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  1. 鹿児島県議会 1996-12-13
    1996-12-13 平成8年生活厚生委員会 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-18
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 七、審査経過        …………………………         午前十時一分開議        ………………………… ◯尾辻委員長 おはようございます。  定足数に達しておりますので、ただいまから生活厚生委員会を開会いたします。  本日は、日程に従い環境生活部関係の審査を行います。  ここで傍聴者についてお諮りいたします。  鹿児島市真砂本町六十三の五の六百一、広瀬恵子さん外二名から傍聴の申し出がありましたが、これを許可することとしてよろしいですか。    [「異議なし」という者あり] 2 ◯尾辻委員長 御異議ございませんので、傍聴を許可することといたします。  議案第一〇五号外議案一件を一括議題といたします。  初めに、環境生活部長の総括説明を求めます。 3 ◯大久保環境生活部長 平成八年第四回県議会定例会に環境生活部から提案いたしております議案等及び第三回定例会以降の主要施策にかかわる主な経過等につきまして、お手元に配付いたしております資料に基づきまして御説明申し上げます。  資料の一ページをお開きください。  平成八年十二月補正予算案に係る議案関係についてでございます。  今回提案をいたしております補正予算額の合計は、千九百八十九万一千円の増額補正でございまして、補正後の一般会計予算額は七十六億六千七百六十四万七千円となっております。補正の主なものといたしましては、先日の本会議で追加提案されました職員の給与条例等の一部改正に基づく職員の給与改定に要する経費の補正でございます。  資料の二ページをお開きください。  次に、第三回定例会以降の主要施策にかかわる主な経過等につきまして御説明申し上げます。  まず最初に、安全で円滑な交通の確保でございます。
     最近の交通情勢でございますが、十二月十日現在、県下の交通死亡事故件数は百十五件、死亡者数は百十九人で、対前年比二十一人の減となっておりますものの、高齢者について見ますと、死亡者数が全死者数の約五二%、六十二人を占め、前年同期と比べ九人の増となっているなど、依然として厳しい情勢が続いております。このため九月二十一日から九月三十日まで行われました秋の全国交通安全運動期間中においても、高齢者の死亡事故防止を重点目標として、テレビ・ラジオ等による積極的な交通安全広報等に努めましたほか、県独自の運動として九月二十一日から十月二十日までの一カ月間、県下全市町村をリレーし、シートベルトの着用の徹底を推進する交通安全キャンペーン、かめさんリレーを実施いたしました。  また、若者のかかわる交通死亡事故も多いことから、去る十月二十六日に鹿児島市において若者を対象に、自動車の特性、事故の運転技能の限界等を理解し、安全運転の大切さを実感してもらう「ヤングドライバーズスクールinかごしま」を開催いたしました。なお、これから年末年始の慌ただしい時期を迎え、飲酒の機会等も多くなり、交通事故の多発が予想されるため、十二月二十二日から来年の一月十日までの二十日間、飲酒運転の追放、高齢者の交通事故防止、シートベルトの着用の徹底等を重点に、年末年始の交通事故防止運動を展開してまいります。  資料の三ページをお開きください。  次に、地域文化の創造についてでございます。  文化活動の促進につきましては、県民の積極的な参加により、地域の文化振興と文化の薫り高い地域社会の形成を図るたため、九月二十八日から十一月三十日まで、重点地域の熊毛地区でのオープニングフェスティバルを皮切りに、県下一円で音楽祭や子供フェスタ等の各種文化行事を展開する県民文化祭を開催し、多くの県民の皆様に御参加をいただいたところでございます。なお、期間中の十月二十二日から十一月三日にかけて文化センターや黎明館など文化施設が集積する城山の麓の鹿児島文化ゾーン一帯において、色とりどりの季節の花々に囲まれた会場を舞台に、生活文化の講演会やフラワーデザイン教室などの生活文化遊園地、県民の皆様による手づくり作品の展示等を行う県民文化祭、かごしまの秋文化ラウンジを開催し、余暇の活用や文化活動に対する県民の関心を深めていただきました。  また、未来を担う高等学校の生徒に、NHK交響楽団メンバーによる室内楽演奏会など、一流のプロによるすぐれた舞台芸術鑑賞の機会を提供する高等学校芸術鑑賞教室を県内十五校で実施いたしました。プロの演奏家たちとの合同演奏会や交流を通じ、生徒たちの芸術への興味、関心を喚起できたものと考えております。  さらに、国際文化交流の一環として先月二十七日から今月一日にかけまして、韓国全羅北道から洋画家を招き、黎明館で交流美術展等を開催し、本県と全羅北道の一層の相互友好を深めたところでございます。  資料の四ページをお開きください。  次に、文化基盤の整備につきましては、平成四年度から歴史資料センター黎明館の常設展示をわかりやすく、楽しく、親しめる展示とするために改装作業を進めてまいりましたが、去る十月二十一日に新展示を公開いたしましたところ、全体的に見やすい、見て楽しいという評価をいただいているようでございます。特に新設の体験学習室は子供たちに大好評で、一日中歓声が聞こえているなど、修学旅行の子供たちを初め県内外から多くの皆様の御来館をいただいております。  次に、個性豊かでたくましい青少年の育成についてでございます。  世界へはばたけ鹿児島の青年事業といたしまして、本県の青年十名を十月八日から十九日までの日程でアメリカへ、また十三名を十月十一日から十七日までの日程で香港・シンガポールへ派遣し、現地の青少年との交流やホームステイ等を行い、国際的感覚の醸成と相互の友好を深めたところでございます。  また、本県と韓国全羅北道の青少年団体との交流を図るため、十月十二日から十四日まで、韓国全羅北道青少年団体の会員等十六名が本県を訪れ、日韓青少年フォーラムや意見交換会、ホームステイ等を実施したところでございます。  なお、資料にはございませんけれども、第三回県議会定例会で議決していただきました鹿児島県青少年保護育成条例の一部を改正する条例につきましては、市町村や業界の説明会を実施するなど、一月一日の条例施行に向けて諸準備を進めております。  五ページをお開きください。  次に、地域環境の保全についてでございます。  鹿児島湾ブルー計画の推進につきましては、「美しい錦江湾を明日の世代へ」を基本理念として、水質保全の実践活動を県民運動として展開することといたしておりますが、去る十月十四日に、運動の推進母体として住民、事業者、団体等と行政で構成する鹿児島湾水質保全推進協議会を発足させるとともに、運動の趣旨を県民にアピールする推進大会を開催いたしました。また、鹿児島湾の中でも閉鎖性が高く、生活排水対策重点地域に指定されております湾奥部につきましては、特段の対策を講じる必要がありますことから、去る十月二十五日に地域における活動母体として、鹿児島湾奥地域水質保全対策協議会を組織し、海岸の一斉清掃や研修会の開催など実践活動や啓発活動を実施していくことといたしました。今後これらの協議会の活動を通じまして、水質保全意識の高揚を図りながら、県民一人一人が自主的な実践活動等に取り組む県民運動を広く展開してまいりたいと考えております。  次に、鹿児島県産業廃棄物の処理に関する指導要綱の改正につきましては、産業廃棄物処理施設の設置に係る事前協議において、設置予定地の周辺住民の反対が強く、市町村長の意見を聞くことができないなど、事前協議が円滑に機能しない事態に陥った場合の解消を図ることを目的に、中立的な立場の学識経験者から成る専門委員会を設置し、その意見を聞いて事前協議の手続を進めることができるよう、去る十一月八日付で改正、施行したところでございます。この専門委員会の運営に当たりましては、市町村や地元関係者などの意見を聞く場を設けるなど、できるだけ地域の意見を反映させることといたしております。なお、県といたしましては、事前協議の手続を進めるに当たりまして、今後とも市町村長や地域住民の理解と協力を求めることとしており、これまで以上に市町村と密接な連携を図りながら、事前協議の目的が果たせられるよう努めてまいりたいと考えております。  次に、容器包装リサイクル法につきましては、来年四月から法に定めるリサイクルシステムが本格実施されることとなっておりますが、今回このシステムに参加する市町村は二十二となっており、本年十月までに五カ年の市町村分別収集計画を策定いたしました。県におきましては、これらの市町村計画を踏まえ、現在国と協議しながら県分別収集促進計画を策定中でございます。  なお、県といたしましては、今回参加しておりません他の市町村に対しまして、できるだけ多くの市町村がこのシステムに参加し、リサイクルの推進に取り組むよう、研修会の開催等による啓発や助言、指導を行ってまいりたいと考えております。  資料の六ページをお開きください。  次に、原子力安全対策の推進についてでございます。川内原子力発電所一号機につきましては、去る八月二十五日から第十回の定期検査を行っておりましたが、十月二十七日午前十時三十七分、九州電力から制御棒駆動装置部において、硼酸析出が認められた。なお、このトラブルによる環境への影響はないとの報告がありました。県では第一報を受けた後、直ちに国へ確認を行ったところ、今回の事象は環境への影響はないが、国への報告を要するトラブルであるとのことでありました。そこでこれらのことを含めまして、周辺市町村への連絡を行うとともに、九州電力に対しましては、徹底した原因究明と地域住民に対する適切な情報提供を行うよう要請いたしました。また、トラブル発生に対する知事の所感及び県がとった対応措置等の内容等を同日記者発表いたしました。  さらに、十月三十日には、九州電力から文書による報告がありましたが、その際、重ねて、徹底した原因究明と安全確保対策をとること、地元を重視して十分な情報提供を行うこと等を強く要請いたしました。その後、九州電力による点検調査の結果、十一月一日に制御棒駆動装置部キャノピーシール部に損傷が確認され、引き続いて原因と対策について詳細な調査が進められました。  その結果、十一月二十二日に九州電力から、今回の損傷の原因は、工場製作段階において使用した潤滑油からの塩化物による応力腐食割れと推定されること、対策としては当該部は溶接補修を行うこと、また残りのすべてのキャノピーシール部を渦流探傷検査を行ったところ異常が認められなかったということ、また、再発防止対策として今後一号機については定期的に、二号機につきましては次期検査でこの渦流探傷検査を行うとの報告がありました。  これを受けて、十一月二十五日に九州電力に対しまして、当該部の補修を確実に実施し、再発防止に万全を期すこと、今後キャノピーシール部の点検に渦流探傷検査を定期的に行うこと、定期検査に当たっては常に最新で精度の高い検査方法を採用すること、あわせて今回の事象について県民に適時適切に情報提供を行うこと、トラブルの発表に当たっては地元を重視し、直ちに十分な情報提供を行うことを文書で要請いたしました。また、川内原子力発電所の安全確保について、国に対し九州電力に対する特段の指導方を要請いたしました。  さらに、今回のトラブルの原因究明調査結果の発表に当たり、その内容について十分な説明が行われず、結果的に誤解を招くようなことになったことから、正確な情報の公表を行うよう、十二月二日に九州電力に対して改めて要請いたしました。また、国への報告内容と県への報告内容に違いがあったことにつきましても、十二月十一日、私の方から九州電力本店原子力管理部長に口頭により、今後このようなことが二度とないよう注意していただきたい旨、要請したところでございまして、九州電力におきましても、今後このようなことがないようにしたいとのことでありました。  なお、一号機は昨日発電を再開し、徐々に出力を上昇させながら、各種装置の調整運転を行い、来年一月上旬には通商産業省の総合負荷性能検査を受検した後、通常運転に復帰する予定であるとのことであります。  今回のトラブルは、放射性物質の環境への影響はなかったとはいえ、まことに残念であり、今後とも九州電力に対して機会あるごとに安全の上にも安全を期すよう注意を喚起してまいりたいと考えております。  資料の七ページをお開きください。  次に、水と緑の豊かな環境づくりについてでございます。  屋久島環境文化村構想の推進につきましては、中核施設開館記念事業といたしまして、去る十月十六日及び十七日に屋久島で全国の名水市町村が一堂に会し、水環境の保全の推進と水質保全意識の高揚を図ることを目的とした「全国名水シンポジウム」を開催するとともに、十月十九日から一週間にわたり鹿児島市及び屋久島において、「森と人との共生」をテーマに世界各国で世界遺産登録地の保全等にかかわっている研究者が参加した国際シンポジウムを開催し、環境文化村構想の紹介を行うなどの国内外への情報発信に努めたところでございます。  以上で、平成八年第四回県議会定例会に環境生活部から提案いたしております議案等の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 4 ◯尾辻委員長 次に、県民生活課長の説明を求めます。 5 ◯小濱県民生活課長 県民生活課関係の補正予算案につきまして、部から提出いたしております議案等説明書により御説明申し上げます。  議案等説明書は、給与関係分とそれ以外のもの、合計二部ございますが、まず白い表紙の給与関係以外の議案等説明書から御説明申し上げたいと存じます。  一ページでございます。  第一目社会福祉総務費の社会福祉諸費につきましては、環境生活部における所管行政の管理運営を円滑に進めるために必要な事務的経費についての補正でございますが、これはさきに示されました予算執行に関する改善方策等を踏まえたものでございまして、事務的経費につきまして今後の所要見込み額等を勘案して計上したものでございます。以下、各課における補正の内容につきましても同様の趣旨でございますので、よろしくお願い申し上げます。  続きまして、薄いクリーム色の表紙の給与関係分の議案等説明書により、環境生活部の給与関係補正予算案について御説明申し上げます。  一ページでございます。  お願いいたしております補正は、先ほど部長が申し上げましたとおり、職員の給与改定に要する経費でございます。内容は、職員の給与につきまして平均〇・九五%改善することに伴う補正でございます。社会福祉総務費は県民生活課、文化振興課、青少年女性課、同和対策課、総務事務所、消費生活センター大島消費生活相談所及び黎明館の職員の合計百十四名分の補正でございます。  環境衛生総務費は、環境政策課、環境保護課、環境管理課、環境センター及び川内環境監視センターの職員合計百三人分の補正でございます。  以上で県民生活課関係の説明を終わります。よろしくお願い申し上げます。 6 ◯尾辻委員長 次に、文化振興課長の説明を求めます。 7 ◯松園文化振興課長 文化振興課関係の補正予算につきまして御説明申し上げます。  議案等説明書の二ページをお開きください。  第一目文化推進費県民文化振興事業費につきましては、文化行政の推進に要する経費について、今後の所要見込みを勘案し、所要の額を補正するものでございます。  以上で文化振興課関係の説明を終わります。よろしくお願いします。 8 ◯尾辻委員長 次に、同和対策課長の説明を求めます。 9 ◯浜田同和対策課長 同和対策課関係の補正予算につきまして御説明申し上げます。  三ページをお開きください。  第一目社会福祉総務費地方改善事業費で補正をお願いしております。これは地方改善事業に伴う課の事務的経費に要するものについて今後の所要見込みを勘案し、所要の額を補正するものでございます。  以上で同和対策課の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 10 ◯尾辻委員長 次に、環境政策課長の説明を求めます。 11 ◯前野環境政策課長 環境政策課関係の補正予算について御説明申し上げます。  四ページをお開きください。  第四目公害対策費の公害対策総合調整費につきましては、環境政策課の管理運営に要する経費について、今後の所要見込みを勘案し、所要の額を補正するものでございます。  以上で環境政策課関係の説明を終わります。よろしくお願いいたします。 12 ◯尾辻委員長 以上で説明が終わりましたので、議案に対する質疑がありましたらお願いをいたします。    [「なし」という者あり] 13 ◯尾辻委員長 ないようですので、議案に対する質疑を終了し、採決を行います。  それでは、ただいまから採決を留保いたしておりました保健福祉部関係を含め議案第一〇五号及び議案第一一四号について採決を行います。  取り扱い意見をお願いいたします。 14 ◯四元委員 原案可決でお願いします。    [「異議なし」という者あり] 15 ◯尾辻委員長 議案第一〇五号及び議案第一一四号については、原案のとおり可決すべきものと決定することに御異議ございませんか。    [「異議なし」という者あり] 16 ◯尾辻委員長 御異議ございませんので、議案第一〇五号及び議案第一一四号については、原案のとおり可決すべきものと決定をいたしました。  以上で議案の審査は終了いたしました。  続いて、請願・陳情の審査を行います。  審査はお手元の請願・陳情文書表の順序に従い審査いたします。  初めに新規分の審査を行います。  それでは、請願第五〇〇四号を議題といたします。  県民生活課長の説明を求めます。 17 ◯小濱県民生活課長 請願第五〇〇四号について御説明申し上げます。  件名は、食の安全行政の充実強化を求める請願書、提出者は鹿児島市西田一の五の一、生活協同組合コープかごしま理事長でございます。  全体の要旨は、食品の安全に関する国の対策は不十分である。県においても食品の安全対策の強化を図ってほしいというものでございまして、六項目の請願項目がございますが、このうち私どもの課に関係するものは第三項でございます。その趣旨は、鹿児島県民の消費生活の安定及び向上に関する条例のうち、事業者に対しましてその供給する商品等について規格、表示等の適正化に努めるよう規定した条項につきまして、製造年月日表示の義務づけの規定を残し、新たに期限表示の義務づけの規定を追加すること、及び条例を守らせる態勢を強化することというものでございます。  執行部の意見でございますが、鹿児島県民の消費生活の安定及び向上に関する条例におきましては、商品などの規格、表示等の適正化を推進いたしますため、消費者が選択または使用を誤ることがないよう価格、量目、製造年月日等について適正に表示することを、事業者に対しまして、請願者が述べております義務としてではなく努力事項として定めておるところでございます。これらの製造年月日等の表示項目は、食品を含む商品全般につきまして具体例を例示的に示したものでございまして、食品の消費期限等の期限表示につきましても、本条例の中で対応できるものでございますので、当面条例の改正は考えておりません。また、現在食品衛生法等関係法令を所管する関係各課や支庁、総務事務所等と連携いたしまして、不当表示の是正指導を行うなど、表示の適正化の推進に努めておりまして、これらを十分機能させることにより表示の適正化を推進してまいりたいと考えております。  なお、執行部意見欄には記載してございませんが、本県条例は制定以来十九年を経過しておりますが、消費者を取り巻く社会経済環境はこれまでももちろんのこと、今後さらに変化することも考えられますので、それらの状況や各県の条例改正の動向等も見ながら、今後条例全体の見直しを含めまして、条例改正の検討をしてまいりたいというふうに考えております。以上でございます。 18 ◯尾辻委員長 説明が終わりましたので、質疑がありましたらお願いをいたします。 19 ◯南 委員 この製造年月日の表示がなされていない食品というものについて、その製造年月日が表示されていなければ消費者としては非常に不安なんですよね。また前は製造年月日あるいは賞味期間ですか、現在義務づけられている表示は何ですか。 20 ◯小濱県民生活課長 食品について申し上げますと、原材料名、そして内容量、賞味期限、保存方法、製造業者名でございますが、実はこのうち賞味期限につきましては、昨年の三月までは製造年月日の表示が義務づけられておりましたのが、昨年の四月から賞味期限というふうに変えられましたということでございまして、現在暫定期間でございまして、来年の四月から正式に実施されるということでございます。なお、保存方法につきましてはこれまで定められておりませんでしたが、新たに定めるということになったわけでございます。以上でございます。 21 ◯南 委員 一番関心があるのはやはり賞味期限だと思いますね。何年何月何日まではいいですよという表示だろうと思いますがね。ところがそれが品物によってはいつつくられたのか、やっぱり最も新しいのを好むだろうと思いますのでね。それはつくったのはいつかわからんけれども、賞味期間がとにかく何年何月までだと、そこらあたりがちょっと消費者の不安というのがあるんじゃないかと思いますね。そうすると、これは来年四月からですか。 22 ◯小濱県民生活課長 加工食品につきましては、食品衛生法施行規則、それからJAS法の品質表示基準、これ等の改正が行われまして、昨年の四月から来年の三月までは暫定期間ということです。そして来年の四月から正式に実施されるということでございます。 23 ◯尾辻委員長 ここで傍聴者についてお諮りいたします。  鹿児島市武三丁目二十九の五、七ケ所正次さんからの傍聴の申し出がありましたが、これを許可することにしてよろしいですか。    [「異議なし」という者あり] 24 ◯尾辻委員長 御異議ございませんので、傍聴を許可することといたします。  ほかにございませんか。──ほかにないようですので、質疑を終了し、採決を行います。  請願第五〇〇四号についての取り扱い意見をお願いいたします。 25 ◯四元委員 請願第五〇〇四号についてですが、これは昨日も論議を交わしたところであります。各委員会にまたがっておりますので、きょうの分は三項を論議したわけですけれども、この消費者の製造年月日の表示については、食品に限らず商品については県民の消費生活の安定及び向上に関する条例で努力事項として定められておるわけでありますが、消費期限表示もこの条例の中で対応できるものと考えられております。また従来から関係機関が連携して不当表示の是正指導等を行っており、昭和五十三年に施行されたこの条例全体について、必要があれば改正も考えられることから、現時点では継続扱いとしたいと思います。 26 ◯尾辻委員長 ほかにございませんか。 27 ◯南 委員 今の四元委員の方からありましたが、条例改正の方向だということを先ほど課長の方からもありましたし、また一番不安な特に食品につきましては、いつつくられたかわからんようなのが、とにかく何月何日までは大丈夫だということだけでは、消費者の不安というものを取りのけることはできないというふうに思うわけですが、ひとつ採択をしていただいて、そして応分の努力をしていただきたいと、各他県のことも調査されまして、ひとつそういう方向で積極的に働いていただくということで、採択を主張しておきたいと思います。 28 ◯尾辻委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 29 ◯尾辻委員長 請願第五〇〇四号三項については、継続審査の意見と採択を求める意見がありますので、まず継続審査についてお諮りいたします。  請願第五〇〇四号三項を継続とすることに賛成の委員の挙手を求めます。    [賛成者挙手] 30 ◯尾辻委員長 挙手多数であります。  よって、請願第五〇〇四号三項は継続審査すべきものと決定いたしました。  次に、陳情第五〇三二号と陳情第五〇三三号につきましては関連がございますので、一括して議題といたします。  環境整備室長の説明を求めます。
    31 ◯日高環境整備室長 陳情第五〇三二号及び陳情第五〇三三号は、同一の産業廃棄物管理型最終処分場の建設計画に対する陳情でありますので、一括して意見を述べさせていただきます。  陳情第五〇三二号は、姶良郡牧園町宿窪田二千六百四十七番地、天降川漁業協同組合組合長安栖恵外一名から、平成八年十一月二十一日になされたものでございます。  陳情の趣旨は、横川町上ノ千九百九十四番地の横川環境整備株式会社代表取締役福丸勝氏が、管理型産業廃棄物最終処分場を建設する計画があることを知ったが、漁業協同組合は現在まで天降川の恩恵を受け、生活を営んできており、非常に重大な問題であると考えています。今回建設が予定されている場所は天降川に近接しており、汚水等により河川環境の悪化を招くおそれがあります。このような理由から、水質汚濁等の水環境に影響をもたらす産業廃棄物管理型最終処分場の建設については絶対反対であり、県議会におかれても適切な対処をされるようお願いしたいとの陳情でございます。  また、陳情第五〇三三号は、姶良郡隼人町内山田七の三、天降川いきいきフェスティバル実行委員会会長隼人町長宮田守惠外七名から平成八年十一月二十二日になされたものでございます。  陳情の内容は、建設予定地近くを流れる天降川は生活用水や農業用水等として多くの恵みをもたらしているが、近年水質汚濁や河川環境の悪化を招き、このため流域市町では、天降川などの河川を清流にして、次の世代に引き継ぐことを目的として、毎年天降川いきいきフェスティバルを開催している。また鹿児島湾奥は閉鎖性が高く、水質汚濁が進行しており、特に生活排水による汚濁負荷量の割合が高いため、県は平成五年三月鹿児島湾奥部流域二市十町を生活排水重点地域に指定し、これを受けて関係市町では生活排水対策推進計画を策定して各種対策を推進し、また平成八年十月二十五日には鹿児島湾奥地域水質保全対策協議会も設立されたところです。  このようなときに、水質汚濁や自然環境の破壊のおそれがある管理型産業廃棄物処分場が計画されることに対して、地域住民が反対することは当然である。また現在の法律のもとでは、申請に対し、知事は技術的、手続的に問題がなければ許可しなければならないとされているが、都道府県の中には地元市町村及び住民の同意を得ることを許可の条件としているところもあると聞いており、鹿児島県でもこのような方式がとられることを切に望みます。このようなことから、今回の管理型産業廃棄物最終処分場の建設については、絶対に反対であり、県議会としても事情を御賢察いただいて、適切に対処されるようお願いしたいとの陳情でございます。  執行部の意見を申し上げます。  産業廃棄物処理施設の設置に当たっては、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の規定により、知事の許可を受けなければなりませんが、本県では施設の設置、運営に当たっては、地域との融和を図りつつなされることが望ましいとの考え方に立ち、事前協議制度等を導入した鹿児島県産業廃棄物の処理に関する指導要綱を平成四年四月に制定し対応してきているところです。横川町における産業廃棄物管理型最終処分場の建設計画については、平成八年二月二十六日、指導要綱に基づき横川環境整備株式会社代表取締役福丸勝から知事に対し事前協議書が提出され、県では横川町長からの意見を踏まえ、平成八年六月二十六日設置予定者に対し、町、関係地域住民及び関係機関との協議調整を行うよう指示をいたしました。町及び町議会からの情報や新聞報道等から推察すると、設置予定者による関係者への説明等協議は不十分な状況にあると判断しております。したがいまして、県としてはその協議調整の結果を踏まえ今後適切に対処してまいりたいと考えております。以上でございます。 32 ◯尾辻委員長 説明が終わりましたので、質疑がありましたらお願いをいたします。    [「なし」という者あり] 33 ◯尾辻委員長 ないようですので、質疑を終了し、採決を行います。  陳情第五〇三二号と陳情第五〇三三号についての取り扱い意見をお願いいたします。 34 ◯四元委員 陳情第五〇三二号並びに五〇三三号について申し上げます。  この件は前々からいろいろ論議を重ねてきておるわけでありますけど、産業廃棄物処分場建設問題もこれは慎重に対処をしなくちゃならないと、このように考えています。現在姶良郡横川町に建設計画のあるこの件については、業者から指導要綱に基づいて県に事前協議書の提出がなされ、県は町や関係地域住民及び関係機関との協議調整を行うよう指示している段階であります。したがって、いましばらくこの件については見守る必要があると思われますので、継続の取り扱いをお願いしたいと思います。 35 ◯尾辻委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 36 ◯尾辻委員長 陳情第五〇三二号、陳情第五〇三三号については継続との御意見ですが、そのように決定することに御異議ございませんか。    [「異議なし」という者あり] 37 ◯尾辻委員長 御異議ございませんので、陳情第五〇三二号については継続、陳情第五〇三三号については継続すべきものと決定をいたしました。  次に、陳情第五〇三九号を議題といたします。  女性政策室長の説明を求めます。 38 ◯日高女性政策室長 陳情第五〇三九号「夫婦別姓を認める民法改正」に反対を求める陳情について御説明申し上げます。  提出者は日本を守る鹿児島県民会議議長上原康氏でございますが、陳情の趣旨は、さきに法制審議会から法務大臣に答申のあった夫婦が婚姻の際、同姓または別姓のいずれかを選択できる選択的夫婦別姓制度を盛り込んだ民法改正について、家族の一体感を損ない、子供に与える精神的弊害もはかり知れないなど多くの弊害が予想され、社会の混乱を招くので慎重を期していただき、県議会において夫婦別姓を認める民法改正に反対することを決議され、政府に意見書を提出していただきたいとの陳情であります。  この陳情は、夫婦別姓を認める民法改正に反対することについて、議会の決議を求め、政府に意見書を提出していただきたいとの陳情であり、議会に対して私の方から意見を申し上げる立場にありませんが、現在まで議論がなされている夫婦別姓について、私の方で掌握しておりますこれまでの経緯について述べさせていただきます。  選択的夫婦別姓制度については、本年二月二十六日、国の法制審議会から法務大臣に民法改正要綱案が答申されております。この背景として、法制審議会は、女性の地位向上のための社会制度の整備という観点からの婚姻法制度の見直しが国際的な潮流となっていること、女性の社会進出に伴い、婚姻による改正で社会的な不利益をもたらす事態が増加していることや、少子社会の出現によって家名を維持するため婚姻をちゅうちょする事態も生じており、これらの問題の解決策として夫婦の氏のあり方を見直す必要があるとしております。国ではこの答申を受けて民法改正法案の国会上程を予定していましたが、夫婦別姓の改正案をめぐってはさまざまな議論があり、さらに議論を深めるとして法案提出が見送られております。  以上でございます。 39 ◯尾辻委員長 説明が終わりましたので、質疑がありましたらお願いをいたします。 40 ◯上原委員 結婚をし、一般的に男性側の姓に統一するわけですけれども、法的に女性の姓にすることは、何か男性の姓にすることと違って難しい手続とか、あるいは障害とかあるかどうかお聞かせください。 41 ◯日高女性政策室長 この結婚する場合、男性の姓に統一するというのじゃなくて、男性か女性かどちらかを選択するということでございますので、それらについての弊害というのはございません。 42 ◯上原委員 基本的に僕が申し上げたいことは、結婚するときに女性の姓を選択することは、手続上、男性の姓を受け継ぐことよりも何か難しいとか、変わりはありますかということです。 43 ◯日高女性政策室長 法的には何もございません。 44 ◯上原委員 現在の法のもとでは憲法二十四条で男女同権が認められているわけでして、かつ男性の姓を夫婦が名乗ろうが、女性の姓を夫婦が名乗ろうが、全く手続上は差はないと、どっちをとってもいいですよということを確認をしたかったわけでありますが、間違いありませんか。 45 ◯日高女性政策室長 そのとおりだと存じます。 46 ◯上原委員 僕は、もしこの夫婦別姓が導入されたならば、恐らく子供は大きくなるときに、どっちの姓をとればよかと、また夫婦のその合意が大きくなっても得られればいいんですけれども、どっちの姓になるか。恐らく夫婦の家庭の一つの乱れの原因にも、その名前をどっちを選ぶかについて、そういうことも想定されると思います。また子供が生まれたときに大きくなるわけですけれども、僕は上原です、女房は海江田です。僕に近い人はあん人ははら上原さんの子やっど、女房に近い人は海江田さんの子やっどと、大変な世の中がくると思うんですよね。結局何々村の何べえという昔とそげん同じような形でないと、その人を区別できなくなる。そういう混乱も生じてくると思います。そしてまた国家の最小単位は私は家族だと思います。その家族の最終的には混乱、崩壊を想定されないこともないし、そのことは最終的には国家の危機にも私はなるんではないかなと思いますし、ここの陳情の要旨についても納得できることがたくさんあると申し上げておきたいと思います。 47 ◯尾辻委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 48 ◯尾辻委員長 ほかにないようですので、質疑を終了し、採決を行います。  陳情第五〇三九号についての取り扱い意見をお願いいたします。 49 ◯四元委員 この件については国を二分するような問題に発展していくんじゃないかなと、このように考えておるわけですけれども、選択的夫婦別姓制度については、なかなか県の段階では判断できかねると、このように思います。また本年二月二十六日に国の法制審議会から法務大臣に民法改正要綱案が答申されたところであります。夫婦別姓の改正案をめぐってはさまざまな意見、そして異論というのがあります。今後とも慎重に議論する必要があると思われることから、この件については継続扱いとしていただきたいとお願いします。 50 ◯上原委員 継続することそのものには異議はないんですが、我々は鹿児島県議会議員である前に、日本の国家の構成員である一国民であります。自由民主党、そしてまた国の政策にみずからの主義主張と国家民族の利益に相反することがあるときには、地方議員としてできる立場で国家や党本部に対して、その意思を伝えることも我々の義務と責任ではないかなと思っております。そういう意思もあるんだということを含めて賛成です。 51 ◯尾辻委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 52 ◯尾辻委員長 陳情第五〇三九号については継続との御意見ですが、そのように決定することに御異議ございませんか。    [「異議なし」という者あり] 53 ◯尾辻委員長 御異議ございませんので、陳情第五〇三九号については継続すべきものと決定をいたしました。  次に、継続分の審査を行います。  それでは、陳情第四〇〇五号のほか四件を一括議題といたします。その後の情勢の変化などについて執行部の説明を求めます。  まず、文化振興課長の説明を求めます。 54 ◯松園文化振興課長 陳情第四〇〇五号は、田中一村を記念する県立美術館の建設推進についての陳情でございますが、提出者は大島郡町村議会議長会会長の林寿雄氏でございます。  陳情の趣旨は、田中一村画伯の作品の収蔵、展示を行う県立の美術館を建設してほしいというものでございます。御承知のとおり田中一村の作品の収集につきましては、今議会で四億円の予算を補正を計上しているところでございます。これは観光課で整備を進めておりますアマミパークの魅力ある情報発信を図るため、展示品の資料収集を先行して行うこととし、全国的な反響を呼んでいる田中一村の作品を中心として、奄美に関する資料を収集しようとするものでございます。なお、収集した作品を展示する施設がどういうものになるかは、今後アマミパークの計画を進める中で、地元との調整を図りながら具体化されるものと考えます。  以上でございます。 55 ◯尾辻委員長 次に、女性政策室長の説明を求めます。 56 ◯日高女性政策室長 陳情第五〇一七号は、女性センターの建設と女性政策課の設置についての陳情でございますが、第一項の女性センターの建設につきまして御報告申し上げます。男女共同参画社会実現のための普及啓発施設の整備については、さきに県庁舎跡地利用協議会からの提言があり、県民交流センターの中で整備をすることが位置づけられておりますが、その後の状況の変化はございません。  第二項の女性政策課を設置することにつきましては、その後の状況の変化はございません。  以上でございます。 57 ◯尾辻委員長 次に、環境整備室長の説明を求めます。 58 ◯日高環境整備室長 陳情第五〇〇七号は、日置郡吹上町湯之浦二千七十一番地の水資源を守る会会長甲斐信行から、三百十八名の署名を添えて平成七年六月になされたものでございます。  陳情の趣旨は、吹上町にある東洋クリーンサービスという会社は悪質であり、操業停止にしてほしいというものでありますが、その後の情勢について御説明申し上げます。東洋クリーンサービスにおいては、依然として汚泥等約九千立米をビニールシートで二重に覆った状況のままで現在に至っております。県では吹上町とも連携をとりながら、環境保全上支障を及ぼす状況になっていないかどうか監視を行っていますが、今後とも環境保全上適正に最終処分されるよう指導を行うとともに、引き続き監視を続けてまいります。  それから、陳情第五〇二二号でございますが、名瀬市永田町十七の一の大島郡町村議会議長会会長林寿雄から、平成八年六月になされたものでございます。  陳情の趣旨は、名瀬市を初め奄美大島の各町村に生息地域を拡大しつつあるヤンバルトサカヤスデについては、市町村が駆除対策を行っておりますが、多額の財源負担を伴うため、駆除対策事業に対する補助制度の導入を図るとともに、生態の調査研究及び駆除方法の効率実現のため特段の配慮をしてほしいということでございます。その後の情勢の変化はございません。  陳情第五〇二七号は、鹿屋市下高隈町五千八百八十九番地、高隈地区町内会連合会会長池松重信外十名から平成八年九月十一日になされたものであります。  陳情の内容は、鹿屋市高隈地区内には一般廃棄物及び産業廃棄物の処理施設で、既に設置されたものは建設計画が集中している。管理型最終処分場等については信頼性等に疑問があり、不信感を払拭できない等の理由から、高隈地区への産業廃棄物処理施設の建設に反対するというものでございます。  その後の情勢について説明いたします。高隈地区においては、県指導要綱に基づき管理型最終処分場設置に係る事前協議が、平成七年一月に一件出されておりましたが、このことにつきましては要綱に基づく一連の協議が終わったことから、平成八年九月三日付で完了通知を出したところでございます。その後、ある集落の方々から協議継続の要請があり、また鹿屋市からもそのような申し出があったため、県では要綱の手続とは別途協議を関係者で行うことといたしましましたが、このことにつきましてはさきの委員会で御報告したところでございます。その後、平成八年十一月六日に県、鹿屋市の立ち会いのもと説明会が開催されたところです。以上でございます。 59 ◯尾辻委員長 説明が終わりましたので、質疑がありましたらお願いをいたします。 60 ◯なるお委員 女性政策室長に聞きたいんですが、この女性のための女性センターということの設置と言うんですか、旧跡地にできるということでしたけれども、佐賀でことし十一月ですかね、女性の九州の大会があったようですけど、出られたですか。 61 ◯日高女性政策室長 はい、その女性のブロック別の会議には出席いたしております。 62 ◯なるお委員 今後いろいろな形で跡地利用についてはあると思いますが、そのための女性センターと言いますか、発信地になるところ、佐賀はその館長を公募されたということを聞いているんですが、非常に公募されてそしてその女性政策というよりも、その館長が女性のためにいろいろな形で運動をされている。片や熊本は行政からの館長さんだそうですけれども、大変参加された方のお話を聞くと、非常に佐賀の方はいろんな意味で女性のためのいろんな形の施策がいっぱいあるという話を聞いているんですが、感想等も含めてちょっと聞きたいんですけれども。  いわゆる館長さんを熊本はいわゆる行政側から出られた方、それから佐賀については公募をされて館長を選んであるらしいんですけれども、これについて参加されて、パネルディスカッションをされたんじゃないかと思っているんですが、それについての感じられたことをちょっとお聞きしたいんですけれども。 63 ◯日高女性政策室長 ただいまの件でございますけれども、鹿児島県としては一応跡地利用協議会からは女性センターというのじゃなくて男女、男性も参加する男女共同参画社会を目指しての推進施設をつくっていただくということになっておりますが、その館長につきましては、人事に関することでもございますし、また現在いろんなセンターのいろんな機能につきましても調査検討している段階でございますので、その館長についてはちょっと私の方からは申し上げられないと思います。 64 ◯なるお委員 おっしゃったとおりだと思いますが、とにかく私はどういうふうに感じられたかということを、いわゆる聞いているんですけど、参加されて。 65 ◯日高女性政策室長 なるお先生のあれに的確に答えられないかも知れませんけれども、公募の館長とそれから行政の決めた館長との比較ということでございますか。ちょっと私は佐賀の館長さんにはお会いしましたけど、ほかの館長さんにはお会いしてませんので、そのことに対してはちょっと今のところ申し上げられません。 66 ◯なるお委員 とにかく今後そういう形で男女共同参画型があると思いますけれども、できれば佐賀がやったみたいな形で、まだできる前でしょうから、そういう意味では今後の跡地利用計画によって違うとは思いますけれども、ぜひそういう形で公募するなり、そういう方法もぜひ取り入れてもらえるようにまた話をしていただければということでお伺いします。また要望しておきたいと思います。(「ちょっと休憩をしてください」という者あり) 67 ◯尾辻委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時 一分休憩       ─────────────         午前十一時 五分再開 68 ◯尾辻委員長 再開いたします。  ほかにございませんか。 69 ◯上原委員 この五〇一七号を継続にするかどうかということですか。 70 ◯尾辻委員長 いえいえ質疑です、今の説明に対して。 71 ◯上原委員 後で女性センターを愛知県ののを見に行ったときの写真を持ってきますけれども、例えば料理教室の部屋があるわけですよ。それはその部屋は女性は使わないんだそうですよ。男性用にあるんだそうです。なぜか、男が料理を覚えんな女性が外へ出がならんでと、そういうことなんですよね。そして例えば取っ手があるんですけどね、トイレの。そのトイレの取っ手が駅に行っても公衆トイレに行っても県庁に行っても外国に行っても、あれは絵文字なんですよね。男性は青か黒で立っている姿、女性はピンクで逆三角形になった姿、これで男性用、女性用ということで、言葉の文字の読めない子供でさえもそれを見て間違わずに男女トイレに行けるわけです。  ところが、この女性センターに行きますと、そもそもそのピンクという色が女性差別だというんです。そしてスカートの絵を描くということも女性差別だというんです。したがって、女性センターには男か女かわかりませんけれども、子供を育てる、つまりトイレに座っているときは男も女も子供を守りしなさいよと、そういう絵がトイレに書かれているわけです。そうすると、お昼しかあいてないわけですから、大体朝九時ぐらいから五時か六時ぐらいまでしかあいてないわけです。その間に御婦人方がここを利用する場合は、学校に登校できない未就学児を連れてくる可能性もたくさんあるわけですよ。どこで見分けるようになっているかというと、女性用、男性用と字を書いてあるわけです。その子供はトイレに行けません。どっちに行けばいいかわからなくなります。そんなことも僕はお話をしてきましたけれども、いろんなことを考えながら、また県政一般でここ十分これを見たりしてお話をしてみたいと思いますけれども、いろんなことを考えながら、立派なつくるんであれば、金のない世の中でもありますけれども、立派な女性総合センターをつくりたいもんであります。みんなが納得するような常識的な女性総合センターをつくるんであればつくればいいと思います。 72 ◯なるお委員 五〇〇七号についてですけれども、吹上町の件ですが、やはりまだ放置されているままということなんですけど、やっぱり経済的な面が大きいのかということをお聞きしたいんですけれども。 73 ◯日高環境整備室長 当委員会の数名の委員の方も現地を視察されたときに、いわゆる実施設計の方のお願いもしているということで話がございまして、実施設計も実際にでき上がっておるんですけれども、まだそういう管理型の処分場というのが、今の処分をするための措置ができないというのは非常に経済的な状況が厳しいのではないかと、私自身は推察しております。その一つといたしまして、同じグループのところが敷地が競売に供せられているというような状況から判断しましてそういうことになろうかと思います。 74 ◯なるお委員 そういう中でもう一つは視察に行ったときに肥料にする、これを早く売るとかという話だったですけれども、あれもまだ売却をしてない状況なわけですか。 75 ◯日高環境整備室長 今、現在の状況といたしましては売却の動きとか、そういうようなことも一切やっておりませんで、事業そのものがほとんど停滞をしているというような状況だと私は判断しております。 76 ◯なるお委員 それではまたいろんな形で指導、その他していただいて、私たちが行ったときの説明ではそれを売却をして、そして実施設計をしてそちらに移しますということを言っていたわけですので、さらにもう一回本当にやっていただきたいと、今後のいろんな問題の中にも産廃の問題そしていろんな問題においても、やっぱり一カ所がそうであると全部というふうになりますので、何とかそういう形でお願いをしたいと思っております。  もう一つだけですが、この奄美にちょっとこの間、リュウキュウアユの関係で行ったもんですから、そのときにお聞きしたんですが、この陳情の五〇二二号のことなんですが、これで調査研究の確立ということがありますけれども、非常にやっぱり実際に住んでいらっしゃる人というのは大変困っているみたいなんですけど、そこについてわかっていらっしゃればちょっと教えていただきたいんですけれども。 77 ◯日高環境整備室長 今、なるお委員の方からございましたように、このヤンバルトサカヤスデが異常発生する時期になりますと、この異常発生しましたものが夜中に群遊すると、家の中に入ってくる、あるいは天井をはいずり回るというようなことで、非常に心労が重なってノイローゼぎみになるというような方もおられるということで、地域で非常に苦しんでおられるという状況はよく理解をしております。  私どもといたしましては、平成六年のころからそういう情報がありましたときから、地域の市町村あるいは関係のところにもいろんな啓発をいたしまして、これ以上拡大しないように、地域の方々は駆除の方を、市町村の立場で駆除をやっていただく、我々の方はいろんな情報を整理して御提供をすると、あるいは調査研究をするというようなことで、平成七年度の末には、今後どういう形で研究をやっていけばいいかというようなことで、いろんな学者関係の人たちも集めまして、今後の取り組むべき方向というものも一応定めまして、それに基づきまして今現在対応しているというような状況でございます。 78 ◯なるお委員 ぜひそういう意味では調査研究されていらっしゃると思いますけれども、何とか地元の方々が苦しんでいるわけですので、いろんな形で県としても本当その調査に基づいての啓発だけでなくてまた防止策、その他をぜひやっていただきたいと思っています。 79 ◯尾辻委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 80 ◯尾辻委員長 ほかにないようですので、質疑を終了し、採決を行います。  陳情第四〇〇五号外四件についての取り扱い意見をお願いいたします。 81 ◯四元委員 陳情第四〇〇五号、五〇一七号、五〇〇七号、五〇二二号、五〇二七号については継続の取り扱いをお願いしたいと思います。 82 ◯尾辻委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 83 ◯尾辻委員長 陳情第四〇〇五号、陳情第五〇一七号、陳情第五〇〇七号、陳情第五〇二二号、陳情第五〇二七号については、継続審査すべきものと決定することに御異議ございませんか。    [「異議なし」という者あり]
    84 ◯尾辻委員長 御異議ありませんので、そのように決定をいたしました。  次に、陳情第五〇二九号を議題といたします。この陳情は議会の対応を求めている内容であり、議会対応ということでありますので、御協議をお願いいたします。 85 ◯四元委員 この件についてはさきの委員会でも論議を種々交わしたところでありますが、ちょうどお互いの任期の期中であります。一年ごとに委員会というのは構成をしてやっていくわけでございますけど、三月を新しく新年度をめどに方向を出していきたいと、考え方を出していきたいということでございましたので、継続の取り扱いをお願いいたします。 86 ◯尾辻委員長 ほかに御意見はございませんか。    [「なし」という者あり] 87 ◯尾辻委員長 ないようですので、採決を行います。  陳情第五〇二九号については継続との御意見ですが、そのように決定することに御異議ございませんか。    [「異議なし」という者あり] 88 ◯尾辻委員長 御異議ありませんので、陳情第五〇二九号については継続すべきものと決定をいたしました。  以上で請願・陳情の審査を終了いたします。  次に、県政一般について質問がありましたらお願いをいたします。 89 ◯四元委員 川内原子力発電所のことですが、きのうおとといの新聞でしたかね、知事が不快感ということで、九電の報告が国と県とに対する報告それぞれ違うということ、完全に一致していないというようなやり取りがあったわけですけど、やはり私どもとしては原子力の重要性ということ、その必要性ということで今まで各面から理解を示したきたわけですけど、九州電力の今のような対応ではやはり不信感が募る、これは本当だろうかという疑問の目でまず見なくちゃならないということは、大変なことだと思います。  それで、この件については慎重に対応をしていかんないかんなと思うのと同時に、執行部としても九州電力に対してやはり本当のことを報告をしてほしいと、やはり知ることからお互いの議論が始まっていくわけですから、事実関係は事実関係として明らかにして、そしてお互いの次善策を求めていくという姿勢でないと、不信感が募る一方だろうと、これでは原子力全体に対する感覚も変わってくるんじゃないかと心配をしていますが、そこら辺について部長の見解をまずお尋ねしたいと思います。 90 ◯大久保環境生活部長 九州電力の方からなされました国に対する報告と県に対する報告の中身について、一部相違があったことは事実でございます。九州電力の方に確かめたところ、そういう工事作業の過程の中で生じたことである、他意はないという話ではございましたけれども、いずれにいたしましても、こういう内容を県の方と国と違うということについては、今、委員がおっしゃったとおり県民に対する不信感を招くということもありまして、私の方でも去る十一日に九州電力の原子力管理の担当部長で、取締役で担当部長でございます部長の方には厳しく要請を申し上げまして、今後こういうようなことがないよう強く注意をいたしたところでございます。管理部長の方ではそういう誤解のないように今後十分対応してまいりたいということでありまして、そういう今後我々といたしましても九州電力と十分連絡をとりながら、そしてそういう住民に対する、基本的には公開の原則を貫きながら信頼を高めてまいりたいと思っております。 91 ◯四元委員 原子力というのは国策ですよね。国策として進めてきたもの、そして私ども自民党としてはそれを理解をしてきたものだけに大変なやはり憤りを感じますよ。信頼感というものは薄れていくと、この国策を進められないということになってくるわけですよね。したがって、事実関係は事実関係として、隠すことから不信感というのは募っていくわけですから、そういうことのないように厳重に申し入れをしていただきたいと、そしてまた県の取り扱いとしてもこれは世論を二分する問題ですから、慎重に取り扱っていただきたいと、このようにお願いをしたいと思いますが、どうですか。 92 ◯大久保環境生活部長 原子力問題は、国の国策としてやはり重要な問題でございまして、またその中にはやはり国民との信頼関係というのがまた大事であるということもこれ一番問題であろうと思います。そういうことを踏まえまして私どもも今、御指摘のあったとおり対応さしていただきたいと考えております。 93 ◯尾辻委員長 ほかにございませんか。 94 ◯なるお委員 お尋ねをしたいんですが、一つは先ほどありましたけれども、市町村のいわゆる来年からのリサイクル法の改定によってなんですけれども、実際問題リサイクルの場所というんですかね、いう部分についての十三市町がやり始めるわけですけれども、その分別をした場合にそれ集めて、そしてまたそれをリサイクルするところがなければなかなかこれが操作しないと思っているんですが、そこあたりの進捗というか、今後の検討というのはどのように考えていらっしゃるのか、教えていただきたいんですよ。 95 ◯日高環境整備室長 来年四月一日から本格的にリサイクルの取り組みがなされるわけでございますが、平成九年度から実施いたします市町につきましては、そのリサイクルの場所の確保、それからいろんな施設、そういうようなものが整備されているところが実施に着手すると、それから以降、十年度以降段階的にやっていくわけですけれども、そういうようなところは施設が整備されて以降、そういう実施に移していくというような考え方でございます。考え方といたしまして、各品目大体十トン程度収集ができた段階で指定法人の方から取りに来るというようなことでございますので、少なくとも取り組む市町村ではかなりのスペースを要するそういう場所が必要になってくるというようなことになろうかと思います。一応そういうような体制また職員の配置とか、そういうような体制が整うところから実施に移していくということになるわけです。 96 ◯なるお委員 そういう意味では新潟市の方で今度プラスチックの油化センターというのができたそうですけれども、いわゆるリサイクルとしてそういうプラスチックをいわゆる油化リサイクルするという話になっていますが、いわゆるいろんなところのそういう県としても、各市町村がやるわけですけれども、ぜひこういうところの資料等そろえていただいて、そして各自治体にいろんな形で流していただくようにまたしていただきたいと要請しておきますので、よろしくお願いします。  もう一点は、本会議でも言ったんですけども、実質今後WTOが決めます、そして環境を守ろうということと、それからもう一つでは当然開発というよりも、おくれている部分をきちっとしていかなきゃいけないという、開発とはいきませんが、そういうものがだんだん対立化というよりもしてくると思うんですが、ここあたり奄美について特に考えますと、今回奄美全体を守ろうということになっている中で、やはり奄美地域に住んでいらっしゃる方にしてみると、やはりもっと本土と比べておくれている部分があるので、ぜひそういうところをしてほしいという気持ちがあるわけですが、今後所見とかという形でいいんですが、ここあたりがどんどん表面化していくいろんな部分があるんですが、ついての考え方、またとらえ方というんですかね、ついて感想等を含めて話をしていただければと思っているんですけど。 97 ◯前野環境政策課長 環境の今後のあり方につきましては、現在私ども御案内のように環境基本計画を策定中でございます。そのような中でただいま先生の方からありました奄美地域、非常に貴重な動植物の資源があるというようなことで、世界的にも注目されている地域でございます。こういうものにつきましてもいろいろな開発行為とか、市町村それぞれの事業者の役割、そういうものにつきましても具体的な基本的な配慮、開発、開発に限りませんけれども、自然とか環境を保全する上での一つの配慮すべき事項と言いますか、そういうものを定めていきたいと思っております。  その中で、そういう具体的な特定の地域についてどのように位置づけるかということにつきましては、今、作業中でございますので、今後検討をさしていただきたいというふうに思っています。 98 ◯なるお委員 ぜひそういうところを今、大分環境を守るということと、それから今後の開発を進めなきゃいけないという部分とよくわかるんですが、やはり地元の方々がいつもその板狭みに遭っているというのが実際ですので、ぜひそういう計画はつくるんだけれども、環境を保護する意味での計画、また規定というのはつくりますが、お互いに折り合えるところというものがあるんじゃないかなと思うんですよ。きちっと決めているからこれはもうこうだと、その段取りというんですかね、お互いを保護団体の方、またいわゆる事業者または開発の方の同じ本当テーブルにつけるように、ぜひそういうのを県として何かそういう段取りをしていただく、同じテーブルにつけさせる、そのものを推進していただければなと、どうも土木関係もありますので、ちょっと違うかもしれませんけれども、そう思っています。両方ともそのように答えていらっしゃって、お互いに向き合って一緒にテーブルにつくことがなくてという部分が結構あるもんですから、ぜひそういうことも今後十分注意していただきながら、そういう問題が起きた場合に、どこがとるかはちょっとわかりませんけれども、県としてのやっぱりそういうお互いの意見を出させるような部分の段取りをしていただければなというふうに思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。 99 ◯尾辻委員長 ほかにございませんか。 100 ◯中村委員 産業廃棄物処理場についてちょっとお伺いをしたいんですけれども、産業廃棄物処理場の建設申請があるたびに反対陳情が出てくる、それゆゆしき問題だと思っています。何とかしなければこれは前進しないという感じで、非常に心配をしている一人なんですけれども、現在産業廃棄物処理場というのは県内にどのくらいあるんでしょうか、まず、その辺から。 101 ◯日高環境整備室長 最終処分場といたしましては三種類ございます。いわゆるコンクリートがらとかれんがとか、それから廃プラスチック類、そういう腐敗しにくいものを入れるいわゆる安定型というようなもの、これにつきましては県内に約四十カ所程度ございまして、容量的にも向こう十年間ぐらいは処分ができるというような容量がございます。それから遮断型と言いまして、水銀ですとか、カドミウムですとか、いわゆる有害物を含むような汚泥などを入れるようなものがございますが、それにつきましては鹿児島県内にはございません。ただ、鹿児島県内でのそういうのを含む汚泥等の量が非常に少のうございますので、現在はお隣の県ですとか、北九州あたりまで持っていって処分をしているというような状況でございます。  もう一つが今、鹿児島県内でなくて困っているといういわゆる管理型の処分場、焼却をいたしました焼却灰あるいは工場等で汚水の処理をしまして出てまいります汚泥などを埋め立て処分する施設でございますが、こういうようなものが、これ管理型の最終処分場でございますが、平成三年の十月以降鹿児島県内には一カ所もなくなったというような状況でございまして、これにつきまして全国的な動きでございますけれども、なかなかその処分場ができづらいということで、県といたしましても第三セクターをつくりまして整備をしたいというような動きでやっているところでございます。  今、民間の方でも鹿児島県には管理型の処分場がないということで七件ぐらい出てきておりますけれども、その都度いろんな反対運動が起きて、それぞれのところで住民の方々あるいは市町村長さん方の心労を悩ましているというような状況にございます。 102 ◯中村委員 どうも今までの住民運動と言いますか、反対を見ておりますと、既存の業者、処理を今までやってきた業者が守ることをきちっと遵守してない、非常にずさんだという、そういう印象が強いという、その辺はやっぱり私は今までの行政の指導のあり方が一体どうだったのかという問題を含めて反省をしなきゃいかんのじゃないかというふうに思っているんですけれども、その辺についてこれまでの行政指導がどうだったのか、その辺をちょっとお聞かせください。 103 ◯日高環境整備室長 最近、非常にそういう住民の反対運動が強いということの大きな一つの理由といたしましては、これ平成五年度の状況でございますけれども、県、市町村あるいは関係団体で構成しますいわゆる公社の方で、第三セクターで地元の方に説明会に参りました際、痛切に感じたことでございますけれども、それまで産業廃棄物あるいは処理施設に対する情報というものを、ほとんど県民の方々に提供していなかったという大いなる反省がございます。このことにつきましてはそれ以降セミナーを開きましたり、先進地に視察に行っていただきましたり、いろんなマスコミの媒体を使いまして啓発に努めているところですけれども、まだここらのところで必要性、安全性ということには一応理解をいただいているものと思いますけれども、いざやはり地元、自分の近くに来るということになりますと、この点につきましてはまだ十分理解がいっている段階ではないのかなという感じがいたします。それが一点でございます。  もう一つは、今、委員がおっしゃいましたように、既存の業者が実際悪いことをしているじゃないかと、確かに不法投棄というものが、最悪のものは不法投棄でございますが、このことにつきましても、県の方では従来保健所の環境衛生監視員などを中心といたしまして監視などをやってきております。ただ、最近非常にそういう問題がいろいろあるというようなことで、平成六年度からはいわゆる産廃Gメンというような形で配置をいたしまして、巡回をしていただいております。おかげで件数自体はかなり数としては上ってきておりますけれども、大量に継続して行われるというような事犯につきましては、かなり早い段階で把握できまして、善処をさしてきているというようなことでございます。  それから、また別にはこの監視につきましては、最近暴力団が絡んで云々という話が中央省庁からもございまして、県のレベルでも海上保安部あるいは県警本部、それから産業廃棄物協会、いろんな方々をメンバーといたします不法防止のための連絡協議会を持っておりまして、それらの情報を出し合いながらそういうふうな不法投棄等に対する対応をしてきております。  それから、過去におきましてそういう監視はいろいろやりますが、それに対する措置が甘かったのではないかというようなことなんかの反省ございまして、最近では監視もかなり厳しくやりまして、その結果まさに不法投棄等違法な状態がありました場合は、法に照らしてかなり厳しく措置をいたしているところでございます。委員の近くのところでございますと、出水の方で最近いろんなことがございましたが、業務停止を三十日間とか二十日間とかいうようなことで、法に照らして厳しくやっているというところでございます。  一方、国におきましても、その違法者に対して、違反者に対して罰金、罰則が甘いのではないかというようなこと等ございまして、今、国の方でも法改正の中で罰則をかなり厳しくしよう、強化しようというような動きもございます。今、国の方でいろいろ検討がなされて、委員会の中で出されておりますけれども、それを踏まえて来年の通常国会にでも提出すべく厚生省を中心にして、いろんな今、検討が進められていると、そういうような状況でございます。 104 ◯中村委員 先ほどの話で三種の中で一番最初の安定型、コンクリート等の処理、これは建設廃材が主だと思いますけれども、これ十年ぐらい大丈夫なんですか。 105 ◯日高環境整備室長 そのとおりでございます。 106 ◯中村委員 次の遮断型のそういう廃棄物については県外ということで、その県外で受け入れ、永久にと言いますか、長期にわたって受け入れ可能、そういう判断をされているんでしょうか。 107 ◯日高環境整備室長 鹿児島県から県外に搬出しておりますそういう遮断型に入れるべき量はせいぜい数千トンと言われておりまして、今の段階ではどこのところからもう満杯であるとか、近くもうだめになるだろうとかというような情報は聞いておりません。逆に管理型の話なんですけれども、よその県でも管理型というのは非常に大事にしておりまして、新規に今からよその県のところに入れさしてくださいということになりますと、事業者はもちろんでございますけれども、行政の方でできれば県外の新規のものは入れてほしくないというようなことは言われております。遮断型につきましては先ほど申しましたように、今のところでは数年後とかというような情報はまだ聞いていない、まだ大丈夫ではないかなと、そういう判断をしています。 108 ◯中村委員 三番目の管理型処理場が一番問題だと思いますし、もう他県でも不足をしつつある、新規にはなかなかできにくい、他県のものは受け入れないと、そういう状況にきているんじゃないかというふうに思うんですけれども、ぜひ今の既存の産業廃棄物業者の指導強化をもっともっとやって質の向上をやる、そのことが一番私は大事だろうというふうに思いますし、そのことによって、きちっとやることによって産業廃棄物の処理というのはこういうもんだというのをもう少し理解を深めてもらう。Gメン使っていろんなことをやっておられますけれども、苦情もまだまだ相当出てきているんじゃないかというふうに思いますので、その辺の指導強化をしていただくと同時に、今後住民に対してのPR、今一生懸命やっていただいておりますけれども、それをやって早くやっぱり場所を決めて、県としてもここにつくるんだというそういうものを、挫折をしておりますけれども、次の場所をぜひ決めて、早く推進をしていただくようにお願いを申し上げておきたいと思います。 109 ◯尾辻委員長 ほかにございませんか。 110 ◯南 委員 部長の総括説明もあったんですが、先ほど四元委員からも川内の原子力発電所の事故についてあったわけですけれども、代表質問それから一般質問でもいろいろとお尋ねがあったわけですが、ちょっと部長の答弁でちょっともう一遍確認をしたいことがあるんですが、ECT検査ですね、渦流探傷検査というんですか、ECT検査のデータが公開できないということで、三菱重工の企業秘密との関係があるというようなことだったと思うんですが、データと企業秘密というのは、これは公開でき得ないということ自体がおかしいんじゃないかなと思うんですけどね。機械そのものを見せというわけじゃなくて、このECT検査のデータを報告すべきではないかと、こういうふうに主張したんでしたけれども、企業秘密に属することだというようなことだったわけですが、この三菱重工のノウハウが外部に漏れるのでいかんと言っておるとすれば、これは特許を恐らく取っていると思いますから、法的に守られているはずだと思うんですよね。だからこのECT検査の結果、データがどうなっているのか。周波数との関係、だからこれは当然公表してしかるべきものであり、秘密にしていることはこれはないはずだと思うんですけれども、そこらあたりについてまたひとつお願いしたいと思います。 111 ◯大久保環境生活部長 渦流探傷検査の技術というのが、何か三菱重工が持っております世界的にそれだけが持っているような技術であると、その生データの中にそのデータ解析のための演算とか、条件とか、あるいは渦流電流から発生するコイルの型式とか、そういうのが全部その資料に毎日毎日の資料に全部出るようになっておりまして、それで見た場合に、それがいろいろな形で専門家はそれを何といいますか、見てそして解析できて、それがまた自分の技術として再利用していけるような形になっているという説明を受けておりまして、そういう意味で世界にすぐれる技術が日本ばかりでなくて、外国にも知れていくということ自体を問題としているというふうにお聞きいたしております。  ただ、私どもは基本的にはそういうことがあってもなおかつ原則公開していただきたいというふうに申し上げておりますけれども、これは国の国策との関係もございまして、国の方にも申し上げておりますけれども、なかなかそこまで理解していただけなかったところでございます。 112 ◯南 委員 このECT検査ですがね、百六十一カ所を検査したわけですよね。そうしますというと、この一カ所にECTをセットする時間とか、あるいは何台のECTを使っているのか。あるいは検査員を何分交代で作業に当たったのか、こうしたことについての九電に対してやはり要求することもこれはできないわけですか。こういう要求をされたかどうか、そこをまずお聞きしたいと思います。 113 ◯深江原子力安全対策室長 このトラブル発生以来、県といたしましても立入検査をこれまで三回行っております。その二回目の立入調査でございますが、渦流探傷検査を実際やって、百六十一カ所の検査をやっているところを確認をいたしたところでございます。使用している渦流探傷検査は一台でございます。人数は数人と言いますかね、五、六人ぐらいで作業を行っておりました。この渦流探傷検査の結果につきましても、三回目の立入検査のときに調査データの一枚一枚、百六十一枚確認いたしまして、異常がない、一カ所は異常が出ているわけですけれども、それ以外は異常がないということを確認したところでございます。 114 ◯南 委員 この事故のあった部分というのは一時間当たりに二ないし三ミリシーベルトの高い放射線量が出ていると、これは当局が発表しているわけですね。当局が言ってます。それで十二月十日の新聞には被曝放射線量は高かったので作業員を早目に交代させた、漏れた放射能は通常運転時の百分の一で低いと、こういうふうに当局は説明をしているわけですけれども、この作業員を早目に交代させたというのが、やはりこれは放射線が出ているということでやったと思うんですけれどもね。ここあたりが何というんですかね、きちっと公表をして、そして作業員も早目にというのが何分ぐらいだったのか、そういう時間まで求めるべきではないかと思うんですね。 115 ◯深江原子力安全対策室長 作業現場の線量当量はおおむね一ミリシーベルトから四ミリシーベルト程度でございます。作業者の被曝量ということにつきましては、これは統計的に一年間通して全社員と言いますか、九州電力以外の関連会社の社員も含めてでございますけれども、これは統計的に公表されることになっております。  それから、作業に当たりましては、放射線測定器をつけますとともに、防護の道具を着用いたしまして適切な管理を行っておりまして、放射線業務従事者の線量当量限度というのが五十ミリシーベルトというのがございますけれども、これを超えないように厳しい管理がなされておるところでございます。 116 ◯南 委員 もう一つ、この事故現場のビデオなりそうしたものを写していないのかという質問に対して、写していないという、写真がないということだったんですが、ここは遠隔モニターテレビは設置されていないんでしょうか。 117 ◯深江原子力安全対策室長 モニターのテレビは格納容器内に二十数機設置してございますけれども、これは視聴制御室で監視するためのものでございまして、その記録は残っていないということでございます。 118 ◯南 委員 その記録が残っていないということになりますと、ますます不安な状況になりますね。この事故のそういう記録をしてそしてそれに対応する措置というものをしていかなければ、原子力発電のすべてについて先ほどもちょっとありましたけれどもね、信用できないということになっていくんじゃないかというような気がするんですがね。 119 ◯尾辻委員長 暫時休憩いたします。         午前十一時四十七分休憩       ─────────────         午前十一時四十八分再開 120 ◯尾辻委員長 再開いたします。 121 ◯深江原子力安全対策室長 これは格納容器内にモニターはございますけれども、今回起きたようなトラブルは原子炉容器の上部でしかも込み入ったところで起きていますので、そこはもう当然従来のモニターには映らないわけでございます。 122 ◯南 委員 この原発は慎重に慎重を重ねて取り組まなければならないと思うんですよ。先ほど国策という話もありましたけどね、県民の命がかかっている問題ですからね。わずかな事故、これは人体には関係のない事故でトラブルでありましたじゃ済まぬわけですよ。これをきちっとするためにはやはりこうした事故が起こったら、これに対しての対策をするにはどうしたらいいかということをやはり九電とも打ち合わせをして、じゃここにひとつ一日の事故の発生した箇所の一日の動きがわかるようにモニターをこっちにも向けようじゃないかとか、やはりそういうひとつこういった推進をしていくためには、あるいは安全なためにはこういうふうに事故の後、対処しましたとか、県民に対してこれが公表できるようなそういうことをしてもらいたいわけですね。だからやっぱり九電の方にもこれはきちっと事故が発生した箇所については、後で動きがわかるようにモニターテレビをひとつ向けてほしいというようなこと等も要望してほしいと思います。  それから、十一日の福山議員の質問に対して、現場をパトロールしたのは十月二十六日の朝と二十七日の朝というふうに答えられたんですけどね。ところが十月二十八日の新聞を見ますと、二十六日午後八時過ぎに巡回した際は異常はなかったと、こういうふうに出ているんですよね。だから二十六日朝と二十七日の朝とあるが、二十六日の午後八時過ぎにというのは、これは新聞の記事はこれは間違いなんですかね。 123 ◯深江原子力安全対策室長 定期点検中のパトロールにつきましては、本会議で説明を申し上げましたように、昇温昇圧段階の圧力が約七十気圧の段階と百五十七気圧の段階の二回にわたって実施しているわけでございます。今、委員のおっしゃいました新聞報道の件でございますけれども、十月二十六日の二十時ということでございますが、これは事実は十二時に第一回のパトロールを行っておりまして、異常がないということでございまして、第二回目のパトロールは翌日、二十七日の九時二十分にパトロールをして、この際に白い粉末が付着しているのを見つけたということでございます。 124 ◯南 委員 それじゃ二十六日午後八時というのは二十六日の十二時ということですか。 125 ◯深江原子力安全対策室長 そのとおりでございます。二十時というのはこれは昇温昇圧が完了した時刻となっておりますが、この間違いじゃないかなと考えます。 126 ◯南 委員 確かに十月二十六日の二十時十分RCS昇温昇圧完了というのがデータに入っているわけですよね。これは九電が国に報告した書類ですけれども。それじゃこの午後八時というのはこれはミスということになりますね、十二時ですね。 127 ◯深江原子力安全対策室長 第一回目のパトロールをやったのは二十六日の十二時でございます。 128 ◯南 委員 それでさっきのECTのデータなんですけどね、このデータを見ることによって三菱重工の何というんですかね、秘密というのか、これがノウハウが外に漏れるということはこれ事実でしょうかね。 129 ◯深江原子力安全対策室長 これは三菱重工の説明によりますと、生データを見ることによって専門家が見た場合、いろいろな情報がその生データには含まれているということでございます。具体的に申し上げますと、例えばデータ解析をやるための演算条件は周波数からそのデータは得られるわけでございますけれども、その組み合わせ等が類推できると、それからまたこの渦流探傷検査で使っていますセンサーの部分、このコイルの形式が出力画面の組み合わせ等からそれが類推できると、また解析ソフトにつきましても出力画面等に条件の数字が入っていますので、そういうところから解析ソフトまでまた推測できるということなど、専門家が見た場合非常にやっぱりいろいろな情報が読み取れる可能性があるということでございます。 130 ◯南 委員 それじゃどうもそこが腑に落ちないわけですね。そういうノウハウが外部に漏れるということが、これがそのデータというのは何のためにデータをとって、どういうふうに処理しようとするのかな。そうするとそのデータを知っているのは九電だけということですか。 131 ◯深江原子力安全対策室長 これは監督官庁であります国に対しても、私ども県に対してもこのデータは提出はされておりません。ただ提示されまして、実際国の方に提示されまして、その場で国の担当の専門職の担当官がチェックいたしまして、異常がないということを確認いたしております。県の方でも先ほど申し上げましたとおり、立入検査時に確認を、異常なしということを確認いたしております。 132 ◯南 委員 ますます不信が募るばかりですね。やはりデータというものは公開をして、そして異常がなかったということで県民に対して明らかにすることが一番重要なことであるのに、関係者だけが知っておると、これは最も不信の根源だろうと思います。これらについてはやはり今後県民の前に明らかにできるようにしていくような努力をしていただきたいと思います。その三菱重工のノウハウがこれは法律で保護されてはいるわけですけれども、データはこれは出していいんじゃないかと思います。  そのほか、まだ原発についてはありますけれども、先ほど要望しましたやはり事故があった部分については、ひとつ今後やはりモニターテレビ等を有効ならしめるようにしていくような努力を、ひとつ九電側にもさしていただきたいと思います。  それから、事故当日の写真撮影は全くないということは、やはりこれは九電側に対してもこれは県民の不信を買う最も原因の一つであろうと思いますから、これだけきちっとして事故防止には努めているんだと、この事故があったところはこういうふうにしたんだということを明らかにする、そういう九電側のひとつ県民に対する姿勢を改めさせていただきたいというふうに思っております。いうと九電から県はなめられているんじゃないかというようなこともあるわけですから、県に出した、先ほども四元委員の方もありましたけれども、県に出した資料と国に出した資料が全く違った資料があるわけですから、県に出したやつは日程が全然十二月の日にちが入っていない。ところが今度はこれが国に出したやつは日程が全部埋まっているわけですから、こういうふうに全部埋まっているわけですから、国に出したやつは。だからこれは国に出した資料なんですよ、九電が。これが県に出した資料なんですよ。だからひとつ先ほど四元委員の方からもありましたけれども、厳しく今後対応していただくように要望して終わります。 133 ◯尾辻委員長 ここで昼食などのため暫時休憩をいたします。  再開はおおむね午後一時十分といたします。         午前十一時五十九分休憩       ─────────────         午後 一時 十四分再開 134 ◯尾辻委員長 再開いたします。  ほかにございませんか。 135 ◯上原委員 女性政策室長の日高先生、大変お仕事も御熱心で、人柄も立派で、県庁の中においても、また以前のお勤め先、教え子、御父兄の方々の評判をお聞きしましても、とっても立派な方だということを仄聞し、本当に心から尊敬申し上げつつ質問をさせていただきます。  そして私は、生後半年でおやじが亡くなりました。二十九歳です。昔で言う、今で言う国家公務員試験、小学校しか出ておりませんでしたけれども、文官試験に独学で勉強をし、合格をし、そして採用、結核のためならぬまま旅立って行き、そのお棺の中には合格証書を入れたということを母親から伝え聞いております。私は、川辺郡川辺町神殿中福良五六四三番地の出身でありまして、山間の小さな小学校です。今、全児童数合わせて十六人ぐらいしかいないと思います。そのときの一級上の級長さんが、前議事課長の環境政策課長、前野健ちゃんであります。自来おふくろが福岡県の三井炭鉱に出稼ぎに行ったがために、私は母方の実家であるおばっさんの手で育ちました。そして、母に引き取られたのが小学校三年生であります。鹿児島に帰りたい一心で不登校、登校拒否をし、友達を打ったくっておりました。心配した母親は、鹿児島県の当時の衛生部の何課だったでしょう、自分は戦時中の従軍看護婦、そして保健婦の免許を持っている、日本赤十字の出身であります。鹿児島に職はないでしょうかということで、市町村、笠沙町とか五つ、六つ紹介を保健婦が足らないということでいただいたそうですが、最終的に東市来の役場に奉職し、母は二十六歳で独身になったわけです。自来私は東市来にお世話になっているわけでありますが、私の母親は、当時は母子寡婦の制度というのもありませんでした。女手一つで私を今日まで育ててくれました。私の母を含めお母さんというのは、そしてまた女性というのは、本当に立派だなと、全女性に対し、心からの敬意と尊敬を抱いているということをまずお話を申し上げておきたいと思います。  そして、私は写真を捜しましたけれども、ちょっと見つかりません。アメリカのある州に銅像があります。その銅像は西部開拓地の時代でしょうか、赤ん坊を背中に背負い、母親が銃を持っている姿でした。そして、その意味は何をしているかというと、みずからの子供のことについてはいかなる敵がおろうとも、自分は銃を持ってでも守り通してみせるという母親の強く美しい姿を象徴しているということを記憶をいたしております。  また、私は三、四年前、議長会の御推薦をいただきましてスウェーデンに行く機会がありました。そこでは名前を、また海戦の名前を忘れましたけれども、ガイドさんが、いわば日本で言うと日本海海戦であったでしょう。スウェーデンが生きるか死ぬかという戦いが海で行われたそうです。多分負けるのではないかと国民は全部心配したそうです。しかし、立派な一人の提督と勇敢な兵隊さんたちの努力でその戦いは奇跡が起こり、見事に勝利に終わり、スウェーデンという国家が救われたんだそうでございます。その提督は、母一人、子一人で育った方だそうでございます。そして、そのお母さんは文字が読めないような、そういう教育しか受けてない方だそうでございますが、亡くなるとき、息を引き取る前に最後にお母さんが言われた言葉は、名前は忘れましたけれども、あの提督の何々は私が産み、私が育てた子だということだったそうであります。何を言いたいかと申しますと、女性の力は偉大であり、母親の力は偉大であり、国家民族さえも救うことができるんだということを言いたかったわけであります。  今、国の方針に基づいてかもしれませんが、鹿児島でも女性プラン21、女性政策の最先端というようなことが主要なる事業が盛られております。本当に一生懸命それなりの立場でこのことを遂行するために、このことをすることが女性のためになるんだと、日本のためになるんだという、恐らく立派な立場は違えども使命感を持ってお仕事をなさっている、そのことには敬意を表します。  そこで、私はまず、このハーモニーを拝見したときに、これは家庭の崩壊につながるんじゃないかなということを感じました。そして、矛盾があることも内蔵されているんじゃないかということも感じました。失礼にならないような形で質問を申し上げていきたいと思います。非礼があったらお許しをください。  まず、このハーモニー十一で八ページに載っております。「少子社会についての課題確認と提言、子どもを産む・産まないは個人の問題とする女性の側の意識は成熟しているが、行政側にもその認識が求められている。第三子に二十万円を支給するといった市町村の制度もあるが、子育てに関わる制度にジェンダーの視点を立てることが必要である。産む・産まない、いつ何人産むかを決定する権利は女性自身にあり、女性は産む存在ということを前提とした「子どもを産む」ための制度は人権に係わる問題である」ここでお金を出すことが人権にかかわる問題であると、そういうことを触れているわけです。その次が、「産む選択も産まない選択も、同じく尊重された上で、社会的環境などで産みたくても産めない人が産めるようになるための具体的な支援を求めたい」と載っているわけです。前の方では二十万円助成をすることが産みたくない人に産めと強制をするような政策ですといっており、その次では産みたくない人でも産めるような環境をつくれと、それにはお金がかかります。これは矛盾じゃないでしょうか。 136 ◯日高女性政策室長 ただいまの上原委員のことにつきまして、ハーモニーのその件だけお答えしたいと思います。  まず、少子化社会のことにつきまして、そこに産む・産まない個人の問題と、人権の問題と、このことについては、世界的な流れの中で昨年第四回世界女性会議が開かれまして、その中で性と生殖器に関する女性の権利ということで保障されております。それらを受けまして、私どもとしましては、いつ何人産むか産まないかというのは女性の人権にかかわることだというふうに認識しております。しかし、産まないということを勧めている、少子化を勧めていることではございません。女性政策は、子どもを健やかに生み育てる環境の条件整備を進めている政策でございますので、そのところを御理解いただきたいと思います。それについて「産めよ、ふやせよ」のように、政策としてお金で子供のそういうような何人産むか産まないかという決めるようなことはやっぱり人権にかかわることではないかなというふうにとらえております。  それと、二点目の社会的環境などで産みたくても産めない人が産めるようになるための具体的な支援というものは、先ほど上原先生の方から経済的なこともおっしゃいましたけれども、それだけではございませんで、もちろん経済的な理由もございますし、また子育てをするときの例えば保育の問題、残業をするような仕事についているとなかなか遅くまで保育園が預かってくれない、そうであるならば行政としては保育延長というようなことを政策に掲げまして、そのようなこともやはり進めているわけでございます。子育てに関することにつきましては、昨年度鹿児島県健やか子どもを生み育てる環境づくり推進協議会というものの方々が、健やかに子どもを生み育てる環境づくりに関する提言というものをまとめていただきまして、それらを踏まえまして県といたしましては、すこやかこどもプラン、仮称でございますが、これを今年度中に策定いたしまして、そして子どもを健やかに生み育てるための条件整備等に努めてまいりたいと思っております。  以上でございます。 137 ◯上原委員 その何とか審議会というのもお聞きしましたけれども、どういう方々がその会員になっておられるかわかりませんがね、いろんな県のこの懇話会とか審議会とか女性政策に関するメンバーを見たときに、どれがどれというと罪がありますけれども、必ずしも女性にとっても評判のいい人ばかりではないということを御指摘申し上げておきます。  そして、女性が子どもを生み育てる環境づくりというその延長には、子育ての社会化という言葉がうたわれております。このことは、子供たちは子供たちで育てばいいんだと、子供は子供の中に生きる教育とかうたわれておりますが、私は家庭には、私の家庭、室長の家庭、次長の家庭、部長の家庭、その家庭の文化があると思います。歴史と伝統があると思います。この社会での子育てと、育児の社会化ということが何を意味しているかわかりませんが、この言葉どおり読むならば、この母と子、父と子、このきずなを切ってしまって、社会の中で子供たちは育てばいいと。つまり親子のきずな、それから家庭のみそ汁の味、料理のつくり方、裁縫の仕方、その家庭での文化というものが子供たちに受け継いでいけるのかなと。この子育ての社会化ということをちょっとお願いします。 138 ◯日高女性政策室長 子育ての社会化というのは、子供は家庭で育てないで社会で育てるんだというようなスタンスではございません。子育てに対して社会で支援していきましょうというような趣旨に沿って子供や家庭に関する相談支援体制の整備とか、地域社会における子育てしやすい環境づくりとか、子育てと就労の両立のための環境づくりとか、放課後の児童クラブの設置とか、その他子育てに伴う経済的負担の軽減とか、その他もろもろの地域で子供を、子育てにかかわっていきましょうというようなことでございます。以上でございます。 139 ◯上原委員 そうであればいいんですがね、どうもこの今度は九ページの方を読んでいきますと、どうもその家庭が、家庭の教育と育児を切り離すような、どうもそういう雰囲気、ニュアンスなんです。今、室長がおっしゃったようなことであれば、そのことがもっとわかりやすいように、家庭と親と子、母と子、父と子のきずなもしっかりするんですよと、そして家庭の文化も受け継いでいくようにするんですよと、その中で社会的に支援することがあればそういう環境をつくるための努力をしましょうと、そういうふうに書きかえてください。 140 ◯日高女性政策室長 この八ページ、九ページ、またその前のページもかかわるんですけれども、このハーモニーのハーモニーセッションの特集号として掲載されております。このことにつきましては、七月の二十八、九でしたかね、串良町で大体四百名近くの県下の男性、女性が集まっていろんなことを討議し、そしていろんな行政への声、要望等を、提言等をいただくためのセッション等でございまして、このことについてはいろんな考えの方々の意見を載せてございます。以上でございます。 141 ◯上原委員 このいわゆる産みたくない人でも産めるようなそういう環境づくりをするということを押し詰めていくならば、それを追求していくならば、これはもう大変数限りない権利の主張になってきて、果たして経済的な行き着くところはどこまで行くんだろうと、そこを危惧します。したがって、すべてを県民の皆さん、あなたたちの言うとおりですよ、行政に要求することをちゅうちょしないようにしましょうとか、いろいろこういうことが書いてあるわけですね、もっと行政に言いなさいと、いろんなことをさせなさいと、そういうことがたくさん書いてあります。そうしたときに、今からはそういうことが果たしてすべてのこういう方々の要望を満たすことのできる財政的な国を含めてそういう状況がくるのか。むしろ必要なことは、必要最小限なことはしなければならないけれども、そこまでいってもできないことがあるんですよということを指導することが国の財政を守り、そのことが男性を守り、女性を守る、共同参画型の社会を維持することになると思います。 142 ◯日高女性政策室長 この子育てに関しましては、産みたくない人でも産むというのではなくて、私どもが女性政策としていることは、産みたい人が産める環境づくり、そういうものを進めているところでございます。それと、いろいろな提言をいただいておりますけれども、それらをすぐに云々というのじゃございませんし、それらをいろんな県民の意見と受けとめまして、今後私たちの政策の中で検討していきたいというふうに考えております。 143 ◯上原委員 どうもね、全体に流れている雰囲気が僕の読み違いかもしれませんけれども、どうもその産まない人が、産みたくても産めない人が産めるようになるための具体的な支援、どうもぴんとこないんですよね。  それとね、この八ページのあくまでも子どもが主体のというここですがね、「少子化により社会の活力が減退するという社会的認識の高さのわりには、高齢者福祉に向けられる予算に比べると、子どもに係わるものには予算が少ないように思われる。行政担当者が少子化問題に対して的確な認識を持っているかが、行政の対応を大きく左右するが、その認識は十分とは言えない。少子化は、子育て中、あるいは未婚の女性の問題だと捉えられがちで、男性や子育てを終えた女性の関心が薄く具体的な問題が見えていない。」とこういうことなんですが、基本的に僕はこの中に流れている根本的な柱というのが権利の主張だと思うんです。権利の主張。だからね、むしろありがたいとか、行政に対して、人様に対しての親切とか、感謝の気持ちですよ。そういうものが欲しい、この柱として。このこれにしても、それから女性プラン21にしても。  なぜならば、一つの例を挙げます。これはね、子供にかかわるものの予算が少ないと言っておりますがね、国の予算が幾ら使われているかというとね、国で総額、教職員が国公立合わせて七十万人以上いるそうですが、国と地方をあわせた費用は国庫負担金の二倍で、約五兆七千億円教育に使っております。一人の先生に国と地方はそれぞれ四百万円程度払っているそうですが、一人平均にすると小学生が総額で約年間八十五万円かかるそうです。そのうち国と県が半分ずつお金を出すわけですが、学校の教材、教室、運動場、人件費、含めると、本人の負担は保護者は九万六千円、残りは約七十五万円、七十五万円年間使っているそうです。中学生が公費が八十四万円、高校生が八十五万円払っているそうです。そしてあと給食費は、僕のちびが行っているころは一日百円ちょっとでしたけれども、給食費は幾ら人件費、補助金入れると年間なるでしょうか。やはりそういう自分たちは、それと教科書もあります。お母さん方はそれは十分ではないかもしれません。しかし、これでも精いっぱい行政は子供たちの教育に対して力を尽くしているわけですから、お金が足らん、サービスが足らん、そうじゃなくて、こんなにもサービスを受けているんですよということを私は教えることも女性の地位を向上させる、つまり正しいことを正しいように主張する、そのことは僕は女性の地位の向上につながると思います。いかがなもんでしょうか。
    144 ◯尾辻委員長 暫時休憩いたします。         午後一時 四十分休憩       ─────────────         午後一時四十五分再開 145 ◯尾辻委員長 再開いたします。 146 ◯上原委員 休憩中の話で納得いたしました。女性政策室長、児童福祉課長さんでしたか、と相協議して、そういう間違ったことは指摘をするようにお願いをしておきます。  それからですね、今度は女性プラン21のまず十一ページです。僕は断わっておきますけれども、女性の社会進出、また地位向上、このことは賛成ですからね。ただ、理解しにくいところがあるから質問しているわけです。十一ページの二番の男女平等意識の確立、まず、学校における男女平等意識の確立、男女平等とありますけれども、実際僕はね、子供たちは今、男が女の子を追っかけておらんですよ、見ていれば、女の子が男の子を追っかけておりますよ、逃げ回ってますよ。そして、男の子は例えば平瀬さんですよ、そうすると女は上原君ですよ。実際僕はね、これは男女不平等が存在するかなと思いますよ。それはそれでいいです。  それから、私の友達で不動産屋がおりますよ、アパートをあっせんする人が、マンションとか。言いますよ、上原さん、新婚さんがマンションを見つけに来っどがなと、そして男の方はもうここでよかがと言うけれども、隣でそのフィアンセの方はこう手を引けば、いや、またほかんとこいすっがと、もう今男じゃのしておなごん方が強かんどと、こう言いますね。決定権は僕はね、今はむしろ女性が強いと思いますよ。そういう強い人もおりますが、むしろ女性の方が強い世の中になっていると。大部分だと。大部分とは言いませんが、強い世の中になっているし、これからますます強くなっていくだろうということを御指摘申し上げておきます。  それから、今度はこの二十九ページ、行動計画の三の性の尊重意識の浸透、社会の右の方、社会の風紀環境を浄化する運動の推進、学校における性に関する指導の充実、婦人相談所における相談活動の推進など、大事なことです。やってください。僕の友人で代行運転をしている人がいます。お客さんをいろいろ乗せるそうです。あるとき、西駅の前でお客さんを拾ったそうです。そしたらそのお客さんいわく、おい、運転手さん、今はわっぜい世の中になったなと。高校生が制服を着て、女性です、二人来たと。おじさん、相手をしてよと、言葉はそうじゃなかったかもしれませんが、二人ですよ、一人に、来たそうです。それで、わいもそん格好じゃねえと、そしたらですね、五分待ってと言ったら西駅の方に行ったそうですよ。帰って来たら化粧をばあっとして、私服を着て、こら、おなごちゅあもう化けもんじゃなというような言葉を吐いたらしいですけれども。学校の先生もあるし、母親ということも語らんないかん。そういうことが今、その後はどうなったかわかりませんが、むしろあるいはこういうこともありましたよ。僕は仕事でビジネスホテルに女房と泊まりました。そしたらですよ、男は入りたがらんのです、部屋に。女性が押っさって入れているわけですよ。その後、何があったかはわかりませんが、そんな光景が散見します。だから私は、これは社会の風紀環境を浄化する運動はしっかりとやってもらわんないかん。そして立派な母親が、立派な父親が、いわゆる昔の言葉かもしれませんが、今の適当な言葉を知りません。性教育と言えばいいんでしょうか、いわゆるそういうことをしっかりと、今は例えば援助交際というのもあります。しっかりとそこいら辺を性の厳かなそこ辺を家庭でもやっていっていただきたいと思うし、また学校においても性の指導は立派にやっていきたい、そして婦人相談所においてもしっかりとやっていきたいと、要望しまして、まだまだたくさん申し上げたいことがありますが、間もなく終わろうと思っておりますが、日本の天皇家の祖が祭られておるという伊勢神宮の祭神をお答えください。質問です。 147 ◯日高女性政策室長 天照大御神だと思います。 148 ◯上原委員 その神話の世界でも事実かもしれませんが、太陽の神であると言われたと思います。その天照大御神は女性であったということを最後に申し上げ、終わります。 149 ◯尾辻委員長 ほかにございませんか。 150 ◯平山委員 ちょっとこれは短いのを聞いておきますが、先日でしたか、私新聞を見ていたら、農薬で南薩地帯で飲料水が大変汚染されているというあれを見たわけですが、特に知覧、頴娃と私のところの知覧が入っているもんだからなお目についたわけですけれども、この農薬の関係が今どういうふうに今後飲料水にも影響を及ぼしていくと大変だなと思っているんですが、これはやっぱり環境、ちょっと先ほどまだ始まる前に聞いたら、これは所管がどうのこうのとこう言われたんで、どうしようかなと思ったんですが、やはりこれは全体的な環境の問題にも、あるいは少しは飲料水はそれは違いますよと言うかもしれんが、その辺を含めまして、環境保全という立場から、これにやはりどう対応していかれるおつもりなのか。あるいはわかっている現況ですね、もしそういうのがわかっておれば教えていただけないかなと。それと、やはり飲料水に影響を及ぼすようであれば、これはやはり農政部あたりとも連携をとりながらやっていかないとですね、これは所管が違います、こっちに行けば今度は所管が違いますじゃ何で、やっぱりわかっている範囲で結構ですが、その辺の見解といいますか、どういうふうにとらえておられるのか、そしてこれを今後どういう形で対処していかれようとしているのか、ひとつ答えられる範囲で結構ですよ、教えてください。 151 ◯小磯環境管理課長 農薬による地下水汚染の問題、硝酸性窒素の地下水汚染というふうに理解いたしているわけでございますが、硝酸性窒素につきましては、飲料水の安全対策という観点からは、保健福祉部の生活衛生課の方で対応しておるわけでございますけれども、地下水の水質保全という立場からは、この地下水の調査はこれまでトリクロロエチレンとか、テトラクロロエチレンとか、あるいはカドミウム、砒素、鉛とかこういったような公共用水域の環境基準に定められている物質が地下水の評価基準というようなこともございまして、これらの物質につきましては、平成元年度から常時監視ということで調査をしてきているわけでございますが、この農薬に係るこの硝酸性窒素につきましては、水道の水質基準というのはあるわけですけれども、環境基準はないと、現在ないというようなことであるわけですけれども、実はこの環境基準の予備軍といいますか、環境基準まではならないんですけれども、その要監視項目というのが平成五年に指針値が示されたこともございまして、また本県は農畜産県というような背景も踏まえまして、実は私どもとしましても平成七年度から調査を開始しているところでございます。  その調査の汚染の状況でございますが、平成七年度から始めまして、実は今後全県下を体系的にやろうとは考えておるわけですけれども、平成七年度は十二市十三町で二十五市町になりますが、百三十四地点で調査をいたしておりまして、やはり指針値を超えるものもこの中で出てまいっております。九件ほど指針値をオーバーしている状況でございます。今、お話のございました頴娃町、知覧町につきましても、実は一点ずつ調査をしているわけでございますが、知覧町につきましては基準値以下のものでしたけれども、頴娃町につきましてオーバーのものが出ているというようなことでございます。  今申し上げましたように、平成七年度から私どもとしての調査を開始している、緒についたばかりでございまして、全体像としてはまだつかみ切っていないわけでございますけれども、基準オーバーというのもございます。やはり地下水対策の今後は大きな課題になるんじゃなかろうかと、こういうふうに思っております。  私どももこういう地下水の監視という立場からは、監視を強化していくと。一方で、やはり対策ということになるわけでございますが、やはり原因が農畜産、いわゆる施肥の問題、あるいは畜産等の問題で、やはり今までの有害物質に対する対応は、個々の発生源を持つ事業場の点検対策といいますか、個々の対策でやっておったわけですけれども、やはりこういう農畜産という面的な問題でもございますし、非常に難しい面もあるわけでございますが、農政部の方にもやはり現在環境保全型農業推進方針とか、あるいは畜産につきましてもそういった環境保全型の畜産確立方針ですか、そういったものを立てて、それに基づいて環境に優しいそういった適正な施肥、土づくり、そういったものに取り組んでいただいておるわけでございまして、私どもいろんな連絡会議等を持っておったりするんですが、その中でもこういった問題等につきましても現状、あるいはそういった制度の問題とかお話しながらいろいろ御協力をいただくようにといいますか、そういうことをお話しているところでございます。 152 ◯平山委員 今、七年度からそういうあれで取り組んでやっておられるということなんですが、やはり地下水を飲料水も使うわけですからね、地下水ですからね。下では地下では全部一緒になっておるわけでね、ここだけが汚染されているとかということは私はちょっと考えにくいなと。そういう意味からですね、そういう調査を十分やって監視をしていただきたいなと、これは要望になるわけですが。  それでいろんなね、例えばさっきから言うように、生活衛生課ですか、が飲料水はこうだと、そうすると今度は地下水は今度はこっちで見る、ほかのね、飲料以外はこっちで見るんだと、非常に今言われている横の連絡が本当にうまくいっているんだろうかなと。農政部は農政部でやはり鹿児島県の一番重要な畜産とかですね、やっぱり農業をすると肥料も要りますよね、そういうことでも非常にいろんな問題がそこに絡んでくるんで、非常にやりにくい面もあるんじゃないかと。したがいまして、今までそういう横の連絡会というんですか、そういうのはどういうような形で何回ぐらいおやりになっているのかですね、よかったらお聞かせください、それを。 153 ◯小磯環境管理課長 関係課との連絡会、私どもの所管している部分では、やはり環境問題として養豚場による環境汚染とか、あるいはでん粉工場による汚水の環境汚染問題がございまして、この部分につきましては、実は四半期に一遍ぐらいずつ担当レベルではですけれども、現状の問題等を連絡会議等を持って対処いたしております。いろいろ畜産関係を取り上げますけれども、中には特に私どもの指導、あるいは規制でもなかなか聞かないものがあったりしますんで、そういった庁内の連絡会議だけでなくて、やはり当該事業者あるいは市町村を含めて個別にもそういった対応をさせていただいているところでございます。 154 ◯平山委員 よくわかりましたけれどもね、私はちょっとまだ取り組みが少し何となく厳しくないというのはおかしいけれども、何となくおおらかだなというような感じが今のお話ではするわけですから、それはそれで難しい問題たくさんあると思うんですね。だから、なかなか個別のあれを言っても今おっしゃるように、言うことを聞いてくれないとかですね、そういうお話があるように、やはりこの行政は行政でも十分横の連絡をとり合い、そしてまたみんなでですよ、みんなでといったらおかしいけど、そういう関係の方々、行政は行政として固まって一つのあれをつくって、指針をつくりながら、そしていろんな人にも指導していくという態勢でないとですね、一方が環境管理課が行ってこれはだめですよと言ったけど、こっちから余り言われんとなれば、そこで逃げてしまうというようなこともあり得るんじゃないかなということが心配されるわけです。したがいまして、十分行政内での連絡はもちろんのこと、そういう汚染源になるようなですね、できるだけ少なくするような方向で指導していただきたいなと。やっぱり緊密な連絡をやっぱり持たんといけないんじゃないかなと。今四半期に一回ぐらいずつと、こうおっしゃいましたが、頻繁にそういうことも会議をしながら当たっていかれるべきじゃないかと思いますので、これは強くそういうふうな方向でいくように要望をいたしたいと。  それとまた、三月あたりにはある程度その結果もわかってくるでしょうから、そのわかった範囲でまた教えていただければ大変ありがたいと。忘れておりませんのでひとつよろしくお願いをしておきます。私は終わります。 155 ◯平瀬委員 横の連絡の話が出ましたから横の連絡についてお尋ねしたいと思います。  交通安全問題については、この環境生活部で県民運動として取り組んでいらっしゃることは十分承知しますが、同じようなことを県警の交通部でもやっているわけですね。この交通部と環境生活部とどのような資料の見せ合いがあって、そしてどのような業務分担をしておられるのか、そこをはっきり教えていただきたいということと、もう一つ、教育委員会の文化課と、文化振興課と、これも文化の県民運動ということと、学校教育という面との同じようなことだと思うんですけれども、この情報の交流をどの程度やって、そしてすみ分けをどのようにしておられるのか、この二点をちょっと教えてください。 156 ◯小濱県民生活課長 交通安全対策に関します私どもとそれから警察本部のその業務分担のことでございますけれども、お互い一緒になりまして県内から交通事故を少しでもなくしようということで、ある程度その似たような事業と申しましょうか、をやっていることは事実でございますが、警察本部の方はまさに警察でございまして、取り締まりを主体にして、それに結ぶ事故を少しでもなくすという安全指導、そういった面を主体にやっておりますが、私どもは県民に交通安全意識を少しでも広げていくという県民運動、こういったものをどちらかというと主体にやっているわけでございます。  それから、資料の見せ合いというお話ございましたが、当然交通事故になりますと、警察でいろいろ調べるわけでございまして、私どもは私どもの立場で、例えば市町村等と連携していろいろな交通安全運動をやっていく際の参考資料といたしまして、警察本部からは必要な資料を適宜いただいて検討の素材にしているところでございます。 157 ◯松園文化振興課長 教育委員会の文化関係の事業、文化課と申されましたけれども、それから文化振興課、知事部局の文化振興課とのすみ分けのお話でございますが、実はことしの四月一日、文化行政につきましてはすべて私どもの文化振興課の方に回ってきておりまして、実は教育委員会の文化課というのはもう現在ございません。文化課が文化財課になっております。そういう意味で文化関係はすべて私どもの方で実は所掌しているわけでございます。ただ、子供たちの学校教育現場の関係も文化がございますので、教育事務所とか協力関係を持ちながら実施をしているところでございます。以上でございます。 158 ◯尾辻委員長 ほかにございませんか。    [「なし」という者あり] 159 ◯尾辻委員長 ほかにないようですので、これで県政一般を終了いたします。  以上をもちまして、今回当委員会に付託されました案件の審査はすべて終了いたしました。  なお、委員長報告については当席に御一任願いたいと思いますが、御異議ございませんか。    [「異議なし」という者あり] 160 ◯尾辻委員長 御異議ございませんので、そのように取り扱うことといたします。  次に、鹿児島県議会会議規則第七十五条の規定に基づく閉会中の委員会活動についてでありますが、請願・陳情以外の案件に係る閉会中の継続審査事件について、お諮りいたします。  前回のとおり、保健医療福祉対策についてと県民生活及び環境対策についての二項目を継続審査事件としてよろしいでしょうか。    [「異議なし」という者あり] 161 ◯尾辻委員長 御異議ございませんので、そのように決定いたします。  これをもちまして、生活厚生委員会を閉会いたします。  御苦労さまでした。ありがとうございました。         午後二時九分閉会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...