○
近藤和義議長 以上で委員長の報告は終わりました。 これより委員長の報告に対する質疑に入ります。--別にご質疑もないようでありますので、質疑を終結し、これより討論に入ります。 発言の通告がありますので、これを許します。堤栄三君。 〔
堤議員登壇〕
◆
堤栄三議員 おはようございます。日本共産党の堤でございます。 私は、各議案に対する討論を行います。 まず、第一二〇
号議案職員の給与に関する条例等の一部改正については、意見を述べて賛成討論をします。 今回の改正案は、大分県
人事委員会の勧告に基づき、二〇一四年度の給料表を平均〇・二六%、月額として九百三十六円、さらに勤勉手当等を引き上げるものです。また、二〇一五年度給与制度の
総合的見直しによって給与表を二%引き下げます。全体では二十一億四千百七十三万円の引き下げになりますが、現給保障がなされ、実質的な削減はありません。 この措置についての異論はありませんが、勧告による引き上げ率は、アベノミクスによる円安や四月に強行された消費税増税による物価上昇にも追いつかず、実質的には賃下げにとどまっているのが実態です。 また、一般的に公務労働と民間労働では全く条件や形態が違います。民間は利益を上げるための労働であり、公務は
住民サービスのための労働であります。これを同一視して議論することには、本来大きな問題があります。 今回は、五年間の現給保障があるため賛成をしますが、今後、給与の引き下げはしないことを求め、討論といたします。 以下、反対討論を行います。 まず、第一二一
号議案職員の退職手当に関する条例等の一部改正についてです。 今回の改正では、職員の退職金は改定され増額します。しかし、これまでも給料の引き下げによって生活等は大変な状況でありました。退職金は老後の生活を保障するものであり、しっかりと暮らしを保障する制度にしなければならないと思います。これに異論があるわけではありません。しかし、県職員と知事等の退職金は性格がおのずから違います。特別職の退職金について、退職する時期によって金額は違いますが、それでも三千三百万円を超える金額となっています。特別職で四年間の在職で、これでは一般県民から見れば破格の退職金です。減額をさらに行うことを求め、反対といたします。 続いて、第一三一
号議案大分川ダムの建設に関する基本計画の変更に係る意見についてです。 大分川ダムは、もともと一九七〇年より計画が進み、今回、二〇一九年度まで工事が延伸され、予算も七百六十億円から九百六十七億円、そして今回は九百九十五億円とはね上がり、県の負担金も百四十八億円と莫大となっています。 この負担増は、国民、県民が負担するものです。周辺整備までの費用や建設後の
維持管理費などを考えれば、さらに大きな負担増となりかねません。 この負担増等の措置について、国に対し負担金の支払い額の平準化や支払い期間の延長を要請していますが、今後、
東九州自動車道や中
九州横断道路などの負担金の支払いが重なるようになります。幾ら平準化や延長をしても県民の負担増には変わりなく、他の予算への影響も心配されます。治水事業については、ダムに頼るのではなく、大分川の自然環境に配慮した河川改修などの工法や
洪水調整機能を持つ森林の整備などを行うべきであります。 県債残高も一兆円以上になり、もうこれ以上の県民負担は避けるべきであります。 日本共産党として、抜本的な見直しをするよう求め、反対をいたします。 続いて、第一三五
号議案大分県立学校の設置に関する条例の一部改正についてです。 今回の条例改正は、
高校改革推進計画に基づき、
県立山香農業高等学校と
日出暘谷高等学校を廃止する条例の一部改正です。 大分県として、前期、
後期再編計画を策定し、県立学校の統廃合を進めています。
高校改革推進計画の中には、適正規模の学校とは、多くの生徒と出会い、お互いに切磋琢磨する環境、専門の教員配置、多彩な部活動が選択できると位置づけられています。このような条件は、統合や廃止でなくても十分達成できる条件であります。 少ない人数だからこそ、きめ細かな指導ができるのであります。県内農業を発展させるためにも、
単独農業系高校の存続はぜひ必要と考えます。この立場から、計画の見直しと
統廃合中止を求め、反対討論とします。 最後に、第一三六
号議案大分県立芸術会館の設置及び管理に関する条例の廃止についてです。 今回の議案は、県立美術館の開館にあわせ、
県立芸術会館を廃止するものです。 私は、過去、
文化ホールを廃止する条例改正に反対してきました。
文化ホールは改修や
維持管理費がかかるといって廃止をしましたが、利用者からは、とても使い勝手がよいホールとして評判もよかったホールであります。 県民の芸術、文化等に触れる機会を残していくことが大切で、廃止反対の声が当時から出ておりました。改修等をしっかりやって使用できるようにすべきであります。 また、
県立芸術会館の廃止に伴って、嘱託の管理業務員や研究調査員及び専門調査員の五名が職を失うことになります。一部の方は異動の希望を出していますが、今後の方向性がはっきりしていません。このような問題点を残したまま廃止する条例には反対いたします。 以上で討論を終わります。
○
近藤和義議長 以上で通告による討論は終わりました。 これをもって討論を終結し、これより採決に入ります。 まず、第一一八号議案から第一二〇号議案まで、第一二二号議案から第一三〇号議案まで、第一三二号議案から第一三四号議案まで及び第三号報告から第五号報告まで並びに請願四八、請願四九について採決いたします。 各案件は、委員長の報告のとおり決することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
近藤和義議長 ご異議なしと認めます。 よって、各案件は委員長の報告のとおり決定いたしました。 次に、第一二一号議案、第一三一号議案及び第一三六号議案について、起立により採決いたします。 各案に対する委員長の報告は可決であります。 各案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○
近藤和義議長 起立多数であります。 よって、各案は委員長の報告のとおり可決されました。 次に、第一三五号議案について、起立により採決いたします。 本案については、
地方自治法第二百四十四条の二第二項の規定により、出席議員の三分の二以上の者の同意を必要といたします。 出席議員は四十一人であり、その三分の二は二十八人であります。 本案に対する委員長の報告は可決であります。 本案は、委員長の報告のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○
近藤和義議長 ただいまの起立者は所定数以上であります。 よって、本案は委員長の報告のとおり可決されました。
-------------------------------
△日程第二 第一三七号議案及び第一三八号議案(議題、提出者の説明、質疑、討論、採決)
○
近藤和義議長 日程第二、第一三七号議案及び第一三八号議案を一括議題といたします。
-------------------------------第一三七号議案
公安委員会委員の任命について第一三八号議案
収用委員会委員及び予備委員の任命について
-------------------------------
○
近藤和義議長 提出者の説明を求めます。広瀬知事。 〔
広瀬知事登壇〕
◎
広瀬勝貞知事 ただいま上程されました人事議案について説明申し上げます。 第一三七
号議案公安委員会委員の任命については、高橋治人氏の任期が来る十二月二十二日で満了するため、同氏を再任することについて、第一三八
号議案収用委員会委員及び予備委員の任命については、
委員井田多美子氏、大森克磨氏、木内純子氏、池辺広司氏及び岩尾隆志氏並びに
予備委員河野忠夫氏の任期が来る十二月三十一日で満了するため、委員として、井田多美子氏、大森克磨氏、木内純子氏及び岩尾隆志氏を再任し、宇都宮鉄男氏を新たに任命することについて、並びに予備委員として山本大喜氏を新たに任命することについて、それぞれ議会の同意をお願いするものであります。 何とぞ、慎重ご審議の上、ご賛同いただきますようお願い申し上げます。
○
近藤和義議長 以上で提出者の説明は終わりました。 これより質疑に入ります。--別にご質疑もないようでありますので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。両案は、
委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
近藤和義議長 ご異議なしと認めます。 よって、両案は
委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。 これをもって討論を終結し、これより採決いたします。 両案は、これに同意することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
近藤和義議長 ご異議なしと認めます。 よって、両案は、これを同意することに決定いたしました。
-------------------------------
△日程第三 議員提出第三五号議案から議員提出第四三号議案まで(議題、提出者の説明、質疑、討論、採決)
○
近藤和義議長 日程第三、議員提出第三五号議案から第四三号議案までを一括議題といたします。
-------------------------------議員提出第三五号議案
軽油引取税の
課税免除措置の恒久化及び
燃油価格高騰対策の強化を求める
意見書議員提出第三六号議案 公立小学校第一学年に係る四十人学級検討に反対する
意見書議員提出第三七号議案 山村振興法の延長と施策の拡充を求める
意見書議員提出第三八号議案 年金積立金の専ら被保険者の利益のための安全かつ確実な運用に関する
意見書議員提出第三九号議案 地域の
中小企業振興策を求める
意見書議員提出第四〇号議案 米の需給・
価格安定対策及び需要拡大を求める
意見書議員提出第四一号議案 CLTの普及促進による林業・木材産業の活性化を求める
意見書議員提出第四二号議案 「女性が輝く社会」の実現に関する
意見書議員提出第四三号議案
大分県議会議員の議員報酬及び
費用弁償条例の一部改正について
-------------------------------
○
近藤和義議長 順次、提出者の説明を求めます。志村学君。 〔
志村議員登壇〕
◆
志村学議員 ただいま議題となりました議員提出第三五
号議案軽油引取税の
課税免除措置の恒久化及び
燃油価格高等対策の強化を求める意見書について提案理由のご説明を申し上げます。
農林漁業者や
採石事業者等は、長期化する燃油や資材価格の高騰等により経営環境は極めて厳しい状況が続いております。また、
トラック運送事業者などが担う物流産業は、公共性が高く、地域にとって欠かすことのできない社会的基盤であります。 よって、国に対し、
軽油引取税の免除措置の恒久化や旧暫定税率の廃止などを求めるものであります。 次に、議員提出第三六
号議案公立小学校第一学年に係る四十人学級検討に反対する意見書についてであります。 国の財政制度等審議会において、公立小学校一年生で導入されております三十五人学級を四十人学級に戻すよう求める方針が提示されております。 しかしながら、いじめ等の早期発見やその他の課題解決において少人数学級の推進など計画的な定数改善が必要であります。 よって、国に対し、教育上の配慮から、学級規模を膨らませることにならないよう強く求めるものであります。 次に、議員提出第三七号議案山村振興法の延長と施策の拡充を求める意見書についてであります。 山村における経済力の培養と住民の福祉の向上、地域格差の是正と国民経済発展に寄与することを目的に制定されました山村振興法の有効期限は来年三月までとなっております。 しかしながら、山村地域は、農林業の低迷や就業機会の減少、過疎化、高齢化の進行に伴う集落機能低下により厳しい環境が続いております。 よって、国に対し、法の有効期限の延長及び都市と山村の格差是正対策の拡充などを強く求めるものであります。 次に、議員提出第三九号議案地域の
中小企業振興策を求める意見書についてであります。 中小企業の多くの経営現場は国内中心のため、最近の過度な円安によるコスト増を販売価格に転嫁することが難しいことから、利益を削らざるを得ず、企業努力の範疇を超えた厳しい事業環境となっております。中小企業の経営が悪化するなど深刻な影響が懸念されております。 よって、国に対し、地域の中小企業を守るため、研究開発、販路開拓などの切れ目のない支援体制の構築などの振興を推進するよう強く求めるものであります。 次に、議員提出第四〇号議案米の需給・
価格安定対策及び需要拡大を求める意見書についてであります。 米政策等の見直しによる農政の転換期を迎える中、主食用米の需給緩和により米価の下落が危惧されております。今後も価格低迷が続けば、農業経営への影響は避けられない状態となっております。 よって、政府に対し、米の需給と価格の安定及び需要拡大対策を要望するとともに、担い手の経営安定や食料の安定供給に資する対策を強く要望するものであります。 次に、議員提出第四一号議案CLTの普及促進による林業・木材産業の活性化を求める意見書についてであります。 戦後造成した人工林が本格的な利用期を迎えており、豊富な森林資源を活用して、林業、木材産業の活性化を図る必要があります。 そのためには、新たな需要の創出が求められており、中高層建築物の木造化の可能性を持つCLTの普及に対する期待が高まっております。 一般的な構造部材として普及が進めば、新たな木材需要が喚起される可能性があり、林業、木材産業を初め、山村地域の振興につながることが予想されます。 よって、国に対し、建築基準の早期整備、風土や気候に合った設計、施工技術や量産体制の確立を強く求めるものであります。 最後に、議員提出第四二号議案「女性が輝く社会」の実現に関する意見書についてであります。 政府は、女性の活躍を成長戦略の柱の一つと定め、指導的地位に占める女性の割合や女性活躍担当大臣を新設するなど女性の登用に積極的に取り組んでおります。 今後、我が国が世界で最も女性が輝く社会を実現するためには、取り組みをより一層加速する必要がございます。 よって、国に対し、政府、国会、地方自治体による率先した取り組みと、その進捗状況の公表などを求めるものであります。 案文はお手元に配付いたしておりますので、朗読は省略させていただきます。 以上で説明を終わります。ご賛同いただきますよう、よろしくお願いをいたします。
○
近藤和義議長 原田孝司君。 〔原田議員登壇〕
◆原田孝司議員 ただいま議題となりました議員提出第三八号議案年金積立金の専ら被保険者の利益のための安全かつ確実な運用に関する意見書について提案理由の説明を申し上げます。 公的年金は高齢者世帯収入の七割を占め、六割の高齢者世帯が年金収入だけで生活しており、年金は老後の生活保障の柱と言えます。 その公的年金の積立金においては、厚生年金保険法及び国民年金法の規定に基づき、年金積立金管理運用独立行政法人、GPIFが厚生労働大臣から預託を受けて管理運営を行っており、収益を年金特別会計に国庫納付することにより、厚生年金保険、国民年金事業の運営の安定に努めることとなっています。 しかしながら、政府は、成長戦略指針である日本再興戦略などにおいて、リスク性資産割合を高める方向での年金積立金の運用の見直しを求めています。 百二十七兆円の投資配分を、安定運用と言われる国内債を六〇%から三五%へ引き下げる一方で、国内株と外国株はそれぞれ二五%にするとしているわけであります。 年金積立金が毀損した場合は、結局は、厚生労働大臣やGPIFが責任をとるわけでなく、将来の削減となり、被保険者、受給者が損害をこうむることになります。株による運用で失敗したで済まされる話ではありません。 こうした現状に鑑み、年金積立金は厚生年金保険法等の規定に基づき、専ら被保険者の利益のために、長期的な観点から安全かつ確実な運用を堅持すること等を国会及び政府に強く求めるものであります。 案文はお手元に配付しておりますので、朗読は省略させていただきます。 何とぞ、ご審議の上、ご賛同賜りますようお願い申し上げます。
○
近藤和義議長 阿部英仁君。 〔阿部議員登壇〕 阿部議員 ただいま議題となりました議員提出第四三号議案
大分県議会議員の議員報酬及び
費用弁償条例の一部改正についてご説明を申し上げます。
人事委員会の勧告や各県の給与改定等の事情を考慮して、期末手当の支給月数について、年間二・九五カ月を三・一カ月に改定したいので、本条例の一部改正を行おうとするものであります。 何とぞ、慎重にご審議いただきまして、ご賛同賜りますようお願いを申し上げます。
○
近藤和義議長 以上で提出者の説明は終わりました。 これより質疑に入ります。--別にご質疑もないようでありますので、質疑を終結いたします。 お諮りいたします。各案は、
委員会付託を省略いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
近藤和義議長 ご異議なしと認めます。 よって、各案は
委員会付託を省略することに決定いたしました。 これより討論に入ります。 発言の通告がありますので、順次これを許します。守永信幸君。 〔守永議員登壇〕
◆守永信幸議員 県民クラブの守永信幸です。 議員提出第三五
号議案軽油引取税の
課税免除措置の恒久化及び
燃油価格高騰対策の強化を求める意見書に賛成の立場から討論をいたします。
軽油引取税については、意見書文案中にもあるように、二〇〇九年度の税制改革によって道路特定財源から一般財源へと移行されました。 道路特定財源であった際は、道路使用に直接関係しない用途に係るものに対しては課税しない取り扱いがされてきました。一般財源化されたことにより、道路使用に直接関係しない用途に係るものへの免税が不合理であるとの声があるわけです。 しかしながら、燃油の高騰は農林水産業者の経営を圧迫しており、引取税が免除されなくなれば経営が成り立たないというほど厳しい環境にあります。 本来であれば、農林水産業の体質強化や経営安定化を図り、第一次産業をしっかりと支え得る施策を展開し、このような不合理な免税をなくしていくことが筋ではあるとは考えるのですが、そのような農林水産業の経営を支える施策展開が実現できていない現状としては、いたし方ないと考えるものです。 特に、安倍総理の円安誘導により、燃油だけでなく輸入資材の高騰が続いてきた状況下で、引取税を免除しないとなると、ますます農林水産業は厳しい経営を強いられることとなります。 輸出に重点を置く製造関連産業であっても、円安により原材料等の高騰によって、決して全てが好調であるとは言いがたい状況とも伺っています。 経済政策の方向転換も具体的手法として視野に入れ対策を講じることを求めつつ、この意見書に賛同するものです。 以上です。
○
近藤和義議長 麻生栄作君。 〔麻生議員登壇〕
◆麻生栄作議員 議員提出第三八号議案年金積立金の専ら被保険者の利益のための安全かつ確実な運用に関する意見書について、反対の立場から討論を行います。 少子高齢化が進む中で年金をどう確保していくかは大事な問題であり、その際に運用が重要となります。 ご指摘の日本再興戦略の改訂版において、運用改革とガバナンス改革は車の両輪として、分散投資をさらにやっていくことでリスクをコントロールしながらリターンをどう高めていくかを求められています。そのためには、強固なガバナンス体制が必要なことから、GPIFの運用委員会の委員には、特に公的、準公的資金の運用、リスク管理はもちろん、その高度化の専門家や国際経済の専門家、さらには、被保険者、受給者の保護の観点からその代表者が委員となっています。 年金積立金の運用については、厚生年金保険法第七十九条の三のとおり、厚生労働大臣のもとで責任をもって運用することが大原則であり、それは不動のものです。 GPIFは、大臣の委託を受けて運用を行うわけです。したがって、責任は厚生労働大臣が持ち、この大事な資産を安全かつ効率的に運用するかがGPIFに課せられる条件となります。 ただ一方で、政府が関与し過ぎている、PKOや株価を操作しているのではないかというあらぬ誤解を招いているとのご指摘を受け、有識者も交え、GPIFには高い自主性、独立性が求められるとの提言を踏まえ、公的、準公的資金の運用、リスク管理の改善策の実行計画が策定されています。 さらに、そうした改善を進め、家計資産が成長マネーに向かう循環を確立することも求められています。 このような取り組みと並行して、年金資産の運用益は、政権交代後、二〇一二年第四・四半期から二〇一四年第二・四半期だけでも二十五兆二千億円の実績を上げており、運用改革とガバナンス改革の両輪をバランスよく行っていることが証明されています。 したがって、本案の指摘は、被保険者の代表が入っての年金積立金の管理運用に関する過去の議論や、現状のGPIFのガバナンス体制及びそのガバナンスに関する最近の議論並びにGPIFガバナンス強化や世界経済にも連動する中での諸外国の年金基金のガバナンスなどを正確に把握した上での意見書になっていないことから、我々は本意見書に対して反対の立場を表明いたします。
○
近藤和義議長 堤栄三君。 〔
堤議員登壇〕
◆
堤栄三議員 ただいま上程されました議員提出第四三号議案
大分県議会議員の議員報酬及び
費用弁償条例の一部改正について反対討論を行います。 県職員の給与については、今後五年間は現給保障があり、実質的な引き下げはありませんが、昨今、議員に対する県民の目は厳しいものがあります。県民の暮らしは、アベノミクスの弊害によって、消費税増税、生活必需品の高騰で実質賃金は減り、年金引き下げによって塗炭の苦しみを余儀なくされています。 ここで、議員報酬について、期末手当のプラス〇・一五月分の引き上げのみが提案をされています。これまでも県議会として報酬の引き下げを行ってきました。今回も、県民感情から見て、月額の引き下げを行うべきと考えます。 また、費用弁償は、議会中登庁すれば会議出席旅費として一日三千円の費用弁償、日当が出ていますが、これも報酬の二重取りではないかとの批判もあります。私はこれを受けとっていませんが、ぜひ今回の条例改正にあわせて三千円の日当、費用弁償は廃止をすることを求め、本議案に反対し、討論を終わります。
○
近藤和義議長 以上で通告による討論は終わりました。 これをもって討論を終結し、これより採決に入ります。 まず、議員提出第三五号議案から第三七号議案まで及び第三九号議案から第四二号議案までについて採決いたします。 各案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
近藤和義議長 ご異議なしと認めます。 よって、各案は原案のとおり可決されました。 次に、議員提出第三八号議案について、起立により採決いたします。 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○
近藤和義議長 起立少数であります。 よって、本案は否決されました。 次に、議員提出第四三号議案について起立により採決いたします。 本案は、原案のとおり決することに賛成の諸君の起立を求めます。 〔
賛成者起立〕
○
近藤和義議長 起立多数であります。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
-------------------------------
△日程第四
委員会提出第二号議案(議題、提出者の説明、質疑、討論、採決)
○
近藤和義議長 日程第四、
委員会提出第二号議案を議題といたします。
-------------------------------委員会提出第二号議案 「農業・農協改革」に関する意見書
-------------------------------
○
近藤和義議長 提出者の説明を求めます。
農林水産委員長土居昌弘君。 〔
土居議員登壇〕
◆
土居昌弘農林水産委員長 ただいま議題となりました
委員会提出第二号議案「農業・農協改革」に関する意見書につきまして提案理由の説明を申し上げます。 本年六月、「農林水産業・地域の活力創造プラン」が改訂され、農業の成長産業化に向けたJAグループの今後のあり方やその役割等について見直す方針が示されました。 大分県の一次産業の主役である農業者が意欲を持って活躍していただくためにも、農家が元気を出せる、農家が誇りを持てる、農家を皆で支えることを念頭に置き、農業者と農業団体がともに農業の発展、振興に資することのできる地域社会を目指す必要があります。 よって、国会及び政府に対し、JAグループが農業者とともに、今後も地域での役割を果たせるよう、その自己改革を強く後押ししていただくことを要望するものであります。 案文はお手元に配付しておりますので、朗読は省略させていただきます。 何とぞ、慎重にご審議の上、ご賛同賜りますようお願いいたします。
○
近藤和義議長 以上で提出者の説明は終わりました。 これより質疑に入ります。--別にご質疑もないようでありますので、質疑を終結いたします。 なお、本案は、会議規則第三十九条第二項の規定により
委員会付託はいたしません。 これより討論に入りますが、ただいまのところ通告がありませんので、討論なしと認めます。 これをもって討論を終結し、これより採決いたします。 本案は、原案のとおり決することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
近藤和義議長 ご異議なしと認めます。 よって、本案は原案のとおり可決されました。
-------------------------------
△日程第五 議員派遣の件
○
近藤和義議長 日程第五、議員派遣の件を議題といたします。
------------------------------- 議員派遣 その一一 目的 議員出前講座出席のため二 場所 大分市三 期間 平成二十六年十二月十五日四 派遣議員 竹内小代美、堤栄三
------------------------------- その二一 目的 議員出前講座出席のため二 場所 日田市三 期間 平成二十六年十二月十六日四 派遣議員 桜木博、酒井喜親
------------------------------- その三一 目的 議員出前講座出席のため二 場所 大分市三 期間 平成二十六年十二月十九日四 派遣議員 平岩純子、堤栄三
-------------------------------
○
近藤和義議長 お諮りいたします。会議規則第百二十五条第一項の規定により、お手元に配付の表のとおり各議員を派遣いたしたいと思います。これにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
近藤和義議長 ご異議なしと認めます。 よって、お手元に配付の表のとおり各議員を派遣することに決定いたしました。
-------------------------------
△日程第六 閉会中の継続審査及び調査の件
○
近藤和義議長 日程第六、閉会中の継続審査及び調査の件を議題といたします。
------------------------------- 閉会中の継続審査事件
福祉保健生活環境委員会 継続請願一七 「
障害者総合福祉法(仮称)」の制定を求める意見書の提出について
商工労働企業委員会 継続請願二一
四国電力伊方原子力発電所再稼働に反対する意見書の提出について
------------------------------- 閉会中における常任委員会、
議会運営委員会の継続調査事件
総務企画委員会 一、職員の進退及び身分に関する事項について 二、県の歳入歳出予算、税その他の財務に関する事項について 三、市町村その他公共団体の行政一般に関する事項について 四、条例の立案に関する事項について 五、県行政の総合企画及び総合調整に関する事項について 六、国際交流及び文化振興に関する事項について 七、広報及び統計に関する事項について 八、観光、地域振興及び交通対策に関する事項について 九、出納及び財産の取得管理に関する事項について一〇、他の委員会に属さない事項について
福祉保健生活環境委員会 一、社会福祉に関する事項について 二、保健衛生に関する事項について 三、社会保障に関する事項について 四、県民生活に関する事項について 五、環境衛生、環境保全及び公害に関する事項について 六、男女共同参画、青少年及び学事に関する事項について 七、災害対策、消防防災及び交通安全に関する事項について 八、県の病院事業に関する事項について
商工労働企業委員会 一、商業に関する事項について 二、工・鉱業に関する事項について 三、労働に関する事項について 四、情報化の推進に関する事項について 五、電気事業及び工業用水道事業に関する事項について
農林水産委員会 一、農業に関する事項について 二、林業に関する事項について 三、水産業に関する事項について
土木建築委員会 一、道路及び河川に関する事項について 二、都市計画に関する事項について 三、住宅及び建築に関する事項について 四、港湾その他土木に関する事項について
文教警察委員会 一、市町村教育委員会の指導に関する事項について 二、県立学校の施設及び設備の充実に関する事項について 三、教職員の定数及び勤務条件に関する事項について 四、義務教育及び高校教育に関する事項について 五、へき地教育及び特別支援教育の振興に関する事項について 六、社会教育及び体育の振興に関する事項について 七、文化財の保護に関する事項について 八、治安及び交通安全対策に関する事項について
議会運営委員会 一、議会の運営に関すること 二、議会の会議規則、委員会に関する条例等に関すること 三、議長の諮問に関すること
-------------------------------
○
近藤和義議長 各
常任委員長及び
議会運営委員長から、会議規則第七十三条の規定により、お手元に配付の表のとおり、閉会中の継続審査及び調査の申し出がありました。 お諮りいたします。各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査及び調査に付することにご異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○
近藤和義議長 ご異議なしと認めます。 よって、各委員長から申し出のとおり、閉会中の継続審査及び調査に付することに決定いたしました。
-------------------------------
○
近藤和義議長 以上をもって、今期定例会に付議されました諸案件は全て議了いたしました。
-------------------------------
○
近藤和義議長 これをもって、平成二十六年第四回定例会を閉会いたします。 午前十時五十五分 閉会
------------------------------- なお、閉会後、永年勤続議員に対する表彰が行われたので、参考のため、その氏名を掲載する。 全国都道府県議会議長会表彰 勤続二十五年以上 荒金信生 勤続二十年以上 小野弘利 志村 学 久原和弘 勤続十五年以上 江藤清志 近藤和義 井上伸史 田中利明 議会表彰 勤続二十五年以上 荒金信生 勤続二十年以上 小野弘利 志村 学 久原和弘 勤続十五年以上 江藤清志 近藤和義 井上伸史 田中利明 知事感謝状 勤続二十五年以上 荒金信生 勤続二十年以上 小野弘利 志村 学 久原和弘 勤続十五年以上 江藤清志 近藤和義 井上伸史 田中利明...