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  1. 鹿児島県議会 2012-09-27
    2012-09-27 平成24年環境厚生委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        ……………………         午前十時開会        …………………… ◯与 委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから環境厚生委員会を開会いたします。  この際、報告いたします。  傍聴について二名の方から申し出があり、これを許可いたしました。  本日は、環境林務部関係の審査であります。  議案第七〇号を議題といたします。  初めに、環境林務部長の総括説明を求めます。 2 ◯新川環境林務部長 それでは、お手元にお配りしております資料に基づきまして議案等の概要について御説明を申し上げます。  一ページをお願いいたします。  環境林務部、平成二十四年度九月補正予算(案)につきましては、総額六千三百九十万円余りの増額補正でございます。補正後の一般会計予算の額は、二百七十九億六百万円余りとなっております。  一、予算議案についてでございますが、(一)のかごしま材輸出促進対策事業につきましては、県産材の海外への販路拡大を図るため、木材需要が旺盛な中国へ輸出を行う商社等に対しまして、丸太燻蒸や植物検疫など国内取引では発生しない経費を助成しようとするものでございます。  次に、(二)災害復旧対策の県単治山事業についてでございますが、今回の梅雨前線豪雨による林地崩壊箇所のうち、緊急的な対応を必要とする箇所について復旧を行うものでございます。  二ページをお開きください。  主要施策の進捗状況等についてでございます。  一、安心・安全な社会の形成と県土づくりの(一)のア、水俣病対策等についてでございますが、公害健康被害補償法に基づく認定審査会を今月九日に開催したところでございます。  また、平成二十二年五月から開始した特別措置法に基づく救済措置の申請受け付けが去る七月三十一日をもって終了したところであり、(三)にありますとおり、申請受け付け件数は二万八十二件となったところでございます。  県といたしましては、引き続き、速やかな対象者の確定に努めますとともに、確定申請者の審査を進めるなど、水俣病対策の円滑な実施に取り組んでまいります。
     次に、三ページの二、人と自然が調和する地球にやさしい社会づくりの(一)のア、温暖化防止に向けた気運の醸成についてでございます。  地球環境を守るかごしま県民運動の推進の一環として、さまざまな広報媒体等を通じ、オフィス・家庭等における省エネ・節電の普及啓発を行ったところでございます。  また、環境教育・環境学習の推進を図るため、先月九日から十日にかけて、かごしまこども環境大臣の任命式やサミットなどを行ったところでございます。  かごしま木の家のCO2固定量の認証につきましては、かごしま材を利用した木造住宅について、新たに二十一件の認証を行ったところでございます。  次に、イ、温室効果ガス排出削減対策の推進についてでございますが、世界自然遺産の島、屋久島をモデル地域として、二酸化炭素の発生が抑制された先進的な地域づくりを促進するための取り組みを行っておりまして、去る七月二十五日に屋久島低炭素社会地域づくり協議会を開催いたしますとともに、パネル展示や試乗会を開催するなど電気自動車の普及広報に努めたところでございます。  四ページをお開きください。  屋久島の電気自動車普及に関しましては、個人や事業者に対する電気自動車等の導入支援を引き続き行っているほか、島内四カ所目となる急速充電設備の整備を行ったところでございます。  次に、かごしまエコファンド制度につきましては、事業者等の努力だけでは削減できない二酸化炭素排出量を、間伐など森林整備による吸収量で埋め合わせるカーボンオフセットを推進しているところであり、新たに、さつま町ほか四件のクレジット認証を行ったところでございます。  次に、かごしまCO2吸収量等認証制度により、企業が行った森林整備による吸収量について、新たに二件の認証を行ったところでございます。  自動車等からの二酸化炭素の排出抑制を目的とするエコ通勤の普及推進につきましては、県、鹿児島市、霧島市等の関係機関で構成する協議会において実施しているエコ通勤特別割引制度について、さらに一年間の実施の延長を決定したところでございます。  次に、ウ、省エネルギー対策の推進についてでございますが、小・中学生による省資源・省エネルギーの推進として、グリーン日記の取り組みやエコドライブの促進のため、エコドライブ講習会を実施しているところでございます。  五ページの省エネ・節電対策につきまして、企業向けセミナー九州省エネキャラバン等による普及啓発を行いますとともに、県みずからの取り組みとして、引き続きクールビズを実施しているところでございます。  次に、エ、新エネルギーの導入促進につきましては、住宅用の太陽光発電設備の設置に対する助成の二回目の募集を先月二十三日に行ったほか、地域の防災拠点となり得る民間施設を所有または管理している民間事業者に対する太陽光発電設備などの再生可能エネルギーや蓄電池の導入補助について、今月十四日から募集を行っているところでございます。  また、本年度の新規事業である新エネルギー製品展示事業県庁エコガーデン)につきましては、今月二十一日まで、出展事業者の募集を行った結果、十五事業者からの応募があったところでございます。  次に、六ページをお開きください。  (二)地球にやさしい循環型社会の形成のア、廃棄物の発生抑制とリサイクルの推進についてでございますが、去る七月二十五日に、県ごみ減量化・リサイクル推進協議会を開催いたしまして、消費者団体や事業者等と情報交換を行ったところでございます。  次に、イ、公共関与による産業廃棄物管理型最終処分場の整備推進についてでございます。  施設の施工につきましては、事業主体である財団法人県環境整備公社が、現在、覆蓋施設や地下水集排水施設などの工事を行っているところでございます。  関係自治会による現場視察につきましては、先月二十八日に関係五自治会の方々を対象に、工事現場の視察を実施したところでございます。  また、三十一日には、エコパークかごしま安全監視委員会の委員による施工状況調査が行われたところでございます。  次の地域振興策の進捗状況につきましては、(一)の県道百次木場茶屋線の整備に伴う現道区間やバイパス区間の工事を本年三月から行っているところであり、(二)の準用河川阿茂瀬川の改修につきましては、橋梁下部工を来月から行う予定といたしております。  また、(三)の簡易水道の上水道への切りかえ整備につきましては、薩摩川内市に実施していただいておりますが、水源地をつなぐ連絡管の敷設工事等を本年七月から行っているところでございます。  次に、七ページの(三)自然あふれる癒しのかごしまづくりのア自然環境の保全・活用についてでございますが、奄美群島の世界自然遺産登録推進につきましては、去る七月十日に環境省等に対し、国立公園の指定や暫定リストへの掲載、遺産登録の目標時期の設定などについて要望を行ったところでございます。  次に、鹿児島市喜入地区におけるマングース対策につきましては、先月二十八日にマングースの生息確認調査・防除事業検討会を開催したところでございます。  次の生物多様性かごしま県戦略(仮称)の策定につきましては、去る七月二十五日に有識者による第一回の懇談会を開催し、戦略に盛り込むべき理念などについて御議論をいただいたところでございます。  県希少野生動植物保護対策検討委員会につきましては、県レッドリストの見直しの方向性について検討を行うため、今月五日に会議を開催したところでございます。  次に、イ、大気環境等の保全についてでございますが、先月二十三日にヤンバルトサカヤスデ対策に係る説明会を南さつま市において開催し、発生状況や蔓延防止策について説明・指導を行ったところでございます。  次に、八ページをお開きください。  大気環境保全対策につきましては、平成二十三年度の大気汚染に係る常時監視結果を、去る七月十七日に公表したところでございます。  二酸化硫黄、浮遊粒子状物質、光化学オキシダントにつきましては、桜島火山活動や黄砂、大陸からの大気汚染物質の影響を受けて、一部または全ての測定局で環境基準を超過していたところでございます。  次に、有害大気汚染物質対策につきましては、平成二十三年度の調査結果は、全ての調査地点において環境基準を達成していたところでございます。  次に、ダイオキシン類等化学物質対策につきましては、平成二十三年度の排出状況調査結果等を先月三日にそれぞれ公表したところでございますが、全ての施設・地点において基準に適合または達成していたところでございます。  次の、騒音・振動対策の平成二十三年度九州新幹線鉄道に係る騒音・振動の調査結果につきましては、騒音の調査地点のうち一地点で環境基準を超過していたところでございます。  次に、九ページのウ、水環境の保全の平成二十三年度公共用水域及び地下水の調査結果につきましては、環境基準の達成率は、例年とほぼ同様の水準を維持しており、おおむね良好な状況でございました。  次に、三、新時代に対応した戦略的な産業おこしの(1)のア、森林の整備・保全の推進についてでございます。  森林・林業に関する学習・体験活動の支援につきましては、森林環境税を活用して、県民みずからが企画・実施する森林・林業に関する学習体験活動に対し、三十八件の助成を行うことといたしております。  また、緑の少年団活動の活性化を図るため、先月四日に緑の少年団活動発表大会を開催したところでございます。  次に、十ページをお開きください。  治山・林道にかかわる技術者相互の研さんを図るため、先月九日に第五十三回治山林道研究発表大会を開催したところでございます。  また、九月の第三日曜日の森林ボランティアの日の活動につきましては、県民の森に県内の森林ボランティアが一堂に会し、下刈りや除・間伐などの森林整備活動を実施したところでございます。  次に、イ、担い手づくりと林業経営対策についてでございますが、鹿児島きこり塾の開催につきましては、林業への就業を希望する団塊の世代を初めとするU・Iターン者等を対象に、就業に必要な技術研修等を実施したところでございます。  また、施業プランナー育成に係るフォローアップ研修の実施につきましては、平成二十三年度に育成した施業プランナーを対象に、森林所有者への施業提案能力を高めるため、先月三十日から三十一日にかけまして、低コスト作業システムの導入技術等を習得する研修を実施したところでございます。  次に、十一ページのウ、木材の供給・利用対策のかごしま木の家づくりの推進についてでございます。  かごしま材を積極的に使用して家づくりに取り組む、かごしま緑の工務店につきましては、これまでに二百六十六社を登録したところでございます。  かごしま木の家づくり助成制度につきましては、去る五月一日から六月三十日までの第一次募集に対し百十三戸の応募があり、公開抽選会を開催して、募集戸数の百戸を決定したところでございます。現在は今月三十日まで第二次募集を行っているところでございます。  また、新たに金融機関と協定を締結し、かごしま木の家の建設に係る住宅ローンの金利優遇制度を今月七日から開始したところでございます。  次の森林環境税を活用した木のあふれる街づくり事業につきましては、去る七月三十一日に事業選定委員会を開催し、十六件を助成対象として選定したところでございます。  次に、十二ページをお開きください。  第十四回グリーン購入大賞・環境大臣賞の受賞についてでございますが、県と大手オフィス家具メーカーの岡村製作所が昨年度、共同で行った県産材を使用したオフィス家具の開発・普及の取り組みが第十四回グリーン購入大賞及び最高賞である環境大臣賞を受賞したところでございます。  木質バイオマスエネルギーの利用促進につきましては、発電施設や農業施設など新たな分野でのエネルギー利用を産・学・官で調査・検討する研究会を去る七月二十七日に、また、木質バイオマス燃料の供給体制の整備について、素材生産業者等で検討する協議会を今月十一日に設置したところでございます。  次に、エ、特用林産物の産地づくりについてでございますが、全国一の竹資源を生かしてつくられる竹製品やタケノコ等を広く県民に紹介し、その需要拡大と銘柄確立を図りますため、去る六月二十八日から七月三日まで、鹿児島市で第三十五回竹製品まつりを開催したところでございます。  また、竹林資源活用推進協議会につきましては、竹林資源の活用を図るため、竹材生産・加工業者や行政関係者等で構成する協議会を先月八日に開催したところでございます。  次に、十三ページでございますが、本県の主要な特用林産物である原木シイタケやタケノコの生産者を養成するため、生産に必要な知識や技術等を習得できる養成講座を今月二日に開講したところでございます。  最後に、オ、技術開発の普及についてでございますが、県森林技術総合センターの研究成果と各地域振興局・支庁に在籍している林業普及指導員の普及活動実績の発表会を先月一日に開催したところでございます。  以上で説明を終わります。よろしくお願いを申し上げます。 3 ◯与 委員長 続いて、議案について関係課長の説明を求めます。  かごしま材振興課長の説明を求めます。 4 ◯大重かごしま材振興課長 かごしま材振興課関係につきまして御説明を申し上げます。  議案等説明書の一ページをお開きいただきたいと思います。  第二目林業振興指導費の木材振興対策費かごしま材輸出促進対策事業につきましては、県産材の海外への販路拡大を図るための商社等への輸出に対する助成に要する経費の補正でございます。これによりまして、木材需要が旺盛な中国への輸出の取り組みを支援するものでございます。  以上でございます。よろしくお願いいたします。 5 ◯与 委員長 次に、森づくり推進課長の説明を求めます。 6 ◯永岩森づくり推進課長 森づくり推進課関係につきまして御説明申し上げます。  二ページをお開きください。  第八目治山費の県単治山事業につきましては、梅雨前線豪雨によります林地崩壊箇所のうち、国庫補助事業の対象とならない緊急的な対応を必要とする箇所の復旧に要する経費の補正でございます。  以上でございます。よろしくお願いいたします。 7 ◯与 委員長 以上で説明が終わりましたので、議案についての質疑をお願いします。 8 ◯柴立委員 かごしま材振興課長にお伺いいたしますが、かごしま材輸出促進対策事業、県産材の中国への販路拡大を図るため助成をするということでありますが、この一千万円の補正をつけた背景といいますか、なぜこういうふうな予算をつけられたのか。その辺のいきさつについて少し詳しく説明をいただきたいと思いますけど。 9 ◯大重かごしま材振興課長 今回の補正の背景でございますが、まず、最近の輸出の状況について若干御説明をさせていただきたいと思います。  現在、志布志港を拠点といたしまして、台湾向けにしかも土木用資材としてスギの低質材を中心に輸出をいたしております。輸出量のほうは、平成二十年度が六百六十八立方、平成二十三年度、一万立方を超えておりますが、年々増大してきておるところでございます。ただ、残念ながら、最近、九州各県を初めといたしまして、全国各県が取り組み始めました。そして、台湾の市場というのは、もともとそんなに大きな市場ではございません。ですから、現在、ある意味、飽和状態になっておりまして、これ以上の拡大が見込めないと、そんな状況でございますので、今後、新しい販路を探していくということが木材輸出につきましては課題になっているところでございます。  そういった中で、中国の状況でございますが、中国につきましては、これまでも何回かサンプル出荷等を行ってまいりましたけれども、価格とか、あるいは大量供給といった面でなかなか対応できないといった状況でございました。  しかしながら、近年、中国の需要増大に伴いまして、輸入量も中国は相当ふえてきております。平成二十二年度が約二千四百万立方、丸太を輸入いたしております。この二千四百万立方というのは、我が国の木材の生産量が千九百万立方ですので、我が国全体の生産量を相当上回る輸入を今、中国は行っております。  こういったことで、中国におきます木材価格も大分上がってきております。それによりまして、これまでは中国の輸入といいますのは、ほとんどロシアからでございました。ロシアから独占的に輸入をされておりましたけれども、価格が上がってきたこと、そして量がふえたということもございまして、ここ最近では、ニュージーランドですとか、アメリカ、オーストラリア、そういったいろんな国が中国への輸出に参入をしてきておりまして、日本からの輸出も若干ではございますが、少しずつふえつつございます。こういったことから、中国に対して非常に可能性が高いんじゃないかというふうに私ども考えておるところでございます。  そういった中で、今年度、この輸出に関しましては、当初予算で七百万円余り予算をいただきました。これは、先ほど申し上げました台湾への低質材以外に何か可能性がないのかと、そういったトライアル輸出をする意味で予算をいただきました。その当初予算の執行の過程で公募を行ったところでございます。いろんな商社さんに対しましてトライアル輸出、手を挙げていただきました。そういたしましたところ、私どもの想定をはるかに上回る大手も含めました十社の商社から応募がございました。商社におきましても、今、中国に輸出するチャンスじゃないかと、そういったことが見受けられまして、この好機を生かして、何とか中国に輸出するパイプをつくりたい。そう考えまして今回この補正をお願いをした次第でございます。 10 ◯柴立委員 関係はよくわかりました。中国が非常に中国国内での木材消費量がふえているということでありますが、結局、公募で大手商社十社応募されて、何社に決められて、この一千万円の補正予算をどういうふうな使い道をされるのか、もう少し教えていただきたいと思います。 11 ◯大重かごしま材振興課長 この十社に対しまして、現在、具体的な計画を提出していただいております。  具体的な計画といいますのは、樹種、それから規格、それから価格、量、これについて計画を提出をしていただいておりまして、現在、中身を精査中でございます。  今回、この補正予算をお認めいただきますと、十月二日に県の輸出促進協議会、これは木材を生産する県森連ですとか、森林組合、そういった方々で構成いたしておりますが、その協議会を開催することにいたしております。その構成メンバーの方々の意見も聞きながら、今後、輸出の継続的な可能性のある業者を選定いたしまして、支援をしていきたいと思っております。 12 ◯柴立委員 わかりました。一応、予算が認められてから、公募している中で決めるということで、その辺はよくわかりました。  ただ、一つ心配しますのは、対中国との今の政治的な情勢ですよね。特に、尖閣問題等が起こりまして、通関ですね、この辺が非常にまた難しくなるんじゃないかと思いますので、その辺はよく情勢を見きわめて、今後検討していただきたいと思います。  以上でございます。 13 ◯与 委員長 ほかに。    [「なし」という者あり] 14 ◯与 委員長 ほかにありませんので、これで議案に対する質疑を終了いたします。  これより、採決に入ります。  採決を一時留保しておりました保健福祉部関係を含めた議案第七〇号について、取り扱い意見をお願いします。 15 ◯大園委員 議案第七〇号については、昨日、審査した保健福祉部関係も含めまして、可決の取り扱いでお願いします。 16 ◯遠嶋委員 可決で。 17 ◯中重委員 可決。 18 ◯与 委員長 ほかに御意見はありませんか。  議案第七〇号については、原案のとおり可決すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 19 ◯与 委員長 御異議ありませんので、議案第七〇号は、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で、議案の審査を終わります。  次に、陳情の審査をお手元の請願・陳情文書表により行います。  環境林務部関係の陳情は、新規三件、継続審査六件であります。  初めに、新規の陳情の審査を行います。  まず、陳情第五〇二〇号を議題といたします。  それでは、森づくり推進課長の説明を求めます。 20 ◯永岩森づくり推進課長 陳情第五〇二〇号についてでございます。
     請願・陳情文書表の三十六ページをごらんください。  提出者は、大島本島南部議会連絡会会長堯文俊氏でございます。  陳情の趣旨は、大島本島南部地区では、松くい虫防除事業が行われてきたが、宇検村では被害が拡大している状況である。  南部地区の松くい虫対策としては、通学路沿いの民家近くの枯損木除去事業が最も重要であるが、枯損木の除去は、時間や経費がかかり、早急に枯損木を除去するには、現在の事業予算では十分といえないことから、安全・安心な生活を守るため、枯損木除去事業予算枠の拡大について要望するというものでございます。  次に、状況説明でございます。  奄美大島における松くい虫対策については、市町村と連携し、被害木の伐倒駆除など、その対策に取り組んでいるところでございますが、近年、松くい虫被害が急激に拡大している状況であります。  また、大島南部地域におきましては、松くい虫被害による松の枯損が拡大し、それにより住民生活への影響が懸念されておりますことから、県といたしましては、集落の人家裏等の松の枯損木の処理を進めてきているところでございます。  以上でございます。 21 ◯与 委員長 以上で説明が終わりましたが、質疑がありましたらお願いします。 22 ◯大園委員 委員会で、奄美の視察をさせていただいた中で、被害状況は、大変広い面積に及んでいるかと思うんですけど、今、奄美の被害にあっている面積は大体どれぐらいあるのか教えていただけますか。 23 ◯永岩森づくり推進課長 松くい虫の被害木というのは、枯損木が単木で立っておりますので、面積というよりも、被害木のボリュームで把握をしております。二十三年度末で、大島では約七万三千立方の被害が出ております。鹿児島県全体で八万立方ぐらいですので、その約九割ぐらいが奄美大島で発生と、そういう状態でございます。  エリア的には、南部大島、瀬戸内町、大和村、宇検村、それと旧住用村、そういうところがありまして、視察で見ていただきました奄美市名瀬のところまで被害が及んでいるというような状況でございます。 24 ◯大園委員 被害面積が大変広いという中で、また、奄美の場合は除去するには、ハブ等の問題もあって、いろんな難儀な本当に困難な事業だと思うんですよね。でも、人家の近くとか、やっぱりそういった面の手の届くところには予算枠を拡大していくというのは必要なことだと思いますので、ぜひ執行部におかれても、桜島を含めて鹿児島県本土も、我々も気にしているとこですので、鹿児島の観光の面からもできるところから手をつけていただくように、また、奄美のほうのこの陳情にあるようなことは、ぜひ進めていただきたいと思います。 25 ◯永岩森づくり推進課長 この陳情の内容にいたしましては、松くい虫の駆除ということではなくて、駆除した後の枯損木の処理ということでの陳情でございます。枯損木の処理についても市町と連携して、今現在、人家裏等の枯損木処理については、県としてもそれに対応している。そういうようなことでございます。 26 ◯与 委員長 ほかに質疑はありませんか。 27 ◯園田委員 今、陳情が出てきているわけですけれども、現在、伐倒して、それを除去しなければならない費用というのは、どれくらいかかるものなんですか。どれくらい想定されていらっしゃるものですか。 28 ◯永岩森づくり推進課長 伐倒の一年間の予算は、現在三千六百万円という予算でやっております。それで、大体二千二百立方ぐらい処理をしております。大体、立方二万一千円ぐらいかかって、一本にしますと、大体一本当たり〇・六立方ぐらいですので、一本当たり一万七千円ぐらいかかるようです。立方で比較しますと、県内の間伐材、スギを切って間伐して運ぶ、大体それが立方一万円ですから、その倍ぐらい。なぜそんなにかかるかというと、やはり、木自体がちょっと大きいということと、やはり、人家裏には電線がありますので、クレーンを用いて伐倒しないといけない。そういうことで経費がかかっている状況でございます。 29 ◯園田委員 年間三千六百万円というこの予算枠の中で、今問題になっている枯れた松の駆除というのが追いついていく状況なんですか、どうなんですか。 30 ◯永岩森づくり推進課長 二十四年に限って言いますと、市町村から要望された要求について、約八割程度、予算に対応しているというようなことになっております。(「了解しました」という者あり) 31 ◯与 委員長 暫時休憩いたします。         午前十時三十三分休憩      ────────────────         午前十時三十五分再開 32 ◯与 委員長 再開いたします。 33 ◯中重委員 参考までに聞かせていただきたいんですが、松くい虫の防除を含めて、枯損木の除去の関係と世界自然遺産登録の取り組みに対しての影響というのはどうなんでしょう、ないんですかね。 34 ◯永岩森づくり推進課長 基本的に枯損木処理というのは、住民の方の生活の安全、防災の面をメインにした事業でございます。ですから、人家裏とか、例えば学校の裏、そういうところを中心に今ポイントとしてやっておりますので、どちらかといえば、景観とか観光とか、そういう面とは違い、防災をメインにした形の事業となっております。 35 ◯中重委員 松くい虫の防除を含めたことまで考えた上では、世界自然遺産への取り組みに関しては影響はあんまりないんですか。どうなんですか。 36 ◯則久自然保護課長 今回、奄美群島で世界遺産の候補地として特に注目を浴びておりますのが、比較的、内陸部の照葉樹の森となっております。ですから、このあたりは、むしろリュウキュウマツの森というよりは、照葉樹の森がある状態として評価をしていただけるのではないかと思っておりますので、松くい虫自体が直接的にということはございません。むしろ松くい虫の防除は、空中散布とか、本来そういう方法もあるんでしょうけれども、これはやっぱり希少種への配慮から、むしろそれを避けてやっていただいているというところで、そういった点は、むしろ評価されるんではないかと思っております。(「わかりました」という者あり) 37 ◯柴立委員 永岩課長、この枯損木の処理ですよね、一応、伐倒しますよね。そして、一応集めて、燻蒸して、そこに置いてるんですか。 38 ◯永岩森づくり推進課長 枯れた状態でございますので、そこに置くか、集積をするか、そこの処理になります。燻蒸は、そこから幼虫が飛び出す、まだ枯れていなくて幼虫が飛び出せば燻蒸しますけど、枯損木、完全に枯れた木の処理でございますので、そういう処置はしてございません。 39 ◯柴立委員 ということは、この処理自体は、もういわゆる切り捨てて、そして、そこに放置するということ、いわゆるこの奄美の枯損木除去でということで理解してよろしいですか。 40 ◯永岩森づくり推進課長 基本的にはそういうことになりますが、地形的に急傾斜な部分は、そこに置くことが地形的にできない場合、そういうところは持ち出すしかないというような格好で、その場合は若干経費がかかるというような状況でございます。 41 ◯柴立委員 最終的に、枯損木は、例えば、木材チップにするとか、そこまでは全然考えていなくて、そこの山の、いわゆる野積みしますよね、場合によっては、燻蒸するかもしれませんが、もうそこにそのまま置いて、自然に土に返るのを待つということになるのかしら。 42 ◯永岩森づくり推進課長 基本的にはそういう考え方でございます。危険をまず取り除くというのを今現在、優先してやっております。(「わかりました」という者あり) 43 ◯園田委員 済みません、先ほどちょっと聞き忘れましたんですけれども、この三千六百万円というのは総事業費なんですか。それとも県の補助分が三千六百万円ということなんですか。 44 ◯永岩森づくり推進課長 補助金が三千六百万円ということでございます。 45 ◯園田委員 これは市町村の事業費全体は、大体どれぐらいのものなんですか。 46 ◯永岩森づくり推進課長 済みません、七割の補助でございます。約五千百万円ぐらいになります。(「わかりました。了解しました」という者あり) 47 ◯与 委員長 ほかに質疑がないようですので、質疑を終了し、採決を行います。  取り扱い意見をお願いします。 48 ◯大園委員 奄美大島におきましては、近年、松くい虫被害が急激に拡大している状況であり、住民生活への悪影響が懸念されていることから、安全・安心な生活を守るために早急に枯損木を除去する必要がありますので、陳情第五〇二〇号は、採択の取り扱いをお願いします。 49 ◯遠嶋委員 採択で。 50 ◯中重委員 採択で。 51 ◯与 委員長 ほかに御意見ありませんか。    [「なし」という者あり] 52 ◯与 委員長 それでは、採決いたします。  陳情第五〇二〇号については、採択との御意見ですが、そのように決定することに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 53 ◯与 委員長 御異議ありませんので、陳情第五〇二〇号は、採択すべきものと決定いたしました。  次に、陳情第五〇二四号及び陳情第五〇二五号を一括議題といたします。  環境保全課長の説明を求めます。 54 ◯大西環境保全課長 陳情第五〇二四号及び第五〇二五号につきましては、東日本大震災に伴う福島第一原子力発電所の事故による汚染土壌等の県内への受け入れ反対についての陳情であり、陳情の趣旨がほぼ同じでありますので、あわせて御説明申し上げます。  請願・陳情文書表の三十七ページから三十八ページまでをごらんください。  陳情第五〇二四号の提出者は、反原発・かごしまネット代表橋爪健郎氏で、陳情第五〇二五号の提出者は、子どもを放射能から守る会かごしま事務局小櫻眞弓氏でございます。  陳情第五〇二四号の陳情の趣旨は、長期にわたり隔離が必要な汚染土壌等をコンクリートの建屋とドラム缶で管理するなどといった手法では、環境汚染は到底不可避なことであり、鹿児島の農産物、水産物は、風評被害で壊滅的な打撃をこうむる。また、数百億円とも言われる建設費、交付金を前に、人心の荒廃が懸念されるとともに、高レベル放射性廃棄物最終処分場の建設につながっていくこと等が考えられる。  県民の不安、疑心暗鬼を打ち消すために、県議会として、南大隅町への放射能汚染土壌等の最終処分場計画について、反対の意思表示をしていただきたいというものであります。  次に、陳情第五〇二五号の陳情の趣旨は、現在、鹿児島で安心して暮らすことができているが、汚染土壌等を受け入れることとなれば、この安心も打ち砕かれ、また、このような汚染土壌等を受け入れることにより、一部地域の問題ではなく、県全体の風評被害を免れない。鹿児島を守り、この緑豊かな土地を子供たちに継承していくために、県議会は、東北大震災による汚染土壌等を県内へ受け入れないと決議していただきたいというものであります。  次に、状況説明でございます。  福島県における放射性物質の除染に伴う汚染土壌等に係る最終処分場の設置については、国から打診等は全くなかったところであります。  汚染土壌等の最終処分場については、国は、中間貯蔵開始後三十年以内に福島県外において最終処分を完了するとしており、その最終処分場の確保については、国が責任を持って行うものとされているところでございます。  以上でございます。 55 ◯与 委員長 以上で説明が終わりましたが、質疑がありましたらお願いします。 56 ◯柴立委員 この陳情の要旨の中に、テレビ報道があったと、私はこのテレビ報道は知りませんが、実際にあったということなんでしょうけど、これを聞いて、南大隅の町長は全く聞いていないと、そしてまた、環境林務部長も全面否定されているということでありますが、環境林務部長に改めてお伺いいたしますけれども、この点については全くなかったということでよろしいんでしょうか。 57 ◯新川環境林務部長 この件について知事にも確認をいたしましたし、私のほうも直接聞いておりませんし、その後、南大隅町のほうにも確認をしたり、いろいろ私どもとしては確認いたしましたけど、全くこういう話はないということでございます。 58 ◯柴立委員 ということは、今、また改めてお聞きしたんですが、そういう話で、一応テレビ局のほうにも問い合わせとかされたんですか。そういう報道があったけど、うちとしては何にも聞いていないよということで、いわゆる申し入れというか、そういうことをされたのかどうか。フォローをされたのかどうか。それはどうなんですか。 59 ◯新川環境林務部長 MBCのほうには、記者が来られて、いろいろ話をしたわけでございますけど、この件で、どういう経緯でこういう報道になったのかというところまでは、こちらのほうからは確認はいたしておりません。(「わかりました」という者あり) 60 ◯与 委員長 ほかに。 61 ◯園田委員 私は、以前、南さつまの笠沙というところで、放射性廃棄物のことで、平成十七年に大変なことがあったときの議会の当事者として、そのときのことを思い出したわけですけれども、テレビ局も、根も葉もないことは書かないんだろうと思うんですよ。火のないところに煙は立たないんですよ。こんなこと言うのもなんですけれども、どこからこういう話が出たということを、県民のやはり安心・安全につながることですから、担当として、そこをなぜ調査されないんですか。 62 ◯大西環境保全課長 環境省にもお問い合わせをいたしておりますけれども、この件に関しまして、特定の地方公共団体に打診等した事実はないということでございます。 63 ◯園田委員 だったら、どこから出た話がこれだけ大きくなったんですか。どういうふうにこの辺の御見解をお持ちですか。 64 ◯大西環境保全課長 この件につきましては、国からも全く県のほうに打診はなかったところでございます。また、南大隅町にお聞きしましても、南大隅町にも打診はなかったということでございますので、私どもとして、どこからこのような話が出たかということにつきましては、承知してございません。 65 ◯園田委員 だったら、ちょっともう一点お伺いしたいと思いますけど、このNUMOですか、こういう関係の方々というのは、やはり県の担当部署のほうへも御挨拶、もしくは、いろいろなそういうような候補地の選定とかいうことに対して出入りをされているということがこれまであったもんですか。 66 ◯大西環境保全課長 このNUMO─原子力発電環境整備機構─でございますけれども、この機構につきましては、高レベル放射性廃棄物、私どもは高レベル放射性廃棄物は所管しておりませんけれども、この廃棄物の処分事業を特定放射性廃棄物の最終処分に関する法律に基づいて、事業主体としてこのNUMOが実施するということになっているということでございます。このNUMOにつきましては、私どもが直接所管していないものですから、どの程度、県に話があるかということにつきましては承知してございません。(「了解しました」という者あり) 67 ◯遠嶋委員 その情報源のことなんですけど、今回の状況説明の中でもありますけど、「最終処分場の確保については、国が責任を持って行う」と、当然、今検討はされていると思うんですよね。その中に候補地として南大隅町が入っている可能性は否定できないと思うんですよね。その辺の情報収集の努力は必要だと思うんですけど、どうなんでしょう。 68 ◯大西環境保全課長 国におきましては、現時点で最終処分の方向を明らかにしがたいという見解でございます。  中間貯蔵後の取り扱いにつきましては、今後の技術開発を踏まえて検討するということを言われております。  現在、技術開発といたしまして、除去土壌等の量の抑制、それから、廃棄物や土壌の減容化の技術開発、放射性物質の効果的な分離、それから濃縮の技術、安全な運搬のあり方、こういった技術開発をした上で最終処分の方向を決めるというふうに国のほうから聞いておりまして、現在、候補地を絞るといったような段階ではないということでございます。 69 ◯遠嶋委員 濃縮をしたりとかすれば、より濃度が高くなるわけですよね。いずれにしても県外に持ち出すということは国は決めているわけですから、その中で複数の候補地を絞るところまではいかないとしても、挙げていることはもう間違いないと思うんですよね。この間、南大隅町はいろんな場面で名前が挙がったりしているそうですから、可能性としては、私は否定できないんじゃないかなというふうに思います。  そういった意味で、馬毛島もそうですけど、今、防衛省が来て、何か立入検査じゃないですけど、何かやっているという話もニュースで報道されています。ですから、打診があったりとかしたときにはもう遅いんだと思うんですよね。だから、その前に、やはり情報収集を可能な限りして、最初の段階で抑えるというか、潰すというふうにしていかないと、表に出たときには、にっちもさっちもいかんことなっていると、馬毛島みたいにですね。馬毛島も反対があれだけあるにもかかわらず、どんどんどんどん実践しているわけですからね。だから、そういった意味で、やはり候補に挙がっている可能性は私は否定できないと思いますから、そこ辺の情報収集も含めて、引き続き、取り組みをしていただきたいというふうに思います。 70 ◯大西環境保全課長 この福島県の汚染土壌等の最終処分につきましては、国が責任を持って対応するものというふうに考えておりますけれども、今後の国の動向につきましては注視してまいりたいと考えているところでございます。 71 ◯桃木野委員 先ほどの部長のお話では、テレビ局には確認はしていないということだったと思うんですけど、やっぱり確認するのはできないんですかね。やはり、これだけ問題になって、県民も非常にびっくりされているわけで、確かに、教えなかったり、答えられないとかですね、そういう返事も来る可能性もあるわけですけど、県として、それはまたそのときに考えればいいことであって、まずは、確認するのは構わないと思うんですけど、どうですか。 72 ◯新川環境林務部長 まず、MBCから取材が突然知事のほうにございました、新幹線の中でですね。そのときに、知事ははっきりと、この南大隅の件については、絶対反対であるということを表明をされました。その上で、記者のほうに、MBCのほうに確認をするかどうかということもございましたけど、私どもしては、もう知事が明らかにそういうことで態度を表明しておりましたので、市町村のほうへの確認と国のほうへの確認ということをいたしまして、直接、今回の場合は、MBCのほうには確認まではしていなかったところでございます。 73 ◯桃木野委員 そこがちょっと、返事はどうかわかりませんけれども、どこでこういう報道になったのかということを、一言言うのは、結果は言われないかもしれませんけど、県としてこれだけ県民にも反響を呼んでいるわけですから、やっぱり私はすべきことではないのかなと思うんですが。 74 ◯新川環境林務部長 委員から御意見をいただきました。結果的に今までMBCのほうには確認をしていなかったわけですけど、そういった点につきましては、またMBCのほうにも、こういった場合に確認をしていくこと、そういった報道があった場合には確認をする。あるいは、それが間違いであれば抗議をしていくというようなことも考えたいというふうに思います。 75 ◯大園委員 私もちょうど新幹線の中で、アルゼンチンに行く途中ですね、この話が知事のところに来て、知事も大変不愉快な思いをされておって、マスコミのあり方も、本当に情報源がないところで、そういう取材に来ること自体が不愉快だということで、それをどうだということで、そこの出どころとか、あえて知事も聞かれなかったんだと思うんですよね。だから、こういうマスコミのあり方というものが、鹿児島県に及んでくることは、マスコミの報道のあり方、やっぱりそういったものもしっかり確認して報道されるのはいいけれども、今回はマスコミの勇み足と僕は思っているんですね。  そういう中で、知事が本会議でも鹿児島は絶対受け入れないということをはっきり明言されておりますので、そのことを我々としても、しっかり受けとめているつもりであるんですけれども、ただ、部長もさっき答弁されたように、マスコミに対する対応というのは聞いても恐らくだめでしょうという、そういうことだと思うんですけどね。  以上です。答弁はもういいです。 76 ◯与 委員長 暫時休憩いたします。         午前 十時五十五分休憩      ────────────────         午前十一時  八分再開 77 ◯与 委員長 再開いたします。  ほかに質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 78 ◯与 委員長 ほかに質疑がないようですので、質疑を終了し、採決を行います。  取り扱い意見をお願いします。 79 ◯大園委員 今回の問題で、伊藤知事は、本会議の中で、全ての会派の代表質問、一般質問で、福島県における放射性廃棄物質の除染に伴う汚染土壌等に係る最終処分場の建設には、絶対的に反対であるというものを明言されております。  それで、我々県議会としても、これまで本会議、一般質問等で知事の答弁を受けて、最終処分場の建設には断固反対しているわけです。しかしながら、今回のこの情報、報道については、執行部から、処分場の設置については、国からの打診は全くなかったと、また、今回の搬入の計画等は承知していないとの答弁もあったように、情報、報道のみが先走っている状況であると言わざるを得ない。また、現時点では、今回の陳情の趣旨に書かれている内容も含めて、また、不明な点があるということ、県議会としては、このような状況の中で、陳情項目にある処分場計画について反対の意思表示とか、汚染土壌を県内へ受け入れないとする決議を求める陳情の採択、不採択を判断することは今の段階ではいかがなものかと考えられます。  よって、陳情第五〇二四号及び第五〇二五号は、継続審査の取り扱いでお願いします。 80 ◯遠嶋委員 ちょっと今のお話は、僕は理解ができなかったんですけど、現時点で風評被害というか、マスコミの根拠が非常に希薄であるというようなそういう現実もあったと思うんですけど、そういう段階で、県知事は反対だと、絶対反対だと言っているわけですよね。だから、この陳情項目は、放射能汚染土壌最終処分場計画について反対の意思表示をすること、県知事も言っているので、何ら問題がないと思うんですよ。うちの会派は、採択ということでお願いしたいと思います。
    81 ◯中重委員 継続で。 82 ◯与 委員長 ほかに御意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 83 ◯与 委員長 それでは、採決をいたします。  陳情第五〇二四号及び陳情第五〇二五号については、継続審査の意見と採択を求める意見がありますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。  本件を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 84 ◯与 委員長 挙手多数であります。  よって、本件は、継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、継続分の陳情を審査いたします。  委員会付託日から一年を経過していない陳情第五〇一五号、陳情第五〇一六号及び付託日から一年を経過した陳情第五〇〇八号は、いずれも霧島永水地区の土地の開発に関する陳情でありますので、一括議題といたします。  森づくり推進課長の説明を求めます。 85 ◯永岩森づくり推進課長 陳情第五〇一六号及び第五〇〇八号については、霧島永水地区の土地の開発に関する陳情でございますので、あわせて説明いたします。  請願・陳情文書表四十四ページから四十六ページと、四十八ページから四十九ページをごらんください。  まず、四十四ページになりますが、森づくり推進課関係の第五〇一六号のゴルフ場主要防災施設である調整池完成に向けて、施工計画書の完全実施を指導し、これに従わない場合は林地開発許可を取り消すことと、四十九ページになりますが、第五〇〇八号の一項の業者に対して林地開発許可条件を守るよう強く指導することにつきましては、その後の状況に変化はございません。  なお、ゴルフ場調整池につきましては、現在、事業者においては、五月に提出した施工計画書に基づき、調整池の擁壁工事を行っているところでございます。  県といたしましては、今後とも事業者に対し、施工計画に基づき工事が実施されるよう引き続き指導してまいりたいと考えております。  以上でございます。 86 ◯与 委員長 以上で説明が終わりましたが、質疑がありましたらお願いします。 87 ◯遠嶋委員 現在の工事の進捗率は、防災調整池の進捗率は幾らですか。 88 ◯永岩森づくり推進課長 今現在、調整池の下流の締め切り擁壁を床掘りをいたしまして、型枠を組んで、基礎の部分を一回打設という状況ですので、まだ完成をしておりませんので、ほぼ前の進捗と変わらないというようなことになります。 89 ◯遠嶋委員 昨年の十一月ですか、県が指導して、本年の四月に堆積した土砂を撤去したと、ですから、おっしゃるように工事の進捗率は全く変わっていないというふうに思うんですよね。  最近ですね、地元の方が撮られた写真を見せていただいたんですけど、調整池にまた土砂がたまって、これは何ていうんですか、布団かごも見えなくなっていると、そういう状態なんですよね。  近年、いわば歴史的な大雨がずっと続いているわけですけど、そういうのがこの問題のところに来ると、平成二十二年でしたか、大雨で土砂が流れ出して、農作物を含めて大変な被害があったわけですけど、可能性としては、それ以上のこともあり得るわけですけど、そのことについて県はどういうふうな認識を持っていらっしゃいますか。 90 ◯永岩森づくり推進課長 それはD調整池の状況のことかと思いますが、D調整につきましては、堆砂域が一番底から四・六メートル。そこは土砂が堆砂する区域だということになっております。その上部の五メーター四十が水をためる容量に関するところ、高さということになります。現在おっしゃるように、布団かごのところまで堆砂はしておるところでございます。それについては、事業者側に対しまして、土砂の排土をするようにという指導を行っているところでございます。 91 ◯遠嶋委員 業者が施工計画書を出したと、完成が二十七年でしたか、(「二十六年」という者あり)、二十六年か、全体の完成がですね、調整池の、随分先があるわけですよね。片方で、これは新聞報道ということのようですけど、今、A調整池の新たな工事をやっていますよね。これまでは何とか資金繰りがつくのかつかないのかわかりませんけど、それ以降は資金繰りがつかないというような発言もしているようですけど、それはどうですか、知っていらっしゃいますか。 92 ◯永岩森づくり推進課長 調整池の完成は二十六年十一月ということになっております。事業者の発言のことでございますけれども、恐らく、八月八日の説明会での発言のことかと思うんですが、霧島市からの情報によりますと、そういう発言があった。ただ一方で、施工するというのも言っておりますので、そういう言葉は事業者から言われたというのは承知をしております。 93 ◯遠嶋委員 資金繰りがつかないと、施工はすると、二十六年の十一月に完成予定と、今のところ工事に着手しているのは、前面締め切り擁壁のコンクリート工事のみですよね。そのあとの資金繰りがつかないと、この状態を県はどういうふうに認識をされますか。 94 ◯永岩森づくり推進課長 A調整池の下流締め切り擁壁につきましては、県といたしましては、それは調整池機能を確保するために必要な重要な施設だと考えております。  それもありまして、施工計画によりますと、来年の梅雨前の四月まで、それは完成をさせるという計画になっています。それに基づいて、事業者は今現在、着手をしているところでございます。  全体につきましては、資金が課題ということでありますけれども、県としては従来と同じように調整池の完成を求めていくという姿勢は変わりません。 95 ◯遠嶋委員 いろいろ疑問があるんですけど、この件で言えば、従来と同じというのは、十数年間、実質放置に近いような状態で来たと、そして、平成二十二年に大雨が降って農作物含めて数億円だったか、多くの被害が出たわけですよね。同じことを二十六年の十一月まで、いわば看過するというか、そういう形になりかねないわけですけど、このことについて、従来と同じというのであれば、私は、一言で言えば、放置しているのと同様だというふうに思うんですけど、改めてそこら辺の決意を、もう一回お伺いしたいと思うんですけど。 96 ◯永岩森づくり推進課長 A調整池につきましては、貯留容量といいますと六万八千立方の貯留容量を確保しました。それで、防災機能であります水をとめるという機能、それは、下流締め切り工の擁壁になります。それについては、四月まで確認させる。その後については、発言がありますが、県としてはきちんとさせるというのが基本でございます。  ただ、その二年間、要は、きちんとただ指導してやれよというのではなくて、やはり土砂がたまれば撤去させる、土羽が崩れたら補強させる、そういうことで管理をきちっとやらせながら事業もやらせていくと、そういうような気持ちでございます。 97 ◯遠嶋委員 今までとどこが違うのかよくわかりませんけど、片方で、業者は大規模養豚場のいわば環境アセスを今やっていますよね。それの見通しがつけば資金繰りができて、引き続き工事に着手できるかのような発言もされているんですけど、そのことは御存じですか。 98 ◯永岩森づくり推進課長 養豚場計画については、現在、アセスをされているというのは承知しております。 99 ◯遠嶋委員 さきの一般質問の中で、僕は仮登記の面積は、それまではほんの一部だと思っていたんですよね。だけど今回、一般質問の中での回答ではそうではないと。改めてお伺いしますけど、全体の面積の中のどれだけの面積を仮登記されているのかお答えください。 100 ◯永岩森づくり推進課長 所管しているのは企画部の所管になるかと思います。開発区域が全て百四十五ヘクタール、そのうちの開発する森林は五十五ヘクタールですけれども、その百四十五ヘクタールについて、さきの本会議の答弁では仮登記されているというような答弁であったかと思います。 101 ◯遠嶋委員 ちょっとそれを聞いてびっくりしたんですけど、ほとんどの部分を、いわばナンチクが仮登記をしたということなんですよね。だから、今あそこはナンチクの持ち物になっているわけでしょう。いや、持ち物じゃなくて仮登記だから、その方向に、かなりコンプリートされてしまっているというのは否定できないと思うんですけど、それはそういうことでいいですか。 102 ◯永岩森づくり推進課長 林地開発許可におきましては、権利の譲渡があったと、権利、人に移したというものがあったときに、権利の譲渡の届けというものが必要になります。今現在、仮登記ですので、権利の譲渡があったという状況にはないというふうに理解しております。 103 ◯遠嶋委員 仮登記で、昨日の委員会の中で二億三百七十一万円でしたか、金額が支払われているというふうな話があったわけですが、あくまでも、今ゴルフ場の工事をやるんだということで、今あったA調整池の締め切り擁壁の工事も始まっているわけですけど、それが、そのゴルフ場が完成をしたときに、その仮登記のお金というのは、これはどういうふうになるわけですか。 104 ◯永岩森づくり推進課長 済みません、そのあたりは所管しておりませんので、その情報は持っておりません。 105 ◯遠嶋委員 わかりました。  この開発をするときに、旧霧島町ですよね、あと地元の方々と開発協定書とか安全協定書とか、結ばれているわけですけど、その中には、もちろん防災調整池を第一義的に整備をしなさいということがあるわけですけど、今日に至るまで、まだ完成していないわけですよね。協定違反といってもいいと思うんですが、この間、ずっと、林地開発は取り消しなさいというふうに主張してきているわけですけど、万が一ですね、今、環境アセスがほぼ終わろうとしているような状況だと思うんですけど、養豚場がオーケーになってくると、その協定違反にもなってくると思うんですけど、ゴルフ場の開発の協定を結んでいるわけですから、違うようになってくるわけですよね。大規模養豚場が、環境アセスが終わって、養豚場をつくりますというふうになってくると、協定違反になるわけですよね。その辺はどんなふうにお考えなのかお聞かせください。 106 ◯永岩森づくり推進課長 霧島市と事業者と結んだ協定のことだと思うんですが、そこの協定の解釈については、所管が企画部の地域政策課となっておりますので、林地開発許可につきましては、前の委員会でもお話ししたように、要は、今はゴルフ場の申請が出ていまして、それに対して許可をやっています。今現在、指導しているのは、それに基づく防災調整池ができておりませんので、それに基づく指導をやっているというような状況でございます。 107 ◯遠嶋委員 所管じゃないと言われれば、そうだろうと思うんですけど、この間のゴルフ場の開発の全体像を見たときにですね、俯瞰したときに、私は、非常に、動機が不純というか、やり方がおかしいと思うわけですよ。そういうのを前提にして、今の防災調整池の整備状況とかを見たときに、私は、これはもう看過できないと思うわけです。ですから、さっき、これまでにない厳しい指導をするというふうにおっしゃいました。でも、資金繰りがつかんと言っているわけですよね。この辺をどういうふうにされるつもりですか。お金がないといったらそれで済むのかどうかということですよね。 108 ◯永岩森づくり推進課長 以前ですね、施工計画、それと土砂の排除につきましても、事業者については、施工計画も出さないとか、そういう話をされていたと思います。  県といたしましては、それに対して事業者に対して指導してきたわけです。  その結果、土砂の排土があって、五月に施工計画出して、それで下流の締め切り工に今着手をして、工事をやっておりますので、これからも同じように指導して実行させるように、県は引き続き指導していきたいと考えております。 109 ◯遠嶋委員 そのお金がないということで着手できないというふうに業者が言われたときですよ、県は、厳しく言うのは言えますけど、だけど、結果についての責任というのは、誰がとるのかということがあると思うんですよ。だから、お金がないから工事ができなかったでは済まされないと思うんですよね。その辺の覚悟というのかな、県の姿勢をですね、ちょっとくどいですけど、再度お伺いしたいと思うんですけど。 110 ◯永岩森づくり推進課長 今現在、調整池の機能確保すべき、全下流の締め切り工の擁壁をまずつくっています。それは施工計画を実施しています。  県においては、再度申し上げますけども、この計画書とおりできるように引き続き指導していきたいというふうに考えております。 111 ◯遠嶋委員 これ以上質問はしませんけど、例えば、課も所管が違うということもありますから、ただ意見として申し上げますけど、今、養豚場の環境アセスが終わろうとしていると、そして、養豚場の資金繰りがついたら、当然、調整池も要るわけですから、調整池の整備というふうに、何かこうなっていくのかなと推測をするわけですよ。そうしたときに、開発協定書とか、あるいは地元の人たちが、土地を譲渡した、売ったりしているわけですね。そのときの約束事もあるわけですよね。だから、ゴルフ場をつくるからということで、旧町も、あるいは地主さんたちも協力をしたと、そのことが、例えば、目的が変わってくるわけですよね。そしたら、協定書なんかをずっと読んでみますと、やはり協定を結んだ相手に、相談して承諾をもらえとかですね、そういう項目もずっとあるわけですよ。だから目的が違ってくるわけですよね、そういうのをなし崩し的にやろうとしているというふうにしか私は思えないんですよ。だから、それを県が容認するようなことがあったら、私は絶対いかんと思うんですよね。あくまでもゴルフ場の整備だと、そして、防災調整池は完成させるんだということを、県は、もう不退転な覚悟で、ずっと追求してもらいたいというふうに思います。 112 ◯大園委員 県のほうは、これまで委員会等でも、調整池の整備に向けては、断固として指導するということでこれまで言われて、今、Aの調整池もある程度の方向性で進んでいますよね。だから、そこは一応、県の姿勢というのは従来の姿勢とは違って、地域の住民のみなさんの安全・安心という中で、一応我々からも強く、調整池は安全上、早く仕上げてくださいということをお願いし、来年の四月を目途に進めると、そして、いろいろ遠嶋委員が言われる中で、県は、指導されているだろうということで私は考えているんですけど、先ほどあったD調整池の堆積土砂は当初から県は、搬出の指導はされておったのですか。 113 ◯永岩森づくり推進課長 四月末の段階で、D調整池も一旦排土をしております。その後に、土砂が入っている状況でございます。先ほど言いましたとおり、堆砂域が四メートル強あります。その一部が堆砂しているわけですが、我々としても、そのまま放置ということではなくてですね、事業者のほうには土砂の排土については指導しているところです。 114 ◯大園委員 前、話があったんですけど、山のほかのところからの土砂がD調整池に流れ込んでいるとか、そういう状況はないんですか。 115 ◯永岩森づくり推進課長 平成二十二年の災害時に、上部の国有林のことだと思うんですが、国有林からの崩壊地が数カ所ありまして、それからの土砂はあったのだろうというふうに推定はできるかと思います。  その後、国有林については、一部、のり面の航空機による実播の緑化工それと、堰堤等の設置をされている状況であります。ただ、まだ河川のほうには若干、土砂がやはり残っているという状況であるかと思います。 116 ◯桃木野委員 何点か整理して御質問いたします。  まず、林地開発許可は、たしか有限会社キリシマというところに許可をされたんじゃないかなと思うんですけど、今、聞いているところでは、株式会社鹿児島県農畜産研究公社ですかね、そういうところがしているというふうにも聞いているわけですけど、そこらあたりはどのように、最初のキリシマとの関係はどのような格好になっているんですか。 117 ◯永岩森づくり推進課長 許可は(株)キリシマに許可をしております。施工についても(株)キリシマで行っておりまして、ただ、現場の指導をする人間については、鎌田建設が派遣をしておりまして、事業についてもほかの業者に施工をさせていると、請負か委託かはちょっと確認をとっておりませんが、そういうような形態になっているようでございます。 118 ◯桃木野委員 そうするとですね、きのう企画建設委員会もあったわけですけれども、今現在、私が理解しているところでは、ナンチクから、公社、相手のほうに二億三百七十一万円のお金が払われて、そして、ナンチクが所有権の仮登記をしましたと、豚の安定供給を目指すということもあって、そういうふうになっていますと、その企業のほうは金をもらっていると、そうすると、一般常識的に考えれば、養豚場として整備するということになるのかなと思うんですね。常識的な考えでいくと。そうすると、ただ、ゴルフ場として今後開発するということは、業者からすればナンチクのほうには違約金が生じることでして、それはこの委員会の所管ではございませんので、それはほかの委員会で多分やっていると思うんですよ。それで、要は、こういう状況の中で、県のほうでは、まだゴルフ場建設という認識で指導をされるつもりなのか。そこらあたりをお伺いいたします。 119 ◯永岩森づくり推進課長 林地開発許可制度におきましては、基本的に森林から森林以外に変わる、そういうことについて許可をしているものでございます。  原則的に、例えば工場敷地があって、その工場にどういうものをつくるか、どういうものを建てる、そういうのは要は目的ということにはなっておりません。ですから、今の許可は、ゴルフ場の開発をするために森林から森林以外に変える面積が五十五ヘクタールございますけども、それに対して許可したものでございます。ですから、今現在、それによる防災施設というものの完成について指導している、そういう状況になります。 120 ◯桃木野委員 要は、私が今言っているのは、一般常識的に、そういうお金の流れがあって、養豚場として整備することになるのではないかということで質問したわけですけれども、それは一応わかりました。  それとですね、この調整池の整備は、二十六年十一月末までと期間が非常に長いわけですけれども、これについて、その概要と、そして、それに例えばどのぐらいの経費がかかるとか、その辺は理解されているんですか。 121 ◯永岩森づくり推進課長 調整池の概要でございますけども、A調整池の下流締め切り工につきましては、先ほど御紹介しましたとおり来年の四月までに完成させる。横の側壁でございますが、それが二十六年の十月まで、それと、底盤コンクリートが同時期になっております。B調整池の底盤コンクリートが残っておりますので、それが二十六年の二月から三月、それと、D調整池の搬入路がまだ整備されておりません。それについても二十六年の最終の十月から十一月に施工される。それ以外に取りつけ道路の切りかえとか、そういうもろもろもありますけど、大きなものはそういう格好になっているかと思います。 122 ◯桃木野委員 そうしたときにですね、例えば、施工計画は来たわけですけれども、大体どのくらいの経費でかかるとか、そういう経費的なものは向こうから出してきたのか。あるいは出してこなかったのであれば、聞かれたのか。あるいは、県のほうでどのぐらいかかるという算定はされたのか。その辺はどうですか。 123 ◯永岩森づくり推進課長 前回、企画建設委員会のときに答弁させていただいた部分がございます。事業者からの金額の提示はございません。  県としまして、公共事業で起こる標準的な経費をしまして、下流締め切り工の経費については二千五百万円程度、そういう答弁をさせていただいております。  全体につきましては、前回の企画建設委員会では二億五千万円というふうにお話ししたんですが、詳細に見てみますと、三億五千万円ぐらいかかるのではないかと思っております。(株)キリシマの鎌田さんの話によると、以前、五億円くらいかかるというようなお話をされていたように記憶しております。 124 ◯桃木野委員 せんだっても質問を一般質問でしたわけですけども、このお金の動き、そしてゴルフ場開発ということで指導されるということなんですけれども、実態としては、そういうお金の動きもあったりして、養豚場として整備されるのではないのかなと、そういうふうに思うわけですよ。だから、やはり地域の方々もいろいろなこれまでの災害とかあったりして、そして、議会のたびに来ていらっしゃる。やはり、ここに来ると、調整池の完成なんかが二十六年十一月となっているわけですけれども、非常に混沌といいますかね、ゴルフ場では指導するけれども、実際お金も動いて養豚場として進むんじゃないかと、仮にゴルフ場とすればナンチクに対しては、さっき言ったように違約金も発生すると。やはり私が思うに、対住民の方々なんかのことも考えると、企画、農政あるいはこの環境、こういったところで、しっかりとこのゴルフ場についてどうあるべきかと、このことについてですね。陳情関係一切も含めてですね。そういう何か合同の審査会みたいなことをすべきじゃないかなと思うんですよ。それは、ゴルフ場といって指導するといっても、実態としてはそうなってないわけですよ。金も動いて、私はそう思うんですけどね、ほかの委員の方々はどうですか。これだけなってですね、陳情もたくさん来ていて、これで単に一つのゴルフ場で指導しますとこう言っても、実際はお金がナンチクから向こうの業者に行っている。金をもらっとって、ゴルフ場でやるといっても、実際は養豚場としてやらざるを得ないわけですよ。そうしないとナンチクには今度は、ゴルフ場であれば違約金が発生するんですよ。そこら辺があるわけですよね。そういう中で遅々として進まないと…… 125 ◯与 委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時四十一分休憩      ────────────────         午前十一時四十三分再開 126 ◯与 委員長 再開いたします。 127 ◯桃木野委員 それではですね、委員会でというより、県のほうで、企画、農政、環境が関係しているわけですから、そこで、ぜひ県の方向性といいますか、そこらあたりをしっかりと議論をしていただきたいと思うんですよ。これでは住民の方々もどうなるんだろうかと、我々もそうですけれども、非常に危惧しますので、そこあたりをしっかりとしていただけませんか。要望としてそのようにお願いいたします。 128 ◯新川環境林務部長 今、委員がおっしゃったことにつきましては、今、庁内で環境部、企画部が中心となって、農政部一緒に情報交換をしながらやっておりまして、私どもとしては、県環境林務部ということでございますので、森林法あるいは環境アセス条例に基づいて適切に対応していくということになろうかと思いますけど、庁内では各部連携して、情報を交換しながら対応していきたいというふうに考えております。 129 ◯大園委員 確かにですね、このゴルフ場と養豚場の関連については、うちの環境林務、それから企画、それとやっぱり農政のほうまで及んでいると思うんですね。それで、ぜひ御要望なんですけど、ゴルフ場の問題、それから、私も、高橋議員と一緒にナンチクに行って、事の経緯をいろいろお伺いする中でも、なかなかその表の話、裏の話も出てこない状況で、これまで課題というのはもう出尽くしていると思うんですね。ですから、ぜひこの三部で、今の課題を整理していただいて、十二月議会のころまでに、どういう状況になっているかを精査でき、そして、できれば、それを報告できる形にしていただきたいと思っているんです。  ナンチクさんのほうも仮登記したけど、その後どうするという話は我々もしっかり話を聞けていませんし、今一番大切な問題は、やはり調整池をどうするかということで、そして、それをしっかり執行部にも確認して、指導していただきたいということで、さきの六月議会でもお願いしていますので、今、案件になっていることの整理を三部でお願いしたいと、きょう御要望しておきます。 130 ◯与 委員長 ほかに質疑ありませんか。    [「なし」という者あり] 131 ◯与 委員長 ほかに質疑がないようですので、質疑を終了し、採決を行います。  取り扱い意見をお願いします。 132 ◯大園委員 この件につきましては、養豚場計画等、まだ多くの問題を抱えております。当面、乱開発による災害を防止するための調整池を完成させることが喫緊の課題となっておりますので、引き続き事業者の動向及び県の指導・監督の状況を注視していきたいと思っております。  そのため、陳情第五〇一五号及び陳情第五〇一六号につきましては継続審査、陳情第五〇〇八号につきましては、委員会付託日から一年を経過しておりますので、まだ採択、不採択の結論を出す状況にはありませんので、審査未了ということでお願いしたいと思います。 133 ◯中重委員 一緒です。 134 ◯遠嶋委員 県民連合は、全て採択でお願いをしたいと思います。 135 ◯与 委員長 ほかに御意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 136 ◯与 委員長 それでは、採決をいたします。  陳情第五〇一五号、第五〇一六号についてでありますが、まず、陳情第五〇一五号、陳情第五〇一六号については、継続審査の意見と採択を求める意見がありますので、まず、継続審査についてお諮りいたします。  本件を継続審査とすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 137 ◯与 委員長 挙手多数であります。  よって、本件は、継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、陳情第五〇〇八号については、審査未了の御意見がありますので、審査未了についてお諮りいたします。  本件を審査未了の扱いとすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手]
    138 ◯与 委員長 挙手多数であります。  よって、本件は、審査未了の扱いとすることに決定いたしました。  次に、委員会付託日から一年を経過した陳情第五〇〇五号及び陳情第五〇〇六号及び陳情第五〇〇七号を一括議題といたします。  廃棄物・リサイクル対策課長の説明を求めます。 139 ◯山下廃棄物・リサイクル対策課長 陳情第五〇〇五号及び第五〇〇六号につきましては、東日本大震災による汚染瓦礫受け入れ反対についての陳情であり、陳情の趣旨がほぼ同じでありますので、あわせて御説明申し上げます。  請願・陳情文書表の五十ページから六十一ページまでをごらんください。  第二回定例会以降の情勢の変化についてでございますが、五十四ページと六十一ページに記載しておりますように、平成二十四年八月七日付で、国はより具体的な災害廃棄物の処理の方針や内容、中間段階の目標を設定し、目標期間内での処理を確実にするため、東日本大震災に係る災害廃棄物の処理工程表を策定いたしました。  この中で、国は広域処理に関して、今後新たな受け入れ先の調整が必要な廃棄物は、岩手県の漁具・漁網(七.九万トン)及び宮城県の不燃物(四十三万トン)としております。  なお、五十七ページになりますが、陳情第五〇〇六号の2)項、汚染瓦れき等の受け入れに関しての市町村の意見の公表については、その後の情勢に変化はございません。  次に、陳情第五〇〇七号について御説明申し上げます。  請願・陳情文書表の六十二ページから六十五ページまでをごらんください。  湧水町の産業廃棄物処理施設の建設計画についての陳情でありますが、その後の情勢に変化はございません。  なお、これまで県から事業者に対し要請をしている県指導要綱に基づく事前協議の再開については、その必要性や県の方針を十分説明した結果、事業者の理解が得られたものと考えております。  現在、事業者においては、計画の一部を見直し、施設の設計変更等の検討を行っているところと伺っております。  以上で説明を終わります。 140 ◯与 委員長 以上で説明が終わりましたが、質疑がありましたらお願いします。  ほかに質疑はありませんか。    [「なし」という者あり] 141 ◯与 委員長 ほかに質疑がないようですので、質疑を終了し、採決を行います。  取り扱い意見をお願いします。 142 ◯大園委員 国は、東日本大震災に係る災害廃棄物の処理工程表の中で、今後新たに受け入れ先の調整が必要な廃棄物を岩手県の漁具・漁網及び宮城県の不燃物としておりますが、今後も国の取り組み等を見きわめる必要がありますので、陳情第五〇〇五号、第五〇〇六号は継続審査、また、陳情第五〇〇七号につきましては、事業者と県の事前協議の状況を見きわめた上で判断したいと思いますので、引き続き継続審査でお願いいたします。 143 ◯遠嶋委員 県民連合としても、この前、石巻に視察に行ってまいりましたけど、現地で一生懸命処理をされている方が、県外に持ち出すと、やっぱり非常に御迷惑をおかけするということで、なるべく県内で処理をしますという、非常に御苦労されている姿も見ましたので、今後、経緯を見たいということで、継続でお願いします。 144 ◯中重委員 三件とも継続です。 145 ◯与 委員長 ほかに御意見はありませんか。    [「なし」という者あり] 146 ◯与 委員長 それでは、採決いたします。  陳情第五〇〇五号、陳情第五〇〇六号、陳情第五〇〇七号については、継続審査との御意見ですが、そのように決定することに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 147 ◯与 委員長 御異議ありませんので、本件は、継続審査すべきものと決定いたしました。  以上で、陳情の審査を終わります。  ここで、昼食等のために暫時休憩いたします。  再開は、おおむね一時十五分といたします。         午前十一時五十五分休憩      ────────────────         午後 一時 十五分再開 148 ◯与 委員長 再開いたします。  次は、県政一般であります。  まず、特定調査から行います。  特定調査事項の森林環境税関係事業の取り組み状況につきまして、環境林務課長の説明を求めます。 149 ◯猿渡環境林務課長 森林環境税関係事業の取り組み状況につきましては、環境林務課、地球温暖化対策課、森林経営課、かごしま材振興課、森づくり推進課の五課に関連しておりますので、私のほうからその概要について御説明申し上げます。  それでは、お手元に配付いたしております森林環境税関係事業の取り組み状況についてという資料の一ページをお開きください。  一の(一)税の目的でありますが、全ての県民が享受している災害防止や水源涵養等の公益的機能を有する森林環境の保全及び森林を全ての県民で守り育てる意識の醸成に関する施策に要する財源の確保を図ることを目的とするものでございます。  (二)課税の仕組みでありますが、個人については、県民税の均等割額に五百円を加算するものであり、法人については、法人県民税の均等割額に当該額の五%相当額を加算するものとしております。  (三)森林環境税条例の適用期間でありますが、森林環境税は、平成十六年に制定した鹿児島県森林環境税条例により平成十七年四月から導入しており、平成二十一年度までの第一期五カ年の成果等を踏まえ、適用期間を五年間延長する条例改正を行った上で、平成二十二年度から第二期の取り組みを進めているところでございます。  (四)歳入・歳出予算でありますが、平成二十四年度当初予算において、税収見込み額として四億二千万円を、市町村の徴収取扱費として一千九百万円を、森林環境税関係事業費として四億百万円を計上しているところでございます。  次に、二、平成二十四年度森林環境税関係事業の概要でありますが、一の森林にまなびふれあう推進事業は、広く県民の森林・林業に対する理解を深めるとともに、森林を全ての県民で守り育てる意識の醸成を図るため、森林に触れ合う機会の提供や森林環境教育、林地残材など木質バイオマスの有効活用の普及啓発を実施するとともに、県民がみずから実施する森林・林業の学習・体験活動や森林づくり実践活動等を支援するものであり、1)から4)の四つのソフト事業を実施しております。  二の森林をまもりそだてる整備事業は、良好な森林環境を創出し、将来にわたって全ての県民が森林の恩恵を享受することができる健全な森林を育成するため、間伐等の森林整備や地域特性を生かした森林づくり、県産材の利用拡大の取り組みを支援するものであり、1)から4)の四つのハード事業を実施しております。  表の右欄に本年度当初予算額を記載しておりますが、森林にまなびふれあう推進事業は三千四百万円余り、森林をまもりそだてる整備事業は三億六千六百万円余り、合計で四億百万円となっており、平成二十二年度から展開している第二次構想の取り組みを着実に推進しているところでございます。  二ページをお開きください。  三、森林環境税関係事業の主な取り組み状況につきまして、各事業の目的と主な実績を記載しております。  (一)森林にまなびふれあう推進事業の1)森林とのふれあい推進事業では、みどりの感謝祭等の開催により、森林に触れ合う機会等を提供するとともに、県民の方がみずから企画し実施する森林や林業に関する学習・体験活動の取り組みを公募方式により支援しており、平成二十三年度は四十四団体が実施し、九千百二十四人の方が参加されたところでございます。  2)未来につなぐ森林環境教育推進事業では、小・中学校等における継続的な森林環境教育を推進するため、県林業普及指導員等による小・中学校の児童生徒に対する森林・林業教育を平成二十三年度は十二校で実施するとともに、教職員等を対象として森林環境教育を実践する指導者養成研修を実施したところでございます。  次に、三ページの3)多様な主体による森林づくり推進事業では、森林ボランティア団体や企業が実施する森林づくり活動を支援するとともに、森林ボランティア活動に必要なチェンソーの取り扱い等の技術取得や安全教育のための研修を実施しているところでございます。  4)木質バイオマス有効利用促進事業については、林地残材等の未利用の木質バイオマスを、石油等の化石燃料にかわる燃料として幅広く有効活用するため、平成二十三年度に、木質バイオマスのエネルギー利用に関するシンポジウムを二回、研修会を三回開催したところでございます。  なお、本年度は、木質バイオマス安定供給協議会及び木質バイオマスエネルギー利用研究会を設置し、木質バイオマスの安定的な供給体制の整備や発電施設等の新たな分野での利用可能性等について調査・検討を行うこととしているところでございます。  四ページをお開きください。  (二)森林をまもりそだてる整備事業の1)里山林機能回復事業については、森林の公益的機能に支障を来すおそれのある管理不十分な森林や公益上重要な森林等の整備を推進するため、主として市町村が実施主体となる幹線道路沿線や集落周辺における森林整備事業に助成を行うものでございます。  平成二十三年度は、阿久根市など五市において雑木竹林の伐採整理を七ヘクタール、奄美市など四市町村において集落周辺における松枯損木の伐倒・除去を二千三百八十六立方メートル実施したところでございます。  2)森林環境整備事業については、健全な森林を育成するため、管理不十分な森林の間伐等の森林整備や作業道の開設等の基盤整備を推進するものでございます。平成二十三年度は、管理不十分な森林の間伐を五百三十一ヘクタール実施するとともに、作業道等の開設を百二十八キロメートル開設したところでございます。  次に、五ページの3)地域森林環境づくり促進事業については、スギ・ヒノキの少ない離島等の地域における地域特性や立地条件に応じて、森林の公益的機能の維持・向上に資する森林整備等を促進するため、地域提案型方式等により実施するものでございます。  平成二十三年度は、中種子町など六市町で地域特性を生かした森林整備等を六カ所実施するとともに、奄美地域の松林において松くい虫の被害の未然防止のため薬剤の樹幹注入を二百六十六本実施したところでございます。  4)木のあふれる街づくり事業については、県産材を利用した木製施設等の整備及び木製品の開発を公募方式により支援するとともに、小・中学校における木製机・椅子の整備を助成し、森林整備につながる間伐材等の県産材のさらなる利用を促進するものでございます。  これまでに鹿児島中央駅への木製ベンチや屋久杉自然館前バス待合所など、PR効果の高いモデル的な木製施設等の整備を支援するとともに、平成二十三年度は、野田小学校など十六小・中学校への木製机・椅子を六百四十五セット整備したところでございます。  以上、森林環境税関係事業の取り組み状況の概要について説明をさせていただきましたが、森林環境税について、県民の理解と協力を得るためには、広報・PRが極めて重要であると考えており、広報・PRについては県政かわら版、ポスター、パンフレット等の紙媒体による広報のほか、ただいまごらんいただきました資料にも掲載しておりますとおり、県民の方々の目に見える森林環境税となるよう、シンボルマークの導入や関係事業実施箇所における立て看板やのぼり旗の設置、また、ラジオCMや鹿児島中央駅・天文館街頭の大型液晶広告を活用したPR等に鋭意取り組んできているところでございます。  こうした取り組みの中で、みどりの感謝祭等のイベントや森林学習・体験活動、木のあふれる街づくり事業などの公募事業に、多くの県民の方々の参加や幅広い分野からの応援・応募をいただいているところであり、森林の重要性や木材利用の意義等について理解が深まってきているものと考えております。  また、管理不十分な森林における間伐や松枯損木等の伐採整理など、国庫補助事業の対象とならないものの、公益上放置できない緊急性の高い森林の整備が進むとともに、作業道の開設等により間伐材の搬出率が増加するなど、県民すべてがその恩恵を享受することのできる健全な森林の育成を着実に推進できているものと考えております。  今後とも、県議会及び森林審議会の皆様を初め、市町村や関係団体、県民の方々の意見を伺いながら、引き続き森林環境税の目的に沿った効果的な施策の推進や実効性のある事業の実施に努めてまいりたいと考えております。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 150 ◯与 委員長 以上で説明が終わりましたので、特定調査事項につきまして、質問や意見等がありましたらお願いします。 151 ◯遠嶋委員 一つだけ教えてください。  五ページに松への樹幹注入状況というのがありますけど、これは効果はどれくらいあるのか、まず教えてください。 152 ◯永岩森づくり推進課長 樹幹注入の御質問だと思います。  樹幹注入は松の大きさによって注入する量が違いますが、例えば、三十センチの松に注入した場合、大体三年間有効であるというふうに考えております。 153 ◯遠嶋委員 これでいけば、二百六十六本が昨年度ですよね。前年度が三百七十四本と、奄美、先ほどこの松枯れの話がありましたけど、これをやれば効果は三年間はあるということですけど、たくさんやれば松枯れを防止できると、単純に考えればそう思うんですけど、そういう目標を立てながらやられているのかどうかですね。それと、これは森林環境税なんですけど、一般財源からもこういう手だてをしながらやられているのか、二点お伺いしたいんですけど。 154 ◯永岩森づくり推進課長 先ほど、陳情のところで御説明したと思いますが、奄美の被害が七万六千立方ということです。大体、一本が〇・六立方ぐらいですから、本数とすれば、この二百という数字ではなくて万という数字になりますので、これで全部守っていくというのは不可能かというふうに考えています。ですから、この樹幹注入をするというものは、具体的に言いますと、大浜の海岸のある松とか、それと田検小学校、宇検にありますけども、小学校に残すべき松、町として残すべき松だというところを守っていく。これは三年に一回は必ずしないと、また枯れますので、要はこれを続けないといけないというのがあります。ですから、要はそういうところを限定して守っていくというような形の事業です。事業としましては、この森林環境税だけで実施しております。 155 ◯遠嶋委員 参考までに一本幾らするんでしょうか。 156 ◯永岩森づくり推進課長 径球に、木の大きさによって、径によって違います。例えば、三十センチの場合、約一万円ぐらいかかる計算になります。(「ありがとうございました」という者あり) 157 ◯柴立委員 この森林環境のシンボルマークですが、「かごしまの森林をみんなで守り育てよう!」というスローガンはいいんですけど、これが要するに、森林環境税で使われていますよというふうに県民がこれでわかるのかなという気がするんですけど、例えば、森林環境税でこういうふうに使っていますとかいうような、いわゆるそういう表現というのはできないもんですかね。どうなんでしょう。その辺のPRはどんなされているんですか。 158 ◯米盛森林吸収源対策監 シンボルマークの件でございますけれども、二十二年に公募いたしまして、シンボルマークをつくらせていただきました。そのマークを活用いたしまして、ポスターですとか、あらゆるパンフレット等にそれを表記いたしまして、できるだけそれを見ていただいてイメージしていただこうということでございます。ただ、なかなかそういう意味ではパンフレット、ポスター等につきましても量的には非常に少ないところもございまして、直接そのマークが皆さんに浸透しているかどうかというのは、なかなか難しいところはあるかと思いますが、のぼり等にも入れまして、現場等でのぼりを立てたりするところで、できるだけ広報しているところでございます。 159 ◯柴立委員 それ以上はなかなか難しいのかなと思うんですけど、やっぱりせっかく県民の方々が、個人、それから法人、それぞれの分担割合が違いますけれども、森林環境税を払っていただいているわけですので、ぜひ、その辺のPRをしていただきたいというのが私の意見です。  そこで、私はいつも森林環境税が導入されてから申し上げているんですが、約四億円程度あるわけですね。本来なら、当初の森林環境関係の予算プラス森林環境税の関係の事業費を計上していただかないと環境税をとっている意味がない。私はいつもそれを言っているんですが、この平成二十四年度の関係事業の中で、森林環境税だけでこういうようなふうにやっていますよと、例えばですよ、森林の環境整備事業とか、木のあふれる街づくり事業とか、地域森林環境づくり促進事業とか、こういったものは通常の当初予算でも当然あるべき事業なんですよね。そことの違いというのはどういうふうにすみ分けを考えておられるのかちょっとお伺いしたいんですけど。 160 ◯猿渡環境林務課長 この森林環境税関係事業の構成につきましてでございますが、森林環境税関係の事業につきましては、森林環境税条例の目的に沿いまして、ソフト事業につきましては、県民意識の醸成に資する事業を、また、ハード事業につきましては、基本的に国庫補助の対象外となる事業で公益性や緊急性の高い森林整備事業を重点事業として展開をしているところでございます。 161 ◯柴立委員 ということは、ソフト事業も、この森林をまもりそだてる整備事業についても森林環境税ができたから初めてその予算で今度使われるようになったということで、例えばハード事業では国補の対象外以外は一般の当初予算の中でもなかったと、今まで全然なくて環境税を導入することによって新しくできた事業だというふうに理解してよろしいんですか。 162 ◯猿渡環境林務課長 ただいま委員のおっしゃいましたとおり、この森林環境税の財源を確保することによりまして、今の鹿児島県の置かれた森林とか林業の情勢とか実態に合わせた新規の事業というのがつくりやすくなったのではないかというふうに考えているところでございます。 163 ◯柴立委員 ということは、一つだけ伺いますが、森林環境整備事業というのは国補の対象外に全部なっているんですか。 164 ◯大重かごしま材振興課長 この森林環境整備事業の主体は間伐でございます。間伐につきましては、今三つの事業がございます。国庫補助事業が二つほど、そしてこの県民環境税関係事業が一つございます。国庫補助事業につきましては、通常の公共事業でございます造林補助事業、それと県の森林整備推進等基金を活用したふるさとの森再生事業というのがございます。  この、国庫補助事業の二つにつきましては、いずれも齢級ですとか、それから一カ所当たりの面積、そして、あるいは経営計画を作成するとか集約化実施計画を作成するといった面的な広がりがないと採択にならないと、そういった制限がございます。そういった国庫でできない部分をこの県単の森林環境整備事業を活用いたしまして間伐等実施しておるという状況でございます。 165 ◯柴立委員 けちをつけるわけじゃないんだけど、例えばですよ、森林環境税が導入されていなくてもこういう整備は県単事業でやった経緯もありますよね、今までね。だから、私が申し上げているのは、やっぱり森林環境税というのは、通常の当初予算、県単も含めてですけど、それ以外のプラスの分がなければおかしいと、私はいつも思ってるんですよ。だからそういう意味では、それでは、言葉をかえて言いますが、森林環境税が導入される前と導入されてからの総枠的な関係の中で林業関係の予算というのは、この森林環境税の部分についてはプラスになってるんですか。そこをお伺いしたいんです。 166 ◯猿渡環境林務課長 ただいま委員からお尋ねのありました点につきまして、本県の公共事業予算の状況を見ますと、県全体の公共事業予算を平成十六年度を一〇〇といたしました場合に、県全体の公共事業は二十四年度、六九という指数になっております。そうした中で、造林事業予算は二十四年度、八四となっており、これに森林環境税事業を加えますと一〇二という指数になっているところではございます。 167 ◯柴立委員 ということは、森林環境税が林業関係の予算ではプラスに作用しているというふうに理解してよろしいわけですね。 168 ◯猿渡環境林務課長 ただいまの委員の御理解のとおり、私どもも理解をしているところでございます。 169 ◯柴立委員 わかりました。そういうことで説明をいただきましたので、ぜひ、この環境税は、そういう意味ではプラスの分として今後も生かしていただきたいと、そういうふうに思います。  以上です。 170 ◯与 委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 171 ◯与 委員長 ほかにないようですので、特定調査に関する質問等はこれで終了いたします。  ここで、暫時休憩いたします。         午後一時三十八分休憩      ────────────────         午後一時三十九分再開
    172 ◯与 委員長 再開いたします。  ただいまの特定調査につきましては、各委員からさまざまな視点からの御意見・御要望がありました。こうしたさまざまな御意見を踏まえ、主な御意見を委員会報告することでいかがかと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 173 ◯与 委員長 御異議ありませんので、そのように取り扱います。  次は、県政全般の一般調査についてであります。  まず、先般実施いたしました県内行政視察の奄美地区及び県外行政視察の関東地区に関しまして、御意見・御質問等がありましたらお願いします。 174 ◯園田委員 関東地区の行政視察に行きました際に、鹿島灘のちょうど工業地帯で洋上風力発電というんですかね、これの現地を調査させていただいたんですけれども、そのときの担当部署が違うのかもしれませんけれども、所管という意味合いで新エネルギーという観点からお伺いいたしますが、本県の洋上風力発電に関するようなことについて何か御検討されているような、また国からのそういうようないろんな協議というのが現在の時点でございますか。 175 ◯寳満地球温暖化対策課長 洋上風力とか海洋エネルギーの関係につきましては、企画部のほうで所管をしておりまして、先般、一般質問の中でも質問がございまして、洋上風力とか海洋エネルギー等の利用につきまして、国のほうの実証試験地ですかね、それの募集が来年度行われるもんですから、それに向けて作業を進めてまいりたいといったような答弁が企画部長からあったかと思うんですけれども、今はそういう状況でございます。(「わかりました」という者あり) 176 ◯与 委員長 ほかに行政視察に関する質問はありませんか。    [「なし」という者あり] 177 ◯与 委員長 ほかにないようですので、行政視察に関する質問はこれで終了いたします。  なお、平成二十三年度に採択した請願・陳情につきまして、その処理経過及び結果報告についての調査でございますが、環境林務部におきましては、該当する請願・陳情はありませんので、御確認をお願いします。  それでは、そのほか県政一般に関する質問等がありましたらお願いします。 178 ◯大園委員 きょうの資料、環境厚生委員会資料の五ページなんですけど、新エネルギー製品展示事業が始まろうとしているんですけど、実は、これは土木部の関係かもしれませんけど、県道をいろいろ見る中で、両サイドに草が生えてぼうぼうになっていると、そういう中で、透水性の新しいブロック等ができて、温度を上げないような、今までの資材と違ったものができているわけですが、地球温暖化対策のためには、このような取り組みをどんどん進める必要があるものと思っております。私もある製品を見に行ったんですけど、今回この新エネルギー製品展示事業で、先ほど十五事業者が出展されているということですけど、この中でどのような展示がなされるのか。今わかる範囲で答えられますかね。 179 ◯寳満地球温暖化対策課長 先ほど十五事業者のほうから応募があったということで申し上げましたけれども、今後ですね、この十五事業者の出展の内容等を審査をしまして、最終的には決め込んでいくという格好にしております。  ただ、今、委員のほうからおっしゃいました透水性のブロックといいますか、そういったもの等も、この出展希望の中には入ってきているところでございます。 180 ◯大園委員 鹿児島はいろんな取り組みを今後していかないといけないと思いますが、この新エネルギー製品の展示は議会棟の真向かいの駐車場の屋上でされますので、大変注目しております。地球温暖化対策課には、いい取り組みかと思っておりますのでよろしくお願いしたいと思っております。  それから先ほど、環境税のところであったんですけど、このバイオマスの竹のチップ材のほうは聞いておるんですけど、せんだって、NHKのニュースだったか、どっかの民放かよく覚えていないんですけど、竹のパウダーによって土壌改良して、家の生ごみとかをそれと混ぜて攪拌することでそういうものが消え、肥料もできるという内容だったんだけども、こういった取り組みは、鹿児島では進められていないんですかね。 181 ◯吉野森林経営課長 パウダーの質問でございますが、パウダーにつきましては、植繊機といってチップより非常に小さい加工をしなくてはならないということで、機械等の整備についてはまだ進んでないんですが、それに近い形で、県内では竹の粉、いわゆるおが粉状態の粉を使いまして、今、委員御指摘のお話につきましては、県内でも実は鹿屋市のほうでNPO法人が、間伐材を使った容器の中に生ごみの処理、コンポストと呼ばれていまけど、そこに竹の粉を混ぜまして、そして発酵させて堆肥化させていくと、いわゆる生ごみを出さないというような取り組み等々がされているところでございます。  また、私どもとしましては、昨年もその竹の粉がいわゆる肥料化、肥料で土壌改良剤として効果があるということをしっかり検証するために、本年一月に竹林内に散布して、その効果等を今検証をしておりまして、また本年度は、県の森林技術総合センター、それと北薩地域振興局及び農業開発センターの果樹部と連携をいたしまして、今度はキンカン畑に散布の試験粉を設けて、その効果等の検証を進めているところでございまして、そういうデーターが出てまいりますと、今後また竹の粉、竹材の利用というのがより進んでいくのではというふうに考えているところでございます。 182 ◯大園委員 もう一点、里山の森林の整備とか、里山についていろいろNPO等が里山の取り組みをされているかと思うんですけど、今、鹿児島県内でこういうNPOによって里山づくりをしているようなところが、どれぐらいあるもんですか。 183 ◯永岩森づくり推進課長 全体的なという把握はしておりませんけれども、森林環境税を使った里山林整備というのを実施しておりまして、その中では、地域の方々、NPOの方々等が、里山林というか、地域森林環境税事業も使っておるんですが、例えば鹿児島市の上山岡の集落の方々が集落の山を整備されて、その中で集落の方々の憩いの場を提供したい、そういうような活動があちこちされております。  具体的に言いますと、二十二年度に実際六カ所ぐらいがそういう活動をしておりまして、二十三年度も同じような形でやっておられます。徐々にそういう活動が広がってきているのかなというふうに考えておるところでございます。 184 ◯大園委員 最後に。県産材をつかって、木のあふれる街づくり事業等をされているんですけど、ぜひですね、これはもう要望にかえさせていただきますけど、一般質問で私はマリンポートに、シャワーとか更衣室を含め鹿児島の県産材でつくった設備をつくっていただきたいということで、目に見えるところでいい建物を見ることは県産材の利用促進につながると思うんですね。柴立委員も前、しっかりした建物には県産材を使ってということを要望されましたので、これからいろんな取り組みがあろうかと思いますが、ぜひ県産材を積極的に使って、目に見えるところに、鹿児島の目玉商品の木造建築をつくっていただきたいなと思っておりますので、そういう機会があったらよろしくお願いしたい。  以上です。 185 ◯柴立委員 木質バイオマス発電に関連して、少し県民への啓蒙の意味もありますので、ここで改めて御報告をいただきたいと思うんですけど、いわゆる県内に木質バイオマスの対象とする林地残材、大体今どのぐらいあると見込んでおられるのか。  それから、未利用材は、買い上げが一キロワット三十四円ですかね。それから、いろいろ種類がありますので、その辺を、何材が幾らということをもう一回改めて御報告いただけませんか。 186 ◯大重かごしま材振興課長 木質バイオマスに関連いたしまして、まず一点目、林地残材がどの程度あるかということでございますが、これは二十二年度の推定値でございます。県内で約九十八万立方ほど、これは山で伐採をされております。そして、そのうち五十八万立方が搬出をされまして、製材ですとかチップ、そういったものに利用されております。残りの四十万立方程度が林地に放置されて残されているものというふうに推定をいたしております。  それから、木質バイオマス発電によります買い取り価格でございます。  ただいま委員言われましたとおり、原料によりまして三段階の価格が提示をされております。未利用木材、税抜きでございますが、三十二円、一般木材、二十四円、リサイクル木材、十三円と、この三段階の価格が提示をされております。 187 ◯柴立委員 そこでですね、未利用材に対象を絞って申し上げたいと思うんですけど、これが三十二円ですかね。この三十二円のこれはキロワットですかね。 188 ◯大重かごしま材振興課長 そのとおりです。 189 ◯柴立委員 キロワットで三十二円となりますと、この一キロワットをいわゆる木質バイオマスとして大体何立方燃やせばこういうふうになるのか、カロリー計算になるんでしょうけど、その辺の計算というのは当然できているはずだと思うんですけど、どうなんでしょうか。 190 ◯大重かごしま材振興課長 林野庁のほうで今回の買い取り価格に基づいた一つのシミュレーションを行っております。それによりますと、送電出力五千キロワットの木質バイオマス発電を行った場合という想定でございますが、使用する燃料は未利用間伐材がおおむね十万立方、発電所が支払う燃料代がおおむね七から九億円と、そういった試算がなされております。 191 ◯柴立委員 この五千キロワットというのは年間ですか、月間。 192 ◯大重かごしま材振興課長 その発電所の出力でございますので、これを電気に直しますと、二十四時間の三百六十五日、約八千倍ぐらいしたのが発電量になります。 193 ◯柴立委員 ちょっとその意味がよくわからないんですが、五千キロワットの発電力をつくるというのに発電所、七億円から九億円かかると、この五千キロワットというのは、いわゆる木材換算でいうと十万立方ということだから、これはとても月の材積ではないと思うんだけど、約一年ということでいいのかしら。 194 ◯大重かごしま材振興課長 十万立方というのは年間の必要量であります。 195 ◯柴立委員 ということは、年間十万立方の、いわゆる間伐材を費やして、七億円から九億円ぐらいの発電所をつくれば、年間五千キロワットぐらい出るということですか。 196 ◯大重かごしま材振興課長 その五千キロワットというのは、一時間当たりの出力でございまして、年間の発電量といいますのは、一日二十四時間、三百六十五日ございますので、二十四時間の三百六十五、それに若干休み等もございますので、それを掛けていただきますと、恐らく一年間の発電量というのは、幾らになりますかね…… 197 ◯寳満地球温暖化対策課長 要するに、今の説明があったとおりのことでございますけれども、一応五千キロワットの発電設備でどれだけの電力量を発電するかということでございますけれども、五千キロワットの発電機を二十四時間回します。それを三百六十五日回すんですけれども、その中にやっぱり一年中回せないものがあり、稼働率というのがございます。平均稼働率が八〇%ということで言われておりますので、これを掛けますと、年間に発電する電力量というのは三千五百四万キロワットアワー、こういうことになるかと思います。 198 ◯柴立委員 年間三千五百四万キロワットアワーはわかりましたが、それの三千五百四万キロワットアワーを大体稼働率八〇%で生み出すもとの、いわゆる間伐材というのは十万立方でいいのかしら。違うでしょう。 199 ◯大重かごしま材振興課長 そのとおりで、年間十万立方程度必要でございます。 200 ◯柴立委員 そうしますとね、年間十万立方を消費して、それだけの電力をつくるということができるということでありますが、これは単純に三千五百万キロワットアワー、そうしますと、立方当たりに換算しますと、そこに持っていって木質バイオとしてですよ、する場合の単価というのはどんな格好になるのかしら。 201 ◯大重かごしま材振興課長 林野庁の試算によりますと、先ほど話がありましたとおり、三万五千キロワットだったですかね、その売電料が恐らく三十四円でございますので、掛けていただきますと、十一億円から十二億円程度になろうかと思います。そのうち原料代が年間十万立方で、林野庁の試算によりますと、七億円から九億円程度と、売り上げが十一億円から十二億円、燃料代が七億円から九億円と、十万立方ということでございますので、単純に計算いたしますと、一立方当たり大体七千円から九千円程度で発電所に材料をつける必要があるということになります。 202 ◯柴立委員 わかりました。そこ辺の原価計算も大体のところは出てきたんですが、今の間伐材のいわゆるスギ間伐材の製紙会社が受け入れている木材チップ、今どのくらいですかね。紙の原料としての価格ですけど。 203 ◯大重かごしま材振興課長 現在、チップ工場が受け入れておりますのはスギ・ヒノキの低質材でございます。業者に聞きますと、工場着で五千円程度、原木で五千円程度ですね。それに加工費等を入れまして、七千円から八千円程度になろうかと思います。ですから、発電所の原料にいたしましても、チップまで加工する必要がございますので、おおむね製紙用チップと同等ぐらいの価格になるんじゃないかというふうに考えております。 204 ◯柴立委員 私が今お聞きしたかったのはそこなんですよ。要するに、木質バイオをつくってこれだけの消費量が要りますよ、これだけは入れてくださいといっても、提供する側として合わなければね、せっかく木質バイオをつくったとしても材料が足りなくなると、だから、そこ辺の問題をやっぱりこれから常にコスト計算を頭に入れなければ、この木質バイオもなかなか難しいだろうと、僕はそういうふうに思っているんです。  正直申し上げますと、この前の行政視察で茨城の鹿島に行きましたけど、中国木材が三百億円くらい投資して、大きな製材工場をつくってるんですけど、その横に、実はこの木質バイオ系の発電動力をつくって、その発電で全部工場は回している。今のところは、ああいうスタイルでないとなかなか集められないのかな、林地残材が四十万立方あるといっても、立方当たり七千円から八千円で工場につけてくださいと、ああいうふうにはとてもじゃないけど、今のところ難しいんじゃないか、というのは、四十万立方と単純に計算で数字で言われるけど、これはもう山の端から、とてもじゃないけど、一万円以上かけなければ引き出せないような、恐らくそういう林地残材は結構あると思うんですね。だから、その辺を今回いろいろ有効利用促進事業で、この環境税でも使われていろいろシンポジウムもあられるということで、これはこれなりに非常に意義はあると思っているんですが、ぜひ、その辺のことも含めて総合的に判断して県としても進めていただきたいと、そういうふうに思っておりますので、そこはそれなりによくお考えいただいて、前向きに取り組んでいただきたいと思いますが、ぜひその方向でお願いいたしたいと思います。 205 ◯与 委員長 ほかにありませんか。 206 ◯桃木野委員 ゴルフ場の関係でお尋ねしますけど、いわゆる、私が聞いているところでは、業者のほうもパトロールをしているらしいということは聞いているんですけど、いわゆる県のほうでのパトロールはどのような状況ですか。  それと、せんだっても台風とか大雨も来たわけですけど、被害とか、あの辺の開発区域の状況というのはどうだったんでしょうか。 207 ◯永岩森づくり推進課長 県の現地の指導・巡視ということでございます。  二十四年度に入りまして、月に四、五回現地は巡視しております。具体的に言いますと、八月は四回、九月に入りまして三回程度行っております。これは本庁、それと姶良・伊佐振興局、分かれまして指導しております。  豪雨のときにも、その状況は確認をしながら、その後、現場に行ったときに、先ほど、D調整池のときにもお話ししたと思うんですが、土砂が出ている場合については、そういうような指示もしております。 208 ◯桃木野委員 パトロールの場合は、十分けがとかないように気をつけていただきたいと思います。  それから、あと一点ですね、私も決して想像で言っているわけではなくて、きのう企画建設委員会で、ナンチクのほうから二億三百七十一万円が業者のほうに払われたと、これはもう企画部長が認められておるわけです、青木議員の質問に対してですね。だから、養豚場ができることが現実味を帯びているからいろいろ言っているわけですけど、それで、関連してお尋ねしますけれども、私の一般質問で、今後は、例えば養豚場に変わる場合は、土地利用協議が来て、林地開発の変更申請が来るということなんですが、そういう答弁をもらったんですけど、この林地開発許可の変更申請ですね、例えば養豚場をつくるとした場合に、それにはどういう添付書類というのが要るんですか。 209 ◯永岩森づくり推進課長 林地開発の変更許可のお尋ねだと思います。  変更許可には必要な書類が決まっておりますが、その添付書類には当然図面かれこれがついてきますし、先日もお答えいたしましたけれども、土地の所有権、そこにはいろいろな地上権とかございますけれども、その同意というのを求めることとなっております。それと、市町村からの意見書をもらうことになっております。 210 ◯桃木野委員 あと一点、要するに、最初はゴルフ場でということで、土地を持っておられる方も売ったと思うんですけれども、今度は養豚場と変わると、売った人あるいは売らなくてもその周辺に開発区域の回りにいらっしゃる方々のゴルフ場から養豚場に変わるというのは、環境も非常に変わるわけですよね。そうしたときには、地権者ないしあるいは地権者でなくても、開発区域の周辺にいらっしゃる方々の同意といいますか、その辺は特には必要ない、あるいは必要なければ、県のほうではその辺のまた当然、林地開発の許可に当たっても一般的には調査をされると、そのように理解していいんですか。 211 ◯永岩森づくり推進課長 林地開発は森林法に基づく許可制度でございます。許可制度においては、許可しなければならないというのが森林法の制度でございます。ですから、書類が整った場合は許可するというような形の林地開発許可の制度になっています。  ですから、まず、林地開発許可というのは、森林から森林以外に変わる、そういうところの許可でございますので、それに係る土地の所有、形態というのは、その同意かれこれを、地上権も含んだ権利ですので、それについては確認をする、それを求めるというようなことになっております。(「わかりました」という者あり) 212 ◯遠嶋委員 三点ほどお伺いしたいんですが、若干順序が違いますけど、まず一つは、竹入り紙の表記があるわけですけど、資料の十二ページですね。利用促進に関する協議をしたということですけど、この間、竹入り紙あるいは竹紙の販売というか、推進の議論もさせていただいているんですけど、ことしの三月議会、それからあと代表質問でもありましたけど、具体的に県としての取り組みがここまで今進んでいますと、拡大というか、しましたというのがあれば、ちょっと紹介していただきたいと思うんですけど。 213 ◯吉野森林経営課長 まず、きょうの資料にございました竹林資源活用推進協議会、これにつきましては、これまで竹の供給側のほうの議論を中心に進めてまいりましたけれども、その中に、今後は竹入り紙の利用のほうをやっていこうということで、この協議会の中で初めて取り組みを行ったところでございます。  関係者といたしましては、これまで、具体的に申しますと、中越パルプさんの営業拠点というのは実は鹿児島県になくて福岡県にございまして、九州全体を取り仕切るというふうになっておりましたことから、こちらは代理店がございますが、そういうことで、そこと全体的に取り組んでいくというようなことで進めております。  その中で特に議論がございましたのは、やはり竹の一〇〇%紙、一〇〇%入った紙というのは高くなります。そういうことから一〇%程度入った紙につきましては、いわゆる県庁内で実は封筒が、これ全部局で使っていただいております。これ一〇%紙というのは通常の封筒と同等の値段でございます。ですから、そういうような一〇%紙というのをまずは進めていくことのほうが普及しやすいだろうということが協議会の中で議論をされました。  そしてまた、その関係者の方、また後日ちょっと呼んでいろいろ協議をしておりましたけれども、また新たな製品をどうしてもつくり出していこうと、新たな、それにまた竹入り紙のマークをしっかりつけたようなことで売り出していこうというようなことで、そういうような取り組みを通しまして、今一緒に取り組んでおりますが、竹入り紙の普及といいますか、利用促進につなげてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 214 ◯遠嶋委員 私もちょっと気がついたのは、県の封筒がありますよね、あの下に、昔は一行だけ、何を使ってるって書いてあったんですけど、今二行になっていますよね。下が、竹が入っていますとかという趣旨の表記になっているんですけど、あの表記が入る前までは竹入り紙じゃなかったんでしょうか。 215 ◯吉野森林経営課長 委員御指摘のとおり、一部の、うちの部局とか関係の部局だけで竹入り紙は使っていたのは事実でございまして、最近、取り組みといたしまして、全庁的に呼びかけまして、全部で使おうということで今使い始めたところでございます。 216 ◯遠嶋委員 それはもう大変ありがたいことでですね。ぜひ、さらにそれを拡大していただきたいなと思います。  これは前にも申し上げましたけど、中越パルプが竹入り紙ないし竹紙を取り組み始めたのは、主に県からの依頼もあったと、相談もあったということで、現状で言えば、なかなかペイしないという、そういう状況にもあるようですので、今、誘致企業がどんどん撤退する中で、竹入り紙をつくることによって経営的にプラスにならないということであればいけませんので、何とかやはり、鹿児島県からの協力要請もあったということも踏まえて、竹入り紙あるいは竹紙の普及拡大を、ぜひなお一層、取り組んでいただきたいというふうに思います。これは要望をしておきたいと思います。  それと、二点目は、八ページに大気環境保全対策ということで、二酸化硫黄、浮遊粒子状物質、二酸化窒素、それから光化学オキシダント、一番下が騒音・振動対策ということで測定をされているわけですけど、大気汚染で言えば三つの物質が超過と、そして騒音・振動で言えば一地点で超過ということなんですが、これは測定すること自体が目的ではないと思うんですけど、この結果をどう認識をされて、それに対してどういうふうに分析をされ、今後どういうふうに対応されるおつもりなのかお聞かせください。 217 ◯大西環境保全課長 一番上の大気環境の保全対策というところに書いてございます大気環境の常時監視につきましては、県内十七の測定局で測定をしております。自動測定で測定をいたしまして、電話回線で情報を収集し、環境省のホームページと結びまして、リアルタイムでデータは公表しているところでございます。  二十三年度の調査結果につきましては、まず一番目の二酸化硫黄、十七測定局で測定をしておりますが、四測定局で超過というふうな結果になっております。  これにつきましては、桜島の火山活動に伴う二酸化硫黄ということで自然現象でございます。平常時はいつも低いんですけれども、風向き等によりまして一時的に高くなるということがございます。これは直ちに影響を及ぼすものではないというふうに考えているところでございます。  それから、浮遊粒子状物質につきましては、これは大気中に浮遊している百分の一ミリ以下の粒子を測定しているということでございます。昨年度は残念ながら全測定局で超過ということになりました。原因につきましては、昨年度五月一日から五日まで黄砂が観測をされました。これは全国的なもので、鹿児島地象気象台の結果、それから環境省もこのころずっと黄砂の情報を出しておりますけれども、それとも一致をしております。さらに、本県におきましては、西にある測定局からデーターが高くなってくるということもございまして、これは黄砂の影響で全測定局が高くなったというふうに考えております。特にこの浮遊粒子状物質につきましては、これまでずっと測定してきましたが、昨年度が初めてでございます。全測定局が超過という結果になったところでございます。  二酸化窒素につきましては、全測定局、環境基準達成ということになってございます。  光化学オキシダントにつきましては、窒素酸化物等が太陽光線を受けて二次的に汚染物質になる物質を光化学オキシダントというふうに呼んでおります。ですから、昼間高くなるというのが普通の状況でございますけれども、最近では夜間に高くなる。また先ほども申しましたが、西にある測定局のほうから高くなるということがございまして、これは中国大陸からの越境大気汚染物質の影響というふうに考えているところでございます。全国的な問題としてもありまして、光化学オキシダントにつきましては、国内に千二百測定局ぐらいございます。その測定局全て環境基準超過という状況でございます。  このように、本県におけます大気環境の測定におきましては、自然現象によるもの、あるいは中国大陸からの黄砂、あるいは大気汚染物質の越境移動ということになりまして、地域における、県内における発生源の杞憂は極めて少ないというふうに考えているところでございまして、こういった影響を除きますと、全般的には良好であるという解釈をしているところでございます。  それから、騒音・振動対策のところに書いてございます九州新幹線鉄道に係る騒音につきまして、十五地点調査をしておりますが、このうち一地点が超過をしたところでございます。  この結果につきましては、JR九州、それから鉄道運輸機構に対しまして、知事名で改善対策を要望しているところでございます。 218 ◯遠嶋委員 大気汚染のところでは、大体自然現象に伴うものが上の二つですが、光化学オキシダント、いわゆる光化学スモッグですかね、目がしぱしぱしたりとか、健康に被害があると思われるわけですが、これ全国全てで超過をしていると、しかも中国からと、中国の経済発展の状況から考えると、ますますひどくなるということも予想されるわけですけど、これについてどんな対応が想定されるのかですね、どういうことが。 219 ◯大西環境保全課長 中国との関係につきましては、国際的な問題でございまして、国内問題では解決できないものですから、日中韓環境大臣会合というのがございます。その環境大臣会合におきまして、この問題が話し合われているということと、もう一つ、東アジアのモニタリングネットワークというものがございます。環境省が提唱をしまして、東アジアの諸国全体で大気汚染物質を少なくしていこうという取り組みがございます。そういった取り組みの中で、アジア地域全体で大気汚染物質を低くしていこう、下げていこうという取り組みが国を挙げて行われているというところでございます。 220 ◯遠嶋委員 ある意味では国際問題ですから、今、大臣レベルで取り組み中だということですから、ぜひ、こういう数字が一刻も早く出ないように取り組みを進めていただきたいと思います。  三点目、エコパークのことでお伺いしたいと思いますが、これは県政調査会のときでも申しましたように、湧水町のほうが、きょうの状況説明でもありましたけど、事業者が、仕切り直しか何かよくわかりませんが、いずれにしても、あとちょっと情報源から聞いたところによると、ここの薩摩川内市の処分場ができてそんなに間をあけないうちに湧水町も稼働をするであろうというような話も聞いたんですが、その辺のまず情報といいますか、状況をちょっと教えていただきたいんですけど。 221 ◯山下廃棄物・リサイクル対策課長 湧水町の処分場につきましては、先ほども申し上げましたけれども、ただいま事前協議の再開の前の段階の、いわゆる事業計画の見直し、そして、それに伴う協議書の申請をすると、差しかえをするというような状況でございます。その書類審査後に、その次に今度は地元への説明をし、地元の御理解を得た後に事前協議が終了するというような段取りになります。その後に、今度は法に基づく許可申請手続ということになります。その間ですね、いろんな諸法、土地利用の関係の諸法が同時に協議をされまして、またそっちの許可も必要ということになります。  そういうことで、公共関与については、今のところ平成二十五年度末を目途として作業を進めておりますけれども、湧水町に関して、今のところいつの時点でオープンになるかということはちょっと申し上げられないところでございます。 222 ◯遠嶋委員 大体そういう手続があるというのはそれなりにわかってはいるつもりなんですけど、ある有力な情報でいくと、早晩というか、そんなに遅くないうちに取り組むというか、稼働するというような話も聞いているもんですから、その旨、当該業者とも話がついたということも聞いているわけですよね。そうなってくると、きょうのこの説明の中にも、県内に一カ所もないことからという頭がついているわけですけど、二つが稼働するという状況が出てくるわけですよね。そうなったときに、鹿児島県は十五年間で毎年四万の六十万を埋めるんだというふうに言ってるわけですよね。それに対するランニングコストも計算をされていると、この前、下鶴議員の一般質問でも百億円支出をして百億円収入があるという形ではなっているわけですけど、二つが稼働をした場合に、当然、産廃の搬入量にそごが出てくると思うんですが、その辺はどんなふうに理解されているかちょっと教えてください。 223 ◯大田管理型処分場整備担当参事 九州北清の産業廃棄物管理型処分場につきましては、今、課長から申し上げましたように、現在、計画の一部変更を予定しているということで、変更後の詳細がまだ不明な段階でございます。  したがいまして、そういうことで、まだ計画途上ということですので、現在のところはこれを前提にしたお話がなかなかしにくいところでございます。 224 ◯遠嶋委員 そういう回答になるのかなと思ったりもしますけど、いずれにしても、この事業主が諸般の手続を終えて設置許可申請をすれば、よほどの違法行為がない限りは許可をするということになっていくんだろうと思うんですよね。さっきのゴルフ場から養豚場と似たような問題で、法的に瑕疵がなければ、そんなふうになっていくのかなと、そうであれば、二つが稼働するというのは当然想定されるわけですから、そうなったときに、例えば今の年間四万トンが入るというのを想定したとき、単価は正確にはまだ決まってはいませんけど、ランニングコストを考えたときに、二つができるときとコストは変わらんわけですけど、収入が変わってくるわけですから、その辺の問題をやっぱりどう捉えるのか。それは仮定でお答えできないと言えば、それ以上話は進まないんでしょうけど、私はそういった意味で非常に危惧をするものです。これはもうこれ以上言いません。それで、よろしいでしょうか続けて。あと今も産廃処分場の候補地、予定地、建設地のところには新川部長もよく御存じだと思いますけど、地元の人が、朝昼晩行って監視活動をしているわけですよね。何か集会をすれば、百人、二百人というのはすぐ集まるぐらいに、今でもやはり反対運動があるわけですよ。そして、某自治会というのがここに出てきますけど、某自治会の中にも、かなりの割合でやっぱり心配をしている人がいるということなんです。なぜかというと、やはり水が心配なんですよ、水が。標高五百十二メートルだったかな、あの近辺で一番高い山の中腹です。そこの中腹に処分場が今建設されようとしているんですけど、その下流域の、恐らく人口が二万、三万ぐらいはあると思うんですが、そういう人たちの上水道はどういう水源から来ているからというのは把握をされていますよね。ちょっと教えてください。 225 ◯大田管理型処分場整備担当参事 お待たせいたしました。現在、この関係自治会、五自治会ございますけれども、そこの水道でございますが、これが現在は木場茶屋に地下水の水源地がございまして、ここから簡易水道ということで給水しているという状況でございます。 226 ◯遠嶋委員 それは木場茶屋の話ですね。ですから、私が住んでいるのは川内南中校区というところで、隈之城があったり、今、関係五自治会もそうですけど、宮崎町とか永利町とか、もっと川内川沿いに近いほうで言えば、向田町とかあるわけですよ。だから、そういう地域の全体の上水道はどこが水源地になっているか把握をされていますかということです。 227 ◯大田管理型処分場整備担当参事 その全体の水源地につきましては、申しわけございません、ちょっと把握してございません。 228 ◯遠嶋委員 私はそこは非常に問題だと思います。ほとんどですね、地下にボーリングを掘って、そこから水をくみ上げて、貯水場にためて配分をしているというのが川内川南の大半の上水道の水源なんです。ですから、やっぱりそこに居住している人たちが水がどうなるかというのを心配するのはある意味では当然のことなんですよね、当然です。そこを把握されていないというのは、私は非常に不満というか、問題だというふうに思います。  それと、構造物の話、構造物は見ただけでは外観でしかわからないわけですから、立派な構造物だなと言えばそれだけのことですよね。その遮水構造の仕組みですけど、漏水検知機がありますよね、漏水検知機は遮水シートの上ですか、下ですか。 229 ◯大田管理型処分場整備担当参事 漏水検知機につきましては、遮水シートが二つございますけども、漏水検知機は陽極と陰極といいますか、電気を通すということで二つ極がありますけれども、一番上の遮水シートの上側と、それから二つの遮水シートの間、この上の遮水シートの近くでございますけど、そこに配置するようになっております。 230 ◯遠嶋委員 一番上の遮水シートの上に一つあると、それは漏水というのがよくわかりませんが、二つ遮水シートの間に敷設をしてあるとしたときに、それが検知というか、アラームが鳴ったと、それはどういうときにアラームが鳴るわけですか。 231 ◯中村廃棄物・リサイクル担当参事 まず遮水工、上のほうはベントナイトとかいろいろあるんですけれども、今、漏水検知機が遮水シートを挟んで設置されている状態ですので、遮水シートのところを通過した場合、極端な例で言いますと、遮水シートが破損した場合、そこを浸出水が通過すると、そうなると、上と下の電極に通電しまして漏水検知器が作動するということになります。 232 ◯遠嶋委員 原発と一緒でですね、防災訓練を何でせんといかんのかと、そんな絶対に安全というのであれば、防災訓練をする必要はないじゃないかと、だけど現に三・一一がありましたから、より訓練というのは必要性を増しているわけですけど、漏水検知機もやはりシートも寿命があるわけですから、メーカーに言わせれば、品質保証期間は二年だというメーカもあるわけですよ。だから、いつか破れるわけですよね。そして、コンクリートも寿命があるわけですから、やはり漏れる、あるいは老朽化によって外部に浸出をするというのは、私はもう想定をしないといけないというふうに思います。
     そういった観点から言うとですね、全国都市清掃会議がつくっている計画、設計、管理要綱、この中にも、つくるときには施設の下に人口がたくさんないところと、そして、地質断層を含めたそういう水みちがあるところは避けなさいということになっているわけですよ。今、上水道の水源地も御存じない、そういう状況の中でですね、構造物の進捗率はどひこですか。 233 ◯大田管理型処分場整備担当参事 進捗率につきましては、八月三十一日現在で一八%でございます。 234 ◯遠嶋委員 一八%、上に出ている覆蓋施設の柱になるところが非常に際立って、おおっと思うんですけど、淡々と進んでるわけですよね。でも進捗では一八%と、私は、やはりもうちょっと、地元の人たちが納得をするというか、あるいは疑問を呈していることに、しっかり調査をすべきだと、だって今の上水道の水源まで把握されていなかったわけですから、そういうのをしっかりしながら、しかも全国都市清掃会議、あるいは今で言えば治験でいちばん厳しいというか、あるいは私たちから言わせると、せめてここはクリアしてほしいなと思うような中身だと思うんですけど、それに記載されているような、あるいはそこにこういうことをしなさいと書いている部分について、せめてしっかり私は調査をしてほしいと、残念ながらほとんどされていないと言わざるを得ないと私は思います、構造物はできつつありますけど。ということで、これは指摘にさせていただきたいと思います。何か概括して御見解でもあればお願いします。 235 ◯大田管理型処分場整備担当参事 今回のこの処分場の遮水構造といいますか、遮水工でございますけれども、これにつきましては、先ほどもお話ししましたように、二重の遮水シート、それから水密アスファルトコンクリート、これに加えまして、遮水シートの保護材にベントナイトの混合土を用いた透水しにくい層を採用するということによりまして、遮水シートの保護とともに多重の遮水機能を備えた構造となっております。こういう万全の構造を持っておりますので、ここを浸出水が漏れるということはないものと考えております。 236 ◯遠嶋委員 と思うというのでは困るわけですよ。ああいうところにあるわけですから、だって下が水源地というのを忘れないでください。 237 ◯新川環境林務部長 まず、現地の調査については、立地可能性調査の中で、地下水の調査とか、そういったものは十分行っているものと考えております。  それと、先ほどですね、周辺の水道の調査をしていないというようなお話がございましたけど、こちらに今、手元に資料がないだけで、環境整備公社のほうには近くの周辺の水道の、どういったところから水源があるのかということは、資料は公社のほうではちゃんと持っておりまして、把握をいたしております。(「もういいです」という者あり) 238 ◯大園委員 きょうの資料の六ページなんですけど、この最終処分場の整備状況の中で、関係自治会による現場視察を行ったということで、八月二十八日にあるんですけど、この視察の中で、関係自治会から何か要望なり、こういうことをしてほしいとか、そういった声はなかったですかね。 239 ◯大田管理型処分場整備担当参事 この五自治会によります現地視察、八月二十八日に行ったものでございますけれども、要望といたしましては、「また視察の機会があるといいと思う」というような要望がございました。あとは、特に要望ということではございませんでした。感想を幾つか、「現場が大きく変わっていた」とか、「施工上の工夫がよくなされていると感じた」とか、そのような御感想がございました。 240 ◯大園委員 もう一点、エコパークかごしま安全監視委員会の八月三十一日の調査で、何か指摘されたこと等がありましたか。 241 ◯大田管理型処分場整備担当参事 安全監視委員会による施工状況調査でございますけれども、特に指摘というものはございませんでした。全体的に細部までよく管理されているというようなお話がございました。 242 ◯大園委員 ぜひ、この二つの現場視察と監視委員会の意見等は、まとめられておったら、急ぎませんけど、資料を届けていただければありがたいんですけど。委員全体に一応届けていただければいいですね、委員全体に。(「はい」という者あり) 243 ◯与 委員長 ほかにありませんか。 244 ◯池畑委員 先ほどの柴立委員のバイオマス発電関係に関連してお尋ねをしたいと思いますが、先ほど、出力五千キロワットの関係の話が出ましたが、さっき答弁があったのかもしれませんが、この五千キロワットの規模の施設の整備費ですね、これはどれぐらいかかるんでしょうか。 245 ◯大重かごしま材振興課長 福島県で第一号の五千キロワットの発電施設ができてございます。そこでは二十五億円程度かかっているというふうに聞いております。 246 ◯池畑委員 福島のものはもう稼働しているんだろうと思いますけど、これは二十五億円というのは、いわゆる事業主体というのは、完全な民間なのか、仮に民間で、そして、補助金が導入されているのか、そこのところを教えてください。 247 ◯大重かごしま材振興課長 事業実施主体は完全な民間でございます。地元のチップ工場と、それから発電にノウハウを持った企業の両社が出資をし合っております。  それから、国の補助金ですが、林野庁の補助事業で九億円ほど補助がなされたということでございます。 248 ◯池畑委員 たしか、先ほどの答弁の中で、国の買い取り価格の制度によって売電をしていらっしゃるというふうにお聞きをしましたが、私の認識では、勉強不足かもしれませんけど、例えば小水力発電の場合でありましたら、国等の補助金によってつくった場合には、この買い取り価格の対象にならないというふうになっているわけでございますけど、このバイオマス発電の場合には、今、国から九億円ぐらいの補助事業を導入してというお話でしたが、これは別にそういう水力とは違うんですかね。 249 ◯大重かごしま材振興課長 木質バイオマス発電の場合、補助事業の種類によりまして、結局、買い取り価格から補助金分を差し引いて計算をするといったような事業もございます。  経済産業省とか環境省が以前やっておりました補助事業を導入した場合には、買い取り価格から補助金相当部分を差し引いて試算するというふうに聞いております。ただ今回、福島県で出されました林野庁の補助事業につきましては、そういった相殺はなされていないというふうに聞いております。 250 ◯池畑委員 わかりました。それで、県でもこれからいろいろ検討、勉強会、研究会ですかね、設置をされて、この整備に向けていろいろ検討が進むであろうと思うんですが、県内においてのバイオマス発電施設の設置に向けての今後のスケジュール、何年度ぐらいを目標に、例えばモデル的なバイオマス発電施設をつくるとか、そこら辺の方向性というのは、今わかっておればちょっと教えていただきたいと思います。 251 ◯大重かごしま材振興課長 先ほど、柴立委員の質問に対しまして、林野庁のあくまでも試算だということで御説明を申し上げました。五千キロワットという想定で試算がなされております。これは規模ですとか、あるいは熱との併用ですとか、いろんな形態によってさまざまな採算性の違いがあると思います。ですから、県におきましては、研究会を設置いたしまして、具体的な先進事例も調査しながら、どういった規模ならばどういった採算性になって、どれぐらいの燃料が、どのぐらいの価格で買い取られるのか、そういったものを今後一年間かけて検討をすることにいたしております。  それで、委員おっしゃいました木質バイオマス発電についての今後のスケジュールみたいなものなんですが、これにつきましては、今、民間のほうから何社か県のほうに、いろんな問い合わせが来ております。だた、具体的にどういった目的会社をつくって、どういった場所にどういった規模のやつをつくると、具体的な計画はまだございません。  ですから、今後、我々、さまざまなことを研究しながら、そういった事業主体の相談にちゃんと答えられるようにしてまいりたいと、いつそれが実現するかという話でございますが、これは民間のそういった事業主体の話もございますので、今、具体的にいつごろという計画は持ち合わせていないという状況でございます。 252 ◯池畑委員 国のエネルギー政策の動向を見きわめて、昨年の三月でしたかね、自然エネルギー導入ビジョンを策定をされましたけど、ことしの国の動向を見きわめて、新たにまたそのビジョンを見直しをするというふうにお聞きをいたしておりますけど、この導入ビジョンの見直しの策定に向けてのスケジュール、ここら辺はどうなってるんでしょうか。 253 ◯寳満地球温暖化対策課長 昨年三月に新エネルギービジョン、県のものをつくったわけでございますけれども、その後の東日本大震災ですとか、それから原発事故等を踏まえてビジョンを見直すということで、国のほうがエネルギー基本計画を白紙から見直すといったようなこともございまして、あと、国のほうが先般、革新的エネルギー環境戦略というのを九月十四日に出しまして、十九日の日に参考文書という取り扱いでございますが、閣議決定をされております。  これを踏まえまして、近いうちに国の新しいエネルギー基本計画というのが出されるのではないかというふうに考えておりますけども、それを踏まえて、うちのビジョンのほうも見直していきたいというふうに考えております。 254 ◯池畑委員 わかりました。国の方針を見てということでありましたけど、いわゆる庁内においては一定の方向性といいますかね、そこら辺の作業はある程度はもうなさっていらっしゃるんですか。 255 ◯寳満地球温暖化対策課長 ビジョンの見直しにつきましては、庁内の関係各課、たくさんございますけれども、この担当者等を集めまして、五月十五日でございますが、この日に幹事会を行いまして、基本的な見直し方針とかの申し合わせをしております。同じく五月二十三日でございますが、担当者レベルのワーキンググループというのをつくりまして、そちらでの検討を進めているといったところでございます。 256 ◯池畑委員 それじゃ、二十四年度内には一応策定をするというような、そういったようなスケジュールになるんですか。それとも、それはまだ未定と、どっちですか。 257 ◯寳満地球温暖化対策課長 県のほうで現段階で考えておりますのは、今年度中に改定をしたいというふうに考えております。ただ、先ほども申し上げましたように、国のエネルギー基本計画ですとか、あるいは今後、国のほうが定めますグリーン政策大綱とか、そういったものもある意味踏まえる必要があるという部分もございますので、それらの動き等も見ながら、できるだけ急いで作業は進めていきたいというふうに思っているところでございます。 258 ◯池畑委員 わかりました。それぞれ、いろんな自然エネルギーがあるわけでありますけど、再生可能エネルギーの拡大というのは、これはもう国家的な課題でもございますし、そしてまた、鹿児島県は原発立地県でもあります。そういうことからして、今度策定をされるこのビジョンにおいては、それぞれの分野においての一定の数値目標を入れるというのは、これはやっぱり必要だろうというふうに私は思うわけでありますけど、そこら辺のところのお考えというのは今のところはどうなんでしょうか。 259 ◯寳満地球温暖化対策課長 当然、国のほうで再生可能エネルギーを、どのぐらいふやすかということにつきまして、先般の革新的エネルギー環境戦略においては、二〇三〇年までに現在の、再生可能エネルギーに関しては三倍にふやすと、水力を除く再生可能エネルギーについては八倍に伸ばすといったようなことが記入してございます。  ただ、これは本県のほうでストレートにその数字を持っていけるかといいますと、やはり私どものほうの県民の意識の把握ですとか、それから私どもの県にございますエネルギーの賦存量とか、そういったものも当然見ながら目標値は設定していくということになりますので、そういった作業を詰めた上で、目標値については設定をしていきたいというふうに考えております。(「わかりました」という者あり) 260 ◯中重委員 済みません、さっき、大気と騒音の調査結果は出ましたけど、水環境保全対策のほうの調査結果について、公共用水域で一地点超過と、BOD、CODのほうが七水域で超過と出ておりますが、これについて、まず具体的な中身を教えてください。 261 ◯大西環境保全課長 公共用水域の常時監視につきましては、県内の代表的な河川、三十七河川、四湖沼、八海域で実施しているところでございます。  そのうち、健康項目につきましては、百三十四地点で調査を実施しておりまして、そのうち一地点で超過ということでございました。これは、高尾野川の桜橋という地点なんですけれども、ちょうど上流でトンネル工事をしておりまして、そのトンネル工事の際出る湧水が多くなったと、その湧水の中にヒ素が含まれておりまして、環境基準が〇・〇一という基準なんですけれども、実際に年平均値で評価をしますと、〇・〇一一ということで、〇・〇〇一超過をしたということでございます。  この結果につきましては、事業者、県なんですけれども、県で排水処理施設を設置をいたしまして、現在は環境基準に適合しているという状況でございます。  それから、その下にございます生活環境項目ですけれども、細かく水域を区分しますと、全部で七十一水域ございます。そのうち六十四水域で達成ということで、九〇・一%が環境基準を達成ということになってございます。達成しなかった水域は全部で七水域ということでございまして、河川が一水域、湖沼が一水域、海域が五水域ということになっているところでございます。  そのうち、湖沼につきましては、高隈ダム貯水池でございまして、ダム本体の工事をするために水位を下げたという状況でございます。その影響もあって、ここは環境基準を達成しなかったというふうに考えているところでございます。  それ以外の河川一水域、海域五水域につきましては、その水域に存在しますいろいろな工場・事業場対策、それから今後の生活排水対策、農畜産業対策、養殖があるところにつきましては水産養殖業対策につきまして、関係各機関と連携をしながらそれぞれの対策を推進していきたいというふうに考えているところでございます。  それからもう一つ、地下水につきまして、超過が三十五井戸で超過というふうに書いてございます。全部で百六十五井戸調査をいたしました。三十五井戸超過したわけなんですけれども、これは追跡調査をしている井戸もあるということで、このように数が多くなってございます。二十九井戸につきましては、これまで判明している超過井戸につきましても、その後の状況を調査するために追跡調査をしたものでございます。あと、差し引き六井戸につきまして、二十三年度に新たに超過がわかったということでございます。超過の原因につきましては、ほとんどが自然由来のヒ素でございまして、そういった井戸等を使用されている方々には、関係機関と連携をしながら、保健所でありますとか、庁内の関係課、それから地元の市町村と連携をしながら上水道への切りかえを指導したところでございます。 262 ◯中重委員 生活環境項目のBOD、CODのほうの高隈ダム以外の六水域というのがどこなのか、簡単に教えてください。 263 ◯大西環境保全課長 河川につきましては菱田川でございます。それから、海域につきましては、八代海南部海域、これを二つに区分しておりますので、これが二水域です。それから、薩摩半島南部海域の花渡川の河口が超過、それから、大隅半島東部海域の肝付川の河口海域が超過ということでございます。 264 ◯中重委員 わかりました。先ほど、特に生活環境項目については、原因のほうも生活排水なり、家畜のふん尿の処理とかいろいろそういう問題があるというようなことも述べていただきました。最近、よく新しい施設ができると、つくろうとすると、それができるとそのせいで水域が汚れるというような話がいろんなところで出てくるんですよね。でも、私、いつも思うのは、新しい施設なり、新しい建物というのは、生活排水はちゃんとした基準を守って、その基準にのっとらないと建物も建てることができないわけですから、今まで基準が緩かったとき、もしくは基準がなかった時期に建てて、そのまま排水されているような既存の建物とか、そういう施設の対策のほうが重要になってくるんじゃないかなというふうに思っているんですが、そういう面に関して、土木のほうの生活排水対策室との絡みも出てくると思うんですけど、そういうところと連携して今、主にとられている政策というのを教えてください。 265 ◯大西環境保全課長 私どもで実際に実施しておりますのは、工場・事業場排水対策でございます。水質汚濁防止法に基づきまして、特定施設の届け出がある工場・事業場、例えば養豚場もそうですし、それから大きな工場になりますと電気機械器具製造業でありますとか、それから大きな浄化槽ですね、そういった施設も対象になっているところでございます。  水質汚濁防止法では、一日の排水量が五十トン以上の事業場につきまして排水基準がかかります。県では、それに加えまして、七水域につきまして上乗せ排水条例を設定しております。米之津川、万之瀬川、鹿児島湾、鹿児島市内水域、それから大隅半島の志布志湾の流入河川、そういった水域につきましては、そこに流入をさせる工場・事業場につきまして、一日の排水量が三十トン以上の事業場につきましては、さらに厳しい基準で規制をしているということでございます。  また、生活排水対策室とは、浄化槽等の関係ございますので、連携して指導しているという状況でございます。(「わかりました」という者あり) 266 ◯園田委員 短くいきます。七ページに、南さつま市でヤンバルトサカヤスデの対策に係る説明会があったわけでありますけれども、これまでキオビエダシャク、イヌマキ等も相当やられまして、今回ヤンバルトサカヤスデ、本当二つとも舌をかみ切るような感じなんですけれども、そこでお伺いしますけれども、三つ目の害虫として、ゆうべちょうど加世田のほうで会があったときに、地域の方から言われたんですけれども、アメリカシロアリというのが発生しているということを聞いているんですけれども、この辺について、県としてどのような状況か調査していらっしゃいますか、いかがですか。 267 ◯大重かごしま材振興課長 今、おっしゃったのは、アメリカカンザイシロアリのことじゃないかと思いますけれども、家につくシロアリの種類で、通常のシロアリというのは、ある程度湿ったところに、要するに水周り、そういったところにつきますけれども、このアメリカカンザイシロアリというのは乾いた木材、そういったところにも入るものでございます。アメリカがついておりますとおり、これはアメリカから入ってきたと言われております。本県では加世田、そういったところで被害が確認をされてございます。このカンザイシロアリの被害状況というのは、通常のイエシロアリですとか、ヤマトシロアリに比べまして、被害の大きさというのは大したことはございませんけれども、ただ、駆除といいますと、天井裏の乾いた木材まで入っているものですから、駆除が非常に難しいという状況にございます。 268 ◯園田委員 きのうもその話で、駆除が非常に難しいシロアリで、国内のシロアリみたいに全部を食い荒らすんじゃなくて、表面だけをばあっと食い荒らすという感じで、どうしようもないということですけれども、今後の対応・対策、振興局並びに各市町村との対策をどのようにお考えですか。 269 ◯大重かごしま材振興課長 現段階でそういった激甚な被害が発生しているというような情報を持っておりません。今いろんなところの情報を収集しながら、今後必要があれば、市町村ですとか団体と連携しながら、そういった駆除方法なりを検討していかなければならないのかなと考えております。 270 ◯園田委員 早いうちに県内に広まっていかないように、できれば加世田、南さつまでとめていただけるような対応策を私もやりますので、どうかよろしくお願い申し上げます。  以上です。 271 ◯桃木野委員 十一ページのかごしま木の家づくりの推進ですけど、今回、議員立法という形で中小企業振興条例も出してあるわけですど、一般質問で住宅リフォーム制度について三人質問したんですが、どうもその答弁は消極的といいますか、個人資産の形成につながるというようなことで、それと秋田県とか佐賀県が取り組んでおられるということで、非常に効果があるということなんですけど、そういった理由でどうも消極的ではないのかなと、だから、余り住宅リフォーム制度の導入というのは期待が持てないと、そうしたときに、今、かごしま木の家づくりの推進というので、予算的に二十四年度、三千百五十万円でしたか、これであるわけですけど、例えばこういった、かごしま材の振興という点からも、もう少しこれを幅を広げてとか、今回条例も出してあるわけですから、この工務店を使って拡大というようなそういったことは特に考えてはいらっしゃらないですか。 272 ◯大重かごしま材振興課長 このかごしま木の家づくり助成制度につきましては、住宅分野にかごしま材を積極的に使っていただこうということで、この緑の工務店の登録制度とセットで始めました。それで、かごしま材の利用拡大といった観点から、ある一定以上使っていただかないといけないということで、十立方以上という下限を設けまして、そこにつきましては新築でも増改築でもオーケーですよということにさせていただいております。  委員おっしゃるとおり、通常のリフォームの場合ですと、さまざまな形態がございます。例えばバリアフリーですとか、あるいは設備の色、屋根の色、いろんなリフォームがございます。土木部のほうで試算をしていただきましたけれども、仮に六畳間をリフォームした場合、床を全部張りかえた場合が〇・四立方程度だと、そして壁を張りかえた場合が〇・三立方、増築した場合が二立方程度だと、こういったところを確かにかごしま材を使っていただくというのは非常にありがたいわけでございますけれども、かごしま材利用拡大という観点から、こういう非常に少ないわけですけれども、こういったところについての助成を考えるとしても、どの程度の効果が、かごしま材利用拡大という観点から考えた場合にあるかというのもございまして、今そういった小規模のリフォームについては、かごしま材助成制度では採択していないという状況でございます。 273 ◯桃木野委員 あと一点だけ。今の御説明では、例えば、私、素人ですから、十立米以上を例えば五立米以上ぐらいに広げたらと思っていたわけですけども、余りそういった増改築というのは、あっても少ないと、そういうふうに理解すればいいんですか。 274 ◯大重かごしま材振興課長 このかごしま木の家づくり助成制度を昨年までは国庫補助事業で実施をいたしておりました。それで、昨年に比べまして、ことしは大分採択の基準を変更をいたしてございます。昨年はたしか五立方以上の増改築についても助成の対象にしてございました。昨年の五立方以上の申請件数ですが、ちょっと今手元に数字持っておりませんが、たしか二件か三件、その程度だったと思っております。  したがいまして、ことしから県単になったと、そして額も大分少なくなりましたので、なるべく皆さん方が申請しやすいようにということで、そういった補助の採択の基準なんかもわかりやすく簡素化したということもございまして、こういう仕組みにしたところでございます。 275 ◯柴立委員 環境保全課長に一点だけお伺いします。  新幹線の振動で、三地点で全て基準値以下ということで、これはもう大変結構なことなんですが、たしか開業当時に、武岡団地で振動の件について私もお願いをされた経緯があるんですが、この三地点の中にそこが入っていて、それをクリアされたということで理解してよろしいんでしょうか。 276 ◯大西環境保全課長 この振動を測定をしております一地点は、武岡団地で測定をしております。この振動に関しましては、武岡の下にございます薩摩田上トンネル、そこの振動パッドの交換をしたり、それから、JR九州はレールの削正等をしまして、騒音・振動について低減効果があったというふうな状況を聞いているところでございます。(「了解いたしました」という者あり) 277 ◯与 委員長 ほかにありませんか。    [「なし」という者あり] 278 ◯与 委員長 ほかにないようですので、これで、県政一般に関する質問を終了いたします。 279 ◯大園委員 ちょっとお願いなんですけれども、エコパークかごしまの今、建設が始まって、先ほど進捗率一八%ということでしたけれども、現地視察を、住民、そして、安全監視委員会もされておりますので、うちの委員会も、これまで全然見ておりませんので、ぜひ閉会中に一度視察のほうをお願いしたいと思っております。委員の方々に諮っていただけますか。  暫時休憩いたします。         午後三時五分休憩      ────────────────         午後三時五分再開 280 ◯与 委員長 再開いたします。  エコパークかごしまの現地調査を次期定例会までに実施することとし、日程については当席に御一任いただきたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 281 ◯遠嶋委員 異議はないんですけど、ちょっと二、三、執行部のほうにお伺いしたいんですけど、随分前から、私は現地を見せてほしいということで相談をしておりました。なかなか日取りがつかずに、一回は、私以下地元の他の二人の県議合わせた三人で中を見せていただくということだったんですが、それも、これはわからんでもないなと思ったんですが、中止になりました。中止というか延期ですね。で、振興局、公社のほうからは五月、六月のうちにまた再度そういう機会を設定しますということで話があったんですが、ついぞなくて、今回こういう形になろうとしているわけですけど、私が随分前から言っていたにもかかわらず、地域住民の方も入られたと、聞けば、その前に、いわゆる専門家という人も入ったというふうにも聞いております。地元の議員が、中を調査したいということはなかなか実現できずに、片やそういう形になっているという経過は、私はいかがなものかと思うんですが、その辺についてどのようにお考えか、見解を聞かせてください。 282 ◯大田管理型処分場整備担当参事 先般、四月だったと思いますけど、遠嶋委員、現地を見られるということだったんですが、そのときは、何といいますか、情報が若干、一部の方に伝わったところもございまして、そうなった場合に、いろいろ現地は工事車両とか錯綜したりとかしておりまして、もし反対派の方々の抗議活動というようなことがあった場合に、若干そこで混乱というのがもしあった場合、少し心配なことがあったものですから、その際は公社のほうから遠嶋委員にいろいろ御相談させていただいて、今回ちょっと延期しましょうかという話になったものでございます。  今いろいろ現地の工事につきましては、若干の大雨の影響で進捗がおくれたこともありまして、なかなか視察を頻繁にするというのは難しいところもございまして、その後、ちょっと機会が持てなかったというところはあったんじゃないかと思っております。  今回、委員会のほうで見ていただけるということで、これはぜひ視察のほう、お願いできましたらと思っております。 283 ◯遠嶋委員 しかもですね、五自治会が中を見たと、それと、安全監視委員会も八月三十一日だったかな、実施をされているわけですよね。これはちょうど環境厚生委員会の県外視察の日程と重なっているわけですよね。私はこれはたまたまだったんだろうと思いたいですけど、何かですね、私は日曜日は休んでおるわけですから、工事車両も動かないから、私は「日曜日、見るよ」と言ったら、「やめてくれ」ということで、いろいろあったわけですよ。だから、そこ辺も私は不満があるんですが、今回、見るということですから、私は一緒に見させていただきたいと思いますけど、時期が遅いなというのを一言つけ加えておきたいと思います。 284 ◯与 委員長 ここで、お諮りいたします。  エコパークかごしまの現地視察を次期定例会までに実施することとし、日程等については、当席に御一任いただきたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 285 ◯与 委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたします。  これで、県政一般に関する質問を終了いたします。  以上で、当委員会に付託されました議案等の審査を全て終了いたしました。  なお、委員長報告の文案は、特定調査事項を含み当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 286 ◯与 委員長 御異議ありませんので、そのようにいたします。  次に、鹿児島県議会議会規則第七十五条の規定に基づく閉会中の委員会活動に関する継続審査事件についてお諮りいたします。  閉会中の継続審査事件については、保健・医療・福祉対策について、環境対策について、及び林業振興対策についての三項目としたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 287 ◯与 委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。  以上で、当委員会の日程は全て終了いたしました。  これをもちまして、環境厚生委員会を閉会いたします。  大変御苦労さまでございました。         午後三時十一分閉会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...