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  1. 鹿児島県議会 2014-09-26
    2014-09-26 平成26年企画建設委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        ………………………………         午前九時五十八分開会        ……………………………… ◯園田委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから企画建設委員会を開会いたします。  本日は、土木部及び工業用水道部の審査であります。  まず、議案第八九号など議案八件を一括議題といたします。  初めに、土木部長の総括説明を求めます。 2 ◯久保田土木部長 平成二十六年第三回県議会定例会に提案しております議案等の概要及び所管事業の主な経過等につきまして、お手元に配付しております提出議案等の概要に基づきまして御説明申し上げます。  一ページをお開きください。  まず、補正予算(案)でございます。  今回は一般会計で一億八千四百余万円増額しておりまして、補正後の一般会計の姿といたしましては一千十六億二百余万円、平成二十五年度の九月現計と比較しまして九八・〇%となる予算を計上しております。  次に、予算議案について御説明申し上げます。  災害復旧対策でございますが、安心・安全な社会の形成と県土づくりのうち、災害に強い県土づくりとして、梅雨前線に伴う豪雨等により被害を受けた砂防、道路の公共施設について、被災箇所の復旧等を行うため、県単公共事業で八千八百余万円、災害復旧事業で九千五百余万円を計上しております。  二ページをお開きください。  次に、二のその他議案について御説明申し上げます。  今回は、土木部関係で七件を提案しております。  項目一の訴え提起前の和解について議決を求める件につきましては、道路整備(交付金)事業(国道五百四号西光寺拡幅)の道路用地について所有権の保存を登記するため、訴え提起前の和解の申し立てをするものでございます。  次に、契約の締結について議決を求める件が三件ございます。  項目二及び三は、県道鹿島上甑線における薩摩川内市鹿島町の藺牟田瀬戸架橋第二橋であり、項目四は、大島郡瀬戸内町の県道篠川下福線深山トンネルでございます。以上三件につきまして、一般競争入札の結果に基づき、それぞれ請負契約を締結しようとするものでございます。
     次の項目五の鹿児島県港湾管理条例の一部を改正する条例制定の件につきましては、鹿児島港新港区に整備する一般駐車場の使用料の額を設定し、同港本港区の一般駐車場の使用料の額を改定する等のため、所要の改正をしようとするものでございます。  項目六の財産の取得について議決を求める件でございますが、これは、(仮称)松陽台第二団地に係る用地として取得しようとするものでございます。  最後に、項目七のマンションの建替えの円滑化等に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例制定の件につきましては、関係法律の改正に伴い、関係条例の整理を行うため、条例を制定しようとするものでございます。  三ページをごらんください。  三の土木部所管事業の主な経過等についてでございます。  まず、道路関係でございますが、高規格幹線道路につきましては、東九州自動車道の志布志から県境間について、国の計画段階評価の手続が完了し、概略ルートが決定されたところであり、去る七月十八日には志布志市において沿線住民約千二百名参加のもと、東九州自動車道建設促進地方大会を開催したところです。  なお、曽於弥五郎インターから鹿屋串良ジャンクション間については、去る九月十二日、国から「年内に開通する見通し」との発表があり、これに接続する大隅縦貫道の串良鹿屋道路につきましても、同時供用することとして整備を進めております。  南九州西回り自動車道においては、まだ事業化されていない薩摩川内水引インターから西目間について、都市計画及び環境影響評価の一連の手続が完了し、新規事業化前の条件が全て整ったところです。このため、去る七月二十四日、東京において鹿児島・熊本両県選出の国会議員等の出席のもと、南九州西回り自動車道建設促進大会を開催するとともに、財務大臣や国土交通大臣に直接面談し、平成二十七年度新規事業化がなされるよう強く働きかけたところです。  高規格幹線道路地域高規格道路につきましては、早期供用が図られますよう、今後とも国と一体となって重点的な整備に取り組んでまいります。  四ページをお開きください。  河川等災害対策関係につきましては、奄美大島の二河川における床上浸水対策特別緊急事業甲突川リバーサイドウォークの整備を進めてまいります。  また、川内川の阿波井堰の改築や鶴田ダムの再開発事業を進めるほか、指宿市の東方海岸におきまして、護岸の整備を進めてまいります。  なお、平成二十三年三月の東日本大震災を踏まえ施行されました「津波・防災地域づくりに関する法律」に基づき、最大クラスの津波に対する浸水区域等を去る九月二十四日に公表したところであり、今後、沿岸市町村において、住民避難を柱とした総合的な防災対策を構築する際の基礎となるものと考えております。  次に、土砂災害防止対策につきましては、砂防事業や急傾斜地崩壊対策事業等により土砂災害危険箇所の整備を進めているところでございます。  また、ソフト対策として進めております土砂災害警戒区域等の指定につきましては、平成二十六年八月三十一日現在で、県全体で一万三千二百四十七カ所の土砂災害警戒区域と五千二百二カ所の土砂災害特別警戒区域を指定したところであり、去る八月に発生した広島市の土砂災害を踏まえ、引き続き区域指定を進めてまいります。  次に、港湾関係でございますが、鹿児島港新港区において、残るフェリー岸壁や貨物上屋などの整備を進めているところであり、このうち一般駐車場等について、本年十二月中の供用を予定しているところでございます。  また、マリンポートかごしまにおいて、沖合側のヘリポート周辺部から優先的に緑地の整備を進めているところであり、早期供用が図られるよう努めてまいります。  鴨池港区と中央港区を結ぶ臨港道路については、早期事業化に向けたルートや構造の具体的な検討を進めているところでございます。  次の五ページにあります川内港や名瀬港などの重要港湾につきましても、港湾機能の向上を図りますため、防波堤などの整備を進めることとしております。  次に、都市計画関係でございますが、都市公園の整備について、北薩広域公園においてテーマゾーンの整備等を進めることとしております。  次の県営住宅につきましては、鹿児島市松陽台町において、子育て世帯の支援を目的とした(仮称)松陽台第二団地一期工事三十六戸が、また、大島郡与論町茶花の宇和寺団地三期工事八戸が、それぞれ十月に完成予定であり、年内に入居を開始する予定でございます。  六ページをお開きください。  六ページから七ページにかけまして、八月末現在の災害復旧状況について取りまとめております。  平成二十四年災及び二十五年災につきましては、早期復旧に向け、鋭意工事等を進めているところでございます。平成二十六年災につきましては、梅雨前線豪雨や台風等により、河川や道路などで百三十三カ所の被害報告があり、早期復旧に向け、災害査定や発注に向けた作業を進めております。  今後とも、豪雨や台風に対して万全を期して対処してまいりたいと考えております。  以上で、土木部関係の総括説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 3 ◯園田委員長 総括説明に対する質疑については、県政一般でお願いいたします。  次に、議案について、関係課長の説明を求めます。  まず、監理課長の説明を求めます。 4 ◯木下監理課長 それでは、監理課関係につきまして、部から提出しております議案等説明書に基づきまして御説明をさせていただきます。  なお、各課とも、この議案等説明書によりまして御説明申し上げますので、よろしくお願いをいたします。  それでは、九ページをお開きください。  議案書は二十五ページでございます。  議案第一〇二号訴え提起前の和解について議決を求める件でございますが、道路整備(交付金)事業(国道五百四号西光寺拡幅)の用に供するため、霧島市隼人町西光寺字仮屋原地内の土地につきまして、所有権保存登記を行うため、県の所有について和解を申し立てるものでございます。  これは、当該土地の土地登記簿が氏名のみの登記となっておりまして、その所有者の所在が不明でありますことから、不在者財産管理人制度を活用しまして、本年六月に財産管理人と土地売買契約を締結したところでございます。  当該土地の保存登記につきましては、相手方との争いはございませんが、不動産登記法の規定に基づきまして、本県が所有権を有する旨の確定判決を得る必要が生じましたことから、確定判決と同一の効果を有する訴え提起前の和解を申し立てるものでございます。  以上で、監理課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 5 ◯園田委員長 次に、道路建設課長の説明を求めます。 6 ◯兒島道路建設課長 道路建設課関係につきまして御説明申し上げます。  議案等説明書、表紙が白色のその他議案関係図表に基づき御説明申し上げます。  議案等説明書の十一ページから十三ページに記載してあります、工事の請負契約に伴います契約の締結について議決を求める件、三件でございます。  まず、議案等説明書の十一ページから十二ページに記載してあります、一般県道鹿島上甑線道路整備(交付金)工事藺牟田瀬戸架橋第二橋二十六─一工区及び二十六─二工区の二件について御説明いたします。  その他議案関係図表は、一ページに位置図、二ページに標準断面図等を掲載しております。  藺牟田瀬戸架橋工区は、全長千五百三十三メートルの橋梁で四つの橋梁から成り、鹿島町側から第一橋、第二橋、第三橋、第四橋となっております。  当案件は、第二橋の延長五百五十メートルのうち、二十六─一工区、延長百九十一メートル、二十六─二工区、延長百九十一メートルの橋梁上部工に係るものでございます。  二件は、一般競争入札により、七月二十八日に入札執行いたしました。  まず、議案等説明書の十一ページをごらんください。  議案第一〇三号一般県道鹿島上甑線道路整備(交付金)工事藺牟田瀬戸架橋第二橋二十六─一工区は、入札参加者が五者であり、このうちオリエンタル白石株式会社鹿児島営業所が落札しましたことから、同社と請負契約を締結しようとするものでございます。  次に、議案等説明書の十二ページをごらんください。  議案第一〇四号一般県道鹿島上甑線道路整備(交付金)工事藺牟田瀬戸架橋第二橋二十六─二工区は、入札参加者が六者であり、このうちコーアツ工業株式会社が落札しましたことから、同社と請負契約を締結しようとするものでございます。  以上が、藺牟田瀬戸架橋橋梁上部工工事二件でございます。  次に、議案等説明書の十三ページをごらんください。  その他議案関係図表は、三ページに位置図、四ページに標準断面図等を掲載してございます。  議案第一〇五号一般県道篠川下福線道路整備(交付金)工事深山トンネルで、延長三百七十メートルのトンネル工事でございます。  一般競争入札により、七月二十四日に入札執行いたしました。  入札参加者は六者であり、このうち丸福・畠山・伊東特定建設工事共同企業体が落札しましたことから、同共同企業体と請負契約を締結しようとするものでございます。  以上で、道路建設課関係の説明を終わります。 7 ◯園田委員長 次に、道路維持課長の説明を求めます。 8 ◯渡邉道路維持課長 道路維持課関係の補正予算につきまして御説明いたします。  議案等説明書の十五ページでございます。  県有施設災害復旧事業費の増額補正額九千五百七十九万二千円につきましては、梅雨前線に伴う豪雨等によります、国庫補助の対象とならない小規模な道路災害の復旧に要する経費でございます。  以上で、道路維持課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 9 ◯園田委員長 次に、砂防課長の説明を求めます。 10 ◯植野砂防課長 砂防課関係の補正予算につきまして御説明申し上げます。  十七ページをごらんください。  砂防費の補正額八千八百七十万円につきましては、梅雨前線豪雨等で被災した箇所に係る経費でございます。  まず、砂防修繕事業費は、砂防施設等のうち小規模な維持修繕に要する経費の補正でございます。  次の県単急傾斜地崩壊対策事業費は、小規模な急傾斜地の崩壊防止工事を行う市町村に対する補助などに要する経費の補正でございます。  以上で説明を終わります。 11 ◯園田委員長 次に、港湾空港課長の説明を求めます。 12 ◯立元港湾空港課長 議案等説明書の十九ページをごらんください。  議案第一〇六号の鹿児島県港湾管理条例の一部を改正する条例制定の件でございますが、これは、鹿児島港新港区に新たに整備する駐車場の使用料の設定と本港区駐車場の使用料の改定を行うものでございます。  なお、この議案の説明につきましては、別途お配りしている関係図表の五ページの鹿児島県港湾管理条例の改正についてという資料をごらんください。  まず、一の改正の概要でございます。  上下に二つの位置図をお示ししておりますが、上は駐車場の位置図、下は航路・待合所の位置図でございます。  上の駐車場位置図の中の右端に赤色の太線で四角囲みをしております新港区駐車場につきましては、十二月中の供用開始を目指して現在整備中でありますことから、この使用料を設定するものであります。  また、本港区駐車場につきましては、赤色の太線で四角囲みをしております第一、第四、第五及び第六の各駐車場につきまして使用料の改定を行うものであり、これらの駐車場は、下の航路・待合所位置図の中の中ほどから左側に、黄色の四角囲みでお示ししております喜界、種子島・屋久島、三島・十島などの離島航路の待合所に近接する駐車場であります。  六ページをごらんください。  二の使用料改定案でございます。こちらに現行の使用料と改正案の対照表をお示ししてございます。  現行の料金は、表の中ほどの「現行」と書かれた欄にありますとおり、利用者の送迎等に配慮して、最初の一時間までは無料とするとともに、離島航路利用者の長時間駐車にも配慮し、特に十二時間を超える部分について、一時間ごとに五十円としております。  今回提案しております改正案は、一番右側の欄になりますが、本港区の第一、第四、第五、第六及び新港区の駐車場につきまして、宿泊を伴う離島航路利用者への配慮として、表の右側の欄の黄色で着色した部分にありますとおり、十六時間を超え二十四時間以内の加算料金を無料とすることにより、二十四時間以内の上限額を千八百円で据え置くこととしております。  十六時間から据え置きとしましたのは、グラフの右上にあるとおり、鹿児島港と離島を往復し、一泊した場合の最短の所要時間が十五時間三十五分であり、前後の手続の時間を踏まえますと、十六時間以上の駐車時間になるであろうということを勘案したものでございます。  三の使用料の体系は、現行料金と改正後の料金案をグラフで比較したものでございます。赤色の実線が現行を、青色の破線が改正案を示しております。  グラフを見ていただきますと、十六時間までは現行、改正案とも同じように推移しますが、現行では十六時間以降も料金が加算されるところ、改正案では十六時間から二十四時間まで料金が据え置かれることとなり、二十四時間以降は再び一時間当たり五十円ずつ加算されることになります。結果といたしまして、二十四時間を超えて駐車した場合は現行より四百円軽減されることになります。  このような改正を行うことによりまして、長時間駐車となる一泊以上される離島航路利用者の負担軽減や利便性向上が図られるものと考えております。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 13 ◯園田委員長 次に、建築課長の説明を求めます。 14 ◯上橋建築課長 建築課関係について御説明申し上げます。  議案等説明書の二十一ページをお開きください。  その他議案関係図表は、七ページでございます。  議案第一〇七号財産の取得について議決を求める件についてでございます。  これは、(仮称)県営松陽台第二団地に係る用地として取得しようとするものでございます。  議案第一〇八号マンションの建替えの円滑化等に関する法律の一部を改正する法律の施行に伴う関係条例の整理に関する条例制定の件についてでございます。  これは、マンションの建替えの円滑化等に関する法律の改正により、これまでの市町村長の建替え勧告制度が廃止されたことに伴い、同制度に基づき公営住宅等に入居する場合の入居収入基準の規定を削除するため、鹿児島県営住宅条例及び鹿児島県特定公共賃貸住宅条例を一括して改正しようとするものでございます。  以上で、建築課関係の説明を終わります。よろしくお願いします。 15 ◯園田委員長 以上で説明が終わりましたので、議案についての質疑をお願いいたします。 16 ◯青木委員 まず、道路建設課に伺いますけれども、議案第一〇三号及び一〇四号、一〇五号の契約の締結について議決を求める件ですが、一般競争入札によっていずれも行われたということでした。議案第一〇三号は五者、一〇四号は六者、一〇五号は六者の参加があったそうですけれども、これらの契約金額ですが、予定価格をそれぞれ教えていただきたいことと、今回この三つの入札は低価格入札調査の対象にはならなかったか、そのことを教えてください。 17 ◯兒島道路建設課長 まず、一〇三号の藺牟田瀬戸架橋二十六─一工区でございますけれども、入札予定価格が十五億四千八百三十九万六千円となりまして、入札に際しましては消費税抜きで入札いたしますけれども、それが十四億三千三百七十万円となっております。  また、藺牟田瀬戸架橋第二橋の二十六─二工区でございますけれども、予定価格が十六億八千九十一万二千円となっておりまして、入札書の比較価格が十五億五千六百四十万円となっております。  それと、深山トンネルでございますけれども、予定価格が十億八千百九十四万四千円でございまして、入札書の比較価格が十億百八十万円となっております。
     また、これにつきましては全て一般競争入札ということでございますけれども、低入札価格調査につきましては、WTOの案件につきましては低入札調査というのを行いますけれども、これにつきましては最低制限価格を設けておりまして、最低制限価格を下回ったものについては失格というようなことになっておりますので、調査は行っておりません。 18 ◯青木委員 それで、その五者、六者、六者の入札のときに、最低制限価格を下回って失格をした者がありますか。 19 ◯兒島道路建設課長 二十六─一工区、二十六─二工区とも一者失格になっております。それと、深山トンネルにつきましても一者失格になっております。 20 ◯青木委員 わかりました。  それから、道路維持課と砂防課にお尋ねしますが、国庫補助の対象とならない小規模な災害復旧に要する経費ですけれども、それぞれ内訳で何カ所の工事になりますか。 21 ◯渡邉道路維持課長 今回の対象になった箇所数としましては、四百十四カ所でございます。 22 ◯植野砂防課長 砂防課関係でございますが、今回、補正で対象としておりますのは十五カ所でございます。 23 ◯青木委員 ありがとうございました。 24 ◯園田委員長 ほかに。 25 ◯田中委員 道路建設課のほうに、甑島の藺牟田瀬戸架橋について進捗状況という意味で質問いたします。  これにつきましては、予算面と今回の契約議案の提出で積極的に進めていただいて感謝いたします。  これまでこの藺牟田瀬戸架橋の甑縦貫道の件で、トンネルの貫通とか今回の工事議案もあるんですけど、全体事業費ベースでいいんですけど、二十六年度までに総事業費から見てどれぐらい進捗しているかということと、それから、わかる範囲でいいんですけど、具体的にいわゆる海峡に立つ橋梁ですね、橋梁が何本あって、これまでの発注済みが幾らかという、目に見えてどれぐらい進んでいるかという意味でお尋ねします。  それからあと、トンネルは平良地区のほうも二本貫通しているというふうに聞いているんですけど、明かり部分の県道の工事の予定時期とかそういう今後の計画の方向性がわかれば教えてください。 26 ◯兒島道路建設課長 まず、藺牟田瀬戸架橋工区の全体の進捗でございますけど、約七割程度進んでおりまして、全体には三つのトンネルと千五百三十三メートルの橋梁があるんですけれども、トンネルについては全て掘削を終えておりまして、あと舗装工事と照明等の施設整備が残っております。  また、改良についてもほぼ終わっておりまして、あと残る区間は橋梁工区ということでございますけれども、橋梁につきましては全体、先ほど四つの橋で構成されているということを申し上げましたけれども、第一橋につきましては二百十七メートルですけれども、上部工まで完了いたしております。あと残る二、三、四橋につきましては、今回、二橋につきましては三つに分けて上部工にかかるんですけれども、そのうち今回、二つ発注したということで、あと三橋と四橋については今年度、下部工を全て発注するという予定にしております。  以上でございます。 27 ◯田中委員 地元としましては、この藺牟田瀬戸架橋につきましては須賀知事のときだったですかね、実現可能な夢ということで実現の可能性を示していただき、ちょうど十年前ですかね、伊藤知事が平成十六年の九月議会で政策決定していただき、それから事業着手、いわゆる住民から見て工事着工というのが平成十九年だったと思うんですけど、期待感として十年工期の平成二十九年ごろまでには橋梁の渡り初めをしたいという住民、市民の願望があるんですけど、今、先ほど事業費ベースで七〇%の進捗ということなんですが、今後の完成目標の到達度といいますか、そういう状況はどんなふうにお考えでしょうか。 28 ◯兒島道路建設課長 今おっしゃられたとおり、知事のほうがおおむね十年程度でということで、我々もそれを目標に整備を進めてきたところでございます。ただ、二十五年に少し予算のつきが悪かったということもございまして、少し若干進捗がおくれておりますけど、あとは予算の確保に努めて、できるだけ早期に完成するように努めたいと思います。 29 ◯田中委員 じゃ引き続きよろしくお願いいたします。特に甑島のほうは今年度、平成二十六年度に国定公園になるということでございまして、橋梁完成による四町の甑島の一体性ということと、それから観光とかいろんな、教育含めて、国定公園とあわせて橋梁完成が大変待ち望まれておりますので、今後も引き続き予算獲得を含めて、積極的に進めてくださるようにお願いいたします。 30 ◯園田委員長 ほかに質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 31 ◯園田委員長 ほかに質疑がありませんので、これで議案についての質疑を終了いたします。  これより採決に入ります。  議案第八九号など議案八件について、取り扱い意見をお願いいたします。 32 ◯山田委員 議案第八九号につきましては、必要な補正であると思いますので、可決でお願いをいたします。  また、その他の議案についても、原案のとおり可決でお願いをいたします。 33 ◯園田委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 34 ◯園田委員長 それでは、議案第八九号など議案八件を一括採決いたします。  ただいま可決との御意見がありましたが、議案第八九号など議案八件については、原案のとおり可決すべきものと決することに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 35 ◯園田委員長 御異議なしと認めます。  よって、議案第八九号など議案八件につきましては原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で、議案の審査を終了いたします。  次は、請願・陳情の審査をお手元の請願・陳情文書表により行います。  初めに、請願・陳情文書表の二ページから、新規付託分の陳情の審査を行います。  陳情第三〇四七号を議題といたします。  道路建設課長の説明を求めます。 36 ◯兒島道路建設課長 陳情第三〇四七号主要地方道名瀬瀬戸内線の大金久~戸円間トンネルの早期実現に関する陳情でございます。  請願・陳情文書表の二ページ、図表は一ページでございます。  提出者は、大島本島南部議会連絡会会長でございます。  陳情の要旨でございますが、主要地方道名瀬瀬戸内線は大島本島南部地域への西回り路線として大変重要な道路であり、昭和五十一年に一般県道から主要地方道に昇格以来、逐次整備が進められている。  大金久・戸円間については、いまだ標高約二百二十メートルの急峻な峠越えが残されており、大雨や台風時には常に災害が発生する区間であり、今後、このような災害等によって村内が分断される可能性も十分懸念される。また、救急患者搬送及び火災時等における緊急車両の物理的な時間短縮と通勤・通学等における村民の経済的・精神的負担の軽減を図ることは極めて重要であり、あわせて災害に強い道路づくりとして、この区間のトンネル整備は必要不可欠なものである。  現在調査が進められている国直・根瀬部区間の新バイパス整備が実現した後には、大金久・戸円区間についても新たな整備計画が策定され、トンネル化を含む新バイパスの早期実現がなされるよう強く要望するものでございます。  状況説明についてでございますが、奄美の道路整備につきましては、近年の集中豪雨や台風により国県道において多数の通行どめが発生し、孤立集落の発生など住民生活に多大な影響が生じましたことから、災害に強い道づくりの観点から、島内を南北に貫く国道五十八号の整備や国道五十八号を補完する代替道路の整備を重点的に進めるとともに、孤立集落の発生を防ぐため、奄美大島南部の集落間を結ぶ県道の整備にも取り組んでいるところでございます。  現在、主要地方道名瀬瀬戸内線については、瀬戸内町の伊目工区、浦工区及び久根津工区の整備を進めており、本年度から奄美市と大和村境の根瀬部国直工区に着手したところでございます。  御要望の大和村大金久~戸円間トンネルの早期実現につきましては、現道に急勾配、急カーブの区間はあるもののおおむね二車線で改良済みであること、また、トンネル整備は大規模な事業となることが予想されますことから、厳しい財政状況の中では難しいと考えております。  県といたしましては、現在事業中箇所の着実な整備に努めてまいりたいと考えております。 37 ◯園田委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 38 ◯永井委員 今、御説明を賜りました。大和村の地形というのはもう御存じのとおりだと思います。豪雨災害等を含めて、道路がどうしても寸断されて孤立するというのを何回か経験する中で、村内の道路整備というのは地域の大変重要な課題で、またいろんなお力添えをいただいて、この陳情書の中にあるように、村内をフラット化するという事業、七カ所を含めてやっていただいているんですが、今回の要望のこの箇所が最後、大和村内においての本当に急峻でカーブも多いそういう場所としての要望が出てきているわけですよね。  ほかの町村と違って、大島本島全体の姿とすれば、国道五十八号という南北の本当に大動脈をまずこれを基本的にきちっと整備するということで今、進めていただいているところですけど、大和村においては県道名瀬瀬戸内線この一本しか、生活道路から緊急道路を含めてこの道路しかないという現状の中で、要望のこの箇所だけが最後に残っている難所であるという位置づけでの要望だと思います。  御説明いただいた中で、奄美の道路の全体の予算としてのボリュームがあって、おっしゃった国道五十八号、そして大和村のやっぱり名瀬間の国直・根瀬部トンネルという大きな事業も今年度からスタートしていただいているところですので、すぐ着手してくれという趣旨でもないと思いますけれども、全体の今、着手されている事業箇所の進捗の状況の展開の中でやっぱり必要性を認識していただいて、御検討をしていただきたいという趣旨でもあると思うんですよね。  先ほどの御説明では難しいという表現が、強い表現でありましたけれども、道路建設課としてこの場所のそういう必要性というんですかね、こういう要望の趣旨についての理解というんですか、どのようにこの場所を認識されて、将来的にそういう必要性等を含めて、感じておられる点があったらお聞かせいただけませんか。 39 ◯兒島道路建設課長 名瀬瀬戸内線につきましては、今おっしゃったとおり、順次北のほうから整備を進めておりまして、これまでに毛陣トンネルとか志戸勘トンネルとか峠区間の整備を進めております。全体的な路線の状況を見ますと、大和村の部分はそういうことで大分よくなってきたんですけれども、まだ宇検村、瀬戸内町のほうには未改良のところが残っているということで、その辺のところを今、重点的に、優先的に進めているところでございますけれども、一方、この大金久・戸円区間のトンネルにつきましては、平成八年にこの議会にも陳情が出されておりまして、今回を含めて五回出されているということを踏まえまして、やっぱり地元の皆さんはそういうふうなトンネルの整備ということを強く切望されているというのは十分認識しておりまして、将来的には、全体の整備が進む中ではその辺のところも考えていかなければならないんじゃないかというふうに考えております。 40 ◯永井委員 ぜひ、今、南部大島の中の未改良部分ですよね、防災・減災含めてやっぱり必要性の高いところから今、整備を進めていただいていますけれども、その事業の展開の中で、今、課長答弁いただいたように、大和村においてのこの場所というのが村内においてはもう本当に残された場所でありますので、事業展開の中ではそのことも認識されながら、将来の必要性の高い場所として御検討していっていただきたいと、過去五回もずっと陳情が出ているという実情ももう御存じのとおりでありますので、ぜひそのことはお願いして、これはもう要望とさせていただきます。 41 ◯青木委員 この陳情は以前にも五回出されていて、そのたびに私も審査に参加をさせてもらってきたもので、この陳情が出されるということで、またこの夏に再度現地、昨年も行きましたし、この夏もまた行って、現地の住民の人たちの声も聞いたわけですよ。  昨年行ったときに住民の人たちから、大金久については陳情のトンネルではなくて、むしろ高潮対策を先にやってもらいたいということ、それから、ことしから着手されました根瀬部・国直トンネルが緊急性が高いんじゃないかという住民の人たちの御意見は聞いてきたわけです。  過去の審査、審議の中で、執行部は一貫して、既に山岳部というか山のところは改良済みであって、二重投資になる懸念があるということを一貫して言っておられたんですよね。  今、永井委員が地域の声を代弁して要望をされましたけれども、県の工事計画があって、工事決定をして、予算化をして、後で住民の人たちから、優先度が違うとか工法について異議があるとか、大金久の高潮対策は県政一般でやりますけれども、皆さん方が地域住民の意向を把握をするときにまずどういう形でやられるのか。行政同士で、この場合、大和村の役場にお聞きになる、陳情者は議員の皆さんですから、議員にお聞きになる、直接住民にお聞きになる、そういう手続というのはきちんと踏んでおられるんでしょうか。 42 ◯兒島道路建設課長 我々が道路整備を進めていくときには、今先ほど委員も言われましたが、地域の住民の声というのはやっぱり踏まえた上で整備を進めなければいけないということで、毎年、土木連絡会ということで市町村と春・秋二回、地域の住民の声を聞く場所を設けております。それも踏まえますし、またこういう議会の陳情の要望、また個別に地域住民の方々から直接、地域振興局を通じて要望も上がってきておりまして、そういうものについてはちゃんと調書に取りまとめまして、地域の声として整理しております。また、それらを踏まえまして、どの順番でやるかというのにつきまして、そういうふうなもの全てを横に並べた上で新規箇所というのは選定しているところでございます。 43 ◯青木委員 予算には限りがある、永井委員も、ボリュームはあるから、優先度を峻別してやらなきゃいけないということはもうよくわかります。その上で我々は、依然として奄美においては災害危険箇所だとか走行環境が悪い道路もいっぱいあるので、奄振が存続する間にとにかく事業計画を立てて、本土地域とは違う考え方でやってもらいたいという思いは強いわけですが、この陳情を実現するためには、また現在、事業中箇所の着実な推進ということに努めていきたいということですが、優先度を並べた場合、今奄振期間中ぐらいに事業採択ができるようなテンポになりますか。 44 ◯兒島道路建設課長 今、瀬戸内町、宇検村には、瀬戸内町のほうの名瀬瀬戸内線の整備状況は約五〇%をちょっと超えたぐらいというようなことで、その区間が二車線改良が終わっていると。今回の二十二年、二十三年の豪雨のときには大分道路ののり面が壊れました。そのときに二車線のところはすぐに土砂をどけて、仮設防護柵をつけてすぐ通れるようになった。早いうちに復旧できたんですけど、一車線の道路のときにはやはり全体を、崩れていったときには防護柵を立てるスペースがないということでなかなか、のり面の対策をしっかりした後、開通ということで、やっぱり一車線の道路と二車線の道路の早期復旧の速度というのは大分違うものですから、まずはやっぱりそういう孤立集落を解消するためには、しっかり二車線の改良をして安全対策をできる、もし何かあっても早期復旧ができるような形での整備を進めないといけないというように考えておりまして、今の大金久・戸円間につきましては、急勾配、急カーブはあるんですけれども、おおむね二車線確保されているということですので、そう考えますと、一車線の未改良の区間のほうをちょっと急がざるを得ないというような状況だと思います。 45 ◯青木委員 地域住民の期待に応えてもらって、着実にお取り組みをお願いしたいと思います。終わります。 46 ◯園田委員長 ほかに質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 47 ◯園田委員長 ほかに質疑がありませんので、取り扱い意見をお願いいたします。 48 ◯山田委員 陳情第三〇四七号ですけど、名瀬瀬戸内線の大金久~戸円間のトンネルの早期整備を求める陳情でありますけれども、要望の区間はおおむね二車線で改良済みとのことであり、現在の財政状況下での実現は厳しいかと思いますが、少し状況を見守る必要があると思いますので、継続審査でお願いをいたします。 49 ◯園田委員長 ほかに取り扱い意見ありませんか。    [「なし」という者あり] 50 ◯園田委員長 陳情第三〇四七号につきましては、継続審査との御意見ですが、継続審査すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 51 ◯園田委員長 御異議ありませんので、陳情第三〇四七号については継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、陳情第三〇四八号を議題といたします。  道路建設課長の説明を求めます。 52 ◯兒島道路建設課長 陳情第三〇四八号の主要地方道名瀬瀬戸内線の道路改良工事に関する陳情でございます。  請願・陳情文書表の四ページ、図表は二ページでございます。  提出者は、大島本島南部議会連絡会会長でございます。  陳情の要旨でございますが、主要地方道名瀬瀬戸内線は、大和村境から宇検集落、湯湾集落及び名柄集落を経由し、瀬戸内町境まで約三十キロメートルが宇検村内を横断している。  路線内で、宇検村宇検から大和村方面へ約二・五キロメートルの区間が道路改良未整備区間となっており、道路幅員が狭い上、急勾配や急カーブが多く車両が利用するのに危険な箇所が多く、大型車両の走行にも支障を来している。  また、一昨年の大雨ではがけ崩れが複数箇所発生し、住民の生活に支障を来しており、台風や大雨のたびに住民の精神的な不安を解消できない状況である。  さらには、世界自然遺産登録に向けての西回り観光ルートにもなるため、大島本島南部地域の振興を図るために、路線の整備を強く要望するものでございます。  状況説明でございますが、現在、主要地方道名瀬瀬戸内線につきましては瀬戸内町の伊目工区、浦工区及び久根津工区の整備を進めており、本年度から奄美市と大和村境の根瀬部国直工区に着手したところでございます。  御要望の宇検村宇検から大和村方面への約二・五キロメートル区間の整備につきましては、現道に急勾配、急カーブの区間があるものの、おおむね二車線で改良済みであり、迂回路もありますことから、厳しい財政の中では難しいものと考えております。  県といたしましては、現在事業中箇所の着実な整備に努めてまいりたいと考えております。  以上で、道路建設課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 53 ◯園田委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 54 ◯永井委員 この案件も先ほどの案件とほぼ同様だと思います。宇検村と大和村の隣接市町村の主要道路というんですかね、そういう中で、急峻な場所であって幅員も狭い、大型車両との離合もなかなか厳しい場所であるのは事実ですよね。  先ほどの大和村もそうですけど、防災・減災という意味でのやっぱりここはもうメーンのところでもありますので、先ほどと同様になるかもしれませんけど、やっぱり全体のボリュームの中で必要性というのを認識していただいて、ここの陳情書の中にあるみたいに、防災・減災という観点と同時に、これから世界自然遺産というまたそういうルートをしっかり整備していく、西回り道路の整備というんですか、メーンの国道をしっかりすると同時に、やっぱりそういう大島本島を周遊できるコースというんですかね、特に南部大島というのは世界自然遺産のコアな大切な地域ですので、そこをある程度、大型車両も含めて回れる周遊道路の整備という観点でも、やっぱり何らかの事業の工夫のあり方というんですか、ボリュームのあり方もやっぱりこれから問われるような気がします。  そういう中で、やっぱりこの場所も先ほどの大和村と同じような同様な場所であるという認識で進めていっていただきたいと思いますけど、もう一度改めて、この場所についての課長の認識をちょっと聞かせてください。 55 ◯兒島道路建設課長 この区間整備につきましては、隣接する工区、生勝工区が先般整備が終わったところで、一連この区間の二車線で、狭い区間もあるということなんですけど、おおむね二車線の確保はできているというようなことでございます。また、途中で村道のほうが宇検今里線がありまして、何かあったときにはそっちの迂回路も向こうと違いまして整備されているということですので、そういうことを考えますと、今、地元の方々はそういうふうな御要望があるというのは十分認識しているんですけれども、まずは先ほど言いましたような形で、一車線の区間を二車線に。  この区間につきましても、危険なところは防災対策をやっておりますし、そういうふうな危ないところがあったらすぐ連絡してくださいというふうに地元の方々にもお願いしておりますので、しばらくはほかのところをちょっと整備を進めながら、見ていきたいと思っております。 56 ◯永井委員 全体的なそういう事業の着手については将来のまた一つの課題として、ただ、ここも今お話のように、豪雨のとき崩れやすい場所でもありますので、現地でのそういう必要性の対応をそこはまた連携をとりながらしっかりやっていただきたいと、そのことを要望して終わります。 57 ◯日高委員 今の状況説明が書いてありますが、一応状況説明があって、そのような形の中で今のような答弁が出てくるんですよね。今どうかと、改めてというような形で。だから、この状況の中に、今のような考え方もあるんだというのが私はあるべきだと思っているんですよね。そこを我々は問うているわけですからね、この陳情は。これに出てくるとき、状況説明の中にですね。ぜひこれはちょっと工夫をして出していただきたい、表現していただきたいと思います。 58 ◯山田委員 答弁される。 59 ◯日高委員 いや、もう要望でいいです、きょうは。 60 ◯山田委員 いいですか。 61 ◯園田委員長 どうぞ、山田委員。 62 ◯山田委員 この陳情に限らず、ずっと以前、まだ金子先生がおられるころ申し上げたことがあるんですけど、ほかの地域からも今度は陳情が出ていますけど、お聞きしたいのは、執行部におかれてはいろんな、とにかく鹿児島県全体の地域事情というのを、陳情が出たから出ないから、総合的に、総体的に判断をしていかれないといけない一つの責務があると思うんです、責務がですね。  そのときに、この地域はこのものに対しては陳情が出ているから、できるだけ早くとか、陳情が出て厳しく言われているから、優先順位というか困窮度というか早めて、本当はあそこをしようと思っていたんだけどここにしようというようなことであれば、県内全域、陳情合戦になるということを私は申し上げたことがあるんです。だから、一義的には執行部がしっかりして、本当に緊急性、困窮度の高いところを見きわめながら進めていってくださいよと。  我々は奄美のことはわからないわけですから、我々はほかの地域のことというのはわかりにくい。そういう中で陳情が出てきた場合に、御地元の選出の県議の先生方がいろいろ意見を述べられて、それを聞いていて、執行部とのやりとりというのを聞いていて、そして、ああ、これは継続だなと、あるいは、これはもうどうしても早くしたほうがいいなというときに意見を述べるわけですね。
     そして、先ほどから言っているように、基本的なことというのは執行部におかれてはぶれたらいけないと思います。そして我々も発言をしますけど、こういう理由でこれは継続ですと、あるいはさっき言うように緊急性、そういうものを考えたときが、やはり県の財政事情からすれば、これにも執行部の意見が書いてありますけど、財政事情からすれば今のところは厳しい。  きのうも申し上げたんですけど、我々の採択の条件というのは、近々実現可能な陳情に対しては採択をしましょうねという一つの原則がある。そして、近い将来あるいはいつかはこれは実現させないといけない、実現しますよということについてはいろいろ努力を執行部もしていただいて、そして開発促進協議会とかありますので、その中でやはり努力をすることによって、いずれは実現しないといけないという可能性を持ったものについては継続と。どう努力をしてみたところでこれは実現は不可能と、順位的にもほかのところやらいろいろ考えたときには無理だと、そういうものについては不採択と。今までそういう立場で執行部にもお願いしたり、我々自体が判断したりしてきたわけですけど。  そこで確認の意味でひとつ、今申し上げたようなことというのはやっぱり私は大事だなと思って執行部に申し上げているんですけど、執行部としてもやはり言うべきことはしっかり言って、でないと、期待を持たせてもできんことをできそうな表現をしたら、近々でくっとやねどかいという、いえば誤解を受けるようなことがありますので、もう一度その辺の原理原則というものを、課長で結構ですので御答弁をいただきたいと思います。 63 ◯兒島道路建設課長 この区間につきましては、先ほども申しましたように、急勾配、急カーブのところがあるものの、おおむね二車線整備済みでございまして、今、大島本島におきましては南部地域の災害に強い道路づくりを進めておりますので、現段階では難しいというふうに考えておるところでございます。 64 ◯園田委員長 山田委員、よろしいですか。 65 ◯山田委員 わかったような、わからんような。  私が聞いているのは、答えは要りませんけど、ただ、執行部におかれては鹿児島県全体を目配りしながら、どこが緊急性が高いのかというところをしっかり見きわめていただかないと、誰とは言いませんけど、おとなしい、なかなか表現力が私みたいに悪かったりすれば、あそこはいけんでん、ええたっやねどかいというような考え方はないと思いますけど、執行部におかれては原理原則に基づいた対応をしていただきたいなと思って、あえて言いました。答弁は要りません。 66 ◯園田委員長 ほかに質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 67 ◯園田委員長 ほかに質疑がありませんので、取り扱い意見をお願いいたします。 68 ◯山田委員 陳情第三〇四八号は、名瀬瀬戸内線の道路整備を求める陳情でありますが、要望の区間は、先ほどの説明でおおむね二車線だという判断をさせていただきました。改良済みとのことでございます。現在の財政状況から、先ほども申し上げましたように、実現は非常に厳しいというような感を受けました。しかし、執行部におかれては、少し状況を見守る必要があるとの答弁もありましたので、継続審査で取り扱いをお願いいたします。 69 ◯園田委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 70 ◯園田委員長 ほかにありませんので、陳情第三〇四八号につきましては、継続との御意見ですが、継続審査すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 71 ◯園田委員長 御異議ありませんので、陳情第三〇四八号については継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、陳情第三〇四九号を議題といたします。  公共事業調整監の説明を求めます。 72 ◯下迫田公共事業調整監 陳情第三〇四九号の防災・減災対策等についての陳情でございます。  請願・陳情文書表の五ページでございます。  提出者は、大島郡町村議会議長会会長でございます。  陳情の要旨でございますが、奄美群島におきましては、近年たび重なる台風や大雨により、家屋や公共施設及び農業施設等が大きな被害を受けており、対策が必要となっている。特に、喫緊の課題である防災・安全交付金の事業費確保を要望するものでございます。  状況説明でございますが、本県の防災・減災対策については、これまで、県民の生活と暮らしを守る安全な故郷づくりを図る事業を重点事業として位置づけ、集中的な整備に努めているところであり、東日本大震災や近年の台風・集中豪雨等による激甚な災害の発生状況などを踏まえると、今後も引き続き、防災・減災対策に積極的に取り組む必要があると考えております。  なお、御要望の防災・安全交付金は、国土交通省において平成二十四年度補正予算から創設され、地方自治体が実施するインフラの長寿命化などの総合的な老朽化対策、地震・津波や風水害・土砂災害に対する総合的な事前防災・減災対策、通学路の交通安全対策などの総合的な生活空間の安全確保等の取り組みを集中的に支援することとされております。  このように、当該交付金は、道路や港湾等のインフラ整備における防災・安全対策に資するものであることから、必要な事業費の確保について、県開発促進協議会等を通じ、今後とも国に対して要請してまいりたいと考えております。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 73 ◯園田委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 74 ◯永井委員 防災・減災については、奄美地域から要望は出ていますけれども、もう全国的な課題ですので、御説明の中で、本県としても積極的に取り組んでおられる御説明をいただきました。  確認ですけど、二十四年度の補正から国交省でこの交付金制度は始まっていますが、二十五、二十六年の本県の事業費確保に向けたお取り組みの中での事業費の推移はどのようになっておられますか。 75 ◯下迫田公共事業調整監 平成二十四年補正から防災・安全交付金が始まりまして、平成二十四年補正では約百五十億円、当県ではいただいております。平成二十五年は約百八十億円、平成二十六年は二百億円いただいておりまして、平成二十五年度から二十六年度に対して伸びは一・一二倍となっております。 76 ◯永井委員 開促協を通じて、やっぱり全国的にもあると思いますけど、本県としてもやっぱり災害の多い地域でもありますので、一項目の要望の趣旨に沿った事業費確保についての決意、思いを確認の意味で聞かせてください。 77 ◯下迫田公共事業調整監 防災・安全交付金につきましては、今後とも県開発促進協議会等を通じまして、引き続き国に対しても強く要請してまいりたいと考えております。  以上で終わります。 78 ◯永井委員 よろしくお願いします。 79 ◯園田委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 80 ◯園田委員長 ほかに質疑がありませんので、取り扱い意見をお願いいたします。 81 ◯山田委員 陳情第三〇四九号は、防災・安全交付金の事業費確保を求める陳情でありますが、必要な事業費の確保について、県開発促進協議会等を通じ、国に対して要請していきたいというような答弁でありましたので、努力をお願いいたしまして、この陳情については採択でお願いをいたします。 82 ◯園田委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 83 ◯園田委員長 ほかにありませんので、陳情第三〇四九号につきましては、採択との御意見ですが、採択すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 84 ◯園田委員長 御異議ありませんので、陳情第三〇四九号については採択すべきものと決定をいたしました。  次に、陳情第三〇五〇号を議題といたします。  道路維持課長の説明を求めます。 85 ◯渡邉道路維持課長 陳情第三〇五〇号の一般県道荒川川内線及び山田隈之城線に係る歩道等の整備についての陳情でございます。  図表は三ページでございます。  提出者は、薩摩川内市隈之城地区コミュニティ協議会会長外一団体でございます。  陳情の要旨でございますが、一般県道荒川川内線、山田隈之城線は、周辺地域の宅地化が進むとともに、川内駅周辺の道路混雑を避けて通過する車両も多く、特に通勤時間帯においては、道路を横断できないほど交通量が多い状態である。  また、周辺には隈之城小学校、永利小学校などもあり、通学する児童生徒が多く、交通事故の危険と隣り合わせである。  特に、荒川川内線のJR麓霧島踏切から山田隈之城線の永利郵便局前付近においては、幅員が狭いことなどから、交通事故が多発している。  ついては、両路線を通行する児童生徒・高齢者の歩行者の安全を確保するために、危険箇所の解消に取り組むことを要望するものでございます。  状況説明でございますが、県道荒川川内線のJR霧島麓踏切から県道山田隈之城線の永利郵便局付近までの約三キロメートル区間については、約二キロメートルの未改良区間が残されており、これまでに、一部区間において歩道を整備するとともに、ドライバーへ注意を促す路面標示や、歩行者が歩きやすいように側溝の段差解消等を行ってきたところであります。  同区間については、住宅が密集しており、多額の移転補償費を伴うことから、厳しい財政状況の中、抜本的な改良は難しいと考えていますが、今後とも、現場状況を踏まえ、通学児童等の安全対策に取り組んでまいりたいと考えております。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 86 ◯園田委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 87 ◯田中委員 陳情第三〇五〇号につきましては、この内容、路線につきましては、私もたびたび地元の方から要望、陳情を受けておるんですけど、まずちょっと確認したいんですが、陳情書の中に交通事故の多発ということがございますが、これは当局として把握されておりますか。  それから状況説明の中に、同区間については、住宅が密集しており、多額の移転補償費を伴うということで、三キロのうち残り二キロメートル、歩道が未整備ということで、感覚的に住宅密集地ですから移転補償費がかかるというのはわかるんですが、仮に片側歩道を整備したときに支障となる住宅戸数は何戸ぐらいあって、多額の移転補償費というのをどれぐらい積算されているか、教えてください。 88 ◯渡邉道路維持課長 まず、事故の発生件数でございますけれども、永利郵便局から国道三号との立体交差までの区間で、平成十四年から平成二十三年度に事故は三十九件発生している状況でございます。  それから、片側歩道を整備したときの補償の状況、どれぐらいお金がかかるかという状況ですけれども、この区間は相当数な人家がありまして、具体的などれぐらいかかるかという調査はしていない状況でございます。  以上です。 89 ◯田中委員 事故件数は五百三十九件とおっしゃったですかね。 90 ◯渡邉道路維持課長 三十九件でございます。 91 ◯田中委員 事故もこういう状況ということと、それから基本的な歩道整備の県の姿勢を確認したいんですけど、住宅が少ないというのは、どの戸数が少ないかとかありますけど、移転補償費が伴えば歩道の拡幅整備はしないのか。あるいはその地域の状況によっては移転補償費を支払ってでも当然、歩道を拡幅すべきだと思うんですけど、具体的に申し上げますと、隈之城交差点というのがございまして、隈之城小学校が近いんですけど、隈之城小学校の反対側のほうに片側歩道が整備されておるんですよ。そして歩いていきますと、西に向かいまして隈之城十文字にタッチする残り五十メートルぐらいが未整備なんです。片側歩道の残り、旧国道三号にタッチする部分が未整備なんですよ。それで家は二軒なんです。  ですから、数が多くて、残り二キロメートルで住宅連檐地で片側歩道にしても何十軒とありますから、非常にそれはもう感覚的に移転補償費も高くというのはわかるんですけど、この隈之城工区というのは小学校区で一万人校区で、もう御案内のとおり、この県道と旧国道の十文字というのは市街地のど真ん中なんですよね。しかも通学路。そして片側歩道が残り五十メートル未整備、支障の家は二軒。例えばですよ。  ですから、そこで、県内各地でも歩道整備の要望はあるんですけど、支障物件が一軒でもあれば基本的には歩道は整備しないということなのか。私は、こういう交通事故が発生して、住宅市街地密集地の残りの部分は状況によっては当然、移転補償費を支払ってでも歩道整備をすべきじゃないかと思うんですけど、基本的な考え方を教えてください。  それからもう一点、部長の本会議答弁で、歩道整備の緊急対策が必要な箇所が県内三百三十八カ所というような答弁の記憶があるんですけど、この陳情箇所の路線がその緊急対策が必要な箇所に入っているか、お答えをお願いします。 92 ◯渡邉道路維持課長 通学路の交通安全対策につきましては、現地の通学児童の状況とか、道路の幅員の状況等いろいろ勘案しながら対策を行うこととしておりまして、住宅が全てあるからといって整備しないというわけではありませんけれども、その場所の交通事故の発生状況、それから通学生の多さ、それをいろいろ勘案しながら対策を進めていきますけれども、予算が限られていることもありますので、今のところは用地補償を伴わなくてもできるような即効対策ということで、路肩部のカラー舗装化とかそういうものに取り組んでいるところでございます。  それから、交通緊急合同点検の箇所が先ほど申しました三百三十八カ所ありますけれども、ここの区間につきましてもそういう箇所が一カ所ありまして、側溝の段差解消を行いまして歩行者が歩きやすいような対策をとっている。それが対策箇所として挙がっておりましたので、それについては対策を行っている状況でございます。 93 ◯田中委員 あと、今後取り組む安全対策として、今後とも、現場状況を踏まえ安全対策に取り組みたいとあるんですが、これも基本的には私は、状況によっては移転補償費を伴う場合でも歩道拡幅はやらんでもないという、予算のというふうに聞こえたんですが、この状況説明の対応方針の意味は、本会議で部長が答弁された防護柵とかあるいは路肩のカラー化とか、そういう安全性の確保のある意味、次善の手段ということなのか、お答えをお願いします。 94 ◯渡邉道路維持課長 未改良区間は約二キロメートル残されておりますけれども、これまで、地元要望を踏まえまして、歩道の整備とか、先ほど申しました側溝の段差解消、とれる安全対策はとってきているところでございます。  県としましても、道幅が狭くて交通量が多いということで、依然として歩行者が危険な状況にあるというのは考えておりますけれども、先ほど申しました、移転補償を行って歩道を整備するということにつきましては予算もかなりかかるということで、非常に厳しいものと思っております。  ここでは、現状を少しでも改善するということで、部分的にでも路肩のカラー舗装あるいは防護柵の設置など、何らかの安全対策がとれないかということで、現地を調査しながら対応を検討してまいりたいということでございます。 95 ◯田中委員 長い三キロ区間で、歩道整備やら、先ほど段階的な整備も感謝しているところですけど、歩道整備のほうは要望ですけど、陳情書の趣旨も、歩道等ということでございますから、基本は、やはりこの長大な陳情路線の中の危険度の高いところを、私が例えば一例で申し上げました場所なんかも再整正していただいて、予算確保の中で歩道の整備を進めてもらいたいというのが、これは要望です。  それから、路肩のカラー化とか防護柵の本会議答弁、今の課長の答弁もありましたけれども、ぜひこれも、残り二キロメートルということで区間が長いんですけど、地元といいますか、陳情者に対しても年次計画を、大体このレベルの作業をこれぐらいの年数でやっていく方針ということをぜひお示しいただきたいんですけど、これは質問ですが、どうでしょうか。 96 ◯渡邉道路維持課長 振興局においても、現場におきまして地域の方々と現地調査もしておりまして、もともと道路が狭いものですから、路肩のカラー舗装をするにしても非常に厳しいところもありますので、その中でどういうところでどういう対策ができるかということを検討しておりまして、それができたときにはまた地元の方々にもお話ししまして、スケジュール等をお話ししていきたいと考えております。 97 ◯田中委員 最後、また総括的な要望ですけど、いろいろこれまでの段階的な整備と、それから路肩のカラー化とかそれから防護柵のことも出ましたので、ぜひ、もう長年の懸案で、両コミュニティ協議会は、足しますと薩摩川内市でも最大級の小学校区で一万七千人校区の両団体の会長の連名の陳情書ですから、重く受けとめていただいて、可能な範囲で段階的な安全性の確保をよろしくお願いいたします。 98 ◯園田委員長 ほかに質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 99 ◯園田委員長 ほかに質疑がありませんので、取り扱い意見をお願いいたします。 100 ◯山田委員 田中委員のほうからいろいろ、御地元ですのでやりとりを聞いておりました。だから、この陳情第三〇五〇号は先ほど話がありましたように、荒川川内線及び山田隈之城線に係る歩道等の整備を求める陳情でありますけれども、これまでも整備を行ってきており、今後も現場状況を踏まえ、通学児童等の安全対策について取り組んでいただきたいと思いますけれども。  ただ、前からの原理原則、理屈を言うようなんですけど、例えばそこに整備するときに一軒の家があると、あるいはそれが三階建て、五階建てである。それを買収する費用でほとんど整備の費用というのが食われてしまう。財政事情が非常にいいときにはこういうこともできた時代がありました。それでも、厳しい財政事情の中でというのを、執行部におかれてはまず説明をするときの枕言葉みたいな感じで「厳しい財政事情の中で」ということを必ず入れながら説明をされます。  我々も、今の県政の財政事情を見ておりまして、その流れは非常に厳しいなと思いがあるんですけど、私が取りまとめで申し上げたいのは、距離を優先するのか、それとも、その部分を何が何でも、距離は短くても一軒家を買うのか、そういう状況があるところについては、今まで執行部の答弁としては距離を優先しますと、危険度が高くてどうしようもないと、もうここをどうしてもしないといけないという緊急性が高ければ、それは例外的にしてもらわないといけないところがありますけど、繰り返しになりますが、限られた財源で、より財源の効力というかそういうものを上げていくには、執行部が十分考えて、ここはこの一軒家を買うよりも、歩道の整備とかいろんな形で距離を長くとったほうがいいという判断をされるときには臨機応変に対応をして、特に先ほどちょっと話が出ましたけど、振興局がしっかり現場を押さえていると思うんです。振興局と密な連携をとっていただいて、この陳情第三〇五〇号については採択でお願いをいたします。 101 ◯園田委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 102 ◯園田委員長 ほかに御意見がありませんので、陳情第三〇五〇号につきましては、採択との御意見ですが、採択すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 103 ◯園田委員長 御異議ありませんので、陳情第三〇五〇号については採択すべきものと決定をいたしました。  次に、請願・陳情文書表の七ページの委員会付託日から一年を経過していない継続審査分の陳情の審査を行います。  審査に入ります前に、陳情の取り下げについてお諮りいたします。  陳情第三〇四六号防災・減災対策については、陳情者から取下書の提出がありましたので、これを承認したいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 104 ◯園田委員長 御異議ありませんので、陳情第三〇四六号は取り下げを承認すべきものと決定いたしました。  それでは、継続審査分の陳情第三〇四二号を議題といたします。  その後の情勢の変化などについて、道路建設課長の説明を求めます。 105 ◯兒島道路建設課長 陳情第三〇四二号の県道西之表南種子線の整備促進に関する陳情でございます。  請願・陳情文書表、継続審査事件の十ページでございます。  陳情の要旨でございますが、同路線における中種子町内の未整備区間について、早急な整備を強く要望するものでございます。  なお、平成二十六年第二回県議会定例会以降、情勢に変化はございません。  以上で、道路建設課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。
    106 ◯園田委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。  質疑はありませんか。 107 ◯日高委員 これは継続審査、継続でずっと来ている部分ですので、これまでもいろいろ要望してきたことですので、もう中身は十分にわかっていただいておりますが、ここに書いてあるように、財政上のということであるようですので、今後検討してまいりたいというふうにも出ておりますので、検討がどういう意味かはなかなかわかりにくい部分もありますが、ぜひ、やはりこれらの地域の思いということもここにいろいろ書いてありますので、どういうものにも必要だというふうに書いてありますので、ぜひそこら辺を今後とも地元の方々と出先の機関とも連携をとって、しっかりまた取り組んでいただきたいと思います。  以上です。 108 ◯園田委員長 ほかに質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 109 ◯園田委員長 ほかに質疑がありませんので、取り扱い意見をお願いいたします。 110 ◯山田委員 陳情にある未整備地区の整備については、整備中の工区の進捗状況を見きわめる必要もあると思いますけれども、先ほど日高委員のほうからも要望がありましたけど、やはり現場の状況というのは、その地域の振興局が一番押さえていると思いますので、ぜひ執行部におかれてはそういう状況等も聞きながら対応をしていただきたいと思いますが、先ほどの説明を聞いておりまして、この陳情第三〇四二号につきましては継続審査で取り計らいをお願いいたします。 111 ◯園田委員長 ほかに御意見ありませんか。    [「なし」という者あり] 112 ◯園田委員長 ほかに御意見がありませんので、陳情第三〇四二号については、継続審査との御意見ですが、継続審査すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 113 ◯園田委員長 御異議ありませんので、継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、陳情第三〇四三号を議題といたします。  その後の情勢の変化などにつきまして、港湾空港課長の説明を求めます。 114 ◯立元港湾空港課長 港湾空港課の請願・陳情につきまして御説明申し上げます。  請願・陳情文書表、継続審査事件の十二ページをごらんください。  陳情第三〇四三号屋久島空港ターミナルビルの整備促進に関する陳情でございます。  陳情の要旨でございますが、屋久島観光をより快適なものとし、島のさらなる発展を図るため、ターミナルビルを改修することが喫緊の課題であり、ビルの整備・拡充に格段の配慮を求めるものでございます。  なお、平成二十六年第二回県議会定例会以降、情勢に変化はございません。  以上で、港湾空港課の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 115 ◯園田委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 116 ◯日高委員 空港ビルにつきましてはこれも長年の懸案でありまして、私ももう十六年目に入ったわけですが、その当時からずっと言われていたことでありますが、現在そのままというような状況でありまして、なかなか難しい状況になっているわけでございますが、今、空港拡張問題とかいろんな状況も出てきておりますので、それらも含めての判断をする部分もあると思いますので、いろいろこれも地元の意向をしっかり受けとめていただいて、どちらにしてもやはりこれは最終的にはしっかりしたものをつくり上げんといかんと思っていますので、そういう意味でひとつ御努力をいただけると、頑張っていただけるという思いを皆様方に期待して、お願いといたします。よろしくお願いいたします。 117 ◯山田委員 御地元の日高先生が一番詳しいわけですけど、ビルの建てかえというのは決定したというようなことを聞いているんですけど、具体的には今の現状ではどういう状況なのか、ちょっとそのことについてお答えをいただきたいと思います。 118 ◯立元港湾空港課長 我々も、株主でございます岩崎グループさんのほうに、どういう状況なのかを三月、四月、五月、九月といろいろ電話等でお聞きしているところなんですけれども、グループのほうで設計等にはどうも入っているようでございますけれども、まだ具体的にこちらのほうに、どのような規模とかどこの場所にというような具体的な連絡なり相談というのは、現在のところございません。 119 ◯山田委員 いいです。 120 ◯園田委員長 よろしいですか。  ほかに質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 121 ◯園田委員長 ほかに質疑がありませんので、取り扱い意見をお願いいたします。 122 ◯山田委員 陳情第三〇四三号は、屋久島空港ターミナルビルの整備促進を求める陳情でありますけれども、空港ビル会社においてビルを建てかえる方針は、先ほどお尋ねいたしましたように、決定したとのことでありますが、まだ具体的な計画にはなっていないとの答弁でございました。今後の動向を見守る必要があると考えますことから、継続審査でお願いをいたします。 123 ◯園田委員長 ほかに取り扱いの御意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 124 ◯園田委員長 ほかに取り扱いの御意見がありませんので、陳情第三〇四三号につきましては、継続審査との御意見ですが、継続審査すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 125 ◯園田委員長 御異議ありませんので、継続審査すべきものと決定いたしました。  以上で、請願・陳情の審査を終了いたします。  次は、県政一般であります。  初めに、特定調査から行います。  土木部の特定調査事項は、防災対策の取り組み等についてであります。  それでは、まず、河川課長の説明を求めます。 126 ◯福元河川課長 防災対策の取り組み等について、お手元に配付してあります資料に基づき御説明をいたします。  一ページをお開きください。  近年における災害の復旧状況でございますが、平成二十二年以降、県管理の公共土木施設の災害の推移を示しております。  災害発生件数で見ますと、奄美豪雨が発生した平成二十二年及び平成二十三年、台風の被害が多かった平成二十四年と三年続きで多かったところでございますが、昨年の平成二十五年は、平成元年以降では平成二十一年に次いで過去二番目に災害の少ない年となっております。また、本年もこれまでのところ、昨年同様、災害が比較的少ない年となっております。  地域別で見ますと、奄美豪雨が発生した大島地域が五カ年の合計で三百十七カ所と最も多くなっており、次いで姶良・伊佐地域の二百五カ所となっております。  続きまして、河川関係の防災対策の取り組みについて説明をいたします。  二ページをお開きください。  平成二十二年から二十四年にかけて三年連続で住宅等の浸水被害が発生した奄美大島の河川につきましては、特に被害が甚大であった龍郷町の大美川・戸口川について、床上浸水対策特別緊急事業を導入するとともに、住用川など五河川については、防災・安全交付金により整備を進めているところでございます。  三ページをお開きください。  床上浸水対策特別緊急事業により、平成二十四年度から二十八年度までの五年間で集中的な整備を進めております大美川・戸口川の状況でございます。  用地の取得状況でございますが、八月末現在で筆数で約九五%の進捗となっております。用地取得が完了した区間より順次、築堤・護岸等の整備を進めているところでございます。今年度は、橋梁四基のかけかえ工事や築堤・護岸等の整備を進めることとしております。  四ページをごらんください。  災害防止の取り組みについてでございます。  ハード対策としまして、近年において著しい住宅浸水被害が発生した河川について、重点的な整備を進めているところでございます。また、近年、気候変動により集中豪雨の発生が増加傾向にある中で、依然として本県の河川の整備率は低いことから、限られた予算の中でございますが、整備の必要性、緊急性、地元の協力体制などについて優先度を判断し、整備を進めることとしております。  平成二十六年度の整備内容でございますが、今年度は、万之瀬川など四十三河川で整備を進めているところでございます。  四ページの一番下の写真でございますが、河川の整備効果事例でございます。  平成二十三年七月に激特事業を実施中でございました出水市の米之津川におきまして、平成十八年洪水と同規模の集中豪雨に見舞われましたが、整備が完了した区間では河川の氾濫が防止された事例でございます。  五ページをお開きください。  海岸事業でございます。  海岸保全施設の整備につきましては、高潮や侵食から人命・財産を守るため、海岸保全区域を設定し、護岸や離岸堤などの整備を行うとともに、老朽化した海岸保全施設の機能強化や回復を行っているところでございます。  五ページの下段は、護岸整備により背後の保全が図られた事例でございます。  六ページをごらんください。  河川管理施設等の適正な維持管理についてでございます。  寄洲除去につきましては、河川の氾濫を未然に防止するため、平成二十四年度に策定いたしました寄洲除去計画に基づき、四カ年で集中的に取り組んでおるところでございます。平成二十六年八月末までに、県内の二百九十九カ所におきまして約六十九万立方メートルの土砂を除去したところでございます。  七ページをお開きください。  ソフト対策についてでございます。  市町村の防災活動や住民避難が円滑に行われるよう、県内各地の雨量や主要な河川水位等の観測データをインターネット等で提供いたしますとともに、平成二十二年七月からは、NHKのデジタル放送でも雨量や水位情報を提供いたしております。  現在運用しております河川情報システム・土砂災害発生予測情報システムの改修工事については、運用開始から十年以上が経過したことから、機器の老朽化や機器部品の調達困難など課題が発生しておりましたことから、今回、危機管理局が行います防災行政無線の再整備に合わせまして、両システムの更新及び機能向上を図ることとしております。  今回の改修工事による主な改修効果を説明いたします。  七ページの下段のシステム改修の構成図に示しておりますように、県庁の統制局と各観測局をつなぐ通信網の高速化・高容量化を図るとともに、伊佐庁舎と大島支庁に副統制局を新たに整備し、システムの安定性の向上を図っております。  八ページをごらんください。  今回の改修によりまして、近年、普及率が急激に上がっておりますスマートフォン向けの専用画面を構築しております。また、従来の携帯電話への情報提供は文字情報だけでございましたが、よりわかりやすくするために地図データやグラフ、図形等の情報も提供できるようになります。  九ページをお開きください。  近年、災害が発生しました奄美大島の観測網の充実といたしまして、六河川に新たに水位観測局を整備いたしますとともに、県本土におきましても、市街地を流下する大里川など六河川に新たに水位観測局を設置することといたしております。  また、水位周知河川である主要な河川におきまして、監視カメラを設置し、河川状況の静止画像を提供することといたしております。  十ページをごらんください。  津波法に基づきます津波浸水想定の設定でございます。  平成二十三年三月十一日に発生いたしました東日本大震災によります甚大な津波被害を受けまして、内閣府中央防災会議専門調査会から、新たな津波対策の考え方が示されました。その中で、発生頻度は極めて低いものの、発生すれば甚大な被害をもたらす最大クラスの津波に対しましては、避難することを中心とするソフト対策を実施していくことが示されました。  今回、平成二十三年十二月に制定されました「津波防災地域づくりに関する法律」に基づき、最大クラスの津波による津波浸水想定の設定を行い、浸水区域と浸水深を明らかにし、去る九月二十四日に公表したところでございます。今後、市町村が作成いたします推進計画など、住民避難を柱とした総合防災対策の基礎となるものでございます。  十一ページをお開きください。  その内容でございますが、鹿児島県沿岸に最大クラスの津波をもたらすと想定されます、十二の地震モデルでの津波シミュレーションの結果を重ね合わせて、最大となります浸水域、浸水深を一つの図に示しております。  また、県内の沿岸区域を二百九に分割し、各図面ごとに、沿岸市町村の最高津波の水位及びその地点においての津波の水位が二十センチに達する時間を示しております。  なお、このシミュレーションは、平成二十五年三月に危機管理局が公表しております鹿児島県地震等災害被害予測調査の中で示した津波浸水想定図に基づいておるものでございます。  今回設定しました最大クラスの津波につきましては、津波断層モデルの新たな知見が内閣府中央防災会議等から得られた場合には、必要に応じて見直しを行ってまいります。  十二ページの今後の対応ですが、今回の津波浸水想定をもとに、沿岸市町村では、津波ハザードマップの作成や住民の避難方法の検討、市町村防災計画の改定などに取り組むこととなりますため、県では、市町村に対する技術的な支援や助言に努めることといたしております。  なお、津波法に基づく津波浸水想定設定を終えた都道府県は、平成二十六年八月末現在において十七都道府県となっておりまして、本県は十八番目となります。  以上で、河川関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 127 ◯園田委員長 次に、砂防課長の説明を求めます。 128 ◯植野砂防課長 土砂災害関係につきまして御説明いたします。  十三ページをごらんください。  平成二十二年、二十三年、二十四年は、奄美地方や大隅地方などで土砂災害が発生し、人的被害や家屋被害を受けました。現在、災害関連緊急砂防事業等により、対策工事を推進しております。  十四ページをお開きください。  平成二十五年は、県内で土砂災害が二十八件発生いたしております。また平成二十六年においては、県内で五十一件の土砂災害が発生しております。  十五ページをごらんください。  平成二十三年に大島郡龍郷町加世間地内において発生しました土砂災害の復旧状況です。  当地では、死者一名、家屋全壊一戸などの被害を受けました。災害関連緊急砂防事業により、砂防堰堤一基を整備したところです。  十六ページをお開きください。  口永良部島新岳につきましては、八月三日の噴火以降、噴火警戒レベル三に引き上げられ、半径二キロと火砕流の警戒範囲が立入規制区域になっております。  なお、本村地区にあります既設の砂防堰堤の点検を実施いたしましたところ、土砂の堆積は確認されておりませんでした。今後とも引き続き情報収集に努めてまいります。
     十七ページをごらんください。  本県の土砂災害危険箇所は、土石流危険渓流、急傾斜地崩壊危険箇所、地すべり危険箇所を含めて、合計一万六千二百四カ所となっております。そのうち、保全対象とする人家五戸以上等を保全する要施工箇所は四千九百五十二カ所あり、整備率は約三五%となっております。  ハード対策の整備方針につきましては、近年大きな被害を受けた地域内の整備、災害時要援護者関連施設、重要交通網の保全を重点事業として推進するとともに、危険性、緊急性の高い箇所を総合的に判断し、整備を進めてまいります。  十八ページをお開きください。  平成二十六年度の主な事業でございます。通常事業は百七十九カ所、災害関連事業は六カ所、また、国の直轄事業を桜島で実施することとしております。  砂防関係予算の推移でございますが、大規模な土砂災害が発生いたしますと、災害系事業の占める割合が高くなっておりまして、予防対策の通常事業の計画的な実施にも影響を与えている状況でございます。  十九ページをごらんください。  整備効果の事例について説明いたします。  平成二十五年九月に姶良市の城瀬川で山腹崩壊による土石流が発生いたしましたが、既設の砂防堰堤によりまして土砂や流木を捕捉し、下流の集落は土石流の直撃を免れることができました。  次に、がけ崩れでございますが、平成二十五年六月に奄美市の山間地区で落石がありましたが、急傾斜地崩壊防止施設により、人家への被害を防ぐことができました。  二十ページをお開きください。  ソフト対策の取り組みについてでございますが、県では、土砂災害防止法に基づく土砂災害警戒区域等の指定を推進しております。現在、三十五市町村で一万三千二百四十七カ所の土砂災害警戒区域を指定しております。また、土砂災害特別警戒区域については、三十市町村五千二百二カ所を指定しております。  土砂災害警戒情報等の防災情報の提供についてですけれども、県では、鹿児島地方気象台と共同で、土砂災害警戒情報を市町村単位で発表しております。また、インターネットにより、県内の雨量情報や土砂災害発生の危険性に関する情報も市町村や住民に提供しております。  二十一ページをごらんください。  土砂災害に対する知識や防災意識の周知・啓発のため、「土砂災害防止の集い」や県下一斉防災点検、土砂災害全国統一防災訓練の実施などの取り組みを行っております。  県では、ハード・ソフト両面からの総合的な土砂災害対策を推進しておりまして、土砂災害による犠牲者は減少傾向にございます。  二十二ページをお開きください。  新燃岳でございますが、噴火警戒レベルが昨年十月二十二日にレベル二に引き下げられ、火口から半径一キロが立入規制区域となっております。しかし、山腹には大量の降下火砕物が堆積しておりまして、土石流の発生が懸念されているということでありまして、ハード対策につきましては、現在、霧島川での砂防堰堤の整備を行っております。また、ソフト対策につきましても、監視カメラの増設、土石流監視センサーの増設等を行っているところでございます。  以上で説明を終わります。 129 ◯園田委員長 次に、道路維持課長の説明を求めます。 130 ◯渡邉道路維持課長 道路関係の防災対策の取り組み等について御説明いたします。  資料の二十三ページをごらんください。  平成二十二年から二十四年に発生した道路災害のうち、査定決定額が五千万円以上の比較的規模が大きい二十カ所の災害箇所を図示したものでございます。  この三カ年におきましては、奄美地方を中心に大きな災害が発生している状況です。  資料の二十四ページをごらんください。  主な道路災害の復旧状況を示したものでございます。  上段左側は、県道都城隼人線霧島市国分重久の道路災害です。  平成二十二年七月の梅雨前線豪雨により、約三百メートルの区間で三カ所の大規模な路肩決壊が発生し、被災規模が大きかったことから、翌年十一月に完成したところです。  当該路線は、観光地霧島へのアクセス道路であり、通行どめに関する問い合わせも多かったことから、県のホームページへの迂回路情報の掲載や、迂回路となる交差点等に工事進捗状況の掲示を行ったところでございます。  上段右側は、国道五十八号瀬戸内町網野子の道路災害です。  平成二十二年十月の秋雨前線豪雨によりまして、約四十メートルの高さからのり面が崩壊しましたが、当該路線は、奄美大島を縦断する主要幹線道路で早期の交通開放が求められたことから、応急的に民地を借地し、二車線を確保してから本復旧工事に取りかかったところでございます。  災害箇所付近の道路は、急峻な斜面を抱えており、災害も多数発生しましたが、現在整備が進められている網野子トンネルの開通によりまして、国道五十八号の防災機能は格段に高まるものと考えております。  下段は、国道四百四十八号肝付町水尻の道路災害です。  平成二十四年六月の梅雨前線豪雨によりまして、約六十メートルの高さからのり面が崩壊し、路肩も決壊するなど大規模な災害であったことから、対策工法につきましては県の土砂災害対策アドバイザーである学識経験者等からの技術的指導や助言を受けております。  復旧に当たりましては、早期交通開放を図るため、仮橋を設置して六カ月で通行どめを解除しております。  次に、道路関係の災害防止の取り組みについて御説明いたします。  資料の二十五ページをごらんください。  ハード対策の取り組みについては、災害の未然防止と県土の保全を図るため、道路防災対策や橋梁の耐震対策を実施し、災害に強い道路のネットワークの形成に努めることとしておりまして、整備に当たっては、緊急輸送道路等を優先的に進めております。  資料の二十六ページをごらんください。  道路の災害防除でありますが、平成八年度に約一万カ所の道路防災総点検を実施し、対策が必要な九百三十六カ所について、緊急輸送道路を優先して、下の写真にありますように、のり枠工や落石防護棚等の防災対策を推進しております。  残りの要対策箇所についても、経過観察箇所とあわせて定期的に点検を実施し、のり面等の変状を確認するとともに、計画的な対策を進めることとしております。  資料の二十七ページをごらんください。  橋梁の耐震補強でございますが、地震後においても主要防災拠点間等のアクセスを確保し、迅速な救急活動や救援物資の輸送が円滑に行えるよう、緊急輸送道路上にある橋梁について、重点事業として落橋防止や橋脚補強などの耐震対策を進めてきているところでございます。  また、防災対策に係る過去五年間の予算ですが、災害防除はほぼ横ばいで、また、橋梁の耐震補強は増加傾向で推移しており、限られた予算の中で、路線の重要性及び緊急性を考慮しつつ、防災対策の推進が図られるよう努めてまいりたいと考えております。  資料の二十八ページをごらんください。  ソフト対策の取り組みですが、道路の通行規制の情報提供については、道路情報総合システムにより、各地域振興局等から入力された通行規制状況をインターネットや携帯電話を通じてリアルタイムに県民に広く提供するとともに、県警の交通管制センター、日本道路交通情報センターとの間で通行規制情報を共有化し、これらの機関からマスコミを通じて県民への情報提供が行われております。  資料の二十九ページをごらんください。  次に、ドライバーなど道路利用者に対する情報提供ですが、緊急輸送道路や交通途絶予想箇所などにおいて、通行規制等の情報提供を行う道路情報板を設置しており、これまでに二百八十六基設置しているところでございます。  また、のり面崩壊等の被害が発生するおそれの著しい区間において、異常気象時に事前通行規制を実施しているほか、鉄道等との交差箇所で周辺地盤より低いアンダーパス箇所について、一定の路面水位になれば通行どめを行うなど、事故の未然防止に努めております。  また、アンダーパス以外で特に冠水する可能性が高い箇所についても、ホームページで情報を公開するとともに、道路利用者への注意喚起を図るため、注意看板の設置を進めております。  道路関係については、以上でございます。 131 ◯園田委員長 次に、公共事業調整監の説明を求めます。 132 ◯下迫田公共事業調整監 防災・安全交付金事業について御説明いたします。  資料の三十ページをお開きください。  まず、上段に記載されておりますが、平成二十二年度に国土交通省所管の地方公共団体向け個別補助金等を一つの交付金に原則一括し、地方公共団体にとって自由度が高く、創意工夫を生かせる総合的な交付金として、社会資本整備総合交付金が創設されました。  その中で、地域におけるインフラの老朽化対策、事前防災・減災対策及び生活空間の安全確保の取り組みを集中的に支援する事業として、平成二十四年度の補正予算から、防災・安全交付金が創設されたところでございます。  次の上段の囲いの部分に、これまでの交付金の変遷を表示してございます。  個別の補助金から交付金となり、現在は、右側のとおり、防災・安全交付金と社会資本整備総合交付金に分類されているところでございます。  次の中段の囲い部分に、防災・安全交付金の概要を記載しております。  防災・安全交付金は、地方自治体が実施する、地域住民の命と暮らしを守る総合的な老朽化対策及び事前防災・減災対策の取り組みのほか、地域における総合的な生活空間の安全確保の取り組みや、効果促進事業の活用によるハード・ソフトの連携を通じた効果的な取り組みを集中的に支援する事業であり、特徴といたしましては、防災・安全対策の一層の充実のための交付金の支援対象メニューの拡大や、個別事業分野にとらわれない事業計画の横串化・大ぐくり化、事業ニーズに対応した重点的配分、効果促進事業の先進事例のリスト化等を通じ、地方自治体の使い勝手の向上が図られることでございます。  最下段の囲い部分には、これまでの防災・安全交付金の予算状況を示しております。  県の予算状況でございますが、初年度の平成二十四年度補正予算では約百五十億円であります。二十五年度は約百八十億円、二十六年度は約二百億円となっておりまして、平成二十六年度は対前年度比一一二・八%となっております。  資料の三十一ページをお開きください。  防災・安全交付金を活用した県事業における取り組みの事例でございます。  まず、地域における総合的な事前防災・減災対策の主な取り組み事例でございます。  上段の囲い部分は、道路の地震・風水害対策の事例でございます。  左側は、落石防止対策として落石防護棚と洞門を整備した事例でございます。  右側は、橋梁の耐震対策で落橋防止装置と変位制限装置を設置した事例でございます。  次に、中段の囲い部分は、高潮等の被害から海岸や海岸背後地を防護する対策の事例でございます。  左側は、越波対策として離岸堤を整備した事例でございます。  右側は、高潮対策として緩傾斜護岸等を整備した事例でございます。  次に、最下段の囲い部分は、近年災害が発生した地域等における水害・土砂災害対策の事例でございます。  上は、浸水被害を受けた地域において行った河川改修の事例でございます。  下は、土砂災害を受けた箇所において行う砂防堰堤の事例でございます。  なお、奥の赤線で示したところに交付金事業で砂防堰堤を計画しており、手前の既設堰堤のかさ上げは災害関連事業で行ったものでございます。  資料の三十二ページをお開きください。  次に、地域における総合的な老朽化対策の主な取り組み事例でございます。  上段の囲い部分は、橋梁・トンネル等の的確な維持管理の推進の事例です。  上は、橋梁の老朽化対策で、コンクリート桁の断面修復や鋼桁の塗装塗りかえを行った事例でございます。  下のほうは、トンネルの老朽化対策で、コンクリート覆工を繊維シートにより補修を行った事例でございます。  中段の囲い部分は、港湾施設の老朽化対策の事例でございます。  上は、物揚げ場の破損したエプロンの打ちかえや、矢板の腐食箇所に被覆防食を施工した事例でございます。  下は、老朽化した岸壁の上部工、破損した車どめ・防舷材を補修した事例でございます。  最下段の囲い部分は、県営住宅の安全確保の事例でございます。老朽化によりモルタル片が落下した外壁の補修を行った事例でございます。  以上で説明を終わります。 133 ◯園田委員長 以上で説明が終わりましたので、特定調査事項につきまして、質問や意見等がありましたらよろしくお願いしたいと思いますが、ここで、昼食等のため暫時休憩をいたします。  再開は、おおむね一時十五分といたします。         午前十一時五十五分休憩      ────────────────         午後 一時 十五分再開 134 ◯園田委員長 休憩前に引き続きまして、会議を再開いたします。  特定調査事項につきまして、質問や意見等がありましたらよろしくお願いいたします。 135 ◯永井委員 砂防課長にちょっとお尋ねしたいんですけど、先ほど土砂災害対策で、奄美においても二十二年災、二十三年災と続いたわけですよね。激特を含めて事業をされた箇所を示していただいていますが、その中で、まだ工事中という場所が何カ所か示されているんですけれども、状況をちょっと教えてもらえますか。 136 ◯植野砂防課長 資料の十三ページの御質問かと思いますが、奄美大島、二十二年、二十三年で災害が続いて起きたということで、災害関連緊急事業とあわせて、激甚特別緊急事業または特定緊急砂防事業等を組み合わせて事業をしております。なので、一カ所でまず災害が発生した年に災害関連緊急事業で不安定土砂に対応するための緊急的な砂防堰堤の整備を行いまして、次年度以降、特定緊急砂防または激甚災害対策特別緊急事業において、緊急砂防事業でできなかった部分、例えば渓流保全工であるとか、新たにもう一基必要な砂防堰堤の整備だとかそういったものを三年計画で実施しておるところでございまして、そういった箇所が現在工事中ということであります。  したがって、最初の砂防堰堤の緊急的に行う砂防堰堤は完成していますが、その後の渓流保全工と引き続きの工事をやっているということでございます。 137 ◯永井委員 わかりました。  ただ、二十二年災とか結構時間がかかっているのがあるなと思ったりしてですけれども、そういう意味では、ほぼ今年度中、大体完了になっていくんですか。 138 ◯植野砂防課長 二十二年災につきましては、二十五年度までの激特事業を今年度繰り越しでやっております。二十三年災害については、特定緊急砂防でこれは二十四年から二十六年までの三カ年計画でやっております。これについても鋭意事業を進めておりますけれども、仮に特定緊急事業等で全て整備が終わらなくても、必要な箇所はまた通常事業できちんとフォローをしていきたいというふうに考えております。 139 ◯永井委員 ぜひよろしくお願いします。  参考までに、用地とかいろんな部分、手続の中で難航した箇所というのがやっぱりあるんですか。
    140 ◯植野砂防課長 はい。通常の事業と比べると、事業採択から工事に至る期間が非常に、災害発生後急いでやるものですから、調整にやはり時間を要した箇所もありますし、また、工事中に例えば転石が確認されて工期が延びてしまったとか、そういった箇所も幾つかございます。 141 ◯永井委員 わかりました。いろいろ御苦労多いと思いますけど、しっかりした形での事業の進捗をぜひよろしくお願いします。 142 ◯園田委員長 ほかにございませんか。 143 ◯青木委員 私、一点質問したいんですけど、二十二年でしたか、奄美の豪雨のときに我々も議会としても行きましたし、また、政党としても調査に伺ったんです。奄美市の住用支所があのときはかなり一階部分は水につかって泥水にまみれていて、その復旧作業を見ていて、住用支所の周辺が災害対応の通信産業の人たちの復旧の拠点みたいな地域になっていたわけですけれども。  先般、奄美にお伺いしたときに、住用支所が前のところに建てかえられているのを見たんですね。支所をどこにつくるかというのはもう奄美市の判断ということなんですけど、あの災害が起きたときに我々が現場で説明を受けたのは、もともと住用支所があったところは何といいますか、河川の中で、水が通るのは当たり前だと、水の通り道だったんだというふうにお聞きしていたものですから、また同じところに、確かに一階部分は駐車場みたいにして、二階から上に事務室はつくっているようでしたけれども、防災も非常に大事ですけど、再度災害を防ぐという意味でいえば、同じ場所に庁舎を建てるというのはいかがなものかなと思っておりまして、先ほども申し上げましたようにそれは奄美市の判断だと思うんですけど、県は何か相談事や助言を行ったことはないかということと。  あのときには不幸にしてお亡くなりになった方もおられたりして、老人福祉施設があの周辺に二カ所あって、一つでは、天井の近くまで水が来てお亡くなりになった方がいると、もう一つの施設では、がけ崩れが起きて土砂が流れ込んでいた。その現場も見ましたけれども、そういう場合にはやっぱり再度災害防止の立場から、その福祉施設は新たな別な安全な場所に移設新築をするというようなことが行われております。  当時、住用の支所の近くにあった、本来災害の救助とか復旧に当たるべき消防庁舎も水につかって身動きがとれないという状況になっていたんですが、この消防庁舎は現在どうなっているか、御存じなら教えていただきたいと思いますが、おわかりになる範囲で教えてください。誰も御存じないかな。 144 ◯園田委員長 休憩いたします。         午後一時二十四分休憩      ────────────────         午後一時二十八分再開 145 ◯園田委員長 それでは、再開いたします。 146 ◯福元河川課長 お尋ねの住用支所の移転について県に相談があったかということでございますが、私の知る限りでは県に直接相談はなかったと思っております。ただ、浸水の原因になりました二級河川の住用川については、県のほうで改修計画を立てまして、現在、工事を進めているところでございます。あわせまして、住用支所付近の内水対策については、奄美市のほうで水路等の改築を河川改修にあわせてするということで計画をされているところでございます。 147 ◯園田委員長 青木委員、よろしいですか。 148 ◯青木委員 はい、結構です。 149 ◯園田委員長 ほかにありませんか。 150 ◯岩崎委員 河川課長にちょっとお尋ねします。  四ページ、ここに、近年において著しい住宅浸水被害が発生した河川について、重点的な整備を進めると書いてあるわけです。この重点事業のところの十四カ所のうちに私の地元、神之川も入っております。そしてまた今、中流域をたしか先般、測量設計等が発注されたんじゃないかなと思いますけれども、八・六水害のあの年の前後に二回ほど伊集院の中心街がつかった経緯があります。そういうところから、今、神之川の整備も下流域からしていただいて、今、中流域に入ったと。二十年たって、まだつかったところに、中流域等もつかっていますので、そこは今、これから整備をしてもらうわけですけれども、ほかの十四カ所のうちの一カ所しか自分の場合は具体的に現場を見ておりませんので、ほかのところはちょっとわかりませんけれども、予算の問題と言ってしまえばもうそれっきりなんですけれども、ほかの河川もそのような状況なのかどうかわかりませんけれども、そこらあたりについて、神之川も含めて、整備の進め方等についてちょっと説明をお願いいたします。 151 ◯福元河川課長 河川改修の進め方についてというお尋ねだと思いますが、資料の四ページに記載しておりますとおり、厳しい予算の中で優先度をどのようにするかということでございますが、河川改修としては近年、近年というのはちょっと幅が広いですけれども、著しい住宅の浸水被害が発生した河川を重点的に進めるということで、表の(三)の整備内容にお示ししております重点事業の十四河川につきましては、過去の大きな水害によりましてかなりの浸水被害を受けた河川がそこに記載されてございます。  お尋ねの神之川につきましては、委員おっしゃるとおり、河口部から伊集院の市街地まで延長がかなり長いというのがございまして、上流の改修をするためには下流のほうから順次進めてこなくてはならないという事情がありまして、現在、下流部につきましてはほぼ改修が終わっております。現在、中流部の改修に当たりまして、用地買収等を進めながら、用地買収が完了した箇所について工事を進めているところでございます。  上流部につきましては、中流部の工事がある程度めどがついた段階で工事に着手したいと思っておりますが、用地買収等については、既に上流部の伊集院の市街地部についても着手しておりますので、用地買収を進めながら、中流部の工事を進めていきたいと思っております。  他の河川につきましても、同じように下流から順次進めていくという事情がありますので、進捗のなかなか進まない河川もございますが、できるだけ予算を確保して進捗を早めていきたいと考えております。 152 ◯岩崎委員 今、課長が言われるように、もちろん下流域からやっていかないと、上のほうからやってしまえばさらにまた下がやられるという可能性がありますので、下流からやるというのは自分も理解するわけですけれども、ただ、何といってももう二十年、はっきり言ってかかっているわけです。先ほど言われるように、確かに左岸のほうの用地買収を昨年度からたしかしてもらっているんじゃないかなと思いますけれども、そうなれば、あと何年ばっかりかかっとかと思ってくるわけです。  先ほど言われるように、予算の問題等々ありますので、また重点事業の河川についても、ほか十三河川もあるわけですのでわからないわけじゃないんですけれども、課長、もう一点だけ、ちなみに神之川はいつごろ終わるか、それだけをちょっと教えてください。 153 ◯福元河川課長 完了年度のお尋ねでございますが、残事業から推定しますというか、毎年度の事業費から推定することはできるんですが、何せ用地買収とかいろんな関係機関、神之川でいきますと九電の取水堰とかございます。そういった関係の協議とかが何年かかるかというのははっきり予測できないところがございますので、今の段階では完了年度をちょっとお示しすることはできませんが、なるべく手続等を早めまして、早い時期に完了させたいと思っております。 154 ◯岩崎委員 まだ中流域が今、スタートしたところですので、もちろん、その上の市街地については確かに答えられないのはわかりますけれども、せっかく私もこの委員会に久しぶりに来ておりますので、もうここで要望なんですけれども、特に神之川もひとつ予算をつけていただいて、少しでも進むようによろしくお願いします。  それと委員長、あと一点よろしいでしょうか。 155 ◯園田委員長 はい、どうぞ。 156 ◯岩崎委員 説明していただいたものではないんですけれども、ちょっと関連がありますので、本当なら県政一般かもわかりません。実は先般、県道鹿児島東市来線、それこそ伊集院で斜面が落ちたところがあります。これは道路維持課長になるんですかね。たしか国のほうの査定もしていただいて、これから恐らく近々、工事発注もあると思いますが、まずそこの今、状況をちょっと教えてください。 157 ◯渡邉道路維持課長 委員お尋ねの件につきましては、災害査定も終わりまして、道路の既設の斜面が崩れたところでありまして、通行を確保するために防護柵等を設置して片側通行を確保したところでございますけれども、その後、災害査定を受けまして、今、工事実施に向けての準備をしているところでございます。 158 ◯岩崎委員 そのような状況、あそこは何せ交通量が、もう課長もおわかりだと思いますけれども、多いところです。そこで、私はなぜこの場で質問をさせていただくかというと、実はあの崩壊がある一週間ばっかり前に、実は道路作業班ですか、その方々に、その前にある店舗の方が、お店の方がそれこそ、おかしいよと、水抜きのところから砂が大分落ちてきているということで、落ちる一週間ぐらい前にまず地元の人が言って、その三日後ぐらいにたしか担当課、恐らく日置の建設支所の職員だろうと思いますけど、その方々が見に来ていらっしゃるんです。そして写真を撮った後、三日、四日後に落ちているわけです。  それも、道路を通行どめにするぐらいの大きな落下ですので、午後の六時ごろ、本当にありがたかったのは、それこそ人災がなかったというのがありがたいところなんですけれども、実はそれから、落ちて十日、二週間ぐらい後、振興局の建設部長に来ていただいて、現地でちょっと相談、私らのほうからすれば相談、打ち合わせをさせていただきました。  実は、建設支所の方だろうと、職員だろうと思いますけれども、その方が見たというのを、そしてまた調査したというのも部長は聞いていないというわけです。私がそのとき部長に言ったのは、どういう連絡・報告体制になっているんですかと、たまたま今回の場合は午後六時ごろ落下しても人災等がなかったからよかったばっかりのことで、どう見ても、せめて落下の後でも、やはりこういう状況だったというのは部長のところまでは来るべきじゃないですかというのを私は言いました。危険箇所の職員の方々の対応については、やはり私は速やかに上のほうに、上司の方に私は行くべきだと思いますけれども、そのことについて、そのようなことについては何かお聞きだったでしょうか。 159 ◯渡邉道路維持課長 委員おっしゃるとおり、我々も災害があった後、いろいろ調査しました。そういう中で、事前にそういう報告がありまして、日置支所の方が現場をまず確認したと。そういうことで、専門家にちょっと見てもらうということで段取りしまして、そういう手続をして専門家に見てもらって、その後、検討しようとする前にそういう崩壊が起きてしまったということでございました。  委員おっしゃるとおり、ここは交通量が多くて非常に大事な道なものですから、当初はなるべく二車線確保するような対策をとれないかということで、防護柵もいろいろ検討したんですけれども、いろいろ光ケーブルとかいろんな条件がありまして、片側通行するような形での対応をとっておりました。  日置支所としましても、当然我々は聞いていたんですけれども、鹿児島地域振興局へも一応連絡していたとは思うんですけれども、部長までどうかというのは我々はちょっと確認していなかったところです。  以上です。 160 ◯岩崎委員 私は、その危険、そういう場所の、そういう何せ落ちる前の一週間ぐらい前にまず地元の方が言い、そして作業班の方がそこで見られ、そしてその後、担当者の方が写真まで撮られ、それがそれこそ落ちた、せめて落ちた時点でも、私は、せめて建設部長、場合によってはここの皆さんの一番トップの部長のところまで、こういう状況だったというのが届くぐらいの、そういう連絡・報告体制というのは私は大事だと思うんですけれども、部長、こういう経緯があったということは部長は御存じだったでしょうか。 161 ◯久保田土木部長 地域振興局の部長まで上がっていなかったということでございますので、私のほうも初めて聞いたわけでございますが、いずれにしましても、こういった災害といいますか、こういったことは人命にもかかわることでございますので、地域振興局と土木部間あるいは土木部内、地域振興局内、風通しをよくして常に情報が共有できる体制が大事だと思っていますので、それに努めてまいりたいと考えております。 162 ◯岩崎委員 私が言いたいのは、本当に災害等のこういうそれこそ危険箇所、もう事前に察知をしているわけです。そして、せめて私が言いたいのは、やはり振興局の建設部長までは、落ちた時点でもいいわけですから、この一週間はこういうことだったですよというその報告というのは私は行くべきじゃないかなと。しかも、私が、落ちてから十日、ごめんなさい、今ここに手帳を持ってきていませんので、たしか落ちてから十日か二週間ぐらい後だったと思います、そのとき振興局の部長に来ていただいたときに、部長はこういう事情を知っていましたかと言ったら、部長自体がその時点では知らないということだったわけで、私はそれがおかしいというわけです。  やはりああいう災害、前の事情というそういうのも本当に、繰り返しになりますけど、もしあそこで車が埋まったり人が埋まったりしていれば私は大変なことに、それをそういう一週間前の、三日、四日前のことをですね、場合によっては注意の看板ぐらいは私は出すべきだったんじゃないかなというのを言いたかったわけです。だから、せめて落ちたときでも、もうしょうがないわけです、それは対応はもちろん今、課長が言われましたので、専門家の方々に見てもらいと、それはその後、私も聞きました。写真も撮って、専門家の方には見てもらう予定だったと。その見てもらう前に落ちたわけですから。  ただし、私が言いたいのは、やはり車が埋まらんように、人が埋まらんように、せめてその付近だけは注意の看板を場合によっては出すべきじゃなかったのかなということを部長にも言ったわけです、振興局のですね。そのためには、やはり報告、連絡というのはやはり上々まで行っていただいて、上の方々がしっかりとした判断をしないと、上の方は場合によっては責任をとらないかんごとなるわけですので、そういう意味で私は、ああいうやはり危険箇所について、そういう事象についてはやはり上のほうにしっかりとした報告が行くべきじゃないかなということを言いたいわけです。  もう一回、それじゃ部長、このことについてお願いします。 163 ◯久保田土木部長 特に道路は三百六十五日、二十四時間安全であることが求められているわけでございますので、委員おっしゃるように、そういうことがあった。その時点でどれぐらい危険だったと思っていたのかはちょっとわかりませんけれども、その時点で専門家に見てもらおうというふうに思っていたようでございますので、ある程度の対応はしたんだと思いますけれども、いろんな人が知ればいろんな知恵も出るということもございますので、なるべくといいますか、必ず情報が上に上がるようにして、しかるべき者が判断できるように努めてまいりたいと考えます。 164 ◯岩崎委員 本当に部長、あの場所に限らずです。あくまでもやはり災害というのは事前にある程度のまた事象とか、事前の前触れみたいなのがあると思いますので、そういうのがわかった時点で、ということはやっぱり職員の方々は上の判断を仰ぐというのも私は大事だろうと思いますので、あそこの場所に限らず、今後ほかのところでもそういうことがないようにひとつしっかりとしていただきたいのと、あとは、今、片側でやっておりますので、早くあれが全面復旧するようにひとつよろしくお願いします。 165 ◯渡邉道路維持課長 通行どめがあった場合には、振興局内はもちろんのことながら、我々県庁にいる土木部のほうにもメールをして、そういう情報が入るような体制をとっております。今、委員おっしゃられましたように、そういう事前にちょっと怪しいなという状況があったら、早目に我々のほうにも伝えるような形でまた振興局のほうにも伝えたいと思っております。  以上です。 166 ◯園田委員長 ほかに何かありませんか。 167 ◯西高委員 十ページの津波浸水想定の設定の問題です。  危機管理局からは以前いろいろと御説明を受けたんですが、今回発表された中で、桜島の海底火山爆発、十二メートルから十三メートルだったですね。ちょっとそうなると確かに防ぎようのない話なんですけれども、東海、東南海、南海の三連動型地震の中で、私たちの大隅半島、特に東串良が一番集中するから、あそこが大体七メートル、私たちの志布志が最大五メートルと言われていまして、地元からは、もうどうしても津波に対する防波堤が欲しいというのはもう最初からの要望で、特に通山地区は大体一メートル地帯が多いものですから、言われているんですね。  危機管理局からは、L2クラスの津波が来るときは震度六以上の地震で、そういった構築物はもたないので、まずは避難だということで言われています。ただし、言いながら、じゃ、避難計画は立てますけれども、避難路の確保というのは全然進んでいなくて、うちの振興局の河川港湾課長にお願いをして、通山地区だけは三カ所、急傾斜地を上げてもらって、非常に地区の方もこれはよかったと、安心できるということで喜んでいらっしゃるんですけど、それ以上のものが今のところつくりようがなくて。  僕は今、志布志港を見ていて、大体津波到達時間が三十六分、いざ震災が起きて、じゃ避難ができるかといったときに、まだ今で何もなくて避難をする人で二十五分以上かかるところがあるんですね。それに対して、今の沖堤ができていく中で、これでどれだけの時間が稼げるんだろうかとか、満潮だったらどうなるんだろうかとか、そういったものをずっといろいろと、市とかにも話を聞きながらやっているんですが、千年前までさかのぼると、内之浦のあの岸壁に十五メートルの津波が当たってから入ってきていますので、何メートル、自分たちのところがどこまで浸水したかはちょっと知りませんけれども、日向灘沖地震でも大崎町では一メートルぐらいの段差が道路とかにもついたりとかして、その写真も見ているんですよ。  そうしたときに、東串良からうちの大丸地区、それと通山地区ですね、減災・防災、国の計画の中で避難タワーとかというのが結構あちこち話が出ていますけど、私たちの地域についてはそういうことが、要望は東串良とか上がっていると思うんですが、検討はされているんですかね、国に対してのとか。 168 ◯福元河川課長 津波対策の御質問でございます。  資料の十ページをごらんください。  津波対策の考え方といたしましては、今、委員がおっしゃいましたように、最大クラスの津波、いわゆるL2という津波ですけれども、L2については、施設で防御するということではなくて、避難するということで対応するというのが基本的な考えでございます。  数十年から百数十年の頻度で起きます比較的発生頻度の高い津波、黒囲みでいきますと、下のほうの緑で示したところですが、いわゆるL1の津波というのに対しましては、海岸施設等で防御をするという考え方になっております。今回、L2津波の高さ、浸水域について公表いたしました。現在、L1津波につきまして作業を進めておりまして、L1津波による津波高が設定されましたら、現在ある施設が高さが大丈夫かというような検討を進めていくことになります。  委員がおっしゃいました通山海岸等におきましては、現在、約十三メートルぐらいの高潮堤防ができております。(後ほど訂正発言あり)L2でいきますと七・二メートルぐらいの波が押し寄せてくるということですので、高さからいきますと、今の高潮堤防高のほうが津波より高いということにはなっております。  あと津波タワーですね、津波避難タワーとかというものの検討がなされているかということですが、十二ページをお開きください。  参考につけております、「いのちを守る津波防災地域づくりのイメージ」という図面を示しております。  今回公表いたしました津波浸水想定をもとに、各市町村、自治体で、津波に対する今後、推進計画というのを策定することになります。その中で、今回示しました浸水区域内での避難がどうであるかというようなことを検討した上で、津波タワーですとか津波避難ビル等を指定することになります。  そうなった場合、交付金等の補助制度が活用される、できるというようなことになりますので、これについては今後、市町村のほうで検討されるということですので、県といたしましても、検討に当たってのいろんな助言等を行っていきたいと思っております。 169 ◯西高委員 一発で終わらせようと思ったんですけど、今言われました、通山地区に十三メートルのいわば津波消波ですね、があるというのは、今まで一回の説明も受けていないです。八・六メートルの防波堤はあるというのは聞いたんですが、十三メートルというのは今、初耳なんですが、どこからどこまでそれをしてありますか。 170 ◯福元河川課長 暫時休憩をお願いします。 171 ◯園田委員長 休憩いたします。         午後一時五十二分休憩      ────────────────         午後一時五十三分再開 172 ◯園田委員長 再開いたします。 173 ◯福元河川課長 失礼しました。ちょっと私の勘違いでございました。  通山地区については、八・七メートルの高さを有する堤防が現在、整備されておりまして、L2でいきますと七・二メートルということですので、L2に対しましても、今の高さでいきますと高い堤防が整備されているということでございます。先ほどの十三メートルはちょっと勘違いでございました。訂正します。 174 ◯西高委員 私たちの地域では、どうしてもシラス採捕組合とかあって、シラス採捕の問題があるものですから、防潮水門とかそういうものの設置というのは、通山地区の方々は、八・六じゃなくて十メートルの防潮堤に防潮水門が欲しいと言われるんですけど、これは私なんかがちゃんと地元に行っていろいろと説得をしながら、いかにまずは避難をするか、その施設をつくるよりもまず避難が先だといって説明はしています。  だけど、やっぱり県のほうでも、もうちょっとこの防災計画、今回これが出ましたので、L2クラスに対しては志布志の僕たちの地区で、この地区については三十六分以内では無理だろうとか、そういったところについてはさっき言ったような避難タワー指定をしながら、しっかりとしたものをちょっと早目に進めていただきたいなというのがあるものですから、これは危機管理局との問題なんですけど、ぜひそこあたりもちょっと意識しておいていただければと思います。それ以上はもう私は詳しくはしませんので、それで終わります。 175 ◯園田委員長 ほかに質問はありませんか。 176 ◯桃木野委員 関連して、今、原発が稼働した場合の避難道路とか避難計画がいろいろ市町村とか県のレベルでも検討されていますけど、これは何か道路は正常という前提とのことでつくられているということなんですね、どこに避難するのかとか、どういうルートとかですね。  そうしたときに、この前も本会議でも申し上げましたけど、テレビでも言っていましたが、要は、どんな立派な計画をつくっても、大きな地震が来ると当然、道路は亀裂が入ったり、そねったりして車は走れないわけですね。だから、土木部のほうではいわゆる県道とか管理されているわけですから、そういうふうな避難計画に対して、何か道路管理者として意見とか、何か考えていらっしゃることはありませんか。 177 ◯渡邉道路維持課長 道路の防災ということで、原発三十キロ圏内の件でございますけれども、橋梁の耐震対策を今、進めているというお話をさせていただきましたけれども、原発三十キロも優先的に整備を進めるということで、橋梁の耐震対策につきましては、二十五年度末で七四%ぐらいの整備が終わっております。二十六年度も六橋程度考えておりまして、九割程度の整備が進むものと考えております。  それからあわせまして、のり面の防災でございますけれども、これも緊急輸送道路とあわせて、原発三十キロも優先して整備するようにしておりまして、現在は八四%ぐらいの整備率でございます。今後とも、原発三十キロの避難経路は優先して道路の防災対策は進めていきたいと考えているところでございます。 178 ◯桃木野委員 この前、蒲生でも防災の説明会がありまして、そこでちょっと避難道路が危ないということで本会議でも質問して、幅員が狭いところでしたので、そして片側が川で、片側が崖といいますかね、それで、防災面で検討していただくということをもらったんですけど、今、私が言いたいことはですね、要は、今、橋梁とかいろいろおっしゃいましたけど、大きな地震が起きると地面そのものが、いわゆる地震というのは下から来るわけですから、亀裂が入ったりして走れないと思うんですよね、車自体が。だから、私は、これはなかなか非常に不可能に近いようなことになるんじゃないのかなと思うんですね。  そういう意味で、道路管理者として何か、例えば川内のところを見た場合でも、あそこは三号線まではほとんど市道なんですかね、だから、県道はないのかもわかりませんけれども、道路管理者としてあの辺の避難とか防災面のことを考えたときに何か、どんな立派な避難計画をつくっても、どんなふうに考えておられるのかなというのをちょっとふだん疑問に思っていたものですから、そういうことを聞きたかったんです。 179 ◯渡邉道路維持課長 委員おっしゃいましたとおり、地震があったら、いろんな規模のクラスの地震が想定されますけれども、橋梁も耐震対策を進めておりますけれども、それが完全かどうかというのはちょっと、落橋はしないような対策はとっているんですけれども、幾らかなりは損傷を受ける可能性があります。ただし、すぐに対応して、通れるような程度の耐震対策は進めているところでございます。  のり面防災にしても、対策をしていないところあるいは危険なところから対策を進めて、なるべくそういうときにでも避難に支障がないような形での道路づくりというものを進めているところでございます。 180 ◯園田委員長 よろしいですか。  ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 181 ◯園田委員長 ほかにないようですので、特定調査に関する質問などはこれで終了します。  ここで、暫時休憩します。         午後二時休憩      ────────────────         午後二時再開 182 ◯園田委員長 再開いたします。  それでは、委員会の中で出された質疑の経過を踏まえまして、報告につきましては当席に御一任いただきたいと存じますが、よろしいでしょうか。    [「異議なし」という者あり] 183 ◯園田委員長 そのようにいたします。  次は、県政全般に係る一般調査についてであります。  まず、前年度の定例会において採択した請願・陳情につきましては、その処理経過及び結果報告を当委員会において調査することになっておりますので、関係課長の説明を求めます。  まず、道路建設課長の説明を求めます。 184 ◯兒島道路建設課長 道路建設課関係の請願・陳情採択分について御説明いたします。  経過処理及び結果報告の二十ページをお開きください。  平成二十五年第二回議会定例会におきまして採択されました陳情第三〇三〇号の東西幹線道路の整備促進を求める陳情でございます。
     提出者は、鹿児島市武町内会会長外七団体でございます。  陳情の要旨でございますが、新武岡トンネル開通を見据え、甲南IC方面への整備計画の早期確定と整備促進を図ることを要望するものでございます。  処理経過及び結果報告でございますが、鹿児島東西幹線道路につきましては、国において、鹿児島ICから高麗本通線付近までの区間について、鹿児島東西道路として整備が進められており、鹿児島ICから建部IC間が昨年九月に供用されたところでございます。  田上ICから甲南IC間の整備につきましては、学識経験者や国、県及び鹿児島市など関係機関で構成する鹿児島東西道路整備検討会の意見を踏まえ、ルートや工法が決定され、昨年十二月に都市計画の変更を終えたところでございます。  県としましては、建部神社前交差点から曙陸橋付近の抜本的な渋滞解消のためには鹿児島東西道路の整備が必要であると考えており、引き続き事業が推進されますよう、国、県及び鹿児島市と一体となって取り組んでまいります。  続きまして、処理経過及び結果報告の二十四ページをお開きください。  陳情第三〇三一号の主要地方道名瀬瀬戸内線及び一般県道曽津高崎線、一般県道篠川下福線の改良促進に関する陳情でございます。  提出者は、大島郡町村議会議長会会長でございます。  陳情の要旨でございますが、同三路線における未改良区間について、改良促進を強く要望するものでございます。  処理経過及び結果報告でございますが、主要地方道名瀬瀬戸内線につきましては、宇検村生勝工区約六キロメートルにおきまして、本年五月に整備を終えたところであり、このほか、瀬戸内町久根津工区、浦工区及び伊目工区の整備を推進しているところでございます。また、本年度から、奄美市と大和村境の根瀬部国直工区に着手したところであり、現在、測量、調査等を進めているところであります。  一般県道曽津高崎線につきましては、瀬戸内町大浜工区、宇検村佐念工区及び平田工区の整備を進めているところであり、また、一般県道篠川下福線につきましては、瀬戸内町深山工区において、トンネル工事に着手することといたしております。  今後とも、奄美大島の産業の振興と島民の安心・安全な生活を守る道路整備に取り組んでまいります。  続きまして、経過処理及び結果報告の二十六ページをお開きください。  平成二十五年第三回議会定例会において採択されました陳情第三〇三七号の一般県道小山田谷山線の着実な整備促進と安全の確保についての陳情でございます。  この陳情につきましては、関係課が道路建設課及び道路維持課になっておりますことから、陳情の要旨、処理経過及び結果報告を一括して道路建設課で御説明いたします。  提出者は、中山校区公民館運営審議会委員長でございます。  陳情の要旨でございますが、同路線における現在事業中の道路改良を着実に推進するとともに、歩行者の安全を確保するため、危険箇所の解消に取り組むことを要望するものでございます。  処理経過及び結果報告でございますが、県道小山田谷山線につきましては、現在、谷山北中学校前から皇徳寺団地東口交差点までの整備を進めているところであり、平成二十六年三月に、谷山北中学校前付近約百六十メートルを供用したところでございます。また、通学児童等の安全確保のため、これまでに中山小学校前の歩道の段差解消やバス停の移設、真方バス停付近の歩道整備等の安全対策を行ったところであり、本年度は、中山小学校正門付近の路肩拡幅等を実施しているところでございます。  今後とも、現在整備中の区間の早期完成に努めますとともに、現場状況を踏まえまして、通学児童等の安全対策に取り組んでまいります。  続きまして、経過処理及び結果報告の三十ページをお開きください。  平成二十五年第四回議会定例会において採択されました陳情第三〇三九号の一般県道徳重横井鹿児島線、特に早馬峠の早期整備に関する陳情でございます。  提出者は、県道二〇六道路促進協議会会長でございます。  陳情の要旨でございますが、県において同路線の道路改良が進められているが、地元住民の整備に対する期待は大きいことから、一般県道徳重横井鹿児島線、特に早馬峠の整備促進を要望するものでございます。  処理経過及び結果報告でございますが、県道徳重横井鹿児島線につきましては、現在、横井地区において整備を進めており、早馬峠付近につきましては、横井地区の進捗状況を踏まえながら、ルート等について検討しているところでございます。  以上で、道路建設課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 185 ◯園田委員長 次に、砂防課長の説明を求めます。 186 ◯植野砂防課長 資料の三十二ページをお開きください。  平成二十五年第二回県議会定例会において採択されました陳情第三〇三六号明和土地区画整理事業に関する陳情でございます。  提出者は、明和中央町内会会長でございます。  陳情の要旨でございますが、明和土地区画整理事業については、関係法令等に基づき厳格な審査を求めるものでございます。  三十四ページをお開きください。  処理経過及び結果報告でございます。  鹿児島市からの事業計画の修正命令に基づき、県では、発起人会と砂防法に係る事前協議を行い、利害関係者の承諾書の提出を求めたところでありますが、一部の利害関係者からの承諾が得られないことから、平成二十四年九月十日に、当該砂防指定地内行為を許可できない旨を通知しております。その後も承諾書は提出されておりません。  県としましては、引き続き関係法令に係る審査を厳格に行うこととしております。  以上で説明を終わります。 187 ◯園田委員長 次に、港湾空港課長の説明を求めます。 188 ◯立元港湾空港課長 港湾空港課の請願・陳情の採択分につきまして御説明申し上げます。  処理経過及び結果報告の三十六ページでございます。  平成二十五年第二回議会定例会において採択されました陳情第三〇三三号鹿児島港新港区における農産物荷捌場の施設整備に関する陳情でございます。  陳情の要旨でございますが、奄美群島と沖縄を結ぶ鹿児島港新港区については、平成二十三年度から複合一貫輸送ターミナル改良工事が行われている。  鹿児島港新港区に荷揚げされた農産物は、雨天時には段ボールが雨に打たれ水分を含むため、段ボールが破損するという状態にあり、特に花卉については、夏場は外気との温度差が大きく、蒸れによる腐敗が発生するなど、品質の劣化により市場の信頼性を損ない、生産農家の手取額にも影響しているところである。  本土の生産農家並みの輸送体系を確立するため、現在、改良工事が行われている鹿児島港新港区において、荷揚げされたコンテナの鮮度が保持されたまま輸送できる物流拠点施設として、大型車が安全に積み込みのできる十分なスペースを持ち、天候にも左右されない上屋つきの分荷施設建設の実現を求める要望でございます。  処理経過でございますが、奄美群島の農産物を取り扱う荷さばき施設については、現在、地元から事業主体、荷さばき施設の規模や構造、附帯設備、整備手法など具体的な計画が示されていない状況でございます。  新港区につきましては、岸壁や埠頭用地の整備を進めているところであり、現在、新港区を利用している荷役会社などに対し、埠頭用地の利用希望について、今後、調査を始める予定でございます。  県としては、引き続き関係者との協議を続けてまいりたいと考えております。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 189 ◯園田委員長 説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。  何か御質疑ありますか。 190 ◯永井委員 一点、港湾空港課長に。  今、御説明いただきました、新港区においての荷さばき場設置の要望というのは、この改修事業が始まる段階で地元町村会から知事宛てにも要望があって、特に花卉の部分も含めてですけれども、やっぱり鮮度の保持、今おっしゃった中でのフリーザーコンテナの電源施設とか荷さばき場が欲しいということで、結構いろんな議論を重ねてきていると思うんですけれども、何かまた近く地元、これは農政部とも関連する部分だと思うんですが、協議の計画があるような話は聞いているんですけれども、今の御説明でちょっと概略、姿が、その後どこまで話が詰まっていて、課題的なものも含めて、その辺が実態どんなふうになっているのか。もう一度、ちょっと改めて聞かせていただけませんか。 191 ◯立元港湾空港課長 まず、先ほど答弁しましたけれども、前段の部分でございますけれども、これは農政課のほうが所管しておりまして、事業主体とかスキームとかの関係者との調整につきましては、ブランド対策監のほうが今回見えておりますので、そちらのほうから説明差し上げたほうがよろしいかと思いますが、よろしいでしょうか。 192 ◯大谷かごしまブランド対策監 離島からの農産物の荷さばき施設の件でございます。  昨年の九月に農政課としましては、港湾空港課とも一体となりまして、主な出荷団体であります沖永良部花卉専門農協並びにJAあまみの荷物を取りまとめます鹿児島県経済連、こちらに対しまして、施設等の具体的な規模でありますとか構造でありますとか事業主体、誰がどういう形でどこに整備するのかというような点につきまして、地元で十分に協議を進めて示してくださいという形のお願いをいたしたところでございます。  その後、地元におきまして、どの程度まで話が進んでいるかという詳細については理解しておりませんけど、我々といたしましては、委員もおっしゃいましたように、近々地元で協議会を設立して検討する旨も聞いておりましたので、そちらのほうの動きも見きわめながら、必要に応じまして我々も一緒になりまして協議していきたいというふうに考えております。 193 ◯永井委員 わかりました。特に沖永良部を含めて、広域事務組合も窓口になるんだと思うんですけど、その辺の地元の整理をした上で、また近く協議をしたい旨の話が伝わってきていますので、そういう意味で、農政課を中心にしながら、また施設整備、いろんな形では港湾空港課との協議になっていくと思いますので、ぜひよく連携をとってお願いしたいと思います。 194 ◯園田委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 195 ◯園田委員長 ほかにないようですので、前年度に採択した請願・陳情についての調査を終了します。  かごしまブランド対策監は退室されて結構です。御苦労さまでした。  次に、県政一般ですが、前回委員会におきまして桃木野委員、山田委員から要求のありました、土木部所管工事の月別契約件数及び契約額に係る資料について、執行部から提出がありましたので、お手元に配付してございます。  それでは、県政一般の質問をお願いいたします。  何かございますでしょうか。 196 ◯桃木野委員 この前、資料を要求しまして、大変お忙しい中をつくっていただきましてありがとうございました。  何点かちょっとお尋ねしたいんですが、まず、四月、五月が確かに、私も業界のほうからちょっと、毎年四月、五月が工事が少ないということを聞いておりましたので、実態として本当だろうかと、こういう数字を実際に確認したかったのでお願いしたところでございます。  この四月、五月がまず少ない理由について、これはどのように理解すればいいんですかということをまずお尋ねします。四月、五月が少ない理由について教えていただきたいと思います。 197 ◯下迫田公共事業調整監 公共事業につきましては、三月末に国からの内示を受けまして、四月以降交付申請を行い、国からの交付決定をもって事業に入るところでございます。一番早く四月上旬に交付申請を行っても、国からの交付決定が通常一般的に三カ月ほどかかるということで、六月に入ってから交付決定がございます。それから入札準備あるいは入札の手続等を進めますことから、国からの補助をもらう公共事業につきましては、どうしても七月あるいは八月の発注となってしまうことから、年度当初の工事というものが少ないものと考えられます。 198 ◯桃木野委員 ちょっと私の記憶では、以前、保健センターをつくるときに、国から内示を大体内々にもらって、そして県のほうで予算を組んでということだったんじゃないかなと思うんですけど、これはあくまで交付決定があってからということになるんですかね。今言いましたように、内示といいますか、交付決定の前に事前に内示をしますよね、その段階では何かそういう予算措置に行くことはできないものなんですか。 199 ◯下迫田公共事業調整監 県予算上は三月議会で担保されているわけでございますが、国の補助事業につきましては、国の内示がありましてから、その事業年度の事業内容につきまして交付申請をして、それを国のほうに認めていただいてからの発注となりますことから、どうしても期間がかかってしまうという現状でございます。 200 ◯桃木野委員 ちょっと私は素人ですから余りよくわからないんですが、例えばこの四月、五月に工事を発注件数をふやす方策としてふと思いましたのは、例えば債務負担行為でありますとかゼロ県債とかあるのかなと思ったんですけど、そういった点については、それをすることで発注件数が四月、五月をふやすということはできるんでしょうか。 201 ◯印南技術管理室長 公共事業の発注に当たりましては、県内経済の動向等にも配慮しまして、計画的な事業執行が重要であると考えております。その対応としまして、今、委員言われましたようなゼロ国債あるいはゼロ県債の活用、それから概算数量発注の活用、国との早期着工協議の実施などを行いまして、できるだけ年度前半に事業執行が図れるよう努めているところでございます。  なお、今回提出してございます資料の集計でございますけれども、これはあくまでも契約をいつしたか、何月にしたかということでございまして、今申し上げましたようなゼロ国債あるいはゼロ県債につきましては、前年度の三月に契約をして、実際の工事は四月から入るということになっておりますので、実際はこの資料上は三月に計上されている分に該当いたします。  以上です。 202 ◯園田委員長 桃木野委員、よろしいですか。 203 ◯桃木野委員 はい、結構です。 204 ◯園田委員長 ほかに何かございませんか。県政一般です。 205 ◯青木委員 先ほどの大金久・戸円間のトンネルのときにも少し申し上げましたけれども、私も、陳情にかかわって、現地の人たちにそのトンネルについてどういう認識を持っているかということをお聞きするために行ったんですけれども、現地でたまたま、今一番困っているのは高潮被害なんだということをお聞きして、河川課の本課の皆さんとずっと協議をして、二年ぐらいたってようやく事業化、予算化ができて、高潮対策を行えると思って喜んでいたんですよ。  ところが、現地で工法について異論が出て、反対署名まで始まってしまって、私も戸惑っているところなんですけど、ことしの夏ももう一回行って、大金久の住民の人たちにお話を聞きに行ったんですが、一つは、県の説明の仕方が少しまずかったのかなという印象を持ちました。  当面、事業を皆さんに理解をしていただくために、大金久海岸の高潮対策の今の計画をお示しいただきたいと思います。 206 ◯福元河川課長 大和村の大金久海岸につきましては、海岸高潮対策事業という事業を導入いたして、平成二十五年から三十二年までの計画で、沖に人工リーフを設置する計画となっております。  事業採択におきましては、平成二十一年に地元の集落から大和村へ事業の要望が提出されまして、それを受けて大和村から県のほうに要望書が提出され、その後、住民等の同意書も提出されたことから、県としては、二十五年から事業化を行っているというところでございます。  事業の内容につきましては、沖合にいわゆる人工リーフというものを設置する計画で、今のところ、計画としては、百メートルのものを二基と八十メートルのものを一基、合わせて二百八十メートルの人工リーフを設置する計画としております。 207 ◯青木委員 この夏に大島支庁の建設部長ともお話をしたんですけど、これまで住民説明会は何回ぐらいやって、住民の同意書が提出されたということになっているんですけど、本当に住民合意が、住民理解が受け入れられていると思いますか。 208 ◯福元河川課長 住民の説明につきましては、事業化しまして工事に着手する前に、ことしの二十六年の三月と四月に説明会を開催しております。その後、説明会に参加されていらっしゃらなかった方を中心とした方々より、反対意見の陳情書が提出されましたことから、五月に再度、地元の方々に説明を行いまして、地区の住民の総意ということで、今後、事業に対して地区としてどうお考えかということを、総会で投票により決定していただいたところでございます。  結果としましては、住民の総意としては、当初県が示しました人工リーフによる整備を続けてほしいという意見と、あわせまして、既設の航路、小型船の航路が現在ございますが、航路の確保を望む要望書が提出されましたことから、現在、航路を確保するための計画の見直しを行っているところでございます。 209 ◯青木委員 そうすると、人工リーフによる高潮対策は、小型船の航路確保をするための設計の見直しが終わればもう工事に入ると、こういうことで理解していいんですか。 210 ◯福元河川課長 現在、設計の見直しを実施しておりますが、ほぼ設計のほうができ上がっております。設計が完成いたしましたら、再度、地区の代表の方々に説明をいたしまして、異論がなければ工事のほうに、大和村との調整を図りながら、事業のほうは進めてまいりたいと考えております。 211 ◯青木委員 総会で投票で決めたというふうに先ほど御説明がありましたけれども、五月の説明会以降に住民総会みたいなものを行ったんですか。 212 ◯福元河川課長 先ほど申しましたけれども、事業計画をつくった段階で三月と四月、二回、五月に再度三回目の説明会を行いまして、六月五日の臨時総会で投票が行われて、六月九日に大和村に対して、人工リーフの整備並びに既存の航路確保の要望書というのが村に出されて、村から六月十七日に県に対しまして、同様の要望書が提出されております。 213 ◯青木委員 総会の模様というのはどんなふうに聞いておられますか。 214 ◯福元河川課長 総会では投票としまして、四十四世帯ございますが、三十世帯が出席なさっておりまして、賛成が二十三世帯、約七七%の賛成ということで、多数決で人工リーフ案で地元としては要望書をその後、提出されているという状況でございます。 215 ◯青木委員 臨時総会まで開いて住民の意思を確認をした上で進めようというふうにされていますので、私は、高潮対策をやっていただきたいという立場で今までやってきたものですから、理解が得られれば進めてもらいたいんですけど、現地の住民の人たちの私が聞き取りをした中で、賛成の人も多かったんですよ。だけど、懸念を示している人たちの意見をお伝えしますので、今後の参考にしていただければと思いますが。  やっぱり一つは、人工リーフによってサンゴが死滅してしまうんじゃないかということを強く恐れていましたね。だから、県の大島支庁の説明だと、もうほとんどあのサンゴが死滅をしていて、オニヒトデ被害でですね、一〇%ぐらいももう残っていないんだと、そのことを住民の人たちに言うんだけど、いや、復活した事例もあるということも住民からも聞きましたけれども、人工リーフを置くことによって、将来にわたってサンゴが死滅したままになってしまうんじゃないかということが懸念をされていました。  ただ、それに対してもう一つ、町民、住民の人は聞いていないと言うんだけど、私が大島支庁で説明を受けたときは、人工リーフの素材にサンゴがつきやすい素材を使うんだと、だから、むしろそこにサンゴがついていって、サンゴの今ほぼ絶滅している状態が回復される可能性があるということも聞いたので、そういうことを、私がお話を聞いた住民の人は県から聞いていないと言うから、いや、そういう話を私は聞きましたよということを申し上げたところです。  それから、説明はありませんでしたけれども、リーフ内でウニ漁をする人たちがいて、ウニ漁に対する影響が懸念をされておりました。  県としては、隣の大棚の高潮対策のときには景観がやっぱりよくなかったですよね、離岸堤を積んでいくやり方でしたから。今回のこの大金久の場合は景観に配慮して人工リーフというふうになっているわけで、景観というものと、それからサンゴというもの、それが全部、ウニ漁も含めて両立していくように配慮を求めたいと。高齢の方々でしたけれども、異口同音に言われたのは、将来の子供や孫の時代に、自分たちが判断をして海岸をどうするかということを決定をすることに責任が持てるかという自問自答をしていると。もう一つは、出郷者の人たちがどう思うかということを非常に気にしていました。  それで、私は、瀬戸内町の阿木名海岸の高潮対策で沈埋方式というんですか、マットの方式じゃなくて、見に行ったんですけど、海岸から見えないような状況になっていましたけれども、そういう沈埋方式での高潮対策というのがこの海岸では有効ではないのかというようなことも、現地の意見として聞いてまいりましたので、今後、大金久海岸での高潮対策を進められる際の参考にしていただければ幸いであります。  以上です。 216 ◯園田委員長 答弁は。 217 ◯青木委員 答弁は要りません。 218 ◯園田委員長 ほかに質問はありませんか。
    219 ◯桃木野委員 振興局体制の件ですけど、この前質問もさせてもらいましたが、知事答弁では、例えば公共土木施設の維持管理業務等を所管する駐在機関を設置するなど、できる限り県民の方々への水準が維持されるように配慮してきたとか、あるいは結論として、当分の間、現体制で対応したいと、こういうことなんですが、私もあの中で申し上げましたように、例えば佐多から鹿屋の大隅に行くと一時間かかると、職員もそうですけど、県民の方々もそれだけかかるわけですね。かつての大根占土木には現業の方しかいないと、それから宮之城土木にしても、さつま町とか鶴田町の奥のほうから川内まで行くと一時間以上かかりますと。  それで、やはり最低限の、例えば佐多で側溝にふたをしてほしいとか何かそういう苦情があった場合には、当然鹿屋から行かないかんわけですよね。もう非常に時間がかかるということで、だから、何も私はもとに返すべきだとか言っているわけじゃなくて、最低限の機能はやっぱりあるべきではないのかなということで、この前、土木の職員の方々も大変じゃないかとそういう思いで、また県民の方々も大変じゃないかと、苦情なんかに鹿屋に行くのもですね。そういうことで質問したんですが、回答としてはさっき言ったような回答なんですけど、土木部としてはそこらあたりをどのように考えておられるのかというのをまずお聞かせください。 220 ◯木下監理課長 今の振興局体制の職員数の配置の関係とかの質問かと思いますけど、本会議でも答弁しましたように、駐在機関につきましては、できる限り県民に不自由のないようにといったことで答弁させていただいたところです。  今おっしゃいました、例えば大隅地域振興局管内で、佐多のほうで側溝のふたとかそういったものが破損したとか、そういったものについては当然、現業職員が手の届かない部分については委託業務等で対応させていただいておりますので、そのような意味では対応はしているということでございます。 221 ◯桃木野委員 私が言っているのは、そういうこともですけど、例えばいろんな苦情が来たときに、現実には職員が行かないと苦情の相談にならない件というのは相当あるわけですよね。例えば佐多の方から苦情が来たら、業者では対応できない、職員が行かないことには対応できんわけですから、だから、それを言っているわけです。  そういう意味で、例えば今、大根占土木があったあそこは錦江町駐在となって現業しかいないわけですから、あるいは宮之城土木にしても現業しかいないわけですから、そういうところにやっぱり職員を最低限でもそういう苦情対応に、あるいは伊佐の支所みたいに設計をする方もいるわけですね、あるいは大隅の岩川の曽於支所にしてもですね、最低限のそういうのをやっぱり何人かでも残すべきではないですかと、それがやはり土木の職員の方にとっても県民の方々にとってもという意味で私は言っているわけなんですよ。 222 ◯木下監理課長 先ほど申し上げましたように、各地域振興局を設置しましたときに、駐在機関のあり方について総務部のほうでも検討されて、今、駐在機関が設置されているわけですが、公共土木施設の施設管理とか災害時の初動体制の確保等の業務、そういう緊急的な要素を持つ業務については、先ほど申し上げましたように、できる限り県民の方々への行政サービスの水準が低下しないように配慮はしたところということでございます。  新たな配置ということにつきましては、職員数の問題もありますので、私のほうからの答弁は控えさせていただきたいと思います。 223 ◯桃木野委員 知事がああいう答えをしている中で、土木部として総務部に対して意見を言っていくというのはなかなか、私も県庁におりましたけど、なかなか難しいところもあるのかなと。ただ、我々もこの前ちょっと土木の出先の担当の方とも話をしましたら、いろいろ今言ったようなことを聞いておりますので、実際は、私も実際にそう思うから、今度また、鹿屋のまえの議員も十二月議会でもまた質問しますということですのでね、また、この前言いましたように瀬戸口議員のほうからもああいう要望もありましたので、また出先の職員の方々の意見も聞きながら、またこれについてはもうこれ以上この体制についてはしませんので、また今後そういう声も聞いて、またしっかりと総務部のほうに言うべきことはやはり言っていただきたいと、これは要望であります。  それから、簡潔にでいいんですけど、この前ちょっと宅地分譲の件を申し上げましたけど、住宅供給公社の何といいますか、収支決算状況といいますか、ちょっと私も全然、決算書を見てもよくなかなかわかりづらいところがあって、これを見ると百十何億円ぐらい借入金があるんですけど、大体概略でいいんですけど、今、住宅供給公社はこういう経営状況といいますか、借入金が幾らあってという、そして毎年幾ら返しているとか、あるいは県から幾ら出資をもらっているとか、簡潔に教えていただけたらと思います。 224 ◯山口住宅政策室長 住宅供給公社の経営状況でございますけれども、平成二十五年度決算につきましては、事業収支が約八千万円の黒字ですが、経常収支が約三億六千五百万円の赤字となってございます。  借入金の金額につきましては、平成二十四年度末残高が百七十五億円となってございまして、県からの借入金は百十五億円となってございます。 225 ◯桃木野委員 わかりました、もうこれはですね。  じゃ次に、この前の住宅の加点制度についてちょっとお尋ねします。  総合評価方式というのは多分こういうことじゃないのかなと私なりに思ったので、ちょっと言ってみますね。例えば四千万円の工事があって、最低制限価格が七五%で三千万円でしたと。そして、例えば入札結果が三千六百万円、三千七百万円、三千八百万円でしたと。そうしたときに、この三千六百万円に九十点を与えて、そうすると一点当たり四十万円ですので、三千七百万円については点数をつけると八十七・五点かなと。そうすると、三千八百万円については、三千六百万円からすると二百万円低いですので五点、二百万割る四十万で五点ですから、八十五点という点数になるのかなと。  そうしたときに、例えばこの三千七百万円の業者は八十七・五点ですので、団地を例えば松陽台を二区画買っていたら五点加算されるので、九十二・五点になりますね。そうすると、ほかの消防団とかボランティア活動が大体同じレベルだったとしたら、この三千七百万円の業者が総合評価方式で工事を取ると、こういう考えでよろしいんですかね。 226 ◯福澤営繕室長 総合評価の方式は、鹿児島県では今おっしゃるとおり除算方式をとっておりまして、分母が入札金額です。それに対して、総合評点を百点に対して十点加えているような状況ですけれども、その十点の中身が、おっしゃられるとおり、得点では一応一区画二・五点の計算、最大五点という形でとっておりますので、それに比例してやはり評点が変わってくるというふうに理解していただければいいと思います。 227 ◯桃木野委員 じゃ、今ちょっと例を出しましたこれは大体こういう線で、考え方でいいということですかね。 228 ◯福澤営繕室長 済みません、金額の子細についてはちょっと今すぐに答えられませんが、大きな流れはそういうことで理解していただいていいと思います。 229 ◯桃木野委員 わかりました。そうしますと非常に、そこに一区画買えば二・五点とか、二区画で五点とかですね、非常に特に入札結果が僅差の場合なんかには、離れていたら余り効果はないかもわかりませんが、離れていなかったら非常に効果があるわけですよね、ひっくり返せるわけですから。  それで、ある業者がその団地を買ったというのは、買ったときに県のほうにその時点で、ここの団地を買いましたとか、あるいは紹介して、紹介した方が買った場合に、それは、いや、私があそこの団地のAの三番については私が紹介したんですよと、そういうのはその時点で県のほうに届け出かなんかをするようになっているんですかね。それが一点と、その確認というのはどんなふうに県のほうではされているんですか。 230 ◯福澤営繕室長 通常の分譲地取得の場合には、入札のときに書類を、総合評価方式の場合、提出書類が出すときにございますが、そのときに、公社で買った証明あるいは過去に、過去何年間有効というのもございますので、過去に買ったものの証明をつけていただきます。  それから紹介につきましては、業者が公社分譲宅地購入予定者の同意を得まして、公社の紹介者台帳に購入予定者を登録した後、購入予定者が公社宅地を取得した段階で、紹介企業が加点評価される制度になっております。 231 ◯桃木野委員 紹介者が買ったというのは、やっぱり何らかの確認書類で公社のほうで買ったという事実を確認、登記とか何かそういう格好になるわけですかね。 232 ◯福澤営繕室長 おっしゃるとおりでございます。 233 ◯桃木野委員 それで、余りこういうことは申し上げたくないんですが、非常に加点制度がひっくり返せるあれになっているわけですから、例えばですよ、あえて言いますと、例えば私が業者として、私の身内があそこを買おうとしたと。そうしたときに、二十区画で七十坪だったら一千四、五百万円のお金というのはなかなか業者も大変だろうと思うんですね、買うのが。大変だから、私もこの前、地元の業者から、おかしいんじゃないかということを聞いたわけです。それでああいう質問になったわけですが。  例えばある人と結託して、そこに何か謝礼でもやって、私が紹介したことにしてくれませんかとか、そういうのも発生するおそれはなきにしもあらずだと思うんですね。もちろん、そういうことが発覚したら、当然指名停止とか何かそういうことになるわけですけど、その辺の、当然こういうふうに非常にひっくり返せるわけですから、やっぱり買うよりは、人間の心理としてはそういうのもあり得るのかなという思いがするんですけど、これはなかなか回答も難しいでしょうから、もうこれは一応私のそう思ったというだけで、回答は結構です。  それで、今、四つ団地があるわけですけど、妙円寺団地は昭和五十四年ということで、もう三十数年たっているわけですが、以前、鹿児島市については公社を清算して、そして市が引き取って、そして星ヶ峯ですかね、土地をもう売らないでレンタルで賃借で貸して、そしてそこに個人の方に家をつくらせたと。今、この妙円寺団地を見ますと、昭和五十四年に分譲して、当初の売り出しが二千百八十六戸、そして今、三百五戸残っているわけですね。七分の一も残っているということは、恐らくこれは当然、赤字も赤字だろうと。したがって、さっきみたいなああいうことになっているのではないのかなと。  これを見ますと、川内の団地ですね、ここが二百二十二戸で今、二戸ですから、これは非常にいいと思うんですけど、それで、もう三十何年たっておりますので、この妙円寺団地については、鹿児島市方式みたいに何かもうこの辺で、残っているところというのはこれからますます条件が悪くなっていくわけですから、業者にしても買っても、この加点制度で買っても、本当に売れるんだろうかとかやっぱりそういう危惧もあると思うんですね。だから、この妙円寺団地については年数も古いわけですから、それと維持管理なんかも相当かかると思うんですね。だから、鹿児島市みたいに何か検討すべき時期に来ているのではないのかなという気もするんですけど、そういった点はいかがですか。 234 ◯山口住宅政策室長 鹿児島市は、売れ残った土地を市が購入いたしまして、市の公社を解散しておるわけでございます。市は、その土地を定期借地などとして利用しているような状況でございます。  県の公社につきましては、平成十八年に作成をいたしました経営健全化計画に基づきまして、積極的な分譲、賃貸事業の収支確保、固定経費のさらなる削減などに取り組んでおるところでございます。委員御指摘の定期借地制度の導入につきましては、市の実施状況などを今後、検討してみたいというふうに考えております。 235 ◯桃木野委員 その妙円寺団地で結構ですけど、三百五戸分が残っているわけですけど、結構維持管理経費なんかもかかっていると思うんですけど、こういった当然草払いとかですね、これはどんなふうに今されているんですか、維持管理は。 236 ◯山口住宅政策室長 休憩をお願いします。 237 ◯園田委員長 休憩いたします。         午後二時四十九分休憩      ────────────────         午後二時 五十分再開 238 ◯園田委員長 再開いたします。 239 ◯山口住宅政策室長 妙円寺団地の維持管理の内容でございますけれども、当然、周りに迷惑をかけないような草刈りですとか、あと固定資産税の負担などを行っておるというところでございます。 240 ◯桃木野委員 ちょっと細かくなるかもわかりませんが、団地ごとの収支状況、例えば造成が幾らかかって、そして何戸売って、そしてあと残っている戸数がありますので、お金に換算したら幾らだとか、ちょっと収支状況を教えていただけますか。 241 ◯山口住宅政策室長 休憩をお願いします。 242 ◯園田委員長 休憩いたします。         午後二時五十一分休憩      ────────────────         午後二時五十二分再開 243 ◯園田委員長 再開いたします。 244 ◯山口住宅政策室長 残っている団地の戸数と簿価について回答させていただきますと、妙円寺団地につきましては三百五区画が残っておりまして二十四億一千万円、ガーデンヒルズ松陽台につきましては五十六区画が残っておりまして七億三千八百万円、永利ホープタウンにつきましては二区画が残っておりまして一千万円、パークヒルズ鹿屋につきましては十七区画が残っておりまして六千万円の簿価となってございます。以上が、平成二十六年三月末現在の数字でございます。 245 ◯桃木野委員 あと公社の償還計画ですね、それはどのように。百七、八十億円の借入金があって、県からも百十五億円ということでしたけど、残りは銀行かどっかなんですかね。あと、その償還計画をちょっと教えていただければ。 246 ◯山口住宅政策室長 先ほど、二十四年度残高を百七十五億円というふうにお答えしましたが、二十五年度残高が百六十五億円でございます。借入先は、県のほかは金融機関ですとか住宅金融支援機構などからの借り入れとなってございます。償還につきましては、平成三十八年度までに分譲資産を売却いたしまして返済をする計画となってございます。 247 ◯桃木野委員 それは平成三十八年ですかね、県の分も全部返す予定ということですか。返す、そういうことですかね。 248 ◯山口住宅政策室長 県からの借り入れにつきましても、平成三十八年度までに分譲資産を売却して返済をする計画でございます。 249 ◯桃木野委員 そうすると、今、四団地について残区画と簿価と言われましたけど、ただ、これが当然、順調に売れればそれはいいんでしょうけど、なかなかこれから先は条件が悪くなると思うんですよね。そういう中で当然、県のほうでは加点制度でやるということなんでしょうけれども、この前のちょっと医療費の何ですかね、現物払いで、知事も、現物払いにしたら十八億円が何か非常に大きいというようなことで渋っておられたわけですけど、それからしたときに、非常にまだ残のお金も結構、三十億円からありますよね。  ここらあたりは、何年度までにこれは売り切るとかそういうのは当然ないでしょう。何かあるんですかね、そういった計画が。それが順調に売れないと、この三十八年というのは、また五十年になったりとかなると思うんですけど、残区画の売る目標年度とか、あるいは今後はこういうますます分が悪くなる、条件の悪いところになるわけですから、そういう計画というのは何かあるんですか。 250 ◯山口住宅政策室長 平成十八年三月に経営健全化計画を作成しておりますが、その中では、平成三十八年までに分譲を行いまして、長期的には年平均五十区画以上、当面は七十区画以上を販売するということを目的としております。 251 ◯桃木野委員 じゃ、もうこの件については最後の質問にします。  例えば今、二十五年度末で残区画がこうでしたけど、今、二十六年のことしになってからどのぐらい売れたんですかね。 252 ◯園田委員長 ここで、速記の都合もございますので、暫時休憩いたします。  再開を三時十五分といたします。         午後二時五十八分休憩      ────────────────         午後三時 十四分再開 253 ◯園田委員長 休憩前に引き続きまして、会議を再開いたします。 254 ◯山口住宅政策室長 今年度の住宅供給公社の宅地の分譲状況ですが、平成二十六年八月三十一日現在、仮契約も含めまして二十九区画となっております。 255 ◯桃木野委員 それでは、わかりました。この関係についてはとりあえずこの質問は終わります。  じゃ、次の質問で、損害賠償に係る件について質問をいたします。  これは昨年、経営審査状況ですか、あったというふうに思いますが、この結果、いわゆる三十社ですかね、これは去年の経営審査状況では黒字、赤字、これは何社ずつだったんでしょうか。 256 ◯木下監理課長 委員おっしゃるのは、経営事項審査の関係、(「ええ、です」という者あり)ただいま調停協議中でございますので、各社の経営状況についてはちょっと答弁を控えさせていただきたいんですが。 257 ◯園田委員長 休憩いたします。         午後三時十六分休憩      ────────────────         午後三時十六分再開 258 ◯園田委員長 再開いたします。 259 ◯木下監理課長 先ほど申し上げましたように、個別企業ごとの状況についてはお答えはできませんが、合同申し立てのあった建設業者の売上高営業利益率で申し上げますと、平成二十三年度決算では、マイナス一〇%以下が一社、零からマイナス一〇%が三社、それから零から五%が十九社、五から一〇%が三社でございました。これは、二十三年度の決算の売上高営業利益率で申し上げております。  それから平成二十四年度決算では、マイナス一〇%以下が四社、零からマイナス一〇%が八社、零から五%が十二社、五から一〇%が一社、一〇%以上が一社でございまして、そのような意味では赤字企業が増加した状況にはございます。 260 ◯桃木野委員 今の答弁が少し理解しづらかったんですけど、例えば二十四年度決算では全部赤字ということですか。黒字もあったということですか。 261 ◯園田委員長 再度御答弁をお願いします。 262 ◯桃木野委員 わかりやすく、赤字か黒字か、もうそこでいいんですけれども。 263 ◯木下監理課長 再度申し上げます。  二十三年決算ベースで売上高営業利益率の分布を申し上げているところでございます。三角の一〇%以下、マイナスですね、マイナス一〇%以下が一社、三角、マイナスの一〇%から零%が三社、それから零から五%が十九社、五から一〇%が三社、それから一〇%以上は二十三年度はございません。  それから二十四年度決算ベースで言いますと、マイナス一〇%以下が四社、マイナス一〇%から零%が八社、零から五%が十二社、五から一〇%が一社、一〇%以上が一社でございます。 264 ◯桃木野委員 これは前年度と比較してということになるんですかね。分子割る分母はどうなんですか。 265 ◯木下監理課長 これは、売上高営業利益率は営業利益を売上高で割ったものでございます。営業利益を売上高で割ったものでございまして、売上高営業利益率となっております。 266 ◯桃木野委員 それでは、今の結論でいいますと、当然赤字もあったけど、黒字の会社もあったというふうに理解すれば間違いないですよね。 267 ◯木下監理課長 そのとおりでございます。 268 ◯桃木野委員 そうしたときに、損害賠償の決議の文章では、非常に業界も苦しいという要請で来ているわけですけど、そこらあたりは、これは我々も議会としても決議をした後ですけど、今の答えを聞いたときにちょっとどういうふうに理解すればいいのかなというふうに率直に思うんですが。 269 ◯木下監理課長 県内の建設業につきましては、これまでの公共工事の縮減やそれに伴います受注競争の激化等によりまして、依然として厳しい経営環境にあると認識しているところでございます。 270 ◯桃木野委員 そういう答弁をされると、非常にどういうふうに理解したらいいのかよくわかりづらい面があるんですが、この三十社ですかね、ここに例えば県のOBの人がどのぐらい、大体でいいですけど、再就職をされているかというのがわかりますか。大体でいいですよ。 271 ◯園田委員長 休憩いたします。         午後三時二十一分休憩      ────────────────         午後三時二十四分再開 272 ◯園田委員長 再開いたします。 273 ◯木下監理課長 二十六年四月一日現在で、二十五年度の退職者、これを公表しておりますけど、これに一社のほうに職員退職後就職をしているという状況はここに持っておりますけど、ほかの方々についてはちょっと今、データを押さえておりません。なおかつ、再就職された方が今いらっしゃるかいらっしゃらないかも含めて、ちょっと押さえていないという状況です。 274 ◯桃木野委員 それと、じゃ、今、調停がなされているわけですけど、この九月議会には出てこなかったわけですから、今後は、答えられる範囲内でいいですけど、例えば十二月議会にそういうのが出てくるのかどうかですね。それと、まず委員会に出されると思うんですけど、正式な委員会の中にぽんと出されるのか、あるいはこの委員会の何といいますかね、事前に検討をしてもらうために事前の段階で出されるのか。そのタイミングといいますか、それはどんなふうに考えておられますか。 275 ◯木下監理課長 調停の見通しに対する質問であったかと思うんですけど、民事調停は、調停申し立てから今、一年半以上が経過をしておりまして、これまで慎重に調停協議を重ねてきているところでございますが、現時点では、一定の結論に至る時期やその内容等について申し上げられる状況にはございません。県としては、引き続き真摯に調停協議に応じてまいりたいと考えております。  合意をしようとする際には、調停案議案を提出する前に議会の意向を聞いていただきたいということかと思うんですけど、これは、前の委員会等でも答弁しましたように、地方自治体が当事者となって調停が成立するためには、調停案について議会の議決が必要でありますことから、調停案が示された場合、県としても、その内容を慎重に検討しまして、合意しようとする調停案を議案として議会にお諮りをしたいというふうに考えております。 276 ◯青木委員 では、説明はなし。 277 ◯木下監理課長 ほかの議案等を提出する場合に、県政調査会等で御説明する場がございますので、調停案がどのタイミングで出されるかにもよりますが、そのような場合には、県政調査会等で御説明する場が可能な場合にはそうさせていただきたいというふうに考えております。 278 ◯山田委員 それだけ監理課長が決断をして言ってくださるのはありがたいんですけど、ただ、この問題というのは非常に慎重にですね、ということは、県民の考え方、業者の立場、そして執行部がとるべき態度、この辺が非常に微妙なところがありますので、今の答弁でいいとおっしゃれば私がとやかく言うことはないんですけど、もう一度、我々も議会人として一歩下がった形で、答弁をいただくなら答弁をいただく。もう今のままでいいよと言われれば今のままでいい。その辺を私はもうちょっと時間をかけて、県民の方々の理解が得られるようなやはり一つのテンポというのを考えながら、最終ゴールに向かう。そこをもうちょっと慎重にされればいかがなものかなと思いますが、それについてはどうですか。 279 ◯秋元土木監 今、監理課長が申し上げましたのは、他の議案等を議会にお諮りする際にはという前提で御説明したと思いますが、この議案につきましては、今、山田委員おっしゃいましたように、非常に慎重に私ども今、調停協議の場で相手もございます、協議を重ねているところでございますので、課長、先ほど最初に申し上げましたとおり、調停案が議会に当然議決をしてから初めて調停を締結することになりますので、まず議会の御判断は当然その場で一回いただくことになると考えておりますので、調停案が示され、県としてもその内容を慎重に検討しまして、県民の方々にも十分御理解いただけるという判断を私ども一応させていただきますが、最後はまた議会の御判断をいただいた上で、手順を踏んで議会にお諮りし、議決、御承認いただいたら、また最終的な調停の合意になると、そういう手順になっておりますので、先ほど監理課長申し上げましたようにいろんな、どのタイミング、内容等々、他県の事例等々も私ども参考にしながら、先ほどからありましたように、慎重に対応させていただければと思っておりますので、どうかよろしくお願いいたします。
    280 ◯園田委員長 よろしいですか。 281 ◯山田委員 よくわかりました。 282 ◯園田委員長 ほかに質問はありませんか。 283 ◯永井委員 端的にお伺いします。  きょうも屋久島空港ターミナルのことの陳情での議論がありましたけど、きのうも企画との議論の中で、奄振の新しい振興交付金が創設された中での航路・航空運賃の軽減が図られる中で、利用者の方々もふえてきている現状と、また、首都圏からのバニラエアの格安航空機も今、就航している中での交流人口というのがだんだんふえてきている現実の中で、奄美空港における保安施設ですね、時間帯によって集中する時間帯というこの工夫もあると思うんですけど、やっぱり利用者の方が相当並んでいるときというのが結構よく見受けられるんです。その点での改善の、保安機器については航空会社かもしれませんけど、その辺の改善が一つ。  それと、長時間乗ってこられて荷物を受け取るときのトイレですね、女子トイレがどうしても一つしかないということで、結構多くの方がその都度並んでおられるという実情の改善という要望の声が幾つか聞こえるんですけれども、その辺、何か把握されている点、また何か協議をされていること等あればお聞かせいただけませんか。 284 ◯立元港湾空港課長 委員御質問、二点。  まず、一点目の保安検査場の問題でございます。  機械ですね、荷物をチェックする機械は航空会社の所有物で一つしかございません。確かにジェット機のフライト時間といいますか、就航時間が近接し、またさらに乗客が多い場合は混雑が発生することもあるというふうに伺っているところでございます。今後、航空会社はフライトスケジュールも変わったりしますので、そういうフライトスケジュールや混雑状況等を把握しまして、対応等を航空会社と空港ビルなどの関係者と協議してまいりたいというふうに考えております。  それから、二点目のトイレの問題でございますが、奄美空港ビル株式会社のやはり所有でございます。現在、同会社のほうで具体的な対応等について検討しているところと伺っております。県としても、必要に応じて協議してまいりたいというふうに思っております。  以上です。 285 ◯永井委員 御説明いただいたように、実態を常にお互いで共有しながら、空港ビル会社との改善の何か案を協議したり、保安検査場も必要によってはまたいろんな協議も出てくる、今後、可能性もまだあると思いますので、ぜひその辺の把握だけは重ねてお願いします。  それと、質問のついでに関連ですけど、さきの委員会でここの新港の旅客ターミナルにおいての多目的トイレの改善と、それと車椅子の利用についての促進の要望をして、検討されるようなお話でしたけど、その後、何か御検討された点があれば教えてください。 286 ◯立元港湾空港課長 以前、委員から御要望もありました奄美・沖縄フェリーターミナルの多目的トイレへのウォシュレットの設置についてでございますが、三階の待合スペースの多目的トイレに年内にも設置する方向で準備を進めているところでございます。  以上です。 287 ◯永井委員 ありがとうございます。そういう利用者の方の思いというのを受けとめていただいたと思いますので、感謝申し上げて、終わります。 288 ◯園田委員長 ほかに質問はありませんか。    [「なし」という者あり] 289 ◯園田委員長 ほかに質問はありませんので、県政一般を終了いたします。  ここで、山田委員から発言を求められておりますので、これを許可します。 290 ◯山田委員 今お諮りをいただいたように、決議をさせていただきたいと思いますが、今、書記のほうで決議の発議の文をお配りいたしますので、お目通しをいただきたいと思います。    [決議案配布] 291 ◯山田委員 それでは「民事調停の早期解決を求める決議」につきまして、提案理由を述べさせていただきます。本県発注の海上工事に関する独占禁止法違反事案において、県が行った損害賠償金の請求については、請求を受けた建設業者によって、賠償金額の減額等を求める民事調停の申立てが行われたところであります。  この調停について、当議会は、本年第一回定例会において、当局に対して、損害賠償請求の原則を踏まえるとともに、県内建設業者の果たす役割や建設業者をめぐる事情、県内地域経済の経営や雇用への影響及び再発防止への取組も十分考慮の上、減額に応じるなど円滑な調停結果となるよう強く要望したところです。  県において、建設業者は、災害発生時の応急活動や災害復旧工事等の大きな役割を担っており、また、老朽化対策、耐震化、インフラの維持管理などの担い手としても、その果たすべき役割は一層増大しております。  また、これまでの公共工事の縮減等もあり、建設業者の経営状況は、引き続き厳しい状況にあり、多額の損害賠償金の負担に伴い、対象業者の経営のみならず、関連する下請業者や資財業者等の経営や雇用及び地域経済への影響が懸念されます。  民事調停は、裁判官等で構成する中立な第三者機関によって進められ、当事者の互譲により、条理にかない実情に即した解決を図ることを目的とした法律に基づく制度であることに鑑み、一〇パーセントの賠償額を五パーセントとする調停に応じた他県の事例があることを参考として、調停の早期解決が図られるよう要望する旨の決議を提出します。よろしくお願いいたします。 292 ◯園田委員長 暫時休憩をいたします。         午後三時三十六分休憩      ────────────────         午後三時五十二分再開 293 ◯園田委員長 それでは、再開いたします。  ただいま山田委員から提案のありました決議の発議については、一部の委員の賛同が得られませんでしたので、議運申し合わせにより、賛意が得られた委員の議員発議の取り扱いとすることでお願いいたします。  以上で、当委員会に付託されました議案等の審査は全て終了いたしました。  委員長報告につきましては、特定調査事項を含み、文案等は当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 294 ◯園田委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。  次に、鹿児島県議会会議規則第七十五条の規定に基づく閉会中の委員会活動に関する継続審査事件についてお諮りをいたします。  請願・陳情以外の案件に係る閉会中の継続審査事件については、県政の重要計画について、交通・情報通信体系の整備について、県土の保全及び生活環境の整備についての三項目といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 295 ◯園田委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。  以上をもちまして、当委員会の日程は全て終了いたしました。  これをもちまして、企画建設委員会を閉会いたします。  御苦労さまでした。どうもありがとうございました。         午後三時五十三分閉会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...