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  1. 福岡県議会 2021-06-17
    令和3年 文教委員会 本文 開催日: 2021-06-17


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    令和三年六月十七日(木曜日)    午 後 四 時 三 十 四 分 開 会 ◯片岡誠二委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから文教委員会を開会いたします。  まず、委員席の指定を行います。  各委員の席は、ただいま御着席のとおりといたしますので、御了承願います。  それでは、これより本日の議事を行います。  当委員会において審査を行います案件は、お手元に配付いたしております付託請願一覧表のとおり、請願十二件であります。御確認をお願いします。  これらの審査を、お手元配付審査日程案のとおり取り進めたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 2 ◯片岡誠二委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたします。  なお、執行部より提出されました所管事務調査等に関する資料をお手元に配付いたしております。御確認願います。  それでは、今回、新しい委員による初めて審査を行うことから、審査に先立ちまして、所管事務の概要を議題といたします。  最初に、教育委員会から説明を求めます。上田教育総務部長。 3 ◯上田教育総務部長 教育庁組織機構及び所管事務概要について御説明をいたします。  お手元の付箋番号一番を付けております教育庁組織機構及び所管事務概要資料をお願いいたします。表紙をめくっていただきまして、一ページ、まず本庁についてでございます。教育長、副教育長教育監のもと、御覧のとおり、教育総務部教育振興部の二部十一の課で構成されております。  二ページをお願いいたします。こちらは、出先機関とその他の施設についてでございます。まず、一番の教育事務所は、福岡、北九州北筑後南筑後、筑豊及び京築と六カ所に設置しておりまして、小中学校の教職員の人事、給与事務、研修の実施、市町村教育委員会の運営や学校教育社会教育における指導助言などを行っております。学校以外の教育機関といたしまして、二番の教育センター以下九施設、そのほか十一番にその他施設と掲げております、スポーツ科学情報センター以下七つの施設がございます。以上が教育庁組織機構でございます。  引き続きまして、本県の教育行政の概要につきまして、付箋二番を貼っております水色の冊子、令和三年度福岡県教育施策実施計画に基づいて説明をさせていただきます。  県教育委員会では、広く県民の皆様に教育施策を御理解いただきまして、県の教育行政を着実に実行し、市町村教育行政の推進に資するために、毎年この計画を策定し、公表しております。  二ページをお願いいたします。こちらには、全県の教育基本目標を下のほうに枠囲みで掲げております。教育基本法の目標を基本に据えて、六つの目標を設定しております。  三ページには、「鍛えて、ほめて、子供の可能性を伸ばす」をコンセプトとした、本県独自の指導方法「鍛ほめ福岡メソッド」を記載しております。
     続いて、四ページをお願いいたします。こちらには、本県の教育施策を七つの柱に整理してお示ししております。  一番上の柱の一つ目、「学力、体力、豊かな心」を育成するを例として簡単に御説明いたしますと、この柱では、子供の確かな学力、体力の向上、豊かな心の醸成の取組を進めますとともに、コミュニティスクールの導入や福岡教育月間の取組などを通して、学校、家庭、地域の連携・協働を推進してまいります。さらに、ICTを活用した教育活動の推進や学校施設の整備、充実などによりまして、多様な活動を行うための教育環境づくりに努めてまいります。  以下、二つ目の柱「世界に羽ばたく力」を育成するから、一番下の人権が尊重される心豊かな社会を作るまで、各柱に沿って特別支援教育職業教育社会教育、子供の文化芸術活動文化財の保存・活用・継承、競技スポーツ人権教育人権啓発の推進など、二十八の施策を示しております。  これらの各施策につきましては、六ページから四十三ページにかけて、それぞれ詳細に記載しております。また、四十四ページ以降は、今年度特に重点的に取り組む二十の事業を抜き出しまして、スキーム図でその概要をお示ししております。  県教育委員会としましては、市町村教育委員会関係機関と連携しながら、これらの施策に全力で取り組んでまいります。文教委員会委員におかれましては、御指導と御支援を賜りますよう、どうかよろしくお願い申し上げます。  説明は以上でございます。 4 ◯片岡誠二委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 5 ◯片岡誠二委員長 特にないようですので、次に進みます。  次に、私学振興青少年育成局の説明を求めます。今泉私学振興青少年育成局長。 6 ◯今泉私学振興青少年育成局長 それでは、私学振興青少年育成局の組織及び所管事務の概要について御説明をいたします。資料は、三番の付箋番号を付けております。資料の一ページをお願いいたします。  私学振興青少年育成局は、組織図にございますように、政策課私学振興課、そして青少年育成課の三つの課から構成をされております。それから、県設立公立大学法人といたしまして、中ほどの枠囲みのところにございますように、九州歯科大学、これは北九州市にございます。それから、福岡女子大学、こちらは福岡市にございます。そして福岡県立大学、田川市にございます。この三つの大学を所管しております。  資料の二ページを御覧ください。それぞれの課の所管事務の概要についてです。  まず、(一)政策課についでございます。少子化の進行など社会を取り巻く環境が大きく変化をしている中で、地域社会を支える人づくりが求められているところでございます。政策課におきましては、こうした人材育成を進めるために、主要施策の欄に掲げておりますけれども、この三つの公立大学法人に対する支援、それから、下のほうになりますが、2)、この公立大学法人に対する評価を行いますほか、下の欄、3)にありますが、子ども若者育成総合企画、そして次のページ、三ページを御覧いただきますと、上のほうに、4)総合教育会議、5)いじめによる重大事態調査委員会などの業務に取り組んでおります。  次に、(二)私学振興課でございます。本県におきましては、私立の高等学校に全生徒の約四〇%が、それから、幼稚園には全幼児の約九五%が在籍をするなど、私立学校の占める割合が全国的にも高い特徴がございまして、本県の教育に大きな役割を果たしております。こうした私立学校の役割を踏まえまして、本県の私学振興を図るために、主要施策のところにありますが、1)私立学校の認可・指導や2)私立学校運営費に対する助成、3)私立高等学校等に対する修学支援などに取り組んでおります。  次の資料四ページをお願いいたします。(三)青少年育成課でございます。国際化情報化の進展など、青少年を取り巻く社会環境が大きく変化をしております中で、青少年を育成していくためにということで、市町村関係団体関係機関などとの連携強化を図りながら、主要施策にございますように、1)グローバル青少年の育成、それから、一つ飛びまして、3)放課後における児童の居場所づくりの推進、4)非行など青少年の個別の状況に応じた支援などに取り組んでおります。引き続き、次代を担う人づくりにしっかり取り組んでまいりたいと考えております。  以上が、局の組織及び所管事務の概要でございます。よろしくお願いいたします。 7 ◯片岡誠二委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 8 ◯片岡誠二委員長 特にないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、請願の審査を行います。  当委員会に付託されております請願は、お手元配付一覧表のとおり、新規付託のもの一件、継続審査中のもの十一件であります。  まず、新規付託請願の審査を行います。  請願番号第一四号の一「私立小・中・高等学校への助成制度拡充等に関する請願」を議題といたします。  本請願の内容は、お手元配付の写しのとおりであります。  この請願について、何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 9 ◯片岡誠二委員長 特にないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  それでは、本請願についてはどのような取り扱いをいたしましょうか。      〔「採択」と呼ぶ者がある〕 10 ◯片岡誠二委員長 ただいま西元委員から採択という意見がありましたが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 11 ◯片岡誠二委員長 御異議がありませんので、採択と決定いたします。  ただいま採択となりました本請願の願意は、私学助成充実等について、国に対し意見書の提出を求めるものであります。  お諮りいたします。  福岡県議会会議規則第十一条第二項に基づき、本委員会から意見書案を提出したいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 12 ◯片岡誠二委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたします。  また、意見書の文案及びその取り扱いについては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 13 ◯片岡誠二委員長 御異議がありませんので、そのように決定し、所定の手続を取ることといたします。  次に、継続審査中の請願番号第四号の一「大牟田市に「県立中高一貫教育校」設置を求める請願」外十件を一括して議題といたします。  この際、何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 14 ◯片岡誠二委員長 特にないようですので、これらの請願の質疑を終わります。  それでは、これらの請願については、どのような取り扱いにいたしましょうか。      〔「継続」と呼ぶ者がある〕 15 ◯片岡誠二委員長 ただいま、西元委員から継続審査という意見がありましたが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 16 ◯片岡誠二委員長 御異議がありませんので、継続審査と決定いたします。  次に、所管事務調査に入ります。  まず、「指定管理者による管理運営実施状況について」を議題といたします。  順次、執行部の説明を求めます。明永文化財保護課長。 17 ◯明永文化財保護課長 指定管理者による管理運営実施状況についてでございます。  お手元の指定管理者による管理運営実施状況についての資料をもとに、教育委員会所管分を御報告いたします。  付箋の四をお開きください。資料の一ページ及び二ページに全体の概要をお示ししております。教育委員会におきましては、文化財保護課体育スポーツ健康課及び社会教育課の三課におきまして指定管理者制度を十一件導入しており、昨年度に引き続き、それぞれの課におきまして、指定管理者事業報告書、現地での管理状況の確認、ヒアリングなどをもとに、提案内容による管理運営が実施をされているか点検を行ったものでございます。なお、今年度は各施設における新型コロナウイルス感染拡大防止のためのイベントの中止や臨時休館等による利用者数減少等がありましたので、その影響を踏まえまして、点検評価を行っているところでございます。  それでは。文化財保護課所管分について御説明をいたします。  最初に、旧福岡県公会堂貴賓館でございます。館内を季節ごとに生花で飾り、貴賓館にふさわしい雰囲気を演出したほか、多くのイベントを開催して、積極的に施設の活用に取り組みました。  次に、九州歴史資料館の三つの分館でございます。最初に、求菩提資料館でございます。収蔵資料の保存、展示のほか、住民が地域の文化を学ぶことができる歴史講座の開催や史跡ボランティアの育成などに取り組みました。  次に、甘木歴史資料館でございます。地域の歴史や文化に着目をした企画展講演会の開催や子ども歴史教室などの教育普及活動に取り組みました。  最後に、柳川古文書館でございます。地元に密着した特別展企画展の開催、古文書講座などの教育普及に取り組みました。  点検評価といたしましては、いずれの施設設置目的に沿った適切な管理運営がなされていることを評価しまして、おおむね提案内容どおりのBとしております。  文化財保護課の報告は以上でございます。 18 ◯片岡誠二委員長 鶴体育スポーツ健康課長。 19 ◯鶴体育スポーツ健康課長 引き続き、体育スポーツ健康課所管の五施設について御説明を申し上げます。  最初に、スポーツ科学情報センターでございます。令和二年度は、県民のスポーツに親しむ機会を提供するアクシオンフェアの開催や、スポーツ関連動画の作成・配信等を実施し、県民の体育スポーツ活動のさらなる普及振興に努めました。  次に、総合プールにつきまして、全九州フィギュアスケート競技会等の大規模大会を開催するほか、公式記録タイム測定会を実施し、施設利用促進を積極的に行いました。  次に、福岡県立久留米スポーツセンター及び久留米中央公園内体育施設等につきましては、地元プロスポーツチームによるイベントを開催するなど、施設利用促進を積極的に行いました。  次に、総合射撃場につきましては、福岡県猟友会安全射撃大会を開催するなど、施設利用促進に積極的に努めました。また、銃弾の鉛から発生する環境対策の面におきましては、定期的に水質の検査を実施し、適切に管理しているところでございます。  最後に、馬術競技場につきましては、九州規模馬術大会や、全国展開事業講習会を通して利用促進を図りました。  五施設点検評価につきましては、施設設置目的に沿った適切な管理運営がなされていることを評価し、各施設ともおおむね提案内容どおりのBとしております。  以上で、体育スポーツ健康課所管施設についての説明を終わらせていただきます。 20 ◯片岡誠二委員長 中嶋社会教育課長。 21 ◯中嶋社会教育課長 引き続き、社会教育課所管分でございます。  最初に、福岡県立社会教育総合センター外施設につきまして、入念な清掃業務利用申込みオンライン化を行い、施設の適切な管理と利用促進に努めました。  次に、福岡県青少年科学館につきましては、特別展科学講演会のほか科学実験等の動画を制作、公開するなど情報発信に努め、科学教育普及振興に努めました。  いずれの施設も、点検結果といたしましては、施設設置目的に沿った適切な管理運営がなされていることを評価し、おおむね提案内容どおりのBとしております。  以上で、指定管理者による管理運営実施状況についての説明を終わらせていただきます。 22 ◯片岡誠二委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 23 ◯片岡誠二委員長 特にないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、「本県高等学校就職状況について」を議題といたします。  順次、執行部の説明を求めます。井手高校教育課長。 24 ◯井手高校教育課長 本県公立高等学校就職状況について御説明いたします。  五番の付箋の付いている資料を御覧ください。この調査は、毎年文部科学省が実施しておりまして、その結果が五月二十六日に公表されましたので、本県公立高等学校分について御報告いたします。  まず、一でございます。令和二年度末の就職決定状況でございます。この三月に公立高等学校を卒業した二万四千九十六人の生徒のうち四千三百五十七人が就職を希望し、就職希望率は一八・一%でございます。そのうち四千三百六人の就職が決定し、就職決定率は九八・八%となっております。  二は、就職決定率の推移を示しております。上の段が本県公立高等学校、下の段が全国の数値でございます。本県の就職決定率については、右端の欄ですが、今回、前年度より〇・五ポイント高くなっており、三年連続で上昇をしております。  三は、学科別の状況でございます。家庭と総合の二学科を除く、他の八学科でいずれも前年度以上の率となっておりまして、全体として高い率を維持しております。今年度も求人状況は厳しくなると見込まれますので、各県立高校では引き続き緊張感を持って、進路支援コーディネーター就職指導員を活用した、学校を挙げての指導支援の強化に取り組む必要があると考えております。高校教育課におきましても、福祉労働部福岡労働局との連携を図り、学校への指導助言などを通じて、生徒の就職希望の実現に努めてまいります。  説明は以上でございます。 25 ◯片岡誠二委員長 縣私学振興課長。 26 ◯縣私学振興課長 それでは、私立学校の状況について御説明をさせていただきます。付箋番号六の資料を御覧ください。  一の就職決定者数等でございます。卒業者が一万六千七百人、そのうちの一四%を占めます就職希望者。その中で決定したのが二千二百六十三人、率にして九七%でございます。  二番目の推移の一覧を御覧ください。上段のほうが私立学校の状況でございます。令和元年度の九八・〇%が過去最高でございました。二年度については一ポイントほど落ちましたけれども、過去を御覧いただくとわかりますが、かなりいい水準であるという印象があります。  三番目の学科別就職決定率でございますけれども、商業、家庭、看護といったところで高い就職決定率を示しております。県におきましては、福岡労働局関係機関と協力しまして、就職内定者の面接でありますとか、キャリア教育の充実などをやっております。さらに、就職指導員を置く私立学校において、その促進をするために補助を行っております。今年度も引き続き行いまして、心配なのはコロナ禍における求人の動向でございますけれども、それに対応して今の就職率を維持していきたいと考えております。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 27 ◯片岡誠二委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。
         〔「なし」と呼ぶ者がある〕 28 ◯片岡誠二委員長 特にないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、「学校における新型コロナウイルスの感染状況について」を議題といたします。  執行部の説明を求めます。鶴体育スポーツ健康課長。 29 ◯鶴体育スポーツ健康課長 学校における新型コロナウイルスの感染状況について御説明いたします。  お手元の付箋番号七番の資料を御覧ください。前回、一月十二日の報告から約五か月が経過したため、改めて御報告させていただくものでございます。  一、感染者の症状別人数をお願いいたします。まず、令和二年度についてです。表中の下段の計の欄を御覧ください。児童生徒はすべての学校種、公立、私立合わせて九百十八人、教職員は百二十九人でございました。欄外の参考を御覧ください。五人以上の感染者、クラスターが確認された学校は、小・中・高合わせて、計十三校でございました。  資料を一枚おめくりください。次に、令和三年度についてでございます。四月、五月に判明した感染者数を示しております。表中の下段の計の欄を御覧ください。児童生徒は九百四十九人、教職員は百五人でございます。欄外の参考を御覧ください。五人以上の感染者、クラスターが確認された学校は、小・中・高合わせて計十七校でございました。なお、令和二年度、三年度ともに、確認できる範囲での重症者はございません。  資料を一枚おめくりください。二、感染者数の増加に伴う対応についてでございます。本県が五月十二日から緊急事態宣言の対象区域に追加されたことや、学校における児童生徒等についての感染状況を踏まえまして、県立学校に対しては、資料中にお示ししている内容を周知するとともに、従来から示している感染症対策の再確認と徹底を図るよう通知をしております。併せて、市町村教育委員会及び私立学校設置者に対しても、適切な対応をするよう要請をしております。  今後も、引き続き、本県の感染者数の状況等を注視し、県新型コロナウイルス感染症対策本部と連携、協力しながら、必要な対策を行ってまいります。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 30 ◯片岡誠二委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。堤委員。 31 ◯堤かなめ委員 児童生徒に陽性者が出た場合の濃厚接触者などに対する検査のあり方についてお尋ねいたします。  児童生徒自身が唾液の採取をするものの、教育現場で医療関係者の立ち合いなしに先生方がその検体を集めている、また児童生徒に唾液の検体を集めるため、家庭訪問まで行っている場合もあると聞き及んでおります。そこで、このような業務を教員が校務として行うことが適当なのか、教育委員会としてどのようにお考えなのか、お聞きします。 32 ◯片岡誠二委員長 鶴体育スポーツ健康課長。 33 ◯鶴体育スポーツ健康課長 この件につきましては、厚生労働省が示しております新型コロナウイルス感染症病原体検査の指針のほうに述べられております。文部科学省にも確認しましたところ、例外的なケースとして、教職員が採取に立ち会うということはあると見解も示されているところでございます。ただ、基本的に、原則は保健所が対応すべきというふうに考えておりますので、今後、対応する教職員の過度の負担とならないように、県、保健部局としっかり連携して取り組んでまいりたいと思っております。 34 ◯堤かなめ委員 今、鶴課長からお答えをいただきましたように、原則は医療従事者が行うことだということですね。それで、唾液の検体というのはそれほど簡単ではなく、例えば御紹介いただきました指針には、飲食や歯磨き、うがい直後の唾液採取はウイルスの検出に影響を与える可能性があり、避けるべきである。明確な基準はないが、目安として飲食等の後、歯磨きを行った後、最低十分以上、できれば三十分ほど空けることが望ましい。また、被検者自身による唾液採取時に採取容器が汚染する可能性があるため、容器外側の適切な消毒等の工夫が求められるというふうにも書いてあります。このようなものは医療関係者、医療の専門家が行うべきだと思います。また、この指針によりますと、介護施設や福祉施設の職員が行うこともあると書いてありますけれども、やはり介護施設や福祉施設の職員と教員とは役割がかなり異なっていると思います。今後はぜひ、この原則に従って医療従事者が確認すべきと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。 35 ◯片岡誠二委員長 ほかにありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 36 ◯片岡誠二委員長 ほかにないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、「次期福岡県青少年健全育成総合計画(福岡県青少年プラン)の策定及び「青少年の健全育成に関する県民意識等調査」の結果について」を議題といたします。  執行部の説明を求めます。中竹政策課長。 37 ◯中竹政策課長 次期福岡県青少年健全育成総合計画(福岡県青少年プラン)の策定について御説明をさせていただきます。  付箋番号の八番を御覧ください。一の策定理由のとおり、この青少年プランは、今後の青少年育成方策の基本となる計画を策定するもので、二の計画の位置づけにありますとおり、県青少年健全育成条例に基づく計画であると同時に、子ども若者育成支援推進法に基づく県の子ども・若者計画でもございます。さらに、県行政全般の運営指針となる福岡県総合計画の青少年分野の計画という位置づけもございます。  計画期間についてです。県総合計画との整合性を図るため、一年前倒しで今年度策定をすることとし、計画期間を令和四年度からの五年間といたします。  附属機関からの意見具申についてです。当計画は地方青少年問題協議会法に基づき、県の附属機関である青少年問題協議会から知事に対する意見具申を受け、策定することになります。青少年問題協議会には、当文教委員会のほか厚生労働環境委員会や警察委員会などからも委員として御参画をいただいております。  策定スケジュールについてです。今年四月から青少年問題協議会の下部組織として専門委員会議を設置し、既にプラン策定のための協議をいただいております。二ページに専門委員名簿を付けております。教育関係の有識者を代表する七名の委員のほかに、今回から初めて当事者である若い世代の意見をプランに反映をさせるため、公募による二名の委員に就任いただいております。  資料一ページに戻ります。九月開催予定の一回目の青少年問題協議会で、専門委員会議で策定された意見具申案の骨子について御協議いただく予定です。協議会で決定されたものについて、速やかに文教委員会に御報告をさせていただきます。その後、パブリックコメントを実施し、必要な修正を経た後、十一月に開催予定の二回目の青少年問題協議会で協議いただいた上で、十二月に知事に対して意見具申をいただく予定にしております。この意見具申の内容につきましても、速やかに文教委員会のほうに御報告をさせていただきます。その後、一月に知事をトップとする推進本部会議を開催し、次期計画案として決定をした上で、二月議会に上程をさせていただく予定です。  青少年プラン策定についての説明は以上です。  引き続き、「青少年の健全育成に関する県民意識等調査」の結果について御説明をさせていただきます。  お手元に調査報告書概要版の冊子を添付しておりますが、説明は、委員会資料に基づき行わせていただきます。資料の三ページをお願いいたします。  一の調査の目的ですが、青少年プランの基礎資料とすることを目的に実施をしております。  二の調査の実施についてです。調査の対象者は、県内の小学六年生、中学二年生、高校二年生及びその保護者、それぞれ千二百名と、県内の大学二年生千二百名、計八千四百名を対象に実施をいたしました。調査期間は、令和二年九月から十一月までで、調査方法は、学校を介して調査票を配布・回収しており、回収率は九四・四%でございます。  続きまして、調査結果についてです。まず、「将来の夢や目標の有無について」です。将来の夢や目標を「はっきり決めている」と回答したものは、中学生が最も少なく約二割、高校生、大学生は二割台半ば、最も多い小学生でも約三割となっております。また、下段にあります四年前に実施した前回調査の結果と比較しますと、小学生から大学生まで、全てで「まだ決めていない」が増加をしております。  四ページをお願いします。「国際化について」です。「海外留学や海外で仕事をしたいと思うか」に対し、「思う」と回答したのは、小中学生で二割台、高校生、大学生でも三割台と少なく、「したいと思わない」割合のほうが多いです。したいと思わない理由につきましては、「語学の自信のなさ」が最も多く、続いて「治安面の不安」や「海外に行く必要を感じない」という回答が多くなっております。  五ページをお願いいたします。「スマートフォンの所有状況について」です。左側の前回調査と比較しますと、小・中・高校生全てで所有率が増加をしており、中学生は七割に達しております。  平日の学校以外でのインターネットの利用時間についてです。三時間以上利用しているのは、小・中・高校生で三割以上となっております。右端にある数字、平均利用時間を御覧いただくと、小・中・高・大学生すべてで前回調査より増加しているのがわかります。  六ページをお願いいたします。ここからは保護者限定の調査結果です。上段の小学生の保護者の「子どもと話す頻度と地域行事への参加」との関係につきましては、子どもとよく話をする保護者ほど、地元のお祭りやレクリエーションに参加している傾向が見られました。その下にある中学生の保護者の「子どもと話す頻度とスマートフォンのフィルタリング使用」との関係につきましても、よく話をする保護者ほどフィルタリングをする傾向が見られ、一定の相関関係が見られました。  最後のグラフは、保護者に「青少年の健全育成のために必要なこと」について尋ねた結果です。小・中・高校生のいずれの保護者とも、家庭でのしつけや教育の充実が最も多くなっております。次いで、小・中学生の保護者では、学校での道徳教育や生徒指導の充実、高校生の保護者では、就学援助など、子供の貧困に対する取組の促進となっております。  説明は以上です。御審議のほどよろしくお願いいたします。 38 ◯片岡誠二委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 39 ◯片岡誠二委員長 特にないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、「福岡県教育委員会特定事業主行動計画の策定について」を議題といたします。  執行部の説明を求めます。池松総務企画課長。 40 ◯池松総務企画課長 福岡県教育委員会特定事業主行動計画の策定について御説明申し上げます。  付箋番号九の資料の一ページをお願いいたします。  まず、一の計画策定の趣旨でございます。本県教育委員会では、次世代育成支援対策推進法及び女性の職業生活における活躍の推進に関する法律に基づく福岡県教育委員会特定事業主行動計画を平成二十八年度から五か年計画で策定いたしまして、取り組んでまいりました。前計画における数値目標と実績の表のとおり、各役職段階に占める女性職員の割合など、取組の効果が出ているものもありますが、休暇取得などについては、まだまだ目標に達していない状況でございます。引き続き、職員のワークライフバランスを推進するため、休暇や育児休業等を取得しやすい職場環境づくりに取り組むとともに、男性職員の子育てに関する意識の向上を図る必要があると考えております。今回の計画は、これらの達成状況や職員からのアンケートの結果を踏まえまして、令和三年度から五か年分を新たに策定したものでございます。  次に、三の対象職員につきましては、教育委員会から任命された職員としております。  四の計画目標でございますけれども、国の目標値及び前計画の目標値に係る達成状況等を勘案いたしまして、新たな目標値を設定しております。まず、(一)から(三)の女性職員の登用目標ですが、課長相当職以上については、これまでの一五%以上から二〇%以上へ、また、課長補佐相当職も二〇%以上から三〇%以上へ、それぞれ引き上げております。また、教育職は、管理職につきまして二〇%以上から二五%以上に引き上げております。その他、(四)から(六)につきましては変更はなく、(七)の父親の育児休業取得率は、国と同様の三〇%以上としております。  次の二ページをお願いいたします。六は、今御説明しました計画目標を達成するための具体的な取組内容です。「女性職員の活躍推進」「職員一人ひとりの意識改革」「男女がともに働きやすい職場づくり」といった三つの観点で取り組んでまいります。これらの取組によりまして、女性職員だけではなく、全ての職員が仕事と家庭、生活の両立を図りながら、能力を十分に発揮できる、働きやすい職場の実現を目指してまいります。  説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。 41 ◯片岡誠二委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 42 ◯片岡誠二委員長 特にないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  これで所管事務調査を終わります。  次に、「各種委員の選出について」を議題といたします。  本件につきましては、前回の委員会にて正副委員長に御一任いただいておりましたので、お手元に正副委員長案を配付いたしております。  この案のとおり選出することで、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 43 ◯片岡誠二委員長 御異議がありませんので、そのように決定し、議長に報告することといたします。  次に、議題にはありませんが、その他として何かございませんか。堤委員。 44 ◯堤かなめ委員 教育の中立性、独自性について、一点、要望させていただきます。  御案内のとおり、行政は法に基づいて執行されなければなりませんが、社会の複雑多様な事象に適切に対応するため、行政には独自の判断の余地や一定の活動の自由、すなわち行政には裁量権があるというのは事実です。しかし、この行政裁量は法に抵触しなければ何をしてもよいということでは決してなく、裁量権の逸脱や濫用をしないこと、行政判断が県民への説明責任が果たせる合理的なものなのかということこそが大事なことであるはずです。さて、今回、塩川秀敏氏が県議の辞職を届けられたのが先月の五月十四日、塩川氏の教育委員就任の議案が公表されたのが五月二十八日と、この間、二週間しかありませんでした。この選任をめぐっては、政治的介入があったのではないか、教育の中立性と独立性が侵害されかねない事態が生じていたのではないか、行政裁量の合理性という点から見てどうなのかといった疑念を持つ方も多くおられます。今後は、このような教育の中立性や独立性を揺るがしかねない事態、行政裁量の逸脱や濫用が疑われるような事態を二度と招くことがないよう、強く要望しておきます。以上です。 45 ◯片岡誠二委員長 ほかにありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 46 ◯片岡誠二委員長 ほかにないようですので、次に進みます。  「閉会中の調査事項について」、お諮りいたします。  お手元配付の案のとおり、十一項目について、閉会中もなお調査を継続することにいたしたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 47 ◯片岡誠二委員長 御異議がありませんので、そのように決定し、所定の手続をとることといたします。  次に、「今後の委員会活動について」、お諮りいたします。  今後の委員会活動については、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 48 ◯片岡誠二委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。中尾正幸委員、堤かなめ委員、お二人を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  以上で、本日の議事はすべて終了いたしました。  終わりに、終始熱心に御審議いただきました委員各位、御協力いただきました執行部各位に感謝申し上げ、これをもちまして、文教委員会を閉会いたします。  ありがとうございました。    午 後 五 時 十 五 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...