以上で、請願の審査を終了いたします。
次に、陳情についてであります。
をお手元に配付いたしております。御確認願います。
この際、何か質疑等はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
6
◯新井富美子委員長 特にないようですので、以上で本陳情の質疑を終わります。
次に、
議案審査を行います。
第九五号議案「
大麻取締法及び麻薬及び向
精神薬取締法の一部を改正する法律の制定に伴う
関係条例の整理に関する条例の制定について」所管分を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
田中保健医療介護部長。
7
◯田中保健医療介護部長 第九五号議案、
大麻取締法及び麻薬及び向
精神薬取締法の一部を改正する法律の制定に伴う
関係条例の整理に関する条例の制定につきまして御説明いたします。議案は、議案書その一、十三ページでございます。説明は
委員会資料によりさせていただきます。
委員会資料の十五ページをお開き願います。
一、改正の理由でございます。本議案は、
大麻取締法及び麻薬及び向
精神薬取締法の一部を改正する法律の制定に伴い、
関係条例の規定を整理するものでございます。
二の改正の概要でございます。このうち当部所管の福岡県
事務処理の特例に関する条例、福岡県
保健福祉関係手数料条例及び福岡県薬物の
濫用防止に関する条例の計三つの条例について御説明いたします。
一つ目の福岡県
事務処理の特例に関する条例の改正につきましては、
大麻取締法の改正により同法の題名が改正されたため、同法及び省令の題名を引用する規定を整理するものでございます。
二つ目の福岡県
保健福祉関係手数料条例の改正につきましても、
大麻取締法の題名を引用する規定を整理するほか、同法の規定により
都道府県知事が処理することとされている事務の一部を
厚生労働大臣が処理することと改められたため、
厚生労働大臣が処理する事務を除くよう条例の規定を整理するとともに、
大麻草採取栽培者免許及び第一種
大麻草採取栽培者免許の
事前申請に係る規定を整備するものでございます。
三つ目の福岡県薬物の
濫用防止に関する条例の改正につきましては、麻薬及び向
精神薬取締法の改正により、新たに大麻が麻薬の一つとして位置づけられたこと及び容易に麻薬を生成するものを麻薬とみなして同法の規定を適用することとなったことに伴い、条例に設けている薬物の定義に関する規定を整理するものでございます。
三、
施行期日でございます。福岡県
保健福祉関係手数料条例の
大麻草採取栽培者免許の
事前申請に係る規定につきましては、条例の公布の日から施行し、同条例の第一種
大麻草採取栽培者免許に関する規定につきましては、
改正法附則第一条第二号に規定する政令で定める日から施行することとしておりますが、それ以外の改正規定は改正法の施行の日から施行することとしております。
以上が第九五号議案の説明でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
8
◯新井富美子委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
9
◯新井富美子委員長 特にないようですので、以上で第九五
号議案所管分の質疑を終了いたします。
次に、第九六号議案「福岡県
子育て応援基金条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
福田福祉労働部長。
10
◯福田福祉労働部長 第九六号議案、福岡県
子育て応援基金条例の一部を改正する条例の制定について御説明申し上げます。議案は、議案書その一の十八ページから十九ページでございますが、説明は
委員会資料によりさせていただきます。
委員会資料の二十二ページをお願いいたします。
まず、改正の理由でございますが、国の
安心こども基金管理運営要領の改正によりまして、福岡県
子育て応援基金に基づく事業を令和十一年度まで継続することに伴い、同
基金条例の有効期限を延長するものでございます。これにより、本条例は令和十二年六月三十日までその期限を延長されることになります。
なお、
施行期日につきましては、公布の日から施行することとしております。
説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
11
◯新井富美子委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
12
◯新井富美子委員長 特にないようですので、第九六号議案の質疑を終了いたします。
次に、第九七号議案「福岡県
児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
福田福祉労働部長。
13
◯福田福祉労働部長 第九七号議案、福岡県
児童福祉施設の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について御説明申し上げます。議案は議案書その一の二十ページから二十一ページでございますが、引き続き
委員会資料により御説明させていただきます。
委員会資料の二十四ページをお願いいたします。
まず、改正の理由でございます。国が定めます
児童福祉施設の設備及び運営に関する基準及び
家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準の一部を改正する内閣府令の制定により、
児童福祉施設の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴いまして、二の改正の概要にありますとおり、保育所について、満三歳以上満四歳に満たない幼児二十人につき一人以上の保育士を置くこととされているところを、十五人につき一人以上とするように改め、また満四歳以上の幼児三十人につき一人以上の保育士を置くこととされているところを、二十五人につき一人以上とするように改めるものでございます。
施行期日につきましては、公布の日としております。
なお、四の
経過措置にありますとおり、保育士の配置の状況に鑑みまして、保育の提供に支障を及ぼすおそれがあるときには、当分の間、改正前の県条例が効力を有するとする
経過措置を設けることとしております。
説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
14
◯新井富美子委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
15
◯新井富美子委員長 特にないようですので、以上で第九七号議案の質疑を終了いたします。
次に、第九八号議案「福岡県
幼保連携型認定こども園の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
福田福祉労働部長。
16
◯福田福祉労働部長 第九八号議案、福岡県
幼保連携型認定こども園の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について御説明申し上げます。議案は議案書その一の二十二ページから二十三ページでございますが、引き続き
委員会資料により御説明させていただきます。
委員会資料の二十六ページをお願いいたします。
まず、改正の理由でございますが、国が定める
幼保連携型認定こども園の学級の編制、職員、設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する命令の制定に伴い、二の改正の概要にありますとおり、
幼保連携型認定こども園につきまして、満三歳以上満四歳未満の園児二十人につき一人以上の教育及び保育に直接従事する職員を置くこととされているところを、十五人につき一人以上とするよう改め、また満四歳以上の園児三十人につき一人以上の教育及び保育に直接従事する職員を置くこととされているところを、二十五人につき一人以上とするように改めるものでございます。
施行期日につきましては、公布の日としております。
なお、四の
経過措置にありますとおり、園児の教育及び保育に直接従事する職員の配置の状況に鑑みまして、教育及び保育の提供に支障を及ぼすおそれがあるときは、当分の間、改正前の県条例が効力を有するとする
経過措置を設けることとしております。
説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
17
◯新井富美子委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
18
◯新井富美子委員長 特にないようですので、第九八
号議案所管分の質疑を終了いたします。
これで、本委員会に付託されました全議案の質疑を終了いたします。
それでは、知事等に対する保留質疑がありませんので、引き続き議案の採決を行いたいと思いますが、御異議はございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
19
◯新井富美子委員長 それでは、準備のためしばらく休憩いたします。そのままお待ちください。
〔暫 時 休 憩〕
20
◯新井富美子委員長 再開いたします。
それでは、これより議案の採決を行います。
まず、採決の方法についてお諮りいたします。採決は一括して行いたいと思いますが、御異議はございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
21
◯新井富美子委員長 御異議がございませんので、そのように執り行います。
それでは、第九五
号議案所管分及び第九六号議案から第九八号議案までの以上四件について、原案のとおり可決することに賛成の委員は御起立願います。
〔賛 成 者 起 立〕
22
◯新井富美子委員長 起立多数であります。よって、第九五
号議案所管分外三件は、いずれも原案のとおり可決されました。
これで、議案の採決を終わります。
以上で、当委員会に付託されました議案の審査は全て終了いたしました。
なお、採決いたしました議案に関する
委員長報告につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議はございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
23
◯新井富美子委員長 御異議がございませんので、そのように決定いたします。
次に、
所管事務調査を行います。
「福岡県
こども計画の策定について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
大谷こども未来課長。
24
◯大谷こども未来課長 それでは、福岡県
こども計画の策定について御説明申し上げます。
委員会資料、
福祉労働部の一ページをお願いいたします。
一の概要でございます。昨年国が策定いたしました
こども大綱を踏まえまして県の
こども施策を一体的に推進するため、関連する現行の県計画を一本化しました福岡県
こども計画を今年度中に策定する予定でございます。
二、計画の位置づけでございます。子ども・
若者育成支援推進法に基づく福岡県
青少年健全育成総合計画、子どもの
貧困対策の推進に関する法律に基づく福岡県子どもの
貧困対策推進計画、
次世代育成支援対策推進法及び子ども・
子育て支援法に基づく
ふくおか子ども・
子育て応援総合プランの三つの計画を一体的に策定するものでございます。
三、計画の策定についてでございます。計画の策定に当たっては、社会情勢の変化や国の政策動向、続いて御説明いたします
子育て等に関する
県民意識・
ニーズ調査、青少年の意識・ニーズに関する調査の結果や施策の対象者である子供や
保護者等の意見を踏まえまして、附属機関である
こども審議会への諮問、答申を経て策定いたします。
四、
計画期間は、令和七年度から十一年度までの五年間となります。
最後に、五の
スケジュール案についてでございます。今後、七月に
こども審議会を開催し、幅広い分野の委員から意見を頂戴し、それを踏まえまして計画の骨子を策定いたします。その後、九月の本委員会において骨子を御報告させていただく予定でございます。十月には二回目の審議会を開催し、十二月の本委員会に素案を御報告させていただきまして、その後
パブリックコメントを行う予定でございます。一月には三回目の
こども審議会にて答申をいただき、最終的な計画案について二月の本委員会にて御審議をいただく予定でございます。
続きまして、二ページ目の右肩資料一をお願いいたします。
こども計画の策定や
少子化対策、
青少年施策を進める上での基礎資料とするために行いました二種類の
意識調査について概要を御説明いたします。
まず初めに、
子育て等に関する
県民意識・
ニーズ調査の結果についてでございます。
一、調査の目的は記載のとおりですが、この調査は現行の
計画策定時に五年ごとに実施しております。
二、調査の実施についてでございます。まず、調査の対象者ですが、県内に居住する満十八歳から四十九歳までの男女一万人を無作為抽出し、二千四百三十六件の回答を得ております。
調査期間は昨年十一月、
調査方法は郵送またはインターネットで回答いただきました。
三、主な調査結果についてです。今回の調査と前回五年前の平成三十年度との比較を記載しております。
統計的観点からおおむね設問や回答の選択肢は踏襲しておりますが、その時々の
社会情勢等を踏まえまして一部設問や回答の選択肢を見直ししております。
まず、(一)の
出生率低下の原因でございます。
出生率低下の原因は、子供の生活費や教育費に経費がかかり過ぎるからが六八・四%で、前回同様最も多くなっております。また、結婚しなくてもいいと考える人が増えたからが四六・一%と、価値観やライフスタイルの多様化を少子化の要因とする回答も多い結果となっております。
続きまして、(二)の
結婚年齢上昇の原因についてでございます。収入が低い、貯蓄が足りないなど、経済的に結婚ができないと考える人が増えたからが最も多くなっております。また、趣味や娯楽を楽しみたいと考える人が増えたからが四六・一%となり、
前回調査に比べて一六・二ポイント大きく増加しております。
三ページをお願いいたします。(三)の結婚したいと思う人が結婚するために必要な要素についてでございます。子育てと仕事の両立ができる環境があることが六三・五%、若者が就業して安定した収入を得ることが六〇・六%と高くなっており、
前回調査と同じく二大要素となっております。
続きまして、(四)の理想の子供の数と実際に持つつもりの子供の数についてでございます。理想とする子供の数は、前回同様二人が四四・五%で最も多くなっております。また、前々回から今回にかけて三人がやや減少傾向となっております。次の実際に持つつもりの子供の数は、前回からほとんど変化がございませんでした。
四ページをお願いいたします。(五)の理想より実際に持つつもりの子供の数が少ない理由についてでございます。子育ての負担面や子育ての環境面についてそれぞれ尋ねましたところ、子育ての負担面からは子供を育てるのにお金がかかるが、子育ての環境面からは仕事と育児の両立が困難が飛び抜けて多くなっております。この二つは前回より改善しておりますが、経済面と仕事と育児の両立が引き続き大きな要因となっております。
続きまして、(六)の
少子化対策に必要な施策についてでございます。子育てをしている家庭への
経済的支援を充実したほうがよいが前回同様最も多くなっております。また、子供を安心して育てられる環境を整備したほうがよいは減少しております。
(七)の子育ての悩みや不安の有無とその内容についてでございます。悩みや不安がある、あったの回答割合は、前回の七八・八%から八三・八%に増加しております。心理面では、子供の心身の発達に応じたしつけや教育の仕方がよく分からない、環境面では、子供の教育費や稽古事などにお金がかかるが多くなっております。
五ページをお願いいたします。(八)の結婚のイメージについてです。時間やお金を自由に使えなくなるが前回から七・三ポイント増加して最多となる一方、好きな人とずっと一緒にいられるとの結婚への
プラスイメージが前回から四・九ポイント増加しております。
最後に、(九)の結婚の意向についてでございます。いずれ結婚したいが
前回同様最多となっておりますが、理想的な相手が見つかるまでは結婚しなくても構わないが前回から九・九ポイント増加しております。
続きまして六ページ、右肩の資料二をお願いいたします。青少年の意識・ニーズに関する調査の結果について御説明いたします。
一、調査の目的については、記載のとおりでございます。
二、(一)
調査対象者でございますが、県内の小学六年生、中学二年生、高校二年生及びその保護者それぞれ四千八百名を対象に実施いたしました。
(二)
調査期間は、昨年十一月から今年一月にかけて行いました。
(三)
調査方法でございますが、学校を介して調査票及びウェブにて回答をいただきました。
(四)
有効回収率は記載の表のとおりでございます。
七ページをお願いいたします。三、主な調査結果について御説明いたします。まず、日頃考えていることについてでございます。日頃の悩み事を尋ねましたところ、
小中高校生全てで、日頃の悩み事はないが最も多くなっております。令和二年度に実施しました
前回調査と比較いたしますと、自分の将来のこと、成績や進学のこと、外見やスタイルのことは大幅に減少し、悩み事がないが大幅に増加しております。また、悩み事の相談相手は、
小中高校生ともに母親が最も多く、
前回調査と比較しますと、小学生で父親が七・六ポイント増加しております。
八ページをお願いいたします。学校生活についてでございます。クラスの雰囲気については、
小中高校生全てで八割以上が満足しております。成績については、小学生の七割以上が自身の成績に満足しておりますが、中高校生は五割以上が満足しておりません。また、子供の成績に小学生と高校生の保護者の七割以上が満足しておりますが、中学生の保護者の満足度は五割台後半と低くなっております。子供と保護者を比べますと、高校生で生徒と保護者に大きな差が見られる結果となっております。
九ページをお願いいたします。メディア・コミュニケーションについてでございます。1)インターネットにつながる自分専用の機器の所有状況でございますが、自分専用の機器の所有率は、小学生で六割台後半、中学生で八割台後半、高校生で九割台後半となっております。持っていないと回答した者はごく少数であり、インターネットは子供たちの生活に欠かせないものとなっている状況でございます。2)平日の学校以外でのインターネットの利用時間についてでございます。平日に三時間以上利用している割合は、中高校生で四割を超えております。右端の数字、平均利用時間を御覧いただきますと、
小中高校生全てで
前回調査より利用時間が増加している状況でございます。十ページをお願いいたします。3)フィルタリングの使用状況でございます。小中学生では使用しているが最も多く、高校生は使用していないが最も多くなっております。
続きまして、国際化についてでございます。海外留学や海外で仕事をしたいと思うかに対し、思うと回答したのは小中学生で二割台半ば、高校生で三割台と少なくなっております。海外留学や海外で仕事をしたいと思わない理由につきましては、語学の自信のなさが最も多く、続いて治安面での不安や海外に興味がないという回答が多くなっております。
十一ページをお願いいたします。ここからは保護者限定の調査となります。子供と話す頻度と他項目との関係でございます。子供との関係については、
小中高校生いずれの保護者でも、子供とよく話をする保護者ほど子供との関係がうまくいっているとの傾向が見られ、強い相関関係が見られました。
最後のグラフは、保護者に青少年の健全育成のために必要なことについて尋ねた結果でございます。
小中高校生いずれの保護者とも、家庭でのしつけや教育の充実が最も多くなっております。次いで、学校での道徳教育や生徒指導の充実、就学援助や奨学金給付制度の充実など子供の貧困に対する取組の促進となっております。
説明は以上でございます。これらの
意識調査の結果に加えまして、
計画策定に当たりまして子供や若者から幅広く意見を直接聞くこととしておりまして、また様々な環境にある子供や保護者の意見も聴取いたしまして、
こども計画に反映してまいりたいと考えております。御審議のほどよろしくお願いいたします。
25
◯新井富美子委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。大橋委員。
26 ◯大橋克己委員 御説明いただきまして、特に一番最後に述べられたところもあるんですけれども、まず今回の
こども計画の策定に当たって、子供の意見表明権というのがしっかりとあるはずですけれども、そこについて今手立てを考えるというふうにおっしゃいましたけれども、具体的にはスケジュールの中にどこかに入ってくると考えてよろしいですか。
27
◯新井富美子委員長 大谷こども未来課長。
28
◯大谷こども未来課長 子供の意見聴取でございますが、具体のスケジュールは記載しておりませんが、今後夏から秋にかけて
計画策定に資するものでございますので、それに間に合うよう、また関係各課に情報提供できるように合わせてスケジュールを策定してまいりたいと考えております。
29 ◯大橋克己委員 非常に大事な計画でもありますので、子供の意見というのをしっかりと考えていただきたいんですけれども、具体的にどうやって子供さんの意見を、全員来るわけでもないですし、イメージ的にはどのようなイメージを持っていらっしゃいますか。
30
◯大谷こども未来課長 意見聴取の手法でございますが、直接お伺いする場合は県民の方に募集をしまして、ワークショップの形式であったり、そういった形で実施したいというふうに考えております。また、ウェブアンケートも並行して実施したいと思っておりまして、そこの中でも子供であったり若者について意見を聞いてまいりたいと思っております。また、様々な環境におられる子供さんにつきましては、施設等も訪問いたしまして意見聴取を行ってまいりたいと思っております。またそれを支援する関係団体の皆様についても御意見をお聞きしたいと考えております。
31 ◯大橋克己委員 ありがとうございます。ぜひしっかりと対応していただきたいと思います。
続けてよろしいですか。青少年のニーズに関する調査の七ページですけれども、日頃考えていることについて、特に日頃の悩み事について結果が出て、前回と今回を比較した中でやはり違和感を感じるのが、悩み事がないというのが突出して多いということと、それから今まで悩み事が多かったであろう自分の将来のことであるとか成績や進学のことが前回非常に多かったのが急に減っていますよね。このことについて、結局調査の目的自体は、ここに書いてございますようにニーズを把握した上で今後の企画とか立案の基礎資料とするためでありますので、この日頃の悩み事に、悩み事がないんだとか、将来とか進学、成績、これについてあまり悩んでいないというふうな結果を受けてしまうと、今後の施策に非常に影響するんじゃないかと逆に心配をするわけですけれども、このあたりをどのように評価したり分析しているかを教えてください。
32
◯大谷こども未来課長 日頃の悩みがないと回答した青少年の割合は、二十八年度の調査以降、令和二年、今回の令和五年調査と、調査を重ねるごとに増加している状況がございます。今回の調査の中心になりました青少年政策課のほうで他自治体の状況を確認いたしましたところ、宮城県とか愛知県、東京都の江東区のほうで、同じような青少年に困り事があるかという調査をされているんですけれども、その結果としましては、特にないと答えた方が、平均になりますけれども、小学五年生で六、七割、中学二年生で三割台半ば、高校二年生で二割台後半から三割台半ばという結果となっておりまして、やはり悩み自体の潜在化というか、出にくくなっているのは他県も同じ状況ではないか。私どもとしましては、こういった状況を、ほかの子供の悩みを聞く設問をこの調査の中で行っておりますので、その調査も含めて私学振興・青少年育成局と教育庁のほうで共有しまして、またさらに分析を進めたいと思っておりますし、先ほど申し上げました子供の意見聴取の中で、私どもも悩み事について、またちょっとさらに掘り下げて聞いていきたいと考えております。
33 ◯大橋克己委員 本来であれば、これだけ悩み事がないという結果が出て、非常によかったと言いたいところなんですが、そうはちょっと考えられない現在の社会環境の中で、やはり表明をしてくれないとかいうところもあり得ますので、共通認識を持っていただいているというのも分かりましたので、ぜひともしっかりと対応していただきたいと思います。
あと一個だけ、九ページの今回の質問は自分専用の機器の所有状況を聞かれていますよね。残念ながら、パーセンテージ的にも半分ぐらいしか回答されていないんですけれども、もちろん機器も持っていないだろうし、あとネット環境がない家庭って結構実はあるんですよ。そういう中で、子供の貧困の中で、そういった子たちがもしかすると、質問が来ても自分はインターネットの使用機器以上に、ネット環境がないのでこんな質問恥ずかしくて答えられないとか、そういうふうなものももしかするとあるのかなという気もしますので、そういったところの子供の貧困に関わるものというのもどこか頭の片隅に置いて今後の施策に反映していただきたいと要望いたします。
34
◯新井富美子委員長 質問いただき御回答いただきました。
ほかに質疑はございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
35
◯新井富美子委員長 ほかにないようですので、以上で本件の質疑を終わります。
次に、「大牟田高等技術専門校建替えに係る基本設計について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。野田職業能力開発課長。
36 ◯野田職業能力開発課長 大牟田高等技術専門校建替えに係る基本設計について御説明いたします。
福祉労働部の
委員会資料十二ページをお開き願います。一の経緯でございます。大牟田高等技術専門校は、築五十年以上が経過して老朽化が進み、令和二年七月豪雨では浸水被害が発生したことから、安心して職業訓練が受けられるよう施設の移転、建替えを行うものでございます。
二の施設整備の基本方針は、令和五年三月の委員会で御報告をいたしました基本計画で定めたもので三つございます。一つ目は、訓練生のための施設であること。障がいのある人などあらゆる訓練生が受講しやすい施設、安全面等に配慮し安心して訓練が受講できる施設といたします。二つ目は、経済性、環境面に優れた施設であること。建設時や維持管理において経済的な施設、省エネルギー化を図るなど環境に配慮した施設といたします。三点目は、地域に親しまれる施設であること。近隣の生活環境に配慮し、訓練による騒音等の対策を行うとともに、職業訓練の情報発信スペース等の設置や講堂の貸出しなど、地域との交流を考慮した施設といたします。
三、施設整備の概要でございます。移転地は、大牟田駅から約一キロ、大牟田市宮坂町の旧上官小学校跡地で、敷地面積は、跡地全体の約半分、八千二百五十五・六三平方メートル。延床面積は、倉庫等、附属施設を含めまして六千二百七十一・七九平方メートル。構造は、鉄筋コンクリート造り、地上三階建てでございます。新校舎の訓練定員は、新たに開設をいたします介護サービス科を含めまして五つの訓練科、百三十名となります。
四の建設工事費は、約四十七億円でございます。
次の十三ページをお願いいたします。五、スケジュールでございます。令和六年度に実施設計、それから旧上官小学校の解体工事を行った後、令和七年度から八年度にかけて建設工事を行いまして、令和九年度の新校舎での訓練開始を目指します。
六、周辺概況図とその下、配置計画でございます。移転地の周辺は住宅が多く立地しておりまして、周辺への日照の影響や訓練に伴う騒音等の影響が小さくなるような配置としております。なお、グラウンド側の敷地は、引き続き大牟田市が所有して、新たにコミュニティセンターを建設される予定です。
次の十四ページをお願いいたします。八、完成予想図でございます。校舎の北側、東側に駐車場や駐輪場を設け、西側には車椅子で利用できるスロープを設置することとしております。下の講堂につきましては、市、それから地域の要望により市の指定避難所として活用できるようにするほか、地域の方への貸出しも検討いたします。また、一階のエントランスには、訓練生の作品を展示するスペースを設けることとしております。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
37
◯新井富美子委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。大橋委員。
38 ◯大橋克己委員 御説明ありがとうございました。施設の概要の中で一階から二階、三階という形で床面積の話もありましたけれども、その中で、下に線が引いてありますけれども、それぞれ科が書いてございますが、今回余裕のある設備を作っていただけるということなんですけれども、その中で新たに科が拡充するということはあるんですか。
39
◯新井富美子委員長 野田職業能力開発課長。
40 ◯野田職業能力開発課長 訓練科につきましては、一年間の訓練でございますが、新たに介護サービス科の設置を行います。それから、プログラム設計科につきまして、今一年間ということでございますが、二年に訓練期間を延ばして訓練をする予定としております。
41 ◯大橋克己委員 ありがとうございます。特に大牟田においては高齢化が大変進んでおりまして、介護の需要というのが非常に逼迫をしている状況の中で、こういった拡充というのは非常にありがたいなというふうに思っております。
それともう一点ですけれども、これは要望をさせていただきたいと思うんですけれども、先ほど御説明があったように、この上官小学校というのは、目の前に以前暴力団の事務所がありまして、実際に抗争が起きて大変な状況があったところであります。今はもうなくなっているんですけれども、そのために、地域の方々、それから特にその時代の保護者の方々というのは、毎日小学校前に立って子供たちの登下校を見ていらっしゃったような地域でありますので、地域住民の方は、この小学校跡地に対する思いが非常に強いんです。その中で、三番に愛されることということを書いていただいておりますので、本当にありがたく思っております。そういった中で、いろいろと地域の意見も聞いていただいているという話でございますので、よりよき関係となるよう今後とも努力をいただきたいと要望させていただきます。よろしくお願いします。
42
◯新井富美子委員長 以上、質問と御要望でございました。
ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
43
◯新井富美子委員長 ほかにないようですので、以上で本件の質疑を終わります。
次に、「指定管理者による管理運営の実施状況報告について(概要)」を議題といたします。
順次、執行部の説明を求めます。若藤福祉総務課長。
44 ◯若藤福祉総務課長 指定管理者による管理運営の実施状況について御説明いたします。
福祉労働部の
所管事務調査資料をお願いいたします。
福祉労働部が所管をしておりますクローバープラザなど四つの施設につきまして、令和五年度の実施状況につきまして点検を行い評価をしております。点検結果につきまして、資料の十五ページから十八ページの概要によりまして御説明をさせていただきます。
まず、十五ページをお願いいたします。施設名は記載のとおり、三つの施設の複合施設で、通称クローバープラザでございます。指定管理者はクローバープラザ管理運営共同事業体で、指定期間は令和二年度から令和六年度までの五年間でございます。
1)の公共性の確保でございます。福祉関係団体や障がい者、高齢者等に対する利用料金の減免制度を適切に運用しているほか、三つのセンターで連携して総合的な学習機会を提供するなど、施設の設置目的に沿った事業を展開しております。
2)の施設利用及びサービスの向上でございます。ホームページやSNSを活用した情報発信のほか、こどもの日のイベントなどにつきまして三つのセンターの協働事業の実施に当たっては、ふだんは利用が少ない子供やその家族の来館を促すために地元の春日市や春日市教育委員会と連携し、近隣の小学校や幼稚園等にチラシを配布するなど積極的なPR活動を行い、来館者数の増加につながっております。
点検結果につきましては、おおむね提案どおりのBの評価としております。
次に、十六ページをお願いいたします。福岡県障がい者リハビリテーションセンターでございます。指定管理者は社会福祉法人福岡県厚生事業団で、指定期間は令和三年度から令和七年度までの五年間でございます。
1)の公共性の確保にありますように、障害者総合支援法に基づく施設入所支援や自立訓練に取り組むとともに、利用者の家庭復帰支援や就労支援に積極的に取り組んでおります。
2)施設利用及びサービスの向上でございます。一つ目のポツ、職員が関係医療機関や市町村を訪問し、施設の情報提供等を積極的に行いました。しかし、新型コロナウイルスの影響もありまして、関係医療機関への訪問が令和四年度まで滞っていたことにより、次に白丸で示しておりますように施設利用者は減少しております。四つ目のポツでございます。利用者に対して家庭復帰支援や就労支援を積極的に行った結果、退所者の地域生活移行率は約六八%となっております。
点検結果でございます。おおむね提案どおりのBの評価としております。
続いて、十七ページをお願いいたします。福岡県障がい者就労支援ホームあけぼの園でございます。指定管理者は社会福祉法人福岡コロニーで、指定期間は令和四年度から令和五年度までの二年間でございます。
1)の公共性の確保にありますように、障害者総合支援法に基づき、障がいのある人の就労支援等を行っております。
2)の施設利用及びサービスの向上につきましては、国立国会図書館の蔵書デジタル化事業等工賃の高い業務委託を受注したことにより、就労継続支援B型の利用者が増加をしております。生活介護は、重度化・高齢化により入院等の影響もあり、稼働率が下がっている状況にあります。就労支援の場において蔵書デジタル化事業を引き続き行い、就労移行が円滑に進むように取り組んでまいります。
点検結果につきましては、おおむね提案どおりのBの評価としております。
最後に、十八ページをお願いいたします。福岡県立北九州勤労青少年文化センター、通称北九州パレスでございます。指定管理者はJR九州サービスサポート・岡崎建工・日本施設協会共同企業体でございます。指定期間は令和四年度から令和八年度までの五年間でございます。
2)の施設利用及びサービスの向上でございます。利用者数は昨年度と比較すると七・九%の増となっておりますが、コロナ前の令和元年度との比較では依然として低い水準となっております。
3)の経営改善でございます。利用料収入は昨年度と比較して三・三%の増となっており、コロナ前の令和元年度を上回っております。
点検結果につきましては、おおむね提案どおりのBの評価としております。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
45
◯新井富美子委員長 藤野自然環境課長。
46 ◯藤野自然環境課長 引き続き、指定管理者の管理運営の実施状況報告について、環境部所管分について御説明いたします。資料は、
厚生労働環境委員会資料の環境部の分で御説明いたします。
資料は全部で四ページございますが、一ページ、指定管理者による管理運営の実施状況報告について(概要)に従って御説明いたします。まず、施設名は福岡県平尾台自然観察センター。指定管理者名はハートランド平尾台株式会社。指定期間は令和四年四月一日から令和九年三月三十一日までの五年間でございます。設置目的は優れた自然の風景地である北九州国定公園平尾台地区における県民と自然の触れ合いを促進し、もって自然環境及び自然保護に対する県民の理解を深めることとしております。
次の事業計画に基づく実施状況の点検を御覧ください。
1)公共性(公益性)の確保でございます。一ポツ目に自然環境保護に関する啓発事業、二ポツ目にバリアフリー施設の整備、三ポツ目に自然保護区域の監視活動の事業を記載しております。
2)施設利用及びサービス向上でございます。二ポツ目の利用者に対するアンケートの実施により課題等の把握に努めております。三ポツ目を御覧ください。令和五年九月以降、リニューアル工事のため休館にしたことから、令和五年度の利用者数は一万二千百十八人と、対前年度比四五・四%減となっております。
3)経営収支改善でございます。二ポツ目に記載しておりますが、イベントや自然保護活動実施の際にボランティアの方々の御協力を得ることにより経費節減に努めております。委託料の実績は、前年度と同じく二千七百万円となっております。
4)職員確保方策及び健全な財政基盤でございます。二ポツ目に記載しておりますが、指定管理者は北九州市と地元企業が平尾台の自然環境保全等を目的として出資、設立した第三セクターであり、安定した人材確保及び健全な財政基盤が確保されております。
5)施設管理上の個別事項でございます。個人情報保護の体制について記載しております。
以上、実施状況の点検結果から、おおむね提案どおりの管理運営内容であると総合評価しております。三ページ以降にはさらに詳しい内容が記載されております。
説明は以上でございます。
47
◯新井富美子委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
48
◯新井富美子委員長 特にないようですので、以上で本件の質疑を終わります。
これで、
所管事務調査を終わります。
次に、「各種委員の選出について」を議題といたします。
お手元配付のとおり、議長から福岡県
こども審議会委員の選出について、当委員会に対し一名の委員を選出するように依頼があっております。
この依頼の選出につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
49
◯新井富美子委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。
それでは、福岡県
こども審議会委員につきましては、
厚生労働環境委員会委員長を選出することといたしまして、僭越ではございますけれども、私を選出するということでいかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
50
◯新井富美子委員長 御異議がありませんので、そのように決定し、議長に報告することといたします。
次に、議題にはございませんが、その他として何かございませんか。吉村委員。
51 ◯吉村 悠委員 最近、芸能人も活用しているということで話題にもなっている卵子凍結についてお伺いをしたいと思います。先日、合計特殊出生率発表がありましたけれども、福岡県は一・二六と、六年連続で減少している、少子化に歯止めがかかっていない現状だと思います。そんな中で、福岡県も危機感を持って、基金を活用した保険適用外の先進医療の不妊治療等も活用していると思いますけれども、選択肢の一つとして卵子凍結があると思います。卵子凍結は、東京都が顕著だと思いますけれども、現在働きたい、でも将来子供を持ちたいという方にとってしっかりとした活用が生かされているところであると思いますけれども、昨年秋から東京が卵子凍結についての助成を行っているところであると思いますけれども、福岡県はどのように把握をしているのか、お聞きいたします。内容であったりとか、あとは活用されている数だとか、把握しているものを教えていただけたらと思いますのでお願いします。
52
◯新井富美子委員長 川越子育て支援課長。
53 ◯川越子育て支援課長 東京都の卵子凍結に係る内容や申請といったことでございます。健康な女性が行われる卵子凍結につきましては、健康保険制度でカバーされない自由診療のため全額自己負担となっておりまして、費用は医療機関にもよりますけれども、一回の採卵でおよそ三十万円から六十万円かかると言われております。東京都では、東京都にお住まいの年齢が十八歳から三十九歳までの女性の方で、既に不妊症の診断を受けられている方や、若い世代のがん患者の方などを除きまして、事前に都が開催する説明会に参加され、卵子凍結に関する基本的な知識を学んでいただくなどした後、五年間、東京都の実施される調査への協力を要件とされまして、卵子凍結を行った方に対してかかる費用を一人一回二十万円を上限に助成するとともに、次年度以降も保管更新時に、一年につき二万円を五年間助成する仕組みをつくられておられます。報道によりますと、東京都は助成を受けて卵子凍結を実施された方が五年間協力する調査で、卵子凍結により実際に子供の妊娠、出産につながったかなどの効果を検証、女性のニーズを把握し、支援策づくりに生かすとされておられます。昨年十月に東京都では申請受付が開始され、当初の想定を上回る申請があったとのことで、今年度は助成する調査対象を二千人に増やされ、予算は五億円余とのことでございます。
54 ◯吉村 悠委員 当初の想定を上回る申請があったということで、評判がいいのかなと思いますけれども、ただ一人二十万とはいえ、東京都のように二千人活用されることを想定したら五億円の大きい規模になるわけです。東京都以外の都道府県で現在助成をしているところはあるんでしょうか。教えてください。
55 ◯川越子育て支援課長 東京都以外では今年度から山梨県が実施されるということで、山梨県では、女性の多様なキャリア形成、ライフプランを実現するため、加齢による生殖機能の低下に不安がある方などに対し卵子凍結保存等に係る費用を助成すると発表されておられます。対象年齢をはじめ細かな要件はまだ公表されておられませんけれども、当初予算の概要に、山梨県が実施するプレコンセプションケア研修会に参加した方などのうち卵子凍結保存等を希望される方を要件とすると記載されてあります。また、卵子凍結を行った場合の助成額は東京都と同じ上限二十万円で、保管費用に対する助成はありません。事業予算は一億一千五百万円となっております。
56 ◯吉村 悠委員 それでは、最後に他県の状況も教えていただきましたけれども、福岡県では卵子凍結への助成について、現在どのように考えているのか教えてください。
57 ◯川越子育て支援課長 卵子凍結につきまして、子供を産み育てたいと望んでいるものの今はパートナーがいらっしゃらない方や、あるいは仕事や趣味を充実させたい方などにとって卵子凍結はライフプランの選択肢を広げるものです。東京都のパンフレットによりますと、卵子凍結をされた方は、自分自身の将来に希望が持てた、早くパートナーを見つけたいと思うようになったなどの声があっております。一方で、卵子凍結に関しまして日本産科婦人科学会は、妊娠を約束するものではないことや、確率は高くないものの排卵誘発剤によって腎不全などにつながる卵巣刺激症候群などの合併症が起こる可能性などを挙げられており、推奨も否定もされていないものの、あくまでも当事者の選択に委ねられる事項である、当事者女性、社会に対して正確な情報提供を行うことが必須、日本産科婦人科学会生殖補助医療登録施設と関係なく希望者と会社の契約というような形で行われ、医療者の手から離れる可能性があることについて十分に検討する必要があるといったようなことを考え方として述べられています。
東京都においては、今後実際に子供の妊娠、出産につながったかなどの効果を検証、女性のニーズを把握し、支援策づくりに生かすとされています。まずは、東京都や山梨県の状況を注視するとともに、様々な機会を活用して女性の方の御意見を聞くなど情報収集してまいりたいと考えております。
58 ◯吉村 悠委員 いろんな意見もあるとは思いますけれども、幸いなことにというか、先進事例が現在あっているわけで、しっかりと言われるように情報収集をやっていっていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。