしの八月二十三日から九月二日まで鹿児島市、霧島市、日置市、姶良市、南九州市で現地ロケが行われ、地元エキストラも延べ約四百人の方に御参加いただいたところです。県とフィルムオフィス、関係市町等が一体となりまして、撮影を円滑に進めるためのさまざまな協力を行ったところです。今後、奄美群島でもロケがあるということで、引き続き支援をしてまいりたいと考えております。  次に、鹿児島市と指宿市に設置される大河ドラマ館の整備につきまして県から支援をしているところです。  十四ページをごらんください。  国内誘客プロモーションについては、鉄道、航空、船舶の各交通キャリアと連携いたしまして、本県の魅力ある観光素材や「西郷どん」をテーマとしたキャンペーンを展開することとしております。  最後に、おめくりいただきまして十五ページをごらんください。
     「西郷どん」ゆかりの地につきましては、魅力ある観光地づくり事業を活用して八カ所において整備を行っているところでございます。  以上で、観光に係る明治維新百五十周年に向けた取組について御説明いたしました。よろしくお願いいたします。 166 ◯大久保委員長 以上で説明が終わりましたので、質問や意見等がありましたら、よろしくお願いいたします。 167 ◯き久委員 ただいま維新博と観光両面に向けての計画の御説明がありました。主的な視点からいいますと、三ページと、観光面では十三ページになります。大河ドラマ館の整備とあるんですが、ドラマ館のイメージとして「西郷どん」という表現が出ているんですが、大河ドラマ、イコールNHK等々ですから、過去の「翔ぶが如く」、「篤姫」と「西郷どん」、この三つが含まれるというふうに考えてよろしいですか。 168 ◯井上観光課長 ここで御説明している大河ドラマ館の整備については、あくまでも「西郷どん」についてのみでございます。 169 ◯き久委員 それを主に考えていただくというのは当然だと思いますけど、来る皆様がどれだけ関心が高いというのも一つの視点でしょうけど、「翔ぶが如く」、「篤姫」、どっちにも西郷さんは出ているんですね。そうやって見ると、ドラマの云々で昔のことも思い出しながら見ていくということは一つの魅力につながるかもしれませんので、そこは、検討してください。  続けて、この計画の中で、明治維新がこういった成り立ちでできましたという部分を含めて、それを将来のいろいろなものに活用していこうということで政策が推進されているというのはわかります。この中に、明治維新が近隣の諸国にどういう影響を与えたかというのを研究してもらいたいと思うんですね。というのは、それは外国から来る方たちにとっては、明治維新というのはアジアの国に影響しているんだなと思うんですね。中国の孫文、無血で新党改革をしたと思うんですけど間違いでして、その前に内戦があったんですね。これは黄色いという字に興すという字かなと思うんですけど、黄興という将軍がおられました。彼は辛亥革命をする前に南洲神社に来られて、そこでいろいろと勉強されて帰られました。孫文がアメリカから帰ってくるときにはある程度は地ならしをしていたんですね。そういった面で影響があるということ。  もう一つはインドのガンジー、あれは無血革命だといわれているけど、実際はその前にイギリスと内戦がありました。それをやったのは、チャンドラ・ボースという方です。この方は東京の日比谷に、有名な方たちが集まって勉強した松本楼というのがあるんですが、そこでチャンドラ・ボースは西郷さんを勉強したということですから、そこはいろいろと調査されて、明治維新が日本国内だけではなくて近隣諸国に影響を与えましたというのがもし出てくるとすれば、それもひとつクローズアップすることが中国とか近隣から来る方たちにいい影響を与えるのではないかなと思いますので、要望とさせてください。 170 ◯柴立委員 私の胸につけているのは、明治維新百五十年でつくったものだと思いますが、これは、何というんですか。 171 ◯地頭所企画部次長 ピンバッジです。 172 ◯柴立委員 ピンバッジですか。これはどのくらいつくられていて、どういう配布をされておられますか。 173 ◯井上観光課長 ピンバッジにつきましては、今資料が手元にないんですけど、たしか三百個つくっております。底を突き始めていますので、今後どうするかというのを検討しているところでございます。広くPRしていただけるような方にお配りしているというのが現状でございます。 174 ◯柴立委員 東京オリンピック・パラリンピックのピンバッジというのは多分東京都の職員は全て着けているぐらいよく目につくんですけど、実は私、西郷さんのピンバッジをもらって着けたら、財界の人たちから「すごくいいから、くれ、くれ」と言われるんですけど、あげる余裕がないもんですから。非常にいいPRになると思うので、ぜひ、たくさんつくっていただければ「西郷どん」のPRにつながると思っているんですけど。知事は今、着けていますね。要望でございます。よろしくお願いします。 175 ◯柳 委員 配布のあったフォーラムやシンポジウム等のチラシを見させていただいておりますけれども、こちらのチラシには入場無料の上に手話通訳対応ということが書かれています。手話通訳のほかにも要約筆記は対応できないのかとか、あと、視覚障害の方々への周知はどうしているのか、ほかのチラシには手話通訳対応とかの文字が見えないんですが、どうなっているのか、教えてください。 176 ◯新川明治維新百五十周年推進室長 委員がおっしゃられているのは、シンポジウムに関するチラシかと思います。  手話通訳は対応いたしております。要約筆記につきましては、済みません、確認をしておりませんで、今回答できませんけれども、確認をいたしまして、後ほど御連絡をいたしたいと思います。 177 ◯柳 委員 ほかのチラシも書いてありますか。確認できなくて。 178 ◯新川明治維新百五十周年推進室長 大変失礼いたしました。  体感フェスにつきましては、手話通訳は検討している途中でございます。検討していきたいと思います。  フォーラムにつきましては、確認をしたいと思います。申しわけありません。 179 ◯柳 委員 国内外からいろいろな方が鹿児島に来ていただく絶好のチャンスですので、手話通訳はもちろんですが、手話通訳を理解できる方は二割か三割程度といわれています。ぜひ要約筆記もつけていただいて、「あなたのそばで県議会」を開催するときには、このところずっと要約筆記もつけていただいています。地域の高齢者の方からは「こういうのがあるんですね」と言っていただいています。知らなかったということで非常に喜ばれていますので、ぜひ、こういう機会を通じていろいろな方が参加できる体制を鹿児島県としてとっていただきたい。そしてまた薩長土肥ですので、ほかの三県にもぜひお伝えをいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。以上です。 180 ◯鶴丸委員 すばらしい活動をしていただくということがよくわかりました。  こういうイベントをしていただくのは大変結構なことなんですが、次に何をつないでいくかということも非常に大事なことではないかと思います。  教育とか人材育成ということをしておられますね。ここで、御要望とお願いをしておきたいんですが、まず、所管が違いますけれども、青年塾で使う教材の考え方ですね。恐らく西郷先生を中心にした部分になってくるんですが、南洲翁遺訓というのは当然使われると思います。もう一つ小学校の道徳教科書に今回採択になったんです。次に中学校の道徳教科書になるんですが、残念ながら鹿児島県においてはどこの学校も採択をしませんでした。学校が採択をしなかった理由がどうかということは別にしまして、これを一生懸命進めてこられた県議会の方々は非常に憤りを感じております。これは全国版の教科書でほかの県が採択している。学校ではなく、塾をされる場合、ここが先に使いながら広げるという方法がありますので、それはぜひ、お耳に入れておいていただきたい。  もう一点。岐阜県との関係は歴史的な背景の中でしっかりやってきて今日を築いているわけですが、本会議でもありましたように、鹿児島と台湾の宜蘭県の話がありました。これはぜひタイミングとして、宜蘭県だけではなくて山形県、共通項がありますので、そういったところと姉妹盟約みたいなものを県が動いて、そして青少年が交流していくというのも一つの方法ではないかと思いますので、考え方としてこのことは提言をさせていただきたいと思います。 181 ◯新川明治維新百五十周年推進室長 明治維新百五十周年の取り組みにつきましては、所管もろもろございますので、今いただいた御意見につきましては、きちんとお伝えしておきたいと思います。ありがとうございます。 182 ◯いわしげ委員 十ページの四番の(一)に薩長土肥観光スタンプラリーというのがあるんですが、これはたしか山口県か佐賀県かどちらかがつくられていて、各県を回ってスタンプラリーができるようなものだったと思うんですが。また、山口県は独自に明治維新パスポートというのをつくっていらっしゃって、県内でスタンプラリーをして、それで集めた方は最高級旅館の宿泊券が当たるとかいうのがあるんですけれども、鹿児島ではそういったものはされていらっしゃいますか。 183 ◯井上観光課長 薩長土肥でスタンプラリーをやっているのも事実ですし、各県でそれぞれゆかりの地に関するスタンプラリーをやっているということも事実でございます。鹿児島県としましても、NHK等のタイアップでアプリを使ったまちめぐりみたいなものを今検討しているところでございます。 184 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。  アプリとかの周知といいますか、昨年度の最後のほうにスタンプラリーみたいなのをつくられたんですが、結局それが県民とか観光客の皆様に余り渡っていっていなくて皆様御存じないとかいうことがあったんですが、今回、もしアプリをつくられるのであれば、その周知とかはどのようにされる御予定ですか。 185 ◯井上観光課長 今回はNHKとタイアップをするということもありまして、その辺の広報については前回のようなことがないようにうまく周知をして、皆様に活用していただけるような形にしたいというふうに考えております。 186 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。  それと、特典付きフリーマガジンというのが十二ページの二番の(一)のところにあるんですが、これはどこで配布をされる予定なのか、教えてください。 187 ◯井上観光課長 これは通常のパンフレットと同じように、駅、空港あるいは観光案内所、通常の観光パンフレットが配布されているような場所には基本的に設置できるような形にしたいというふうに考えております。 188 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。  ちなみにそれは日本語だけで、ほかの言語でつくられる御予定はない感じですか。 189 ◯井上観光課長 現時点では日本語のみということで想定しております。 190 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。  予算的な問題もあるんだとは思うんですが、先ほど鶴丸委員もおっしゃったように、宜蘭県の方々で多分今回のことで直行便も飛んでいるということで来たいという方々もいらっしゃるのではないかなと思いますので、できれば中国語でつくっていただくとか、英語でもできればいいかなと思います。  チラシいただいたんですが、明治維新体感フェスなんですが、松村邦洋氏がトークショーをしていただけるということなんですけれども、これはどういう経緯で松村氏になったのかというのを教えていただければ幸いです。 191 ◯新川明治維新百五十周年推進室長 明治維新体感フェスの具体的な内容につきましては実行委員会の中のワーキンググループなどでも検討いただいておりまして、その中で意見として専門的な方の話も確かにいいというところもあるんですけれども、歴史に詳しいお笑いもできるような方に身近に話してもらうのもまたいいのではないかという御意見がありましたので、参考にさせていただいたところです。 192 ◯いわしげ委員 わかりました。ありがとうございます。  明治維新百五十周年記念シンポジウムでミニコンサートをされるということなんですが、サックス奏者の方はどういった経緯で決められたのか教えてください。 193 ◯新川明治維新百五十周年推進室長 シンポジウム全体の企画・運営につきまして委託をしております。その中で、県といたしましては、難しい話ではなく、ちょっと明治維新をもう少し体感として感じていただけるような雰囲気のものでミニコンサートを企画したいということで投げかけておりまして、受託をしたところからの一つのアイディアとして吉澤レイモンドさんが出されました。プロフィール等を確認いたしまして、そのままお願いをするという形になったところでございます。 194 ◯いわしげ委員 ありがとうございます。  北薩会場の島津さんはすごくよくわかるんですが、吉澤さんは鹿児島のゆかりの方でいらっしゃいますか。 195 ◯新川明治維新百五十周年推進室長 鹿児島の方でございます。 196 ◯いわしげ委員 わかりました。ありがとうございます。 197 ◯大久保委員長 ほかに質問等はありませんか。    [「なし」という者あり] 198 ◯大久保委員長 ほかにないようですので、特定調査に関する質問等はこれで終了いたします。  ここで、暫時休憩いたします。         午後二時三十二分休憩      ────────────────         午後二時三十三分再開 199 ◯大久保委員長 再開いたします。  それでは、委員会の中で出された質疑の経過を踏まえまして、報告については当席に御一任いただきたいと存じます。  次に、県政一般であります。  まず、前年度に採択した陳情につきまして、お手元の資料、採択された請願・陳情処理経過及び結果報告により、調査を行います。  陳情第三〇二四号について交通政策課長の説明を求めます。 200 ◯寺前交通政策課長 御説明申し上げます。  採択された請願・陳情処理経過及び結果報告に基づきまして御説明申し上げます。  資料二ページをごらんください。  陳情第三〇二四号の奄美群島航空運賃低減の拡充に関する陳情書でございます。  提出者は、大島郡町村議会議長会会長、安和弘氏でございます。  陳情の趣旨でございますが、平成二十六年度から奄振予算として創設されました奄美群島振興交付金におきまして今後もさらなる交流人口の拡大を図るためには、各離島の生活路線への継続的な支援と東京や関西などの県外と奄美を結ぶ長期路線への継続的な補助が必要であることから、奄美群島航空運賃軽減のための交付金の持続可能な仕組みづくりと奄美・琉球の世界自然遺産登録を見据えて、国内外からの旅行者を誘客するための新規路線も視野に入れた交付金の拡充についての要望でございます。  これに対する前年度の定例会以降の処理経過及び結果報告でございます。  四ページをお開きください。  平成二十六年度に奄美群島振興交付金が創設され、群島の条件不利性の改善を図る事業を開始されたところであり、同交付金による航空運賃の低減につきましては、住民生活を圧迫する移動コストの負担軽減を図るため、奄美群島航空運賃軽減事業において今年度も引き続き四月一日搭乗分から群島住民等を対象とした軽減を実施しているところでございます。  また、交流人口の拡大の観点から、奄美群島交流需要喚起対策特別事業におきまして、県外路線や鹿児島・奄美群島路線の冬期ダイヤにおける前売り系運賃の軽減、観光入り込み客増大に向けたプロモーション等を実施しており、バニラ・エアの成田─奄美線に続き、ことし三月には関西─奄美線が就航するなど、都市圏と奄美群島間の交流人口を拡大する効果が見られているところでございます。  さらに、世界自然遺産登録を目指し、歴史的・文化的につながりの深い奄美群島と沖縄両地域における交流を促進するため、去年七月から奄美・沖縄連携交流促進事業を開始しまして、奄美・与論・那覇線における全利用者を対象としました航空運賃の軽減を図っているところでございます。  以上でございます。 201 ◯大久保委員長 説明が終わりましたので、質問や意見等がありましたら、お願いいたします。 202 ◯き久委員 要望という形にならざるを得ないと思うんですが、交付金創設されて三年経過云々の御説明がありました。年次成果等を踏まえた上で進化させていく、階段を一段一段登りながら進めているというふうに思います。そういった面に関しましては、離島の皆様、奄美群島の皆様は大変感謝をいたしております。  これからもっと進化していただきたい。端的に言いますけど、例えば、まだ親の扶養に入っていますから学生の皆様とか、特別に離島の方たちの健康・生命とかいった部分に従事される方とか、奄美出身の方たちとか。そういう面の要望がすごく根強くあるということを御報告申し上げさせていただきたいと思います。  何かコメントがありましたら、お願いいたします。 203 ◯寺前交通政策課長 今、御発言のありました運賃軽減の対象拡充につきましては私も要望を非常に受けておるところでございまして、対象範囲を広げるに当たっては、その範囲をどこまで広げるかですとか予算範囲をどう確保していくかという課題がございますので、引き続き検討していきたいと思っております。 204 ◯大久保委員長 ほかにございませんでしょうか。    [「なし」という者あり] 205 ◯大久保委員長 ほかにないようですので、前年度に採択した陳情についての調査を終了いたします。  ここで、離島振興課長から特定有人国境離島地域の地域社会の維持に関する県計画(案)について発言を求められておりますので、これを許可いたします。 206 ◯川畑離島振興課長 それでは、特定有人国境離島地域の地域社会の維持に関する県計画について御説明いたします。  お手元に特定有人国境離島地域の地域社会の維持に関する県計画(案)について(概要)というものと、鹿児島県特定有人国境離島地域の地域社会の維持に関する計画(案)、分厚い本文のほうですが、二種類の資料を配付してございますけれども、薄いほうの特定有人国境離島地域の地域社会の維持に関する県計画(案)について、概要のほうに基づいて御説明いたします。  よろしいでしょうか。  有人国境離島法においては県が特定有人国境離島地域に係る計画を策定するとされていることから、県では、国が本年四月に策定した基本方針や国の通知に基づきまして県計画の案を作成したところでございます。  まず、説明に入ります前に、九月十一日から二十五日まで実施しましたパブリックコメントについてですが、意見の提出はなかったところでございます。ただし、同時期に国や関係市町村にも意見照会を行っておることから、その回答には若干の修正がございますが、大きな変更はないところでございます。本日の企画観光建設委員会において委員の皆様の御意見をいただいた上で、県計画を決定したいと考えているところでございます。  それでは、資料に沿いまして御説明いたします。  一ページをごらんください。  県計画(案)の構成を記載しておりますけれども、国からの通知によりまして県計画に記載すべき事項などが示されておりますので、これに基づいた構成としております。  二ページをお開きください。  県計画(案)の概要でございますが、一章においては、特定有人国境離島地域に係る地域社会の維持の基本的な方針に関する事項を記載しております。  まず、計画の意義・方向のうち、(一)の計画の意義でございます。  三つ目の丸のところでございますけれども、特定有人国境離島地域は将来無人化のおそれがあり、一度無人化すると領海の保全などに関する活動拠点としての機能の維持が著しく困難となることから、地域社会の維持のための取り組みを推進する必要がございます。こうしたことから、本県特定有人国境離島地域の地域社会の維持のための取り組みを推進するため、法に基づく県計画を定めるものでございます。  次に、(二)の計画の方向でございます。  二つ目の丸のところですが、本計画においては各地域の現状や課題を踏まえつつ、それぞれの地域の特性に合った地域づくりに積極的に取り組んでいくこととしております。  続いて、一つ飛びまして四つ目の丸のところですが、人の往来・物の移動に係る条件不利性の緩和、それから交流促進のためのきっかけづくり、島の魅力の再発見と島での人づくりの推進、この三つの施策の方向性を踏まえまして、航路・航空路運賃の低廉化や物資の費用負担の軽減、雇用機会の拡充などに総合的に取り組むこととしております。  三ページをごらんください。  二、計画期間については、平成二十九年度から平成三十三年度までの五カ年となっております。  三の対象地域については、特定有人国境離島地域となっている甑列島、種子島、屋久島、三島、トカラ島、十島のことですが、の五地域、十七島となっております。  四の基本目標については、国の基本方針において、十年後に人口が低調的に社会増になる状態が実現すると。つまり、人口の社会減を十年後に解消するとしていることから、県の計画期間は半分の五年間ですので、五年後の基本目標として人口の社会減を五割改善することを基本目標として設定したところでございます。例えば下の参考のところにございますけれども、甑島においては現在毎年平均して五十八人の社会減となっている状況ですが、これを五年後の三十三年度には半分の二十九人の人口流出にとどめようという目標になっています。なお、三島、十島においては、現在でも社会増の状態にあるため、現状を維持するという目標になっております。
     四ページをお開きください。  二章の地域別計画においては五つの地域ごとに重要業績評価指標、いわゆるKPIや航路・航空路運賃の低廉化などのそれぞれの施策に講じる措置を記載しております。  まず、各地域のKPI及び成果目標においては、国の基本方針において県計画のKPIの設定などについて定められておりますので、これに基づきまして、基本目標を達成するために人口の社会増減、それから農林水産業の生産額、農林水産業の新規就業者数、新規雇用者数、年間延べ宿泊者数、航路・航空輸送旅客数の六つのKPIを定めています。  KPIごとの成果目標でございますけれども、まず、1)の人口の社会増減については、基本目標と同様に各地域の人口の社会減を五割改善することを目標としています。また、先ほども述べましたように、三島、十島においては現状維持というふうになっております。  2)の農林水産業の生産額につきましては、国の基本方針における目標が現状維持となっていることから、県における計画も現状維持となっております。  3)の農林水産業新規就業者数と4)の新規雇用者数につきましては、人口の社会減を五割改善するという目標を達成するため、その改善する人数を農林水産業の新規就業者と第二次・第三次産業における新規雇用者数として確保することで社会減を改善しようとする目標にしております。例えば甑島においては、現在五十八人の社会減を二十九人の減に改善する目標としておりまして、改善する人数は二十九人となっております。その中で、農林水産業の新規就業者数を産業構造などを勘案しまして三人確保することとし、残りの二十六人を交付金などを活用して雇用機会を拡充することによりまして新規雇用者数として確保するということにしております。つまり、農林水産業新規就業者数の三人と新規雇用者数の二十六人、合わせて二十九人確保することで社会減を改善するということになっております。なお、農林水産業の新規就業者数というのは産業構造を考慮して設定しておるんですけれども、その設定をした場合に現状の新規就業者数を下回る場合は現状維持としております。三島、十島につきましては、農林水産業就業者数と新規雇用者数が現在の社会増の人数になるようにというふうに設定しております。  それから、5)の年間延べ宿泊者数は県の観光振興基本方針における数値目標を踏まえまして、方針の増加率と同じ増加率で目標を設定しております。なお、屋久島については町独自の計画があるため、町の計画の目標を踏まえたものとしているところでございます。  航路・航空輸送旅客数については、住民の利用については現状維持をすることとしまして、観光客の利用のほうは既に御説明しました年間延べ宿泊数と同様の増加をすると設定して目標を設定しております。  五ページをごらんください。  ここからは各地域における施策ごとの講ずる措置について記載しております。  上段の国内一般旅客定期航路事業・国内定期航空運送事業に係る運賃等の低廉化においては、各地域の航路・航空路の状況に応じて、例えばフェリーでありましたらJRの在来線並み、高速船はJRの特急の自由席並み、ジェットフォイルはJRの特急の指定席並み、航空路は新幹線並みまでの運賃低廉化を図ることとしております。  下段の生活又は事業活動に必要な物資の費用負担の軽減においては、全地域共通の取り組みとして農林水産品などの輸送コストの低廉化を支援するとともに、石油製品を初めとする本土との格差の解消に向けた取り組みの充実が図られるように取り組むことにしております。  また、島内に自動車整備工場がない離島については、島外車検に伴う車両航送費の負担軽減を図るための支援措置の実現に向けて取り組むこととしております。  六ページをお開きください。  雇用機会の拡充の1)農林水産業の再生においては、農林水産品などにおける輸送コストの低廉化を支援するとともに、各地域の農林水産業の状況によりまして、例えば甑島でありましたらキビナゴ、種子島であれば安納いも、屋久島であれば首折れサバなどの特産品のブランド化の推進や研修などを通じた担い手の確保・育成、それから産地の拡大や販路開拓、都市部でのプロモーションの取り組みなどについて、七ページの上段にかけて記載しているところでございます。  続きまして七ページですけれども、2)民間事業者等の創業・事業拡大の促進でございます。  これも全地域共通の取り組みとして、民間事業者などが雇用増に寄与する創業・事業拡大を行う場合には必要な事業資金を支援することによりまして、新規雇用者数の増加や地域経済の活性化を図ることなどを記載しております。  次の3)の滞在型観光の促進においては、世界自然遺産や日本ジオパークなど各地域ごとに有する観光資源というのが違いますので、その特色を生かしまして都市部や旅行代理店などのプロモーション、それから新たな滞在プランや旅行商品の開発、地域の魅力を伝える観光ガイドの育成、それからモニターツアーの実施などの取り組みにつきまして、八ページにかけて記載しているところでございます。  それから、九ページをごらんください。  安定的な漁業経営の確保等におきましては、離島漁業再生支援交付金などを活用して漁業集落が行う取り組みなどを支援するということにしております。  最後に、十ページをごらんください。  第三章は、その他地域社会の維持に関する必要な事項といたしまして、県計画の推進体制とかフォローアップ、広報その他の活動について記載しているところでございます。  以上が、特定有人国境離島地域の地域社会維持に関する県計画の概要でございます。  地域別計画においては、この概要では各地域において講じる措置の主なものを御説明しましたけれども、本体、分厚いほうには各地域に応じて講ずる措置の詳しい内容とともに、地域の概況とか現状課題などについても記載してありますので、後ほどごらんください。  以上で、特定有人国境離島地域の地域社会の維持に関する県計画についての説明を終わります。どうぞ、よろしくお願いいたします。 207 ◯大久保委員長 この件に関しまして、質問等はありませんか。 208 ◯日高委員 私が一言でも言わないといけないと思いますので。  いろいろと方策をつくっていただきまして、今回有人国境離島法も成立して、そして、交通費等の低廉化がされたということで大変島民も喜んでいるところであります。また、きのうの本会議の中で、島民だけじゃなく「準島民」という表現でありましたが、高校で鹿児島市内に来ている人とかそういう人たちも対象になるというようなことで、往来が活発になるんじゃないかなという気がいたしております。  この地域社会の維持に関する計画につきましても、人の流れができないことには、そして、せっかく低廉化してもらっても交通機関というものがしっかりと安定していなければ活用できないというのが現実なんです。台風で出ないとか、少々の波があっても動かないとかそういうこともクリアできるような港の整備というところに必ず行き着いていくんですが、そういうものがあって初めて活用できる部分だと思っているんです。農産物の輸送についても、飛行機で輸送するにも空港の整備とかいろんなそういうものもありますので、すぐはできないということもわかりますが、ぜひともそこら辺も含んでやっていただくということがこの計画の具体的なものになっていくと思っております。目標達成に近づく一番のものだと思っておりますので、基本の中の基本をぜひとも忘れることなく今後もやっていただきたいなと思っています。  一つだけお聞きしたいんですが、きのう「準島民」という表現で、そちらまで適用しますという話でありましたが、これらは各町村の判断の中で、市町村の判断の中で、ここまでできますとかいろいろあるんですか。それぞれの町村で判断ができる部分があるんですか、それとも全体的な話なんですか。 209 ◯寺前交通政策課長 準住民に対する運賃軽減でございますけれども、国から一定の基準が示されておりまして、その中では三つございます。十八歳以下の児童生徒であること、市町村が移住・定住促進施策の一環として行う事業で島に来る方、交流拡大施策によって島に来る方となっております。この基準に基づきまして各市町村で検討していただいた結果、児童生徒については七市町村全てで基準として設定してございます。あとは移住促進施策でありますと、具体的に例えば薩摩川内市で移住体験住宅の利用に伴って来る方、三島村でジャンベ留学生ということで来る方、三島・十島村などで中学生がしおかぜ留学生ですとか山海留学生とかいうのがございますけれども、そういった留学生として来る中学生の家族の方も対象になるという基準を設定しているところでございます。 210 ◯日高委員 ありがとうございます。  それからすると、幾らかはそれぞれの市町村の中で判断できる部分があるというような感じがしますが、例えば私のところなんかは通信高校がありまして、おおぞら高校というのがあって生徒たちが来るんですが、必ず年何度か来るわけですね。そういう人たちも今はなっていないようですけど、基準としては対象になる。そして、あとの判断として市町村がやろうかということであればやれるというような状況であるという考え方でいいですか。 211 ◯寺前交通政策課長 屋久島のおおぞら高校につきましては生徒の数が非常に多くなってございまして、多大な財政負担が生じるという観点から今回の適用については見送ったというふうに聞いております。基準の追加については随時できますので、市町村からそういう要望があった段階で国に上げてまいりたいと思っております。 212 ◯日高委員 それでは、ある程度の市町村の判断でいけるということですね。わかりました。  予算が伴うことですので、なかなか難しいのもありますけど、私どもの考え方は、最終的にはどんな人が来ていただいても安い料金で行ったり来たりできるような状況でなければ定住、地域の発展はないと思っているんです。また、ずっと住み着くような状況はできてこないと思っているんです。それができて初めてこの事業というものが生きてくるんだと思っておりますので、どうぞ、ひとつ、そういう意味で、皆様だけではなくて、港の関係、土木の関係、いろんなことを含めて対応していただくということを考えていただきたいと思います。 213 ◯持冨委員 二ページです。地域社会の維持の基本方針ということで計画の方向性というのが書いてありますが、先ほども言いましたように、こういうところの地域の維持で一番大事なのは教育と医療だと思うんです。それがなくなった瞬間に無人島への道を歩くと思います。そういう意味では情報インフラの整備ということが非常に大事だと思っているんですけれども、そういうことがないのではないのかなというふうに思います。また、離島の関係の人たちからはそういう要望がたくさん寄せられております。  それから、五ページの一番下のところに車検場のない車検について、これは本会議で何回も質問をいたしましたが、地元からの切な要望であります。どういう現状にあって、見通しはどうなのかということを教えてください。 214 ◯木場情報政策課長 今、お話のありました離島の情報に関するインフラ整備についてでございます。  光ファイバーの整備ということについて申し上げますと、光ファイバーについては、今確かに離島で屋久島町を初め幾つか光ファイバーが整備されていないところがございます。基本的には光ファイバーの整備につきましては国の補助金を使いまして市町村が整備するというのが基本的なスキームでございますが、非常に多額な経費を要するものですから、なかなか整備が進まない状況にございます。また、市町村が整備した場合に今年度の維持管理費用ですとか機器更新費用もかかって、なかなか自前で整備するのは難しいということでございます。そういったことを踏まえまして、今、整備の主流としましては、最初に一部負担金を市町村に払っていただいて事業者で整備してもらうという一部負担金による民設民営方式という整備方針が主流で、今そういった形で県内各地整備しているところでございます。  そういった状況にございまして、県としましては、国への開促協等を通じまして補助率のかさ上げですとか、あるいは民間事業者が整備が進みやすいよう、民間事業者一部負担金に対する国庫補助制度の創設あるいはこれをユニバーサルサービスとしてどの地区でも国民全ての地区ですべからく低額な料金でサービス提供できるように、ユニバーサルサービスとして位置づけるよう国へ要望しているところでございます。今回屋久島につきましても役場でいろいろ検討されているようでございますが、市町村とも連携しまして国に対して要望等を続けていきたいと考えております。  以上でございます。 215 ◯持冨委員 中身はよくわかっておりますので、要するに、そういう地域維持のために情報インフラの整備が大事だという認識を持っていただいて、それは国が本腰にならないとなかなか進まないというのはわかっておりますので、そこは連携しながらやっていきますというスタンスであればいいと思います。 216 ◯川畑離島振興課長 車検のお話でございます。  自動車整備工場がない一部の離島で車両航送費が住民にとって大きな負担となっていることは私どもも十分認識しているところでございます。このような状況を踏まえまして、県では車両航送費の補助制度などについて開促協などを通じて国に対して要望しているところでございます。また、有人国境離島法においては特定有人国境離島地域の地域社会の維持を図るとされていることから、三島地域とかトカラ地域については地域の実情を踏まえた特段の配慮を行うよう要望しております。また、昨年度までは国交省をメーンに要望しておりましたけれども、ことしからは特定有人国境離島を所管する内閣府に対してもぜひ車検に対する支援ができないかというようなお話を始めたところでございます。  以上でございます。 217 ◯いわしげ委員 六ページ以降に雇用機会の拡充ということで、地域別でいろいろな計画をつくっていただいているんですが、要望なんですけれども、この計画って平成三十三年度までということで、あと四年ぐらいしかなくて、三十三年度終わってから目標を達成できませんでしたということにならないように、ぜひ、確実に実行していただきたいと思います。特に滞在型観光で、今、「君の名は」があって、今、「君の名は」の撮影というか、モデルになったところが種子島だということでロケ地巡礼の方々とかにもっと情報を出していただいて、それを活用して観光振興につなげるとか、あと、外国人の観光客に対応するために屋久島で外国語を話せる観光コンシェルジュの育成・確保というのが書かれているんですが、これが計画倒れにならないよう着実に進めていただけるようにお願いいたします。以上です。 218 ◯鶴田委員 仕組みがよくわからないんですけど、教えていただきたいと思いまして、大きな冊子の(案)の三十三ページ。  種子島の乳牛というのは非常に一大産業でありまして、これを見ても二十二億円売っているんですね。実は今、国において指定団体制度の改編というのが計画をされている中で、種子島で生産をされた牛乳をいかに安く持っていけるかというのが政治課題になっております。このことにつきましては九州全体でプールをして、これがまさしく指定団体なんだけれども、それで運賃をそれぞれシェアして安く提供するということなんだけれども、この体制が危ういということになると、種子島の牛乳という大きな産業が非常に打撃をこうむるというリスクがありまして、それに対する運賃補助というのは可能なんでしょうか。 219 ◯川畑離島振興課長 現在、輸送コスト支援はことしから始めております。これはまた確認しないといけないんですけど、農林水産品ということなので国と相談して可能であればできると思いますけれども、現在のところ乳製品については輸送コスト支援の品目には上がってきていないところですので、市町村からまずお話をいただくのが大事かと思います。 220 ◯鶴田委員 わかりました。  種子島は我が県の酪農の発祥の地なんですね。これは文化にもなっておりますし、ぜひ、団体、それから地元の市町、こういったところとしっかりと連携をとって、必要であれば要望活動等も必要だと思いますので、前向きにそのときはお取り組みをお願いしたいというふうに思います。 221 ◯大久保委員長 ほかに質問はございませんか。    [「なし」という者あり] 222 ◯大久保委員長 ここで、速記の都合もございますので、暫時休憩いたします。  再開は、午後三時十五分からといたします。         午後三時 四分休憩      ────────────────         午後三時十五分再開 223 ◯大久保委員長 それでは、再開いたします。 224 ◯川畑離島振興課長 先ほど鶴田委員から御質問のありました牛乳が輸送コスト支援の対象になるかということですけれども、未加工乳、つまり、生乳の場合は農水産品でございますので、特定有人国境離島の交付金の対象となります。加工した場合は、離島活性化交付金の輸送支援の対象にはなりますけれども、こちらは戦略産品の縛りがありますので、品目に入れていただくことが必要であります。いずれにしても、市町村から支援の対象の品目に入れていただくということがまず支援のきっかけになるということでございます。以上でございます。 225 ◯鶴田委員 わかりました。 226 ◯大久保委員長 次に、かごしまPR課長から、新かごしまPR戦略(仮称)骨子(案)及び新しい県キャッチコピー案について発言を求められておりますので、これを許可いたします。 227 ◯久保かごしまPR課長 それでは、引き続きまして、新かごしまPR戦略(仮称)の骨子(案)について説明をさせていただきます。  資料は、資料一から六まで六種類を配付させていただいております。御確認をいただければと思います。  今回の骨子(案)策定に当たりましては、本県に対しますイメージ調査を県内外で実施いたしますとともに、県外の有識者から成ります戦略会議や鹿児島在住の外国の方々、庁内各課からも意見を聞き、それらの意見を反映させる形で案を練り上げて、今回お示しをさせていただいております。  外部の有識者から成る戦略会議などで出た主な意見につきましては、資料一にまとめてございますので、また後ほどごらんいただければと思います。  それでは、骨子(案)の内容につきまして概要を説明いたします。  戦略の本体は資料二でございますけれども、概要版としてA3版一枚に資料三としてまとめてございます。本日は概要版を使って説明をしたいと思いますので、その旨、御了承いただければと思います。  それでは、資料三をごらんください。  まず、一、策定の趣旨についてでございますが、策定の背景や状況につきましては記載のとおりですけれども、まず初めに、本戦略の目的を確認しております。  当該戦略の目的は、鹿児島の県産品の販売促進、鹿児島への観光客を初めとする交流人口拡大を進めるために必要なPRの方法について戦略を構築し、もって、県民所得の向上に資することとしております。  次に、二、これまでのPRの総括・分析についてでございます。  戦略策定に先立ち実施しましたイメージ調査等を総合しますと、鹿児島に対しますイメージは十年前と変わらず、「桜島」や「西郷さん」といったイメージ以外は希薄な状態でございまして、観光地への来訪実績も少なく、本県が誇る豊富な農林水産物につきましても一部を除いて認知度が低いという状況でございました。また、現在のキャッチコピー「本物。鹿児島県」につきましても、県内においてはある程度認知されているものの、県外での認知度は極めて低いという状況が明らかになりました。  その一方で、本県への訪問意向や本県の自然や食などへの興味・関心は非常に高く、本県への憧れにかわる潜在性はうかがえる状況にございました。これまでのPRを総括いたしますと、県内におけますキャッチコピーの認知度ですとか県民の意識は向上しておりまして、また、PR動画制作など本県のPRに係る先進的な取り組みが一定の評価は受けているものの、依然として本県に対するイメージが希薄であり、多彩な魅力が十分に伝わっていない状況でございます。  こうした状況のもと、新しい戦略を策定するに当たりまして、これまでのPRをPRの物量、ターゲット、手法、視点及びPRの体制の五つの視点で検証し、新たな戦略の方向性に展開することとしたところでございます。  続きまして、三、PRの基本的な考え方についてでございますが、本県の多彩な魅力を知ってもらい、共感し、行動してもらうためにどうすればいいのか。特別なことではないのかもしれませんが、他県との違い、優位性、すなわち、プライオリティを再発見・再認識し、それらの素地、強みとなります自然の豊かさ、食の豊富さなどさまざまな魅力をかごしまブランドとして構築し、知ってもらうことで人々に驚きと感動を与え、選ばれる鹿児島にしていかなければならないと考えております。  次に、四、PRコンセプトにつきましては、PRの総括・分析や基本的な考え方なども踏まえまして、「県民が自慢できるモノ・コト~誇り~」、そして「県外の方が求めているモノ・コト~憧れ~」と表現しまして、「県民が誇り、県外が憧れる、選ばれる「鹿児島県」~人々に驚きと感動を与える鹿児島県~」としたところでございます。  次に、五、PR展開の方向性につきましては七項目で整理をしております。  これまでのPRにおきましては、県外メディアで話題に上ることが少なかった点を踏まえまして、メディアに取り上げられるような話題づくりが必要との趣旨で、1)メディア視点を意識したPRを掲げております。  また、県民も含むオール鹿児島でPRに取り組んでいただくためにも2)汎用性の高い素材を活用した全県的なPRを掲げております。  そして、3)中期的な視点によるPR、4)継続的に実践可能なPRに努めますとともに、昨今のインバウンドの増加や輸出促進の取り組みなどに鑑み、5)海外を視野に入れたPRを、そして日々変化するインターネット環境に対応して6)ICTを最大限活用したPRを掲げました。  最後に七つ目としまして、取り組みに当たりましては適宜効果を検証しながらPRを展開していくことが必要であるという趣旨から、7)取組・事業の検証結果の反映可能なPRを掲げております。  次に、六、ターゲット設定でございますが、ターゲットにつきましては単純な性別・年代によるセグメント、これは分割、細分化という意味でございますが、そういった分割、細分化ではなく、食、自然、温泉、歴史、文化などテーマごとに価値観のクラスター、集団ですが、そういった集団分けを行いまして、そこからさらに細分化を行うことでターゲットを設定し、それぞれのターゲットに向けたメディアの選定、情報発信の方法を検討することとしております。また、現在のインバウンドや貿易の状況、将来的な可能性なども加味しまして海外もターゲットとして位置づけたところでございます。  次に、七、PRの展開方策・取組としましては、メディア、ICT技術、イベント等及び資源をそれぞれ活用することとしております。  概要版には記載はございませんけれども、本体のほうにおきましては、それぞれの項目ごとに取り組みを進めていく上でのヒントとなります取り組みの着眼点を記載しております。  まず、一のメディアの活用につきましては、国内外それぞれに対応したメディアを選定し、効果的な情報発信に努めることとしておりますけれども、国内外を問わず、今や消費者一人一人がメディアという側面もありまして、全世界で話題となることを個人で目指せる時代となっていることも踏まえまして、一人一人をメディアと捉え、個人の拡散による情報発信も検討することとしております。  二、ICT技術の活用につきましては、昨今のインターネット環境の飛躍的な進展に鑑みまして、その技術を最大限活用することとしております。最近では「インスタ映え」なる言葉をよく耳にしますけれども、ICTの活用に当たりましては、そういったビジュアル、画力というものに視点を置くことにしております。  次に、三、イベント等の活用につきましては、明治維新百五十周年を初めとします大型イベントはもとより、各種フェア、物産展などのさまざまなイベントと連携して、効率的・効果的に実施することとしております。また、キャッチコピーやポスター等汎用性の高い素材の活用を図りますとともに、ものを伝える力としてのビジュアル、キャラクター、タレント等の有効活用も検討することとしております。  以上は、情報の受発信に関する取り組みでございますが、そのもととなりますコンテンツを継続的に磨き上げますとともに、埋もれた素材の発掘にも努める必要があることから、四、資源の活用として項目を掲げております。加えまして、鹿児島を訪れた観光客等に対しましておもてなしの心も含めた受け入れ環境整備等を進める必要性のほか、PRの展開に当たりましては必要に応じて個人、NPOや企業等の多様な主体との連携も図ることとしております。  最後に、八、ロードマップにつきましては平成三十年からの五年間を期間としておりまして、この間に開催されます大小さまざまなイベントやその時々の出来事、話題等と連動して、戦略に基づきまして県産品の販売促進や観光誘客につながるPRを行っていくこととしているところでございます。  続きまして、新たなキャッチコピー(案)について説明をいたします。  資料は、資料四及び五でございます。  今回新たな戦略を策定するに当たりましてキャッチコピーも新しくすることとしておりまして、今、説明いたしましたPR戦略骨子(案)におけます基本的な考え方やPRコンセプト等に基づき検討をいたしました。  資料四をごらんいただければと思いますが、現時点で新しいキャッチコピーの候補(案)として八つのキャッチコピー(案)を掲載しております。これらの候補(案)につきましては、戦略策定業務の支援を委託しておりますPR会社と協議をしながら検討した複数の案の中から、さきの戦略会議の専門家委員の意見や庁内での意見等を踏まえた上で、できるだけ異なるタイプになるように選定したものでございます。  資料五にはそれぞれのキャッチコピーの考え方やポスター等に展開した場合のイメージを一覧にしております。それぞれのキャッチコピー(案)の考え方につきましては資料五に説明を記載しておりますので、そちらをごらんいただくことにいたしまして、説明は割愛をさせていただきます。  最後に、今後の進め方について説明いたします。  資料六をごらんください。  本日、委員会で説明いたしました骨子(案)及びキャッチコピーの候補(案)を本委員会以外の県議会議員の皆様にも配付いたしますとともに、今回の九月議会の終了後、約一カ月ほどの期間を設けましてパブリックコメントを実施することとしております。その後、委員会を含む議員の皆様からの御意見、県民の皆様からの御意見を踏まえますとともに、並行してPRの専門家などからも意見をいろいろと聴取をした上で庁内で検討し、十二月議会におきまして最終的な案をお示しできればと考えております。そして、十二月議会での議論を経て、可能であれば十二月末までに新しいPR戦略及びキャッチコピーを決定し、年が明けた一月以降、新しい戦略及びキャッチコピーによるPRを展開していければと考えております。  以上、長くなりましたが、新かごしまPR戦略(仮称)骨子(案)及びキャッチコピー(案)についての説明を終わります。よろしくお願いいたします。
    228 ◯大久保委員長 この件に関しまして、質問等はありませんか。    [「なし」という者あり] 229 ◯大久保委員長 ないようですので、この件は終了いたします。  次に、七月以降に実施した北薩地区及び北海道での行政視察について意見や質問等がありましたら、お願いいたします。    [「なし」という者あり] 230 ◯大久保委員長 ないようですので、この件は終了いたします。  次に、県政一般の質問をお願いいたします。 231 ◯日高委員 企画部の十一ページの奄美の離島航路の交流の船の欠航等に対する延泊費用という補償があるわけですが、七月から始まって、まだそうないと思うんですが、台風があったりと思っておりますが、この適用はどんなぐあいなんですか。わかっていたら教えていただければ。 232 ◯寺前交通政策課長 船舶欠航補償制度の利用実績でございますけれども、八月初旬に発生した台風五号、今月発生した台風十八号の影響によりまして、九月二十五日時点で制度の適用見込みは五十四人となってございます。補償金額としては六十七万円で、一人当たり補償金額は一万二千五百円、一泊当たりの補償金額は約七千九百円となってございます。 233 ◯日高委員 この補償費というのは、本人に行くんですか。それとも宿泊先ですか。どういう流れになるんですか。五十四人の六十七万円ということですが。 234 ◯寺前交通政策課長 旅行者が負担することはございませんで、保険会社から代理店に支払いがなされるということでございます。 235 ◯日高委員 例えば宿泊先とか旅行会社とかに支払われるということですか。旅行をするときなんかは前もって金払って宿泊したりしますね。本人は、もう旅行会社に払っていると思うんですが。 236 ◯寺前交通政策課長 延泊した分の宿泊費用でございますので、事前に払っていることはないかと思います。 237 ◯日高委員 それでは、本人は全然関係ないということですね。 238 ◯寺前交通政策課長 そうでございます。 239 ◯日高委員 あと、適用とか適用でないとかトラブルというのはないですか。我々も対象になるんじゃないかとかそういうことはなかったですか。 240 ◯寺前交通政策課長 現時点でそういったトラブルは当課には入ってございません。 241 ◯日高委員 ありがとうございます。  それから、クルーズ船の寄港促進ということで十三ページにありますが、今年度、百七十回という見込みがあるということで書いてあり、鹿児島港、宮之浦港、名瀬港と書いてありますが、港の整備ということで、皆様観光の関係ですから、この流れをつくるためにやはり港がきちんと対応できなければいけないわけです。マリンポートはよく注目を浴び、当たり前のように対応が悪いところとか、いろいろな意見に対して取り組んでいこうという姿勢が見える。しかしながら、宮之浦港、名瀬港とか島々の港とかそういうのに対しては私は何か足りないなという気がしてならないんですね。これから奄美、世界自然遺産の流れをつくろうとする中で、そこら辺がしっかりないと皆様の事業というのも進んでいかないと思うんですが、現状としてそういう思いはないですか。ほかの部署に文句を言うわけじゃないんだけど。 242 ◯古土井PR・観光戦略部次長兼参事(観光クルーズ船担当) クルーズ船の寄港に関しての御質問でございます。  今、委員おっしゃられたように、鹿児島港、本港に比べて離島である例えば奄美大島の名瀬港であるとか屋久島の宮之浦港についてもクルーズ船は寄港はしていますが、岸壁の規模そのものが余り大きくないということでございます。寄港を実際している船そのものが小さい船に限られるということになってございますが、そもそも今来ている数も違うので、徐々に需要がふえてくる段階に見合った形で港湾の整備も検討されていくものではないかというふうに考えているところでございます。 243 ◯日高委員 私は昔から言っているんですが、マリンポートは何もないところからつくり上げて、来るようになった。そのころは宮之浦港なんかは一番でした。ほかのところより断然違う数字で一番でした。そして大きいのも入ってこようとする中で、それに対応してくれるというような動きがなかなかなかったと思っているんです。それが今まで続いてきているんです。だから、これからもそういう状況じゃないかなという気もしているんです。それなのに世界自然遺産に行けるようなルートをつくろうという動きの気配が見えないということなんですね。そこら辺がどうも歯がゆいなと思っているんですが、新しく最近来られた方と前からずっといらっしゃる方々はまた違うと思いますが、どうですか、部長。 244 ◯西 PR・観光戦略部長 クルーズの受け入れ体制のハード・ソフトの整備の考え方ということでございますが、確かに離島におきましては水深が浅いとか岸壁の長さとかいろいろハード面での問題があります。そういう意味では、今、クルーズ需要というのがふえているという中で、土木部ともしっかり連携をとっているということでございます。  屋久島に加えまして、また奄美が世界遺産登録が見込まれる中で、本会議の答弁でも申し上げましたけど、やはり、世界遺産クルーズというのはぜひ提案していきたいというふうに考えております。ハード面という点ではなかなかすぐ改善というわけにはいきませんが、今、いろんなクルーズ船が入ってきております。大型化もしていますが、一方で欧米系の船なんかは割と中型、小型で、例えば屋久島でも奄美でも入れるという船もあります。そういう船会社に対してもこうして世界遺産が複数誕生するのでぜひクルーズをつくってほしいと、そういうセールスをかけているところです。そういうふうにソフト面、ハード面で歩調を合わせて対応をしていきたいというふうに考えております。 245 ◯日高委員 ソフト面はそれでいいと思うんですが、何といっても、ハード面が全然足りない。ソフト面をやるにしても追いついていない。追いついてこれないというか、全然進んでいないというのが現実だと思っているんです。私が議員になったころからこれはずっと言っているつもりなんだけど、そんなに変わっていない。しかし、マリンポートは大きく変わりました。我々はあれをつくるとき、反対もある中で署名活動までしました。何が違うのかなという気がするんですが。私のひがみかもしれないけど、そういう思いがあります。  ですから、皆様方にはぜひとも、今思っていることを実現しようとするならば、やはり各部を乗り越えてやっていくと。その中で提案をしていくと。提案する手前にそれがあるということが私は必要だと思っていますので、今つくっているビジョンにもそこら辺をきちんと書いていただきたいなと思っております。 246 ◯川畑離島振興課長 少々補足いたしますけれども、今手元に資料がないのでなんですけど、名瀬港に関しましては、今、埋め立てを行い、観光バースの整備をして大型船を受け入れるような体制を整えているところでありまして、なおかつ、埋め立てによりまして埋め立てられた土地については観光などに活用できる土地計画を進めているところでございます。奄美に関する状況は以上でございます。 247 ◯日高委員 一つ、そのことを入れて、ビジョンも考えていっていただきたいと思います。  それから、十九ページの知事と語ろう会。私どももよく知事に会ったときは地元にも来てくださいと、ほかの島の人からも「なかなか来ないね」という話があるんですが、これは正式に何か申し込むとかそういうのがあるんですか。 248 ◯北薗広報課長 「知事と語ろう車座対話」についてのお尋ねでございます。  委員お尋ねのように各市町村からの申し出を受けてということではございませんで、例えば地域振興局・支庁ですとか県内の地域バランスでありますとか、あと受け入れ市町村の大きな地域の行事の関係でありますとか行程のスケジュールの関係でありますとかさまざまな要素を総合的に勘案をいたしまして開催させていただく市町村をこちらで検討させていただいているというところで、手を挙げてのお話ということではございませんけれども、全体的なバランスなども見ながら調整をさせていただいているというところでございます。 249 ◯日高委員 北薗課長に文句を言うわけではありませんので、せっかくですので、早速、書き込んで入れて、お願いいたしたいと思います。  それからビジョンの関係で、きのう、観光関係の皆様と意見交換をする機会があったんですが、きのうも本会議の中で鶴丸城の復元の話がありましたね。せっかく今からビジョンをつくるところですので、あの地域の道路の整備と、地下道をつくって、鶴丸城のところがしっかりまちづくりの一つの大きなものになるというのも加えてやっていただきたい。  それともう一つ、無電柱化というのがあります。これも今、鹿児島県災害対策とか、景観、そして自然遺産もふえてくるという地域であって、これもこれからまちづくりをどんなしていこうかということをしっかり大きな柱としてうたっていただきたいなと思っているんですが、どうでしょうか。 250 ◯松藤企画部参事 主に土木部サイドになろうかと思いますけれども、委員がおっしゃられた御提言をお伝えしまして、また、どう反映させるかというのは検討させていただきたいというふうに考えます。 251 ◯日高委員 やはり、これもあした、あさってすぐできる話じゃないですので、そういう大きな柱を立ててしないと物事進みませんし、周りも認めてくれませんからね。やはり無電柱化とか、そして鶴丸城のあの地域をしっかりと皆様に楽しんでいただく、見ていただく。まちづくりは私は一つの大きな柱にしてもいいと思っていますので、ぜひ、私の思いだけではありませんので、皆様方にはそのことも酌んでいただいてビジョン作成をお願いしたいと思います。以上です。 252 ◯柴立委員 簡潔に申し上げますが、きょうの地元紙にクルーズ船の受け入れについて、NPO法人ですか、ゆめみなと鹿児島、あの方々の苦労が載っておりましたが、長崎あたりはクルーズ船がふえてきたら当然そのための予算をふやしたんだけど、鹿児島県の場合はふえてきても予算的な面が全然配慮されていないようなことが書いてありましたが、来年度に向けてその辺は検討するような気持ちがあられるのかどうか、それだけお伺いします。 253 ◯古土井PR・観光戦略部次長兼参事(観光クルーズ船担当) マリンポートでの受け入れについての御質問でした。  けさの新聞にありましたように、今、受け入れ協議会というのを六団体でつくってございまして、現場では特にNPOの方が中心となって現場を仕切っていただいているような状況で、我々県職員あるいは市、観光連盟、コンベンション協会、それから商工会議所がメンバーで入っており、私も一緒に受け入れの中で作業をしたりなんかをしているときもございます。  今後どういうふうにやっていくかということでございますけれども、来年ちょうどCIQターミナルもできるということで、体制の見直し等についてはいずれにしても検討していかなければいけないという状況でございますので、その中でいろいろな面で御相談させていただきたいというふうに思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 254 ◯柴立委員 記事の中でいわゆるボランティアの方もお話されていましたけど、ぜひ、そういった方々の御意見も取り入れるように御努力をお願いします。以上です。 255 ◯柳 委員 関係者の御努力でこのたび鹿児島の和牛が日本一に輝いたということで、きのう柴立議長からも宮崎に行った際にラジオから宮崎が三年連続で日本一を三回獲得したというようなことで何かすごくPRしていたというお話があったんですけれども、せっかく関係者の御努力で日本一になったわけですので、どこに行けば鹿児島のおいしいお肉が食べられるということをわかりやすく、国内外から観光客が見えますので、ぜひ工夫していただいて、鹿児島の和牛をいたるところでPRをしていただきたい。明治維新百五十周年でも、「西郷どん」でもいろいろな旗をつくったりしていらっしゃいますが、のぼり旗をつくるかなども皆様のお知恵をお借りして、ぜひ、鹿児島の和牛のPRを頑張っていただきたいと思います。  それと、これは、うちの会派は何年も前からずっと企画部には要求をしていることなんですが、馬毛島の調査。これはもう何度も言っていますので、ことし、去年、調査に行かれたのかどうか、まず教えてください。 256 ◯千代森企画課長 昨年、ことし、現地には行っておりません。 257 ◯柳 委員 林地開発の違法な建築物等が確認をされておりますので、気候、いろいろ台風が来ておりますとか、冬は波が荒うございますとかいろんなことを言われて調査に行っていないわけですね。行こうと思えば行けるわけですので、ぜひ行っていただいて、確認をしていただきたいと思いますが、いかがですか。 258 ◯千代森企画課長 御指摘の件も踏まえまして、ことしも先方の会長様にお電話して、協力のお願いをしております。引き続き努力してまいりたいと思っております。 259 ◯柳 委員 要望しておきたいと思います。以上です。 260 ◯いわしげ委員 企画部の十ページの(七)の鹿児島─シンガポール間のチャーター便なんですが、これは往復で価格がどれぐらいなのかということと、あと、十一月分ぐらいの今現在の予約状況がわかれば教えてください。 261 ◯寺前交通政策課長 申しわけありませんが、現在の予約状況というのは、今は把握してございません。 262 ◯いわしげ委員 往復価格は。 263 ◯大久保委員長 暫時休憩いたします。         午後三時四十八分休憩      ────────────────         午後三時四十八分再開 264 ◯大久保委員長 再開いたします。 265 ◯寺前交通政策課長 済みません。そちらも把握してございませんので、確認して報告いたします。 266 ◯いわしげ委員 わかりました。  後ほどまた御連絡いただければと思います。このシンガポールと鹿児島のチャーター便というのは、以前、議会でもシンガポールにお伺いしたときのプライムジャパンという旅行会社の西村社長が、ぜひ鹿児島に直行便を飛ばしたいんだということを強くおっしゃっていらっしゃいまして、今回のこれにもかかわっていらっしゃるんだとは思うんですが、満席で行けるように、今回議会の方々も多分使われるんだとは思うんですけれども、直行便を飛ばしたほうがいいねとシルクエアーにも思っていただけるぐらい満席にしていただきますよう、PRも含めて県民の方に広く周知していただきますよう、よろしくお願いします。シンガポールからの直行便が飛ぶとかなりヨーロッパの方々が来やすくなりますので、南の玄関口として確実にこれを取っていただきますよう、よろしくお願いいたします。  続いて、PR・観光戦略部の十三ページの上から二番目の(六)の欧米豪、海外からの観光客の誘致促進の欧米豪に関してなんですが、これはイギリスの旅行会社ですとかアメリカ・イタリアのメディアを招かれたとは思うんですけれども、どんなメディア、どんな会社が来られたのかというのと、どんな反応があったのかというのを教えてください。 267 ◯大久保委員長 暫時休憩いたします。         午後三時 五十分休憩      ────────────────         午後三時五十一分再開 268 ◯大久保委員長 再開いたします。 269 ◯いわしげ委員 先ほどのキャッチフレーズに戻ってしまうんですが、先ほどキャッチフレーズのことでいただいた資料一の二番目のところに県内の在住外国人との座談会を七月二十七日に開かれたということだったんですが、何人ぐらいの外国人の方が参加されて、その方々はどうやって選ばれたのか。また、どんな意見が出たのかということを教えてください。 270 ◯久保かごしまPR課長 人数的には八名の方にお願いしました。お願いした皆様は県の国際交流員、あと外国語の指導助手の方、あと県内企業で勤務していただいている民間の外国の方々、男女比は四対四で、年代的には二十代から三十代の若い方々で、国もアメリカとヨーロッパ、アジアということでバランスよく意見を聞けたのかなと思います。どうやって選んだかといいますのは、こう言ったら申しわけないんですけど、時間がない中で集めやすいということで、県の国際交流員を中心にお知り合いの方に声をかけていただきました。そういう方々であればまた県の行政にも携わっていまして、しっかりした目で見ていただいて、いい意見をいただけるのではないかなというふうに思って、お願いしました。  いろいろな意見をいただきました。いただいた意見を一部紹介させていただきますと、鹿児島の印象というのは皆様、ジェットプログラムで「鹿児島に行け」と言われてこられたということで、事前に鹿児島の印象が特にあったわけではないということなんですが、来てみると、自然が豊かで、離島、歴史、祭り、食べ物を含めて非常に観光資源の多さに驚いたということで非常にいい評価をいただいたところなんですけれども、あと、結局県庁内での意見や外部のPRの専門家からいただいた意見とも重複するというか、共通の意見をいろいろいただいたんですけれども、例えば物より事の時代ですので、鹿児島に来ないと経験できないような体験を準備したほうがいいとか、あと、一口に外国といいましても国や地域によって嗜好が異なりますという意見でしたり、鹿児島は非常に食が魅力ですけれども、中には食に余り頓着しない国もありますから、そこら辺は分けて考えたほうがいいですということでしたり、あと、欧米系の方でしたら割と現地に来てからプランを練るようなパターンが多いですので、そうしたときに、いざ鹿児島に来てからどこに行こうかと探すときにインターネットで探す、そこの環境が整っていないと困るので、その環境を充実させてほしいというような意見、あと、これは今までも言われていることですけれども、外国人を相手にするのであればせめて英語での情報発信は必須ですねということでしたり、すぐは難しいかもしれませんけど、せめてお店に入ったときのメニューが英語での案内とかがあるとありがたいねとか、そういった意見をいただきました。それらの意見は今回の戦略の中にもできるだけ反映させる形で採用させていただいたところでございます。 271 ◯いわしげ委員 わかりました。ありがとうございます。  いろいろな意見が出たということで、ぜひ、その意見を活用していただいて、もっと外国人の方が来やすい鹿児島をつくっていただければと思います。以上です。 272 ◯川畑離島振興課長 先ほど奄振事業を活用した名瀬港についての御説明をいたしましたけれども、一部誤りがございまして、今現在、名瀬港の工事については都市機能用地とか緑地の埋め立て、それから埠頭の整備を行っているんですが、現在行っている埠頭整備は現在のフェリーが接岸する埠頭の整備を行っておりまして、観光用の埠頭は今のところ工事を行っていないということでしたので、訂正いたします。よろしくお願いいたします。 273 ◯西 PR・観光戦略部長 先ほど欧米豪の誘客についての御質問がございました。  既に実施した分も二回ございまして、また十一月にも予定しておりますので、それが終わった時点で集約して、またお示しできるかというふうに思います。よろしくお願いします。 274 ◯鶴丸委員 説明資料九ページの鹿児島空港の国際化促進に関連するものでございますけれども、昨日、本会議で私は知事に対して、鹿児島県はいろいろな課題があるので十分お話を聞いてマネジメントができているんですかという視点でお聞きをしましたら、十分に必要な時間を取ってやっているから心配ないという答えが返ってまいりました。  そこで、鹿児島空港の件。鹿児島空港の問題は、路線がふえる、乗降客数がふえるということになると、ターミナルビルを、滑走路も含めてどうしなければならないかという非常に大きな課題があるわけです。このことについては空港の民営化という視点でこれまでも質問をしてまいりました。この民営化については、御承知のとおり、手順が国との関係ももちろんですが、地元の出資者との関係、さらには県外の出資者等との関係も含めて、非常に大きな幅の広い交渉あるいは調整が必要な課題だと思います。この件についてこれまで、寺前課長はまだ来られたばかりなのでどうかわかりませんが、ほかの部長、課長も含めて、知事に十分に問題点、流れを説明して、知事はこのことを十分に理解しておられるというふうに受けとめてよろしいでしょうか。 275 ◯東條企画部長 知事は十分認識しておられると思っております。 276 ◯鶴丸委員 安心しました。ところが、名前を特別に挙げるわけにはまいりません。ある経済界の有力者の方というふうに受けとめてください。  鹿児島空港のこの問題に話が及んだら、本当に皆様が言われるほど理解しておられるんだろうかという状況だったというふうに私は聞いております。つまり、皆様方が十分説明して十分理解されたつもりであるのかもしれませんが、私はこの問題は腹を決めて、ある一定の考え方を持って対応されなければ非常に難しい問題だと思っています。要望です。しっかりと時間を取って、とことん詰められて、わかられるところまでやっておかないと、将来ビジョンもつくるわけですので、まだ先の話ならいいんですが、どう取り扱うかということをしっかりするためには、ぜひ、このことについては説明をして納得をしてもらって自分の考え方を持ってもらうというところまで詰めておいていただけませんでしょうか。よろしくお願いします。 277 ◯東條企画部長 鹿児島空港の民間委託につきましては、本会議でも前回も、また今回も答弁させていただいておりますけれども、検討すべき重要なテーマというふうに県としては認識をしているわけでございます。そういうことで、今現在、先行事例を取り組まれているところもあり、そして、途上のところもあるわけですけれども、そういったところも含めまして関係者などと意見交換を行いますほか、民間委託を行った場合に公共性を今後どう担保していくのか。それとあと、本県の特徴として離島路線も抱えているわけでございます。その辺への影響など民間委託に伴う論点整理を現在行っているところでございまして、整理する中でしっかりと県としての考え方というのを固めていきたいと考えているところであります。 278 ◯鶴丸委員 ありがとうございます。  県としても論点整理をされるときに、知事に十分理解をしていただけませんかということを申し上げているんです。要望しておきます。 279 ◯大久保委員長 ほかに県政一般に関しての質問はありませんか。    [「なし」という者あり] 280 ◯大久保委員長 ほかに質問はありませんので、県政一般を終了いたします。  以上で、企画部及びPR・観光戦略部関係の審査を終了いたします。  来週、十月二日の月曜日は、午前十時から土木部及び工業用水道部関係の審査を行います。  本日は、これをもちまして散会いたします。  御苦労さまでございました。         午後四時一分散会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...