鹿児島県議会 > 1987-12-04 >
1987-12-04 昭和62年第4回定例会(第1日目) 本文

  • "山野線"(/)
ツイート シェア
  1. 鹿児島県議会 1987-12-04
    1987-12-04 昭和62年第4回定例会(第1日目) 本文


    取得元: 鹿児島県議会公式サイト
    最終取得日: 2024-09-10
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1  十二月四日午前十時一分開会    △ 開  会 ◯議長原田健二郎君)ただいまから、昭和六十二年第四回鹿児島県議会定例会を開会いたします。       ─────────────    △ 開  議 2 ◯議長原田健二郎君)これより、本日の会議を開きます。       ─────────────    △ 会議録署名議員の指名 3 ◯議長原田健二郎君)まず、会議録署名議員を指名いたします。  はまだ茂久君と森義夫君を指名いたします。       ─────────────    △ 会期決定 4 ◯議長原田健二郎君)次は会期決定であります。  今期定例会会期は、本日から十二月十六日までの十三日間といたしたいと思いますが、御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 5 ◯議長原田健二郎君)御異議なしと認めます。  よって、会期は十三日間と決定いたしました。       ─────────────
       △ 会期中の日程報告 6 ◯議長原田健二郎君)次に、会期日程につきましては、配付いたしております日程表のとおりといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 7 ◯議長原田健二郎君)御異議ありませんので、そのように決定いたします。       ━━━━━━━━━━━━━    △ 諸般の報告 8 ◯議長原田健二郎君)次は諸般の報告であります。  一般的な事項につきましては刷り物で配付いたしておりますので、口頭報告は省略いたします。  この際、特に報告いたしますことは、去る十月十二日県人事委員会から職員の給与等に関する報告及び勧告がなされました。  この内容につきましては、さきに同委員会から各位に配付されました写しのとおりであります。  以上で報告を終わります。       ─────────────    △ 新任部長紹介 9 ◯議長原田健二郎君)以上で、鎌田知事から発言を求められておりますので、これを許可いたします。 10 ◯知事鎌田要人君)去る十一月一日付で、土木部長に就任をいたしました興信雄君を御紹介申し上げます。 11 ◯土木部長(興 信雄君)興でございます。よろしくお願いいたします。(拍手)       ─────────────    △ 議案第一一〇号―議案第一二〇号上程 12 ◯議長原田健二郎君)次に、今回提出されました議案第一一〇号から議案第一二〇号までを一括議題といたします。  朗読を省略いたします。       ━━━━━━━━━━━━━ 議案第一一〇号 昭和六十二年度鹿児島一般会計補正         予算(第三号) 議案第一一一号 土木その他の建設事業市町村負担額         について議決を求める件 議案第一一二号 鹿児島税条例の一部を改正する条例         制定の件 議案第一一三号 西之表市と熊毛郡中種子町との境界を         変更することについて議決を求める件 議案第一一四号 鹿児島公害健康被害認定審査会条例         の一部を改正する条例制定の件 議案第一一五号 契約の締結について議決を求める件 議案第一一六号 指宿有料道路通行料金徴収条例を廃止         する条例制定の件 議案第一一七号 県道の路線の認定について議決を求め         る件 議案第一一八号 建築基準法施行条例の一部を改正する         条例制定の件 議案第一一九号 風俗営業等の規制及び業務の適正化等         に関する法律施行条例の一部を改正す         る条例制定の件 議案第一二〇号 昭和六十一年度鹿児島歳入歳出決算         について認定を求める件       ━━━━━━━━━━━━━    △ 知事提案理由説明 13 ◯議長原田健二郎君)知事提案理由説明を求めます。    〔知事鎌田要人君登壇〕 14 ◯知事鎌田要人君)昭和六十二年第四回県議会定例会の開会に当たりまして、当面する県政の諸問題の推移及び今回提案いたしております昭和六十二年度補正予算その他の案件につきまして、概要を御説明申し上げます。  最近における我が国経済動向をみますと、内外金融市場に不安定な動きがみられるものの、個人消費が堅調に推移し、民間投資公的投資とも増加するなど、国内需要は引き続き増加しており、鉱工業生産増加傾向にあるなど、景気は着実に回復しているところであります。  県内経済動向についてみますと、鉱工業生産面では、特産品の大島紬の低迷は続いているものの、IC、IC関連等の増産が続くなど、総じて持ち直し傾向を続けております。また、建設関連は、公共工事及び新設住宅着工の堅調な推移を背景に好調に推移しており、消費面において、百貨店、スーパーの売り上げが堅調に推移しているほか、雇用面も引き続き改善されております。このように本県経済は、一部に不振な業種があるものの、全体としては緩やかな回復傾向にあります。  県におきましては、既に九月議会において、国の緊急経済対策に呼応して、積極的に公共事業、県単公共事業等を計上し、社会資本の整備と県内景気の浮揚に努めているところでありますが、さらに今回の補正予算において、災害復旧事業費の追加を行うこととしております。  また、中小企業に対する金融対策につきましては、去る十一月に新分野進出等を行う下請中小企業者に対する低利融資制度を創設するなど県制度金融充実強化に努めてきたところでありますが、これから増加すると見込まれる年末年始資金需要に対しましては、関係機関団体等と密接な連携を取りながら万全を期してまいる所存であります。  最近の物価動向は、引き続き安定した動きを示しておりますが、年末年始需要期を控え、生鮮食料品等生活必需物資の供給の確保と価格の安定を関係業界に要請しているところであり、今後とも県民生活の安定にさらに努めてまいりたいと考えております。  国の予算におきましては、国の財政状況を理由として、昭和六十年度における高率国庫補助負担金の一律一割削減に始まり、昭和六十一年度及び六十二年度においても相次いで国庫補助負担率引き下げ等が行われたところでありますが、昭和六十三年度の予算編成に向けて、国民健康保険制度について新たに地方負担の導入が検討されているところであります。今回の改革案福祉医療制度地域差調整システム導入等を柱としておりますが、その基本は国庫負担金を削減する一方、県及び市町村負担を導入しようとするものであり、このような改革が行われますと、本県及び本県市町村の受ける影響は甚大であります。また、これまでの経緯を踏まえても、これ以上新たな地方への負担転嫁は行うべきではないと考えます。  このため、これまでも全国知事会等関係団体連携をとりながら国に対する強力な反対活動を行ってきたところでありますが、去る十一月には九州地方知事会議及び全国知事会等地方団体においても、反対決議を行ったところであります。  今後、国の予算決定に向けて全国知事会及び関係地方公共団体等と緊密な連携を取りながら、新たな地方への負担転嫁を阻止するため、さらに努力してまいる所存であります。  また、昭和六十三年度の国の予算に係る本県重点要望事項につきましては、県議会皆様方県選出国会議員及び関係団体の方々の御協力を得ながら、国等関係機関に強く要詰し、その実現に全力を傾注してまいる所存であります。  九州新幹線鹿児島ルート建設につきましては去る十月二十九日、国の意見照会に対して、九州旅客鉄道株式会社から、建設費全額助成等条件確保を前提として、長期的には経営改善に資する旨の中間報告がなされたところであり、近く国への回答が行われる見込みであります。  国におきましては、関係旅客鉄道株式会社の回答を待って、財源問題等検討委員会で財源問題、事業実施方式について検討することとされておりますが、県としましては、これらについて適切な結論が早急に得られ、一日も早い本格着工がなされるよう、年末の政府予算編成に向けて、関係県との連携を密にしながら、市町村経済団体等県民一丸となって、最大限努力を傾注してまいる所存であります。  志布志港につきましては、去る四月の開港及び植物防疫港としての指定に引き続き、この度、明年一月から無線検疫対象港として指定される運びとなり、外航船受け入れ態勢がさらに強化されたところであります。  また、昭和五十五年度から埋立工事を進めてまいりました若浜地区については、フェリー貨物外貿貨物などに対応した埠頭用地地域発展の拠点となる工業用地等が既に竣工し、立地企業の一部も操業を開始したことから、この度竣工式を挙行したところであります。  今後とも、鹿児島港及び川内港とあわせ、外国貿易港としての機能拡充強化に努め、南九州における国内外流通拠点の形成を図ってまいる所存であります。  かねて建設促進してまいりました九州縦貫自動車道鹿児島北インター鹿児島インターの間、指宿有料道路(三期)及び国道三号鹿児島バイパスが、いよいよ昭和六十二年度末には鹿児島インターにおいて連結することとなり、交通事情の改善、産業経済発展に大きく寄与することが期待されます。これを機会に指宿有料道路利用促進に資するため、一期区間大迫~上別府間)を無料開放することとし、その準備を進めているところであります。  特定地方交通線のうち山野線につきましては、去る十一月二十四日、同線対策協議会会議において、明年二月一日からバス輸送に転換することで協議が整ったところであります。長い間地域の重要な交通手段として親しまれてまいりました鉄道が廃止のやむなきに至りましたことは、まことに残念でありますが、今後とも、関係県、市町との連携を密にしながら、代替バス地域住民の足として、その役割を十分果たすよう努めてまいる所存であります。  去る十一月十一日、指宿市において、豊かな海や水辺空間の活用に着目した半島地域活性化をテーマとする半島振興シンポジウムを開催し、全国から多数の参加を得て盛会のうちに終了したところであります。  このシンポジウム成果が、今後の半島地域振興に反映されることを期待しているところでありますが、今後とも、半島振典計画に基づく事業の円滑な推進が図られるよう、現在検討が進められている財政上の特例措置の実現に向けて、関係道府県地元市町一体となり、国に対しさらに強く要請してまいる所存であります。  宇宙開発促進につきましては、去る十月、鹿児島市において、宇宙開発事業団の事業成果報告会が開催されるとともに、宇宙開発講演会の開催や日本宇宙少年団分団結成が行われ、宇宙開発への県民の理解と関心が深められたところであり、また、去る十一月、種子島ロケット燃料用液体水素工場が竣工したところであります。  県といたしましては、今後とも種子島、内之浦の両ロケット打上げ施設が、我が国宇宙開発基地として着実な発展を遂げるとともに、これに対応した航空宇宙関連産業導入促進が図られるよう、今年度実施中の航空宇宙産業基地構想調査により導入方策検討を進めるとともに、関係方面の理解と協力を得ながら地元と一体となって努力してまいる所存であります。  農村振興運動につきましては、満十年の節目を迎えたことを契機に、県内外から多数の関係者参加を得て、去る十一月七日から三日間、農村振興運動十周年記念大会全国むらづくり大会かごしまふるさと秋まつり農業者体育大会など関連行事を開催したところであります。  今後さらに豊かな農村社会を築くため、これまでの運動の成果をもとに、自立目興によるむらづくり活動の輪を一層拡げることにより、農業、農村をめぐる厳しい情勢を克服し、産業として自立し得る農業の確立に努めてまいる所存であります。  また、同期間中に、本県基幹作目であるさつまいもについて、加工品等展示即売会とその多様な開発可能性利活用の方向を探るシンポジウム中心とするかごしま味フードプラザを開催したところでありますが、今後とも、さつまいもを初め本県農産物の個性豊かな加工を進め、その新規用途開発に努めてまいる所存であります。  農産物等販路拡大対策につきましては、去る十月十日から十五日にかけて西ドイツのケルン市で開催された国際総合食品見本市に、茶、しょうちゅうさつま揚黒糖加工品など本県特産食品を出品いたしましたが、しょうちゅう及びさつま揚について輸出契約が成立したほか、すべての出品品目について多数の引き合いを受けるなど、多大な成果を収めたところであります。  今回の参加により、本県特産食品が世界に十分通用することが実証される一方、保存性、輸送問題を含めたコストの引き下げ等の課題も明らかとなりましたので、今後にも対外市場調査を進めつつ、地場食品産業技術高度化に努めてまいることといたしております。  国内外からの農産物市場開放圧力が高まっている中で、農産物をめぐるガット及び日米・日豪交渉等の今後の推移いかんは、我が国食料供給基地を目指す本県にとりまして、地域経済の将来にも大きな影響を及ぼすものであります。  このため、去る十一月十二日、県議会農業団体とともに、農産物輸入自由化枠拡大等の阻止について、国に対し強く要請したところでありますが、今後とも、引き続き、情勢の推移を的確に把握するとともに、これに対応する強力な要請活動を続けてまいる所存であります。  奄美群島においては、昭和五十六年度以来、不妊虫放飼によるウリミバエの防除に取り組んできたところでありますが、昭和六十年十月の喜界島に続き、このたび奄美大島について、ウリミバエの根絶が確認されたことにより、去る十一月三十日からウリ類等移動規制解除が実現したところであります。  県といたしましては、引き続き、徳之島以南ウリミバエ防除に努める一方、ウリミバエ根絶後の野菜、果樹等振興に備え、農業試験場大島支場徳之島支場拡充整備実証展示圃設置等を進めているところであり、今後とも、関係機関団体一体となって、奄美群島農業振興を積極的に推進してまいる所存であります。  国分隼人テクノポリス中核研究施設となる工業技術センターがこのたび完成し、十二月一日から供用を開始いたしました。このセンターは、技術革新企業ニーズ多様化に対応し地域企業技術高度化に資するため、従来の工業系試験研究機関を再編統合し、その機能充実強化したものであります。  今後とも、このセンターが総合的な技術拠点として地域企業の方々に十分活用していただきますよう、研究指導機能の充実に努めてまいる所存であります。  また、本県工業製品市場競争力を強化するため、去る十月、工業デザイン研究会を発足させるとともに、十一月には工業デザインシンポジウムを開催するなど、県内企業デザイン開発力高度化に努めるほか、去る十月二十三日から三日間、鹿児島市において、ハイテクフェア・イン・かごしまを開催し、先端技術高度情報処理技術の現状を広く県民に紹介したところであります。  企業誘致につきましては、去る十月、大阪において、関西地区優良企業を対象とした工業団地説明会を開催するとともに、県内において、県外企業に対する工業団地現地説明会を開催したほか、十一月には、在日外国公館員県内視察を実施するなど、本県工業立地条件産業等のPRを通じて企業誘致に努めているところであります。厳しい状況下ではありますが、今年度も既に十社の立地協定をみたところであります。  今後とも、これら説明会参加企業を初めとする企業立地動向を見極めつつ、市町村とも一体となって粘り強い誘致活動を重ねてまいる所存であります。  鹿児島臨海工業地帯号用地石川島播磨重工業株式会社の残地問題につきましては、その利用計画につきましては、その利用計画について、これまでも再三にわたりその提出を求めてきたところでありますが、来年三月三十日に買い戻し特約期限が到来することもあり、去る十月八日、文書をもって年内に利用計画を提出するよう求めたところであります。  これに対し、十一月十六日、同社から、長期的観点の下で鹿児島の地に確固たる事業基盤を築き上げたいという基本方針については、いささかも変更を加える考えはなく、当該用地工業専用地域指定を受けていることを前提とし、その目的に沿った事業を展開することを検討し続けており、今後とも、県の意向も十分伺いながら鋭意検討を重ね、昭和六十三年十二月末までに当該用地利用計画の結論が得られるよう最大限努力をする旨、文書をもとに説明がなされたところであります。  今回、具体的な利用計画が示されなかったことについては、極めて残念でありますが、同社の示した考え方をも踏まえ、議会の御意向も伺いながら適切に対処してまいる所存であります。  国際交流の推進につきましては、この十月、第四回鹿児島シンガポール交流会議シンガポールにおいて開催したところでありますが、貿易発展局中心とするシンガポール政府関係者経済・貿易、観光、文化・スポーツなどの各分野にわたり、双方の基本的な考え方を明らかにするとともに、これまで以上に具体的、実務的な協議が行われ、より充実した交流へと前進したところであります。  また、同時に物産観光展商談会を開催するとともに、新たな試みとして双方の企業による技術交流会を開催し、幅広い交流を進めてまいりました。  今後とも、これらの実績を生かして、我が国における南の起点にふさわしい国際性豊かな地域社会づくりに努めてまいる所存であります。  我が国の重要な政策課題となっている地価対策につきましては、東京圏中心に憂慮すべき状況にありますが、本県地価状況は、全体的にはおおむね安定的に推移しているものの、鹿児島市の中心商業地において、一部地価上昇動きが見受けられるところであります。  県といたしましては、同地域地価の抑制、周辺部への波及の防止等を図る観点から、国土利用計画法に基づく監視区城の指定について、鋭意検討を進めているところであります。  次に、補正予算の概要について申し上げます。  今回の補正予算は、台風十二号等による被害の早期復旧を図るための災害復旧事業費三十三億二千四百余万円を計上したものであります。この結果、補正後の一般会計予算額は六千四百七十一億一千七百余万円となります。  この財源としては、国庫支出金二十五億二千八百余万円、県債七億九千三百万円等をもって充てることとしております。  このほか、予算外議案として、「鹿児島税条例の一部を改正する条例案」など条例案五件及びその他の議案五件を提案しております。  このうち、「指宿有料道路通行料金徴収条例を廃止する条例案」は、指宿有料道路(一期)を無料開放するため、条例を廃止しようとするものであります。  何とぞよろしく御審議のうえ議決していただきますようお願い申し上げます。  なお、人事委員会から勧告を受けました職員の給与改定につきましては、国の動向等をも勘案しながら適切に対処してまいる所存であります。  最後に、まことに残念なことでありますが、昨夜、県立牧ノ原学園におきまして、入所生徒を死亡させるという申しわけのない不祥事が発生いたしましたことは、まことに遺憾なことであり、ここに謹んで深くおわび申し上げます。  事件の詳細につきましては、現在、解明中でありますが、今後二度とこのような不幸な事件が起こらないよう万全の努力をいたしてまいりたいと存じます。 15 ◯議長原田健二郎君)これで、本日の日程は終了いたしました。
          ─────────────    △ 日程報告 16 ◯議長原田健二郎君)十二月五日から十二月六日までは、議案など調査のため休会いたします。  十二月七日は、午前十時から本会議を開きます。  日程は、県政一般に対する代表質問であります。       ─────────────    △ 散  会 17 ◯議長原田健二郎君)本日は、これで散会いたします。         午前十時二十九分散会 鹿児島県議会 ↑ ページの先頭へ...