↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1 令和五年一月十六日(月曜日)
午 前 十 時 三 十 分 開 会
◯松尾嘉三委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから
スポーツ立県調査特別委員会を開会いたします。
なお、見
雪商工部次長、
中島スポーツ振興課長から欠席届が提出されておりますので、念のためお知らせいたします。
それでは、議題に入ります。本日の議題は、お
手元配付のとおりでございます。御確認願います。
それではまず、「第七十七回
国民体育大会の成績について」であります。
執行部の説明を求めます。
中野体育スポーツ健康課長。
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◯中野体育スポーツ健康課長 体育スポーツ健康課、中野でございます。私のほうから、第七十七回
国民体育大会の成績について報告いたします。
教育庁の
委員会資料一ページをお開きください。初めに、一の
大会概要でございます。昨年の
国民体育大会は、栃木県で開催されました。
コロナ禍により、第七十五回
鹿児島国体が延期、第七十六回三重国体が中止となっておりましたので、実に三年ぶりの待望の開催でございました。
なお、本大会には、本
委員会を代表して
松尾嘉三委員長、そして、
スポーツ議員連盟を代表して
井上順吾会長、
守谷正人副会長が
本部役員として、現地での
結団式並びに
総合開会式に御参加いただき、
本県選手団を激励していただきました。この場をお借りしまして、改めて御礼を申し上げます。ありがとうございました。
次に、三番、
男女総合成績でございます。今大会を含め五大会分の推移でございます。
折れ線グラフが順位、棒グラフは本県の得点を示しております。今大会では、平成三十年の
福井国体以来、四年ぶりに八位入賞を果たすことができました。
次に、四番の
女子総合成績でございますが、今大会は十一位でございました。
続きまして、二ページをお願いいたします。五番の
種別ごとの
競技得点の推移でございます。
競技得点全体のうち約六割を占める
少年種別は、本県の強みであり、これまでの本県が取り組むジュニアアスリートの
競技力向上事業の成果であるとも言えます。
続きまして、六番の
本県選手団の活躍でございます。九競技で延べ十一名が
個人優勝、団体では三競技・三種別で優勝を果たしました。いずれの選手も将来が非常に楽しみな逸材でございます。なお、ウエイトリフティングの
安藤選手と
自転車競技の
池田選手は、本県の
タレント発掘事業の修了生でございます。
安藤選手は、
全国高校選抜とインターハイも優勝し、二年生ながら三冠を達成しております。また、
自転車競技の
池田選手は、国内外の大会で活躍しており、今大会では、高校生ながら、大学生や
社会人選手を寄せつけず、二種目で優勝を果たしております。
続きまして、三ページをお願いいたします。(二)から(四)につきましては、今大会で特に活躍した
競技種別についてまとめております。
七番の
競技力の維持・向上における主な課題でございます。まず、
男女総合成績常時八位以内入賞を果たすためには、
競技力の維持・向上に向け、安定した財源を確保する必要があり、今後もその確保ができるよう努めてまいりたいと考えております。
また、この国体を足がかりに、
本県ゆかりのアスリートを恒常的に輩出するためには、
長期的視点に立った
育成計画を各年代の指導者が共通理解しておく必要があると考えております。そこで、各
競技団体に中長期の
強化戦略プランを策定していただき、ヒアリングなどでその
実施状況や効果の確認を行うなど、意図的・計画的な
強化活動となるよう今後もサポートしてまいりたいと考えております。
最後に、四ページをお開きください。八番の今後の
国民体育大会の開催地についてでございます。今年は鹿児島県で、来年は佐賀県で開催されます。今後、九州内の
競技力がますます向上していくことが予想されます。私どもも最新かつ有益な情報の収集に努め、
競技団体への支援を充実してまいります。
報告は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
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◯松尾嘉三委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
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◯松尾嘉三委員長 以上で本件の質疑を終わります。
次に、「
福岡国際マラソン二〇二二について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
中平スポーツ局長。
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◯中平スポーツ局長 それでは、
福岡国際マラソン二〇二二についてでございます。
スポーツ立県調査特別委員会資料、
人づくり・
県民生活部資料の一ページをお願いいたします。
福岡国際マラソン二〇二二は、昨年七十五回をもって閉幕と言われておりました大会の歴史と伝統を継承しつつ、一の
大会概要にございますとおり、
運営体制を一新し、
福岡国際マラソン実行委員会を立ち上げ、本県、そして
スポーツ推進基金も主催者の一員として参画をしながら開催に向けた準備や運営を行ってまいりました。
期日は、二〇二二年十二月四日、十二時十分に
平和台陸上競技場をスタートし、福岡市の西南部を通り、香椎を折り返して、
平和台陸上競技場に帰ってくるコースで開催をさせていただきました。
本大会は、
招待選手の十八名を含む総数七十九名のエントリーがあり、海外からは、エチオピアやケニア、
イスラエルなど、計五か国からの参加を得ております。大会当日は、
松尾委員長をはじめ多くの委員の皆様に御高覧をいただき、誠にありがとうございました。
二の大会結果でございますが、優勝は
イスラエルの
マル・テフェリ選手で、二時間六分四十三秒でございました。この記録は、
母国イスラエルの
ナショナルレコードとなっております。また、四位に入賞しました
ブレット・ロビンソン選手の二時間七分三十一秒という記録も
オーストラリアの
ナショナルレコードとなっております。さらに、
秋山選手、
赤崎選手、
大石選手、
久保選手の四名が本大会の結果をもってMGCへの出場権を獲得しております。
三の新たな取組についてでございます。本大会から新たな大会として大きく三つのことに取り組んでまいりました。
一つ目は、多くの皆さんに支えられる大会を目指すということであります。
特別協賛社である
木下グループさんをはじめ五十七社にも及ぶ
地域サポーターの皆さん、
企業版ふるさと納税を活用し、八社の皆さんにも御協力をいただきました。さらに、
競技役員や
ボランティアスタッフなどを含め、三千八百三十四名もの多くの皆さんの思いと力に支えられ大会を開催することができました。
二ページをお願いいたします。二つ目として、
ランナーと応援者が一体となることができる大会を目指すということを掲げました。まず、表彰式は、これまでのスタイルを一新し、
平和台陸上競技場において、選手が
フィニッシュした直後に実施をすることで、表彰される選手を応援してくれた会場の皆さんで称えられるようにしました。また、応援してくれた県民の皆さんの
メッセージを
平和台陸上競技場の
選手控室や通路、そして
大会終了後の
レセプション会場に提示をすることで、選手が県民の皆さんを直接感じていただけるようにいたしました。
会場となった
平和台陸上競技場には、
県内小学生を招待しまして、国内外の
トップランナーの走りを直接感じてもらうとともに、スタート・
フィニッシュ地点で
参加選手の母国語で選手を励ます
メッセージを届けたり、
フィニッシュ直後の表彰式では、会場の皆さんと一緒に力走した
選手たちを称えたりしました。
レセプションに参加した全ての
招待選手たちは、終了後に
子どもたちから寄せられた励ましの
メッセージシートを自ら持ち帰る光景が見られるなど、大会を通して選手と応援する人とが一体感を感じられる大会となったと感じております。
三つ目は、大会を通してSDGsの達成を目指すということであります。具体的には、大会当日の
審判長車や時計車などの
関係車両は、
水素自動車や
ハイブリッド車を配備をいたしました。また、制作物として
リサイクル素材などを活用し、
入賞選手に贈呈する表彰状は福岡県
指定特定工芸品の八
女手漉和紙を、
県知事賞は京築地方で生産される京築ヒノキを使用し、
大会終了後に開催した
レセプションでは、
ワンヘルス認証農林水産物や県産食材を活用いたしました。
こうした新たな取組を通しまして、これからの
マラソン大会の在り方を福岡県から国内の大会、そして世界へと発信することができたものと考えております。今後もさらに新しい視点を盛り込むなど、その準備にしっかりと取り組んでまいります。
以上で御報告を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。
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◯松尾嘉三委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
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◯松尾嘉三委員長 以上で本件の質疑を終わります。
次に、「アジア・
オセアニアラグビー交流フェスタについて」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
平間スポーツ企画課長。
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◯平間スポーツ企画課長 アジア・
オセアニアラグビー交流フェスタについて御報告をさせていただきます。
引き続き、
スポーツ立県調査特別委員会資料、
人づくり・
県民生活部、三ページをお願いいたします。本県では、
ラグビーワールドカップ日本大会開催のレガシーとして、二〇一八年から
アジアラグビー交流フェスタを開催してまいりました。二〇二〇年、二〇二一年と二年続けて
新型コロナウイルス感染症の影響により中止をしておりましたが、今年度はその対象を
オセアニア地域まで拡大して実施いたします。
一の
大会概要でございます。令和五年一月二十一日土曜日、二十二日日曜日の二日間で開催をいたします。宗像市の
グローバルアリーナにおいて、海外からはバングラデシュ、タイ、
オーストラリアから各一
チームの三
チームが、県内からは四
チームが大会に参加いたします。
二の日程でございます。二十日金曜日に
海外チームが入国をし、二十一日土曜日には
参加チームの交流会を行った後に
交流試合を実施いたします。二十二日日曜日は、前日に引き続き
交流大会を行った後に
福岡市内に移動し、エクスカーションを実施いたします。二十三日月曜日に
海外チームが出国する日程となっております。現在、主催者のほうで
最終プログラムを確定するところになっております。確定次第、委員の皆様には御連絡をさせていただきたいと存じますが、
お忙しい折ではございますので、お時間がとられれば、ぜひ御観戦をいただければと思います。
説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
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◯松尾嘉三委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
10
◯松尾嘉三委員長 以上で本件の質疑を終わります。
次に、「
ブレイキンワールドシリーズ北九州大会について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
平間スポーツ企画課長。
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◯平間スポーツ企画課長 ブレイキンワールドシリーズ北九州大会についてでございます。
引き続き、
人づくり・
県民生活部資料、四ページをお願いいたします。前回八月二十九日に開催されました本
委員会において、この大会の開催が決定したことを御報告させていただきました。本日は、その後の
準備状況、
大会広報や
気運醸成の
取組状況等について御報告をさせていただきます。
一の
大会概要についてでございます。日程でございますが、予選を二月二十四日金曜日の十時から、決勝を二月二十五日土曜日の十二時から実施いたします。
参加者数ですが、現在、
日本ダンススポーツ連盟において
参加選手の募集・選考がなされているところでございますが、おおむね男女約二百名程度を予定しております。放送につきましては、二月二十五日の決勝の模様が
全国放送をされます。
チケットにつきましては、十二月二十四日から既に販売が開始されております。
二の
大会広報、
気運醸成についてでございます。十月三十一日月曜日に
北九州芸術劇場において、
服部知事、
北橋北九州市長同席のもと、
共同記者発表を実施いたしました。当日は、日本を代表する
ダンサーのシゲキックスさん、アユミさんによる
トークセッションや
ダンスパフォーマンスが行われたほか、
タレントの
岡村隆史さん、
三浦大知さんから
ビデオメッセージが寄せられました。
五ページをお願いいたします。
関連番組といたしまして、主催者であるRKBにおいて、先ほどの
岡村隆史さん、
三浦大知さん出演の
ブレイキンの魅力を紹介する番組が制作され、十二月二十八日深夜零時から放送されたほか、年末年始にテレビのCMによるプロモーションが実施されました。さらに、
子どもたちに対する広報として、今月中に県内の小中高、
特別支援学校へ、大会のチラシ、ポスターを配布いたします。その際、
ダンスを習っている
児童生徒を通じて、
ダンスチームや
スクールに通知をしていただくよう依頼をしたいと考えているところであります。
また、
大会PR動画の作成や、
公式ユーチューブへの掲載、小倉駅、博多駅筑紫口などでの装飾・
ビジョン広報の実施など広報の実施をしてまいります。
三の大会を通じた
ダンススポーツの普及の取組でございます。
世界トップレベルのこの大会を見て
ダンスに関心を持った方、特に
子どもたちを、機会を逃すことなく
ダンススタジオ等につなぐことは
競技普及の観点から大事な取組であると考えております。そのため、決勝が行われる二月二十五日土曜日に、会場内の
サブステーションにおいて、
県内ダンスチームや
スクールが
ダンスを披露する
ショーケースステージを設置いたします。現在、この
出演団体を
大会ホームページにおいて募集しているところであります。
出演団体の皆様、保護者の方々には、大会の決勝の様子を無料で観覧いただけるようにしてまいります。また、大会当日、来場者に対しまして
県内ダンスチームや
スクールを紹介するチラシを配布するほか、大会の
地元北九州市においては、小中学校に
ブレイキン選手が訪問し、授業を実施することとしております。
大会まで残り僅かとなりましたが、この大会が福岡県に元気と感動をもたらす大会となり、さらに
ダンススポーツの活性化につながりますよう、
北九州市、
日本ダンススポーツ連盟など関係者と連携し、しっかり準備を進めてまいります。
説明は以上でございます。御審議のほどどうぞよろしくお願いいたします。
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◯松尾嘉三委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。
岩元委員。
13 ◯岩元一
儀委員 成功に向けて御努力いただいていまして、
北九州市出身としては大変ありがたいです。まずもって申し上げさせていただきます。
日本ダンススポーツ連盟というところが主催、それとRKBということなので、全国からもちろん来られる。
応募状況が今二百程度は集まってきているという状況ですか。
14
◯松尾嘉三委員長 平間スポーツ企画課長。
15
◯平間スポーツ企画課長 世界約五十か国の
トップ選手のみの参加となりますので、大体二百名程度になるというふうに現在見ております。日本からは、男子三名、女子三名の六名が現在のところ参加する予定でございます。
16 ◯岩元一
儀委員 すみません、ちょっと聞き落としたのかもしれません。今
チケットの販売をされているということですが、
売れ行き状況はどうですか。
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◯平間スポーツ企画課長 現在、RKBのほうにも問い合わせをしておるんですが、枚数的に何枚というふうなことを報告ができてない状況でございます。教えてくれというふうに言っておるんですが、なかなか御報告がないというような状況でございます。
18 ◯岩元一
儀委員 私も買わなきゃいかん。でも、
世界大会なので、非常にレベルが高いということで、恐らく相当の人たちが全国から来られるんじゃないかなと期待をしておりますけれども、引き続き頑張ってRKBさんと販売をしてくださいというお願いをしておきます。あと、大変いいことで、
ショーステージの設置、地元にとっても非常にいい試みで、非常に刺激的だと思いますけれども、
学校訪問は具体に、大会に出た一流の人たち、女性三名、男性三名という
先生たちなのか、どういうような部分なのか、もうちょっと具体に聞かせていただけますか。
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◯平間スポーツ企画課長 本大会に出場する選手というわけにはなかなかできませんで、
北九州市を中心として活動をしている
ダンサーの方を派遣するというふうな形をとらせていただいております。
20 ◯岩元一
儀委員 非常に世界的なイベントということで、例の新体操、それから体操、これに続いての
北九州での開催ということで、我々としても非常に期待しておりますし、
スポーツ立県福岡の取組としても非常に大事ではないかなというふうに思っております。引き続き、御努力願うことをお願いして質問を終わります。
21
◯松尾嘉三委員長 松下委員。
22
◯松下正治委員 すみません、関連しまして、今回この大会を通じた
ダンススポーツ普及の取組ということで上がっているんですけれども、今現在、
ショーケースステージの
応募状況が二十日までということなんですが、今どのくらい集まっているんですか。
23
◯松尾嘉三委員長 平間スポーツ企画課長。
24
◯平間スポーツ企画課長 現在、十一の団体が応募をしております。
25
◯松下正治委員 十一団体ということで、かなり多くの団体が県内からも積極的にそうした披露の場を活用されようということで、やはりこういう
ダンス披露の場を設けるというのは、日頃からそういうことに関わっている方にとってすごく重要で、ありがたいことだなと思いますが、今後、定期的なこういう
ダンス披露の場を設ける考えとか、例えば
県民スポーツ大会の種目として加えるとか、そういったことも御検討なんかはどんな感じでしょうか。
26
◯平間スポーツ企画課長 現在、福岡県の
ダンススポーツ連盟は、
社交ダンスの
チームが加盟しているのがほとんどでございます。ブレイク
ダンスの
チームが加盟しているということはございません。そういった中でこの大会を実施するに当たっては、関係者、こちらにお座りいただいております
江頭委員にも御協力をいただきまして、いろんな
ダンスチームを御紹介いただいて、そちらを通じて広報等をさせていただいているところであります。そういった
チームを今回の
ダンス大会で
横つなぎをしながら一つにまとめていければいいなというふうには考えております。
27
◯松下正治委員 ぜひとも今後とも普及に努めていただきたいと思います。よろしくお願いします。
28
◯松尾嘉三委員長 ほかにございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
29
◯松尾嘉三委員長 以上で本件の質疑を終わります。
次に、「ツール・ド・九州について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
平間スポーツ企画課長。
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◯平間スポーツ企画課長 ツール・ド・九州についてでございます。
スポーツ立県調査特別委員会資料、
人づくり・
県民生活部、商工部資料をお願いいたします。一ページをお開きください。今回の御報告は、国際サイクルロードレースであるツール・ド・九州二〇二三についてスポーツ企画課から、サイクリング周遊型旅行商品であるディスカバー九州について観光振興課から、それぞれ御説明をさせていただきます。
それでは、スポーツ企画課のほうからまず御説明をさせていただきます。
一のツール・ド・九州二〇二三でございますが、これまでツール・ド・九州二〇二三実行
委員会の設置や運営事務局を担う一般社団法人ツール・ド・九州が設立されたことを本
委員会で御報告をさせていただいたところでございます。その後の進捗状況について今回御報告をさせていただきます。
(一)の
大会概要等についてです。大会につきましては、国際大会として申請を行っておりましたが、令和四年十月、国際
自転車競技連合から開催を承認され、日本国内ではトップクラス、世界の中でも上位から三つ目のランクに位置するクラスワンの大会として開催できる運びとなりました。
(二)の開催に向けた取組についてでございます。1)の大会・競技運営につきましては、これまで延べ九百五十回にわたり県警や通過市町村との協議、交通事業者や交通沿道事業者、地域の自治会等に対しまして概要説明を行ってまいりました。令和四年十二月には、競技ディレクターのグラハム・ジョーンズ氏が二回目となる視察を実施いたしまして、福岡ステージの
準備状況について問題点はないとの評価を得ております。今後、今年五月を目途に詳細な警備計画や交通規制計画を策定し、沿道事業者や地域自治会等に対しまして説明を実施するとともに、令和五年六月までには詳細ルートを公表し、交通規制に係る周知を進めてまいります。また、
チームの招聘につきましては、VC福岡、スパークル大分といった地元
チームをはじめ、国際的に人気の高い
チーム等にも今後交渉を実施してまいります。
続いて、二ページをお願いいたします。2)の機運醸成についてでございます。令和四年十月二十七日には、九州地域戦略会議において、九州・山口各県知事の同席のもと、大会日程及びレースカテゴリー決定の記者発表を実施いたしました。県内に向けては、作成した大会ポスターを六十市町村及び百二十のサイクルショップに送付させていただきました。また、大会の魅力を発信するプロモーション動画と通過市町村の魅力を発信するプロモーション動画を作成させていただき、これらの動画につきましては、
大会ホームページや福岡県
スポーツ推進基金のユーチューブチャンネル等で配信をしております。今後は、県のSNS等も通じて、広く県民の皆様の目に触れるよう取り組んでまいります。
令和四年十月から十二月にかけて開催いたしましたバーチャルツール・ド・九州についてでございますが、バーチャル・リアリティーを活用して福岡ステージに準じたコース造成をし、三つのイベントを下の四角囲みで御説明をさせていただきますが、実施をいたしました。県内四か所のイオンモールで実施した体験イベントでは、四千人を超える方々にお越しいただきました。実際に体験された方からは、自転車のスピードや負荷など、魅力が体感できてよかった、プロレーサーのすごさを少しでも実感できてよかったなどの感想が寄せられ、大変盛り上がったイベントとなりました。
その下、チャンピオンシップでございますが、世界最高峰のツール・ド・フランスステージで優勝した海外プロ選手を含む国内外二十三名のプロ選手のほか、一般サイクリストも国内外から多く参加をされました。参加された選手からは、景観のよいコースであり、来年の大会にもぜひ出場したくなったなどのコメントをいただき、大変盛り上がった大会となりました。
一番下になりますが、およそ一か月にわたって行いましたチャレンジでは、延べ一万人を超える国内外のサイクリストに参加いただき、多くの方々に福岡ステージ、ひいては福岡の魅力を体感していただくことができました。今後も、大会開催まで通過市町村と共にしっかりと準備を進めてまいりたいと考えております。
以上で御報告を終わります。御審議のほどよろしくお願いいたします。
31
◯松尾嘉三委員長 酒見観光振興課長。
32 ◯酒見観光振興課長 観光振興課でございます。引き続き、ディスカバー九州について御説明させていただきます。
恐れ入りますが、資料一ページ目にお戻り願います。上段の表の右側を御覧ください。ディスカバー九州は、サイクリング周遊型旅行商品を造成・販売する取組でございます。年間で三百三十名の誘客を目指してまいります。
事業の目的は、広域周遊のモデルルートを旅行会社に紹介いたしまして、旅行商品の造成・販売を促進することと、旅行商品の販売を通しまして、九州・山口・沖縄の魅力を発信するものでございます。
昨年一月の本
委員会におきまして、実施主体となりますディスカバー九州推進
委員会の設置と事業の概要について報告をいたしましたので、本日はその後の進捗について御説明させていただきます。
資料の三ページを御覧ください。(一)旅行会社・インフルエンサーなどの専門家による実走調査についてです。昨年六月から事務局が各県と協議の上、ルート調査を実施いたしまして、十一月から十二月にかけまして、旅行会社などを招聘いたしましてルートを実際に走行していただき、商品造成、販売に向けた意見を聴取いたしました。参加者は、英仏、イギリス、フランスの旅行会社、台湾、タイ、香港のサイクリストのインフルエンサー、国内のサイクリングガイドなど計九名でございます。専門家からの意見としましては、欧州、アジアともに、海や山の自然が感じられ、バリエーションが豊富なところがよいと評価をいただきました。次に、欧州の専門家から改善を求める意見といたしまして、見どころが豊富なので、例えば温泉や火山、紅葉などのテーマを絞ったほうがよい。また、各県を巡るため、予定がタイトであるとのアドバイスをいただきました。これらにつきましては、引き続き、事務局において検討中でございまして、モデルルートを基本としつつ、各旅行会社のお客様のニーズに合わせた内容で商品化を進めていただけるよう調整をしてまいります。
次に、(二)の商品化に向けた取組状況についてです。旅行会社に提案いたします商品の概要は、下段の表のとおりでございます。欧米豪、ヨーロッパ、アメリカ、
オーストラリア向けには中級者以上をターゲットとしまして、旅行期間は七から八日間で、北部九州ルートと南部九州ルートの二本を提案してまいります。アジア向けは中級者以上をターゲットに、五から六日間で北部九州二ルートを含む五本を提案してまいります。国内向けはビギナーから中級者をターゲットとし、日帰りで各県四本程度を提案してまいります。
一枚おめくりいただき、資料の四ページをお願いいたします。モデルルートの概要でございます。海岸線と山間部のバランスや都市部、景勝地などを取り入れたモデルルートを設定しております。
欧米豪向けルートにつきましては、広域周遊を主とした高単価・高付加価値型のツアーで、歴史や日本文化などテーマ性を重視しております。県内は、志賀島から福津市を経て岡垣町に至るルートが含まれております。玄界灘の海岸線や宮地嶽神社の参道からの景色などが見どころとなっております。
次に、アジア向けルートにつきましては、インフルエンサーがガイドいたします周遊型のツアーで、アジアはSNSを多用するサイクリストの方が多いことから、SNS映えするスポットを取り入れる点を重視しております。一つ目の北部九州ルートでは、天神から西鉄のレールキッチンチクゴに乗車をし、大牟田市に向かい、そこから三池港まで走行し、フェリーで雲仙に渡ります。その後、長崎、佐賀を経由して糸島市のフォトスポットなどを楽しんでいただき、福岡市に至るコースとなっております。二つ目のルートは、志賀島をスタートして、宗像市を経て芦屋町まで走行します。小倉城の見学後、門司港から行橋市まで走行し、その後、大分、熊本県を経由した後、うきは市から原鶴温泉に入り久留米まで走行し、西鉄電車を利用して柳川で下車し、大川を経て佐賀に入るルートとなっております。これらのルートは、宗像大社での交通安全祈願や筑後川サイクリングロードなどが見どころとなっております。
国内向けのルートにつきましては、イベント及び地域の資源を活用したテーマ型ツアーで、県内では1)のツール・ド・九州プレイベント、2)の宗像から直方ルート、3)の平尾台、4)の筑後、みやま、八女を巡るルートを設定しております。1)のプレイベントでは、ツール・ド・九州のコースを一部体験できるもので、東峰村から朝倉市に向けたルートとなっております。2)の宗像・直方ルートは、ファミリー層でも安心して走行できる自転車専用道路を満喫するルートでございます。3)の平尾台は、急な坂を登るヒルクライムとカルストの絶景を、4)の筑後のルートは、筑後広域公園を起点として、みやま市の長田鉱泉場を経て、八女福島の街並みを楽しんでいただくルートでございます。これらのモデルルートを国内外の旅行会社に御提案し、商品造成を促してまいります。
最後に、(三)今後のスケジュールでございます。昨年十二月から調査に参加いただいた旅行会社には、商品造成に取りかかっていただいております。二月からはディスカバー九州のウェブサイトを公開し、情報発信をするとともに、旅行会社による旅行商品の販売を開始する予定としております。そして、四月以降、順次ツアーを催行していくこととなります。ディスカバー九州は、年間を通してツアーを展開していくこととしておりますが、ツール・ド・九州との相乗効果を生み出すため、十月を中心に催行されるよう働きかけてまいります。多くの方に福岡・九州を訪問していただけるよう九州各県とともに準備を進めてまいります。
説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
33
◯松尾嘉三委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。大橋委員。
34 ◯大橋克己委員 ディスカバー九州の件でお聞きしたいんですけれども、ルートがいろいろ設定されていて、私は大牟田のことしか分からないので大牟田のことで考えますと、特にアジア向けルートが両方とも西鉄を使う、天神からレールキッチンチクゴと、それから久留米から柳川のほうに西鉄電車乗車となっておりますけれども、レールキッチンチクゴは一回乗車したことがあるんですけれども、なかなかそんなに自転車を置く場所はあるのかなと勝手に心配したりするんですけれども、ここは西鉄さんと交渉はできているということでよろしいですか。
35
◯松尾嘉三委員長 酒見観光振興課長。
36 ◯酒見観光振興課長 説明させていただきます。アジア向けの北部九州ルート、二か所で西鉄電車のほうの乗車を予定しております。大橋委員が言われましたレールキッチンチクゴに乗車する際は、先に自転車のほうを別に大牟田のほうに輸送する予定でございます。車内には乗せるスペースはございません。そして、久留米から柳川に向かうときは、西鉄さんが導入されていますサイクルトレイン、これは車内に自転車の積み込みが可能ですので、ここは積み込んでいただいたところを写真を撮って発信をしていただいたりと、そういうところを考えております。
37 ◯大橋克己委員 分かりました。それとあと、大牟田駅の西口にレールキッチンチクゴから乗車して降りるんですけれども、そこに既に自転車がある状態で降りてくるという形なんですか。
38 ◯酒見観光振興課長 細かい点につきましては、今後、この商品を造成していただく旅行会社のほうと打ち合わせをしていくことになりますけれども、今の予定としましては、駅に自転車が待ち構えるという形で考えております。
39 ◯大橋克己委員 そこでなんですけれども、例えば大牟田駅西口のところにイメージとして自転車を置ける場所というのがないんですよ。例えば、それから三池港まで行くという話になりますけれども、三池港までの間にサイクリストが立ち寄るような場所というものが全くないと私は思うんですけれども、ここから先は大牟田市がそういったサイクリストの皆さん方をお迎えするような準備とかをするのか、旅行関係の方がされるのか、県がするのか、今から先、どの地域でもお迎えをする際の設備とか、そういったものが必要になってくると思うんですけれども、そのあたりはどういうふうになっていますか。
40 ◯酒見観光振興課長 ディスカバー九州の商品なんですけれども、実際これから旅行会社の皆様と商品造成を行ってまいりますけれども、その際には、地元の自治体の皆様にも情報提供しまして、おもてなしのところもどういったものができるかは一緒に考えながら取り組んでまいりたいと思っております。
41 ◯大橋克己委員 これから先のこともあると思いますけれども、ぜひともこういったことが定着して、多くの方が来ていただければ非常にいいことだと思いますので、ぜひ先ほどおっしゃったように、地元自治体とも協議をしながら、前に進めていただきたいと思います。
42
◯松尾嘉三委員長 ほかにございませんでしょうか。