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令和2年 農林水産委員会 本文 開催日: 2020-06-02

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  1. 福岡県議会 2020-06-02
    令和2年 農林水産委員会 本文 開催日: 2020-06-02


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    令和二年六月二日(火曜日)    午 前 十 時 五 十 九 分 開 会 ◯浦 伊三夫委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから農林水産委員会を開会いたします。  本日の議題は、お手元配付のとおりであります。御確認願います。  それでは、本日の議事を執り行います。  まず、陳情についてであります。  陳情番号第二九号「飯塚馬敷金毘羅山」の林地開発に関し、福岡県が「森林法」に基づき監督処分中止を命じ、又は期間を定めて復旧に必要な行為を命ずる)を求める陳情」をお手元に配付しております。御確認願います。  この際、何か質疑はありませんか。立川委員。 2 ◯立川由美委員 今日は、五月十五日付のこの陳情についての質問をいたします。金毘羅山メガソーラー開発地で、土砂を含む雨水が大量に岡谷川に流れ込みました。今回提出されました陳情書に添付されている写真を、ちょっと引き伸ばしてこちらに御用意させてもらったんですけれども、雨量が僅か十数ミリの雨でこのような濁流になります。現場を見た住民の方から、調整池土砂に埋まっていて機能していないのではという不安な声が上がっています。開発地防災工事状況はどうなっているのか。その進捗状況をお答えください。このような形でトラック搬入口から雨水が漏れているような状況になっています。陳情書のほうにも写真を添付しております。この進捗状況を教えてください。 3 ◯浦 伊三夫委員長 因農山漁村振興課長。 4 ◯因農山漁村振興課長 当該地開発に当たりましては、県としましても、災害水害防止の要となります沈砂機能を備えた調整池二か所の完成を最優先として指導を行ってまいりました。二か所とも昨年十月に所定位置規模どおり完成していることを確認しております。 5 ◯立川由美委員 防災工事が完了しているにもかかわらず、開発地から土砂を含んだ雨水が流れ込んでいるのであれば、これは重大な問題です。この開発事業者は、調整池完成前に本格的伐採を行い、昨年七月に福岡県により許可条件違反として行政指導を受け、森林法による違反事案として九州経済産業局に報告されています。しかし、その後も開発地より大量の土砂を含む雨水流出が確認されています。今から梅雨や台風などで自然災害が予想される前に、この開発事業者にこの開発行為中止を命じ、また期間を定めて復旧に必要な行為を命じる監督処分を行うべきではないでしょうか。 6 ◯因農山漁村振興課長 当該地でございますけれども、五月二十九日に現地確認を行いました。出水期に向けて調整池に堆積した土砂撤去、それから、仮排水施設設置指導したところでございます。開発事業者指導に従うとの意向を示しているところでございます。調整池の二か所が所定位置規模どおり完成していること、また、開発事業者指導に従っていることから、現時点では開発行為中止などの監督処分を行うことは考えておりません。県といたしましては、開発行為が完了するまで開発地安全確認を徹底するとともに、その結果を踏まえ、開発事業者に対して防災対策指導を行ってまいりたいと考えております。 7 ◯立川由美委員 私たちは、これまで県の指導が甘いと指摘をしてまいりました。五月二十八日付の陳情とも関連をいたしますが、県の指導をさらに強めていただくことを要望して、質問を終わります。 8 ◯浦 伊三夫委員長 ほかに何かございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 9 ◯浦 伊三夫委員長 ほかにないようですので、以上で、本陳情についての質疑を終わります。  次に、陳情番号第三〇号「飯塚馬敷金毘羅山」の林地開発に関し、福岡県の指導及び、安全確認を求める陳情」をお手元に配付しております。御確認願います。  この際、何か質疑はありませんか。立川委員。 10 ◯立川由美委員 五月二十八日付の陳情についても質問させていただきます。開発地設置をしてあるトラック出入り口のこの仮設の道のところで、調整池で受けきれなかった流水が道路を越えて農地部分まで流れ出しています。これは、雨が降った後なんですが、こういう形で道路に水の跡が残って、ここが実際農地になります。県の森林審議会では、造成工事中には直接的に開発地外流出しないよう計画されていると説明をされています。先ほど仮排水施設設置などを行うとお答えになりましたけれども、開発途中にこのような事態が起こるんでしょうか。この写真を見ていただくとわかりますが、田んぼのこの部分まで金毘羅山土砂が堆積をしています。そして、これを拡大しますと、このように田んぼの状態ですね、とても田んぼとは思えない、土砂の山になってしまっています。今から農繁期にも入ります。県の指導が不十分ではないでしょうか。この際、どのような対応を取られるおつもりでしょうか。
    11 ◯浦 伊三夫委員長 因農山漁村振興課長。 12 ◯因農山漁村振興課長 今回、土砂流出いたしました工事車両出入り口付近の上部の造成に当たりましては、土砂が下流に流出しないように任意の沈砂池を設けまして、そのことで工事を進めておりましたけれども、土砂流出した五月十五日でございますが、雨水調整池側に流す切り替え作業の途中であったということで、造成地の施工上、その沈砂池を埋めることになりました。そのため代替措置として土のう設置したところでございます。しかしながら、五月十五日は、日雨量ですけれども、六十ミリ程度の降雨がございまして、開発地から雨水とともに土砂設置した土のうを越流して、道路を越え農地流出することになってしまいました。県としましては、随時現地調査を行うとともに、開発業者指導してきたところでございますけれども、このような事態が起こってしまい、誠に遺憾に思っておるところでございます。対応についてでございますが、開発事業者農地所有者に速やかに謝罪した上で、土砂撤去を速やかに行うことで所有者の了解を得ているところでございます。今回の件につきまして、県では、五月二十九日に現地開発事業者に対して厳しく注意をさせていただいたところでございますし、このような事態が再度発生しないよう、仮排水施設設置指導したところであります。 13 ◯立川由美委員 六月に入りまして、間もなく梅雨入りもします。そして、出水期が訪れます。日雨量が六十ミリと言われましたけれども、時間雨量では最大十四ミリ程度ですよね。それでこのような状況が起こるということです。会派として馬敷金毘羅山メガソーラー開発について、本会議や、また決算特別委員会でも取り上げてきました。当初より土砂災害危険区域であり、十七ヘクタールの林地開発災害の危険を増大させると住民の方から反対の声が出されてきました。今回の度重なる事例に大変憤りを感じています。そして、安全確認をどう行うのか、最後にお伺いいたします。 14 ◯因農山漁村振興課長 再発防止に向けた対応ということでございますけれども、県では五月二十九日に当該地防災施設安全確認といたしまして、防災施設である沈砂池を兼ねた調整池を含む造成地現地確認を行っております。その結果、調整池施設変状もなく、所定規格構造を有していることを確認いたしております。あわせて、再度土砂流出しないよう、仮排水施設設置出水期に向けて調整池に堆積した土砂撤去指導したところであります。開発事業者も指示に従うという意向を示しているところでございます。県としましては、引き続き、開発行為が完了するまで開発地安全確認を徹底するとともに、この結果を踏まえ、開発事業者に対して防災対策指導を行ってまいりたいと考えております。 15 ◯立川由美委員 住民の皆さんの声をしっかりと受け止めていただき、災害が起きることのないよう対処していただきたいと思います。また、監督処分を含めた厳しい指導を行っていただくよう要望しておきます。以上で質問を終わります。 16 ◯浦 伊三夫委員長 ほかにございませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 17 ◯浦 伊三夫委員長 ほかにないようですので、以上で、本陳情についての質疑を終わります。  次に、「新型コロナウイルス感染症拡大による農林水産業への影響対応策について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。城石農林水産政策課長。 18 ◯城石農林水産政策課長 四月十四日の農林水産委員会におきまして御報告させていただきました、新型コロナウイルス感染症拡大による農林水産業への影響につきまして、その後の状況対応策を御説明いたします。  委員会提出資料の一ページお開きください。主な影響につきまして、まず農産物ですが、花卉は母の日需要があったものの、緊急事態宣言以降の需要減が依然として続いており、特に、葬儀の規模縮小などによりまして、輪菊やユリの価格低下が続いております。和牛は、宣言解除後も外食等需要が回復しておらず、枝肉価格低下が継続しております。なお、米や野菜、果実につきましては、現時点では大きな影響は生じておりませんけれども、外食需要が多いつまものなどの一部の野菜では、販売が厳しい状況にございます。次に、木材につきましては、価格低下に伴い、森林所有者等伐採意欲低下しており、原木出荷量が減少しております。また、水産物飲食店等におきますマダイ、ケンサキイカなどの活魚の需要は減少しておりますが、量販店での加工品需要は現在も多い状況でございます。労働力につきましては、フィリピン、ベトナム、中国などからの技能実習生の入国ができない状況が現在も続いております。一方、実習期間終了後に帰国でない実習生につきましては、在留資格特定活動に変更して在留期間を延長できますが、出入国在留管理庁への申請手続は依然として必要となっております。  次に、対応策、県の対応状況についてでございます。資料の二ページをお開きください。  三月十一日に開設いたしました相談窓口では、引き続き農林水産業への影響を把握するとともに、運転資金の借り入れや国や県の支援策に関する相談対応しておりまして、六月一日現在での相談件数は二千五百五十八件となっております。また、四月の臨時議会で御承認をいただきました補正予算で、まず県産農林水産物販路拡大消費促進のため、五月二日から福岡ウェブ物産展を開催し、ネット販売を開始いたしました。先月中旬に第二弾といたしまして、ガーベラ、天然フグなどを加えたところですが、昨日からさらに第三弾を開始いたしまして、胡蝶ラン、桃、福岡の魚、お試しボックスなどを加え、現在、六十の商品を販売しております。これに加え、企業等で花を飾っていただく取組花卉野菜種苗費などへの助成学校給食への和牛提供や子牛の導入経費助成、そして林業分野水産業労働力に関する支援につきましても、既に実施をしているもの、近日開始予定のもの、現在要望の取りまとめを行っているもので、差はございますけれども、いずれも早期の執行に向けて着実に進めてまいります。さらに、今六月議会定例会で、その実施経費をお願いしております緊急短期雇用創出事業により、野菜、果樹の農作業や集出荷作業などに従事する人材を雇用する取組を進めてまいります。また、現在、国において検討されております二次補正予算、その詳細につきましても情報収集をいたしますとともに、引き続き、県の農林漁業者経営継続への支援策を進めてまいります。  説明は以上でございます。御審議のほどよろしくお願いいたします。 19 ◯浦 伊三夫委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 20 ◯浦 伊三夫委員長 特にないようですので、以上で、本件質疑を終わります。  次に、「令和年度海面養殖業状況について」を議題といたします。  執行部説明を求めます。濱田水産振興課長。 21 ◯濱田水産振興課長 令和年度海面養殖業状況について御報告いたします。調査事項の三ページをお開きください。  まず、ノリ養殖についてでございます。有明海区の状況ですが、十八漁協の五百二十二経営体養殖に従事し、生産枚数は十三億二千万枚で、平年の一〇二%となっております。有明海では、年内に生産する秋芽生産と、主に年明け以後に生産する冷凍生産の二期作となっております。今漁期は、育苗初期プランクトン量の増加で栄養塩が一時減少しましたが、その後回復して、秋芽冷凍網生産ともに順調に生産が行われております。有明海研究所では、栄養塩水温などの海況生産状況を把握して、漁業者に迅速に情報提供するとともに、網を張る高さなどの養殖管理をきめ細やかに指導しました。その結果、高品質ノリ生産につながり、生産枚数単価生産額ともに平年を上回り、生産額は過去十年間で二番目に高い、約百八十二億三千万円で、平年の一一一%となりました。中ほどの表に二十九年度、三十年度、元年度及び平年値について、生産枚数平均単価及び生産額を整理しておりますので、御参照ください。  続きまして、筑前海区ですが、福岡漁協、糸島漁協でそれぞれ一経営体、合わせて二経営体養殖に従事しております。生産枚数は、四百三十万枚となりました。筑前海区でも、育苗初期栄養塩低下による生長不良が見られて生産枚数が減少したものの、年明け以降には順調に推移しまして、高品質ノリ生産されたために、生産額は平年並みの一億百五十八万円となりました。  次に、豊前海区ですが、行橋市蓑島漁協の二経営体養殖に従事しております。生産枚数は二百十二万枚となりました。育苗初期にしけによるノリ芽流出が見られましたが、年明け以降は順調に推移しまして、生産額は、平年を上回り、二千四十一万円となりました。  四ページをお開きください。続きまして、カキ養殖でございます。  まず、豊前海区ですが、六漁協の六十八経営体養殖に従事し、生産量は千百四十トンとなりました。台風寒気接近による水温変動影響で、大型個体中心へい死が見られましたが、残った個体が順調に成長したことから、平年並み生産となっております。生産額は八・八億円。平年の一〇七%となりました。  次に、筑前海区ですが、福岡漁協、糸島漁協、宗像漁協、北九州漁協の四十四経営体養殖に従事し、生産量は四百八十九トンとなっております。豊前海区と同様に、台風寒気接近による水温変動影響で、大型個体中心へい死が発生しましたが、残った個体が順調に成長したことから、生産額は四・八億円と平年並み生産となりました。ノリと同様に、中ほどの表に、二十九年度、三十年度、元年度及び平年値について、生産量生産額を整理しておりますので、御参照ください。  最後に、ワカメ養殖でございます。福岡漁協、糸島漁協の二十八経営体養殖に従事いたしました。生産量は四十四トンです。海況が安定していたことから、生産量は平年並みとなりました。生産額は二千八百万円で、平年の一二一%となっております。  県といたしましては、今後とも海域の環境を的確に捉えた養殖がなされるよう、水温プランクトン発生状況などを調査し、漁業者に対する迅速な情報提供やきめ細やかな養殖指導実施することによって、本県養殖業生産の安定に努めてまいりたいと考えております。  説明は以上です。よろしく御審議のほどお願いいたします。 22 ◯浦 伊三夫委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 23 ◯浦 伊三夫委員長 特にないようでありますので、以上で、本件質疑を終わります。  次に、議題にはありませんが、その他として、何かありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 24 ◯浦 伊三夫委員長 特にないようですので、次に進みます。  次に、「今後の委員会活動について」、お諮りいたします。  今後の委員会活動については、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 25 ◯浦 伊三夫委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。大島道人委員小河誠嗣委員、お二人を指名いたします。よろしくお願いいたします。  以上で、当委員会議事はすべて終了いたしました。  これをもちまして、農林水産委員会を閉会いたします。  ありがとうございました。    午 前 十 一 時 二 十 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...