昭和58年 5月
定例会┌──────────────────┐│ 第 三 号(五月二十一日) │└──────────────────
┘ 昭 和 五十八年
熊本県議会五月
定例会会議録 第三号──────────────────────────
昭和五十八年五月二十一日(土曜日
) ―――――――――――――――――――― 議事日程 第三号
昭和五十八年五月二十一日(土曜日)午前十時
開議 第一
代表質問(
議案に対する
質疑並びに県の
一般事務について) 第二
特別委員会の設置及び
特別委員の選任 第三
総務常任委員会に付託(第十九号) ――
――――――――――――――――――本日の
会議に付した事件
日程第一
代表質問(
議案に対する
質疑並びに県の
一般事務について)
日程第二
特別委員会の設置及び
特別委員の選任
日程第三
総務常任委員会に付託(第十九号) ――
―――――○―――――――出席議員(五十四名) 前 畑 淳 治 君 荒 木 詔 之 君 島 津 勇 典 君 大 西 靖 一 君 倉 重 剛 君 山 本 靖 君 野 田 将 晴 君 島 田 幸 弘 君 中 島 絹 子 君 中 島 隆 利 君 小早川
宗一郎 君 三 浦 哲 君 藤 川 俊 夫 君 舟 津 正 光 君 西 岡 勝 成 君
阿曽田 清 君 橋 本 太 郎 君 三 角 保 之 君 岩 永 米 人 君 花 籠 幸 一 君 堀 内 常 人 君 永 田 健 三 君 山 本 秀 久 君 深 水 吉 彦 君 八 浪 知 行 君 杉 森 猛 夫 君 鏡 昭 二 君 高 田 昭二郎 君 古 閑 一 夫 君 魚 住 汎 英 君 柴 田 徳 義 君 林 田 幸 治 君 広 瀬 博 美 君 馬 場 三 則 君 木 村 健 一 君 平 川 和 人 君 北 里
達之助 君 金 子 康 男 君 米 原 賢 士 君 井 上 龍 生 君 久 保 一 明 君 永 田 悦 雄 君 宮 元
玄次郎 君 甲 斐 孝 行 君 今 井 洸 君 八 木 繁 尚 君 幸 山 繁 信 君 池 田 定 行 君 小 材 学 君 岩 崎 六 郎 君 水 田 伸 三 君 今 村 来 君 小 谷
久爾夫 君 酒 井 善 為 君
欠席議員(二名) 児 玉 文 雄 君 中 村 晋 君 ――
――――――――――――――――――説明のため出席した者
知事 細 川 護 熙 君 副
知事 藤 本 伸 哉 君
出納長 松 下 勝 君
総務部長 原 田 富 夫 君
企画開発部長 岡 田 康 彦 君
福祉生活部長 常 川 清 君
衛生部長 清 田 幸 雄 君
公害部長 山 内 新 君
商工観光労働 部長 蓼 沼 朗 寿 君
農政部長 八 浪 道 雄 君
林務水産部長 伴 正 善 君
土木部長 三 原 節 郎 君
公営企業管理者 大 塚 由 成 君
教育委員会 委員長 本 田 不二郎 君
教育長 外 村 次 郎 君
警察本部長 漆 間 英 治 君
人事委員会 事務局長 道 越 温 君
監査委員 下 林 政 寅 君 ――
――――――――――――――――――事務局職員出席者 事務局長 高 松 光 昌
事務局次長 花 谷 学
議事課長 小 池 敏 之
議事課長補佐 中 野 真 一 主幹 山 下 勝 朗 参事 光 永 恭 子 ――
―――――○――――――― 午前十時十二分
開議
○議長(小
材学君) これより本日の
会議を開きます。 ――
―――――○―――――――
△
日程第一
代表質問
○議長(小
材学君)
日程に従いまして
日程第一、昨日に引き続き
代表質問を行います。
公明党代表今井洸君。 〔
今井洸君登壇〕(拍手)
◆(
今井洸君) 皆さん、おはようございます。
公明党の
今井洸でございます。党を代表して三人目の
代表質問を行うわけでありますが、
質問に入ります前に一言ごあいさつ申し上げます。 四期十六年の間、皆様に
大変お世話になってまいりましたわが党の
沼川議員は、すでに御承知のとおりの理由で勇退しまして、さきの
議員選挙によって新しく
永田健三議員を加え、広瀬、
今井の三名となりました。
議員各位並びに
知事初め
執行部の皆様には何かと
お世話になりますことと心よりよろしくお願い申し上げます。 さて、
質問の
最初は、厳しい
財政事情の中で今後
県政運営をどのように
知事は考えておられるかという基本的な
考え方について
質問をいたします。 すでに昨日来、
財政問題を通していろいろと論議がなされたわけでありますけれども、
就任早々去る二月
議会におきましても、
知事の今後
行政への
姿勢については私も
質問をさせていただきましたし、当時からの懸案といいますか、新しい
方針についての論議が交わされて今日に至っているわけであります。しかしながら、何せ今回の
政策予算、つまり肉づけ
予算につきましては、初めて
知事の
方針にのっとったといいますか、今後の
県政を占う意味での
補正予算の編成でありまして、そういう面からすれば、まず二月
議会では論議できなかった面についての
質疑が行われる、こういう
議会でもあろうかと思うわけであります。しかし、繰り返すようでありますけれども、
熊本県はもとより国全体としても大変厳しい
財政事情の中で、どのように
財政運営をしていくかという面につきましては
県民ひとしく注目をしているところでありまして、重複を避けながら再度
県政運営についての
質問をいたすわけであります。 すでに今日の
財政事情につきましては何度も触れられておりますけれども、一つには、大きな問題として県の
借金、いわゆる
県債の額が年々ふえていく。
借金がふえていく。五十七年度三百二十三億でございましたのが、今年度現在で五百十億円。恐らく今年度未の
現債高は三千百億円を超すんじゃなかろうか。もちろんこの中には
チッソ県債も含んでの数字ではありますけれども、いわゆる
借金に頼らざるを得ない
財政上の
事情、それと今後の見通しとしましても、長引いている不況の今日、税収の伸びに対しての期待は余りかけられない
状況、そういう中でどのように
収入をふやしていくかという
方向を考えながらの施策がぜひとも必要になってくるわけであります。県は、第一次産業から第二次産業へ向かっての
姿勢を今度の
補正予算で示しておられますけれども、そういう
方向で今後税収の伸びをどのように期待しているかということについての
方針等が今後の
課題になってくると思います。
借金のほかにもう一つ言われることは、これまでの貯金をおろすしかないということでありまして、いわゆる
財政調整基金を取り崩す、その他の
県有財産を有効に処分していくというようなところを
収入の面としていろいろ考えてみましても、なかなか結論的に言いますと今後の
収入の伸びというものについての期待は薄いわけであります。そうなりますと必然的に考えなくちゃならないのは、
財政支出をどのようにしていくか。もちろん県としての行革を推進するということもありますけれども、そういう消極的な面だけでなくて積極的に
県政を進めていくためには思い切った
方向を模索しなければならないというのが新しい
県政のスタートに当たってまずもってのいわゆる
痛みではなかろうかと、このように考えるわけであります。 二月の
議会で、私は
財政の
優先順位をどのようにするかということを
質問いたしました。
知事は、めり張りをつけて今後に臨むというようなこともおっしゃっていましたし、さらに咋日来の御答弁では、できるだけ早急に、八〇年代
熊本県
基本構想を踏まえながらも四、五年後を目途として県の
方針を早急につくり上げたいと、このような答弁もなさっております。 その中で、それでは一体現在どのような
状況になっておるかといいますと、
事務事業の
見直しといいますか、いろいろな面でいろいろと苦心がなされている
補正予算であります。たとえば昨年度廃止した
事業といいますか、これは六十七
事業ありましたけれども、今回は百七
事業を廃止した。そこで、余ったといいますか、せり出した
財源でもって今回の
予算説明の中にありました主な分を拾ってみまして、新しく取り組まれたのが百二十四
事業ほどあるようであります。
予算額を荒っぽく計算してみますと、約三十三億八千万円というふうになっているようであります。一見三十三億といえば
かなり使いでがあるような感じもしますけれども、計算してみますと四千八百三十二億の
県財政の中で一%にも満たない約〇・七%程度の新しい
事業への
取り組みと、このようなことだろうと思うわけであります。しかも、中身を見てみますと、この三十三億八千万円の
かなりの
部分が、いわゆる
調査費といいますか、これから
事業に取り組むための
調査費でありまして、これではいよいよ
調査の段階を終わって
事業の
実施段階に移った場合には、この
予算の数十倍の
予算を要するのは必然であります。かつては、
調査費がつけばまずその
方向で
事業が進むというのが常識であった
時代もありましたけれども、その何十倍もする
予算を見出すための努力というのは並み大抵のものではなかろうと思うわけであります。 そういう
事情の中で、じゃ何をどのようにやっていったらいいかということが当然
県民の
心配事であろうかと思うわけであります。
調査をすれば必然約に、その
財政効果といいますか、あるいは今後の
県勢浮揚に向かっての効果といいますか、そういう面を期待する声が大きくなってくるのは当然であります。その効果が
最初期待したとおりに
収入の面ではね返ってくればこれは幸いなことでありますけれども、
調査はあくまでも
調査でありまして、
かなり長いサイクルでの
収入の増しか期待できない。必然的に余り長い時間を要しない――早急にといいますか、そこまで心配した
取り組みがぜひとも必要になってくると思うわけです。 具体的に言いますと、来年度の当初
予算あたりでは、
予算をせり出してそうして
事業に取り組めるようなそういう
財源をどこからか見出してこなくちゃならない。しかし、
最初に申し上げたとおり、
収入の面での期待というのは
かなり厳しいわけであります。そうなりますと、
知事が申されます
スクラップ・アンド・ビルドということが必然的に検討の
テーマとして出てくると思うわけであります。一口にスクラップと申しましても、これまで進めてきた
事業を廃止するわけでありますから、その
事業に関係するいろいろな動き、いろいろな人的な配置、そういう面も簡単にいくものではありません。新しい
事業に向けて出発するそのための
痛みであると、簡単に納得といいますか了解できるものではないだけに、十二分な
説明といいますか、十二分な
指向性、このような
方向に持って行くんだという
県民の理解が必要になってくる。早速ですけれども、きのうの
酒井議員の
質問にも、その
痛みの一面が、たとえば農政問題とか、あるいは
教育、
土木関係でのその
痛みのあらわれの
質問ではなかったかと、このように思うわけであります。いまの段階でそのとおりでありますので、これから先の
予算編成、来年度に向けての
予算編成に取り組む
知事としては、
かなり精力的にこの
スクラップ・アンド・ビルドの
方向といいますか、または
県民に対しての理解といいますか、それを得るための努力が必要になってくると、このように思うわけであります。 そういう面で、先ほど申し上げました百七
事業の廃止にあらわれるような、いわゆる
事業の終期を決める
サンセット方式といいますか――太陽が沈むという、この
事業については、何年間でもって一応のめどをつけて終わりにするというような取り組む前からのいわゆる終期を決めた
事業への
取り組み、こういうことも十分今後の
課題として出てくると思います。 以上、いろいろ
心配事ばかり並べましたけれども、そういう面を踏まえて、今後
細川知事がどのような県の
財政運営をなさるか、
考え方についての
質問をまず第一点として申し上げるわけであります。二月
議会で就任当時の
知事に対して
質問したその続き、続編みたいでありますけれども、いま申し上げた点についての
知事の御見解をお尋ねします。 〔
知事細川護熙君登壇〕
◎
知事(
細川護熙君)
財政運営の基本的な
考え方についてのお尋ねでございましたが、
地方財政は、長期にわたる景気の
停滞等によって
地方税や
地方交付税が伸び悩んで
借金への依存が高まっているという
状況で、こうした
状況は当分続くであろうと考えられるわけでございます。 まず、
歳入面につきましては、
県税の確保や
使用料、手数料の
負担区分の
適正化、あるいは
遊休財産の売却による
自主財源の
確保対策、
国庫補助金等の確保に努めてまいりますとともに、
歳出面につきましては、
組織機構の
見直しでありますとか
行政の見るべき範囲の検討まで含めた総合的な観点から、
行政の
簡素合理化を推進してまいらなければならないと考えておるところでございます。 また、御指摘の点につきましては、
事務事業の
必要性等につきまして、その根底から
見直しをする、いわゆるゼロ
ベースの手法でありますとか、あるいは
スクラップ・アンド・ビルド方式でありますとか、あるいはお話の
サンセット方式でありますとか、そうしたものを組み合わせながら、これまで以上に限られた
財源の重点的な配分と
経費支出の
効率化に徹して
健全財政の維持に努めてまいりたいと考えております。 〔
今井洸君登壇〕
◆(
今井洸君)
財政運営については昨日も
質問があっておりましたし、お答えとしては、そう何度も同じことを繰り返せないんでということもありまして簡単におっしゃったような感じもいたしますけれども、私が言いたかったのは、たとえばいま
知事がおっしゃったゼロ
ベース、いわゆる
最初から一から
見直していこうというそういう
姿勢というのは、実は今回が絶好の
チャンスだったと思うわけであります。そしてまた、その
チャンスは今後は余り期待できない。なぜならば、
知事は
就任早々であったわけであります。本気でやるならば、ゼロ
ベースを
財政当局といろいろ打ち合わせるならば、今回が
最初にして最後の
チャンスじゃなかったか、このように思うわけであります。 それにつきましても、二月当初では、
見直していくというような
知事の
姿勢もありましたので私はあえて申し上げなかったんですけれども、この六月のいわゆる
政策予算については、それこそゼロ
ベースで取り組むべき時期であった。しかし、実際上は、いま言葉で抽象的に申された程度にしか実務的に余りできなかったんだという認識を深くするわけであります。
補助金につきましても、全部ゼロから新たに出発すればいろんな面で新しい
方向の模索もできただろうと思っておったわけです。しかし、今回の
補正予算の中身につきまして、そこまでドラスチックに過激的にはなかった。ですから、前
知事を引き継いで、大まかな点で言えば大半の
部分がそのままといいますか、その
チャンスを逃してしまったんじゃなかろうかという気でしないでもありません。もちろん
補助金をカットするということについては大英断が必要でありますし、県としての
行政改革問題も、どちらかと言えばこれからの問題というふうな認識でのとらえ方が多いわけでありまして、そういう面からすればまだ今後に期待せざるを得ないかなという感じもしますけれども、過ぎ去ったことを何度言ってもしようがないことでありますけれども、今回はその
チャンスをもう少し生かすべきではなかったか、反省を求めたいわけであります。
サンセット方式のことも出ました。先ほど少々触れましたけれども、少し駄弁になるかもしれませんが、今日の情勢の中で、よく言われる
情報化時代あるいは
コンピューター時代、こういうことを想定して、五年先、十年先どのような社会になっていくかを考えるために、ある程度
コミック風に申し上げますと、極端な例で誤解があるかもしれませんけれども、
行政の面で
かなりの
部分が、いわゆる
単純作業の繰り返しの
部分は恐らく
コンピューター化される
時代が早晩やってくると思います。ある人に言わせますと、
市町村役場の仕事の七割程度は
コンピューターでこなせるんだというようなこともありますし、それを敷衍しますと、
国会議員さんはどうか知りませんけれども、
県会、
市町村議会の
議員は不必要な
時代が来るんじゃなかろうかという冗談まであります。 もともと
代表制民主主義というのは、何人かの
人たちを代表していろいろと判断をするわけでありますけれども、このように多様化した
時代にはなかなか対応できません。そして翻って直接
民主主義を考えてみると、もう早晩そういう
時代が――これはあくまでも
コミック風でありますけれども、全世帯に
端末機を置いておけば
議案の賛否は即座にとれるわけであります。私は、これをまじめに言っているわけでも何でもありませんけれども、たとえば教員の方方も、全世帯の家庭でいわゆる技術的な
教育ができるわけであります。そうしますと、学校では
集団教育といいますか、人間的な
教育というのを主眼にして、そうして一番
生徒たちにわかりやすく教える有能な先生が数人でテレビでもって教える
時代だって来ないとも限りません。これは冗談半分に聞いていただいて結構ですけれども、そういう
時代があり得ることもまた反面事実じゃなかろうかと思うわけであります。 そういう中で、いわゆる
サンセット――ある
事業が終わったときに人的な
配置等を考えての取り細みというのは、繰り返して申し上げますけれども大勇断が必要になってくる。そこをどう取り組むかを今後の
課題にして、ぜひとも
知事は全力を投球して取り組んでもらいたいことを最後に申し上げておきたいと思います。 さて、
県政の重要な
課題の
水俣病対策について続いてお尋ねいたします。 最近の
テーマといたしましては、いわゆる
患者救済を正面に置きましても二つの問題が出てまいります。一つは、
患者補償を滞りなく済ませるためのいわゆる
チッソ県債の問題、もう一つは、
認定検診促進に対しての問題、このように分かれるかと思います。 まず、
チッソ県債についてであります。この問題につきましても、昨日来
質問がなされておりますけれども、今回国の新たな
取り組みの報道もあっておりまして、昨日
県債についての提案がなされました。 ここで多少振り返って考えてみますときに、十二月と六月と半年ごとに繰り返しながら毎回論議してきた問題、一見前進しつつあるようにして、立場を変えてみますと結局一歩も前進していない感を深くするわけであります。これは、ひとり私だけでなくて全
議員の方がそのような気持ちを持ちながら、これまで
チッソ県債には頭を悩ましてこられたと思います。今回国の
取り組みについてどのように評価するかということについては、各党それぞれの立場がありましょうけれども、立場を次元を変えて一遍考えてみる必要があろうと思います。 御存じのように、
熊本県を窓口にして
県債という形で
チッソ株式会社に対しての支援を続けているわけでありますけれども、現在の
状況、さらに、今後しばらくの
状況としては、
熊本県の
財政に全く影響ないようないわゆる
特別会計で組まれておるわけでありまして、それはそれで今日まで来たわけでありますけれども、しかしながら、
チッソ株式会社の現状と将来、また今後の
水俣病への
取り組みを考えてみますときに、私は何度かこの議場で申し上げましたけれども、いまの
チッソ県債方式というのは、まず第一回目を振り返って本気で考え直さなければならない。決して
説明のつく納得のいく
方式でないことはすでに御承知のとおりだと思います。やむを得ず今回の措置を繰り返してきたわけでありますけれども、いま問題になっています、いわゆる
チッソに万一
不測の
事態が生じた場合にはという、その心配があっての
県債問題の論議であります。 よく考えていただきたい。万一
不測の
事態というのはどういう
状況なのか。一般的に考えれば、
チッソが倒産するとか、あるいは
化学工業が本当にもうだめになって、そして
会社そのものが立ち行かなくなるという
状況を一般的には言うでしょうけれども、
事チッソに関してだけは私はその認識は誤りであると思うわけであります。なぜならば、
県債方式をとる限り、とっていく間は、絶対に
不測の
事態は起こらないんではないでしょうか。いわゆる
患者補償に支障を来さないために、必要な分の最低限ではありますけれども、いわゆる
県債で補てんしていくわけでありますから、この
考え方、この文言は私は詭弁であると思います。
県債方式を取り続けるならば、たとえば先ほど申し上げたような一般的に考えられる、
チッソ株式会社が本当に成り立たなくなろうとするときに、その心要な分を
県債で補てんするわけでありますから、絶対に
不測の
事態は起こらないわけです。そうじゃないでしょうか。ですから、この
方式を取り続ける限り
チッソはつぶれないのがあたりまえです、つぶれないようにしているわけですから。そうでしょう。ただ、結果的に残るのはどういう
状況が残るかと言えば、いわゆる
県債の額が――あえて言えばこれは
県債でなくても何でも構いません。国が肩がわりしてくれるなら国の金でもいいんです。倒産しないだけの分を、いわゆる
患者補償に支障を来さないという要請で融資するわけでありますから、絶対に
不測の
事態は起こらないと考えるわけであります。ただ、結果的に残る
状況は、いわゆる
借金といいますか、
チッソ側から言わせればその
借金は累積していくだけだと。これはとどまるところを知らないのが現状じゃないでしょうか。どこかで終期を――終わりのがめどが立つという性質のものではないという認識が強いわけです。 ですから、今回国が
不測の
事態が生じても決して県には迷惑をかけないからと。そこまではいいんです。そこから先、だから
県債方式を取り続けてくださいというのは詭弁であると思うわけです。国がそのことまで予測しているのかどうか私は知りません。しかし、結果的に残るのは
チッソの累積の
借金がふえ続ける。そして最終的に県は――いわゆる
チッソが返済能力がなくなってギブアップというときに、何とかしてください、返せませんと
熊本県に言ったときに、県は何でそれを国なり民間金融機関なりに返済していくかというときに初めて
熊本県財政に影響が起こってくるわけです。そしてそのときに、どういう
財源でその
借金を、県が窓口として借りた
借金を返していくか。それでは民間金融機関にどこから持ってくるでしょうか。一般
財源からということが問題になってくるわけです。じゃ国に何とかしてくださいと。果たして国がそのときにどうしてくれるかの論議がなされているわけであります。 さらにもう一つ、
熊本県が毎回国に対して要望してきました、いわゆる政府資金で一〇〇%充当してほしいということがあります。確かに
熊本県の
財政を私たちは論議していけば事足りるわけでありますから、
知事初め
議会も国がやってくれれば一応の責任はなくなるかもしれません。しかし、国の
財政が果たしてそれに取り組んでくれるか。 今回のお答えでは、一〇〇%に近い
考え方を示したという
説明がありましたけれども、たとえば政府資金でもって充当した、その政府資金を
熊本県はまさかの場合には返さないで済むという――おまえが、国の方が県に心配かけないと言ったんだからこれは返せないよと、それで果たして済むかどうか。ある人に言わせますと、国の資金運用部資金の運用については、その運用の法律があるんだそうであります。だから一概に簡単に
熊本県が考えるように、じゃいいですよ、私の方で何とかしますよと国が言ってくれるその保証は何もないと私は言いたいわけです。確かに関係閣僚
会議その他ですったもんだしていますから、全く知らない顔はしないでしょうけれども、しかし、果たしてそれができるかどうかということに対しては詰めた論議はなされておりません。そこまで考えたときに、この公害健康被害補償の問題については、抜本的に何かを考えて何らかの手を打たなければならない、そのような次元での物の
考え方をしなければならない、そういう時期に来ていると私は申し上げたいわけであります。 それも今回、六十年六月、あと五回分ありますが、そこまでの一応の終期を示して、そして今回の東京での話があったわけでありますけれども、これは二年間たてば何か新しいうまい手が見つかるという保証は何もない。今回の五月
議会で論議するこの状態を私は一歩も前進しない、同じ
状況が二年先に先送りされただけだと。そして
事情が変わっているとすれば、それはこの二年間、あと四回分のそれが累積されるだけだと。そして関係の
部長さん方に聞きますと、たとえば公害健康被害補償法を抜本的に改正するとかなんとか、いろいろ私に言わせれば夢物語的なことをおっしゃいますけれども、このことは毎回論議してきてそして先送りになってき続けている問題でありますだけに、二年後に同じことが繰り返されるときに、まず法の改正にはそれなりの時間が必要だというようなことになってしまいます。 しかし、それは
最初に第一回目を発行したときにすでにあった問題なんです。法を改正しようじゃないか、そのためには国会
日程としてはどうしても五月まで必要だと。じゃ十二月に論議できないから一回だけやろうと言ったのが第一回目のスタートだったんです。そしてそのことは何度も論議しながら一歩も前進しない。そしてそれはむずかしいという結論みたいなところに到達して、そしてなおかつ
県債という小手先の繰り返しを今回もまたやろうとしている。 しかも、
知事は就任されたのが二月ですから、今回は第一回目です。第一回目ならば、それこそここに数カ月間あったわけでありますから、私は一歩前進の期待を込めて二月の
議会でも申し上げたつもりです。しかし、国に一〇〇%保証の意思ありというようなことで問題を糊塗して、さらにまたあと六十年六月まで同じことを繰り返す。私は
県民に対して、このことの繰り返しをどう
説明していいかわかりません。もし
説明するだけの裏づけがありましたら、ぜひとも御答弁いただきたいと、このように思うわけであります。
最初に申し上げました第二点目の、いわゆる
患者救済の問題であります。検診、そして審査、これが今日なお進んでいない
状況には変わりありません。どのように取り組むかと毎回聞いても、同じような繰り返しで
議会は済んでも、私は認定申請患者の方々はもう待てないというのが本当の偽らざる心情じゃなかろうかと思います。 昨日、水俣の地で第四回環境
会議があったというような報道がなされておりました。いろいろと論議もされたようであります。これまで関係してこられた方々の過去の
取り組みについての反省もあったやに聞いています。しかし、どこをどう詰めていけば、この待たされた方々が納得のいくといいますか、期待が持てるといいますか、そういう施策というのが示されないで今日に至っております。
熊本、鹿児島両県で約一万一千五百二十九名ですか、そのうち認定されたのが千九百九名ですから、待っておられる方々、未処分が五千三百六十八人、そのうち
熊本県の方が四千六百三十人、これだけの方々が認定を待っておられる。 かつて四十八年でしたか
水俣病裁判があって、一時金の補償が会社と患者側とで協定が締ばれて、当時、御存じのようにA、B、Cありますけれども、千八百万とか千六百万とかいう一時金の補償がなされて今日に至っているわけであります。一口に十年と言いましても、すでに皆さん方おわかりのとおり、十年前の価値といまの価値を比較するだけで、待たされている
人たちの気持ちは、いら立ちは十二分に理解できるものと思います。
チッソと患者との協定事項であるわけでありまして、物価のスライド等は問題のらち外にあるわけでありますけれども、それにしましても、認定のおくれについての模索、その
状況を時々刻々、
水俣病の申請患者の
人たちに、ここまでは努力した、そしてここまではできないというような意思の疎通といいますか、そういうところから私は少しでも前進する
取り組みが望めると思うわけであります。 〔議長退席、副議長着席〕
細川知事が就任当時、早速水俣の地を訪れられた。その
姿勢を私は高く評価しましたけれども、その
姿勢の延長線上には、私は患者の
人たちとの意思の疎通がそれなりに期待できると。これは私だけじゃなくて多くの
人たちがそのように期待したと思います。それから三カ月、今日までどの程度どういう努力をされて、どういうふうに今後なる可能性があるのかという
取り組みの御答弁を第二点として
質問いたすわけであります。 以上、二点御
質問申し上げます。 〔
知事細川護熙君登壇〕
◎
知事(
細川護熙君) 前段で、
財政の問題について
スクラップ・アンド・ビルドとか
サンセットのお話とか重ねてございましたが、五十八年度におきまして
事業廃止をしましたものが百二件ございますし、また終期の設定をいたしたものが四十九件、それから経常経費の削減も五%ほどいたしております。申し上げましたように、今後とも総合的な観点から可能な限り
行政の
簡素合理化を進めてまいりたいと考えております。
水俣病対策について二点ほどお尋ねがございましたが、まず
チッソ県債についてのお話でございますが、
チッソ県債に係る国の一〇〇%保証措置につきましては、きのうの
代表質問においてもお答えを申し上げましたが、今回の国の措置によりまして実質的に約束されたと受けとめているところでございます。
水俣病認定患者に対する補償金の支払いに支障を生じないための方法、施策につきましては、五十二年度末、きわめて悪化した
チッソの経営
状況というものを踏まえて、国、県の間で折衝が持たれ、可能な手段についてあらゆる検討が重ねられて、その結果、当時の判断として
県債以外に方法がないということで、県も
患者補償の継続という重要な
課題に対応してまいりますために、やむを得ない措置として五十三年六月の閣議了解になったものであります。以来県といたしましては、認定患者に対する補償金の支払いに支障を生ぜしめないため、あるいはまた地域の振興に資するという目的から、今回まで九回
県債を発行して
チッソに貸し付けてきたわけでございますが、その額も二百十三億円を超えるという
事態になったことから、昨年の十二月、国に対して三項目の要望を行い、その後の各省との折衝も非常に厳しいものであったわけでございますが、ようやく御承知のような結論にこぎつけたところでございます。 しかしながら、私としては、
チッソ県債問題につきまして、
チッソの経営
状況が依然として好転をしていない現状において、これでよしとは全く考えておるわけではございません。関係閣僚
会議においても言及されましたように、
チッソの自助努力というものをあくまでも基本としてあらゆる努力を傾注してもらうとともに、他にかわるべきよりよい方法が見出せないものかどうか、今後さらにあらゆる角度から検討を加えながら進めてまいる必要があると考えておるわけでございます。しかし、今日の段階におきまして、
県債を継続して発行するか、あるいはこの時点で打ち切るか二者択一を迫られるとすれば、現時点におきましては、他にかわる方策が見出せない以上発行せざるを得ないというのが私の端的な気持ちでございます。 それから第二のお尋ねは、検診、認定業務の促進についてでございましたが、申し上げるまでもなく
水俣病問題の中心
課題は、検診、認定業務をいかにして一刻も早く進めるかということでございます。 検診の現況につきましては、五十五年九月から一部団体によって始められました検診拒否運動が今日もなお続いておりまして、検診の通知を出しても実際に検診を受けに来る申請者は、通知を出した者の三〇%程度でございます。このことは、ひいては審査の件数にも影響を及ぼしておりまして、月五十人くらいの審査しか諮問できないというのが実情でございます。 申請者の
状況につきましては、現在申請者で未処分の方が四千六百人余りおられるわけでございますが、この四千六百人の内訳を見ますと、審査会に諮問したが答申保留になっている者が千五百人、
水俣病でないとして棄却されて再度申請をしてきた方が千四百人、検診が未了のために審査にかかっていない者が千八百人ということになっております。なお、これまでの処分数は、認定、棄却を含めて四千七百件でございますが、審査の延べ実数は、保留になった審査や再申請の審査を含めますと八千七百件に達しております。 今後、認定業務を促進する上でいろいろ障害となっていることや問題点があるわけでございます。ただいま申し上げました検診拒否の問題でありますとか、あるいは申請者が全国三十二都府県にまたがっているというようなこと、あるいはまた認定問題に係る裁判が四件、
行政不服審査が五百件も争われているというような問題、さらにはまた
水俣病に取り組んでいただく医師がだんだん少なくなりつつあるというようないろいろな問題点があるわけでございます。しかし、そうした問題はございますものの、認定業務は
水俣病患者の救済という立場から常に全力を尽くして取り組んでいかなければならない
課題であると思っておりますし、検診、審査に御協力をいただいております熊大の医師の方々を初めとして関係者の皆さん方の一層の御理解と御協力をお願い申し上げる次第でございます。 〔
今井洸君登壇〕
◆(
今井洸君)
県債の問題について二者択一を迫られるならば、そのベターな方をという
事情、
状況、理解できないものではありませんけれども、私が先ほどから論議しているのは、二者択一というような次元のことでなくて、もともとの発想転換を考えるべきであるという気持ちでこれまでも申してきましたし、ただいま
質問もいたしたつもりであります。現状はなかなか厳しいことは私も承知しております。しかしながら、繰り返すようでありますが、二年先の六十年六月に同じことの繰り返しはしたくないということだけは再度申し上げておきたい。二年間あるわけでありますので、最大の努力を惜しまないという
知事の気持ちはわかりますから、この二年間を先送りしない
取り組みがぜひとも必要であるということを今回申し上げておきたい。 検診、認定業務につきましては、私の
質問と少し答えは違いまして、
状況の
説明にある程度終始したような点もありましたけれども、願わくは一日も早く軌道に乗るような方策を考えてほしい。これは何も私だけでなくて
水俣病に関心のある方の皆様の意見である、気持ちであるということもあえて付言して申し上げておきたいと思います。時間の関係もありまして先へ進みます。 今回の
補正予算の中で、水資源開発保全対策関係の
予算が二千九百三十万円ほど組まれております。例年のごとく、いまのシーズンになりますと当然の話題として、
熊本県内の各地で水の問題が毎回繰り返されるわけであります。たまたま私、
熊本市の選出でありますので、
熊本都市圏の水が最大関心事であります。前
知事とは何度か論議をやってまいりましたけれども、新しく就任された
細川知事に対しても、
熊本都市圏の上水道、いわゆる飲み水の将来については十分な御理解もあろうかとは思いますが、改めて
知事の所見をお伺いしておきたいという気持ちで
質問いたします。 もともと特に水に困っておられる地方を除きまして、空気と水はただみたいなものだという認識の方が強いわけであります。本当に困ったときには、これほど大事な水の問題はないわけでありますけれども、日常茶飯事として困らない
状況下にある間は、本当に水というのはただみたいなものだという認識の方が強いわけであります。そして一たん、たとえばお隣の福岡県みたいな例がありまして、そういうときになりますと大変だという認識が広がります。しかし、シーズンを過ぎればまた、ただ論議になってくるわけであります。その繰り返しをしながら、いつか気づかないときにどうしようもない
事態に陥って、そのときに困ったのでは、これはもう完全に人災といいますか、
行政の
取り組みの責任だと、このように言われてもしようがないと思いますだけに、
熊本都市圏のだんだん人口も増加の一途をたどる都市圏――
熊本市とはあえて申しません。
熊本市周辺の上水道についての問題は、手をこまねいて見ていられる
状況ではないと思います。 簡単に申し上げますと、非常に
熊本市民あるいは都市圏の方々は水に恵まれてきました。ですから、先ほどから申し上げますように、とても天草方面等の水に本当に困っておられるところの
県民の人とは認識が余りにも違い過ぎるわけであります。しかも恵まれ過ぎて何百年と来たわけであります。しかも一〇〇%地下水に頼っているという特徴があります。そのほか二、三特徴を挙げますと、全く無添加といいますか、要するに消毒を必要としないすばらしい水であります。そしてこれは伏流水――
熊本市の半分は伏流水でしょう。要するに菊池や阿蘇方面の雨が地下に浸透して、そして一年後ぐらいに水前寺周辺で湧水してくるわけであります。しかも、地下数十メートルのところの砥川溶岩という――ある専門家から聞いておりますけれども、その溶岩のいわゆる多穴性といますか、軽石みたいな、そういう細い網の目といいますか石の間を通って流れてくる水ですから、最高の水であります。 もともと日本はすばらしい水の国であるということは、各国を回られた皆さん方もおられますので十二分に御存じのとおりです。赤道を越えるためには、よその国の水だったら腐ってしまうので、がまんして日本までたどり着いて、日本で水を積んで赤道を越えて行くというのが外国航路の船の常識だそうでありますけれども、このようにすばらしい日本の水の、その日本でも全く例のない地下水一〇〇%依存――日本全国探しましても、東北地方のある小さな町の一カ所だけ、それも全部ではありませんけれども地下水に頼っているところがあるそうですけれども、このようにマンモス化した大量の人口を養っている水というのは日本全国に例がないわけであります。ですから、世界一にすごい
熊本の地下水であり飲料水であります。 しかし、残念なことにアキレス腱があります。もしこの水が枯渇した場合、代替用水は全くないわけであります。よその県では、地表水あるいは河川水、湖とか川の水を浄化して使っているのが常識でありますけれども、
熊本周辺のたとえば白川の水といいましても、これは弗素分を含んでおります。この弗素分を規定どおり除去するためには、トン当たりの値段を私は詳しく計算しておりませんけれども、とてもいまの上水道の会計で市民が納得して支払えるようなそんななまやさしい金額では弗素分の除去はできないんだそうであります。あと緑川もあるでしょうけれども、全部水利権がありますし、
熊本都市圏の人口を養うような水は恐らく一滴もないでしょう。坪井川にしましてもあれをどこにどうやってためて――いろいろ考えてみましても、いずれにしても代替用水がないことだけは事実です。 そして余りにも恵まれ過ぎてきただけに、この水を大事にしようという認識が、まず一番大事なことですけれども
熊本都市圏の方々には余りにもなさ過ぎる。それを見越して今後どのように取り組むかということは――あるとき私は、五十年か六十年先に心配になるんだという論議をこの
議会でやりました。そうしたらそのときの答えが何と、別の学者が百五十年は大丈夫と言ったというような答弁だったんで私はもうびっくりしたわけですけれども、五十年とか百五十年とかいう論議のらち外の問題だと、このように思うわけであります。オンリー・ワン・アース、いわゆるかけがえのない地球という言葉がありますけれども、
熊本都市圏の人にとってはもう、それこそかけがえのない地下水であります。これが要するにふえ続けていれば別です。しかし現状を保っていくのも厳しいような
状況です。もっと詳しく言えば減りつつあります。それを
行政でしかこの問題には取り組めないと思いますだけに、今後の保全対策については、私は認識を改めてこの問題に取り組む
行政の
姿勢がぜひとも必要であると、このようにこれまでも繰り返しましたけれども、きょう新たに
知事にお尋ねする次第であります。 〔
知事細川護熙君登壇〕
◎
知事(
細川護熙君)
熊本都市圏の地下水保全対策については、お話がございましたように本県の上水道の八割近くが地下水を水源としておるわけで、全国的に例を見ない高い地下水に対する依存度を持っておるわけでございます。特に
熊本都市圏につきましてはほぼ一〇〇%近くが地下水によっておりまして、
熊本市のように五十万都市で全量上水を地下水に依存している都市というものは全国でも非常に珍しい例を見ないものであるということは、お話のとおりでございます。 ところで、最近の本県の水需要でございますが、急激な増加傾向を示しました
昭和四十年から五十年代前半に比べますと、伸びがやや鈍ってはおりますけれども、今後生活様式の多様化でありますとか、あるいは地域の開発、工業立地等の進展に伴いまして、引き続き増加していくものと予想されるところでございます。しかし、いかに豊富な地下水といえども限りがあるわけで、この地下水の保全あるいは適正利用につきましては、地域住民一人一人が貴重な地下水について十分認識を持つことがまず必要なことでありましょうし、また地域全体の問題として関係市町村がそれなりの意識を持って取り組んでいただかなければならないと思っております。 そうした観点から、県におきましては、
昭和五十三年に地下水条例を定めまして、この地域の地下水採取量の報告義務を課しますとともに、地下水の有限性を認識していただき節水に努めていただくようにというPRをいたしてきたところでございます。 また、地下水の保全に当たりましては、その実態を十分把握することが必要なことでございますし、当面まず地下水の最大揚水可能量を知ることが急務であると考えております。そうした認識に基づきまして基礎資料の整備に努めているところでございまして、まず
昭和五十年には、
熊本都市圏の地下水の賦存、流動等の
調査を実施いたしましたし、さらに五十三年から、地下水の水位変動傾向を知るために県下に十一本の井戸を掘りまして地下水位の観測を実施いたしているところでございます。そうした観測結果を踏まえまして、新しいデータをもとにした地域の水需給につきましてさらに解明を進めていくことにいたしておりますが、現在そういうことで関係市町村との調整を進めているところでございます。 地下水の保全対策といたしましては、地下水涵養地域の保全でありますとか、あるいは人工涵養の検討、あるいはまたお話がございましたような他の水源への転換、あるいはまた地下水のくみ上げ量の調整等いろんなことが考えられるわけでございますが、何といいましてもデータの把握がまず第一でございまして、当面は地下水観測網というものを整備して資料収集等を進め、最大揚水可能量を把握することを重点に進めてまいりたいと考えております。 この問題は、いずれにしましても、いまさして問題でなくとも、お話がございましたように将来に向けての最も重要な
テーマの一つだと考えているわけでございまして、先般
熊本市長さんとのトップ会談におきましても、ひとつ将来を見越していまから積極的に取り組んでいこうというお話をしたところでございます。 〔
今井洸君登壇〕
◆(
今井洸君) 今後の
取り組みについては先ほども申し上げました。いまの御答弁の中で一つだけ気にかかることがあります。それは人工涵養のことです。学者に言わせると、人工涵養の是非論がありますので――学者の意見というのは大体何年も後になって出てくるのが常識ではありますけれども、そこら辺のところは
行政の面からどのように取り組むかということについてチェックだけはしておいてもらいたいと思います。 次に、テクノポリス建設についてお尋ねします。咋日幸山
議員からの
質問があっておりましたけれども、私は重複を避けながらこの問題について
知事の見解を求めたいと思います。 たびたびこの本
会議におきまして論議されてきたわけでありまして、いよいよという段階を――法が成立したのが四月二十七日で、その後、今週の初めに公布がなされたわけでありまして、具体的にどう取り組んでいくかがいよいよ問われる時を迎えたということでの
質問であります。 すでに昨日、
質問の中で述べられておりましたように、半導体応用技術研究会、バイオテクノロジー研究推進会あるいは情報産業振興協
議会等々県内各産業分野において新しいさまざまな胎動が始まっておるわけでありまして、各界の動きも次第に活発化しております。国が推進しようといういろいろな施策がありますけれども、受け入れる側がそれを受けとめるだけの力があるかどうか、その動きがあるか、そのニーズがあるかということが、この計画が生きるか死ぬかの大事なポイントでありまして、その点から言えば、最近本県に立地する企業の動向を見ましても、予想以上にハイレベルの先端技術企業が着々と業績を上げつつあると、このように聞きます。その中で、従来からの地場企業の中にも強い関心を持って、新しい技術を吸収しながら産業技術のレベルアップを図っておられる話もずいぶん聞きます。そういう中で、
熊本都市圏を中心にして、いわゆるテクノ回廊とかいう言葉も言われているようでありますけれども、そういう地域のアウトラインもいろいろ話題に上っている
状況であります。さらに、テクノポリス建設と関連してでありますけれども、今回の
補正予算の中に、地場企業の振興ということで産業ロボット等の先端技術をどう取り入れていくか、また企業誘致の面でも、そういった先端技術を持った企業を誘致していこうとかいうようないろんな動きがありまして、昨日来論議が交わされているところであります。 そこで、いよいよその
実施段階にまいりましたいまの段階で、今回のテクノポリス法について、県としては、また
知事としてはどのような認識で受けとめようとしているのか。さらに、法に定められた各般の国の助成策がありますけれども、テクノポリス建設を進めるに当たって助成策等を考え合わせた上での受けとめ方としてはどのように認識しておられるのか。 二番目に、この法律に定められたテクノポリスの地域指定に至るまでの具体的な手順はどのようになっていくのか。 三番目として、本県としてはどのような施策を、このテクノポリス建設とあわせて施策を推進しようとしているのか。特に今回の
予算に、産業技術振興財団のことやら電子応用機械技術研究所関係の
予算が計上されておりますけれども、こういったものが具体的にはどういう計画で今後進められようとしているのか。 以上、三点についてお尋ねいたします。 〔
知事細川護熙君登壇〕
◎
知事(
細川護熙君) テクノポリス法が制定されたことについてどう受けとめているかというお尋ねでございましたが、このたびテクノポリス促進のための法制化がなされまして、国の支援体制が整えられたことは大変画期的なことであると評価をいたしております。 この法律では、高度技術に立脚した工業開発を促進するための税制上の優遇措置や、それを支える工業用地、道路等の各種基盤の整備について配慮するように定められておりまして、これによって地域に新しい産業の展開が図られるものとして大きな期待を寄せているわけでございます。しかし、国の支援体制が確立されたとはいえ、テクノポリス建設を進めるに当たりましては、基本的には地方の自助努力によるべき
部分が大きいわけでございまして、今後とも関係市町村を初め地元の産業界や大学等の御協力を得ながらテクノ建設に向けて最大の努力をいたしてまいりたいと考えております。 それから、テクノ建設の今後の手順についてお尋ねでございましたが、現在、法律の施行に向けて政令、省令の準備がなされておりまして、具体的な法律の運用
方針は七月中旬には固まるものと思いますが、これに引き続きまして地域の設定、工業開発の目標、それから目標達成のための必要となる
事業を内容とする国の開発指針が定められることになっております。この指針に基づきまして、各県で地域独自の具体的な開発計画を地元市町村と協議し策定することになっておりまして、その後、国による開発計画の承認という手続を経て、早ければ本年中にも指定地域が選定されるものと予測をいたしているところでございます。 それから、テクノ建設に向けて本県の推進しようとしている具体的な施策についてのお尋ねでございましたが、今回の
補正予算案には、中核的な機関としての
熊本産業技術振興財団と電子応用機械技術研究所関係の
予算を計上しております。 産業技術振興財団につきましては、地元企業の技術高度化を図るために、大学等の各研究開発機関の協力のもとに技術開発援助、人材の育成、情報の提供等を行っていくわけでございますが、
県政の
課題である技術立県を支える中核機関としての役割りが期待されますので、十月をめどに市町村、民間企業等の協力を得て設立することにいたしております。 電子応用機械技術研究所につきましては、産業技術振興財団付属の県内中小企業の共同利用研究施設として、国の補助を受け、地元の産、学、官の協力によって設立をしようとするもので、建設に必要な
調査を行うことにいたしております。なお、テクノポリスにふさわしい定住環境を整備するために、
熊本都市圏を対象として、国や
熊本市と協力して地域住宅計画の策定を進めることといたしております。 いずれにいたしましても、現在作成中の開発構想につきましては、この月末に通産省のヒヤリングが行われる予定でございますが、国の指導内容も踏まえまして、六月初めをめどに建設構想起草委員会を開きまして、開発構想の最終案を取りまとめたいと考えております。年末にも予想される第一次のテクノポリス地域指定に向けまして、
熊本テクノポリス建設推進協
議会を中心に地元各界の全面的な協力を得て万全の体制で臨んでまいりたいというふうに考えております。 〔
今井洸君登壇〕
◆(
今井洸君) 続きまして二点ほど、
知事の今回の
補正予算の中で新しい
事業として挙げられた中で目についた点を御
質問いたします。 一つは、海洋レクリエーション基地構想についてであります。 観光開発計画
調査ということで今回七百万の
調査費が組まれております。かつて去年の十二月でしたか本
会議で、天草関係の
議員の中から、今後の天草をどうしていくかということで、天草地域の観光振興の基本的な整備の
方向として、まず一番に天草の美しい魅力ある海を海洋レクリエーション基地として活用していくことが答弁にあっておりました。天草地域の振興につきましては、さらに道路の整備とか、あるいは周辺各県との連携を密にした広域な観光ルートとしての拠点として、九州の海洋観光レクリエーションの基地になるような
方向で取り組んでいきたいというような――
熊本の観光といいますとどうしても阿蘇と天草と、こういうことになるわけであります。しかし、そのアキレス腱が通過型観光だと言われております。一つには、
熊本市に足がとまらない、とめるだけの施設がないというようなこともありまして、なかなか阿蘇、天草を十二分に県外のお客さんたちに楽しんでもらうそういうコースが組みにくかった面で大いに評価できる
取り組みだと、このように認識しているわけであります。 最近のレジャーの傾向としましても、いわゆる名所旧跡を回っておしまいにするんでなくて、行動するといいますか参加するといいますか、そういう観光をやっていこうという
方向にあるわけでありまして、それならばぜひとも自然に親しむことのできるような、自然の海水に親しむ機会をつくるようなそういうこれからの
取り組みが必要になってくると、このように常々私も思っておりました。そういうわけで、現在の
状況――たとえば学生たちにしましても、かつては臨海学校とか林間学校とか本当に先生方がどんどん連れていってくれたわけですけれども、いまはどういうわけか、聞きますと事故のときの責任問題とかいろんなことがありまして、なかなかやってくれない。しかし、子供たちはやはり自然の中で育てなければならないのは当然でありまして、そういう面からすれば、こういう観光と結びつけて、もっと広い意味での構想というのは評価できると思います。 いろんな問題点があります。道路網とか、あるいは受け入れる地元のたとえば漁業権の問題とか、あるいはどういう観光客、どういう方々を呼ぶのか、またその構想そのものもどういう規模でつくっていくかということが問題になろうかと思います。こういう点で今後どのように進んでいくのか。これは
調査費がついたわけでありますから、まだこれからということもありますけれども
質問いたしたいと思います。 時間の関係でもう一つだけ申し上げます。それは伝統工芸の振興対策であります。 新規
事業として展示会等の
事業で一千万組んであるようであります。昨年八月、御存じのように全国に名前がとどろくくらいのりっぱな伝統工芸館がオープンしてそろそろ一年になります。中にはすでに何度か訪ねられた方もおられると思いますけれども、おくればせながら私も一遍だけ行ってまいりました。大変感激しましたのは、職員の方がものすごく熱意を持って取り組んでおられるという認識を持ちました。本当に、いながらにして、
熊本県の各地で生活に密着したいろいろな伝統工芸品を網羅してありまして、さらには全国の有名なものも、どこどこの県にこういうものがあるんだということで展示されておりました。そういうのを、ほんのわずかな時間でありましたけれども、生活の知恵のすばらしさを新しい発見として幾つかかいま見た次第であります。もう失われようとしているそういう
熊本県の生活、その中の心を十二分にとどめて、そしてまたこれからの
時代に生かしていけるようなそういう素材がたくさんありました。刃物類なども、本当に一見何に使うのかわからないようなのが、使う人の知恵といいますか、それを一生懸命
説明される職員の熱意にも触れましたけれども、新しい発見の一つでした。竹細工なども注文に応じて手づくりしたために、みごとなデザインにつくり上げられている。さらに、あそこの伝統工芸館の中に部屋がありまして、大変明るくてすばらしい照明のあるミーティングルームみたいなのもありました。その横には何とお茶室までありました。実際訪ねてみまして、いろいろと見飽きないものがたくさんあったわけでありますけれども、ひとり
熊本県民だけでなくてたくさんの人にぜひとも見せたいと、このように意を強くしたわけであります。 そういうことで、伝統工芸館を中心にして、今後本県の伝統工芸をどう振興させていこうとしているのか、お尋ねしたいと思います。 以上、二点お尋ねします。 〔
知事細川護熙君登壇〕
◎
知事(
細川護熙君) 初めに海洋レクリエーション基地構想についてのお尋ねでございましたが、最近の観光の動向は、家族旅行等の小グループ化、それからスポーツ志向の傾向が強まっておりまして、県としても、このような傾向に対応して、県を代表する観光地域を対象に観光地づくりを推進していく必要があると考えておるわけでございます。 阿蘇地域におきましては、御承知のように休暇村でありますとか、憩いの村でありますとか、年金の基地でありますとか、そうしたものの施設整備が進んでいるわけでございますが、天草におきましては、海洋性の観光資源の活用が必ずしも十分に図られていない現状にあるわけでございまして、おっしゃるように通過型の観光地になっているのが現状でございます。そうした
状況を改善して今後天草の観光振興を図ってまいりますためには、天草の持つ特徴的な資源であります海洋資源の活用と開発を進めて観光客の滞留性を高めていくということが重要なことでありまして、そういう基本的な
考え方のもとに、天草地域の拠点になる総合的な海洋レクリエーション基地を構想しているところでございます。 海洋性レクリエーション基地としては、交通の条件でありますとか、あるいは海洋スポーツを初めとして複合的なレクリエーション機能を持ったものであることが必要なことであろうと思いますが、地域の方々の意向も十分尊重しながらその建設が図られるように進めてまいりたいと考えております。 それから伝統工芸の振興対策についてのお尋ねでございましたが、経済社会の発展と生活水準の向上に伴いまして国民の生活意識や価値観が多様化してきている中で、近年、古くからその地域の風土や生活に根差した、また特有の技術によってはぐくまれてきた手づくりの伝統的な工芸品のよさというものが改めて見直されているわけでございます。そういう生活意識の変化に対応いたしまして、
県民に広く伝統的な工芸品のよさ、あるいは実用性、合理性というものを再発見していただくとともに、伝統的な地場産業の育成、振興を図ってまいりますために、昨年の八月に全国に先駆けて伝統工芸館を建設、開館し、その円滑な管理運営に努めているところでございます。 開館以来の入場者数は、常設展示室の有料入場者数が約三万人、それ以外の無料の展示室等を利用する人員はその数倍に上っておりまして、全体の利用者数は十万人以上を超えている
状況でございます。利用者の内訳を見ますと、特に御婦人、子供たちの利用が多く見られて、手づくりの伝統工芸品に対する認識を高めるという所期の目的に沿った利用
状況になっているようでございます。 伝統工芸品は、長い年月にわたって研さんを積み熟練をした技術者によって手づくりで生産をされておりますために、大量生産ができませんし、また後継者の育成確保がなかなか困難でございますが、県といたしましては、伝統工芸館を中心に県内外各地のすぐれた伝統工芸品というものを
県民に広く紹介するための各種展示会を開催いたしまして、伝統工芸品に対する消費需要の拡大を図ってまいりますとともに、創作コンクールでありますとか、あるいは講習会の実施でありますとか、あるいはまた伝統工芸館機関誌の発行等々を通じまして、伝統工芸技術の開発と後継者の育成を推進してまいりたいと考えております。 また、県内各地に残されております、すぐれた工芸品を伝統工芸館に収納展示し、古くから伝わる工芸技術の保存や伝承に今後とも努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。 〔
今井洸君登壇〕
◆(
今井洸君) 伝統工芸館が一年に満たない時期に十万人も利用されている
状況――当初あの工芸館をつくるときにいろいろ心配したことも非常によかったという気がします。さらに改善すべき点はいろいろありますでしょうけれども、今後利用者がもっと有効にそして喜んでもらえるように今後の期待を大きく持つわけであります。 その中で一つだけ。十万人といいますと、平均しましても三百人程度ですから、多いときには千人を超えるときもあったろうと。私は詳しく聞いておりませんので知りませんが、そういう入館者があって、さらにもっと県外の方々にもということになれぱ、何らかの交通の便といいますか、そういう面も考えなくちゃならないと思うわけであります。先ほど天草と阿蘇を言いましたけれども、
熊本市の観光で言えば、まず一番に出てくるのは水前寺と
熊本城なんで、これはよその県の皆さんは知っています。ですから
熊本城に隣接したこの伝統工芸館、あの駐車場がもっと広ければ、
熊本城の一番上でバスをおりて、
熊本城、そして県立美術館、そしておりてきたところで伝統工芸館を見てそこでバスに乗って帰られれば非常にいいんじゃなかろうかというようなことも考えます。隣接地に土地がないだけに、そのことはできないでオープンしましたけれども、県立図書館が新たにできれば、あの土地でも将来考えてもらいたいということを要望しておきたいと思います。 時間が参りました。天草の観光レクリエーション基地、大変賛成であります。
熊本市にも松尾町にそういう地元の動きがあります。連携をとって大きな構想で生かされていくようなことも、地元の
人たち――ちょうど金峰山の裏でありますけれども、考えておられるようでありますので、天草と結びつけたそういう大きな構想を期待しつつ私の
質問を終わらせていただきます。(拍手)
○副議長(甲斐孝行君) 以上で通告されました
代表質問は全部終了いたしました。これをもって
代表質問を終結いたします。 ――
―――――○―――――――
△
日程第二
特別委員会の設置及び
特別委員選任の件
○副議長(甲斐孝行君) 次に
日程第二、
特別委員会の設置及び
特別委員選任の件を議題といたします。 お諮りいたします。まず、エネルギー開発に関する件、水資源開発に関する件及びテクノポリスに関する件を
調査するため委員十八人をもって構成する地域開発
特別委員会を、次に、
熊本港建設に関する件、国鉄新幹線建設並びに同地方線対策に関する件、
熊本空港に関する件及び電信電話
事業に関する件を
調査するため委員十七人をもって構成する交通通信対策
特別委員会を、次に、
水俣病対策に関する件、大気・土壌及び水の汚染並びに騒音その他公害防止に関する件を
調査するため委員十七人をもって構成する公害対策
特別委員会をそれぞれ設置し、各
特別委員会に当該
調査事件を付託することにいたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(甲斐孝行君) 御異議なしと認めます。よって、さよう取り計らうことに決定いたしました。 お諮りいたします。ただいま設置されました
特別委員会の委員の選任については、委員会条例第五条第一項の規定により まず地域開発
特別委員に 宮 元
玄次郎 君 平 川 和 人 君 広 瀬 博 美 君 馬 場 三 則 君 魚 住 汎 英 君 古 閑 一 夫 君 柴 田 徳 義 君 杉 森 猛 夫 君 八 浪 知 行 君 児 玉 文 雄 君 西 岡 勝 成 君 舟 津 正 光 君 花 籠 幸 一 君 堀 内 常 人 君 三 浦 哲 君 山 本 靖 君 倉 重 剛 君 荒 木 詔 之 君 以上十八人 次に、交通通信対策
特別委員に 中 村 晋 君 今 村 来 君 池 田 定 行 君 幸 山 繁 信 君 八 木 繁 尚 君 永 田 悦 雄 君 井 上 龍 生 君 米 原 賢 士 君 林 田 幸 治 君 三 角 保 之 君 橋 本 太 郎 君
阿曽田 清 君 中 島 絹 子 君 小早川
宗一郎 君 永 田 健 三 君 大 西 靖 一 君 野 田 将 晴 君 以上十七人 次に、公害対策
特別委員に 酒 井 善 為 君 小 谷
久爾夫 君 水 田 伸 三 君 岩 崎 六 郎 君 久 保 一 明 君 今 井 洸 君 木 村 健 一 君 高 田 昭二郎 君 鏡 昭 二 君 深 水 吉 彦 君 山 本 秀 久 君 岩 永 米 人 君 藤 川 俊 夫 君 島 津 勇 典 君 島 田 幸 弘 君 中 島 隆 利 君 前 畑 淳 治 君 以上十七人 以上のとおりそれぞれ指名いたしたいと思います。これに御異議ありませんか。 〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○副議長(甲斐孝行君) 御異議なしと認めます。よって、
特別委員は、ただいま指名のとおり選任することに決定いたしました。 ――
―――――○―――――――