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令和2年 警察委員会 本文 開催日: 2020-05-15

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  1. 福岡県議会 2020-05-15
    令和2年 警察委員会 本文 開催日: 2020-05-15


    取得元: 福岡県議会公式サイト
    最終取得日: 2023-05-08
    ↓ 最初のヒットへ(全 0 ヒット) 1    令和二年五月十五日(金曜日)    午 前 十 一 時 三 分 開 会 ◯井上博行委員長 それでは、定足数に達しておりますので、ただいまから警察委員会を開会いたします。  本日の議題は、お手元に配付のとおりでございます。御確認願います。  それでは、本日の議事を執り行います。  まず、「非違事案発生について」を議題といたします。執行部説明を求めます。井澤警務部長。 2 ◯井澤警務部長 警務部長井澤でございます。  本年四月二十五日に、小倉北警察署交通管理官によりまして、飲酒運転を行う事案発生いたしました。県警察を挙げまして、非違事案防止対策に取り組んでいるさなかに発生した事案であり、県議会をはじめ県民皆様信頼を著しく損なう行為でございます。県警察を代表いたしまして、心からおわび申し上げます。  それでは、事案概要等につきまして、着席して説明をさせていただきます。  当該職員につきましては、平成二年四月に採用されました勤続三十年の男性警視、五十三歳であります。当該職員は、交通部門の経験が最も長く、昨年八月、警視に昇任いたしまして、本年三月に小倉警察署のほうに配置されております。  次に、現時点で判明している事案の概要について御説明をいたします。職員は、週休日でございます、本年四月二十五日、北九州市門司区に居住する、自身の高齢の母親宅を訪れた際、正午過ぎから約一時間、一人でビールとワインを飲酒し、一旦徒歩で帰宅した後、同日午後四時三十三分頃、酒気を帯びた状態で、同区内において自己所有普通自動二輪車を運転中、対向してきた右折車と衝突する事故を起こしたものであります。  発覚の経緯について御説明いたします。事故後、職員救急隊により搬送されましたが、搬送先の病院の医師が、職員の酒臭に気づきまして、管轄の警察署に通報したことによりまして、職員飲酒運転の容疑が発覚したものであります。  職員に対する飲酒検知の結果、政令で定めます検挙基準値でございます、呼気一リットルについて〇・一五ミリグラムのアルコールが検知されているところであります。  なお、職員肋骨骨折等の重傷を負っていましたことから、事情聴取等捜査に耐え得る程度の回復を待ちまして、厳正に捜査及び調査を今後行ってまいります。  今後の職員処分予定についてでありますけれども、県民警察が一体となって飲酒運転撲滅に取り組んでいるさなかの事案であり、県民に失望の念を与えた極めて重大な事案であると認識しておりますので、今後事実関係を明らかにいたしまして、厳正に対処することとしております。  最後に、再発防止対策についてでありますけれども、本事案発生を受けまして、全所属に対し、規律の振粛の徹底について指示をし、再発防止に努めることとしているところであります。  今後とも全ての職員がこのような非違事案を起こさないという強い決意のもと、一丸となって業務に邁進し、信頼回復に努め、県民皆様の安全、安心の確保に全力を尽くしてまいります。  引き続き委員皆様方の御指導と御支援を賜りますようお願いを申し上げます。  以上で報告を終わらせていただきます。 3 ◯井上博行委員長 説明は終わりました。
     これより質疑を行います。質疑はありませんか。中牟田委員。 4 ◯中牟田伸二委員 何点か聞きたいんですけど、まず、今回は警視という幹部職員が、こういうことを起こしたということで、大変なことだと思っています。今まではどういう指導体制の中でやってこられたのかということを、まず、教えてください。 5 ◯井上博行委員長 井澤警務部長。 6 ◯井澤警務部長 飲酒運転をはじめ、非違事案撲滅ということに関して、特に飲酒運転につきましては、これまでも異動期ですとか、あるいは昇任時のような、そういった各種機会を通じまして、飲酒に関する具体的な指導教養を行ってきたり、あるいは実際の事例を基にした、なぜ起きたのかとか、あるいは起こした後どうなっているのかとか、そういった具体的な内容を作った資料を配付して、それをまた、幹部研修会での指示とか、あるいはグループ検討会なんかを実施する際に、そういう資料を使って、飲酒運転防止に関しての指導を行ってきているところでございます。 7 ◯中牟田伸二委員 そういう指導をしっかりやってこられたということではあるけれども、実際はこういうことが起こったと。繰り返しになるんですけど、警視という幹部ですから、特に、非常に重大なことだと、県民みんなが、国民といってもいいかな、思っていると思うんですよね。だから、これから、さらに再発防止策というのをしっかりやっていただかないといけないということなんですけど、今後どうしていくかということは、どういうふうに考えてありますか。 8 ◯井澤警務部長 ただいまの中牟田委員からの御指摘のとおりだと思っておりますけれども、やはり、まずは平素の非違事案防止教養とか、職務倫理教養に加えまして、先ほども申し上げましたけれども、各幹部への昇任時ですとか、異動期ですとか、そういった時宜も捉えながら、幹部職員を対象とした研修会を開催するに当たっては、飲酒が与えます影響について、具体的な指導繰り返し指導を行うですとか、先ほども申し上げましたけれども、飲酒運転が実際にあった事例を使いました、そういう資料を使用しての検討会を行って、なぜそういうことになるのか、どうすれば、そういう飲酒運転を起こすような場面をつくり出さないようなことを、職員一人一人が自分で考えられるような場面をつくっていく。こういった指導教養繰り返し充実して、図っていくことによりまして、幹部に対する意識づけの再徹底を粘り強く行っていきたいと考えております。  また、今回の事案につきましては、現在もまだ捜査中でございますので、今後の捜査結果を踏まえまして、より問題点があれば、そういったものを抽出し、そういった問題点に即した具体的な再発防止対策を検討し、同種事案の絶無を図っていきたいと考えているところでございます。 9 ◯中牟田伸二委員 今回の事案ということなんだけど、いずれにしても、二度とこういうことが起こってはいけない、それは共通認識だと思ってます。今、説明していただきましたけれども、再発防止に対しては全力で取り組んでいただいて、改めて県民信頼回復にしっかり努めていただきたいと思っておりますので、よろしくお願いします。これは要望ということで、これで終わらせていただきます。 10 ◯井上博行委員長 ほかに質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 11 ◯井上博行委員長 ほかにないようですので、中牟田委員からも御意見、御要望がございましたが、ここで私からも一言申し上げさせていただきます。  飲酒運転撲滅は、県民の願いであります。官民挙げて飲酒運転撲滅に取り組んでいるさなかに、その先頭に立たなければならない警察職員において、このような事件が起きましたことは誠に残念であり、県民信頼を裏切るものであります。  執行部におかれましては、先ほど中牟田委員の御意見、御要望を真摯に受け止め、いま一度職員一人一人が意識を高め、信頼回復に努めていただくとともに、幹部職員におかれては、再発防止徹底して取り組まれるよう強く要望いたします。  また、従来から献身的に職務に当たっている他の警察職員の士気を落とすことなく、地域社会の安全、安心の実現を目指し、警察職員としての誇りと使命感を持って職務を遂行されますようお願いいたします。  次に、「ニセ電話詐欺対策推進状況について」を議題といたします。執行部説明を求めます。中村生活安全部長。 12 ◯中村生活安全部長 それでは、ニセ電話詐欺対策推進状況について、御報告をいたします。  初めに、県内のニセ電話詐欺の現状についてであります。  配付資料左上段認知件数被害額推移を御覧ください。青の棒グラフ認知件数、赤の折れ線グラフ被害額を示していますが、昨年は認知件数が二百七十九件、被害額が約六億八千万円となっており、いずれも過去五年間で最小となっているものの、被害が高水準で推移するなど、依然として深刻な情勢にあります。  次に、阻止件数阻止率推移を御覧ください。被害者家族、あるいは金融機関コンビニエンスストア等従業員など、第三者によって被害を阻止した件数は、昨年は三百九十件、阻止率は五八・三%となっております。ピーク時の平成二十九年から年々減少はしておりますけれども、認知件数も同様に減少していることから、阻止率そのものは、ここ数年六割前後で推移しております。  また、資料には記載しておりませんけれども、ニセ電話詐欺検挙状況につきましては、犯行グループの拠点の摘発やアポ電多発地区警察官を大量動員しまして、現場で職務質問により検挙するなど、昨年は六十四人、前年対比でプラス六人を検挙しております。  このように認知件数被害額が減少していることに加え、一定の割合阻止率を維持できていますことは、これまでの取り組んできた各種対策の成果が、少しずつ表れてきているものと考えております。  次に、資料中段の課題についてです。まず、アポ電件数推移を御覧ください。ニセ電話詐欺グループが、息子、あるいは金融機関等職員を装って、事前に様子をうかがってかけてくる電話のことを予兆電話、いわゆるアポ電といいまして、過去三年間のケースをそこに掲載しております。  その推移を見てみますと、昨年は二千七百三十四件と、前年に比べて大きく増加しております。本年に入ってからも、四月末現在で約六百五十件と、昨年とほぼ同水準で推移しておりまして、認知件数被害額が減少している中で、アポ電が増加しているという現状を見ますと、依然として犯行グループの動きが活発であることがうかがえます。  次に、交付形態別割合推移を御覧ください。このグラフは、過去三年間の交付形態別割合、つまり被害者から犯行グループへの現金の受渡し方法や、その割合を分析したものです。最大の特徴は、平成二十九年当時主流でした棒グラフ赤色部分ですけれども、振込型の割合が年々減少し、代わって、白色部分キャッシュカード受け取り、すり替え型の割合が大きく増加していることです。このことは分かりやすく言い換えますと、これまで犯人グループ電話被害者をだまして、金融機関等ATMへ誘い出して、被害者自身に現金を振り込ませていた手口が減り、最近では犯人グループの一人が被害者宅に直接出向いて、キャッシュカード、あるいは通帳をだまし取った上で、すぐにATMから現金を引き出す手口へと移行していることを示しております。そして、このキャッシュカード受け取り、すり替え型が増加している傾向は、今年に入っても、さらにその割合が高まっております。このように犯行グループが、その手口を次々と変遷させていることから、これらをタイムリーに分析し、迅速、的確に抑止対策を講じていくことが喫緊の課題だと考えています。  このような現状、課題を踏まえ、予防検挙の両面から、次の対策を進めてまいります。  資料下段予防対策を御覧ください。一点目は、被害に遭わないための広報啓発の強化です。ニセ電話詐欺被害に遭われた方々へ確認をしてみますと、多くの方が、何かしらの形でニセ電話詐欺のことは聞いたことはあるものの、まさか自分が被害に遭うとは思わなかったと答えておられます。そのため、県警察では、これまでの報道機関等を通じた県民への情報発信、あるいはコールセンター事業を通じた押収名簿登載者等への注意喚起を継続するとともに、特に被害に遭いやすい高齢者やその家族に対しまして、各種の警察活動を通じた広報啓発はもとより、公民館の方々民生委員、さらには医療機関介護事業者など、高齢者との関わりが深い地域方々の御協力をいただきながら、ニセ電話詐欺被害に遭われないように、分かりやすく、きめ細やかな広報啓発を強化してまいります。  二点目は、県民運動による被害阻止活動推進です。これまで県民皆様や多くの事業者方々によって構成されております、このニセ電話気づかせ隊は、現在約一万二千団体、約三十六万人に上り、県内各地で声かけによる被害阻止活動を行っていただいております。昨年は、この取組によりまして約五千万円の被害を阻止するなど、その成果は着実に表れています。今後も、このニセ電話気づかせ隊をはじめとして、金融機関事業所皆様に対して、最新の犯行手口防犯ポイント等情報をタイムリーに提供して、水際対策を強化するなど、さらなる県民運動による被害阻止活動推進してまいります。  三点目は、だまされないための機器、まっ太フォン普及促進についてです。県警察では、事前警告機能留守電自動録音機等ニセ電話詐欺を撃退する機能のついた電話機をまっ太フォンと呼んで、設置を推奨しております。アポ電など不審な電話を物理的にシャットアウトできる、このまっ太フォンの設置は、被害を未然に防ぐ上で極めて有効です。しかし、高齢者方々にとりますと、いろいろ機能がついていたら使いづらいであるとか、あるいは自宅にいるのに留守電にするのは気が引けるなど、その設置をためらっておられる方も多いのが実情であります。このため、防犯教室街頭キャンペーンコールセンター事業等を通じまして、高齢者やその家族に対して機器の機能であるとか、あるいはこの有効性を細やかに説明するなどして、だまされないための機器、まっ太フォンの普及をさらに促進してまいります。  次に、検挙対策についてです。一点目は、発生実態に即した現場検挙活動の強化です。最近主流となっていますキャッシュカードや通帳を狙った手口は、直前にアポ電が、一定の地区に集中して発生し、受け子、あるいは出し子と呼ばれている犯人グループの一人が、その付近の駅やコンビニ等に待機している可能性が高いという特徴があります。このため、県警察におきましては、アポ電が多くかかり始めた地区に警察官を迅速かつ大量に投入し、不審者に対する先制的な職務質問徹底するなど、発生実態に即した現場検挙活動を強化してまいります。  二点目は、犯行拠点犯行グループ実態解明、摘発の推進です。昨年の検挙事案におきましても、指定暴力団傘下組織幹部主犯格として犯行に及んでいるなど、ニセ電話詐欺は、暴力団等犯罪組織資金源となっております。このため、県警察におきましては、部門の垣根を越えた情報収集活動推進し、犯行グループ犯行拠点の割り出しを行うとともに、あらゆる法令を駆使した多角的な取締り推進し、犯行グループ主犯格被疑者検挙、それから、突き上げ捜査徹底によって犯罪組織実態解明、摘発を全力推進してまいります。  三点目は、犯行ツール対策の強化であります。犯行グループは、電話預金口座などの犯行ツールを駆使してニセ電話詐欺繰り返しております。これらの犯行ツールを無力化していくことが、被害の拡大を防止していく上で重要です。そのため、犯行に使用される電話番号預金口座を把握した際は、電話事業者金融機関と連携し、電話遮断措置、あるいは口座の凍結など、犯行ツール利用停止措置を迅速、的確に実施するとともに、これらの犯行ツールを供給している悪質な事業者に対する徹底した取締り推進してまいります。  以上、資料に基づいて、ニセ電話詐欺対策推進状況について報告してまいりましたけれども、現在新型コロナウイルス感染症の問題、あるいは特別定額給付金の受け取りが始まったことに伴い、これらに便乗したニセ電話詐欺の増加が懸念されているところであります。今こそ、家族の絆、地域の絆、そして、地域団結力被害防止していくことが重要です。県警察といたしましても、この特別定額給付金問題等にも十分関心を持ちながら、予防検挙の両面からニセ電話詐欺対策推進し、県民の安全、安心の確保に向けて組織一丸となって取り組んでまいります。  委員皆様におかれましては、ニセ電話詐欺撲滅に向けた機運の醸成について、引き続き御理解と御支援を賜りますようよろしくお願い申し上げます。報告は以上です。 13 ◯井上博行委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。森下委員。 14 ◯森下博司委員 中村部長、二、三、質問させていただきますが、今、部長のほうから発言があった定額給付金の件ですけれども、部長も今、予防検挙には全力を挙げていこうということを言っていただいて、力強く思っておりますけれども、現在、五月に入って、定額給付金の申請が始まっておるんですけれども、今現在被害件数とか、ニセ電話詐欺に関わる、そういった定額給付金に関する被害というのはあっていますか。 15 ◯井上博行委員長 中村生活安全部長。 16 ◯中村生活安全部長 ただいまの御質問について回答いたします。まず、新型コロナウイルス関連詐欺関係ですけれども、全体で二十八件、一般詐欺、それから特殊詐欺を含めて二十八件発生しておりまして、そのうち特定給付金に関する相談等は七件であります。実害はありません。 17 ◯森下博司委員 この給付は、六十市町村の窓口でやるんですけれども、三か月、この給付の作業があると思うんです。額が、福岡県全体で五千百億円というすごく大きなお金が、この三か月間で動く。そうすると、ちょっと心配なのが、例えば、ネット詐欺で、フィッシング詐欺というのがありますよね。去年ちょっと、僕もネットで見たら、去年の九月で、前年四倍に増えている。これがいろんな形に変えて、その時々の詐欺になって、例えば、銀行に変わってみたり、宅配便企業名に変わってみたりして、それを上手にメールアドレスというか、ここに入り込んでやっていこうという、そして、くすねるというか、お金をだましていくという、これに関して、フィッシング詐欺に対して対応とか、今被害があるとかいうのが、分かれば教えていただけますか。 18 ◯中村生活安全部長 ただいまの件ですけれども、実は、ちょうど昨日も、官邸などの偽サイトが多数確認されたという記事が載ってまして、すぐさまうちのほうで、サイバー犯罪対策課を中心に確認をしました。現在、特定給付金に関する偽サイトというのはなかったんですけれども、今後、今委員が御指摘のとおり、フィッシング詐欺等でIDとか個人情報が抜き取られて、悪用される可能性があると考えましたので、すぐさま県と連携を取りまして、六十市町村情報発信をしまして、この事案を受けてのフィッシング、あるいは偽サイト情報を共有して、今後悪用されるおそれがあるんじゃないかということで注意喚起をやりました。  今後ですけれども、この特別給付金関係につきましては、私どものほうでも、県警の中で抑止対策として、マスメディアを通じました情報発信だとか、あるいは関係機関と連携した広報啓発を活用した県民への広報啓発、それから、既に各警察署のほうにも指示をしておりまして、諸所に応じまして、例えば、青パトパトロール活動を通じたマイク広報、それから、防災無線等を活用した在宅している皆さんへの注意喚起とか、そういったことをやりつつ、行政機関とも連携した注意喚起を、今しっかりやっているところであります。  国のほうでも、これは国を挙げての施策ですので、しっかりサイバー対策も、今連携してやっておりますので、幅広い端緒情報を入手して。迅速、的確に対応できるように、現在対策をやっておるところでございます。 19 ◯森下博司委員 ネットを見ると、フリーダイヤルもできておりまして、二十四時間対応でということを書いていました。また、本県もサイバー犯罪相談窓口があるとも聞いているので、やはりこういったのを、セキュリティーニュースとかで、しっかりメッセージを県民に送れる媒体を利用して、ぜひ教えていただければと、これは要望しておきますけど、よろしくお願いします。  最後ですけれども、この定額給付金がスタートして、恐らく犯行グループが、部長が言われるように、活発に動いている中で、これに目をつけんことないと思うんですね。相当悪知恵を出して、あの手この手で、恐らく出ると思うんです。ほとんどが振込であり、一部現金の受け取りということになるんですけれども、高齢者は特に、どういうふうにこの定額給付金に手を出させないかということ等を、改めて僕は、ある意味じゃ対策本部を、県警本部の中でつくっていただいて、テレビでも放映して、犯行グループに抑止力があるような形ででも、PRも大事かなと思っております。すぐ即答はできないと思いますけれども、この定額給付金詐欺対策本部等を、ぜひ検討していただければと要望して終わりたいと思います。以上です。 20 ◯井上博行委員長 ほかに質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 21 ◯井上博行委員長 ほかにないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、「新型コロナウイルス感染症に関する緊急事態における警察の対応について」を議題といたします。執行部説明を求めます。國友警備部長。 22 ◯國友警備部長 それでは、新型コロナウイルス感染症対策における警察の対応について、お手元の資料に沿って御説明いたします。  初めに、県内の治安概要についてであります。資料に記載のとおり、一一〇番件数、交通事故発生件数、刑法犯認知件数につきましては、いずれも前年同期比で減少傾向にあります。減少の理由につきましては、断定することはできませんけれども、コロナウイルスの流行に伴う自粛要請が影響しているものと思われます。  新型コロナウイルス関連に関する主な事案といたしましては、厚生労働省をかたった特別定額給付金に関連した詐欺事案、注文していないマスクを送りつけるなどの悪質商法事案、消毒液・マスクなどの窃盗事案や、休業中店舗に対する侵入窃盗事案、店員が釣銭を手渡ししようとしたことに端を発した暴行事案などを認知しております。  新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛や休校生活が長引く中、家庭内におけるDVや児童虐待事案の増加が懸念されると新聞等により報道されておりますが、県警察で分析しましたところ、DV事案につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大防止が叫ばれるようになる以前の、本年一月及び二月は、昨年の同時期と比較しますと、警察相談等がなされた件数が増加はしておりますものの、外出自粛や休校等が求められ出した本年三月及び四月は、昨年と比較して相談件数が減少しており、感染拡大の影響は見て取れない状況にあります。  また、児童虐待事案につきましては、今年に入りまして、いずれの月も児童相談所に通告した児童数は、昨年と比較しますと増加しておりますけれども、その要因は、児童虐待に対する社会的な関心の高まりによるものと考えられ、感染拡大の影響によるものと判断できる状況にはないと考えております。  次に、県警察の対応についてであります。まず、治安対策についてであります。県警察では、県内の治安情勢を踏まえ、繁華街等におけるパトロール活動を行い、空き店舗を狙った窃盗事案等の阻止活動や不審者への職務質問の強化を図っております。  また、いわゆるネットカフェ難民と思われる人に対する相談窓口の教示や、不要不急の外出者に対する声かけにつきましては、今後も必要に応じて行っていくこととしております。  詐欺や悪質商法事案につきましては、県警ホームページ、ツイッター、ふっけい安心メール等におきまして注意喚起を行い、休業中の店舗に対する侵入窃盗事案につきましては、事業者への広報啓発と街頭活動の強化を推進しております。  次に、運転免許行政関連についてであります。緊急事態宣言が解除されたことに伴い、感染症対策を十分に行った上で、運転免許証の更新業務の再開や、学科試験、技能試験などの自粛要請の解除を検討しております。  四月十二日から閉鎖していますゴールド免許センターの業務再開につきましては、新型コロナウイルス感染症の情勢などを踏まえ、今後判断していくこととしております。  なお、更新申請に加え、本年七月三十一日までに有効期限を迎える方につきましては、引き続き各運転免許試験場や警察署の窓口での申請のほか、郵送による申請により有効期間の三か月延長が可能となっております。  次に、職員の感染防止対策についてであります。警察の業務は、街頭での活動や被疑者の取調べ、泥酔者の保護など、人と密接して行う業務が多く、また、各種行政手続や相談対応など、業務を推進する上で、人との接触が避けられないものが多くあります。外出自粛の中でも、事件事故の対応や街頭活動など、県民の安全、安心の確保のため、日夜活動している職員について、感染防止対策徹底していく必要があります。街頭での声かけの際は距離を保つなどの、いわゆる三密を防止する取組を徹底するとともに、不特定多数の者と接触することが多い警察署などを中心に、マスクや消毒液等を配分しているほか、県警察の産業医や感染専門医から助言を頂き、職員に感染者が出た場合の感染防止上留意すべき事項をまとめた執務資料を作成し、各所属に配付しております。  各種活動時につきましては、警察官にマスクの着用を徹底させ、感染が疑われる変死者の取扱い事案などでは、臨場した捜査員にタイベックスーツを着用させ、検視を行わせており、感染が疑われる者の保護取扱い事案などでも、対応した警察官には、処理後は手洗いと服の洗濯、使用した車両や施設の消毒作業を行うなどの感染予防措置を徹底させております。  また、通勤混雑による新型コロナウイルス感染防止のため、恒常的な時差出勤を可能としたほか、職員が感染症状を呈した場合や、濃厚接触者となった場合などに特別休暇等を取得できるよう整備をしております。  そのほか四月二十日からは、職員への感染防止及び感染発生時における警察機能を維持するため、在宅勤務を実施しているところであります。  次に、広報啓発活動についてであります。県警察では、休業店舗等に対する防犯やニセ電話詐欺等の抑止に関する広報啓発運転免許証の更新業務の休止等に関するお知らせを、県警ホームページ、防犯アプリのみまもっち、ツイッター及びテレビ番組出演等を通じて行っているほか、知事部局からの要請を受け、外出自粛要請に関する広報啓発につきましても、防犯アプリみまもっち、ツイッター及び交通情報板を活用して実施するなど、県民に対する広報啓発活動に取り組んでいるところであります。  最後に、今後の取組についてであります。緊急事態宣言の解除を受け、自粛要請が解除となり、人の往来が活発になれば、事件事故の増加が懸念されるところであります。また、先ほどもありましたが、給付金に関する詐欺事案など、新型コロナウイルス感染症に関連した事件の発生も予想されるところであります。県警察といたしましては、新型コロナウイルス感染拡大の影響を踏まえた県内の治安情勢を分析した上で、県民の安全、安心を確保する各種活動を展開することとしております。  委員皆様には、今後とも警察活動に御理解と御協力を賜りますようよろしくお願いいたします。報告は以上です。 23 ◯井上博行委員長 説明は終わりました。  これより質疑を行います。何か質疑はありませんか。岩元委員。 24 ◯岩元一儀委員 新型コロナウイルスの感染に関する中で、いろいろな対応が取られていることは分かりましたけれども、昨日、先ほども申されたとおり、特別警戒地域の部分で、福岡県も解除されたと。そういった中で、活動が活発になってくるので、やはりこれは気をつけなきゃいかんというような御説明もありました。全くそのとおりだと思います。  そういった中におきまして、職員の皆さん方を守る部分の中で、まず、本当に安全、安心のための社会的機能というものをつくり上げるためには、マスクだとか、消毒液だとか、日頃からの検温だとか、こういった部分は非常に重要だと思うわけでございます。そういった中で、警察署あたりに対しての現場サイドのいろいろな部分で、人との接触が多い、こういった中で、本当に十分にマスクだとか、消毒液だとか、そういったものが十分に行き渡っているのかどうか、ちょっと心配になるんですけれども、全体的に、いわゆる不足というようなことが言われておりますので、ここら辺のところの確認を、ちょっとさせていただきたいと思います。 25 ◯井上博行委員長 國友警備部長。 26 ◯國友警備部長 実際に十分とは言えない部分はあるんですけれども、基本的に不特定多数の者と接触する機会が多い警察署、大規模警察署でありますけれども、ここを中心に、人頭割で配付をしております。現時点では、一定数確保できるという状況になっておりますので、契約した物品が納品され次第、順次配付していくという予定を組んでおります。 27 ◯岩元一儀委員 第二波というところも、今後また予想されるわけでございまして、十分ではないというところも含めて、努力をされて、ぜひここら辺の基礎的な部分の対応をお願いしたいし、備蓄も含めて、警察本部として各署員の皆さん方の、そういった部分での不安もあろうかと思いますので、しっかりと対応していただきたい、これは要望も含めてお願いしたいと思います。  次に、取調べ、犯罪容疑者といいますか、そこら辺との接触と、こういったところがあって、大変不安な部分もあるのではないかと思います。そういった中で、取調べなんかの部分で、ここで感染するということもあるのではないか、おそれがある、リスクがあると、こういうところですが、具体にどんなふうに対応されているのか、そこら辺のところを、可能な限りお示しいただければと思いますが。 28 ◯國友警備部長 まず、捜査員自身の防護ということで、当たり前ですけど、うがい、手洗い、それから消毒、マスクの着用、これを徹底してくれということで、取調べのときには、事前に被疑者に対しまして、発熱とかせき、この症状を確認した上で、そういう症状があれば、被疑者に対してもマスクを着用させる。それと、感染が疑われる被疑者も出てくると思うんですけれども、それは必要に応じて、極端に言えばタイベックスーツとか、手袋とかもありますので、そういうものを着用したり、当然取調室の窓の換気、窓を開放して換気をやったり、それから、取調べの終了後は、ウイルス付着の可能性がある場所の消毒、こういうのを徹底しております。  それから、陽性反応を被疑者が示した場合というのも考えられると思うんですけれども、その場合は、今のところ警察本部内の特定の調べ室、ここにおいて調べを実施するというふうにしております。そのときも、当然調べ室の換気とか消毒、それから、捜査員の防護措置というのは徹底して行っていくというふうに考えております。 29 ◯岩元一儀委員 新聞等で、日本弁護士連合会が、弁護活動という部分の中で、接触のリスクとか、そういった部分を感じるという部分で、徹底した対応をという、こういう趣旨の話だったかと思いますけれども、やられておると思います。  ここら辺の接見と申しますか、こういったところでの対策、こういったものは十分なのかどうなのか、それについて御説明をお願いしたいと思いますが。 30 ◯國友警備部長 面会室は、窓といいますか、穴が開いた、声が聞こえるようにしてあるんですけれども、そこの仕切り板ですね、そこにはビニールテープを等を貼りまして、飛沫感染の防止、これに努めております。実際弁護士の先生と被疑者が面会の場において、飛沫で感染するという可能性はないという状況です。それと、被留置者、被疑者に関しましても、健康診断とか診察、必要な医療措置は行っておりますし、施設内の消毒、換気、これも行っております。仮に発熱が認められた被疑者がいれば、他の被疑者と接触させないように処遇を行って、被疑者に対する発生拡大の防止にも努めております。具体的には、可能な限り一人部屋にして、運動、入浴はあるんですけれども、これも単独で実施させて、体調に応じてマスクを着用させるというような方法を取っておるのが現状でございます。 31 ◯岩元一儀委員 先ほどからいろんな、森下委員からもありましたけれども、やはり今後幅広い形で、いろんなお金の部分での被害というか、そういったものも予想されるわけですね。私も、たびたび取り上げましたけれども、消費生活センターあたりとの事案の、まだ事件にはなっていないけれども、様々な中での連携ということが非常に重要だと思います。先般お聞きしますと、消費生活センターのほうも、土日も含めて、そういう相談活動というものを拡充したと、こういうことも聞いておりますけれども、ぜひ、ここら辺との連携をして、未然防止というか、そういったところの対策の部分もしっかりとやっていただきたいという要望。  それから、もう一つ、ゴールド免許センターについて、先ほどお触れになられました。今後解除になってまいりますと、これの再オープンと、ここら辺のところも、やはり検討をされてくるんだろうと、こういうふうに思います。そういった中で、密室の部分もあるかと思いますので、うちは黒崎のセンターを抱えておるというか、そういったところでもありますので、感染防止も含めて、使いやすい、安心したセンターの再開というものを要望いたしまして、私からの質問を終わらせていただきます。ありがとうございます。 32 ◯井上博行委員長 ほかに質疑はありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 33 ◯井上博行委員長 ほかにないようですので、以上で、本件の質疑を終わります。  次に、議題にはありませんが、その他として、何かありませんか。      〔「なし」と呼ぶ者がある〕 34 ◯井上博行委員長 特にないようですので、次に進みます。  「今後の委員会活動について」でありますが、正副委員長に御一任願いたいと思いますが、いかがでしょうか。      〔「異議なし」と呼ぶ者がある〕 35 ◯井上博行委員長 御異議がありませんので、そのようにさせていただきます。  最後に、会議録署名委員を指名いたします。  中牟田伸二委員、守谷正人委員、お二人を指名いたしますので、よろしくお願いいたします。  本日はこれをもって警察委員会を閉会いたします。    午 前 十 一 時 五 十 分 閉 会 Copyright © Fukuoka Prefecture All Rights Reserved. ↑ ページの先頭へ...