まず、第一一六号議案「令和四年度福岡県
一般会計補正予算(第三号)」所管分を議題といたします。執行部の説明を求めます。
重吉農林水産部長。
6
◯重吉農林水産部長 第一一六号議案、令和四年度福岡県
一般会計補正予算のうち、
農林水産部所管について御説明いたします。
今回の補正予算は、コロナ禍における原油価格・
物価高騰等総合緊急対策に要する経費、及び
補助公共事業費を増額するものです。このほか、国に先駆けて、六月補正で打ち出しました
肥料高騰対策について、その後国から示された新たな対策の内容を踏まえ、減額するものでございます。総額で二十九億五千二百万円余の増額をお願いしております。
この内訳について説明いたします。お手元の令和四年度補正予算に関する説明書の五十七ページをお願いいたします。
六
款農林水産業費、一項
農林水産業企画費でございます。
一目農林水産業総務費で一億三千七百万円余の増額をお願いしております。これは高品質なあまおうを生産するたくみの技を次世代に伝えるため、新規就農者を対象にリモートでの個別指導などを行うものでございます。
その下、
三目安全対策費で二十二億九千三百万円余の増額をお願いしております。これは
化学肥料低減の取組を積極的に実施する農業者に対し、ワンヘルスの推進にもつなげるため、国の
肥料購入助成に加え、県独自の上乗せ助成を行うものでございます。
一枚めくっていただきまして、五十八ページをお願いいたします。二項農業費でございますが、
二目園芸振興費で十六億四千四百万円余の減額、また、次の五十九ページ、
三目水田農業振興費で五億八千七百万円余の減額をお願いしております。これはいずれも六月補正で計上した
肥料高騰対策を減額するものでございます。
その下、三項畜産業費でございます。二目
畜産振興費で十四億二千百万円余の増額をお願いしております。これは飼料価格が急騰している畜産農家の
飼料購入経費を支援するほか、
配合飼料原料の自給率向上に必要な機械の導入に対して助成を行うものでございます。
一枚めくっていただきまして、六十ページをお願いいたします。四項農地費でございます。
二目農村整備費で十三億三千二百万円余の増額をお願いしております。これは流域治水を進めるための
農業水利施設の整備などを行うものでございます。
続きまして、
繰越明許費について御説明いたします。資料が変わりまして、
福岡県議会定例会議案その一の七ページをお願いいたします。
第三表、
繰越明許費でございます。
農林水産部所管分は一行目、六
款農林水産業費、五項林業費の一件で、一億五千四百万円余をお願いしております。これは工事におきまして、地元協議に不測の日数を要したことから、翌年度に繰越しをお願いするものでございます。
農林水産部所管は以上のとおりでございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
7
◯吉武邦彦委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
8
◯吉武邦彦委員長 特にないようですので、以上で、第一一六
号議案所管分の質疑を終わります。
次に、第一二一号議案「福岡県
農林水産関係手数料条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。執行部の説明を求めます。
重吉農林水産部長。
9
◯重吉農林水産部長 第一二一号議案、福岡県
農林水産関係手数料条例の一部を改正する条例の制定について御説明申し上げます。
福岡県議会定例会議案その二では、十ページから十二ページになりますが、説明につきましては、お手元の
委員会資料により行います。
委員会資料の十四ページをお願いいたします。
一、改正の理由でございます。この条例は、
家畜伝染病予防法(昭和二十六年法律第百六十六号)第六条第一項に基づき、豚熱の発生を予防するために実施する
家畜防疫員による家畜の注射に係る手数料等について定めるほか、所要の規定の整備を行うものでございます。
改正の概要でございます。豚熱に係る
家畜防疫員による家畜に対する注射を実施する場合の手数料及び
知事認定獣医師による
豚熱予防注射に係る豚熱予防液を交付する場合の手数料を新たに定めるとともに、両手数料を、知事が、経済的困難、その他特別な理由があると認めるときに減免できる手数料の対象に追加するものでございます。
また、追加する手数料の詳細につきましては、十五ページから十六ページの新旧対照表のとおりとなっております。
三、施行期日でございます。施行期日は公布の日としております。
説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
10
◯吉武邦彦委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
11
◯吉武邦彦委員長 特にないようですので、以上で、第一二一号議案の質疑を終わります。
次に、第一三五号議案「
農業農村環境整備事業の経費の負担について」を議題といたします。執行部の説明を求めます。
重吉農林水産部長。
12
◯重吉農林水産部長 第一三五号議案、
農業農村環境整備事業の経費の負担について説明いたします。
福岡県議会定例会議案その二の三十五ページをお願いいたします。
本件を提案しました理由は、令和四年度工事として施行する
農業農村環境整備事業につきまして、受益の市や町に対し総事業費の一部を負担させるに当たり、
地方財政法第二十七条第二項の規定により、県議会の議決を求めるものでございます。
なお、事業別、市町別の負担額は、三十六ページから三十八ページに記載の別表のとおりでございます。
説明は以上でございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
13
◯吉武邦彦委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
14
◯吉武邦彦委員長 特にないようですので、以上で、第一三五号議案の質疑を終わります。
次に、第一三六号議案「
県営土地改良事業の経費の負担について」を議題といたします。執行部の説明を求めます。
重吉農林水産部長。
15
◯重吉農林水産部長 第一三六号議案、
県営土地改良事業の経費の負担について説明いたします。
福岡県議会定例会議案その二の三十九ページをお願いします。
本件を提案しました理由は、令和四年度工事として施行する
県営土地改良事業につきまして、受益の市や町に対し総事業費の一部を負担させるに当たり、
土地改良法第九十一条第六項において準用する同法第九十条第十項の規定により、県議会の議決を求めるものでございます。
なお、
事業別市町別の負担額は、四十ページから四十五ページに記載の別表のとおりでございます。
説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いします。
16
◯吉武邦彦委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
17
◯吉武邦彦委員長 特にないようですので、以上で、第一三六号議案の質疑を終わります。
次に、第一三七号議案「
県営林道開設事業の経費の負担について」を議題といたします。執行部の説明を求めます。
重吉農林水産部長。
18
◯重吉農林水産部長 第一三七号議案、
県営林道開設事業の経費の負担について説明いたします。
福岡県議会定例会議案その二の四十六ページをお願いします。
本件を提案しました理由は、令和四年度工事として施行する
県営林道開設事業につきまして、受益の市や町に対し総事業費の一部を負担させるに当たり、
地方財政法第二十七条第二項の規定により、県議会の議決を求めるものでございます。
なお、市町別の負担額は、四十七ページに記載の別表のとおりでございます。
説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
19
◯吉武邦彦委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
20
◯吉武邦彦委員長 特にないようですので、以上で、第一三七号議案の質疑を終わります。
以上で、本委員会に付託されました全議案の質疑を終了いたします。
それでは、知事等に対する保留質疑がありませんので、引き続き議案の採決を行いたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
21
◯吉武邦彦委員長 それでは、準備のためしばらく休憩いたします。そのままでお待ちください。
〔暫時休憩〕
22
◯吉武邦彦委員長 再開いたします。
それでは、これより議案の採決を行います。
まず、採決の方法についてお諮りいたします。
採決は、一括して行いたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
23
◯吉武邦彦委員長 御異議がありませんので、そのように執り行います。
それでは、第一一六
号議案所管分、第一二一号議案及び第一三五号議案から第一三七号議案までの以上五件について、原案のとおり可決することに賛成の委員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
24
◯吉武邦彦委員長 起立多数であります。よって、第一一六
号議案所管分外四件は、いずれも原案のとおり可決されました。
これで、議案の採決を終わります。
以上で、本委員会に付託されました議案の審査は全て終了いたしました。
なお、採決いたしました議案に関する
委員長報告につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
25
◯吉武邦彦委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたします。
次に、
所管事務調査を行います。
まず、「「博多和牛」の
全国和牛能力共進会に向けた取組について」を議題といたします。執行部の説明を求めます。
野田畜産課長。
26
◯野田畜産課長 それでは、博多和牛の
全国和牛能力共進会に向けた取組について御説明いたします。
お手元の資料、調査事項の一ページをお願いします。
まず、一、概要でございます。改良の成果や飼料管理の技術を競い、和牛のオリンピックと呼ばれる
全国和牛能力共進会は、五年に一度開催され、第十二回大会が、来月鹿児島県で開催されます。
平成二十九年に初出品した前回大会に続き、本県から博多和牛が肉牛の部に出品されるとともに、今回初めて種牛の部にも、
繁殖牛候補の雌牛が出品されます。
本県出品牛は、表中に記載させていただいておりますが、種牛の部に二頭、肉牛の部に二頭の計四頭が出品されます。
次に、二、全共に向けた取組でございます。前回大会で得た経験を踏まえまして、繁殖農家と肥育農家の団体と共に、福岡県
肉用牛振興協議会を設立し、博多和牛の品質向上と大会での上位入賞のため、以下の取組を実施しました。
まず、品質向上に向けた取組でございます。県産子牛の品質向上のために、繁殖農家に対し優良な子牛生産に必要な
人工授精経費の支援、繁殖農家に対しては、子牛の導入経費の支援をしてまいりました。
また、福岡県
肉用牛振興協議会を通じて、血統情報や子牛の出荷時期などを情報共有してまいりました。
さらに、全共への出品を目指す農家を対象に、県独自の大会を開催し、繁殖雌牛の改良や飼養管理のポイント、
肥育期間短縮などの
飼養管理指導を情報共有するとともに、個別指導を実施してまいりました。
全共候補牛に対しては、発育状況を巡回調査し、飼養管理の指導を実施してまいりました。
次に、出品に向けた取組でございます。共進会に際して万全な体調の牛を出品できますよう、牛の輸送や会場での飼養管理に必要な経費や人員の確保を支援してまいります。
次に、三、全共を契機とした
博多和牛ブランド力強化に向けた取組でございます。九月十八日に予定しておりました激励会は、台風十四号の接近により中止となりましたが、博多和牛の認知度向上と共進会への機運を高めるため、FMラジオやユーチューブチャンネルを通じまして、博多和牛のPRをするとともに、九月十八日から二十六店舗の飲食店でのフェア開催やウェブ広告を開始しており、十一月三十日までPRを行ってまいります。
説明は以上でございます。
27
◯吉武邦彦委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。よろしいですか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
28
◯吉武邦彦委員長 特にないようですので、以上で本件の質疑を終わります。
次に、「福岡県
森林環境税(第II期)の中間検証に係る最終報告について」を議題といたします。執行部の説明を求めます。真
井林業振興課長。
29 ◯真
井林業振興課長 福岡県
森林環境税(第II期)の中間検証に係る最終報告について御説明いたします。
お手元の資料、
所管事務調査の二ページをお願いします。
まず、一の趣旨でございます。福岡県
森林環境税につきましては、外部有識者で構成されます
検討委員会で取りまとめられた中間報告の概要について、今年四月の本委員会で御報告をさせていただいたところですが、この中間報告に対する
パブリックコメントの結果を踏まえ、今回最終報告が取りまとめられ、県へ提言がなされましたので、その概要について報告するものでございます。
次に、
パブリックコメントの概要であります。中間報告に対する
パブリックコメントを、五月十八日から三十日間かけて実施した結果、四十六件の御意見をいただきました。
主な意見としましては、今後も福岡県
森林環境税による森林整備の取組を継続してほしいといった税事業の継続を求める意見が、全体の約八割を占めております。
また、
森林ボランティア団体への支援について、支援の継続、拡充をお願いしたいという意見のほか、
林業従事者の育成対策をお願いしたいといった、一般対策で既に対応済みである意見などがありました。
次に、
検討委員会の最終報告の概要であります。最終報告では、条例の施行状況や、近年の自然災害の激甚化、環境保全の重要性の高まりといった
社会経済情勢の推移を踏まえて総合的に判断すること、施策効果を高める方策を新たに加え、今後も
森林環境税の制度・事業を継続していくことが適当との提言がなされております。
施策効果を高める新たな方策としまして、一つ目は、集中豪雨などの自然災害に備え、豪雨時における地表流の急激な流出を抑えるため、伐採木を活用した筋工を面的に設置すること、二つ目は、
森林ボランティア団体に対する活動継続に向けた支援体制を強化するため、活動に関する相談の受付からサポートの実施までを総合的に行う体制づくりが必要であるとされております。
最後に、今後の予定としまして、福岡県
森林環境税を継続することが適当とされた
検討委員会からの最終報告を踏まえまして、福岡県
森林環境税条例の改正案を、十二月議会に上程させていただく予定でございます。
説明は以上であります。御審議のほどよろしくお願いいたします。
30
◯吉武邦彦委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。古川委員。
31 ◯古川 忠委員 この会議の中で、本格的にいよいよ始まりますが、国の環境税との絡みの御意見はありませんでしたか。
32
◯吉武邦彦委員長 真
井林業振興課長。
33 ◯真
井林業振興課長 譲与税の御意見もありまして、県の環境税と国の譲与税、それぞれの役割分担の下で、適切に執行していくことが必要だという意見でございました。
34 ◯古川 忠委員 以前から何度も問題になっているけど、この間新聞でも取り上げていましたが、実際に、機構的にやっている場所においては、特に都市部辺りでは、要するに使い切ってないということが問題になっていますよね。一方では足りないところもあると。福岡県の場合は、どういう立ち位置になるのか、そういう話とか検討してありますか。
35 ◯真
井林業振興課長 委員御指摘のように、自民党のプロジェクトチームにおきまして、市町村に配付された国の譲与税の活用が低位ということで、譲与税の活用促進に向けた提言について、今年五月に農林水産大臣に、そして六月に総務大臣に申入れが行われております。提言では、森林が多い山間部の市町村に譲与税を重点配分するなど、譲与基準の在り方について検討することなどが求められております。
国は、この提言を受けまして、譲与税の活用成果を国民にしっかりと示していくことが重要であり、そのためには市町村において譲与税の積極的かつ効果的な活用を進めていくことが必要であるという認識を示されておりまして、県としましては、引き続き市町村に対します合同説明会、個別相談会、それからアドバイザー派遣などを通じまして、譲与税の一層の活用を促進させていただきたいと思います。
それから、少し説明が長くて申し訳ありませんが、本県の譲与税の活用状況でございますけれども、これまで令和元年、二年で十一億三千万円が譲与されておりまして、そのうち市町村におきまして約七割が執行されております。これは、国の全国の市町村の計と比較しますと、二〇ポイントほど執行率が高い状況でございます。以上でございます。
36 ◯古川 忠委員 今、試行的にやっている中で、県のほうは効率的にやっているということでいいと思うんですが、全国に先駆けて、
森林環境税をやった我が県としては、そういうところの問題点であるとか、いい点とかをぜひアピールして、国の譲与税をうまく効率的に使えるように、国全体の問題でもありますけれども、ぜひ検証しながら、譲与税の使い道をうまくやっていただきたいと、これは要望しておきます。
37
◯吉武邦彦委員長 ほかにありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
38
◯吉武邦彦委員長 ほかにないようですので、以上で本件の質疑を終わります。
これで、
所管事務調査を終わります。
次に、報告事項に入ります。
まず、「第二十三回福岡県農林水産まつりの開催について」を議題といたします。執行部の説明を求めます。久保田園芸振興課長。
39 ◯久保田園芸振興課長 第二十三回福岡県農林水産まつりの開催について御説明いたします。
お手元の
委員会資料、報告事項の一ページをお開きください。
初めに、開催目的でありますが、本県農林水産業に対する県民の理解を深めるため、県民参加の祭典として実施するもので、今年度で二十三回目の開催となります。
今回は、第二十一回アジア獣医師会連合(FAVA)大会と同時期に開催することで、国内外からの参加者に向けて、本県農林水産物をPRしてまいります。あわせて、ワンヘルスにつながる農林水産業の取組を発信し、県民のワンヘルスに対する理解を促進してまいります。
次に、開催概要でございます。十一月十二日及び十三日の両日で、福岡市営地行中央公園をメイン会場として実施いたします。
主催は、知事を会長といたします福岡県農林水産まつり運営委員会でございます。
主な内容といたしましては、まず、十二日十時から、ヒルトン福岡シーホークにおきまして、農林水産業の発展、振興に著しい功績があった個人や団体に対し、農林水産業特別功労者及び農林水産賞の表彰を行います。あわせて、農林漁業者を対象としたワンヘルスに関する記念講演を開催します。
農林水産委員の皆様には、後日表彰式典の御案内状をお届けいたしますので、ぜひ御出席くださいますようよろしくお願いいたします。
次に、催事について、五つの柱でまとめておりますので、それぞれ説明させていただきます。
まず一点目です。本県農林水産物等の魅力をPRであります。本県で生産される優れた農林水産物を県民の皆様に広く知っていただくため、柿、ミカン、八女茶、博多和牛などの農畜産物、福岡有明のりなどの水産加工品の販売のほか、県産材を使用した木工製品などの販売を行います。また、飯塚高校製菓部や食品メーカーと提携し、県産食材を使用した焼き菓子や鍋料理の提供を予定しております。
二点目は、農林水産業におけるワンヘルスの取組をPRです。ワンヘルス認証農林水産物のPRや、それを使用した料理の提供によりワンヘルスの取組をPRしてまいります。
三点目は、先端技術を活用した農林水産業の未来の姿をPRです。本県農林業総合試験場及び水産海洋技術センターにおける試験研究の紹介を行うほか、あまおうの高設栽培における収穫ロボットなど、農業版DXの取組紹介を行います。
四点目は、農福連携への理解を促進です。障がいのある方が生産過程に携わった農産物や加工品などのまごころ製品の販売などを行いますとともに、農福連携の事例を紹介いたします農福連携情報コーナーを設置いたします。
五点目は、コロナ禍における余暇の過ごし方を提案です。新型コロナウイルス感染症の影響により変化した生活様式における余暇の過ごし方の提案といたしまして、花卉生産者を講師といたしましたフラワーアレンジメント教室の開催や、キャンプ用品メーカーと提携した県産食材を使用したキャンプ飯を提供することで、農林水産物の家庭での利用を促進してまいります。
以上の取組によりまして、来場者の皆様に食べて、触って、体験して、大いに楽しんでいただくとともに、農林水産業が県民の皆様のふだんの生活と深く関わっていることを再認識いただく機会にしたいと考えております。
資料の説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
40
◯吉武邦彦委員長 ありがとうございました。説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
41
◯吉武邦彦委員長 特にないようですので、以上で本件の質疑を終わります。
次に、「「あまおう」二十周年プロモーションについて」を議題といたします。執行部の説明を求めます。久保田園芸振興課長。
42 ◯久保田園芸振興課長 それでは、あまおう二十周年プロモーションについて御説明いたします。
お手元の
委員会資料、報告事項の二ページをお開きください。
あまおうについては、六月の当委員会で御報告いたしましたとおり、これまで生産者の方々やJAグループと共に品質向上に取り組んできた結果、市場や消費者の方に高い評価をいただき、販売単価は十八年連続で日本一を維持しているところです。
今年は、あまおうの本格販売から二十周年を迎える年に当たることから、あまおうのブランド力をさらに強化するため、生産者による振興大会及び販売促進プロモーションを実施しますので、その概要を報告いたします。
まず、二十周年記念大会についてであります。十月二十八日にホテルオークラにおきまして、各産地の生産者、JA、市場の関係者に御参集いただき、これまであまおうの振興に貢献いただいた方々を表彰いたしますとともに、これまでの二十年の歩みを共に振り返り、今後のさらなる生産振興に向けた決意表明などを予定しております。
次に、プロモーション・イベントでございます。今年度産の出荷開始時期に当たる十一月十五日に、東京都銀座におきまして、本県出身の応援タレントの就任披露と併せて、あまおうのPRイベントを予定しております。ここでは、在京のテレビ局、全国紙、ウェブメディア、雑誌等を招いて、首都圏を中心に、さらに知名度を高めるため、あまおうの魅力を発信してまいります。具体的には、SNSを利用したあまおうキャッチコピーの拡散、プレゼントキャンペーン、応援タレントのPR動画、CM配信などを行うこととしております。
資料の説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
43
◯吉武邦彦委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
44
◯吉武邦彦委員長 特にないようですので、以上で本件の質疑を終わります。
次に、議題にはありませんが、その他として何かありませんか。古川委員。
45 ◯古川 忠委員 ワンヘルス認証制度についてお伺いしたいと思います。
既にいろんな認証制度がありますよね。県ももちろん持っていますし、JASもあるし、GAPもあると。そういう中で、認証制度はあくまでも農家の方が、いろんな物を作るときの販売の利点であるとか、モチベーションを高めるために大事なことだと思うんですが、この幾つもの認証制度に、また上乗せしてワンヘルス認証制度をつくる、そのメリットや違いを御説明いただけませんか。
46
◯吉武邦彦委員長 前田食の安全・地産地消課長。
47 ◯前田食の安全・地産地消課長 今、委員から御質問がありました、主なもので、GAPと有機JAS、減農薬・減化学肥料と、その辺が本県の農家の方が取り組まれているところが多いですが、まず、GAPの認証制度ですが、これは国際水準、日本水準、県の水準がありますけれども、農業生産の各工程の実施とか記録、点検評価を行って、工業製品などと同様に、安全や環境に対する法令に基づく状況を明確にする第三者の認証制度です。これについては、農場に対する認証制度でありまして、企業の生産活動を認証する仕組みという形になっております。生産者のメリットとしては、農業経営の改善とか効率化とか、輸出拡大にとっての国際的な農産物の取引のときに認証を取っておくというのが大事だと思います。
それから、有機JASと、県でやっています減農薬・減化学肥料の取組ですけれども、これについては、化学肥料と農薬の不使用とか、または五割以上の削減の認証制度となっております。価格以上に環境に対する関心とか、安全・安心に対する関心が高い消費者の方の需要に応じて、同じ考えを持つ農業者の方が、化学肥料、農薬の削減を目的に生産する農産物を認証、これも第三者認証機関と県が認証しているところです。生産者のメリットとしては、高価格で販売できるということがありますけれども、収量の減少とか、品質の維持が難しい、手間がかかるというような技術的な課題もあります。
これについては、県政モニターのアンケートを見てみますと、安全とか環境を最優先にしているということが八%ぐらいでした。その中で、県内で有機とか、減農薬・減化学肥料に取り組んでいる方の面積も三%程度ということで、非常に価格を度外視して、安全に対する関心の高い方に対する農産物の提供の制度だろうと考えております。
それから、ワンヘルス認証ですが、今回県の制度をつくったんですけれども、ワンヘルスの実践活動によって生産された農林水産物及び加工品の認証制度ということで、通常の農林水産物の生産現場、ここで安全・安心とか、環境保全を目的に取り組まれている農林水産物を認証する制度となっております。
範囲としては、先ほど言ったモニターアンケートの中で、食への関心があるというモニターの方が八五%おられます。これらの方が、通常、有機JAS等の農林水産物は高くて手が出ないけれども、安全・安心や環境にも興味がある方たちが購入しやすい、県産の安全・安心で、環境に配慮した農林水産物ということで、通常生産者の方が取り組んでいる安全・安心とか、環境に配慮した農業、そういうものを認証していくことで、農林水産物を、食に関心のある方に買っていただいて、県内地産地消につながっていく制度として、今回制度を創設したところでございます。
48 ◯古川 忠委員 比較的分かりにくい説明だったんですけれども、一生懸命答えていただいてありがとうございます。
それで、例えば、今、手に入りやすいから、この認証をやったとおっしゃったけど、食に関心の高い方は、ある意味では、本当の有機とかを求めているんですよね。有機JASなんか特に厳しいけど、それでもまだ、世界に通用しない部分もあるぐらいなんですよね。さっき国際的に通用する生鮮物とおっしゃったが、では、さらに厳しい基準があるんですか。要するに、このマークを生産物に使ったら、海外に輸出できるとか、そういうことですか。
49 ◯前田食の安全・地産地消課長 先ほど輸出の関係でお話しさせていただいたのはGAPの制度の話でありまして、生産の工程がしっかり分かっているものじゃないと、海外でなかなか認知されないということで、有機JASについては、農薬を使わない、化学肥料も使わないという形で、レベル的には非常に高い農産物と考えております。
50 ◯古川 忠委員 時代が求めているのは、できるだけ有機でしょう。もちろん無農薬、これはJASだって幾つかの薬品を認めている部分があって、それがあるからこそ、また逆に、世界では通用しない部分があって、全体としては厳しい方向に向いていますよね。今回わざわざ緩やかな認証制度をつくろうというのは、何かおかしい気がするけど、それはどうですか。
51 ◯前田食の安全・地産地消課長 有機JAS等に生産者の方が取り組むというのが、なかなか難しい部分があるところなんですけれども、生産者の方が安全・安心も含めて、環境に配慮した取組というものを今続けてこられていますし、実際やられております。それをずっと続けることが、将来にわたって優良な農地とか、優良な家畜、優良な漁場、こういうものをずっと維持していくために非常に大事だと考えておりまして、その中で、通常の農業経営が対応できる安全・安心の取組とか、環境に配慮した取組というものを継続的に定着させていきたいというところもありまして、今回有機JASほど厳しい内容ではございませんけれども、そういう形で認証の基準をつくって、認証制度を立ち上げたところです。
52 ◯古川 忠委員 生産工程については、GAPなんかも定めてますよね。ですから、非常に似たものをやっているわけですね。似たものを、あえてまた新しくつくってね。僕は農家の方に聞いたら、もう既に、農協では説明をやっているみたいだけど、訳分からんと。何で今までやってきたのを、また新しくせないかんのかという声が結構あるんですよ。だから、はっきりした目的が、これをつくったら、このメリットがあるというものがないと、今までのだったら厳し過ぎるから、もうちょっと緩やかにしましたなんて説明では、僕は逆行していると思うけど、いかがですか。
53 ◯前田食の安全・地産地消課長 GAPの場合は、関係法令をしっかり守った工程の管理というところで、記録しながら点検して、繰り返しその生産工程をしっかり取り組んでいくというところです。
ワンヘルス認証制度につきましては、当然法令を守っていくというのは前提になってきますけれども、それ以上に、安全・安心とか、環境に配慮した、例えば、省エネ型の機械を導入するとか、不耕起で作物を作って、燃料を節約するとか、そういうところの、どちらかというと安心的な、さらに農家の方が努力をされて取り組んでいる部分を重要視して認証としております。
54 ◯古川 忠委員 よく分からないことが多いんだけど、福岡県の認証制度ができましたよね、一九九八年かな。それは、今増えてますか。
55 ◯前田食の安全・地産地消課長 ふくおかエコ農産物のことだと思いますが、件数で言えば六百五十件、戸数で言えば千八百戸程度になって、増えてはきております。面積も二千ヘクタールまで増えてきております。
56 ◯古川 忠委員 何%ぐらいあるんですか。
57 ◯前田食の安全・地産地消課長 県の農家が五万戸ぐらいですので、三・五%ぐらいの方です。
58 ◯古川 忠委員 ことごとくその調子なんだよね、いろんなことがね。農家の方は、特に認証制度はややこしいから、やりたくないわけよね、正直言って。しかしながら、意識の高い農家は、そうやって一生懸命やる。だけど、県が旗振りをしてやったものが、今のそのていたらくですよ。このワンヘルスですか、これも、僕はそうなびかないんじゃないかという危惧を持っています、実を言うと、いろんな反応を聞いてみたら。まず、言葉がまだ定着してないので、よく分からんというのが、まず一番だけど、それ以外に、今聞いても、農家の人にとってはっきりしたメリットが見えないわけですよ。農家の工程をよくしてって、それで農産物が売れるかと。それで売れますよと、だから、どんどん作りなさいというメリットがあればいいけど、そういうものをはっきり打ち出すようなものがないとね、またできたのかと。俺たちは、もう既にJAS取っているよというのも、何人かおられましたよ。また認証するの、どこが違うの、何をせないかんの、こういう話ですよ。GAPだってそうでしょう。東京オリンピックのときに、GAPが非常にもてはやされた。それ、なかなか農家は追いついてないよね。GAPの中には、生産工程も含めた、いろんな工程がある。今回もその工程を入れるなら、ダブっているじゃないですか。どこがどう違うのか、はっきり、きれいに整理して示さないと分かりませんよ、恐らく。なお分からん。どう思います。
59 ◯前田食の安全・地産地消課長 ワンヘルス認証制度の場合は、先ほども申したとおり、環境とか食に興味があるんですけれども、有機JASほど高価な農産物まで購入しないという層の方が大半と思っております。その中で、生産者の方が、日頃取り組んでいる安全・安心とか、環境に配慮した取組、こういうことをやっているんですよと、消費者にPRして、値段的には十円、二十円でも高く買っていただくという形でしょうけれども、有機JASのような価格帯にならないで、消費者の方も農業を支援しよう、環境に配慮した農業をやられているなら、こちらを買おうという形の制度として考えております。
60 ◯古川 忠委員 これは考え方が違うかもしれないから、水かけ論になるのであまり言いたくないが、環境とかに興味のある方はね、厳しいことを、むしろ望んでますよ。少々高くても、そういうものを買おうという人ですよ。
それから、今おっしゃったJASもね、有機JASじゃなくて、いろんなJASがありますよ。そういうものとはどう違うんですか、一体。JASの中にもね、生産工程、生産情報、そういうものを非常に重視したものもある。同じJASにしたって、いろいろありますよ。そういうものとあまり変わらないというか、どこがどう違うのか。GAPも含めてはっきりしてくださいよ。
61 ◯前田食の安全・地産地消課長 JASについては、かなり基準が厳しい。ワンヘルスと、方向としては同じ方向で、環境に配慮した農業という形になっていますけれども、実際販売していく農家が、経営も考えながら取り組んでいくには、非常に販売のチャンネルもそんなにあるわけでもないという中で、JASに取り組んでいくというのは、非常に厳しいと考えております。その中で、しっかり環境に配慮した農業、安全・安心の農業に農家の方に引き続き取り組んでいっていただき、それに賛同した消費者の方に率先して購入していただけるというところで、ワンヘルス認証制度を考えております。
62 ◯古川 忠委員 逆方向じゃないかな。本来なら、もっと頑張ってJASに近づけてくださいと。そして、もっと言えば、残留農薬も減らして、海外にでも出品できるような物を作っていきましょうというのが方向性じゃありませんか。それが、あなたの話を聞くと、逆みたいだけど。なおのこと、そうなったら、この認証制度をつくる意味があるのかということに疑問を持ちますけどね。
まあ、水かけ論になっちゃうから、この話は、取りあえずこれで終わるけど、認証制度をやるんだけど、今度のやつは、認証は誰がどうやるんですか。
63 ◯前田食の安全・地産地消課長 県のほうで直接受け付けて、内容を確認させていただいた上で、県で認証していくという形になります。
64 ◯古川 忠委員 職員だけですか。どんなふうにするの。
65 ◯前田食の安全・地産地消課長 通常の認証の作業は職員がしますけれども、第三者の生産者組織とか、流通業界の方、消費者団体の方が入った委員会を設置しておりますので、そこで報告しながら、内容をいろいろ、全体的な制度の在り方等は検討していただくようにはしております。
66 ◯古川 忠委員 実際には、有機にしても、無農薬にしても、かなり厳しいですよね。現場に行かないと分からないところがありますよね。だから、結構時間をかけてやらないとできない部分がありますよね。そういう意味では、農家の方にとっては、面倒くさいというかね、煩わしいんですよね。認証を取るために、いろんな手続をやり、いろんな調査をせないかんと。その辺はどうですか。ふくおかエコ農産物認証制度もあるし、それも県がつくっている認証委員会でしょう。どんなふうに運営していくんですか。
67 ◯前田食の安全・地産地消課長 ワンヘルス認証制度のほうは、申請のときに、関係する書類なり、写真なりを添付していただいて確認をしています。その中で、年に一回、継続しているかどうかも含めて確認をする中で、抽出で、現地で確認等をしながら、現場の状況を把握する形を取っております。
68 ◯古川 忠委員 今の御説明だと、最初は、取りあえず書類だけで通すんですか。
69 ◯前田食の安全・地産地消課長 書類をいただきまして、中身の確認も含めて、相手の方と連絡を取るなりしていこうとは思っております。
70 ◯古川 忠委員 認証という以上はね、やっぱりきちっとやらないと、認証にならないよね。だから、書類を見てオーケーだというわけにはいかないと思うんですよ。しかも工程まで入っている。長年どういうことをやってきたか、実際の圃場をどういうふうに管理しているか、それを全部検証せないかんでしょう、本来ならば。それをやられるんですか。
71 ◯前田食の安全・地産地消課長 必要な書類以外に、聞き取りで把握していこうと考えております。
72 ◯古川 忠委員 一生懸命やることは構わないんだけど、認証制度をつくってもいいんだけど、県としても、かなり手間がかかると思うんですよ。一方では、ふくおかエコ農産物認証制度もまだ残っている。もうこれはやめましたと、新しくこっちに切り替えますというなら、話はまだ分かるけど、県の中に二つ認証委員会ができてしまう。しかも、同じようなことをやらないかん。ちょっと無駄があるようなというか、県にとっては、あえてそういう仕事を増やしているんじゃないかと思う。なおかつ、農家にとって、それほどメリットを感じられない。海外の農産物なんかをやろうと言っている時代に、いや、もっと緩やかなのでいいですよと言ったって、消費者は飛びつきませんよ、と思いますけど、いかがですか、部長、どう。
73
◯吉武邦彦委員長 重吉農林水産部長。
74
◯重吉農林水産部長 今、委員からいろいろ御指摘があっているところでございます。県のワンヘルス認証制度、条例に基づいてしっかり取り組んでいくという方向で打ち出しているところでございます。まだ緒に就いたばかりでございますので、農家、現場のほうにはシステムのスキームは、丁寧に、しっかり時間をかけて説明してまいりたいと思いますし、農業団体も、農協中央会、ふくれん、主立った産地の単協、農協さんも、非常に興味をいただいて、これはしっかり取り組まないといけないよねと、SDGsの時代でもあります。持続的な、そういった社会を求めるという観点からも、進めていかないといけないという大きなフレームは御理解いただいていますので、今、委員御指摘の細かいところも含めて、しっかり現場のほうには説明して、理解を深めて、消費者の方にも理解いただくように、そこは我々しっかり取り組んでまいりたいと思っているところでございます。
75 ◯古川 忠委員 細かいことも大事だけど、僕が言っているのは、どういう方向性かですよ。今までの認証制度では、ちょっと物足りないと、もうちょっといいものを作ろうと。だから、これをプラスして、こうやるんだと。だから協力してくださいという方向性なのか、今、課長がおっしゃったように、一般的にちょっと厳し過ぎるから、もっと緩やかにして、農家の方、頑張ってくださいという方向性なのか、まずはこれをつくる方向性が定まってないような気がするから、僕は質問しているわけですよ。いかがですか、部長。
76
◯重吉農林水産部長 今の減農薬・減化学肥料、恐らく平成十二、三年ぐらいに立ち上がって、その立ち上がった当初もいろいろ現場は混乱したんですけれども、いろんな農家の方たちの取り組むステージがございます。このワンヘルス認証制度は、緩やかにしていくというわけではございません。いろんな取組の中で、さらにワンヘルスに取り組んで、もっとオーガニックに取り組んでいくとか、そういった取組があってもよろしいかと思います。その取組にうまく入っていけるように、化学肥料の価格も上がっていく、農薬も減らしたほうがいい、そういった時代でございますので、有機質の肥料を使っていくとか、そういった流れはございますので、それは今回の補正予算の一つの仕組みづくりの第一歩だったんですけれども、そういったものも契機にして、取り組みやすい意識を持ってもらう形に、できれば進めていきたいと思っております。
77 ◯古川 忠委員 長くなってもなんですから、この辺でやめたいと思いますけどね、僕が聞いていても、きちっとしたあれが出てこないんですよ、どうしても。県の認証制度があり、GAPがあり、そういうものが、どこがどう重なっているのか、どこが同じなのか、どこがプラスアルファなのか、そういうのをきちっと説明するような資料なんかがあると助かるんだけどね。そうしないと、僕らが聞いても訳分からんのに、実際に農協で、既にやっているようだけど、現場に聞いてみると分からんと。また何か県がやりよるばいと、その程度ですよ、はっきり言えば。それは幹部の方は違うかもしれん。協力しましょうと言うかもしれんけど、実際に僕は聞いてみた。それは惨たんたるものですよ。県がせっかく一九九八年に認証制度をつくった。それからなかなか進まない。同じようなことが起こるんじゃないかなと。単に無駄なことを、無駄とは申し訳ない。単に一生懸命やったけれども、残念だったと。どんな働きをしたかというふうにならないように、やるならやってほしい。言葉自体も、まだあまり浸透してないので、なお分かりにくいと思うんだけど、それはこれから努力して、ワンヘルスというやつをやっていくんだろうと思うけど、これをしたらどれだけよくなるということがはっきりしないと、飛びつきませんよ。誰もしませんよ、そんなややこしいこと。これは申請の費用がかかるのかね。
78 ◯前田食の安全・地産地消課長 費用は無料で受け付けるようにしております。
79 ◯古川 忠委員 JASなんかは、幾らか費用がかかりますけどね。今回は、そういう意味では、大いにどうぞ、どうぞという形で進めていくんでしょう。だから、進めながら、だんだん狙い打っていくのかもしれんけど、根本的な方向をきちっとしないと、こういうものは進まないと思っているんですよ。だから、そういうことを注意して、努力してください。以上で終わります。