↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 令和六年四月九日(火曜日)
午 後 三 時 四 分 開 会
◯井上正文委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから
農林水産委員会を開会いたします。
本日の議題は、お手元配付のとおりでございます。御確認願います。
それでは、本日の議事を執り行います。
初めに、「令和六年度の県産花きの
消費定着の取組について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
堺田園芸振興課長。
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◯堺田園芸振興課長 令和六年度の県産花きの
消費定着の取組につきまして御説明いたします。
お手元の資料、
調査事項の一ページをお願いいたします。初めに、目的でございます。本県は全国三位の花きの生産県でございますが、コロナ禍で縮小しました花の消費量は回復傾向にありますが、以前の水準には戻っていない状況でございます。そこで、福岡・
大分デスティネーションキャンペーンを契機とした
おもてなし飾花や県産花きの
消費定着に向けた対策に取り組んでまいります。
二、主な取組内容について御説明いたします。大きく二つございます。(一)福岡・大分DCを契機とした
おもてなし飾花でございます。令和六年四月から六月のDC期間中におきまして、博多駅や小倉駅などのJR主要駅に、写真にお示ししておりますように大規模な飾花を施し、県産花きの魅力をPRいたします。また、ホテルや旅館での県産花き装飾を募り、その経費を助成いたします。さらに、DC後も観光情報の発信を行うとともに、県産花きによる
おもてなし飾花を実施いたします。
続きまして、(二)花好きな人づくりを通じた県産花きの
家庭消費定着対策でございます。1)につきましては、小学生を対象とした
フラワーアレンジメントのコンテスト、小学校の花壇作りを競う
小学校ガーデニングカップ、高校生を対象とした花いけバトルの開催を通じまして、子供たちに花に触れる機会を提供いたします。2)につきましては、県の
出会い結婚応援事業、これは
こども未来課が所管しておりますが、この事業での成婚者に対しまして花瓶と県産花きの花束を一定期間定期配達し、その後の購入につなげ、
家庭消費の定着を推進いたします。3)につきましては、企業での
従業員向けフラワーアレンジメント教室を開催し、その際に県産花きの定期購入を紹介することで、
家庭消費の定着を推進いたします。
こうした
消費定着に向けた取組を通じまして、県産花きの
生産拡大につなげてまいります。
説明は以上でございます。どうぞ御審議のほどよろしくお願いいたします。
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◯井上正文委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。
松本委員。
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◯松本國寛委員 これ、花の部分も継続してやってくれているんですが、
DCキャンペーンということでやっていくと。これは僕もこの写真でしか見たことがありませんけれども、かなり大々的にやっていて、花のすばらしさというのを発信しているんだと思います。その後の部分ですね、この
フラワーアレンジメント教室、例えば
アレンジメント教室に来る人って、もうお願いしなくても花を愛してくれているんだと思うんですよね。だから、一般の
家庭消費を促進するためというんだったら、もっとアピールしていく必要があるんじゃないかというふうに思います。例えば、僕だったら、博多駅で、これ大体枯れるまで置いておくはずないので、もうこのくらいかなというふうに終わったときに、これだけ大量のお花を何月何日からお取りいただけますよと。そこに包み紙か、
持ち運び用のパッケージを昔作ったことがあるよね、そういうのを提供していただくと。要は、花を持って電車に乗っている姿、男も女もね。そういう絵が当たり前の社会になっていくということから始まるのかなと。好きな人に花を持っていくとか、これから母の日があり、父の日がありということになりますけれども、通勤の途中で、退社の途中で母親の、僕のところだったらお墓だけれども、母にプレゼントしたいとかいって花を持って歩くという文化、そんなものを醸成していく必要があるんだと思うんですよね。そういう気持ちがこの予算の中には込められているんだと思うので、さらにそういうところを注力しながら、本当に花を持っていく、お見舞いも持っていくけど、お誕生日も持っていくけど、それを本当に電車に花を抱えて持っているという姿が普通に見られるような
社会づくりというのが、これから家庭に花をとか、奥さんの誕生日とか、いろんな人生の節目にはお花をと、
バレンタインみたいな形でいくという、それからすると、もうすぐに迫った母の日、父の日とかいうところでしっかりとそういった位置づけをしていく機会を生かさないといけないんじゃないかなと思いますけれども、いかがですか。
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◯井上正文委員長 堺田園芸振興課長。
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◯堺田園芸振興課長 委員御指摘のとおり、花を持って歩く、そういう姿が町中にあふれるような雰囲気をしっかりつくっていかないといけないと思っています。また、花を買って、そういう姿を見せていくということで、あらゆる機会を捉えて、そういう購入につながるような
消費拡大につながるような取組をしっかり進めてまいりたいと思います。本年度、しっかり予算を計上させていただいておりますので、そういう委員御指摘の内容を踏まえまして、しっかり取り組んでいきますし、また今回DC、
デスティネーションキャンペーン期間中には母の日なり、父の日がございます。そういったところでJR小倉駅では母の日にカーネーションで飾花するとか、そういうイベントに合わせてタイムリーな花のPRをやっていきたいと考えておりますし、またDC後も、いろんな物日、いい夫婦の日とか、あるいは
フラワーバレンタイン、そういったいろんな機会を捉えてしっかりPRしてまいりたいと思っております。
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◯井上正文委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
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◯井上正文委員長 ほかにないようですので、以上で本件の質疑を終わります。
次に、「
米粉用米の振興について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
林水田農業振興課長。
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◯林水田農業振興課長 米粉用米の振興につきまして御説明いたします。
お手元の資料、
調査事項の二ページをお願いいたします。はじめに、一の
米粉用米の現状・課題でございます。
米粉用米は、近年
ウクライナ情勢や円安により高騰している
輸入小麦の代替として需要が増加しております。加えまして、全国的に
少子高齢化などにより米の消費が減少する中、
主食用米から転換する作物の一つとして水田を維持・活用する上でも大変重要な品目となっております。本県の
米粉用米は、作付が多い順で築上町、直方市、遠賀町、中間市となっており、
県北部地域で主に生産されております。県全体の面積は、直近の令和五年産が三百二十二ヘクタールで九州一位となっており、五年前に比べて約二倍に拡大しております。
米粉用米を振興する上での課題としましては、全量が
契約栽培でありますことから、生産を拡大していくためには出口となる需要の拡大も併せて推進する必要がございます。
次に、二のこれまでの取組について御説明いたします。(一)県産米粉の
需要拡大についてです。令和四年六月補正予算で措置いただきました県産米粉の
商品開発支援事業により、県産米粉を使用した新商品の開発を支援し、右側の写真にあります米粉一〇〇%の生麺「玄米衛」や、
米粉入りのピザ生地といった六商品が誕生いたしました。県では、これらの
米粉商品について、
広報テレビ番組や県だよりなどの広報誌を活用した周知のほか、&SAKE FUKUOKAやFood EXPO Kyushuなどのイベント、商談会への出展など、様々な機会を捉えてPRしております。こうした取組によりまして、県産米粉を使用した商品が定番商品として年間を通じて販売されることで県産米粉の需要が高まっており、県内の製粉会社が製粉機械を増設するなど、供給体制の整備も進んでいるところです。
(二)
米粉用米の生産支援についてです。県では、
主食用米の品種よりも収量の多い
米粉専用品種ふくのこなどの導入を進め、その品種に合った施肥技術などの栽培技術を指導しております。あわせて、
米粉用米を含む
水田農業の
生産性向上を図るため、
規模拡大に取り組む生産者に対し田植機や
トラクターといった
高性能省力機械や、
ロボットトラクター、ドローンなどの
スマート農業機械の導入を支援しております。
三の令和六年度の取組についてです。米粉の需要量は、高騰している
輸入小麦の代替のほか、
グルテンフリーといった健康志向、米粉の特徴を生かした
商品開発により全国的に増加傾向にあります。これまでの取組で御説明しましたとおり、一定の成果が出ておりますので、県ではさらに
商品開発と
生産拡大を両輪で支援してまいります。具体的には、(一)の県産米粉を使用した新
商品開発ですが、県産米粉の需要をさらに拡大するため、県産米粉を原料とする新商品の開発に取り組む
食品事業者等に対し、国の事業に取り組む際に県が上乗せし経費の一部を支援いたします。
また、(二)の
米粉用米の
生産拡大ですが、米粉の
需要拡大に対応するため、
米粉用米の作付を拡大する生産者に対し、拡大した面積に応じて生産に係る経費の一部を支援してまいります。こうした取組により水田の維持・活用を図り、
流域治水にもつなげてまいります。
説明は以上です。どうぞよろしくお願いいたします。
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◯井上正文委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。
松本委員。
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◯松本國寛委員 確かにこの米粉の振興については、
水田農業振興課なんだと思います。今、
主食料用米が
減反政策でずっと絞られてきた。そのことによって、かつては九百万トンだとか一千万トン近かった国の作付量は、今六百数十万トンまで下がってきているんだと思いますね。ということは、水田が活用されていないという証左なんだと思います。それからすると、この下に書いてあるように、水田の維持・活用、それからまた
流域治水にもつなげていくという意味では、
水田フル活用していくことによって、日本国の急峻な川が短いという、平地が少ない、そういう中で先人が米を作ることによって水をためて、そして被害を食い止めてきたという、こんな歴史があるんだと思っています。そういった意味では、米が暴落していってしまう、米離れがあるからということで生産量を減らして、価格を守るために
減反政策を続けていったせいで水田が維持できなくなっているという現状だというふうに認識しています。それからすると、じゃ、それを施設園芸に転換するところもあるけれども、やっぱり水田としてしか使えないところというのが随分ありますよね。そういったことから
飼料用米とか米粉というのが来た。
それで、この間話があったように、水張りの話ですけれども、あと三年ですか。その間で、
水田自体を維持していくためには水張りをしていかなきゃならないという国の一方的な提案なんですけれども、これはある意味では
耕作放棄地を増やすことにもなりかねないと思っています。それは国の政策として我々は意見を申し上げていきますが、しかしながら、やっぱり県内できちんと
水田フル活用ができればそのことをクリアできるわけですから、逆にそういった考えからすると、この
水田農業振興課の仕事なんだと思います。そういう意味で、作付を増やしていきながら、水張りというか、全て飼料米か米粉米を作るということが基本でいけば国の政策に対して注文をつける必要もないわけですからね。昨日、JAの組合長とか幹部の人たちがみんな御挨拶に来られたので、この話をしていったら、我々も大賛成ですという話です。そして、今支援している機械、今後また新たな
農業機械も支援していこうという考えを持っているということでありますので、これをどうやって進めていくかということを取り組まなきゃならんと思います。
今日提案されているものは振興についてということで出口の話をされていますけれども、本来そういう作付を増やしていく、
水田フル活用していくという農業の
多面的役割も含めた大事なところは林課長のほうできちんとやっていく。出口というと野菜もそうだけれども、様々なものに出口があると思うので、出口は
農林水産部の中にも幾つか
出口戦略を持っているところがある。そして、県庁横断する中にも出口に携わっているところがある。
そういった意味では、そこのところは当然生産があって、農家が生産してくれることがあって初めて成り立つんだけれども、出口を大きくすることによって生産を増やしていくという方法がありますよね。だから、やっぱり国土を守っていくためにも絶対
水田フル活用というのはやらなきゃならん仕事なので、ぜひともそれは林課長のところで進めてもらいながら、出口は出口で、林課長が売って回るという、出口をつくるというのはあまりないんだけれども、それは
農林水産部の中でも
出口戦略を持っているところがあるんだと思うので、それをどういうふうに活用していって水田がフルに使えるようにしていくのか、出口についてどういう考えを持っているのか、
農林水産部の話を聞いてみたいと思います。
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◯井上正文委員長 大里福岡の
食販売促進課長。
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◯大里福岡の
食販売促進課長 福岡の
食販売促進課の大里でございます。今、
松本委員御指摘のとおり、生産の振興と併せて
消費拡大、県産農産物もしくは我々の課は加工品も一体的に福岡の食として販売しておりますけれども、そういった
消費拡大、
出口戦略というのは非常に重要だというふうに思っております。そういった観点からも、これまでも当然
農林水産部の関係各課、それから商工部、観光局、そして企画・
地域振興部、国際局等と連携は図っておりましたけれども、さらにしっかりと連携して県産品の魅力を発信していきたいというふうに考えております。
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◯松本國寛委員 頼もしいことだと思っています。だからやっぱり県庁横断的に情報共有しながら、少しでも使えるようにしていく。服部知事の考えの中に、世界に選ばれる福岡県ということがあります。例えばここに書いてある「べいめん」も、わざわざアルファベットで書いてあるということは輸出も考えてのことなんだと思います。地域から発信していって世界に広がっていく
ワンヘルスのようなものもあるけれども、逆に
ヨーロッパとか欧米各国で先行しているものが、日本人の特性として、それがいいものだというふうに飛びついていくという感覚もあるんだと思います。そういった意味で、今、
ヨーロッパのほうでは
マーケットに、これはヴィーガン、それから
グルテンフリーというように売場を分けたりされることもありますけれども、少なくとも国内では、我々が生活しているところではそういうことを見受けることがありません。ただ、そういった文化が必要なんだということをどこかで発信していって、ブームというのはつくっていかなきゃならんものだと思っています。だから、林課長が
水田面積を広げようと頑張っていくんだけれども、売れなきゃだめだ、やっぱりブームにならなきゃいけない。前は、みのもんたがトマトがいいと言ったら売り場から消えてしまったりとか、バナナが消えたりとかいうこともあった。でも、そういうのはやっぱりブームをつくるというよりも、本当に求める人たちにしっかりとマッチングしてあげて、買いやすくしてあげるということが大事なことなんだと思います。
知事は、今度
ヨーロッパにも行かれるということでありましたので、
日本料理店にも行くようになっているらしいので、例えばこの
米麺にしても、せっかくですから
米麺を先に送っておいて
ヨーロッパで使えないかと、
グルテンフリーとしての一〇〇%米粉で乾麺にする技術ってここしか持っていないんですよね。そういったことも含めて、その利点を最大に活用する。生麺を冷凍でやっているというのは去年、一昨年までの販売だったんだけれども、県の支援も受けて乾麺にする技術ができた。そしたらこれ、世界中どこにでも送れるわけです。だから、どこかでブームになってくれて、えっ、これって福岡県なのと言ってくれると服部さんも喜ぶし、我々もうれしいなと思うんですよね。そのことでブームになっていき、福岡県の水田がさらに活用され、それが国策としてそういうふうに進んでいくということを僕は夢に描きながら今この話をさせていただいています。
そういった意味から、新しい課長さんですけれども、そういう取組、海外戦略も含めた取組についてどういうふうにお考えですか。
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◯井上正文委員長 諸富輸出促進課長。
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◯諸富輸出促進課長 輸出促進課長の諸富でございます。今回、
松本委員から御指摘がございました「べいめん」の海外への
輸出促進につきまして、昨日事業者の方と意見交換をさせていただきました。今年度の四月、八月、十月と様々な展示会で海外向けの
マーケット、市場を開拓したいというお話をお伺いし、県としても様々な機会を捉えて海外への
輸出促進の機会を提供できるべく、今後検討していきたいと思っております。
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◯松本國寛委員 いろんな議論が行われていることは承知していますけれども、なかなか顕在してこないということですよね。さっきの花の問題もそうです。そういった意味では、まずはチャレンジして成功例をつくるという行動に移していく。議論も大切ですけれども、行動に移していくということが大事なんだと思うので、ある意味では
輸出促進課も含めて、国内での販路の拡大も含めて、
販売促進課と同じ気持ちになってやっていく。林課長は水田のほうなので、この間、ちょっとありましたけどね。だから国の政策に対して水だけを張っておくのではなくて、本当に
飼料用米でも米粉でもどんどん作っていければ、今の現有の機械を使って
規模拡大していくということはできるんだと思うんだよね。何も生産しないのに水張って代かくなんて、そんなもったいないことないよな。だから、そこに同じ機械でいいわけですから、麦刈ったやつは使えないけれども、米で使ったやつについては米粉用の分でも刈れるわけだと思うので、そういう効率化という意味でも、同じ機械に投資をして、そして補助金も出しているわけですから、それが
規模拡大につなげていくという意味で、これも分かりやすい話なんだと思うんですよね。そういった例をつくりながら、そういう
主食料米以外のもので水田を拡大していくという、そういうことをしっかりと取り組んでいただきたい。国がやったんだから、しようがありませんなんていう話ではないよ。県でやれることというのは、本当に水田が全部フル活用されたらあんなものはどうでもいい話だよねという気概を持ってこれからも取り組んでいただきたいと思っています。
輸出促進課も、そういった意味では他の部局とも連携しながら、世界に選ばれる福岡という中で、せっかく米粉に取り組んでいるんだから、これを世界に打って出るんだという思いで、
服部誠太郎に成り代わって頑張ってもらいたいと思いますが、いかがですか。
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◯諸富輸出促進課長 改めまして、私どもできることを最大限頑張っていきたいと思っております。今後とも御指導よろしくお願いいたします。
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◯松本國寛委員 それと林課長のほうに、
水田フル活用に対してどんな思いでやっていくか。
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◯井上正文委員長 林水田農業振興課長。
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◯林水田農業振興課長 先ほど説明の中にもありましたように、
米粉用米、それから先ほど委員からもお話がありました
飼料用米につきましても、全てが
契約栽培ということが必要になっておりますので、国内外の販路拡大も部の中で連携しながら、しっかり契約が取れた中で
生産拡大が進められるように、まずはここでお話ししました新
商品開発の支援の中で食品事業者もしくは製粉業者のほうで新
商品開発や設備投資の支援をしっかりして需要を拡大するとともに、あと生産者のほうに対しましても、栽培がしやすくなるように
生産拡大をする生産者に対しての支援も併せてしっかりやっていって、
主食用米から転換する
米粉用米につきまして生産振興をしっかりやっていきたいと思っております。
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◯松本國寛委員 主食用米から転換する人っていないからね。減反部分をさらに生かすという話だよね。それともう一つは、現実にはいろんなところで言われているのが、米粉の利用量が上がってきているっていう。ここにも書いてある。だったら、もっと後押ししながら効率よく、今、水田の水張りについて、国の政策に対して各市町村は地域計画を立てていくということをやっていますよね。その地域計画を立てていく中で、より効率的な圃場の使い方というのが出てくるんだろうと思うけれども、そういったことって意識を持って、各出先も含めて、JAとか、そしてまた市町村とか生産者に対して、もうちょっと寄り添って後押ししていくということが必要になるかと思うんだけれども、その辺どう思いますか。
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◯林水田農業振興課長 委員御指摘のとおり、各市町村では地域計画を策定して、どの水田をどの担い手が受け持つと、また何を作付していくということを今年度しっかり策定する中で、話し合いの中で決めていくということにしておりまして、
水田農業振興課としましても、その担い手の方たちがしっかりどの水田を受け持って作付拡大できるかというのを、普及センターなり、それから市町村農業委員会と共に、話合いの中に参画していきながら支援してまいりたいと思っています。
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◯松本國寛委員 分かっているんだろうと思うけれども、表現の違いだと思うけれども、だからこそ担い手に対してスムーズに渡るように水張りをという話なんだけれども、
主食用米を作れないわけだから、そこにふくのことか、そういったものを生産していきながら受けていく。今の話は水張りだけを受けていくという話だよね。だから、そこにきちっと
主食料米以外のお米、米粉とか
飼料用米を推奨していくという後押しをすることによって、ただ水張って代かくだけではない方向に進めていくわけだから、そういう思いを政策的にきちっと後押ししませんかという話。
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◯林水田農業振興課長 委員御指摘のとおり、当然水張りだけでは収入になりませんので、ここでお話ししました
米粉用米のふくのこなどの品種がしっかり作付できるように各地域の支援、今回お示しした支援等を進めていきたいというふうに思っております。
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◯松本國寛委員 分かりました。自分の農地を持続させるためにお金を払ってやるなんてばかな話だよね。国が考えていることは僕はよく分からないけれども、僕らにとってはあれは反対ですよ。だけれども、現実にそれでいくならば、自衛策として今言っていることは有効なんだというふうに思っているので、後ろでうなずいている部長、どう思いますか。
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◯井上正文委員長 中馬
農林水産部長。
28 ◯中馬
農林水産部長 ただいま課長のほうからもずっと答弁ございましたけれども、やはり私は現場の声をしっかり聞きながら、国の制度設計がやはり合わない、そういう場合もございますので、本県独自の対応であっても関係市町村なりJA、そして産地の声を聞いて協議を行いまして、少しでも農家、産地の不安を解消していく、そういう取組は必要であるというふうに思いますので、しっかり現場に入って取り組んでまいりたいと思います。
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◯松本國寛委員 水張りの件はそうだね。だからこそこれで、米粉とか
飼料用米の、今だからこそ後押しできるんだという、その考え方についてはどうですか。
30 ◯中馬
農林水産部長 今やはり当然
主食用米の消費が減退してきて、以前百キロ以上あった消費が今五十キロというふうに減ってきておりますし、なかなか
主食用米を増やすことができない。その中で今大豆等もやっておりますけれども、先ほどからお話がありましたように、国土の保全なり
流域治水、そういう災害の面からも、そして
主食用米につきましては米のおいしさをしっかりPRして、そこの需要は確保していきながら、そういう有事の際はまた水田に戻せる米粉用、飼料用、そういうものをしっかりキープしていくと。本県はかなりその取組は他県に比べると非常に進んでいる県だと思いますけれども、この取組を継続してしっかりやっていきたいと思います。
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◯松本國寛委員 説得力があるね。しっかり頑張っていただきたいと思うし、あと、米ですよね、もう五十キロを切っちゃったら大変ですよね。それは外食用のかなりフードロスが出る部分も合わせた中ですよね。それで平均で五十キロということは、家庭の中で五十キロ食われていないということにつながりますよね。そういった意味では、
服部誠太郎さんのCMの「全部?」って、あれ、ものすごくいいと思うんですよ。
そういった意味で、本論と少し外れますけれども、僕はお酒飲みですけれども、どれが好きかとかいうんじゃなくて、いや、このお酒飲んでみたい、福岡の六十数蔵の全て飲んでみたいとか、あと、ふだんはこれがいいよねとか、そういう銘柄とか産地を見ながら酒を飲んでいます。昔は酒の業界もそんなことはなかったんだけど、今お酒もそういうふうに変わってきた。ならば、福岡県が試験場で自信を持って皆さん方が開発されたお米ですから、福岡のお米食ってみたいよねと、例えば元気つくしだったら、いやいや、これは遠賀で作るより八女で作ったやつが、いやいや、朝倉のほうがおいしいよというような議論が行われることによって、その食味をみんなが興味を持ってもらうということが大事なことなんだと思います。それは服部さんが今CMでやってくれている。もう一つ足りないのは、美容とかダイエットのためにお米を食べない。これは間違いですよね。炭水化物ダイエットとか何とかって、あんな根拠のないことがはやって、そんなふうに炭水化物の代表選手としてお米が扱われていて、ああいうことでどんどん、どんどん消費量が下落していったということもありますので、それで今スマソルということで健康対策を高血圧対策として知事が打ち出していますけれども、やっぱりお米が健康にいい、マラソンランナーも走る前に御飯を食べるよね。いろんなスポーツのアスリートもやっぱり御飯ですよね。やっぱり地力がつくと。そんなに太るわけがないよな。こんなてんこ盛りばかり食っていたらあれだけれども。そういう意味で、お米の持つ機能とかを、イメージは服部知事がJAと一緒に金のめし丸をやってくれているので、そういう機能をもうちょっと生産側と出口の話ということから考えたら、保健医療介護部とか、いろんな部があるんだと思いますけれども、そこときちっと協議して、お米が健康にいい、そんなに太ることを気にしている人たちが避けることはない、むしろ食べたほうが健康にスマートにいけるんだと、そういうのってこれも県庁横断で議論していって発信するべきじゃないのかなというふうに思うんですよね。イメージとしては、
服部誠太郎さんが「おいしい」と、本当においしそうに食べていたけれども。片や、もう一つのCMか何かがあって、すらっとした人が、お米を食べて体をつくっていくんだと、それで健康でみずみずしい体が維持できるんだみたいな、そういうことも発信していくのは大事なことなんだと思うので、今後、そういったことも部長には、県庁横断の中で、お米の消費量を上げるという意味で、上げるということは生産量が上がるわけですから、そういうことをやっていただきたいというふうに要望させていただきます。
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◯井上正文委員長 ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
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◯井上正文委員長 ほかにないようですので、以上で本件の質疑を終わります。
次に、議題にはありませんが、その他として何かありませんか。
松本委員。
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◯松本國寛委員 この間、それこそ産経新聞か何かに「あまおうの危機」というタイトルが書いてあった。それって二〇二四年問題で、運送コスト、ドライバーの就労時間が削られて、そのことによって特に首都圏とかに持っていくあまおうに影響が出るのではないかと、こんな記事が出ていました。今休憩時間を省いて福岡から大田市場まで持っていくのに十五時間かかると。当然規定の休憩を取っていくからもっと時間がかかるわけですけれども、今後運送事業としてロングランの事業ができなくなればフェリーに乗せると。フェリーに乗せると休憩時間はきちんと取れるけれども、逆にもっと時間がかかってくるということになります。あまおうは、今のところ日本一の価格を維持しているというキラーコンテンツとして極めて誇らしい武器でもある。これが、鮮度が落ちてしまったり、傷みが出たりというものが流通の中で起こってくることによって今のあまおうの価値を維持することができなくなってしまうんじゃないかと、こんなふうに危惧しているところであります。ついては、服部知事が、あまおうが開発されて二十年ということで一つの区切りを迎えるけれども、さらにこのあまおうは日本一なんだから、このあまおうでいくんだと、こういうお話をされておられましたけれども、まずはあまおうの今の沿革と位置づけ、今後の戦略を教えていただきたいと思います。
35
◯井上正文委員長 堺田園芸振興課長。
36
◯堺田園芸振興課長 あまおうは先生方御承知のとおり、十数年連続で日本一の単価を誇っておりまして、今年度も単価のほうは順調に推移しているところです。やっぱり消費者に愛されるあまおうをこれからもしっかり維持できるように、生産面におきましては、高品質な栽培を普及センター、関係団体と一緒になって指導に取り組んでまいりますし、流通販売のほうも、私ども
農林水産部におきましては、国内におきましては福岡の
食販売促進課、海外におきましては
輸出促進課で一生懸命取り組んでおりますので、これからもそういう品質日本一とか、高品質のあまおうを維持できるようにしっかり取り組んでまいりたいと考えております。
37
◯松本國寛委員 あまおうの話なんですけれども、県の育成品種ということでほかでは使えない、でも二十年を超えるとほかでも使うことができる、しかしあまおうは名乗れないというレベルしか知らないんですけれども、その辺のことを詳しく教えて。
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◯堺田園芸振興課長 あまおう、これは品種名でいいますと福岡S六号でございます。これは平成十七年一月に品種登録しておりまして、委員御指摘のとおり、そのときの種苗法でいきますと二十年が育成者の期間であります。来年一月になりますと育成者権が切れるところでございます。いったん育成者権が切れ、あまおうの福岡S六号の苗が県外とかに出ますと、その栽培を止めることができなくなります。ただ、あまおうというのは商標、ふくれんが持っておりますけれども、商標がございますので、商標権を盾に取ったブランドの維持、こういったものを考えておるところでございます。
39
◯松本國寛委員 そこ大事ですよね。それで服部さんはこの二十年を超えてもあまおうでいくということなので、これをやっぱりしっかりやっていかなきゃならない。そのときに、新聞に載っていたので、藏内先生ともこの記事を共有しながら、これ大変やなと、こんな話をしておりました。服部さんがこれでいくならば、しっかりと品質を確保していくということで、例えば今鹿児島県の水産業者が鹿児島から新幹線に乗せて博多まで持ってくる。JR九州を使って持ってきて、そこからエアーに運ぶということで、鮮度という付加価値をつけていこうということを、実証実験に近いんだろうけれども、今ずっと行っていますよね。そういった意味では、新幹線に乗っけて、博多からはJR西日本、その先は東海か、ちょっとハードルはあるんだけれども、今後、今のこの流通の形態の中から、このあまおうだけではなくて様々なものがそういったエアーだったり新幹線だったり、新幹線もそういう使い方が今後されていくんだというふうに想定しています。そしたらいち早くそのことを捉えて議論していくことって大事なことなんだと思いますので、新幹線を使うとか、あとエアカーゴを使うとか、そういったことを進めていくことが大事なんだと思いますが、それはどう思いますか。
40
◯堺田園芸振興課長 委員御指摘のとおり、新幹線での輸送というのはトラック便に比べて輸送時間が短い、また先に届く時間がある程度計算できるということで非常に有効な手段だと考えております。一方で、飛行機とか船、トラックとか、いろんな輸送形態がまだございますので、いろんな特徴、メリット、そういったところを検証いたしまして、福岡県産の農林水産物がきちんと品質を維持して、なおかつ低コストで目的地に送れるようなスキームなりモデルをしっかり検証していきたいと思っております。
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◯松本國寛委員 流通の中で集荷をやりやすくやろうということでパレットとか導入されていますけれども、ある意味では、例えば想定して新幹線向けとか、例えば北九州空港向けに、今度マルキタで北九州でやっているので、そこにもう陸路が厳しくなるという想定の中で北九州空港を使うとかいう想定ができたとしたら、北九州の青果市場に持ってきてパレットでやっているけれども、じゃ、即エアーに積み込める体制をそこでつくるとかということで、空港での混雑、それぞれが持っていくのはなかなか難しいんだろうけれども、その混雑する時間のロスを減らせる。とにかく空港も定時制だけれども、積み込むのに随分手前から、新幹線だったら三分前に乗れるけど、飛行機は乗れないもんね。だから、早く行かなきゃならないから、そういった意味では、例えばエアーを使うんだったら集荷のときにエアカーゴに持っていきやすいしつらえをつくる拠点を、北九州空港を使うんだったら今度の北九州の青果市場の中につくっていくとか、そういったことも研究していってもらいたいなと思うし、今後、新幹線の事業者に対して、あまおうをそうやって届けたいんだと、これJR西日本・東海が難色を示したとしても、福岡県が本当に朝採れたものを首都圏でその日のうちに食べさせたいんだと、日本一のあまおうをより付加価値の高い状態で食べさせたいんだと、そういうアピールにもつながると思うので、これをしっかり進めていっていただきたいなというふうに思います。これも、あと知事の決断とか、様々なところでやっていかなきゃならんので、部長のほうでこのことも捉えていただきたいというふうに思います。
もう一点ですけれども、これだけ知事が二十年を超えても使っていきたいというあまおうですから、やっぱり栃木県のとちおとめがありますよね。首都圏に近いという、やはり距離を時間に直したときに栃木県というのは極めて強いはずです。そこと競り合っていく福岡県のあまおうの持っている力というのはすごいなというふうにも思う。一位の栃木県が二万四千トン、福岡県が一万六千トン、三番は長崎かどこかで一万一千トン、それから愛知県、静岡県といくんだよね。長崎とか福岡というのはそういった意味では不利だけれども、これだけの生産、当然域内消費というのがあるからこそ成り立っているんだろうと思いますけれども、やっぱり日本中で評価される、世界に選ばれる、みんなに選ばれるという服部さんのスローガンでいくならば、首都圏で一番を続けていかなければならないし、いいものを届けなきゃならん。何度も言うけれども、そのためには鮮度を守らなきゃいけない。
ということで、東京事務所にいたやつもそこにいるけど、東京事務所にアンテナレストランがありますけれども、東京事務所の機能を通じて、併せて福岡県からどういう形であまおうをさらに進めていくのか。だから、生産量・売上高がさらに増えていく、それも首都圏で増えていくということを目指してもらいたいと僕は思っているんです。そういった意味では、例えばアンテナレストランのなだ万もさることながら、十五時間、十八時間かけて大田市場に持っていくのではなくて、例えばいきなり新幹線とかエアーで千疋屋にそのまま卸せるとなったら、まさに朝採れのやつが普通に夕方食えるということになりますよね。そういった努力もしていくべきだと思う。あまおうの力に甘えるのではなくて、さらにあまおうを押し上げていくということ、それから二十年たっても陳腐化しないという意味では、今こそ戦略的に首都圏であまおうの存在感を高めていく必要があるんだと思うんですよね。そういった観点から
販売促進課に今言ったようなことを進めていっていただきたいので、しっかりとやっていくプランがあるのかどうかということを聞きたいんですけれども。
42
◯井上正文委員長 大里福岡の
食販売促進課長。
43
◯大里福岡の
食販売促進課長 今、委員の御指摘がありましたように、あまおうなど、福岡県では非常に優れた農産物がたくさんあると思うんですけれども、それらをさらに付加価値をつけるために、先ほど委員が御指摘されたように、新幹線とかそれ以外の早いルートで朝採れというような形で持っていく、付加価値をつけていくというのは非常に重要だというふうに思っております。そういった付加価値がついた県産品を首都圏のアンテナレストランだけではなくて、有名なホテル、またトップシェフ、そういった方々に使っていただくことによって、さらに付加価値がついたものになっていくのではないかというふうに思っておりますので、そういった取組を引き続きしっかりと進めてまいりたいと思っております。
44
◯松本國寛委員 同感です。しっかり進めていってください。そのためには、さっき言ったように、付加価値をさらに高めていくためにスピードという問題があるので、その辺のことは県庁として取り組んでいかなきゃならんと思いますので、その辺のところを部長は知事としっかりと話していく覚悟があるのかどうかお尋ねします。
45
◯井上正文委員長 中馬
農林水産部長。
46 ◯中馬
農林水産部長 今、委員からもいろいろ御指摘がございましたけれども、やはりあまおうを、さらに強いものをより強くしていくというところでは知事も同じ思いだと思いますし、また、これにつきましては関係部局がしっかり連携して、うちの部だけでは当然できないことだと思っておりますし、また先ほどお話がありましたように、JR西日本だとか農業団体、そういうところとしっかり連携・協議していきながら、この取組をしっかり進めていくことで、二〇二四年問題に対する農業者の不安なり、そういうものが払拭できるものだと思っておりますので、しっかり取り組んでまいりたいと思います。
47
◯松本國寛委員 確かに二〇二四年問題が、このピンチをチャンスに生かす大切な時期なんだというふうに思いますので、しっかりと知事とも協議して取り組んでいってください。この項については終わります。
48
◯井上正文委員長 それでは、ほかに何かございますでしょうか。
松本委員。
49
◯松本國寛委員 最近特に新聞等々で言われるのがブルーカーボンという形の報道が増えてきました。これも興味があったので水産局にお尋ねしましたところ、九大の先生たちが取り組んでいるという事業については、そう高く水産局は評価をしていなかった。だけれども、これは必要なことではある。ある意味では、この取組については、一日の長は福岡県の水産局のほうがあるんだと、こんな話をされていました。その後、岡垣町の波津本所で行っている、これは何年かな、もう五年ぐらいになるかな、九月にウニによって海藻が全部食べられてしまって、藻場が完全に枯れてしまって、それでもウニは生きている。ウニは走りもしないし、泳ぎもしないから、だからそんな大きな移動はしないけれども、そういうことがどんどん、どんどん広がってきて藻場が枯れてしまって、まさに海中のCO2を取り込む藻場がなくなっていくという、こんなことを九大の先生が唱えて、それにトヨタが乗っただとか何とかいう話で少し騒がれましたけれども、水産局長と一緒にやったのは、数年前からやっているウニの駆除を水産高校の生徒さんたちに取り組ませて水産業に触れてもらおうという事業も大分長年やってきた。でも、このことがまさにブルーカーボンの事業でもあり、そしてまたその駆除したウニを養殖に使えないかということで、全てではないけれども、長年、上妻局長も取り組んできていただいて、この駆除したウニを畜養することによって、餌を食わせてもウニにすぐ実が入ったりしないわけですよ。今年の当初予算の中にウニに食わせる地元の野菜とか書いてあったけど、本当に野菜を食わしてウニに実が入るかどうか疑わしいけれども、たまたま波津海岸に冬場海が荒れて流れ着くひじきとか海藻をストックして、これを餌に食わしていくことによって三か月目にやっと実が入ったということで、先々月、これの直売会をやったところ、百人以上の行列ができて、あっという間に三十分でなくなったということがありました。そういった思いで見ていただいているし、これはブルーカーボンといいながら、この畜養のウニに対しては水産局で
ワンヘルスの認証を取ってありましたので、
ワンヘルスを進めていく。海のブルーカーボンの事業を進めていくというのは、最近はそういうふうに言われているけれども、
ワンヘルスの事業として推進してきているものなんだというふうに理解しているんですよね。そこのところの今までの取組と、今後それをどういう形で展開していくのか。今、ブルーカーボンっていう言葉が報道によって少しずつ広がってきていますけれども、これってやっぱりしっかりと光を当てていかなきゃならんところなんだと思うので、例えばうちの地元では、同じ遠賀漁協の柏原では、かなり海藻が出て、おとといもトロ箱いっぱい漁師がめかぶを持ってきてくれて、本当に海の恵みやねと、しかし、これもウニの食害でいつまで届けられるか分かりませんよという話ですよね。そういったことも含めて、県下全域の中で
ワンヘルスの事業としてブルーカーボンの事業に取り組んでいくということをこれからも広げていかなければならない、域内だけではなくて。ということからこれからの取組をお尋ねしたいんですけれども。
50
◯井上正文委員長 上妻水産局長。
51 ◯上妻水産局長 ただいま
松本委員のほうからいろいろな御紹介がございました。海藻が生えるいわゆる藻場と呼ばれているものにつきましては、水産生物の餌場あるいは育成の場となりますので、ブルーカーボンのみならず水産資源を増やすことに非常に有意義な取組でございます。その藻場に生える海藻は、近年一部の漁場において減少しております。これはムラサキウニの食害によるものでございます。こうしたウニを漁業者の皆さんが海に潜りまして駆除するという取組を十数年県のほうが支援しまして、今現在、県内十一か所で行われております。ウニを駆除するだけでは非常にもったいないということで、足かけ四年ほどになりますけれども、県のほうで取り上げたウニの一部を畜養、養殖のほうに持っていけないかということで検討してまいりました。その結果、キャベツ、ブロッコリーといった野菜を与えることで、三か月で実が天然の良好なウニと遜色ないものになるということを確認できておりますので、現在、先ほどお話に出ましたけれども、遠賀漁協の波津本所のほうで試験養殖も行われておりますし、その成果については先々月、二月二十三日にイオン岡垣店において試験販売を水産高校と一緒になって行ったところ大盛況になったところでございます。このような取組は、宗像漁協の大島支所、それから糸島漁協でも行われております。こうした取組を広げますために、今年度養殖に取り組む漁業者の皆さんを支援する予算をお願いして御承認いただいたところでございます。ありがとうございます。
先ほど九大さん、トヨタさんのお話が出ておりますけれども、こうした取組をもっと皆様に、漁業者が一生懸命頑張っていることをお知らせするということがブルーカーボンの取組の推進にもつながりますし、水産でいう
ワンヘルスの取組に直結するものであると思いますので、漁連さん、それから漁協さん、市町の皆さん、九州大学、それから水産高校、民間企業でありますトヨタさん、あるいは御興味いただいております北九州のほうの企業さん、こういった幅広い皆様に御参画いただいた協議会を立ち上げ発足し、ブルーカーボンの取組を推進していきたいというふうに考えております。
52
◯松本國寛委員 ある意味では、我々今、
ワンヘルス認証の農産物ということで様々なスーパーとかが協力してくれて、市場に出して、その認識を持ってもらうということをやっています。それはやっぱり知事が掲げる
ワンヘルス、福岡から発信するということの事業の一環だと思います。そういった意味では、そのことが安全の担保であり、その安全を担保するためには、健全な自然環境を維持していくという、そういう発想なんだと思うけれども、もう一つ海の中にもあるということがあまり知られていませんでしたよね。それからすると、ウニが今代表選手として、これは
ワンヘルス事業のブルーカーボン版としてやっているんですよということが、あのお客さんの行列を見ても分かったように付加価値につながったんだと思います。そういった意味で、
ワンヘルス事業が行う取組に対する賛同者の方々に認めていただき、評価していただき、一定程度の付加価値をつけて買っていただくという、ある意味ではああいう新聞の話題というのがそういうふうにもつながっていくんだと思いますよね。だから、そういう意味ではこの
ワンヘルス推進の中で、さらに今のピンチをチャンスじゃないけれども、藻場が枯れていくけれども、そのことに取り組んで成果物として出てくる養殖のウニが一定の付加価値を持つという、発信力を持つという、そういうふうにつなげていっていただきたいということ。もう一つは、ウニだけではなくて、ほかの水産物でもそういったことが言えるのかどうかという、その辺のところはどうなんですか。
53 ◯上妻水産局長
松本委員が今言われましたように、水産の世界では海藻を保全する、藻場を保全するという取組、これが環境の保全につながるものでございます。水産業は海の恵みを得てなりわいとする産業でございますので、そのベースになる環境を保全していくというのは一番大事な基礎の基礎でございます。それがおろそかになってしまっては捕れるものも捕れないというものでございます。これは改めて我々も含めまして、漁業者のほうも再認識していただくきっかけだろうと思っております。これが環境の保全、
ワンヘルスの理念にも通じるものでございますので、今後ブルーカーボンを推進し広げていく中で、
ワンヘルスの冠もお借りしまして、一緒になってPRして周知に努めてまいりたいと考えております。
それと、ほかの水産物でございますけれども、例えば資源を管理しながら漁獲していく。それから、環境の保全を藻場の保全も含めまして、干潟の耕うんでありますとか、そういった環境の保全に取り組む漁業者が生産する水産物については
ワンヘルス認証をいただいておりますので、そういった水産物についてもしっかりPRしていきたいと考えております。
54
◯松本國寛委員 ありがとうございました。藻場の保全と、そのことによってまた沿岸での魚種が増えたりとかいうことも含めてやっていただきたいと思うし、元気つくしなんて、これは気候変動で気温が上がり過ぎて今までのお米では作れなくなったということでやっているけれども、海のほうではあまりそういった意識がないんだと思うけれども、実態としてはやっぱり気候変動で温暖化で魚種が変わったり、通り道が変わったりということがあっているんだと思うけれども、そういった意味で藻場の保全は一番大事なことなんだと思うし、気候変動の中でそれが維持できるのか、失われそうな藻場を保全していかなきゃならないと。例えば砂で埋まってしまったりとか。そういったことも含めて積極的に藻場の保全、海のCO2の削減、そういったことに水産局として
ワンヘルスの一環としてしっかりと取り組んでいただきたいということをお願いさせていただきます。
55
◯井上正文委員長 ほかに質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
56
◯井上正文委員長 ほかにないようですので、次に進みます。
次に、「今後の委員会活動について」お諮りいたします。今後の委員会活動については、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
57
◯井上正文委員長 御異議がございませんので、そのようにさせていただきます。
最後に、会議録署名委員を指名いたします。林泰輔委員、大塚絹子委員、お二人を指名いたします。よろしくお願いいたします。
以上で、当委員会の議事は全て終了いたしました。
これをもちまして、
農林水産委員会を閉会いたします。
ありがとうございました。
午 後 四 時 十 四 分 閉 会
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