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  1. 鹿児島県議会 2012-03-08
    2012-03-08 平成24年文教警察委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        ………………………………         午前九時五十九分開会        ……………………………… ◯岩崎委員長 定足数に達しておりますので、ただいまから文教警察委員会を開会いたします。  当委員会に付託されました審査案件は、議案第三九号鹿児島県手数料徴収条例の一部を改正する条例制定の件など、議案九件及び陳情八件であります。  また、配付いたしております依頼書の写しのとおり、予算特別委員会から議長を通じて調査依頼のありました議案は、議案第二三号平成二十四年度鹿児島県一般会計予算の一件であります。  これらに関する審査及び調査を行います。  ここで、審査日程など協議のため暫時休憩いたします。         午前九時五十九分休憩      ────────────────         午前十時  一分再開 2 ◯岩崎委員長 再開いたします。  審査日程につきましては、お手元に配付してあります審査日程案のとおりとし、また、特定調査事項につきましても、審査日程案に記載のとおり、学事法制課関係では、県立短期大学の現状と課題等についてということで進めてまいりたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 3 ◯岩崎委員長 御異議ありませんので、そのように進めることに決定いたしました。  それでは、ただいまから警察本部関係の審査等を行います。  初めに、当委員会に付託されました議案第三九号鹿児島県手数料徴収条例の一部を改正する条例制定の件など議案三件と、予算特別委員会から調査依頼のありました議案第二三号平成二十四年度鹿児島県一般会計予算のうち、警察本部関係の当初予算に関する議案一件を一括議題といたします。  初めに、警察本部長に総括説明を求めます。 4 ◯笠原警察本部長 それでは、昨年の県内の治安情勢や今議会に提案をしております当初予算並びに予算以外の議案等につきまして、御説明を申し上げます。
     まず、資料のこちらのほうで説明をさせていただきたいと思います。  まず、資料一ページをごらんいただきたいと思います。  県警察では、平成十七年から、「地域社会との連帯」を基本理念といたしました「あんしん・かごしま」創造プログラムを推進し、本県の治安向上に向けた諸対策に取り組んできたところであります。  創造プログラム策定前と現在の治安情勢を比較いたしますと、刑法犯の認知件数が昨年、一昨年と二年連続で戦後最少を記録するなど、指数治安の改善という観点からは一定の成果が認められるとともに、防犯ボランティア団体の増加、青パト活動の活性化等、県民の防犯意識の高まりや自主的な防犯活動の推進も認められるところでございます。  しかしながら、依然として県下では、殺人、強盗等の重要犯罪が発生をしているほか、高齢者が当事者となる交通死亡事故も高い割合で発生しているなど、治安に対する県民の不安を解消するには至っておらず、今後さらに治安を向上させる取り組みが求められております。  また、昨年三月十二日には九州新幹線が全線開業し、人・物の往来・流通量が増大しており、現在のところ特に大きな治安情勢の変化は見られませんが、今後、犯罪の増加等も懸念をされるところでございます。  治安のさらなる向上のためには、県警察すべての職員が一枚岩となって強力に治安対策を推進することが必要でありますが、これまで県警察では、「運営指針・運営重点」と「あんしん・かごしま」創造プログラムという、いわば二つの旗を掲げるという形をとっており、県民のみならず職員からも、双方の位置づけがわかりづらいといった意見も聞かれていたところでございます。  そこで、今回、新創造プログラムでは、これまでのプログラムの「地域社会との連帯」という基本理念は継承しつつ、構成及び内容を県警察の「運営指針」及び「運営重点」と整合させ、警察が取り組むべきことに主眼を置いたものに見直したところでございます。  具体的に申し上げますと、新創造プログラムは、「運営重点」と連動した八つの柱と、柱ごとに推進する重点施策である具体的な行動の二段構成となっております。また、それぞれの柱には達成を目指す目標を掲げ、一年ごとに推進状況、成果等を検証し、その結果を県民の皆様に公表をすることとしております。  県警察では、新創造プログラム策定の本年を「治安向上元年」と位置づけ、真の治安再生に向け、組織一丸となった「攻めの治安対策」を強力に推進してまいりたいと考えておりますので、皆様の御理解と御協力をよろしくお願いをいたします。  次に、犯罪情勢について御説明をいたします。  資料の二ページをまずごらんください。  なお、これから申し上げます数値につきましては、お断りをしない限り、平成二十三年末現在の数字となっておりますので、御了承いただきたいと思います。  昨年中の全刑法犯の認知件数は一万六百四件で、前年と比べて七百八十八件減少いたしまして、戦後最少を更新をしたところであります。  また、殺人、強盗等の重要犯罪の認知件数は八十八件で、前年と比べ一件の増加であります。検挙率は九三・二%で、これは九州管区内では第一位、全国で第四位という数値になっております。  殺人事件は、鹿児島市の常盤における銃器使用の殺人事件等十件が発生をし、これはすべて検挙しているところであります。  また、強盗事件はコンビニ強盗八件を含む二十三件が発生し、そのほとんどを検挙している状況でございます。  次は、資料三ページになります。  侵入盗、自動車盗等の重要窃盗犯認知件数は千百三十九件で、前年と比べて百二十二件減少し、その検挙率は四五・二%となっております。  今後とも、県民の平穏な生活を脅かします重要犯罪、重要窃盗犯等の悪質犯罪の検挙に重点を指向した捜査を推進してまいりたいと考えております。  次に、知能犯罪の取り締まりについてでございます。  資料の四ページでございます。  知能犯罪は、認知件数が二百二十二件、検挙件数が二百五十三件、検挙人員九十六人で、前年と比べまして認知件数で九十一件の減少、検挙件数は十九件の増加、検挙人員は三十七人の減少ということになっております。  このうち、振り込め詐欺事件の認知状況でありますが、認知件数が十七件、被害総額が約二千七百八十万円であり、前年と比べますと、認知件数が十七件減少したものの、被害総額は約九百九十万円増加をしたところであります。  主な検挙事件といたしましては、死亡高齢者遺族による公的年金不正受給詐欺事件社債等販売名下多額詐欺事件、振り込め詐欺を助長する犯罪と言われております通帳詐欺事件等を検挙したところであり、引き続き強力な取り締まりを推進していくこととしております。  次に、組織犯罪対策についてでございます。  資料の五ページをごらんいただきたいと思います。  そこの資料にはございませんが、まず本県の暴力団情勢で、暴力団の勢力でありますけれども、昨年末現在で小桜一家関係者が約二百七十人、山口組関係者が約二百七十人を含む県外に本拠を置く暴力団関係者が約三百二十人ということで、合計いたしますと約五百九十人でございます。これは、前年より約八十人減少したところでございます。  その減少の理由といたしましては、全国的な暴力団排除条例の施行、民間における暴力団排除の取り組みの進展と、警察による取り締まり強化といった暴力団対策の効果があらわれて、組員の離脱が進んでいるのではないかというふうに見ているところでございます。  暴力団組員等の検挙状況でありますが、逮捕監禁致死覚せい剤所持違反等で小桜一家関係者を四十六人、山口組関係者五十九人を含む県外に本拠を置く暴力団員等が百九人、社会運動等標榜ゴロ四人の合計百五十九人を検挙しているところでございます。  県警察といたしましては、九州新幹線の全線開業など、新たな治安要因にも配意し、暴力団等犯罪組織の動向に注目しながら、監視及び取り締まりを強化しているところであります。  また、暴力団排除活動の推進を図るため、県内各自治体や企業に対して暴力団排除条項の整備を申し入れるなど、暴力団排除の環境も整えているところでございます。  今後も、県警察の総力を挙げて取り締まりを強化するとともに、県民や関係機関・団体と一体となった暴力団排除活動を展開するなど、総合的な暴力団対策を強力に推進することとしております。  銃器につきましては、けん銃四丁を押収しており、うち一丁が暴力団関係者からの押収となっております。  銃器対策といたしましては、今後も暴力団を最重点としたけん銃等の銃器の摘発に向けた取り締まりを強化していくこととしております。  また、薬物事犯につきましては、覚せい剤事犯暴力団関係者を含めて五十一人を検挙しており、約六十六グラムを押収しております。大麻事犯では八人を検挙、乾燥大麻約百九十二グラム、大麻草十六株を押収をしております。  薬物対策といたしましては、全国的に航空機等を利用した密輸事件が多発をしておりますので、水際での阻止に向けて、海上保安庁や税関等の関係機関と緊密な連携を図るとともに、末端乱用者の摘発にも重点を置いた取り締まりを徹底していくこととしております。  また、薬物拡散防止対策といたしましては、今後も引き続き、関係機関・団体と連携して、街頭キャンペーンの実施や薬物乱用防止ポスターの配布など、広報啓発活動を強力に推進するとともに、薬物の危険性、有害性についての正しい知識の周知を図っていくこととしております。  次に、少年非行等の概況についてでございます。  資料の六ページでございます。  検挙いたしました刑法犯少年は六百九十三人で、前年に比べると六十二人減少をし、刑法犯の総検挙人員に占める少年の割合は二三・六%となっております。  殺人、強盗等凶悪犯の検挙は十二人でありまして、前年に比べると四人増加し、万引き、オートバイ盗等の窃盗犯は五百二十七人で、こちらは前年に比べると四十八人減少をしております。刑法犯少年に占める割合は七六・〇%となったところであります。  また、薬物乱用少年の検挙はなかったところでございます。  一方、非行の前兆とも言われております飲酒、喫煙等の問題行動で補導をされた不良行為少年は七千六百五十五人で、前年に比べて四千二百六十人減少をしております。行為別では、喫煙が三千五百三十二人で、率とすると四六・一%、次いで深夜徘回が三千百十三人で四〇・七%を占めているところであります。  また、行方不明者として届け出を受理した少年は三百九人で、前年に比べると二十六人増加をしたところであります。  この動機別で言いますと、家庭不和・叱られてというのが百三十一人で四二・四%、次いで放浪癖・遊び癖が五十一人で一六・五%となっております。  引き続き、少年サポートセンターを中心といたしまして、関係機関・団体との連携を一層強化し、少年の非行防止と保護活動を積極的に推進をすることとしております。  次に、交通事故発生状況等についてでございます。  資料の七ページでございます。  交通事故の発生状況につきましては、発生件数が一万六十二件、死者数で七十八人、傷者数が一万二千二百七十人となっておりまして、前年と比べますと、発生件数でマイナス四百六十九件、死者数がマイナス十六人、傷者数はマイナス五百十三人といずれも減少をし、死者数におきましては、死者数が最多であった昭和四十七年以降最も少ない数となったところでございます。  死亡事故の特徴といたしましては、原因別で申し上げますと、第一当事者の前方不注意通行区分違反によるものが合わせて三十八件で、全体の約五割を占めておりまして、状態別では、歩行中の死者が三十六人で、これも全体の約五割を占めていることが挙げられるところでございます。  さらに、事故死者の内訳といたしましては、全死者七十八人の方のうち高齢者の死者が四十二人ということで、全死者の約五割を占めております。平成十五年以降九年連続して、高齢者数が全死者の過半数を上回るという結果になったところでございます。  また、高齢死者のうち歩行中に事故に遭った方が二十六人ということで、夜間歩行中に事故に遭った方十九人、これらの方全員が夜光反射材はつけていなかったといったことが挙げられております。  このような現状から、高齢者の交通事故防止を図るため、シルバーサポート作戦やおやっとさあ運動などの高齢者を最重点対象といたしました総合的な交通事故防止対策を継続的に推進し、また、緊急雇用創出事業臨時特例基金を活用したシルバーガード事業活動員による広報啓発及び個別指導、自治体あるいは福祉関係機関医療機関等、高齢者と接する機会の多い機関・団体などと連携をいたしました高齢者宅訪問活動ナイトスクールの開催、街頭指導や夜光反射剤の着用促進を図ることとしております。  また、事故実態の分析結果に基づき、飲酒運転や著しい速度超過、交差点関連違反等交通事故に直結する悪質性、危険性の高い交通違反の取り締まりを徹底することとしております。  飲酒運転によります交通事故でありますけれども、発生件数は百十四件、死者数が九人ということで、前年と比べて発生件数では九件減少したのでありますが、死者数は逆に七人増加をしたところでございます。  一方、飲酒運転の検挙件数は、酒入り運転が二件、酒気帯び運転五百十七件で、前年に比べて百十件減少をしているところであります。しかしながら、いまだに飲酒運転を敢行する者が多く潜在している実情にかんがみ、実態等を分析した上で、創意工夫を凝らした取り締まりを強力に推進するとともに、飲酒運転を検挙した場合には、常に飲酒運転周辺者三罪の立件を視野に入れ、周辺者に対する責任追及の捜査を徹底し、飲酒運転の根絶に向けた諸対策を推進していくこととしております。  次に、暴走族対策についてでございます。  資料の八ページでございます。  昨年末現在で、県内の暴走族は一グループ、構成員が十一人、その他未加入者が百九十人の合計二百一人を把握をしているところでございます。  暴走族等の検挙状況でございますが、道路交通法違反等で四百八十三件四百六十一人を検挙しておりまして、前年と比べて、検挙件数では五十二件、検挙人員で八十四人とそれぞれ減少をしております。  暴走行為に関する一一〇番通報は、件数では二百九十六件で、前年と比べると七件増加をしているところでございます。  暴走行為の特徴といたしましては、暴走行為が鹿児島市内に限らず、その他の地域にも広がっていることや、単独や少人数によるゲリラ的爆音暴走が増加をしていることなどが挙げられます。  道路利用者等に対して多大な危険・迷惑を及ぼしている状況にあることから、引き続き重点的な取り締まりを強化するとともに、関係機関・団体と連携を密にし、地域ぐるみ暴走族追放運動を積極的に展開して、暴走行為の根絶に努めてまいりたいと思います。  次に、災害警備対策でございます。  資料の九ページでございます。  昨年は、奄美地方で発生をした集中豪雨や徳之島町における竜巻と見られる突風等により、死者四人、負傷者一人という人的な被害があったほか、住家の全壊が六棟、半壊二百七十四棟、床上浸水二百六十一棟、床下浸水が千三十六棟の建物被害が発生をしております。  また、火山活動につきましては、桜島が過去最多となる九百九十六回の爆発を記録するなど活発に活動しておりますほか、昨年一月に五十二年ぶりに爆発的噴火をした霧島山の新燃岳もマグマの供給が続いているなど、予断を許さない状況にございます。  県警察といたしましては、本年一月十二日の桜島爆発総合防災訓練や、一月二十六日の新燃岳噴火対応避難訓練に参加するなど、今後も、関係機関と連携しながら、迅速・的確な災害警備活動に努めることとしております。  次に、資料にはございませんが、東日本大震災に伴う県警察部隊の派遣状況について若干御説明をいたします。  県警察では、昨年の震災で被災した岩手、宮城、福島県に対して、機動隊、管区機動隊等のほか、警察本部、警察署等から部隊員を招集いたしまして、昨年の三月十五日からことしの二月末までの間に、三十三の部隊、延べ約九千二百人を派遣をして、行方不明者の捜索、御遺体の検視・引き渡し、被災地のパトロール、福島原発第一原発の二十キロ圏内での警戒活動等に従事をしたところでございます。  これは今後とも、規模は縮小されておりますけれども、引き続き全国規模の応援態勢は必要であるというふうに聞いております。本県からの部隊派遣も継続するものと思われるところでございます。  最後に、テロ対策についてでございます。  最近の厳しい国際テロ情勢を勘案いたしますと、国内におけるテロ等の脅威は依然として予断を許さない状況にあり、引き続き、原子力発電所石油備蓄基地、新幹線、空港といった公共交通機関等の警戒警備を強化し、テロやハイジャック防止に万全を期すこととしております。  次に、平成二十四年度の警察費当初予算案についてでございます。  資料の十二ページでございます。  今議会に提案をしております当初予算案は、現下の厳しい治安情勢に的確に対処し、県民の期待と信頼にこたえる力強い警察活動を推進するための経費として、総額三百六十五億八千四百四十一万一千円を計上しているところであります。  前年度と比較いたしますと、約十四億円の減額となっておりますが、その主な内容は、定年退職者数の減少等に伴う警察職員給与関係費の減額によるものでございます。  次に、その他議案として三件の提案を予定しております。  資料の十二ページと十三ページでございます。  まず、鹿児島県地方警察職員定数条例の一部を改正する条例制定の件についてでございますが、これは、本県地方警察官が十九人増員される予定であることから、所要の改正を行うものでございます。  次に、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る信号機等に関する基準を定める条例制定の件であります。  これは、地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律の制定に伴いまして、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る信号機等に関する基準について定めるため、この条例を制定しようとするものでございます。  次に、鹿児島県手数料徴収条例の一部を改正する条例制定の件についてでございますが、これは、道路交通法施行令の一部を改正する政令の公布に伴いまして、所要の改正をしようとするものでございます。  最後に、重点施策等について御説明をいたします。  資料の十四ページと十五ページでございます。  地域安全情報の提供や防犯ボランティア団体等の活動を支援する自主防犯活動推進事業を初め、被害者支援推進事業高齢者交通安全対策事業交通管制センター中央表示盤整備事業等のほか、通学路や繁華街の防犯パトロール自転車盗難や振り込め詐欺等を未然に防止するための広報等を行う街頭犯罪等抑止対策事業を民間委託し、地域の安心・安全に関する情報を共有化するなどの連携を図りながら、犯罪の起きにくい社会づくりを推進することとしております。  議案の詳細につきましては、この後関係課長からも御説明を申し上げたいと思います。  以上をもちまして私からの説明とさせていただきます。よろしくお願いいたします。 5 ◯岩崎委員長 次に、議案に関する関係課長の説明であります。  まず、会計課長の説明を求めます。 6 ◯林 会計課長 それでは、平成二十四年度当初予算案について御説明をいたします。  議案書は六ページから七ページ、予算に関する説明書は百四十四ページから百四十七ページ、当初予算等説明書は一ページから三ページでございます。  当初予算等説明書により御説明いたしますので、一ページをお開きください。  第一目公安委員会費から、次のページの第六目恩給及び退職年金費までは、警察管理費となっております。  まず、第一目公安委員会費公安委員会運営費七百六十六万円は、公安委員の報酬、会議・活動旅費など公安委員会の運営に要する経費でございます。  第二目警察本部費は、総額で三百十八億五千七百七十万円を計上しております。  うち警察職員給与関係費は、職員の給料、各種手当及び共済費の経費、警察職員庁用費は、警察本部警察署等庁舎維持管理経費を初め、警察職員の各種研修、非常勤職員の雇用、警察官の制服購入など、警察一般行政の運営に要する経費でございます。  また、庁用備品等整備事業費は、机・いす等事務用備品などの整備に要する経費、車両整備管理事業費は、警察車両の整備に要する経費、福利厚生費は、職員の定期健康診断など福利厚生に要する経費でございます。  第三目装備費三億九千七百七十一万六千円は、車両・船舶・ヘリコプターの維持管理及び災害救助活動等に使用する各種資機材の整備に要する経費でございます。
     次の二ページにまいりまして、第四目警察施設費は、総額七億九千百九十一万四千円を計上しております。  うち警察施設整備事業費は、姶良警察署の建設を初めとする警察施設の新築・増築改良等に要する経費、警察施設補修事業費は、警察施設の維持補修に要する経費、住宅事業費は、警察職員共済住宅等の建設に伴い、警察共済組合から借り入れた不動産投資資金の償還に要する経費でございます。  第五目運転免許費運転免許事務費八億八千九百五十六万四千円は、運転免許試験の実施や高齢者等に対する各種講習等に要する経費でございます。  第六目恩給及び退職年金費一億八百三十八万六千円は、恩給法に基づき、昭和三十七年十一月以前に退職した職員等に対して支給する恩給及び扶助料でございます。  次の第一目一般警察活動費以下は、警察活動費となります。  まず、第一目一般警察活動費は、総額で五億四千六百七十八万三千円を計上しております。うち一般警察活動費は、犯罪捜査、防犯活動、交通指導取り締まり等一般警察活動警察署協議会の運営経費など警察活動全般に要する経費、高齢者対策事業費は、高齢者を対象とした参加・体験型の交通安全ナイトスクールの開催等に要する経費でございます。  次の三ページにまいりまして、留置管理事業費は、被留置者の食事、診療など、留置業務の管理運営に要する経費でございます。  第二目刑事警察費は、総額二億八千八百六十一万九千円を計上しております。  うち刑事警察費は、犯罪捜査に必要な捜査資機材の整備や被害者支援などに要する経費、青少年非行防止対策費は、少年の非行防止活動薬物乱用防止対策等に要する経費でございます。  次の緊急治安対策事業費は、地域安全情報の提供や防犯ボランティア団体の活動支援など、「あんしん・かごしま」を創造するための対策に要する経費でございます。  第三目交通指導取締費は、総額十六億九千六百六万九千円を計上しております。  うち交通指導取締費は、悪質な交通違反者や暴走族等の指導取り締まり交通事故防止を図るための交通安全教育の推進など交通警察全般の運営に要する経費、交通安全保持費は、交通の安全と円滑に必要な交通信号機や交通管制センターなど、交通安全施設の整備及び維持管理に要する経費でございます。  次に、債務負担行為について御説明いたします。  議案書は十八ページ、予算に関する説明書は百七十七ページ、当初予算等説明書は四ページでございます。  当初予算等説明書の四ページをお開きください。  姶良警察署の新築工事期間が二年間にわたることから、平成二十五年度の建築費及び管理に委託費として九億六千八百八万二千円を限度とした債務負担行為をお願いするものでございます。  以上で、説明を終わらせていただきます。よろしくお願いいたします。 7 ◯岩崎委員長 次に、警務課長の説明を求めます。 8 ◯日吉警務課長 私からは、予算外議案一件、議案第五九号鹿児島県地方警察職員定数条例の一部を改正する条例制定の件について御説明いたします。  議案書は九十六ページ、当初予算等説明書は五ページであります。  これは、本県に十九人の地方警察官が増員されることに伴い、本県地方警察職員の定数及び警察官の階級別の定数を変更するため、所要の改正をしようとするものであります。  施行期日は、平成二十四年四月一日としております。  以上で説明を終わります。 9 ◯岩崎委員長 次に、交通規制課長の説明を求めます。 10 ◯榊 交通規制課長 私からは、議案第六〇号の高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る信号機等に関する基準を定める条例制定の件について御説明いたします。  議案書は九十七及び九十八ページでございます。当初予算等説明書は六ページでございます。  今回の条例制定につきましては、地域主権を目指しました法律の制定に伴う関係法律の改正により、これまで国で定めていた信号機等の機能やデザインの一部について、条例に委任することが可能となりましたことから、条例化をお願いするものであります。  条例の内容でありますが、対象といたしますのは交通安全施設すべてではございませんで、いわゆるバリアフリー法に沿って定められております交通安全特定事業の重点整備地区内で整備する信号機、道路標識、道路標示の基準でございまして、高齢者や障害者を含め、だれもが利用しやすい機能、デザインを国の基準を参考にして条例として定めるものでございます。  施行期日は、本年四月一日としております。  以上で、説明を終わらせていただきます。 11 ◯岩崎委員長 最後に、免許管理課長の説明を求めます。 12 ◯宝田免許管理課長 議案第三九号鹿児島県手数料徴収条例の一部を改正する条例制定の件について御説明いたします。  議案書は四十六ページから四十九ページ、当初予算等説明書は七ページでございます。  運転免許関係の手数料額につきましては、道路交通法の規定により、同法施行令で定める手数料額を標準として条例で定めなければならないとされております。  道路交通法施行令で定める標準額につきましては、原則として三年ごとに見直すこととされており、今回は、平成二十二年の事業仕分けにおいて、コスト削減等の評価結果を受けたことなどを踏まえて大幅な見直しがなされ、ほとんどが減額となっておりますが、昨年十二月、同施行令の標準額が一部改正されたことから、条例の手数料額についても、同施行令の標準額と同額に一部改正しようとするものであります。  また、あわせて、運転経歴証明書に関する規定も一部改正され、警察庁からその再交付手数料の標準額が示されたことから、これについても、同額として一部改正しようとするものであります。  なお、条例の施行日は、道路交通法施行令の施行日に合わせて、本年四月一日としております。  以上で、説明を終わります。よろしくお願いいたします。 13 ◯岩崎委員長 ありがとうございます。  以上で、説明が終わりましたので、付託議案及び調査依頼のありました議案についての質疑をお願いいたします。  また、委員の皆様方にお願いいたします。  質疑に当たりましては、関係調書のページ及び事業名等もあわせてお願いいたします。  質疑はございませんでしょうか。 14 ◯ふくし山委員 今、細かく、詳しく御説明いただきましたけれども、新年度予算の編成方針といいますか、考え方について少しお尋ねをしたいと思います。  警察本部のそれぞれの予算を見ておりますと、これは当初予算等説明書でいきたいと思いますが、一ページ、例えば警察本部費が三百十八億五千七百七十万円、これが前年度の当初に比べると十一億二千四百四十四万三千円ですか、マイナスになって、これは、下にある職員給与関係費が主であるということはわかるわけですけれども、全体として、施設とかいろいろな装備の関係はプラスになっておりますが、二ページの運転免許事務費が八億八千九百五十六万四千円と、前年度に比べると五億四千九百九十四万八千円マイナスになっていたりとか、一般警察活動費が減っていると、特徴的なものを申し上げればですね。  それから三ページの交通指導取締費が、これも四千九百五十七万八千円のマイナスで計上されているとなっておりまして、ハード面のところはそれなりの必要額をきちっと確保されているんだろうということはよくわかりますが、どちらかといえばソフト面が少し、全体として少しずつではあるけれども、マイナスになっているという感じがするんですね、それぞれずっと計算をしてみたんですけれども。  そうしたときに、予算編成方針といいますか、どのような考え方に基づいて今回の予算を計上されているのかということを一つはお尋ねしたいということと、前年度、二十三年度の課題をどうとらえて、そこの克服のためにどういった新年度予算編成になっているかということも含めてお聞きをしたい。  それから、今申し上げた特徴的に大きく減額で計上されているところの理由がわかりましたら、教えていただきたいということですね。  以上、お願いします。 15 ◯林 会計課長 予算編成についての県警としての基本的な考え方ということでございますけれども、予算編成に当たりましては、当初から、県議会における代表質問とか一般質問、当委員会でのいろいろな委員の方々からいただいた御意見、各地域の方々や、各種団体等からの予算要望等を踏まえた上で、必要な予算を編成するというのが基本的な方針でございます。  その中で、今回大きく減っているという事業の関係を若干御説明申し上げたいと思いますが、例えば、御指摘のありました運転免許事務費でございますが、これは運転免許試験の実施や運転免許証の作成、高齢者等に対する各種講習等、運転者対策に要する経費でございまして、今回約八億九千万円程度計上してございます。  前年度と比較しまして約五億五千万円の減額となっているわけでございますが、その減額の主なものは、去年整備が終わりました運転免許試験場、これは運転免許事務費に計上しておりまして、その整備の終了、この費用が約五億ということでほとんど占めております。  またほかに、運転者管理システム、これは新たな免許経歴証明書の導入に伴うシステムの改修ですが、この委託費、これが約三千五百万円ほどです。昨年、委託料を予算措置しまして、それが終了し、いえば当然減の費用が約五億五千万円程度減額となっております。  それから、御指摘もありました一般警察活動費でございますけれども、この一般警察活動費は、ひったくりとか空き巣、身近な犯罪の検挙向上等を目指すとともに、地域警察官のパトロール強化等により犯罪の未然防止などを行う警察活動全般に要する経費でございまして、四億一千三百万円を計上しておりますが、前年と比較しまして約千九百七十万円ほど減額となっております。  その減額の理由のほとんどが警察電話、これは専用電話を使っているんですけど、これの統廃合等がございまして、回線の有効活用ということで、回線使用料の減で約一千六百万円ほどの削減ができたということでございます。  それと、もう一点の交通指導取締費でございますが、これは悪質な交通違反者や暴走族等の指導取り締まり、交通安全教育など交通警察全般に要する経費としまして、今回三億三千六百万円ほどを計上してございます。前年と比較しまして約五千万円の減となっておりますが、この減の主なものは、先ほどと同じでございまして、交通事故情報処理管理システム、これは五年ごとに交通事故統計原票の見直しがされるんですけれども、そのためにシステムの改修費用としまして、委託料としまして二千五百万円ほど使用しておりますが、この事業の終了に伴うもの、もう一つ過積載、最高速度違反の管理システムというものがございますが、これも昨年、プログラム改修をいたしまして、その事業が終了したという事務費的な経費の終了に伴うもの、そういうもので減少しているところでございます。  以上でございます。 16 ◯日吉警務課長 大きく減額となっている事業名につきまして、委員御指摘のとおり、警察職員給与関係費がございます。これにつきましては、前年度に比較いたしまして約十億九千万円の減額となっております。  理由につきましては、本年度と比較いたしまして、定年退職予定者が来年度は四十人減の見込み、つまり百二十人から八十人に減少するということによりまして、退職手当約十億六千四百万円の減額が大きな要因となっております。 17 ◯ふくし山委員 ありがとうございました。  それぞれいろいろなシステム整備などの関係が終了したといったようなことはよく理解ができました。最初少し懸念をしたのは、ぱっと見ると、何かソフト面がずいぶんマイナスに少しずつ少しずつなっていて、これは財政課から出ている予算要求基準をかなり意識したりとか、これはもう当然意識しないといけないわけですけれども、そういったことも含まれる。  一方でしかし、警察の再編整備、地域警察の再編整備もあって、ソフトの部分にもう少ししっかりと力を入れていくというか、そういった部分が必要になってくる、そのようなことが求められている中で、十分に予算が確保できたのかなといったようなことが少し気になったものですから、全体としてお尋ねをしたところでした。  それで、そういったことでいうと、例えば交通事故の問題も、高齢者の問題も、これをどうするかと、対応が必要だといったようなこと、これはまさに講習であるとか、いろいろなことが求められているわけですけれども、そういったものは十分に確保できていると、現時点ではですね、そう理解してよろしいですか。その見解だけお聞かせください。 18 ◯林 会計課長 総額で相当減っておりますけれども、そのほとんどが冒頭申し上げたとおり、給与関係、退職手当等の減でございまして、その他の施策的な費用については、おおむねの警察活動に支障のない範囲の予算は確保できていると思っております。 19 ◯ふくし山委員 この予算に関する部分はそれで結構です。  あと、ほかのところでもよろしいですか。 20 ◯岩崎委員長 どうぞ続けてください。 21 ◯ふくし山委員 それでは、警察職員の定数条例一部改正の件ですけれども、今度十九人の増員と、その所要の改正議案ということになっています。単純に二千九百九十五から十九人引くと、二千九百七十六人が現在の定数だということになるわけですけれども、実数としてはどうなんですか、充足されているんでしょうか。 22 ◯日吉警務課長 平成二十三年十二月末現在で見ますと、現員数は、警察官、事務職員と合わせて三千三百七十三人であります。  その内訳は、警察官が現条例定数の二千九百七十六人に対し、二十人マイナスの二千九百五十六人であります。一般職員につきましては、定数四百二十九人に対し、十二人のマイナスの四百十七人となっております。 23 ◯ふくし山委員 今、不足している分についての要因、理由はどういうことでしょうか。 24 ◯日吉警務課長 不足している原因としましては、女性警察官、それから一般職員の育児休業、早期退職者、採用の辞退等によるものであります。 25 ◯ふくし山委員 採用辞退と早期退職の内訳を教えてください。 26 ◯日吉警務課長 早期退職者につきましては、二十三年十二月現在では、警察官が三名、事務職員が一名。それから昨年の五月と九月に実施いたしました警察官採用試験、大卒と高卒ですが、その結果で本年四月一日採用に対しまして、大学卒業者を中心に四十六人の辞退がございました。 27 ◯ふくし山委員 辞退者が、例年と比べて、これまでと比べて多いのか少ないのか、よくわからないのですが、その辺はどういうことなのか。そしてまた辞退の理由といったようなものをもし把握をしておられれば、教えていただきたいと思います。 28 ◯日吉警務課長 辞退者の数につきましては、昨年はそれ以前に比べて多い傾向にあったと承知しております。  その理由といたしましては、やはり特に大学卒の方の辞退が非常に率が高いのですが、公務員志向であったために、他の行政職や消防官などに切りかえるということで、辞退をしたいというのが主な理由であります。 29 ◯ふくし山委員 少し時代背景もあるのかなという感じですけれども、それで警察官一人当たりの負担人口の状況、これを私の資料、調査不足で随分以前のもので見ると、鹿児島の負担人口は物すごく多くて、全国的にも多いほうに位置していたわけですが、今現在がどうなっているのか。一番近いところで数値が出ているところで教えていただきたいと思います。 30 ◯日吉警務課長 現時点におきます本県警察官一人当たりの負担世帯数は二百六十四世帯、これは全国平均の二百九世帯を大きく上回っておりまして、この負担率は全国第一位でございます。  また、警察官一人当たりの負担人口も五百七十九人でありまして、全国平均の四百九十八人を上回っております。この順位は、全国で見ますと第二十一位、九州では第三位と高い負担となっております。 31 ◯ふくし山委員 それは以前からの傾向は変わっていないという感じですね。私の持っている資料は、平成十年あたりからずっと調べてみたんですけれども、その当時も、全国的な平均と比べるとはるかに負担が大きいといったようなことになっています。そこで、今回増員になるわけですけれども、その背景、経緯についても御説明いただけませんでしょうか。 32 ◯日吉警務課長 平成二十四年度の地方警察官の増員につきましては、国のほうで、増員によらなければ有効に対処しがたい治安上の課題に的確に対処するためということで、三つ大きな項目がございます。  一つはサイバー犯罪取り締まりの強化、二つ目は死体取り扱い業務の推進のための体制強化、三つ目が原子力関連施設における警戒警備体制の強化、この三項目について昨年末に地方警察官全国で六百二十六人の増員が認められたところで、このうち本県には十九名が増員された状況にございます。 33 ◯ふくし山委員 その背景を見たときに、内部での指導その他、研修その他ですね、専門的なことも大変多いわけで、先ほどの人員確保の部分からいうと、なかなか難しい面もあったりします。  危惧されるのは、ふやすのはいいわけですけれども、しっかりとその人材が確保できるのかどうか、そういった取り組みについて県警はどういう方針を持って臨まれるのか。そこをお尋ねしたいと思います。 34 ◯日吉警務課長 委員御指摘のとおり、警察職員の資質の確保、優秀な人材の確保は大きな課題でもあり、重要な仕事でもあると理解しております。  まず、採用段階から始まりますけれども、採用に当たりましては、先般も姶良の警察学校で実施いたしましたが、オープンキャンパスを開催しまして、警察の業務等の見学会等を実施して、約百六十名に及ぶ保護者等を含めた見学者を得る等して、警察の業務をまずしっかり理解していただきました。  また、採用につきましては、当然倍率を上げる、倍率の確保というのもやはり重要でございますので、本県から他県へ出ている大学生等に対する募集、説明会等の複数実施、そして県内高校、大学に対する就職担当との連携のもとにおける募集活動を実施し、採用試験を行っております。  採用試験におきましては、やはり成績もある程度は必要だと思いますけれども、体力、気力、それに面接による人格・識見の確認も大事だと思っております。  そういうことを経まして、警察学校で、職務倫理、教養、法律的なもの、術科的なもの等をしっかりとして、資質の向上に努めておるところでございます。 35 ◯ふくし山委員 警察が特殊だとは申し上げませんが、今お話がありましたように、確かに成績だけではなくて、体力とか気力とか、精神的な部分もさまざまなところが要求されるというようなことでもありますので、どんなふうにして確保していくのかと。  公務員志向は確かにあるんだけれども、なかなかある意味そういった厳しいところには入りたがらないというような傾向もあるわけですね、若い人たちの中に。それを、新しい警察像みたいなものをやはりしっかりと、できれば早い段階でそういった活動をして、アプローチをかけていくといったようなことがやはり必要だろうと思うんですね。そのことが、いい人材を早く確保することにつながるだろうと思いますので、そういった観点も含めて、ぜひ御努力をお願いしたいと思います。人材確保、若干気になりますけれども、ぜひお願いいたします。  引き続き、もう一点だけよろしいでしょうか。  議案第六〇号ですね、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る信号機等に関する基準を定める条例制定の件についてですけれども、これは第二次一括法の関係で条例で定めると。法によると、第三十六条では、主務省令で定める基準を参酌して都道府県の条例で定める基準となっていることから、こういった提案がなされていると思います。これは実は十二月の下旬から一月下旬にかけてパブリックコメントが実施をされていますが、このパブコメで何か意見その他寄せられたものがございますか。 36 ◯榊 交通規制課長 パブリックコメントにつきましては、昨年十二月の二十七日から本年一月二十六日まで、県警ホームページを通じまして行ったところでございまして、皆様ごらんのとおり、条例の文面がなかなか難しいものですから、県警ホームページの中では新しく項目を立てまして、皆さんにわかりやすい形で例示も含めましてお示ししたところでございますが、結果として御意見、要望等はなかったという結果でございました。 37 ◯ふくし山委員 こういったたぐいのパブコメですから、なかなか意見も難しいだろうと思いますが、これはそのことに限らず、今、パブリックコメントのあり方ですね、一定期間ずっとやってきていて、少し形骸化しているのではないかとか、あるいは具体的な意見反映もなかなかできないのでというような、さまざまな声があるわけですね。  そういった中で、このパブコメの実施に当たっての方法ですね、これは県警本部の現在のパブコメの全体のあり方でもいいんですが、どういった方法をとっておられるのか、そのことをお示しいただけませんでしょうか。 38 ◯淵之上相談広報課長 県警察においては、パブコメ制度自体は導入しておりません。ただ、個々の事案に関しまして、例えば鹿児島県暴走族の通報促進条例の制定とか、「あんしん・かごしま」創造プログラムの作成、あるいは警察署管轄見直し等の計画等々、必要の都度広く県民の意見を求めるために、自主的にはパブリックコメントを実施しているところでございます。 39 ◯ふくし山委員 パブコメをする際に、ホームページであるとかそういった手法ですね、どのような方法でなされているのかということをお尋ねしているんです。 40 ◯淵之上相談広報課長 一番主なものは、ホームページでやっているというところでございます。
    41 ◯ふくし山委員 ホームページであるとか、例えば場合によっては県の関係機関、出先機関などで意見募集をするとか、いったようなこともあるだろうと思いますけれども、例えば今回のように、高齢者とか障害者の移動の円滑化の促進にかかわるとなると、ある程度特化した内容になっているわけですね。  そうしたときに、障害者団体であるとか、あるいは高齢者の団体であるとか、そういったやはり関係のあるところにはきちっとアプローチをして、御意見をいただけるものならいただくといったような工夫が必要ではないかと思います。これは要望ですけれども、これからのあり方としてやはり考えていく必要があるのではないかと思います。  そのことによって、例えばこれは国の法律でやっていたものが、今度は条例でこういうふうに定められたんですよといったようなことを周知するのは、なかなか難しいわけですね。ところが、そういったことを繰り返すことによって、ああそう変わってきたんだと、変化についても敏感に反応することができますし、場合によっては、関係の深いところですから、また違う意見、さらに充実した意見なども出てくることも考えられるわけですので、ぜひこれからのパブコメのあり方としてはその辺の工夫もやっていただきたいと思います。内容によって異なるわけですけれども、ぜひ御検討いただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。 42 ◯淵之上相談広報課長 今の御意見を参考にいたしまして、検討してまいりたいと思います。 43 ◯ふくし山委員 どうぞよろしくお願いします。  とりあえず以上です。 44 ◯松里委員 当初予算等説明書でお聞きしてまいります。  一ページの警察職員庁用費の御説明の中で、非常勤職員の雇用の予算も含まれているということでございましたが、何人ぐらい県警においては非常勤職員の雇用をされていて、そしてどういうところに主に配属されていて、どういう権限の範囲内でお仕事をされているのか、御説明をお願いいたします。 45 ◯日吉警務課長 非常勤職員につきましては、現在八十八名雇用しております。職種につきましては、交番相談員、それからスクールサポーター、交通安全指導専門員等十二種類の業種であります。 46 ◯松里委員 八十八名が十二種類の業種のお仕事をしていただいているということでございますが、県警を退職された方々も、この非常勤職員という形で長い経験を生かして働いていらっしゃると思うんですが、何人ぐらい働いていらっしゃるのか教えてください。 47 ◯日吉警務課長 数については今ありませんけれども、ほとんどが県警OBであることは間違いございません。なお、その県警のOBの中には、他県警を退職されたOBの方、それから一部、自衛隊のOBも雇用しておるところでございます。 48 ◯松里委員 はい、わかりました。  今の話と若干関係してくるんですが、次に移ります。そのことを御理解いただいてお答えください。  議案第五九号のふくし山委員から御質問のあった件ですが、本県に十九人の地方警察官が増員されたと、非常に喜ばしいことでございます。先ほどの質疑の中で、具体的に職員の定員等がわかったわけでありますが、もう一度、ふくし山委員の質疑の内容を確認の意味でお聞きしますので、お答えをいただきたいと思います。  鹿児島県警の警察官の現定数は二千九百七十六人で、現有職員は二千九百五十六人、一般職員の現有定数は四百四十九人で、現一般職員は四百十七人ということでよろしいんですか。 49 ◯日吉警務課長 二十三年十二月末現在の数字でそのとおりでございます。  済みません。一般職員につきましては、定数は四百二十九人でございます。実員は四百十七人ということでよろしくお願いします。 50 ◯松里委員 そうしますと、平成二十三年の十二月末現在の警察官職員、一般職員合わせての県警における職員定数は三千四百五人というふうに理解するわけでありますが、そういう中で、十九人の増員変更の改正条例が出てきております。それで二千九百九十五名になるわけですが、まずこれは喜ばしいことだと、そして、効率的な県民の生活の安全等のために働いていただきたいと思います。  そうしましたら、一般職員はこれは定数に達していないわけでありますが、ここの改善についてはどのように考えているのか、お答えをいただきたいと思います。 51 ◯日吉警務課長 委員御指摘のとおり、一般職員につきましての増員は、近年非常に困難な状況にございます。困難な状況に加えまして、県全体で職員の減を進められております。  つきましては、この中に現業職員も含んだ数で四百二十九人となっておりまして、現業職員、具体的には車両の運転技師とかになりますけれども、この方につきましては、基本的に退職後の採用、補充は行わないという方針になっております。そういうこともありまして、一般職員の増員については非常に難しい状況にございます。 52 ◯松里委員 そういたしますと、非常に厳しいと、県の財政状況を考えると厳しい、知事部局の財政課等の査定があってなかなか厳しいと。しかし、それで生活の安全のための警察行政は厳しい部分になってくるわけですから、では、どういう改善を、どういう知恵を出しているのかなと思います。私なりにこの予算書から見ますと、非常勤職員の雇用等を活用してやられているのかなというふうに感じるわけでありますが、その辺はどうですか。 53 ◯日吉警務課長 非常勤の雇用、いわゆる増員といいますか、これにつきましても先ほど委員のお話もありましたけれども、財政状況の中で厳しい状態にあることも間違いはございません。  ただ、来年度は承認いただければ十九名の条例定数がふえるわけですけれども、警察官及び一般職員につきまして、県警では毎年、組織・定員の改正作業を行っております。四月一日で来年度も実施する予定でおりますけれども、その中でさまざまな、特に第一線警察署における治安の確保のための必要な体制を確保すべく、部内で懸命にその辺は配置・運用を検討して、実施しておるところでございます。 54 ◯松里委員 そうすると、私の理解は少し違うということですか。  いいですか、暫時休憩で。 55 ◯岩崎委員長 暫時休憩します。         午前十一時七分休憩      ────────────────         午前十一時九分再開 56 ◯岩崎委員長 再開します。 57 ◯松里委員 一般職の臨時職員等の部分については、今後は県警として財政課と協議して認められる、そこをふやしていく、一定の部分を認めてもらえるという状況はあるんですか。 58 ◯日吉警務課長 非常勤職員等、またあわせて臨時職員等の雇用につきましては、必要の都度ですね、また年度を迎えるに当たっての事前のお願い等を、毎年知事部局にお願いをしておるところでございますので、引き続きお願いすべきはしっかりお願いをしてまいりたいと考えております。 59 ◯松里委員 最後にですね、この十九名の増員の部分をどこに配置するのか、この辺もお知らせください。 60 ◯日吉警務課長 今回増員されました本県に対する十九名につきましては、サイバー犯罪捜査体制の強化に七名、原子力関連施設警戒体制の強化に十二名、所属で言いますと、サイバー関係が生活環境課、原発警戒関係が警備部機動隊に配属することとしております。 61 ◯松里委員 わかりました。  この一年、この委員会に入りまして各委員、吉留先生等を初め各委員が原子力、サイバーの部分の対応をしっかりしていただきたいということで、さまざまな方々の御協力で十九名の増員になって、ここに配置するということはいいことでございますので、今後ともさまざまな御努力をお願いしたいと思います。  あわせて、今後とも、県警本部の執行部として県執行部あるいは国に、警察官の職員の増員あるいは一般職員の定数を満たすような御努力をお願いしたいと思いますし、我々も最大限の努力をしていきたいと思っております。  そして、先ほどの増員の部分でありますが、文部科学省の所管で独立行政法人のJAXA、種子島宇宙センター、ここの所管が内閣府に移ってまいります。もう移ったかもしれませんが。そのようになります。それは、平和利用という項目が撤廃されるのだと思います、新聞報道に載っておりましたから。  ということは、偵察衛星を含む平和的な部分以外もどんどん打ち上げる可能性があると、私は理解しているわけでありますけれども、そうなってきますと、より警察の警備体制、警察の力も必要でありますので、そのこともにらんで職員の配置ということも近い将来、考えていただきたいと思います。  次に移ります。最後です。  交通規制課の所管の議案第六〇号高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に係る信号機等に関する基準を定める条例制定の件、要するに高齢者、障害者等の移動の円滑化を促進する信号機等に関する基準について条例で制定するということで、信号機、道路標識、道路標示、こういうふうに条例を制定するわけでありますから、その部分の予算措置はされていると認識してよろしいんですか。 62 ◯榊 交通規制課長 その予算のすべてが補助対象事業になりますので、国の基準に従いまして、地区を限定して重点的に整備するということになっております。 63 ◯松里委員 補助対象、全部が補助対象ということですから、一〇〇%補助ということでよろしいんですか。 64 ◯榊 交通規制課長 原則として五〇%補助でございます。 65 ◯松里委員 この再質疑をしなかったら、一〇〇%補助と認識するところでした。法律を変えて、円滑化させておいて、これを条例で制定しなさいといって、なるべく国は地方財政の負担になってはいけないような部分が書いてあるんですけれども、少なくとも七割、八割ぐらいは国が負担するべきだと私は思うんですが、担当課長としてどうですか。 66 ◯榊 交通規制課長 この条例が定められたからといって負担がふえるのではございませんで、従来から整備していたもので、その重点地区のみをこの条例で定めるという意味でございますので、ほかの交通安全施設のところも補助対象事業という五〇%事業もございます。それと、県単でいろんな財源を持ってきてやっているという二種類がございまして、この条例が定められたからといいまして、県の負担がふえるということではないと承知しております。 67 ◯松里委員 県の負担がふえなければいいことですので、目的自体はいいことだと思います。  御要望にかえさせていただいて終わりたいと思いますが、交通安全施設というんですか、信号機とか道路標識、道路標示と、厳しい財政の中でも県警としてはさまざま努力をされていただいておりますので、今後ともその整備促進のためにさらなる活動を積極的によろしくお願いしたいと思います。  たしか九月議会か十二月議会に、個別具体的な事案でまことに申しわけなかったんですが、御要望しておきました。西之表のあるところも信号機を整備するために取りつけていただいている光景を見ましたので、ありがとうございました。中種子、南種子、それぞれ一カ所御要望しておりますので、よろしくお願い申し上げまして終わります。 68 ◯吉留委員 議案第五九号の中身について、何点かお聞きしたいものですから。  先ほど松里委員からもお話がありましたけど、私も平成十六年の総務警察委員会のときから、川内原発の警備体制を強化してくれということは申し上げ続けてきまして、おかげさまで今度、十二人増加するということで大変ありがたいことです。もともと私は自衛隊に警備させろと言っているんですが、自衛隊法を改正しないとできないということですから、現行では警察の皆さんがやらないといけないということですので。  まず第一点、今、機動隊の人が交代で警備に行っておりますけど、要するにその人員に十二人がプラスになるのかということですね。純粋に十二人ふえるという話なのかどうかということと、あと、訓練は特別にやるのかということですね。我々視察で射撃場に行きましたけど、一般の警察官の方は年に一回ぐらいしか、とまった的を撃つという射撃訓練しかしていないので、それでは幾らなんでもあんまりだろうと思います。そういう特別な訓練をするのか、しないといけないと思っていますけど。  あと装備について、これは原発を襲撃するというのは、普通の人は襲撃しないわけですから、軍事訓練を受けた人たちが襲撃してくるということなので、装備も軍隊並みにしないといけないと思うんですが、その辺は附属してやるのかということ。以上、三点。 69 ◯日吉警務課長 まず、川内原発の警戒の人員配置についてでございますけれども、今回、国から十二名の増員が認められました。さらに、警戒の運用計画とか、それからしっかりした指導監督体制をとるために、自県捻出でさらに五名をふやしまして、十七名を機動隊に増員する予定としております。  なお、原発警戒の体制につきましては、現在の一日の警戒員の数を、倍まではいきませんが、増員するということにしております。  訓練につきましては、今申し上げました増員等を、従来のいろいろな訓練よりさらに強化すべく考えておるところでございますので、委員等御視察されましたいろいろな銃器等、特別な銃器等の訓練につきましても頻度を上げて、腕、技術、技量、技術の向上に努めてまいりたいと考えております。 70 ◯赤間警備課長 今、委員御指摘のとおり、今後も訓練を積み重ねていかなければなりませんが、ライフルや機関けん銃を現に川内原子力発電所には装備し、また、特型警備車といって防弾・防爆仕様の警備車等も装備してございますので、今後も、ライフル、機関けん銃等の基本操作訓練等、各種応用射撃訓練、実践的訓練などを実施してまいります。また、具体的な事案を想定した対処訓練も実施することとしております。それによりまして、部隊の対処能力のさらなる向上を図ることとしております。  装備につきましては、引き続き、ライフル、機関けん銃等の装備資機材、あるいは特型警備車等も活用しながら、警戒警備を強化することといたしております。  以上です。 71 ◯吉留委員 ありがとうございました。装備で装甲車などは持たないんですか。機動隊の機動車というのか、普通のデモ警備隊にはいいのかもしれないけど、警視庁が持っているような装甲車はないんですか。 72 ◯赤間警備課長 現在、原子力発電所には防弾仕様の特型警備車という、委員が想定されていらっしゃるものかどうかわかりませんけれども、その防弾・防爆仕様の特型警備車は配備しているところでございます。 73 ◯岩崎委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時二十三分休憩      ────────────────         午前十一時二十四分再開 74 ◯岩崎委員長 再開いたします。 75 ◯赤間警備課長 川内原子力発電所につきましては、ライフルやけん銃等の銃弾と、防弾を施した特型警備車という車両等は配備しておりますけれども、大きなロケット弾とか、そういう部分についての対処はできないものと考えております。 76 ◯吉留委員 はい、ありがとうございました。  いずれにしろ、日本の原発施設のテロ対策というのは貧弱だと外国から指摘を受けて、総理大臣も何とかしないといけないと言うぐらいですから、ぜひよろしくお願いします。  フランスなどの安全対策というのはテロ対策の話ですから、そういう意味ではぜひ、日本の警察の人も大変でしょうけど、頑張っていただくことを御要望いたします。  終わります。 77 ◯永田委員 陳情審査の中で、駐在所・交番統廃合のことが出てまいりますので、その参考にしたいと思って質問させていただきますが、この駐在と交番の統廃合については人件費も入ってくるわけなんですが、二ページの施設費、この中で該当する部分があれば教えてください。 78 ◯林 会計課長 今回の交番・駐在所再編整備につきましては、二ページの警察施設整備事業費、この中に入ってございます。その中で交番・駐在所に限りましては、約一億四千万円程度を予算計上してございます。 79 ◯永田委員 この施設整備事業費の中の一億四千万ということですが、具体的な地名などは。 80 ◯林 会計課長 交番の新築経費としまして、鹿児島西警察署管内の伊敷交番、それと肝付警察署管内の、仮称でありますけれども高山交番、この二つの新築経費です。それと増改築につきましては、中央警察署管内の桜島駐在所、それと南警察署管内の、仮称でありますけれども喜入交番です。次に、解体経費等は八カ所を予定しておりまして、旧上川内交番、旧大坂駐在所、生福駐在所、松山駐在所、湯之尾駐在所、水引駐在所、牧園町駅前駐在所、東郷駐在所、以上八カ所の解体経費を盛り込みまして、総額約一億四千万円を計上しております。 81 ◯永田委員 今お聞きいたしましたが、解体の中で牧園というのもありましたけれども、この牧園は、福山だと私は解釈するんですけれども、失礼しました、牧園と福山は違いました。いいです。  それから、一ページの車両整備管理事業費、これはパトカーの購入になるんですか。 82 ◯林 会計課長 今回お願いしております車両整備管理事業費は、離島警察署などの交通事故処理車、これの塩害等による腐食がひどいということで、交通事故処理車の更新の経費でございます。 83 ◯永田委員 はい、わかりました。  今、説明していただきましたけれども、施設費の中では駐在と交番にかかわることは今、御説明していただいたとおりということで、ほかにはどのようなものがこの予算書の中に上がってきていますかね。 84 ◯林 会計課長 施設整備では、姶良警察署の整備事業、これが一番大きくて約三億八千万円、それと先ほど申し上げました交番・駐在所に関する経費、それと警察施設の増改築の改良等に要する経費が四千七百万円程度、以上がこの警察施設整備費でございます。 85 ◯永田委員 このほかにというのは、この施設費の中で駐在・交番にかかわるほかという意味ではなくて、駐在・交番にかかわる予算で、施設費以外の部分はどんなものが組まれていますかという質問だったのですが。 86 ◯岩崎委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時二十九分休憩      ────────────────         午前十一時 三十分再開 87 ◯岩崎委員長 再開いたします。 88 ◯林 会計課長 駐在所、今回の新築もしくは増改築、解体に直結するものではございませんけれども、今回の再編整備に伴いまして、増額もしくは減額される経費といたしましては、駐在所が廃止されますと、当然に今まで家族協力費として払っておりました駐在所報償費、こういうものが減額になりますし、駐在所等の施設が廃止されますと、当然光熱水費が廃止されるということでございます。  また、今度は増の要素といたしましては、今まで駐在所は日勤制の勤務ですけれども、今度、交番になりますと三交代制、二十四時間ということで夜勤手当等の職員手当、そういうものが増要素としまして、今回の予算の中のそれぞれの事業の中に組み込まれております。 89 ◯永田委員 管理費の中に増減、それぞれ含まれていると解釈してよろしいですね。  話はまた返りたいと思いますが、解体の中で何カ所か説明していただきましたけれども、当初は、駐在の跡地というのはそのまま解体して更地にしますと、市町村の財産になっているものが多いので、そういうことでしたが、住民の要望も受けまして、これらについては公舎として、職員の宿舎として活用していきますと方針が大きく変わったと私は認識しています。  でありますが、この解体が何カ所かありますが、解体をする箇所というところは、駐在員は宿舎としては使わないということになるんだろうと思っているんですが、そこの地域の要望等との絡みですか、そういった関連で、解体を希望していない地域はあるんじゃないだろうかとも思うんですけれども、その状況はどうなんですか。 90 ◯林 会計課長 来年度当初予算に計上しております解体する八施設、これにつきましてはいずれも施設の利用方法としまして、公舎化もしない、また、その他市町村等が何らかの目的で譲渡を受けるなど、そういう施設ではないということで解体費用を計上してございます。 91 ◯永田委員 増改築という二カ所については、公舎として活用すると受け取ってよろしいですね。 92 ◯林 会計課長 増改築は、桜島駐在所につきましては、駐在所自体を大きくしまして、そこに数名の勤務員を増強しまして、大型化の駐在所をつくります。したがって、公舎化ではなくて勤務公署として増改築します。それと、仮称ですけど、喜入交番につきましても、現在の喜入駐在所を交番として有効活用するために、今の駐在所を増改築しまして事務所を大きくするなど、そういう増改築費用でございます。 93 ◯永田委員 そうしましたら、増改築もしない、解体もしないというほかの箇所については、これはもうそのまま残して、公舎として活用すると受けとめてよろしいんですか。 94 ◯林 会計課長 施設の有効利用につきましては、もちろん公舎として利用します。それと、公舎として利用しない施設等につきまして、既に市町村等からその利活用方策について既に要望を受けている施設もございます。その他、要望を受けていない施設で現在、公舎利用をしない、そういう施設につきましては、各市町村に対しましてこれを取得もしくは借り受けをする要望があるかということにつきまして、調査を進めているところでございます。(「はい、わかりました」という者あり) 95 ◯おつじ委員 時間が少しあるようですので、三ページの青少年非行防止対策費が五十二万二千円減になっていますが、こういう青少年の費用というものを、減にするべきでないという観点から、なぜ減になっているのかお聞かせください。 96 ◯林 会計課長 青少年非行防止対策につきましては、青少年の非行防止及び健全育成活動に要する経費ということで、四百八十四万円ほど計上してございますが、約五十万円の減額となっておりますが、この内訳は、全国少年警察ボランティア協会の負担金を従来支出しておりまして、これにつきましては九州各県が、支出の根拠がないということからほとんど支出をしていないということで、今回から、全国のボランティア協会に対する負担金を減額したという、そういう内容でございます。
    97 ◯おつじ委員 わかりました。そういうものだったら仕方がないと思いますが、青少年について、増額はしても減額にならないようにすることが必要ではないかということで質問させていただきました。ありがとうございました。 98 ◯中重委員 済みません、議案の五九号(後ほど六〇号と訂正あり)をもう一回少し聞かせていただきたい。これは結局、第二次一括法を受けて、今まで国で定めていた基準を今度、都道府県の条例にするということだと思いますが、今、国で大体決めている基準を、今度は県の条例になりましたから、県の条例として、今ある基準よりも県が変えた場合、少しいじった場合というのは補助の対象とか、そういうものはどういうふうになってくるんですか。あくまでも国に合わせて都道府県の条例にするのであれば、余り意味がないような気もします。 99 ◯岩崎委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時三十七分休憩      ────────────────         午前十一時三十八分再開 100 ◯岩崎委員長 再開いたします。 101 ◯榊 交通規制課長 おっしゃるとおり、今回の条例化につきましては、国の基準を参酌して、参考にして当分やりなさいということでございまして、将来的には地方の特殊性などが出て来て、やれる範囲はやっていこうということになると考えております。(「わかりました、はい」という者あり) 102 ◯岩崎委員長 よろしいですか。 103 ◯中重委員 済みません、僕、五九号と言っていました。六〇号の間違いでした。その参酌という言葉がどういうものなのか、非常に微妙な言葉だというようなことが引っかかっていたものですから、お聞きしたところですが、本当に鹿児島県の独自性に合わせていつかはできるようになってくれば、いいのかなと思っております。  それと、先ほど出た話の中で、済みません、僕の記憶違いかもしれませんが、牧園の駅前の駐在所は牧園の高校前だから、しばらく、立ち寄り所みたいな形で残すと伺っていたような気がします。先ほど解体というお話が出たような気がしたんですが、少しその辺のことを詳しく教えていただけないですか。 104 ◯熊丸地域課長 牧園の駅前駐在所の関係でございますけど、施設自体が古くて、要望も出ていたのですが、解体せざるを得ないという状況であります。処分までの間は、駅前ですから、警察官のパトロールの拠点として活用するということを考えております。 105 ◯中重委員 わかりました。言われましたように学校前で駅前でありますので、なるべく時間があるときには立ち寄っていただくようにしていただければと思います。  あと一件だけ、交通安全の保持費についてお聞きいたします。  先ほど松里委員からありましたように、いろいろなところで信号機や横断歩道の要望というのは出ていると思います。昨年に比べて増額になっているのは非常にありがたいことだとは思いますが、今回、大体どれぐらい要望箇所に対してこたえられる予算になっているのかというのを詳しく、何件中何件だとかそういうのは、どういう感じなのか教えていただけないでしょうか。 106 ◯榊 交通規制課長 毎年上がってきます要望等は百五十件ぐらいあるようでございますが、その中で、各署が審査しまして上申してくる数が、約その半分、七十件ほどでございます。今回の当初予算につきましては、そのうちの二十基程度を新設するということになりますので、パーセンテージにつきましてはそれくらいの数になります。 107 ◯中重委員 わかりました。前どこかで、県政調査会か何かでお聞きしたときも、大体二十基程度と言われたような気がして、件数自体は変わらないですね。やはり信号機自体が大分高くなってきているというようなお話も聞いたりしたものですから、予算が結構上がったから、二十基が二十五基とか三十基ぐらいになったのかなと思ったりもしました。  昨年度がどれぐらい整備されたかまで教えてください。 108 ◯榊 交通規制課長 昨年につきましては十九基設置しておりますので、ほぼ一緒という状況でございます。 109 ◯中重委員 一カ所でもふえるというのはありがたいことですけど、やはり一番大事な問題だと思いますので、なるべく地域の要望、地域の声だけ聞いていても、ここに本当はつけても意味がないということも確かにあるとは思いますが、その辺をしっかり斟酌した上で、そういう信号機や横断歩道に関しては、本当に今まで以上にやっていただければという要望をして、終わりたいと思います。 110 ◯松田委員 先ほど出ている五九号の定数の関係ですけれども、お聞きしたところによると、今現在が二千九百七十六名で二十名足りない、非常勤の八十八名も、そのうち五十九名が相談員、四名がスクールサポーターということですが、結果的にこの定数二十は埋まらないまま運用しているということでよろしいんでしょうか。 111 ◯日吉警務課長 委員御指摘のとおり、警察官について申し上げれば、昨年末二十人の欠員が出ております。これにつきましては現在時もそのままでございますが、四月一日の採用で補充をするという形になります。 112 ◯松田委員 採用で補充ということもあったんですが、採用辞退が四十六名という数字もおっしゃって、毎年毎年やはり定数に対して足りない数でここ数年来ているのか、それとも昨年が特に多かったのか、その辺をお聞かせください。 113 ◯日吉警務課長 定数条例を超えての雇用というのはできませんので、早期退職や死亡退職等のやむを得ない欠員は常態化にあると考えております。 114 ◯松田委員 その常態化の大体の数なんですけど、大体どの辺で推移しているのか。 115 ◯日吉警務課長 昨年末の数字と大体同じ程度と御理解ください。 116 ◯松田委員 了解しました。定数なので、やはりそれだけの人を確保するということはすごく大事な観点ですので、例えば今回人数がふえても、それだけ毎回人が減ってしまうと、当然しわ寄せがどこかに来ているわけで、そこら辺も含めて、採用の部分でしっかりやるしかないとは思うんですけれども、取り組みを進めていただきたいと思います。  以上です。 117 ◯岩崎委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 118 ◯岩崎委員長 ほかにありませんので、これで議案に対する質疑を終了いたします。  これより、付託議案の採決に入ります。  議案第三九号、議案第五九号及び議案第六〇号の三件を採決いたしますが、議案第二三号平成二十四年度鹿児島県一般会計予算につきましては、予算特別委員会からの調査依頼事項でありますので、採決は行いません。  それでは、付託議案につきまして、それぞれ取り扱い意見をお願いいたします。 119 ◯松里委員 議案第三九号につきましては、道路交通法施行令の標準額の一部改正等に伴うものであり、また議案第五九号につきましては、十九人の地方警察官が増員されることに伴うものであり、さらに議案第六〇号につきましては、これまで国が定めていた信号機等の機能やデザインの一部を、地域主権を目指した法律の制定に伴い、新たに条例で制定しようとするものであり、いずれも適当と認められますので、原案のとおり可決ということでお願いいたします。 120 ◯岩崎委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 121 ◯岩崎委員長 ほかにありませんので、それでは、議案第三九号、議案第五九号及び議案第六〇号につきまして、採決いたします。  ただいま議案第三九号、議案第五九号及び議案第六〇号につきましては、可決との御意見がありましたが、原案のとおり可決すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 122 ◯岩崎委員長 御異議なしと認めます。  よって、議案第三九号、議案第五九号及び議案第六〇号につきまして、原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  以上で、議案の審査を終わります。(「暫時休憩をお願いします」という者あり)  暫時休憩いたします。         午前十一時四十六分休憩      ────────────────         午前十一時四十七分再開 123 ◯岩崎委員長 再開いたします。  以上で、警察本部に係る議案及び予算特別委員会からの調査案件についての審査等を終わります。  明日九日は、午前十時から、警察本部関係の陳情の審査及び県政一般を行います。  本日は、これをもちまして散会いたします。  御苦労さまでした。         午前十一時四十八分散会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...