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令和3年 国際化・多文化共生社会調査特別委員会 本文 開催日: 2021-07-30

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  1. 福岡県議会 2021-07-30
    令和3年 国際化・多文化共生社会調査特別委員会 本文 開催日: 2021-07-30


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    令和三年七月三十日(金曜日)    午 後 三 時 二 分 開 会 ◯佐々木 允委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから国際化・多文化共生社会調査特別委員会を開会いたします。  まず、議題に入ります前に、委員席の指定を行います。各委員の席は、ただいま御着席のとおりといたしますので、御了承願います。  次に、委員会の運営についてであります。本委員会は、国際的経済競争の激化、外国の人材受入拡大などグローバル社会の進展に伴う課題及び国際交流に関する諸施策の推進を図ることを目的としています。  付議事件といたしましては、外国人観光客の増加に伴う課題に関する諸調査、外国人労働者受入拡大外国人人材活用等文化共生社会に関する諸調査、県内商工業及び農林水産業国際競争力の強化に関する諸調査、九州国立博物館県立美術館等による文化交流その他の国際交流に関する諸調査の四つとなっており、これらについて調査特別委員会として取り組んでまいりたいと思います。  次に、本委員会における執行部の出席でありますが、本委員会において常時出席を求める執行部の範囲については、お手元配付の常時出席者一覧表のとおりとし、その他の関係部署につきましては、必要に応じて出席要請を行いたいと思います。  なお、本日は、冨田商工政策課長から欠席届が提出されておりますので、念のためお知らせいたします。  それでは、議事に入ります。本日の議題は、お手元配付のとおりであります。御確認願います。  最初に、「国際化・多文化共生社会に係る主要事業の概要について」を議題といたします。順次、執行部の説明を求めます。酒見観光振興課長2 ◯酒見観光振興課長 資料の一ページをお開き願います。付議事件(一)外国人観光客の増加に伴う課題に関する諸調査について説明いたします。  外国人観光客受入環境の充実についてでございます。一に掲げておりますとおり、インバウンド観光需要の回復に向けて、宿泊施設感染症対策や利便性、快適性の向上を目的として、感染症対策施設整備やWiFiの整備、トイレの洋式化など、宿泊施設が実施する受入対応強化の取組に対する補助を行っております。  また、二に掲げておりますとおり、平成二十九年から観光関連施設等において外国人観光客とのコミュニケーションをサポートするふくおかよかとこコールセンターを、平成三十年から九州各県と山口県で外国人観光客向けの九州・山口多言語コールセンターを一体的に運営し、多言語対応による電話通訳サービスを提供しております。  三のインバウンド受入環境に係る啓発・情報発信としまして、観光地域の飲食店を対象としたセミナーの開催や、外国人観光客受入れに積極的な施設をインバウンド協力店として特設ホームページで発信をしております。  観光振興課の説明は以上でございます。 3 ◯佐々木 允委員長 田村食の安全総合調整監兼生活衛生課長。 4 ◯田村食安全総合調整監兼生活衛生課長 続きまして、民泊の適正な運営の確保について御説明させていただきます。二ページを御覧ください。  住宅宿泊事業、いわゆる民泊の適正な運営の確保を図るため、届出住宅現地調査や、県警等関係機関情報共有意見交換を行う民泊に関する連絡会議開催等を行っております。令和二年度の実績を御覧ください。  まず、一つ目のポツでございます。届出住宅につきましては、原則として全て現地調査を行うこととしており、令和三年三月末までに千三百七十件の届出住宅を確認いたしました。  また、二つ目でございますが、民泊に関する連絡会議を開催するとともに、三つ目でございます、違法民泊の疑いのある施設を発見した際の情報提供先を掲載したチラシ、そして四か国語に対応した民泊宿泊マナーに関する掲示物、そして最後でございますが、違法民泊早期発見につなげるための旅館業法の許可を取得していることを示すステッカーを、これらを作成いたしまして、関係機関住宅宿泊事業者、そして旅館等に配布いたしました。これらの取組を通じまして、違法民泊の撲滅及び民泊利用客マナー向上を図ってきたところでございます。
     説明は以上でございます。 5 ◯佐々木 允委員長 牟田口医療指導課長。 6 ◯牟田口医療指導課長 医療指導課でございます。医療に関する多言語支援事業につきまして御説明をいたします。  同じく二ページでございます。外国人観光客の皆さんが安心して医療機関を受診できる環境を整備するため、電話通訳や医療に関する案内等の支援を実施いたしております。  まず、一の電話による通訳及び医療に関する案内の提供でございますが、外国人の方、または医療機関からの依頼に応じまして電話での言語サポートを実施する電話通訳と、外国人の方からの問合せに対して医療機関の案内などを行います医療に関する案内を二十四時間三百六十五日対応いたしております。対応言語は、英語、中国語韓国語に加えまして、そのほかに十六言語、合計十九言語に対応いたしております。  次に、二の通訳ボランティアの派遣でございますが、医療機関からの依頼を受けて、これに基づいて医療通訳ボランティアの派遣を行っております。対応時間は平日の九時から十八時まで、対応言語は英語、中国語韓国語タイ語ベトナム語の五言語に対応いたしております。  次に、三の外国人患者受入れのための医療機関向け相談窓口の設置でございますが、外国人患者受入れに伴って発生する医療機関からの相談にワンストップで対応できるよう、医療機関向け相談窓口を設置してアドバイスを行っております。対応時間は平日九時から十七時までですが、その他の時間でも国の夜間・休日ワンストップ窓口で対応いたしております。対応言語日本語のみとなっております。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 7 ◯佐々木 允委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。渡辺委員。 8 ◯渡辺美穂委員 後でいいので、ふくおかよかとこコールセンターの実績で、二年度はちょっともうコロナでいろいろ違いますから、令和元年度まででいいので、実績のデータをください。 9 ◯佐々木 允委員長 酒見観光振興課長。 10 ◯酒見観光振興課長 では、後ほど資料をお渡しいたします。 11 ◯佐々木 允委員長 ほかにございませんでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 12 ◯佐々木 允委員長 ほかにないようでありますので、引き続き執行部の説明を求めます。中垣国際政策課長。 13 ◯中垣国際政策課長 続きまして、付議事件の(二)外国人労働者受入拡大外国人材活用等文化共生社会に関する諸調査について説明いたします。三ページをお願いいたします。  まず、外国人受入環境についてでございます。二〇一九年四月に新たな在留資格制度が施行されまして、今後も在住外国人の増加が見込まれますことから、円滑、適切な受入れに向けた取組を実施しております。  まず、一に掲げていますとおり、外国人材受入れに向け、県内の関係団体が協力して対応していくため、行政、業界団体士業団体など六十の団体で構成される福岡県外国人材受入対策協議会を運営しております。  また、県内各地域の外国人が生活上の様々な問題を言語の心配なく相談できるよう福岡県外国人相談センターを設置し、引き続き全市町村の窓口で外国人の相談に多言語で対応できる体制を構築してまいります。  次に、四ページをお願いいたします。三の多言語での情報提供といたしまして、在住外国人に対して多言語新型コロナウイルスや防災などに関する情報を提供しております。また、七か国語による防災ハンドブックの作成や、防災メールまもるくんによる多言語での情報提供、そして福岡県災害時多言語支援センターによる被災市町村への翻訳、通訳支援を行っております。  また、四の日本語教育環境整備事業として、外国人材が身近な場所で日本語教育を受けられる環境の整備に取り組むほか、五の外国人地域防災力強化事業といたしまして、災害時に外国人住民が適切な行動を取ることができるよう、県が県内各圏域の市町村と共同で外国人住民を対象としました防災訓練を実施いたします。  そのほか、六、地域の外国人理解促進のため、留学生などの外国人海外生活の経験を持つ日本人を講師とした国際理解教室の実施などにも取り組んでおります。  説明は以上です。よろしくお願いいたします。 14 ◯佐々木 允委員長 上村労働政策課長。 15 ◯上村労働政策課長 五ページの項目、外国人材を受け入れる企業への支援について御説明させていただきます。事業概要の欄の冒頭に記載のとおり、県では、外国人材在留資格の範囲内でその能力を十分に発揮し、適正に就労できるよう、企業向け相談窓口を設置するとともに、事業主が遵守すべき法令や努めるべき雇用管理などについて啓発などを実施しております。  大きな一点目、外国人材受入企業等向けの支援についてでございます。まず、(一)外国人材受入企業向け相談支援です。外国人材受入れに際しては、理解、遵守すべき法令等が多岐にわたることから、人材受入れを円滑かつ適切に進めてもらうため、相談窓口での支援を実施しております。令和元年九月に相談支援事業を開始しておりますが、本年六月末までで、県内企業から三百六十六件の御相談をいただいております。  次に、(二)企業講習会の実施です。先ほどの(一)の相談支援と併せまして、県内四地域で外国人雇用に係る労働関係法令雇用管理について、企業向け講習会の実施をいたしております。これまでに三十四回開催をし、七百七十九人に御参加をいただいております。  続きまして、(三)福岡県内外国人材受入好事例の収集及び発信でございます。こちらにつきましては、今年度新たに取り組む内容でございます。県内企業外国人材の適正な労働環境及び活躍の場について具体的なイメージを持ってもらうため、就業場面コミュニケーション上の工夫等について、他の企業の参考となるような事例を収集し、事例集を作成・周知していく予定としております。  続きまして、(四)県内監理団体に対する研修・啓発でございます。こちらも今年度から新たに取り組むものでございます。技能実習生受入れにおいて重要な役割を担う監理団体が他の団体の取組事例を学ぶなどして相互に研鑽を図ってもらえるよう、監理団体向けセミナーを新たに開催する予定です。  続きまして、大きな二点目、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえた支援についてでございます。(一)外国人技能実習生等受入企業緊急支援事業でございます。外国人技能実習生等の入国時に求められる国の水際対策に際して、受入企業などが負担する経費を助成しております。補助額は記載のとおりですが、昨年七月末から本年七月五日までの数字で四百五十七件、人数ベースで千三百三十七人分の交付決定を行っております。  労働政策課からの説明は以上です。よろしくお願いいたします。 16 ◯佐々木 允委員長 牟田口医療指導課長。 17 ◯牟田口医療指導課長 医療指導課でございます。医療に関する多言語支援事業についてでございます。六ページをお開きください。  日本で生活する外国人労働者留学生の皆さんが安心して医療機関を受診できる環境を整備するため、電話通訳や医療に関する案内等の支援を実施いたしております。内容につきましては、先ほど二ページで御説明いたしました項目の再掲でございますので、説明は割愛させていただきます。  説明は以上でございます。 18 ◯佐々木 允委員長 中垣国際政策課長。 19 ◯中垣国際政策課長 続きまして、六ページの下の項目に掲げております留学生に対する支援についてでございます。国際的な人材獲得競争が激しくなる中、優秀な留学生の本県への誘致をはじめ、本県で学ぶ留学生に対する総合的支援を実施しております。  一の福岡県留学生サポートセンターによる支援といたしまして、留学生の誘致から生活支援交流支援就職支援、フォローアップまで一貫した支援を行っております。  また、二に掲げておりますとおり、九州七県、国、経済界が協力した取組といたしまして、九州の留学生と企業とのマッチングサイト「Work in Kyushu」を運営し、九州地域留学生地元企業への就職を支援しております。  国際政策課の説明は以上でございます。 20 ◯佐々木 允委員長 國武介護人材確保対策室長。 21 ◯國武介護人材確保対策室長 続きまして、七ページをお願いいたします。外国人介護人材の確保・支援策について説明いたします。  一つ目は、在留資格「介護」が取得できる介護福祉士の資格を目指す外国人留学生の確保・支援のため実施している事業でございます。(一)は、介護福祉士養成施設に対して、留学生の確保や日本語学習支援等の取組に助成いたします。  (二)は、介護施設等介護福祉士養成施設に在学して介護福祉士資格取得を目指す留学生に対し、奨学金等を貸与などした場合に助成いたします。  (三)は、介護福祉士資格取得を目指す留学生候補者現地確保から県内の介護福祉士養成施設への留学、介護施設等への就職までのマッチングを一元的に行います。  (四)は、介護福祉士養成施設に対して、留学生への教育の質の向上に資する取組に助成いたします。  二つ目は、EPA(経済連携協定)に基づく外国人介護福祉士候補者を受け入れた介護施設等に対して、介護分野専門知識日本語を学ぶ研修の費用を助成するもので、令和二年度の実績は、二十一の施設、その受入人数は七十一名でございます。  三つ目は、介護の技能実習生特定技能外国人に対する支援でございます。(一)は、県が介護の基本や介護に関する日本語コミュニケーション技術等に関する集合研修を実施いたします。  (二)は、介護施設等に対して、外国人職員とのコミュニケーション支援外国人職員介護福祉士資格資格取得のための学習支援、生活への支援等への取組に助成いたします。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 22 ◯佐々木 允委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。神崎委員。 23 ◯神崎 聡委員 五ページで、労働政策課なんですけど、外国人材を受け入れる企業への支援ということで、ちょっと違うんですけれども、逆バージョンで、外国企業を誘致したときの地元人材受入支援とかいうような政策とかいうのはあるんでしょうか。要は、外国企業が日本のほうにというか、福岡に誘致してきて、そして地元の人材を受け入れたいと。でも、そのネットワークもないですし、どんな支援もないので、この逆バージョンですね、そういうことはあるんですか。 24 ◯佐々木 允委員長 上村労働政策課長。 25 ◯上村労働政策課長 現状ですね、今、委員がおっしゃったような形で特化した取組というものはちょっと思いつくものがないんですけれども、今、県の若者就職支援センターですとか中高年就職支援センターで、地元のこの企業の求人を見える化して、地域の求職者にその魅力をアピールしてマッチングをしていくというような取組をしておりますので、いろいろな条件が合えば、そういう既存の仕組みの中で御支援するということは可能なのかなと思っております。ちょっと個別に対応することになるかなと思います。 26 ◯神崎 聡委員 了解です。分かりました。ありがとうございました。 27 ◯佐々木 允委員長 ほかにございませんでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 28 ◯佐々木 允委員長 ほかにないようでありますので、引き続き執行部の説明を求めます。苗井新事業支援課長。 29 ◯苗井新事業支援課長 付議事件の(三)県内商工業及び農林水産業国際競争力の強化に関する諸調査について御説明いたします。資料の八ページをお願いいたします。県内中小企業海外ビジネス展開支援でございます。  まず、一、福岡アジアビジネスセンターによる支援でございます。中小企業海外ビジネス展開を支援するため、平成二十四年に福岡アジアビジネスセンターを開設し、情報提供から現地サポートまでワンストップでの支援を御提供しているところでございます。  続きまして、二、アジアビジネス促進事業でございます。新型コロナウイルス感染症の影響が続いておりまして、海外への渡航が難しいことから、オンラインでの商談会を実施することにより、県内中小企業海外ビジネス展開を促進しているところでございます。令和二年度は、ベトナム、タイを対象としまして、各一回、計二回実施をいたしました。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 30 ◯佐々木 允委員長 山北輸出促進課長。 31 ◯山北輸出促進課長 農林水産物輸出促進対策について説明いたします。九ページをお願いします。  輸出促進課では、人口減少少子高齢化に伴う国内需要の減少に対応するため、国内だけでなく海外での販売拡大を目指し、輸出の取組を進めております。  まず、海外での販売促進です。昨年度は、新型コロナウイルスの影響により、渡航してのプロモーションや対面での商談会はできませんでしたが、輸出先国の状況に応じ、現地の輸入業者と連携した販売促進活動やウェブを活用したPR、商談を実施いたしました。主なものといたしましては、香港、台湾などの量販店や飲食店での「あまおう」やミカンなど本県の農林水産物の販売フェアの実施、県産酒、木製品の展示商談会への出展支援、九州・山口一体となった農産物販売フェア、シンガポール、タイなどのバイヤーとのウェブ商談会を実施しました。また、八女茶につきましては、県内在住のバイヤーを産地に招聘し、ECサイトでの八女茶フェアを実施しました。  次に、輸出促進セミナー等の開催です。輸出に意欲的な産地、事業者を対象に、輸出に関する情報の提供を行いました。昨年度はウェブを活用し、香港の輸入業者から日本の農水産物の販売状況についての講演及び参加者との意見交換、また製材品の輸出セミナーを実施しました。今年度につきましても、コロナの状況を踏まえ、ウェブを活用した商談会、プロモーションにより本県農林水産物の販売促進を図ってまいります。  説明は以上です。よろしくお願いいたします。 32 ◯佐々木 允委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質問はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 33 ◯佐々木 允委員長 特にないようでありますので、引き続き執行部の説明を求めます。家守九州国立博物館・世界遺産室長。 34 ◯家守九州国立博物館・世界遺産室長 付議事件の(四)九州国立博物館県立美術館等による文化交流その他の国際交流に関する諸調査について御説明をいたします。資料の十ページをお願いいたします。  九州国立博物館文化交流でございます。九州国立博物館は、「日本文化の形成をアジア史的観点から捉える」というコンセプトに基づきまして、平成十七年十月の開館以来、展示事業、交流事業等を実施しております。  一の展示事業につきまして、令和二年度は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、予定をしておりました四つの特別展のうち三つが中止、または延期となりましたが、常設の文化交流展のほか、一月から三月にかけまして、特別展「奈良 中宮寺の国宝」を開催いたしたことで、約十五万人の方に御来館をいただきました。  次に、二の海外との交流事業でございます。九州国立博物館は、韓国、中国、ベトナム、タイの国立博物館などとの間で学術文化交流協定を締結し、歴史、文化の交流を進めております。令和三年一月に中国・上海博物館と協定を締結したことで、その数は十一件となっており、相互の博物館、関係機関が協力しながら、文化財保護の共同研究、展覧会や講演会の開催、博物館活動に関する情報交換などを行っているところでございます。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 35 ◯佐々木 允委員長 中嶋社会教育課長。 36 ◯中嶋社会教育課長 福岡県立美術館の文化交流につきまして御説明させていただきます。資料の十一ページをお願いいたします。  県立美術館では、主に本県と関わりの深い作品の収集と研究、本県の美術を多彩な視点で紹介したり、国内外の優れた作品を紹介したりする展覧会を開催しております。  展覧会事業につきましては、令和二年度は、新型コロナウイルス感染症の影響により、事業の一部を延期や中止といたしましたが、三つの常設展、一つの企画展、二つの共催展を開催しております。常設展には七千六百二十六人、企画展には千七百三十七人、共催展には一万二千十人の方に御来館いただいております。  収集事業につきましては、令和二年度は、百三十四件の寄贈により作品を収集しております。  説明は以上でございます。 37 ◯佐々木 允委員長 柳原新県立美術館建設室長。 38 ◯柳原新県立美術館建設室長 新県立美術館の整備促進について御説明をさせていただきます。資料の十二ページをお願いいたします。  新県立美術館は、令和二年度から本年度までの二か年で新県立美術館の機能や役割、施設整備の方針を定める基本計画を策定することとしております。  基本計画の策定に当たり、外部有識者等から御意見を伺うこととしており、令和二年七月、基本計画策定委員会を設置しました。これまでに四回、委員会を開催し、検討を進めております。今後、パブリックコメントを経まして、本年十一月に基本計画を策定することとしております。  説明は以上でございます。 39 ◯佐々木 允委員長 渡辺地域課長。 40 ◯渡辺地域課長 続きまして、付議事件(四)のその他の国際交流に関する諸調査についてでございます。引き続き十二ページを御覧ください。  本県と友好提携などを結んでいる海外諸地域との交流事業につきましては、今後の新型コロナウイルス感染症の状況や双方の入国制限などを見ながら、実施方法や時期を検討してまいりますが、今年度予定しております事業について御説明をいたします。  最初に、米国・ハワイ州との友好交流についてでございます。本県は、昭和五十六年九月にハワイ州と姉妹提携を締結し、青少年などの分野で交流を行っています。令和三年度は、ハワイ州との姉妹提携四十周年記念事業や、民間団体が主催するHAWAIIAN FESTIVAL IN FUKUOKAなどにおいて、福岡県・ハワイ州交流写真展を実施する予定でございます。  次の十三ページをお願いいたします。韓国南岸地域との交流についてでございます。平成四年八月から、九州北部三県及び山口県と、韓国南岸一市三道の首長による「日韓海峡沿岸県市道交流知事会議」を毎年開催するとともに、その合意に基づき、共同交流事業を実施しております。令和三年度は、その共同事業といたしまして、高齢者福祉、環境、観光などの分野の交流を予定しております。  次に、中国・江蘇省との友好交流についてでございます。江蘇省とは平成四年十一月に友好提携を締結し、環境、青少年、文化・学術などの分野で交流を行っております。令和三年度は、青少年、スポーツ、環境などの分野で交流事業を実施する予定でございます。  次の十四ページをお願いいたします。タイ・バンコク都との交流についてでございます。バンコク都とは平成十八年二月に友好提携を締結して以来、経済、環境、青少年などの分野で交流を行っております。令和三年度は、友好提携十五周年事業や青少年交流事業などの実施を予定しております。  次に、インド・デリー準州との友好交流でございます。デリー準州とは平成十九年三月に友好提携を締結し、環境、文化などの分野で交流を行っております。令和三年度は、文化遺産の活用に係る交流や環境人材育成研修などを実施する予定です。  次に、ベトナム・ハノイ市との友好交流についてです。ハノイ市とは平成二十年二月に友好提携を締結し、経済、環境、農業などの分野で交流を行っております。令和三年度は、環境人材育成研修や農業専門職員の研修受入れを実施する予定でございます。  地域課からは以上でございます。よろしくお願いいたします。
    41 ◯佐々木 允委員長 中垣国際政策課長。 42 ◯中垣国際政策課長 引き続きまして、十四ページ一番下の項目、オーストラリアとの交流についてでございます。ニューサウスウェールズ州との交流を促進するため、観光、文化、食、スポーツなどの本県の魅力を効果的に発信しまして、本県の認知度向上を図るとともに、州政府との今後の交流について協議等を行いたいと考えております。なお、訪問団の派遣につきましては、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う渡航制限により八月中の実施は困難な状況でありますが、現在、国やシドニー事務所に本県職員を派遣しておりまして、政府関係者とのネットワークづくりや本県の認知度向上を図るための取組を進めてまいりたいと考えております。  十五ページをお願いいたします。海外福岡県人会との交流についてでございます。一に記載しておりますとおり、海外福岡県人会周年記念事業としまして、本年十一月にブラジルで、来年一月から二月にメキシコ、ボリビアでの周年記念事業を予定しております。  また、二の海外福岡県人会との交流といたしまして、県人会会員の子弟を留学生として県内の大学等に受け入れます移住者子弟留学生受入れや、県人会会員の子供を本県に招聘いたします海外県人会子弟招聘、また海外県人会への県内青年派遣を行っております。十六ページをお願いします。コロナ禍におきましても、県人会の子弟等に日本語を学びながら福岡への関心や愛着を持ち続けてもらうため、オンライン日本語教室を行っております。  次に、アジア若者文化交流についてでございます。本県では、福岡の認知度を向上させ福岡ファンを増やすため、多言語ウェブサイト「アジアンビート」やフェイスブック、ツイッター、ウェイボーなどSNSによりまして、若者文化情報や観光、グルメ、県産品など福岡の魅力を発信しております。  国際政策課の説明は以上でございます。 43 ◯佐々木 允委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 44 ◯佐々木 允委員長 特にないようですので、以上で本件の質疑を終わります。武藤委員。 45 ◯武藤英治委員 多岐にわたる説明で理解が十分できないと思う。今日の説明に基づいて、今後のこの特別委員会で関連した質問をその他の項なんかでしたいと思いますので、御配慮いただきたいと思います。 46 ◯佐々木 允委員長 かしこまりました。  それでは、次に、「九州国立博物館の入館者数について」を議題といたします。執行部の説明を求めます。家守九州国立博物館・世界遺産室長。 47 ◯家守九州国立博物館・世界遺産室長 九州国立博物館の入館者数について御報告をいたします。人づくり・県民生活部の資料の一ページをお願いいたします。  まず、上の表は、直近三年の入館者数でございます。上から平成三十年度、令和元年度、令和二年度の順に記載をしております。令和二年度の入館者数でございますが、十四万九千九百十九人で、前年度と比較しますと約六十八万人、パーセントで言いますと約八二%の減となっております。特別展は年四回の開催を予定しておりましたけれども、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、令和三年一月二十六日から三月二十一日までの「奈良 中宮寺の国宝展」のみの開催となっており、これが前年度から入館者数が大幅に減少した主な要因となっております。なお、常設の文化交流展の入館者数は八万一千二百三十人となっております。  次に、真ん中の表にありますが、入館者数の推移でございます。九州国立博物館が開館しました平成十七年度から令和二年度末までの累計入館者数は、約一千七百四十万二千人となっております。一番下の表でございますが、参考といたしまして、三つの国立博物館の直近三年の入館者数をお示ししております。  資料の二ページをお願いいたします。今年度の展示の計画になります。まず、上の表は今年度の特別展でございます。表の一番上、四月二十日から六月十三日まで、「よみがえる正倉院宝物─再現模造にみる天平の技─」を開催いたしました。御即位をはじめとする皇室の御慶事を記念いたしまして、高い芸術性と学術性を兼ね備えた正倉院宝物の再現模造の逸品を集めて紹介する展覧会となっており、約一万八千人の入場者をお迎えしたところでございます。  表の二番目、「皇室の名宝─皇室と九州をむすぶ美─」につきましては、令和ゆかりの地であります太宰府におきまして、日本美術の名品や九州各地からの献上品を公開することで、皇室の文化継承、皇室と九州の深いつながりを御紹介するものでございます。七月二十日から八月二十九日までの開催を予定しており、まさに今開催中でございまして、多くの方々に御来館をいただいているところでございます。  表の三番目、十月九日からは、「海幸山幸─祈りと恵みの風景─」の開催を予定しております。こちらは、昨年度、新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催を延期していたものでございまして、神代からの日本人と自然との関わりを様々な切り口で御紹介し、日本人の原点に迫る展覧会でございます。  表の最後、来年二月八日からは、「伝教大師千二百年大遠忌記念 最澄と天台宗のすべて」の開催を予定しております。今年は、日本の天台宗の開祖であります最澄の没後千二百年の節目の年となっておりまして、これを記念いたしまして、比叡山延暦寺や天台ゆかりの寺社に伝わる国宝、重要文化財を含む数多くの宝物を御紹介する展覧会となっております。  次に、下の表でございますが、今年度の文化交流展でございます。こちらは、常設の文化交流展示室におきましてテーマを決めて行う特集展示のことでございますが、今年度は、現在開催中の「古代ガラスの世界─岡山市立オリエント美術館蔵品展」をはじめ四回の開催を予定しております。現在、新型コロナウイルス感染症の影響で入館者数が大幅に減少しているところでございますが、適切な感染症対策を講じた上で、魅力ある展示や多彩なイベントの開催など一層の来館者サービスに努め、入館者の回復を図ってまいりたいと思っております。  説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 48 ◯佐々木 允委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 49 ◯佐々木 允委員長 特にないようでありますので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、「新福岡県立美術館基本計画の策定について」を議題といたします。執行部の説明を求めます。柳原新県立美術館建設室長。 50 ◯柳原新県立美術館建設室長 新福岡県立美術館基本計画の策定について御説明いたします。委員会資料、人づくり・県民生活部の三ページをお願いいたします。  まず、新県立美術館の検討状況ですけれども、昨年一月に、新しい県立美術館の建設予定地を福岡武道館と日本庭園のある大濠公園南側に決定し、昨年度から本年度にかけて新県立美術館の基本計画を策定することとしております。基本計画の策定に当たり、外部有識者等から御意見を伺うこととし、基本計画策定委員会を昨年七月に設置しております。委員名簿は五ページに添付のとおりでございます。  一枚めくっていただきまして、六ページをお願いいたします。委員会は六回開催する予定で、第四回まで開催をしております。これまでに新県立美術館が目指す姿とコンセプト、必要な機能と役割、施設整備計画と周辺整備の考え方、管理運営計画と今後のスケジュールについて検討を進めており、本年十一月に基本計画を取りまとめたいと考えております。  本日は、第四回委員会の概要を御報告させていただきますが、今回初めての委員もおられますので、これまでの検討内容について簡単に御説明をさせていただきます。恐れ入りますが、別冊の参考資料、第四回新福岡県立美術館基本計画策定委員会資料五ページをお願いいたします。  新県立美術館が目指す姿とコンセプトとして四つ記載をしております。芸術の可能性を広げ挑戦する美術館、九州・福岡県の文化芸術の発展に貢献する美術館、県民に親しまれ誇りとなる美術館、公園と一体となった美術館でございます。九ページ以降に目指す姿とコンセプトを実現するための機能と役割を、一の収集・保存から六の美術館の快適な利用まで整理をしております。これらの機能と役割を踏まえて施設整備を検討しております。  二十五ページをお願いいたします。施設整備の基本方針でございます。枠囲みで四つ記載をしております。一、多くの人が交流する拠点としてセントラルパーク構想の魅力を高める施設整備、二、時代の変化に合わせ進化し続ける技術に対応可能なフレキシブルな施設機能、三、環境に優しいサスティナブルな施設、四、公園と一体となった建築が一つの芸術作品となり、スケール感のある鑑賞や体験が可能な環境整備でございます。  三十二ページをお願いいたします。この赤い矢印から本日御報告する第四回基本計画策定委員会に御提示した内容となります。ここからは、改めまして特別委員会資料のほうで御説明をいたします。恐れ入りますが、委員会資料の三ページをお願いいたします。第四回基本計画策定委員会が五月二十九日にオンラインで開催いたしました。議事の内容は、施設整備計画と周辺整備の考え方、管理運営計画と今後のスケジュールの二点でございます。  四の主な意見でございます。(一)施設整備計画と周辺整備の考え方について、1)美術館の機能構成と必要諸室では、収集保存、展示公開などの機能構成と空間配置の考え方、また柔軟な利用が可能な展示室や共用スペースを設け、必要となる諸室面積の考え方や性能について説明をいたしました。これに対し、限られた敷地の中で多様なアートを展開するために、フレキシブルに空間を使うのは有効な手法。美術館が発信したい活動やサービス機能はパブリックゾーンから見える位置にあると効果的であること。また、公園と一体となったデジタルアートなどが可能となるよう、屋外スペースと一体となった建物の活用方法を具体的に盛り込むとよいことなどの御意見をいただきました。  2)施設規模等では、目安となる施設面積や建築物の高さの考え方をお示しした上で、公園や日本庭園への圧迫感の軽減、美術館からの眺望や周辺からの美術館の見え方などの配慮事項について説明をし、公園側に十分なオープンスペースを確保すべきで、そのために建物を高く積み、階数を増やすことを検討してほしい。高さ規制が緩和できるのであれば四層もあり得るため、積極的に緩和の方向を打ち出してはどうかといった御意見をいただきました。  3)周辺整備の考え方では、セントラルパーク基本計画における芸術文化エリアの新たな顔として、美術館へのアプローチ空間の形成や周辺市街地と連携した地域活性化の取組について説明をし、美術館南側の住宅地は小さな店舗が増えており、地元のまちづくりとの調整や整備次第では六本松側からの歩行者ルートとしての魅力が増す。ビフォーミュージアム、アフターミュージアムについての街の発展の観点から考える必要があるといった御意見をいただきました。  四ページをお願いいたします。(二)管理運営計画について、1)組織体制のあり方では、美術館運営にとって望ましい部門構成のあり方や、学芸員、ICT、広報等に精通した専門人材の配置について説明をし、新しい美術館には美術と現代社会の課題を結びつけた企画といった専門性が求められる。県職員と民間事業者が連携し、形骸化しない本質的なワンチームを形成できるかが大事であるなどの御意見をいただきました。  2)運営のあり方では、運営方式として考えられる直営、指定管理、PFIについて説明し、美術館運営に民間のノウハウを取り入れる場合は、いかに質と能力の高い民間事業者に関与してもらうかがポイントとなることなどの御意見をいただきました。  説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 51 ◯佐々木 允委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 52 ◯佐々木 允委員長 特にないようでありますので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、議題にはありませんが、その他として何かございませんでしょうか。加地委員。 53 ◯加地邦雄委員 よろしいでしょうか。質問ではありません。さっき九博の入館者数のときに報告すればよかったんですが、実は、去年一月に台湾に議連で行ってまいりました。これは、委員会でも言ったと思いますが、渡辺議連の事務局長、そして今議長をしています、議長と一緒に、四、五人で行ったかな、国立故宮博物院に行ってまいりました。委員長とお話しする中で、十年をめどに何か、せっかく九博で国立故宮博物院展をやった関係があるので、十年をめどに何かイベントを考えましょうかという提案をいただいております。今年で何年目になりますかね。七年目ぐらいになるのかな。私が議長のときに来たんやったから二十七年度だったと思いますけど、あと三、四年あるのかな。時間のかかることですし、やることがプラスになるかどうかも含めて、ちょっと県のほうで検討していただければ、台湾のほうとのつなぎとかということも準備に入ったらどうかなという提案をさせていただきたいと思います。以上です。 54 ◯佐々木 允委員長 御意見ということで。ほかにございませんでしょうか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 55 ◯佐々木 允委員長 ほかにないようでありますので、次に進みます。  次に、「今後の委員会活動について」お諮りいたします。このことにつきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 56 ◯佐々木 允委員長 御異議ございませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。吉田健一朗委員、渡辺美穂委員、お二人を指名いたします。よろしくお願いいたします。  以上で、本日の議事は全て終了いたしました。  本日は、これをもちまして国際化・多文化共生社会調査特別委員会を閉会いたします。どうもありがとうございました。    午 後 三 時 五 十 二 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...