41
◯佐々木 允委員長 中垣国際政策課長。
42
◯中垣国際政策課長 引き続きまして、十四ページ一番下の項目、オーストラリアとの交流についてでございます。ニューサウスウェールズ州との交流を促進するため、観光、文化、食、スポーツなどの本県の魅力を効果的に発信しまして、本県の認知度向上を図るとともに、州政府との今後の交流について協議等を行いたいと考えております。なお、訪問団の派遣につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響に伴う渡航制限により八月中の実施は困難な状況でありますが、現在、国やシドニー事務所に本県職員を派遣しておりまして、政府関係者とのネットワークづくりや本県の認知度向上を図るための取組を進めてまいりたいと考えております。
十五ページをお願いいたします。海外福岡県人会との交流についてでございます。一に記載しておりますとおり、海外福岡県人会周年記念事業としまして、本年十一月にブラジルで、来年一月から二月にメキシコ、ボリビアでの周年記念事業を予定しております。
また、二の海外福岡県人会との交流といたしまして、県人会会員の子弟を
留学生として県内の大学等に受け入れます移住者子弟
留学生の
受入れや、県人会会員の子供を本県に招聘いたします海外県人会子弟招聘、また海外県人会への県内青年派遣を行っております。十六ページをお願いします。
コロナ禍におきましても、県人会の子弟等に
日本語を学びながら福岡への関心や愛着を持ち続けてもらうため、オンライン
日本語教室を行っております。
次に、アジア若者
文化交流についてでございます。本県では、福岡の認知度を向上させ福岡ファンを増やすため、
多言語ウェブサイト「アジアンビート」やフェイスブック、ツイッター、ウェイボーなどSNSによりまして、若者文化情報や観光、グルメ、県産品など福岡の魅力を発信しております。
国際政策課の説明は以上でございます。
43
◯佐々木 允委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
44
◯佐々木 允委員長 特にないようですので、以上で本件の質疑を終わります。武藤委員。
45 ◯武藤英治委員 多岐にわたる説明で理解が十分できないと思う。今日の説明に基づいて、今後のこの特別
委員会で関連した質問をその他の項なんかでしたいと思いますので、御配慮いただきたいと思います。
46
◯佐々木 允委員長 かしこまりました。
それでは、次に、「
九州国立博物館の入館者数について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。家守
九州国立博物館・世界遺産室長。
47 ◯家守
九州国立博物館・世界遺産室長
九州国立博物館の入館者数について御報告をいたします。人づくり・県民生活部の資料の一ページをお願いいたします。
まず、上の表は、直近三年の入館者数でございます。上から平成三十年度、
令和元年度、令和二年度の順に記載をしております。令和二年度の入館者数でございますが、十四万九千九百十九人で、前年度と比較しますと約六十八万人、パーセントで言いますと約八二%の減となっております。特別展は年四回の開催を予定しておりましたけれども、
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、令和三年一月二十六日から三月二十一日までの「奈良 中宮寺の国宝展」のみの開催となっており、これが前年度から入館者数が大幅に減少した主な要因となっております。なお、常設の
文化交流展の入館者数は八万一千二百三十人となっております。
次に、真ん中の表にありますが、入館者数の推移でございます。
九州国立博物館が開館しました平成十七年度から令和二年度末までの累計入館者数は、約一千七百四十万二千人となっております。一番下の表でございますが、参考といたしまして、三つの国立博物館の直近三年の入館者数をお示ししております。
資料の二ページをお願いいたします。今年度の展示の計画になります。まず、上の表は今年度の特別展でございます。表の一番上、四月二十日から六月十三日まで、「よみがえる正倉院宝物─再現模造にみる天平の技─」を開催いたしました。御即位をはじめとする皇室の御慶事を記念いたしまして、高い芸術性と学術性を兼ね備えた正倉院宝物の再現模造の逸品を集めて紹介する展覧会となっており、約一万八千人の入場者をお迎えしたところでございます。
表の二番目、「皇室の名宝─皇室と九州をむすぶ美─」につきましては、令和ゆかりの地であります太宰府におきまして、日本美術の名品や九州各地からの献上品を公開することで、皇室の文化継承、皇室と九州の深いつながりを御紹介するものでございます。七月二十日から八月二十九日までの開催を予定しており、まさに今開催中でございまして、多くの方々に御来館をいただいているところでございます。
表の三番目、十月九日からは、「海幸山幸─祈りと恵みの風景─」の開催を予定しております。こちらは、昨年度、
新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催を延期していたものでございまして、神代からの日本人と自然との関わりを様々な切り口で御紹介し、日本人の原点に迫る展覧会でございます。
表の最後、来年二月八日からは、「伝教大師千二百年大遠忌記念 最澄と天台宗のすべて」の開催を予定しております。今年は、日本の天台宗の開祖であります最澄の没後千二百年の節目の年となっておりまして、これを記念いたしまして、比叡山延暦寺や天台ゆかりの寺社に伝わる国宝、重要文化財を含む数多くの宝物を御紹介する展覧会となっております。
次に、下の表でございますが、今年度の
文化交流展でございます。こちらは、常設の
文化交流展示室におきましてテーマを決めて行う特集展示のことでございますが、今年度は、現在開催中の「古代ガラスの世界─岡山市立オリエント美術館蔵品展」をはじめ四回の開催を予定しております。現在、
新型コロナウイルス感染症の影響で入館者数が大幅に減少しているところでございますが、適切な
感染症対策を講じた上で、魅力ある展示や多彩なイベントの開催など一層の来館者サービスに努め、入館者の回復を図ってまいりたいと思っております。
説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
48
◯佐々木 允委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
49
◯佐々木 允委員長 特にないようでありますので、以上で、本件の質疑を終わります。
次に、「新福岡県立美術館基本計画の策定について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。柳原新県立美術館建設室長。
50 ◯柳原新県立美術館建設室長 新福岡県立美術館基本計画の策定について御説明いたします。
委員会資料、人づくり・県民生活部の三ページをお願いいたします。
まず、新県立美術館の検討状況ですけれども、昨年一月に、新しい県立美術館の建設予定地を福岡武道館と日本庭園のある大濠公園南側に決定し、昨年度から本年度にかけて新県立美術館の基本計画を策定することとしております。基本計画の策定に当たり、外部有識者等から御意見を伺うこととし、基本計画策定
委員会を昨年七月に設置しております。委員名簿は五ページに添付のとおりでございます。
一枚めくっていただきまして、六ページをお願いいたします。
委員会は六回開催する予定で、第四回まで開催をしております。これまでに新県立美術館が目指す姿とコンセプト、必要な機能と役割、
施設整備計画と周辺整備の考え方、管理運営計画と今後のスケジュールについて検討を進めており、本年十一月に基本計画を取りまとめたいと考えております。
本日は、第四回
委員会の概要を御報告させていただきますが、今回初めての委員もおられますので、これまでの検討内容について簡単に御説明をさせていただきます。恐れ入りますが、別冊の参考資料、第四回新福岡県立美術館基本計画策定
委員会資料五ページをお願いいたします。
新県立美術館が目指す姿とコンセプトとして四つ記載をしております。芸術の可能性を広げ挑戦する美術館、九州・福岡県の文化芸術の発展に貢献する美術館、県民に親しまれ誇りとなる美術館、公園と一体となった美術館でございます。九ページ以降に目指す姿とコンセプトを実現するための機能と役割を、一の収集・保存から六の美術館の快適な利用まで整理をしております。これらの機能と役割を踏まえて
施設整備を検討しております。
二十五ページをお願いいたします。
施設整備の基本方針でございます。枠囲みで四つ記載をしております。一、多くの人が交流する拠点としてセントラルパーク構想の魅力を高める
施設整備、二、時代の変化に合わせ進化し続ける技術に対応可能なフレキシブルな施設機能、三、環境に優しいサスティナブルな施設、四、公園と一体となった建築が一つの芸術作品となり、スケール感のある鑑賞や体験が可能な環境整備でございます。
三十二ページをお願いいたします。この赤い矢印から本日御報告する第四回基本計画策定
委員会に御提示した内容となります。ここからは、改めまして特別
委員会資料のほうで御説明をいたします。恐れ入りますが、
委員会資料の三ページをお願いいたします。第四回基本計画策定
委員会が五月二十九日にオンラインで開催いたしました。議事の内容は、
施設整備計画と周辺整備の考え方、管理運営計画と今後のスケジュールの二点でございます。
四の主な意見でございます。(一)
施設整備計画と周辺整備の考え方について、1)美術館の機能構成と必要諸室では、収集保存、展示公開などの機能構成と空間配置の考え方、また柔軟な利用が可能な展示室や共用スペースを設け、必要となる諸室面積の考え方や性能について説明をいたしました。これに対し、限られた敷地の中で多様なアートを展開するために、フレキシブルに空間を使うのは有効な手法。美術館が発信したい活動やサービス機能はパブリックゾーンから見える位置にあると効果的であること。また、公園と一体となったデジタルアートなどが可能となるよう、屋外スペースと一体となった建物の活用方法を具体的に盛り込むとよいことなどの御意見をいただきました。
2)施設規模等では、目安となる施設面積や建築物の高さの考え方をお示しした上で、公園や日本庭園への圧迫感の軽減、美術館からの眺望や周辺からの美術館の見え方などの配慮事項について説明をし、公園側に十分なオープンスペースを確保すべきで、そのために建物を高く積み、階数を増やすことを検討してほしい。高さ規制が緩和できるのであれば四層もあり得るため、積極的に緩和の方向を打ち出してはどうかといった御意見をいただきました。
3)周辺整備の考え方では、セントラルパーク基本計画における芸術文化エリアの新たな顔として、美術館へのアプローチ空間の形成や周辺市街地と連携した地域活性化の取組について説明をし、美術館南側の住宅地は小さな店舗が増えており、地元のまちづくりとの調整や整備次第では六本松側からの歩行者ルートとしての魅力が増す。ビフォーミュージアム、アフターミュージアムについての街の発展の観点から考える必要があるといった御意見をいただきました。
四ページをお願いいたします。(二)管理運営計画について、1)組織体制のあり方では、美術館運営にとって望ましい部門構成のあり方や、学芸員、ICT、広報等に精通した専門人材の配置について説明をし、新しい美術館には美術と現代社会の課題を結びつけた企画といった専門性が求められる。県職員と民間事業者が連携し、形骸化しない本質的なワンチームを形成できるかが大事であるなどの御意見をいただきました。
2)運営のあり方では、運営方式として考えられる直営、指定管理、PFIについて説明し、美術館運営に民間のノウハウを取り入れる場合は、いかに質と能力の高い民間事業者に関与してもらうかがポイントとなることなどの御意見をいただきました。
説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
51
◯佐々木 允委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
52
◯佐々木 允委員長 特にないようでありますので、以上で、本件の質疑を終わります。
次に、議題にはありませんが、その他として何かございませんでしょうか。加地委員。
53 ◯加地邦雄委員 よろしいでしょうか。質問ではありません。さっき九博の入館者数のときに報告すればよかったんですが、実は、去年一月に台湾に議連で行ってまいりました。これは、
委員会でも言ったと思いますが、渡辺議連の事務局長、そして今議長をしています、議長と一緒に、四、五人で行ったかな、国立故宮博物院に行ってまいりました。委員長とお話しする中で、十年をめどに何か、せっかく九博で国立故宮博物院展をやった関係があるので、十年をめどに何かイベントを考えましょうかという提案をいただいております。今年で何年目になりますかね。七年目ぐらいになるのかな。私が議長のときに来たんやったから二十七年度だったと思いますけど、あと三、四年あるのかな。時間のかかることですし、やることがプラスになるかどうかも含めて、ちょっと県のほうで検討していただければ、台湾のほうとのつなぎとかということも準備に入ったらどうかなという提案をさせていただきたいと思います。以上です。
54
◯佐々木 允委員長 御意見ということで。ほかにございませんでしょうか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
55
◯佐々木 允委員長 ほかにないようでありますので、次に進みます。
次に、「今後の
委員会活動について」お諮りいたします。このことにつきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
56
◯佐々木 允委員長 御異議ございませんので、そのようにさせていただきます。
最後に、会議録署名委員を指名いたします。吉田健一朗委員、渡辺美穂委員、お二人を指名いたします。よろしくお願いいたします。
以上で、本日の議事は全て終了いたしました。
本日は、これをもちまして
国際化・多
文化共生社会調査特別委員会を閉会いたします。どうもありがとうございました。
午 後 三 時 五 十 二 分 閉 会
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