福岡県議会 2021-06-17
令和3年 県民生活商工委員会 本文 開催日: 2021-06-17
次の三ページ以降は、部内各課の
所管事務の概要を記載しておりますので、後ほど御覧いただきたいと存じます。
人づくり・
県民生活部といたしましては、
新型コロナウイルス感染症の影響により一部制限されている文化・
スポーツ活動や生涯学習などの再開と、その後の状況を見据え、この五つの柱に基づいて全力で取り組んでまいります。今後とも委員の皆様方の御指導、御鞭撻を賜りますようお願いいたします。
説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
4
◯渡辺美穂委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
5
◯渡辺美穂委員長 特にないようですので、次に進みます。
次に、商工部の説明を求めます。
松本商工部長。
6
◯松本商工部長 商工部の
所管事務につきまして、お手元に配付しております
委員会資料に基づき御説明申し上げます。
恐れ入ります、資料の
所管事務の概要、商工部の一ページをお願い申し上げます。まず、商工部の組織でございます。本庁は、
商工政策課、
中小企業振興課など九課二室の構成となっております。また、
出先機関については、こちらの右側のほうに記載しておりますが、県下四つの
中小企業振興事務所に加え、
計量検定所、
大阪事務所がございます。また、
技術支援機関といたしまして、
工業技術センターを設置しており、その下に専門分野に応じまして
化学繊維研究所など四つの研究所がございます。職員数につきましては、それぞれの括弧内に記載しておりますが、商工部全体の職員数は、右下、本庁百六十七名、
出先機関百六十八名の合計三百三十五名となっております。
二ページをお願いいたします。商工部の
施策体系でございます。商工部では、活力にあふれ、成長力に富んだ経済と魅力ある雇用を創出するため、大きく四つの柱で施策を展開しております。
まず、第一の柱は、「発展力のある
中小企業をつくる」です。本県経済の活力の源泉であり、本県雇用の約八割を担う
中小企業に対し、その成長段階や事業環境に応じ、きめ細やかな支援を行っております。さらに、
地域経済の活性化に向けた
プレミアム付き地域商品券の発行支援、商店街の活性化に取り組んでいるところでございます。
第二の柱は、「アジアの
産業拠点をつくる」です。アジアの活力を取り込み、アジアと共に発展する
産業拠点を目指し、自動車、
バイオ産業など成長産業の育成・集積に取り組んでおります。また、環境を軸とした産業の
国際競争力の強化を図る
グリーンアジア国際戦略総合特区を活用した県内における設備投資の促進等に取り組むほか、国内外からの企業誘致を推進しているところでございます。
第三の柱は、「国内外の観光客を呼び込む」です。観光産業の振興、観光地域の魅力向上、
プロモーション活動などによりまして、国内外から県内各地域への観光誘客に取り組んでいるところでございます。また、
宿泊税基金の管理、市町村への
財政的支援も行っているところでございます。
第四の柱は、「安全な産業社会の構築」でございます。
高圧ガス等に係る産業保安の確保、適正計量の確保を図っているところでございます。
以上が、商工部の
施策体系でございます。
次の三ページ以降は、
商工部各課の
所管事務の概要を記載しております。後ほど御覧いただければと思います。
商工部といたしましては、この四つの柱のもと、
新型コロナウイルス感染症の影響により落ち込んだ
地域経済の回復と、その後も見据えたさらなる産業の発展に向け、全力を挙げて取り組んでまいる所存でございます。
委員の皆様におかれましては、今後とも御指導、御鞭撻を賜りますよう、どうぞよろしくお願い申し上げます。
説明は以上です。よろしくお願いいたします。
7
◯渡辺美穂委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
8
◯渡辺美穂委員長 特にないようですので、次に進みます。
次に、企業局の説明を求めます。
右田企業局長。
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◯右田企業局長 それでは、企業局の
所管事務の概要について御説明いたします。
お手元配付の企業局の
委員会資料一ページをお願いいたします。企業局の組織と職員数でございます。本庁に管理課、
出先事務所としまして、
矢部川発電事務所及び
苅田事務所がございまして、職員数は、
企業管理者のもと、合計三十七名でございます。
二ページをお願いします。企業局では、
電気事業、
工業用水道事業、
工業用地造成事業の三つの事業を行っております。
電気事業につきましては、
矢部川水系の
日向神ダム及び松瀬ダム、
那珂川水系の南畑ダムをそれぞれ利用しまして、
大渕発電所、
木屋発電所、ちくし発電所の三か所で水力発電を行っております。
三ページをお願いします。
工業用水道事業につきましては、県内四地区におきまして事業を実施しております。
苅田工業用水道事業は、行橋市を流れる今川などを水源としまして、苅田町の
臨海工業団地に立地する二十一社に
工業用水を供給しております。
大牟田工業用水道事業は、熊本県菊池川などを水源としまして、
大牟田地区に立地する十八社に
工業用水を供給しております。鞍手・
宮田工業用水道事業は、犬鳴ダムなどを水源としまして、鞍手・宮田地区に立地する十四社に
工業用水を供給しております。
田川工業用水道事業は、陣屋ダムなどを水源としまして、田川地区に立地する十三社に
工業用水を供給しております。
四ページをお願いいたします。
工業用地造成事業につきましては、これまで県内五地区の
工業用地が完売しております。現在分譲中は、
前原インターチェンジ南地区工業用地、久留米・
うきは工業用地の二地区でございます。また、令和二年度より、新たに宮若
北部工業用地造成事業に着手しております。分譲中の
前原インターチェンジ南地区工業用地につきましては、分譲面積約八・四ヘクタールのうち、残り約五ヘクタールが分譲中でございます。久留米・
うきは工業用地は、分譲面積約二十六・五ヘクタールのうち、残り約三・八ヘクタールが分譲中でございます。
宮若北部工業用地は、令和五年度の竣工を目指し、約二十一・二ヘクタールの造成を進めております。
最後、五ページ、企業局が所管しております施設の位置図を添付しております。参考までに御覧ください。
説明は以上でございます。
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◯渡辺美穂委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
11
◯渡辺美穂委員長 特にないようですので、以上で本件の質疑を終わります。
次に、
議案審査を行います。
第八三号議案「福岡県
婦人保護施設の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。
徳永人づくり・
県民生活部長。
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◯徳永人づくり・
県民生活部長 第八三
号議案福岡県
婦人保護施設の設備及び運営の基準に関する条例の一部を改正する条例の制定について御説明申し上げます。
議案につきましては、議案その三の十五ページでございますが、内容につきましては、お手元の
委員会資料に基づいて御説明いたします。
恐れ入りますが、
委員会資料の二十六ページをお願いいたします。一の改正の理由でございますが、障害者の
日常生活及び
社会生活を総合的に支援するための法律に基づく
指定障害福祉サービスの事業等の人員、設備及び運営に関する基準等の一部を改正する省令の制定による
婦人保護施設の設備及び運営に関する基準の一部改正に伴い、所要の規定の整備を行うものでございます。
二の改正の概要でございます。
婦人保護施設における諸記録の作成、保存等について
電磁的記録により行うことができる旨の条文を追加するものでございます。
三の施行期日でございますが、省令の施行期日に合わせて、令和三年七月一日としております。
以上が、今回の条例制定の概要でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
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◯渡辺美穂委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。
武藤委員。
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◯武藤英治委員 二年ぶりにこの委員会に戻ってきたんですが、過去も申し上げたけど、いまだ改正されていないので、ぜひ息長くやってほしい。婦人保護というのは、戦後、売春に携わる女性を収容するというところから始まった。県行政においても、婦人、昔はあった。全て女性に変わっている。現在、そこにお世話になっている女性はどういう割合なんですか。
家庭内暴力が原因だとか、いろいろあろうと思いますけど、発足の当時は婦人でよかった。我々のイメージだったらそういうイメージがあるんですよ、売春に携わっている女性と。そういうことを含めて、今の現状を教えてください。
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◯渡辺美穂委員長 柳瀬男女共同参画推進課長。
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◯柳瀬男女共同参画推進課長 現在、御説明しました施設には、主な理由として、委員おっしゃいますように、配偶者等からの暴力が一番多うございます。令和二年度でいいますと、十四名中十名が暴力ということで、委員おっしゃるとおり、実態に即していないというのがあるかと存じます。
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◯武藤英治委員 各県にこういう施設はあるんでしょう。
日本じゅう、婦人という言葉を使っているの。
18
◯柳瀬男女共同参画推進課長 ほとんどの県で設置しております。ほとんどの県が
婦人保護施設ということで法令上明記しておりますが、通称では婦人という表現を使っているところは少のうございますが、一部残っているところはあります。
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◯武藤英治委員 ということは、福岡県はその一部であるということだね、一部残っているという。
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◯柳瀬男女共同参画推進課長 説明が足らず、申し訳ございません。福岡県の場合、法令上規定された用語を使ってございますが、皆様には通常、通称としまして、
アブニール福岡ということで名称を変更しまして使用しております。
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◯武藤英治委員 じゃ、通称というの。しかし、こういう公文書的なものは婦人じゃなければいけないという規定があるの。
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◯柳瀬男女共同参画推進課長 婦人保護施設という名称は、先生がおっしゃいました
売春防止法に基づく施設名を使用しておりますが、今回お願いいたしました条例の制定を、
社会福祉法に基づきましてこの条例を制定しなさいということを規定されてございますので、今回条例では、いまだこの名称を使っているところでございます。
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◯武藤英治委員 だから法令に従うと。国がそうしているんでしょう。どの県でも同じような問題があると思うんですよ。なぜ、このしょっぱなの委員会でこれを申し上げるかというと、国に働きかけて、この名称を変えるような、これだけだろうと思います、国も。何かまさに蔑むというか、そういう名称なんですよ。だから、例えば、知事会で話をするとか、やりようはあると思う。暗いイメージ、家庭内で暴力を受けたりしている女性のほうが大半であるという中で、
売春禁止法に基づくなんていう話になるとつらいじゃない。レッテルを貼られてしまう。そんな白い目で見られてしまう。それは耐え難いことじゃないかなと、行政の姿勢としても、明るく立ち直るための施設だというようなイメージになってほしいなとずっと思っています。そういう意味で、例えば知事会で決議するとか何か積極的なアクションを。百年河清を待つなんてことじゃだめですよ。国が変わるまで私どもも変わりませんじゃなくて、法律で決めたということは、法律で改められるんです。法律を決めるのは国会です。政治家です。ですから、県ではどうしようもないという答弁みたいに聞こえるから、国に働きかけしましょうよ。
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◯渡辺美穂委員長 徳永人づくり・
県民生活部長。
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◯徳永人づくり・
県民生活部長 今、
武藤委員がおっしゃられたとおり、我々もこの婦人という名称がつくことについては、利用の実態から見てもふさわしくないというふうに考えております。委員、以前の委員会に御参加されていたということで、そこでも御提案されていたと思いますけれども、
全国知事会におきましても同じような認識を持っておりますので、国に今働きかけておりますし、今後も実現がかなうように引き続き働きかけてまいりたいというふうに考えております。
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◯武藤英治委員 ぜひ強力にやってください。お願いします。以上です。
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◯渡辺美穂委員長 ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
28
◯渡辺美穂委員長 ほかにないようですので、以上で第八三号議案の質疑を終わります。
次に、第八九号議案「
工事請負契約の締結について」から第九二号議案「
工事請負契約の締結について」までの四件につきましては、関連がありますので、一括して議題といたします。
これらについて、執行部の説明を求めます。
徳永人づくり・
県民生活部長。
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◯徳永人づくり・
県民生活部長 第八九号議案から第九二号議案、
工事請負契約の締結について御説明いたします。
議案につきましては、議案その三の五十一ページから五十四ページでございますが、内容につきましては、お手元の
県民生活商工委員会資料(
議案審査)
人づくり・
県民生活部に基づいて御説明いたします。
一ページをお願いいたします。本事業は、令和三年度から四年度にかけて、官民による複合施設でございます
アクロス福岡のシンフォニーホールと国際会議場の吊り天井の改修を行うものでございます。また、吊り天井の改修と合わせまして、開館以来二十六年が経過し老朽化している電気・機械設備等について改修・更新を行うものでございます。
契約の内容でございます。まず、第八九号議案は、官民の共用部分である遮音天井の耐震化や、建物の躯体改修を行うものでございます。請負契約額は十三億二千万円、工事請負人は株式会社竹中工務店九州支店となっております。
二番目の第九〇号議案は、県専有部における仕上天井耐震化や舞台機構改修等を行うものでございます。請負契約額は十三億六千八百四十万円、工事請負人は株式会社竹中工務店九州支店でございます。
三番目の第九一号議案は、県専有部における電源・ケーブル更新や舞台照明更新等を行うものでございます。請負契約額は十四億七千四百万円、工事請負人は株式会社九電工でございます。
第九二号議案は、県専有部における空調設備更新やファン類・ダクト更新等を行うものであり、請負契約額は十四億六千三百万円、工事請負人は新日本空調株式会社九州支店でございます。工期は、全て令和四年九月二十二日まででございます。
二ページに事業の概要図を添付しておりますので、御参考ください。
以上が、今回の契約の概要でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。
30
◯渡辺美穂委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
31
◯渡辺美穂委員長 特にないようですので、以上で第八九号議案から第九二号議案までの質疑を終わります。
これで、本委員会に付託されました全議案の質疑を終了します。
知事等に対する保留質疑がありませんので、引き続き議案の採決を行いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
32
◯渡辺美穂委員長 それでは、準備のためしばらく休憩します。そのままでお待ちください。
〔暫時休憩〕
33
◯渡辺美穂委員長 再開いたします。
それでは、これより採決を行います。
まず、採決の方法についてお諮りいたします。
採決は、一括して行うことでよろしいでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
34
◯渡辺美穂委員長 御異議がありませんので、そのように執り行います。
それでは、第八三号議案及び第八九号議案から第九二号議案までの以上五件について、原案のとおり可決することに賛成の委員は御起立願います。
〔賛成者起立〕
35
◯渡辺美穂委員長 起立多数であります。よって、第八三号議案外四件は、いずれも原案のとおり可決されました。
これで、議案の採決を終わります。
以上で、当委員会に付託されました議案の審査は全て終了いたしました。
なお、採決いたしました議案に関する委員長報告につきましては、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
36
◯渡辺美穂委員長 御異議がありませんので、そのように決定いたします。
次に、
所管事務調査を行います。
まず、「指定管理者による管理運営の実施状況について」を議題といたします。
順次、執行部の説明を求めます。松尾文化振興課長。
37 ◯松尾文化振興課長 指定管理者による管理運営の実施状況につきまして御説明いたします。資料は
県民生活商工委員会資料の
人づくり・
県民生活部になります。
まず、一ページをお願いいたします。報告理由ですが、地方自治法の規定により、指定管理者から提出されました事業報告書に基づき、県施設の管理運営の状況等について点検した結果につきまして報告するものでございます。
二の点検方法ですが、指定管理者から提出されました事業報告書をもとに、現地確認とヒアリングによりまして点検をいたしております。
三の点検結果ですが、
人づくり・
県民生活部所管六施設分につきまして、一ページから三ページまで一覧にまとめております。
設備につきましては、四ページ以降にそれぞれの施設ごとの資料を添付しておりますので、その資料により説明をいたします。
恐れ入りますが、資料の四ページをお願いいたします。まず、
アクロス福岡の愛称で呼ばれております福岡県国際文化情報センターでございます。本施設の指定管理者には、平成二十八年四月から五年間、公益財団法人
アクロス福岡を指定しております。
五ページをお願いいたします。この表の左端、大項目の欄にありますように、1)公共性(公益性)、2)施設利用及びサービス向上、一枚おめくりいただきまして六ページの3)経営(収支)改善、4)職員確保方策及び健全な財政基盤、5)施設管理上の個別事項、この五項目について点検を行っております。ここでは、その要点のみ報告させていただきます。
恐れ入りますが、五ページにお戻りいただきまして、2)の施設利用及びサービス向上でございます。管理運営の概要の欄でございますが、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響によりまして、利用者数、施設稼働率等は前年度を下回っております。二つ目の丸、文化振興事業につきましても、感染症拡大に伴い事業実施数は減少しておりますが、そうした中、感染症防止対策を行い、小学校への派遣演奏を実施するなど、芸術・文化に触れる機会を絶やさないよう努めております。
六ページをお願いいたします。3)の経営(収支)改善でございます。管理運営の概要の欄、一つ目のポツですが、施設利用促進のため、大学や関連団体等に働きかけ、景気に左右されにくいとされます学会や国際会議等の誘致に取り組んでおりますが、感染症拡大に伴い会議の開催件数は減少しており、利用料金収入も前年度を下回っております。三つ目のポツ、文化振興事業につきましては、感染症対策に留意しながら、廉価なコンサートや参加型事業など公益性を重視した事業と、人気アーティストや著名楽団等、収入の見込める事業をバランスよく実施いたしております。
御説明してまいりました結果を踏まえまして、二の点検結果でございますが、感染症対策を徹底した上で、質の高い芸術鑑賞の機会を提供するともとに、地域と連携したコンサート等の文化振興事業を実施するなど、施設の設置目的に沿った運営が行われており、おおむね提案内容どおりとしてBと評価しております。
七ページをお願いいたします。大濠公園能楽堂でございます。本施設の指定管理者には、平成三十一年四月から五年間、株式会社西日本新聞イベントサービスを指定しております。
八ページをお願いいたします。2)の施設利用及びサービス向上でございます。管理運営の概要の欄、一つ目のポツですが、施設のPRと積極的な企画営業に取り組みまして、能楽をはじめとする伝統芸能の公演に加え、将棋のタイトル戦である第六十一期王位戦第四局が開催されました。三つ目のポツですが、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響や、天井の耐震化工事に伴う休館によりまして、利用者数、公演件数、また施設稼働率は、いずれも前年度を下回っております。
九ページをお願いいたします。3)の経営(収支)改善でございます。管理運営の概要の欄、二つ目のポツですが、
新型コロナウイルス感染症拡大に伴うイベントの自粛によりまして、利用料金収入実績は前年度を下回っております。
御説明してまいりました結果を踏まえまして、二の点検結果でございます。
新型コロナウイルス感染症等の影響により、施設利用者数、公演件数等は減少しておりますが、能楽にとどまらず、様々なジャンルでの利用促進に取り組むなど、施設の設置目的に沿った運営が行われており、おおむね提案内容どおりとしてBと評価しております。
十ページをお願いいたします。福岡県立あまぎ水の文化村でございます。本施設の指定管理者には、平成二十九年四月から五年間、公益財団法人あまぎ水の文化村を指定しております。
十一ページをお願いいたします。2)の施設利用及びサービス向上でございます。管理運営の概要の欄、県施設入場者数は、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響に伴う大規模イベントの中止等によりまして、前年度を下回っております。そうした中、下から三つ目のポツ、西野亮廣氏の絵本「えんとつ町のプペル」の複製原画を車内に展示するラッピングバスをチャーターいたしまして、朝倉市内の保育所、
図書館を訪問するなど、新たな事業にも取り組んでおります。
十二ページをお願いいたします。3)の経営(収支)改善でございます。当施設は、主に県、朝倉市、民間企業などが出捐しました公益財団法人あまぎ水の文化村の基本財産の運用益を充てて運営しているため、指定管理料はゼロ円となっております。また、収支改善のため、七月一日よりウォーターパレットの利用料金の徴収を開始いたしまして、約百二十万円の収入を得ております。
御説明してまいりました結果を踏まえまして、二の点検結果でございますが、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けて利用者数は減少したものの、コロナ禍でも工夫を凝らした自主事業を展開するなど、施設の設置目的に沿った運営が行われており、おおむね提案内容どおりとしてBと評価いたしております。
十三ページをお願いします。福岡県立ももち文化センターでございます。本施設の指定管理者には、令和二年四月から五年間、ももちパレスネットワークを指定しております。
十四ページをお願いいたします。2)の施設利用及びサービス向上でございます。管理運営の概要の欄、五つ目のポツですが、
新型コロナウイルス感染症の拡大や、外壁、冷温水配管等の大規模改修に伴う休館の影響によりまして、利用者数、施設稼働率ともに前年度を下回っております。また、管理運営の概要の欄の下のほう、括弧で囲んでおりますが、事業につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、三十六事業を中止し、十三事業を実施した結果、前年度の二割程度の参加者数となっております。
十五ページをお願いいたします。3)の経営(収支)改善につきましては、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響、また、大規模改修に伴う休館によりまして、利用料金収入実績は二千二百万円余と前年度を下回っております。
このような結果を踏まえまして、二の点検結果でございます。利用者数、施設稼働率、利用料金収入などは前年に比べ減少しておりますが、障がいのある方や認知症の方に焦点を当てた事業や、地域で活躍する舞台芸術家の発掘と育成に積極的に取り組むなど、施設の目的に沿った運営が行われておりまして、提案内容をやや上回ったとしてAと評価いたしております。
十六ページをお願いいたします。
九州芸文館の愛称で呼ばれております筑後広域公園芸術文化交流施設でございます。本施設の指定管理者には、平成三十年四月から五年間、ちくごJR芸術の郷事業団を指定しております。
十七ページをお願いいたします。2)の施設利用及びサービス向上でございます。管理運営の概要の欄四つ目のポツですが、
新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、利用者数、施設稼働率は前年度を下回っております。五つ目のポツですが、実施できた事業が約半数となったため、参加者数も前年度を下回っております。このような状況下におきましても、感染対策を万全とすることで、十二回目となります卑弥呼の火祭りを開催いたしまして、三千人を超える方が参加されております。
十八ページをお願いいたします。3)の経営(収支)改善につきましては、
新型コロナウイルス感染症の影響によりまして、利用料金収入実績は前年度を下回っております。
御説明してまいりました結果を踏まえまして、二の点検結果でございますが、
新型コロナウイルス感染症の影響により中止となった事業はあるものの、三本の柱となる事業につきましては、地域と連携し、感染対策を講じた上で開催できるよう努めるなど、施設の設置目的に沿った運営が行われていることから、おおむね提案内容どおりとしてBと評価いたしております。
38
◯渡辺美穂委員長 柳瀬男女共同参画推進課長。
39
◯柳瀬男女共同参画推進課長 引き続きまして、十九ページをお願いいたします。クローバープラザでございます。クローバープラザは、総合福祉センター、人権啓発情報センター、
男女共同参画センターの三つの施設で構成されております。指定管理者は、クローバープラザ管理運営共同事業体でございます。
二十ページをお願いいたします。管理運営状況につきまして主なものを御説明いたします。1)公共性の確保でございます。三つのセンターの目的に沿った事業を展開し、福祉、
男女共同参画関係団体等への利用料金の減免や、高齢者や障がいのある人などの利用への配慮、駐車場の整備など施設の目的に沿った利用促進を図っております。
2)の施設利用及びサービス向上でございます。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に伴う臨時休館等によりまして、来館者が目標値の約四〇%となってございます。安心して利用できるよう施設内の消毒など感染防止対策をとり、利用促進に向けた広報などにも努めているところでございます。利用者の満足度、下のほうに記載してございますが、利用者の八五%がおおむね満足との結果を得ております。
二十一ページをお願いいたします。3)経営(収支)改善でございます。臨時休館に伴いまして、利用料収入が大きく減少しておりますが、施設全体で省エネ対策に取り組むなど、効率的な施設運営に努めております。
御説明しました内容を踏まえた2)点検結果でございます。施設設置の目的に沿った利用者のサービス向上、利用促進、新型コロナ感染症対策に関しましては、県の方針を踏まえて迅速に対応するなど、施設の円滑な運営に取り組み、おおむね提案どおりの運営が行われていますことから、総合評価でBの評価をしています。
説明は以上でございます。よろしく御審議をお願いいたします。
40
◯渡辺美穂委員長 見雪新産業振興課長。
41 ◯見雪新産業振興課長 引き続き、商工部分について御説明いたします。
委員会資料の一ページをお願いいたします。商工部の対象は、福岡県立飯塚研究開発センターの指定管理者である公益財団法人飯塚研究開発機構です。指定期間は、平成二十八年四月からの五年間、点検期間は令和二年四月からの一年間、提出された事業報告書をもとに、
人づくり・
県民生活部所管分と同様、公益性の確保など五項目について点検を行いました。その主なものについて御説明してまいります。
三ページをお願いいたします。まず、1)公共性(公益性)の確保についてです。地域の研究開発基盤施設として、産学官連携による研究開発の支援や、自動車関連産業への参入をにらんだ人材育成事業などに積極的に取り組み、地域産業の高度化に貢献しております。
次に、2)の施設利用及びサービス向上についてでございます。経験豊かなコーディネーター、これはトヨタや日立のOBでございますが、こうしたコーディネーターによる技術支援や、あるいは国の大型研究開発プロジェクトの獲得支援、機構独自の研究開発支援事業などを実施しておりまして、年間コーディネート件数は百五十八件と地域のものづくり企業あるいはITベンチャーへの伴走支援に積極的に取り組んでおります。また、昨年度から新たに県及び飯塚市の補助金を活用して、今後、成長が期待される医療・福祉関連製品の開発支援にも取り組んでおります。さらに、自動車関連産業への参入や受注拡大を進めるため、地域のものづくり企業を対象に、三次元設計や金型、メッキあるいは品質管理などの人材育成事業を実施しておりまして、百九十一名の参加があっております。なお、この講座は、例年、定員を上回る応募があるなど地元からのニーズも非常に高いものとなっておりますが、令和二年度は、新型コロナの影響もありまして若干規模を縮小しての実施となりました。
次のページをお願いいたします。3)経営(収支)改善でございます。施設利用料収入については、新型コロナの影響に伴う研修会議室利用の停止により昨年度を下回ってはおりますが、業務の改善、効率化を図り、経費の節減に努めております。
以上のようなことから、二番の点検結果でございますが、おおむね提案内容どおりのBと評価いたしました。
商工部としましては、今後とも指定管理者と協力・連携し、地元大学、自治体と連携した施設の一層の利用促進あるいは成長分野に挑戦するものづくり企業、ITベンチャーへの伴走支援に注力して地域産業の高度化に貢献してまいりたいと考えております。
説明は以上です。御審議のほどよろしくお願いいたします。
42
◯渡辺美穂委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。後藤委員。
43 ◯後藤香織委員 クローバープラザのことを少しお聞きしたいと思います。よく
男女共同参画センターを使う方から、ここを利用した後にクローバープラザのほうでWi─Fiが使えなくて不便だという声を聞いたことがあるんですが、その辺の整備状況がもし分かるのであれば教えていただきたいんですけれども。
44
◯渡辺美穂委員長 柳瀬男女共同参画推進課長。
45
◯柳瀬男女共同参画推進課長 Wi─Fiの件については私も伺ったことがございまして、この件につきましては、指定管理者のほうにそのような声があるということをお伝えしているというところでございます。大変申し訳ございません。現時点ではそういった情報しか持ち得ておりませんので、今後また確認してまいりたいと思います。
46 ◯後藤香織委員 要望として、もし整備が進んでいないようでしたら、ぜひ利用者のためにもよろしくお願いします。
47
◯渡辺美穂委員長 ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
48
◯渡辺美穂委員長 ほかにないようですので、以上で本件の質疑を終わります。
次に、「
新型コロナウイルス感染症への対応状況について」を議題といたします。
執行部の説明を求めます。初田商工部次長。
49 ◯初田商工部次長 それでは、
新型コロナウイルス感染症への対応について、主な事業について御説明いたします。
お手元の
県民生活商工委員会資料、
新型コロナウイルス感染症への対応状況についての一ページを御覧ください。
まず、一つ目の柱、事業継続の支援でございます。最初に、県制度融資によります資金繰り支援でございます。昨年の三月からコロナの影響によりましてセーフティネット四号などの認定を受けた事業者に対しまして、県が保証料を全額補填する緊急経済対策資金を提供しておりまして、六月四日現在で保証承諾は五千七百件余、金額で一千五百億円余となっております。また、三月末まで受け付けておりましたけれども、無利子・無担保、保証料ゼロの新型コロナ感染症対応資金の保証承諾は四万七千件余、金額で七千八百億円余となっております。
二ページを御覧いただきたいと思います。協力金等の給付でございます。感染拡大防止協力金でございますけれども、休業や営業時間の短縮の要請に応じた飲食店等に給付を行っております。これまで一月十六日から第一期を始めまして、二期、三期と、現在、次のページになりますけれども、第八期に至っておるところでございます。
次に、四ページを御覧ください。
中小企業者等月次支援金でございます。緊急事態宣言の影響を受ける事業者を幅広く支援するため、国の月次支援金に対し、県では、売上げが三〇%以上、五〇%未満減少した法人、個人に、横出し給付を行うこととしております。また、酒類販売事業者につきましては、売上五〇%以上減少した法人、個人に対し、上乗せ給付を行うことといたしております。
二つ目の柱、新しい生活様式への対応でございます。まず、(一)の経営革新への支援でございます。コロナ禍の中で、デリバリーやテイクアウトの導入など新たな取組を支援するため、経営革新計画を策定いただき、必要な経費の四分の三を助成いたしております。また、この承認を受けた事業者が感染防止対策を行う場合も支援を行っております。
五ページをお願いします。(二)の生産性向上支援でございます。県では、
中小企業生産性向上支援センターを設置しておりまして、そこのアドバイザーが現場に入り込んで指導を行い、必要な設備等の導入支援を行っているところでございます。また、
中小企業振興センターでは、売上が減少した事業者に対しまして、
中小企業診断士等の専門家派遣を無償で行っております。
次に、(三)の製品開発・販路拡大等支援でございます。テレワーク導入でありますとか、販路拡大等を支援する国のものづくり補助金あるいは持続化補助金などに十二分の一の県費を上乗せいたしまして、補助率四分の三で支援を行っております。
六ページをお願いいたします。二つ目の丸でございますが、
工業技術センターでは、殺菌装置や飛沫拡散防止の製品開発に必要な試作・評価機器を導入いたしまして、新しい生活様式に対応した製品開発の支援を行っているところでございます。また、依頼試験手数料や設備機器使用料の全額免除も行っております。
七ページをお願いいたします。ベンチャーマーケットでございますが、企業のビジネスプラン発表でありますとか、個別商談会のマッチング支援などをウェブで実施いたしております。IT技術を活用した非接触・非対面モデルなど、コロナ禍の新ビジネスに特化したものを行っているところでございます。
その下の(四)のデジタル化の支援でございます。
工業技術センターに
中小企業の設計から製造までのデジタル化を支援するための実証支援ラボを設置いたしまして、企業との共同研究や技術指導を実施いたしております。また、ものづくりや農業など、現場ニーズに対応したシステムの開発を行うIT企業の支援を行っているほか、デジタル化を進めていくためには人材育成が重要でありますことから、経営者や現場技術者など各階層に応じた講座を実施いたしております。
八ページをお願いいたします。三つ目の柱、
地域経済の活性化支援でございます。まず、
プレミアム付き地域商品券の発行支援でございます。プレミアム二〇%に対しまして一〇%を助成するものでございまして、発行規模を三百四十三億円に拡大いたしております。
次に、ウェブ物産展でございます。県産品を割引価格でネット販売するものでございまして、昨年度は第七弾まで実施しまして、総売上二十九億円余でございました。
九ページをお願いいたします。県内の宿泊事業者が行います感染症対策やワーケーション環境整備に対しまして、六月下旬から拡充しまして、上限七百五十万円、補助率四分の三の支援を行うこととしております。また、福岡の避密の旅観光キャンペーン第二弾でございますが、六月下旬から県民向けに前売りの宿泊券等を販売し、県内の宿泊施設等への資金繰り支援を行う予定でございます。七月中旬からは、第三弾といたしまして県民向けの宿泊割引を行う予定でございます。
十ページをお願いいたします。修学旅行でございますが、本県を行程に組んだものに対しましてバス代の一部を補助しているところでございます。
取組の説明は以上でございます。厳しい経営環境が続いておりますけれども、引き続き
中小企業の支援に全力で取り組んでまいります。
説明は以上でございます。よろしくお願いいたします。
50
◯渡辺美穂委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。縣委員。
51 ◯縣 善彦委員 県下の倒産件数とか、失業者の推移とか、あるいは生活保護の人数の推移とか、あるいは生活保護を受けるための相談件数とか、そういったことを把握されていたら教えてもらいたいんですが。
52
◯渡辺美穂委員長 初田商工部次長。
53 ◯初田商工部次長 まず、倒産件数でございますが、二〇二〇年で二百九十二件でございまして、前年度三百八十一件でございましたので、本県の倒産件数の前年度比は、二三・四%減でございます。
あと、生活保護関係と失業者保護の関係は、ちょっと今把握しておりません。
54 ◯縣 善彦委員 じゃ、把握して、また教えてください。
55 ◯初田商工部次長 はい、分かりました。
56 ◯縣 善彦委員 それで、全体の感じとして、事業をされている方あるいは個人の生活が大変だなという感じは商工部としては伝わってきているんですかね。大丈夫だという感じなんですか。どんな認識なのか。
57 ◯初田商工部次長 今の景気状況を見ますと、全体的に外出自粛とかがございまして、非常に経営環境は厳しい状況になっていると思います。特に、飲食業と宿泊業関係は、いろんなところで話を聞きますけれども、非常に厳しいというふうに認識いたしております。
58
◯渡辺美穂委員長 ほかに質疑はありませんか。
武藤委員。
59
◯武藤英治委員 二点ほどお尋ねしたいけど、九ページの観光キャンペーンについて。販売期間が六月下旬というから、今からだと。片方は七月中旬だと。いつ決まるのかな、今日決まるのかな、七月十一日まで蔓延防止に福岡県は移ると。その辺との兼ね合いが非常にあるものだろうと思うんです。緩めたら悪くなるかもしれない。そのときに、笛や太鼓で、さあ、旅に出よう、さあ、食事をせよというような形はどうなのかと。今オリンピックの議論がなされているけど、人流が増えたりすることによってどんな変化が起きるのか。これまでの緩和の仕方が正しかったのかと非常に議論があるところだろうと思うんです。七月九日までなんていうのは、蔓延防止がまだ引っかかっているんですよ。さらにそれがジャンプするかもしれない。もっと厳しくなるかもしれないと可能性はいろいろある中で、これは予定というのをあえて入れてあるけど、この予定という意味がよく分からないんだけど、六月下旬といったら、もう間もなくでしょう。始めるのが予定なのか、終わるのが予定なのか、その辺はこれを見ても分からない。やはり神経質になるべき部分だと思う。飲食店にいろんな協力をお願いしている中で、外に行くな、他県に行くなという中での今日、これから変化がまた起きる。この辺をはっきりしておかないと、いわゆるGoToキャンペーンが二波三波を招いたんじゃないかという議論もあるわけですよ。これはまさにGoToですからね。その辺、予定というのはどういう状況を踏まえての予定なのかということをお尋ねしたいです。
60
◯渡辺美穂委員長 酒見観光振興課長。
61 ◯酒見観光振興課長
武藤委員の質問にお答えいたします。九ページに書いております福岡の避密の旅観光キャンペーンにつきましては、県民向けのキャンペーンとなっております。今回は、旅行券等の利用者を県民に限定しまして、そして、旅行先も県内に限定しております。また、利用につきましては、外出自粛要請等が出ていない、感染が落ち着いている時期といたしております。感染の広がりを抑えつつ観光業を支援するものでございます。委員から御質問のありました、第二弾、こちらの県民向け前売り宿泊券・旅行券につきましては、まず利用者の方に個々の宿及び旅行会社をあらかじめ指定をしていただいて購入していただくものでございます。ただ、この利用につきましては、感染が落ち着いた後となります。販売を先にさせていただいて、その売上を事業者の方に先にお渡しすることによって当面の資金繰りを確保していただく狙いとしております。六月四日に県議会で早期議決いただきましたので、現在、第二弾、第三弾につきましては、事業実施を希望される事業所のほうを公募させていただいております。第二弾の前売券の販売につきましては、現在公募期間中でございますので、その準備が整いましたら販売を開始したいと思っております。利用につきましては、今のところ七月中旬となっておりますけれども、ここはスタートする際の感染状況をしっかり踏まえまして、このときには感染が落ち着いているのを確認した上でスタートしまして、スタート後も、このキャンペーン期間中に緊急事態宣言や蔓延防止重点措置等が発出された場合、また県民に外出自粛要請等を行った場合には、その期間中の利用を停止することとしております。以上でございます。
62
◯武藤英治委員 そういう基準を明らかにしておいたほうがいい、外出禁止とかいうことを。販売の目的というのは非常にいいことだろうと思う。疲弊した旅館だとかお土産屋さんだとかに対して、前渡金みたいな形で渡すということになるんですから、それは非常にいいことであろうと思います。ただ、感染の状況、判断基準をもっとしっかり示しておかないと、じゃ、キャンペーンに乗っていこうとする県民にとって分からない、これだけだったら。私も分からない。もう一回そこを整理して、こういうときはだめというのを。それで、予定であるんだが、十二月三十一日まで収束していないかもしれない。年をまたぐようなことになるかもしれない。可能性があるんですよ。そういうことに対してもどう考えるのか、予定だから。そういう状況を考えてあえてあやふやにしているのかもしれないけど、だから、県民に対して親切な形でリリースしないと、これでは迷ってしまうと思う。年内しか使えないのかな、予定と大体あるけど、何だろうと。感染状況によってと。何か県民にお願いをするときにはだめだというようなこと。あるいは、年を越しても使えるんだと、それをしっかりしないと、あやふやな前渡金になってしまってもいけないし、その辺についてはどうですか。これはもうリリースしたんですか。
63 ◯酒見観光振興課長 まだ販売並びに利用については、正式に告知はしておりません。六月議会の予算の概要説明のところで知事が発表しております、その内容でございます。現在は公募をしておる状況でございます。
武藤委員御指摘のとおり、しっかり使えるとき、そして、停止するとき、それは明らかにした上で事業をスタートしていきたいと思っております。それと、一点でございますけれども、今、利用の期間の終わりを十二月三十一日予定としておりますけれども、この点につきましては、今回の避密の旅の第二弾、第三弾につきましては、国の補助事業、地域観光事業支援を活用しております。その事業の枠組みが十二月三十一日までということになっております。仮に今後の感染状況で利用できる期間が短くなった場合には、そこは国のほうにしっかり期間の延長等を要望してまいりたいと考えております。
64
◯武藤英治委員 それもちょっと曖昧だね。国にしっかり要望して、ノーと言われたらどうするのというようなことになりますね、お金を出す人は。それは県で補いますとかいう姿勢を持たないと、家族で旅行に行こうやとしたときに、ひょっとして国の補助事業だからタイムリミットが決まっているから、その先はもうだめですよなんていうことは観光事業の詐欺と言われる。お金を前渡しにしていて使えないなんて、国がノーと言ったら、言わないとは思うけど、それはしっかり説明しないと、可能性がある。立場上言えないと思うんです。立場は分かるけど、あなたたちの立場、行政の立場以上に大事なのは県民なんですよ。県民の皆さんがどう受け止めて、どうやってお金を使うかということですから、その辺親切に分かりやすく告知していただきたい。そう努めてください。以上です。
65
◯渡辺美穂委員長 ほかに質疑はありませんか。高橋委員。
66 ◯高橋雅成委員 一ページの資金繰りですけど、緊急経済対策資金と
新型コロナウイルス感染症対応資金、保証承諾の件数が書かれているんですけれども、申込みはどれぐらいあったか教えていただけますか。
67
◯渡辺美穂委員長 荻原
中小企業振興課長。
68 ◯荻原
中小企業振興課長 申し訳ございません。現在、新型コロナウイルスに関連する保証申込みの件数は手元にございません。参考に二年度の制度融資全体の申込件数に対する承諾の割合でございますけれども、これは八九・七%という数字でございます。これにつきましては、また確認いたします。
69 ◯高橋雅成委員 それから、二ページ以降、協力金の給付ですが、これは当初非常に申込みがしにくかったりとか、どうやってやるんだみたいな問い合わせが私たちのところにも結構来たり、大変だったと思いますけど、今はスムーズにいっているんだと思いますが、これも実績、この件数というのは、店舗数ということでいいんですか。
70
◯渡辺美穂委員長 初田商工部次長。
71 ◯初田商工部次長 この申請は、店舗ごとに申請するようになっておりますので、この件数は店舗数というふうに考えていただいて結構でございます。
72 ◯高橋雅成委員 断ったというか、該当しなかったみたいな例はあるんでしょうか。
73 ◯初田商工部次長 この要件が、飲食店の営業許可を受けたところが要件になっておりますので、それに該当しないところで、極めて数は少ないと思いますけれども、あるいは営業の時短とか、あるいは休業、そういった事実がなかった場合とか、極めて少ない例ですけれども、そういったことで給付しなかったところはございます。
74 ◯高橋雅成委員 あるんですか。それと、月次支援金は、今後のことを書いているんですかね。これまでの分の実績はどうなっていますか。
75 ◯荻原
中小企業振興課長 月次支援金につきましては、明日から受付をする予定でございますので、この月次支援金につきましてはこれからということでございます。
76 ◯高橋雅成委員 呼び名が違ったと思いますけれども、月次支援金という名前ではなかったと思いますけど、支援金の実績があるんじゃないかと思うんですが。
77 ◯荻原
中小企業振興課長 一時支援金は、今のところ二千八百八十八件申請がございまして、おおむね三億三千万円程度の給付の見込みでございますが、まだ審査中のものもございますので、もう少し金額が下がるということになろうかと思います。まだ確定の数字ではございません。
78 ◯高橋雅成委員 分かりました。最初の融資の資金を含めて詳しく、また後で結構ですから教えてください。
79
◯渡辺美穂委員長 ほかに質疑はありませんか。平井委員。
80 ◯平井一三委員 いろいろ御説明いただきまして、飲食店にしろ、観光産業のいろんな関係の事業者にとって非常に大変な状況であるというのは我々も認識をしているんですけれども、今、コロナワクチン接種がどんどん進んでおりまして、状況は改善されていくものと私は期待しているんですけれども、海外の例を見ますと、ワクチンが普及してきますと、今まで国民の方の意識というか、旅行に行きたいとか、飲食したいとか、そういう思いが一気に弾けて、急に状況が好転している国もあるようであります。今後、県としても、ワクチンが進んでいく中においていろんな施策をやられるわけですけれども、県民の意識がどういうふうにあって、それをうまくコントロールというか、それを反映しながら施策に取り組んでいかなくてはいけないと思うんですけど、その中で、県は、例えば、観光事業について、ある方は、行ければすぐにでも旅行に行きたいとか、海外にも行ければ行きたいというふうな思いをずっと持って自制されている方がたくさんおられるんですよね。そういうふうな県民の意識を今後の施策につなげていかないと、うまい経済の復興というのはできないんじゃないかなと思っているんですけど、現時点で、県はそのあたりの県民の意識をどのように捉えられて、コロナが今後進んでいくときには、先ほど言われた避密の旅とか、商工部関係の補助金等で対応されていこうというふうに考えておられますけれども、もうちょっと県民の意識とか、そのあたりを踏まえた政策というのはどういうふうに考えておられるかお答えできますか。
81
◯渡辺美穂委員長 初田商工部次長。
82 ◯初田商工部次長 今、人の動きを止めるために、GoToイートとかGoToキャンペーンなんかも自粛して、人の動きを抑制しているというような状況でございます。ただ、これが収束したときには、やはり経済をしっかり建て直していくということが重要でございます。ただ、委員御指摘のとおり、また人の動きが活発になると、またそういった感染も増えてくると思いますけれども、ただ、ワクチンも今だんだん進んできておりますし、その辺、アクセルとブレーキをうまく見ながら、今後はそういった経済を建て直していくことが重要かと思っております。
83 ◯平井一三委員 今までの緊急事態とか、飲みに行かない、外に行かないというふうな事態から、今後ワクチンでよりコントロールがしやすくなってくるようなところに変わっていくと思うんですね。そうすると、さっき申しましたように、県民の意識、今はぐっと抑え込んでいる意識が急に弾けるというようなことにつながっていくんじゃないかなと思うんですよね。それをうまく経済の発展とか観光の振興につなげていくようなことになっていければ、経済もすごく早く回復するんじゃないかなと思うんですね。そういう県民の意識とかニーズとかいうのを十分把握された中で、今後のコロナ対策とうまくかみ合わせしながら、一日も早い産業の復興、経済の発展につなげていっていただきたいなと。そういうふうな中で、先ほど言いましたように、県民の意識を十分に調査、把握をしていただきたいなと思っています。そういう要望でございますので、よろしくお願いしたいと思います。
84
◯渡辺美穂委員長 ほかに質疑はありませんか。大田委員。
85 ◯大田京子委員 三ページの大規模施設等に関する協力金のところでちょっと御質問一点と要望なんですが、質問としましては、五月二十二日以降、土日の休業要請を急遽されたかと思うんですが、それに対する効果をどのように評価されているのか聞かせてください。その上で、要望としましては、唐突感が非常に否めなくて、関係者の方々から非常に困惑しているという声を多数いただきました。ついては、このような急な対応をすることなく、事前に調整をして、ちゃんと効果を見極めながらしていただきたいということです。
86
◯渡辺美穂委員長 初田商工部次長。
87 ◯初田商工部次長 大規模施設の時短要請とか、あるいは休業要請でございますけれども、確かに非常に急で、周知する期間が非常に短かったのでございますけれども、ただ、やっぱり人流を抑えるという意味からしますと一定の効果があったというふうに我々は考えておりまして、感染拡大防止の観点からは非常に有効であったなというふうに考えております。
88 ◯大田京子委員 関係各位の方が納得するような一定の効果があったと示せるものがあれば、ぜひ後日でいいので教えていただいて、今後、緊急事態宣言が解除されて蔓延防止になるかと思うんですが、休業はないにせよ、クラスターが発生していない百貨店とかの取扱いについてよく検討いただきたいと思います。以上で大丈夫です。
89
◯渡辺美穂委員長 ほかに質疑はありませんか。川端委員。
90 ◯川端耕一委員 大型店舗の協力金ということで、関連、テナントさんとか、これは陳情もしたんですけど、例えば、大型店舗のテナントさんは出るけど、その裏で働いている別の業者さん、洋服の仕立屋さんとか、実際にあったんですけど、そういう方々も社員さんもいて、大型店舗とテナントさんは協力して出るけど、その裏にいる、バックヤードにいる会社の人たちは出ないとか、そういう問い合わせがあったときに、出ませんよというだけではなくて、今回はもう仕方ないと思うんですけど、また今後さらにこういうことがあるときに、やっぱり今回そういう要望とか質問とかがいろんなところから電話とかあったと思うんですね。そういった方々の業種とか業態の方々にも、今後目配りとか気配りとか、そこら辺の方々にも出せるような体制を、国に対してもそうですけど、県としても今回を機に、また新たに考えていただきたいと思うんですけど、そこら辺例えば、私たちが気づかない業者さんとかあると思うんですけど、そういう問い合わせの件数とか例とかございますか。今まとめていないかもしれませんが。
91
◯渡辺美穂委員長 初田商工部次長。
92 ◯初田商工部次長 今、委員御指摘のとおり、今回、この大規模施設あるいはテナントの方との取引関係にある業者さんにつきましては、今回そういった支援金というのは支給していないわけでございますが、いろんな問い合わせ、今、ここに記載させていただいておりますけれども、専用のフリーダイヤルの窓口を設置しておりまして、土日を含めて、いろんな相談が上がっているところでございます。ただ、今、どういった質問かというのは、分析が今の時点でできていないので、しっかり今後そういったものを分析したいと思っております。
93 ◯川端耕一委員 やっぱり特殊な事情で、なかなか我々も経験していないことであるので、そこら辺のデータをしっかり今後精査して、次に生かせるように、次はないことを望むんですけれども、ぜひやっていただきたいなと思います。要望です。
94
◯渡辺美穂委員長 ほかに質疑はありませんか。
武藤委員。
95
◯武藤英治委員 要望したいことがあります。八ページ、プレミアム付き商品券のことについて、これはもう何年も続けて福岡県で取り組んできて成果が上がっている事業であろうと思います。上乗せ分というのは、どれだけ上乗せしたの。
96
◯渡辺美穂委員長 初田商工部次長。
97 ◯初田商工部次長 プレミアム率二〇%以上する商品券に対しまして一〇%を県として支援しております。
98
◯武藤英治委員 二〇%以上のところに上乗せ一〇%。県から一〇%補助すると。それ以下にはないわけですね。
99
◯渡辺美穂委員長 荻原
中小企業振興課長。
100 ◯荻原
中小企業振興課長 それ以下のプレミアム率につきましては、県のほうから三%の補助をするようにしております。
101
◯武藤英治委員 既に三十団体ぐらい申し込みがあったでしょう。事業が動いているんでしょう。その内訳として二〇%以上というのはどれぐらいありますか。後から教えてください。
これはこれまでもやってきた事業です。今、コロナという大変な時代を迎えている。プレミアムがお店に対して、商店街に対しての支援策だと、振興策だと。また、買い物をする方は安く買える。消費者に対してもプラス。このコロナ時期、来年度もコロナのこんな状況が仮に続くならば、例えば、生活困窮者に対して何かのさらなるプレミアムを考えるべきではないかと私は思います。今日のニュースでも、例えば、生活困窮者に限らなくてもいいです、ワクチン接種した人に、この間の日曜日、たまたま私は六月九日にワクチンの一回目の接種を受けました。日曜日、子どもと、あるうどん屋に行ったら、そこの名物の一つのおはぎが接種者には五十円引きと書いてあった。へえっと思って、娘におはぎを買うかと聞いたら、「お父さん、接種の証明書持ってきているの」と、それが必要だったんですよ。大いに接種を勧めるために五十円引きだと。今日の朝のニュースか、どこだったか、接種したら牛を一頭あげると。急に接種率が五割に上がったと。ワクチンだけが頼りでもないと私は思っているんですが、優等生であるイギリスで七千八百人一日に感染するような状況がいまだに続いているんです。ロックダウンが続いているんです。そういう中で、特効薬がない今、やっぱり頼るべきはワクチンであるかもしれない。一人でも多くの接種者を増やす。そのためにプレミアム、接種した方にはさらにと、あるいは生活困窮者にはこうだと。何かそんなものも、これまでどおりのものではなくて、コロナというものを踏まえてのことを次年度は考えてもらいたい。今から今年は無理でしょう。いろいろあるじゃないですか。アメリカに行ったら宝くじが当たるの何のって。そんなものではなくて、困窮者とか、打っていない人がよりワクチンに向かっていくような方向をこれで加味できないか、ぜひ検討していただきたいと要望しておきます。
102 ◯渡辺美穂委員 では、市町村と連携を図って、いろいろ検討していただきたいと思います。
ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
103
◯渡辺美穂委員長 ほかにないようですので、以上で本件の質疑を終わります。
これで、
所管事務調査を終わりますが、六十分以上経過しておりますので、換気のためしばらく休憩をさせていただきたいと思います。
大変申し訳ありませんが、委員の方、御発言の際はマスクを着用していただければと思います。
再開は、十二時三十五分からといたします。
午 後 零 時 二 十 八 分 休 憩
午 後 零 時 三 十 三 分 再 開
104
◯渡辺美穂委員長 それでは、再開いたします。
休憩前に引き続き、議事を進めます。
次に、報告事項に入ります。
「新福岡
県立美術館基本計画の策定について」執行部の説明を求めます。柳原新
県立美術館建設室長。
105 ◯柳原新
県立美術館建設室長 新福岡
県立美術館基本計画の策定について御説明をいたします。
県民生活商工委員会資料、
人づくり・
県民生活部の報告事項をお願いいたします。
まず、新
県立美術館の検討状況ですけれども、昨年一月に新しい
県立美術館の建設予定地を福岡武道館と日本庭園のある大濠公園南側に決定し、昨年度から本年度にかけまして新
県立美術館の基本計画を策定することとしております。基本計画の策定に当たり、外部有識者等から御意見を伺うこととし、基本計画策定委員会を昨年の七月に設置をしております。委員名簿は三ページに添付しております。
一枚めくっていただきまして、四ページをお願いいたします。委員会は、計六回開催する予定で、現在、第四回まで開催をしております。これまでに、新
県立美術館の目指す姿とコンセプト、必要な機能と役割、施設整備計画と周辺整備の考え方、管理運営計画と今後のスケジュールについて検討を進めており、本年秋には基本計画をまとめたいと考えております。
本日は、第四回委員会の概要を御報告させていただきますが、今回初めての委員もおられますので、これまでの検討内容について簡単に御説明させていただきます。
恐れ入りますが、別冊の参考資料、第四回新福岡
県立美術館基本計画策定
委員会資料五ページをお願いいたします。新
県立美術館が目指す姿とコンセプトとして四つを記載しております。「芸術の可能性を拡げ、挑戦する美術館」、「九州・福岡県の文化芸術の発展に貢献する美術館」、「県民に親しまれ、誇りとなる美術館」、「公園と一体となった美術館」でございます。
九ページ以降に、目指す姿とコンセプトを実現するための機能と役割を、一の収集保存から、六の美術館の快適な利用まで整理をしております。これらの機能と役割を踏まえまして、施設整備を検討しております。
二十五ページをお願いいたします。施設整備の基本方針でございます。1)多くの人が交流する拠点としてセントラルパーク構想の魅力をさらに高める施設整備、2)時代の変化に合わせ進化し続ける技術に対応可能なフレキシブルな施設機能、3)環境に優しいサスティナブルな施設、4)公園と一体となった建築が一つの芸術作品となり、スケール感のある美術鑑賞や美術体験が可能な環境整備でございます。
三十二ページの赤い矢印からが本日御報告する第四回基本計画策定委員会に御提示した内容となります。
ここからは、
人づくり・
県民生活部報告事項の資料のほうで御説明をいたします。
恐れ入りますが、報告事項の資料の一ページをお願いいたします。第四回基本計画策定委員会は、五月二十九日にオンライン会議で開催いたしました。議事内容は、施設整備計画と周辺整備の考え方、管理運営計画と今後のスケジュールの二点でございます。
四の主な意見でございます。(一)施設整備計画と周辺整備の考え方の1)美術館の機能構成と必要諸室では、収集保存、展示公開などの機能構成と空間配置の考え方、また、柔軟な利用が可能な展示室や共用スペースを設け、必要となる諸室面積の考え方や性能について説明をいたしました。これに対し、限られた敷地の中で多様なアートを展開するために、フレキシブルに空間を使うのは有効な手法、美術館が発信したい活動やサービス機能はパブリックゾーンから見える位置にあると効果的であることや、公園と一体となったデジタルアートなどが可能となるよう屋外スペースと一体となった建物の活用方法を具体的に盛り込むとよいことなどの御意見をいただきました。
2)施設規模等では、目安となる施設面積や建築物の高さの考え方をお示しした上で、公園や日本庭園の圧迫感の軽減、美術館からの眺望や周辺からの美術館の見え方などの配慮事項について説明をし、公園側に十分なオープンスペースを確保すべきで、そのために建物を高く積み、階数を増やすことを検討してほしい。高さ規制が緩和できるのであれば、四層もあり得るため、積極的に緩和の方向を打ち出してはどうかといった御意見をいただきました。
3)周辺整備の考え方では、セントラルパーク基本計画における芸術文化エリアの新たな顔として、美術館へのアプローチ空間の形成や、周辺市街地と連携した地域活性化の取組について説明をし、美術館南側の住宅地は小さな店舗が増えており、地元のまちづくりとの調整や整備次第では、六本松側からの歩行者ルートとしての魅力が増す。ビフォーミュージアム、アフターミュージアムについて、街の発展の観点から考える必要があるといった御意見をいただきました。
二ページをお願いいたします。(二)管理運営計画の1)組織体制のあり方では、美術館運営にとって望ましい部門構成のあり方や、学芸員、ICT、広報等に精通した専門人材の配置について説明し、新しい美術館には、美術と現代社会の課題を結び付けた企画といった専門性が求められる。県職員と民間事業者が連携し、形骸化しない本質的なワンチームを形成できるかが大事であるなどの御意見をいただきました。
2)運営のあり方では、運営方式として考えられる直営、指定管理、PFIについて説明をし、美術館運営に民間のノウハウを取り入れる場合は、いかに質と能力の高い民間事業者に関与してもらうかがポイントとなることなどの御意見をいただきました。
説明は以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
106
◯渡辺美穂委員長 説明は終わりました。
これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。加地委員。
107 ◯加地邦雄委員 一ページの2)施設規模等というところで、先ほど説明がありました高さ規制緩和、これの国に対するアプローチか何かは県としてはやっているんですか。
108
◯渡辺美穂委員長 柳原新
県立美術館建設室長。
109 ◯柳原新
県立美術館建設室長 高さ制限についてのお話ですけれども、建設予定地については、福岡市の条例で風致地区ということに決まっておりまして、高さが十五メートルという制限がかかっております。ただ、条例には但し書きがございまして、周辺の景観と著しく不一致、調和しないということにならないようにするということが条件で、高さ制限の規制が緩和されるというただし書もございます。現在、福岡市とも話を始めておりまして、今後、具体の調整を進めていきたいと考えております。
110 ◯加地邦雄委員 やっぱり高さを緩和するとスペースが確保できるわけだから、それだけ充実した施設になるだろうと、風致地区だから難しいことは十分理解した上で、だからこそ、今、県と市とは関係がよくなりましたので、県の建物であっても、これは市の中にある施設になるわけだから、お互い協力して、ぜひ高さ制限の努力をしていただければと思います。以上です。
111
◯渡辺美穂委員長 ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
112
◯渡辺美穂委員長 ほかにないようですので、以上で報告事項を終わります。
次に、「各種委員の選出について」であります。
本件につきましては、先の委員会において正副委員長に取扱いを御一任いただいておりました。お手元に正副委員長案を配付いたしております。
本案のとおり選出することでいかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
113
◯渡辺美穂委員長 御異議がありませんので、そのように決定し、議長に報告することといたします。
次に、議題にはありませんが、その他として何かありませんか。縣委員。
114 ◯縣 善彦委員 ちょっと先ほど質問を漏らしたところがありまして、その他の項目でちょっとお尋ねしたいんですが、アクロスの工事発注について、合計すると五十五億ぐらいになると思いますが、それはそれで結構なんですけど、九電工さん、竹中工務店さんに発注されるその価格は適正だという納得を得るための手続をどうされたのか、そこの点をちょっと示していただきたいと思います。
115
◯渡辺美穂委員長 松尾文化振興課長。
116 ◯松尾文化振興課長 今回の契約は、四本契約を結んでおり、随意契約といたしております。工事が大規模な改修となってございまして、建物の躯体、そういった安全上の問題を抱えるような大きな工事になってまいりますので、あらかじめ建設当時に建設に携わった事業者を、民間の複合施設ですので、所有権を持っております民間の事業者二者と協議した上で、建設当時の業者を指名しているところでございます。そして、その設計に関しましては、施工業者と別の設計業者のほうに監修をお願いしておりまして、そこで適正な額であるという見積りを出して検査をいたしております。
117 ◯縣 善彦委員 ほかの業者にも見積りを依頼して、比較をして、予定業者のほうも値段を合わせたのかどうか分かりませんけど、そうしたという理解でいいんですね。
118 ◯松尾文化振興課長 おおむねそういったふうな御理解で結構です。
119 ◯縣 善彦委員 これは建築都市部なんかでは、見積りとか、そういうものの精査をしているんでしょうか。そういう仕組みになっているんでしょうか。
120 ◯松尾文化振興課長 申し訳ありません。営繕設備課のほうで具体的にどういった形の手続をされているかちょっと存じ上げませんけれども、基本、これだけの大規模工事になりますと、通常、競争入札という形をとり、随意契約をとりませんので、そういう形で競争原理が働きまして、適切な金額が落札価格として計上されるものと理解しております。
121 ◯縣 善彦委員 何者か見積りをとって、それと比較して適正であるという判断が下されたという理解でよろしいですね。
122 ◯松尾文化振興課長 はい。施工業者と別の設計の管理会社のほうに委託した上で、それで適正な金額を計算していただいているということでございます。
123 ◯縣 善彦委員 ちょっとそのことだけ確認したかったので質問しました。以上です。
124
◯渡辺美穂委員長 ほかに質疑はありませんか。
〔「なし」と呼ぶ者がある〕
125
◯渡辺美穂委員長 ほかにないようですので、次に進みます。
次に、「閉会中の調査事項について」お諮りします。
本件につきましては、お手元配付の閉会中の調査事項案のとおり、九項目について閉会中もなお調査を継続することといたしたいと思いますが、御異議ありませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
126
◯渡辺美穂委員長 御異議ありませんので、そのように決定し、所定の手続をとることといたします。
次に、「今後の委員会活動について」お諮りいたします。
今後の委員会活動については、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。
〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕
127
◯渡辺美穂委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。
最後に、会議録署名委員を指名いたします。縣善彦委員、栗原悠次委員、お二人を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。
以上で、当委員会の議事は全て終了いたしました。
最後に、終始熱心に審議いただきました委員各位、御協力いただきました執行部各位に感謝申し上げ、
県民生活商工委員会を閉会いたします。ありがとうございました。
午 後 零 時 四 十 八 分 閉 会
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