次の六十ページをお願いいたします。四項
農地費でございますが、
二目農村整備費で五十億一千四百万円余の増額をお願いしております。この内訳でございますが、
右側説明欄の
一行目と二行目は
直轄事業負担金でございます。
三行目の
県営排水対策特別事業費以降は、
農業農村整備関係の
補助公共事業でございます。
その下、五項
林業費でございます。
二目林業振興費で二億九千五百万円余の増額をお願いしております。これは、
新型コロナウイルス感染防止のため店舗等が行う県産木材を活用したリノベーションに対して助成を行うものでございます。次の六十一ページにまいりまして、
三目森林整備費で十億四千四百万円余の増額をお願いしております。この内訳でございますが、
右側説明欄の
一行目と、一つ飛んで、
三行目、四行目は、
森林整備関係の
補助公共事業でございます。二行目の
森林整備推進対策事業費は、
木材産業の
競争力強化を図るため、
間伐路網や
高性能林業機械等の整備に対して助成を行うものでございます。次に、
四目治山費で七億八千三百万円余の増額をお願いしております。これは、
治山関係の
補助公共事業でございます。
次の六十二ページをお願いいたします。六項
水産業費でございますが、
二目水産業振興費で二億七千六百万円余の増額をお願いしております。この内訳でございますが、
右側説明欄の
一行目、
沿岸漁業構造改善事業費は、
糸島かきの
販売拡大のため、
かき小屋の整備に対して助成を行うものでございます。二行目、
水産業振興対策事業費は、
地魚応援の店での
料理フェアや、首都圏での
福岡有明のりの
取引拡大を図るための商談等を支援するものでございます。次に、
八目漁港建設費で五億四千八百万円余の増額をお願いしております。これは、
漁港関係の
補助公共事業でございます。
続きまして、
繰越明許費について御説明を申し上げます。資料が変わりまして、薄いほうの冊子になりますが、
福岡県議会定例会議案その六の九ページをお願いいたします。
第三表、
繰越明許費補正の追加に係る分でございます。
農林水産部所管分は、下から
三行目、六
款農林水産業費、一項
農林水産業企画費から、一枚めくっていただきまして下の十一ページ、上から五行目、六項
水産業費までの二十二件総額で八十七億一千八百万円余をお願いいたしております。繰越の理由でございますが、今回の
補正予算に伴うもので年度内の
事業実施期間の確保が困難なことから、翌年度に繰越をお願いするものであります。
次に、変更に係る分でございますが、次の十二ページをお願いいたします。
農林水産部所管分は、六
款農林水産業費、四項
農地費から六項
水産業費までの四件でございます。変更後の
繰越明許費は、総額で十六億六百万円余をお願いいたしております。これは、既に繰越の議決をいただいた事業のうち、先ほどの追加に係る分と同様の理由により繰越額の変更をお願いするものでございます。
農林水産部所管分は以上のとおりでございます。よろしく御審議のほどお願い申し上げます。
4
◯吉武邦彦委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんか。
桐明委員。
5
◯桐明和久委員 今説明の中で、畜産のところがあって、結局、いろんなDXとか使いながら生産の拡大をするんだけど、最近
農業新聞で、牛乳が余って処分する、もうつくってもどうしようもないからという部分と、あるところは
子ども食堂とかに無償でやるというので、非常に
大量生産はいいんだけど、その吐き口で非常に困っているような記事が出ていたんだけれども、福岡県の状況はどうなのか。もしそうであれば、そういう支援はしているのかをちょっと聞きたいと思います。
6
◯吉武邦彦委員長 前田畜産課長。
7
◯前田畜産課長 先日、農林水産省のほうが発表されていた分だと思うんですけど、通常、ちょっと期間の単位が分からないんですけれども、七万トンぐらいの加工に向けられるところが五千トンほど余剰じゃないかということで、農水省としては、ある程度、今、
コロナで在庫がたまっている脱脂粉乳とかを子牛の餌に仕向ける。それは去年から
コロナ対策でされていた分と、それと合わせて、飲用の促進ということで考えられている。福岡県の牛乳については、九州全体で
九州生乳販売農業協同組合が一括して販売して加工の
仕向け等を全て調整しているんですが、今のところ九州内は、加工場は熊本にあるんですが、
十分余裕があるということで、農水省が言っていたような状況で廃棄とか、そういう状況には九州としては今のところないという情報は受けております。
8
◯吉武邦彦委員長 よろしいですか。ほかにございませんか。
古川委員。
9
◯古川 忠委員 予算全体を見て、国が
大型補正を組んだので大変だと思いますよ。その分、ばたばたいろんな事業を組まなきゃいかんとなるので、たくさん組み立てられて頑張ったなと思うんですが、ただ、今から、実際にはあと三か月しかないですよね、今年度は。その中で本当にこれはやれるのかなという事業が幾つもあるんですよ。
先ほど繰越明許費の話もあったけれども、その辺を部長が判断されて、いわゆる十五か月予算みたいな感じになるのか、それともこれだけは今年度に終わらせるような事業なのか、その区分けはある程度考えているんだろうか。
10
◯吉武邦彦委員長 重吉農林水産部長。
11
◯重吉農林水産部長 今回の
補正予算総額で百十九億強、補正をお願いしているところでございます。内訳は、七十億が
防災減災対策、ため池とか治山、そういった
ハード事業のほうになります。四十億円ほどが
生産現場の
競争力強化のいろんな
高性能機械の整備とかハウスの整備とかがございます。それが四十億円ぐらいです。それと、
コロナ対策が十億円ほど。大きくは七十億、四十億、十億。百二十億のち
ょっとめり張りをつけた予算になっております。防災・
減災対策ももう喫緊の課題で、早急に実施しないといけないんですけれども、これは
ハード事業になりますので、ほぼ
繰越事業になってまいります。それと、
生産現場のほうでも一部が間に合わないものがございますので、そういった
競争力強化の分でも一部繰越を行いますけれども、急ぐものは急いで、
農林漁業者の方たちも急ぎたいというものは急いでやっていく。
コロナ対策はものすごく喫緊の急ぐ課題でございますので、
コロナ対策の十億円の予算については、しっかり急いで、既に組み立てている分もございますけれども、それを早目に仕上げて、現在でもまだ、
回復基調とはいえ、やっぱり総じて二、三割
程度販売金額は落ちていますので、生産者の経営の下支えをするということからも、これは急ぐものでございますので、
コロナ対策は急いでやっていく。大きく色分けするとそういった形のプランで考えているところでございます。
12
◯古川 忠委員 そうすると、これは
新型コロナウイルス対策と
経済対策と大きく分かれていますけれども、
新型コロナウイルス対策というのは、例の
地方創生交付金からということになるんですか。そういうふうにきれいに分けているわけでもないんですか。
13
◯重吉農林水産部長 一部はそうですけれども、
コロナ対策は
コロナ交付金のほうが充当される分がございますので、それを十分に活用していきたいと思っております。
14
◯古川 忠委員 事前に細かい資料をもらったときに、
新型コロナウイルス関連対策と
経済対策と分けてあって、予算の振り分けは、一方は今度の補正の国庫でしょう、もう一方は
コロナ対策の交付金があるでしょう、それをうまく利用されたのかなと思って見たんだけど、どうなんでしょう。
15
◯重吉農林水産部長 それは委員がおっしゃるとおりでございます。
16
◯古川 忠委員 予算全体としては頑張ってあるなという印象です。
新規事業の
有明のりについて、今日も
西日本新聞に載っていましたよね。テレビでも見たんだけど、なかなかおもしろいことをやっているなと。それで、
のり業者を幾つか僕は当たってみた。そうすると、
福岡有明のりというのは、
関東あたりではどうもあまりピンと来ないらしいね。
有明のりというのは、佐賀というのが直結するらしいので、今回のこの
魅力発信強化事業というのは、時宜を得た事業だと僕は思っています。ということで、ちょっとその背景を知りたいんだけれども、
生産業者が年々減っていると聞いています。ただし、生産量はあまり変わっていないんじゃないかなということを聞いていますが、実態はどうですか。
17
◯吉武邦彦委員長 上妻水産振興課長。
18 ◯
上妻水産振興課長 確かに経営体は減少しております。ただ、有明海には二万五千コマという漁場がございまして、その二万五千コマというのは、
経営規模を拡大することによって十分に活用されているところでございます。
19
◯古川 忠委員 実際としては、そのコマ数は変わらないということは、業者が減った分だけそこを賄っているわけですね。そうすると、経営的にはうまくいっているのかな。
20 ◯
上妻水産振興課長 はい。
経営体数は減少しておりますけれども、
経営規模が増えて、一
経営体当たりの
生産規模は増えておりますので、経営については良いという状況でございます。
21
◯古川 忠委員 佐賀が多分断トツだろうと思うんだけれども、大体二位が福岡と兵庫かな。今はどういう実態ですか。その差というか、どのぐらいのものですか。
22 ◯
上妻水産振興課長 ここ数年でいきますと、
全国生産量一位が佐賀、二位が福岡、三位が兵庫という順番がしばらく固定化されております。ただ、漁場の
面積自体がそれぞれ県で異なりますので、佐賀の場合、福岡の一・六倍ほどの面積がございますので、
単位面積でいきますと、福岡も決して佐賀には負けていないという状況でございます。
23
◯古川 忠委員 ということは、兵庫と二位争いをしているという話を聞いたけど、それはどんなですか。
24 ◯
上妻水産振興課長 一位、二位争いはしていますけれども、三位は少し離れておりますので。
25
◯古川 忠委員 安心しました。二位の地位をぜひ守っていただきたい。
新規事業になっているけど、ぜひ頑張っていただきたいと思います。のりは、なかなかのり本体を自分で買わないもんね。贈答品でもらったりはするけど。だから、どうしても寿司屋さんとか、おにぎりとか、あんなのに使っているんですね。どこに売るかというターゲットをうまく絞ってやっていただいたらいいんじゃないかなというふうに思います。のりについてはそれでいいです。
あとは、福岡の魚の
魅力発信とか、
地魚応援の店というのは、僕は当たったことがないんだけど、今どんなふうなんですか。
26 ◯
上妻水産振興課長 福岡の地魚を積極的に取り扱っていただいている飲食店を中心に
地魚応援の店という形で認定をさせていただいて、そのお店自体をPRすることで地魚の消費を拡大するという仕組みでございます。現在、店舗数は年々増えておるんですけれども、今、五百九十店舗ほどの認定になっております。
27
◯古川 忠委員 僕は酒飲みだから、必ず刺身は食べるんだけど、あまり高級なところに行かないからか知らないが、
地魚応援の店に行ったことがないんですね。だから、どんな基準で、だって魚って分からないじゃないですか。本当に地魚なのか、ほかから仕入れたものかも分かりにくいじゃないですか。どういう基準で選んでいるのかなと僕は不思議に思ったんですけど。
28 ◯
上妻水産振興課長 今現在、県内、いろんな飲食店があるんですけれども、魚を取り扱う店舗が大体五千店舗あると言われています。その中で、特に福岡県産魚を積極的に使用していただいている店を中心に登録を進めておるところです。その割合については何%以上とかいう基準は設けておりません。
29
◯古川 忠委員 認定を受けようとする場合、その魚が地魚なのか、例えばどこか広島から来たものか、長崎から来たものか、どこでどう見分けるんだろうと思うんだけど。
30 ◯
上妻水産振興課長 五百九十店舗にとどまっておりますので、これは職員が店に行きまして、しっかり確認した上で登録させていただいております。
31
◯古川 忠委員 小さな店でも地魚を使っているかもしれないからね。というのは、要するに、認定の有無の差が出るんですね。店舗によって、民間のせっかく一生懸命やっている、おやじ一人で頑張っている居酒屋もあるし、いろいろあるんだけど、認定することは悪いことではないんだけれども、認定をあまり宣伝すると、そこがいいような店になりかねないんじゃないかなと僕は思って、それはちょっと心配しているんです、酒飲みの私としては。慎重にやっていただくか、何か公平になるような方法をぜひ考えていただきたいなと思っているんですが、いかがですか。
32 ◯
上妻水産振興課長 確かに委員おっしゃるように、店の
規模感あるいは店の高級感、
ポピュラー感、いろいろあるとは思うんですけれども、そこは店の方に、
規模感であるとか、
グレード感であるとか、そういったところを含めまして、お客さんに応じた
メニュー開発とかをやって、それを宣伝するということで、来るお客さんも、そこで少し仕分けがされるのかなというふうには考えておりますけれども。
33
◯古川 忠委員 あとは意見だけ言います。なかなか難しいんだと思うんですよ。そこを、認定というのは恐らく高級店だと思うんです。そこだけを県が宣伝していくというのもどうかなと僕はちょっと疑問に思うので、やろうとしていることは悪くないんだけれども、公平感というのか、そういうものを慎重に扱わないと、何かマスコミにちょこちょこ出たものばかりがいい店のように、もしくは地魚、俺も地魚使っているよという店もいっぱい多分あると思うんだけれども、そこの整合性がどうも僕は、悪いことではないんだけれども、ちょっと心配な気がしたものだから。
34 ◯
上妻水産振興課長 すみません、説明が足りませんで、認定店自体は高級な店舗だけに限っているわけではなくて、本当に我々サラリーマンが行けるようなお店も認定店としてたくさん入っておりますので、いろんな層の方が行けるようにはなっております。
35
◯古川 忠委員 いろいろ気になるけど、そういう頑張っている小さな店も、皆さん方が直接行って調べているなら、そこも行って、どんどん認定してくださいよ。お願いしておきます。それだけです。
36
◯吉武邦彦委員長 ほかにございませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
37
◯吉武邦彦委員長 ほかにないようですので、以上で、第一九五
号議案所管分の質疑を終わります。
これで、本
委員会に付託されました議案の質疑を終了いたします。
それでは、知事等に対する保留質疑がありませんので、引き続き議案の採決を行いたいと思いますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
38
◯吉武邦彦委員長 ご異議がありませんので、これより議案の採決を行います。
それでは、第一九五
号議案所管分について、原案のとおり賛成の委員は御起立願います。
〔賛 成 者 起 立〕
39
◯吉武邦彦委員長 起立多数であります。よって第一九五
号議案所管分は原案のとおり可決されました。
これで、議案の採決を終わります。
以上で、本
委員会に付託されました議案の審査は終了いたしました。
なお、採決いたしました議案に関する委員長報告につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
40
◯吉武邦彦委員長 ご異議がありませんので、そのように決定させていただきます。
最後に、会議録署名委員を指名いたします。
41
◯古川 忠委員 その前にその他で、いいですか。
42
◯吉武邦彦委員長 その他ですね。はい、その他で
古川委員、どうぞ。大きな声でお願いします。
43
◯古川 忠委員 例の燃料費の問題で、最近よく相談を受けるんです。この間も糸島の漁業者から相談があって、当分この燃料が高いのは続くと思うんですが、それはハウス農業ももちろんだし、それから、漁業者も直接燃料代というのは響くと思うんだけれども、
コロナも大事だけど、これも本当に大事な喫緊の課題だと思うんですが、それはどのように手当をしようと考えておられますか。
44
◯吉武邦彦委員長 上妻水産振興課長。
45 ◯
上妻水産振興課長 今の燃料費の対策ですが、例えば、磯のアワビであるとかサザエであるとか、あまり燃料を使わない漁業を除きまして、全経営体が国のセーフティーネット事業、燃料の高騰分を補填するという仕組みの事業に入っておりまして、上昇分については補填されますので、現在のところは影響はないというふうに考えています。
46
◯古川 忠委員 漁業者は、手続はどうしたらいいんですか。
47 ◯
上妻水産振興課長 これは、漁業者というよりも、漁協が漁業者分を集めまして一括して管理をするという形になっています。大体三か月ごとに取りまとめて、まとめた分を補填するという形になっております。
48
◯吉武邦彦委員長 久保田園芸振興課長。
49 ◯久保田園芸振興課長 施設園芸のほうでございますが、今回の代表質問でも答弁させていただきましたとおり、水産業と同じく国のセーフティーネットの事業がございまして、それにおいて、ハウスの場合は重油を使いますので、重油の今の高くなった分を平年価格との差を補填しているというようなことでやっております。おおむね施設園芸で七割ぐらいの方が加入をなされております。もちろん重油を使われる方でも少ない品目というか、あまり使わないでいい品目なんかは多分あまり加入されていないというふうには思いますが、いちごであったり、なす、キュウリ、トマト、菊、そういったかなり重油をたく分についてはほぼ皆さんが加入されている状況でございます。また、そのほか、それはあくまでも燃油価格の補填でございまして、もともとこの燃油の高騰というのは以前もございまして、県といたしましては、省エネになる
施設整備というふうなことでいろんな応用を今まで支援してきたというようなところです。
50
◯古川 忠委員 僕の知っている農家なんかは、水を巡らせて温度変化がないように工夫したり、いろいろやってあるところもあるんだけど、そういうのに対してお金は出ているんですか。
51 ◯久保田園芸振興課長 今のシャワーで水を周りに張らせることで気温変化を少なくするというものに関しては県高収益事業のほうできちんと支援をさせていただいておる状況でございます。
52
◯古川 忠委員 一般の農業者は農協を通じてやればいいんですか、そういう話は。
53 ◯久保田園芸振興課長 あくまでも間接補助になりますので、市町村を通じた補助金になりますので、必ずしも農協さんを通じる必要があるというものではございません。
54
◯古川 忠委員 分かりました。結構です。
55
◯吉武邦彦委員長 よろしいですか。
最後に、会議録署名委員を指名いたします。浦伊三夫委員、安部弘彦委員、お二人を指名します。
以上で、当
委員会の議事は全て終了いたしました。
これをもちまして、
農林水産委員会を閉会いたします。
ありがとうございました。
午 後 零 時 五 十 分 閉 会
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