ツイート シェア
  1. 佐賀県議会 2014-12-10
    平成26年県土整備常任委員会 本文 開催日:2014年12月10日


    取得元: 佐賀県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-28
    最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1     午前十時二分 開議 ◯宮原委員長=ただいまより県土整備常任委員会を開催いたします。  これより質疑に入ります。  通告に従い、順次発言を許可いたします。 2 ◯原委員=おはようございます。県民ネットワークの原でございます。  本日は二点にわたって質問させていただきますので、よろしくお願いをしたいと思います。  まず、九州新幹線西九州ルートについてでございます。  この九州新幹線西九州ルートの整備につきましては、平成三十四年度ごろの開業に向けて、フリーゲージトレイン方式での整備を今進められております。新幹線の開業によって、佐賀県への人の交流を促進して、地域のまちづくりを進めていくということに貢献するというふうに考えるわけでございます。  がしかし、一部にフル規格化を求める要望やフリーゲージトレインでの整備を疑問視する声も上がるなど、これまでいろんな角度から議論をされてまいりましたけれども、そこで、特にフリーゲージ方式の整備について、現状と課題について質問をさせていただきたいというふうに思います。  最初の質問ですが、このフリーゲージトレインについては、山陽新幹線乗り入れるという基本的な考え方がございますけれども、とはいえ、確実視をされているわけではないというふうにも認識をいたします。県は山陽新幹線への乗り入れの可能性を現状ではどのように捉えられているのかを、まずお伺いしたいと思います。 3 ◯武富新幹線地域交通課長フリーゲージトレイン山陽新幹線乗り入れということについてお答え申し上げます。  平成二十四年に開催されました国土交通省整備新幹線小委員会というのがございますが、こちらでは山陽新幹線への乗り入れを前提といたしまして、収支の採算性でございますとか投資効果といったものを確認されていることがございます。  また、フリーゲージトレイン山陽新幹線乗り入れにつきましては、同年四月にJR西日本の社長が幾つか課題を述べられておりますものの、「現段階で不可能という結論を出すつもりはない」という趣旨を発言されているところでもございます。  このようなことから、山陽新幹線への乗り入れが困難であるというふうには考えていないところでございます。  御承知のように、現在、国、それからJR九州におきましては、新たな試験車両によりまして、いわゆる耐久走行試験を実施されてございます。そういうことで、着実に開発が進められております中で、県といたしましては、西九州ルートの開業時には山陽新幹線への乗り入れが実現しますよう、これまでも政策提案等を行ってまいりましたところですが、引き続き国等関係者に対して要望してまいりたいと、このように考えているところでございます。  以上でございます。 4 ◯原委員=現在、山陽新幹線は時速三百キロで走っているわけですね。それで、JR西日本では、フリーゲージトレイン山陽乗り入れは、システムの変更とかダイヤ編成、あるいは速度の問題などの課題があるというふうに言われており、現在も明確になっていないというふうに認識をしております。  私、このことが明らかにならないと、なかなかいろんなほかの計画といいますか、全体計画に著しく影響を及ぼすと思うわけですけれども、フリーゲージトレイン山陽乗り入れの今は前提となっているわけですけれども、私は、できないということもそれはある意味あわせて考えられるのではないかとも思うわけですね、明確に出てこないという現状の中で。乗り入れの前提が崩れるとなると、先ほどおっしゃいました費用対効果の検証等にも大きく影響してくるんではないかなというふうに考えます。  あるいはフルにして、例えば、長崎発新大阪駅行きみたいなものなら確実なのかもしれませんけれども、そういう意味で、このフリーゲージ方式に関する概要を少し確認させていただきたいんですけれども、新鳥栖駅や武雄温泉駅から在来線と新幹線を結ぶアプローチ軌間変換装置の位置とか、要するに線形とか、そうしたものについてはいまだに全く見えてこないというか、現状でもそうなのかわかりませんけれども、このアプローチ整備計画は今どのようになっているのかお伺いしたいと思います。 5 ◯武富新幹線地域交通課長アプローチ整備計画についてお答えをいたします。
     新鳥栖駅、それから武雄温泉駅におきまして、狭軌の在来線と、それから、標準軌となります新幹線を結びますアプローチにつきましては、平成二十四年六月の国の事業実施計画の認可の中で盛り込まれてございます。ただ、委員からございましたように、現時点におきまして、整備の具体的な内容というものはまだ示されていない状況でございます。  その理由でございますが、国、それから独立行政法人鉄道建設運輸施設整備支援機構──以下、鉄道・運輸機構というふうに略させていただきたいと存じますが、その鉄道・運輸機構によりますと、まず、アプローチに係る構造が、現在の試験走行を行ってございますフリーゲージトレインの設計とも密接に関連をいたしますこと。それから、鉄道施設の変更等に関する法手続が必要であるということで、これにはJR九州との協議が必要であるというふうなことから、現在その協議中でありますことといったことがございます。  このようなことで、現在、測量あるいは工事といったものにつきましては、平成二十八年度からの着手を予定されているというふうに伺ってございまして、鉄道・運輸機構からは、平成三十四年度ごろとされます開業予定時期に間に合うように事業を進めていくというふうに伺っているところでございます。  それから、線形についてのお尋ねがございました。  まず、新鳥栖駅におけますアプローチでございますが、新鳥栖駅から南側に半円の弧を描くような形をとりながら、肥前麓駅付近に接続するというふうに聞いてございます。また、最近の情報提供によれば、武雄温泉駅につきましては、現在の在来線と並行しながら、高架で武雄温泉駅に接続していくというふうに聞いているところでございます。  次に、軌間変換装置の位置というふうなお尋ねでございました。いずれのアプローチも、現在、直線部のところに設置されているというふうなことで、口頭などで伺っている状況でございます。  以上でございます。 6 ◯原委員=具体的なものは、まだまだそれはいろんなほかの憶測も呼びますので、タイミング的なものもあろうと思うんですけれども、先ほどおっしゃったように、平成二十八年度というと、もうあと一、二年くらいで、いずれにしろ平成三十四年の営業ということですので、地域からすると、地域のまちづくりとは大げさですけれども、やっぱりいろんな道路関係等とも影響してくるんではないかなというふうに思いますので、そのあたり各自治体とも連携をしていただければというふうに思います。  このフリーゲージトレインは、通常、車軸を伸び縮みさせるわけですから、そうした車輪とか、あるいは台車の構造上、重量が重くなるというふうなことを言われておりますけれども、単純に、今、在来特急が走っていますね、長崎「かもめ」が、あるいは新幹線も「つばめ」が走っておりますけれども、どうした重量のイメージを持ったらいいのか、この辺教えていただけないでしょうか。 7 ◯武富新幹線地域交通課長=現在運行されております特急、それから新幹線、それからフリーゲージトレインの車両の重量はどうかというふうなお尋ねでございました。  JR九州から聞き取ったところによりますと、県内の在来線を運行してございます特急の車両の重量につきましては、これは一両当たり平均の、人が乗っていない空車重量ということでございますけれども、約三十六トンから四十トンというふうに聞いているところでございます。  また、鹿児島ルートを運行してございます新幹線につきましては、一両当たり平均空車重量は約四十トンから四十二トンというふうに伺ってございます。  それから、鉄道・運輸機構によりますと、現在走行試験中のフリーゲージトレイン空車重量につきましては、一両当たり約四十三トンとなってございまして、委員からもございましたように、軌間可変台車の重量が重くなっているというふうなことの一方で、アルミ合金ですとか炭素繊維強化プラスチックを採用することなどによりまして、軽量化も図られているということでございます。  このように、現時点におきましては、フリーゲージトレインの重量が他の新幹線、それから在来線特急と比べまして重くなっているというふうになってございます。  以上でございます。 8 ◯原委員=JRの電車というのは、長さが二十メートルですか、それで、通常は四十トン前後だというふうに認識していたんですけれども、また、フリーゲージトレインも四、五トン重くなるんじゃないかなとかいうふうなこともどこかで聞いたことがあったんですが、いずれにしろ、軽量化は図られるんでしょうけれども、今の新幹線よりも若干重くなる方向だというふうに考えられるわけですね。  そういう重量の重いフリーゲージトレインが、今の長崎線の在来線を走るわけですね。先ほどは、今の在来線は三十六から四十トンぐらいだったのが、四十三トンぐらいのものが在来線を走るとなると、騒音とか、あるいは振動対策、そして安全面を含めてどのように考えておられるのかお伺いしたいと思います。 9 ◯武富新幹線地域交通課長西九州ルート在来線走行区間におけます騒音、あるいは振動対策並びに安全対策といったことについてお答え申し上げます。  在来線走行区間のうち、新鳥栖から肥前山口間におきましては、現在の運行最高速度といったものは、現行特急、時速百三十キロということで変わらないということでございます。また、運行本数は一時間に一本程度増加するというふうな見込みでございます。このようなことから、騒音、振動など環境面におきまして、県民生活に顕著な影響といったものは少ないのではないかというふうに考えているところでございます。  また、JR九州におきましては、騒音、振動対策といたしまして、ロングレール化など一定の対策は講じられているというふうに伺ってございます。  次に、肥前山口から武雄温泉間でございますが、こちらは運行最高速度は、現行特急、時速九十五キロが百三十キロとなる見込みでございます。また、運行本数は一時間に四本程度増加をするというふうな見通しとなってございます。  御案内のとおり、この区間につきましては複線化の事業が予定されてございまして、この事業の中で騒音、それから振動等への対策といたしまして、線路敷の路盤改良でございますとか、先ほど申し上げたロングレール化といったものが行われますほか、踏切の安全対策などについても講じられることになると伺っているところでございます。  県といたしましては、事業者側におけますこれらの対策だけではなくて、沿線住民の皆様の不安解消のためには、新幹線開業後の運行形態、こういったものなどについて理解をいただくことが重要と考えてございます。今後とも引き続き、鉄道・運輸機構JR九州、それから沿線市町と調整並びに協議を行ってまいりまして、環境対策や安全対策に取り組んでまいりたいと考えてございます。  以上でございます。 10 ◯原委員=今、約九十カ所の踏切があるというふうに現状認識しているわけですが、やはり沿線の自治体では、そうした車両の重量化による影響とか、本数の影響などで気になるところではないかなとは思うわけですね。いろいろ改善を図られると思いますけれども。安全面については、当然対応される事柄だと思いますし、ただ、在来線区間でトラブルでもあれば、本来の新幹線の機能自体が果たせないというふうなこととか、災害の面の観点からもやはり弱い部分ではなかろうかと。いずれにしろ、そうした沿線自治体の心配事というのはそこら辺にあるような気もいたしますので、しっかり対応をお願いしておきたいと思います。  このフリーゲージトレイン自体の技術面では、大変すぐれた列車であろうというふうに思うわけですけれども、がしかし、西九州ルートでの運用自体は、私自身、ちょっと疑問に思っているわけでございます。  以前から申し上げておりますように、私は鳥栖の住民なんですけれども、そうした住民から見れば、フリーゲージトレインになって、九州新幹線鹿児島ルートの新鳥栖から博多間を今通る予定なんですけれども、あえて、以前も申し上げたことがあるんですが、在来線の鹿児島本線を通ってもらうほうが利便性はある意味確保されるんではないかというふうなことも考えるんですね。  例えば、佐賀からの利用者も、新鳥栖駅で五分間の軌道変換の時間をとって、そして、新鳥栖から博多まで新幹線ルートに乗っても、わずか二分の時間短縮でしかないというふうなことも言われておりますし、さらに鳥栖から博多まで新幹線ルートに乗るということになると、新幹線の特急料金が加算されるわけですから、現在の料金に二百九十円ほど高くなると、そういう意味からすると、ある意味、総合的に考えると、在来線を走っていただくほうが新鳥栖から博多まではですね、それのほうがある意味いいんではないかという発想もあり得ると思うわけです。  そうすることによって、新鳥栖駅の軌間変換装置約六十億円と言われていますけれども、その整備に。そうしたアプローチの経費も要らないと、佐賀県の利用者にとっては、やはり新鳥栖駅を初め、鳥栖駅からでも乗車でき、到着時間はほとんど変わらない、二分をどう見るかということでしょうけれども、料金も安く済むと、そうなると、あえて新幹線ルートに上がる必要性があるのかどうかというのを非常に疑問視するわけであります。  このように、博多─新鳥栖駅間は新幹線ではなくて、鹿児島本線を通るほうが、佐賀県民にとっては利便性が維持確保されて、負担額も軽減できると私は自分なりに思うんですけれども、その辺いかがでございましょうか。 11 ◯武富新幹線地域交通課長=委員からは、時間短縮の効果、あるいは整備費用の経済性、さらには県民の利用者の利便性などから見ても、鹿児島本線を活用したほうがよいのではないかというふうな御提案だったかと存じます。  委員も既に御承知のとおりでございますが、現在の西九州ルート整備計画につきましては、博多から新鳥栖間は鹿児島ルートを共用し、新鳥栖から武雄温泉間は在来線を活用と、それから、武雄温泉から長崎間については標準軌で整備の上、肥前山口武雄温泉間の複線化を一体的に整備いたしまして、フリーゲージトレインを導入するものとして認可され、整備が進んでいるという状況でございます。  県といたしましては、このフリーゲージトレインが導入されるメリットといたしましては、六月の委員会でも御答弁申し上げましたとおり、既存の施設でございます在来線、これを有効に活用しながら、標準軌の区間に相互に乗り入れることがあるというふうに考えてございます。これによりまして、在来線と新幹線との間での乗りかえの負担がなく、山陽新幹線にもつながっていくということだろうというふうに考えてございます。  このため、委員から御提案いただきました案につきましては、関西方面等の利用者から見ますと、博多駅での乗りかえといったものが必要になりますことから、利便性から見てどうかというふうなものがあろうかというふうに考えているところでございます。こうしたことからも、県といたしましては、現在の計画による整備を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 12 ◯原委員=多分今の費用対効果は、一時間に一本程度が関西乗り入れという想定じゃなかったかなと思うんですけれども、例えば、関西乗り入れができなければ、やはり乗り入れられる前提であれば、まさに上がっていかないと無理ですから、大いに理解できるわけですが、その辺が不透明な中でありますので、まだ、その行き先というのはなかなかわかりませんけどもね、そうした理屈も成り立つんじゃなかろうかという意味合いでございますので、御理解いただければと思います。  私は、これまでもフリーゲージ方式であれば、ほかの、例えば、もう一歩ダウンしてちゃおかしいですけれども、以前、鹿児島ルートの新八代駅で行っていたように、在来線と新幹線を今回の武雄に切りかえて、ホーム・ツー・ホームで乗りかえる方式も提案し、それが例えば、これまた未定ですけれども、行く行くはフル規格化を要望されている方にとっては、まさにやりやすい一つの条件にもなり得るでしょうし、また、フリーゲージトレイン方式では、まさに時間短縮効果や、佐賀県ですけども、佐賀の皆さんにとっての時間短縮効果や長崎に行くこともありますので、それは確かに効果がないとは言えませんけども、時間短縮効果や、あるいはまちづくりに対する波及効果が薄れるというふうにも考えます。  そこで、今、各方面からフル規格化の要望も多々あっているわけでございますが、今後も、先ほどお話ししたような経緯の中で、現計画であるフリーゲージトレインで整備をしていくんだという基本的な考え方に変わりがないのか、この件について最後にお伺いしておきたいと思います。 13 ◯武富新幹線地域交通課長西九州ルート整備計画についてお答え申し上げます。  現在の整備計画につきましては、委員からもございましたように、時間短縮の程度でございますとか、あるいは費用対効果、整備費の負担、こういった課題などについて、さまざまな議論を経まして、佐賀県や長崎県、福岡県、それから、JR九州を含めまして、地元の関係者が合意をいたし、その案を踏まえて国が決定され、現在の認可に至っているところでございます。  県といたしましては、現在は新鳥栖から武雄温泉間は在来線を利用し、フリーゲージトレインを走らせるという、この平成二十四年六月に認可されました計画に基づきまして整備を推進していくというふうにしているものでございます。  以上でございます。 14 ◯原委員=わかりました。  それで、やはり県民にとっては、この新幹線の必要性、あるいは費用対効果、まちづくりなどの面から、本当の意味でのフリーゲージ方式が最適ということであれば、もう結構なことだと思うんですね。それで、私はフリーゲージトレインを前提とするのであれば、先ほどのような提案も考えられるのではないかというふうなことを申し上げた次第でございます。一部にこのフル規格化を求める声もまだ多々あると思うんですけれども、そういう状況の中で、先ほどおっしゃったようなことの原則、あるいはこれまでの経過を尊重していただかないといかんと思うんですけれども、そうしたことを度外視にして、最終最後には政治的な面だけで、また、その方針が変わるということも、こうした世界には多々あるわけですから、やはりこのフリーゲージトレインのほうが佐賀県民にとって最適であるということであれば、ぜひ主体性を持ってやっていただきたいというふうに思っておるところでございます。  さて、少し整備の件で一点だけお伺いしたいんですが、面整備ですが、西九州ルートの整備に伴って、最も重要なことは、やはり私は新幹線が停車をする駅周辺や周辺自治体がいかにまちづくり地域活性化に生かしていくかということが最大の、いわば地域の目的ではないかというふうに考えます。  今回の、既に開通していますので、新鳥栖駅を除けば、県内では佐賀駅、肥前山口駅、武雄温泉駅、嬉野温泉駅の四駅に停車をすることになります。特に嬉野温泉駅については、県内で唯一の新駅になるということでございますが、特にこの新駅の整備と一体的な面整備による魅力あるまちづくりが必要だと思うわけですが、どのように取り組まれているのか、お伺いしたいと思います。 15 ◯杉野まちづくり推進課長新幹線新駅取り組み状況についてということで御質問にお答えいたします。  九州新幹線西九州ルートの開業によりまして、嬉野市が全国の新幹線ネットワークと結ばれることから、関西、中国方面からの観光客の流れが拡大し、観光を初めとする産業振興等による地域の活性化が期待できると考えており、このことは、嬉野市にとって、また県にとっても千載一遇のチャンスであると考えております。  現在、嬉野市では、まだ仮称ではありますけれども、嬉野温泉駅周辺地区において、新たな玄関口として土地区画整理事業による都市基盤の整備が平成三十四年の新幹線開業までの完了を目標に進められております。  嬉野市では、この新たな玄関口と既存温泉街とが機能分担及び連携を図りつつ、嬉野の市街地全体がもてなし交流拠点となるようなまちづくりを目指しております。  県としましても、このような嬉野市が行っているまちづくりは温泉地である嬉野の魅力を向上させ、市の活性化につながるものと期待しているところでございます。  しかしながら、県としましては、新幹線の開業効果を嬉野市だけにとどまらせず、広域的に波及させることが必要であると考えているところでございます。  そのためには、周辺の伊万里市、鹿島市、有田町や佐世保市のハウステンボスなどを周遊するルートや魅力のある施設の情報などを発信するほか、駅を中心とした二次交通ネットワークの構築など、県内外を周遊する観光客の拠点となる機能を兼ね備えたまちづくりを進めることが必要でございます。  このように、嬉野のまちづくりには、交通や観光、それから、商工など多くの分野にわたる取り組みが求められることから、県と市では窓口を一本化し、それぞれの部局の垣根を超えて、これまで以上に緊密に連携し、一体となって取り組んでいるところでございます。  また、県としましては、市のまちづくりに関する検討委員会や地元の協議会等にも参画することとしておりまして、このような委員会の場など、さまざまな機会を通じて、新幹線の開業効果が市の活性化だけにとどまらず、県全体の活性化につながるよう、広域的な視点から嬉野市のまちづくりについて積極的にかかわっていきたいと考えております。  以上でございます。 16 ◯原委員=嬉野は、先ほど御案内のように新駅ですので、既に区画整理初め、いろんな計画がされているというふうにお伺いしていますので、ぜひ推進をしていただきたいと思うわけです。  ただ、今回の中間評価の中で新幹線に伴う地域の活性化の中で、多分C評価ではなかったかと思うわけですね。それで、やはり今回の、今、先ほどで言うフリーゲージトレインが沿線、あるいは佐賀県内の自治体を動かすような、本当に魅力ある素材になっているかどうかというのは、ちょっと私もフリーゲージで何回も言って恐縮なんですけれども、そこにいき得ていないんではないかと、その地域が本当の意味でこのフリーゲージトレインの今の四カ所の駅を利用して地域を活用しようというふうになっているのかどうかというのは、少し疑問でございます。新幹線の開業というのは、やはりまちづくりと一体化した整備を図られるというのが最大の、何度も言うようですが、魅力ではないかと思います。  そういう意味で、余談ですが、私の住む鳥栖市は、新鳥栖駅前には、サガハイマットはございますものの、駅前はやはりコンビニとか、ドラッグストアとか、賃貸住宅、空き地もありますし、そうしたことからして、ちょっと結果としては残念な町並みかなと自分自身思うわけですが、いずれにしろ、西九州ルート沿線の自治体におかれましては、地域で十分協議をしていただいて、まちづくりに活用し、進めていただきたいということをお願いして、次の項目に入りたいと思います。  次は、佐賀空港オスプレイの配備についてでありますが、せんだって熊本で現物というか、実物を拝見して、よくああいう形態のものが浮き上がるなというふうな非常に違和感があるというか、興味がある方については、おもしろくてしようがないようなものなのかなと。ただ、騒音というか、音と風が私は結構近場だったので、気になるところでもございました。ただ見ただけですので、これを見てからどうこうという判断にはならないと思うんですが、このオスプレイについて、少し質問させていただきたいんですね。  今、県は大前提のうち、現在、近い将来の使用・発展には支障はないということを確認されております。がしかし、確認内容は、利用時間である五百四十分に対して、離着陸回数や離着陸時間を想定して、足し算、掛け算した机上の計算にすぎないんではないかと。時間内におさまるから、使用・発展には支障はないというふうに捉えているわけです。佐賀空港の使用・発展に支障がないかに対して、そんな簡単に計算して判断されるものなのだろうかというのが私の基本的な考えなんですが、こうした機械的な単純な計算だけで判断することに問題があると思われないのかですね。いわば防衛省の検証結果を追認したにすぎないんではないかと思うわけですが、その辺いかがでございましょうか。 17 ◯野田空港課長=検証の手法についてお答えをいたします。  今回、防衛省から提出されました民間空港としての使用・発展に支障はないことについての検証資料におきましては、まずは、自衛隊機の使用に際して、民間航空機を優先させることは前提である旨が明記されております。その上で民間航空機と自衛隊機、それぞれの離着陸に要する時間に離着陸回数を乗じることにより算出した所要時間が、自衛隊機の基本的な運用時間におさまるという計算が行われております。  また、県におきましては、去る七月二十二日に、防衛省から自衛隊機等によります有明佐賀空港の使用要請があって以降、日常的に自衛隊機が使用しております民間空港等の調査を行っておりまして、調査を行った民間空港の関係者からは、自衛隊機が民間航空機の運航に影響を与えている旨の発言はなかったところでございます。  県としましては、このような調査結果も踏まえて、現在及び近い将来において民間空港としての使用・発展に支障がないと確認したものでございます。 18 ◯原委員=民間航空機が優先というのは、もう当たり前な話でですね。ましてや、先ほど私が言うように、ちゃんと時間は大丈夫ですよと、そして、ほかの空港を調査したら、影響ないと言っていますというのが趣旨になると思うんですが、一点気になるのが、防衛省の検証結果では、民航機の着陸回数を確保した上で、自衛隊機の六十回程度の離着陸を可能として、民航機の運航への支障はないというふうに自衛隊の報告ではなっているわけですね。運航に支障はないと。防衛省の運航に支障はないという検証に対して、県はなぜその言葉を使わずに、使用・発展に支障がないというふうに変えられているのかがちょっとわからないんですよ。これどうしてでしょうか。 19 ◯野田空港課長=県におきましては、民間空港との使用・発展に支障がないということを申し上げております。その意味といたしましては、一つは、現在運航しております民間航空機の運航に支障がないということでございますが、さらに、将来にわたりまして、民間航空機が新たに増便、あるいは新たな路線が来ると、そういったものも自由にできるという将来の話、将来についても支障がないということを確認する必要があると思っております。そういった意味で民間空港としての使用・発展に支障がないという言葉を使っているところでございます。  以上でございます。 20 ◯原委員=となりますと、佐賀県が言う、先ほどの使用・発展に支障がないというのは、将来も時間がおさまるから、発展に支障がないということですよね、まさに言いかえれば。これがもうちょっと先でもちゃんとおさまりますから、発展に支障がないというふうなことなんですよ、やはり県は。この時間内におさまることが発展に支障がないという考え方自体が、私は非常に理解に苦しむわけです。  少し検証の中身をもうちょっとお聞きしたいんですが、まず、前提として、この検証では、やはりあれでしょう、目達原のヘリもオスプレイもとにかく所要時間ということについては同等扱いと、時間はですね、そういうことになっていると思うんですが、つまり、オスプレイという前提にも立たない、単なるヘリコプターの離着陸の所要時間ということで、ちょっとまず、前提として捉えていいんでしょうか。 21 ◯野田空港課長=今回の防衛省の検証におきまして、自衛隊の航空機、いわゆるヘリ、それから、オスプレイ、こういったものを区別しての検証は、個々に区別して検証は行われたものではございません。ただ、防衛省に確認したところによりますと、ヘリ、オスプレイ、大体同程度であるということと、県におきましては、このオスプレイ等につきまして、いろんなところで視察を行っております。そういった実地を視察した、そういった状況も踏まえて、今回の防衛省の検討内容において適切な内容で計算を行われているというふうに理解しているところでございます。 22 ◯原委員=そうなんですよね。計算自体は目達原のヘリであろうと、オスプレイであろうと、もう全然無視して、単なるヘリコプターの所要時間で計算されているわけですね。それで、私、目達原ヘリの単なる単独移転なら、もうまさにこの計算でぴったりだと、検証内容も理解できるわけですが、県民の方は、やっぱり安心、安全を含めて、オスプレイだから心配されているわけですよ。オスプレイじゃなくて、目達原がそっくり来るなら、それは自衛隊の移転ということで、また意味合いが違うとは思うんですが、そこにオスプレイがかかわるから御心配されているのに、使用、運航には時間的に支障がないというだけにやはり尽きないと思うわけですね。  それで、そもそもオスプレイの運用自体がわかっていない中で、どうして使用・発展に支障がないと断言できるのか、そのことをお聞きしたいと思います。 23 ◯野田空港課長=オスプレイの運用について、わからない中で使用・発展に支障がないと言えるのかということについてお答えをいたします。  オスプレイにつきましては、今回の防衛省の検証における自衛隊機の一日当たり六十回程度という離着陸回数に含まれております。  また、オスプレイは、ヘリと同様に場周経路を利用して離着陸を行い、離着陸に要する時間もヘリと同程度であることから、現時点で計算は可能であると考えておりまして、こういったことから現在及び近い将来において支障がないということは確認できるものと考えております。  以上でございます。 24 ◯原委員=そういうふうに県で発表されているわけですから、早々に変える──変えるというか、認識はこれまでどおりなのかなというふうに思うんですが、あわせて騒音や振動についても問題もあるのではないかと。防衛省の資料でも、オスプレイの騒音は九十から百二十デシベルだと言われておりまして、前段申し上げましたように、私自身もやっぱり気になったのが騒音であったわけですね。  だから、遠くに飛べば別段何ともないんでしょうけども、やはり身近なところで十七機でしたでしょうか、全部が一緒に飛ぶわけじゃないでしょうけども、そういう風景が見えるとなると、なかなか佐賀空港自体のイメージ等含めてどうなのかなというふうなことも思います。  先日、私も普天間基地の離着陸時の真下にある上大謝名自治会というところの会長さんにお会いして、状況を聞いたりもしたんですが、やはり一種独特の不快な騒音、あるいは振動があると言われておりました。それは肌感覚なんでしょうけども、やはりこの問題についても、周辺住民や空港利用者にも大きな影響を及ぼす要因でもあると思います。おっしゃっている使用・発展の問題とは別問題ですよと言われるかもしれませんけれども、そういうことでございます。  もう一点、自衛隊と民間の共用空港で自衛隊機の離着陸数は、佐賀空港の場合で一万七千回となりますと、国内でも大きいクラスに入るわけです。そのクラスはほかにもあるとして、那覇とか木更津とかもっとありますでしょうけれども、逆に民間機のほうは、八つの空港の中で佐賀は一番小さい離発着回数の空港なんですね。  このように、民間機に対する自衛隊機の割合が二倍、三倍と離着陸すると。こうした比率自体は問題であるとは思われないか、ちょっとお伺いしたいと思います。 25 ◯野田空港課長=自衛隊機の離着陸回数が民間機よりふえるということについてお答えいたします。  県におきましては、今回の防衛省からの自衛隊機の有明佐賀空港の使用の要請につきましては、有明佐賀空港の民間空港としての使用・発展に支障がないことが大前提であると考えておりまして、当時の小野寺防衛大臣を初め、防衛省関係者に対しまして、この考えを繰り返しお伝えしてきたところでございます。  これに対しまして防衛省側からは、八月二十五日、当時の小野寺防衛大臣が、自衛隊機の使用は有明佐賀空港の民間空港としての発展に支障がないことが前提である旨の発言をされております。  また、去る十一月十三日、防衛省から、自衛隊機の使用に際しましては、民間航空機を優先させることとし、現在及び近い将来において民間空港としての使用・発展に支障がない旨の検証結果が防衛省から示されたところでございまして、県としてもその内容を確認したところでございます。  このようなことから、仮に自衛隊機が有明佐賀空港を利用することとなった場合、自衛隊機の離着陸回数が民間航空機の二倍以上となりますけれども、県が設置、管理する民間空港としての位置づけ、機能は将来にわたり変わりがないものと考えております。  以上でございます。 26 ◯原委員=結局、最初の五百四十分の計算がありましたけれども、民間機が今のままで、例えば自衛隊が二倍、三倍どころか、三倍でも四倍でも入れば問題ないという理屈になるわけですよね。理論的にというか、考え方としては。  それで、そうした空港になりがちな有明佐賀空港に就航している民間航空会社の立場として支障がないという考え方なりを説明したり、あるいは理解を得ているという解釈をしていいのかどうかお伺いしたいと思います。 27 ◯野田空港課長=民間航空会社等の理解についてお答えをいたします。  今回の国からの要請につきましては、要請がありました後すぐに、ANAを初めとしまして、「春秋航空日本」、春秋航空及びティーウェイ航空に対しまして、「民間航空機の自由な運航、あるいはLCCの拠点空港としての発展の支障にならないことが話を聞く上での前提である」という県の考え方とあわせて報告をしております。  これに対しまして、各社とも県からの報告を冷静に受けとめられておりまして、これまでのところ、自衛隊が共用することについて困るというような意見は寄せられていないところでございます。  また、今回の記者会見での発表につきましては、県として民間空港としての使用・発展に支障がない大前提についてクリアしたと判断をしたものではなく、確認状況を報告したものでありますことから、航空会社に対して改めて説明などは行っておりませんが、今後、状況の変化などがあれば適切に対応していくこととしております。  以上でございます。 28 ◯原委員=困ると言いにくいだけじゃないかなという気もするわけですが、佐賀空港の発展には単なる離着陸の時間の確保ができる、増便が可能だということだけではなくて、私は発展とあえて言われると、さまざまなほかの要素があって発展に結びつくというふうに考えるわけですが、県は佐賀空港の発展ということについてどのような認識を持っていらっしゃるのか。飛行機が時間内に飛べるから発展というふうに今までの経過では感じられるわけですが、発展自体ということについてどういう認識を持っておられるのかお伺いをしたいと思います。 29 ◯野田空港課長=有明佐賀空港の発展についての認識についてお答えをいたします。  県といたしましては、有明佐賀空港をLCCの拠点空港として発展させていくため、今後、路線や便数をふやしていくこととしておりまして、この場合に航空会社が希望する時間で、希望する便数を確保できることが重要であると考えております。  このため、県としましては、台湾、香港といった東アジア地域のLCCの誘致に取り組みますとともに、現在運航している便の増便などに取り組んでいくこととしております。  県としましては、このようなことを通じまして、二〇二〇年の東京オリンピック・パラリンピックに合わせて国が目指しております訪日外国人客数二千万人の受け皿となれますよう、有明佐賀空港を発展させていきたいと考えております。
     以上でございます。 30 ◯原委員=ちょっと発展の認識が私と違うんですが、今からふえても単なる受け入れ自体をきちっと確保しますよと、そういうことじゃないかなと思うんですね。  それで、話はまた変わりますが、今回、前知事の退職前に慌てて──あえて言わせていただくと、慌てて公開したと捉えられるようなタイミングでの発表というか、こうした何か意図があるんでしょうか。 31 ◯野田空港課長=発表の時期についてお答えをいたします。  今回の防衛省の民間空港としての使用・発展について支障がないかの検証結果につきましては、去る十一月十七日の定例記者会見において、前知事から現在及び近い将来において民間空港として使用・発展に支障がないことを確認したことを報告したところでございます。  このことにつきましては、有明佐賀空港の自衛隊使用要請について県民の関心が高かったことから、定例記者会見時点における県の確認状況として公表したものでございます。  以上でございます。 32 ◯原委員=私はこの問題、最初から反対しているわけじゃないんですけれども、こうした経過というか、やり方というのは、誘致ありきみたいに捉えられて逆に県民からすると不信感を買うのではなかろうかと思います。  県がこうして一歩先に出て、時間内に入るだけのことで使用・発展に支障がないというふうな言葉で発表されると、例えば、佐賀市とか有明漁連などの関係者、あるいは県民に誤解を招くのではないかと、拙速な判断を誘導するということにならないのかどうか、そのことをお伺いしたいと思います。 33 ◯野田空港課長=発表の影響についてお答えをいたします。  前知事の記者会見での発表は、定例記者会見時点における有明佐賀空港の自衛隊使用要請についての県の確認状況として公表したものでございまして、民間空港としての使用・発展に支障がないという大前提について判断を行ったものではないことから、佐賀市や佐賀県有明海漁協など関係者から誤解を招いたという認識はしていないところでございます。  以上でございます。 34 ◯原委員=ほかは影響ないんだとおっしゃいますけども、何で先んじて県がですね──県というのは、いろんな地域の、あるいは漁協とか、市とか、住民の反応が出てからまとめる立場にあるというふうにも思うわけですが、県のほうが先に空港自体の機能を問題ないとかなんとか言ってしまうと、やはりそれが非常に影響を及ぼすのは間違いないと思うわけですよね。  それで、私は今回の検証は単に時間的に使用できる状況であるということにすぎないんではないかと。最終判断をされたとは言いませんけれども、県の先走りと言われるような今回の検証発表ではないかというふうに考えます。  今回の検証結果は、例えば、新知事にとってはこれ幸いかもしれないし、あるいは足かせになるかもしれないわけですけれども、前知事は県として判断をしたことだということでありますので、新知事のもとでもこれまでの検証結果を当然前提とされていくというふうに認識してよろしいんでしょうか。 35 ◯野田空港課長=新知事の判断についてということでお答えをいたします。  先月十七日に前知事が発表しました「現在及び近い将来の有明佐賀空港の民間空港としての使用や発展に支障がないことを確認した」という内容につきましては、県としても、防衛省が示したケースの妥当性について確認したこと。あるいは防衛省側にとって厳しい条件のもとで試算されていることを確認したことなどから、誰が検証しても同じものになるものと考えておりまして、このことは新知事にも御理解をいただけるものと考えております。  このことにつきましては、十二月二日の一般質問においても副知事が答弁をしているところでございます。  以上でございます。 36 ◯原委員=先ほどの時間の問題は、私も以前申し上げたかと思うんですが、誰が見ても入りますよ。誰が見ても離着陸の時間帯というのは、佐賀空港の場合、今回のケースに当てはめれば可能だというふうに大体思いますよね。  それで、やはり前知事の退職間際にこうした結果だけを確認して、そして、県を後にされるというのがどうなのかなという気がしてしょうがありません。  そして、単なる所要時間の数値を当てはめて空港の発展に支障がないとする考え方が私にはいまだに理解できないわけでありますけれども、いずれにしろ、新しい知事のもとで議論を深めて慎重な扱いを求めていきたいというふうに考えます。  最後にもう一点触れておきたいんですが、覚書の問題がありましたけれども、自衛隊との共用はしないという旨を明記されたいという協定に対する県の考え方について改めてお伺いしておきたいんですが、私の解釈は、この協定の本来の趣旨は共用をしないことがまずもって大前提だろうと思うわけですね。  これは想定ですけれども、当時、漁協関係者に対して共用はしないんだけれども、万が一の場合、本当の意味での歯どめとして事前協議という制度もあるんですよと、だから共生とか共用するということは、ある意味セーフティーネットがあるから共用はあり得ませんよという意味合いが普通の人の解釈じゃないかなと思うんですが、どうも以前の知事の答弁は違っているわけですね。事前協議で可能なんだと。  それは可能でしょう。事前協議にお互い合致して応じればそういうことなんでしょうけれども、そういう意味で県の解釈を改めてお伺いしたいと思います。 37 ◯野田空港課長=公害防止協定の解釈についてお答えをいたします。  県におきましては、有明佐賀空港の建設及び供用に伴う公害防止を図るために、平成二年三月、当時の川副町を初め、関係する漁業協同組合、農業協同組合などとの間で「佐賀空港建設に関する公害防止協定書」を締結しております。  このうち、関係漁業協同組合との間の協定覚書附属資料におきまして、「県は佐賀空港を自衛隊と共用するような考えは持っていない。また、このことは協定第三条の「空港の運営変更」にもなることであり、当然に「事前協議」の対象になるものであると考える。」としております。  このようなことから、空港建設当時、県が有明佐賀空港を自衛隊と共用するような考えを持っていなかったということは事実として間違いないものであり、かつその内容は重く尊重しなければならないとの認識を持っているところでございます。  したがいまして、仮に県が防衛省からの要請に応じようとする場合、協定の相手方の理解が得られることが前提であり、協定に基づく事前協議を行うことになるものと考えております。  以上でございます。 38 ◯原委員=もう質問しませんけれども、そもそも自衛隊との共用の問題が発生をしても、こうした問題が発生しても共用はしないというのが先ほど言うように大前提ではなかろうかと思うんですね。  それで、原則を守るのが筋であり、事前協議を持ち出すこと自体がどうもなじめないような気がしてなりません。  自衛隊を誘致しちゃ絶対ならんということを言っているんじゃなくて、私はこのことを本気で進めるためには、やはり漁協や住民の意向を最大限尊重するということから始めなければならないことであって、事前協議がかなめですよみたいな考え方というのはちょっと違和感を感じてしようがないわけですね。  それで、前知事はこの解釈をわざわざ弁護士に聞いて確認したと。それぐらい気になられるむちゃな解釈じゃなかろうかというふうにあえて考えられるわけですけれども、やはり解釈ですから集団的自衛権の問題ではありませんけれども、県の都合のいい解釈だけでは県民は理解できないのではないかということを今の時点では申し上げておきたいと思います。  それで質問を終わります。 39 ◯内川委員=一真の会の内川でございます。  それでは、通告に従い質問させていただきます。  せっかくカメラが入ったから、アルバムに載るかなと思ったけど、原さんにいいところを持っていかれたので、もうちょっと早く終わってくれれば、私が写真に載るかと思ったんですけれども、そういう思いを抱きながら、質問させていただきます。  まず一点目は、県道神埼北茂安線の道路整備ですが、きのうこの委員会の視察を行いましたけれども、県東部地区の道路網の整備状況、そういったものを視察したわけでございますが、きのう県庁を出発して、バスの中でそれぞれ執行部の方の自己紹介というか、それがありました。その中で担当の最終責任者である交通政策部長が、課題多き東部地区の道路網と、みずから西高東低の県の道路情勢の現状をしっかりとおっしゃっていただきましたので、本当にそういう認識でおられるならば、これからの質問に対する答弁も前向きではなかろうかというふうに思いますので、ひとつよろしくお願いします。  昨日、そういった視察の中で、この県道神埼北茂安線の道路整備状況というものを視察いたしましたが、その中でもきのう、三橋さんのほうからいろんな現状報告もありましたので、簡単なところで二点ほど質問をさせていただきたいと思います。  言うまでもなく、この東部地区、東西の道路網というのは、高速道路、それから県道北茂安線、それから国道三十四号、それから国道二六四号と、大体大きな道路が東西に四本走っているんですが、一日の交通量を、これ全部四本足しますと、大体一日十万台なんですね。一日十万台の車が、佐賀県の東部地区の東西網を走るという状況の中で、もう皆さん御存じのように、国道三十四号自体が慢性の渋滞状況ということで、本当に地域の交通安全対策、あるいは経済の振興、そういったいろんな観点からしても、何とかこの状況を少しでも整備していかなきゃいけないというところは多分、執行部の皆さんも御理解いただいていると思います。  そういった中で、きのう県道神埼北茂安線の状況を視察させていただきました。もう前々からわかってはいたんですけれども、とにかくいわゆる神埼市からみやき町までのこの状況の中で、三養基地区の整備状況というのは、進捗率も六割ないし七割と、非常に着々と──これは県会議員が立派なのかどうか知りませんけれども、着々と事業が進んでいる。に対して、神埼市から吉野ヶ里町までの工事状況がほとんど進んでないという状況なんですね。これ本当に見ていると、私も七年間、県議会議員として在籍させていただいて、私ども何もやってなかったわけじゃないんだけれども、結果として非常に神埼─吉野ヶ里間が厳しい状況になっていると。これはやっぱり早急に何とか取り組んでいただかなければいけないなと思って質問させていただきますが、まず、この神埼─吉野ヶ里間のこの現状ですね、ほとんど進んでない状況、この辺のところからまずどういう認識を持っておられるのか、また、どういう状況かをお聞きしたいと思います。 40 ◯永石道路課長=神埼市から吉野ヶ里町の区間におけます取り組み状況についてお答えをいたします。  県道神埼北茂安線のうち、神埼市及び吉野ヶ里町の区間につきましては、ルートが未定となっておりましたため、概略ルートの検討をこれまで行ってきていたところでございます。  そうした中で、平成二十四年度に旧道移管を含めました道路網再編のめどが立ちましたことから、平成二十五年度にルート案を決定いたしまして、そのルートの測量を行うための地元説明会を開催し、同意を求めたところでございます。  具体的には、神埼市で地元区長、生産組合長で構成されます神埼市県道神埼・北茂安線整備促進期成会に出席しまして、県が決定しましたルート案について説明しております。その後、出来町地区に対しまして説明会を昨年七月に開催し、測量の同意を得たところでございます。  また、吉野ヶ里町におきましても、同じく地元区長、生産組合長で構成されます吉野ヶ里町県道神埼・北茂安線整備促進期成会に説明をいたしました。その後に衣村地区に対しまして、昨年の七月と八月、そしてことし八月の三回、説明会を開催したところでございます。  しかしながら、衣村地区におきましては、地域の分断、通過交通による振動、騒音の発生、また、道路横断時の安全確保など、道路整備後に発生いたします日常生活への影響を懸念されておりまして、測量の同意を得られていないという状況になってございます。  以上です。 41 ◯内川委員=衣村というエリアの同意がなかなか得られないという状況かと思いますが、ちょっと教えてほしいんですが、この県道神埼北茂安線の意義というんでしょうか、これを整備する意義というものを、衣村地区の人に対してどういう形で説明なさっているのか、もしよかったら教えてください。 42 ◯永石道路課長=県道神埼北茂安線の道路整備の意義ということの御質問でございます。  県では、事業の目的としまして、神埼市の中心部から県東部地区、また久留米方面との連携を強化し、交流を促進するということがあると考えております。また、先ほど委員からありましたように、国道三十四号の補助的な機能を担うとともに、周辺道路の渋滞の緩和を図ることにも貢献すると考えております。また、交通の円滑化と交通安全を確保することによりまして、産業の振興を図り、住民の生活の利便性を高めると、そういう効果が期待されているというふうに考えております。  以上でございます。 43 ◯内川委員=わかりました。執行部としても、いろいろとこの一つの地区に対して、努力はなさっている。しかし、その努力がなかなか認められてない。成果が出ないというところで、大変じくじたる思いをされているだろうなと思うんですね。せんだってこの聞き取りの勉強をしたときに、担当課の方が、「委員、こういう道路行政というのは十五年、二十年はざらですよ。そのくらい覚悟しておかないと、なかなか簡単にいきませんよ」ということもおっしゃっていました。だから、私としても、一年、二年で簡単に進まないかもしれないけれども、しかし、このことについて、本当に粘り強く取り組んで、何とかやっていただきたいんですけれども、この地元との調整、今後どのように考えておられるのか、お聞きしたいと思います。 44 ◯永石道路課長=今後の取り組みについてお答えいたします。  まず、道路事業を円滑に進めていくためには、その道路整備に対する地元の理解を得るということが最も重要なことであるというふうに考えております。  このため、理解が得られていない地区につきましては、今後も地元が懸念されていることへの対応策などにつきまして、丁寧に、また、粘り強く説明を行いまして、測量を含めて事業に対する同意が得られるようにしっかり取り組んでいきたいと考えております。  以上でございます。 45 ◯内川委員=そういう状況でありながらも、やはり最終的には強制執行というんですかね、昨今はそういった実証は余り聞かないんですが、そういうことまでやるのはちょっとふびんであると私は思うんですね。本当に場合によっては、若干ルートを変えるということをも当然それは起こり得ることですか。 46 ◯永石道路課長=若干計画ルートを変更できるのかというような御質問だったと思います。  県としましては、まず地元に説明しますときに、複数のルートについてしっかりとした検討を行って、概略のルートを決定しているというところでございます。  また、これを変更ということになっていきますと、ほかの地区への影響や農地の斜め横断とか、また新たな課題が発生してきて、混乱を来す状況になるかというふうに考えております。このため、まずは昨年から説明を開始しておりますけれども、対応策等についてもしっかり説明を行いまして、やはり理解を得られるような形、現在のルートでまずは理解を得られるような形で取り組んでいくことが重要だと考えております。  以上でございます。 47 ◯内川委員=それでは、「石の上にも三年」という言葉がございますので、三カ年で何とかお願いしておきます。  じゃ、次の質問にいきます。道路橋の老朽化対策ということで質問させていただきますけれども、本当に私たち、今、車社会の中で、道路を走っている、車を運転する中で、本当に橋がなければ道路は全くつながらないという、そのくらい橋の数を、多さを感じるんですけれども、ただ、この橋が、いわゆるつくってから数十年、中には耐用年数と言われている一つの基準である五十年を過ぎているような、そういった橋もかなりあろうかと思うんですね。この質問は、もう過去何人かの議員さんもずっと将来のことを見越して、心配なさっていろいろ質問されておりますし、県の考え方というか、そういったことも私なりに理解しているつもりでございますが、その中で、少し何点か質問をさせていただきたいと思います。  今、この道路橋の老朽化の現状ですけれども、県や市町が管理する道路橋の老朽化の現状、それをまず教えていただきたいと思います。 48 ◯永石道路課長=県、市町の管理しております道路橋の老朽化の現状についてお答えいたします。  まず、県が管理しております道路橋は、ことし四月現在で二千四百三十二橋となっておりまして、橋長十五メートル以上が六百五十一橋、橋長二メートル以上十五メートル未満が、ボックスカルバートを含めまして千七百八十一橋となっております。  これらの橋梁は、建設後五十年を経過したものが、現在、約一五%でございますが、二十年後には約五七%、三十年後には約七五%と急速に増加していくこととなります。  また、市町が管理しております道路橋は、ことし四月現在で八千九百九十五橋となっておりまして、橋長十五メートル以上が千百八十二橋、橋長二メートル以上十五メートル未満が七千八百十三橋となっております。  市町の道路橋につきましても、建設後五十年経過したものが、現在一四%でございますが、二十年後には約六七%、三十年後には約八六%と急速に増加していくこととなります。  このため、県や市町が管理している道路橋につきましては、今後急速に高齢化が進み、老朽化が進展していくということになっております。  以上でございます。 49 ◯内川委員=ちょっと今、課長のお話を聞くと、本当にあと二十年、三十年後にしたら、ほとんどの橋がそういうかつての高度経済成長直前後に立てられた橋でしょうから、本当にこれはかなりの覚悟を持ってして取り組んでいきよかんと、いわゆるそのために何とか前倒し的に維持管理等々に努力をしていくことになるんでしょうけれども、それでもやはりいつかは限界が来るという状況の中で、これについては本当に県としてもかなり真剣に考えておられると思います。やはりこれは先送りせずして、早目早目の取り組みを行っていただきたいと思うんですけれども、その辺の計画についてお聞きしたいと思います。 50 ◯永石道路課長=県、市町の橋梁の維持管理計画についてお答えいたします。  まず、県では、今後増大していくと予想されます橋梁の維持管理費のコスト縮減、また、平準化を図りますために、平成十九年度から平成二十三年度までの五カ年をかけまして、二メートル以上の橋梁について点検を実施しております。その後、「佐賀県橋梁長寿命化修繕計画」を策定しているところでございます。  この計画の内容ですが、それぞれの橋梁につきまして、損傷の程度に応じた健全度という指標で評価を行いまして、健全度ごとに優先順位をつけて定期点検の時期や補修内容、補修年次をあらわしたものとなっております。  今後、各橋梁の定期点検を五年に一度のペースで実施しまして、定期点検が一巡した程度で計画の検証、また、見直しを行うこととしているところでございます。  一方、市町におきましても、十九の市町が十五メートル以上の橋梁について橋梁長寿命化修繕計画を策定しております。残る佐賀市につきましても、今年度中に策定する予定となっております。  なお、県及び市町では、二メートル以上の全橋梁につきまして、五年に一回、近接目視による定期点検がことし七月に義務化されましたことから、年内をめどに平成三十年度までの五カ年の点検計画を策定するということとしております。  以上でございます。 51 ◯内川委員=そしたら、そういった中で、今度、県管理の道路橋の維持修繕についてなんですけれども、先ほど課長おっしゃった県の橋梁長寿命化修繕計画ですかね、これでもってして、これから維持修繕等の取り組みをやっていこうというところだと思いますけれども、それもちょっと御説明いただいてよろしいですか。 52 ◯永石道路課長=県管理道路橋の維持修繕の取り組み状況についてお答えいたします。  橋長十五メートル以上の橋梁六百五十一橋のうち、補修が必要と判断されました九十六橋につきまして、平成二十一年度から補修工事を行っております。これまでに九十四橋、進捗率で約九八%の補修工事を実施しております。  残る二つの橋梁につきましては、河川管理者などの関係機関と調整を行っているところでありまして、この調整が整い次第、着手することとしております。  また、橋長十五メートル未満の橋梁千七百八十一橋のうち、補修が必要と判断されました百十橋につきましても、平成二十五年度から補修工事を行っておりまして、これまでに二十七橋、進捗率で約二五%の補修工事を実施しているところでございます。  以上でございます。 53 ◯内川委員=平成二十一年度から長寿命化修繕計画の実施をされているということですけれども、平成二十一年度から今年度までの事業費の推移というんですか、それは聞いて大丈夫ですか。ちょっと済みません、これ質問の中に入ってなかったんですけれども、単年度大体どのくらい。 54 ◯永石道路課長=事業費の推移ということについてお答えいたします。  橋梁長寿命化計画におきましては、年間十一億円から十三億円程度を投入して維持していくということにしております。しかしながら、近年、経済対策とかがありまして、経済対策におきましては、そういう長寿命化補修関係に予算がつくという状況でございまして、その計画を前倒しするような格好でさらに追加して施行しているという状況となっております。  以上です。 55 ◯内川委員=ということは、今後もこの増額程度の修繕というか、それはずっとやっていくということですか。それとも、場合によっては、先ほど答弁にもあっていましたように、老朽化する橋がどんどんどんどん比率が高くなってまいりますので、その対象となる橋の数がふえてくると思うんですよね。その辺のことを含めて、今後やっぱり事業費というのは上げていかざるを得ないと考えておられるのか、ある一定の十一から十三を基準としていこうと考えておられるのか、その辺だけお聞きしたいと思います。 56 ◯永石道路課長=先ほどちょっと申しましたけれども、点検の内容が、まず近接目視で、詳細な点検を五年に一回するようなことが義務づけられました。そういうことから、点検の費用は若干増加するということになっております。  長寿命化修繕計画におきましては、コストを平準化していくということが一つの目的ということになっておりまして、それを未然に老朽化を防止していく、未然対策をとっていくということでございまして、大きな増加にはなっていかないというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 57 ◯内川委員=わかりました。そういうふうに橋がそういう状況で、これから県の行政においても財政的にも非常に負担が行く行くはふえてくるだろうなという気がしているんですけれども、何も人間だけが高齢化じゃなくして、こういった橋も高齢化してくると。ということで、高齢化というのは金がかかるかなというような状況なんですが、ぜひその辺のことはしっかりと取り組んでいただきたいと思いますが、そういった中で私が今回ちょっと、初めての質問じゃないかと思うんですけれども、筑後川の東部に久留米市城島町というのがあります。それと神埼市千代田町にかかっている六五郎橋というのがありますが、この六五郎橋のことについて少し質問をさせていただきたいと思います。  私が鳥栖から千代田のほうまで車で走らせますと、きのう最初の視察場所ですね、あそこ何ていいましたかね。 58 ◯宮原委員長=鳥南橋。 59 ◯内川委員=あの堤防があったでしょう。曲がりにくい堤防、あれをずっと南下していくんですね、私の場合は。そうすると、あの橋からいわゆる豆津橋とか天建寺橋、それから下田大橋、青木大橋、鐘ケ江橋と、全部建てかえているんですよね。ほとんどきれいになっているんですよ。六五郎橋だけが骨董品みたいな雰囲気で残っているんですけれども、この橋は、今度私、七年半在籍させていただく中で、いつかは一度取り上げていかにゃいかんなと思っておったんですが、ほとんど地元の方に聞くと、正式な形で六五郎橋のことが議場に上るというか、あるいは正式な要請というのが多分あってないんじゃないかと思うんですね。私的にはいろいろ当時、地元の議員さんたちが、例えば、国会議員の先生に要望活動をするとか、そういうことはあっていたらしいんですが、ほとんどが立ち消えになってしまったというふうに聞いています。
     そういう六五郎橋ですが、一応国交省の筑後川事務所のホームページを見ると、一九六六年に完成したというふうになっていますけれども、実際はこれが一九五〇年に建てられているんですね。これは橋の形はトラスというんですか、あれは九つのトラスがあって、その九つのうち、両岸側の二つのトラス、ですから、西の二つのトラスと東の二つのトラス、計四つのトラスと真ん中の五つのトラスは形状が違うんですね、構造が。これは聞いてみると、一九五〇年に真ん中の五つのトラスだけは建てられたと。あとは木造だったらしいんです。木造で建ててあったのが、それが一九六〇年代に入って現状になったという地元の長老の方のお話を聞いていました。  課長今おっしゃったように、定期的にきちっとした維持管理というか、なされて、塗料なんかもきちっとなさっていますので、見た目には非常にそんなに遜色はないなという感じなんですが、ただ、いかんせん、道幅が六メートルなんですね。六メートルのうち、両端に二十センチですかね、三十センチぐらいのコンクリートでずっと縁をとってあるんですよ。ですから、本当、大型トラック同士はまず離合ができない。  この六五郎橋の近くに、約五百メートル圏内に二つの大きな運送会社があるんです。そこの関係者の方に聞きに行ったところ、私たちはあそこの橋は使いませんと。とてもじゃないけど、離合できないと。かつては大型トラック同士が知らず知らずに西と東から真ん中で出会い頭になってから、おまえが下がれ、おまえが下がれて言うて大げんかになったと、そういう状況も発生しているようなんですね。ほとんどが無理して行っちゃうと、サイドミラー同士が破損するぐらいの状況です。  本当にこれだけ流通が、非常に大型化している中で、この六五郎橋は耐用年数的にも六十何年ですかね、六十四年たっているということもありまして、六五郎橋についての、ここですぐかけかえをしてくれとまでは言いませんけれども、そろそろ県の執行部の皆さんの頭の中にも建てかえという言葉をちょっとインプットしておいてほしいなというふうに、本部長、笑いよるばってん、本当ですよ。地元の人たち、本当に切実なんですから。  私もあそこ、ちょいちょい使うんですけれども、長さはやっぱり四百メートルあるんですよね。四百メートルていうたら、立派な橋ですよ。相手方から大型トラックが来たときは、乗用車でも怖い。ブレーキをかけて、スピードを相当落とさないと、すっと走れるような状況じゃないんですね。ですから、ここについては、ぜひ、特に佐賀県と福岡県のいわゆる交流の促進という意味においても、ちょっと前向きにこれから検討していただきたいんですけれども、これは交通政策部長さんのほうにお聞きしてよろしゅうございますか。 60 ◯西村交通政策部長=今、六五郎橋の幅員が非常に狭いから、今後かけかえをという質問だったと思います。  委員御指摘のとおり、六五郎橋、完成から相当の年数がたっております。私も、通勤で以前、住ノ江橋、これも幅員がほとんど六五郎橋と一緒の幅員で、大型が来たときが本当に危ない状況だったということで、よく理解申し上げるんですが、ただ、かけかえとなると、非常に相当なコストもかかるということで、また、これ、とりあえずは先ほどの長寿命化計画にのっとって、使える分はできるだけ使っていきたい。どうしても今後点検していく中で、五年ごとに点検をしていくんですが、どうしてもこれが劣化が大きくなって、大規模な修繕が必要となった場合には、補修をするのか、更新をしていくのか、そういう比較検討が必要になるかと思います。  そういうことで、これについては、また福岡県との県境の橋となっておりますので、今後福岡県としっかり協議しながら、いつかはかけかえる時期が来るかと思いますが、そういったことを頭に置きながら、今後検討していきたいと考えております。 61 ◯内川委員=今、本部長おっしゃったように、本当に大量の事業費がかかると思うんですね。この話も、地元の当時の議員さんから聞いたんですけれども、六五郎橋ば何とか建てかゆうやっかいということで、ちょっと一部地元の人たちがそういう動きをしているころに、あの旧三根町の天建寺橋でしょうか、あれが当時の町長さん、何か県庁の土木部長さんだったらしいんですけれども、当時の中山さんという町長さんが、かなり強引に百億円もするような橋をつくってしまったもんですから、だから、五十億円で済むような橋に百億円もかけたもんですから、その予算が六五郎橋に回ってこなかったというような話まで聞いているんですけれども、だから、やろうと思えばできんこともないだろうと。  もちろん、天建寺橋も非常に老朽化、劣化していて、道幅もかなり不規則な道路で、使い勝手の悪い橋だったものですから、あの橋のかけかえはやむなしかなと思うんですが、六五郎橋も、いわゆる老朽化ということも含めて、そしてこれからの大型物流という中で大型トラックが走れないこと自体、これはやっぱり前向きに検討していただきたいと思いますけれども、そういうふうな六五郎橋も含めて、今、いろいろと課題を課長さんあたりからもお聞きしましたけれども、行く行くは老朽化の橋というのは、有明海沿岸道路とか西九州道路のように、今相当なる佐賀県の大きなプロジェクトとして取り組んでおられるんですよね。  そういった中で、やっぱり大きな幹線道路とネットワークを組むという意味においても、こういった老朽化した橋がたくさんあるということは、非常にこれは県としても重要視しなきゃいけないと思うんですけれども、今後のこういった老朽化の課題に対して、県としての基本的な考え方、その辺をお聞きしたいと思います。 62 ◯西村交通政策部長=今後の老朽化に伴う課題へどのように対応していくかということについてお答えいたします。  本県の道路整備の状況でございますが、これは全国平均と比べると、七ポイントほどまだ低いということで、整備がおくれている状況でございます。また、委員御指摘のように、ミッシングリンクとなっている幹線道路の整備、また、通学路の歩道設置など、暮らしに身近な道路の整備についても、県民から数多くの要望が上がっており、今後とも着実に整備を進めていかなければならないと思っておるところでございます。  その一方で、先ほど御指摘があったように、老朽化に伴う対応について、特に道路橋のように、長寿命化計画に基づいて、維持管理の縮減を図ったり、平準化を図りつつ、適切に対策を講じていかなければ、県民への影響も大きいということで、これについてもしっかり取り組んでいかなければならない。このように、これから道路整備を行わなければならない、いわゆる改築事業、それと、これまで整備してきた橋やトンネルなどの施設を適切に維持管理し、長寿命化を図らなければならない、いわゆる維持補修事業、これのバランスをとりつつ、全体として道路整備を、道路の事業を着実に進めていかなければならないと思っているところでございます。  このため、県としては、まずは予算確保が重要な課題であると認識しているところでございまして、今後とも国へ政策提案を初め、さまざまな機会をとらえて予算の確保についてしっかりと国に働きかけていきたいと思っております。  以上でございます。 63 ◯内川委員=じゃ、よろしくお願いしておきます。  それでは、三点目が九州新幹線西九州ルートについてですが、もうこれは先ほど原委員さんのほうから、いろんな角度からいろいろと御質問があっていましたので、少し違うところから大きく二つほど質問させていただきたいと思いますが、もうこのことは私も数年前から何度も要望しておりました。この現在のフリーゲージトレインを使った長崎ルートですけれども、いわゆる武雄から鳥栖間の在来線を使うということでありますので、当然、踏切の問題とか騒音の問題、いろいろあろうかということは予測されておりました。  それについては、当然、それなりの対応がなされていくとは思いますけれども、その際、私は、そのことをそういった沿線沿いの地域住民の皆さんたちに対する説明会、あるいはいろんな意見交換、そういったものだけはしっかりとやってくださいよということで、何回も何回もお願いしていたんですけれども、どうも私が聞く限り、確かに首長さんとか議員さんとか、そういったところは一、二回というか、「説明は受けたばってんが」ぐらいで終わっているわけですね。ましてや、沿線、本当に一番不安になっておられる、そういったもろもろのことが不安になっておられる沿線住民の皆さんに対する説明会というか、何一つ、ほとんど知らされてないというのが多分現状かと思うんですよね。それについて、ちょっとどういう状況になっているのか、お聞きしたいと思います。 64 ◯武富新幹線地域交通課長在来線走行区間の沿線住民に対する周知といったものをどうしているのかということを含めまして、県民への啓発はどうなっているのかというふうな趣旨のお尋ねであったかというふうに思います。  まず、一般論でございますが、西九州ルートに関します県民への啓発といったものにつきましては、これまで県ではこの新幹線建設、あるいは開業に関しますところのパンフレットの作成でございますとか、あるいは県のホームページを活用しました啓発を行ってございます。また、あわせまして、バルーンフェスタなどの大規模なイベントにおきまして、この西九州ルートの概要でございますとか、フリーゲージトレインの仕組みなどにつきまして、わかりやすく紹介するなど取り組んでいるところでございます。  加えまして、今年度からは新たに佐賀市内の大型商業施設で鉄道教室といったものを開催いたしました。また、あるいは九年庵の一般公開など、沿線市町におけますイベントにおいても、この新幹線のPRを行っているということで一般的な啓発の取り組みを行っているところでございます。  次に、委員お尋ねの、沿線住民に対する環境面、安全面に関する周知はどうかというふうなことでございます。  この県におきましては、在来線走行区間安全対策等に関しまして、平成十九年度から踏切対策検討会といったものを開催いたしてございます。その中で、開業後の姿でございますとか、必要となります安全対策などなどに関する情報を市町と共有いたします取り組みを進めますとともに、平成二十一年度以降、必要に応じまして沿線自治会への説明会に出席をいたしておるというふうな状況でございます。そういった取り組みに努めてまいったところでございます。  そういった中で、これまでの沿線の課題の検討におきまして、安全対策につきまして、関係市町から課題となるといったものを示していただきまして、個々のところには個別に協議を行っておると、続けておるというふうな状況でございます。  いずれにいたしましても、県といたしましては、委員からございましたように、県民への啓発、それから、安全・安心などに関する周知といったものが非常に重要であるというふうに認識をいたしております。今後とも、県民に直接働きかけますような取り組みを進めたいというふうに考えてございます。また、あわせまして、その取り組みの実施に当たりましては、事業主体でございます鉄道・運輸機構でございますとか、運営主体でございますJR九州並びに沿線市町ともしっかりと連携をいたしまして、必要な情報提供、あるいは必要な対応、こういったものを図ることによって、住民の皆様方の不安解消に努力してまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 65 ◯内川委員=るるいわゆるそういった情報提供というか、なさっていることをよくわかりました。とはいっても、県の担当課長としては、こんなことはいっぱいやっていますよと、それで、各自治体とも手を携えてやっていきますとおっしゃっているんですが、現実、じゃ例えば、私が住んでいる神埼市とか吉野ヶ里町とか、あの辺の沿線の皆さんに聞くと、ほとんど情報を持っていないんですよね、現実問題。一番線路脇の住民の皆さんに、どうですかと言ったら、ほとんど情報が入ってない。それが現実なんですよ。  だから、県としては各市町と連携しながら云々とおっしゃっているんだけれども、各市町がどういう対応をしているかわかりませんけれども、そこまできっちりやっていただかないと、本当に後から、こんなはずじゃなかったけどなとか、いろんな不安もお持ちだと思うんですよね。だから課長、もうちょっと丁寧にその辺は、本当に沿線上の住民が一番困るんだから、町長は困らない。議員さんは困らない。だから、その辺がちょっと本当、もう一遍考えていただきたいと思います。 66 ◯武富新幹線地域交通課長=再度の検討をというふうな御指摘でございます。  先ほど御答弁申し上げましたように、踏切対策検討会、今年度も開催をする方向で今検討してございます。今、現時点では開催の時期、あるいはその内容について具体的に定めてはございませんが、これまでの整備に関します新たな情報でございますとか、これまで検討しております課題などについての現在の進捗状況、今後の取り組みといったものを確認していくというふうなことを想定しているところでございます。  こうした中で、先ほど委員からございました住民説明会等々へのしっかりとした周知の内容といったものにつきまして、市町の意向を確認いたしますとともに、あるいは県から提案をいたしまして、沿線住民の皆さんの御理解を深めていただけるように取り組んでまいりたいというふうに考えてございます。  以上でございます。 67 ◯内川委員=それでは、次の質問は、新鳥栖駅から武雄温泉間のフル規格ということについて、少し質問をさせていただきたいと思いますが、どうも最近、フリーゲージトレインでは物足りないと、フリーゲージトレインでは本当の将来の経済効果は見込めないとか、いろんなそういったお声が最近ちらちらと出始めております。  これまで県としては、フリーゲージトレインを使った西九州ルートでどれだけの効果を出そうかという取り組みをされてきているんですけれども、そういった中で、最近、佐賀県内のいろんな自治体、議会でも本当に平成二十五年の九月から平成二十五年の十二月ですか、十の市や町の議会で、フル規格化への協議を求める意見書というのが一気に出されているんですね。これはこういう表題がすべて一緒なんですね。九州新幹線西九州ルートと表現しているところもあれば、長崎新幹線西九州ルートと説明しているところもありますけれども、その後のフル規格化への協議を求める意見書というのは全部一緒なんです。  これが一気に出てきたということは、どこがこういう、何をもってしてこういう現象が起きたのか、これは県に聞いてもしようがないんですけれども、ちょっと私は、もうちょっとフル規格化については、慎重にやるべきだと思うんですね。  フリーゲージトレインでもう既に多分、これまで四百億円近い事業費が投入されているはずなんですけれども、それでしてもまだまだ完全じゃないというような状況の中で、せっかくここまでフリーゲージトレインでやろうとしているならば、やっぱりここで話をへし折るようなフル規格を一気に持ってくる。しかも、そのフル規格によってどれだけの財政出動があるかもよくわからないままに、金はかかろうばってん、便利かないよかくさいというような、そんな安易な観点からして、フル規格化というのは私はちょっと慎重にやるべきだと思うんですね。  ちょっとお聞きしたいんですけれども、例えば、フル規格化にした場合、新鳥栖から武雄温泉フル規格化にした場合の事業費というのはどれくらい大体見込まれるんですか。これ出ているんですか。 68 ◯武富新幹線地域交通課長=お答えいたします。  これまで国に聞き取りましたところによりますと、御案内のとおり、新鳥栖から武雄温泉間は現行の整備計画では在来線をそのまま使うというふうなことでございますために、この区間をフル規格という形で整備した場合の事業費、これは算定されていないというふうなことでございます。  ただ、参考までにといたしまして、平成九年当時、当時の運輸省が試算をなされております。それによりますと、約四千百億円という数字が出されているというふうな状況でございます。  以上でございます。 69 ◯内川委員=平成九年に四千百億円ですね。そしたら、国が試算した中で、例えば武雄─長崎間は、平成九年にどのくらいかかるという数字はそのとき出ているんですか、わかりますか。 70 ◯武富新幹線地域交通課長=ただいまの委員の御質問に直接的なものではございませんが、現在の認可がなされておりますもので、武雄温泉から長崎間の事業費、これは五千億円というふうなことでございます。 71 ◯内川委員=これは平成十八年の、ある議員さんの要求資料の中にあるんですが、これによりますと、これは国が出したデータでしょうけれども、武雄温泉─長崎間の新幹線鉄道規格新線の整備費が、平成十五年価格で三千八百億円と一応なっているんですね。これが、現実には五千億円ですよね。ということは、わずか十年足らずで一千数百億円、結局、事業費が余計かかっていると。ということであれば、平成九年で四千百億円かかるだろうと想定されている武雄─鳥栖間ですか、当然この倍に近い事業費が多分発生するだろうと思うんですよ。だから、もしそれがそうなった場合、本当に武雄と鳥栖間をフル規格化することによって、また一兆円近い財政出動が発生するかもしれない。わずか十数分の時間短縮のために、果たしてそんな公共工事があっていいだろうかと私は思う、これは私の考えですけれどもね。  だから、これは県としても、しっかりとフル規格にするならしてもいいんだけれども、本当にしっかりとその辺の県民の皆さん、あるいは国民にも当然知れるでしょうから、本当に皆さんが納得するような対応をぜひやっていただきたいなと思うんですけれども、もう一遍教えてください。新鳥栖から武雄温泉間の事業費のうち、県の負担額はどのくらいになりますかね。 72 ◯武富新幹線地域交通課長=お答えいたします。  現行、全国新幹線鉄道整備法というのがございます。この中では、事業費の三分の一がいわゆる地方、県の負担というふうなことに定められてございます。先ほど四千百億円というふうなことを御答弁申し上げましたが、仮にというふうなことではございますが、この運輸省が試算されましたものという場合でございます。こういった場合には、この交付税措置がなされますけれども、交付税措置後の本県の実質負担額、これは事業費のうち、約七百五十億円という結果になろうかというふうなことでございます。  以上でございます。 73 ◯内川委員=そういった実際に発生する負担額のことをも、当然やはり執行部としては考えておいておらなければならないんじゃないかと思いますけれども、もちろん今、県の皆さん方は、周りから最近そういったいろんなフル規格の声が大きくなる中でも、このフリーゲージトレイン、これは本当にこれまで長年取り組んできてやっとここまで来たという思いもあるでしょうから、そして、フリーゲージトレインがフル規格からしてみて本当に極端な見劣りがするんであれば、時間短縮等々含めて本当に極端な見劣りするものであれば、それはもちろん考え直さなきゃいけないかもしれませんけれども、先ほど申し上げましたように、本当に一兆円に近いようなそういった事業費がかかるとするならば、わずか数十キロのためにそういう予算を使うのはちょっといかがかなという思いでいるところでございます。  そういった中で、県はこういうフル規格化に対するいろんな要望が上がっている、多分これ意識的にかなり大きな声になってくると思うんですね。その中で県としてはこのことを、私が今申し上げたことも含めてどういうふうな基本的な対応を考えておられるか、お聞きしたいと思います。 74 ◯武富新幹線地域交通課長フル規格化に対する県の考えということであろうかと思います。  先ほど、原委員の御質問の際にもお答え申し上げたところと重複いたしますけれども、現在の西九州ルート整備計画といったものにつきましては、時間短縮の程度ですとか費用対効果、それから先ほど委員からもございましたように、整備費の負担といったさまざまな議論、こういったものを経まして、関係県が合意をし、あるいはJR九州を含めまして地元の関係者が合意をしてきたというふうなことがございます。そういった中で、その案を踏まえて国が決定され、今の認可につながっておるというふうなことでございます。  県といたしましては、こうした経緯も踏まえまして、現在はこの認可された計画に基づきまして整備を進めるというふうなことにしているものでございます。  以上でございます。(「はい、終わりです」と内川委員呼ぶ) 75 ◯宮原委員長=暫時休憩いたします。十三時をめどに再開をいたしたいと思います。     午前十一時五十分 休憩     午後一時四分 開議 76 ◯宮原委員長=それでは、委員会を再開いたします。  休憩前に引き続き、質疑を行いたいと思います。 77 ◯伊東猛彦委員=通告に従いまして、三項目質疑をいたします。  第一は、「佐賀県総合計画二〇一一」の実績評価についてであります。  かつて、私が二十年前、議員にならせていただいたときは、総合計画のスパンも非常に長かった。前知事が当選された約十二年前、この計画は引き続き生かすべきであると、新知事の任期の中であったんですけれども、それ以降、古川県政の中では四年ごとの計画という単位になって今日に至ってあります。  古川前知事は、この「新しき世に佐賀あり。」を基本理念に八つの政策の一番に「安全・安心」を挙げて取り組んでこられました。それは、私も次の防災・減災の質問にもかかわりますが、三・一一の東日本大震災、二時四十七分、私たち日本人はいまだかつてないあの震災を経験して、特に原発事故、津波、主体的には岩手、宮城、福島、主要三県でありますけれども、それは実際は茨城県であったり、東京都の一部であったり、千葉県の一部であったり、これだけの広範囲の被害を受けたことはいまだかつてありませんでした。  そこで、やっぱりこの四年間を検証する意味で一つずつチェックをしていきたいと思います。  先月、この四年間の成果を平成二十六年十月現在の見込みで実績評価が行われ、中間報告として公表されておりますが、その結果は全八十五施策のうち、取り組みが着実に進んでいるA評価が四施策、取り組みがおおむね順調に進んでいるB評価が七十一施策、そして取り組みが順調に進んでいないC評価が九施策でありました。この評価を通じて得られた施策の成果や反省点は、今後の県政運営についてもしっかりと生かしていくことが重要だと思っております。  そこで、次の点についてお尋ねをいたします。  まず第一、県土づくり本部で取り組まれた施策について、県土づくり本部においても佐賀県の目指す姿を実現するためにさまざまな施策に取り組まれてきておりますが、どのような施策に取り組まれたのか、まずお尋ねします。 78 ◯副島県土づくり本部副本部長=県土づくり本部で取り組んでまいりました施策についてお答えいたします。  県土づくり本部では、八つの政策の柱に沿った全八十五施策のうち、四つの政策、二十六施策に取り組んでおります。主な取り組みといたしましては、安全・安心の政策におきましては、治水対策の推進や土砂災害防止対策の推進。また、身近な移動手段と公共交通網の確保を含みます十施策に取り組んでおります。環境・エネルギーの政策におきましては、多様な森林(もり)・緑づくりを含みます五施策。くらしの政策につきましては、快適に暮らせる「まち」づくりを含む二施策。産業・雇用の政策におきましては、農業生産を支える生産基盤づくりや有明佐賀空港の利活用促進を含みます九施策に取り組んでいるところでございます。  以上でございます。 79 ◯伊東猛彦委員=次に、県土づくり本部における実績の評価についてであります。  今ほど説明がありましたが、県土づくり本部において取り組まれた施策の評価、どのようになっておりますか。 80 ◯副島県土づくり本部副本部長=県土づくり本部におけます実績評価についてお答えいたします。  県土づくり本部が取り組みました二十六施策の評価は、A評価が一施策、B評価が二十二施策、C評価が三施策となっておりまして、取り組んだ施策の約八八%がおおむね順調に進んでいるという評価になったところでございます。  以上でございます。 81 ◯伊東猛彦委員=Bといいましても、例えば、治山対策の推進でありますとか、土砂災害防止対策の推進。ある種、激甚災害的に近年にあったものが、それだって一年、二年でできるわけではないと。そういうこともBなんですよね。こういう治山治水、日にちもかかる、そういうことに対するBという意義はどう捉えておりますか。 82 ◯副島県土づくり本部副本部長=総合政策についてはおおむね十年後の姿を目指しつつではございますが、この二〇一一の中では四年間に達成するという目標に対して施策に取り組んでおりますので、その目標に対しての評価というふうに判断しているところでございます。 83 ◯伊東猛彦委員=十年後の姿、総合計画は四年ごとになった。四年の中での進捗がある程度、十年スパンを考えたら進んだと。六年であったり、要は基盤の整備みたいなやつというのは簡単にできないものだと思いますけれども、そういう認識ですか。 84 ◯副島県土づくり本部副本部長=確かに全体の整備率等々を捉まえて評価すると、進んでいない部分の分野もございますけれども、先ほど委員御指摘のとおり、四年間、ここまで頑張ろうというふうに目標を立てた、その目標に対しての評価だというふうに認識をしております。 85 ◯伊東猛彦委員=総合計画の評価そのものが、自分でつくって、自分で評価をすると。計画の中の路線ではあると。対外的に評価を受けているわけではない。県政で計画した評価というのは、すなわち県民が評価する、私たち議会もその中の一つの評価をする機関でありますけれども、そういう意味で、長いスパンで、少し私から見たら緩やかな評価になっているだろうと、そういうふうに私は認識をしております。  ただ、途中経過の四年であっても、Cと評価をした部分が三つありますね。それはどうしてですか。 86 ◯副島県土づくり本部副本部長=先ほど御説明いたしましたとおり、県土づくり本部関係でC評価となった施策が三つございます。C評価となりました一つ目の施策につきましては、安全・安心政策におけます建築物の耐震化の推進でございます。この取り組みは、平成二十五年十一月に耐震改修促進法の改正が施行され、病院や店舗、旅館等の不特定多数の人々が利用する大規模な建築物などの耐震診断が義務化され、そのことで市町と連携をしながら進めておりますものの、県の耐震改修促進計画におけます耐震化率の目標達成が難しいことから、全体として順調に進んでいないという評価となっております。  C評価となりました二つ目の施策につきましては、くらしの政策におけます美しい景観づくりであります。この取り組みは、研修会などを通じまして、市町職員の景観に関する意識の醸成は図られつつありますものの、景観に対するメリットや効果が見えにくいことから、目標としております景観行政団体への移行までは至っておらず、全体として順調に進んでいない状況であるという評価でございます。  三つ目のC評価となった施策につきましては、産業・雇用の政策におけます九州新幹線の整備・活用でございます。この取り組みは、新幹線開業を機に、関西、中国方面から多くの観光客を呼び込むために、県内の新幹線活用プランの策定や地域づくりを支援しているものの、開業までもうしばらく年数があることから取り組みが余り進まず、全体として順調に進んでいないという状況の評価となっております。  以上でございます。 87 ◯伊東猛彦委員=C評価を検証してみますと、耐震化、なかなかやはり民間の施設、旅館、多くの予算、お金が必要であります。しかし、安心してお客さんを受け入れるためには、そういうこともしていただかんといかぬ。行政なり後押しも国も地方自治体も必要だと思うんですよね。そこはやっぱり同じ目線で進めていくと、福岡県西方沖地震が佐賀県でも起きました。大きな被害はそんなになかったように記憶をしておりますが、私たち佐賀県でも地震があったという、ちょうど私、起きたとき、たまたま散歩していまして、農道みたいな、やっぱり地鳴りがした記憶が鮮明にあります。そういうときに現段階C評価なんて、もうちょっと進んでいかないと、いつ何どき、どんな自然災害が起こるかわからない。そういう点でこれを備えてほしいと思うし、景観づくり、住民も含めて、所轄の自治体の理解も必要でしょう。これもやっぱり同じ目線でやっていく以外にないなと思います。  新幹線は、先ほど午前中の西九州ルートの質問もあっておりました。嬉野新駅と、やっぱり周知も含めて、まだまだ盛り上げる、機運をもっと醸成していくこと、これは県土づくり本部、新しい知事へということになってくると思いますけれども、やっぱりこのことはもっともっとして、そこに佐賀県の活路があるという重要な思いでやはり進めてほしいと。一つ一つ丁寧に説明しながら安全性もして、フル規格論がこれだけある中なので、なぜフリーゲージを真剣に考えて捉えて進めていってきたかという過去、それから私たちがそれをフリーゲージによって夢を与え得るような肉づけ、市町自治体も含めて、県民も全部そうだと思います。疑念の目が非常に多いゆえに、日本で初めて走るフリーゲージなんだという捉え方で、私はもっとこのCランクが今後しっかり成るようにやってほしいと願っておきます。  これは今後の取り組み、今回の評価、全体の結果を踏まえて、これは新しい知事のもとでということになろうと思います。基本的には平成二十六年度ですから、三月三十一日まではこのプランは生きているはずなんですよね。そこで、その前に新知事が就任ということになると思いますけれども、そういう点も踏まえて、今後どのようにこの評価についての取り組みをしますか。 88 ◯副島県土づくり本部副本部長=今後の取り組みについてお答えをいたします。  委員御指摘のとおり、今回の評価で得られました施策の取り組み成果や反省点を踏まえつつ、今後の県政運営にしっかりと活用していくことが重要だと考えております。このため、成果が得られたものはうまく次につなげていく。また、取り組みが順調に進まなかったものについては、課題を分析し、解決策を見つける。こういったことにつきまして、しっかりと検討を行いますとともに、加えて目指す姿につきましても、社会情勢の変化や県民ニーズに柔軟に対応しながら今後の取り組みを進めていきたいというふうに考えているところでございます。  以上でございます。 89 ◯伊東猛彦委員=次のプランは新しい知事でのもとになろうと思います。ただ、県土づくり本部の範囲で大きくやることが変わるということはあり得ないわけですね。ですから、この四年間をしっかり踏まえて、進まなかったことの問題点を捉えて、新しい知事のもとでのプランの中で継続的に取り組んでいくということを認識しておいてほしいと思います。  次の質問に移ります。防災・減災についてであります。  冒頭に申し上げました「佐賀県総合計画二〇一一」、東日本震災以降ですので、これをちょっと読み上げてみますと、安全・安心、「東日本大震災を契機として、県民の皆さんの間でも防災対策や危機管理に関する意識が高まっています。佐賀県では、あらゆる災害や事故等からの被害を最小に抑えるための防災・減災の体制を強化します。また、治水対策などの県土保全を進めるほか、くらしに身近な移動手段の確保に取り組むなど、安全で安心して暮らせる地域社会づくりを進めていきます。」。  私もこの四年間で十数度、被災地を訪れました。宮原委員長のもとでの委員会においても、大船渡市、それから陸前高田市、そのようなところ、そして仙台市と、本委員会でも被災地に行ってきて、奇跡の一本松を一緒に視察をいたしました。国立公園の中にあって、四万本の松の木があったところに、海の家なるものが奇跡の一本松の奥にあった。そのおかげでその松だけ助かった。その海の家は、壊れかけたまま、そのまま残っている。奇跡の一本松も、中をくりぬいて、今では剥製みたいにして、あの震災を忘れてはいけないと、復興のシンボルにしようと、この二つが残っております。  ちょうど十月八日だったと思いますけれども、私たちが訪れた折は、富士通の社員の方々が全国から集まって、バス二台ぐらいだったと思いますが、ごみ拾い等の奉仕活動をされておりました。  陸前高田は、市長さんの奥さんもお亡くなりになっております。それで、高台移転という、いまだかつて、三陸沖は徐々に山のあるところは、津波の被害が長い間歴史的にあったので、山手に、山手に移動をしてきた歴史的ないきさつもありますけれども、今度は高台がないところであったり、自分の町は自分の町でつくっていかなければならない。山辺を削って、大型ダンプで普通は高台をつくっていくわけですが、そこに河川もある。それ以上に橋をかけて、ベルトコンベアーをつくったほうが恐らく経費がかさまないということで大きな橋までつくって、普通の、きょう午前中出ておりました、私たち人間が、また車が行き交うような、千百億円の予算の自治体が一千億円の予算になって新しい町をつくろうとされておりました。  高台移転するためにも、自治体の中で自治会の合意、近隣の合意、気の遠くなるぐらいの作業を経て、恐らくそのようなことになっていようかと思います。一つ奇跡の一本松の周辺の作業をとってみても、甚大で、膨大で、被災地の方々が、多くの方々が亡くなったという痛ましい事実の上に精力的に作業をされていること、私は慰霊碑に手を合わせながら、一日も早くこの作業が進んでほしいと願わずにはいられませんでした。
     平成二十三年三月の震災のことや、平成二十四年には九州北部豪雨による災害、そしてことしの八月には広島での局地的かつ短時間の大雨の土砂災害。もう毎年、春夏秋冬を問わず、今までと全く違うようなところで災害が起こってしまっているという事実。私はこの質問をするに当たりまして、副島県土づくり本部長に、消防防災課だとか、牟田副知事でありますとか、そういう所轄、所轄を超えた立場で東日本震災の教訓を、七百人以上の本部をあずかるトップとしてどのように思ってあるのかお聞きしたいと思っております。  それで、宮原委員長の計らいで、国土交通省東北地方整備局を訪ねました。で、私たち佐賀県議会県土整備常任委員会の申し出によって、縄田整備局長本人が会いたいと。で、私たちも局長みずから私たちとしばしの間懇談をしてもらいました。こういう教訓を全国の自治体に、また私たち住民にということで、「東日本大震災の実体験に基づく災害初動期指揮心得」なるものを国土交通省東北地方整備局としてまとめられました。冒頭にはこう書いてあります。備えていたことしか役には立たなかった。備えていただけでは十分ではなかった。で、やはり災害は初動が最も大切であると。  ここにちょっと第二節を若干読んでみますと、災害現場は一刻を争う戦場である。地方整備局の各クラスの指揮官は、その大きな役割を念頭に置いて、過去の災害の経験、災害対策の研究、日ごろからの訓練、技術力、見識、人間性に基づいて迅速に意思決定を行わなければならない。平時にあっての官庁の業務は、主としてボトムアップを基本とする意思決定によって運営されているが、有事にあっては、そのシステムを一瞬にして切りかえ、指揮官の決断によって行わなければならない。ただし、決断と独断専行は全く別のものであって、有事こそ上部機関との連絡を密にし、下から上がってくる情報にも感度を高くして、報告、連絡、相談の情報共有を密に図らなければならないと、さまざまなことを縄田局長と一緒にいろんな話をして、仙台空港がそんな長くせんで復旧したのは、米軍が整備をしてくれたからとずっと思っていたんです、東北整備局に行く前に。  そしたら、東北地整の皆さんが、近隣の地整から全部ポンプを寄せて、まず排水をしてやった。そして、米軍が整備をできるような状況にして、早い段階で仙台空港が再び動くことができたと。で、真っ先に東北地整がやったのは、仙台空港に整備しておった防災ヘリを飛ばした。ほとんどあった瞬間ぐらいにですね。そのまましておったら、その防災ヘリも全く使えない状況であった。これは、東北地整に行って、局長に話を聞いて初めてわかった。ですから、目に見えないところで行政の皆さんのさまざまな作業。中央部では中部農林なり、佐賀土木なり、きのうお会いしたそれぞれの現場が、県土づくり本部には現場があります。今ほど、少々長くなりましたけれども、副島県土づくり本部長に東日本大震災の教訓について、県土づくり本部長としての所感を問います。 90 ◯副島県土づくり本部長=東日本大震災が発生いたしまして職員を派遣していることもございまして、私も三度ほど現地のほうを見させていただきました。職員からもつぶさに報告を聞いているところでございます。それを踏まえまして、私の所感をということでございましたので、私のほうから所感を述べたいと思います。  まずもって、この震災で亡くなられた一万九千人を超える方の御冥福を深くお祈りいたしますとともに、被災された関係者の皆様方にお見舞いを申し上げるところでございます。  東日本大震災は、自然災害の脅威を改めて認識させられたということとあわせまして、私としても学ぶべき点、それから考えさせられるべき点、この二つがございました。  学ぶべき点といたしましては、一つは、あの震災がテレビ等で放映されたすぐから、国民一人一人が自分は何をすべきなのか、何ができるのかということを考えたということでございまして、それがボランティアの参加だとか、あとボランティアに参加できない人は支援物資だとか、義援金による支援だとかいうことを一生懸命取り組まれたということでございます。  また、職員に当たっては、先頭になって被災地の復興に寄与したいということで職員の派遣も快く出向いたところでございます。  さらに、驚いたことに関しましては、宮城県に参ったときに、被災に遭われた方自身が、自分は何ができるんだ、人のために何ができるんだということを考えて行動されているということに対して深く感銘を受けたところでございます。  二つ目の学ぶべき点としましては、私が訪れたときに宮城県の土木部長とお会いいたしました。そのときにお伺いしたのは、それぞれの行政機関、先ほど国のほうの御紹介がございましたけれども、市町、もしくは県の行政機関も実は被災者でございました。そういう中で、誰とはなくに、壁をなくして一緒に復旧、復興していこうということで取り組まれたと。まさに、今言われます縦割り行政の弊害をなくして復旧、復興に取り組んだということを聞いておりまして、それについても、ああ、いい取り組みだというふうに感心をしたところでございます。  また、復旧の方法でございますけれども、まずは孤立集落、孤立の避難所をなくすために、まずは一車線だけでもいいから道を通したいという思いの中から、道路啓開と呼ばれるような取り組みもなされたと聞いております。また、全てを一遍に復旧することは困難でございましたので、くしの歯戦略と呼ばれる複数のルートを集中的に復興すると、復旧するということにも取り組まれて、これが災害復旧、復興に関しまして大きな効果があったというふうに伺っているところでございます。  続きまして、私が考えさせられたことについて所見を述べたいと思います。  災害といいますのは、さまざまな災害がございます。全ての災害に対して完全に防御するということは非常に困難なことだと考えております。そういう中でも被災を最小限にすべきというふうに考えておりまして、このために災害に立ち向かうのではなく、上手にかわす、いわゆる、いなしという概念をインフラ整備の中にも入れていかなくてはならないのではないかと、こういうふうに考えたわけでございます。  もう一つは、地震が発生した後の津波の発生といった必要な情報が本当に十分に住民の方に伝わったのかということで、災害情報の伝達のあり方、また伝達しておられる方が亡くなったということもマスコミ報道で承知しているところでございます。だから、そういう意味で、情報伝達のあり方について考えさせられたところでございます。  もう一点、最後に考えさせられたことがございます。先ほど委員のほうから御紹介がございました高い防潮堤をつくる、高台移転をする、そういう計画がいろいろ地元のほうではさまざまな議論をされているところでございます。しかしながら、東北は水産業のメッカでございます。そういう意味で、なりわいですね、皆さんの生活基盤となる仕事、それとあの風光明媚な景観、それからそこを訪れる観光なども含めて、復興と同時に考えなくてはいけないと。上手に調整をしていかなくちゃいけないということをちょっと考えさせられたところでございます。  いずれにしましても、先ほどるる述べましたけれども、震災で得られた教訓を生かしまして、それらを取り入れながら、佐賀県の地域特性を踏まえまして、今後の防災・減災に努めてまいります。 91 ◯伊東猛彦委員=本部長が最後におっしゃった、私たちが視察に行った大船渡は、サンマの水揚げは北海道が一位で、本州の中で一位なんですね。我々もそれぞれ買って送った、やっぱりすごくおいしい。現場で買ったものでないとわからないもの、その漁港も、すぐ港、漁港を山手に置くわけにいかん。それはある程度の波が来ても向き合えるようなつくりにせざるを得ない。  そういう点が多々あったと思いますし、例えば、私が釜石市に行ったとき、これは地域経済の委員会だったと思うんですけれども、こうおっしゃったんです。鵜住居の奇跡、中学生が小学生の手を引いて、避難所であった特養よりも、もう一つ先の県道まで行って全員助かったと。そのものの三百メートル先の防災センター、防災センターに逃げ込めばみんな助かると誰だって思う。そこに逃げ込んだ方は全員お亡くなりになった。検視の方が、ちょうど高校生の女の子で、パーカーをして、もう何で私が、ここに逃げ込んだのにという、あの顔、御遺体を見たら、何とも検視とは本来人間の感情を出してはいけないお仕事なんでしょうが、そのことを私たちに報告をされたりしておりました。  ですから、いつ何時何があるかわからない、そのことをやはり共有をして、それでもこの安全・安心の項じゃありませんけど、釜石市長はこうおっしゃったんです。その鵜住居地区を高めて、自分たち自治体も夢がなきゃだめだと、釜石市はラグビーが盛んなところです。ラグビーワールドカップのメーン会場をつくるために高めて、ラグビー場をつくりたいと、これ二年前だったので、また状況は変わっているかと思いますが、その資金繰りたるやまだまだこれからだと。自然減、非常に転出が相次いでいると。私は、人口減少社会の中で、これ災害という観点で見たら、私たち佐賀県も、同じ九州も他人事では全くないと。人口減少に向かう、災害があるような場所ではだめだと、そういう向き合い方を今後ともしなきゃならんと思いますし、本部長が感じられたことをどうぞ各餅は餅屋で、各課各課でトップの意見を共有して、職務に精励をしていただきたいと、そのことで本部長とのやりとりを一旦閉じたいと思います。  二番目に、災害時の備えについて。  まず、体制についてであります。大雨、地震、津波、原子力災害などさまざまな災害に対して防災体制がとられていると思いますが、県土づくり本部としてどのような体制になっておりますか。 92 ◯副島県土づくり本部副本部長=災害時の防災体制についてお答えをいたします。  県土づくり本部が主体となりまして取り組むものといたしまして、大雨や洪水などを対象といたしました水防法に基づく佐賀県水防計画に沿いました配備体制がございます。この中で、県は佐賀県水防本部及び支部を常設いたしまして、大雨洪水など水防に関係のあります気象の注意報を受けまして、夜間や休日を問わずに配備体制に入ることとなっております。  水防本部では、河川砂防課や道路課などにおきまして、また支部のほうでは関係土木事務所におきまして気象注意報、警報や土砂災害警戒情報の授受、また雨量・水位情報等の収集と、市町への迅速な伝達を行っているところでございます。  また、県からの雨量・水位情報等に基づきまして、市町段階、消防団等、水防管理団体と呼んでいますが、これらの待機や出動が行われ、現場での具体的な水防活動につながるものでございます。  一方、統括本部が主体となって全庁的に取り組みますものといたしまして、風水害のみならず、地震・津波災害、原子力災害、航空災害、海上災害、鉄道災害などを対象といたしました災害対策基本法に基づきます、佐賀県地域防災計画に沿いました配備体制がございます。これは気象や震度、災害の発生の状況等に応じまして、災害情報連絡室、災害警戒本部、災害対策本部などを設置することとなっておりまして、当然この場合も夜間や休日を問わず、緊急性に応じた規模で配備につくこととなっておりまして、県土づくり本部もその体制の一員として役割を担っているところでございます。  いずれにしましても、あらゆる災害に迅速に、かつ的確に対応できるよう災害に対する防災体制をとるとともに、県に在住しております県民だけでなく、広く本県に滞在されている方々に対しまして、情報が提供できるようしっかりと取り組んでいるところでございます。  以上でございます。 93 ◯伊東猛彦委員=それでは、この項の次、大規模な配備の実績についてお伺いします。  近年、約十年間の間に、大規模な配備に入った実績はありますか。 94 ◯副島県土づくり本部副本部長=大規模な配備の実績についてお答えをいたします。  平成十六年度から現在までの約十年間の大規模な配備の実績につきましては、知事をトップといたしました災害対策本部の設置につきまして、平成十七年三月の福岡県西方沖地震の際の一回のみとなっております。  また、副知事をトップといたしました災害警戒本部の設置は、台風に関する警報などで六回、梅雨前線による集中豪雨など大雨による警報などで三回、また福岡県西方沖地震の余震やチリ中部沿岸で発生いたしました地震による津波など地震・津波警報で三回の、計十二回となっているところでございます。  以上でございます。 95 ◯伊東猛彦委員=本来この本部が設置されないのが望ましいですね。ただ、それは大自然、自然災害というのは基本的には備えていなければならないということで、規模によって一回と、福岡県西方沖地震ですか、副知事をトップに六回あったということを認識しておきたいと思います。  三番目、水害の備えについてであります。  佐賀県では、低平地が大きく広がっております。大雨による洪水被害が多く発生しております。つい秋口にも佐賀市で、佐賀市内に入る車がほとんど冠水して、佐賀駅も冠水したみたいですけれども、そういう水害というのは低平地ゆえに数多くあろうと思っておりますけれども、まず体制について、水害にどのように備え、どのような体制になっておりますか。 96 ◯前田河川砂防課長=水害に備えた体制についてお答えいたします。  県では、河川砂防課を中心に県土づくり本部、各課職員で水防本部、各土木事務所で支部を編成し、連絡調整を図り、大雨や洪水などの気象情報の通知を受けたときには、その危険が解消するまでの間、昼夜間を問わず水防配備体制をとっているところでございます。  その水防配備体制は、三段階の体制をとっておりまして、まずは気象台から大雨注意報、洪水注意報などの発令があれば、各所属におきまして原則二名程度で情報収集や関係機関への連絡を行うための第一配備体制をとっているところでございます。  次に、注意報から大雨警報、洪水警報などになれば、情報収集や関係機関への連絡を密に行い、水防活動に備えるため、五名程度に体制を強化しまして、第二配備体制をとっているところでございます。  さらに、事態が切迫し、早急に水防活動を行う必要があると予測される場合には、所属職員全員で第三配備体制をとることとしているところでございます。  梅雨や台風のシーズンにありましては、注意報、警報発令が連日続くことも多くございますが、しっかりと防災の意識を持って水防配備に当たっているところでございます。  以上でございます。 97 ◯伊東猛彦委員=梅雨時期、大雨、台風、さまざまな頻発をする時期もあります。この冬でもフィリピン沖の台風が上陸した等の情報もあったりしております。そういう意味で、私たち県民が安心する体制、行政が速やかに情報を私たちに掲示をしてくれて、各自治会で公民館等、大きな行政では何カ所か避難所が決まっておりますので、そういう避難をしたりとか、そういうことも二十自治体の中で作業として必要になってまいります。  この体制下の中で対応について、県民に向けてどのような対応を行っておりますか。 98 ◯前田河川砂防課長=水害に備えました体制下での対応についてお答えいたします。  水防配備体制におきましては、土木事務所では雨量や水位情報の把握、あわせまして道路・河川などの管理施設の状況などの情報収集を行っているところでございます。  地元などから河川や道路などに危険な箇所があるとの通報を受けた場合には、深夜であっても現地の危険箇所へ駆けつけているところでございます。  また、国、市町とも連携を図り、情報を共有しながら、洪水によって災害が発生するおそれがあるときには、水防団への待機、準備、出動の水防警報を市町に通知しているところでございます。  さらに、県では大雨により河川が増水した場合、市町の首長が避難勧告を発令するための目安になる河川の避難判断水位に関する情報を随時市町に通知しているところでございます。  このような防災気象情報や避難判断水位などの情報につきましては、河川砂防課で取りまとめ、携帯電話向けの「防災ネットあんあん」、県ホームページ、テレビを通じまして、県民に広くお知らせをしているところでございます。  以上でございます。 99 ◯伊東猛彦委員=三、四年前の大雨だったと思うんですけれども、小城市小城町で江里山に向かう、江里山川の県道が一部崩落したことがあったんです。それから、石体に向う県道で、ちょうどタニグチ石材のちょっと上でしたけれども、それもまた崩落して、護岸を整備したことがありましたが、二つの集落の皆さんには半年以上、迂回をしていくという御不便をかけました。  古川前知事が、恐らくあのときの災害の折に、特に被害が甚大だったところをということで、皆さんと一緒に回られたと思います。この二つの中では、石体口に前知事が来られて、被害と、また今後の整備ぐあいを確認したりされておりました。知事が行かなければならないというぐらい被害を受けたということだと思うんですよね。あのときは県下に恐らく相当な箇所があったはずであります。  そういうことを踏まえていけば、当然災害ですから、国の激甚災害の指定というのは相当大きい被害なので、なかなかそういうことにはならないと思いますが、現地での活動、また復旧に向けてとか、個々の事例も言ってもらって結構ですが、現地での活動、どのようになっていますか。 100 ◯前田河川砂防課長=現地での活動についてお答えいたします。  県、市町水防団は連携しまして、河川巡視を行い、情報共有に努めているところでございます。地元などから危険な箇所があるとの通報を受けた場合などには、例えば、豪雨により河川の水位が堤防の高さに迫っているような状況にございましても、堤防の亀裂箇所などがないかの確認をその箇所に近づき目視で行っているところでございます。  また、水防団にあっては、杭による堤防補強や土のうを積むなど被害を未然に防止、軽減するための水防活動を行っていただいているところでございます。  水防団の方々は消防団と兼任されておられますが、日常では本来の業務を持ちながら県民の安全、安心を確保するため、このような活動を行っていただいており、非常に感謝しているところでございます。  また、県や市町は堤防の状況などに応じまして、防災協定に基づき、国や建設業者などと連携を図りながら、被害の軽減を図っているところでございます。  さらに、道路が冠水した場合など、最近の大雨でよく道路冠水もございますが、通行車両の安全を確保するための通行規制や広く情報提供を行うなどの活動も行っているところでございます。  平成二十四年七月の九州北部豪雨などのように、豪雨で国道、県道が冠水した場合には、土木事務所の職員は腰まで水につかりながら冠水した箇所に車が入らないような誘導などを行っているところでございます。  復旧におきましては、この水防配備体制が終わった後、その施設の各管理者で早急な災害査定、それから、復旧に向けて動いているところでございます。  以上でございます。 101 ◯伊東猛彦委員=これは水防、水害対策という観点での水害への備えという質問でありますので、私たち小城市の人間は嘉瀬川を臨む立場で嘉瀬川だ、松浦川だ、水防訓練、必ず地域の消防が長い間、経験もしてきております。嘉瀬川の水かさが上がってきたら、どう備えるべきかというのは消防という観点から見てもいろんな訓練をして、それを上回るもしもという話もありました、しっかりとした情報を共有して速やかに二十自治体と一緒になって、そこは引き続き連携が、やはり初動が何でも大切なんで、そういう点を踏まえて、今後とも職務に精励してほしいと願っておきます。  この項の最後ですが、冒頭、本部長ともやりとりしました。この四番の項の中で防災・減災に向けての取り組み。災害への備えとして種々の体制はとられております。今ほど私も答弁を受けた次第です。しかし、いつ、どこで、何が発生するか予測できないのが災害です。県民の生命、財産を守ることは、県政の最重要の課題であり、責務であります。  今、新しい知事がいない間であります。坂井副知事が職務代行として作業をされております。こういうときだって、どう災害が起きるとは限らない。知事がいなかったからこうだとか、ああだとか、そうなってはならない。今議会は知事がいない議会で、私たちもいないからこそ、しっかりしなければならないと、私たち議会側もそういう思いでこの今議会には臨んでおります。  そういう意味で、最後に、防災・減災に対して、副島県土づくり本部長、本部のトップとしてどう取り組んでいるかをお尋ねしたい。 102 ◯副島県土づくり本部長=県土づくり本部としての防災・減災に向けた取り組みをどのように行っているかということでございましたので、私のほうからお答えさせていただきたいと思います。  総合計画はもとより、県土づくり本部では基本戦略の三本柱の一つに、暮らしの安全・安心の確保を掲げておりまして、(委員長、副委員長と交代)県民の安全で安心できる暮らしを支える社会資本の提供に心がけているところでございます。  そのためには、先ほどからるる議論がございましたけれど、大雨や地震などの自然災害に対しまして、信頼性が高く、安全な社会資本の整備が必要とされておりまして、一たび災害が発生したときにも緊急輸送道路、また、避難所としての役割をしっかりと担えるような建物の耐震化などに取り組んでいるところでございます。  また、先ほど私の所感の中でも申しましたけれど、ハード整備とあわせましたソフト対策が非常に重要な位置を占めてきております。そのために気象警戒情報の収集とあわせまして、県民一人一人に対しての情報発信をしっかり取り組んでいく必要があると考えているところでございます。  いずれにしましても、昨今の災害、事例をもって東日本、九州北部豪雨、広島の土砂災害など、事例を御紹介いただきましたけれど、それらの社会資本の重大な役割を認識しまして、今後は社会資本の整備の適切な維持管理とあわせまして、良好なインフラの提供、それと、住民の避難行動に結びつく防災意識の向上にしっかりと努めてまいりたいと考えているところでございます。  私からは以上でございます。 103 ◯伊東猛彦委員=本部長、最後におっしゃった住民の避難行動に結びつくような、私、それが最も大切だと思うんですね。今ある設備で耐震化も例えばおくれたりしているところもあるでしょう。でも、この場所へ誘導、その誘導たるやどう連携とってやっていくのかということが私は必要であろうと思っております。  最後に一つだけ震災の事例挙げますと、私が石巻に行ったときに、石巻市の運動公園、そんなに大きくない公園、それは石巻も恐らく千人以上の方がお亡くなりになっておりましたので、一時的に御遺体を安置する場所が確保できなかったんです。その運動公園に土葬として仮に御遺体を置いていたということがあったんです。半年以上たって、その土葬の場の御遺体の状況でした。少し時間を経て、その土葬という状況からしっかりとした対応にその後はなったんですけども、一時的に土葬をした公園に私たち、ある団体から桜の植樹をいたしました。その桜はもう今度で三回目の桜が咲くはずです。そのぐらい避難、また、亡くなったりした場合に、大切な御遺体をどうしていくのか、今あることでできる、しなければならないことも多数あろうと思います。  そういう点で、本部長におっしゃってもらったように、震災の教訓を私たちもしっかりと踏まえて事に当たっていかなければならないと、そのことをこの項で最後に申し上げておきたいと思います。  三番目の最後の質問に移ります。  佐賀唐津道路、多久─佐賀間についであります。  もうこれは言うまでもなく、東多久バイパスから厳木バイパス全区間が開通しました。利便性が大きく上がりました。私が二十年前、議員にならせていただいた折も、この道路を早くしろよと、そのためにおまえやらせるからと、そういう強い小城市内の、当時は小城郡でありましたけども、声を受けて、私の二十年間も道路ということになりますと、有明沿岸道路がどんどん先に進んでいます。関係者の努力、御理解があって、どんどん有明沿岸道路、皆さんの熱い思いもあって、県区間、本当着々と進んでいる。それから見たら、なかなか遅々としての歩み、私も地元として感じざるを得ない。  多久─佐賀間は平成六年度に佐賀唐津道路として地域高規格道路の指定を受けて以降、平成十年度に調査区間の指定、平成十五年度には東多久から三日月間が整備区間の指定を受けるなど、整備に向けた準備を進めてきておりますが、いまだ着工に至っていない。西村部長もおわかりになるとおり、もともとは唐津─佐賀間の大きな期成会でした。現在の小城江里口市長さんがそれだけでは進まないということで、当時の小城町長、三日月町長、当時は佐城農協でしたけど、農協長、商工会議所の会頭と、多久から佐賀に区切って、もっと狭めて期成をしていこうということの後押しをずっとしてまいりました。私たちにとっても悲願であります。  今回、私の地元の戊という自治会も通りますので、沿線自治会の区長さん方が立ち上がっていただいて、小城市佐賀唐津道路多久・佐賀間整備促進協議会なるものを久米区の区長さんがトップになっていただいて、小城町で十集落、三日月町で十二集落、関係二十二自治会の集落がやはり促進をしていこうと、地元が理解をして、なかなかかつては地元の理解が得られなかった部分もありましたが、一つになって皆さんと一緒にやっていこうという促進協議会なるものが七月に設立されました。県議会の中でも関係地区の皆さんと一緒に佐賀唐津道路多久佐賀間整備促進議員連盟を組織していただいて、国への要望活動も今十一月には提案活動を行われ、九州地方整備局にもお邪魔をいたしました。  今もうあと一歩のところまで来て、しっかりと予算をつけていくことが大切だろうと思います。今後、国や県で地元の長年の悲願である多久─佐賀間の早期完成に向けて、できるだけ早い着工と整備促進に積極的に取り組んでほしいと思っております。次の点について伺います。  これまでの取り組みの状況について。  第一、都市計画決定の手続について。  多久─佐賀間について、現在、都市計画決定の手続が進められていると聞いておりますが、これまでの取り組み状況はどのようになっておりますか。 104 ◯永石道路課長=都市計画決定の手続の取り組み状況についてお答えいたします。  佐賀唐津道路の多久─佐賀間につきましては、国や沿線の佐賀市、小城市、多久市と連携いたしまして、着工に必要となります都市計画決定と環境影響評価の手続を並行して現在進めているところでございます。このうち都市計画決定の手続につきましては、平成二十二年に着手いたしまして、都市計画原案の説明会と公聴会を開催いたしましたが、一部の地区から道路建設に伴う集落分断などへの懸念が出されましたことから、手続を一時中断いたしまして、これらの地区と三十回以上に及びます意見交換会を開催してきたところでございます。その結果、地元の総意としましては、計画ルートに対して一定の理解が得られたと判断いたしまして、沿線の三市長の御意見を聞いた上で昨年七月に都市計画決定の手続を再開し、都市計画案を作成したところでございます。  以上です。 105 ◯伊東猛彦委員=次に、環境影響評価の手続についてであります。  都市計画決定の手続とともに進められている環境影響評価の手続について、これまでの取り組み状況はどのようになっておりますか。 106 ◯永石道路課長=環境影響評価の手続の取り組み状況についてお答えいたします。  多久─佐賀間の環境影響評価の手続につきましては、平成十七年度に環境影響評価を行う区域や項目、手法を示しました方法書の公告縦覧を行っております。その後、平成十八年度からこの方法書に沿いまして、環境に関する現地調査を実施いたしますとともに、工事中や開通後における環境への影響予測の調査結果を取りまとめる準備書の作成を進めてきたところでございます。  その中で国の道路環境影響評価の技術手法の改定、また、絶滅のおそれのある野生生物を示しましたレッドリストの公表が行われましたことから、これらに即して最新技術に対応した大気質の再分析や新たに重要種に選定された希少生物の追加調査などを実施しまして、ことし十月に準備書の作成が完了したところでございます。  以上でございます。 107 ◯伊東猛彦委員=次に、着工に向けた今後の手続についてお尋ねします。  私も冒頭申し上げましたように、佐賀─唐津間の整備構想から約五十年たっております。佐賀県は唐津─佐賀間が唐津線もいまだに電化されていない、道路も非常に五十五分圏構想なるもの呼び声があっておりますが、唐津─佐賀間が余りに時間かかり過ぎて遠いと、そのことが佐賀県政の中でも一つのとがったくぎみたいにあって、それを道路網の中で整備するのはもう国道二〇三号、この件しかないと、そういう意味で紆余曲折を経ました。かつての反対運動も特に小城地区であったりしまして、五十年たっております。  多久─佐賀間の早期着工に対する地元、ようやく長い年月を経て、江里口市長さんも地元も、さあ行こうと、もうここまでやったんだからという、ようやく機運が一つになってきました。
     それゆえに着工に向けた今後の手続、一日も早い着工のための手続、どのようになっておりますか。 108 ◯永石道路課長=着工に向けた今後の手続についてお答えいたします。  多久─佐賀間の都市計画案と環境影響評価準備書の作成が完了いたしましたことから、本日、十二月十日ですけども、これから一カ月間、都市計画案と準備書の公告縦覧を行いますとともに、今月十七日から三日間、沿線の三市それぞれの会場におきまして、準備書に関する説明会を開催することとしております。  今後はこれら一連の手続の最終段階に入ることとなりまして、環境影響評価の手続につきましては、評価書の作成を行います。また、都市計画決定の手続につきましては、環境影響評価の手続に合わせて、沿線の三市長の意見を聞いた上で都市計画案を県都市計画審議会に諮りまして、これらの手続を完了する予定でございます。  県としましては、これらの手続につきまして、環境影響評価における最新の知見による予測評価が追加して必要となりましたものの、多久─佐賀間の着工時期がおくれることがないよう、来年度の完了を目指して引き続き国と調整を図りながら、しっかり取り組んでいくこととしております。  以上でございます。 109 ◯伊東猛彦委員=この最後ですけども、早期整備に向けた今後の取り組みについてであります。  西村交通政策部長にお尋ねします。  有明沿岸道路が芦刈から嘉瀬南まで、この二区間できただけでもう大きく道路の流れが変わりました、国道四四四号。古賀議員の地元。あのことができて、佐賀県政のもう一つの課題は南西部地区から佐賀市に誘導が弱いと。県立病院は水ヶ江にあったわけですけども、南西部の皆さんのためにいろんな議論を経て、嘉瀬の地に来た。そして、嘉瀬南インターがある。救急搬送とそこに国道二〇三号もインターに合流しなきゃならんと。やっぱり道路が変わって、地域が変わりました。九地建の幹部の皆さんにも私も芦刈という地元が経由していっていますので、(副委員長、委員長と交代)その効果なるもの、身をもって体験、体感できる、地域の皆さんも喜んでもらいました。それを小城市、佐賀市だけではなくて、白石町、南西部、女山トンネルの着工も伊万里のコンテナもスムーズに搬送できるようにと、弱かった南西部からどんどんどんどん一つずつ段階を踏んできました。  そこで、やっぱり国道二〇三号の役割本当に大きい。佐賀県政の重要な課題として、唐津─佐賀間の整備、佐賀唐津間協議会もでき、協力しないと、ここにはもう予算がつかないという時代になってしまいました。要らないと言われたら、それはどうぞと。そうならないように、私たちも地元の熱意をもっともっと高めていかなければならないと思っております。  機運の醸成がようやく実を結びつつある、そういう今日、県としてこの地元の期待と熱意に十分に応えてほしい。早期整備に向けて、西村交通政策部長への決意をお聞きして、質問を終わります。 110 ◯西村交通政策部長=佐賀唐津道路の早期整備に向けた取り組みについてということでございます。  佐賀唐津道路は、今、唐津から伊万里のほうに整備を行っております西九州自動車道路、また、南部のほうでは有明海沿岸道路、これとネットワークを形成することによりまして、県内市町間、特に佐賀─唐津間の結びつきを強くする、また、沿線市町の連携、交流を促進していく、さらには、広域での物流、また、県病院や佐賀医大への救急搬送、こういったものに大きく寄与するということで、佐賀唐津道路は重要な役割を担っている幹線道路だと認識しているところでございます。  特に委員御指摘のように、東多久バイパス、それと、ことし三月に開通しました厳木バイパスの供用効果を高めるためにも、引き続き多久─佐賀間の整備をしていくことが重要であると考えております。  現在、そういうことで、事業着手の前提となります都市計画決定の手続、また、環境アセスの手続を進めているところでございます。  そうした中で、今年度に入ってから地元の、先ほどお話あったように、地元の協議会や議員連盟が設立されたということで、多久─佐賀間のできるだけ早い着工を実現したいという関係者の皆様の熱意を感じたところでございまして、また、力強い応援団を得たということで考えているところでございます。  今後は地元の協議会、また、議員連盟と連携しまして、なお一層事業に対する地元の理解促進が進んで、またあわせて、事業が円滑に進むよう取り組んでいきたいと考えております。  いずれにしましても、県としましては、佐賀唐津道路、これ全線について所期の事業効果を発揮することが大事だと考えておりまして、そのうちまずは、多久─佐賀間の早期整備に向けて、引き続きしっかりと取り組んでまいりたいと考えております。  私からは以上でございます。 111 ◯武藤委員=日本共産党の武藤明美でございます。私は、この委員会、二問質問をしたいと思っておりますので、よろしくお願いいたします。  まず第一は、公害防止協定についてです。  この夏、突然に持ち出された佐賀空港の軍事利用計画、オスプレイ配備等の問題で、私たち県民は本当に驚きました。そのことがあったから、公害防止協定や事前協議の問題について目が向くようになりました。佐賀空港が完成後に大きく変わったこととしては、国際線ターミナルビルの建設がありました。まず、この国際線ターミナルビルの施設整備について、おさらいの意味で、経緯や概要についてどうなっているのかをお聞きしたいと思います。 112 ◯野田空港課長=国際線ターミナルビルの概要についてお答えをいたします。  有明佐賀空港の国際線ターミナルビルは、国際定期便の就航に必要な常設のCIQ──税関、出入国管理、検疫機能を有し、各CIQ機関の審査場や免税店を備えた延べ床面積二千三百四十六平方メートルの三階建ての施設となっております。  事業の経緯としましては、平成二十三年九月議会におきます調査設計費の議決、また、平成二十四年二月議会における建設費の議決を経て、その後、二十五年三月から建設工事に着手し、同年十二月十八日から供用をしているものでございます。  以上でございます。 113 ◯武藤委員=当然、この施設は公害防止協定の第三条、施設の増設ということに当たるわけです。この協定に基づく事前協議の対象になると思いますが、その手続はどのようにされたんでしょうか。 114 ◯野田空港課長=国際線ターミナルビルの公害防止協定に基づく事前協議手続についてお答えいたします。  国際線ターミナルの建設に際しての公害防止協定に基づく事前協議は、平成二十三年十二月六日付、佐賀県空港交通課長名の有明佐賀空港国際線対応施設整備事業の説明会の開催についてと題する文書におきまして、協定第四条に基づきます公害対策連絡協議会の構成員であります佐賀市や県有明海漁協などの関係者に対しまして、公害防止協定第三条に基づき開催する旨の案内を行い、平成二十三年十二月十六日に開催をしているものでございます。  公害防止協定第三条といいますのは、空港施設の増設等に関する事前協議でございます。  この説明会におきまして、国際線ターミナルビルの整備目的や施設の配置計画、規模、機能などについて説明を行いました。これを行ったところ、参加者から整備内容などについて意見は出なかったことから、事前協議が調ったものと認識しているところでございます。  以上でございます。 115 ◯武藤委員=質問等なかった、意見等なかったから成立したというふうに行ったというふうにおっしゃったんですけど、初めて聞くことで、考える余地とか、そういうのが必要だったんじゃないかと思うんですね。協議会というのは、一般の住民とか、一般の漁業者の方とか入っておられなくて、代表的な方が入っておられるわけですよね。それで、一体どうなっているんだろうかと、この手続は済んだんだろうかというような声も起こるわけですけど、意見とか、質問がなかったからということでみなすということで行われたんですか。 116 ◯野田空港課長=この説明会という名称ではございますけども、公害防止協定第三条に基づく開催ということをはっきりとお伝えをしているところでございます。そういった趣旨での開催ということを明示しておりますので、内容について説明をした、それに対する意見がなかったということで事前協議が調ったものと認識しているところでございます。  以上でございます。 117 ◯武藤委員=説明だけして、質問がなかったと、だから、調ったというのは余りにもちょっと短絡的ではないかと思うんですよ。一般の住民の方たちはそういう事前協議とか、どんなことするんだろうかとかわかっていないよとかという声もあるわけですね。単に説明しただけで協議の内容が調ったというふうに認識しているのか、それとも、協議の内容、条件となるようなこと、それはどんなことだというふうに説明しながら、その項目、目的など言われたんでしょうか。 118 ◯野田空港課長=この事前協議と申しますのは、公害防止協定に基づくものでございます。公害防止協定と申しますのは、空港の建設、それから、供用に伴う公害を防止するという観点からの協定書でございます。そういった意味から、こういった施設を建設することでの影響といいますか、そういった観点で協議を行うというものでございます。  先ほど申し上げた平成二十三年十二月十六日にこの事前協議と位置づけた説明会を開催しておりますけども、その後も事前協議が調いました後にも、例えば、二十四年九月四日の公害対策連絡協議会におきまして、国際線ターミナルの整備状況などについて説明を行うなど、フォローアップを行いながら整備を進めてきたところでございます。  以上でございます。 119 ◯武藤委員=今の御答弁を聞いていても、明確に事前協議の内容は何なのか、項目は何なのか、それがちょっとわかりづらいですね。だから、参加した方たちも漠然と説明があったと思っているだけであって、事前協議だと、文書には書いてあったかもしれないけど、事前協議だという認識が薄かったんではないかと思うんですよ。その辺、もっと県の親切な、しかも、こういう位置づけのものなんだという、そういう説明、それこそその説明が不足しているんではないかと思うんですが、いかがでしょうか。 120 ◯野田空港課長=この説明会におきまして、国際線ビルの目的はもちろんでございますけども、配置計画、そういったものについても御説明をさせていただいているところでございます。その後、公害対策連絡協議会におきましても、国際線ターミナルの整備状況等についても説明を行うフォローアップを行っております。そういった意味で、事前協議の手続、その後のフォローアップにしっかりと取り組んでいるというふうに認識しているところでございます。 121 ◯武藤委員=皆さん方が思っていることと、それから、住民の方たち、漁業者の方たちが思っておられることは、やっぱりずれがあるわけですよ。ちょっとその辺は厳しく指摘しておきたいと思います。  それで、関連してなんですけれども、LCC、春秋航空とか、ティーウェイの就航について、これは運営変更に当たると思うんですけれども、これでは事前協議されたんですか。 122 ◯野田空港課長=有明佐賀空港につきましては、民間空港、要するに民間航空機、一般のお客さんを乗せて運航する航空機の運航等、そういったことを目的として開設した空港でございます。  そういった意味で申し上げますと、春秋航空、それから、ティーウェイ航空、上海便、ソウル便ということでございますが、これは東京便と同様に、民間の定期便ということでございまして、そのこと、これらの航空会社の就航が運営変更に当たるものではないというふうに考えております。  以上でございます。 123 ◯武藤委員=有明佐賀空港は最初から民間ということで発足したわけですけど、大体ANAが東京─佐賀ということで飛んでいましたよね。途中、大阪便とかもありましたけれど、それがやまったりもしたわけですけど、LCCで外国に行く航路になるわけですよね。そういう点ではやっぱり運営も変更という位置づけになぜしないのか、ちょっと私わからないんですが、なぜそこができていないんでしょうかね。 124 ◯野田空港課長=有明佐賀空港、他の地域との交流を拡大するということで、民間の航空会社に路線、それから、便数を張っていただくということを目的に設置した空港でございます。そういった意味から申し上げますと、国内、国外ということで分けるものではなく、人の移動手段としての定期便、チャーター便を誘致するという観点、そういったことで設置した空港であるというふうに考えておりますので、国内線、国際線だから、運営変更に当たる、当たらないということではないと考えております。  以上でございます。 125 ◯武藤委員=空港課はそういうふうに認識して、これは事前協議の対象ではないというふうに考えて進められているということなんですけど、じゃ、先ほどお聞きしたターミナルビルを建設するに当たっての、皆さん方は事前協議というふうに認識しておられる話し合いの結果ですね、事前協議は成立したというふうに思っておられるわけですけど、じゃ、それは文書などでちゃんと事前協議はこのように成立しましたよということを交わしているわけですか。 126 ◯野田空港課長=国際線ターミナルビルについては文書でのやりとりという形で事前協議を行ったということはございません。 127 ◯武藤委員=そういうものがないから、余計住民の方たちや漁業者の方たちは事前協議は行われていないというふうにしか受け取っておられないわけですよね。何で事前協議というふうに皆さん方は位置づけているんであれば、事前協議したよということを皆さんに知らせるようなものがないわけですか。 128 ◯野田空港課長=公害防止協定に基づきます事前協議について、その手続といいますか、そういったものを明文化したものはございません。そういった意味で、そのときの状況等に応じて適切なやり方で行っていくというふうに認識しているところでございます。  それと、済みません、先ほど御質問いただいております運営の変更についての点でございますが、これは公害防止協定の覚書の部分でございます。空港の運営変更とは、佐賀空港基本設計に掲げる運航便数を上回るとき、または、第三種空港以外、これは中央管理空港という意味でございますが、中央管理空港以外の用途変更を計画する場合をいうということで明示をしているところでございます。  以上でございます。 129 ◯武藤委員=それでは、もう一つちょっとお聞きしたいんですけれども、第四駐車場についてです。  平成二十六年度の当初予算で事業費が計上されました。この第四駐車場は改めて事業概要、経緯をお聞きしたいと思います。 130 ◯野田空港課長=第四駐車場の概要、経緯等についてお答えをいたします。  有明佐賀空港におきましては、東京便の利用者が毎年、過去最高を更新しますとともに、上海便の就航により、利用客が増加しておりまして、さらに、ソウル便や成田便の就航により、利用客が増加傾向にございます。  このようなことから、駐車場が満車になる状況があらわれるなど、既存の駐車場では容量が不足することになるため、第四駐車場の整備を行っているところでございます。  第四駐車場は空港敷地西側の民有地約三・一ヘクタールを買収し、約五百台分の駐車スペースを確保するもので、駐車場の造成工事や歩道部分への雨よけの屋根の設置などを予定しております。  事業の経緯といたしましては、平成二十五年九月議会における調査設計費の議決、ことしの二月議会における用地買収費、整備工事費の議決を経て、その後、用地交渉に着手し、本年六月四日の地権者の合意を受けて、六月議会に県有財産の取得についての議案の議決をもって、本契約に至ったところでございます。  その後、造成工事などの発注、契約手続を行い、現在、工事を進めているところでございます。  以上でございます。 131 ◯武藤委員=この事業費ですね、この内訳がどのようになっているのか、ちょっとお示しいただきたいと思います。 132 ◯野田空港課長=駐車場の事業費ということでございます。  まず、駐車場整備事業、これは第四駐車場がメーンでございますが、一部、現在の駐車場の拡幅、そういったものもちょっと含まれております。全体の工事費は九億四千万円でございます。これは当初予算での予算額でございます。そのうち用地買収費が約一億円強、その他が造成工事費という内訳になっております。  以上でございます。 133 ◯武藤委員=造成工事費そのものはどれぐらいになっているんですか。そのさらなる内訳をお示しください。 134 ◯野田空港課長=造成工事費についてお答えいたします。  造成工事費につきましては、約四億円でございます。そのほかに舗装、歩道のルーフ、そういったもの、あとは照明等の工事費が含まれております。  以上でございます。 135 ◯武藤委員=造成費約四億円とおっしゃいました。その他照明関係は除いて、造成とか、舗装とか、歩道ルーフぐらいまで合わせるならば、六億五千万円近くになると思うんですね。この中でその造成費、舗装費等ですね、地盤改良が行われるのかどうなのか、そこをお聞きしたいと思います。 136 ◯野田空港課長=地盤改良が行われるかどうかということでございます。  これは次のお答えにもちょっとかかってくることでございますが、お尋ねがありましたので、ちょっとお答えをさせていただきます。  この第四駐車場につきましても、公害防止協定に基づく事前協議というものを行っております。この中で事前協議については佐賀市、それから、県の有明海漁協、農協中央支所に対して協議を行っておりますが、このうち県の有明海漁協からの出た意見でございます。地盤改良工法は雨天等によります地盤改良剤の成分が流出するおそれがあることから、ノリの漁期中は施工しないこと、また、コンクリート、アスファルトの施工についても同様との意見が寄せられたところでございます。  このようなことから、県におきましては、年末年始の繁忙期に駐車場スペースを確保する必要があるということから、工事の進捗を図るため、セメント系固化剤を使用しない工法に変更し、こういったことを行わない形での工事施工を行うこととしたところでございます。 137 ◯武藤委員=事前協議がされて、そういう漁協からの意見も出されたということで伺いましたけれども、事業の完成は平成二十七年の三月下旬ということですよね。本当に今、ノリの漁期の真っ最中ということもあって、先ほどから御意見が漁協からも出たということだと思うんですね。固化剤だとか、地盤改良とか、盛り土改良でしょうか、そういったコンクリート系の作業はもう以前から取り決めがあって、漁期中にはしないということになっていて、ほかの工法にされたということなんですけど、これは造成費の中でどれぐらいの差が出てくるんですか、最初計画していたことと、それから、変更したことによって。それはやっぱり事業費そのものが変わってくるんじゃないかと思うんですが、その辺はどうなっているんでしょう。 138 ◯野田空港課長=済みません。事業費の正確なところはちょっと今、詳細なものは持ち合わせておりませんが、実際の工事の額ということについてはほとんど変わらないということで、施工業者の間では確認しているところでございます。 139 ◯武藤委員=これ緊急経済対策ということでされている事業ですよね。どうですか。 140 ◯野田空港課長=緊急経済対策の事業でございます。 141 ◯武藤委員=事前協議とはちょっと話が外れますが、ここの工事に入っているダンプが久留米のほうのナンバーのトラックが入っているんですよ。佐賀県内の経済対策にはならないんじゃないかと思うんですけど、ちょっとその辺はどのように考えますか。ちょっと私はこれは緊急経済対策でありながら、県内のダンプを使わないというのはおかしいなというふうに思うんですが。 142 ◯野田空港課長=済みません。ダンプのナンバーがどこかという詳細までは把握がちょっと今この場ではできておりませんけども、基本的に今回の駐車場造成工事については地元業者が受注をしているということでございます。  そういった中で、いろんな経済対策、そういった意味では経済対策につながっているものと考えているところでございます。  以上でございます。 143 ◯武藤委員=私が指摘したことの答弁にはなっていないですよ。地元業者を使わないで、何で緊急経済対策と言えるのかと。よその県のナンバーの車が入ってきていることが、何で緊急経済対策になるのかと。そのことを厳しく指摘しておきます。  今後、皆さん方、業者にちゃんとした対応をとっていただきたいと思います。  いずれにしても、この事前協議は行ったということなんですけれども、皆さん方の事前協議のあり方、大変問題だと思うんですね。説明会に来て、異論がなかったから事前協議は成立したと思ったとか、文書も交わさないで事前協議はできているということなんですけど、午前中も問題になっておりましたオスプレイ配備等の軍事基地化を佐賀空港が国から押しつけられるというときに、皆さんたちが言っているのは、軍用化はしないと言っておきながら、このことは事前協議の対象になっているという一文を大きく取り上げて、事前協議の対象になるからというふうな認識でおられます。  これが今みたいなやり方で、単に数字的に公害の対応、この公害防止協定の第二条ですか、そういったpHとか、SSとか、そういう油分とかは数字的に問題ないから、皆さんそういう説明で、はい、了解してください、できましたよということで事前協議されていくなら大変なことだ思うんですよ。皆さんたちの事前協議の認識が、今、状況を聞いておりますと軽んじておられると。そういうことで、軍事目的のオスプレイなどが配備されるような空港にさせられようとするときに、その程度の事前協議でいいのかと。とんでもないと思いますよね。  先ほどから論議をお聞きしておりまして、前知事が民間空港の発展に支障がないというようなことをやめる寸前に意思表明をされると、意見報告をされるということ自体、本当に不愉快なことですけれども、事前協議の内容そのものがいいかげんな扱いしかされていないということも、それがまたオスプレイ配備等に同じようなやり方でされると、たまったもんじゃないと思うんですよ。時間内におさまっているからいいとか、騒音の問題だけかとか、風圧の問題だけかとか、あるいは航空会社から困るという声がないからいいということだとか、あるいは試乗してみて思ったほど怖くなかったからいいんじゃないかとか、そういうような問題じゃないと思うんですね。皆さんたちがオスプレイの配備と、それから佐賀空港の軍事利用そのものをどんなふうに考えていくのか、それはここの所管とは違うと思いますけれども、やはりそういう問題だということを深く認識していただかなければならないと思うんですね。  事前協議は、相手方が納得しなかったらいけないけれども、説明に何も言わなかったら納得したというふうなみなされ方というのは、非常にこれ問題だと思うんですよ。  交通政策部長は、こういう事前協議のあり方、この二つの件ですね。ターミナルビルの問題と駐車場の問題の二つの経験からして、そういう事前協議のあり方でいいのか、さらに、それが軍事利用化に適用されていくというようなことになったら、いけないと思いますので、ちょっとその辺についての認識を伺っておきたいと思います。 144 ◯西村交通政策部長=事前協議のこれまでのやり方、どうなのかということ、あわせて今後、自衛隊の使用に当たって事前協議となる場合にどうなるかという質問だと思います。  国際ターミナルビル、これについては確かに私も事前協議に当たっての丁寧さを若干欠いたのかなと認識しております。駐車場については、既に事前協議をやる段階で自衛隊の要請があっておりましたので、防衛局の趣旨を踏まえて、ある程度丁寧にやったつもりではおります。  ただ、今後において、自衛隊の使用について事前協議をすることになるのか、ならないのかはよくわかりませんけど、今後、それを含めて事前協議をするような場面が出てきたら、しっかり丁寧に説明責任を果たすとともに、丁寧な協議を行っていきたいと思っております。 145 ◯武藤委員=私は、佐賀空港の軍事利用化反対の立場ですし、まだこれから県民の皆さんたちが、当事者である佐賀市とか、漁協の漁民の皆さんたち、そういう方たちが話をお聞きしたり意見を言われるのはまだまだ先のことになると思いますので、このことは本当にゆゆしき事態だと思っておりますので、皆さん方が事前協議を安易に考えておられる、そこを厳しく指摘したいし、改めていただきたいというふうにも思っております。  オスプレイ配備等の問題については、事前協議まで至らない段階でお断りするというのが私の立場であり、多くの県民の皆さん方の願いであるということも申し上げておきたいと思いますので、また、何かの施設を佐賀空港において新たにつくっていくというようなこととか、または駐車場を広げるというようなことがある場合に、今までのような事前協議か説明会かわからんようなやり方では絶対にいけないということを強く申し上げておきます。深く反省していただきたいと思います。  次に、県営住宅の修繕について質問いたします。  初めに、先日佐賀市内の県営住宅で火災が発生しましたが、関係する皆さんにお見舞いを心から申し上げたいと思います。県当局、担当の皆さんにおかれては深夜だったために心痛も多かったと思いますが、速やかな対応をされたということで感謝いたしております。  私は、本来、住宅に困っている人たちへ低廉な家賃で住宅を供給するための県営住宅をもっとふやすべきだと求めてまいりましたし、これからもそう思っております。
     毎回、入居希望者は入居したくても入れないという声をお聞きしております。これは次回に回すとして、きょうの質問は、県営住宅の修繕についてということに絞りたいと思います。  現在ある県営住宅は、昭和五十年から六十年代に建設されておりまして、建物や設備の老朽化が進んでおりまして、そのために、外壁とか屋上防水などの改修や住戸改善などの大規模な修繕が行われております。入居者が快適に暮らすためにも、また地域業者への発注で地域経済にも役立つことから、この事業は必要だと考える立場です。  そこで、何点か質問したいと思いますが、まず、ここ数年の修繕工事等の実施状況はどのようになっているんでしょうか。 146 ◯阿比留建築住宅課長=近年の修繕工事の実施状況についてお答えいたします。  まず、県営住宅につきましては、入居者の方が安心して暮らしていただきますようにさまざまな修繕を行っているところでございます。その中で、修繕といたしましては台所や便所等の器具の更新や浴室のユニットバス化など、住宅内の機能の更新や改良を行う住戸改善、それと、二年ごとに行います外壁改修などの県が直接行う大規模な修繕と、いわゆる機能保全のために指定管理者が行います維持的な修繕や保守管理等がございます。  近年ということで、過去四年間の県が直接行いました修繕の主な実績といたしましては、平成二十三年度が七団地二百九十三戸、二十四年度が四団地百四十八戸、二十五年度が十三団地五百四十七戸となっておりまして、今年度は九月末現在で十二団地六百八十七戸を実施しているところでございます。  次に、指定管理者が行います主な維持的な修繕といたしましては、量水器や風呂釜の取りかえなどの定期的な修繕がありますけれども、これも過去四年の実績といたしましては、平成二十三年度二十九団地千四百四十六戸、これはこの年に量水器の更新時期を迎える団地が集中したということで多くなっておりますけれども、千四百四十六戸となっております。それから、二十四年度が二十団地六百九十一戸、それから二十五年度が二十一団地八百七十三戸となっておりまして、今年度は九月末現在で四団地百四戸を実施しているところでございます。  また、これらのほかに指定管理者が行います維持的な修繕といたしましては、入退去に伴います空き室修繕、それから日常点検やふぐあい箇所等の一般修繕、それから給水施設や汚水処理施設の維持管理、消防用設備や昇降機の点検などの保守点検がございます。  以上でございます。 147 ◯武藤委員=ありがとうございました。工事の発注に関してお聞きしたいんですけど、今、佐賀県は県営住宅の管理を県内二地域に分けて、二つの指定管理者にしてもらっています。いずれも建設業者なんですけれども、修繕工事の発注については公正に行われているんでしょうか。地域業者の活用についてどうなっているのか、それが仕事興しにつながっているのかお聞きしたいと思います。 148 ◯阿比留建築住宅課長=修繕工事における指定管理者の実施状況についてお答えいたします。  指定管理者が実施いたします修繕工事につきましては、指定管理者が直接実施する場合と専門業者に再委託する場合がございます。県営住宅の指定管理業務委託に関する基本協定の中で、専門業者に再委託する場合には県内に本店または支店を有する者から選定するよう努めなきゃならないものとしております。  具体的には、電気や水道設備などの修繕につきましては緊急を要する場合も多いことから、地域や団地ごとに地域業者とあらかじめ単価契約した上で、修繕工事を実施しているところでございます。  以上でございます。 149 ◯武藤委員=指定管理者が建設業者であるために、みずから会社に有利になるような発注のやり方はやっぱり正しくないと思いますので、その際、別業者に発注もしていただかなくてはいけませんけれども、指定管理者の業者が修繕費として持っている事業費がどうなっているのかちょっとわかりませんが、単価たたきなどがないように、県としてもそこは注意を払っていただきたいなと思うんですが、どうでしょうか。 150 ◯阿比留建築住宅課長=指定管理者が修繕工事を発注する場合は、先ほどの繰り返しでございますけれども、一般修繕なんかでみずから指定管理者の中で直接仕事をやる場合と、それと修繕の内容が専門的な工事ということで専門業者に再委託をするという場合がございます。そういった場合におきましても、先ほど申し上げました指定管理業務委託の中の基本協定の中で県内に本店、支店を有する者から選定するように努めなきゃならないということでしておりますので、そういった形で地域の業者と契約をされているものと認識をしております。 151 ◯武藤委員=わかりました。  それから、築後何年たっても畳がえができていないという声もお聞きいたします。この修繕の中に畳がえということは入っておりますでしょうか。 152 ◯阿比留建築住宅課長=居室の中の修繕、畳がえについても、一般的には指定管理者が行います空き室──空き家が出たときの退去修繕でありますとか、いわゆる畳の傷みがひどくて入居者のほうから取りかえてほしいというような個別的な修繕の依頼、そういった一般修繕と呼んでおりますけれども、そういう形で指定管理者の行う修繕業務の中で対応させていただいております。 153 ◯武藤委員=入退去の際の畳がえというのは割としやすいし、壁の塗りかえとかもなさっていただいていることはわかるんですけれども、ずっと団地ができてから住み続けられているお宅が、畳がえがなかなかできないという中で、古い団地ほど畳がえをしてほしいという要望があるんですよ。そういう中で、県としても要望があるところからちゃんと対応してもらえるのか。それは指定管理者に言えばいいのか、そこらあたり畳がえを進めていくという立場で対応していただきたいと思うんですけれども、どうでしょうか。 154 ◯阿比留建築住宅課長=畳がえについてお答えをいたします。  まず、畳の修繕についての基本的な考え方でございますけれども、畳の表がえにつきましては入居者の負担で行っていただいております。畳床、いわゆる畳自体でございますけれども、この取りかえについては県が行っているということでございます。  入居者の退去に際しまして、傷みが進んでいる畳につきましては、退去者が行います畳の表がえとあわせて、指定管理者が空き家修繕で畳自体まで同時に取りかえておりますけれども、委員御指摘のとおり、長期にわたって入居されている住戸につきましては、畳自体の老朽化が進んでいる状況もあろうというふうに認識をしております。  このため、畳自体の取りかえにつきましては、この空き家修繕のほかに、近年では住戸改善に合わせて取り組んでいるところでございます。  こういった取り組みを行っていますものの、畳の傷みぐあいにつきましては、その使用状況や部屋の環境、それから使用年数によっても異なってくることもありますので、まずは一定年数の経過、一般的には畳自体は耐用年数三十年程度と言われておりますけれども、そういう年数を目安に一定年数を経過したものにつきましては、その劣化状況を調査したいというふうに考えております。  一方、畳自体の取りかえにつきましては、生活をされている部屋の中での修繕にもなります。そういったことで入居者の理解と協力が不可欠でございますので、そういった入居者の生活への支障の状況も勘案しながら、計画的な取り組みを検討していきたいと思っております。  いずれにいたしましても、今後とも入居者の理解を得ながら、入居者が快適に過ごしていただけるような畳の修繕に努めてまいりたいと思います。  以上でございます。 155 ◯武藤委員=平成二十三年に六十三戸のある団地が畳更新をしておられるんです。それは住戸改善に伴うとかではなくて、単独にこれをしていただいているようなので、今、課長も答弁していただきましたけれども、計画的な取り組みを今後行っていく必要があるというふうなことでおっしゃっていただきましたので、本当に古い築後何十年もたつような団地で要望があるところからぜひその計画でもって進めていただきたいというふうにお願いしておきます。  それから、佐賀市内の場合は大がかりな住戸改善などの大規模修繕がされる場合、一棟ごとに入居者を仮住まいに移動してもらって、修繕工事が行われ、喜んでいただいております。ところが、県内のある団地の方から、大がかりな工事がされていて工事期間が長くかかり、騒音、振動など悩まされて、粉じんも舞うために体調が悪くなったり、赤ちゃんが泣きやまないといった苦情も寄せられています。入居者への配慮はどのようになっていますか。 156 ◯阿比留建築住宅課長=修繕工事におけます入居者への配慮についてお答えいたします。  県が行っております住戸改善につきましては、先ほど委員から御指摘がありました入居者に仮移転をしていただいて、一棟全体を空き家にした上で行う、いわゆる工事期間が比較的長くかかる全面改善の工事、この工事につきましては、今年度で一定のめどが立っております。  そういったことで、現在、県が実施している修繕工事、住戸改善でございまして、これは階段に面する単位ごと、例えば、四階建ての場合は四戸になりますけれども、この単位ごとに工事を実施しておりまして、工事期間が一単位当たり二週間程度と比較的短期間でありますことから、基本的には住みながらの工事を実施しているところでございます。  このため、県は同じ団地内の空き住戸に照明器具や冷蔵庫、テレビ、洗濯機、ガスコンロなどの生活に最低必要なものを準備いたしまして、入居者が同じ団地内でいつでも使用できるようにしておりまして、入居者にとって工事の騒音や振動ができるだけ緩和されるように配慮しているところでございます。  また、こういう住戸改善以外の修繕につきましては、例えば、外壁の塗りかえ工事につきましては、その工事の時期を比較的窓をあけない季節、そういった季節に行うなど入居者に配慮しておるところでございます。  今後とも修繕工事の実施に当たりましては、入居者に対しまして丁寧な説明を行いますとともに、できるだけ入居者に対して負担をかけないように配慮していきたいと思っております。  以上でございます。 157 ◯武藤委員=私に苦情が寄せられた団地の補修、修繕状況は、平成二十六年の七月から翌年一月三十日までということで半年間を要する工期ということで苦情が寄せられたんですけど、例えば四階建ての場合、(資料を示す)こういうつくりになっていますよね。  ここに階段があって、三つ階段がある場合に、東側階段、真ん中階段、西側階段ということでされているわけですけど、この階段ごとに工事をされるということが行われているんですが、その事業が、例えば、お風呂と台所とフローリング、トイレというセットで改善をされているわけです。  ところが、壁を砕くときに物すごく振動がして、ここも階段ごとの工事どころか、壁を隔てたここのおうちの方たち、そして、一棟全部ですけど、大変振動がしてうるさいし、先ほど言ったように心臓病を持っておられる方は寝込まんといかんような状況になるとか、赤ちゃんが泣きやまないとか。昼間お仕事をされている方たちは工事中はおられないけど、高齢者の方とか病弱な方はおられるので、余計大変なことになっているわけですよね。  ちょっと拝見したら、この真ん中の階段のところの両部屋が工事中でした。ということは、こちらの階段のお住まいの方たち、こちらの階段のお住まいの方たち、両方響いて大変なんです。しかも、粉じんが舞っているにもかかわらず、やっている階段のところだけしかシートがかかっていないという状況です。  普通だったら、こういう大がかりな工事をするときは被害がなるべく少ないように該当するおうちの方は仮住まいをされるでしょうけど、その両脇周辺の階段の方たちも仮住まいをしていかないと、とてもじゃないと、住めないよということなんですよ。  そういう配慮がやっぱり足りないんじゃないかなというふうに思っているんですけど、こういうつくりですので、本当に両隣に影響が出てくる。端っこの階段をするときには壁一つ隔てたところが物すごく振動がするし、騒音もするしという状況で、これが半年間続くわけですね。これについてどのように考えておられるでしょうか。 158 ◯阿比留建築住宅課長=住戸改善の工事につきましては、先ほど答弁させていただきましたけれども、一棟全体の入居者を団地内の空き家に転居いただいて、一棟全体を空き家にして、そして、住戸全体の内装から設備配管、全体を修繕いたします全面改善、これにつきましては、今予定しております団地については一定のめどが立ちましたので、今現在行っている団地というのは、先ほど申し上げましたように、大体階段室に面する一単位といいますか、四階建ての場合、四戸なわけですけれども、そこの工事につきましては、大体便所とか浴室とか台所とか水回りを中心に器具の更新でありますとか、浴室のユニット化とか、住戸改善と申し上げても、いわゆる部分的な改修をするというような形の工事になっております。  そういったことで、先ほどから申し上げておりましたように、そこの工事箇所の入居者については仮住宅のほうに──家財道具は置いたままでございますけれども、工事をする二週間程度はどうしてもそこにはおれないということで、団地内の空き家に県のほうで必要最低限の器具等を置いて、そこで生活いただくということで負担を緩和させていただいております。  今の委員の御指摘は、そのまた隣というようなことだと思うんですけれども、これから進めていく住戸改善につきましては、これまでの全面的なといいますか、コンクリートの壁をとるとか、そういうようなものではございませんけれども、そういったことで工事期間を二週間程度ということでございますので、基本的には今のやり方でやっていきたいと思っておりますけれども、この工事をするに当たりましては、団地のほうに説明会も開催をしております。  そういった中で、委員御指摘のようないろいろ御事情のある方、そういった方もおられると思いますので、その辺については丁寧にお話を伺って、対応をとっていきたいというふうに思っております。  以上でございます。 159 ◯武藤委員=先ほどのこの団地も説明会はあったらしいんですけれども、説明会に参加したから同意したというふうにみなされてしまっていると。工事業者の人が、あんた説明会来たろうもんと、だけん同意したろうもんというふうにみなされてしまっているらしいんです。  しかし、説明は聞かんといかんから聞いたけど、同意したわけではないんだというふうにおっしゃっています。  そして、加えて言わせていただければ、そこはことしの七月から来年一月三十日までの工期ということで、また次々に棟ごとにしていかれると思うんですけれども、一戸当たりお風呂場、トイレ、それから台所のフローリングとか、そういったことがセットでされているわけですけど、この団地はたまたまお風呂場は平成二十三年にユニットの設置工事をしておられるそうなんですけど、今回の工事でもやはりお風呂も取りかえるということでもったいない事業をしているんじゃないかという御指摘もあったんですね。  私もそれを聞いて釈然としませんでしたけれども、風呂場も取りかえるというときに、県はそこの業者に預かってもらうんだと、管理してもらうんだというけれども、業者のほうの従業員の人は、それはほかすよというようなことで話が食い違っているし、本当にもったいない事業でもあるし、住民の方たちの納得も得ていない事業なんじゃないかなというふうに思いますので、そのあたりはきちんとした対応をしていただきたいというのが一つと、それから、先ほど工事そのものに係る住戸は仮住まいをしてもらうけれども、全体でここにいるのは耐えられないよというお住まいの方たちがおられた場合、その方たちも一応仮住まいの対象ということで努力もしていただけたらなというふうに思うんですが、それについてはどうでしょうか。 160 ◯阿比留建築住宅課長=いずれにいたしましても、工事に入るときには入居者の御協力、御理解がなければいけないわけでございますので、先ほど委員の御指摘のように、説明に当たりましては丁寧な説明会をやりまして、団地の中で委員御指摘のような御事情があるというふうなことについては、個別にそういったものについては対応させていただきたいと思います。  以上でございます。 161 ◯武藤委員=今、事情がある方は個別に対応するという御答弁をいただきましたので、もうこれ以上は言いませんけれども、私も現場を見ましたら、工事をされる方は防じんマスクをきちっとされておられるんですが、ここを見に行ったときに周りが白っぽくかすんで見えるような状態なんですね。  音もすごいし、その階段の中に入ったりするのもちょっとしづらいような状況にありますので、防じんマスクをせんといかぬような工事もされているわけですので、ぜひ入居者の方たちに配慮していただくということでお願いしたいと思います。  以上です。 162 ◯宮原委員長=以上で質疑を終了いたします。  理事会開催のために暫時休憩をいたします。理事会関係者の皆様はお集まりいただきますようお願いいたします。     午後三時六分 休憩     午後三時八分 開議 163 ◯宮原委員長=それでは、委員会を再開いたします。  これより討論に入りますが、討論の通告はありませんので、討論なしと認めます。よって、討論を終了し、直ちに採決に入りたいと思います。     ○ 採     決 164 ◯宮原委員長=まず、甲第四十一号議案「平成二十六年度一般会計補正予算(第四号)」中本委員会関係分、甲第四十四号議案「平成二十六年度港湾整備事業特別会計補正予算(第二号)」、乙第百十六号議案「県営土地改良事業に対する市町の負担について」、乙第三十号議案「県営住宅等の管理について」、この四件を一括して採決いたしたいと思います。  原案に賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 165 ◯宮原委員長=起立者多数と認めます。よって、原案のとおり可決をいたしたいと思います。  次に、乙第百十九号議案及び乙第百三十一号議案から乙第百三十六号議案まで六件、以上七件の議案を一括して採決いたします。  原案に賛成の方の起立を求めます。     〔賛成者起立〕 166 ◯宮原委員長=全員起立と認めます。よって、以上七件の議案は原案のとおり可決されました。     ○ 継 続 審 査 167 ◯宮原委員長=最後に、九月定例会から引き続き審議中の 一、県土づくり行政について 一、交通政策行政について 一、災害対策について  以上三件につきましては、諸般の検討が必要ですので、閉会中の継続審査といたしたいと思いますが、これに御異議ございませんか。     〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 168 ◯宮原委員長=御異議なしと認めます。よって、以上三件について継続審査を議長に申し出ることといたします。  以上で、本委員会に付託されました案件の全部を議了いたしました。  これをもちまして県土整備常任委員会を閉会いたします。お疲れさまでございました。     午後三時十一分 閉会 Copyright © Saga Prefectural Assembly Minutes, All rights reserved. ページの先頭へ...