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  1. 鹿児島県議会 1996-12-13
    1996-12-13 平成8年企画建設委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        ……………………         午前十時開議        …………………… ◯栄 委員長 定刻になりましたので、定足数に達しておりますので、ただいまから企画建設委員会を開会いたします。  傍聴者についてお諮りいたします。  姶良郡姶良町東餅田二千四百八十二の一、垂内猛志さんから傍聴の申し出がありましたが、これを許可することにしてよろしいですか。    [「異議なし」という者あり] 2 ◯栄 委員長 御異議がありませんので、傍聴を許可することといたしました。  本日は、土木部及び工業用水道部関係の審査であります。  まず、議案第一〇五号平成八年度鹿児島県一般会計補正予算第三号ほか議案六件を一括議題といたします。  土木部長の総括説明を求めます。 3 ◯横田土木部長 平成八年第四回県議会に提案いたしております議案の概要及び所管事業の主な経過等につきまして、御説明いたします。  資料の一ページをお開きください。  まず補正予算でございますが、今回は追加提案しました給与関係分を含めまして、一般会計で十一億六千五百余万円を計上しております。  主な内訳としましては、一般会計の公共事業で一億円、災害復旧事業で九億九千余万円、給与関係で九千四百余万円でございます。この結果補正後の一般会計は二千三百二億六千二百余万円となり、前年度比八七・九%となっております。これに特別会計を合わせますと、総額で二千四百四十九億三百余万円となり、前年度比八九・九%となっております。このほか県単公共事業の債務負担行為、いわゆるゼロ県債を十七億二千万円計上しております。  次に補正予算の主なものでございますが、まず交通基盤の整備の道路事業につきましては、県単道路整備事業の雨季前施行により防災対策の充実等を図るため、県単公共事業で債務負担行為として四億五千九百万円を計上しております。  港湾事業につきましては、国庫補助事業の内示に伴う補正で、鹿児島港本港区内の臨港道路の整備のため、公共事業で一億円を計上しております。  次に県土の保全の河川事業につきましては、県単河川等防災事業に県単公共事業で債務負担行為十億円を計上しております。  二ページをお開きください。
     砂防事業につきましては、福山町磯脇川支川など県単砂防事業に県単公共事業として債務負担行為一億六千百万円を計上しております。  補助災害復旧事業につきましては、平成七年及び八年発生の公共土木施設災害の復旧に要する経費として九億九千余万円を計上しております。  次に、住宅・生活環境の整備の都市計画事業につきましては、ふれあいとゆとりの道づくり事業に要する経費として、県単公共事業で債務負担行為一億円を計上いたしております。  次に、追加提案いたしました給与関係の補正予算につきましては、一般会計で九千四百余万円を計上しております。これは先日の本会議で追加提案されました給与条例等の一部改正に基づく職員の給与改定に伴う補正でございます。  三ページをお開きください。  予算外議案につきまして、五件を提案いたしております。  契約の締結について議決を求める件でございますが、一般国道五十八号和瀬トンネル一号二工区及び主要地方道名瀬瀬戸内線志土勘四号トンネルの道路改良工事につきまして、請負契約を締結しようとするものでございます。  次に、鹿児島県港湾管理条例の一部を改正する条例制定の件でございますが、志布志港において、荷さばき施設として整備する薫蒸上屋、荷役機械及び冷凍コンセントに係る使用料の額を定めるため所要の改正をしようとするものでございます。  次に、鹿児島県営住宅条例の一部を改正する条例制定の件でございますが、昭和二十六年に制定された公営住宅法が、収入などに応じた家賃制度の導入や高齢化社会の到来等への対応を内容として抜本的に改正され、去る平成八年八月三十日施行されたことに伴い所要の改正をしようとするものでございます。  次に、鹿児島県特定公共賃貸住宅条例制定の件でございますが、平成五年に制定された特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律に基づき、平成八年度に建設している特定公共賃貸住宅が平成九年度から供用開始されることに伴い、その特定公共賃貸住宅の設置及び管理に関する条例を制定しようとするものでございます。  四ページをお開きください。  土木部所管事業の主な経過等につきまして御説明いたします。  九州縦貫自動車道につきましては、昨年七月人吉―えびの間の開通により全線供用されたところですが、平成九年度概算要求において、日本道路公団は、肥後トンネルとその前後の区間約八キロメートルを除く八代―人吉間約二十七キロメートル区間について、四車線の供用を要望しております。県としても、去る十一月二十六日には、熊本、宮崎両県との合同による三県要望を行ったところであり、引き続きその実現に向けて努力してまいります。  次に、東九州自動車道につきましては、次期国土開発幹線自動車道建設審議会において、志布志―鹿屋―末吉間の整備計画が決定されるよう、県において地元市町及び関係機関等の協力を得ながら、都市計画の決定に向けた諸調査を進めてまいりましたが、十月十一日の県都市計画地方審議会の答申を経て、去る十一月二十二日都市計画決定いたしました。また、十一月二十七日には、東京において沿線の四県一市主催の東九州自動車道建設促進中央大会を開催し、各方面に早期整備の願いを強く訴えてまいりました。  次に、南九州西回り自動車道につきましては、建設省は平成九年度概算要求において、出水―阿久根間の新規事業化や伊集院インターチェンジ鹿児島西インターチェンジ間の平成九年度供用を要望しており、県としてもその実現に向けて努力してまいります。また、去る十一月二十日、東京において、南九州西回り自動車道建設促進大会を開催し、国等関係機関に対して早期整備が促進されるよう要望してまいりました。  県としましては、広域的な交通・交流ネットワークの早期整備に向けて、今後ともこれら高規格幹線道路の整備促進に全力で取り組んでまいります。  次に、徳之島の県道伊仙・天城線の天城町西阿木名から瀬滝に至る四・八キロメートル区間につきましては、昭和六十一年度から秋利神工区として整備を進めてまいりましたが、「天城大橋」の完成により去る十月二十六日、秋利神川をまたぐ約一・六キロメートルのバイパス区間の供用を開始しました。このバイパス区間の完成により、両地域の大幅な時間短縮が図られることとなり、生活利便性の向上、さらには本島の活性化に寄与するものと期待しております。  次に、一般国道二百二十四号の鹿児島市有村地内において、平成四年度から桜島改良として建設省がバイパス整備を進めてきたところですが、去る十二月六日、有村川をまたぐ「桜島大観橋」が完成し、供用開始されました。この橋の完成により、桜島の爆発時における避難道路としての機能が確保されることとなり、さらに観光道路としても地域にとって重要な役割を果たすものと期待しております。  五ページをお開きください。  次に、新県庁舎に関連するアクセス道路としての谷山街道線につきましては、今月二十六日に車道部を供用開始する予定であります。  次に、平成九年四月に開催予定の「かごしま世界帆船まつり」につきましては、去る十一月二十九日の第三回実行委員会におきまして実施計画が決定されました。実施計画では、「風・夢・出会い」の開催テーマのもとに、帆船の魅力を味わい、海への認識を深めるイベント、南の拠点鹿児島をPRするイベント等を行うことになっております。今後四月の開催に向けて諸般の準備を進めてまいります。  次に、桜島フェリー旅客待合所につきましては、本港区ウオーターフロント開発の一環として、既存のターミナルを移転改築し、機能充実を図るものであり、去る十月着工いたしました。この待合所につきましては、来年五月にオープンする水族館との連携も考慮するなど、安全、快適かつ利便性の高い施設整備を行うこととしております。  次に、西田橋につきましては、石橋の調査解体を年明けの一月には終える予定であり、引き続き西田橋解体復元調査委員会の指導助言をいただきながら、復元設計等を進めることとしております。  また、新しい西田橋につきましても一月末までには下部工に着手したいと考えております。  次に、入札・契約制度の改善につきましては、引き続き検討を重ねておりますが、WTOの政府調達協定の対象となる一般競争入札を、一般国道五十八号道路改良工事和瀬トンネル一号二工区で十一月十八日執行しました。  また、十月一日から試行を開始した新たな履行保証制度についてはおおむね順調に推移しておりますが、引き続き平成九年四月からの完全移行に向けて検討を重ねております。  六ページをお開きください。  次に、災害復旧の状況でございますが、建設省所管公共土木施設災害の平成七年災につきましては、十一月末で九八・四%が完成しております。平成八年災につきましては、十二月二日現在で千六百件余り、金額で百三十八億五千百万円余りの被害を受けており、このうち緊急を要する箇所につきましては、既に応急工事を実施し、また災害を受けた千五百九十三カ所九十一億三千七百万円余りについては、順次復旧工事を実施するなどの措置を講じております。  土砂災害関係事業の平成七年災につきましては、十一月末で八二・六%が完成しております。今後とも早期完成に努めてまいります。  平成八年災につきましては、十二月五日現在で九カ所、金額で五億一千万円余りが国の採択を受け、既に一カ所については発注済みでございます。今後は残りの被災箇所についてもできる限り早く採択を受け、早期発注に努めてまいります。  次に、運輸省所管の公共土木施設災害の平成八年災につきましては、台風十二号により、鹿児島港ほか三港で岸壁等七施設に一億三千四百余万円の被害を受けましたが、すべて国の実地検査で採択を受けましたので早期発注に努めてまいります。  以上で総括説明を終わります。よろしくお願いいたします。 4 ◯栄 委員長 続いて関係課長の説明をお願いいたします。  まず、監理用地課長の説明をお願いいたします。 5 ◯上荒磯監理用地課長 監理用地課関係の補正予算につきまして御説明申し上げます。  土木部から提出をいたしております議案等説明書に基づきまして御説明申し上げます。  まず、白い方の議案等説明書でございます。三ページをお開きください。  第一目土木総務費二百十万円の補正につきましては、土木管理運営費に要する経費について今後の所要見込みを勘案し、所要の額を補正するものでございます。  引き続き、追加提案されました補正予算について御説明申し上げます。  給与関係分の議案等説明書の三ページをお開きください。色のついている議案等説明書でございます。内容は先ほど部長も申し上げましたが、職員の給与改定に要する補正予算でございます。土木部関係について一括御説明を申し上げます。  三ページから四ページにかけまして、予算科目別に計上いたしております。土木費計の補正額九千一百二十三万五千円は、職員一千三百八十二人分の給与改定に要する経費でございます。また、四ページの災害復旧費計の補正額二百九十七万八千円は、職員五十人分の給与改定に要する経費でございます。合計九千四百二十一万三千円で、職員一千四百三十二人分の補正をお願をいたしております。  以上で監理用地課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 6 ◯栄 委員長 次に、道路建設課長の説明をお願いいたします。 7 ◯田原道路建設課長 それでは、道路建設課関係につきまして御説明いたします。  議案等説明書の五ページをお開きください。  予算外議案でございますが、契約の締結について議決を求める件でございます。まず議案第一〇八号は、一般国道五十八号道路改良工事和瀬トンネル一号二工区の契約の締結の件でございまして、この工区は、平成四年度から事業着手をしておりまして、トンネルが約二千四百メートル余のトンネルでございます。延長が非常に長いことから二工区に分けて発注をしたいということで、今回は千五百八十三メートル分につきまして発注をすることにいたしまして、去る十一月十八日に入札を行いました結果、契約金額四十六億六千五百九十万円で、鹿島建設、丸福建設、畠山建設の三社によります鹿島・丸福・畠山特定建設工事共同企業体が落札したところでございます。  続きまして、次の議案第一〇九号は、主要地方道名瀬・瀬戸内線の大和村志戸勘地区におきます道路改良工事の中の志戸勘四号トンネルについて、トンネル延長四百八十六メートルにつきまして、去る十一月八日に公募型指名競争入札により入札を行った結果、契約金額十四億二千百四十万円で、丸福、竹山建設の共同企業体でございます丸福・竹山特定建設工事共同企業体が落札しました。この二件につきまして、契約を締結しようとするものでございます。  以上で、道路建設課関係の説明を終わります。よろしくお願いします。 8 ◯栄 委員長 次に、道路維持課長の説明をお願いいたします。 9 ◯川越道路維持課長 それでは、道路維持課関係の補正予算について御説明いたします。  七ページでございます。道路維持費十六万四千円は、道路整備員の玉掛免許等の取得に要する経費の補正でございます。  次の八ページの議案第一〇五号は債務負担行為でございまして、雨季前の施行による防災対策の充実及び事業の平準化を図るため、県単道路整備事業一般県道崎森・隼人線、隼人町朝日地内など十五カ所四億五千九百万円をゼロ県債として計上しております。  以上で説明を終わります。よろしくお願いいたします。 10 ◯栄 委員長 次に、河川課長の説明をお願いします。 11 ◯西原河川課長 河川課関係の補正予算につきまして御説明を申し上げます。  議案等説明書の九ページをお開きください。  第一目河川等災害復旧費九億七千百六十万九千円のうち、河川等災害復旧事業は、平成七年及び平成八年発生の公共土木施設災害の早期復旧を図るための経費の補正。  次の市町村指導監督費は、市町村が施行いたします災害復旧事業の指導監督に要する経費の補正でございます。  次に、十ページの債務負担行為でございますが、県単河川等防災事業の平準化対策といたしまして十億円を計上いたしております。  以上で河川課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 12 ◯栄 委員長 次に、砂防課長の説明をお願いいたします。 13 ◯古賀砂防課長 次に、砂防課関係について御説明申し上げます。  議案等説明書の十一ページをお開きください。  債務負担行為一億六千百万円を計上いたしておりますが、これは県単砂防事業の平準化を図るためのものでございまして、福山町磯脇川支川ほか十四カ所の砂防工事に要する経費でございます。  以上で砂防課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 14 ◯栄 委員長 次に、港湾課長の説明をお願いいたします。 15 ◯富田港湾課長 次に、港湾課関係の補正予算について御説明申し上げます。  十三ページでございます。第二目港湾建設費の九千七百八十九万六千円でございますが、これは重要港湾改修事業のうち、鹿児島港本港区内の臨港道路の整備に係る国庫補助事業の内示に伴う補正でございます。  次に十四ページをお開きください。  予算外議案の議案第一一〇号鹿児島県港湾管理条例の一部を改正する条例制定の件について御説明いたします。  改正の内容は、荷さばき施設として志布志港に整備を進めておりました薫蒸上屋、荷役機械、冷凍コンセントの使用料の額を定めるために所要の改正をしようとするものでございます。  なお、使用料の額につきましては、議案書の方でございますが、議案書の十五ページに記載いたしております。具体的に申し上げますと、薫蒸上屋の使用料につきましては、一時間までごとにつき三千八百十円、荷役機械使用料につきましては、一台三十分までごとにつき二万八百十円、冷凍コンセント使用料につきましては、一口一時間までごとにつき三百三十円ということにいたしております。  以上で港湾課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 16 ◯栄 委員長 次に、都市計画課長の説明をお願いします。 17 ◯鳥巣都市計画課長 都市計画課関係につきまして、議案等説明書に基づき御説明申し上げます。  十五ページの債務負担行為でございますが、ふれあいとゆとりの道づくり事業の平準化を図るため、鹿児島市の鴨池港線及び名瀬市の支庁通り線の施工にかかる費用として限度額一億円を計上しております。  以上でございます。よろしくお願いいたします。 18 ◯栄 委員長 次に、住宅課長の説明をお願いいたします。 19 ◯室田住宅課長 住宅課からは、条例を二件お願いをしております。  議案等説明書の十七ページでございますが、議案第一一一号鹿児島県営住宅条例の一部を改正する条例、並びに十八ページでございますが、議案第一一二号鹿児島県特定公共賃貸住宅条例でございます。お手元に配付した資料により御説明申し上げます。  表紙に、鹿児島県営住宅条例の改正、鹿児島県特定公共賃貸住宅条例の制定と書いた別紙のコピーの資料でございます。こちらの資料の表紙をまずめくっていただきますと、まず鹿児島県営住宅条例の改正でございます。本年公営住宅法につきまして、一種、二種区分の廃止などを内容とする大幅な改正がなされまして、法改正に伴う条例の改正でございます。  一番、公営住宅法改正に伴って条例上規定すべき手続的事項は、下記にありますとおり、家賃の設定方法などにつきまして、改正法の引用条文の整理等を行うものでございます。  二番、法上、県にゆだねられていて、今回の条例改正で規定する事項でございますが、高齢者等の入居収入基準につきましては、条例で規定をすれば、一般の入居基準を緩和して、それよりも高い所得の人を入居させることが可能となりましたので、本改正案では法令の上限まで緩和することとしたいと考えております。  表内の収入基準額の欄をごらんください。現行月額十九万八千円のところ、一般世帯については、改正法におきまして二十万円となっております。本条例では、これを高齢者等につきましては二十六万八千円の者まで入居することができるように、法令の上限まで緩和をするものでございます。高齢者等の定義はこの表にありますとおりでございます。  三番の家賃でございますが、家賃そのものは条例事項ではございませんで、今後団地ごとに利便性係数を決定の上算出することとなります。今年度創設分五団地三十六戸につきましては、平成九年三月までに決定し、既存団地百十五団地一万九百四十九戸につきましては、平成十年の四月までに決定する予定でございます。  二ページをお開きください。二ページは、公営住宅法の法律の改正概要でございます。  一番の改正法の公布は平成八年の五月三十一日、二番の改正法の施行は平成八年の八月三十日でございます。  三番の改正法の適用時期でございますが、丸一、建設費の補助などの予算関係の規定は、平成八年度の新規建設分から既に適用をされております。丸二の管理関係につきましては、改正法で建設された住宅、つまり一種、二種区分のない新しい住宅につきましては管理開始の時点から、旧法で建設された住宅、すなわち現在既に入居者のおられる一般の住宅、一種、二種住宅につきましては、平成十年の四月一日から適用されることとなります。  四番の改正の背景としては、丸一にございますように、一種、二種家賃の逆転や一方の種別に偏った空き家の発生など、真に援助が必要な低所得者世帯等に対して的確に供給できていない面があったこと等がございます。  五番の改正の内容でございますが、まず括弧一、需要に応じた的確な供給の推進。丸一、一種、二種の種別区分の廃止。従来一種の補助率二分の一、二種の補助率三分の二というように区分があったわけでございますが、これが二分の一に統一されまして、種別区分が廃止をされております。丸二の建てかえ事業の要件の弾力化でございますが、これは従来建てかえ倍率等の基準がありましたが、これが弾力化をされております。丸三、借り上げ、買い取り方式の導入による供給方式の多様化でございますが、これは従来事業主体が直接建設する分にのみ限られていたものが借り上げ、買い取り方式が導入されるものでございます。  三ページをごらんください。  括弧二、新しい家賃制度、まず丸一でございますが、世帯の収入及び住宅から受ける便益に応じた家賃の設定方法でございます。  まず、アにありますように、世帯の収入に応じた家賃算定基準額がございます。これは所得の高い人は高い、低い人は低いというように収入別になっております。それに、イ、規模、ウ、立地、エ、経年、オ、利便性と、こうした係数を乗じまして家賃を算定する仕組みとなっております。アの家賃算定基準額、イの規模、ウの立地、エの経年の係数につきましては、政省令で細かく規定をされておりまして、オの利便性係数のみが事業主体で決定する仕組みとなっております。丸二、丸三、収入超過者及び高額所得者につきましては、収入に応じた家賃を徴収するということが基本的な考え方となっております。  括弧三、家賃対策補助、これは新たに家賃を対象にした補助制度が導入されております。補助対象は、近傍同種の住宅の家賃と入居者負担基準額との差額につきまして、補助率二分の一で補助がなされるものでございます。  括弧四、長寿社会への対応でございますが、丸一の高齢者等世帯の入居収入基準の緩和等の措置がとられております。これが先ほど御説明いたしました本条例案における高齢者等世帯に対する入居収入基準の緩和の規定の根拠でございます。  括弧五、地方の自主性の拡大につきましては、丸一の高齢者等世帯の入居資格の地方裁量の拡大等の措置がとられております。  続きまして、四ページをお開きください。  鹿児島県特定公共賃貸住宅条例の制定でございます。一番の制定の理由でございますが、これは公営住宅に入居できない中堅所得者に対し、優良な住宅の供給を図るため、今年度新たに県として建設に着手しているものでございます。入居収入基準月額は、十九万円以上五十八万二千円以下となっております。  二番の根拠法令でございますが、特定優良賃貸住宅の供給の促進に関する法律を根拠としております。  三番、条例の内容でございますが、特定公共賃貸住宅の設置あるいは特定公共賃貸住宅の管理に必要な諸規定を置いております。
     四番、家賃でございますが、家賃そのものは条例事項ではございませんで、法定額以下で団地ごとに事業主体が決定することになります。なお、平成八年度の建設計画は七団地五十九戸でございまして、本表にありますような住宅について建設を進めているところでございます。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 20 ◯栄 委員長 以上で説明が終わりましたので、議案に関する質疑をお願いいたします。 21 ◯本坊委員 ただいま公営住宅法の改正につきまして住宅課長から御説明をいただきましたが、今回一種、二種の種別の区分が廃止になったということでありますが、建物の面積の方は廃止になって何平米になったのかですね、まずそこを教えていただきたいと思います。  いわゆる、今までは一種、二種でわずかに建物の面積が違ったと認識をしておりますが、その点についてまずお聞かせ願いたいと思います。 22 ◯室田住宅課長 一種、二種で補助率が違いますので、今は一種が二分の一、二種が三分の二ということになっておりまして、二種の方が総体的に所得の低い方の方のための住宅でございます。それで補助率が違いまして、その結果、家賃が違うということになっております。それで、基本的に、補助率が高い住宅が家賃が低いということなので、住宅そのものは極端な規模の違いをつけずに従来やっておりまして、運用上少し二種住宅の面積が小さい場合もございますけれども、ほとんど規模的にはおおむね同じような住宅をつくっております。家賃が違うのは、その補助率が違うから家賃が違うというような仕組みでございます。  それから、これから建設するものもそういう意味でいけばで、一種、二種がなくなるわけですので、規模的には今までの建設実態と変わらない同様の考え方で、現状の考え方でそのまま建設自体は取り組んでまいりたいというふうに考えております。 23 ◯本坊委員 それからですね、新しい家賃制度の中で家賃の設定をやっていくわけでありますが、算定基準額、そして規模、立地、それから経年、利便性ということでありますが、利便性の係数など、家賃の設定方法をどういう形に変わっていくのかちょっと詳しくお話をして説明していただきたいなと思います。 24 ◯室田住宅課長 利便性係数は、まさに住宅の立地ですとか、設備ですとか、そうしたものを勘案しながら事業主体が決めていくという考え方になっております。具体的には設備の方は、トイレがあるかないかとか、あるいは四階建て、五階建てというような住宅にエレベーターがあるかないか、上層の階にエレベーターがあるかどうかとか、そうしたその住宅の設備自体を考慮しながら決めていくということになると思います。  それから、立地についての考え方でございますが、これは二つの考え方がございまして、一つは駅に近いとかですね、あるいは小学校が近い、商店街が近いというような、いろいろ利便施設に近ければ便利のいい住宅になるわけなんですが、そうしたものを個々に係数化して、その住宅の立地のよさをあらわしていく考え方と、もう一つは、固定資産税のような土地の評価自体に立地性が既に織り込まれているという考え方がございまして、同じ市町村の中でも利便性のいいところはもう土地が高いし、利便性の悪いところは土地の値段自体が低いというようなことがございます。  そこで、今言った二つの方法、個々に設備などを点数化していくようなやり方と、固定資産税のような土地の値段をその利便性をあらわすものとしてとらまえてやっていくようなやり方等は検討しております。各県とも実はほとんど同じ時期に検討がスタートしておりまして、まだなかなかこれだというやり方が出てないようでございますので、よその県のやり方も十分参考にしながら、今後具体的に利便性係数の決め方を検討していきたいというふうに考えております。 25 ◯本坊委員 それから、その今回こういう改正でありますが、現在入居されている方のその家賃というのは、家賃が上がっていくのではないかなあという感じも受けないでもないわけですが、その辺はどうなるわけですかね。 26 ◯室田住宅課長 今回の家賃制度は所得によって家賃が変わるということになりますので、所得の高い人は高い家賃、低い人は低い家賃ということなので、現実にその所得がどうなのかということで大きく変わります。今の入居しておられる方については、来年の秋に所得調査をいたしまして、その御本人の家賃が明らかになるということになるので、現段階では確定的なことはわからないわけなんですが、仮にですけれども、既存の方の所得を、従来の所得を使いまして所得別の分布を見まして、そしてさらに利便性係数を全部、非常に利便性のいいところにあるという、利便性係数一・〇ということで考えますと、つまりその家賃を少し高目、事業主体が裁量を加えない形での、事業主体が裁量を加える前の経年係数までの部分を掛け算をして試算をしましたところ、現在一万八百七十九戸の管理戸数があるわけなんですが、そのうち収入基準内世帯が七千六百二十八戸ございまして、そのうち今の試算でいきますと家賃の下がる世帯が約六割下がるという結果が出ております。収入基準というのは、月額十九万八千円という今の収入基準で試算をしておりますが、その収入基準の中の人では約六割の人が家賃が下がるということでございますので、公営住宅が本来対象にしている入居世帯数で見ますと、下がる人の方が多いという結果でございます。なお、収入少し高目の人で家賃が上がる人も、この収入別家賃制度にしますと、やはり出てくるわけなんですけれども、その上がる人については、法定、法律上激変緩和措置がとられておりまして、家賃の上がった分について、三年間の負担調整措置があります。  具体的に言えば、今回の法改正が既存団地、今いる既存団地の入居者の方については、平成十年四月、平成十年度から新家賃が適用されるわけなんですが、そのときに例えば、一万円上がる人がいたと、一万円家賃が上がる人がいたとしますと、二五%ずつの階段状の激変緩和措置がありますので、一万円上がる分の上昇分の一万円のうち、二千五百円が平成十年度に適用されて、平成十一年度に五千円、平成十二年度に七千五百円、そして平成十三年度に本来の計算された一万円アップという家賃がかかるということで、二五%ずつの段階的な上昇ということで負担軽減の措置が図られるということになります。 27 ◯山田委員 この収入基準額ですね、一世帯十九万八千円が二十万円になると、これは高齢者ですか、一般の方はどれぐらいになりますか。 28 ◯室田住宅課長 お手元のこの追加資料の一ページをごらんをいただきたいと思いますが、この中ほどに表がございまして、現行が収入基準額が十九万八千円、それから改正後の欄が一般が二十万円、高齢者等が二十六万八千円と、こう書いてあります。現行というのは、きょう現在、今ある住宅の入居の基準でございますが、それが新しい法律では二十万円ということになります。ほとんど現行と変わらないんですが、それは若年世帯の普通の世帯に適用されることになりますので、その高齢者などの世帯につきましては、その二十万円を超えた人でも入居できるということになります。具体的には二十六万八千円ということですが、そこまで少し所得の高い人でも入れると、緩和されるということになります。 29 ◯山田委員 いつも問題になるのがですね、この基準標準額の二十万円というのが今の現行で、女の子でしっかりした会社に入れば二十万円ぐらいもらうわけですよね、十五万円とか。で結婚すると、だんなさんが年収三百万円あると、お嫁さんになる人が二百万円あると、もう五百万円になって公営住宅は入れませんよということになるんですが、それで生活が今度はできるかといった場合に、一般住宅に入ったらなかなかまだ物要りであったり大変だということで、何とか収入状況も現行に考えて上げられないのかという話がずうっと今まであって、一種、二種の条件が若干緩和をされたわけですけれども、まだまだ物価がどんどん、どんどんが上がっていって、収入は上がっているいるけれども、実際の生活の充実度というのはそれに応じて物価が上がるわけですから、公営住宅の基準だけが据え置きになって、あとは全部上がっていくと。基準からいけば倍ぐらいもらっているけれども、これを設定した当時の生活との充足感というのはそんなに変わってないというようなところがあるやに感じるんですが、そこら辺の対策はどうですか。 30 ◯室田住宅課長 収入基準の上限が入居者の入居の妨げになっているというお話は議会の方でもお聞きをいたしますし、あるいは市町村長さんからも承る内容でございます。それで、従来、開促協の要望事項の中にも収入基準のアップというのは盛り込んで、これは毎年国の方にも陳情してまいりましたが、今回高齢者等について、これで二割ちょっとでございますか、緩和されたということで、ある程度前進したんじゃないかということと、それから、ここの高齢者の定義をちょっと見ていただきますと、高齢者と申しましても、入居者が五十歳以上であり、かつ同居者のいずれもが五十歳以上もしくは十八歳未満である世帯ということですので、若いお子さんがおられれば別ですが、御夫婦だけの世帯では高齢者というのは申しわけない、働き盛りの方々も対象にこれなっておりますので、そういう意味では、相当実際上は緩和がされたんじゃないかなあということで喜んでおるところでございます。  ただ、県としては、この二十六万八千円という数字をもうちょっと抑えることも可能だったわけなんですが、そこは事業主体の裁量になっておりますので、例えば、この二十六万八千円という数字を二十五万円とか二十四万円とか、そういう数字に抑えることも可能だったわけなんですが、そうしたこれまでの議会での御議論等を踏まえて、上限のぎりぎりいっぱいのところまで緩和したということでございます。  それからもう一つ、もう一方の条例の方が関係しておりまして、四ページのところでございますが、鹿児島県特定公共賃貸住宅条例のところの入居収入基準月額というところを見ていただきますと、ここが十九万円以上五十八万二千円以下ということで、四人世帯にしますと一千万円程度までいくということで、非常に従来の公営住宅に比べると、所得の高い人でも入れるということになります。従来県はこの住宅はやっておらなかったんですが、そうした議会での御要望等もふえまして、今年度から新たにその中堅所得者向きの住宅というのを始めまして、極力県営住宅の新規団地には併設しまして、例えばその団地に入りたいんだけれども、その入居基準で入れないという方がおられる場合には、その住宅の一部分を特定公共賃貸住宅にしまして、そちらの方にお入りいただくというような、本来の公営住宅と特定公共賃貸住宅を総合的に運用することで、大分入居者の御要望にはこたえられるんじゃないかなあというふうに見ております。(「わかりました」という者あり) 31 ◯本坊委員 続けます。今回、高齢者に対しても大変気配りのできる、やっぱり収入基準の緩和がされたわけでございますが、高齢者等ということで、やはり高齢者、それから身障者を取り巻く、いわゆる環境、日常生活の中で、入り口の段差がない方がいいとか、それから手すりがあった方がいいとか、そういうやっぱり設計の住宅が今後進められると思います。それで、私どもも行政視察で姶良の方ですばらしい設計をされた住宅を拝見させていただいたわけでありますが、これから先の設計の中で建てられる中で、大体高齢者、障害者に優しい設計をされた、いわゆる住宅戸数という、全体計画の中でどれぐらいお考えになっていかれるのかお尋ねをいたします。  それとあわせて、今回県条例の中で特定の公共賃貸住宅が、いわゆる条例が制定されるということで、いわゆる大体一千万円ぐらいまでも公営住宅に入られるとようになるわけでありますが、今回七団地五十九戸、その特定の公共賃貸住宅として制定を定めた住宅を建てられるわけでありますが、これにつきましても、最もこれから先若い方々は特に共稼ぎがふえていくわけでございますので、収入が比較的高くなっていきます。それで、こちらの方の制定された住宅の方を希望される方々も多くなっていかれるのではないかなあと思いますが、この住宅のいわゆる建てられる割合ですね、いわゆる条例制定をする割合を今後どのようにお考えかお尋ねをいたしたいと思います。 32 ◯室田住宅課長 住宅の設備面での高齢者対策でございますが、住宅の住戸の中の段差解消、バリアフリーというような言い方をしておりますけれども、余り段差がないとか、最低限の手すりをつけるとか、そういうことはこれからは新規建設については全住宅につきまして、すべての住宅について対応していきたいと思っております。  それから、さらにそのほかに幾つかの団地につきましては、シルバーハウジングというような考え方で、少し緊急警報装置ですか、お年寄りが調子が悪いときに何かブザーを鳴らしたりできるようなものですとか、あるいはその地元の社会福祉協議会から通いで集会室のようなところに通っていただけるような、そういう特に高齢者対応をした団地というのも極力、これは市町村の協力が必要なので、なかなかあれですけれども、極力そういうこともしていきたいなというふうに考えております。  それからもう一つの特定公共賃貸住宅につきましては、平成八年度から十二年度までの五カ年間の中で総計三百戸程度を五カ年間で建設していきたいという計画を持っております。 33 ◯元野委員 道路建設課長にお尋ねしますが、議案一〇八号、議案一〇九号のこの締結について、一方、議案一〇八号の締結は一般競争入札ですということ、それから一〇九号は公募型の指名競争入札ですという説明がありました。これが一方は一般競争入札であるということの根拠と、それから一方が公募型であるということの根拠、これと。それから、基準があるんだったら基準をどういうものなのか示していただきたいと思います。 34 ◯田原道路建設課長 御説明申し上げます。  議案第一〇八号の方は一般競争入札でございますが、これはいわゆる政府調達協定でございますが、WTOというふうな政府調達協定に基づきまして、二十一億六千万円以上の物件につきましては一般競争入札の対象になるということで、このトンネルにつきましては、御承知のように五十億円弱というふうな状況でございますので、一般競争入札として取り扱ったものでございます。  それから、二十一億六千万円以下のトンネルでございますが、おおむね三億円以上のこの区間につきましては、公募型の競争入札ということで取り扱っているというふうな状況でございます。 35 ◯元野委員 そうすると、その二十一億六千万円が基準で、それでそれより安いのはもう公募型ということですか。 36 ◯田原道路建設課長 三億円を一つの基準にしておりまして、三億円未満については通常の指名競争入札で行っているところでございまして、三億円から二十一億六千万円の間は公募型と、それから二十一億六千万円以上は一般競争入札というふうな取り扱いをしております。 37 ◯元野委員 それは、そのWTOのあれで決まっているということですか。 38 ◯田原道路建設課長 WTOの政府調達協定が二十一億六千万円以上というふうなことで決まっておりますが、それ以外につきましては、できるだけ我々は受注の機会を多くするというふうなことでそういった取り扱いをしているところでございます。(「はい、わかりました」という者あり) 39 ◯栄 委員長 ほかに御質疑ございませんか。    [「なし」という者あり] 40 ◯栄 委員長 ほかにありませんので、これで質疑を終結いたします。  これより採決でありますが、採決を一時保留いたしておりました企画部関係の補正予算議案を含め、議案第一〇五号ほか議案六件について一括採決いたしたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 41 ◯栄 委員長 御異議がありませんので、一括採決いたします。  取り扱い意見をお願いいたします。    [「採択」という者あり] 42 ◯栄 委員長 採択とのただいま取り扱い意見がありましたが、議案第一〇五号一般会計補正予算、第一〇八号契約締結和瀬トンネルの件、第一〇九号契約締結志戸勘四号トンネルの件、第一一〇号港湾管理条例一部改正、第一一一号県営住宅管理条例一部改正、第一一二号特定公共賃貸住宅条例制定に関する条例、第一一四号給与関係補正予算は、いずれも原案のとおり可決すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」と呼ぶ者あり] 43 ◯栄 委員長 御異議がありませんので、議案第一〇五号ほか議案六件については、いずれも原案のとおり可決すべきものと決定いたしました。  次は、請願・陳情の審査であります。  お手元に配付しております請願・陳情文書表により、新規付託分から審査を行います。       ───────────── 44 ◯栄 委員長 まず、六ページから二十ページの陳情第三〇六六号ほか八件を一括議題とします。  最初に、道路建設課長の説明をお願いします。 45 ◯田原道路建設課長 それでは御説明申し上げます。  資料の六ページからでございます。  陳情第三〇六六号でございますが、陳情の要件は、北薩空港幹線道路、主要地方道葛輪瀬戸線及び国道五百四号の整備促進についてということでございまして、北薩空港幹線道路整備促進期成会から提案されております。  陳情の要旨でございますが、本路線は、三県架橋や南九州西回り自動車道への接続、さらには県北薩広域公園とか鹿児島空港、それから九州自動車道へのアクセス道路として重要な道路であるというふうなことで、早期整備をお願いしたいというふうな要件でございます。  特に主要地方道葛輪瀬戸線につきましては、全線の早期完成、それから国道五百四号につきましては、地域高規格道路でございます北薩横断道路の全線の早期完成、それから国道五百四号線の現在バイパスとして整備しております区間の、現道区間の整備ということで陳情されておられます。  執行部の意見でございますが、主要地方道の葛輪瀬戸線につきましては、現在東町鷹巣地内及び矢堂地内の二カ所で整備を進めているところでございまして、このうち特に鷹巣地内の赤崎橋という橋がございます。延長が約二百九十二メートルでございますが、この橋につきましては、本年度末には完成の予定でございます。いずれにいたしましても、これらの工区の早期整備に今後も努めてまいりたいというふうに思っておりますし、引き続きその他の未整備区間についても今後検討してまいりたいというふうに考えております。  それから、地域高規格道路の北薩横断道路でございますが、御承知のように、平成六年には計画路線として路線指定されまして、さらに平成七年には整備区間として北薩空港道路六キロメートル、紫尾道路の六キロメートル、合わせて十二キロメートル区間が整備区間として区間指定されたところでございまして、現在それぞれ事業に着手いたしまして、用地買収及び工事を進めているところでございます。今後とも早期整備に努めてまいりたいというふうに思っております。さらに旧道となる区間につきましては、いずれにいたしましても、地域の生活道路としても非常に利用されているというふうなこともございますので、今後ともそういった機能確保が図れるように努めてまいりたいというふうに思っております。  それから、次の三〇七四号でございますが、県主要地方道葛輪瀬戸線の整備促進についてでございます。提出者は、出水地区市町議会議長会からでございます。  陳情の要旨は、先ほどの三〇六六号の一項とほぼ同じでございますが、大型車両の交通が増大しておるというふうなこともございますので、早期整備をお願いしたいというふうなことでございます。内容につきましては、先ほど御説明申し上げましたので省略させていただきます。  それから次の三〇七二号でございますが、地域高規格道路の整備促進についてということで、出水地区市町議会議長会から提案されております。  陳情の要旨でございますが、これら地域高規格道路の北薩横断道路島原・天草・長島連絡道路、これらの道路は、南九州西回り自動車を基軸として南九州地域における広域交流ネットワークの形成を図る上で重要な路線であり、地域間交流はもとより県内外との広域的な交流の活性化が促進されることから、早期整備をお願いしたいというふうな要望でございます。  これに対します執行部の意見でございますが、まず北薩横断道路の方でございますが、内容的には先ほど御説明申し上げましたが、残っております整備区間以外の区間につきましても、今後とも調査を進めて調査区間とか、整備区間の指定の方に努力してまいりたいというふうに思っております。  それから、島原・天草・長島連絡道路でございますが、これは御承知のように、平成六年に候補路線として指定を受けたところでございます。いずれにいたしましても、このルートは三県にまたがること、さらに海峡部が五キロメートルとか二キロメートルとかというふうな海峡部がございますので、工事費も膨大になるものというふうなことが予測されます。そうした意味からは、次期国土計画、いわゆるポスト四全総でございますが、国のビックプロジェクトとして位置づけてもらいたいというふうなことで、今後とも要望してまいりたいと思っております。  それから三〇七一号でございますが、やはり九州西岸軸、島原・天草・長島架橋を中心とした地域連携軸構想の推進についてということでございまして、これの第二項でございます。地域高規格道路の計画路線である島原道路と候補路線である島原・天草・長島連絡道路の長大橋を含めた整備促進というふうな陳情で、出水地区市町議会議長会から提案されております。  この中で、島原道路につきましては、平成六年に地域高規格道路ということで計画路線として指定をされております。現在この路線のうち、深江町、島原市内の約六・九キロメートル、七キロメートル弱でございますが、これが整備区間として指定をされておりまして、建設省及び地元長崎県において整備が進められているところでございます。島原道路の全体としては、約五十キロメートルの計画でございます。  一方、島原・天草・長島連絡道路の方でございますが、先ほども御説明を申し上げましたが、現在この路線につきましては、国、いわゆる九州地建を中心といたしまして、建設省それから地元三県で諸基礎的な調査を進めているところでございまして、本年度から新たに九州地建におきまして技術調査ということで、海峡部の地形の概略的な調査に着手されたところでございます。いずれにいたしましても、このルートは先ほど申し上げましたように、大規模な事業計画になることが予測されますので、国のプロジェクトというふうなことで今後も要望してまいりたいと思っております。  それから三〇七〇号でございますが、これは南九州西回り自動車道の早期完成についてということで、やはり同じく出水地区市町議会議長会から提案されております。南九州西回り自動車道は、南九州西岸の各都市を連絡し、さらに空港や港湾等へのアクセスを強化する高速交通ネットワークであり、ぜひとも早期完成をお願いしたいというふうなことで、一つには、八代日奈久道路、日奈久芦北道路、川内道路及び鹿児島道路の早期完成を図ること、芦北出水道路及び川内隈之城道路の整備促進を図ること、出水市―阿久根市間については早期事業化を図ること、阿久根市―川内市間については基本計画の策定を図ることというふうに、四項目陳情がなされております。  これに対します執行部の意見でございますが、南九州西回り自動車道のうち、熊本県側の八代日奈久道路、日奈久芦北道路については、現在調査並びに用地買収や工事等が進められているところでございまして、来年度、平成九年度末にはその一部が完成する予定でございます。  また、本県の鹿児島道路につきましては、鹿児島西インターチェンジから伊集院インターチェンジ間がほぼ用地買収を終えて、平成九年度の供用に向けて工事が展開されているところでございます。残る伊集院インターチェンジから市来インターチェンジ間についても、用地買収や一部工事が進められているところでございます。  川内道路につきましては、平成三年度から事業着手いたしまして、平成六年度から用地買収に着手したところでございまして、今年度も引き続き用地買収が進められているところでございます。  それから、芦北出水道路につきましては、平成五年度に事業着手し、現在整備計画の決定に向けた環境アセスメント等の諸調査が進められているところでございますし、また、川内隈之城道路については平成七年度に事業着手し、あわせて整備計画の決定に向けた所要の調査が進められているところでございます。  次に、基本計画が決定されております出水市―阿久根市間につきましては、平成九年度から出水阿久根道路として新規に事業化するというふうな来年度の概算要求がなされているところでございます。さらに残っております阿久根市から川内市間でございますが、約二十六キロございますが、この区間につきましては、基本計画決定のための調査が進められているというふうな状況にございます。  県といたしましては、今後とも本路線の早期整備に一層の努力をしてまいりたいと思っておりますし、御承知のように、去る七月二十五日には川内市におきまして建設促進県民大会を開催し、また十一月二十日には東京におきまして建設促進中央大会を実施したところでございまして、今後ともそういった早期完成に向けて強く要望してまいりたいというふうに思っております。  それから三〇七五号でございます。これは国道三百八十九号線の改良整備についてということで、同じく出水地区市町議会議長会から提案されておりまして、要旨でございますが、この国道は既に改築はされておりますが、地形上から線形が悪く、急勾配の多い道路であって、最近通行量、交通量がふえまして、長島地区ではそういった急カーブのところとか地形の区間で事故が多発しているので、早期改良の早期整備をお願いしたいというふうな陳情でございます。  この路線は、一応全線一次改築済みでございまして、路面状況が非常に不十分だということから、平成八年に舗装新設によって全線の舗装の整備を終えたところでございます。区間によりましては、一部急カーブとか急勾配の区間がございまして、交通の隘路となっていると思われる区間もございますが、整備につきましては今後検討してまいりたいというふうな状況にございます。  それから、次に陳情三〇七七号でございますが、県道荒崎・黒之浜港線の整備促進についてでございます。同じく出水地区市町議会議長会から提案されております。  県道の荒崎・黒之浜港線には未改良部分が多くございまして、離合が困難であり、通行に支障を来しているというふうな状況から、早期整備をお願いしたいというふうな陳情でございます。  現在この県道につきましては、阿久根市大漉地内や高尾野町の野口地内の二カ所におきまして整備を進めているところでございます。未改良区間につきましても、今後引き続き順次既着手区間の進捗状況を見合わせて検討してまいりたいというふうに考えております。  それから三〇七三号でございますが、県道荒崎・田代線の整備促進についてでございます。これも同じく出水地区市町議会議長会から提案されております。  県道の荒崎・田代線につきましては、出水市の荒崎地区や野田町などから県道の主要地方道の阿久根・東郷線を経由いたしまして、鹿児島市や鹿児島空港を結ぶルートであって、地域の住民の生活に欠くことのできない重要な路線であるというふうなことから、ぜひとも未改良区間の早期整備をお願いしたいということと、野田町下名屋地地内におきます歩道の整備につきましても、引き続き整備促進をお願いしたいというふうな陳情でございます。  現在この路線につきましては、越地地内から阿久根市田代までの区間につきまして、野田町の下特手地内の整備を進めているところでございます。今後とも、御要望の区間を含めて、未改良区間については整備推進に努めてまいりたいというふうに思っております。さらに、野田町下名屋地地内の歩道整備につきましても、今後とも引き続き整備促進に努めてまいりたいというふうに考えております。  それから、陳情第三〇七六号でございます。  主要地方道阿久根・東郷線の整備促進についてでございます。これも同じく出水地区市町議会議長会から提出されております。  陳情の要旨でございますが、本路線は阿久根市と東郷町を結ぶ道路であり、これまで未供用の路線でございました。今後、国道三号のバイパス道路として、また鹿児島空港や鹿児島市への最短路線として重要な道路であり、引き続き未改良区間も含めて早期整備をお願いしたいというふうな陳情の要旨でございます。  現在この路線につきましては、東郷町藤川地内や阿久根市鶴川内地内など五地区におきまして整備を進めております。これは未改良区間ほとんど全区間について整備を進めているというふうな状況にございまして、中でも東郷町藤川工区の横座トンネルにつきましては、平成六年から国の交流ふれあいトンネル橋梁整備事業に選定されまして、現在整備を進めているところでございまして、来年の春には何とかトンネルの供用開始をしたいというふうなことで整備を進めているところでございます。残っております区間につきましても補助事業等、さらには平成七年度から創設いたしました重点投資推進枠の予算を投入して早期整備に努めているところでございます。  また、国道三号との取りつけ部でございます阿久根市側につきましては、都市計画道路の上野・大曲線ということで、今年度から整備に着手したところでございまして、今後とも全線の早期整備に努めてまりたいというふうに考えております。  以上で道路建設課の方の説明を終わります。よろしくお願いします。 46 ◯栄 委員長 陳情三〇七三号道路維持課長、あるいは三〇七六号都市計画課長、補足説明がございますか。  ないですね。  なければ、以上で説明が終わりましたので、御質疑をお願いいたします。    [「なし」という者あり] 47 ◯栄 委員長 ほかに質疑はありませんので、取り扱い意見をお願いいたします。 48 ◯加治屋委員 陳情三〇六六号、三〇七四号、三〇七二号、三〇七一号の二項、三〇七〇号、三〇七七号、三〇七三号、三〇七六号、これはいずれも一部着工あるいは用地買収が進んでおりますし、また今県の説明でも積極的な取り組みをということですし、委員会としても積極的に取り組むべきだと、そういうことで採択でお願いしたいと思います。  それから陳情三〇七五号、これは舗装すべて終了しておりますが、まだ旧構造規格の改良の部分が残っているということでありますし、全線今後検討するという説明でもありましたので、これについては継続ということでお願いします。 49 ◯栄 委員長 ただいま陳情第三〇六六号、三〇七四号、三〇七二号、三〇七一号第二項、三〇七〇号、三〇七七号、三〇七三号及び三〇七六号については、採択との御意見ですが、採択すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 50 ◯栄 委員長 御異議がありませんので、陳情三〇六六号ほか七件については、採択すべきものと決定いたしました。  次に、陳情第三〇七五号については継続との御意見ですが、継続すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 51 ◯栄 委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたしました。  次は、二十一ページから二十六ページまでの陳情第三〇六七号ほか三件でありますが、いずれも河川課所管でありますので、一括議題といたします。
     河川課長の説明をお願いいたします。 52 ◯西原河川課長 河川課関係の陳情について御説明申し上げます。  まず、陳情第三〇六七号新川、脇田川、稲荷川、天降川の工事実施基本計画と河川環境管理基本計画の策定を求める陳情でございます。  陳情の要旨といたしましては、河川法によりまして県が管理している河川は、工事実施基本計画を策定するようになっているが、新川初めほとんどの河川で策定されていない状況であるので、早急に策定をするようにとの趣旨でございます。  執行部の意見といたしましては、本県におきます二級水系の工事実施基本計画につきましては、改修事業を実施中の水系について優先的に策定を進めてございます。現在二級水系が百六十水系ございますが、これまでに万之瀬川など十七水系について策定を完了しております。新川など三十水系について、現在国に対し申請中または協議中でございます。  また、河川環境管理基本計画につきましては、空間管理計画と水環境管理計画から構成されておりますが、まず空間管理計画につきまして、県内を七地域に分割して策定することとしておりまして、現在、天降川地域の策定作業を進めております。鹿児島地域、南薩地域などの六地域につきましても、順次策定をする予定にしております。新川など四河川の工事実施基本計画と河川環境管理基本計画につきましては、現在その策定に向けて検討及び協議を行っておりまして、早い時期に策定ができるように努めてまいりたいと思っております。  続きまして、陳情三〇六八号、県が多自然型川づくり等に用いる石材の調達元の調整池整備等を求める陳情でございます。二項、三項が河川課関係になります。  まず二項でございますが、県の工事において石材を大量に採掘する場所においては、調整池整備をさせるように措置を講じることという趣旨でございます。  三項でございますが、三項の趣旨は、この採取場が調整池設置が義務づけられる以前のもの、また本県の調整池設置基準での開発対象面積に満たないものについて、この河川管理者である県において、この調整池を設置するようにという内容の陳情でございます。  これに対しまして、執行部の意見でございますが、まず二項でございますが、採石場につきましては、採石法で下流への濁水防止の対策が規定されてございます。そしてまた土地利用の変更を伴う一定規模以上の開発行為につきましては、森林法及び都市計画法等の関係法令のほか、県土地利用対策要綱に基づき調整池の設置を指導してきているところでございます。  三項でございますが、昭和四十九年県土地利用対策要綱制定以前のもの、及び開発が小規模な採石場におきまして、県の費用で調整池を設置することは特定の事業者に協力することになることから、行政で負担することは困難であるというふうに考えております。  それから陳情第三〇六九号、河川法十六条に基づく河川審議会の設置を求める陳情でございます。  陳情の趣旨は、鹿児島県が管理している河川において河川法十六条等による工事実施基本計画や河川環境管理基本計画が策定されていない状況にあると。そこで、河川法で設置できるというふうに決められているこの河川審議会の設置を求めるという内容のものでございます。  これに対しまして、執行部の意見といたしましては、河川法第十六条四項に規定されております河川審議会は、建設大臣が一級河川に係る工事実施基本計画の策定など、河川に関する重要事項について意見を聞く機関として設置されたものでございます。都道府県の河川審議会は、条例に基づいて設置することができるというふうに規定してございますが、建設大臣が設置いたします河川審議会とは異なっておりまして、知事の諮問に応じまして、二級河川に関する重要事項を調査、審議する諮問機関としてのみの性格を有しておりまして、意見を述べる建議機関としての機能は有していないものでございます。  本県におきましては、これまでに河川に関する重要な事項につきましては、鹿児島市都市河川改修対策協議会あるいは甲突川河道環境検討委員会、天降川ふるさとの川モデル事業整備計画検討委員会、奄美五河川における魚がのぼりやすい川づくり検討委員会と、これらの協議会や委員会等を設けまして、その目的に応じまして学識経験者等の意見を聞きながら川づくりを進めているところでございます。今後、県の河川審議会設置につきましては、その必要性について検討していきたいと思っております。  それから、陳情第三〇八一号土石採掘に関する調整池設置の制度化を求める陳情でございます。  陳情の要旨といたしましては、調整池の設置については森林法、都市計画法等に基づき一般的に指導されてきていると。しかしながら、土取り場や石材採取場においては、この制度から漏れて調整池の指導がなされていないものが過去あったと。今後はこれらについて調整池設置の対象とするようにという内容のものでございます。  これに対しまして、執行部の意見といたしましては、社会資本整備に不可欠な土砂、石材の採取等につきましては、採石法、森林法及び都市計画法等の関係法令のほか、県土地利用対策要綱で基準を定め、適切に指導がなされてきております。この中で開発に伴います防災対策につきましては、財産権に配慮しながら、昭和四十八年ごろから下流河川への流量増とならないよう、必要な容量を確保させた防災調整池の設置を指導してきております。  陳情に係る森林法及び都市計画法の適用以外の大規模な土石採取につきましては、県土地利用対策要綱で十ヘクタール以上のものに調整池の設置を指導してきているところでございまして、そしてまた採石法で下流への濁水防止の対策が規定されておりまして、洪水時や平時の河川流況の保全に努めているところでございます。  以上でございます。 53 ◯栄 委員長 以上で説明が終わりましたので、御質疑をお願いいたします。 54 ◯志摩委員 この河川審議会ですけれども、都道府県の河川審議会は条例に基づいて設置することができるものであるというふうに書いてあるんですけれども、よその県で審議会、設置されているところがありますか。 55 ◯西原河川課長 全国で都道府県で設置されているのは、現在お聞きしているところによれば三県ほどあるというふうに聞いております。 56 ◯志摩委員 審議会を設置されるに当たって、その背景、どういった状況でもってそれが設置されたというところまでわかりますか。 57 ◯西原河川課長 この三県のうち二県については、河川法が昭和三十九年に制定されておりますが、その発足当時に二県ほど、法律にもあるからということで設置されたというふうに聞いております。そしてまた、あと一県については、さきに治水事業五カ年計画を策定の年に、ことしなっているもんですから、それらの意見を聞くために一県は設置されたというふうに伺っております。 58 ◯志摩委員 そうすると、今後県の河川審議会設置については、その必要性について検討してまいりたいというふうな執行部の御意見なんですけれども、それは前向きにというふうにとらえていいんですか。 59 ◯西原河川課長 先ほども執行部の意見として申し上げましたとおり、これまでにいろいろと河川について重要な案件があった場合には、その目的に応じてそういう協議会とか委員会とか設けて進めてきておりますし、特に現状では河川審議会を設置しなければこれらの計画がまとまらないといういうふうには思っておりません。  以上でございます。 60 ◯栄 委員長 ほかに御質疑ございませんか。    [「なし」という者あり] 61 ◯栄 委員長 質疑もありませんので、陳情第三〇六七号ほか三件について取り扱い意見をお願いします。 62 ◯加治屋委員 陳情第三〇六七号、今説明ありましたとおり、新川など四河川について工事の実施基本計画、あるいは河川環境管理基本計画の策定に向けて検討、協議をしているということであります。これが早急に策定できるよう努力したいということでもありますので、ぜひ採択をお願いしたいと思っています。  それから陳情第三〇六九号、これは県においてこれまで河川に関する重要な事項については、審議会にかわる協議会あるいは委員会を設けて、その中で学識経験者等の意見も聞きながら川づくりを進めているので、審議会設置の必要性については必要であれば今後検討したいと、そういうことでありますので、継続をお願いしたいと思います。  それから、陳情第三〇六八号二項、三項、陳情第三〇八一号、これは森林法及び都市計画法の適用以外の大規模な土石採取について、県の土地利用対策要綱で十ヘクタール以上のものに調整池設置の指導がなされております。かつ、採石法で下流への濁水防止の対策が規定されております。よって、保全が図られていると思っておりますので、現時点での調整池設置の制度化が必要であるとは思っておりません。また、土地利用対策要綱制度以前のもの、及び開発が小規模な採石場へ県が調整池を設置するということは、特定業者への協力というふうに思いますので、これについては不採択とお願いいたします。 63 ◯栄 委員長 今、加治屋委員の方から、採択、継続、不採択の三区分に分けて取り扱い意見がありましたので、委員長の方で整理をして区分しながら御意見いただきます。  ただいま、陳情第三〇六七号については採択との御意見ですが、採択すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 64 ◯栄 委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたしました。  次に、陳情第三〇六九号について継続すべきとの御意見ですが、継続すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 65 ◯栄 委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたしました。  次に、陳情第三〇六八号第二項及び第三項並びに三〇八一号について、不採択との御意見ですが、不採択すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 66 ◯栄 委員長 御異議ありませんので、そのように決定いたしました。  次に、二十七ページ及び二十八ページの陳情三〇八二号を議題といたします。  港湾課長の説明をお願いします。 67 ◯富田港湾課長 陳情第三〇八二号桜島フェリーターミナルビルから市街地への横断人道橋についてでございます。小川町町内会からの陳情をいただいております。  陳情の要旨は、この文面のとおりでございますけれども、少しおわかりにくい点もあるかと存じますので、お許しいただければ、図面等を使って御説明をさせていただきたいと存じますが、よろしゅうございましょうか。 68 ◯栄 委員長 説明を図面を使ってしていただきます。 69 ◯富田港湾課長 今この図にございます、こちらが北埠頭でございまして、こちらに鹿児島駅がございます。そしてこちらが上町、小川町でございます。現在桜島のフェリーターミナルがここの場所にございまして、ターミナルビルがこうございます。そして、平成九年度中にこの桜島フェリーターミナルをこちらの方に移転をさせます。こういう計画になってございます。そこで皆様方のお手元にお配りしてございますこの紙がございますが、これがちょうどこのあたりを大きく拡大したものでございます。左上の方に新しくできるターミナルビル、右上の方に現在のフェリーターミナルビル、そしてその他現在のターミナルビルから下の方に現在ございます人道橋がございます。そしてこの図の中で黒く曲線が入ってございますが、これが今ある道路の部分でございます。  陳情の御趣旨は、この新しくできる桜島フェリーターミナルビルからこの道路を通ってこちらに渡りますこの人道橋についての御陳情でございますが、実は今の計画ではこの桜島フェリーターミナルビルが移転しました後、現在のこの道路も拡幅改良いたしまして、道路幅を広げます。そして両側に幅の広い歩道橋を整備する予定になっております。そして、この道路をまたぐために新しく二階部分から横断歩道橋を出しまして、道路の反対側に渡すと、こういう計画になってございます。それがこの図面の中の赤い線で示した部分でございます。この線から両側に出ておりますのは、階段等で下におりていただくと、こういう趣旨でございます。これが当初の計画でございました。  この計画に小川町の皆様方からお問い合わせがございましたので、こういう計画になっているということを御説明申し上げましたところ、小川町の方々から、今あるそこの人道橋、この点線の部分でございます。これをぜひ残してこれを新しいターミナルビルまでつないでくれないかと、こういう御要請が当初ございました。  しかしながら、この図面をごらんになっていただきますとわかりますように、今ある人道橋はもう完全に新しく改良されます道路の車道部分になりますので、これはもう物理的に残せないわけでございます。そういう御説明を申し上げましたところ、それでは、この赤い計画のほかにこの図面の中で青く線が引いてございますような、もう一本新しい人道橋を小川町方面に設置してほしいという御要請がございました。これが陳情の趣旨でございます。  執行部の意見でございますけれども、この新しく御要請がございますもう一本の人道橋につきましては、一つにはその整備の効果に少し検討の余地があるのではないかと考えております。  と申しますのは、この新しい人道橋をつくりましても、この御利用される方の歩行距離が短くなるわけではないということでございます。それからもう一つの問題点としては、こちら側に二階部分からずっと人道橋が通りますと、桜島への景観を妨げることにならないかという懸念もございます。もちろん建設コストもそれなりにかかってくるということでございます。  そういうことで、この新しい人道橋の設置については、なかなか難しい点が多々あると、このように考えておりますけれども、私どもといたしましては、フェリー乗降客の歩行者動線あるいは建設コストなどいろんな観点からさらに配置の検討を進めていきたいと、このように考えておりまして、小川町の皆様方からのお気持ちもそんたくして、できるだけこちら方面に行かれる方にも利用しやすいような形で現実的な対応をさらに検討していきたいと、このように考えておる次第でございます。  以上でございます。 70 ◯栄 委員長 以上で説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。 71 ◯本坊委員 所管になるかならないかちょっとわかりませんけれども、お尋ねを関連いたしてしますが、新しい桜島フェリーのターミナルが移転しまして、この計画のままでいきますと、タクシーの乗り場とかバス停留所とかということについてはどこの場所になるのかですね、おわかりでありましたら。  ということは、そうすることによって人の流れがどうなるのか、ちょっとその辺をお聞きをいたしたいと思います。 72 ◯富田港湾課長 これもやはりちょっと図面をごらんになっていただいた方がわかりやすいかと存じますので、お許しいただきたいと存じます。  図面が薄くて見にくいかと存じますけれども、先ほど申し上げましたように、今ある桜島フェリーターミナル、こちらでございます。それがこちらに移ります。船はここに着きます。そして新しいターミナルビルがこうできます。そしてこの前面でございますね、ここにタクシーの乗り場とバスの乗り場をそれぞれ設けたいと、このように考えております。 73 ◯本坊委員 船からおりた車はどうするんですか。 74 ◯富田港湾課長 船からおりた車はですね、こっちから通ってこっちへ流れると、そしてこちらに抜けていただくと、こういうことでございます。  済みません。バス、タクシーは、それぞれこことここでございます。ここが航送車両が出て行く場所、そしてこちらが一般車両が通る道と、こういうふうな仕分けにしようかと。そして利用者はここから人道橋で上がってまいりまして、このターミナルビルの二階に入ります。そしてここにまた橋をかけますので、この橋を渡って、こちら側のエントランスにまいりまして、ここからおりていただくと。 75 ◯本坊委員 ちなみに現在は、今、僕も状況はちょっとよく頭に浮かばんですが、人道橋の下のあの階段をおりたあの辺に、車、タクシーとか、バス停はありますかね、タクシー乗り場。 76 ◯富田港湾課長 現在のところはですね、この人道橋をおりたところにはタクシーとかバスの乗り場はございません。それで、少し交差点を過ぎて回り込んだところにタクシーなんかは待っておられるというのが実情でございます。 77 ◯本坊委員 そうしますと、今の方々はその人道橋をお渡りになっておりて、そしてタクシーとバスを利用されると、現在ではですね。(「そうでございますね、はい」という者あり)ですから、それで滑川通りの方に大体つながっている、人の流れがあるということですよね。 78 ◯富田港湾課長 御指摘のとおりでございます。(「わかりました」という者あり) 79 ◯栄 委員長 図面による説明まことにありがとうございます。  ほかに御質疑ございませんか。 80 ◯志摩委員 今お話聞いていますと、小川町、滑川通りあたりの方々には、これがこのまま実行されるとすると大変打撃が大きいと思うんですけれども、例えば人の流れを少しでもこちらの方へ向けられるような施策というのはあるんでしょうか。 81 ◯富田港湾課長 私どもといたしましては、少なくとも利用者はどこかでこの臨港道路を渡らなければならないと、こう思っております。そのためには、やはり一番最短距離で渡れるようにまずするのが本当であろうと、こう思っております。問題は、この渡った方がこの上町方面にいかに抵抗なく行けるかというふうに配慮する必要があるのかなあと、こういうふうには思っております。そのために、ここに新しく整備いたします歩道を通りやすくいいものにしたいというふうに思っておりますのと、また、できればですね、こちら方面に行かれる方が今同様雨が降っても濡れずに行けるような方策、例えば、ちょっとした屋根を、歩行者のための屋根を歩道につけるとか、そういったことをこちらでやっていけないかという検討を今いたしております。そういうことで、地元の皆様にもぜひこれから御理解をいただいていきたいと、このように考えておる次第でございます。 82 ◯志摩委員 それはもうぜひ検討して、何らかの施策を講じていただきたいなというふうに思います。  要望いたします。 83 ◯栄 委員長 ほかにはないですか。    [「なし」という者あり] 84 ◯栄 委員長 以上で説明が終わりました。  図面による説明の中で、陳情者に配慮したことの対応も今後されるということでございますので、取り扱い意見について御意見をお願いいたします。 85 ◯加治屋委員 陳情第三〇八二号、これについては、陳情者の気持ちも十分おわかりいただいていますし、また我々も十分理解のできるところでもあります。整備効果に検討の余地があると、その配置等について今後検討したいということでありますので、継続ということでお願い申し上げます。 86 ◯栄 委員長 陳情第三〇八二号について、継続との御意見ですが、継続すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 87 ◯栄 委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたしました。  次に、二十九ページ及び三十ページの陳情第三〇七九号第一項及び三〇八〇号でありますが、ともに空港対策室の所管でございますので、一括議題とします。  空港対策室長の説明をお願いいたします。 88 ◯大重空港対策室長 まず、陳情第三〇七九号でございますが、屋久島空港の整備促進についての一項、屋久島空港のジェット化の整備促進について御説明申し上げます。陳情者は、熊毛郡町議会議長会でございます。  陳情の趣旨でございますが、世界自然遺産としての登録や屋久島環境文化村構想の着実な推進等により、年々屋久島の入り込み客数も増加しておりまして、それに伴いまして、屋久島空港の利用客数もますます増加の傾向にありますことから、これに対応するため、屋久島空港のジェット化の整備促進を要望されているものでございます。  執行部の意見でございますが、屋久島空港のジェット化につきましては、旅客の需要動向や航空会社のジェット路線の就航、維持の見通し、海や空の輸送力の強化状況等を勘案しながら検討していく必要がありますとともに、世界遺産条約に登録された屋久島の自然環境との調和ということも考えていかなければならないと思っております。  次に、陳情第三〇八〇号の新種子島空港建設の計画変更と早期開港について御説明申し上げます。陳情者は、同じく熊毛郡町議会議長会でございます。  陳情の趣旨でございますが、種子島の宇宙センターで二〇〇〇年以降外国の衛星を打ち上げる話が進んでおりまして、そのためには大型機就航可能な空港が必要であることから、新種子島空港の滑走路二千五百メートルへの計画変更、早期実現と早期開港を要望されているものでございます。  執行部の意見でございますが、新種子島空港は、小型機就航可能な滑走路二千メートルを有するジェット空港といたしまして、平成四年度より鋭意整備促進を図っておりまして、現在用地買収の早期完了に努めているところでございます。今後とも早期開港に向けまして、さらに努力してまいりたいと考えております。  宇宙開発事業団が進めていますHIIAロケットの開発等の関連で必要とされています二千五百メートル滑走路につきましては、宇宙開発事業団等からの要請を受けてはいますが、今後国との協議、調整もありますので、まずは二千メートルの用地買収に全力を挙げてまいりたいと考えております。  以上で説明を終わります。 89 ◯栄 委員長 以上で説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。    [「なし」という者あり] 90 ◯栄 委員長 質疑もありませんので、陳情第三〇七九号第一項及び陳情第三〇八〇号についての取り扱い意見をお願いいたします。 91 ◯加治屋委員 陳情第三〇七九号、陳情第三〇八〇号、これは屋久島、新種子島空港の陳情ですが、陳情者の気持ちも十分理解ができます。今御説明ありましたとおり、それぞれなものについて今後検討していこうと、そうことでありますので、今回は継続ということでお願い申し上げます。 92 ◯溝口委員 ただいまの加治屋委員のお取り扱いで結構です。  承るところによりますと、この新種子島空港の用地が全体で百三十五ヘクタールと予定されており、現在八十五ヘクタール、六三%の用地取得が完了しておりますが、さらに三七%、その残りには共有地があったりいたしまして、大変御努力をいただいておるということでありますが、まず用地が先決でありますので、ぜひ当委員会としましても、執行部の予算措置その他が順調にいっている中で用地だけが今足踏み状態というところも見受けられるようでありますので、ぜひお地元の地方公共団体におかれても、あるいは各種団体におかれても、地権者の方々の御理解が一日も早く得られるような、お地元での努力をぜひ要請して、一日も早い新種子島空港の開港に協力していただきたいということを申し上げておきたいというふうに思っております。 93 ◯栄 委員長 ただいま溝口委員の方から、地権者に対する十分協力要請をしていただくように、あらゆる関係団体の、あるいは関係機関の皆さん方の御協力もお願いしたいということでございます。
     そういうことを前提にいたしまして、ただいま陳情第三〇七九号第一項及び三〇八〇号について継続との御意見ですが、継続すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 94 ◯栄 委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたしました。  暫時休憩いたします。         午前十一時五十七分休憩       ─────────────         午前十一時五十七分再開 95 ◯栄 委員長 再開いたします。  次は継続分の審査を行います。  三十一ページからでありますが、土木部関係の継続審査事件陳情第三〇六二号ほか十九件を一括議題とします。  その後の情勢の変化について関係課長等の説明をお願いいたします。  まず、用地対策室長の説明をお願いします。 96 ◯林川用地対策室長 陳情第三〇六二号についてでございますが、その後情勢の変化はございません。 97 ◯栄 委員長 次に、検査指導課長の説明をお願いします。 98 ◯牧迫検査指導課長 検査指導課関係の継続審査事件は、三十一ページの陳情第三〇五四号でございますが、その後の情勢変化はございません。  どうぞよろしくお願いいたします。 99 ◯栄 委員長 次に、道路建設課長の説明をお願いします。 100 ◯田原道路建設課長 陳情第三〇〇七号ほか七件ございますが、いずれも状況の変化はございません。  よろしくお願いします。 101 ◯栄 委員長 次に、道路維持課長の説明をお願いします。 102 ◯川越道路維持課長 道路維持課の継続分は、三十二ページの陳情第三〇〇九号の前段ほか七件ございますが、いずれもその後の状況の変化はございません。 103 ◯栄 委員長 次に、砂防課長の説明をお願いします。 104 ◯古賀砂防課長 砂防課関係につきましては、三十三ページの陳情第三〇三七号でございますが、これにつきましては、その後の情勢の変化はございません。  よろしくお願いします。 105 ◯栄 委員長 次に、港湾課長の説明をお願いします。 106 ◯富田港湾課長 港湾課関係につきましては、陳情第三〇五〇号の第一項でございますが、これにつきましてもその後の情勢の変化はございません。  よろしくお願いいたします。 107 ◯栄 委員長 次に、都市計画課長の説明をお願いします。 108 ◯鳥巣都市計画課長 都市計画課関係は、三十四ページの陳情第三〇〇五号でございますが、これにつきましては、その後の情勢の変化はございません。  よろしくお願いいたします。 109 ◯栄 委員長 以上で説明が終わりましたので、質疑をお願いいたします。    [「なし」という者あり] 110 ◯栄 委員長 質疑もありませんので、取り扱い意見についてお願いいたします。 111 ◯加治屋委員 陳情第三〇六二号、陳情第三〇五四号一項、陳情第三〇〇七号、陳情第三〇五八号、陳情第三〇一四号三項、陳情第三〇一六号四項、陳情第三〇五五号、陳情第三〇五九号、陳情第三〇六〇号、陳情第三〇〇九号、陳情第三〇〇八号、陳情第三〇一〇号、陳情第三〇六一号、陳情第三〇一二号、陳情第三〇一五号三項、陳情第三〇四二号、陳情第三〇五六号、陳情第三〇三七号、陳情第三〇五〇号一項、陳情第三〇〇五号、その後の変化がありませんので、引き続き継続とお願いします。 112 ◯栄 委員長 ただいま陳情第三〇六二号、三〇五四号の第一項、三〇〇七号、三〇五八号、三〇一四号の第三項、三〇一六号の第四項、三〇五五号、三〇五九号、三〇六〇号、三〇〇九号、三〇〇八号、三〇一〇号、三〇六一号、三〇一二号、三〇一五号の第三項、三〇四二号、三〇五六号、三〇三七号、三〇五〇号第一項及び三〇〇五号について継続との御意見ですが、継続すべきものとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 113 ◯栄 委員長 御異議がありませんので、陳情第三〇六二号ほか十九件については、引き続き継続審査すべきものと決定いたしました。  暫時休憩します。         午後零時一分休憩       ─────────────         午後零時二分再開 114 ◯栄 委員長 再開いたします。  次は、県政一般であります。  質疑がありましたらお願いいたします。 115 ◯森 委員 港湾課長に、午後から資料を集めて、データが出ていると思いますので、今回の一回目の委員会のときにも申し上げたわけですが、一般業者が港湾工事を大体何%ぐらいしているかと、何%ぐらいお願いをしていくかというようなことでいろいろお願いを申し上げておるわけであります。  御承知のとおり、非常に公共工事も少なくなってきた。そのために、港湾関係でおかでする仕事、普通一般業者と申しますが、発注率が今何%で、そして一般の業者にブロック、ケーソン、いろいろそういう入札は業者が何%しているかということを、極端に申し上げれば説明も大変だろうと思いますから、午後からの分で結構でございますので、そのデータをお集めいただいて御報告いただきたいということをお願い申し上げておきます。  以上です。 116 ◯栄 委員長 ここで、昼食等のため暫時休憩いたします。  再開は、おおむね一時二十分といたします。         午後零時 四分休憩       ─────────────         午後一時二十分再開 117 ◯栄 委員長 再開いたします。  県政一般であります。 118 ◯森 委員 港湾課長に改めてお尋ね申し上げますが、港湾関係の仕事でおかの業者という、専門的な港湾、船を持っている業者、区別をつけて、そしておかでできる仕事はおかの業者にしていただきたいということを強く御要望申し上げているところですが、十一月現在において、大体何カ所ぐらい発注されて、どれぐらいおかの業者の方々が仕事に従事できているのかどうか、それについてひとつわかっているだけで結構でございますから、教えてください。 119 ◯富田港湾課長 八年度の工事の発注につきましては、十一月末で発注率はおおむね八割になっております。その内訳等の詳細は今整理をしておるところでございますけれども、件数ベースで申し上げますと、全体二百十件、これ概数でございますが、二百十件程度の中で港湾業者以外の方が施工されている部分が約六割ということになっております。  それで、ただ港湾業者の定義でございますけれども、今申し上げたのは、私どもが工事の指名をさせていただくときに海上工事が実施可能であるというふうに判断をしている方々を港湾業者と、ここでは仮に呼ばさせていただいております。  以上でございます。 120 ◯森 委員 今、県内の海上港湾業者、これは何社おるんですか。専門に船を持って港湾業者でございますという方々は。 121 ◯富田港湾課長 私どもの県工事で海上工事の場合の指名の対象とさせていただいております業者数が県内でございますと二十四社ございます。そのほか、県外業者が十四社ございます。 122 ◯森 委員 二十四社の地元の業者、十四社の県外業者、三十八社で専門的に港湾関係をやっていらっしゃるわけでありますが、私が申し上げておることは、おかの仕事、陸の仕事を一般業者がブロックとか、ケーソンとか、いろいろそういうことについては、おかの仕事でできるんじゃないかということを強く申し上げているわけですね。ことしから、もちろん災害等も本年度の予算関係にしても少ないわけでありまして、建設業者が仕事がなくなってきているわけです。そのために、ブロックぐらいは一般業者でできるんだということを認識いたしているわけですが、これがそのとおりに思うように運ばれていない、そういうふうに施工をさしていただいていないというのが一般の業者の御要望なんですよ。それだから、強く申し上げておるわけでありますが、途中でもございますし、来年の三月議会あたりでは、きちっと数字も出てくると思います。幾らの工事量に対して、幾ら地元のおかの業者が施工いたしましたということが出てくると思いますので、ぜひひとつ、今からまだ発注も行われようとしているわけですから、そういうことを含めながら、地元の一般業者にさしていただくということを強く御要望申し上げておきます。  このことについては、これで結構でございますが、今度は部長さん、結局、私は今回、ありがとうございました。いろいろ公共事業に関する問題等で一本に絞って質問も申し上げたはずでございますが、非常にテレビ・新聞報道によりますと、来年度の予算も公共工事に関する予算は厳しい、ことしも既に厳しい情勢でやっていらっしゃるわけでありますが、そのときに私が申し上げたいことは、いろいろそういう段階になってきて、情報を教えていただきたい。ことしは本会議で部長が話しされましたように、三百八十件が三百六十件、二十件、金額的には変わりませんけれども、箇所的には減少していますよということを報告受けたわけであります。そういうことからして、今度そのままでずっといったらですよ、建設省、結局これはもともと大蔵省でしょうから、そうすると仕事も予算がつかなければ減少していくわけでしょう。どうですかね。 123 ◯横田土木部長 公共投資の重点化、あるいは事業箇所の絞り込みにつきましては、建設省みずからの考え方として、そういった考え方で大蔵省に予算要求していると、また、きょうの新聞を読みますと、総理大臣が公共事業三省の大臣を呼んで重点的にやりなさいと、そのような指示をしたというような新聞報道もあったところでございます。 124 ◯森 委員 この公共工事等については、大変くどく申し上げて申しわけございませんが、東京と鹿児島と違うんだということをこの前も申し上げたんです。鹿児島県あたりは、これから公共工事に依存することは非常に大きいものでございまして、そして公共工事をやっていかなければ何をするんだと、そしてまだ道路もできていない、河川もパーセント的にも全国率からすると一八%とか二〇%とかという低い率でございまして、そのことをこのままでいいと思うんでしょうかね、このままで建設省が言いなりに私どもは、ああそうですかと言うておっていいでしょうか、どうでしょうかね。非常に部長はそのことには難しいでしょうけれども、どうですかね。鹿児島県のことを思ってひとつ、鹿児島県の人だと思って答弁してくださいよ。私が申し上げておることを。 125 ◯横田土木部長 鹿児島県におきましては、先生御指摘のように社会資本の整備水準が全国よりおくれておりまして、こういった整備水準を早く上げるということは、県にとって非常に大切なことと思っております。  また、建設省等が、中央の省庁が今からやろうとしております公共投資を重点的にあるいは、効果的に実施していくという話、これもおかしくはないと思っています。  ただ、県内には非常に多くの建設業に関連した就業者等いらっしゃいますので、そういった建設業の健全な発展ということを忘れずに最大限の努力をしていきたいと思っています。 126 ◯森 委員 くどくどは申しませんけれども、平成九年度の予算等について今盛んに言われていることが、公共工事の減少になっていくということは、これはもうテレビで言っているわけですから、しかし、私どもはそれをそういう方向で、ああ、そうですかというわけにはいかんと、そこで、このことについては、行政も私ども政治家もあるいは業者も何もかいも一体となってこのことを進めていかなければいかないと思うんですよ。あるいは私どもの鹿児島県から国会に出ていらっしゃる国会議員の方々に陳情申し上げ、公共工事は厳しいけれども、どうしてもこのままではいかんのだということを言わなきゃならない、やろうとするわけですが、これを時期的に、あるいはどういう方向でというようなことは部長としては何も考えていらっしゃいませんか。 127 ◯横田土木部長 今おっしゃいました、その鹿児島県における公共投資等の傾斜配分等につきましては、開発促進協議会を通じまして、年二回確実に中央のいろんな省庁にお願いしているところでございます。これからさらに今の開発促進協議会を通じた要望活動だけでいいかどうかですね、それについては、いましばらく検討したいなと思っています。いずれにしても二回だけでは、いけないんじゃないかなと、そんなふうに考えております。 128 ◯森 委員 開発促進協議会で年二回行われるということは、これはもう平生な普通の陳情でございまして、こういう段階に入ってきて、どうしてもこのままではいかんということをやるためにはですね、もちろん建設業者もですが、私ども、市町村長さんたちもそのことについて働いてもらわなきゃならない、申し上げたように、地方大会、九州大会、これは九州は一本だというようなことでやっているわけですから、鹿児島だけで騒動してみたって、とてもじゃないが今の公共工事の抑制については、話にならんだろうと思っていますよね、それでどうしても明けて正月から二月にかけて、もう来年度の予算も大体年内からずっとお決まりするわけですが、これを私は大きなひとつ大会に持っていって何とかやらなければ鹿児島県の建設業者は半分つぶれますよ、半分。仕事はなくなっていくわけですから、そういうことから考えた場合に本当にこのことを真剣に考えてもらわなきゃいかんという、私どもの議員の先生方もそれを考えていらっしゃるわけですから、これをこのままじゃいかんと、とにかく市町村も業者もみんなが一致団結してひとつ建設省、大蔵省に働きかけていかんないかんということを強く感じておるわけでありますから、ぜひひとつそのことについては行政の方でもこうしていただきたい、ああしていただきたい、これはどうですかと、予算も来年は厳しいですよ、あんたたちの口からは、私どもに予算は来年ののは厳しいですよと、ことしの予算も厳しかったですよということは言うていただいて、私はまだ聞いていませんけれども、もう成り行きに任せてそのまま幾ら少なくなりましたというような報告だけでしょう。前もって教えてくださいよ、いろいろ。そうしなければ、後から少なかったの、どうじゃ、困るわけですよ。  そういうことで私だけが強く申し上げておりますが、特に来年度の予算等について、あるいは港湾関係等についてもくどくど申し上げておりますので、また三月の議会で本当におかの仕事の業者が幾ら仕事をしました。そして平成九年度の予算も見通しはこうですというようなことがはっきりと教えていただくように、これは御要望申し上げておきます。 129 ◯栄 委員長 ほかに御質疑ございませんか。 130 ◯加治屋委員 上町振興に関連して、お伺いしますけれども、本会議でも知事の答弁で上町振興県庁跡地の利用、本港区の整備、鹿児島駅周辺の整備、この三つ取り上げられて鋭意努力をしていくと、こういう答弁だったように思っているんですけれども、本会議でも各質問者の議員の皆さんが新しい庁舎に入って身の引き締まる思いでというような言葉等もあるわけですが、私はどうもそういう気になりませんで、胸が支えているんですけど、県庁跡地と本港区については行政のペースでしっかりと進んでいくというふうに思っているんですが、鹿児島駅周辺の整備について、今までの経過等については十分私も理解はしておりますが、七年度、八年度あたりの取り組みについて、どの程度まで取り組みが進んでいるのか、今後のスケジュール等についてお尋ねをしたいと思います。 131 ◯鳥巣都市計画課長 鹿児島駅周辺地区の整備につきましては、これまでに鹿児島市と一体となった調査、あるいは鹿児島市単独の調査、そういったものを実施してきておりまして、これらの調査におきまして、将来の土地利用計画やバスターミナルなどの交通施設とか、地域の活性化につながる導入施設等について検討してまいったわけでございます。  その中で、面整備的な土地区画整理事業の導入ということがどうしても基盤整備ということで必要であるということがわかっているわけでございます。そういった状況の中で、鹿児島市の方、この土地区画整理事業を導入するとなりますと、実際、現在の土地の持ち主を考えてみますと、JR九州、あるいはJR貨物、国鉄清算事業団の土地があるわけでございます。地形的にそれぞれの所有地が鉄道に並行にくさび状に入っているものですから、どうしても一体的な土地利用をしなければ有効なまちづくりはできないということで、これまでにJR各社の方と市といろいろ打ち合わせしてきているわけでございます。  平成八年度になりまして、鹿児島市の方とJR各社との協議につきまして聞きましたところ、JR貨物等の話の中で、従来はJR貨物を別なところに移転しますよと、そういう前提でJR貨物を移転することが、土地利用という形から見ますとベストな状態だということで、移転してもらう前提で考えておったわけでございますけれども、JR貨物の方からの要望として、土地利用計画に当たっては、貨物の現在の機能を駅周辺の地区に配置して計画してほしいという要望が出されたということを聞いております。  それから、清算事業団との協議につきましては、清算事業団の方は平成九年度までに土地を売りたいという意向がございまして、平成九年度までに買う分につきましては、地方公共団体とは随意契約をしますよということでございます。  それで、九年度を過ぎますと一般競争入札となりますということでございますので、事業団からの要望としては、平成九年の十二月までに取得の意向を固めてほしいという要望があったということを聞いております。  JR貨物の方も確かに鹿児島駅周辺といいますのは、貨物の集散基地としての立地条件がよいこと、あるいは適当な代替地の確保が困難なことなどから、すぐには移転の考えは持っていないということでございまして、そういう要望が出されたものというふうに考えております。そういったこと等を考えますと、土地区画整理事業を進めていく中では、やはり清算事業団の土地をまず買うこと、そしてJR貨物の土地をそこに残すのか、あるいは代替地があれば移すのか、そういったこと等が一番重要な問題になってきますので、鹿児島市におきましても、清算事業団からの要望の平成九年の十二月あたりまでにはそういった土地の取得等も含めてある程度の結論といいますか、方向づけがなされる時期が来るのじゃないかというふうに考えております。 132 ◯加治屋委員 よくわかりますが、ちょっと私、勉強不足なんですけど、県、市、民間を含めた鹿児島駅の協議会的なものが、何か、正式な名前は何でしたっけ。私きのうの企画でも聞いてみたんですけれども、ちょっとはっきりしないものですから。これは三者の協議会というのは、鹿児島広域都市圏整備推進協議会というんですか、それとも鹿児島駅総合整備協議会、何か正式な名前がありますか。教えてください。 133 ◯鳥巣都市計画課長 協議会といいますか、協議会という形でなくして、鹿児島駅周辺地区の都市拠点総合整備事業調査を進めていく中で、そういう国鉄、あるいは市、県そういったメンバーが入った中での協議会を設けたということで、あくまでも調査のための協議会でございまして、それが連続している協議会ではないということでございます。 134 ◯加治屋委員 都市拠点整備事業というのは鹿児島市が主体となってやっていることですか。 135 ◯鳥巣都市計画課長 調査事業そのものは、県と市と一体となった調査をやった経緯がございますけれども、やはり土地区画整理事業によっての再開発ということになりますと、やはり鹿児島市がメーンになるべきではないかというふうに考えでございます。 136 ◯加治屋委員 どうも鹿児島駅の問題は上町にとっては県庁跡地以上の浮揚策だと思っているものですから、ところが一向に先の見えないというふうに思ってまして、例えばそれは鹿児島市ですよと、それはJRですよと、そういうのじゃなくして、何か、鹿児島駅のその問題についてのそういう三者関係者の正式な協議機関的なものをおつくりになって、県がリーダーシップを発揮していくと、そういう何かをしないことには、何か人任せの状況で前に進まないような気がするんですけど、どう思いでしょうか。  それとも、今までのこの鹿児島駅の問題を総合して私が今頭に浮かんでいますのは、鹿児島駅周辺を鹿児島市で区画整理をしますよと、そして区画整理をするためのいろんな問題が発生をしてきていますよと、例えば清算事業団の土地があり、JRの施設用地あり、一番ネックになっている貨物ヤードの用地、そして貨物を移転しなければいけない問題、そういうもろもろの問題がありますよと、そして、鉄道の線路を現状のままでいいのか、あるいは高架にする問題等も大きな問題として残っていますよと、それらを総合的に整理をする中で、鹿児島市が区画整理をして、そして駅周辺の整備を図りますと、大体こういう私なりに整理をしているんですが、それに間違いないですか。 137 ◯鳥巣都市計画課長 そのとおりでございます。 138 ◯加治屋委員 そうしますと、新聞で見たんですが、会計検査院によって、国鉄の旧国鉄用地を早く処分しなさいと、そういう問題も出ていましたね。  それから、どの土地なんですかね、清算事業団の広大な土地だと思っているんですが、JRがゴルフの練習場をあそこにつくると載っていましたね、十年間の計画で。載っていましたね、四億円か五億円かけて本格的な練習場をつくると載っていました。そうしますと、区画整理をするために行政が市、県、あるいは行政があの用地を取得しないことには、区画整理その他も進まないんですよね、だからそういう問題、あるいは十年間その施設を扱えないとなった場合、十年間は鹿児島駅の問題は全く動かないと、そういうふうに思って心配しているんですが、何か、突破口を市任せもいいんでしょうけれども、何かやっぱり県がリーダーシップをとって、JRの問題、貨物の問題、そういうものの指導的立場で一歩二歩踏み込んだ対策をしていかないと、ただ口だけでは、難しい問題はよくわかるんですけど、一歩一歩前に進まないという気がしているんですけど、そういうものを含めてどうお考えですか。 139 ◯鳥巣都市計画課長 確かに土地の取得ということがまず先でございますけれども、その国鉄清算事業団の土地は、確かに現在でも買おうと思えば買える話ではございます。ただ、鹿児島市にとりましては、そのJR貨物の土地も含めて、一体的な方向性がが見出されないといったようなことで、清算事業団の土地の取得を現在保留している状況でございますけれども、先ほども申し上げましたように、清算事業団の土地は九年の十二月までに結論を出してほしいということ等もございますので、この時点になりますと何らかの動きがあるのではないかというふうに考えておりますし、また、それまでにおきましても、県、市の打ち合わせ会の中で、私どもがお手伝いできる分があれば、一緒にやるみたいな形でいろいろと進めてまいりたいというふうに考えております。 140 ◯加治屋委員 県は九年度公共用地として取得の気持ちはあるんですか。すべて市が買い取ることを希望する、そういうことですか。 141 ◯鳥巣都市計画課長 今までの流れからしますと、その土地の取得といいますのは、鹿児島市が買う、今まで意思があったというふうに聞いておりますけれども。 142 ◯加治屋委員 部長さん、そこの総合的な将来の鹿児島駅周辺について、今いろいろ申し上げた、そういうものも含めて、今後の取り組みについて、部長としてどうお考えになっているのか、お尋ねしたいと思います。 143 ◯横田土木部長 鹿児島駅周辺の再整備の問題につきましては、県にとっても非常に大きな大切な問題だと思っております。しかしながら、まちづくりというのは基本的に市が主体となって進めていくものだということだと考えています。  ただいま、委員御指摘のように、県と市がお互い協力し合って住みよいまちをつくっていくということには間違いございませんので、市ともこれからの駅周辺の整備の進め方について県の方からも積極的に一緒になってどうしていくかということを議論していきたいと思っております。 144 ◯加治屋委員 ぜひですね、これは県として上町振興という立場で積極的に今後取り組んでいただきますようにお願いしておきたいと思います。  二点目に、これも本会議で出た問題ですが、鹿児島・吉田線の吉野無線周辺の混雑解消の問題で、まさにそのとおりでありますが、部長の答弁では鹿児島市と協議をしていきたいと、こういう答弁をいただいているんですが、何か方向を持っての協議をお考えになっていますか。 145 ◯横田土木部長 本会議の答弁で申し上げましたように、いろんな過去の経緯があり、市とも十分協議して今のいわゆる吉野の未改良部分の県道鹿児島・吉田線、どのように進めていくか、市と話し合いたいということで答弁したところでございます。  その後、市の方と事務レベルで早速打ち合わせさしていただきまして、区画整理そのもののいわゆる進め方と申しますか、区画整理の進捗等妨げにならないような範囲で何らかの対応はできるんじゃないかという市の意見もこれありで、今現在道理管理者として主要な交通渋滞の原因となっている交差点について、どのような改良の仕方があるのか、右折車線の設置、あるいは交差点の隅切り改良など事務的に詰めている段階でございます。 146 ◯加治屋委員 私の勘違いでなければいいと思っているんですけれども、区画整理の二工区、三工区についての見直し、これが考え方にあるとすれば、これは大変な間違いであって、これはあの地域にとっては、一、二、三工区、二十数年かかってやっと御理解いただいた区画整理事業なんですよね、地域住民にとって何が必要かというと、県道の拡幅だけが目的じゃないわけで、県道の背後地の環境整備をどうするかという大きな目的があるんです。ですから、一工区については、決定をして、もう既に家の移転等も着工に入っていますから、一工区の県道拡幅については、順調に進むと思いますけれども、二工区、三工区のことによって県道混雑によることによって区画整理の見直しがされるとすれば、これはちょっとおかしい問題であって、ただ二工区、三工区の順番をどうしていくのかとかですね、例えば県道を中心にして、輪切りで一工区、二工区、三工区計画になっているんです。そうしますと、輪切りでなくして、二工区、三工区を県道を挟んで右と左と順序を、工区を変えていきますよとか、そういう問題とか、あるいは、その部分について空き用地については、県が借地をして区画整理までは拡幅その部分をしていきますよとか、そういう方法はあるにしても、区画整理を根底から覆すような、そういうことに将来ならないように、このことだけは、部長に申し上げておきたいと思っております。どうなんでしょうか。 147 ◯横田土木部長 先ほど私舌足らずであったかもしれませんが、区画整理をやることについての変更は一切県も持っておりませんし、市の方でも考えておりません。
     ただ、交通渋滞の解消策として暫定的に計画決定した道路付近じゃなくて、応急対策的ないわゆる渋滞対策として何が考えられるのかと、そういったことを県としても検討を始めたということでございます。 148 ◯鳥巣都市計画課長 吉野地区の第二、第三地区の計画の話でございますけれども、現在のところ委員おっしゃいますように、第二地区、第三地区と輪切りしたような格好で計画しようとしております。ただこれにつきましては、住民に対しての今まで説明した経緯等もございますので、そういったこと等も踏まえて、今後第二地区をどの部分にするか、そういったこと等も検討させていただきたいというふうに考えます。 149 ◯加治屋委員 今、都市計画課長お話のあったとおりでして、二工区、三工区の順序の変更がもしできるとすれば、県道が半分は早く広がるんですよね、半分は。だからそういう方法をとって、今の区画整理の計画としては、十五年、始まって終わるまで十五年かかるんじゃないかと言われているんですけど、十五年間あの早馬から無線の間は広がらないことになりますよね。ぜひ何か応急的な解消対策を考えていただくように要望しておきたいと思います。  終わります。 150 ◯梶原(修)委員 港湾課長にお伺いをいたします。  新垂水港の整備については、平成九年度末の供用開始を目指して、大変な努力をしていただいております。これは非常にありがたいことだと思っています。  県庁舎がこの鴨池に移転しまして、やはり一番喜んだのは、大隅地区の住民だと私は思っています。この大隅地区の住民が一番利用する県庁へのアクセスとしては、やはり垂水港、鴨池港のこのフェリーだと思っています。県下においても乗降客数においても、航送車両数においても私は一番か二番かと言われるぐらいの私は航路だと思っています。  平成九年度末の供用開始される部分については、これは異存ないわけですけれども、その後の南側の貨物埠頭とか、あるいは市街地からの港湾への架橋、これが市民にとっては一番大きな関心事なんです。特に架橋なんですね、垂水市の人口密集地というのは、川の向こうにあるわけですから、一番関心あるわけなんです。立派ないい港湾ができても港湾へのアクセスがうまくいかなければ、住民にとっては、ありがたみというのは私は出て来ないだろうと思う。だから今の国のいろんな厳しい財政状態の中で事業を推進されていかれるわけですから、御苦労はよく理解できますけれども、この南側の貨物埠頭並びに港湾への架橋、こうした計画は将来どのように進めていかれるのか、お聞かせをいただきたいと思います。 151 ◯富田港湾課長 委員お尋ねの新垂水港の貨物埠頭と橋梁の整備についてでございますけれども、お尋ねの橋梁は、現在垂水港がございますいわゆる垂水地区と新しく新港ができます本城地区とを結ぶ、本城川に架ける橋梁のことでございますが、これにつきましては、平成七年度から調査に入りまして、平成八年度から始まります第九次五カ年計画の中で整備を促進していこうというふうに考えておりまして、本年度、八年度は詳細設計を実施いたしたいと、このように考えておるものでございます。  この完成時期につきましては、一日も早い完成を目指しているわけでございますけれども、何とか十一年度には供用できるような方向で整備を進めていきたいというぐあいに考えております。  それから、もう一点のお尋ねの、貨物埠頭についてでございますけれども、これにつきましても、今五カ年計画の中で着工し整備を促進していきたいと、このように考えておるわけでございますが、完成時期、あるいは供用時期については、今の時点ではまだちょっと具体的に申し上げる段階には至ってないという状況でございます。 152 ◯梶原(修)委員 課長から整備に対する積極的な御説明いただいて、大変ありがたいと思っております。  橋梁については、十一年度供用開始に向けて努力したいということでございますので、ぜひとも十一年度の早い時期に供用ができるようにひとつ努力していただきたい、これは強くお願いをしておきたいと思います。  貨物埠頭についてはですね、いろいろそうした国の財政等の問題等もありますが、やはり桜島の降灰対策で非常に落ち込んでおる地域の振興には、ウオーターフロントなんかの県の計画もぜひともあの地域にもっていっていただきたいというふうに私は考えておるわけでございまして、そのためにはやはり南側の貨物埠頭の整備、あれに引き続く市に埋め立て計画、これは二次の埋め立て計画になろうだろうと思うんですけれども、それが急がれなければならないというふうに考えておりますので、この貨物埠頭等についても積極的な取り組みをお願いいたしまして、私の質問終わりたいと思います。  ありがとうございました。 153 ◯富田港湾課長 新しく整備いたします貨物埠頭につきましては、これはフェリーの埠頭も同様なんですけれども、埠頭の整備とともに背後の埋め立てと歩調を合わせて進めていかなければならないというプロジェクトがございまして、背後の埋め立ては垂水市の方でおやりになるということでございまして、そういったことから、県だけで事業の促進はなかなか難しい面もございますので、垂水市ともまた十分調整をいたしまして、できるだけ早く整備を進めるように努力していきたいと、このように考えております。 154 ◯梶原(修)委員 市もですね、私が申し上げたこの架橋の問題と南側埠頭の完成には非常な熱意を持っているようでございますので、県がお考えになっておる二次の市の埋め立て等については、積極的に私は促進するだろうというふうに確信いたしておりますので、県の方もひとつそれに合わせて、積極的にやっていただきたいというふうにお願いしておきます。  終わります。 155 ◯元野委員 続いて富田港湾課長にお尋ねしますが、国際帆船レースの実施計画が決定をされて、いよいよ開催に向けて準備をされていると思います。その件に関して、概要を少し説明してください。 156 ◯富田港湾課長 お尋ねの国際帆船レースでございますけれども、これはレースの名称はセールおおさか97という名称でございまして、事の発端は、大阪市が大阪港築港百周年を記念して、香港と大阪の間の国際帆船レースを企画されたものでございます。  そして、その寄港地として沖縄県の那覇港と鹿児島県の鹿児島港が選ばれまして、鹿児島県といたしましては、そういった多数の帆船が寄港する機会を得まして、かごしま世界帆船まつりという歓迎のイベントを開催して、県民の方々に帆船に親しんでいただくとともに、また鹿児島を世界にアピールしていきたいと、こういう趣旨で実施しようとしているものでございます。  なお、帆船レースへの参加艇につきましては、昨日大阪市の方から一応一次締め切りの結果として公表されておりまして、全体で約六十隻、参加国数は十七カ国及び一地域、これは香港でございますが、というふうに伺っております。このうちのほとんどが、鹿児島にも寄港されるという予定と伺っております。 157 ◯元野委員 それで、鹿児島県がそういった大阪のレースの寄港地という形で選ばれて、それで県としても協力をする態勢をとったと思うんです。  それは恐らくクルージングネットワークも基本構想計画の中に入っているわけですから、その関係、これを課長としてはどんなふうにとらえているか、クルージングネットワーク構想のですね、それとのかかわりを、もし、課長が考えている方向、それで結構ですからお話ください。 158 ◯富田港湾課長 御指摘のクルージングネットワークにつきましては、県の総合基本計画の中に位置づけられているプロジェクトでございまして、一口で申し上げますと、本県のリゾートや離島を観光船ですとか、あるいはヨットなどのプレジャーボートで周遊ルートをつくりまして、地域の振興にも役立てていこうじゃないかと、こういう計画でございまして、昨年度基本的な計画を取りまとめまして、現在その実現に向けて努力をしているものでございます。  それで、かごしま世界帆船まつりとの関係をどう考えるかということでございますけれども、たまたま、那覇港から鹿児島港に帆船が参ります際には、これは正式なレースじゃなくて、クルーズinカンパニーと、こう称してですね、帆船がお互い乗り組員を交換し合って仲良く一緒に来ようなじゃいかと、こういうレースといいますか、行事になっております。したがって、寄港地等についても比較的フレキシビリティーがあるのではないかというふうに思っておりまして、その途中にございます奄美、あるいはその他の離島地域の周辺を通って来られることになるわけでございますので、そういったイベントがクルージングネットワークの形成にも大いに促進することになるのではないかなと、このように期待をいたしているところでございます。 159 ◯元野委員 課長の答弁とっても期待をするわけですけれども、このクルージングネットワークを基本構想で持っているわけですから、この西南諸島海域ですね、そして県はそれでもって地域を活性化させていこうと、周遊ルートをつくって活性化させていこうと、プレジャーボート、それから、船の。恐らくそういったことができるためには港湾を整備していこうということの大きな実質的な計画があると思います。  そこでこの帆船レースを港湾課が担当して支援していこうということですから、ここで私が言いたいのは、ぜひクルージングinカンパニーのこの区間である沖縄から鹿児島までの間、ここでぜひ奄美地区に寄っていただきたい、その計画をしていただきたい。これは地元奄美では大変に期待しいてるんです。  それは具体的に言いますと、名瀬港、それと大島海峡の瀬戸内港、大きな恐らく帆船、世界級の帆船ですから、名瀬港に全部入るということはできないと思います。今のお話でいきますと六十隻から十七カ国となりましたら、恐らく名瀬港で入らない、大きな帆船でしたらですね、ぜひ風光明媚で最高の景勝地の大島海峡に入っていただいて、瀬戸内古仁屋港の活性化につなげていきたい。これこそクルージングネットワークの県の基本構想の全く具現化ですから、そうしていただきたいということと、それと同時に、小型な船舶でしたら名瀬港に入っていただきたい。これをぜひ課長に私は要望しておきたくて回りくどくなりましたが、このクルージングネットワークとの関係を聞きたかったんです。ぜひですね、そういうことを考えていただきたい。この国際ヨットレースにまだそういった要望ができる余地があるのかどうか、ちょっと課長に聞きたいと思います。 160 ◯富田港湾課長 この帆船レースに参加する帆船をぜひ奄美にお呼びしたいと、こういう地元の御意向は私どもも前々から、伺っております。  それで実行委員会の事務局でございますので、私どもは。実行委員会としてどういった御支援ができるのかなということをそれ以来常日ごろ考えておるわけでございますけれども、まずはその参加される船が奄美に寄港する御意向があるかどうかということを確認する必要があるのかなと、こういうふうに思っておりまして、先般このレースを取り仕切っておりますレース委員会、これは日本セールトレイン協会と大阪市とでつくっておられる委員会でございますが、そちらを経由してちょうど参加帆船も決まりましたので、それぞれの帆船について名瀬港、それから古仁屋港の情報をお伝えし、寄港される御意向があるかどうかという確認をしていただくお願いをしております。  一応今年中に御返事をいただくというお願いになっておりますので、まずはその状況を見守りたいというふうに思っております。  そして、またその結果を踏まえて、しかるべく対応をしていきたいと、このように考えておる次第でございます。 161 ◯元野委員 とってもお願いをして確認をして、今年中にその返事は聞きたいということを今おっしゃっていただきましたので、とってもうれしく思いますので、ぜひこれを実現していただくように、課長ひとつ努力をしていただきたいと思います。  そして、このヨットレースが奄美を寄港していただくというのをぜひ実現をしていただく、この経験のもとにね、今恐らく三島、十島、そこを終点にしてヨットレースが鹿児島で開催されると思っていますけれどもね、そこらあたりが、県のもちろんこれは港湾課のお仕事じゃなくなってくるかもしれませんけれども、全体として考えていただきたいのは、その経験をもとにしてね、港湾課が先導していただいて、ヨットレース、鹿児島県主催のヨットレースも構想の中に入れていくような、手だてになるような形のためにぜひ今お願いしましたことを実現していただくように要望しまして私の質問を終わります。 162 ◯溝口委員 今、元野委員の方からありました帆船の関係ですね、大阪の港ができて百年、そして来年香港が中国に返還されるということで、香港から大阪までというレースがあるんだそうですが、私はこのレースというから、用意ドンで行って、早いのがいいのかと思っておったら、そういうレースもあるし、今、課長さんがおっしゃった、クルージングinカンパーニーというんですか、それは自由行動なんだそうですね、どこに行ってもいいんだそうですね、三月の二十八日に香港を立って、沖縄に寄るのが大体四月十三日、鹿児島に着くのが四月十八日、大阪には五月五日に一斉に着かないといけませんというレースだそうですが、今、元野委員がおっしゃった鹿児島港にみんな寄港されるのはわかっているんですが、沖縄から島伝いに鹿児島に来る、これは自由行動でレースしてくる帆船がほとんどだと、帆船といっても一人乗りもあるし、三十人乗りもあるし、いろいろなんだそうで、私もそういう方面は明るくないんですが、鹿児島にとっては、そういう錦江湾にもかなりなヨットをお見受けいたしますが、そういう世界の国からやってくるというのは本当に御指摘のとおり本当にいいイベントであり、海に囲まれた鹿児島を売る本当のチャンスだとするならば、課長の御答弁で六十艇近くのキャプテンに、こっちに大島海峡に寄りますか、名瀬港に寄りますか、どこに寄りますかというお尋ねもさることながら、受け入れ態勢の模様を詳細にお伝えして、船の中に泊まる人がほとんどだと思うんですよ。ですから、宿とか何とかというのはあるにこしたことはないけど、まあまあ、そこの船の中に泊まればいいわけですから、やはりお地元のいろいろな風光明媚な写真、あるいはその施設、あるいはおいしい食べ物、黒糖酒、そういうのなんかもやはりこっちからですね、宣伝して差し上げて、そして寄港を促すと、どうぞお立ち寄りくださいというような、やはりこちらからのアクションが必要なんじゃないかなあと、寄りますか、寄りませんかじゃなくて、そういう地元のいろいろな特徴を書いたガイドを差し上げて寄港を促すという努力が必要なんじゃないかなというふうに思うんです。  ちょっと私も詳しかったでしょう。僕は今給黎さんという人にこの間会って聞いて来たわけよ。それで今給黎さんという人はですね、奄美クルーなんですって、今。鹿児島クルーじゃなくて、奄美クルーなんですって、奄美のチームから出るんですって、ですからぜひ今おっしゃった大島海峡というのは帝国海軍のいい港であったわけですから、ぜひ寄ってほしいし、あるいは種子・屋久に寄りたいという人があれば、お寄りになるでしょうし、そういう中でできれば名瀬市とか、瀬戸内町とか、御希望されるところの方も一緒になってですね、そういう実行委員会というのを運営されたらいかがなものかという気がいたします。  それとあわせて、先ほど陳情・請願に継続審査になりました陳情三〇五〇号種子島三市町議会議員大会のクルージングマリーナというですね、やはりこういうのもこういう機会に宣伝しておくことがヨット仲間というのは情報がそれぞれの方に的確に伝わるわけですから、ぜひそのマリーナの建設に向けてもですね、引き金になるんじゃないかという気がするわけです。  こういうレース、イベントを港湾課が御担当になるということで私は大変最初は不思議だったんです。でも大阪市の方ですか、そういう開港の問題とか、あるいは沖縄県も港湾課が御担当なさるということで、やりつけないことで大変御苦労も多いと思いますが、そのチームの方々は頑張って、御答弁は要りませんので、何かひとつそういうふうに向けて御努力をお願いしたいと私からも申し上げておきます。終わり。 163 ◯栄 委員長 いいですか、答弁。 164 ◯溝口委員 いや、答弁が、違うよというところがあったらしてください。 165 ◯富田港湾課長 御指摘肝に命じて努めてまいりたいというふうに思っておりますけれども、一、二点少し、(発言する者あり)というか、一つは、この参加するレース、帆船なんですけれども、実は小型船、Cクラスというふうに我々は承知しておりますが、これもいわゆる我々が普段見るヨットではなくて、ヨットなんですけれども、かなり大型のヨットでございますので、八人とか十人とか、そういった人数の方がお乗りになる船でございます。実は、小型艇といえどもそれぐらいの大きさでございますんで、相当な規模の船団になってくるのかなと、こういうふうに思っております。  それから、担当している部局の問題でございますけれども、実は沖縄県の場合は、窓口は港湾課ではございませんで、観光振興局というところがされております。と申しますのは、あそこの場合、那覇港が寄港地になるんですが、那覇港が那覇市の管理なものですから、県の観光部局とそれから那覇市の港湾部局が一緒になって事業を進めておられると、こういう状況ございます。  当県の場合も今までいろんな経緯等もこれあり、港湾課の方で事務局をさせていただいておりますけれども、当然観光部局、商工部局、皆さん入っていただきまして、幹事会という中で議論し、また実行委員会にもしかるべく入っていただきまして、全庁態勢でこれを進めていくと、こういう体制でやっておりますので、どうか御安心をいただきたいと思います。 166 ◯栄 委員長 ほかに御質疑ございませんか。 167 ◯溝口委員 一点だけですね、これはすぐ終わります。  住宅課長なんですが、きょういろんな県の条例の新しい特定公共賃貸住宅の条例制定なんかがありましたが、このもとになる法律の中にですね、こういう公営住宅の中にはもっぱら居宅、居住に供すると、事務所とか店舗とかその他の目的に使ってはいけませんよという条例にはないけれども、前の法律にはきちっとあるんですか。 168 ◯室田住宅課長 公営住宅法は比較的その施設の利用について限定的な書き方をしておりまして、公営住宅の住宅部分、そのものはまさに住宅としてのみ利用すると。  それから、共同施設ということで集会場、公園などの若干の共同施設があるということはございます。  それから、今回の法改正の中で福祉施設には特別使えるという規定が盛り込まれておりまして、社会福祉法人などの限定された施設が公営住宅としてつくられた住宅の部分を利用できるという規定になっております。 169 ◯溝口委員 法律があって、条例をおつくりになるわけでしょうから、そういうきちっとした利用の範囲と申しますか、そういう制約がやはりきちっとあるのが当然のことだと思いますが、最近よく、鹿児島にはないと思いますけれども、よそに参りますと公営住宅が一つのオフィス化したり、商店化したり、そういう利用がされているところは現実ありますよね、たくさんね。そうなりますと、やはり、不特定の人がそこに出入りする、そういうことでやはり公営住宅の管理、維持、そういう面で随分いろいろなトラブルがあるようですね。ですからそういうあたりを入居については、やはり条例には直接なくても入居者には、あるいは保証人にはきちっとした、前もっての徹底を図ってそしてその他いろいろな制約でもって入居されるのを許可してほしいということを申し上げておきたいと思います。  これから鹿児島市あたりの公営住宅、県営住宅にはやはりそういう動きが、風潮があるみたいなところが見受けられますので、また、後日申しますが、よろしくお願いいたします。  以上です。 170 ◯本坊委員 吹上浜の砂丘自転車道について、道路維持課長にお尋ねいたします。  実はおかげさまで十一月十日の日に自転車道の延長が七・二キロメートルが開通いたしまして、現在までの五キロメートルと合わせまして、十二・三キロメートルということで加世田市小湊から、日置郡日吉町までを結ぶ二十四キロメートルの中で十二・三キロメートルが開通いたしたわけでありますが、今後の整備について残り十一・七キロメートルですか、正式には、残りの整備の目標について今後の計画をお尋ねをいたします。 171 ◯川越道路維持課長 吹上浜砂丘自転車道につきまして、八年度を終わりますと、あと九年度以降九・九キロメートル残ることになります。私ども予算獲得にはかなり努めてまいりますけど、現在の事業費のペースでまいりますと、あと三、四年はかかろうかと思います。 172 ◯本坊委員 わかりました。  実は、私も十二キロメートルを自転車で通ってみたんですけれども、少々手を入れなければならないところもあるようでありますので、そういう点については、御対応をしていただきたいのが一点と、それから串木野のあたりまで延長していただきたいという声もありますが、これについてのお考えを確認のためお尋ねをさしていただきます。 173 ◯川越道路維持課長 当面は現在の計画の二十四キロメートルにつきまして、整備を進めてまいりますが、東市来町から串木野市まで約十六キロメートルぐらいあろうかと思います。この整備でございますけど、現在の進捗と利用状況等を見ながら、今後国とも協議をしてまいりたいと思います。 174 ◯本坊委員 課長にお尋ねいたしますが、利用状況はどういう形でチェックをされるおつもりですか。 175 ◯川越道路維持課長 平成八年六月にサンセットブリッジの手前で利用状況等の調査等を行っていますが、こういった調査を定期的に踏まえまして、ふえているか、こういった利用状況の把握を行って今後の参考としたいと思っております。 176 ◯本坊委員 それでは地元といたしましても、近い将来串木野まで延長されるように十二分に利用するように努力をさしていただきたいと思いますので、あとはよろしくお願いをいたしたいと思います。  それから、吹上浜海浜公園につきまして、同じく自転車の関係なんですが、お尋ねをいたしますが、実は、吹上浜海浜公園の中でのサイクリングに関連いたしまして、静岡県の修善寺にありますサイクルスポーツセンターに県の職員の方々も勉強に行かれたという話も聞いておりますが、その調査を踏まえまして、今後吹上浜海浜公園への変わり種自転車の導入に当たっての考え方をお尋ねをいたします。 177 ◯栄 委員長 暫時休憩します。         午後二時二十六分休憩       ─────────────         午後二時二十六分再開 178 ◯栄 委員長 再開いたします。 179 ◯鳥巣都市計画課長 変わり種自転車につきましては、静岡県のサイクルスポーツセンター等に職員が導入状況、そういったことにつきまして調査に行ってまいりました。  そういったことで、前向きに導入する前提で現在のところ考えております。そういったことで来年度の予算との絡みにもなるわけでございますが、財政当局の方には要望するような形で検討してまいりたいと、そのように考えております。 180 ◯本坊委員 あと要望にとどめますが、実は変わり種自転車を今後導入していただきたいということで、現在もレンタサイクルを導入していただきまして大変好評をいただいております。特に子供用自転車なんかは、大変好評いただいておりますから、変わり種自転車も導入していただきまして、あそこでいろいろと楽しんでいただきたいと思いますが、実は今度は変わり種自転車を導入するに当たって、現在でもサイクリングターミナルが格納庫が狭いということでございまして、特に変わり種自転車の場合は、格納するに当たって俗に言う、場所をとる自転車もございます。そういう意味でひとつサイクリングターミナルが手狭になっているという感じを受けますので、その点についても御検討いただきたいと思います。  それとあわせて、実は御縁ございまして、ベトナムからシクロという自転車を三台加世田市がいただいたわけでございますが、これも海浜公園に寄附をしたらという話もあったんですが、実は海浜公園の事務所自体もサイクリングターミナルも手狭でもございましたし、また、自転車自体もレンタルをできるだけの十分なものではないとか、まだチューブがこちらにないとか、そういうのもありましたけれども、今、盛んに世界の、世界といってもアジアが中心でありますが、それじゃ、いわゆる中国の自転車を持って来ようかとか、タクシーがわりに使っている自転車ですね、前に乗して後ろからこぐやつなんですが、そういうのもいろいろと民間レベルでも御支援をしようかという話も少しずつ来ております。そういう意味ではせっかくですので、行政ができる力と、それから民間ができる力と一緒にプラスしていったら大変有効な自転車の立派なサイクリング、吹上浜自転車道を擁するその拠点となるべき海浜公園の中での有効な活用ができるのじゃないかと思いますので、そういうことで御検討をお願いをしていただきたいなと思います。ターミナルの拡張につきましても、お願いをいたしたいと思います。  それから、もう一つは、そのサイクリングターミナルとは違いまして、実は日本自転車普及協会がつくっております、昭和五十年の後半から御支援をしてきました、二分の一補助のいわゆるサイクリングターミナル、宿泊施設を持ったサイクリングターミナルというのがございまして、近くには宮崎県の綾町にございますし、全国に五十七カ所あるわけでありますが、大体これが鹿児島県には一つもまだ設置されておりません。そういうことでいろいろと話を聞きますと、鹿児島県のある町が平成六年に手続をしようとした経緯がありましたけれども、その町の事情によって御辞退をなさったということは聞いておりますが、この前もその自転車協会の方に行きまして、いろいろとお話を聞きますと、全国ではまだ未設置の県が十一県ぐらいありますが、未設置の県については一カ所ずつはつくっていきたいけれども、競輪協会が厳しい状況のために十分に対応できないという、今現状でありまして、平成八年も九年も設置はしませんと、平成十年に愛媛県の今治市に設置をしますと、後は未定でありますというお答えでありました。  そういうことで、サイクルシティーを宣言をいたしました加世田市も、いつでも対応できるだろうと思っていましたら、そういう自転車普及協会の対応でもありますので、これはやっぱり急がなくてはならないなという形で受けとめております。そういう意味で、地元の事業主体は市町村が事業主体でありますので、もちろん事業主体が一生懸命努力はしますが、また県の御支援の方もよろしくお願いをいたしたいと思います。  以上、終わります。 181 ◯鳥巣都市計画課長 自転車の車庫の件でございますけれども、確かに自転車の台数がふえ、そしてまた変わり種自転車等もふえてまいりますと、やはり車庫が手狭になること等も予想されますので、そういったことについては、今後検討さしていただきたいというふうに考えます。  この変わり種自転車の使用していただくに当たって、いろいろと公園の管理といった面からも問題があるわけで、と申し上げますのが、自転車道等を一般の自転車が通る、そういった自転車と競合すること等も考えられますので、ある区域に限定した形で乗せるのか、その付近等も見て検討したいというふうに考えております。  それから自転車普及協会のサイクルターミナルの件でございますけれども、まことに申しわけございませんけれども、勉強不足で中身を把握しておりませんので、今後検討さしていただきたいというふうに考えます。 182 ◯森 委員 時間があるので、もう一点だけ。  部長、入札のあり方についてですね、お尋ねいたしますが、県内業者、県外業者、この前も申し上げたことは、新幹線問題で企業ベンチャーの関係で鹿児島県、そのときには企画部、土木部大変お世話になって、全然県内の業者は指名に入れないという、企業体だって点数で差をつけて、資格はございませんよということで実施されておったのを、県がそれをどうしてもこういうことじゃいかんと、鹿児島県の負担金等から考えた場合に地元の業者を指名に入れてもらわなければ困るんだというようなことで陳情申し上げ、そのことが実施されるようになった、これは大変ありがたいことであります。  そしてその後、いろいろ公団とか、いろいろ東回り高速道の工事が発注されているわけでありますが、地元業者はD級、C級、C級がオールAの点数の多いのがC級ぐらいのことであって、それも五億円以下というようなことで制限されて、大きな五億円を超せる、十億円あたりの工事はとても県内業者がその工事に参加できることはないわけであります。これはその資格によって、しかしそれを今まで私どもが東回り高速道についても何についても一生懸命取り組んでおるわけでありますから、ぜひひとつ地元の大手業者は、そういうふうに参加さしていだくようなことを機会あるごとに申し上げ、そういうふうにさしていただければありがたいと思いますが。  反対にもう一つですね、県内の事業量の十億円以下は大手業者は指名に入れるなと、もう指名に入れませんというような、そんなことは何か決めてありますか、それとも十億円以上を県外の大手業者に参加していただくんですよと、土木交えて、建築交えて、そういうような基準は県としては決めてあるのかないのか、もう全体的に大手業者はどんどん、どんどん資格のある者はどんどん来てくださいと、地元の業者はそれには適用できませんよというような、それはどっちなんですかね、それをまずお聞かせください。 183 ◯上荒磯監理用地課長 その十億円とか云々というような形で県外とかあれはしていないということです。 184 ◯森 委員 大体、県の入札のやり方についてですね、そういうのを決めてくださいよ。もう県外業者は十億円以下は県外の業者指名に入れませんよと、地元の業者がそれだけたくさんいるんですから、資格はないんだと、いや、資格はあり過ぎったい、そういうふうなことを今後やっぱり公共工事の仕事がなくなる、とにかく死に物狂いでお願いを申し上げていかなければならないことになっているわけでありますから、そんな基準も今後決めてなければ、今後検討する考え方はないかどうか、部長、教えてください。 185 ◯横田土木部長 基準はございませんが、一般競争入札にかかわるものにつきましては、全くの必要最低限の資格制限のもとにあらゆる企業が参加できるというシステムでございまして、二十四・三億円ですか、それ以上のものについては、一切WTOの規則、ルールに従ってできます。あとそれ以下の仕事につきましては、先ほど公募型、指名競争等の案件もありましたが、できるだけ県内業者の方に参加していただくという基本でやっておりまして、ただ先ほど御質問になりました港湾等特殊な工事につきましては、必ずしもそういった運用ができない点もありますので、そういった線を引くことは難しいかなと思っておりますが、県の発注の姿勢というのは基本的に県内の建設業者の皆さんができるだけ参加できるという姿勢でいろんな面で指名等の運用をやっております。これからもそうしたいと思います。 186 ◯森 委員 公募型、一般競争入札、他の事業団、建設省いろんな関係の公団、そこは基準を決めて鹿児島県の業者がそれに適用するような業者というのはいないんだと、全部大手基準に大手を主体とした仕事を入札していくわけなんですよね、そういうことから、どうしても県内業者ということになると、そういう仕事にはとても参加できないんです。それを参加さしてください、ベンチャーしてくださいと言うて、ようやく千百点以上のトンネル工事等に企業ベンチャーとして参加できることができた。そして現在のこれからもいろんなことが出てきます。これは土木にしても建築にしてもそうなんですが、そういうことをひとつ地元業者の育成、地元業者、業者とおっしゃいますけれども、何も基準は決めずにおって全部大手から取り上げてしまうというような行き方になっているわけですから、ぜひひとつこれは非常に難しい、部長がきょうここで決断できる問題じゃございませんが、今後いろんな機会で検討してですね、私どももまたほかの県がどういうふうにやっていらっしゃるのかどうか、そういうことも調査し、あるいは鹿児島市の場合は、幾らまでは地元の業者でそれ以上が県外業者とかというような話も聞いておりますので、そういうことも今後調査して、そしてやっていかなければ、これはいかんのだなあということでございますから、ひとつそういう御要望等を申し上げておきます。検討していただきますようにお願いします。  終わります。 187 ◯栄 委員長 ほかに御質疑ございませんか。    [「なし」という者あり] 188 ◯栄 委員長 質疑もありませんので、これで県政一般を終了いたします。  以上で、今回当委員会に付託されました議案等の審査はすべて終了いたしました。  なお、委員長報告の文案については、当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 189 ◯栄 委員長 御異議がありませんので、そのようにいたします。  次に、鹿児島県議会会議規則第七十五条に基づく閉会中の委員会活動についてでありますが、請願・陳情以外の案件に係る閉会中の継続審査事件についてお諮りいたします。  前回は、県政の重要計画について、交通情報通信体系の整備について、県土の保全及び生活環境の整備についての三項目としておりますが、今回も前回のとおりとすることに御異議ありませんか。    [「異議なし」という者あり] 190 ◯栄 委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたしました。  以上で、当委員会の日程はすべて終了いたしました。  これをもちまして、閉会いたします。
     御苦労さまでした。         午後二時四十二分閉会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...