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  1. 福岡県議会 2021-07-13
    令和3年 文教委員会 本文 開催日: 2021-07-13


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    令和三年七月十三日(火曜日)    午 前 十 一 時 零 分 開 会 ◯片岡誠二委員長 おはようございます。定足数に達しておりますので、ただ今から文教委員会を開会いたします。  本日の議題は、お手元配付のとおりであります。御確認を願います。  それでは、本日の議題を執り行います。  「青少年インターネット適正利用推進について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。富松青少年育成課長。 2 ◯富松青少年育成課長 それでは、お手元に配付しております資料に沿って、青少年インターネット適正利用推進について説明をさせていただきます。  初めに、一の現状及び課題でございます。本県が昨年度実施いたしました青少年健全育成に関する県民意識等調査によりますと、青少年自分専用スマートフォン所有率は、資料上部の棒グラフの右側でございますが、小学生が四六・八%、中学生が七〇・六%、高校生では九六・九%と、いずれも二〇一六年度に実施いたしました前回調査から増加をしております。また、資料には掲載しておりませんが、平日に学校以外でインターネットを三時間以上利用する割合は、小・中・高校生とも三割以上と、こちらも前回調査から増加をしており、青少年にとってインターネットがますます身近な存在となってきていることがうかがえます。  一方で、インターネット上には、残虐・粗暴な情報などの青少年の健全な成長を阻害する有害情報が氾濫しているほか、インターネットを介した誹謗中傷いじめも発生しております。過去五年間に県内SNSに起因して犯罪被害に遭った児童数を見ますと、資料下の表の一番下の段の合計欄にありますとおり、毎年度百件前後の被害が発生しております。このような状況の中、インターネットに起因する諸問題から青少年を守るためには、青少年インターネット適正利用推進していく必要がございます。  二ページを御覧ください。二の本県における主な取組についてでございます。  (一)の福岡青少年インターネット適正利用推進協議会設置でございます。本県では、青少年インターネット適正利用に向け、校長会PTA団体通信事業者NPO法人などと連携し、官民一体となって取組を進めていくことを目的として、平成二十六年度にこの協議会設置しているところでございます。具体的な構成団体等は、資料三ページのとおりとなっております。  続きまして、(二)の主な事業でございます。インターネットの適正な利用につきましては、県の関係課において様々な取組を行っているところですが、本日は青少年育成課における取組を御報告させていただきます。  まず、児童生徒に対する啓発事業でございます。一点目は、中・高生対象としたワークショップ開催です。青少年情報モラルについて深く考え、議論することにより、インターネットの適正な利用方法を身に付けることを目的としたワークショップを九月に開催する予定としております。対象は、県内中・高生で、参加者による討議、発表のほか、事業者による講演も予定しております。また、このワークショップ福岡県代表に選ばれた高校生は、秋に東京で開催予定全国サミットに出場することとなっております。  二点目は、自画撮り被害防止啓発事業でございます。青少年に裸の画像等を要求する行為は、本県青少年健全育成条例により禁止されておりますが、被害者となり得る中学生高校生に対しても注意喚起相談窓口周知を図るため、携行型の啓発カードを作成し、令和年度から県内中・高生に配布しております。  カードは、資料四ページを御覧ください。表面にあるQRコードスマートフォン等で読み込みますと、県のホームページにアクセスし、自画撮り被害危険性周知する内容の漫画が表示されます。また、裏面には、各相談窓口情報を掲載しております。  続きまして、保護者教員に対する啓発事業でございます。一点目は、保護者に対するフィルタリング啓発事業でございます。小中学校のお子様を持つ保護者等に対しまして、SNSに起因する青少年犯罪被害状況フィルタリング有効性設定方法等について解説する研修を本年度約二十回実施することとしております。  二点目は、情報モラル教育に関する専門講師派遣事業でございます。こちらは、中学校教員研修等の場を活用し、オンラインネット依存防止に関する研修を実施するもので、本年度約七十回開催する予定としております。  続きまして、今年度からの新規事業相談窓口設置でございます。SNS上での誹謗中傷などネットトラブルを抱える児童生徒を支援するため、児童らが匿名相談できる福岡児童生徒のためのネットトラブル相談窓口を四月に開設いたしました。対象者は、県内の小・中・高校生ですが、その保護者教員からの相談にも応じております。電話、メール、ライン相談を受け付けることとしておりまして、相談は無料となっております。相談日相談時間等の詳細は、資料五ページに掲載しておりますので、御覧いただきたいと思います。相談実績でございますが、四月から六月の三か月で延べ六十五件となっており、主な相談内容は、誹謗中傷いじめネットいじめに関するものとなっております。  以上が青少年育成課における取組でございますが、このほか資料には掲載しておりませんが、教育委員会におきましては、道徳や総合的な学習の時間、また、中学校技術家庭科技術分野で、児童生徒に対し情報モラル等指導を実施しております。また、県警本部におきましては、携帯電話事業者等に対するフィルタリングサービス提供義務に係る協力要請、さらに、通信事業者等におきましては、情報モラル講座開催啓発教材の開発など協議会の各構成団体において様々な取組が実施されているところでございます。
     最後に、今後の対応についてでございます。今後につきましても、インターネットに起因する問題から青少年を守るため、各構成団体においてそれぞれの取組を着実に進めていくとともに、今年度新たに開設いたしましたネットトラブル相談窓口周知を図り、ネットトラブルを抱える児童生徒早期支援につなげてまいりたいと考えております。  青少年インターネット適正利用推進に係る説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。 3 ◯片岡誠二委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。川崎委員。 4 ◯川崎俊丸委員 相談窓口が四月から開設されたということですけれども、一つは、先ほど言われた実績が、小・中・高の内訳とか、あるいは保護者とか教員とか、その辺の相談対象手段など実態が分かったら少し教えてください。  それともう一点は、これは相談を受ける人は誰なのか。青少年育成課で受けているのか、誰か専門の方が受けているのか、その辺の体制を少し補足していただければと思います。 5 ◯片岡誠二委員長 富松青少年育成課長。 6 ◯富松青少年育成課長 まず、相談内訳でございますが、匿名での窓口となっておりますので、全てに属性をお答えいただいているわけではございませんが、現状で申し上げますと、回答いただいた範囲内であれば、小・中・高校生、大体平均して、なべて相談はあっているようです。それから、手段につきましては、ラインがやっぱりかなり多くの件数を占めているような状況になっております。それから、実際の相談者相談窓口対応者ですけれども、これはNPO法人ITサポートさがというところに委託をしておりまして、こちらのほうで二人体制相談業務に当たっております。 7 ◯川崎俊丸委員 そのITサポートさがというのは、佐賀県の組織ですか。 8 ◯富松青少年育成課長 はい。佐賀にございます。これは契約の段階で入札を行いまして、低廉なところということで決定しております。 9 ◯川崎俊丸委員 分かりました。結構です。 10 ◯片岡誠二委員長 ほかにございませんか。神崎委員。 11 ◯神崎 聡委員 随分、前回、今回の調査携帯電話所持率が増えてきていまして、私の子どもも、今、一番下が大学に入って、規則というか、高校、小・中もそうなんですけれども、携帯電話を持ってきてはだめだというようなことで、所持ルールがあって持たせなかったんですけれども、これを見ると、高校生はほとんど一〇〇%、九六%ぐらい持っている状況ですけれども、これは学校の中に持込みを禁止しているような校則というのは分かるんでしょうか。それと、校則で持ってきたらだめよというようなことに対して、いわゆる子供たちに、こういう啓発事業じゃないですけれども、どんな指導をしていくのか、ちょっとそこを教えてください。 12 ◯片岡誠二委員長 井手高校教育課長。 13 ◯井手高校教育課長 県立高校状況を御説明いたします。令和年度におきまして、県立高校の敷地内に一切、携帯スマホを持ってきてはいけないというルールにしている学校はありません。あとは、持ち込んだ後のルールの違いがございます。そこの詳細については、まだ調査をしておりませんけれども、日頃の指導主事の聞き取りなどから申し上げますと、完全に自由といいますか、休み時間は自由に使っていい学校、あるいは授業中にもスマホ学習に使う学校もあれば、緊急の連絡手段としてしか認めていないので授業中はロッカーに置いておくとかカバンの中に入れておくとか、そういった学校とか生徒実情に応じて運用は様々というふうな状況でございます。 14 ◯神崎 聡委員 もう一回確認ですけど、校則ではそういう禁止しているところはゼロということですか。 15 ◯井手高校教育課長 はい。ゼロでございます。 16 ◯神崎 聡委員 ここ一、二年で変わったんですね。私の子供が行っているところはだめだという校則だったと記憶していますので、結構時代の変化とともに変わってきているということで、それで、学校の中での児童生徒に対する啓発事業ということでワークショップ開催ということはあるんですが、学校の中でのこういう啓発事業とか、あるいは指導とかいうのは行われているんですか。 17 ◯井手高校教育課長 学校の中でどの程度行われているかは、まさに学校実情に応じてやっていただいているんですが、高校教育課といたしましては、県の事業として、規範意識育成事業とか、そういった中でスマホ扱い方であるとか、インターネットの使い方の指導を必ず年に一度以上はやるようにしております。それに付加して学校内で工夫して指導が行われているものと承知しております。 18 ◯片岡誠二委員長 ほかにございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 19 ◯片岡誠二委員長 ほかにないようですので、以上で本件の質疑を終わります。  次に、議題にはありませんが、その他として何かございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 20 ◯片岡誠二委員長 特にないようですので、次に進みます。  次に、「今後の委員会活動について」をお諮りいたします。  今後の委員会活動については、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 21 ◯片岡誠二委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。今林久委員川崎俊丸委員、お二人を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、本日の議事は全て終了いたしました。  これをもちまして、文教委員会を閉会いたします。  ありがとうございました。    午 前 十 一 時 十 五 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...